JP2024084734A - 超マイクロサイズの高性能なネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法 - Google Patents

超マイクロサイズの高性能なネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超マイクロサイズの高性能なネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明によるネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、以下の元素からなる。R:その質量含有量が26%~30%であり、Fe:その質量含有量が60%以上であり、B:その質量含有量が0%~1.5%であり、M:その質量含有量が0%~3%であり、Si:その質量含有量が0.05%~0.2%である。本発明は、ネオジム鉄ボロン系粉末の製粉プロセスにM’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を添加することにより、微小キャビティ内の粉末落下メカニズムを最適化し、ビレットの焼結前の初期充填密度の均一性を向上させ、多段階段及び振動圧力を結合して緻密に均一化する焼結プロセスにより、均一にニアネットシェイプに造形するネオジム鉄ボロン系永久磁石を形成する。【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本願は、2022年12月13日に中国国家知識産権局に提出された、特許出願番号が202211601298.2であり、発明名称が「超マイクロサイズの高性能なネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法」である先行出願の優先権を主張する。上記先行出願は全体として援用により本願に組み込まれている。
〔技術分野〕
本発明は、希土類永久磁石材料分野に属し、具体的には、超マイクロサイズの高性能なネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法に関する。
〔背景技術〕
科学技術の発展に伴い、スマート電気業界におけるネオジム鉄ボロン系焼結磁石の応用がますます増加しているが、この業界の製品は小型で高精度であるため、従来のネオジム鉄ボロン系粉末では、小さな金型キャビティ内での流動性と充填均一性を満たすことができなくなり、理想的な寸法・形状、均一な構造を持つネオジム鉄ボロン系素材を得るために、通常、粉末の流動性の影響を軽減するように、複数のサイズの金型キャビティ(金型キャビティのサイズが比較的大きい)をプレスして得られる。焼結後、ある程度の機械切削加工を行って最終製品を製造するため、資源の無駄が多く、製造コストの増加や製造サイクルの延長を招き、従って微小キャビティ内での粉末の流動性や均一性の向上が課題となっている。
現在、ネオジム鉄ボロン系磁石の圧粉体に酸化物、フッ化物又はフッ化酸化物を添加して、圧粉体における粉末材料の抱き込み、均一性が悪いという問題を解決することが報告されているが、粉末材料に酸化物、フッ化物又はフッ化酸化物を導入した後、ネオジム鉄ボロン系磁石の結晶粒界に酸素又はフッ素が更なる増加し、磁石完成品の性能が低下する傾向がある。従って、如何に低コストで微細なサイズのネオジム鉄ボロン製品粉末の流動性及び充填均一性問題を解決し、且つ焼結後の磁石の寸法及び性能の均一化の向上は、早急な解決の待たれる技術課題となっている。
〔発明の概要〕
本発明は、以下の元素からなるネオジム鉄ボロン系焼結磁石を提供し、
R:その質量含有量が26%~30%であり、
Fe:その質量含有量が60%以上であり、
B:その質量含有量が0%~1.5%であり、
M:その質量含有量が0%~3%であり、
Si:その質量含有量が0.05%~0.2%である。
本発明の実施形態によれば、Rは、少なくともPr及び/又はNdを含み、且つ任意選択的に、Dy、Tb、Ho、Gd、Ce、La、Yのうちの1つ又は複数を含むか又は含まない。
本発明の実施形態によれば、Mは、Ti、Zr、V、Nb、Cu、Zr、Al及びGa元素から選ばれる1つ又は複数であり、且つMは、Coを含まない。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石にはCoが含まれない。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Rの質量含有量は、例えば27%、28%、29%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Feの質量含有量は、例えば60%、65%、70%、75%、80%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Bの質量含有量は、例えば0.5%、1%、1.5%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Mの質量含有量は、例えば0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Siの質量含有量は、例えば0.1%、0.15%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、主相と、粒界相とを含み、前記粒界相は、Rリッチ相を更に含み、前記Rリッチ相において、Rの質量含有量は、≧30%、例えば40%、50%、70%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Siは、前記Rリッチ相に富化され、そのうち、Siの質量含有量は、1%~5%、例えば2%、3%、4%である。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石のサイズは、長さが10mm~20mm、プレス高さが8mm~15mm、配向長さが10mm~29mm、例えば長さが15mm±0.5mm、プレス高さが10mm±0.5mm、配向長さが15mm±0.5mmである。
本発明の実施形態によれば、前記オジム鉄ボロン系焼結磁石の寸法均一性は良好である。好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の寸法極差は、Δmax≦0.5mmである。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の単体重量は、<50gである。
本発明の実施形態によれば、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、以下の磁気特性のうちの少なくとも1つを有し、
Brが13.8kGs~14.8kGsから選ばれ、例えば14.5kGs、14.6kGs、14.7kGsであること、
Hcjが14kOe~16kOeから選ばれ、例えば15kOeであること。
本発明は、上記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法を更に提供し、前記製造方法は、具体的には、
(1)RFeBM鱗片を製造するステップと、
(2)添加剤を準備するステップと、
(3)RFeBM鱗片を製粉処理し、前記添加剤と混合した後、混合粉末を得るステップと、
(4)前記混合粉末を圧粉体に調製した後、焼結プロセス処理を行い、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石を得るステップとを含む。
本発明の実施形態によれば、ステップ(1)において、重量部に対して、前記RFeBM鱗片は、以下の元素からなり、
R:その質量含有量が26%~30%であり、
Fe:その質量含有量が60%以上であり、
B:その質量含有量が0%~1.5%であり、
M:その質量含有量が0%~3%である。
本発明の実施形態によれば、Rは、少なくともPr又はNdを含み、且つ任意選択的に、Dy、Tb、Ho、Gd、Ce、La、Yのうちの1つ又は複数を含むか又は含まない。
本発明の実施形態によれば、Mは、Ti、Zr、V、Nb、Cu、Zr、Al及びGa元素から選ばれる1つ又は複数であり、且つMは、Coを含まない。
本発明の実施形態によれば、ステップ(2)において、前記添加剤は、M’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を含み、M’は、Al、Mg、Cu、Ni、Nb、Zr、Ti金属元素から選ばれる1つ又は複数である。
本発明の実施形態によれば、前記添加剤の粉末粒度は、8~30μm、好ましくは10~15μmである。
本発明の実施形態によれば、前記M’Si合金粉末には、M’30wt%~70wt%(例えば40wt%、50wt%、60wt%)、Si15wt%~35wt%(例えば20wt%、25wt%、30wt%)を含む。
本発明の実施形態によれば、前記M’SiFe合金粉末には、M’20wt%~30wt%(例えば25wt%)、Si10wt%~15wt%(例えば11wt%、12wt%、13wt%、14wt%)を含み、残部がFeである。
本発明の実施形態によれば、前記添加剤は、M’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を含む。好ましくは、前記添加剤は、M’Si合金粉末と、M’SiFe粉末とを含み、その質量比は、(1~4):1、例えば、1:1、2:1、3:1、4:1である。
本発明は、添加剤としてM’Si合金及び/又はM’SiFe合金粉末を選択し、前記添加剤は、耐摩耗性を有し、HD又はジェットミルプロセスにおいて添加すると、破砕して超微細粉末を形成しにくく、また添加剤の粒度がRFeBM粉末の粒度よりもやや大きいため、ジェットミル後の混合プロセスにおいて、RFeBM粉末をより有利に分散させることができ、プレスプロセスにおける粉末全体の流動性を増加させ、製品の寸法均一性を高くする一方、焼結プロセスにおいて、RFeBM粉末におけるネオジムリッチ相の含有量が添加剤の合金粉末の含有量よりも高くなると、分散融合又は前記添加剤の合金粉末を被覆して、添加剤が粒界相の位置に均一に分散し、本発明に採用される添加剤にSi元素を含有するため、ネオジム鉄ボロン系磁石の熱安定性を改善させることができ、且つHcjが向上し、それによって最終的に寸法及び成分が均一で、高安定性能のネオジム鉄ボロン系磁石が得られる。
本発明者らは、焼結プロセスにおいて、添加剤における一部のSi元素は、主相のエッジの薄相位置に溶解し、Feの結晶サイトを占め、新たな粒界相を形成するか、又は共晶相に溶解し、共晶温度に影響を及ぼし、主相の濡れ性及び表面張力を変化させ、更にネオジムリッチ相の結晶粒界における分布特性を改善し、Si元素は、高温係数を改善する作用も奏し、磁気誘導温度係数αを低下させ、他の一部のSi元素は、ネオジムリッチ相において新たな沈殿相を形成し、ネオジムリッチ相に分散融合又は被覆されて、ネオジムリッチ相に均一に分布し、結晶粒界におけるネオジムリッチ相の分布形態を改善し、ネオジムリッチ相におけるSiの質量分率が1%~5%であることを見出した。
本発明の実施形態によれば、ステップ(3)において、前記製粉とは、RFeBM鱗片を当技術分野で既知の方法によりRFeBM粉末を製造することを指す。好ましくは、前記RFeBM粉末の粒度は、前記添加剤の粉末粒度より小さい。
本発明の実施形態によれば、ステップ(3)において、前記製粉は、水素粉砕製粉及びジェットミル製粉を含む。
本発明の実施形態によれば、ステップ(3)において、前記混合とは、前記添加剤を製粉プロセスにおいて添加するか(例えば、水素粉砕製粉及び/又はジェットミル製粉プロセスにおいて添加すること)、又は製粉が終了した後に添加することを指す。
本発明の実施形態によれば、ステップ(3)において、RFeBM粉末と添加剤との質量比は、1000:(0~5)、好ましくは1000:3である。
本発明の添加剤は、M’Si合金及び/又はM’SiFe合金粉末から選ばれ、前記RFeBM粉末は、前記添加剤と混合した後、摩擦、衝突により徐変破砕することによって、RFeBM粉末の粒径の大きさ及び周波数分布を改善し、理想的な粒度、均一なRFeBM粉末を得るが、前記添加剤が、その耐摩耗性が高いため、混合時、前記添加剤の粒度が一定に保つ一方、プレス加工プロセスにおいて、前記添加剤の粉末粒度がRFeBM粉末の粒度よりも大きいため、前記混合粉末の粗さを増加させてRFeBM粉末の流動性を改善し、キャビティ内に粉末を均一に充填させることができる。
本発明の実施形態によれば、ステップ(4)において、前記圧粉体の密度は、4~5g/cm、例えば、4.1g/cm、4.2g/cm、4.3g/cm、4.4g/cm、4.5g/cm、4.6g/cm、4.7g/cm、4.8g/cm、4.9g/cm、5g/cmである。
本発明の実施形態によれば、ステップ(4)において、前記圧粉体のサイズは、長さが12mm~24mmであり、プレス高さが9.2mm~17.2mmであり、配向長さが14mm~38.5mmである。
本発明の実施形態によれば、ステップ(4)において、前記圧粉体は、前記圧粉体を得られれば、当技術分野で公知の方法を用いて行うことができる。
好ましくは、前記圧粉体の製造方法は、磁界条件下でプレス成形することを含む。更に、前記磁界条件は、当該分野で既知の条件、例えば≧1.8Tを選択することができる。
好ましくは、プレス成形後、等方圧処理を行うこともできる。前記等方圧処理の条件は、当該分野で既知の条件を選択して行うことができる。
本発明の実施形態によれば、ステップ(4)において、前記焼結プロセスは、段階昇温、振動加圧焼結及び冷却降温を含む。本発明は、昇降温方式により、一次焼結のバーニングを防止し、大きな結晶粒の発生を回避する一方、キャビティの振動圧力により、ネオジムリッチ相の被覆粉末合金の流動を促進し、組織をより均一にし、性能を安定化させる。
本発明の実施形態によれば、前記段階昇温の条件は、加熱処理温度が100~1200℃、好ましくは100~1100℃であり、加熱処理保温の時間が0.5h~20h、好ましくは1~12hである。
好ましくは、段階昇温は、多段加熱処理を含み、好ましくは3~6段であり、各段の加熱処理の温度は、同じであってもよく、異なってもよく、加熱処理の時間は、同じであってもよく、異なってもよい。
好ましくは、前記段階昇温は、不活性ガス条件下で行ってもよく、真空状態で行ってもよく、例えば、一部の段階昇温時に不活性ガス条件下で行われる。更に、前記不活性ガスは、本分野で既知のガス、例えば、Arから選ばれる。
好ましくは、前記段階昇温は、第一の段階で100~450℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第二の段階で400~650℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第三の段階で600~900℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第四の段階で1000~1100℃まで昇温し、1~3h保温することを含む。例示的に、前記段階昇温は、第一の段階で350℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第二の段階で600℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第三の段階で860℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第四の段階で1030℃まで昇温し、1~3h保温することを含む。
本発明の実施形態によれば、前記振動加圧焼結は、少なくとも1回のガス入り降温(好ましくは2~3回)と、少なくとも1回の真空引き昇温(好ましくは2~3回)とを含み、ガス入り降温と真空引き昇温とが交互に行われる。
好ましくは、前記ガス入り降温とは、不活性ガスを充填し、且つ900~1050℃まで降温することを指し、前記不活性ガスは、前記のような意味を有する。更に、不活性ガスを充填する圧力は、0~50kPa、好ましくは0~30kPa、例えば、10kPa、15kPa、20kPa、25kPaである。
好ましくは、前記真空引き昇温とは、真空引きを行って、1000~1100℃まで昇温することを指す。
好ましくは、前記振動圧力焼結は、不活性ガス0~30kPaを充填し、900~1050℃に降温し、0.5~1h保温し、真空引きし、1000~1100℃まで昇温し、1~3h保温し、不活性ガス0~30kPaを充填し、900~1050℃に降温し、0.5~1h保温し、真空引きし、1000~1100℃に昇温し、1~3h保温することを含む。
例示的に、前記振動圧力焼結は、Ar0~30kPaを充填し、980℃に降温し、0.5~1h保温し、真空引きし、1050℃まで昇温し、1~3h保温し、Ar0~30kPaを充填し、1000℃に降温し、0.5~1h保温し、真空引きし、更に1070℃まで昇温し、1~3h保温することを含む。
本発明の実施形態によれば、前記冷却降温とは、前記振動圧力焼結後に100℃以下に冷却することを指す。本発明では、前記冷却降温は、本分野で公知の方法を選択して行うことができ、例えば、まず自然冷却させ、更に70~90KPaの不活性ガスを充填して100℃以下に冷却させる。
本発明の実施形態によれば、前記段階昇温、振動圧力焼結及び冷却降温において、昇温時の加熱速度が5~10℃/minであり、降温時の降温速度が3~8℃/minである。
本発明は、上記製造方法により製造されたネオジム鉄ボロン系焼結磁石を更に提供する。
〔発明の効果〕
本発明は、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石及びその製造方法を提供し、ネオジム鉄ボロン系粉末の製粉プロセスにM’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を添加することにより、微小キャビティ内の粉末落下メカニズムを最適化し、ビレットの焼結前の初期充填密度の均一性を向上させ、多段階段及び振動圧力を結合して緻密に均一化する焼結プロセスにより、均一にニアネットシェイプに造形するネオジム鉄ボロン系永久磁石を形成する。
本発明は、添加剤としてM’Si合金及び/又はM’SiFe合金粉末を選択し、前記添加剤は、耐摩耗性を有し、HD又はジェットミルプロセスにて添加すると、破砕して超微細粉末を形成しにくく、また添加剤の粒度がRFeBM粉末の粒度よりもやや大きいため、ジェットミル後の混合プロセスにおいて、RFeBM粉末をより有利に分散させることができ、プレスプロセスにおける粉末全体の流動性を増加させ、製品の寸法均一性を高くする一方、焼結プロセスにおいて、RFeBM粉末におけるネオジムリッチ相の含有量が添加剤の粉末合金の含有量よりも高くなると、分散融合又は前記添加剤の合金粉末を被覆して、更に多段階段昇降温及び振動圧力プロセスの実施を加えて、それによって添加剤が粒界相の位置に均一に分散し、本発明に採用される添加剤にSi元素を含有するため、ネオジム鉄ボロン系磁石の熱安定性を改善させることができ、且つHcjが向上し、それによって最終的に寸法及び成分が均一で、高安定性能のネオジム鉄ボロン系磁石が得られる。
〔図面の簡単な説明〕
〔図1〕本発明により製造されたネオジム鉄ボロン系焼結磁石の模式図である。
〔図2〕実施例1のサンプルにおけるSi元素のEPMAの検出図である。
〔図3〕比較例2のサンプルにおけるSi元素のEPMAの検出図である。
〔発明を実施するための形態〕
以下、具体的な実施例に合わせて、本発明の技術案を更に詳しく説明する。下記の実施例は、単に本発明を例示的に説明し解釈するものであり、本発明の請求範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解すべきである。本発明の上記内容に基づいて実現される技術は、何れも本発明による請求範囲内に含まれる。
特に説明のない限り、下記の実施例に使用される原料及び試薬は何れも市販品であり、又は既知の方法によって製造することができる。
〔実施例1〕
ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は以下の通りである。
(1)溶解法によりRFeBM鱗片を製造した。アルゴンガス雰囲気中で各原料を溶解し、原料の配合は以下の通りである(質量分率)。30%PrNd、1.0%B、0.16%Ti、0.2%Cu、0.2%Gaであり、残部はFeであり、上記原料配合の割合で各原材料を準備し、溶解炉に入れ、合金が溶融した後、1450℃まで昇温して5min保温し、その後、1400℃に冷却して鋳造し、メルトスピニング法により平均厚さが0.25mmである急結シートを得た。
(2)M’Si合金粉末を準備した。
Siの含有量が20%であるAl-Si合金粉末は、粒度が10μm±2μmであった。
(3)製粉:水素破砕プロセスにより上記ステップ(1)のRFeBM鱗片をHD粉末に破砕し、HD粉末重量の0.3%の割合で上記ステップ(2)のAl-Si合金粉末を添加し、その後3h混合した後、ジェットミルを行って混合粉末を得、ここでRFeBMガスジェットミル粉末の粒度は(2.8±0.2)μmに制御し、その後混合粉末にプレス加工製剤を添加して3h撹拌混合した後、プレス加工工程に移行した。
(4)プレス加工:ステップ(3)で得られた成形製剤添加後の混合粉末を磁界下(具体的には2T)で圧粉体にプレスし、等方圧成形を経て約4.6g/cm3の圧粉体を形成した。
(5)焼結成形:
多段階段及び振動圧力の焼結プロセスは、具体的には、第一の段階で350℃まで昇温し、40min保温し、第二の段階で600℃まで昇温し、1h保温し、第三の段階で860℃まで昇温し、2h保温し、第四の段階で1030℃まで昇温し、3h保温し、第五の段階でArガスを10kPa充填し、980℃に降温し、0.5h保温し、第六の段階で10Pa以下に真空引きして1050℃まで昇温し、2h保温し、第七の段階でArガスを10kPa充填し、1000℃に降温し、0.5h保温し、第八の段階で10Pa以下に真空引きして1070℃まで再昇温し、3h保温し、保温終了後、まず空炉で冷却し、70~90KPaの不活性ガスを再充填して100℃以下に冷却したことである。その後、10Pa以下に真空引きしてから520℃まで昇温し、時効保温を6h行った後、70~90KPaの不活性ガスを充填して送風して室温に冷却して引き出すことによって、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石1を得た。
本実施例で製造されたネオジム鉄ボロン系焼結磁石のサイズは、それぞれ15mm(長さ)×15mm(配向長さ)×10mm(プレス高さ)、単重が約17.1gの小磁石であり、寸法公差は、±0.5mmであった。
本実施例で製造されたネオジム鉄ボロン系焼結磁石成分におけるSiの含有量は、0.06%であった。
〔実施例2〕
実施例2のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(2)において、Al-Si合金粉末におけるSiの含有量が25%であり、粒度が10μm±2μmである点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石2を得た。
〔実施例3〕
実施例3の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(2)において、Al-Si合金粉末におけるSiの含有量が30%であり、粒度が10μm±2μmである点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石3を得た。
〔実施例4〕
実施例4のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(3)において、RFeBM鱗片を水素破砕プロセスにより破砕及びジェットミル粉砕してRFeBM粉末(粒度2.8±0.2μm)を得た後、RFeBM粉末重量の0.3%の割合でAl-Si合金粉末を添加し、2つの粉末を3h一緒に混合した後に、混合粉末を得た点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石4を得た。
〔実施例5〕
実施例5のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(5)において、焼結プロセスは、昇降温及び振動圧力焼結を採用せず、具体的な焼結プロセスは、第一の段階で350℃まで昇温し、40min保温し、第二の段階で600℃まで昇温し、1h保温し、第三の段階で860℃まで昇温し、2h保温し、第四の段階で1030℃まで昇温し、3h保温し、第五の段階で1070℃まで再昇温し続け、3h保温し、保温終了後、まず空炉で冷却し、70~90KPaの不活性ガスを再充填して100℃以下に冷却した点で異なる。その後、10Pa以下に真空引きしてから520℃まで再昇温し、時効保温を6h行った後、70~90KPaの不活性ガスを充填して送風して室温に冷却して引き出すことによって、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石5を得た。
〔比較例1-1〕
比較例1-1のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(3)において、Al-Si合金粉末を添加しなかった点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石D1-1を得た。
〔比較例1-2〕
比較例1-2のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(2)において、Al-Si合金粉末におけるSiの含有量が40%である点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石を得て、D1-2とした。
〔比較例2〕
比較例2のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、異なる点は以下である。
(1)溶解法によりRFeBM鱗片を製造した。アルゴンガス雰囲気中で各原料を溶解し、原料の配合は以下の通りである。30%PrNd、1.0%B、0.16%Ti、0.2%Cu、0.2%Gaであり、残部はFeであり、原料の重量の0.3%の割合でSiの含有量が20%であり、粒度が10μm±2μmであるAl-Si合金粉末を添加した。上記原料及び合金粉末を溶解炉に入れ、合金を溶融させた後、1450℃まで昇温して5min保温し、その後、1400℃に冷却して鋳造し、メルトスピニング法により平均厚さが0.25mmである急結シートを得た。
(2)製粉:水素破砕プロセスにより上記ステップ(1)のRFeBM鱗片をHD粉末に破砕し、その後3h混合した後、ジェットミルを行って混合粉末を得、ここでRFeBMガスジェットミル粉末の粒度は(2.8±0.2)μmに制御し、その後混合粉末にプレス加工製剤を添加して3h撹拌混合した後、プレス加工工程に移行した。
プレス加工及び焼結成形のステップは実施例1と同じであり、最終的にネオジム鉄ボロン系焼結磁石D-2を得た。
〔比較例3〕
比較例3のネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法は、実施例1と基本的に同じであり、ステップ(2)において、Al-Si合金粉末におけるSiの含有量が20%であり、粒度が4μm±2μmである点で異なり、残りは、実施例1と同じであり、ネオジム鉄ボロン系焼結磁石D-3を得た。
上記実施例及び比較例の測定結果を表1に示す。

表1において、Δmax(極差)の測定プロセスは、以下の通りである。
上記実施例及び比較例で製造された磁石をそれぞれ10個ずつ取り、それぞれ9個の検測グループとし、ノギスを用いて各磁石の長さ方向、配向長さ方向、プレス高さ方向に対してそれぞれ体斜め線式三点測定を行い、各検測グループにおける磁石に対応する3つの方向の最大値max、最小値minをそれぞれ記録し、且つ各グループに対応する3つの方向の最大値max、最小値minをそれぞれ差分を取った後、各グループの長さ方向の極差Δ1max、配向長さ方向のΔ2max、プレス高さ方向のΔ3maxを得て、各グループの極差Δmax=(Δ1max+Δ2max+Δ3max)/3を算出した。
表1中の磁気特性は、磁気テスターを用いて検測したものであった。
表1の測定結果によれば、
実施例1、2及び3を比較すると、添加されたM’Si合金粉末において、M:Si質量比が(2~5):1の範囲内であれば、その寸法の極差Δmax及び磁気特性は大きく変動することはなく、磁石内のSi含有量の増加に伴い、磁石のBrが適度に減少し、Hcjが適度に増加するが、相対的に変動が小さいことが分かる。
実施例1及び実施例4を比較すると、ジェットミル前又はジェットミル後に添加剤を添加することは、磁石のサイズ及び性能には大きく影響しないことが分かる。
実施例1及び実施例5を比較すると、多段階段及び発振圧力が緻密で均一化された焼結プロセスを採用しない場合、磁石の寸法均一性及び磁気性能は、何れも受けた影響をある程度で呈し、例えば、磁石の寸法が大きく変動し、極差が高くなり、磁石の緻密性が低下し、それによって磁石のBr及びHcjが何れも一定に低下したことが分かる。
実施例1及び比較例3を比較すると、合金粉末の粒度がRFeBM粉末の粒度に相当する場合、磁石の寸法均一性及び磁気特性は、何れも異なる程度の影響を示し、そのうち、2つの粉末の粒度が相当するから、分散して分布を改善する作用を奏することができず、混合粉末の流動性も明らかに改善されないから、磁石の寸法がやや大きく変動し、極差がやや高く、相応な磁石の緻密性の悪さに起因して、磁石のBr及びHcjは何れも異なる程度に低下したことが分かる。
実施例1及び比較例1-1を比較すると、合金粉末を添加しない場合、ネオジム鉄ボロン系磁石のサイズの極差及び磁気特性は、何れも異なる程度で変動し、そのうち、磁石の寸法の不均一性が深刻であり、磁石寸法の極差が明らかに増え、Brへの極差の影響が顕在化することがなく、Hcjが約0.4kOe低下したことが分かる。
実施例1及び比較例1-2を比較すると、添加合金粉末におけるSiの含有量が40%(即ち、所定範囲を超える)であれば、その寸法均一性には大きく影響しないが、磁石のBrが明らかに低下し、約0.2kGsであり、且つ磁石のHcj低下幅もやや大きく、約0.80kOeであることが分かる。
図1は、実施例1の磁石における粒界相の模式図であり、Rリッチ相に合金粉末粒子が富化するか、又はその溶融状態である。
図2は、実施例1の磁石におけるSi元素のEPMAの検出図である。EPMA及びスペクトル分析によると、Siは、Rリッチ相(Rリッチ相は元素Rの質量含有量が30%より大きいものを意味し、ここで、RはNd及びPrを意味する)に富化し、そのうちSiの質量含有量は、1%~5%の範囲内であることが分かる。
図3は、比較例2の磁石におけるSi元素のEPMAの検出図である。
実施例1と比較例2の試験結果を比較し、EPMAとスペクトル分析とを組み合わせて分かるように、溶解する前に添加剤を添加すると、そのSiが主に主相に分布し、一部の主相構造を破壊したため、磁石のBrとHcjは、何れも異なる程度に低下し、他方、溶解する前に添加剤を添加し、プレスプロセスにおいて添加剤がRFeBM粉末を分散する作用を果たすことができないため、粉末の流動性が依然として理想的ではなく、磁石の寸法の不均一性が深刻となり、極差も明らかに増加した。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明した。しかし、本願の請求範囲は、上記の実施形態に限定されるものではない。当業者が本発明の精神及び原則を逸脱しない範囲で行われたあらゆる修正、同等置換、改良などは、何れも本発明の請求範囲内に含まれるべきである。
本発明により製造されたネオジム鉄ボロン系焼結磁石の模式図である。 実施例1のサンプルにおけるSi元素のEPMAの検出図である。 比較例2のサンプルにおけるSi元素のEPMAの検出図である。

Claims (10)

  1. ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、以下の元素からなり、
    R:その質量含有量が26%~30%であり、
    Fe:その質量含有量が60%以上であり、
    B:その質量含有量が0%~1.5%であり、
    M:その質量含有量が0%~3%であり、
    Si:その質量含有量が0.05%~0.2%である、ことを特徴とするネオジム鉄ボロン系焼結磁石。
  2. Rは、少なくともPr及び/又はNdを含み、且つ任意選択的に、Dy、Tb、Ho、Gd、Ce、La、Yのうちの1つ又は複数を含むか又は含まず、
    好ましくは、Mは、Ti、Zr、V、Nb、Cu、Zr、Al及びGa元素から選ばれる1つ又は複数であり、且つMは、Coを含まず、
    好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石にはCoが含まれない、ことを特徴とする請求項1に記載のネオジム鉄ボロン系焼結磁石。
  3. 前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、主相と、粒界相とを含み、前記粒界相は、Rリッチ相を更に含み、前記Rリッチ相において、Rの質量含有量は、≧30%であり、
    好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石において、Siは、前記Rリッチ相に富化され、そのうち、Siの質量含有量は、1%~5%であり、
    好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石のサイズは、長さが10mm~20mm、プレス高さが8mm~15mm、配向長さが10mm~29mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のネオジム鉄ボロン系焼結磁石。
  4. 前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の寸法均一性は良好であり、好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の寸法極差は、Δmax≦0.5mmであり、
    好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の単体重量は、<50gであり、
    好ましくは、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、以下の磁気特性のうちの少なくとも1つを有し、
    Brが13.8kGs~14.8kGsから選ばれること、
    Hcjが14kOe~16kOeから選ばれること、ことを特徴とする請求項1に記載のネオジム鉄ボロン系焼結磁石。
  5. ネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法であって、前記製造方法は、具体的には、
    (1)RFeBM鱗片を製造するステップと、
    (2)添加剤を準備するステップと、
    (3)RFeBM鱗片を製粉処理し、前記添加剤と混合した後、混合粉末を得るステップと、
    (4)前記混合粉末を圧粉体に調製した後、焼結プロセス処理を行い、前記ネオジム鉄ボロン系焼結磁石を得るステップとを含む、ことを特徴とするネオジム鉄ボロン系焼結磁石の製造方法。
  6. ステップ(1)において、重量部に対して、前記RFeBM鱗片は、以下の元素からなり、
    R:その質量含有量が26%~30%であり、
    Fe:その質量含有量が60%以上であり、
    B:その質量含有量が0%~1.5%であり、
    M:その質量含有量が0%~3%であり、
    好ましくは、Rは、少なくともPr又はNdを含み、且つ任意選択的に、Dy、Tb、Ho、Gd、Ce、La、Yのうちの1つ又は複数を含むか又は含まず、
    好ましくは、Mは、Ti、Zr、V、Nb、Cu、Zr、Al及びGa元素から選ばれる1つ又は複数であり、且つMは、Coを含まない、ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. ステップ(2)において、前記添加剤は、M’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を含み、M’は、Al、Mg、Cu、Ni、Nb、Zr、Ti金属元素から選ばれる1つ又は複数であり、
    好ましくは、前記添加剤の粉末粒度は、8~30μmであり、
    好ましくは、前記M’Si合金粉末には、M’30wt%~70wt%、Si15wt%~35wt%を含み、
    好ましくは、前記M’SiFe合金粉末には、M’20wt%~30wt%、Si10wt%~15wt%を含み、残部がFeであり、
    好ましくは、前記添加剤は、M’Si合金粉末及び/又はM’SiFe合金粉末を含み、好ましくは、前記添加剤は、M’Si合金粉末と、M’SiFe粉末とを含み、その質量比は、(1~4):1である、ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  8. ステップ(3)において、前記RFeBM粉末の粒度は、前記添加剤の粉末粒度より小さく、
    好ましくは、ステップ(3)において、前記製粉は、水素粉砕製粉及びジェットミル製粉を含み、
    好ましくは、ステップ(3)において、前記混合とは、前記添加剤を製粉プロセスにおいて添加するか、又は製粉が終了した後に添加することを指し、
    好ましくは、ステップ(3)において、RFeBM粉末と添加剤との質量比は、1000:(0~5)である、ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  9. ステップ(4)において、前記圧粉体の密度は、4~5g/cmであり、
    好ましくは、ステップ(4)において、前記圧粉体のサイズは、長さが12mm~24mmであり、プレス高さが9.2mm~17.2mmであり、配向長さが14mm~38.5mmであり、
    好ましくは、ステップ(4)において、前記圧粉体の製造方法は、磁界条件下でプレス成形することを含み、
    好ましくは、プレス成形後、等方圧処理を行うこともできる、ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  10. ステップ(4)において、前記焼結プロセスは、段階昇温、振動加圧焼結及び冷却降温を含み、
    好ましくは、前記段階昇温の条件は、加熱処理温度が100~1200℃であり、加熱処理保温の時間が0.5h~20hであり、
    好ましくは、段階昇温は、多段加熱処理を含み、
    好ましくは、前記段階昇温は、不活性ガス条件下で行ってもよく、真空状態で行ってもよく、
    好ましくは、前記段階昇温は、第一の段階で100~450℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第二の段階で400~650℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第三の段階で600~900℃まで昇温し、0.5~2h保温し、第四の段階で1000~1100℃まで昇温し、1~3h保温することを含み、
    好ましくは、前記振動加圧焼結は、少なくとも1回のガス入り降温と、少なくとも1回の真空引き昇温とを含み、ガス入り降温と真空引き昇温とが交互に行われ、
    好ましくは、前記ガス入り降温とは、不活性ガスを充填し、且つ900~1050℃まで降温することを指し、
    好ましくは、前記真空引き昇温とは、真空引きを行って、1000~1100℃まで昇温することを指し、
    好ましくは、前記冷却降温とは、前記振動圧力焼結後に100℃以下に冷却することを指し、
    好ましくは、前記段階昇温、振動圧力焼結及び冷却降温において、昇温時の加熱速度が5~10℃/minであり、降温時の降温速度が3~8℃/minである、ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
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