JP2024104248A - ワイヤーハーネス図面の電子化プログラム、ワイヤーハーネス図面の電子化方法および情報処理装置 - Google Patents

ワイヤーハーネス図面の電子化プログラム、ワイヤーハーネス図面の電子化方法および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2024104248000001
【課題】ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成すること。
【解決手段】情報処理装置101は、ワイヤーハーネス図面の画像データ110から、ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域120を抽出する。情報処理装置101は、ワイヤーハーネス図面の画像データ110に対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した第1領域120の近傍に位置する文字列121を抽出する。情報処理装置101は、電線種情報130を参照して、抽出した文字列121がコネクタ名の場合に、文字列121に対応する電線を特定する。電線種情報130は、コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す情報である。情報処理装置101は、抽出した第1領域120と対応付けて、抽出した文字列121と、特定した電線の種類とを表す接続情報140を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーハーネス図面の電子化プログラム、ワイヤーハーネス図面の電子化方法および情報処理装置に関する。
従来、ワイヤーハーネスの製造において、設計データとして画像の図面が入力される場合がある。このような場合、人手により画像の図面から表データや部品情報を読み取ってデータ化し、製造のための設計が行われる。また、深層学習などの機械学習に基づく技術を用いて、文字を含む画像から文字列を認識してデータ化する技術、いわゆる、OCR(Optical Character Reader)技術がある。
先行技術としては、例えば、ワイヤーハーネスを製造するための治具板レイアウトの変更可能箇所を案内する案内情報を、治具板レイアウトに付加して出力するものがある。また、図面全体を画像として認識した後、認識された文字および記号の位置をもとに、局所的に再度認識処理を行う技術がある。また、入力した画像から寸法線を抽出する寸法線抽出部、形状線を抽出する形状線抽出部、および文字と記号を抽出する文字・記号抽出部を備え、これらの抽出手順とユーザによる確認・修正の手順を制御する技術がある。
また、経路計画情報と製造要件情報に基づいて製造レイアウト、ワイヤーハーネスのねじれ等を考慮した上で立体構造物を平面化して展開したレイアウト形状モデルを作成するための技術がある。また、ワイヤーハーネスの組立に必要な情報を文字で表した指示情報からワイヤーハーネスを等倍または縮小して表した組立完成後の図形情報を含む完成画像データを作成し、完成画像データからワイヤーハーネスの組立工程に対応した複数のワイヤーハーネス組立用画像データを作成するための技術がある。また、機器配置図面と電子ワイヤリストを読取り、ハーネス配線モデルを作成するための技術がある。
特開2004-046815号公報 特開2004-234424号公報 特開2005-190094号公報 特開2009-205400号公報 特開2016-213159号公報 特開2006-114328号公報
しかしながら、従来技術では、ワイヤーハーネスに関する図面の画像から、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを取得することが難しい。例えば、人手により画像の図面から部品情報を読み取ってデータ化するには時間や手間がかかるという問題がある。
一つの側面では、本発明は、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成することを目的とする。
1つの実施態様では、ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、ワイヤーハーネス図面の電子化プログラムが提供される。
本発明の一側面によれば、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成することができるという効果を奏する。
図1は、ワイヤーハーネス図面の電子化方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、図面電子化装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4Aは、ワイヤーハーネス図面の具体例を示す説明図である。 図4Bは、コネクタの一例を示す説明図である。 図5は、WH回路表知識DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、WHコネクタ部品DB230の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、配線情報DB240の記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、作業指示情報DB250の記憶内容の一例を示す説明図である。 図9は、図面電子化装置201の機能的構成例を示すブロック図である。 図10は、非電気部品を表す配線形状の一例を示す説明図である。 図11は、配線形状情報テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。 図12は、作業指示情報テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。 図13は、表データの作成例を示す説明図である。 図14は、仕様情報の作成例を示す説明図である。 図15は、電線種情報の作成例を示す説明図である。 図16は、電線種情報の関連付け例を示す説明図である。 図17は、コネクタ領域の一例を示す説明図である。 図18は、コネクタ情報テーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。 図19は、キャビティ情報テーブル1900の記憶内容の一例を示す説明図である。 図20は、キャビティに接続される電線種の特定例を示す説明図である。 図21は、非電気部品情報の関連付け例を示す説明図である。 図22は、矢印形状の一例を示す説明図である。 図23は、作業指示情報の作成例を示す説明図である。 図24は、図面電子化装置201の図面電子化処理手順の一例を示すフローチャートである。 図25は、抽出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図26は、仕様/電線種情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図27は、接続情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図28は、非電気部品情報関連付け処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図29は、作業指示情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかるワイヤーハーネス図面の電子化プログラム、ワイヤーハーネス図面の電子化方法および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、ワイヤーハーネス図面の電子化方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置101は、ワイヤーハーネス図面の画像データから、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成するコンピュータである。
ここで、ワイヤーハーネス(WH:Wire Harness)とは、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線を束にしたものである(集合部品)。ワイヤーハーネスは、例えば、電線、コネクタ、端子、保護材などの部品要素を含む。ワイヤーハーネスは、例えば、自動車、航空機、医療機器などの内部配線に用いられる。
ワイヤーハーネス図面は、製造対象のワイヤーハーネスに関する図面である。ワイヤーハーネス図面は、例えば、仕様表、回路表、部品要素の形状を表す図形、作業指示などの様々な情報を含む。仕様表は、例えば、ワイヤーハーネスが使用される製品が満たすべき条件や内容を表す表形式の情報である。回路表は、ワイヤーハーネスの部品要素間の接続関係などを表す表形式の情報である。
ワイヤーハーネスに関する業務では、ワイヤーハーネスの特殊性から、設計から製造までの現場で図面(紙)による指示が大半を占める。例えば、OEM(Original Equipment Manufacturing)によりワイヤーハーネスを製造する場合、顧客(発注元)から設計データとして画像の図面(紙ベースの図面をスキャナで読み取ったもの)が渡されることがある。
画像の図面のままでは、システム連携や情報共有が難しい。このため、従来は、人手により画像の図面から表データや部品情報を読み取ってデータ化することで、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成することが行われていた。ところが、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを人手により作成するには時間や手間がかかる。
また、OCR技術を利用してデータ化することが考えられる。しかしながら、OCR技術によるデータ化では、図面中の文字列を取得することができても、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータにするには、人手での編集が必要となり、依然として時間や手間がかかる。
そこで、本実施の形態では、ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを自動作成するワイヤーハーネス図面の電子化方法について説明する。ここで、情報処理装置101の処理例(下記(1)~(4)の処理に対応)について説明する。
(1)情報処理装置101は、ワイヤーハーネス図面の画像データ110から、ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域120を抽出する。画像データ110は、ワイヤーハーネス図面をスキャナにより読み取ったデータである。コネクタは、ワイヤーハーネスの接続部となる部品要素である。
コネクタは、例えば、電気を導通させる金属部分と、その周りの非導電性材料(樹脂モールド、プラスチックなど)などを含む。コネクタには、1以上のキャビティが設けられる。キャビティは、電線を接続(挿入)するための穴、へこみである。
具体的には、例えば、情報処理装置101は、ディープラーニング(深層学習)などの機械学習に基づく手法により、画像データ110を画像解析して、第1領域120を抽出する。第1領域120は、例えば、コネクタの嵌合面を表す。
(2)情報処理装置101は、ワイヤーハーネス図面の画像データ110に対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した第1領域120の近傍に位置する第1文字列を抽出する。第1文字列は、例えば、第1領域120に最も近い第1領域120外の文字列である。また、第1文字列は、例えば、第1領域120の境界から所定の範囲内の文字列であってもよい。
ここでは、画像データ110に対する文字認識処理により認識された文字列のうち、第1領域120の上部に位置する文字列121が抽出された場合を想定する。
(3)情報処理装置101は、電線種情報130を参照して、抽出した文字列121(第1文字列)がコネクタ名の場合に、文字列121に対応する電線を特定する。ここで、電線種情報130は、コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す情報である。電線の種類は、例えば、電線のサイズ、色、特性、用途などによって特定される。電線種情報130は、例えば、ワイヤーハーネス図面の画像データ110に基づき作成される。
例えば、情報処理装置101は、電線種情報130が表すいずれかのコネクタ名と文字列121が一致する場合に、文字列121がコネクタ名であると判断してもよい。また、情報処理装置101は、部品データベース(例えば、後述の図6に示すWHコネクタ部品DB230)に登録されたいずれかのコネクタ名と一致する場合に、文字列121がコネクタ名であると判断してもよい。
電線種情報130は、ワイヤーハーネス図面の画像データ110に基づき作成される。例えば、電線種情報130は、コンピュータ(例えば、後述の図2に示す図面電子化装置201)により画像データ110から自動で作成されてもよく、また、人手により画像データ110から作成されてもよい。
ここでは、文字列121をコネクタ名「コネクタA」とし、文字列121(コネクタA)に対応する電線の種類「X」が特定された場合を想定する。
(4)情報処理装置101は、抽出した第1領域120と対応付けて、抽出した文字列121(コネクタA)と、特定した電線の種類「X」とを表す接続情報140を作成する。接続情報140は、例えば、ワイヤーハーネス図面における第1領域120の座標と対応付けて、コネクタ名「コネクタA」と、そのコネクタに接続される電線の種類「X」とを表す。
このように、情報処理装置101によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データ110から、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータ(接続情報140)を作成することができる。接続情報140によれば、製造対象のワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタ(部品要素)に接続される電線の種類を特定することができる。例えば、ユーザ(設計者)は、ワイヤーハーネスの製造図面に使用するシンボルの作成、登録に接続情報140を利用することができる。
(情報処理システム200のシステム構成例)
つぎに、図1に示した情報処理装置101を含む情報処理システム200のシステム構成例について説明する。ここでは、図1に示した情報処理装置101を、情報処理システム200内の図面電子化装置201に適用した場合を例に挙げて説明する。情報処理システム200は、例えば、OEMによるワイヤーハーネスの製造を支援するサービスに適用される。
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、情報処理システム200は、図面電子化装置201と、クライアント装置202と、を含む。情報処理システム200において、図面電子化装置201およびクライアント装置202は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
ここで、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成する。図面電子化装置201は、WH回路表知識DB(Database)220、WHコネクタ部品DB230、配線情報DB240および作業指示情報DB250を有する。図面電子化装置201は、例えば、サーバである。
なお、ワイヤーハーネス図面の具体例については、図4Aおよび図4Bを用いて後述する。また、各種DB220,230,240,250の記憶内容については、図5~図8を用いて後述する。
クライアント装置202は、情報処理システム200のユーザが使用するコンピュータである。ユーザは、例えば、ワイヤーハーネスの設計者や製造者などである。クライアント装置202は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレットPCなどである。
なお、ここでは、図面電子化装置201とクライアント装置202とを別体に設けることにしたが、これに限らない。例えば、図面電子化装置201は、クライアント装置202により実現されることにしてもよい。また、情報処理システム200には、複数のクライアント装置202が含まれることにしてもよい。
(図面電子化装置201のハードウェア構成例)
つぎに、図面電子化装置201のハードウェア構成例について説明する。
図3は、図面電子化装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、図面電子化装置201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ディスクドライブ303と、ディスク304と、通信I/F(Interface)305と、可搬型記録媒体I/F306と、可搬型記録媒体307と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、図面電子化装置201の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOSのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ディスクドライブ303は、CPU301の制御に従ってディスク304に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク304は、ディスクドライブ303の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク304は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、図2に示したクライアント装置202)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク210と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F305は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
可搬型記録媒体I/F306は、CPU301の制御に従って可搬型記録媒体307に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体307は、可搬型記録媒体I/F306の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体307としては、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
なお、図面電子化装置201は、上述した構成部のほかに、例えば、入力装置、ディスプレイ、スキャナ、プリンタなどを有してもよい。また、図面電子化装置201は、上述した構成部のうち、例えば、可搬型記録媒体I/F306、可搬型記録媒体307を有さなくてもよい。また、図2に示したクライアント装置202についても、図面電子化装置201と同様のハードウェア構成により実現することができる。ただし、クライアント装置202は、上述した構成部のほかに、例えば、入力装置、ディスプレイなどを有する。
(ワイヤーハーネス図面の具体例)
つぎに、図4Aおよび図4Bを用いて、ワイヤーハーネス図面の具体例について説明する。
図4Aは、ワイヤーハーネス図面の具体例を示す説明図である。図4Bは、コネクタの一例を示す説明図である。図4Aにおいて、ワイヤーハーネス図面400は、設計図401と、回路表402(電線種情報)と、仕様表403とを含む。ただし、図4Aでは、ワイヤーハーネス図面400の内容を簡単化して示している。
設計図401は、製造対象となるワイヤーハーネスの設計図である。設計図401は、シンボル411~419と、配線420とを含む。シンボル411~419は、ワイヤーハーネスのコネクタを表す。ただし、図4Aでは、シンボル411~419(コネクタ)を簡単化して示している。
図4Bに、シンボル411~419(コネクタ)の詳細な一例を示す。図4Bの(a)には、シンボル411に対応するコネクタC1の形状が示されている。コネクタC1には、矩形のキャビティが複数設けられている。コネクタC1の下部の「YYYY-YYYY」は、コネクタC1のコネクタ名を示す。コネクタC1の右下の矢印は、コネクタC1についての作業指示「FIG.1」を示す。
また、図4Bの(b)には、シンボル418に対応するコネクタC2の形状が示されている。コネクタC2には、丸形のキャビティが複数設けられている。コネクタC2の上部の「XXXX-XXXX」は、コネクタC2のコネクタ名を示す。コネクタC2の右下の矢印は、コネクタC2についての作業指示「FIG.1」を示す。
配線420は、ワイヤーハーネスのコネクタ間を接続する電線を表す。配線420の一部には、電線を覆う保護材421が表されている。回路表402は、ワイヤーハーネスに使用される電線に関する表形式の情報である。仕様表403は、ワイヤーハーネスが使用される製品の仕様に関する表形式の情報である。
なお、ワイヤーハーネス図面400には、例えば、図4A中のFig1に対応する図(例えば、コネクタ取付詳細図)が含まれていてもよい。
(各種DB220,230,240,250の記憶内容)
つぎに、図5~図8を用いて、図面電子化装置201が有する各種DB220,230,240,250の記憶内容について説明する。各種DB220,230,240,250は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
図5は、WH回路表知識DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、WH回路表知識DB220は、品番情報テーブル501と、回路表ヘッダ情報テーブル502とを含む。
品番情報テーブル501は、IDおよび品番のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、品番情報をレコードとして記憶する。IDは、品番情報を一意に識別する識別子である。品番は、ワイヤーハーネスが使用される製品を一意に識別する識別子である。品番は、仕様に関する情報(例えば、仕様表)を判別するためのキーワードの一例である。
回路表ヘッダ情報テーブル502は、IDおよびヘッダ文字列のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、回路表ヘッダ情報をレコードとして記憶する。IDは、回路表ヘッダ情報を一意に識別する識別子である。ヘッダ文字列は、回路表のヘッダ部に使用される文字列である。ヘッダ文字列は、電線に関する情報(例えば、電線種情報表)を判別するためのキーワードの一例である。
図6は、WHコネクタ部品DB230の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、WHコネクタ部品DB230は、コネクタ部品情報テーブル601と、キャビティ部品情報テーブル602とを含む。キャビティ部品情報テーブル602は、コネクタごとに保持される。図6の例では、コネクタ名「ZZZ-ZZZZ」のコネクタに対応するキャビティ部品情報テーブル602が表記されている。
コネクタ部品情報テーブル601は、ID、コネクタ名およびキャビティ数のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、コネクタ部品情報をレコードとして記憶する。IDは、コネクタ部品情報を一意に識別する識別子である。コネクタ名は、ワイヤーハーネスのコネクタの名称である。キャビティ数は、コネクタ名のコネクタに設けられたキャビティの数である。
キャビティ部品情報テーブル602は、No、キャビティナンバーおよび座標のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、キャビティ情報をレコードとして記憶する。Noは、キャビティ情報を一意に識別する識別子である。キャビティナンバーは、キャビティを識別する番号である。座標は、コネクタ(嵌合面)におけるキャビティの位置を特定可能な座標である。例えば、座標は、キャビティを囲う最小矩形の左下と右上の座標である。
図7は、配線情報DB240の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、配線情報DB240は、ID、保護材分類、素材、価格および品質のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、非電気部品情報をレコードとして記憶する。
ここで、IDは、配線情報を一意に識別する識別子である。配線は、電線を覆う保護材(非電気部品)に相当する。保護材分類は、電線を覆う保護材(非電気部品)の分類である。保護材分類は、例えば、ハッチング(模様)の違いによって特定される。素材は、保護材(非電気部品)の素材を示す。価格は、保護材(非電気部品)の価格を示す。品質は、保護材(非電気部品)の品質を示す。
図8は、作業指示情報DB250の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、作業指示情報DB250は、ID、作業指示および作業内容のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、作業指示情報をレコードとして記憶する。
ここで、IDは、作業指示情報を一意に識別する識別子である。作業指示は、オブジェクトに対する作業指示を示す。オブジェクトは、例えば、ワイヤーハーネスの部品要素(コネクタ、キャビティ、配線など)である。作業内容は、作業指示の内容を示す。
(図面電子化装置201の機能的構成例)
図9は、図面電子化装置201の機能的構成例を示すブロック図である。図9において、図面電子化装置201は、取得部901と、認識部902と、第1の抽出部903と、第2の抽出部904と、第3の抽出部905と、第4の抽出部906と、作成部907と、出力部908と、記憶部910と、を含む。取得部901~出力部908は制御部900となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク304、可搬型記録媒体307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、通信I/F305により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置に記憶される。また、記憶部910は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。具体的には、例えば、記憶部910は、図5~図8に示した各種DB220,230,240,250を記憶する。
取得部901は、ワイヤーハーネス図面の画像データDを取得する。画像データDは、製造対象のワイヤーハーネス図面をスキャナ(読取部)により読み取ったデータである。具体的には、例えば、取得部901は、図2に示したクライアント装置202から受信することにより、ワイヤーハーネス図面の画像データDを取得する。
また、取得部901は、不図示の入力装置を用いたユーザの操作入力により、ワイヤーハーネス図面の画像データDを取得してもよい。また、図面電子化装置201がスキャナを有する場合、取得部901は、自装置のスキャナによりワイヤーハーネス図面(紙)を読み取ることにより、画像データDを取得してもよい。
認識部902は、ワイヤーハーネス図面の画像データDに対する文字認識処理を実施することにより、ワイヤーハーネス図面の画像データDから文字列を認識する。文字列は、1文字以上の文字が連なったものである。文字は、例えば、数字、平仮名、漢字、カタカナ、アルファベット、記号などである。
具体的には、例えば、認識部902は、ディープラーニングなどの機械学習に基づくOCR技術によって、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、文字列と、その文字列の座標を認識する。文字列の座標は、例えば、ワイヤーハーネス図面(画像データD)における文字列の位置を特定する座標である。
第1の抽出部903は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域を抽出する。ここで、表領域は、表を含む領域である。表は、縦横の線で文字列を区切ってまとめたものである。具体的には、例えば、第1の抽出部903は、Canny法を使用した画像処理により最小矩形を抽出し、抽出した矩形の集合を算出することによって、画像データDから表領域を抽出する。
作成部907は、仕様情報を作成する。ここで、仕様情報は、ワイヤーハーネスが使用される製品の仕様を示す情報である。製品は、例えば、自動車、医療機器などである。仕様情報は、例えば、ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子と対応付けて、当該製品に搭載されるシステムを表す情報である。
例えば、製品を「自動車」とすると、システムは、エンジン、エアコン、カーナビ、サイドミラーなどである。この場合、仕様情報には、例えば、ある車種のグレード別の自動車の品番と対応付けて、当該自動車に搭載されるシステムが表形式で表される。
具体的には、例えば、作成部907は、認識部902によって認識された文字列のうち、第1の抽出部903によって抽出された表領域内の文字列を抽出する。表領域内の文字列は、例えば、認識された座標が表領域に含まれる文字列である。つぎに、作成部907は、抽出した表領域内の文字列に基づいて、下記条件(i)および(ii)を満たすか否かを判断する。ただし、表領域のヘッダが行方向に並ぶ場合を想定する。
(i)表領域の先頭の列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表される(ただし、表領域のヘッダ部を除く)。1文字記号は、例えば、○、×、◎などである。
(ii)表領域の先頭の列に、記憶部910に記憶された、ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子とマッチする文字列が含まれる。製品の識別子とマッチする文字列は、例えば、製品の識別子と完全一致する文字列である。また、製品の識別子とマッチする文字列は、例えば、製品の識別子を含む文字列であってもよい。製品の識別子は、例えば、図5に示したWH回路表知識DB220内の品番情報テーブル501に記憶された品番である。
ここで、上記条件(i)および(ii)を満たす場合、作成部907は、製品の識別子とマッチした文字列に対応する各列の値を特定する。そして、作成部907は、製品の識別子とマッチした文字列と対応付けて、特定した各列の値を表す仕様情報を作成する。
また、表領域のヘッダが列方向に並ぶ場合を想定する。この場合、作成部907は、抽出した表領域内の文字列に基づいて、下記条件(iii)および(iv)を満たすか否かを判断する。
(iii)表領域の先頭の行以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表される(ただし、表領域のヘッダ部を除く)。
(iv)表領域の先頭の行に、記憶部910に記憶された、ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子とマッチする文字列が含まれる。
ここで、上記条件(iii)および(iv)を満たす場合、作成部907は、製品の識別子とマッチした文字列に対応する各行の値を特定する。そして、作成部907は、製品の識別子とマッチした文字列と対応付けて、特定した各行の値を表す仕様情報を作成する。
より詳細に説明すると、例えば、作成部907は、抽出された表領域の各列・行の中心を推定する。各列の中心は、例えば、横軸の座標によって表される。各行の中心は、例えば、縦軸の座標によって表される。そして、作成部907は、抽出した表領域内の文字列の座標に基づいて、表領域内の文字列を、列・行ごとにまとめた表データを作成する。
なお、表データの作成例については、図13を用いて後述する。
つぎに、作成部907は、作成した表データの先頭の列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表されるか否かを判断する(ただし、ヘッダ部を除く)。ただし、表データのヘッダが行方向に並ぶ場合を想定する。1文字記号または空白のいずれかの値で表される場合、作成部907は、表データの先頭の列に、品番情報テーブル501に記憶された品番とマッチする文字列が含まれるか否かを判断する。
ここで、品番とマッチする文字列が含まれる場合、作成部907は、作成した表データを参照して、品番とマッチした文字列に対応する各列の値を特定する。そして、作成部907は、品番とマッチする文字列と対応付けて、特定した各行の値を表す仕様情報を作成する。この際、作成部907は、表データのヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って、人が理解しやすい表記に変更してもよい。
なお、仕様情報の作成例については、図14を用いて後述する。
また、作成部907は、電線種情報を作成する。ここで、電線種情報は、コネクタ名と対応付けて、当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類(電線種)を表す情報である。電線種は、例えば、電線のサイズ、色、特性、用途、一般名称などによって特定される。サイズは、電線の直径である。色は、電線の外装部分の色である。
特性は、耐熱性、耐火性などの性質である。用途は、例えば、電源供給や信号通信などである。一般名称は、例えば、AAAAAなどの文字列である。電線は、Noなどの識別子によって識別される。具体的には、例えば、作成部907は、認識された文字列のうち、第1の抽出部903によって抽出された表領域内の文字列を抽出する。
つぎに、作成部907は、抽出した表領域内の文字列に基づいて、表領域が、記憶部910に記憶された、電線に関する情報を判別するためのキーワードとマッチする文字列を含むか否かを判断する。電線に関する情報を判別するためのキーワードは、例えば、図5に示したWH回路表知識DB220内の回路表ヘッダ情報テーブル502に記憶されたヘッダ文字列である。
そして、作成部907は、キーワードとマッチする文字列を含む場合、表領域内の文字列に基づいて、電線種情報を作成する。なお、キーワードとマッチする文字列は、例えば、キーワードと完全一致する文字列である。また、キーワードとマッチする文字列は、キーワードの類義語と一致する文字列であってもよい。キーワードの類義語は、例えば、アルファベット表記のキーワードをカタカナ表記したものである。また、キーワードとマッチする文字列は、キーワードを含む文字列であってもよい。
より詳細に説明すると、例えば、作成部907は、抽出された表領域の各列・行の中心を推定する。そして、作成部907は、抽出した表領域内の文字列の座標に基づいて、表領域内の文字列を、列・行ごとにまとめた表データを作成する。つぎに、作成部907は、作成した表データが、回路表ヘッダ情報テーブル502に記憶されたヘッダ文字列とマッチする文字列のヘッダを含むか否かを判断する。この際、作成部907は、例えば、回路表ヘッダ情報テーブル502に記憶されたヘッダ文字列(例えば、FROM,TO,SYSTEM)それぞれとマッチする文字列のヘッダを全て含むか否かを判断する。
そして、作成部907は、ヘッダ文字列とマッチする文字列のヘッダを含む場合、作成した表データから電線種情報を作成する。例えば、作成部907は、作成した表データを、電線種情報テーブルとして作成してもよい。この際、作成部907は、表データのヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って、人が理解しやすい表記に変更してもよい。
なお、電線種情報の作成例については、図15を用いて後述する。
第2の抽出部904は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスのコネクタを表すコネクタ領域(第1領域)を抽出する。ここで、コネクタは、ワイヤーハーネスの接続部となる部品要素であり、1以上のキャビティを有する。コネクタ領域は、コネクタを含む領域(座標範囲)である。コネクタ領域は、例えば、コネクタを含む最小矩形の領域である。
具体的には、例えば、第2の抽出部904は、ディープラーニングなどの機械学習に基づく技術によって、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、コネクタ領域と、そのコネクタ領域の座標を認識する。コネクタ領域の座標は、例えば、ワイヤーハーネス図面におけるコネクタ領域の位置を特定する座標である。
また、作成部907は、接続情報を作成する。ここで、接続情報は、ワイヤーハーネスのコネクタに接続される電線種を表す情報である。具体的には、例えば、作成部907は、認識された文字列のうち、第2の抽出部904によって抽出されたコネクタ領域(第1領域)の近傍に位置する第1文字列を抽出する。例えば、作成部907は、認識された文字列のうち、抽出されたコネクタ領域に最も近い文字列を抽出してもよい。
つぎに、作成部907は、作成した電線種情報を参照して、抽出した第1文字列がコネクタ名の場合に、第1文字列に対応する電線種を特定する。第1文字列がコネクタ名であるか否かの判断は、例えば、記憶部910に登録されたいずれかのコネクタ名と一致するか否かを判断することによって行われる。
記憶部910に登録されたコネクタ名は、ワイヤーハーネスの部品要素として登録済みのコネクタを特定する名称であり、例えば、WHコネクタ部品DB230内のコネクタ部品情報テーブル601に記憶されたコネクタ名である。なお、第1文字列がコネクタ名であるか否かの判断は、電線種情報のいずれかのコネクタ名と一致するか否かを判断することによって行われてもよい。
そして、作成部907は、抽出されたコネクタ領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定した電線種とを表す接続情報を作成する。例えば、作成部907は、抽出されたコネクタ領域の図面座標と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定した電線種とを表す接続情報を作成してもよい。コネクタ領域の図面座標は、ワイヤーハーネス図面におけるコネクタ領域の位置を特定する座標である。
また、作成部907は、抽出されたコネクタ領域の図面座標と対応付けて、コネクタ領域の画像と、抽出した第1文字列と、特定した電線種とを表す接続情報を作成してもよい。コネクタ領域の画像は、例えば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、コネクタ領域部分の画像をトリミングすることにより取得することができる。
また、作成部907は、抽出されたコネクタ領域から、コネクタのキャビティを表す小領域を特定し、認識された文字列のうち、特定した小領域内の文字列に基づいて、特定した電線種のうち当該小領域が表すキャビティに接続される電線種を特定してもよい。そして、作成部907は、抽出されたコネクタ領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定したキャビティに接続される電線種とを表す接続情報を作成してもよい。
より詳細に説明すると、例えば、作成部907は、WHコネクタ部品DB230を参照して、コネクタ領域における小領域の位置に基づいて、小領域に対応するキャビティナンバーを特定する。WHコネクタ部品DB230は、コネクタ名と、当該コネクタ名のコネクタのキャビティナンバーと、コネクタにおけるキャビティの位置を表す座標とを対応付けて表す情報(例えば、コネクタ部品情報テーブル601、キャビティ部品情報テーブル602)を記憶する。そして、作成部907は、コネクタ領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定したキャビティナンバーと、特定したキャビティに接続される電線種とを表す接続情報を作成してもよい。
なお、各小領域に対応するキャビティナンバーは、例えば、以下のよう特定してもよい。例えば、作成部907は、コネクタ領域における各小領域の位置に基づいて、各小領域が表すキャビティ同士の相対的な位置関係を特定する。また、作成部907は、キャビティ部品情報テーブル602内の各キャビティナンバーに対応する座標に基づいて、各キャビティナンバーのキャビティ同士の相対的な位置関係を特定する。そして、作成部907は、各小領域が表すキャビティ同士の相対的な位置関係と、各キャビティナンバーのキャビティ同士の相対的な位置関係とを比較して、各小領域に対応するキャビティナンバーを特定する。
なお、接続情報の作成例については、図17~図19を用いて後述する。
第3の抽出部905は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品を表す配線形状(第2領域)を抽出する。ここで、非電気部品は、例えば、電線を覆って保護する保護材(外装部分)である。非電気部品は、例えば、ワイヤーハーネス図面上で施されるハッチング(模様)の違いによって分類される。また、非電気部品は、例えば、ワイヤーハーネス図面上で施される色の違いによって分類されてもよい。
ここで、図10を用いて、非電気部品(保護材)を表す配線形状の一例について説明する。
図10は、非電気部品を表す配線形状の一例を示す説明図である。図10の(a)および(b)において、配線形状1001,1002は、非電気部品(保護材)を表す配線形状の一例である。ここでは、配線形状1001,1002は、斜線のハッチングによって表現されている。この場合、ワイヤーハーネス図面の画像データDにおいて、斜線のハッチングが施された部分(例えば、矩形形状)が、非電気部品を表す配線形状として抽出される。
具体的には、例えば、第3の抽出部905は、ディープラーニングなどの機械学習に基づく技術によって、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、配線形状と、その配線形状の座標を認識する。配線形状の座標は、例えば、ワイヤーハーネス図面における配線形状の位置を特定する座標である。
抽出された配線形状に関する情報は、例えば、図11に示すような配線形状情報テーブル1100に記憶される。配線形状情報テーブル1100は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
図11は、配線形状情報テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。図11において、配線形状情報テーブル1100は、ID、配線位置座標および保護材分類のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、配線形状情報をレコードとして記憶する。
ここで、IDは、配線形状を識別する識別子である。配線形状は、ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品の形状に相当する。配線位置座標は、ワイヤーハーネス図面における配線形状の位置を特定する座標である。例えば、配線形状が矩形の場合、配線位置座標は、配線形状の左下と右上の座標である。配線位置座標は、配線形状の各頂点の座標であってもよい。保護材分類は、電線を覆う保護材(非電気部品)の分類である。保護材分類は、例えば、ハッチング(模様)の違いによって特定される。
また、作成部907は、非電気部品情報を記憶する記憶部910を参照して、第3の抽出部905によって抽出された配線形状(第2領域)に対応する非電気部品情報を特定してもよい。ここで、非電気部品情報は、非電気部品と対応付けて、当該非電気部品の素材、価格および品質の少なくともいずれかを表す情報である。
そして、作成部907は、抽出された配線形状と、特定した非電気部品情報とを関連付けることにしてもよい。抽出された配線形状(第2領域)は、例えば、図11に示した配線形状情報テーブル1100から特定される。
具体的には、例えば、作成部907は、図7に示した配線情報DB240を参照して、配線形状情報テーブル1100内の配線形状情報の保護材分類に対応する非電気部品情報を特定する。そして、作成部907は、配線形状情報テーブル1100内の配線形状情報と、特定した非電気部品情報とを関連付ける。
非電気部品情報の関連付け例については、図21を用いて後述する。
第4の抽出部906は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、矢印形状を抽出する。具体的には、例えば、第4の抽出部906は、ディープラーニングなどの機械学習に基づく技術によって、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、矢印形状と、その矢印形状の向きを認識する。
抽出された矢印形状に関する情報は、例えば、図12に示すような作業指示情報テーブル1200に記憶される。作業指示情報テーブル1200は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
図12は、作業指示情報テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、作業指示情報テーブル1200は、ID、矢印始点座標、矢印終点座標、取得文字列、対象部品および作業内容のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、作業指示情報をレコードとして記憶する。
ここで、IDは、矢印形状を識別する識別子である。矢印始点座標は、ワイヤーハーネス図面における矢印形状の始点(根元)の位置を特定する座標である。矢印終点座標は、ワイヤーハーネス図面における矢印形状の終点(先端)の位置を特定する座標である。取得文字列は、ワイヤーハーネス図面において矢印形状の根元側に位置する文字列を示す。
対象部品は、ワイヤーハーネス図面において矢印形状の先端側に位置するオブジェクトを示す。オブジェクトは、例えば、ワイヤーハーネスの部品要素(コネクタ、キャビティ、配線など)である。作業内容は、矢印形状が表す作業指示の内容である。初期状態では、取得文字列、対象部品および作業内容は、「空」である。
また、作成部907は、認識された文字列のうち、第4の抽出部906によって抽出された矢印形状の根元付近に位置する第2文字列を抽出する。ここで、矢印形状の根元は、例えば、図12に示した作業指示情報テーブル1200の矢印始点座標から特定される。第2文字列は、例えば、矢印形状の根元から所定範囲内に位置する文字列のうち、矢印形状の根元に最も近い文字列である。
抽出された第2文字列は、例えば、作業指示情報テーブル1200に記憶される。例えば、作成部907は、抽出された矢印形状(ID、矢印始点座標、矢印終点座標)と対応付けて、抽出した第2文字列を作業指示情報テーブル1200内の取得文字列フィールドに設定する。
つぎに、作成部907は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、抽出した矢印形状が指し示すオブジェクトを特定する。オブジェクトは、例えば、コネクタ、キャビティ、配線などのワイヤーハーネスの部品要素である。具体的には、例えば、作成部907は、矢印形状の先端に接するオブジェクト、あるいは、矢印形状を先端方向に伸ばした場合に最初に重なるオブジェクトを、矢印形状が指し示すオブジェクトとして特定してもよい。
特定されたオブジェクトは、例えば、作業指示情報テーブル1200に記憶される。例えば、作成部907は、抽出された矢印形状(ID、矢印始点座標、矢印終点座標)と対応付けて、特定したオブジェクトを作業指示情報テーブル1200内の対象部品フィールドに設定する。
つぎに、作成部907は、作業指示情報を記憶する記憶部910を参照して、抽出した第2文字列が作業指示の場合、第2文字列に対応する作業内容を特定する。作業指示情報は、作業指示と作業内容とを対応付けて表す情報である。そして、作成部907は、抽出された矢印形状と対応付けて、抽出した第2文字列と、特定したオブジェクトと、特定した作業内容とを表す作業指示情報を作成する。
具体的には、例えば、作成部907は、図8に示した作業指示情報DB250を参照して、抽出した第2文字列とマッチする作業指示を検索する。ここで、第2文字列とマッチする作業指示が検索された場合、作成部907は、作業指示情報DB250を参照して、検索した作業指示に対応する作業内容を特定する。そして、作成部907は、抽出された矢印形状(ID、矢印始点座標、矢印終点座標)と対応付けて、特定した作業内容を作業指示情報テーブル1200内の作業内容フィールドに設定する。これにより、作業内容を含む作業指示情報が作成される。
作業指示情報の作成例については、図22および図23を用いて後述する。
出力部908は、作成された仕様情報を出力する。出力部908の出力形式としては、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置への記憶、通信I/F305による他のコンピュータへの送信、不図示のディスプレイへの表示、不図示のプリンタへの印刷出力などがある。
具体的には、例えば、出力部908は、後述の図14に示すような仕様情報テーブル1420を出力してもよい。この際、出力部908は、例えば、仕様情報テーブル1420を、ワイヤーハーネスのCAD(Computer-Aided Design)データ形式に変換して出力してもよい。また、出力部908は、ワイヤーハーネスのCADデータと連携可能なBOM(Bill of Materials)に仕様情報テーブル1420を登録してもよい。
また、出力部908は、作成された電線種情報を出力する。具体的には、例えば、出力部908は、後述の図15に示すような電線種情報テーブル1520を出力してもよい。この際、出力部908は、例えば、電線種情報テーブル1520を、ワイヤーハーネスのCADデータ形式に変換して出力してもよい。また、出力部908は、電線種情報テーブル1520をBOMに登録してもよい。
また、出力部908は、作成された接続情報を出力する。具体的には、例えば、出力部908は、後述の図18に示すようなコネクタ情報テーブル1800と、図19に示すようなキャビティ情報テーブル1900とを出力してもよい。この際、出力部908は、例えば、コネクタ情報テーブル1800およびキャビティ情報テーブル1900を、ワイヤーハーネスのCADデータ形式に変換して出力してもよい。また、出力部908は、コネクタ情報テーブル1800およびキャビティ情報テーブル1900をBOMに登録してもよい。
また、出力部908は、非電気部品(保護材)の形状を表す配線形状と非電気部品情報との関連付け結果を出力する。具体的には、例えば、出力部908は、配線形状情報テーブル1100内の配線形状情報と、配線情報DB240内の非電気部品情報との関連付け結果を出力してもよい。
また、出力部908は、作成された作業指示情報を出力する。具体的には、例えば、出力部908は、後述の図23に示すような作業指示情報テーブル1200を出力してもよい。この際、出力部908は、例えば、作業指示情報テーブル1200を、ワイヤーハーネスのCADデータ形式に変換して出力してもよい。
また、出力部908は、抽出された第1文字列が記憶部910に登録されたいずれのコネクタ名とも一致しない場合、抽出されたコネクタ領域が表すコネクタが新規部品である可能性がある旨の出力を行ってもよい。具体的には、例えば、出力部908は、抽出された第1文字列がコネクタ部品情報テーブル601に登録されたいずれのコネクタ名とも一致しない場合、新規部品検出通知をクライアント装置202に送信してもよい。
ここで、新規部品検出通知は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出されたコネクタ領域と対応付けて、当該コネクタ領域が表すコネクタが新規部品である可能性があることを通知する情報である。新規部品検出通知には、例えば、抽出された第1文字列が含まれる。新規部品検出通知は、例えば、電子メールによって行われる。
新規部品検出通知によれば、ユーザ(例えば、ワイヤーハーネスの設計者や製造者)は、ワイヤーハーネス図面に新規部品が含まれる可能性があることを把握することができる。新規部品は、WHコネクタ部品DB230やBOMなどに登録されていない未登録の部品である。
ユーザは、抽出されたコネクタ領域が表すコネクタが新規部品の場合には、例えば、その新規部品に関する情報をWHコネクタ部品DB230(コネクタ部品情報テーブル601、キャビティ部品情報テーブル602)に登録する。これにより、ユーザは、抽出されたコネクタ領域が表すコネクタを、ワイヤーハーネスの部品要素として登録することができる。
(仕様情報の作成例)
つぎに、図13および図14を用いて、仕様情報の作成例について説明する。まず、図13を用いて、表データの作成例について説明する。
図13は、表データの作成例を示す説明図である。図13において、表領域1300は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された表領域の一例を表す。作成部907は、認識された文字列のうち、表領域1300内の文字列を抽出する。ここでは、文字列1301~1312が抽出される。
つぎに、作成部907は、抽出した文字列1301~1312の座標に基づいて、表領域1300の各列・行の中心を推定する。図13中、点線1321~1323は、表領域1300の各列の中心座標の推定結果を示す。点線1331~1334は、表領域1300の各行の中心座標の推定結果を示す。
作成部907は、表領域1300の各列・行の中心の推定結果(点線1321~1323,1331~1334)に基づいて、文字列1301~1312を、列・行ごとにまとめた表データ1340を作成する。このように、作成部907は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された表領域1300と、表領域1300内の文字列1301~1312とから、表データ1340を作成することができる。
つぎに、図14を用いて、仕様情報の作成例について説明する。
図14は、仕様情報の作成例を示す説明図である。図14において、表データ1410は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された表領域と、表領域内の文字列とから作成された表データの一例である。ただし、図14では、表データ1410の一部を抜粋して表示している。表データ1410は、例えば、図4Aに示した仕様表403に対応する。
まず、作成部907は、表データ1410の先頭の列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表されるか否かを判断する。ここでは、表データ1410の先頭の列以外が、○または空白によって表されている。このため、作成部907は、表データ1410の先頭の列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表されると判断する。
この場合、作成部907は、表データ1410の先頭の列に、品番情報テーブル501に記憶された品番とマッチする文字列が含まれるか否かを判断する。ここでは、品番「00-AA-01」、「00-AA-02」および「00-AA-03」それぞれとマッチする文字列が含まれる。このため、作成部907は、品番とマッチする文字列が含まれると判断する。
この場合、作成部907は、表データ1410を仕様表と認識する。そして、作成部907は、表データ1410を参照して、品番とマッチした文字列に対応する各列の値を特定する。例えば、作成部907は、品番とマッチした文字列「00-AA-03」に対応する各列の値「○,○,…」を特定する。
そして、作成部907は、品番とマッチした文字列それぞれについて、当該文字列と対応付けて、特定した各列の値を表す仕様情報を作成することにより、仕様情報テーブル1420を作成する。この際、作成部907は、表データ1410のヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って、人が理解しやすい表記に変更してもよい。
例えば、作成部907は、品番とマッチした文字列「00-AA-03」について、文字列「00-AA-03」と対応付けて、特定した各列の値「○,○,…」を表す仕様情報1420-1を作成する。この際、作成部907は、例えば、表データ1410のヘッダの文字列「Part No.」を「品番」に変換する。
なお、「○」は、品番の製品にシステムが搭載されることを示す。「空白」は、品番の製品にシステムが搭載されないことを示す。システムの非搭載は、「×」によって表される場合がある。また、図示は省略するが、ジョイントという電線を結合する操作において、主電線となるものには「◎」が示される場合がある。
これにより、作成部907は、製造対象のワイヤーハーネスが使用される製品の仕様を示す仕様情報テーブル1420を作成することができる。例えば、仕様情報テーブル1420内の仕様情報1420-1によれば、品番「00-AA-03」の製品には、システム「AAA-1」および「BBB-1」が搭載されることがわかる。
(電線種情報の作成例)
つぎに、図15を用いて、電線種情報の作成例について説明する。
図15は、電線種情報の作成例を示す説明図である。図15において、表データ1510は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された表領域と、表領域内の文字列とから作成された表データの一例である。表データ1510は、例えば、図4Aに示した回路表402に対応する。
作成部907は、表データ1510が、回路表ヘッダ情報テーブル502に記憶されたヘッダ文字列それぞれとマッチする文字列のヘッダを全て含むか否かを判断する。ここでは、ヘッダ文字列(FROM,TO,SYSTEM)それぞれとマッチする文字列が全て含まれる。
この場合、作成部907は、表データ1510を回路表(電線種情報)と認識する。そして、作成部907は、表データ1510から電線種情報テーブル1520を作成する。この際、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って変更する。
例えば、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「FROM」を、「コネクタ名(From)」と「コネクタ番号(From)」とに変換する。なお、表データ1510内のヘッダの文字列「FROM」に対応する2列のうちのいずれの列がコネクタ名に対応するかは、例えば、コネクタ部品情報テーブル601から特定される。
また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「TO」を、「コネクタ名(To)」と「コネクタ番号(To)」とに変換する。なお、表データ1510内のヘッダの文字列「TO」に対応する2列のうちのいずれの列がコネクタ名に対応するかは、例えば、コネクタ部品情報テーブル601から特定される。
また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「SIZE」を「サイズ」に変換する。また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「COLOR」を「色」に変換する。また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「WIRE」を、「電線種」と「電線種2」とに変換する。
また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「GROUP」を「グループ」に変換する。また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「NOTE」を「注記」に変換する。また、作成部907は、表データ1510のヘッダの文字列「SYSTEM」を「システム」に変換する。
これにより、作成部907は、コネクタ名と対応付けて、当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類(電線種)を表す電線種情報テーブル1520を作成することができる。コネクタ名は、製造対象のワイヤーハーネスの部品要素となるコネクタの名称である。
電線種情報テーブル1520において、「No」は、電線種を一意に識別する識別子である。また、「コネクタ名(From)」と「コネクタ番号(From)」は、電線の一端に接続されるコネクタのコネクタ名とコネクタ番号を示す。
また、「コネクタ名(To)」と「コネクタ番号(To)」は、電線の他端に接続されるコネクタのコネクタ名とコネクタ番号を示す。「サイズ」は、電線のサイズ(直径)を示す。「色」は、電線の外装部分の色を示す。「電線種」は、電線の一般名称を示す。「電線種2」は、ツイスト線を示す。
「電線種2」および「グループ」によって、ペアとなる電線を特定することができる。例えば、電線種情報テーブル1520内の1行目と2行目の電線は、ツイスト線を形成する電線ペアである。「注記」は、注意書きを示す。システムは、電線が使用されるシステムを示す。
また、作成部907は、システムをキーとして、仕様情報テーブル1420と、電線種情報テーブル1520内の電線種情報とを関連付けてもよい。
図16は、電線種情報の関連付け例を示す説明図である。図16において、システム「AAA-1」をキーとして、仕様情報テーブル1420と、電線種情報テーブル1520内の電線種情報1520-1とが関連付けられている。これにより、ユーザは、例えば、仕様情報テーブル1420内の品番を指定することにより、指定された品番の製品のシステムに使用される電線に関する電線種情報を容易に取得することが可能となる。
(接続情報の作成例)
つぎに、図17~図19を用いて、接続情報の作成例について説明する。
図17は、コネクタ領域の一例を示す説明図である。図17において、コネクタ領域1700は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出されたコネクタ領域の一例である。まず、作成部907は、認識された文字列のうち、コネクタ領域1700の近傍に位置する文字列1710(第1文字列)を抽出する。
つぎに、作成部907は、WHコネクタ部品DB230内のコネクタ部品情報テーブル601を参照して、抽出した文字列1710がコネクタ名であるか否かを判断する。ここでは、文字列1710がコネクタ名である場合を想定する。文字列1710は、「XXXX-XXXX」である。
この場合、作成部907は、図18に示すようなコネクタ情報テーブル1800に、コネクタ領域1700に関する情報を記憶する。
図18は、コネクタ情報テーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。図18において、コネクタ情報テーブル1800は、No、図面座標およびコネクタ名のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、コネクタ情報をレコードとして記憶する。
ここで、Noは、コネクタ領域を識別する識別子である。図面座標は、ワイヤーハーネス図面におけるコネクタ領域の位置を特定する座標である。例えば、コネクタ領域が矩形の場合、図面座標は、コネクタ領域の左下と右上の座標である。図面座標は、コネクタ領域の各頂点の座標であってもよい。コネクタ名は、コネクタの名称である。
具体的には、例えば、作成部907は、コネクタ領域1700の座標(図面座標)と対応付けて、抽出した文字列1710をコネクタ情報テーブル1800に記憶する。
つぎに、作成部907は、図15に示した電線種情報テーブル1520を参照して、文字列1710(コネクタ名)に対応する電線種を特定する。具体的には、例えば、作成部907は、電線種情報テーブル1520から、「コネクタ名(From)」または「コネクタ名(To)」に文字列1710(XXXX-XXXX)が設定された電線種情報を特定する。
これにより、作成部907は、コネクタ領域1700が表すコネクタに接続される電線種を特定可能な電線種情報を取得することができる。この場合、作成部907は、例えば、コネクタ領域1700の図面座標と対応付けて、文字列1710(XXXX-XXXX)と、取得した電線種情報から特定される電線種とを表す接続情報を作成してもよい。
つぎに、作成部907は、コネクタ領域1700から、キャビティを表す小領域を特定する。より詳細に説明すると、例えば、作成部907は、Canny法および領域を分割する画像処理により、文字を含む小領域(キャビティ)を特定することができる。図17の例では、小領域1711~1718が特定された場合を想定する。
この場合、作成部907は、小領域1711~1718内の文字列に基づいて、コネクタ領域1700が表すコネクタに接続される電線種のうち、各キャビティに接続される電線種を特定する。ここで、小領域1711~1718内の上側の文字列1721~1728は、電線種情報テーブル1520内の「No」に相当する。
このため、作成部907は、電線種情報テーブル1520を参照して、各文字列1721~1728に対応する電線種情報を取得することで、各小領域1711~1718に対応する電線種を特定することができる。なお、小領域1711~1718内の下側の文字は、電線種情報テーブル1520内の「色」に対応する。
また、作成部907は、WHコネクタ部品DB230を参照して、コネクタ領域1700における各小領域1711~1718の位置(座標)に基づいて、各小領域1711~1718に対応するキャビティナンバーを特定する。
より詳細に説明すると、例えば、作成部907は、WHコネクタ部品DB230から、コネクタ名「XXXX-XXXX(文字列1710)」に対応するキャビティ部品情報テーブルを特定する。つぎに、作成部907は、コネクタ領域1700における各小領域1711~1718の座標と、特定したキャビティ部品情報テーブル内の各キャビティナンバーの座標とを比較する。
そして、作成部907は、比較した結果に基づいて、各小領域1711~1718に対応するキャビティナンバーを特定する。例えば、小領域1711の座標と、キャビティナンバー「1」の座標とが一致したとする。この場合、作成部907は、小領域1711に対応するキャビティナンバー「1」を特定してもよい。また、作成部907は、コネクタ領域1700における小領域1711~1718同士の相対的な位置関係から、各小領域1711~1718に対応するキャビティナンバーを特定してもよい。
この場合、作成部907は、コネクタ領域1700と対応付けて、抽出した文字列1710と、特定したキャビティナンバーと、特定したキャビティに接続される電線種とを表す接続情報を作成してもよい。具体的には、例えば、作成部907は、図18に示したコネクタ情報テーブル1800とともに、図19に示すようなキャビティ情報テーブル1900を作成してもよい。
ここで、キャビティ情報テーブル1900の記憶内容について説明する。キャビティ情報テーブル1900は、例えば、コネクタ情報テーブル1800内のコネクタ名と対応付けて、当該コネクタ名のコネクタごとに作成される。ここでは、コネクタ名「XXXX-XXXX」のコネクタに対応するキャビティ情報テーブル1900を例に挙げて説明する。
図19は、キャビティ情報テーブル1900の記憶内容の一例を示す説明図である。図19において、キャビティ情報テーブル1900は、No、キャビティナンバー、キャビティ座標および電線種テーブルNoのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、キャビティ情報をレコードとして記憶する。
ここで、Noは、キャビティ情報を識別する識別子である。キャビティナンバーは、コネクタのキャビティを識別する識別子である。キャビティ座標は、コネクタ(コネクタ領域)におけるキャビティの位置を特定する座標である。キャビティ座標は、例えば、キャビティを囲う最小矩形の左下と右上の座標である。
電線種テーブルNoは、電線種を識別する識別子であり、電線種情報テーブル1520内の「No」に相当する。電線種テーブルNoは、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタ(コネクタ領域)の各キャビティに接続される電線種を特定可能な情報である。
図20は、キャビティに接続される電線種の特定例を示す説明図である。図20において、キャビティ情報テーブル1900と電線種情報テーブル1520とが示されている。例えば、キャビティ情報テーブル1900内のNo「1」のキャビティ情報を例に挙げると、電線種テーブルNo「3G01」から電線種情報テーブル1520内の電線種情報1520-1を取得することができる。
電線種情報1520-1によれば、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタ名「XXXX-XXXX」のコネクタのキャビティナンバー「1」のキャビティに接続される電線種を特定することができる。なお、コネクタ名「XXXX-XXXX」は、「AAA_BBB」または「CCC_DDD」に対応する。
(非電気部品情報の関連付け例)
つぎに、図21を用いて、非電気部品情報の関連付け例について説明する。
図21は、非電気部品情報の関連付け例を示す説明図である。図21において、配線形状情報テーブル1100と、配線情報DB240とが示されている。ここで、配線形状情報テーブル1100のID「1」の配線形状に、配線情報DB240内の配線情報を関連付ける場合を想定する。
ここでは、配線形状情報テーブル1100のID「1」の配線形状情報を「配線形状情報1100-1」と表記する。また、配線情報DB240内のID「1」の非電気部品情報を「非電気部品情報240-1」と表記する。
この場合、作成部907は、配線形状情報1100-1を参照して、保護材分類「A1」を特定する。つぎに、作成部907は、配線情報DB240を参照して、特定した保護材分類「A1」に対応する非電気部品情報240-1を特定する。そして、作成部907は、配線形状情報テーブル1100内の配線形状情報1100-1と、特定した配線情報DB240内の非電気部品情報240-1とを関連付ける。
これにより、ユーザは、例えば、ワイヤーハーネス図面に含まれる保護材(非電気部品)に対応するIDや配線位置座標を指定することで、その素材、価格、品質などの情報を容易に取得することが可能となる。
(作業指示情報の作成例)
つぎに、図22および図23を用いて、作業指示情報の作成例について説明する。
図22は、矢印形状の一例を示す説明図である。図23は、作業指示情報の作成例を示す説明図である。図22において、矢印形状2200は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された矢印形状の一例である。まず、作成部907は、認識された文字列のうち、矢印形状2200の根元付近に位置する文字列2210(第2文字列)を抽出する。文字列2210は、「FIG.1」である。
図23に示すように、作成部907は、矢印形状2200と対応付けて、抽出した文字列2210を作業指示情報テーブル1200に記憶する。ここでは、矢印形状2200に対応する作業指示情報を「作業指示情報1200-1」と表記する。
つぎに、作成部907は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、矢印形状2200が指し示すオブジェクト2220を特定する。ここでは、オブジェクト2220として、コネクタ名「XXXX-XXXX」のコネクタのキャビティナンバー「8」のキャビティが特定された場合を想定する。
図23に示すように、作成部907は、特定したオブジェクト2220を作業指示情報テーブル1200内の作業指示情報1200-1に設定する。なお、図23中、作業指示情報1200-1の対象部品「XXX」は、オブジェクト2220を示す。
つぎに、作成部907は、作業指示情報DB250(図8参照)を参照して、抽出した文字列2210とマッチする作業指示を検索する。ここでは、文字列2210とマッチする作業指示として、作業指示情報DB250内のID「1」の作業指示が検索される。
この場合、作成部907は、作業指示情報DB250を参照して、検索したID「1」の作業指示に対応する作業内容「XXXXXX」を特定する。そして、作成部907は、特定した作業内容「XXXXXX」を作業指示情報テーブル1200内の作業指示情報1200-1に設定する。
作業指示情報1200-1によれば、ワイヤーハーネス図面に示されたコネクタ名「XXXX-XXXX」のコネクタのキャビティナンバー「8」のキャビティに対する作業指示の作業内容を特定することができる。
(図面電子化装置201の図面電子化処理手順)
つぎに、図24を用いて、図面電子化装置201の図面電子化処理手順について説明する。
図24は、図面電子化装置201の図面電子化処理手順の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDを取得する(ステップS2401)。そして、図面電子化装置201は、取得したワイヤーハーネス図面の画像データDに対する文字認識処理を実施することにより、ワイヤーハーネス図面の画像データDから文字列を認識する(ステップS2402)。
つぎに、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域等の各種情報を抽出する抽出処理を実行する(ステップS2403)。抽出処理の具体的な処理手順については、図25を用いて後述する。
つぎに、図面電子化装置201は、仕様情報および電線種情報を作成する仕様/電線種情報作成処理を実行する(ステップS2404)。仕様/電線種情報作成処理の具体的な処理手順については、図26を用いて後述する。
つぎに、図面電子化装置201は、接続情報を作成する接続情報作成処理を実行する(ステップS2405)。接続情報作成処理の具体的な処理手順については、図27を用いて後述する。
つぎに、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから抽出された配線形状(保護材)に、非電気部品情報を関連付ける非電気部品情報関連付け処理を実行する(ステップS2406)非電気部品情報関連付け処理の具体的な処理手順については、図28を用いて後述する。
つぎに、図面電子化装置201は、作業指示情報を作成する作業指示情報作成処理を実行する(ステップS2407)。作業指示情報作成処理の具体的な処理手順については、図29を用いて後述する。そして、図面電子化装置201は、ステップS2404~S2407において得られた各種情報を出力して(ステップS2408)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成することができる。
つぎに、図25を用いて、ステップS2403の抽出処理の具体的な処理手順について説明する。
図25は、抽出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図25のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域を抽出する(ステップS2501)。つぎに、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスのコネクタを表すコネクタ領域を抽出する(ステップS2502)。
つぎに、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品を表す配線形状を抽出する(ステップS2503)。そして、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、矢印形状を抽出して(ステップS2504)、抽出処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域等の各種情報を抽出することができる。
つぎに、図26を用いて、ステップS2404の仕様/電線種情報作成処理の具体的な処理手順について説明する。
図26は、仕様/電線種情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ステップS2501において抽出された表領域のうち選択されていない未選択の表領域を選択する(ステップS2601)。
つぎに、図面電子化装置201は、ステップS2402において認識された文字列のうち、選択した表領域内の文字列を抽出する(ステップS2602)。そして、図面電子化装置201は、抽出した表領域内の文字列に基づいて、表領域内の文字列を列・行ごとにまとめた表データを作成する(ステップS2603)。
つぎに、図面電子化装置201は、作成した表データの先頭の列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表されるか否かを判断する(ステップS2604)。ただし、表データのヘッダが行方向に並ぶ場合を想定する。
ここで、1文字記号または空白のいずれかの値で表される場合(ステップS2604:Yes)、図面電子化装置201は、表データの先頭の列に、品番情報テーブル501に記憶された品番とマッチする文字列が含まれるか否かを判断する(ステップS2605)。
ここで、品番とマッチする文字列が含まれない場合(ステップS2605:No)、図面電子化装置201は、ステップS2607に移行する。一方、品番とマッチする文字列が含まれる場合(ステップS2605:Yes)、図面電子化装置201は、作成した表データに基づいて、仕様情報を作成して(ステップS2606)、ステップS2609に移行する。
具体的には、例えば、図面電子化装置201は、表データを参照して、品番とマッチした文字列ごとに、当該文字列に対応する各列の値を特定し、当該文字列と対応付けて、特定した各行の値を表す仕様情報を作成する。この際、図面電子化装置201は、表データのヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って変更する。これにより、図14に示したような仕様情報テーブル1420が作成される。
また、ステップS2604において、1文字記号または空白のいずれかの値で表されない場合(ステップS2604:No)、図面電子化装置201は、作成した表データが、回路表ヘッダ情報テーブル502に記憶されたヘッダ文字列とマッチする文字列を含むか否かを判断する(ステップS2607)。
ここで、ヘッダ文字列とマッチする文字列を含まない場合(ステップS2607:No)、図面電子化装置201は、ステップS2609に移行する。一方、ヘッダ文字列とマッチする文字列を含む場合(ステップS2607:Yes)、図面電子化装置201は、作成した表データから電線種情報を作成する(ステップS2608)。
具体的には、例えば、図面電子化装置201は、表データを参照して、電線を識別するNoごとに、当該Noに対応する各列の値を特定し、当該Noと対応付けて、特定した各行の値を表す電線種情報を作成する。この際、図面電子化装置201は、表データのヘッダの文字列を、予め用意された変換ルールに従って変更する。これにより、図15に示したような電線種情報テーブル1520が作成される。
つぎに、図面電子化装置201は、抽出された表領域のうち選択されていない未選択の表領域があるか否かを判断する(ステップS2609)。ここで、未選択の表領域がある場合(ステップS2609:Yes)、図面電子化装置201は、ステップS2601に戻る。
一方、未選択の表領域がない場合(ステップS2609:No)、図面電子化装置201は、仕様/電線種情報作成処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、仕様情報と電線種情報とを作成することができる。なお、図面電子化装置201は、例えば、システムをキーとして、仕様情報テーブル1420と、電線種情報テーブル1520内の電線種情報とを関連付けてもよい。
つぎに、図27を用いて、ステップS2405の接続情報作成処理の具体的な処理手順について説明する。
図27は、接続情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図27のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ステップS2502において抽出されたコネクタ領域のうち選択されていない未選択のコネクタ領域を選択する(ステップS2701)。
つぎに、図面電子化装置201は、ステップS2402において認識された文字列のうち、選択したコネクタ領域の近傍に位置する文字列を抽出する(ステップS2702)。そして、図面電子化装置201は、WHコネクタ部品DB230内のコネクタ部品情報テーブル601を参照して、抽出した文字列がコネクタ名であるか否かを判断する(ステップS2703)。
ここで、抽出した文字列がコネクタ名の場合(ステップS2703:Yes)、図面電子化装置201は、選択したコネクタ領域(図面座標)と対応付けて、抽出した文字列(コネクタ名)をコネクタ情報テーブルに登録する(ステップS2704)。コネクタ情報テーブルは、例えば、図18に示したようなコネクタ情報テーブル1800である。
つぎに、図面電子化装置201は、ステップS2608において作成された電線種情報(例えば、電線種情報テーブル1520)を参照して、抽出した文字列のコネクタ名に対応する電線種を特定する(ステップS2705)。そして、図面電子化装置201は、選択したコネクタ領域から、キャビティを表す小領域を特定する(ステップS2706)。
つぎに、図面電子化装置201は、特定した小領域内の文字列に基づいて、特定した電線種のうち、各キャビティに接続される電線種を特定する(ステップS2707)。そして、図面電子化装置201は、各キャビティ(キャビティナンバー、キャビティ座標)と対応付けて、特定した電線種を特定する情報(例えば、電線種テーブルNo)をキャビティ情報テーブルに登録する(ステップS2708)。キャビティ情報テーブルは、図19に示したようなキャビティ情報テーブル1900である。キャビティ情報テーブルは、コネクタ情報テーブル内のコネクタ名と関連付けられる。
つぎに、図面電子化装置201は、抽出されたコネクタ領域のうち選択されていない未選択のコネクタ領域があるか否かを判断する(ステップS2709)。ここで、未選択のコネクタ領域がある場合(ステップS2709:Yes)、図面電子化装置201は、ステップS2701に戻る。
一方、未選択のコネクタ領域がない場合(ステップS2709:No)、図面電子化装置201は、接続情報作成処理を呼び出したステップに戻る。
また、ステップS2703において、抽出した文字列がコネクタ名ではない場合(ステップS2703:No)、図面電子化装置201は、新規部品検出通知を出力して(ステップS2710)、ステップS2709に移行する。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタごとに、当該コネクタの各キャビティに接続される電線種を特定可能な情報を作成することができる。なお、図面電子化装置201は、例えば、電線種テーブルNoをキーとして、キャビティ情報テーブルのキャビティ情報と、電線種情報とを関連付けてもよい。
また、図面電子化装置201は、コネクタ部品情報テーブル601に未登録のコネクタ名が検出された際に、ユーザに新規部品の可能性を通知することができる。ユーザは、コネクタ名が新規部品を表す場合、その新規部品に関する情報をWHコネクタ部品DB230(コネクタ部品情報テーブル601、キャビティ部品情報テーブル602)に登録することができる。この場合、図面電子化装置201は、そのコネクタ名について、ステップS2704~S2708の処理を実行してもよい。
つぎに、図28を用いて、ステップS2406の非電気部品情報関連付け処理の具体的な処理手順について説明する。
図28は、非電気部品情報関連付け処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図28のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ステップS2503において抽出された配線形状のうち選択されていない未選択の配線形状を選択する(ステップS2801)。
つぎに、図面電子化装置201は、配線情報DB240を参照して、選択した配線形状の保護材分類に対応する非電気部品情報を特定する(ステップS2802)。そして、図面電子化装置201は、選択した配線形状と、特定した非電気部品情報とを関連付ける(ステップS2803)。
つぎに、図面電子化装置201は、抽出された配線形状のうち選択されていない未選択の配線形状があるか否かを判断する(ステップS2804)。ここで、未選択の配線形状がある場合(ステップS2804:Yes)、図面電子化装置201は、ステップS2801に戻る。
一方、未選択の配線形状がない場合(ステップS2804:No)、図面電子化装置201は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれる非電気部品(保護材)に対して、その素材、価格、品質などを表す情報を関連付けることができる。
つぎに、図29を用いて、ステップS2407の作業指示情報作成処理の具体的な処理手順について説明する。
図29は、作業指示情報作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図29のフローチャートにおいて、まず、図面電子化装置201は、ステップS2504において抽出された矢印形状のうち選択されていない未選択の矢印形状を選択する(ステップS2901)。
つぎに、図面電子化装置201は、ステップS2402において認識された文字列のうち、選択した矢印形状の根元付近に位置する文字列を抽出する(ステップS2902)。そして、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、抽出した矢印形状が指し示すオブジェクトを特定する(ステップS2903)。
つぎに、図面電子化装置201は、作業指示情報DB250を参照して、抽出した文字列が作業指示か否かを判断する(ステップS2904)。ここで、抽出した文字列が作業指示ではない場合(ステップS2904:No)、図面電子化装置201は、ステップS2907に移行する。
一方、抽出した文字列が作業指示の場合(ステップS2904:Yes)、図面電子化装置201は、作業指示情報DB250を参照して、抽出した文字列の作業指示に対応する作業内容を特定する(ステップS2905)。そして、図面電子化装置201は、選択した矢印形状(ID、矢印始点座標、矢印終点座標)と対応付けて、抽出した文字列と、特定した作業内容とを表す作業指示情報を作成する(ステップS2906)。
つぎに、図面電子化装置201は、抽出された矢印形状のうち選択されていない未選択の矢印形状があるか否かを判断する(ステップS2907)。ここで、未選択の矢印形状がある場合(ステップS2907:Yes)、ステップS2901に戻る。一方、未選択の矢印形状がない場合(ステップS2907:No)、図面電子化装置201は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれる矢印形状で表される作業指示ごとに、その作業内容を特定可能な情報を作成することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスのコネクタを表すコネクタ領域(第1領域)を抽出し、画像データDに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出したコネクタ領域の近傍に位置する第1文字列を抽出することができる。また、図面電子化装置201によれば、電線種情報を参照して、抽出した第1文字列がコネクタ名の場合に、第1文字列に対応する電線の種類を特定し、第1領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定した電線の種類とを表す接続情報を作成することができる。電線種情報は、コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類(電線種)を表す情報である。電線種は、例えば、電線のサイズ、色、特性、用途、一般名称などによって特定される。そして、図面電子化装置201によれば、作成した接続情報を出力することができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの製造に利用するデータを作成することができる。具体的には、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタ(部品要素)と対応付けて、そのコネクタに接続される電線の種類を特定可能な情報を提供することができる。例えば、ユーザは、ワイヤーハーネスの製造図面を作成するにあたり、シンボルをマスターに早期に登録することが可能となり、汎用フォーマット変換によるシンボル図に活用することができる。
また、図面電子化装置201によれば、コネクタ領域から、コネクタのキャビティを表す小領域を特定し、認識された文字列のうち、特定した小領域内の文字列に基づいて、特定した電線の種類のうちキャビティに接続される電線の種類を特定することができる。そして、図面電子化装置201によれば、第1領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定したキャビティに接続される電線の種類とを表す接続情報を作成することができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタ(部品要素)と対応付けて、そのコネクタの各キャビティに接続される電線の種類を特定可能な情報を提供することができる。
また、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域を抽出し、認識された文字列のうち、抽出した表領域内の文字列を抽出することができる。そして、図面電子化装置201によれば、抽出した表領域内の文字列に基づいて、表領域の先頭の行または列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表されるか否かを判断することができる。また、図面電子化装置201によれば、抽出した表領域内の文字列に基づいて、先頭の行または列に、記憶部910(例えば、品番情報テーブル501)に記憶された、ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子とマッチする文字列が含まれるか否かを判断することができる。そして、図面電子化装置201によれば、1文字記号または空白のいずれかの値で表され、かつ、マッチする文字列が含まれる場合、当該マッチする文字列に対応する各行または各列の値を特定し、当該マッチする文字列と対応付けて、特定した各行または各列の値を表す仕様情報を作成することができる。また、図面電子化装置201によれば、作成した仕様情報を出力することができる。
これにより、図面電子化装置201は、製造対象のワイヤーハーネスが使用される製品の仕様を特定可能な情報を提供することができる。
また、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、表領域を抽出し、認識された文字列のうち、抽出した表領域内の文字列を抽出し、抽出した表領域内の文字列に基づいて、表領域が、記憶部910(例えば、回路表ヘッダ情報テーブル502)に記憶された、電線に関する情報を判別するためのキーワードとマッチする文字列を含むか否かを判断することができる。そして、図面電子化装置201によれば、キーワードとマッチする文字列を含む場合、表領域内の文字列に基づいて、電線種情報を作成することができる。また、図面電子化装置201によれば、作成した電線種情報を出力することができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、コネクタ名と対応付けて、当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類(電線種)を表す表形式の情報(例えば、電線種情報テーブル1520)を作成することができる。例えば、ユーザは、ワイヤーハーネス図面の改版があった際などに、電線種情報を使用して変更点を確認することができる。また、ユーザは、仕様情報と関連付けることで、顧客からのデータ受領時に変化点を明確にすることができる。
また、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品を表す配線形状(第2領域)を抽出することができる。非電気部品は、例えば、電線を覆って保護する保護材(外装部分)である。また、図面電子化装置201によれば、非電気部品情報を記憶する記憶部910(例えば、配線情報DB240)を参照して、抽出した配線形状に対応する非電気部品情報を特定することができる。非電気部品情報は、非電気部品(例えば、保護材分類)と対応付けて、当該非電気部品の素材、価格および品質の少なくともいずれかを表す情報である。そして、図面電子化装置201によれば、抽出した配線形状と、特定した非電気部品情報とを関連付けることができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれる保護材(非電気部品)の素材、価格、品質などの情報を取得可能にすることができる。例えば、ユーザは、ワイヤーハーネス図面に含まれる保護材に対応するIDや配線位置座標を指定することで、その素材、価格、品質などの情報を容易に取得することができる。
また、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、矢印形状を抽出し、認識された文字列のうち、抽出した矢印形状の根元付近に位置する第2文字列を抽出することができる。また、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネス図面の画像データDから、抽出した矢印形状が指し示すオブジェクトを特定することができる。また、図面電子化装置201によれば、作業指示と作業内容とを対応付けて表す作業指示情報を記憶する記憶部(例えば、作業指示情報DB250)を参照して、抽出した第2文字列が作業指示の場合、当該作業指示に対応する作業内容を特定することができる。そして、図面電子化装置201によれば、抽出した矢印形状と対応付けて、抽出した第2文字列と、特定したオブジェクトと、特定した作業内容とを表す作業指示情報を作成することができる。また、図面電子化装置201によれば、作成した作業指示情報を出力することができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面において作業指示が記載されたオブジェクトに対する作業内容を特定可能な情報を提供することができる。例えば、ユーザは、ワイヤーハーネス図面内のオブジェクトに対する作業内容から、作業に伴って増加するコストを評価することができ、VA(Value Analysis)やVE(Value Engineering)によるコスト低減につなげることができる。なお、図面電子化装置201は、例えば、抽出した第2文字列が作業指示情報DB250内のいずれの作業指示ともマッチしない場合、新規の作業指示が検出された可能性がある旨の出力を行ってもよい。これにより、ユーザは、新規の作業指示を洗い出すことが可能となる。
また、図面電子化装置201によれば、抽出した第1文字列がWHコネクタ部品DB230(部品データベース)に登録されたいずれかのコネクタ名と一致するか否かを判断することができる。そして、図面電子化装置201によれば、抽出した第1文字列がいずれかのコネクタ名と一致する場合に、電線種情報を参照して、当該いずれかのコネクタ名に対応する電線の種類を特定することができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に含まれるコネクタが、ワイヤーハーネスの部品要素として登録済みであるか否かを判断することができる。
また、図面電子化装置201によれば、抽出した第1文字列がWHコネクタ部品DB230に登録されたいずれのコネクタ名とも一致しない場合、第1領域が表すコネクタが新規部品である可能性がある旨の出力を行うことができる。
これにより、図面電子化装置201は、ワイヤーハーネス図面に新規部品が含まれる可能性があることを通知することができる。例えば、ユーザは、ワイヤーハーネスの製造図面を作成する前に、新規部品の情報を洗い出すことができる。
また、図面電子化装置201によれば、WHコネクタ部品DB230(部品データベース)を参照して、コネクタ領域における小領域の位置に基づいて、小領域に対応するキャビティナンバーを特定することができる。そして、図面電子化装置201によれば、コネクタ領域と対応付けて、抽出した第1文字列と、特定したキャビティナンバーと、特定したキャビティに接続される電線の種類とを表す接続情報を作成することができる。
これにより、図面電子化装置201は、コネクタのどのキャビティナンバーのキャビティに、どの種類の電線が接続されるのかを特定可能な情報を提供することができる。
これらのことから、図面電子化装置201によれば、ワイヤーハーネスを製造するにあたり、BOMなどへの表データや部品情報の自動登録を可能にして、リードタイムの短縮や工数の削減を図ることができる。また、図面電子化装置201によれば、顧客図面の形態に依存しないデータ化により、品質のばらつきを抑えることができる。
なお、本実施の形態で説明したワイヤーハーネス図面の電子化方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本ワイヤーハーネス図面の電子化プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本ワイヤーハーネス図面の電子化プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した情報処理装置101(図面電子化装置201)は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記2)前記第1領域から、前記コネクタのキャビティを表す小領域を特定し、
前記認識された文字列のうち、特定した前記小領域内の文字列に基づいて、特定した前記電線の種類のうち前記キャビティに接続される電線の種類を特定する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記作成する処理は、
前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記キャビティに接続される電線の種類とを表す接続情報を作成する、ことを特徴とする付記1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記3)前記画像データから、表領域を抽出し、
前記認識された文字列のうち、抽出した前記表領域内の文字列を抽出し、
抽出した前記表領域内の文字列に基づいて、前記表領域の先頭の行または列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表され、かつ、前記先頭の行または列に、前記ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子を記憶する記憶部に記憶された前記識別子とマッチする文字列が含まれるか否かを判断し、
前記1文字記号または空白のいずれかの値で表され、かつ、前記マッチする文字列が含まれる場合、前記マッチする文字列に対応する各行または各列の値を特定し、
前記マッチする文字列と対応付けて、特定した前記各行または各列の値を表す仕様情報を作成する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記4)前記画像データから、表領域を抽出し、
前記認識された文字列のうち、抽出した前記表領域内の文字列を抽出し、
抽出した前記表領域内の文字列に基づいて、前記表領域が、電線に関する情報を判別するためのキーワードを記憶する記憶部に記憶された前記キーワードとマッチする文字列を含むか否かを判断し、
前記キーワードとマッチする文字列を含む場合、前記表領域内の文字列に基づいて、前記電線種情報を作成する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記5)前記画像データから、前記ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品を表す第2領域を抽出し、
非電気部品と対応付けて、当該非電気部品の素材、価格および品質の少なくともいずれかを表す非電気部品情報を記憶する記憶部を参照して、抽出した前記第2領域に対応する非電気部品情報を特定し、
抽出した前記第2領域と、特定した前記非電気部品情報とを関連付ける、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記6)前記画像データから、矢印形状を抽出し、
前記認識された文字列のうち、抽出した前記矢印形状の根元付近に位置する第2文字列を抽出し、
前記画像データから、抽出した前記矢印形状が指し示すオブジェクトを特定し、
作業指示と作業内容とを対応付けて表す作業指示情報を記憶する記憶部を参照して、抽出した前記第2文字列が作業指示の場合、前記第2文字列に対応する作業内容を特定し、
抽出した前記矢印形状と対応付けて、抽出した前記第2文字列と、特定した前記オブジェクトと、特定した前記作業内容とを表す作業指示情報を作成する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記7)作成した前記接続情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記8)作成した前記仕様情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記9)作成した前記電線種情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記4に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記10)作成した前記作業指示情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記6に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記11)抽出した前記第1文字列が部品データベースに登録されたいずれかのコネクタ名と一致するか否かを判断する、処理を前記コンピュータに実行させ、
前記特定する処理は、
抽出した前記第1文字列が前記いずれかのコネクタ名と一致する場合に、前記電線種情報を参照して、当該いずれかのコネクタ名に対応する電線の種類を特定する、ことを特徴とする付記1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記12)抽出した前記第1文字列が前記部品データベースに登録されたいずれのコネクタ名とも一致しない場合、前記第1領域が表すコネクタが新規部品である可能性がある旨の出力を行う、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記11に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記13)コネクタ名と、当該コネクタ名のコネクタのキャビティの番号と、前記コネクタにおける前記キャビティの位置を表す座標とを対応付けて記憶する部品データベースを参照して、前記第1領域における前記小領域の位置に基づいて、前記小領域に対応するキャビティの番号を特定する、処理を前記コンピュータに実行させ、
前記作成する処理は、
前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記キャビティの番号と、特定した前記キャビティに接続される電線の種類とを表す接続情報を作成する、ことを特徴とする付記2に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
(付記14)ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするワイヤーハーネス図面の電子化方法。
(付記15)ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
101 情報処理装置
110 画像データ
120 第1領域
130 電線種情報
140 接続情報
200 情報処理システム
201 図面電子化装置
202 クライアント装置
210 ネットワーク
220 WH回路表知識DB
230 WHコネクタ部品DB
240 配線情報DB
250 作業指示情報DB
300 バス
301 CPU
302 メモリ
303 ディスクドライブ
304 ディスク
305 通信I/F
306 可搬型記録媒体I/F
307 可搬型記録媒体
400 ワイヤーハーネス図面
401 設計図
402 回路表
403 仕様表
501 品番情報テーブル
502 回路表ヘッダ情報テーブル
601 コネクタ部品情報テーブル
602 キャビティ部品情報テーブル
900 制御部
901 取得部
902 認識部
903 第1の抽出部
904 第2の抽出部
905 第3の抽出部
906 第4の抽出部
907 作成部
908 出力部
910 記憶部
1100 配線形状情報テーブル
1200 作業指示情報テーブル
1420 仕様情報テーブル
1520 電線種情報テーブル
1800 コネクタ情報テーブル
1900 キャビティ情報テーブル

Claims (9)

  1. ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
    前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
    コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
    前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  2. 前記第1領域から、前記コネクタのキャビティを表す小領域を特定し、
    前記認識された文字列のうち、特定した前記小領域内の文字列に基づいて、特定した前記電線の種類のうち前記キャビティに接続される電線の種類を特定する、
    処理を前記コンピュータに実行させ、
    前記作成する処理は、
    前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記キャビティに接続される電線の種類とを表す接続情報を作成する、ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  3. 前記画像データから、表領域を抽出し、
    前記認識された文字列のうち、抽出した前記表領域内の文字列を抽出し、
    抽出した前記表領域内の文字列に基づいて、前記表領域の先頭の行または列以外が、1文字記号または空白のいずれかの値で表され、かつ、前記先頭の行または列に、前記ワイヤーハーネスが使用される製品の識別子を記憶する記憶部に記憶された前記識別子とマッチする文字列が含まれるか否かを判断し、
    前記1文字記号または空白のいずれかの値で表され、かつ、前記マッチする文字列が含まれる場合、前記マッチする文字列に対応する各行または各列の値を特定し、
    前記マッチする文字列と対応付けて、特定した前記各行または各列の値を表す仕様情報を作成する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  4. 前記画像データから、表領域を抽出し、
    前記認識された文字列のうち、抽出した前記表領域内の文字列を抽出し、
    抽出した前記表領域内の文字列に基づいて、前記表領域が、電線に関する情報を判別するためのキーワードを記憶する記憶部に記憶された前記キーワードとマッチする文字列を含むか否かを判断し、
    前記キーワードとマッチする文字列を含む場合、前記表領域内の文字列に基づいて、前記電線種情報を作成する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  5. 前記画像データから、前記ワイヤーハーネスの電線を覆う非電気部品を表す第2領域を抽出し、
    非電気部品と対応付けて、当該非電気部品の素材、価格および品質の少なくともいずれかを表す非電気部品情報を記憶する記憶部を参照して、抽出した前記第2領域に対応する非電気部品情報を特定し、
    抽出した前記第2領域と、特定した前記非電気部品情報とを関連付ける、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  6. 前記画像データから、矢印形状を抽出し、
    前記認識された文字列のうち、抽出した前記矢印形状の根元付近に位置する第2文字列を抽出し、
    前記画像データから、抽出した前記矢印形状が指し示すオブジェクトを特定し、
    作業指示と作業内容とを対応付けて表す作業指示情報を記憶する記憶部を参照して、抽出した前記第2文字列が作業指示の場合、前記第2文字列に対応する作業内容を特定し、
    抽出した前記矢印形状と対応付けて、抽出した前記第2文字列と、特定した前記オブジェクトと、特定した前記作業内容とを表す作業指示情報を作成する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  7. 作成した前記接続情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のワイヤーハーネス図面の電子化プログラム。
  8. ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
    前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
    コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
    前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするワイヤーハーネス図面の電子化方法。
  9. ワイヤーハーネスに関する図面の画像データから、前記ワイヤーハーネスのコネクタを表す第1領域を抽出し、
    前記画像データに対する文字認識処理により認識された文字列のうち、抽出した前記第1領域の近傍に位置する第1文字列を抽出し、
    コネクタ名と対応付けて当該コネクタ名のコネクタに接続される電線の種類を表す電線種情報を参照して、抽出した前記第1文字列がコネクタ名の場合に、前記第1文字列に対応する電線の種類を特定し、
    前記第1領域と対応付けて、抽出した前記第1文字列と、特定した前記電線の種類とを表す接続情報を作成する、
    制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
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