JP2024090709A - 処理装置 - Google Patents

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Kazuhiko Onodera
良一 佐々木
Ryoichi Sasaki
恵一 佐野
Keiichi Sano
浩明 齊藤
Hiroaki Saito
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Abstract

【課題】複数の流体を処理することができる処理装置を提供する。【解決手段】タンクに貯留された流体をポンプで加圧して処理ユニット5へ供給する処理装置において、処理ユニット5は、流体の流れ方向に沿って隣接して設けられた板状の導入部である導入側ディスク51及び、板状の処理部である排出側ディスク53を有し、導入側ディスク51には、流体L1が供給される第1貫通孔51a及び、流体L2が供給される第2貫通孔51bが設けられており、排出側ディスク53には、第3貫通孔53aが設けられており、第1貫通孔51a及び第2貫通孔51bと第3貫通孔53aとを連通する、第1溝状通路である溝部51cが中間ディスク52で形成されている処理装置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、処理装置に関する。
特許文献1には、微粒化すべき流体を通過させることのできる貫通孔を形成したブロックを、少なくとも3個、貫通方向が流体の流れ方向に沿うように実質的に密着配設するとともに、貫通孔は導入側ディスクに少なくとも2本、中間ディスクに1本、排出側ディスクに少なくとも2本それぞれ形成し、また、導入側ディスクと中間ディスクの対向面、及び中間ディスクと排出側ディスクの対向面におけるいずれかのブロック表面には、流体の流れ方向と直交する方向の溝状通路を形成し、隣接する各ブロックの貫通孔を該溝状通路を介して連通させる装置が開示されている。
特開平9-201521号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、ブロックには1種類の流体しか供給できない、すなわち微細化装置が1種類の流体しか処理することができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の流体を処理することができる処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る処理装置は、例えば、流体が通過する貫通孔が形成された処理ユニットと、前記流体を貯留するタンクと、前記タンクに貯留された前記流体を加圧して前記処理ユニットへ供給するポンプと、前記処理ユニット、前記タンク、及び前記ポンプを連結する配管部と、を備えた処理装置であって、前記処理ユニットは、前記流体の流れ方向に沿って隣接して設けられた板状の導入部及び処理部を有し、前記導入部には、前記貫通孔として第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、前記処理部には、前記貫通孔として第3貫通孔が設けられており、前記導入部の前記処理部と対向する端面及び前記処理部の前記導入部と対向する端面の少なくとも一方には、前記第1貫通孔と前記第3貫通孔とを連通し、かつ、前記第2貫通孔と前記第3貫通孔とを連通する第1溝状通路が形成されており、前記タンクは、前記流体のうちの第1流体が貯留された第1タンクと、前記流体のうちの前記第1流体とは異なる第2流体が貯留された第2タンクと、を有し、前記配管部は、前記第1タンクから前記第1貫通孔に前記第1流体を供給する第1配管と、前記第2タンクから前記第2貫通孔に前記第2流体を供給する第2配管と、を有し、前記ポンプは、前記第1配管に設けられた第1ポンプと、前記第2配管に設けられた第2ポンプと、を有することを特徴とする。
本発明に係る処理装置によれば、第1タンクから第1貫通孔に第1流体を供給する第1配管に第1ポンプが設けられており、第2タンクから第2貫通孔に第2流体を供給する第2配管に第2ポンプが設けられており、第1ポンプは第1タンクに貯留された第1流体を加圧して処理ユニットへ供給し、第2ポンプは第2タンクに貯留された第2流体を加圧して処理ユニットへ供給する。これにより、処理ユニットで複数の流体を処理(混合、合成、粒子の微粒化)することができる。
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記処理部に向かうにつれて内径が徐々に小さくなってもよい。これにより、流体が粒子を含む場合に、貫通孔が閉塞し難くなる。
前記第3貫通孔は、前記処理部の厚さ方向に沿って設けられており、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記導入部の厚さ方向に対して傾いていてもよい。これにより、第1流体及び第2流体が衝突するタイミングを遅くし、処理ユニット内での第1流体及び第2流体の反応開始を遅らせることができる。
前記処理ユニットは、前記導入部である導入側ディスクと、前記処理部である中間ディスクと、前記導入側ディスク及び前記中間ディスクが着脱可能に設けられた本体部と、を有してもよい。これにより、第1流体、第2流体の態様に応じて装置を容易に変更することができる。その結果、様々な実験を効率よく行うことができる。
前記処理ユニットは、前記処理部の下流側に設けられた板状の排出部を有し、前記排出部には、前記貫通孔として第4貫通孔及び第5貫通孔が設けられており、前記処理部の前記排出部と対向する端面及び前記排出部の前記処理部と対向する端面の少なくとも一方には、前記第3貫通孔と前記第4貫通孔とを連通し、かつ、前記第3貫通孔と前記第5貫通孔とを連通する第2溝状通路が形成されていてもよい。これにより、第1流体や第2流体に粒子が含まれている場合には、流体が第2溝状通路を流れている間に粒子に流体の流れに沿った方向の力が働くことで、更に粒子を微細化することができる。
本発明によれば、複数種類の流体を処理することができる。
処理装置1の概略構成を示す図である。 処理ユニット5の概略構成を示す図である。 処理ユニット5Aの概略構成を示す図である。 処理ユニット5Bの概略構成を示す図である。 (A)は変形例にかかる導入側ディスク51Bの概略構成を示す図であり、(B)は変形例にかかる導入側ディスク51Cの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の処理装置は、2種類の異なる流体を高圧ポンプを用いて処理ユニットに圧送し、その処理ユニット内で2種類の流体を処理するものである。なお、本発明における処理は、流体の混合、流体に含まれる物質の化学反応、流体に含まれる粒子の微粒化を含む概念である。
<第1の実施の形態>
図1は、処理装置1の概略構成及び流体の流れを模式的に示す図である。処理装置1は、主として、配管部2と、タンク3と、高圧ポンプ4と、処理ユニット5と、逆止弁6とを有する。
タンク3には、流体が貯留される。本発明において、流体には、水、有機溶剤(アルコール、NMP(N-メチル-2-ピロリドン)、酢酸エチル、アセトン等)、モノマー、分散液等が含まれる。分散液とは、水又は有機溶剤に、粒子を分散させたものである。粒子は、様々な種類があるが、金属(マンガン、バリウム等)、金属加工物(二酸化チタン、硫酸バリウム等)、無機物(グラファイト、ホウ素等)、無機加工物(クロム酸鉛等)、有機物(パラフィン等)、有機化合物(安息香酸、フェノール、サリチル酸等)等が挙げられる。
タンク3は、2つのタンク31、32を有する。タンク31、32には、異なる流体が貯留されている。以下、タンク31に貯留された液体を流体L1とし、タンク32に貯留された液体を流体L2とする。本発明において、異なる流体としての流体L1、L2は様々な形態が考えられる。具体的には、流体の種類が異なる、例えば、流体L1が水で流体L2がモノマーである形態が挙げられる。また、流体L1、L2が同じカテゴリーの流体であるがその内容が異なる、例えば、流体L1、L2が分散液であるが、流体L1、L2で有機溶剤の種類及び粒子の種類の少なくとも一方が異なる形態、流体L1、L2の有機溶剤及び粒子の種類が同一で粒子の径が異なる形態、流体L1、L2の有機溶剤及び粒子の種類が同一で粒子の量(濃度)が異なる形態が挙げられる。
高圧ポンプ4は、内部に流体を引き込み、かつ、加圧して排出可能な構成となっている。本実施の形態では、高圧ポンプ4は、2つのポンプ41、42を有する。
タンク3と高圧ポンプ4との間には、逆止弁6が設けられている。逆止弁6は、タンク31とポンプ41との間に設けられた逆止弁61と、タンク32とポンプ42との間に設けられた逆止弁62とを有する。
配管部2は、タンク3、高圧ポンプ4及び処理ユニット5を連結する配管を有する。本実施の形態では、タンク31、ポンプ41及び処理ユニット5を連結する配管21と、タンク32、ポンプ42及び処理ユニット5を連結する配管22とを有する。
タンク31、32に貯留された流体は、それぞれ、逆止弁61、62を通過してポンプ41、42に供給される。このとき、逆止弁61、62は開状態である。その後、流体は、ポンプ41、42により加圧され、処理ユニット5に別々に供給される。このとき、逆止弁61、62は閉状態である。逆止弁61、62は、流体がポンプ41、42からタンク31、32に戻らないように、流体の逆流を防止する。なお、タンク31、32に貯留された流体が処理ユニット5に供給されるタイミングは、同時でもよいし別でもよい。
本実施の形態では、流体は高圧で処理ユニット5に導入される。流体が処理ユニット5に流入するときの圧力は、低い場合に30MPa程度であり、最大で300MPa程度である。処理ユニット5では、流体が処理ユニット5内に形成された流路5a~5dを流れることにより処理される。
次に、処理ユニット5について説明する。図2は、処理ユニット5の概略構成を示す図である。図2において、2点鎖線は流体L1、L2、L3の流れを示す。流体L1はタンク31に貯留された流体であり、流体L2はタンク32に貯留された流体であり、流体L3は処理後の流体である。
処理ユニット5は、主として、本体部50と、導入側ディスク51(本発明の導入部に相当)と、中間ディスク52(本発明の処理部に相当)と、排出側ディスク53(本発明の排出部に相当)と、を有する。導入側ディスク51、中間ディスク52及び排出側ディスク53は、板状であり、流体の流れ方向に沿って隣接して設けられている。
本体部50には、流路5aとなる穴54と、流路5bとなる穴55と、流路5dとなる穴56が設けられている。穴54、55、56は、それぞれ、内径が太い穴54a、55a、56aと、徐々に内径が細くなる穴54b、55b、56bと、内径が細い穴54c、55c、56cとを有する。
図2の点線で示すように、穴54a、55aには、それぞれ、ポンプ41、42の一部であるプランジャ41a、42aが設けられている。プランジャ41a、42aは、穴54、55の内部で、穴54、55の中心軸に沿って移動可能である(図2の点線矢印参照)。プランジャ41a、42aが導入側ディスク51に向かって移動するときに、流体L1、L2が処理ユニット5に流入する。
流体L1、L2は、異なるポンプ41、42により別々に処理ユニット5に供給されるため、流体L1、L2の比率を様々に変えることができる。
また、本体部50には、導入側ディスク51、中間ディスク52及び排出側ディスク53が設けられる空洞57が設けられている。導入側ディスク51、中間ディスク52及び排出側ディスク53は、空洞57に交換可能に設けられている。
中間ディスク52は導入側ディスク51の下流側に設けられ、排出側ディスク53は中間ディスク52の下流側に設けられており、導入側ディスク51と中間ディスク52とは密着しており、中間ディスク52と排出側ディスク53とは密着している。
導入側ディスク51、中間ディスク52及び排出側ディスク53は、略円板形状であり、流体が通過する貫通孔(後に詳述)が形成されている。導入側ディスク51、中間ディスク52及び排出側ディスク53は、セラミックス、超硬合金、ダイヤモンド等の耐摩耗性部材により形成されている。
導入側ディスク51と、中間ディスク52と、排出側ディスク53とは略同一の直径を有する。導入側ディスク51と排出側ディスク53とは略同一の板厚にて形成され、中間ディスク52は、導入側ディスク51及び排出側ディスク53の板厚よりも薄い板厚で形成されている。ただし、導入側ディスク51、中間ディスク52、排出側ディスク53の厚さはこれに限定されない。
導入側ディスク51には、貫通孔51a、51bが設けられている。貫通孔51aは、流路5aの一部であり、穴54と連通している。貫通孔51bは、流路5bの一部であり、穴55と連通している。貫通孔51a、51bは、それぞれ、導入側ディスク51の厚さ方向に沿って(ここでは、中心軸axと平行に)設けられている。
中間ディスク52には、貫通孔52aが設けられている。貫通孔52aは、流路5cを構成する。貫通孔52aは中間ディスク52の中心軸に沿って設けられている。
貫通孔51a、51bは、略同一の内径を有し、導入側ディスク51の中心軸axに対して略対称の位置に配置されている。ただし、貫通孔51aと貫通孔51bの形態はこれに限られない。
また、導入側ディスク51の中間ディスク52と対向する端面には、一直線状の溝部51c(本発明の第1溝状通路に相当)が設けられている。溝部51cは、貫通孔51a、貫通孔51b及び貫通孔52aを連通する。具体的には、溝部51cは、貫通孔51aと貫通孔51bとを連通し、かつ、貫通孔51a及び貫通孔51bと貫通孔52aとを連通する。溝部51cの断面形状は、円形状、半円形状、U字形状、矩形形状等の様々な形態をとることができる。
なお、図2に示す形態では、溝部51cが導入側ディスク51に設けられていたが、中間ディスク52の導入側ディスク51と対向する端面に溝部が設けられていてもよいし、導入側ディスク51の中間ディスク52と対向する端面及び中間ディスク52の導入側ディスク51と対向する端面に溝部が設けられていてもよい。
導入側ディスク51と中間ディスク52とを当接させた状態では、溝部51cが流体L1、L2の流路となる。この溝部51cにより構成される流路は、流体L1、L2を一直線上で対向衝突させる衝突流路となる。衝突流路(溝部51c)において貫通孔51a、51bをそれぞれ流れた流体L1、L2が衝突し、溝部51cで処理が行われた流体L1、L2が流体L3となって貫通孔52aの内部を流れる。なお、処理は、溝部51cのみでなく、貫通孔52aにおいても行われる場合がある。
例えば、溝部51cで流体L1、L2が衝突することで、流体L1、L2の少なくとも1方に含まれる粒子が微細化される。例えば、流体L1が水で流体L2がモノマーである場合には、水の中にモノマーの微粒子が混合したものが流体L3となる。このとき、水(流体L1)とモノマー(流体L2)が衝突流路で衝突することで、モノマー粒子の微粒化が行われる。
また、例えば、溝部51cで流体L1、L2が衝突することで、流体L1、L2が反応を開始し、合成が行われる。衝突流路(溝部51c)で流体L1、L2が始めて接触するため、流体L1、L2が予め反応してしまう等の不具合を避けることができる。例えば、流体L1がアルギン酸ナトリウム水溶液で流体L2が乳酸カルシウム水溶液である場合には、流体L1、L2を高速で衝突流路(溝部51c)に流入させることで、アルギン酸ナトリウムや乳酸カルシウムが均一に溶けた流体L1、L2を衝突流路(溝部51c)に流入させることができる。また、アルギン酸ナトリウム水溶液(流体L1)にカルシウムイオン(流体L2)を加えることで瞬時にイオン架橋が起こるが、衝突流路(溝部51c)で初めて流体L1と流体L2とを衝突させることで、ゲル化時間を短くコントロールすることができる。
排出側ディスク53には、貫通孔53aが設けられている。貫通孔53aは、流路5dの一部であり、貫通孔52a及び穴56と連通している。貫通孔53bは、それぞれ、導入側ディスク51の厚さ方向に沿って(ここでは、中心軸axと平行に)設けられている。
排出側ディスク53と中間ディスク52とを当接させた状態では、貫通孔52aを通過した流体L3が貫通孔53aに流入する。流体L3は、貫通孔53aから穴56を通って処理ユニット5の外側に流出する。
本実施の形態によれば、処理装置1で複数の流体L1、L2を処理(混合、合成、粒子の微粒化)することができる。特に、高圧で流体L1、L2を処理ユニット5に流入させることで、流体L1、L2に粒子が含まれる場合には、粒子を微細化することができる。また、高圧、すなわち高速で流体L1、L2を処理ユニット5に流入させることで、流体L1、L2の衝突により流体L1、L2を均一に混合することができる。さらに、高圧で流体L1、L2を処理ユニット5に流入させることで、流体L1、L2を確実に反応させることができる。
本実施の形態によれば、流体L1、L2毎に異なるポンプ41、42を用いることで、流体L1、L2の比率を様々に変えることができる。これにより、様々な実験を効率よく行うことができる。
また、本実施の形態によれば、流体L1、L2の処理に高圧で処理を行う処理装置1を用いるため、大量処理が可能である。例えば、マイクロリアクターでは構造上大量処理が困難であるが、処理装置1を用いることで大量処理が可能である。また、マイクロリアクターでは、管径が細いために粒子が詰まって不具合が発生するおそれがあるが、処理装置1はマイクロリアクターに比べてはるかに大型であるため、粒子の詰まりは発生しない。
なお、本実施の形態では、本体部50の空洞に導入側ディスク51(導入部)、中間ディスク52(処理部)及び排出側ディスク53(排出部)が交換可能に設けられていたが、導入部、処理部及び排出部の形態はこれに限られない。例えば、板状の導入部、処理部及び排出部を隣接して並べて固定してもよい。
また、本実施の形態では、処理ユニット5が排出側ディスク53(排出部)を有したが、排出側ディスク53は必須ではない。排出側ディスク53が設けられていない場合には、貫通孔52aが穴56に直接連通していればよい。
また、本実施の形態では、導入部(導入側ディスク51)に2本の貫通孔51a、51bが設けられていたが、導入部に設けられている貫通孔の数はこれに限られない。例えば、導入部に3本以上の貫通孔が設けられていてもよい。導入部に3本以上の貫通孔が設けられている形態も本発明に含まれる。この場合には、3本の貫通孔が溝部51cに連通していればよい。
また、本実施の形態では、2本の貫通孔51a、51aの内径が一定であったが、貫通孔51a、51bの形態はこれに限られない。例えば、図5(A)に示す導入側ディスク51Bのように、中間ディスク52に向かうにつれて貫通孔51g、51hの内径が徐々に小さくなってもよい。これにより、流体L1、L2が粒子を含む場合に、貫通孔51g、51hが閉塞し難い。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、流路5cを流れた流体が流路5dを流れて処理ユニット5から流出したが、処理ユニットの流路の形態はこれに限られない。以下、本発明の第2の実施の形態について図を用いて説明する。第2の実施の形態の第1の実施の形態との差異は処理ユニットのみであるため、以下、第2の実施の形態にかかる処理装置が有する処理ユニット5Aについて説明する。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図3は、処理ユニット5Aの概略構成を示す図である。図3において、2点鎖線は流体L1、L2、L3の流れを示す。処理ユニット5Aでは、流体が処理ユニット5A内に形成された流路5a、5b、5c、5e、5fを流れることにより処理される。処理ユニット5Aは、主として、本体部50Aと、導入側ディスク51と、中間ディスク52と、排出側ディスク53Aと、を有する。
本体部50Aには、流路5aとなる穴54と、流路5bとなる穴55と、流路5eとなる穴56Aと、流路5fとなる穴56Bとが設けられている。穴56A、56Bは、それぞれ、内径が太い穴56d、56gと、徐々に内径が細くなる穴56e、56hと、内径が細い穴56f、56iとを有する。
排出側ディスク53Aには、貫通孔53b、53cが設けられている。貫通孔53bは、流路5eの一部であり、穴56Aと連通している。貫通孔53cは、流路5fの一部であり、穴56Bと連通している。貫通孔53b、53cは、それぞれ、排出側ディスク53Aの厚さ方向に沿って(ここでは、中心軸axと平行に)設けられている。
また、排出側ディスク53Aの中間ディスク52と対向する端面には、一直線状の溝部53d(本発明の第2溝状通路に相当)が設けられている。溝部53dは、貫通孔53b、貫通孔53c及び貫通孔52aを連通する。具体的には、溝部53dは、貫通孔53bと貫通孔53cとを連通し、かつ、貫通孔53b及び貫通孔53cと貫通孔52aとを連通する。溝部53dの断面形状は、円形状、半円形状、U字形状、矩形形状等の様々な形態をとることができる。
なお、図3に示す形態では、溝部53dが排出側ディスク53Aに設けられていたが、中間ディスク52の排出側ディスク53Aと対向する端面に溝部が設けられていてもよいし、排出側ディスク53Aの中間ディスク52と対向する端面及び中間ディスク52の排出側ディスク53Aと対向する端面に溝部が設けられていてもよい。
貫通孔52aを通過した流体L3は、溝部53dに沿って分岐して流れ、それぞれ貫通孔53b、53cに流入する。流体L3に粒子が含まれている場合には、流体L3が溝部53dを流れている間に、粒子に流体L3の流れに沿った方向の力が働くことで、更に粒子が微細化される。特に粒子がグラファイトの場合には、流体L3が溝部53dを流れている間にグラファイトが層状に剥離することで、グラファイトがさらに微細化される。その後、流体L3は、貫通孔53b、53cから穴56A、56Bを通って処理ユニット5Aの外側に流出する。
本実施の形態によれば、処理装置で複数の流体L1、L2を処理(混合、合成、粒子の微粒化)することができる。また、流体L1、L2の比率を様々に変えることができる。さらに、流体L1、L2の大量処理が可能である。
また、本実施の形態によれば、溝部53dで更に粒子を微細化することができるため、流体L1、L2が粒子を含む場合には好適である。
<第3の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、貫通孔51a、51bを流れた流体が貫通孔52aに流入したが、処理ユニットの流路の形態はこれに限られない。以下、本発明の第3の実施の形態について図を用いて説明する。第3の実施の形態の第1の実施の形態との差異は処理ユニットのみであるため、以下、第3の実施の形態にかかる処理装置が有する処理ユニット5Bについて説明する。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図4は、処理ユニット5Bの概略構成を示す図である。図4において、2点鎖線は流体L1、L2、L3の流れを示す。処理ユニット5Bでは、流体が処理ユニット5B内に形成された流路5a、5b、5c、5dを流れることにより処理される。
処理ユニット5Bは、主として、本体部50と、導入側ディスク51Aと、中間ディスク52と、排出側ディスク53と、を有する。
導入側ディスク51Aには、貫通孔51d、51eが設けられている。貫通孔51dは、流路5aの一部であり、穴54と連通している。貫通孔51eは、流路5bの一部であり、穴55と連通している。
貫通孔51d、51eは、それぞれ、導入側ディスク51Aの厚さ方向(ここでは、中心軸ax)に対して傾いている。また、貫通孔51d、51eは、それぞれ、中間ディスク52に向かうにつれて内径が徐々に小さくなる。
また、導入側ディスク51Aの中間ディスク52と対向する端面には、一直線状の溝部51f(本発明の第1溝状通路に相当)が設けられている。溝部51fは、貫通孔51d、貫通孔51e及び貫通孔52aを連通する。具体的には、溝部51fは、貫通孔51dと貫通孔51eとを連通し、かつ、貫通孔51d及び貫通孔51eと貫通孔52aとを連通する。なお、溝部51fは、溝部51cに対して長さが異なる。
中間ディスク52に向かうにつれて貫通孔51d、51eの内径が徐々に小さくなるため、流体L1、L2に粗い粒子が含まれていても流路5a、5bが閉塞し難い。また、貫通孔51d、51eを導入側ディスク51Aの中心軸に対して傾けて溝部51fの長さを短くしたため、流体L1、L2が衝突するタイミングが遅くなる。したがって、処理ユニット5Bにおける反応の開始を遅らせることができる。
本実施の形態によれば、処理装置で複数の流体L1、L2を処理(混合、合成、粒子の微粒化)することができる。また、流体L1、L2の比率を様々に変えることができる。さらに、流体L1、L2の大量処理が可能である。
また、本実施の形態によれば、貫通孔51d、51eの内径を徐々に小さくして流路5a、5bを閉塞し難くしたため、流体L1、L2が粒子を含む場合に好適である。また、溝部51fの長さを短くして流体L1、L2が衝突するタイミングを遅くしたため、処理ユニット5B内での流体L1、L2の反応の開始を遅くしたい場合に好適である。
なお、本実施の形態では、貫通孔51d、51eの内径を徐々に小さくなったが、貫通孔51d、51eの形態はこれに限られない。例えば、図5(B)に示す導入側ディスク51Cのように、中間ディスク52に向かうにつれて貫通孔51i、51jの内径が一定でもよい。
また、本実施の形態によれば、本体部50に対して導入側ディスク51が着脱可能であるため、状況に応じて任意の導入側ディスク51、51A、51B、51Cを本体部50に設けることができる。これにより、流体L1、L2に応じて装置を容易に変更することができ、これにより様々な実験を効率よく行うことができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行、略直交とは、厳密に平行、直交の場合には限られない。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合においても、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。
1 :処理装置
2 :配管部
3 :タンク
4 :高圧ポンプ
5、5A、5B:処理ユニット
5a、5b、5c、5d、5e、5f:流路
6 :逆止弁
21、22:配管
31、32タンク
41、42:ポンプ
41a、42a:プランジャ
50、50A:本体部
51、51A、51B、51C:導入側ディスク
51a、51b、51d、51e、51g、51h、51i、51j:貫通孔
51c、51f:溝部
52 :中間ディスク
52a :貫通孔
53、53A:排出側ディスク
53a、53b、53c:貫通孔
53d :溝部
54、54a、54b、54c:穴
55、55a、55b、55c:穴
56、56A、56B、56a、56b、56c、56d、56e、56f、56g、56h、56i:穴
57 :空洞
61、62:逆止弁

Claims (5)

  1. 流体が通過する貫通孔が形成された処理ユニットと、
    前記流体を貯留するタンクと、
    前記タンクに貯留された前記流体を加圧して前記処理ユニットへ供給するポンプと、
    前記処理ユニット、前記タンク、及び前記ポンプを連結する配管部と、
    を備えた処理装置であって、
    前記処理ユニットは、前記流体の流れ方向に沿って隣接して設けられた板状の導入部及び処理部を有し、
    前記導入部には、前記貫通孔として第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、
    前記処理部には、前記貫通孔として第3貫通孔が設けられており、
    前記導入部の前記処理部と対向する端面及び前記処理部の前記導入部と対向する端面の少なくとも一方には、前記第1貫通孔と前記第3貫通孔とを連通し、かつ、前記第2貫通孔と前記第3貫通孔とを連通する第1溝状通路が形成されており、
    前記タンクは、前記流体のうちの第1流体が貯留された第1タンクと、前記流体のうちの前記第1流体とは異なる第2流体が貯留された第2タンクと、を有し、
    前記配管部は、前記第1タンクから前記第1貫通孔に前記第1流体を供給する第1配管と、前記第2タンクから前記第2貫通孔に前記第2流体を供給する第2配管と、を有し、
    前記ポンプは、前記第1配管に設けられた第1ポンプと、前記第2配管に設けられた第2ポンプと、を有する
    ことを特徴とする処理装置。
  2. 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記処理部に向かうにつれて内径が徐々に小さくなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記第3貫通孔は、前記処理部の厚さ方向に沿って設けられており、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記導入部の厚さ方向に対して傾いている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の処理装置。
  4. 前記処理ユニットは、前記導入部である導入側ディスクと、前記処理部である中間ディスクと、前記導入側ディスク及び前記中間ディスクが着脱可能に設けられた本体部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の処理装置。
  5. 前記処理ユニットは、前記処理部の下流側に設けられた板状の排出部を有し、
    前記排出部には、前記貫通孔として第4貫通孔及び第5貫通孔が設けられており、
    前記処理部の前記排出部と対向する端面及び前記排出部の前記処理部と対向する端面の少なくとも一方には、前記第3貫通孔と前記第4貫通孔とを連通し、かつ、前記第3貫通孔と前記第5貫通孔とを連通する第2溝状通路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の処理装置。
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