JP3022356B2 - 自動検査システム及び判定方法 - Google Patents

自動検査システム及び判定方法

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JP3022356B2 JP8310211A JP31021196A JP3022356B2 JP 3022356 B2 JP3022356 B2 JP 3022356B2 JP 8310211 A JP8310211 A JP 8310211A JP 31021196 A JP31021196 A JP 31021196A JP 3022356 B2 JP3022356 B2 JP 3022356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被検対象の自動検査
システムに係り、特に被検対象から得られた複数の特性
パラメータを用いて自動的に特性判定を行うシステム及
びそのシステムで使用される判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パターン認識技術のひとつであるクラス
タ解析の応用例としては、例えば特開平04−3161
83号公報に開示された文字認識装置などがある。クラ
スタ解析の方法はパターン認識の教科書(例えば”パタ
ーン認識”森健一、コロナ社1988)に詳しく記載さ
れている。簡単に説明すると、サンプルから抽出したn
個の特徴量が形成するn次元の特徴空間において、ひと
つのカテゴリ(例えば不良品)に属する全てのサンプル
からそのカテゴリを表すn次元の代表ベクトルを生成す
る。すべてのカテゴリについて代表ベクトルを決定して
おき、未知のサンプルが提示されたら、全ての代表ベク
トルと比較して、最も近いものに前記未知サンプルが含
まれるとする分類方法である。なお実際には、一つのカ
テゴリに属するサンプルのクラスタが単純なかたまりに
なるとは限らないので、クラスタの形が複雑になる場合
は、一つのクラスタを、複数のサブクラスタに分割して
判定を行う方法もある。
【0003】製造物の検査方法としては、上記クラスタ
解析を応用したものの他に、例えば判定をニューラルネ
ットに行わせる方法も提案されている(特開平3−68
845号公報)。この従来の方法は、はんだ付け部のX
線透過画像を用い、ニューラルネットによって欠陥判定
を行うものである。ニューラルネットを判定に用いる利
点は、既に知られているように、適正な数の良品/不良
品のサンプルを学習させることによって、カテゴリに対
応するクラスタの形状がかなり複雑な場合でも分類が可
能な点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、判定不能とシステム自身が判断する明確な
方法が与えられていない。このために、クラスタの代表
ベクトルを決定するためのサンプル数あるいはニューラ
ルネットに学習させるためのサンプル数が不十分である
と、それらを用いて分類を実行させた場合、判定の誤り
が増加するという問題があった。また、分類に必要充分
なサンプルの質、および規模を決定する系統的な手段が
ないかあるいは困難な場合では、サンプルを追加して追
加学習したとしても、どの時点で分類性能が十分なレベ
ルに達するかわからず、結果的に分類システムの信頼性
に確信がもてないという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、初期基準サンプルの個数
が少ない場合でも信頼性のある判定を行うことができる
判定方法及び検査システムを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、基準サンプルの個数
が少ない場合でも判定することができ、且つその際の判
定の信頼度を明示できる判定方法及び検査システムを提
供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、基準サンプルの
追加登録をユーザの明確な判断の下で実行できる判定方
法及び検査システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による判定方法
は、予め定められた複数の特性パラメータの各々に関し
て被検サンプルから特性データを抽出し、その特性デー
タに基づいて互いに異なる複数の判定結果の中から1つ
を特定する判定方法であって、前記複数の特性パラメー
タからなるパラメータ空間に それぞれ判定結果が特定
される複数の基準サンプルから抽出された特性データに
基づいて前記複数の基準サンプルに対応した基準点をそ
れぞれ特定し、前記パラメータ空間における各基準点の
周囲に、各基準点の判定結果と同一の判定結果の複数の
点からなる領域を他の判定結果が特定された点と出会う
まで順次拡張することで、各基準点を中心とした拡張領
域からなる判定基準マップを生成し、前記被検サンプル
の特性データに基づいて前記パラメータ空間内に特定さ
れた被検点が前記判定基準マップのいずれの拡張領域に
存在するかによって前記被検サンプルの判定結果を特定
する、ことを特徴とする。
【0009】望ましくは、前記判定基準マップの各拡張
領域には更に判定信頼度が付加され、前記判定信頼度は
当該拡張領域の基準点を頂点として前記領域が拡張され
る毎に所定量だけ減少するように設定される。
【0010】また、本発明による自動検査システムは、
サンプルから特性データを抽出する入力手段と、前記複
数の特性パラメータからなるパラメータ空間を形成する
記憶手段と、前記パラメータ空間にそれぞれ判定結果が
特定される複数の基準サンプルから抽出された特性デー
タに基づいて前記複数の基準サンプルに対応した基準点
をそれぞれ前記パラメータ空間に登録する基準点登録手
段と、前記パラメータ空間における各基準点の周囲に、
各基準点の判定結果と同一の判定結果の複数の点からな
る領域を他の判定結果が特定された点と出会うまで順次
拡張することで、各基準点を中心とした拡張領域からな
る判定基準マップを生成し前記記憶手段に格納する判定
基準生成手段と、前記被検サンプルの特性データに基づ
いて前記パラメータ空間内に特定された被検点が前記判
定基準マップのいずれの拡張領域に存在するかによって
前記被検サンプルの判定結果を特定する検査手段と、前
記判定結果からなる情報を表示する表示手段と、からな
ることを特徴とする。
【0011】前記記憶手段はデータベースからなり、前
記検査手段は前記データベースを前記被検点をキーとし
て検索し、該当する領域の点が存在すれば、その点の判
定結果を前記被検サンプルの判定結果として採用する。
更に、前記記憶手段に格納された前記判定基準マップの
各拡張領域には更に判定信頼度が付加され、前記判定信
頼度は当該拡張領域の基準点を頂点として前記領域が拡
張される毎に所定量だけ減少するように設定される。
【0012】前記被検点が前記判定基準マップのいずれ
の拡張領域にも存在しない場合には判定不能と決定し、
前記表示手段に表示し、当該被検サンプルの被検点を前
記記憶手段に新規に登録するか否かをユーザが判断する
ことが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による検査システ
ムの一実施形態を示すブロック図である。被検査対象で
あるサンプル101の表面はカメラ102によって撮像
され、そのビデオ信号は画像処理部103に入力する。
画像処理部103は、入力した画像の前処理を行なった
後、特徴抽出を行い、抽出された特性パラメータと画像
データとがパーソナルコンピュータ104へ転送され
る。コンピュータ104には、本発明により形成される
検査用データベース105、モニタ106、キーボード
やポインティングデバイス等の入力デバイス107、そ
の他必要な周辺機器が接続されている。本発明による検
査方法のソフトウエアは、コンピュータ104内に設け
られたROM(図示せず)に格納されている。なお、本
実施形態の画像処理部103は市販のパーソナルコンピ
ュータ組み込み用ボードを使用してもよい。
【0014】図2は本実施形態により判定される撮像画
像の一例を示す図である。撮像画面内に円形状の複数の
粒(ここでは、C1〜C3)が存在する場合を例に取る。
画像処理部103はこのような画像データから特徴量と
して粒の個数及び粒の平均面積の2つを抽出し、コンピ
ュータ104へ送出する。以下説明を簡単にするため
に、粒の個数をパラメータP1、粒の平均面積をパラメ
ータP2として説明する。言うまでもなく、3以上のパ
ラメータPkの場合も同様に説明することができる。
【0015】図3は、本実施形態で実行される3つの段
階を示したフローチャートである。先ず、基本的なサン
プル、すなわち判断基準となるべきサンプル、をデータ
ベース105に登録する(ステップ201)。この登録
作業は、作業員が実際のサンプルをモニタ106で確認
しながら入力デバイス107によって行うこともでき
る。続いて、登録された基本サンプルのパラメータ領域
を拡張することで検査用のデータベース105を形成す
る(ステップ202)。こうして形成されたデータベー
ス105を用いて実際の製造物の良否判定を実行する
(ステップ203)。以下、これらのステップについて
順を追って詳細に説明する。
【0016】(基本サンプルの登録)本登録ステップは
従来の学習ステップに対応する。仮にm個基本サンプル
があたえられ、それらのサンプルの良否は予め作業員の
目視によって決定されているものとする。以下、基本サ
ンプルをデータベースに登録する手順を図4〜図6を参
照しながら説明する。
【0017】図4は本実施形態における位置コード生成
手順を示すフローチャート、図5は1つの基本サンプル
のパラメータ空間における位置特定手順を示す模式図、
及び図6は基本サンプルの登録によって形成されたデー
タベースの一例を示す模式図である。
【0018】図4において、ある基本サンプルの特徴パ
ラメータSが与えられると、予め記憶しておいた各パラ
メータPkの代表値Tk,分解能Rk,分割数Dkを読み出
し(ステップ301)、階層数Cを所定数N(十分な初
期範囲を設定できる程度の値)に設定する(ステップ3
02)。続いて、次式により各パラメータPkにおける
上限値Uk(x)及び下限値Lk(x)の初期値を計算する(ス
テップ303)。
【0019】Uk(x)=Tk(x)+RkDkc/2 Lk(x)=Tk(x)−RkDkc/2 ここで、xは階層番号を示し、初期値の場合はx=1で
ある。
【0020】図5には分割数Dk=3の場合が記載され
ており、パラメータP1の初期の上限値及び下限値はそ
れぞれU1(1)及びL1(1)であり、パラメータP2の初期
の上限値及び下限値はそれぞれU2(1)及びL2(1)であ
る。また、各パラメータPkの上限値及び下限値の中央
値が代表値Tk(x)である。
【0021】続いて、階層数Cを1つ減少(デクリメン
ト)させ、パラメータを特定する添え数kを初期化する
(ステップ304)。そして、上限値Uk(x)及び下限値
Lk(x)の差(以下、対象区間という。)が分解能Rkに
到達したか否かをチェックする(ステップ305)。対
象区間が分解能まで到達していない場合には(ステップ
305のNO)、その対象区間を分割数Dkで等分して
サブ区間に分割する(ステップ306)。ここでは、図
5に示すように3等分され3つのサブ区間が生成され
る。
【0022】続いて、与えられた基本サンプルの特徴パ
ラメータSがどのサブ区間に存在するかが特定されると
(ステップ307)、その特定されたサブ区間が新たな
対象区間となるように設定変更され、そのサブ区間のパ
ラメータ位置記号Sk(x)が記憶される(ステップ30
8)。図5に示す例では、パラメータP1の3番目のサ
ブ区間に基本サンプルのパラメータSが存在するから、
新たな対象区間の上限値及び下限値は各々U1(2)及びL
1(2)となり、パラメータ位置記号S1(2)=3が記憶され
る。以上のステップ305〜308は、各パラメータの
対象区間が分解能と等しくない限り、全てのパラメータ
について実行される(ステップ309、310)。全て
のパラメータについて上記ステップ305〜308が実
行されると(ステップ309のYES)、各パラメータ
に関して記憶された位置記号列:S1(2)、S2(2)、・・
・から基本サンプルのパラメータSが存在するコード領
域を特定する(ステップ311)。図5に示す例では、
S1(2)=3、S2(2)=2であるから、基本サンプルのパ
ラメータSが存在するコード領域は(32−)と表現さ
れる。なお「−」は区切り文字とする。区切り文字は階
層を区別するために付加する。
【0023】こうして対象区間の第1の絞り込みが終了
すると、階層数Cのデクリメント及びパラメータを特定
する添え数kの初期化を行い(ステップ304)、第2
の絞り込みを同様のステップ305〜310によって実
行する。すなわち、パラメータP1では上限値U1(2)及
び下限値L1(2)の対象区間に対して、パラメータP2で
は上限値U2(2)及び下限値L2(2)の対象区間に対して、
それぞれ同様の処理が行われる(ステップ305〜31
0)。この第2の絞り込みによって、図5に示す例で
は、S1(3)=1、S2(3)=1であるから、基本サンプル
のパラメータSが存在するコード領域は(32−11
−)と表現される。
【0024】なお、あるパラメータで対象区間が分解能
Rkに到達した場合には(ステップ305のYES)、
全てのパラメータで対象区間が分解能Rkに到達したか
否かをチェックし(ステップ312)、他に絞り込み可
能なパラメータが存在すれば(ステップ312のN
O)、次のパラメータに対する処理(ステップ305〜
310)を続行する。こうして、全てのパラメータで対
象区間が分解能Rkに到達すると(ステップ312のY
ES)、基本サンプルのパラメータ領域と関係したカテ
ゴリ及び確信度がそれぞれデータベースに記録され、基
本サンプルの登録処理を終了する。
【0025】図5に示す例では、第3の絞り込みによっ
て全てのパラメータで対象区間が分解能Rkに到達する
から、基本サンプルのパラメータSが存在する位置コー
ドは(32−11−33)と確定される。この位置コー
ドが図6に示すデータベースの位置フィールドに格納さ
れ、基本サンプルが良否判定の「良」であればカテゴリ
フィールドに「OK」、「不良」であれば「NG」がそ
れぞれ格納される。更に、基本サンプルの登録では作業
員によって良否判定済みのサンプルが使用されるから、
確信度フィールドには「1.0」が自動的に記録され
る。なお、確信度はコードで示される領域がカテゴリで
示される分類になる確からしさの度合いを数値で表現し
たものである。
【0026】以上のようにして検査用データベース10
5の基本サンプルの登録が行われ、複数の基本サンプル
について、図6に示すように、位置コード、カテゴリ及
び確信度の各データが書き込まれる。
【0027】(データベースの拡張)先ず、データベー
スの拡張の手順を図7を参照しながら概略的に説明す
る。
【0028】図7(A)に示すように、上記基本サンプ
ルの登録終了段階では、広いパラメータ空間の中に、学
習領域(基本サンプルのパラメータ位置)が散在するに
過ぎず、新しいサンプルが来るとほとんど判定不能にな
る。これでは実用的でないのでデータベースの拡張が行
われる。図7(B)に示すように、基本サンプルの位置
(以下、中心点という。)を中心として、同一カテゴリ
領域の拡張が行われ、異なるカテゴリと接触した時点で
拡張動作を終了する。その際、拡張された確信度は、図
7(C)に示すように、中心点から離れるに従って順次
低くなるように生成される。
【0029】図8は中心点の近傍コード領域を示す図で
ある。あるコード領域の近傍領域とは、そのコード領域
に隣接した領域という。バラメータが2種類の2次元パ
ラメータ空間の場合には、図8(A)に示すように、例
えば中心点と隣接した8個の領域、あるいは4隅を除い
た4つの領域が近傍領域である。パラメータが3種類の
場合は、図8(B)の様な立方体から中心点の1カ所を
除いた26個の領域を近傍領域として定義することがで
きる。
【0030】図9は、本実施形態におけるデータベース
の領域拡張手順の概略を示すフローチャートである。同
図に示すように、先ず、図7(A)に示すような複数の
中心点が格納されたデータベースから1つずつ中心点の
データを読み出し(ステップ401)、その中心点の近
傍領域について拡張動作を実行する(ステップ40
2)。この拡張動作が全ての中心点について終了すると
(ステップ403のYES)、その拡張領域の確信度が
生成され(ステップ404)、データベース105に格
納される(ステップ405)。こうして各中心点に関し
て拡張及び確信度生成が終了すると、その拡張された領
域の各周辺点の近傍領域について同様の拡張及び確信度
生成動作が実行される(ステップ406〜410)。こ
のような領域拡張は、図7(B)に示すように、異なる
カテゴリと出会う(接触するまで継続される。
【0031】(拡張手順)図10は、図9の拡張動作
(ステップ402及び407)をより詳細に示すフロー
チャートである。先ず、1つの中心点あるいは周辺点の
コードS(i)を読み出し(ステップ501)、図8に示
す定義に従って近傍コード領域の各点(以下、近傍コー
ドSAJ(p)という。)を生成する(ステップ502)。
【0032】続いて、変数pを初期化した後(ステップ
503)、1つの近傍コードSAJ(p)を読み出し、その
近傍コードがデータベース105に存在するか否かをチ
ェックする(ステップ504、505)。データベース
内に近傍コードSAJ(p)が発見されれば(ステップ50
5のYES)、その近傍コードのカテゴリを読み出し、
当該中心点(周辺点)のコードS(i)と同一カテゴリで
あるか否かを判定する(ステップ506)。もし異なる
カテゴリであれば(ステップ506のNO)、その中心
点(周辺点)は別のカテゴリの領域に接触していること
を意味するから拡張動作を終了する。データベース内に
近傍コードSAJ(p)が発見されなければ(ステップ50
5のNO)、未定義のコードであるから、その近傍コー
ドのカテゴリを当該中心点(周辺点)と同一に設定し、
近傍コードと共に暫定メモリに格納する(ステップ50
7)。
【0033】近傍コードを暫定メモリに格納した後、あ
るいは近傍コードSAJ(p)のカテゴリが当該中心点(周
辺点)のコードS(i)とそれと同一であれば(ステップ
506のYES)、変数pを歩進(インクリメント)し
(ステップ508)、当該中心点(周辺点)に関する全
ての近傍コードの検索が終了するまで上記ステップ50
4〜508が繰り返される(ステップ509)。
【0034】このようにして、データベース内に登録さ
れている全ての中心点について領域拡張が行われ(図9
のステップ401〜403)、更に、拡張された領域の
各周辺点についても同様の領域拡張が行われる(図9の
ステップ406〜408)。言い換えると、同一カテゴ
リ(OKあるいはNG)の領域が中心点を中心として順
次拡大されて行き、OK領域とNG領域とが接触した時
点で拡張動作が終了する。その終了時点でのパラメータ
空間の領域マップの一例が図7(B)に示されている。
【0035】(確信度生成)図11は、図9の確信度生
成動作(ステップ404及び409)を示すフローチャ
ートである。各中心点の領域拡張が終了した場合(図9
のステップ403のYES)、先ずデータベース内の全
ての登録位置コードの各確信度に一定の値Ctだけ加算
する(ステップ601)。次に、中心点拡張時に暫定メ
モリに記憶された近傍コード全ての確信度をCtに設定
する(ステップ602)。こうして設定された近傍コー
ド及びその確信度を暫定メモリからデータベースに転送
し、保存する(ステップ405)。
【0036】以上の確信度生成ステップは、周辺点拡張
時にも同様に実行される(ステップ409、410)。
すなわち、先ずデータベース内の全ての登録位置コード
の各確信度に一定の値Ctだけ加算し(ステップ60
1)、次に周辺点拡張時に暫定メモリに記憶された近傍
コード全ての確信度をCtに設定し(ステップ60
2)、こうして設定された近傍コード及びその確信度を
暫定メモリからデータベースに転送し、保存する(ステ
ップ410)。
【0037】従って、確信度生成ステップ409及び4
10が実行されるごとに、その前に既に登録されていた
領域の確信度は一定値Ct単位で順次上昇することとな
る。この結果、最終的には、図7(C)に示すように、
各中心点(SOK1、SOK2、SNG1、SNG2)を頂点とし順
次信頼度が低下したピラミッド状のOK領域あるいはN
G領域からなるパラメータ領域マップを得ることができ
る。
【0038】なお、拡張を停止する条件は、本実施形態
では、別カテゴリに属する領域が衝突した時点としてい
るが、ステップ504から509を1回通して行うごと
に、図7(B)のような領域マップをモニタ106に表
示させて、作業者が目視で判定し、適当と判断したとこ
ろで拡張を停止させても良い。作業員の判断が介在する
ことで更に実用的なパラメータ領域マップを作成するこ
とができる。
【0039】(被検サンプルの判定)以上のようにして
領域拡張された検査用データベース105を使用して、
実際の被検サンプルを良否判定する。
【0040】図12は、本実施形態による判定動作の一
例を示すフローチャートである。判定する際は、まず、
検査用データベース105のデータの中から確信度の最
大値を予め求めておく(ステップ701)。そして、カ
メラ102及び画像処理部103を通して被検サンプル
101のパラメータデータを入力すると(ステップ70
2)、図4及び図5と同一の方法でコード化し、その被
検コードを用いて検査用データベースを検索する(ステ
ップ703)。被検コードと同一の領域コードが発見さ
れると、その領域コードのカテゴリと確信度を読み出し
(ステップ704)、予め読み出された確信度最大値に
対する被検コードの確信度の比を判定信頼性として算出
する(ステップ705)。こうして検索された領域コー
ドのカテゴリOKあるいはNGと算出された判定信頼性
とをモニタ表示し、必要に応じて他の処理装置へ出力す
る(ステップ706)。
【0041】図7(B)及び(C)を参照すると、先ず
確信度最大値は、図7(C)に示すように各中心点の3
Ctである。被検コードが中心点SOK1を中心に拡張さ
れたOK領域の領域コード801と一致した場合には、
その領域コード801の確信度(ここではCt)が読み
出される。この場合には、被検サンプルの良否判定は
「良」すなわちOKであり、そのOKである判定の信頼
性はCt/3Ct=1/3となる。また、被検コードが
中心点SNG2を中心に拡張されたNG領域の領域コード
802と一致した場合には、その領域コード802の確
信度(ここでは2Ct)が読み出される。この場合に
は、被検サンプルの良否判定は「不良」すなわちNGで
あり、そのNGである判定の信頼性は2Ct/3Ct=
2/3となる。
【0042】被検コードと同一の領域コードがデータベ
ース105内に存在しない場合には、判定不能の旨をモ
ニタ表示し(ステップ707)、作業員の判断を仰ぐ
(ステップ708)。作業員がその未知のサンプルをデ
ータベースに登録すべきと判断すれば、図4と同一の登
録手順により新規登録が行われ、続いて拡張が実行され
る(ステップ709)。
【0043】以上説明したように、サンプルの存在しな
い特徴パラメータ領域は判定不能として明確に判断でき
るので、サンプルが少ない場合でも、判定の信頼性を損
なわずに判定処理を行うことができる。また提示された
サンプルを新たにデータベースに追加すべきかどうか明
確に判断できるので、新製品投入時でサンプルの少ない
生産初期段階から自動判定を行うことができ、かつ系統
的手順で判定能力を向上させることができるという効果
がある。
【0044】なお本実施形態では、判定結果が「OK」
及び「NG」の二者択一であったが、3以上の判定結果
の場合であっても本発明は全く同様に適用することがで
きる。また、本実施形態では画像データから特性パラメ
ータを抽出したが、もちろん製造物の良否判定に用いら
れる他の物理的特性パラメータ、例えば電圧、電流、速
度などでも同様に本発明を適用できることは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による検査システムの一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】本実施形態により判定される撮像画像の一例を
示す図である。
【図3】本実施形態で実行される3つの段階を示したフ
ローチャートである。
【図4】本実施形態における位置コード生成手順を示す
フローチャートである。
【図5】パラメータ空間における1つの基本サンプルの
位置特定手順を示す模式図である。
【図6】基本サンプルの登録によって形成されたデータ
ベースの一例を示す模式図である。
【図7】(A)は基本サンプル登録終了のパラメータ空
間における領域マップの一例を示す模式図、(B)は基
本サンプルを中心として同一カテゴリ領域の拡張が行わ
れた領域マップを示す模式図、及び(C)は拡張された
領域の確信度を示す領域マップの模式図である。
【図8】(A)は2次元パラメータ空間における中心点
の近傍コード領域を示す図であり、(B)は3次元パラ
メータ空間における中心点の近傍コード領域を示す図で
ある。
【図9】本実施形態におけるデータベースの領域拡張手
順の概略を示すフローチャートである。
【図10】図9の拡張動作(ステップ402及び40
7)をより詳細に示すフローチャートである。
【図11】図9の確信度生成動作(ステップ404及び
409)を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態による判定動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
101 サンプル 102 カメラ 103 画像処理部 104 コンピュータ 105 検査用データベース 106 モニタ 107 入力デバイス

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた複数の特性パラメータの
    各々に関して被検サンプルから特性データを抽出し、そ
    の特性データに基づいて互いに異なる複数の判定結果の
    中から1つを特定する判定方法において、 前記複数の特性パラメータからなるパラメータ空間に
    それぞれ判定結果が特定される複数の基準サンプルから
    抽出された特性データに基づいて前記複数の基準サンプ
    ルに対応した基準点をそれぞれ特定し、 前記パラメータ空間における各基準点の周囲に、各基準
    点の判定結果と同一の判定結果の複数の点からなる領域
    を他の判定結果が特定された点と出会うまで順次拡張す
    ることで、各基準点を中心とした拡張領域からなる判定
    基準マップを生成し、 前記被検サンプルの特性データに基づいて前記パラメー
    タ空間内に特定された被検点が前記判定基準マップのい
    ずれの拡張領域に存在するかによって前記被検サンプル
    の判定結果を特定する、 ことを特徴とする判定方法。
  2. 【請求項2】 前記被検点が前記判定基準マップのいず
    れの拡張領域にも存在しない場合には判定不能と決定す
    ることを特徴とする請求項1記載の判定方法。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ空間内の基準点を特定す
    るステップは、 各特性パラメータの分解能を予め定められた分割数の所
    定べき乗倍することで初期対象区間を設定し、 前記初期対象区間を前記分割数で等分割することで得ら
    れる対象区間のいずれに前記基準点が存在するかを判定
    し、 前記基準点が存在する対象区間を更に前記分割数で等分
    割するという操作を前記対象区間が前記分解能と一致す
    るまで繰り返し、 前記全ての特性パラメータで各対象区間が各分解能と一
    致した時の前記対象区間の前記パラメータ空間内での位
    置を前記基準点として特定する、 ステップからなることを特徴とする請求項1記載の判定
    方法。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ空間内の被検点を特定す
    るステップは、 各特性パラメータの分解能を予め定められた分割数の所
    定べき乗倍することで初期対象区間を設定し、 前記初期対象区間を前記分割数で等分割することで得ら
    れる対象区間のいずれに前記被検点が存在するかを判定
    し、 前記被検点が存在する対象区間を更に前記分割数で等分
    割するという操作を前記対象区間が前記分解能と一致す
    るまで繰り返し、 前記全ての特性パラメータで各対象区間が各分解能と一
    致した時の前記対象区間の前記パラメータ空間内での位
    置を前記被検点として特定する、 ステップからなることを特徴とする請求項1記載の判定
    方法。
  5. 【請求項5】 前記判定基準マップ生成ステップは、 a)前記パラメータ空間における各基準点に隣接する複
    数の第1近傍点を生成し、 b)前記第1近傍点がいずれの領域にも属していない時
    に前記基準点と同一の判定結果を付加することで前記第
    1近傍点を前記基準点と同一判定結果の拡張領域に組み
    入れ、 c)前記拡張領域に組み入れられた複数の周辺点の各々
    に隣接する複数の第2近傍点を生成し、 d)前記第2近傍点がいずれの領域にも属していない時
    に前記基準点と同一の判定結果を付加することで前記第
    2近傍点を前記基準点と同一判定結果の拡張領域に組み
    入れ、 e)異なる判定結果の領域に属する点を検出するまで、
    前記ステップ(c)及び(d)を生成された拡張領域の
    周辺点の近傍点全てに対して実行する、 ステップからなることを特徴とする請求項1記載の判定
    方法。
  6. 【請求項6】 前記判定基準マップの各拡張領域には更
    に判定信頼度が付加され、前記判定信頼度は当該拡張領
    域の基準点を頂点として前記領域が拡張される毎に所定
    量だけ減少するように設定される、ことを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれかに記載の判定方法。
  7. 【請求項7】 予め定められた複数の特性パラメータの
    各々に関して被検サンプルから特性データを抽出し、そ
    の特性データに基づいて前記被検サンプルの良否を判定
    する自動検査システムにおいて、 サンプルから特性データを抽出する入力手段と、 前記複数の特性パラメータからなるパラメータ空間を形
    成する記憶手段と、 前記パラメータ空間にそれぞれ判定結果が特定される複
    数の基準サンプルから抽出された特性データに基づいて
    前記複数の基準サンプルに対応した基準点をそれぞれ前
    記パラメータ空間に登録する基準点登録手段と、 前記パラメータ空間における各基準点の周囲に、各基準
    点の判定結果と同一の判定結果の複数の点からなる領域
    を他の判定結果が特定された点と出会うまで順次拡張す
    ることで、各基準点を中心とした拡張領域からなる判定
    基準マップを生成し前記記憶手段に格納する判定基準生
    成手段と、 前記被検サンプルの特性データに基づいて前記パラメー
    タ空間内に特定された被検点が前記判定基準マップのい
    ずれの拡張領域に存在するかによって前記被検サンプル
    の判定結果を特定する検査手段と、 前記判定結果からなる情報を表示する表示手段と、 からなることを特徴とする自動検査システム。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段はデータベースからなり、
    前記検査手段は前記データベースを前記被検点をキーと
    して検索し、該当する領域の点が存在すれば、その点の
    判定結果を前記被検サンプルの判定結果として採用する
    ことを特徴とする請求項記載の自動検査システム。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段に格納された前記判定基準
    マップの各拡張領域には更に判定信頼度が付加され、前
    記判定信頼度は当該拡張領域の基準点を頂点として前記
    領域が拡張される毎に所定量だけ減少するように設定さ
    れる、ことを特徴とする請求項又はに記載の自動検
    査システム。
  10. 【請求項10】 前記被検点が前記判定基準マップのい
    ずれの拡張領域にも存在しない場合には判定不能と決定
    し、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項
    記載の自動検査システム。
  11. 【請求項11】 前記判定不能と決定された場合には、
    当該被検サンプルの被検点を前記記憶手段に新規に登録
    することを特徴とする請求項10記載の自動検査システ
    ム。
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