JP2024093891A - 作業機の監視装置 - Google Patents

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亮祐 衣川
克彦 渡部
健 伊吹
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Abstract

Figure 2024093891000001
【課題】 作業機を確実に監視することができる作業機の監視装置を提供する
【解決手段】 作業機101の監視装置100は、測位衛星102を利用して測位される作業機101の位置情報に基づいて、作業機101を監視する第1監視部100Aと、観測衛星103を利用して観測される観測エリア150Bの範囲内における作業機101の観測情報に基づいて、作業機101を監視する第2監視部100Bと、を備えている。例えば、測位衛星102を利用した監視が適さない状況において、第2監視部100Bを、第1監視部100Aに代えて、又は、第1監視部100Aとともに使うことができる。従って、様々な状況下であっても、観測衛星103の利用により、観測エリア150Bの観測情報を得ることができ、当該観測情報に基づき確実に作業機101を監視できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、農業機械、建設機械等を含む作業機の監視装置に関する。
従来、農業機械等の作業機を監視するためのシステムとして、特許文献1の監視システムが知られている。特許文献1の監視システムは、第1通信装置と、第2通信装置と、を備えている。第1通信装置は、作業機に設けられるものであり、ビーコンを出力可能となっている。第2通信装置は、作業機の保管場所等に設置されるものであり、第1通信装置からのビーコンを受信可能となっている。第2通信装置は、ビーコンを受信している状態から受信できなくなった場合に、外部に警報を出力する監視部を有している。
特許第6401002号(請求項5等)
特許文献1のシステムでは、監視中において、例えば、作業機が保管場所から移動して、監視部がビーコン受信できなくなったことを受け、外部に警報が送信される。これにより、作業機の盗難防止が期待できる。しかしながら、電波障害物などの存在により、ビーコンの受信が困難な電波状況下等、ビーコンを利用した監視が適さない状況においては、作業機を確実に監視することは難しい。
また、ビーコンの利用に代えて、例えば、測位衛星を利用して検出される作業機の位置に基づいて、作業機を監視することも考えられる。この場合、測位衛星からの衛星信号が作業機の受信装置に向けて送出されるが、電波障害物などの存在により、精度良い車両位置の検出が困難な電波状況下等、測位衛星を利用した監視が適さない状況においては、作業機を確実に監視することは難しい。以上より、作業機を確実に監視するための技術が望まれている。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、作業機を確実に監視することができる監視装置を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。本発明の作業機の監視装置は、測位衛星によって測位された作業機の位置情報に基づいて、前記作業機を監視する第1監視部と、観測衛星によって観測されたエリアの範囲内における前記作業機の観測情報に基づいて、前記作業機を監視する第2監視部とを備えている。
本発明の作業機の監視装置は、前記第1監視部、及び、前記第2監視部のうち何れか一方を選択し、前記作業機の監視に用いる監視選択部を備えている。
本発明の作業機の監視装置において、前記監視選択部は、前記作業機を測位するための前記測位衛星の電波強度に基づいて、前記第1監視部、及び、前記第2監視部のうち何れか一方を選択する。
本発明の作業機の監視装置において、前記第2監視部は、前記観測されるエリアに少なくとも前記作業機が含まれ、前記作業機が、前記作業機に対して設定されたエリアの範囲外に位置すると前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う。
本発明の作業機の監視装置において、前記作業機には、前記第2監視部での監視に用いられる前記観測情報において、前記作業機を識別可能とする識別部が設けられている。
本発明の作業機の監視装置において、前記第2監視部は、前記観測されるエリアに少なくとも前記作業機が含まれ、前記作業機の位置の経時変化が所定の度合いより大きいと前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う。
本発明の作業機の監視装置において、前記作業機には、前記第2監視部での監視に用いられる前記観測情報において、前記作業機を識別可能とする識別部が設けられている。
本発明の作業機の監視装置において、前記第2監視部は、前記観測されるエリアに少なくとも圃場が含まれ、前記作業機が、前記圃場に侵入したと前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う。
本発明の作業機の監視装置において、前記作業機には、前記測位衛星からの電波を受信する受信部が設けられていない。
本発明によれば、作業機を確実に監視することができる。
本発明の第1実施形態に係る作業機の監視装置を含む、監視システムを示す全体図である。 図1に示す作業機(トラクタ)が備える電子機器の機能ブロック図である。 図1に示す作業機(トラクタ)作業機が備える昇降装置の斜視図である。 図1に示すコンピュータの表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。 図1に示す監視装置の第1エリア設定部にて設定されるエリア情報の一例を示す図である。 図1の作業機に対応して設定されたエリアの一例と、エリアの内外に作業機がそれぞれ位置する状態を示す図である。 図1に示すコンピュータの表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。 図1に示すコンピュータの表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。 図1に示す監視装置の観測エリア設定部、及び、監視エリア設定部にて設定されるエリア情報の一例を示す図である。 図1に示すコンピュータの表示部に表示される、監視エリアの内外に識別部がそれぞれ位置する状態を示す観測エリアの画像である。 図1に示す監視装置による作業機の監視の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る作業機の監視装置を含む監視システムにおけるコンピュータの表示部に表示される、識別部の位置の経時変化を示す観測エリアの画像である。 本発明の第2実施形態に係る作業機の監視装置による作業機の監視の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る作業機の監視装置を含む監視システムにおけるコンピュータの表示部に表示される、設定画面の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る作業機の監視装置を含む監視システムにおけるコンピュータの表示部に表示される、圃場の画像での変化の有無を示す観測エリアの画像である。 本発明の第3実施形態に係る作業機の監視装置による作業機の監視の流れを示すフローチャートである。 図1に示す作業機の側面図である。 図1に示す作業機の上面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
<監視システム>
図1は、本発明の実施形態に係る監視装置100を備えた、監視システムSの全体概略図である。当該監視システムSは、監視装置100に加え、測位衛星102、観測衛星103、基地局104、及び、端末105を有している。監視システムSでは、監視装置100、作業機101、基地局104、及び、端末105は、通信ネットワークNを介して情報通信が可能となっている。
監視装置100は、作業機101の監視を行う装置である。作業機101は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械101aと、農業機械101aに連結可能なインプルメント101bと、を含んでいる(図17参照)。監視装置100及び端末105は、サーバ等の設置型のコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン等の携帯型のコンピュータ等である。本実施形態では、監視装置100はサーバであり、端末105は設置型のコンピュータであるとして、説明を進める。なお、当該作業機101は、農業機械101aに代えて、建設機械等であってもよい。
測位衛星102は、D-GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システムに対応する衛星である。測位衛星102は、地表に向けた電波発振を介して、衛星信号を作業機101に送出する。この衛星信号に基づいて、地表における作業機101を測位可能となっている。作業機101の測位情報は、作業機101から監視装置100へ送出されるようになっている。
観測衛星103は、情報収集衛星、気象観測衛星、商業衛星等の地表を観測するための人工衛星である。観測衛星103は、電波、赤外、可視光等の種々の波長領域にて、地表を観測可能となっている。観測衛星103では、例えば、合成開口レーダ、光学センサ等により、所定のエリアにおける地表の観測データ(観測情報)が取得される。当該取得された観測データは、観測衛星103から基地局104を介して、監視装置100へ送出される。他方、監視装置100による観測に関する指示信号も、基地局104を介して観測衛星103へ送出されるようになっている。観測衛星103は、監視装置100からの指示に応じて、予め設定されたエリアにおける地表の観測データを取得する。
監視システムSでは、測位衛星102による測位情報、観測衛星103による観測情報が、監視装置100に集約されるようになっている。これらの情報に基づいて、監視装置100は、作業機101の監視に関する情報を、端末105に送出可能となっている。
<作業機>
図17、及び、図18は、農業機械101aの1つであるトラクタと、トラクタに装着可能なインプルメント101bとを示す側面図、及び、上面図である。以下、トラクタの運転席10に着座した運転者の前側を前方、運転者の後側を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、トラクタの前後方向に直交する方向である水平方向を車体幅方向として説明する。
図17に示すように、トラクタは、車体3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。車体3は、走行装置7を有していて走行可能である。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3の後部には、運転席10が設けられている。運転席10の前方には、ステアリングホイール11が設けられている。
また、車体3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部が設けられている。連結部は、作業装置(インプルメント)101bを着脱可能且つ、作業装置(インプルメント)101bを走行可能とする昇降装置8である。インプルメント101bを昇降装置8に連結することによって、車体3によってインプルメント101bを牽引することができる。なお、連結部は、インプルメント101bを昇降しない牽引装置であってもよい。インプルメント101bは、耕転する耕転装置、畝立を行う畝立装置、作物を植え付ける植付装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
図18に示すように、車体3の上後部であって左右の後輪7Rの間には、キャビン9が設けられている。運転席10は、キャビン9の内部に設けられ、キャビン9のルーフ9aにて上側から覆われている。ルーフ9aは、その外側頂面が上方に向くよう形成されている。ルーフ9aの外側頂面には、全面的に識別部9bが備えられている。識別部9bは、観測衛星103を利用した観測にて、地表に対して作業機101を識別可能とするものである。例えば、作業機101を含むエリアにおける観測画像において、地表に対応の画像に対し、識別部9bに対応する画像が識別可能となっている。より具体的には、識別部9bは、例えば、地表(圃場や道路の表面など)における模様、色彩とは、光学的に異なる模様、色彩を有していてもよい。また、識別部9bは、情報を格納可能な2次元コードであってもよい。
図2に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケース(ミッションケース)に回転自在に支持され、当該推進軸5aには、原動機4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタの前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプから吐出した作動油が供給される第1作動弁25に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁25の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁26に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁26の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁25及び第2作動弁26は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪7F及び後輪7Rが動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪7Fと後輪7Rとの回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪7Fの回転速度が後輪7Rの回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が切断状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪7Rが動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
図2及び図3に示すように、昇降装置8は、リフトアーム8a、ロアリンク8b、トップリンク8c、リフトロッド8d、リフトシリンダ8eを有している。リフトアーム8aの前端部は、変速装置5を収容するケース(ミッションケース)の後上部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトアーム8aは、リフトシリンダ8eの駆動によって揺動(昇降)する。リフトシリンダ8eは、油圧シリンダから構成されている。リフトシリンダ8eは、制御弁34を介して油圧ポンプと接続されている。リフトシリンダ8eは、制御弁34の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。制御弁34は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。制御弁34にて接続状態とされたとき、油圧ポンプによりリフトシリンダ8eが駆動(伸縮)し、切断状態とされたとき、リフトシリンダ8eの駆動が規制(ロック)される。
ロアリンク8bの前端部は、変速装置5の後下部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。トップリンク8cの前端部は、ロアリンク8bよりも上方において、変速装置5の後部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトロッド8dは、リフトアーム8aとロアリンク8bとを連結している。ロアリンク8bの後部及びトップリンク8cの後部には、インプルメント101bが連結される。リフトシリンダ8eが駆動(伸縮)すると、リフトアーム8aが昇降するとともに、リフトロッド8dを介してリフトアーム8aと連結されたロアリンク8bが昇降する。これにより、インプルメント101bがロアリンク8bの前部を支点として、上方又は下方に揺動(昇降)する。リフトシリンダ8eの駆動が規制されると、インプルメント101bの昇降もロックされる。
図2に示すように、トラクタは、測位装置40Aを備えている。測位装置40Aは、測位衛星102により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40Aは、測位衛星102から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。測位装置40Aは、受信装置41と、慣性計測装置(IMU : Inertial Measurement Unit)42とを有している。
受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に車体3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、車体3に設けられたキャビン9に取付けられており、測位衛星102から2周波(例えば、1575.42MHz帯、及び、1227.60MHz帯)の電波を受信可能に構成されている。受信装置41には、後述の電波強度センサ43iが設けられており、受信装置41にて受信される電波強度Iが、検出可能となっている。なお、受信装置41の取付箇所、受信電波の帯域は、実施形態に限定されない。電波強度センサ43iの態様も、電波強度Iを検出できるものであれば任意である。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。慣性計測装置42は、車体3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、車体3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図2に示すように、トラクタは、通信装置45Aを備えている。通信装置45Aは、測位装置40A、制御装置60、操作部材(レバー、スイッチ、ダイヤル等)、及び、センサ類と、車載用通信ネットワークN1を介して接続され、電気信号が入力されるようになっている。通信装置45Aは、車載用通信ネットワークN1とは異なる外部の通信ネットワークNとの通信が可能である。通信装置45Aは、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、LPWA(Lo w Power, Wide Area)、LPWAN(Low-Power Wide-Area Network)等により無線通信を行うことができる。また、通信装置45Aは、例えば、LTE(Long term evolution)、第4、第5世代通信システム等の、携帯電話通信網又はデータ通信網などにより無線通信を行うことができる。通信装置45Aは、測位装置40Aが検出した車体位置(トラクタの位置)を、監視装置100に送信する。また、通信装置45Aは、測位衛星102から受信装置41に送出されて、検出された電波強度Iを監視装置100に送信する。
図2に示すように、トラクタは、制御装置60を備えている。制御装置60は、演算部(CPU等)や記憶部(メモリ)等を備えており、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて所定の制御を実行する。より具体的には、制御装置60は、運転席10の周囲に設置された操作部材(レバー、スイッチ、ダイヤル等)を操作したときの操作信号や、車体3に搭載された様々なセンサの検出信号等に基づいてトラクタの走行系や作業系の制御を行う。
制御装置60は、車体3の前進又は後進を切り換えるシャトルレバー43aが前進に操作された場合、前後進切換部13を前進に切り換えることで、車体3を前進させる。また、制御装置60は、シャトルレバー43aが後進に操作された場合、前後進切換部13を後進に切り換えることで、車体3を後進させる。
制御装置60は、イグニッションスイッチ43bがONに操作された場合、所定の処理を経て原動機4の始動を行い、イグニッションスイッチ43bがOFFに操作された場合、原動機4の駆動を停止させる。
制御装置60は、原動機4の駆動中に、PTOスイッチ43cが操作された場合、PTOクラッチ15の位置を、ニュートラル位置、ON位置、OFF位置の何れかに切り換えることで、PTO軸16の駆動を入切する。制御装置60は、PTO変速レバー43dが操作された場合、変速装置5に内蔵されたPTO変速ギアを切り換えることでPTO軸16の回転数(PTO回転数という)を変更する。
制御装置60は、変速切換スイッチ43eを自動変速に切り換えた場合、トラクタの状態に応じて主変速部5b及び副変速部5cのいずれかを自動的に切り換え、変速装置5の変速段(変速レベル)を予め定められた変速段(変速レベル)に自動的に変更する。制御装置60は、変速切換スイッチ43eを手動変速に切り換えた場合、変速レバー43fで設定された変速段(変速レベル)に応じて主変速部5b及び副変速部5cのいずれかを自動的に切り換え、変速装置5の変速段を変更する。
制御装置60は、アクセルレバー43gが操作された場合、当該アクセルレバー43gの操作量に応じて原動機4の回転数(原動機回転数という)を変更することで、車体3の車速(速度)を変更する。
制御装置60は、原動機4の駆動中に、油圧レバー43hが上昇させる方向(上昇側)に操作された場合、制御弁34を制御することでリフトシリンダ8eを伸長させ、リフトアーム8aの後端部(インプルメント101b側の端部)を上昇させる。制御装置60は、原動機4の駆動中に、油圧レバー43hが下降させる方向(下降側)に操作された場合、制御弁34を制御することでリフトシリンダ8eを収縮させ、リフトアーム8aの後端部(インプルメント101b側の端部)を下降させる。
制御装置60は、測位装置40Aが起動している状態において、電波強度センサ43iの検出信号に基づいて、受信装置41が受信した電波強度Iを算出する。制御装置60は、電波強度Iに対応する信号を、車載用通信ネットワークN1を介して通信装置45Aに向けて送出する。
<監視装置>
図1に示すように、監視装置(サーバ)100は、第1監視部100A、第2監視部100B、及び、監視選択部100Cを備えている。以下、第1監視部100A、第2監視部100B、及び、監視選択部100Cを、それぞれこの順序で詳述していく。
<<第1監視部>>
第1監視部100Aは、地表における対象物を測位可能な測位衛星102によって測位した作業機101の位置情報に基づいて、作業機101を監視する。第1監視部100Aは、第1エリア設定部110Aと、第1記憶装置111Aと、第1通知部112Aと、を備えている。第1エリア設定部110A、及び、第1通知部112Aは、監視装置100に設けられた電気電子回路、監視装置100に格納されたプログラム等でそれぞれ構成されている。第1記憶装置111Aは、不揮発性のメモリ等で構成されている。
第1エリア設定部110Aは、作業機101のエリア150Aを設定する。具体的には、図1に示すように、監視装置100とは異なる設置型のコンピュータ105が、監視装置100に接続され、設置型のコンピュータ105において所定の操作が行われると、図4に示すように、設置型のコンピュータ105のモニタ等の表示部105Aに、設定画面M1が表示される。なお、この実施形態では、コンピュータ105は設置型であるが、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン等の携帯型のコンピュータ等であってもよい。
設定画面M1は、作業機101を入力する作業機入力部121と、地図を表示する地図表示部122と、地図の任意の点を選択するポインタ123と、距離を入力する距離入力部124とを含んでいる。作業機入力部121は、作業機101を識別する識別情報を入力することができるようになっている。識別情報は、作業機101のシリアル番号、名称、型番、型式、製造番号などの様々な情報を入力することができる。地図表示部122は、道路、農道、圃場等の作業場、建物などを含む地図を表示する部分である。地図は、例えば、地図のデータを提供する地図提供会社から取得した地図であってもよいし、設置型のコンピュータ105等によって作成した地図であってもよいし限定されない。なお、地図は、地表に対し上面視となる2次元地図であり、コンピュータ105による操作等にて、走査的に範囲を選択したり、選択範囲を拡大・縮小することが、可能となっている。本実施形態では、地図の範囲としては、作業機101の位置を予め知得しておき、その作業機101を含むように、作業機101の位置周辺の範囲を選択する。従って、地図表示部124には、作業機101が表示されていないが、表示される地図に対応する実際の地表においては、作業機101が存在することになる。
設定画面M1において、作業機識別情報、中心O1及び距離L1を入力することで、作業機101に対するエリア150Aを設定することができる。なお、上述した実施形態では、ポインタ123によって、エリア150Aの中心を選択していたが、ポインタ123によって地図上の複数の位置(点)を選択できるようにしてもよい。この場合、第1エリア設定部110Aは、複数の位置(点)によって囲まれるエリアをエリア150Aに設定する。
図5に示すように、第1エリア設定部110Aによって、設定したエリア情報(作業機識別情報、エリア150Aを示す情報)は、第1記憶装置111Aに記憶される。なお、図5に示したエリア情報は一例であり、限定されない。
第1通知部112Aは、作業機101に対して定められたエリア150A内に、当該作業機101が位置するか否かに基づいて、作業機101の通知を行う。図6(a)に示すように、トラクタTに対してエリア150Aが設定されているものとする。このエリア150Aは、車庫Gが中心に位置するよう、中心O1及び距離L1が設定されたものである。通信装置45Aにより送信された車体位置(トラクタTの位置)を、第1監視装置100Aが受信すると、第1通知部112Aは、車体位置がエリア150A内であるか否かを判断する。
図6(a)に示すように、第1監視部100Aでの作業機101の監視中である場合において、第1通知部112Aは、車体位置がエリア150A内(例えば、車庫Gの位置)である場合、通知を行わない。一方、図8(b)に示すように、第1監視部100Aでの作業機101の監視中である場合において、例えば、トラクタTを車庫Gから移動させ、トラクタTの位置がエリア150A外へ逸脱する場合がある。この場合、第1通知部112Aは、車体位置がエリア150A外であるとして、設置型のコンピュータ105などに、「トラクタTがエリア150Aから出ている」旨を通知する。つまり、第1通知部112Aは、作業機101が当該作業機101に対応して定められたエリア150Aにいるか否かを、設置型のコンピュータ105などに通知することで、作業機101の監視を行っている。なお、作業機101が長期間にわたってエリア150A外である場合は、作業機101が盗難された可能性があると判断することができ、作業機101の監視を行うことで作業機101の盗難を防止できる。
<<第2監視部>>
第2監視部100Bは、地表を観測可能な観測衛星103によって監視したエリアの範囲内における作業機101の観測情報に基づいて、作業機101を監視する。本実施形態では、第2監視部100Bは、観測されるエリア(観測エリア150B)に少なくとも作業機101が含まれ、作業機101が、作業機101に対して設定されたエリア(監視エリア150C)の範囲外に位置すると観測にて認識される場合、作業機101の通知を行う。なお、作業機101の通知に代えて、作業機101の制限を実施してもよい。作業機101の制限としては、例えば、作業機101の原動機4が始動しないよう、制御装置60に遠隔的に指示信号を送出してもよい。
第2監視部100Bは、観測エリア設定部110Bと、監視エリア設定部111Bと、第2記憶装置112Bと、観測指示部113Bと、第2通知部114Bと、を備えている。観測エリア設定部110B、監視エリア設定部111B、観測指示部113B、及び、第2通知部114Bは、監視装置100に設けられた電気電子回路、監視装置100に格納されたプログラム等でそれぞれ構成されている。第2記憶装置112Bは、不揮発性のメモリ等で構成されている。
観測エリア設定部110Bは、観測衛星103による地表の観測エリア150B、及び、観測データを取得する周期tを設定する。具体的には、図1に示すように、コンピュータ105が監視装置100に接続され、設置型のコンピュータ105において所定の操作が行われると、図7に示すように、表示部105Aに、設定画面M2が表示される。
設定画面M2は、地図を表示する地図表示部125と、観測タイミング入力部126とを含んでいる。地図表示部125にて表示される地図は、上述した設定画面M1にて設定された地図と同じものであってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、地図表示部125にて、設定画面M1にて設定された地図と同じものが表示されるものとする。従って、地図表示部125には、作業機101が表示されていないが、表示される地図に対応する実際の地表においては、作業機101が存在することになる。観測タイミング入力部126は、観測データの取得周期tを入力できるようになっている。
観測エリア設定部110Bは、地図表示部125に表示される地図の四隅に対応する緯度・経度LA1・LO1,LA2・LO2,LA3・LO3,LA4・LO4を決定する。決定された緯度LA1~LA4、経度LO1~LO4にて規定される矩形の領域が、観測エリア150Bとして設定される。また、観測エリア設定部110Bは、地図表示部125から決定された緯度LA1~LA4、経度LO1~LO4、及び、観測タイミング入力部126に入力された周期tを、第2記憶装置112Bに記憶する(図9を参照)。
設定画面M2での地図表示、及び、観測タイミング入力部126への入力が完了後、表示部105Aに設定画面M3が表示される。図8に示すように、設定画面M3は、地図を表示する地図表示部127と、地図の任意の点を選択するポインタ128と、距離を入力する距離入力部129とを含んでいる。地図表示部127には、設定画面M2にて設定されている観測エリア150Bに対応する地図が、引続き表示されるものとする。
監視エリア設定部111Bは、作業機101に対する監視エリア150Cを設定する。設定画面M3において、中心O2及び距離L2を入力することで、作業機101に対する監視エリア150Cを設定することができる。例えば、地図表示部127における四隅の1点(例えば、左下の端点)を原点Oとし、横軸X、縦軸Yとした2次元座標系を構成した上で、当該座標系における中心O2に対応する座標(X2,Y2)に基づいて、監視エリア150Cの輪郭を規定してもよい。この場合、監視エリア150Cの輪郭は、(X-X2)+(Y-Y2)=(L2)の関係式にて規定される。なお、上述した実施形態では、ポインタ128によって、監視エリア150Cの中心を選択していたが、ポインタ128によって地図上の複数の位置(点)を選択できるようにしてもよい。この場合、監視エリア設定部111Bは、複数の位置(点)によって囲まれるエリアを監視エリア150Cに設定する。本実施形態では、中心O2の位置は、上記設定された中心O1の位置と同じであるが、異なっていてもよい。距離L2の長さは、上記設定された距離L1の長さと同じであるが、異なっていてもよい。
図9に示すように、監視エリア設定部111Bによって、設定した監視エリア150Cの情報(中心O2、座標(X2,Y2)、距離L2は、第2記憶装置112Bに記憶される。なお、図9に示した観測エリア150B及び監視エリア150Cの情報は一例であり、限定されない。
観測指示部113Bは、第2記憶装置112Bに記憶されている緯度LA1~LA4、経度LO1~LO4、及び、周期tを読み出し、これらの情報を指示信号として、通信ネットワークNを介して基地局104へ送出する。当該指示信号は、基地局104から観測衛星103に送出されて、観測衛星103は、緯度・経度LA1・LO1,LA2・LO2,LA3・LO3,LA4・LO4の4点にて規定される矩形区画の地表を、設定された周期t毎に撮像し取得するようになっている。撮像された地表の観測データは、取得される毎に、即ち、周期t毎に、観測衛星103から基地局104を介して監視装置100に逐次送出されていく。そして、観測データは、第2記憶装置112Bに逐次記憶されていく。
第2通知部114Bは、図9に示すように、監視装置100に逐次送出されてきた観測データを、それぞれ画像に変換する。当該画像は上記矩形区画に対応する形状で示され、四隅の1点(例えば、左下の端点)を原点Oとし、横軸X、縦軸Yとした2次元座標系を、当該画像にフィットさせる。そして、当該画像に対し、2値化処理等の所定の画像処理を施すことにより、トラクタT(のルーフ9a)の識別部9bに対応する位置を識別し、トラクタTの位置に2次元座標系における座標(X1,Y1)を割り当てる。
第2通知部114Bは、2次元座標系において、識別部9bの座標(X1,Y1)が、座標(X2,Y2)を中心O2とする監視エリア150Cの輪郭((X-X2)+(Y-Y2)=(L2))内に、位置するか否かに基づいて、作業機101の通知を行う。図10(a)に示すように、周期t毎に、観測衛星103により送信された観測データを、第2監視装置100Bが受信すると、第2通知部112Bは、画像変換及び画像処理を経て、識別部9bの位置に座標(X1,Y1)を逐次割り当てて、2次元座標系において座標(X1,Y1)が、監視エリア150Cの輪郭内にあるか否かを判断する。
図10(a)に示すように、第2監視部100Bでの作業機101の監視中である場合において、第2通知部112Bは、(X1-X2)+(Y1-Y2)≦(L2)の関係となる場合、識別部9bの位置が監視エリア150Cの輪郭内(例えば、車庫Gに対応する中心O2の位置)にあるとして、通知を行わない。一方、図10(a)に示すように、第2監視部100Bでの作業機101の監視中である場合において、例えば、トラクタTを車庫Gから移動させ、トラクタTの位置が監視エリア150Cの輪郭外へ逸脱する場合がある。この場合、第2通知部114Bは、(X1-X2)+(Y1-Y2)>(L2)の関係とり、識別部9bの位置が監視エリア150Cの輪郭外であるとして、設置型のコンピュータ105などに、「トラクタTが監視エリア150Cから出ている」旨を通知する。つまり第2通知部114Bは、作業機101が当該作業機101に対応して定められたエリア監視エリア150Cにいるか否かを、設置型のコンピュータ105などに通知することで、作業機101の監視を行っている。なお、作業機101が長期間にわたって監視エリア150C外である場合は、作業機101が盗難された可能性があると判断することができ、作業機101の監視を行うことで作業機101の盗難を防止できる。
<<監視選択部>>
監視選択部100Cは、作業機101を測位するための測位衛星102の電波強度Iに基づいて、第1監視部100A、及び、第2監視部100Bのうち何れか一方を選択する。監視選択部100Cは、監視装置100に設けられた電気電子回路、監視装置100に格納されたプログラム等でそれぞれ構成されている。監視選択部100Cは、通信装置45Aにより送信された電波強度Iを監視装置100が受信すると、以下のように監視を選択する。本実施形態では、監視選択部100Cは、電波強度Iが閾値Ithよりも小さい場合、第1監視部100Aによる作業機101の監視を規制しつつ、第2監視部100Bによる作業機101の監視を許容する。これに対し、電波強度Iが閾値Ith以上である場合、第1監視部100Aによる作業機101の監視が許容されつつ、第2監視部100Bによる作業機101の監視が規制される。
ここにおいて、閾値Ithは、測位装置40Aにて車両位置を精度良く検出可能となる、電波強度Iの最小値である。即ち、測位衛星102からの受信装置41での電波の受信状況が、I<Ithの関係にある場合には、精度良い車両位置の検出が困難であると言える。この場合には、監視選択部100Cにより、観測衛星103を利用した、第2監視部100Bでの作業機101の監視が選択されるようになっている。一方、I≧Ithの関係にある場合には、精度良い車両位置の検出が可能であると言える。この場合には、監視選択部100Cにより、測位衛星102を利用した、第1監視部100Aでの作業機101の監視が選択されるようになっている。
<実際の作動>
図11は、監視装置100の作動を示すフローチャートである。測位衛星102、及び、観測衛星103は、それぞれ常時駆動しているとともに、監視装置100、作業機101、基地局104、及び、コンピュータ105は、既に通信ネットワークNに接続され、情報通信可能となっているものとする(図1を参照)。
コンピュータ105に表示される設定画面M1~M3を介して、第1エリア設定部110Aにて、作業機101のエリア150Aが設定され、観測エリア設定部110Bにて、観測衛星103による地表の観測エリア150B、及び、観測データを取得する周期tが設定され、監視エリア設定部111Bにて、作業機101に対する監視エリア150Cが設定される(S1)。
測位衛星102の衛星信号における電波強度Iが、作業機101から監視装置100に送信されて(S2)、監視選択部100Cにて、I≧Ithであるか否かが判定される(S3)。ステップS3にて「Yes」と判定された場合、監視選択部100Cにて、測位衛星102を利用した第1監視部100Aでの監視が選択されて、測位衛星102を利用して測位されたトラクタTの車体位置が、監視装置100に送信される(S4)。送信されたトラクタTの車体位置、及び、設定されたエリア150Aに基づいて、第1通知部112Aにて、トラクタTの車体位置がエリア150A外にあるか否かが判定される(S5)。
ステップS5にて「No」と判定された場合、第1通知部112Aは、通知を行わない(図6(a)を参照)。一方、ステップS5にて「Yes」と判定された場合、トラクタTがエリア150A外にあるとして、第1通知部112Aは、コンピュータ105に、「トラクタTが監視エリア150Cから出ている」旨を通知する(S6)(図6(b)を参照)。
ステップS3にて「No」と判定された場合、監視選択部100Cにて、精度良い車両位置の検出が困難であるとして、観測衛星103を利用した第2監視部100Bでの監視が選択される。観測指示部113Bにて、設定された観測エリア150B、及び、周期tに基づく指示信号が、基地局104を介して観測衛星103に送出される(S7)。観測衛星103より、トラクタTを含む観測エリア150Bに対応する観測データが、周期t毎に取得されて(S8)、取得された観測データが、監視装置100に逐次送信されていく(S9)。
送信された観測データは、第2通知部114Bにて、画像変換及び画像処理されて、識別部9bの位置が監視エリア150Cの輪郭内にあるか否かが判定される。より具体的には、第2通知部114Bにより、2次元座標系において、識別部9bの位置の座標(X1,Y1)、中心O2の座標(X2,Y2)、及び、距離L2がそれぞれ割り当てられて、監視エリア150Cの輪郭外の領域に対応する(X1-X2)+(Y1-Y2)>(L2)の関係にあるか否かが判定される(S10)。
ステップS10にて「No」と判定された場合、第2通知部114Bは、通知を行わない(図10(a)を参照)。一方、ステップS10にて「Yes」と判定された場合、トラクタTが監視エリア150Cの輪郭外にあるとして、第2通知部114Bは、コンピュータ105に、「トラクタTが監視エリア150Cから出ている」旨を通知する(S11)(図10(b)を参照)。
[第2実施形態]
上記第1実施形態においては、監視エリア150Cが設定され、第2通知部114Bにて、トラクタTの識別部9bの位置が、監視エリア150Cの輪郭外にあると判定されると、通知がなされるようになっていた。本発明の第2実施形態に係る監視装置100においては、第2監視部100Bが、トラクタTの識別部9bの位置の経時変化が所定の度合いより大きい、と観測にて認識される場合、作業機101の通知を行う。第2実施形態は、この点についてのみ、第1実施形態と異なる。以下、第2実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。なお、第2実施形態では、作業機101の通知に代えて、第1実施形態で述べたのと同様の作業機101の制限を実施してもよい。
図12に示すように、第2通知部114Bは、識別部9bに対応する位置を識別し、2次元座標系における座標(X1,Y1)を割り当てる。2次元座標系において、上記設定された周期t毎に取得される各観測データから、座標(X1,Y1)の位置の変化を軌跡として取得できる。第2通知部114Bは、この座標(X1,Y1)の軌跡に基づいて、識別部9bの位置の経時変化を取得する。
より具体的には、例えば、時刻θ=θ0の観測データにおける座標(X1,Y1)を基準点として、θ0から周期tが経過したときの時刻θ=θ0+tの観測データにおける座標(X1,Y1)に基づいて、移動距離D1が決定される。更に、θ0から周期2tが経過したときの時刻θ=θ0+2tの観測データにおける座標(X1,Y1)に基づいて、移動距離D2が決定される。このように、移動距離D1[θ=θ0+t],D2[θ=θ0+2t],・・・,Dn[θ=θ0+nt]が、逐次決定されていく。そして、決定された各移動距離D1~Dn、及び、下記(1)式に基づいて、経時変化dD/dθを決定する。ここにおいて、値nは自然数であり、変化の感度に応じて適宜調整されてもよい。値nは、例えば、周期tが短いほどより大きい数となるよう調整されてもよい。
dD/dθ=(D1+D2+・・・+Dn)/(n*t) ・・・(1)
第2通知部114Bは、上記決定された経時変化dD/dθが、閾値(dD/dθ)th以内の値であるか否かに基づいて、作業機101の通知を行う。経時変化dD/dθが大きい場合には、車庫G等の保管場所や、作業機101が本来位置すべき場所を基準として、作業機101が遠くに離間していく可能性が大きい。この場合に通知を行うべく、上述のような判断が実施されるようになっている。
ここにおいて、閾値(dD/dθ)thは、作業機101が、現時点の位置から将来的に遠くに離間することのない、経時変化dD/dθの最小値である。「現時点の位置から将来的に遠くに離間することのない」としては、例えば、所定時間において、上記第1実施形態の監視エリア150Cの中心O2を基準として、距離L2以下の距離に推移する事象があげられる。即ち、dD/dθ≦(dD/dθ)thの関係にある場合には、作業機101が遠くに離間していく可能性が大きくないとして、通知を行わない。一方、dD/dθ>(dD/dθ)thの関係にある場合には、作業機101が遠くに離間していく可能性が大きいとして、設置型のコンピュータ105などに、「トラクタTが速く移動している」旨を通知する。
図13に示すように、第2実施形態の作動を示すフローチャートにおいては、図11のステップS1に代えて、コンピュータ105に表示される設定画面M1,M2を介して、第1エリア設定部110Aにて、作業機101のエリア150Aが設定され、観測エリア設定部110Bにて、観測衛星103による地表の観測エリア150B、及び、観測データを取得する周期tが設定される(S12)。その後、ステップS9を経た直後、第2通知部114Bにて経時変化dD/dθが決定され(S13)、次いで、図11のステップS10に代えて、経時変化dD/dθが、閾値(dD/dθ)thよりも大きいか否かが判定される(S14)。
そして、ステップS14にて「No」と判定された場合、通知は行われない。ステップS14にて「Yes」と判定された場合、図11のステップS11に代えて、作業機101が遠くに離間していく可能性が大きいとして、第2通知部114Bは、コンピュータ105に、「トラクタTが速く移動している」旨を通知する(S15)(図12を参照)。なお、図13において、図11に示すステップと同じものについては、同じ符号を付すことで作動の説明を省略する。
[第3実施形態]
上記第2実施形態においては、識別部9bの位置の経時変化dD/dθが決定され、第2通知部114Bにて、経時変化dD/dθが、閾値(dD/dθ)thよりも大きいと判定されると、通知がなされるようになっていた。本発明の第3実施形態に係る監視装置100においては、観測されるエリアに少なくとも圃場Fが含まれ、第2監視部100Bが、作業機101が、圃場Fに侵入したと観測にて認識される場合、作業機101の通知を行う。第3実施形態は、この点についてのみ、第1、第2実施形態と異なる。以下、第3実施形態の第1、第2実施形態と異なる点について説明する。なお、第3実施形態では、作業機101の通知に代えて、第1、第2実施形態で述べたのと同様の作業機101の制限を実施してもよい。
図14に示すように、監視エリア設定部111Bでは、設定画面M3を介して、2次元座標系における圃場Fのエリアが設定される。圃場Fの区画の端部にて座標を決定し、当該座標を繋ぐことでエリアが設定されてもよい。本実施形態では、例えば、圃場Fの形状が矩形である場合、ポインタ128の操作により、その四隅に対応する点F1,F2,F3,F4の座標を決定する。決定された点F1~F4の座標は、第2記憶装置112Bに記憶される。また、本実施形態では、観測エリア設定部110Bにて設定画面M2を介し設定される地図の範囲としては、圃場Fの位置を予め知得しておき、その圃場Fを含むように、圃場Fの位置周辺の範囲が選択されるものとする。
第2通知部114Bは、図15に示すように、監視装置100に逐次送出される観測データを、それぞれ画像に変換し、2次元座標系を当該画像にフィットさせる。そして、当該画像に対し、点F1~F4にて囲まれた領域が、圃場Fの画像として、作業機101の通知のための判断に用いられる。より具体的には、例えば、第2通知部114Bでは、周期t毎にて生成される観測エリア150Bの画像において、圃場Fの画像をその都度機械学習していく。図15(a)に示すように、トラクタTが圃場Fに侵入しておらず、圃場Fの画像から認識される状態の変化が殆どない場合の画像が、教師データとして利用される。第2通知部114Bでは、機械学習の結果と、最新の圃場Fの画像とが比較されて、圃場Fの画像から認識される状態の変化がある否かが、判断される。
ここにおいて、圃場Fの画像の変化は、例えば、図15(b)に示すように、トラクタTの轍FAが生成することによるものがあげられる。トラクタTが、本来の作業とは別に、所有者の意図でなく圃場Fに侵入した場合に、画像にて認識可能な轍FAが生成する可能性が高い。このことから、圃場Fの画像に変化がない場合には、トラクタTが圃場Fに侵入していないとして、通知を行わない。一方、圃場Fの画像に変化がある場合には、トラクタTが圃場Fに侵入した可能性が高いとして、設置型のコンピュータ105などに、「トラクタTが圃場Fに侵入している」旨を通知する。
図16に示すように、第3実施形態の作動を示すフローチャートにおいては、図13のステップS12に代えて、コンピュータ105に表示される設定画面M1~M3を介して、第1エリア設定部110Aにて、作業機101のエリア150Aが設定され、観測エリア設定部110Bにて、観測衛星103による地表の観測エリア150B、及び、観測データを取得する周期tが設定され、監視エリア設定部111Bにて、圃場Fのエリアが設定される(S16)。その後、ステップS9を経た直後、図13のステップS13に代えて、第2通知部114Bにて圃場Fの画像が機械学習され(S17)、次いで、図13のステップS14に代えて、圃場Fの画像における学習結果と、最新の圃場Fの画像とが比較されて、圃場Fの画像に変化があるか否かが判定される(S18)。
そして、ステップS18にて「No」と判定された場合、通知は行われない(図15(a)を参照)。ステップS18にて「Yes」と判定された場合、図13のステップS15に代えて、作業機101が圃場Fに侵入した可能性が大きいとして、第2通知部114Bは、コンピュータ105に、「トラクタTが圃場Fに侵入している」旨を通知する(S19)(図15(b)を参照)。なお、図16において、図11及び図13に示すステップと同じものについては、同じ符号を付すことで作動の説明を省略する。
上述した実施形態では、第1エリア設定部110A(設定画面M1)にて、作業機101のエリア150Aが設定された後、設定画面M2、M3によって観測エリア150B、及び、観測データを取得する周期tが設定されていた。これに代えて、観測エリア150Bの設定は、設定画面M2、M3に設定値を入力しなくても自動的に行われてもよい。例えば、観測エリア設定部110Bは、第1エリア設定部110A(設定画面M1)にて設定されたエリア150Aを参照し、エリア150Aを含む周囲の領域を自動的に観測エリア150Bとして設定し、周期tを予め設定された値に決定する。
或いは、観測エリア設定部110B(設定画面M2、M3)によって、観測エリア150Bが、作業機101のエリア150Aと同じエリアとなるように設定されてもよい。例えば、観測エリア設定部110Bによって、観測エリア150Bが設定された場合、第1エリア設定部110Aは、観測エリア150Bを参照し、観測エリア150Bを含む領域を、自動的にエリア150Aとして設定する。
[まとめ]
作業機101の監視装置100は、測位衛星102によって測位された作業機101の位置情報に基づいて、作業機101を監視する第1監視部100Aと、観測衛星103によって観測された観測エリア150Bの範囲内における作業機101の観測情報に基づいて、作業機101を監視する第2監視部100Bと、を備えている。これによれば、状況に応じて、観測衛星103を利用して監視する第2監視部100Bを用いることができる。
例えば、測位衛星102を利用した監視が適さない状況において、第2監視部100Bを、第1監視部100Aに代えて、又は、第1監視部100Aとともに使うことができる。従って、様々な状況下であっても、観測衛星103の利用により、観測エリア150Bの観測情報を得ることができ、当該観測情報に基づき確実に作業機101を監視できる。
作業機101の監視装置100は、第1監視部100A、及び、第2監視部100Bのうち何れか一方を選択し、作業機101の監視に用いる監視選択部100Cを備えている。これによれば、状況に応じて、測位衛星102を利用して監視する第1監視部100A、及び、観測衛星103を利用して監視する第2監視部100Bを、使い分けることができる。例えば、測位衛星102を利用した監視が適さない状況において、第2監視部100Bのみで監視できる。他方、観測衛星103を利用した監視が適さない状況において、第1監視部100Aのみで監視できる。
ここにおいて、「観測衛星103を利用した監視が適さない状況」としては、例えば、地表における作業機101(トラクタT)が、雲や屋根等で光学的に上側から遮蔽され、作業機101の観測情報が十分に得ることが困難な場合があげられる。このような場合には、監視選択部100Cにより、第2監視部100Bに代えて、第1監視部100Aが選択されるようにしてもよい。このように、様々な状況下において、第1監視部100A、及び、第2監視部100Bを使い分けることで、より確実に作業機101を監視できる。更に、作業機101の監視に際し、第1監視部100A、及び、第2監視部100Bを両方利用せず、一方のみが選択されて用いられるため、監視装置100の演算負荷を低減できる。
監視選択部100Cは、作業機101を測位するための測位衛星102の電波強度Iに基づいて、第1監視部100A、及び、第2監視部100Bのうち何れか一方を選択する。より具体的には、例えば、電波強度センサ43iにより検出される測位衛星102の電波強度Iが、閾値Ithよりも小さいと判定される場合には、精度良い車両位置の検出が困難な電波状況下にあるとして、監視選択部100Cにより、観測衛星103を利用した、第2監視部100Bでの作業機101の監視が選択される。一方、I≧Ithの関係にある場合には、精度良い車両位置の検出が可能な電波状況下にあるとして、測位衛星102を利用した、第1監視部100Aでの作業機101の監視が選択される。
ここにおいて、「測位衛星102を利用した監視が適さない状況」としては、例えば、測位衛星102の電波の受信状況がI<Ithの関係にあり、精度良い車両位置の検出が困難な場合があげられる。このような場合であっても、観測衛星103の利用により、観測エリア150Bの観測情報を得ることができ、当該観測情報に基づき確実に作業機101を監視できる。
第2監視部100Bは、観測衛星103の観測エリア150Bに少なくとも作業機101が含まれ、作業機101が、作業機101に対して設定された監視エリア150Cの範囲外に位置すると観測にて認識される場合、作業機101の通知または制限を行う。より具体的には、例えば、XY2次元座標系において、トラクタTの位置の座標(X1,Y1)、中心O2の座標(X2,Y2)、及び、距離L2がそれぞれ割り当てられて、監視エリア150Cの輪郭外の領域に対応する(X1-X2)+(Y1-Y2)>(L2)の関係にあるか否かが判定されてもよい。トラクタTの座標(X1,Y1)が監視エリア150Cの輪郭外にあると判定された場合、作業機101の通知または制限が行われる。これによれば、作業機101の通知または制限のための判定を容易に行うことができるため、容易かつ確実に作業機101を監視できる。
第2監視部100Bは、観測衛星103の観測エリア150Bに少なくとも作業機101が含まれ、作業機101の位置の経時変化が所定の度合いより大きいと観測にて認識される場合、作業機101の通知または制限を行う。より具体的には、例えば、XY2次元座標系において、周期t毎に取得される各観測データから、作業機101の座標(X1,Y1)の位置の変化を軌跡として取得し、当該軌跡に基づいて、座標(X1,Y1)の位置の経時変化dD/dθが取得される。経時変化dD/dθが、閾値(dD/dθ)th以内の値であるか否かに基づいて、作業機101の通知又は制限が行われてもよい。dD/dθ>(dD/dθ)thの関係にある場合には、作業機101が遠くに離間していく可能性が大きいとして、作業機101の通知または制限が行われる。これによれば、作業機101が何時、何処に位置するかを考慮して、作業機101の通知または制限のための判定を容易に行うことができるため、容易かつ確実に作業機101を監視できる。
作業機101には、第2監視部100Bでの監視に用いられる観測情報において、作業機101を識別可能とする識別部9bが設けられている。これによれば、例えば、観測画像において、識別部9bの位置を精度良く判別できる。従って、観測画像における識別部9bの位置に基づいて、作業機101の通知または制限のための判定を、精度良く行うことができる。
第2監視部100Bは、観測エリア150Bに少なくとも圃場Fが含まれ、作業機101が、圃場Fに侵入したと観測にて認識される場合、作業機101の通知または制限を行う。より具体的には、例えば、XY2次元座標系において、トラクタTが圃場Fに侵入しておらず、圃場Fの画像から認識される状態の変化が殆どない場合の画像が、教師データとして利用されて機械学習される。そして、機械学習の結果と、最新の圃場Fの画像とが比較されて、圃場Fの画像から認識される状態の変化がある否かに基づいて、作業機101の通知又は制限が行われてもよい。画像にて認識可能な轍FAが生成した等で、圃場Fの画像に変化がある場合には、トラクタTが圃場Fに侵入した可能性が高いとして、作業機101の通知または制限が行われる。これによれば、作業機101が圃場Fに侵入することに伴う圃場Fの画像の変化に着目して、作業機101の通知または制限のための判定を容易に行うことができるため、容易かつ確実に作業機101を監視できる。
[変形例]
上記第1、第2、第3実施形態の監視装置100が適用される作業機101には、測位衛星102からの電波を受信する受信装置41(受信部)が設けられている。これに代えて、作業機101に受信装置41が設けられていなくてもよく、この場合、監視選択部100Cでは、電波強度I<閾値Ithの関係となり、常時、観測衛星103を利用した第2監視部100Bでの監視が選択される。これによれば、受信装置41が設けられていない作業機101に対しても、観測衛星103を利用して、第2監視部100Bにより確実に監視できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
9b :識別部
40A :測位装置
41 :受信装置
43i :電波強度センサ
45A :通信装置
60 :制御装置
100 :監視装置
100A :第1監視部
100B :第2監視部
100C :監視選択部
101 :作業機
101a :農業機械
102 :測位衛星
103 :観測衛星
105 :コンピュータ
110A :エリア設定部
110B :観測エリア設定部
111B :監視エリア設定部
112A :第1通知部
113B :観測指示部
114B :第2通知部
150A :エリア
150B :観測エリア
150C :監視エリア
dD/dθ:経時変化
F :圃場
FA :轍
I :電波強度
Ith :閾値
N :情報通信ネットワーク
N1 :車両用通信ネットワーク
S :監視システム
t :周期
T :トラクタ

Claims (9)

  1. 測位衛星によって測位された作業機の位置情報に基づいて、前記作業機を監視する第1監視部と、
    観測衛星によって観測されたエリアの範囲内における前記作業機の観測情報に基づいて、前記作業機を監視する第2監視部と、
    を備えた作業機の監視装置。
  2. 請求項1に記載の作業機の監視装置において、
    前記第1監視部、及び、前記第2監視部のうち何れか一方を選択し、前記作業機の監視に用いる監視選択部
    を備えた作業機の監視装置。
  3. 請求項2に記載の作業機の監視装置において、
    前記監視選択部は、
    前記作業機を測位するための前記測位衛星の電波強度に基づいて、前記第1監視部、及び、前記第2監視部のうち何れか一方を選択する
    作業機の監視装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の作業機の監視装置において、
    前記第2監視部は、
    前記観測されるエリアに少なくとも前記作業機が含まれ、前記作業機が、前記作業機に対して設定されたエリアの範囲外に位置すると前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う
    作業機の監視装置。
  5. 請求項4に記載の作業機の監視装置において、
    前記作業機には、前記第2監視部での監視に用いられる前記観測情報において、前記作業機を識別可能とする識別部が設けられている
    作業機の監視装置。
  6. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の作業機の監視装置において、
    前記第2監視部は、
    前記観測されるエリアに少なくとも前記作業機が含まれ、前記作業機の位置の経時変化が所定の度合いより大きいと前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う
    作業機の監視装置。
  7. 請求項6に記載の作業機の監視装置において、
    前記作業機には、前記第2監視部での監視に用いられる前記観測情報において、前記作業機を識別可能とする識別部が設けられている
    作業機の監視装置。
  8. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の作業機の監視装置において、
    前記第2監視部は、
    前記観測されるエリアに少なくとも圃場が含まれ、前記作業機が、前記圃場に侵入したと前記観測にて認識される場合、前記作業機の通知または制限を行う
    作業機の監視装置。
  9. 請求項1に記載の作業機の監視装置において、
    前記作業機には、前記測位衛星からの電波を受信する受信部が設けられていない
    作業機の監視装置。
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