JP2024094704A - 表示装置、虚像表示装置及び移動体 - Google Patents

表示装置、虚像表示装置及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】プリズムを備えながらも、製造性を向上した表示装置、虚像表示装置及び移動体を提供する。【解決手段】表示装置Dは、表示光Lを出射する表示面21を有し、表示面21に対して非垂直な出射方向へ中心表示光を出射する表示器20と、表示面21上に設けられ、表示光Lを入射する入射面40iと表示光Lを出射する出射面40oとを有し、出射方向に向かって厚みを増すプリズムとを備え、プリズム40は、出射面40oの頂点が入射面40iの直上領域に対して出射方向側に逸脱して位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、表示装置、虚像表示装置及び移動体に関する。
特許文献1には、従来の表示装置、虚像表示装置及び移動体の構成が開示されている。特許文献1の段落0026や図7等には、移動体(車両)に備わるヘッドアップディスプレイ(100)として虚像表示装置が開示されており、特に虚像表示装置には液晶表示装置(11)として表示装置が備わる。
国際公開2015-93294号
特に、液晶表示装置(11)は、三角プリズム(41,42)を設ける。このような表示装置の表示面上にプリズムを設ける構成は、設けない構成と比較して構成が複雑になり、製造工程を複雑にし、製造上の困難性を増大していた。
そこで本発明の目的とするところは、上述課題に着目し、プリズムを備えながらも、製造性を向上した表示装置、虚像表示装置及び移動体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、
表示光を出射する表示面を有し、前記表示面に対して非垂直な出射方向へ中心表示光を出射するディスプレイと、
前記表示面上に設けられ、前記表示光を入射する入射面と前記表示光を出射する出射面とを有し、前記出射方向に向かって厚みを増すプリズムとを備え、
前記プリズムは、前記出射面の頂点が前記入射面の直上領域に対して前記出射方向側に逸脱して位置する。
上記目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、当該表示装置を備え、前記表示光を被投射部材へ投射することで虚像を表示する。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動体は、当該虚像表示装置を備え、前記被投射部材としてのウインドシールドまたはコンバイナを更に備える。
本開示の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略図である。 本開示の実施形態に係る実風景に重なる虚像を示す図である。 本開示の実施形態に係るプリズム及び表示器の斜視図である。 本開示の実施形態に係るプリズム及び表示器の側面図である。 本開示の実施形態に係るプリズムの側面図である。 本開示の変形例に係るプリズム及び表示器の側面図である。 本開示の変形例に係るプリズムの側面図である。 本開示の変形例に係るプリズムの側面図である。
本開示の第1の実施形態に係る表示装置、虚像表示装置及び移動体について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100(虚像表示装置の一例)は、車両200(移動体の一例)のダッシュボードに搭載されている。ヘッドアップディスプレイ装置100は、表示光Lを被投射部材の一例であるウインドシールド201に投射することにより、車両情報を含む虚像V1を表示する。視認者1の視点EPが可視領域R内にあるときに、視認者1が虚像V1を視認可能となる。虚像V1は虚像表示仮想領域K1内に表示される。虚像表示仮想領域K1は、実体のない平面または曲面で形成される。
図2に示すように、虚像表示仮想領域K1は、路面に沿って延びる。ここで、路面に沿うとは、虚像表示仮想領域K1が水平方向に対して±45°未満であることを指す。本例では、虚像表示仮想領域K1は、視認者1から離れるにつれて上方向に向かうように傾斜する。
図2に示すように、虚像V1は、視認者1から見て実風景である路面に沿うように表示される。虚像V1には、路面に関連付けられた情報、例えば、経路案内矢印等の記号情報が含まれている。虚像V1には、加えて車速等の文字情報又は標識情報が含まれている。文字とは、数字、アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字等である。その他にも、虚像V1には、建物又は樹木等の地面に立設する構造物を示すアイコンが含まれていてもよい。
次に、ヘッドアップディスプレイ装置100の構成について説明する。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、光学リレーである凹面ミラー12と、表示器20と、制御部25と、ケース30と、プリズム40と、を備える。なお、表示器20とプリズム40は、表示装置Dの一例としても構成される。
ケース30は遮光性の樹脂又は金属により箱状に形成されている。ケース30内には、凹面ミラー12、表示器20及びプリズム40が収容されている。ケース30は、ケース30の内部空間で生成される表示光Lをウインドシールド201に向けて透過する光透過性部材からなる窓部31を備える。
表示器20は、画像を表す表示光Lを放射する表示面21を有する。表示器20は、液晶パネル及び照明装置を有するタイプであってもよいし、DMD(Digital Micro mirror Device)素子等の反射型表示素子及びプロジェクタを有するタイプであってもよい。表示面21は、車両200の前方下側を向いている。表示面21に表示される画像には、視認者1が視認する虚像V1の歪みを補正する歪み補正(ワーピング)が施されている。表示面21は、表示光Lの光軸中心La(表示面21の中心と可視領域Rの中心とを結ぶ光線、中心表示光とも)に対して傾斜している。光軸中心Laは、表示光Lの横断面の中心に位置する。表示光L及び光軸中心Laは、表示面21に対して非垂直な出射方向へ出射される。
制御部25は、CPU(Central Processing Unit)、GDC(Graphics Display Controller)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有する。制御部25は、外部から車速及び経路案内等の情報を取得し、これらの情報に基づき表示面21に表示する画像を生成する。
プリズム40は、表示面21に設置され、表示面21から出射された表示光Lが透過する。プリズム40については後で詳述する。
図2に示すように、凹面ミラー12は、車両の高さ方向及び幅方向に沿って凹状に湾曲する反射面12aを有する。凹面ミラー12は、プリズム40を透過した表示光Lをウインドシールド201に向けて反射する。凹面ミラー12は、表示面21からの表示光Lを拡大するようにウインドシールド201に向けて反射する。凹面ミラー12の反射面12aは、車両200の後方上側を向いている。凹面ミラー12は、ウインドシールド201での反射による虚像の歪みを抑制する機能を有する。
次に、プリズム40の構成について説明する。
図3、図4及び図5に示すように、プリズム40は、屈折率nが空気(n=1)よりも大きい材質、例えば、ガラス又は透明光学樹脂により形成されている。透明光学樹脂には、例えばアクリル樹脂や、環状オレフィン系樹脂などが含まれる。プリズム40は、表示面21を覆う楔状で形成されている。本例では、表示面21は車幅方向に長い長方形状をなし、プリズム40は車幅方向に長い多角柱状をなす。
図4に示すように、プリズム40は、内部に仮想ディスプレイ平面48Aを形成する。仮想ディスプレイ平面48Aとは、本来のディスプレイ平面である表示面21の見かけ上の位置である。というのも、視点EPではプリズム40を経由した表示光Lを感受することで、表示面21を視認するが、この際、プリズム40の屈折率nの影響により、視認者にとっては表示面21あたかも仮想ディスプレイ平面48Aに存在するように見える。例えば本実施形態では、表示面21は、プリズム40の形状の作用によって、仮想ディスプレイ平面48Aに存在するように見える。
プリズム40は、表示面21に対向して位置し、表示面21からの表示光を入射する入射面41iと、入射面41iの反対側に位置し、入射した表示光Lを出射する出射面41oと、を備える。入射面41iは矩形平面状に形成されている。プリズム40の入射面41iはオプティカルボンディングにより表示面21に固定されていてもよいし、プリズム40は図示しない支持機構により支持されていてもよい。
入射面41iは、表示面21全体に亘って形成されていてもよい。しかし、本実施形態では、図4に示すように、入射面41iは、表示面21のうち使用範囲21uに対応して設置される。使用範囲21uは、表示面21のうち、虚像V1を形成するために表示が行われ得る範囲を指す。使用範囲21uは、表示面21の外形と虚像V1の外形とが一致しない場合などに生じる場合がある。入射面41iが使用範囲21uのみに対応して形成される場合、プリズム40の大型化を防げるので好適である。
出射面41oは、表示光Lの出射方向に向かってプリズム40の厚みが増すように形成される。入射面41iから出射面41oにかけて、どの程度の距離を表示光Lが進行したかに応じて、仮想ディスプレイ平面48Aの位置が定まる。具体的には、図4においては、プリズム40の厚みが小さい図面内左側の部位では仮想ディスプレイ平面48Aと表示面21との間の距離は、小さい。その一方、プリズム40の厚みが大きい図面内右側の部位では仮想ディスプレイ平面48Aと表示面21との間の距離は、大きい。この作用により、実際の表示面21の角度よりも大きい角度を仮想ディスプレイ平面48Aに与えることで、虚像V1の傾斜をより大きくできる。虚像V1の傾斜が大きいと、視認者1は虚像V1と路面の一体感を感じやすく、視認性に優れる。このように、プリズムの作用によって表示面21の角度を軽減することは、表示器20の視野角性能が比較的低いもの
図5に示すように、プリズム40は、より詳細には、面41d、頂点41p、突出部42、を備える。
頂点41pは、出射面41oのうち最も入射面41iの法線ベクトル成分において離間した箇所である。頂点41pは、入射面41iの直上領域Zに対して、表示光Lの出射方向側に逸脱して位置する。頂点41pは、直上領域Zの外側に位置するとも言える。
このように構成される頂点41pを形成するプリズムを備える表示装置は、製造を行うことが容易である。というのも、上述した特許文献1に開示されるような三角プリズムを本実施形態の表示装置に適用した場合、プリズムが肥大化してしまう。具体的には、従来のプリズム(三角プリズムなど)は、頂点部分から入射面方向に下ろした垂線に沿う面までプリズムが形成されており、この面と入射面とが直角を形成する。そのため、本実施形態のような、頂点41pが入射面41iの垂直領域に対して逸脱した位置に存在する場合、不必要にプリズムが肥大化してしまう。
その一方、本開示のプリズム40のように構成されれば、入射面から外側に不必要なプリズムの肥大化を防ぐことができ、製造上のコストの低減やハンドリング性の向上の結果、製造性を向上できる。
プリズム40は、突出部42を備える。突出部42は、頂点41pと入射面41iの端部41eを接続する仮想側面41vに対して、更にプリズム40の外側(出射方向側)へ張り出した部分である。仮想側面41vは、頂点41pから表示光Lと略並行な面に沿って入射面41iに向かって下ろした面であってもよい。
面42cは、突出部42の外形として、頂点41pと隣接して形成される面である。例えば、面42cは、頂点41pを起点に下方外側に向かって大きく開く方向に形成される。面42cは、出射面41oとも隣接することで、両者の間に頂点角θ1を形成する。頂点角θ1は、突出部42が無い場合に頂点41pで形成される仮想角θ2よりも鈍角に形成される。仮想角θ2は、具体的には出射面41oと仮想側面41vとで形成される。このように形成されるプリズム40は、比較的鋭角に形成されがちな頂点41p付近の形状を、より鈍角な形状として形成しやすくすることによって、製造時の欠けの発生を生じにくくする。製造時の欠けを発生しづらくすることで、プリズム40、引いては表示装置の製造性の向上が達成される。
面42bは、突出部の外形として、最も外側に形成される面である。面42bは、入射面41iに対して垂直な面である。面42bと入射面41iは、それぞれの延長線が仮想点Pvで直角に交わる。このようにして、突出部42に垂直面(面42b)が形成される構成は、表示装置の製造性を向上する。
具体的には、プリズム40は、例えば表示面21に対して接着などされることで表示面21上に設置される。この際、プリズム40は、接着面である入射面41iに対して傾斜した出射面41oを押圧されるなどして接着される。プリズム40は、この押圧時、傾斜の作用によって、突出部42側へずれるような力を受ける。
この時、突出部や垂直面を有さない従来のプリズムでは、頂点などが製造時の治具に接触するなどしてしまう。その一方、このように頂点より先に突出部42や面42bに接触するように構成されたプリズム40は、例え治具に接触したとしても表示機能上重要な箇所に欠けが生じる虞を低減できる。なおかつ、垂直面である面42bを有するプリズム40は、設置時に面42bを治具へあえて当接することで、位置決めを容易に行うことができる。
面42aは、面42bと端部41eとを接続するように形成された面である。
面41dは、入射面41iと出射面41oとを接続するように形成された面である。特に、面41dは、入射面41iに対して垂直な垂直面として形成される。垂直面である突出部42は、治具に当接することで、位置決めを容易に行うことができる。
面41dは、突出部42とは反対の側面に形成されている。図示はされないが、面41dは、突出部42に形成される垂直面である面42bと少なくとも一部分が対向して設けられるとなお良い。互いの面が対抗して設けられると、表示装置の製造性が更に向上される。具体的には、少なくとも一部分が対向した垂直面が形成されるプリズム40は、組み立て作業者や自動組立機により対向部分を把持されることで容易にハンドリングできるので、表示装置の製造性の向上を実現できる。
突出部42は、上述の通りの面及び角で形成される例が示された。特に、突出部42は、図示されるように全ての角が鈍角に形成されることが望ましい。
また、突出部42の形状について、主に図4等の側面図に基づいて説明がなされた。しかし実際には、プリズム40(突出部42)は、図3に示される側面43の周囲にも角を形成している。詳述された突出部の形状は、この側面との間では必ずしも所望の形状を達成されていなくともよい。現に、上記の実施形態では、側面43と突出部42との間には、直角形状を為す箇所がある。これらの箇所は、鈍角でなくともよい。すなわち、望ましいとされた突出部の各形状は、少なくとも表示面21の法線と光軸中心Laとを含む面による断面の外形で実現されるとよい。
なお、側面43も、上記の実施形態では平面として例示されたが、曲面・傾斜面などであってもよい。側面43の周囲に形成される角は、鈍角であることが望ましい。この構成によっても、表示装置の製造性が向上される。
(効果)
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
第一に、表示装置Dは、
表示光Lを出射する表示面21を有し、表示面21に対して非垂直な出射方向へ中心表示光を出射する表示器20と、
表示面21上に設けられ、表示光Lを入射する入射面40iと表示光Lを出射する出射面40oとを有し、出射方向に向かって厚みを増すプリズムとを備え、
プリズム40は、出射面40oの頂点が入射面40iの直上領域に対して出射方向側に逸脱して位置する。
この構成によれば、プリズム40の不必要な体積の肥大化を抑制でき、表示装置の製造性向上を図ることができる。
第二に、第一に示された表示装置Dでは
プリズム40は、入射面40iのうち出射方向側の端部41eと頂点41pとを結んだ仮想側面41vに対して、更に出射方向側に張り出した突出部42を形成し、
突出部42は、面42a,42b,42cと角で形成され、
角のうち、頂点41pで形成される頂点角θ1は、仮想側面41vと出射面41oとが為す仮想角θ2より鈍角である。
この構成によれば、頂点41pで形成される角をより鈍角となるよう形成しやすくなり、表示装置の製造性向上を図ることができる。
第三に、第二に示した表示装置Dでは、
突出部42を形成する面のうち最も出射方向側に張り出した面42bは、入射面41iに対して垂直な垂直面である。
この構成によれば、製造時にプリズム40の位置決めを容易にでき、表示装置の製造性の向上を図ることができる。
第四に、第二に示した表示装置Dでは、
突出部42は、頂点41pから端部41eにかけて、全て鈍角及び面で形成される。
この構成によれば、プリズム40の欠けの発生を抑制でき、表示装置の製造性の向上を図ることができる。
なお、本開示は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本開示の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
表示装置は、以下に示されるような構成を採用しても良い。
例えば、図6は、図4に示される表示装置を図面左方向から視認した場合の側面図である。特に、表示装置は、プリズム40の代わりにプリズム401が適用されている。
プリズム401は、プリズム40と対比して、更に脚部41fを備える。脚部41fは、入射面40iから表示面21へ向かって突出した突出形状である。脚部41fは、四隅に一つずつ点状に形成されてもよいし、プリズムの両側に1対の線状に形成されてもよいし、入射面41iを取り囲むように環状または多角形状に形成されてもよい。
脚部41fは、例えば表示器20に当接する。表示器20が、表示面21の周囲を囲むように形成されるベゼル21a(枠体)を備える場合、脚部41fは、ベゼル21aに当接することが望ましい。ベゼル21aは、表示面21へのノイズや静電気などを軽減する金属などで形成される。
脚部41fは、表示面21とプリズム40とを接着する接着材22の厚みを一定に保つような形状で形成される。すなわち、脚部41fは、プリズム40の表示面21に対する相対位置を一定に保つように形成される。脚部41fは、表示面21と入射面41iとの間の距離を一定に保つように形成されてもよい。
プリズムは、図7に示されるプリズム402であってもよい。プリズム402は、プリズム40と対比して、面42cが面42c2として構成される。
面42c2は、出射面41oと面42bを接続して形成される点では面42cと共通する。その一方、面42c2は、曲面形状を為す。また、面42c2は頂点41pで微分不可能な角形状で出射面41oへ接続される。
この場合は、出射面41oの面及び面42c2の接平面が為す頂点角θ3が、仮想角より鈍角を為すことが望ましい。
プリズムは、図8に示されるプリズム403であってもよい。プリズム403は、プリズム40と対比して、面42cが面42c3として構成される。
面42c3は、頂点41pから面42bにかけて、絶えず微分可能な形状で形成される曲面である。いうなれば、面42c3は、出射面41o及び面42bをなめらかに繋ぐ形状を為す。
頂点角が形成されないこのような構成を採用した場合であっても、突出部が面(曲面をも含む)と鈍角で形成されていれば、表示装置の製造性は向上される。
また別の変形例として、下記のような構成が採用されてもよい。
出射面41oは平面形状である例が示されたが、曲面であってもよい、
頂点41pは頂点同士が連なって直線状に形成された例が示されたが、曲線状に形成されてもよい。
頂点41pは必ずしも出射面41oを横断するように形成されていなくともよい。
端部41eは直線でなく、曲線であってもよい。
その他、特筆されなかったプリズムの部分的な形状は、適宜変更されてもよい。
上記各実施形態においては、ヘッドアップディスプレイ装置100が車載されていたが、これに限らず、飛行機、船等の移動体に搭載されてもよい。また、被投射部材はウインドシールド201に限られず、専用のコンバイナであってもよい。
また、表示光Lは、ミラーやレンズの収斂作用によって光路内でクロスされてもよい。この場合であっても、所望の虚像の形態に対応して、適宜プリズムや表示器が構成されると本発明の効果が発揮される。
例えば、表示光Lが光路内において上下方向へ1回クロスする場合、クロスされない場合と比較して、プリズムや表示器は上下反転して設けられるとよい。
表示光Lは、表示装置と被投射部材との間で任意のミラー及びレンズを経過して投射されてもよい。任意のミラーとは、形状が平面・凹面・凸面・自由曲面であってよく、波長特性は全反射・可視光反射を示してもよい。任意のレンズとは、入射面・出射面の形状が平面・凹面・凸面・自由曲面であってよく、波長特性は全反射・可視光反射を示してもよい。
1 視認者
12 凹面ミラー
12a 反射面
20 表示器
21 表示面
21a ベゼル(枠体の一例)
21u 使用範囲
22 接着材
25 制御部
30 ケース
31 窓部
40 プリズム
41i 入射面
41o 出射面
41d 面
41e 端部
41v 仮想側面
41p 頂点
42 突出部
42a,42b,42c,42c2,42c3 面
43 側面
θ1 頂点角
θ2 仮想角

48A 仮想ディスプレイ平面
100 ヘッドアップディスプレイ装置 (虚像表示装置の一例)
200 車両 (移動体の一例)
201 ウインドシールド (被投射部材の一例)
D 表示装置
L 表示光
La 光軸中心
EP 視点
R 可視領域
V1 虚像
K1 虚像表示仮想領域
Z 直上領域


Claims (8)

  1. 表示光を出射する表示面を有し、前記表示面に対して非垂直な出射方向へ中心表示光を出射する表示器と、
    前記表示面上に設けられ、前記表示光を入射する入射面と前記表示光を出射する出射面とを有し、前記出射方向に向かって厚みを増すプリズムとを備え、
    前記プリズムは、前記出射面の頂点が前記入射面の直上領域に対して前記出射方向側に逸脱して位置する
    表示装置。
  2. 前記プリズムは、前記入射面のうち前記出射方向側の端部と前記頂点とを結んだ仮想側面に対して、更に前記出射方向側に膨張した突出部を形成し、
    前記突出部は、面と角で形成され、
    前記角のうち、前記頂点で形成される頂点角は、前記仮想側面と前記出射面とが為す角より鈍角である
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記突出部を形成する面のうち最も前記出射方向側に張り出した面は、前記入射面に対して垂直な垂直面である
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記突出部は、前記頂点から前記端部にかけて、全て鈍角及び面で形成される。
    請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記プリズムは、前記入射面側へ突出した脚部を更に設け、
    前記脚部は、前記入射面と前記表示面との間の距離を一定に保つように前記表示器へ接触する
    請求項2に記載の表示装置。
  6. 前記表示器は、前記表示面の周囲を覆う枠体を更に設け、
    前記脚部は、前記枠体へ接触する
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 請求項1から6のうちいずれか1項に記載の表示装置を備え、
    前記表示光を被投射部材へ投射することで虚像を表示する
    虚像表示装置。
  8. 請求項7に記載の虚像表示装置を備え,
    前記被投射部材としてのウインドシールドまたはコンバイナを更に備える
    移動体。
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