JP2024089053A - 光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラム - Google Patents

光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2024089053000001
【課題】複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定可能な光量測定装置を提供すること。
【解決手段】光量測定装置では、駆動回路が、動作モードが映像投影モードの場合、複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給し、動作モードが光量測定モードの場合、第1及び第2期間からなる所定期間の処理を周期的に実行し、所定期間の処理では、第1期間において、複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、第2期間において、複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給し、演算処理回路が、各所定期間の第1期間における光センサによる検出結果に基づいて、複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する。
【選択図】図2

Description

本開示は、光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラムに関し、光源である波長の異なる複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定するのに適した光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラムに関する。
光源からの光を、映像データに基づき反射型光変調素子により反射させて変調し、変調された光を反射型の偏光板により選択的に反射させて被投射媒体に画像を投射する投射装置が知られている。このような投射装置において、光源から射出される光の光路などに光センサを配置して光源の光量を検出し、検出した光量に基づき光源をフィードバック制御することで、光源の光量を安定させることができる。
特許文献1には、光源から射出された光を、照射された光を映像データに基づき変調して反射させる反射型の光変調素子に照射させ、当該光変調素子に反射された光を投射する投射装置の光源からの光の光量を検出する検出装置が開示されている。この検出装置は、光源と光変調素子との間に設けられた光センサと、光変調素子から光源に向けて戻る戻り光の、当該光変調素子に照射される光に対する比率を映像データに基づき算出する比率算出部と、光センサの検出出力と、比率算出部で算出された前記比率と、を用いて光源から射出された光の光量を算出する光量算出部と、を備える。それにより、この検出装置は、光源からの光の光量を高精度に検出している。
特許第6569440号公報
特許文献1に開示された検出装置は、光源である波長の異なる複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を測定したい場合、例えば、光源である波長の異なる複数の半導体レーザを1つずつ順番に選択して点灯させることによって、当該複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を測定することができる。しかしながら、この検出装置では、測定対象の点灯中の半導体レーザの光量を測定している期間中、測定対象外の消灯中の半導体レーザの温度が、映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなってしまうため、複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定することができない、という課題があった。
本開示は以上の点に鑑みなされたもので、光源である波長の異なる複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定するのに適した光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様にかかる光量測定装置は、光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、前記光源から射出された光を検出する光センサと、前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、を備え、前記駆動回路は、動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給し、動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行し、前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給し、前記演算処理回路は、各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する。
本開示の一態様にかかる光量測定方法は、光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、前記光源から射出された光を検出する光センサと、前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、を備えた光量測定装置による光量測定方法であって、動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給し、動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行し、前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給し、各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する。
本開示の一態様にかかる制御プログラムは、光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、前記光源から射出された光を検出する光センサと、前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、を備えた光量測定装置における光量測定処理をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給する処理と、動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行する処理と、前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給する処理と、各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する処理と、をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、光源である波長の異なる複数の半導体レーザのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定するのに適した光量測定装置、投射装置、光量測定方法、及び、制御プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る投射装置における光学系の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る投射装置の構成例を、信号処理系を中心に示す図である。 実施の形態1に係る投影装置による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すタイミングチャートである。 実施の形態1に係る投射装置による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る投影装置による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すタイミングチャートである。 実施の形態2に係る投射装置による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る投射装置による色度測定方法を示すタイミングチャートである。 実施の形態3に係る投射装置による色度調整方法を説明するための概念図である。 実施の形態3に係る投射装置による経年劣化前の光の色度の測定方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る投射装置による経年劣化前の光の色度の測定方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る投射装置による経年劣化前の光の明度の測定方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る投射装置による経年劣化後の光の色度の測定方法及び調整方法を示すフローチャートである。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる投射装置1における光学系の構成例を示す図である。なお、以下において、適宜、青色の光をB光、緑色の光をG光、赤色の光をR光、黄色の光をY光、白色の光をW光、と記述する。
図1に示されるように、投射装置1は、例えばプロジェクタであって、光学系の構成として、光源部2と、照明光学部3と、を含む。光源部2は、複数のレーザダイオード(半導体レーザ)を含み青色として視認される所定の波長帯の光(B光)を射出する光源500と、光源500から射出されたB光に励起されて黄色光(Y光)を発光する蛍光体が塗布された蛍光体ホイール600と、を含み、B光およびY光を射出する。なお、光源部2から射出される光は、実際には、B光とY光とが合成された白色光(W光)である。光源部2の構成については、後述する。
光源部2から射出されたB光およびY光は、照明光学部3に入射され、ミラー110で反射され方向を変更される。なお、光源部2および照明光学部3のレイアウトによっては、このミラー110は省略することができる。
ミラー110から射出されたY光およびB光は、フライアイレンズ111,112及び偏光変換素子113を介してレンズ114に入射される。フライアイレンズ111,112は、Y光およびB光に基づく各光を後述する各光変調素子119,125,128に照射する際に、各光が各光変調素子119,125,128に均一に照射されるように分散させる均一照明光学系を構成する。
偏光変換素子113は、偏光ビームスプリッタ及びλ/2板を組み合わせて構成され、通常光を偏光光に変換したり、偏光光の偏光を揃えたりものである。この例では、偏光変換素子113は、入射された光をS偏光の偏光光に変換するものとする。また、図1の例では、偏光変換素子113の側面に近接させて、光を検出する光センサ10が設けられる。光センサ10は、可視光の波長領域の全域にわたって感度を有する白色受光センサである。図1の光センサ10は、偏光変換素子113に入射されたB光およびY光が偏光変換素子113から漏れた光を検出し、検出した光の光量(及び色度)に応じた検出結果を出力する。
S偏光の偏光光に変換されたY光およびB光は、偏光変換素子113から射出され、レンズ114を介してB光とY光とを分離する光分離器115に入射される。光分離器115は、例えばB光の波長帯域の光を反射しY光の波長帯域の光を透過させる第1のダイクロイックミラーと、Y光の波長帯域の光を反射しB光の波長帯域の光を透過させる第2のダイクロイックミラーとを含む。光分離器115で分離されたB光は、光分離器115から射出されてミラー116に入射される。また、光分離器115で分離されたY光は、光分離器115から射出されてミラー121に入射される。
ミラー116に入射されたB光は、レンズ117を介して反射型偏光板118に入射される。反射型偏光板118は、S偏光およびP偏光のうち一方の偏光を透過し、他方の偏光を反射する。ここでは、レンズ117から射出されたB光がS偏光であり、後述するRGB各色の映像データのうちB色の映像データに基づいて駆動される反射型光変調素子119において白レベル(最大階調)で反射された光がP偏光であって、反射型偏光板118がS偏光を透過し、P偏光を反射する特性を有するものとする。
反射型偏光板118を透過したB光は、反射型光変調素子119に入射される。反射型光変調素子119は、B色の映像データに従い駆動され、入射された光を画素毎に変調および反射して射出する。反射型光変調素子119としては、例えばLCOS(Liquid crystal on silicon)などの反射型液晶素子を適用することができる。これは、後述する他の反射型光変調素子125,128でも同様である。
反射型光変調素子119でB色の映像データに応じて画素毎に変調されたB光は、反射型偏光板118で反射されて方向を変更されて射出され、光合成プリズム120に第1の面から入射される。
光分離器115で分離されミラー121に入射されたY光は、ミラー121で反射され方向を変更されてミラー121から射出される。ミラー121から射出されたY光は、色成分分離器122に入射され、Y光から緑色光成分と赤色光成分とが分離される。例えば、色成分分離器122は、緑色光の波長帯域の光を反射し、赤色光の波長帯域の光を透過させるダイクロイックミラーを用いて構成される。
色成分分離器122でY光から分離された緑色成分の光(緑色光。以下、G光)は、レンズ123を介して反射型偏光板124に入射される。上述のB光と同様に、G光がS偏光であるものとし、G光は、反射型偏光板124を透過して、G色の映像データに従い駆動される反射型光変調素子125に入射される。反射型光変調素子125は、入射されたG光をG色の映像データに応じて画素毎に変調および反射して射出する。反射型光変調素子125から射出されたG光は、反射型偏光板124で反射されて光合成プリズム120に第2の面から入射される。
色成分分離器122でY光から分離された赤色成分の光(赤色光。以下、R光)は、レンズ126を介して反射型偏光板127に入射される。上述のB光と同様に、R光がS偏光であるものとし、R光は、反射型偏光板127を透過して、R色の映像データに従い駆動される反射型光変調素子128に入射される。反射型光変調素子128は、入射されたR光をR色の映像データに応じて画素毎に変調および反射して射出する。反射型光変調素子128から射出されたR光は、反射型偏光板127で反射されて光合成プリズム120に第3の面から入射される。
光合成プリズム120は、それぞれ第1の面、第2の面および第3の面から入射されたB光、G光およびR光を合成して、ひとまとまりの光束として第4の面から射出する。光合成プリズム120から射出されたR光、G光およびB光を含む光束は、投射光学系(投射光学部)129を介して外部に射出される。
図2は、実施の形態1にかかる投射装置1の構成例を、信号処理系を中心に示すブロック図である。なお、図2に示される光学系の構成において、光源11は、図1の光源500に対応し、図2においては、図1の光源部2の他の構成は省略されている。また、図2において、反射型光変調素子13は、図1におけるB光が照射される反射型光変調素子119に対応し、反射型偏光板12は、図1における反射型偏光板118に対応するものとする。また、図2における投射光学系14は、図1における投射光学系129に対応する。
図2において、例えば複数のレーザダイオード(半導体レーザ)を含む光源11から射出された光20が、反射型偏光板12の第1面から入射される。ここで、図1の反射型偏光板118において説明した通り、反射型偏光板12は、S偏光の光を透過し、P偏光の光を反射する。光20をS偏光としたとき、光20は、反射型偏光板12を透過して反射型光変調素子13に照射される。反射型光変調素子13は、後述する表示素子駆動部31により映像データに従い駆動され、映像データに応じて入射された光20を変調して反射し光21として射出する。
このとき、光21は、RGB各色の映像データに基づいて駆動される反射型光変調素子13による映像データに応じた変調により、映像データが白レベル(最大階調)の場合には、P偏光で射出される。また、映像データが黒レベル(最小階調)の場合には、光21はS偏光で射出される。さらに、映像データが白レベルと黒レベルの中間のグレーレベルの階調の場合には、光21は、P偏光およびS偏光の各成分が階調に応じて混合されて射出される。
光21は、反射型偏光板12の第2面に入射され、反射型光変調素子13の変調に応じてP偏光の成分が光22として投射光学系14に入射され、スクリーンなどの被投射媒体15に投射される。光21のS偏光の成分は、反射型偏光板12を透過して、光23として光源11に向けて戻る。この反射型偏光板12を透過して光源11に向けて戻る光23を、以下では、「戻り光」と呼ぶ。戻り光は、上述したように、映像データの階調が白レベル以外で発生する。
上述した図1の例では、例えば反射型光変調素子119で反射された光のうちS偏光の成分の光が、戻り光として、反射型偏光板118を透過してレンズ117に入射され、以下、入射の際の光路を逆に辿ってミラー116、光分離器115、レンズ114、偏光変換素子113、フライアイレンズ112,111を介してミラー110に入射され、ミラー110で反射されて光源部2に向けて射出される。この戻り光の光路中の偏光変換素子113において、戻り光の漏れ光が、光源部2からの光の漏れ光と共に、光センサ10に検出される。
図2において、投射装置1は、信号処理系の構成として、映像処理部30と、表示素子駆動部31と、光源光量算出ブロック(演算処理回路)32と、光源駆動制御部(調整回路)33と、光源駆動部(駆動回路)34と、光量記憶部(記憶回路)35とを含む。これらのうち、例えば映像処理部30、光源光量算出ブロック32および光源駆動制御部33は、投射装置1が搭載するCPU(Central Processing Unit)上でプログラムが動作することにより構成してもよいし、一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
映像処理部30は、例えば投射装置1の外部の機器から投射装置1に入力された入力映像データが供給される。入力映像データは、例えば、R、GおよびBの各色の画素のデータを含み、所定のフレームレートにてフレーム単位で入力される。映像処理部30は、供給された入力映像データに対して、ガンマ値γを用いたガンマ補正処理など所定の映像処理を施して出力する。映像処理部30から出力された映像データは、表示素子駆動部31および光源光量算出ブロック32に供給される。
表示素子駆動部31は、映像処理部30から供給された映像データに基づき、反射型光変調素子13を駆動するための駆動信号を生成する。この駆動信号は、反射型光変調素子13に供給される。反射型光変調素子13は、表示素子駆動部31から供給された駆動信号に従い画素毎に駆動される。
光源光量算出ブロック32は、映像処理部30から映像データが供給されると共に、光を検出する光センサ10の検出結果が供給される。光センサ10の検出結果は、光センサ10が検出した光の光量(及び色度)に応じた信号である。ここで、光センサ10は、光源11から射出された光20と、反射型光変調素子13で反射され反射型偏光板12を透過した光23とを検出する。光センサ10の検出結果は、これら光20の光量と、光23の光量とを合計した光量に応じた信号となる。
光源光量算出ブロック32は、映像処理部30から供給される映像データに基づき戻り光の光量を示す値を算出し、算出した戻り光光量を示す値と、光センサ10の検出結果とを用いて、光源11からの光20の光量Loを求める。そして、光源光量算出ブロック32は、光量Loを光源駆動制御部33に供給する。
光源駆動制御部33は、光源11の光量を制御するための駆動制御信号を生成し、生成した駆動制御信号を光源駆動部34に供給する。光源駆動部34は、この駆動制御信号に従い光源11を駆動し、光20を駆動制御信号に応じた光量で射出させる。
ここで、光源駆動制御部33に対して、光量記憶部35が接続される。光量記憶部35は、例えば投射装置1に内蔵される不揮発性のメモリであって、光源11の基準となる光量を示す基準値Lrefを予め記憶する。光量記憶部35への値の記憶は、例えば、投射装置1の工場出荷時やシステム設定時に行う。
光源駆動制御部33は、光源光量算出ブロック32から供給される光量Loと、光量記憶部35に記憶される光量の基準値Lrefとを比較し、光源11の光量が基準値Lrefに従った光量と等しくなるように、駆動制御信号を生成する。このように、光センサ10の検出結果と、光量記憶部35に記憶される基準値Lrefとに基づき、光源11の光量がフィードバック制御される。
ところで、光源11に含まれる複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯時の光量は、経時劣化によって低下するが、それらの低下量は発光波長や個体ばらつきによって異なる。そのため、投射装置1には、光センサ10を用いて光源11に含まれる複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯時の光量を個別に測定し、当該複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯時の光量を個別にフィードバック制御することが求められている。
そこで、投射装置1は、光源11に含まれる複数のレーザダイオードを1つずつ順番に選択して点灯させることによって、当該複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯時の光量を個別に測定している。さらに、投射装置1は、測定対象である点灯中のレーザダイオードの光量を測定している期間中に、測定対象外の消灯中のレーザダイオードの温度が映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、測定期間外において、各レーザダイオードに対して映像投影時よりも高い電流値の電流を一時的に供給している。それにより、投射装置1は、映像投影時に近い(理想的には映像投影時と同じ)温度条件で、複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定することができる。以下、具体的に説明する。
まず、図3を用いて、実施の形態1に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を説明する。図3は、実施の形態1に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、光源11が、例えば435nm,445nm,455nm等の波長の異なる青色の光を発光するレーザダイオードLD1~LD3を有する場合を例に説明する。ここで、光源駆動部34と、光センサ10、光源光量算出ブロック32、光源駆動制御部33、光源駆動部34、及び、光量記憶部35は、光量測定装置を構成している。
図3には、動作モードが光量測定モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、が示されている。また、図3には、動作モードが映像投影モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、も示されている。
ここで、映像投影モードとは、投射装置1によって被投影媒体に映像が投影される動作モードのことであり、光量測定モードとは、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯時の光量の測定が行われる動作モードのことである。
まず、動作モードが映像投影モードの場合、光源駆動部34は、各レーザダイオードLD1~LD3に対して電流値I0の電流を常時供給することにより、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動する(時刻t0~t12)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3はそれぞれ点灯(発光)する。
続いて、動作モードが光量測定モードの場合、光源駆動部34は、所定期間Tの処理を周期的に実行する。ここで、光源駆動部34は、所定期間Tにおいて、レーザダイオードLD1~LD3に対して1つずつ順番に電流値I0の電流を供給することにより、レーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に駆動する。それにより、レーザダイオードLD1~LD3は1つずつ順番に点灯(発光)する。光センサ10は、点灯したレーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量を個別に測定する。そして、光源光量算出ブロック32は、複数の所定期間Tにおける算出処理による複数の測定結果から、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量の平均値を個別に算出する。
より具体的には、所定期間Tは、光量の測定が行われる第1期間(時刻t0~t3や時刻t6~t9)と、光量の測定が行われない第2期間(時刻t3~t6や時刻t9~t12)と、によって構成される。
第1期間において、まず、光源駆動部34は、レーザダイオードLD1に対して電流値I0の電流を供給するとともに、レーザダイオードLD2,LD3に対する電流の供給を停止させる(時刻t0~t1)。それにより、レーザダイオードLD1のみが点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1のみの光量を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1のみの光量を算出する。
第1期間において、次に、光源駆動部34は、レーザダイオードLD2に対して電流値I0の電流を供給するとともに、レーザダイオードLD1,LD3に対する電流の供給を停止させる(時刻t1~t2)。それにより、レーザダイオードLD2のみが点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD2のみの光量を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD2のみの光量を算出する。
第1期間において、次に、光源駆動部34は、レーザダイオードLD3に対して電流値I0の電流を供給するとともに、レーザダイオードLD1,LD2に対する電流の供給を停止させる(時刻t2~t3)。それにより、レーザダイオードLD3のみが点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD3のみの光量を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD3のみの光量を算出する。
なお、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時間は、光センサ10による光量の検出が可能な最短時間以上に設定される。
第2期間において、光源駆動部34は、各レーザダイオードLD1~LD3に対して電流値I0より高い電流値I1の電流を供給する(時刻t3~t6)。それにより、第1期間におけるレーザダイオードLD1~LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、映像投影時に近い温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光量の測定は行われない。
なお、電流値I1は、所定期間Tにおいて各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の平均電流値が何れも電流値I0と実質的に同じになるように、設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、実質的に映像投影時と同じ温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。
続いて、図4を用いて、実施の形態1に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を説明する。図4は、実施の形態1に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すフローチャートである。
まず、投射装置1は、動作モードを光量測定モードに設定する(ステップS101)。例えば、投射装置1は、動作モードを映像投影モードから光量測定モードに切り替える。それに伴い、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、測定用の固定パターンに切り替える(ステップS102)。例えば、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、全面ホワイトの固定パターンに切り替える。それにより、戻り光が抑制される。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第1期間において、レーザダイオードLD1~LD3に対して1つずつ順番に電流値I0の電流を供給するとともに、それによって点灯したレーザダイオードLD1~LD3の光量を1つずつ順番に測定する(ステップS103~S105)。測定結果は、光源の積算使用時間などの付加情報とともに、光量記憶部35に記憶される(ステップS106)。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第2期間において、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに対して、電流値I0よりも高い電流値I1の電流を供給する(ステップS107)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、その後も、映像投影時に近い温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光量の測定は行われない。
その後、投射装置1は、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していなければ(ステップS108のNO)、ステップS103~S107の処理に戻り、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していれば(ステップS108のYES)、光量測定モードの処理を終了させる。なお、予め設定された回数は、基本的には2回以上であるが、温度が安定しているのであれば1回であってもよい。投射装置1は、予め設定された回数分の光量の測定結果の平均値を算出し、最終的な測定結果として、光量記憶部35に保存する。
このように、本実施の形態にかかる投射装置1は、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に選択して点灯させることによって、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯時の光量を個別に測定している。さらに、投射装置1は、測定対象である点灯中のレーザダイオードの光量を測定している期間中に、測定対象外の消灯中のレーザダイオードの温度が映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、測定期間外において、各レーザダイオードLD1~LD3に対して映像投影時よりも高い電流値の電流を一時的に供給している。それにより、投射装置1は、映像投影時に近い(理想的には映像投影時と同じ)温度条件で、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定することができる。
なお、動作モードが光量測定モードに設定されるタイミングは、任意のタイミングでよいが、例えば、投射装置1が映像投影モードで動作した後に電源をオフするタイミングで設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、映像投影モードで動作することで温度が安定した状態のレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量を測定することができる。また、それにより、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、戻り光が抑制される全面ホワイトの固定パターンに切り替えやすくなる。
また、本実施の形態では、光源11が3個のレーザダイオードLD1~LD3によって構成される場合を例に説明したが、それには限定されない。光源11は、2個以上の任意の数のレーザダイオードによって構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、動作モードが映像投影モードの場合、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されない。動作モードが映像投影モードの場合でも、動作モードが光量測定モードの場合と同じ電流制御により、各レーザダイオードLD1~LD3に電流が供給されてもよい。それにより、投射装置1は、動作モードに関わらず、共通の電流制御によって、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動することができる。なお、この場合には、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するため、所定期間Tを14ms以下にすることが好ましい。
また、本実施の形態では、所定期間Tのうちの第2期間において、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されず、一定でなくてもよい。但し、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するためには、一定であることが好ましい。
また、本実施の形態では、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の測定が、間隔を空けずに連続して行われる場合を例に説明したが、それには限定されない。レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の測定は、間隔を空けて順番に行われてもよい。それにより、投射装置1は、光量の測定が行われていない期間中に、光センサ10及び光源光量算出ブロック32による処理、光センサ10と光源光量算出ブロック32との間の通信、及び、測定結果の光量記憶部35への保存処理、を実行することができる。
さらに、本実施の形態では、投射装置1が、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に選択して点灯させることによって、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯時の光量を個別に測定する場合を例に説明したが、それには限定されない。投射装置1は、光源11に含まれる複数のレーザダイオードを、共通の波長を有する2つ以上のレーザダイオードの群ごとに順番に選択して点灯させることによって、複数のレーザダイオードのそれぞれの群の点灯時の光量を個別に測定してもよい。それにより、投射装置1は、複数のレーザダイオードを一つずつ順番に選択する場合よりも、光量の測定回数を減らすことができるため、光量の測定期間を短くすることができ、複数のレーザダイオードの温度の低下を抑制することができる。その結果、投射装置1は、複数のレーザダイオードのそれぞれの群の光量をより精度良く測定することができる。
例えば、光源11が、発光波長が435nmのレーザダイオードLD1~LD4と、発光波長が445nmのレーザダイオードLD5~LD8と、発光波長が455nmのレーザダイオードLD9~LD12と、によって構成されている場合、まず、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD1~LD4の群を選択して点灯させることによって、当該レーザダイオードLD1~LD4の群の光量を測定する。その後、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD5~LD8の群を選択して点灯させることによって、当該レーザダイオードLD5~LD8の群の光量を測定する。その後、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD9~LD12の群を選択して点灯させることによって、当該レーザダイオードLD9~LD12の群の光量を測定する。
<実施の形態2>
実施の形態2では、実施の形態1の場合と比較して、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の測定方法が異なる。以下、具体的に説明する。
まず、図5を用いて、実施の形態2に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を説明する。図5は、実施の形態2に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、光源11が、例えば435nm,445nm,455nm等の波長の異なる青色の光を発光するレーザダイオードLD1~LD3を有する場合を例に説明する。ここで、光源駆動部34と、光センサ10、光源光量算出ブロック32、光源駆動制御部33、光源駆動部34、及び、光量記憶部35は、光量測定装置を構成している。
図5には、動作モードが光量測定モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、が示されている。また、図5には、動作モードが映像投影モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、も示されている。
まず、動作モードが映像投影モードの場合、光源駆動部34は、各レーザダイオードLD1~LD3に対して電流値I0の電流を常時供給することにより、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動する(時刻t0~t12)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3はそれぞれ点灯(発光)する。
続いて、動作モードが光量測定モードの場合、光源駆動部34は、所定期間Tの処理を周期的に実行する。ここで、光源駆動部34は、所定期間Tにおいて、レーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に選択して、選択中の1つのレーザダイオードに対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の2つのレーザダイオードに対して電流値I0の電流を供給することにより、レーザダイオードLD1~LD3のうちの2つを一組として、一組ずつ順番に駆動する。それにより、レーザダイオードLD1~LD3は一組ずつ順番に点灯(発光)する。光センサ10は、2つ一組で点灯したレーザダイオードLD1~LD3の光量を一組ずつ順番に検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量を個別に算出する。そして、光源光量算出ブロック32は、複数の所定期間Tにおける算出処理による複数の算出結果から、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量の平均値を個別に算出する。
より具体的には、所定期間Tは、光量の測定が行われる第1期間(時刻t0~t3や時刻t6~t9)と、光量の測定が行われない第2期間(時刻t3~t6や時刻t9~t12)と、によって構成される。
第1期間において、まず、光源駆動部34は、レーザダイオードLD1に対する電流の供給を停止するとともに、レーザダイオードLD2,LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給する(時刻t0~t1)。それにより、レーザダイオードLD2,LD3が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD2,LD3の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD2,LD3のそれぞれの光量の合算値K23を算出する。
第1期間において、次に、光源駆動部34は、レーザダイオードLD2に対する電流の供給を停止するとともに、レーザダイオードLD1,LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給する(時刻t1~t2)。それにより、レーザダイオードLD1,LD3が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1,LD3の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1,LD3のそれぞれの光量の合算値K13を算出する。
第1期間において、次に、光源駆動部34は、レーザダイオードLD3に対する電流の供給を停止するとともに、レーザダイオードLD1,LD2のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給する(時刻t2~t3)。それにより、レーザダイオードLD1,LD2が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1,LD2の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1,LD2のそれぞれの光量の合算値K12を算出する。
そして、光源光量算出ブロック32は、上述の光量の合算値K23,K13,K12から、レーザダイオードLD1,LD2,LD3のそれぞれの光量を算出する。
なお、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時間は、光センサ10による光量の検出が可能な最短時間以上に設定される。
ここで、レーザダイオードLD1の光量をK1、レーザダイオードLD2の光量をK2、レーザダイオードLD3の光量をK3とすると、レーザダイオードLD2,LD3のそれぞれの光量の合算値K23、レーザダイオードLD1,LD3のそれぞれの光量の合算値K13、レーザダイオードLD1,LD2のそれぞれの光量の合算値K12は、それぞれ以下の式(1)、式(2)及び式(3)のように表される。
K23=K2+K3 ・・・(1)
K13=K1+K3 ・・・(2)
K12=K1+K2 ・・・(3)
また、式(1)、式(2)及び式(3)より、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量K1~K3は、それぞれ以下の式(4)、式(5)及び式(6)のように表される。
K1=(K12+K13-K23)/2 ・・・(4)
K2=(K12+K23-K13)/2 ・・・(5)
K3=(K23+K13-K12)/2 ・・・(6)
したがって、光源光量算出ブロック32は、式(4)、式(5)及び式(6)を用いることにより、光量K23,K13,K12から、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量K1~K3を算出することができる。
第2期間において、光源駆動部34は、各レーザダイオードLD1~LD3に対して電流値I0より高い電流値I2の電流を供給する(時刻t3~t6)。それにより、第1期間におけるレーザダイオードLD1~LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、映像投影時に近い温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光量の測定は行われない。
なお、電流値I2は、所定期間Tにおいて各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の平均電流値が何れも電流値I0と実質的に同じになるように、設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、実質的に映像投影時と同じ温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。
続いて、図6を用いて、実施の形態2に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を説明する。図6は、実施の形態2に係る投射装置1による各レーザダイオードLD1~LD3の光量測定方法を示すフローチャートである。
まず、投射装置1は、動作モードを光量測定モードに設定する(ステップS201)。例えば、投射装置1は、動作モードを映像投影モードから光量測定モードに切り替える。それに伴い、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、測定用の固定パターンに切り替える(ステップS202)。例えば、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、全面ホワイトの固定パターンに切り替える。それにより、戻り光が抑制される。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第1期間において、レーザダイオードLD1~LD3に対して2つ一組ずつ順番に電流値I0の電流を供給するとともに、それによって2つ一組で点灯したレーザダイオードLD1~LD3の光量を一組ずつ順番に測定する(ステップS203~S205)。その後、投射装置1は、例えば式(4)、式(5)及び式(6)を用いることにより、各組の光量K23,K13,K12から、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量を算出する(ステップS206)。算出結果は、光源の積算使用時間などの付加情報とともに、光量記憶部35に記憶される(ステップS207)。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第2期間において、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに対して、電流値I0よりも高い電流値I2の電流を供給する(ステップS208)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、その後も、映像投影時に近い温度条件で、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時の光量を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光量の測定は行われない。
その後、投射装置1は、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していなければ(ステップS209のNO)、ステップS203~S208の処理に戻り、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していれば(ステップS209のYES)、光量測定モードの処理を終了させる。なお、予め設定された回数は、基本的には2回以上であるが、温度が安定しているのであれば1回であってもよい。投射装置1は、予め設定された回数分の光量の測定結果の平均値を算出し、最終的な測定結果として、光量記憶部35に保存する。
このように、本実施の形態にかかる投射装置1は、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3を2つ一組ずつ順番に選択して点灯させることによって、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯時の光量を個別に測定している。さらに、投射装置1は、測定対象である点灯中のレーザダイオードの光量を測定している期間中に、測定対象外の消灯中のレーザダイオードの温度が映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、測定期間外において、各レーザダイオードLD1~LD3に対して映像投影時よりも高い電流値の電流を一時的に供給している。それにより、投射装置1は、映像投影時に近い(理想的には映像投影時と同じ)温度条件で、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯中の光量を精度良く測定することができる。
なお、動作モードが光量測定モードに設定されるタイミングは、任意のタイミングでよいが、例えば、投射装置1が映像投影モードで動作した後に電源をオフするタイミングで設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、映像投影モードで動作することで温度が安定した状態のレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量を測定することができる。また、それにより、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、戻り光が抑制される全面ホワイトの固定パターンに切り替えやすくなる。
また、本実施の形態では、光源11が3個のレーザダイオードLD1~LD3によって構成される場合を例に説明したが、それには限定されない。光源11は、2個以上の任意の数のレーザダイオードによって構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、動作モードが映像投影モードの場合、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されない。動作モードが映像投影モードの場合でも、動作モードが光量測定モードの場合と同じ電流制御により、各レーザダイオードLD1~LD3に電流が供給されてもよい。それにより、投射装置1は、動作モードに関わらず、共通の電流制御によって、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動することができる。なお、この場合には、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するため、所定期間Tを14ms以下にすることが好ましい。
また、本実施の形態では、所定期間Tのうちの第2期間において、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されず、一定でなくてもよい。但し、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するためには、一定であることが好ましい。
また、本実施の形態では、光量K23,K13,K12の測定が、間隔を空けずに連続して行われる場合を例に説明したが、それには限定されない。光量K23,K13,K12の測定は、間隔を空けて順番に行われてもよい。それにより、投射装置1は、光量の測定が行われていない期間中に、光センサ10及び光源光量算出ブロック32による処理、光センサ10と光源光量算出ブロック32との間の通信、及び、測定結果の光量記憶部35への保存処理、を実行することができる。
さらに、本実施の形態では、投射装置1が、光源11に含まれるレーザダイオードLD1~LD3を1つずつ順番に選択して、選択中の1つのレーザダイオードに対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の残りのレーザダイオードを点灯させることによって、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの点灯時の光量を個別に測定する場合を例に説明したが、それには限定されない。投射装置1は、光源11に含まれる複数のレーザダイオードを、共通の波長を有する2つ以上のレーザダイオードの群ごとに順番に選択して、選択中の群のレーザダイオードに対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の残りのレーザダイオードを点灯させることによって、複数のレーザダイオードのそれぞれの群の点灯時の光量を個別に測定してもよい。それにより、投射装置1は、複数のレーザダイオードを一つずつ順番に選択する場合よりも、光量の測定回数を減らすことができるため、光量の測定期間を短くすることができ、複数のレーザダイオードの温度の低下を抑制することができる。その結果、投射装置1は、複数のレーザダイオードのそれぞれの群の光量をより精度良く測定することができる。
例えば、光源11が、発光波長が435nmのレーザダイオードLD1~LD4と、発光波長が445nmのレーザダイオードLD5~LD8と、発光波長が455nmのレーザダイオードLD9~LD12と、によって構成されている場合、まず、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD1~LD4の群を選択して、選択中のレーザダイオードLD1~LD3に対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の残りのレーザダイオードLD4~LD12を点灯させることによって、光量K23’を測定する。その後、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD5~LD8の群を選択して、選択中のレーザダイオードLD5~LD8に対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の残りのレーザダイオードLD1~LD4,LD9~LD12を点灯させることによって、光量K13’を測定する。その後、投射装置1は、共通の波長を有するレーザダイオードLD9~LD12の群を選択して、選択中のレーザダイオードLD9~LD12に対する電流の供給を停止し、且つ、非選択の残りのレーザダイオードLD1~LD8を点灯させることによって、光量K12’を測定する。そして、投射装置1は、光量K23’,K13’,K12’の測定値から、レーザダイオードLD1~LD12のそれぞれの光量を算出する。このときの光量の算出方法については、上記した式(1)~式(6)を用いた算出方法と基本的には同じであるため、その説明を省略する。
<実施の形態3>
前述のように、光源11に含まれる複数のレーザダイオードのそれぞれの点灯時の光量は、経時劣化によって低下するが、それらの低下量は発光波長や個体ばらつきによって異なる。そのため、関連技術の投射装置では、経時劣化によって、光源11の発光スペクトルが変化し、それに伴って、映像の色(色度)が経時劣化前の色から変化してしまう、という課題があった。
そこで、実施の形態3に係る投射装置1は、光源11から射出される経年劣化前後の光の色度の測定結果を比較して、その比較結果に基づいて、複数のレーザダイオードのそれぞれに供給される電流を個別に制御することにより、経年劣化後に光源11から射出される光の色度を経年劣化前の色度に近くなるように調整している。ここで、投射装置1は、測定対象である点灯中のレーザダイオードの色度を測定している期間中に、測定対象外の消灯中のレーザダイオードの温度が映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、測定期間外において、特定のレーザダイオードに対して映像投影時よりも高い電流値の電流を一時的に供給している。それにより、投射装置1は、映像投影時に近い(理想的には映像投影時と同じ)温度条件で、光源11から射出された光の色度を精度良く測定し且つ調整することができる。以下、具体的に説明する。
まず、図7を用いて、実施の形態3に係る投射装置1による色度測定方法を説明する。図7は、実施の形態3に係る投射装置1による色度測定方法を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、光源11が、例えば435nm,445nm,455nm等の波長の異なる青色の光を発光するレーザダイオードLD1~LD3を有する場合を例に説明する。ここで、光源駆動部34と、光センサ10、光源光量算出ブロック32、光源駆動制御部33、光源駆動部34、及び、光量記憶部35は、色度調整装置を構成している。
図7には、動作モードが色度測定モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、が示されている。また、図7には、動作モードが映像投影モードである場合における、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに供給される電流の電流値のタイミングチャート、も示されている。
ここで、映像投影モードとは、投射装置1によって被投影媒体に映像が投影される動作モードのことであり、色度測定モードとは、光源11から射出される光の色度の測定が行われる動作モードのことである。なお、色度測定モードでは、光源11から射出される光の明度の測定がさらに行われてもよい。動作モードには、さらに、光源11から射出される光の色度の調整が行われる色度調整モードがある。なお、色度調整モードでは、光源11から射出される光の明度の調整がさらに行われてもよい。
以下では、製品出荷前などの経年劣化前の時点(基準時点)から所定期間が経過して経年劣化した色度の測定及び調整が行われる場合について説明する。
まず、動作モードが映像投影モードの場合、光源駆動部34は、各レーザダイオードLD1~LD3に対して電流値I0の電流を常時供給することにより、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動する(時刻t0~t10)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3はそれぞれ点灯(発光)する。
続いて、動作モードが色度測定モードの場合、光源駆動部34は、所定期間Tの処理を周期的に実行する。ここで、光源駆動部34は、所定期間Tにおいて、まず、レーザダイオードLD1,LD2のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給し、その後、レーザダイオードLD1,LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給する。それにより、まず、レーザダイオードLD1,LD2が点灯し、その後、レーザダイオードLD1,LD3が点灯する。光センサ10は、まず、点灯したレーザダイオードLD1,LD2の合算した光を検出し、その後、点灯したレーザダイオードLD1,LD3の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、レーザダイオードLD1,LD2の点灯中の色度を算出し、その後、レーザダイオードLD1,LD3の点灯中の色度を算出する。そして、光源光量算出ブロック32は、複数の所定期間Tにおける算出処理による複数の算出結果から、レーザダイオードLD1,LD2の点灯中の色度の平均値、及び、レーザダイオードLD1,LD3の点灯中の色度の平均値、を算出する。
より具体的には、所定期間Tは、色度の測定が行われる第1期間(時刻t0~t2や時刻t5~t7)と、色度の測定が行われない第2期間(時刻t2~t5や時刻t7~t10)と、によって構成される。
第1期間において、まず、光源駆動部34は、レーザダイオードLD1,LD2のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給するとともに、レーザダイオードLD3に対する電流の供給を停止する(時刻t0~t1)。それにより、レーザダイオードLD1,LD2が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1,LD2の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12を算出する。
第1期間において、次に、光源駆動部34は、レーザダイオードLD1,LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給するとともに、レーザダイオードLD2に対する電流の供給を停止する(時刻t1~t2)。それにより、レーザダイオードLD1,LD3が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1,LD3の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13を算出する。
なお、各レーザダイオードLD1~LD3の点灯時間は、光センサ10による光の検出が可能な最短時間以上に設定される。
第2期間において、光源駆動部34は、基準となるレーザダイオードLD1に対して、第1期間と同様に電流値I0の電流を供給し続ける(時刻t2~t5)。また、第2期間において、光源駆動部34は、第1期間で点灯し続けていたレーザダイオードLD1以外のレーザダイオードLD2,LD3のそれぞれに対して電流値I0より高い電流値I3の電流を供給する(時刻t2~t5)。それにより、第1期間におけるレーザダイオードLD2,LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、映像投影時に近い温度条件で、光源11から射出される光の色度を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光の色度の測定は行われない。
なお、電流値I3は、所定期間Tにおける各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の平均電流値が何れも電流値I0と実質的に同じになるように、設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、実質的に映像投影時と同じ温度条件で、光源11から射出される光の色度を精度良く測定することができる。
本実施の形態では、基準のレーザダイオードがレーザダイオードLD1である場合を例に説明したが、それには限定されない。基準のレーザダイオードは、レーザダイオードLD1~LD3のうち何れであってもよい。但し、基準のレーザダイオードは、レーザダイオードLD1~LD3のうち、最も短い波長、又は、最も長い波長のレーザダイオードであることが好ましい。それにより、基準のレーザダイオオードの光の色度と、色度測定時に基準のレーザダイオードとペアになるレーザダイオードの光の色度と、の色度差が大きくなるため、経年劣化前後の色度の変化の検出が容易になる。
なお、各レーザダイオードLD1~LD3単体の光の色度が既知である場合には、基準のレーザダイオードは、最も短い波長のレーザダイオード、及び、最も長い波長のレーザダイオードのうち、他のレーザダイオードとの色度差が最も大きくなるレーザダイオードであることが好ましい。また、光センサ10の分光感度特性が既知の場合には、基準のレーザダイオードは、最も短い波長のレーザダイオード、及び、最も長い波長のレーザダイオードのうち、光センサ10による感度が高いレーザダイオードであることが好ましい。さらに、光センサ10のピーク感度波長が既知の場合には、基準のレーザダイオードは、最も短い波長のレーザダイオード、及び、最も長い波長のレーザダイオードのうち、光センサ10のピーク感度波長に近いレーザダイオードであることが好ましい。それらにより、経年劣化前後の色度の変化の検出がさらに容易になる。
なお、明度の測定を行う場合には、光源駆動部34は、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給する。それにより、レーザダイオードLD1~LD3が点灯する。このとき、光センサ10は、点灯中のレーザダイオードLD1~LD3の合算した光を検出する。光源光量算出ブロック32は、光センサ10による検出結果に基づいて、点灯中のレーザダイオードLD1~LD3の合算した光の明度を算出する。
続いて、図8を用いて、実施の形態3に係る投射装置1による色度調整方法を説明する。図8は、実施の形態3に係る投射装置1による色度調整方法を説明するための概念図である。
光量記憶部35には、製品出荷前などの経年劣化前の時点(基準時点)のレーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12_ini、基準時点のレーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13_ini、及び、基準時点のレーザダイオードLD1~LD3の合算した光の明度BA_iniの情報が記憶されている。色度C12_ini、色度C13_ini及び明度BAは、経年劣化前の基準時点において、経年劣化後の色度C12、C13及び明度BAの測定方法と同様の方法で測定されている。
ここで、経年劣化前後ではレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率が異なっている。そこで、投射装置1は、経年劣化後のレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率を、経年劣化前の比率に近づけることにより、光源11から射出される光の色度を、経年劣化前の状態に近づける。
具体的には、まず、投射装置1の光源駆動制御部33は、基準のレーザダイオードLD1に供給される電流の電流値を固定した状態で、レーザダイオードLD2に供給される電流の電流値を調整することにより、レーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12を、基準時点の色度C12_iniに近づける。理想的には、光源駆動制御部33は、レーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12を、基準時点の色度C12_iniと実質的に同一にする。その後、光源駆動制御部33は、基準のレーザダイオードLD1に供給される電流の電流値を固定した状態で、レーザダイオードLD3に供給される電流の電流値を調整することにより、レーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13を、基準時点の色度C13_iniに近づける。理想的には、光源駆動制御部33は、レーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13を、基準時点の色度C13_iniと実質的に同一にする。それにより、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率が経年劣化前の状態に近づくため、光源11から射出される光の色度が経年劣化前の状態に近づく。理想的には、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率が経年劣化前の状態と同じになるため、光源11から射出される光の色度が経年劣化前の状態と同じになる。
なお、明度の調整を行う場合には、光源駆動制御部33は、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率を保った状態で、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量を調整することにより、光源11から射出される光の明度BAを、基準時点の明度BA_iniに近づける(理想的には、同じにする)。
続いて、図9~図11を用いて、実施の形態3に係る投射装置1による経年劣化前の光の色度の測定方法を説明する。図9~図11は、実施の形態3に係る投射装置1による経年劣化前の光の色度の測定方法を示すフローチャートである。なお、図9~図11には、経年劣化前の光の色度の測定方法に加えて、経年劣化前の光の明度の測定方法も示されている。
まず、投射装置1は、経年劣化前の基準時点における光源11の光の色度が光量記憶部35に保存されているか否かの判定を行う(ステップS301)。基準時点における光源11の光の色度が光量記憶部35に保存されている場合(ステップS301のYES)、ステップS303の処理に進み、基準時点における光源11の光の色度が光量記憶部35に保存されていない場合(ステップS301のNO)、投射装置1は、基準時点における光源11の光の色度の測定及び測定結果の保存を行う(ステップS302)。
図10には、ステップS302の詳細な処理、即ち、色度の測定及び測定結果の保存に関する詳細な処理が示されている。図10に示されるように、まず、投射装置1は、動作モードを色度測定モードに設定する(ステップS401)。それに伴い、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、測定用の固定パターンに切り替える(ステップS402)。例えば、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、全面ホワイトの固定パターンに切り替える。それにより、戻り光が抑制される。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第1期間において、レーザダイオードLD1,LD2のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給した後、レーザダイオードLD1,LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給するとともに、点灯したレーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12_iniを測定した後、点灯したレーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13_iniを測定する(ステップS403~S405)。これらの測定結果は、光量記憶部35に保存される(ステップS406)。
その後、投射装置1は、所定期間Tのうちの第2期間において、第1期間で点灯し続けていたレーザダイオードLD1以外のレーザダイオードLD2,LD3のそれぞれに対して電流値I0よりも高い電流値I3の電流を供給する(ステップS407)。それにより、レーザダイオードLD2,LD3の消灯による温度低下が抑制されるため、投射装置1は、その後も、映像投影時に近い温度条件で、光源11から射出される光の色度を精度良く測定することができる。なお、第2期間では、光の色度の測定は行われない。
その後、投射装置1は、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していなければ(ステップS408のNO)、ステップS403~S407の処理に戻り、所定期間Tの処理の回数が予め設定された回数に達していれば(ステップS408のYES)、色度測定モードの処理を終了させる。なお、予め設定された回数は、基本的には2回以上であるが、温度が安定しているのであれば1回であってもよい。投射装置1は、予め設定された回数分の色度の測定結果の平均値を算出し、最終的な測定結果として、光量記憶部35に保存する。
図9に戻り、説明を続ける。次に、投射装置1は、経年劣化前の基準時点における光源11の光の明度が光量記憶部35に保存されているか否かの判定を行う(ステップS303)。基準時点における光源11の光の明度が光量記憶部35に保存されている場合(ステップS303のYES)、投射装置1は、基準時点における光源11の光の色度及び明度の測定及び保存処理を終了する。それに対し、基準時点における光源11の光の明度が光量記憶部35に保存されていない場合(ステップS303のNO)、投射装置1は、基準時点における光源11の光の明度の測定及び測定結果の保存を行う(ステップS304)。
図11には、ステップS304の詳細な処理、即ち、明度の測定及び測定結果の保存に関する詳細な処理が示されている。図11に示されるように、まず、投射装置1は、動作モードを色度測定モードに設定する(ステップS501)。それに伴い、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、測定用の固定パターンに切り替える(ステップS502)。例えば、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、全面ホワイトの固定パターンに切り替える。それにより、戻り光が抑制される。
その後、投射装置1は、光源11に含まれる全てのレーザダイオードLD1~LD3のそれぞれに対して電流値I0の電流を供給し、それによって点灯したレーザダイオードLD1~LD3の合算した光の明度BA_iniを測定する(ステップS503、S504)。測定結果は、光量記憶部35に保存される(ステップS505)。そして、投射装置1は、基準時点における光源11の光の色度及び明度の測定及び保存処理を終了する。
続いて、図12を用いて、実施の形態3に係る投射装置1による経年劣化後の光の色度の測定及び調整方法を説明する。図12は、実施の形態3に係る投射装置1による経年劣化後の光の色度の測定方法及び調整方法を示すフローチャートである。なお、図12には、経年劣化後の光の色度の測定方法及び調整方法に加えて、経年劣化後の光の明度の測定方法及び調整方法も示されている。
まず、投射装置1は、動作モードを色度調整モードに設定する(ステップS601)。それに伴い、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、測定用の固定パターンに切り替える(ステップS602)。例えば、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、全面ホワイトの固定パターンに切り替える。それにより、戻り光が抑制される。
その後、投射装置1は、経年劣化後の光源11の光の色度を調整するか否かの判断を行う(ステップS603)。投射装置1は、経年劣化後の光源11の光の色度を調整しないと判断した場合(ステップS603のNO)、ステップS607の処理に進み、経年劣化後の光源11の光の色度を調整すると判断した場合(ステップS603のYES)、経年劣化前の色度の測定方法と同様の方法で、経年劣化後の色度C12,C13の測定を行う(ステップS604)。
その後、投射装置1は、基準のレーザダイオードLD1に供給される電流値を固定した状態で、レーザダイオードLD2に供給される電流の電流値を調整することにより、レーザダイオードLD1,LD2の合算した光の色度C12を、経年劣化前の色度C12_iniに近づける(理想的には、実質的に同一にする)(ステップS605)。また、投射装置1は、基準のレーザダイオードLD1に供給される電流値を固定した状態で、レーザダイオードLD3に供給される電流の電流値を調整することにより、レーザダイオードLD1,LD3の合算した光の色度C13を、基準時点の色度C13_iniに近づける(理想的には、実質的に同じにする)(ステップS606)。それにより、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率が経年劣化前の状態に近づく(理想的には、実質的に同じになる)。その後、投射装置1は、ステップS607の処理に進む。
その後、投射装置1は、経年劣化後の光源11の光の明度を調整するか否かの判断を行う(ステップS607)。投射装置1は、経年劣化後の光源11の光の明度を調整しないと判断した場合(ステップS607のNO)、ステップS610の処理に進み、経年劣化後の光源11の光の明度を調整すると判断した場合(ステップS607のYES)、経年劣化前の明度の測定方法と同様の方法で、経年劣化後の明度BAの測定を行う(ステップS608)。
その後、投射装置1は、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量の比率を保った状態で、レーザダイオードLD1~LD3のそれぞれの光量を調整することにより、光源11から射出される光の明度BAを、基準時点の明度BA_iniに近づける(理想的には、実質的に同じにする)(ステップS609)。その後、投射装置1は、ステップS610の処理に進む。
その後、投射装置1は、経年劣化後の光源11の光のRGBを調整するか否かの判断を行う(ステップS610)。投射装置1は、経年劣化後の光源11の光のRGBを調整しないと判断した場合(ステップS610のNO)、経年劣化後の光源11の光の色度等の調整を終了し、経年劣化後の光源11の光のRGBを調整すると判断した場合(ステップS610のYES)、RGBの調整を行う(ステップS611)。RGBの調整は、映像のRGBゲイン、映像のRGBオフセット、及び、光源11のRGB出力などを調整することによって行われる。その際、RGBの調整は、光センサ10による検出結果、被投影媒体に投影された光の測定値、及び、OSDメニューや通信コマンド等の手段を用いてユーザーから入力される色や明るさの設定値などを参照して、行われてもよい。その後、投射装置1は、経年劣化後の光源11の光の色度等の調整を終了する。
このように、本実施の形態に係る投射装置1は、光源11から射出される経年劣化前後の光の色度の測定結果を比較して、その比較結果に基づいて、複数のレーザダイオードのそれぞれに供給される電流を個別に制御することにより、経年劣化後に光源11から射出される光の色度を経年劣化前の色度に近くなるように調整している。ここで、投射装置1は、測定対象である点灯中のレーザダイオードの色度を測定している期間中に、測定対象外の消灯中のレーザダイオードの温度が映像投影時(通常動作時)の温度よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、測定期間外において、特定のレーザダイオードに対して映像投影時よりも高い電流値の電流を一時的に供給している。それにより、投射装置1は、映像投影時に近い(理想的には映像投影時と同じ)温度条件で、光源11から射出された光の色度を精度良く測定し且つ調整することができる。
なお、動作モードが色度測定モードに設定されるタイミングは、任意のタイミングでよいが、例えば、投射装置1が映像投影モードで動作した後に電源をオフするタイミングで設定されることが好ましい。それにより、投射装置1は、映像投影モードで動作することで温度が安定した状態のレーザダイオードLD1~LD3から色度を測定することができる。また、それにより、投射装置1は、映像処理部30から映像データとして出力される画像表示パターンを、戻り光が抑制される全面ホワイトの固定パターンに切り替えやすくなる。
また、本実施の形態では、光源11が3個のレーザダイオードLD1~LD3によって構成される場合を例に説明したが、それには限定されない。光源11は、2個以上の任意の数のレーザダイオードによって構成されていてもよい。何れの場合でも、光源11に含まれる複数のレーザダイオードのうち何れかのレーザダイオードが基準のレーザダイオードとして用いられる。また、本実施の形態でも、実施の形態1、2の場合と同様に、共通の波長を有する複数のレーザダイオードを纏めて駆動して光量を測定してもよい。
また、本実施の形態では、動作モードが映像投影モードの場合、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されない。動作モードが映像投影モードの場合でも、動作モードが色度測定モードの場合と同じ電流制御により、各レーザダイオードLD1~LD3に電流が供給されてもよい。それにより、投射装置1は、動作モードに関わらず、共通の電流制御によって、各レーザダイオードLD1~LD3を駆動することができる。なお、この場合には、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するため、所定期間Tを14ms以下にすることが好ましい。
また、本実施の形態では、所定期間Tのうちの第2期間において、各レーザダイオードLD1~LD3に供給される電流の電流値が一定である場合を例に説明したが、それには限定されず、一定でなくてもよい。但し、映像のちらつき(フリッカー)を抑制するためには、一定であることが好ましい。
さらに、本実施の形態では、色度C12,C13の測定や色度C12_ini,C13_iniの測定が、間隔を空けずに連続して行われる場合を例に説明したが、それには限定されない。色度C12,C13の測定や色度C12_ini,C13_iniの測定は、間隔を空けて順番に行われてもよい。それにより、投射装置1は、色度の測定が行われていない期間中に、光センサ10及び光源光量算出ブロック32による処理、光センサ10と光源光量算出ブロック32との間の通信、及び、測定結果の光量記憶部35への保存処理、を実行することができる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
また、本開示は、投射装置1における制御処理の一部又は全部を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することが可能である。
上述したプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、RAM(Random-Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid-State Drive)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
1 投射装置
2 光源部
3 照明光学部
10 光センサ
11 光源
12 反射型偏光板
13 反射型光変調素子
14 投射光学系
15 被投射媒体
20~23 光
30 映像処理部
31 表示素子駆動部
32 光源光量算出ブロック
33 光源駆動制御部
34 光源駆動部
35 光量記憶部
110 ミラー
111 フライアイレンズ
112 フライアイレンズ
113 偏光変換素子
114 レンズ
115 光分離器
116 ミラー
117 レンズ
118 反射型偏光板
119 反射型光変調素子
120 光合成プリズム
121 ミラー
122 色成分分離器
123 レンズ
124 反射型偏光板
125 反射型光変調素子
126 レンズ
127 反射型偏光板
128 反射型光変調素子
129 投射光学系
500 光源
600 蛍光体ホイール
LD1~LD3 レーザダイオード

Claims (5)

  1. 光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、
    前記光源から射出された光を検出する光センサと、
    前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、
    を備え、
    前記駆動回路は、
    動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給し、
    動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行し、
    前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給し、
    前記演算処理回路は、各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する、
    光量測定装置。
  2. 前記駆動回路は、動作モードが光量測定モードの場合、前記所定期間における、各前記半導体レーザに対して供給する電流の平均電流値が、前記第1電流値と実質的に同じになるように、前記第2電流値を設定する、
    請求項1に記載の光量測定装置。
  3. 前記光源と、
    前記光源から射出された光を、照射された光を映像データに基づき変調して反射させる反射型の光変調素子と、
    前記光変調素子によって変調された光を射出する投射光学部と、
    前記光源と前記光変調素子との間に前記光センサが設けられた請求項1に記載の光量測定装置と、
    を備えた、投射装置。
  4. 光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、
    前記光源から射出された光を検出する光センサと、
    前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、
    を備えた光量測定装置による光量測定方法であって、
    動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給し、
    動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行し、
    前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給し、
    各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する、
    光量測定方法。
  5. 光源に含まれる複数の半導体レーザのそれぞれを個別に駆動する駆動回路と、
    前記光源から射出された光を検出する光センサと、
    前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの光量を少なくとも算出する演算処理回路と、
    を備えた光量測定装置における光量測定処理をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    動作モードが映像投影モードの場合、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して第1電流値の電流を供給する処理と、
    動作モードが光量測定モードの場合、第1期間及び第2期間によって構成される所定期間の処理を周期的に実行する処理と、
    前記所定期間の処理では、前記第1期間において、前記複数の半導体レーザを一つ以上の半導体レーザの群ごとに順番に選択して、選択された群の半導体レーザに対して前記第1電流値の電流を供給し、選択されていない残りの半導体レーザに対する電流の供給を停止し、且つ、前記第2期間において、前記複数の半導体レーザのそれぞれに対して前記第1電流値よりも高い第2電流値の電流を供給する処理と、
    各前記所定期間の前記第1期間における前記光センサによる検出結果に基づいて、前記複数の半導体レーザのそれぞれの群の光量を算出する処理と、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
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