JP2024084010A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却効率の向上を図ること。【解決手段】通信装置は、筐体と、前記筐体内に設けられ、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、貫通孔と、を有する配線基板を有し、前記第1面は、第1吸気口から第1排気口への第1方向の第1通風路に通信に関する第1電子部品を有する第1ユニットに接続可能であり、前記貫通孔は、第2吸気口から第2排気口への前記第1方向の第2通風路に通信に関する第2電子部品を有する第2ユニットが前記第2面から挿入可能であり、前記貫通孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第2ユニットが前記第2面から前記貫通孔に挿入されると、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記第1面側で接続する位置に配置される。【選択図】図2
Description
本発明は、電気通信または光通信が可能な通信装置に関する。
シャーシ型ネットワーク通信装置は、データ転送を制御する制御機能を有するコントロールカード、インタフェース機能を有するラインカード、複数のラインカード同士を接続する機能を有するファブリックカード、前記各種カードおよびユニットに電力を供給する電源ユニット、前記各種カードおよびユニットを冷却するためのファンユニットを有する。
シャーシ型ネットワーク通信装置における各種カードおよびユニット間の信号の送受信および給電は、シャーシ型ネットワーク通信装置内に配置される中継用回路基板、いわゆる、バックプレーンを介して実行される。
なお、これらの各種カードおよびユニットは、脱着可能(プラガブル)な構成である場合が多い。また、これらの各種カードおよびユニットは、必要なパケット処理能力を満たすようにラインカードおよびファブリックカードの搭載数をユーザが選択できる構造となっている。また、信頼性の高いネットワークシステムを構築することが必要な場合、シャーシ型ネットワーク通信装置内の各種カードおよびユニットを複数搭載して、冗長構成を採ることが多い。
このように、シャーシ型ネットワーク通信装置に搭載されるカード数は、パケット処理能力や冗長構成によって異なり、シャーシ型ネットワーク通信装置に搭載される各電源ユニットの消費電力値も大きく異なる。このため、シャーシ型ネットワーク通信装置においては、パケット処理能力や消費電力値に見合った各種カード数や電源ユニット数を柔軟に搭載できるような筐体設計がなされている。
上記に加え、シャーシ型ネットワーク通信装置では、大容量のパケット伝送を実現するために、ラインカードとファブリックカードとの間の信号伝送を高速化するための工夫が施されている。高速化を実現するための構造が、特許文献1に開示されている。
特許文献1のネットワーク通信装置では、筺体内に、中継用回路基板を間にして、中継用回路基板の前方に第1の回路基板ユニットが水平方向に配置され、中継用回路基板の後方に、冷却ユニットと、第2の回路基板ユニットが並んで配置され、各ユニットには、電源ユニットから中継用回路基板を介して給電され、筺体内には、第1の回路基板ユニット正面側の吸気口から導入された吸気を第1の回路基板ユニットを通過した後、中継用回路基板の開口を介して冷却ユニットに導入する第1の空気通路が形成され、且つ、筺体正面の吸気口から導入された吸気を第1の回路基板ユニット側面側を通過した後、第1の回路基板ユニット側面側に設けられる仕切りの通気口から冷却ユニットに導入する第2の空気通路が形成され、第2の空気通路中に、第2の回路基板が配置される。
しかしながら、上述した従来技術では、バックプレーンを挟んで装置正面側より第1のカードが水平方向に挿入され、装置背面側より第2のカードが垂直方向に挿入される構造をとるため、冷却効率の向上については考慮されていない。
本発明は、冷却効率の向上を図ることを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる通信装置は、筐体と、前記筐体内に設けられ、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、貫通孔と、を有する配線基板を有し、前記第1面は、第1吸気口から第1排気口への第1方向の第1通風路に通信に関する第1電子部品を有する第1ユニットに接続可能であり、前記貫通孔は、第2吸気口から第2排気口への前記第1方向の第2通風路に通信に関する第2電子部品を有する第2ユニットが前記第2面から挿入可能であり、前記貫通孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第2ユニットが前記第2面から前記貫通孔に挿入されると、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記第1面側で接続する位置に配置される、ことを特徴とする。
本願において開示される発明の他の側面となる通信装置は、筐体と、前記筐体内に設けられ、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、通風孔と、を有する配線基板を有し、前記第1面は、第1吸気口から第1排気口への第1方向の第1通風路に通信に関する第1電子部品を有する第1ユニットに接続可能であり、前記第2面は、第3吸気口から第3排気口への前記第1方向の第3通風路により吸排気するファンを有する第3ユニットに接続可能であり、前記通風孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第3ユニットが前記第2面に接続されると、前記第1排気口と前記第3吸気口とが前記通風孔で連通する位置に配置される、ことを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、冷却効率の向上を図ることができる。前述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、分散フォワーディング型のシャーシ型ネットワーク通信装置(以下、単に通信装置)の構成要素および接続関係を示すブロック図である。通信装置100は、コントロールカード101と、ラインカード102と、ファブリックカード103と、電源ユニット104と、ファンユニット105と、バックプレーン106と、筐体107と、を有する。
コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104およびファンユニット105を総称して、ユニットと称す。なお、ユニットには、給気口と排気口が設けられる。ユニットにおける吸気口から排気口への経路を通風路と称す。
なお、ユニットが挿入されていない、バックプレーン106および筐体107の構成も、通信装置と称す。
コントロールカード101は、ルーティング情報管理および装置構成管理を行う機能を有する。コントロールカード101は、ルーティング情報管理および装置構成管理に関する情報を送受信するため、バックプレーン106を介して、破線で示す制御信号線によりラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104、ファンユニット105およびバックプレーン106と接続される。
ラインカード102は、対向装置とのパケット送受信を行う機能を有する。対向装置とは、通信回線を介して外部ポートと接続される他の装置であり、たとえば、パケット送受信機能を有する、ネットワーク通信装置、サーバ装置、端末装置などである。ラインカード102は、外部ポートよりパケットを受信し、物理レイヤー処理と、ヘッダ情報に基づくIPアドレスとMACアドレスとの対応付け、いわゆるアドレス解決処理と、を行った後、バックプレーン106を介して、実線で示す主信号線により、パケットをファブリックカード103に送信する。
ファブリックカード103は、ラインカード102から受信したパケットのアドレス解決結果に基づき、パケットが送信されるべき外部ポートを持つラインカード102にパケットを転送する。このような一連の動作により、パケットが適切な対向装置へ中継される。なお、コントロールカード101、ラインカード102、およびファブリックカード103の搭載台数は、パケット処理能力や冗長構成によって異なり、図1に示す台数に限定されない。
電源ユニット104は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、およびファンユニット105に、バックプレーン106を介して電力を供給する機能を有する。なお、電源ユニット104の搭載台数は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、およびファンユニット105の搭載数や冗長構成によって異なる。
ファンユニット105は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104、ファンユニット105およびバックプレーン106を冷却する機能を有する。ファンユニット105は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104、ファンユニット105およびバックプレーン106内に搭載される部品の発熱を、定められた温度仕様内に冷却するための冷却風を発生させる。なお、ファンユニット105の搭載台数は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104、ファンユニット105およびバックプレーン106の発熱量や冗長構成によって異なる。
バックプレーン106は、筐体107内部に配置される。バックプレーン106は、コントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103および電源ユニット104およびファンユニット105と接続する。
筐体107は、コントロールカード101と、ラインカード102と、ファブリックカード103と、電源ユニット104と、ファンユニット105と、バックプレーン106と、を収容する。
正面201には、コントロールカード101、ラインカード102、および、電源ユニット104を挿入するための開口が形成されている。背面202には、ファブリックカード103およびファンユニット105を挿入するための開口が形成されている。なお、筐体107の側面板203,204のうち、収容されたコントロールカード101、ラインカード102、ファブリックカード103、電源ユニット104およびファンユニット105に設けられる通風孔と対向する領域には、不図示の開口が設けられてもよい。
以上のような構成要素を備える通信装置100の実施例を以下に説明する。
<通信装置の概略構成>
図2は、実施例1にかかる通信装置の概略構成を示す正面斜視図である。実施例1にかかる通信装置100Aは、図1に示した通信装置100の一例である。
図2は、実施例1にかかる通信装置の概略構成を示す正面斜視図である。実施例1にかかる通信装置100Aは、図1に示した通信装置100の一例である。
座標系200は、X軸とY軸とZ軸とで構成される。X軸、Y軸およびZ軸の交点を原点Oとする。X軸、Y軸およびZ軸は互いに直交する。X軸、Y軸およびZ軸の終端(矢頭がある端部)側をプラス方向、始端(矢頭がない端部)側をマイナス方向とする。たとえば、Z軸であれば、Zプラス方向は、Z軸の始端から終端に向かう方向であり、Zマイナス方向は、Z軸の終端から始端に向かう方向である。X軸、Y軸についても同様である。プラス方向およびマイナス方向を区別しない場合は、単に、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向と称す。また、X軸およびY軸で張られる平面をXY平面と称す。X軸およびZ軸の場合はXZ平面、Y軸およびZ軸の場合はYZ平面と称す。
通信装置100Aの筐体107は、直方体形状であり、正面201、背面202、側面板203,204、上面板205および底面板206を有する。
正面201は、XY平面に平行な面であり、背面202よりもZマイナス側に位置する。正面201は、コントロールカード101A、ラインカード102Aおよび電源ユニット104をZ軸方向に挿抜可能な開口を有する面である。コントロールカード101Aおよびラインカード102Aは、図1に示したコントロールカード101およびラインカード102の一例である。
背面202は、正面201の反対側のXY平面に平行な面であり、正面201よりもZプラス側に位置する。背面202は、ファブリックカード103Aおよびファンユニット105Aを挿抜可能な開口を有する面である。ファブリックカード103Aおよびファンユニット105Aは、図1に示したファブリックカード103Aおよびファンユニット105の一例である。
側面板203,204、上面板205および底面板206は、平板状の部材で構成されている。
通信装置100Aは、正面201側にコントロールカード101A、ラインカード102Aおよび電源ユニット104が配置され、正面201の反対側の背面側に、ファブリックカード103Aおよびファンユニット105Aが配置される。
バックプレーン106Aは、筐体107内部の背面202側においてXY平面と平行に配置される。バックプレーン106Aは、筐体107の正面201側からZプラス方向に挿入されたコントロールカード101A、ラインカード102A、および電源ユニット104と接続する。また、バックプレーン106Aは、筐体107の背面202側から挿入されたファブリックカード103Aおよびファンユニット105Aと接続する。バックプレーン106Aは、図1に示したバックプレーン106の一例である。
さらに、ファブリックカード103Aの一部分は、バックプレーン106Aに設けられた貫通孔603を通してラインカード102Aに設けられた凹部分に挿入され、この挿入箇所でラインカード102Aとファブリックカード103Aが直交型コネクタにより直接接続される。直交型コネクタとは、一方のカードと他方のカードが嵌合した場合に、両カードの位置関係が直交するようなピン配列を具備するコネクタである。
なお、筐体107において、Y軸方向に配列されたコントロールカード101Aとラインカード102Aとの間、Y軸方向に配列された2つのラインカード102A間、Y軸方向に配列されたラインカード102Aと電源ユニット104との間、およびY軸方向に配列された2つの電源ユニット104間には、それぞれ下方のラインカード102Aや電源ユニット104を支持する不図示の仕切り板が設けられてもよい。
同様に、Y軸方向に配列された2つのファンユニット105A間にも、下方のファンユニット105Aを支持する不図示の仕切り板が設けられてもよい。
<ラインカード102Aおよびファブリックカード103A>
図3は、実施例1にかかるラインカード102Aおよびファブリックカード103Aの単体構造を示す正面斜視図である。ラインカード102Aは、X軸方向に長尺な直方体形状を有する。
図3は、実施例1にかかるラインカード102Aおよびファブリックカード103Aの単体構造を示す正面斜視図である。ラインカード102Aは、X軸方向に長尺な直方体形状を有する。
ラインカード102Aは、XZ平面に平行な底面板として回路基板300を備える。回路基板300上には発熱性部品であるスイッチチップ301、バックプレーン106Aと接続されるコネクタ302-1、ファブリックカード103Aと接続されるコネクタ302-2が搭載される。コネクタ302-1およびコネクタ302-2は、背面305側に配置される。スイッチチップ301は、回路基板300においてコネクタ302-1およびコネクタ302-2と電気的に接続される。
ラインカード102Aの正面303には、X軸方向に長尺な給気口304が設けられている。
ラインカード102Aの背面305は、Z軸方向に凹凸する櫛歯形状である。櫛歯の凹んでいる部分を凹部306、突出する部分を凸部308と称す。背面305に設けられる凹部306に、ファブリックカード103Aの一部が挿入され、コネクタ302-2と接続される。
また、凹凸形状の背面305のうち、XY平面に平行な面には、排気口307が設けられる。冷却風は、正面303の給気口304から給気され、ラインカード102A内のスイッチチップ301を冷却して、排気口307から排気される。
このように、ラインカード102Aは、冷却風が給気口304から排気口307に流れるZ軸方向の通風路を有する。
ファブリックカード103Aは、Y軸方向に長尺な略直方体形状を有する。
ファブリックカード103Aは、YZ平面に平行な内部の側面に回路基板310を備える。回路基板310上には発熱性部品であるファブリックチップ311、バックプレーン106Aと接続されるコネクタ312-1、ラインカード102Aと接続されるコネクタ312-2が搭載される。ファブリックチップ311は、回路基板310においてコネクタ312-1およびコネクタ312-2と電気的に接続される。
ファブリックカード103Aは、Zマイナス方向に突出するY軸方向に長尺な突出片313を有する。突出片313の正面314には、コネクタ312-2と給気口315とが設けられる。
突出片313は、ラインカード102の凹部306に挿入され、対向するコネクタ302-2、312-2が接続される。この接続により、ラインカード102Aの排気口307とファブリックカード103Aの給気口315とが連通する。
ファブリックカード103Aの背面316には、給気口317が設けられる。ラインカード102Aの排気口307から排気された冷却風は、給気口315から給気され、ファブリックカード103A内のファブリックチップ311を冷却して、給気口317から排気される。
このように、ファブリックカード103Aは、冷却風が給気口315から給気口317に流れるZ軸方向の通風路を有する。
ファブリックカード103Aの側面板318には、給気口319が設けられる。給気口319は、側面板318の反対側の回路基板310を有する側面板にも設けられる。
<コントロールカード101A>
図4は、実施例1にかかるコントロールカード101Aの単体構造を示す正面斜視図である。コントロールカード101Aは、XZ平面方向に長尺な直方体形状を有する。
図4は、実施例1にかかるコントロールカード101Aの単体構造を示す正面斜視図である。コントロールカード101Aは、XZ平面方向に長尺な直方体形状を有する。
コントロールカード101Aは、XZ平面に平行な底面板として回路基板400を備える。回路基板400上には発熱性部品であるコントロールチップ401、コネクタ402-1、402-3が搭載される。コネクタ402-1、402-3は、背面405側に配置される。コネクタ402-1は、バックプレーン106Aのコネクタ602-1と接続される。コネクタ402-3は、バックプレーン106Aのコネクタ602-3と接続される。コントロールチップ401は、回路基板400においてコネクタ402-1およびコネクタ402-3と電気的に接続される。
コントロールカード101Aの正面403には、X軸方向に長尺な給気口404が設けられている。
コントロールカード101Aの背面405には、排気口406が設けられる。冷却風は、正面403の給気口404から給気され、コントロールカード101A内のコントロールチップ401を冷却して、排気口406から排気され、ファンユニット105Aに吸気される。
<電源ユニット104>
図5は、実施例1にかかる電源ユニット104の構成例を示す説明図である。(A)は斜視図であり、(B)は背面図であり、(C)は側面図である。電源ユニット104は、XZ平面方向に長尺な直方体形状を有する。電源ユニット104は、正面501に給気口502を有する。電源ユニット104は、背面503に排気口504とコネクタ505とを有する。
図5は、実施例1にかかる電源ユニット104の構成例を示す説明図である。(A)は斜視図であり、(B)は背面図であり、(C)は側面図である。電源ユニット104は、XZ平面方向に長尺な直方体形状を有する。電源ユニット104は、正面501に給気口502を有する。電源ユニット104は、背面503に排気口504とコネクタ505とを有する。
給気口502から取り入れられた冷却風は、電源ユニット104の内部を冷却して、排気口504から排気される。排気口504から排気された冷却風は、バックプレーン106Aの通風孔を通過してファンユニット105Aに吸気される。電源ユニット104は、給気口502から排気口504へ冷却風を流すためのファンを内部に備えていてもよい。
コネクタ505は、バックプレーン106Aのコネクタ602-4と接続される。これにより、電源ユニット104からコントロールカード101A、ラインカード102A、ファブリックカード103Aおよびファンユニット105Aに給電される。
<バックプレーン106A>
図6は、実施例1にかかるバックプレーン106Aの単体構造を示す正面斜視図である。バックプレーン106Aは、XY平面に平行な単一の回路基板である。バックプレーン106Aは、正面601にコネクタ602-1,602-2,602-3,602-4と、貫通孔603と、通風孔604、605、606と、を有する。
図6は、実施例1にかかるバックプレーン106Aの単体構造を示す正面斜視図である。バックプレーン106Aは、XY平面に平行な単一の回路基板である。バックプレーン106Aは、正面601にコネクタ602-1,602-2,602-3,602-4と、貫通孔603と、通風孔604、605、606と、を有する。
コネクタ602-1は、コントロールカード101Aのコネクタ402-1と接続される。
コネクタ602-2は、ラインカード102Aのコネクタ302-2と接続される。
コネクタ602-3は、コントロールカード101Aとファブリックカード103Aを接続するために、バックプレーン106Aの背面側に貫通したコネクタである。具体的には、たとえば、コネクタ602-3は、正面601においてコントロールカード101Aのコネクタ402-3と接続されるとともに、バックプレーン106Aの背面側において、ファブリックカード103Aのコネクタ312-1と接続される。
コネクタ602-4は、電源ユニット104のコネクタ505と接続される。
貫通孔603は、Y軸方向に長尺なバックプレーン106Aを貫通する口である。ファブリックカード103Aが筐体107の背面202側からZマイナス方向に挿入されると、その突出片313が貫通孔603に挿入される。なお、突出片313が貫通孔603に挿入された場合に貫通孔603に形成される空隙は、ファブリックカード103Aに搭載されるファブリックチップ311を冷却するための通風孔となる。
通風孔604は、ラインカード102A内を冷却する冷却風を、バックプレーン106Aを介してファンユニット105Aに送るための開口である。
通風孔605は、コントロールカード101A内を冷却する冷却風をバックプレーン106Aの背面側に送るための開口である。
通風孔606は、電源ユニット104内を冷却し排気口504から排気された冷却風を、バックプレーン106Aを介してファンユニット105Aに送るための開口である。
<冷却風の流れ>
つぎに、通信装置100Aの各構成要素の接続関係と冷却風の流れについて、図7および図8を用いて説明する。図7および図8では、説明の便宜上、筐体107を省略する。
つぎに、通信装置100Aの各構成要素の接続関係と冷却風の流れについて、図7および図8を用いて説明する。図7および図8では、説明の便宜上、筐体107を省略する。
図7は、実施例1にかかる通信装置100Aの平断面図である。図7は、あるラインカード102Aとそれに接続される他の構成要素との接続関係に着目した図である。
図8は、実施例1にかかる通信装置100Aの側断面図である。図8は、あるファブリックカード103Aに着目してそれに接続される構成要素との接続関係に着目した図である。
図7および図8に示すように、正面201から挿入されたラインカード102Aの回路基板300とバックプレーン106Aは、コネクタ302-1とコネクタ602-2との結合により接続される。
背面202から挿入されたファブリックカード103Aの突出片313は、バックプレーン106Aの貫通孔603に挿入される。突出片313がバックプレーン106Aより正面201側となる位置で、コネクタ312-2とコネクタ302-2との結合により、回路基板310と回路基板300とが接続される。
回路基板300上のスイッチチップ301と回路基板310上のファブリックチップ311とは、コネクタ302-2とコネクタ312-2を経由する回路配線により接続される。
さらに、ファブリックカード103Aのコネクタ312-1とバックプレーン106Aのコネクタ602-3との結合と、バックプレーン106Aのコネクタ602-3とコントロールカード101Aのコネクタ402-2との結合により、回路基板400と回路基板310とが接続される。
図7において、ファンユニット105Aは、X軸方向に4個配置される。ファンユニット105Aは、Y軸方向に長尺な直方体形状であり、ファン701を内部にY軸方向に4個有する。ファンユニット105Aは、正面201側の面に、吸気口702を有する。ファンユニット105Aは、後述する実施例2の図14に示すファンユニット105Bと同様に給電コネクタ705を有する。
さらに、バックプレーン106Aは、図14に示すバックプレーン106Bと同様にファンユニット105Aに電源を供給するための給電コネクタ607を給電コネクタ705と対向する位置に有する。そして、給電コネクタ705と給電コネクタ607を結合することで、ファンユニット105Aは、バックプレーン106Aに接続される。
吸気口702は、バックプレーン106Aの通風孔604と対向する位置に設けられている。ファンユニット105Aは、その側面板のバックプレーン106A寄りの位置に吸気口703を有する。吸気口703は、給気口319と対向する位置に設けられている。
ファンユニット105Aは、背面202側の面に、排気口704を有する。ファン701は吸気口702および吸気口703から冷却風をファンユニット105A内部に吸気し、排気口704から排気する。
このような接続構造において、図7では、正面201側から吸気された冷却風は、スイッチチップ301などの回路基板300上の発熱部品を冷却し、バックプレーン106Aの通風孔604とファンユニット105Aの吸気口702を通って、ファンユニット105A内に吸気され、排気口704から排気される。
また、図8では、正面201側からファブリックカード103Aの回路基板310の近傍に流れ込んだ冷却風は、ファブリックチップ311などの回路基板310上の発熱部品を冷却し、図7に示したように、バックプレーン106Aの貫通孔603とファブリックカード103Aの給気口319とファンユニット105Aの吸気口703を通って、ファンユニット105A内に吸気され、排気口704から排気される。
なお、正面201側から吸気されコントロールカード101Aを冷却した冷却風は、バックプレーン106Aの通風孔605とファンユニット105Aの吸気口702を通って、ファンユニット105A内に吸気され、排気口704から排気される。
同様に、正面201側から吸気され電源ユニット104を冷却した冷却風は、バックプレーン106Aの通風孔606とファンユニット105Aの吸気口702を通って、ファンユニット105A内に吸気され、排気口704から排気される。
以上説明したように、実施例1では、ファブリックカード103Aの突出片313に発熱部品であるファブリックチップ311が配置される。また、突出片313がバックプレーン106Aの貫通孔603を通して挿入され、ラインカード102Aの凹部306に接続される。
これにより、ファブリックカード103A上の発熱部品もラインカード102Aから吸気した冷却風で冷却できるようになり、冷却風の流路を複雑にすることなく通気性が向上し、ファブリックカード103Aの冷却効率が向上する。
また、実施例1では、ファブリックカード103Aの突出片313がバックプレーン106Aの貫通孔603を通して挿入され、バックプレーン106Aよりも正面201側に配置される。これにより、ファブリックカード103Aのバックプレーン106Aから背面202側に配置される部分のZ軸方向の奥行きが短くなる。したがって、通信装置100A全体のZ軸方向の奥行きを短縮できる。
さらに、実施例1では、ファブリックカード103Aの突出片313がバックプレーン106Aよりも正面201側に配置されるため、ラインカード102上のスイッチチップ301とファブリックカード103A上のファブリックチップ311を結ぶ配線長を短縮でき、スイッチチップ301とファブリックチップ311との間の信号伝送性能をさらに高めることができる。
つぎに、実施例2について説明する。実施例1のファブリックカード103Aは、YZ断面において、突出片313を有する凸型形状としたが、実施例2では、YZ断面を矩形とした例である。実施例2では、実施例1との相違点を中心に説明するため、実施例1と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
<通信装置の概略構成>
図9は、実施例2にかかる通信装置の概略構成を示す正面斜視図である。実施例2にかかる通信装置100Bは、図1に示した通信装置100の一例である。通信装置100Bは、コントロールカード101Bと、ラインカード102Bと、ファブリックカード103Bと、電源ユニット104と、ファンユニット105Bと、バックプレーン106Bと、筐体107と、を有する。
図9は、実施例2にかかる通信装置の概略構成を示す正面斜視図である。実施例2にかかる通信装置100Bは、図1に示した通信装置100の一例である。通信装置100Bは、コントロールカード101Bと、ラインカード102Bと、ファブリックカード103Bと、電源ユニット104と、ファンユニット105Bと、バックプレーン106Bと、筐体107と、を有する。
なお、筐体107において、Y軸方向に配列されたコントロールカード101Bとラインカード102Bとの間、Y軸方向に配列された2つのラインカード102B間、Y軸方向に配列されたラインカード102Bと電源ユニット104との間、およびY軸方向に配列された2つの電源ユニット104間には、それぞれ下方のラインカード102Bや電源ユニット104を支持する不図示の仕切り板が設けられてもよい。
同様に、Y軸方向に配列された2つのファンユニット105B間にも、下方の電源ユニット104を支持する不図示の仕切り板が設けられてもよい。
通信装置100Bでは、通信装置100Aのバックプレーン106Aに比べて筐体107内部の後方寄りにバックプレーン106Bが配置される。以下、コントロールカード101B、ラインカード102B、ファブリックカード103B、ファンユニット105Bおよびバックプレーン106Bについて説明する。
<ラインカード102Bおよびファブリックカード103B>
図10は、実施例2にかかるラインカード102Bおよびファブリックカード103Bの単体構造を示す正面斜視図である。
図10は、実施例2にかかるラインカード102Bおよびファブリックカード103Bの単体構造を示す正面斜視図である。
ラインカード102Aとラインカード102Bとの相違点は、凹部1006のZ軸方向の深さと凹部306のZ軸方向の深さとが異なる点である。すなわち、凹部306は、突出片313を収容可能な深さを要するのに対し、凹部1006は、ファブリックカード103Bを収容可能な深さを要する。
ファブリックカード103Bは、ファブリックカード103Aのような突出片313を有しないY軸方向に長尺な直方体形状である。したがって、ファブリックカード103Bの正面914には、コネクタ312-1、コネクタ312-2、および給気口315が設けられる。また、突出片313がないため、ファブリックカード103Bの側面板318には、給気口319も設けられていない。また、突出片313がないため、回路基板310は、回路基板310のような凸形状ではなく、矩形である。
ファブリックカード103BのX軸方向の幅は、凹部306のX軸方向の幅よりも短い。図9の例では、ファブリックカード103BのX軸方向の幅は、凹部306のX軸方向の幅の1/2以下である。これにより、1つの凹部306には、2つのファブリックカード103Bが挿入される。
また、ファブリックカード103BのZ軸方向の幅は、ラインカード102の凸部308のZ軸方向の長さよりも短い。これにより、ファブリックカード103Bが貫通孔1103を介してラインカード102の凹部306に挿入された場合に、ファブリックカード103Bの背面316が、凸部308の端面(背面305)よりも正面303寄りに配置される。
また、ファブリックカード103BのZ軸方向の幅は、ラインカード102Bの凸部308のZ軸方向の長さと同一でもよい。これにより、ファブリックカード103Bがラインカード102Bの凹部306に挿入された場合に、ファブリックカード103Bの背面316が、凸部308の端面(背面305)と面一になる。
すなわち、ファブリックカード103Bがラインカード102Bの凹部1006に挿入されると、ファブリックカード103Bは、バックプレーン106Bよりも正面201側に配置される。このようにファブリックカード103Bを構成としたことで、ファブリックカード103Bの背面側にもファンユニット105Bを配置することが可能になる。
<コントロールカード101B>
図11は、実施例2にかかるコントロールカード101Bの単体構造を示す正面斜視図である。コントロールカード101Bは、背面1105側にZ軸方向の凹凸形状を有する。2つの凸部1106の各々の端面には、排気口1116が設けられている。また、2つの凸部1106の間の凹部1107の端面にも、排気口1117が設けられている。凹部1107が設けられたため、コントロールチップ401を有する回路基板1100も背面1105側にZ軸方向の凹凸形状を有する。これにより、コネクタ402-3は、コネクタ402-1よりも正面403側に位置する。
図11は、実施例2にかかるコントロールカード101Bの単体構造を示す正面斜視図である。コントロールカード101Bは、背面1105側にZ軸方向の凹凸形状を有する。2つの凸部1106の各々の端面には、排気口1116が設けられている。また、2つの凸部1106の間の凹部1107の端面にも、排気口1117が設けられている。凹部1107が設けられたため、コントロールチップ401を有する回路基板1100も背面1105側にZ軸方向の凹凸形状を有する。これにより、コネクタ402-3は、コネクタ402-1よりも正面403側に位置する。
コントロールカード101Bにもラインカード102Bと同様に凹部1107を設けたことにより、コントロールカード101Bとファブリックカード103Bとをバックプレーン106Bを介さずに、凹部1107のコネクタ402-3とコネクタ312-1との結合により接続することが可能になる。
<バックプレーン106B>
図12は、実施例2にかかるバックプレーン106Bの単体構造を示す正面斜視図である。バックプレーン106Bは、XY平面に平行な単一の回路基板である。バックプレーン106Bは、正面601にコネクタ602-1,602-2,602-3,602-4と、貫通孔1203と、通風孔604、605、606と、を有する。
図12は、実施例2にかかるバックプレーン106Bの単体構造を示す正面斜視図である。バックプレーン106Bは、XY平面に平行な単一の回路基板である。バックプレーン106Bは、正面601にコネクタ602-1,602-2,602-3,602-4と、貫通孔1203と、通風孔604、605、606と、を有する。
バックプレーン106Aとの相違点は、バックプレーン106Bには、バックプレーン106Aの上端部のようなコネクタ602-3が設けられず、その分、貫通孔1203が上端部にまで達している点である。貫通孔1203のY軸方向の長さは、ファブリックカード103BのY軸方向の長さ以上である。
<冷却風の流れ>
つぎに、通信装置100Bの各構成要素の接続関係と冷却風の流れについて、図13および図14を用いて説明する。図13および図14では、説明の便宜上、筐体107を省略する。
つぎに、通信装置100Bの各構成要素の接続関係と冷却風の流れについて、図13および図14を用いて説明する。図13および図14では、説明の便宜上、筐体107を省略する。
図13は、実施例2にかかる通信装置100Bの平断面図である。図13は、あるラインカード102Bとそれに接続される他の構成要素との接続関係に着目した図である。
図14は、実施例2にかかる通信装置100Bの側断面図である。図14は、あるファブリックカード103Bに着目してそれに接続される構成要素との接続関係に着目した図である。
図13および図14に示すように、正面201から挿入されたラインカード102Bの回路基板300とバックプレーン106Aは、コネクタ302-1とコネクタ602-2との結合により接続される。
背面202から挿入されたファブリックカード103Bの回路基板310は、バックプレーン106Bの貫通孔1203に挿入される。ファブリックカード103Bがバックプレーン106Bより正面201側となる位置で、コネクタ312-2とコネクタ302-2との結合により、回路基板310と回路基板300とが接続される。
回路基板300上のスイッチチップ301と回路基板310上のファブリックチップ311とは、コネクタ302-2とコネクタ312-2を経由する回路配線により接続される。
さらに、ファブリックカード103Bのコネクタ312-1とコントロールカード101Aのコネクタ402-2との結合により、バックプレーン106Bを介さずに回路基板400と回路基板310とが接続される。
図13において、ファンユニット105Bは、X軸方向に6個配置される。図14において、ファンユニット105Bは、Y軸方向に1個配置される。ファンユニット105Bは、Y軸方向に長尺な直方体形状であり、ファン701を内部にY軸方向に4個有する。ファンユニット105Bは、正面201側の面に、吸気口702を有する。
ファンユニット105Bは、図14に示すように給電コネクタ705を有する。さらに、バックプレーン106Bは、ファンユニット105Bに電源を供給するための給電コネクタ607を給電コネクタ705と対向する位置に有する。そして、給電コネクタ705と給電コネクタ607を結合することでファンユニット105Bはバックプレーン106Bに接続する。
吸気口702は、バックプレーン106Bの通風孔604と対向する位置に設けられている。
ファンユニット105Bは、背面202側の面に、排気口704を有する。ファン701は吸気口702から冷却風をファンユニット105B内部に吸気し、排気口704から排気する。
このような接続構造において、図13では、正面201側から吸気された冷却風は、スイッチチップ301などの回路基板300上の発熱部品を冷却し、バックプレーン106Bの通風孔604とファンユニット105Bの吸気口702を通って、ファンユニット105B内に吸気され、排気口704から排気される。
また、図14では、正面201側からファブリックカード103Bの給気口315を介して回路基板310に流れ込んだ冷却風は、ファブリックチップ311などの回路基板310上の発熱部品を冷却し、バックプレーン106Bの貫通孔1203とファンユニット105Bの吸気口702を通って、ファンユニット105B内に吸気され、排気口704から排気される。
同様に、正面201側から吸気されコントロールカード101Bを冷却した冷却風についても、ファブリックカード103Bの給気口315からファブリックカード103B内に流れ込み、バックプレーン106Bの貫通孔1203とファンユニット105Bの吸気口702を通って、ファンユニット105B内に吸気され、排気口704から排気される。
なお、正面201側から吸気され電源ユニット104を冷却した冷却風は、バックプレーン106Bの通風孔606とファンユニット105Bの吸気口702を通って、ファンユニット105B内に吸気され、排気口704から排気される。
以上説明したように、実施例2では、ファブリックカード103Bをラインカード102Bの凹部1006にバックプレーン106Bの貫通孔1203を通して収容し、かつ、ファブリックカード103Bの背面316側にもファンユニット105Bを配置するようにした。これにより、ファブリックカード103B上の発熱部品もラインカード102Bの正面303の給気口304から吸気した冷却風で冷却できる。したがって、冷却風の流路を複雑にすることなく(すなわち、Z軸方向のみとすることで)、ファブリックカード103Bの冷却効率の向上を図ることができる。
さらに、実施例2では、ファブリックカード103Bがバックプレーン106Bより正面201側に配置できるようになるため、通信装置100B全体のZ軸方向の奥行きを短縮できるという効果がある。さらに、実施例1のようにファンユニット105Aの側面板に吸気口703を設ける必要がないため、ファンユニット105B自体のZ軸方向の奥行きも吸気口703がない分短くすることができる。したがって、通信装置100B全体のZ軸方向の奥行きをさらに短縮できる。
さらに、実施例2では、ファブリックカード103Bをバックプレーン106Bより正面201側に配置することで、ラインカード102B上のスイッチチップ301とファブリックカード103B上のファブリックチップ311とを結ぶ配線長を短縮することができる。したがって、スイッチチップ301とファブリックチップ311との間の信号伝送性能をさらに高めることができる。
つぎに、実施例3について説明する。上述した実施例1では、ラインカード102Aとファブリックカード103Aのいずれもがバックプレーン106Aと直接接続するコネクタを有するため、当該コネクタの配置位置が基準位置となってラインカード102Aとファブリックカード103Aが直交型コネクタ302-2、312-2により直接接続する部分も容易に結合可能である。
一方、上述した実施例2ではファブリックカード103Bがバックプレーン106Bと直接接続するコネクタを持たないため、コントロールカード101B、ラインカード102B、ファブリックカード103B、電源ユニット104、およびファンユニット105Bを筐体107に挿入して組み立てる段階で、コントロールカード101B、ラインカード102B、ファブリックカード103B、電源ユニット104、およびファンユニット105Bの挿入順序によってはコネクタを結合する難易度が高くなる。
実施例3では、コントロールカード101B、ラインカード102B、ファブリックカード103B、電源ユニット104、およびファンユニット105Bの挿入順序に依存することなく、コネクタの結合を容易にする構成について、図15~図17を用いて説明する。なお、実施例3では、実施例1および実施例2との相違点を中心に説明するため、実施例1および実施例2と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
<筐体107とラインカード102Bとの間の案内構造例>
図15は、実施例3にかかる筐体107とラインカード102Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、筐体107の部分斜視図であり、(B)は、ラインカード102Bの部分斜視図である。(A)において、筐体107の側面板204の内側面1501には、Z軸方向に長尺な突条1502が設けられている。なお、図示はしないが反対側の側面板203の内側面にも突条1502が設けられている。(B)において、ラインカード102Bの側面板1503には、Z軸方向に長尺な溝1504が設けられている。なお、図示はしないが反対側の側面板にも溝1504が設けられている。突条1502および溝1504の組み合わせが案内構造を構成する。
図15は、実施例3にかかる筐体107とラインカード102Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、筐体107の部分斜視図であり、(B)は、ラインカード102Bの部分斜視図である。(A)において、筐体107の側面板204の内側面1501には、Z軸方向に長尺な突条1502が設けられている。なお、図示はしないが反対側の側面板203の内側面にも突条1502が設けられている。(B)において、ラインカード102Bの側面板1503には、Z軸方向に長尺な溝1504が設けられている。なお、図示はしないが反対側の側面板にも溝1504が設けられている。突条1502および溝1504の組み合わせが案内構造を構成する。
突条1502を溝1504に挿入してZプラス方向にラインカード102Bを摺動することで、ラインカード102Bが筐体107に挿入される。これにより、ラインカード102Bが筐体107内で適切な位置に配置される。
<筐体107とファブリックカード103Bとの間の案内構造例>
図16は、実施例3にかかる筐体107とファブリックカード103Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、筐体107の部分斜視図であり、説明上、上面板205の一部を切り欠いている。(B)は、ファブリックカード103Bの部分斜視図である。なお、図16では、給気口315は省略する。(A)において、筐体107の上面板205の内側面には、Z軸方向に長尺な突条1601が設けられている。(B)において、ファブリックカード103Bの上面板1602には、Z軸方向に長尺な溝1603が設けられている。突条1601および溝1603の組み合わせが案内構造を構成する。
図16は、実施例3にかかる筐体107とファブリックカード103Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、筐体107の部分斜視図であり、説明上、上面板205の一部を切り欠いている。(B)は、ファブリックカード103Bの部分斜視図である。なお、図16では、給気口315は省略する。(A)において、筐体107の上面板205の内側面には、Z軸方向に長尺な突条1601が設けられている。(B)において、ファブリックカード103Bの上面板1602には、Z軸方向に長尺な溝1603が設けられている。突条1601および溝1603の組み合わせが案内構造を構成する。
突条1601を溝1603に挿入してZマイナス方向にファブリックカード103Bを摺動することで、ファブリックカード103Bが筐体107に挿入される。これにより、ファブリックカード103Bが筐体107内で適切な位置に配置される。
図15および図16のような構成を採ることにより、ラインカード102Bとファブリックカード103Bのそれぞれが筐体107内で適切な位置に配置されるようになり、コネクタ302-2、312-2の嵌合精度を補償することができる。
なお、図15では、筐体107とラインカード102Bとの間の案内構造例について説明したが、筐体107とコントロールカード101Bとの間の案内構造についても同様に構成してもよい。これにより、コントロールカード101Bが筐体107内で適切な位置に配置されるようになり、コネクタ402-3、312-2の嵌合精度を補償することができる。
<ラインカード102Bとファブリックカード103Bとの間の案内構造例>
図17は、実施例3にかかるラインカード102Bとファブリックカード103Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、ラインカード102Bの部分斜視図であり、(B)は、ファブリックカード103Bの部分斜視図である。なお、図17では、給気口304、排気口307、給気口315は省略する。(A)において、ラインカード102Bの凹部1006における両側面板1701には、Z軸方向に長尺な突条1702が設けられている。(B)において、ファブリックカード103Bの側面板318には、Z軸方向に長尺な溝1703が設けられている。突条1702および溝1703の組み合わせが案内構造を構成する。
図17は、実施例3にかかるラインカード102Bとファブリックカード103Bとの間の案内構造例を示す部分斜視図である。(A)は、ラインカード102Bの部分斜視図であり、(B)は、ファブリックカード103Bの部分斜視図である。なお、図17では、給気口304、排気口307、給気口315は省略する。(A)において、ラインカード102Bの凹部1006における両側面板1701には、Z軸方向に長尺な突条1702が設けられている。(B)において、ファブリックカード103Bの側面板318には、Z軸方向に長尺な溝1703が設けられている。突条1702および溝1703の組み合わせが案内構造を構成する。
ラインカード102Bが筐体107に挿入済みの状態で、突条1702を溝1703に挿入してZマイナス方向にファブリックカード103Bを摺動することで、ファブリックカード103Bがラインカード102Bに結合する。これにより、ラインカード102Bとファブリックカード103Bのそれぞれが適切な位置に配置されるようになり、コネクタ302-2、312-2の嵌合精度を補償することができる。
なお、実施例3では、図15~図17のうち少なくとも1つの案内構造が通信装置100Bに適用されればよい。
また、図15~図17に示した案内構造は一例であり、突条1502、1601、1702を溝にし、溝1504、1603、1703を突条にしてもよい。また、突条および溝の組み合わせに限らず、案内構造は、インナーレールおよびアウターレールの組み合わせであるスライドレール構造やガイドレール構造でもよい。この場合、インナーレールはアウターレールに対し着脱可能となる。
つぎに、実施例4について説明する。上述した実施例3では、案内構造を用いてコネクタ間の嵌合精度を補償したが、実施例4では、案内構造を用いずに嵌合精度を補償する例について説明する。なお、実施例4では、実施例1~実施例3との相違点を中心に説明するため、実施例1~実施例3と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
<ラインカード102Cおよびファブリックカード103B>
図18は、実施例4にかかるラインカード102Cおよびファブリックカード103Bの単体構造を示す正面斜視図である。
図18は、実施例4にかかるラインカード102Cおよびファブリックカード103Bの単体構造を示す正面斜視図である。
ラインカード102Bとラインカード102Cとの相違点は、背面202側の凹凸の数である。具体的には、たとえば、ラインカード102Cは、凹部1806と、凸部1808と、を有する。凹部1806の数は、ファブリックカード103Bと同数である。凹部1806は排気口1807を有し、凸部1808は通風孔1805を有する。また、コネクタ302-2は、凹部1806の排気口1807よりも正面201側に配置される。
ラインカード102Cの凹部1806のX軸方向の幅とファブリックカード103BのX軸方向の幅とは同じ幅であり、ファブリックカード103Bを凹部1806に挿入することで、ファブリックカード103Bが凹部1806の側面板で挟持された状態で、コネクタ302-2、312-2が結合する。
これにより、案内構造を用いずにコネクタ302-2、312-2の嵌合精度を補償することができる。また、実施例3のような案内構造を設ける必要がないため、そのような加工が製造時に不要となり、製造コストの低減化を図ることとができる。
つぎに、実施例5について説明する。上述した実施例2~実施例4では、ラインカード102B、102Cとコントロールカード101Bの双方に凹部1006、1806、1107を設け、バックプレーン106よりも正面201側にファブリックカード103が配置される構造とした。これに対し、実施例5では、ラインカード102B、102C側に設けていた凹部1006、1806をファブリックカード103側に分散する構成について説明する。なお、実施例5では、実施例1~実施例4との相違点を中心に説明するため、実施例1~実施例4と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
<ラインカード102Dおよびファブリックカード103C>
図19は、実施例5にかかるラインカード102Dおよびファブリックカード103Cの単体構造を示す正面斜視図である。実施例4の図18との相違点について説明すると、ラインカード102Dにおいて、凹部1806のコネクタ302-2がラインカード102D内部ではなくラインカード102D外部に露出している点である。
図19は、実施例5にかかるラインカード102Dおよびファブリックカード103Cの単体構造を示す正面斜視図である。実施例4の図18との相違点について説明すると、ラインカード102Dにおいて、凹部1806のコネクタ302-2がラインカード102D内部ではなくラインカード102D外部に露出している点である。
また、ファブリックカード103Cは、Zマイナス方向に突出する凸部1913と、2つの近接する凸部1913の間の凹部1914と、を有する。凸部1913は、ラインカード102Dの凸部1806と対向する面に給気口1915を有する。
また、ファブリックカード103Cの凹部1914には、ラインカード102Dのコネクタ302-2と結合するコネクタ312-2が設けられる。なお、最上部の凸部1913の上部には、コネクタ312-1が設けられる。
図20は、実施例5にかかるラインカード102Dおよびファブリックカード103Cの部分側断面図である。図21は、実施例5にかかるラインカード102Dおよびファブリックカード103Cの部分平断面図である。(A)は、ラインカード102Dとファブリックカード103Cとの接続前の状態を示す。(B)は、ラインカード102Dとファブリックカード103Cとの接続状態を示す。なお、ラインカード102Dは、すでに筐体107に挿入された状態とする。
(B)に示したように、ラインカード102Dの凹部1806に、ファブリックカード103Cの凸部1913が挿入されると、ラインカード102Dのコネクタ302-2とファブリックカード103Cのコネクタ312-2とが結合し、回路基板300と回路基板310とが電気的に接続される。
これにより、図20に示したように、ファブリックカード103Cの近接する2つの凸部1913の間に、ラインカード102Dの凹部1806のコネクタ302-2がコネクタ312-2と結合されて挟持される。また、図21に示したように、ラインカード102Dの近接する2つの凸部308,1808の間に、ファブリックカード103Cの凸部1913が挟持される。
また、ラインカード102Dの排気口1807とファブリックカード103Cの給気口1915とが連通し、冷却風がラインカード102Dからファブリックカード103Cに流れ、給気口317から排気される。
このように、実施例5によれば、ラインカード102Dおよびファブリックカード103Cの接続により、ラインカード102Dの凸部308、1808および凹部1806と、ファブリックカード103Cの凸部1913および凹部1914が噛み合って挟持しあう。これにより、実施例3のような案内構造を有しない構造であっても、コネクタ302-2、312-2間の嵌合精度を補償することができる。ただし、より嵌合精度を高めるために、実施例3のような案内構造を有してもよい。
また、ラインカード102Dの凹部1806のZ軸方向の深さを、実施例4よりも浅くすることで、ラインカード102D内の容積を拡大することができる。これにより、ラインカード102D内の回路基板300における配線面積や回路基板300上の回路部品の実装空間の拡大を図ることができる。
このように、上述した通信装置100によれば、モジュール間の信号伝送の高速性や通信装置100の体積当たりのパケット処理能力を損なうことなく、モジュールの冷却効率の向上を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例および同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100(100A、100B) 通信装置
101(101A、101B) コントロールカード
102(102A~102D) ラインカード
103(102A~102C) ファブリックカード
104 電源ユニット
105(105A、105B) ファンユニット
106(106A、106B) バックプレーン
107 筐体
101(101A、101B) コントロールカード
102(102A~102D) ラインカード
103(102A~102C) ファブリックカード
104 電源ユニット
105(105A、105B) ファンユニット
106(106A、106B) バックプレーン
107 筐体
Claims (13)
- 筐体と、
前記筐体内に設けられ、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、貫通孔と、を有する配線基板を有し、
前記第1面は、第1吸気口から第1排気口への第1方向の第1通風路に通信に関する第1電子部品を有する第1ユニットに接続可能であり、
前記貫通孔は、第2吸気口から第2排気口への前記第1方向の第2通風路に通信に関する第2電子部品を有する第2ユニットが前記第2面から挿入可能であり、
前記貫通孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第2ユニットが前記第2面から前記貫通孔に挿入されると、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記第1面側で接続する位置に配置される、
ことを特徴とする通信装置。 - 筐体と、
前記筐体内に設けられ、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、通風孔と、を有する配線基板を有し、
前記第1面は、第1吸気口から第1排気口への第1方向の第1通風路に通信に関する第1電子部品を有する第1ユニットに接続可能であり、
前記第2面は、第3吸気口から第3排気口への前記第1方向の第3通風路により吸排気するファンを有する第3ユニットに接続可能であり、
前記通風孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第3ユニットが前記第2面に接続されると、前記第1排気口と前記第3吸気口とが前記通風孔で連通する位置に配置される、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記配線基板は、通風孔を有し、
前記第2面は、第3吸気口から第3排気口への前記第1方向の第3通風路により吸排気するファンを有する第3ユニットに接続可能であり、
前記通風孔は、前記第1ユニットが前記第1面に接続され、かつ、前記第3ユニットが前記第2面に接続されると、前記第1排気口と前記第3吸気口とが前記通風孔で連通する位置に配置される、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置であって、
前記第1ユニットと、
前記第2ユニットと、
前記第3ユニットと、
を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項4に記載の通信装置であって、
前記第1ユニットの前記第1面に対向する第3面は、前記第1方向に突出した第1凸部と前記第1方向とは逆方向である第2方向に凹んだ第1凹部とを有する凹凸形状であり、
前記第1凸部は、前記第1面と接続され、
前記第1凹部は、前記貫通孔に挿入された前記第2ユニットと前記第1面側で接続される、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置であって、
前記貫通孔は、他の第3ユニットが、前記第2面に接続されると、前記第2排気口と前記他の第3ユニットの前記第3吸気口とを連通する位置に配置される、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記第1ユニットと、
前記第2ユニットと、
を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項7に記載の通信装置であって、
前記筐体および前記第1ユニットは、前記第1ユニットを前記第1方向および前記第1方向とは逆方向である第2方向に案内する第1案内構造を有する、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項7に記載の通信装置であって、
前記筐体および前記第2ユニットは、前記第2ユニットを前記第1方向および前記第1方向とは逆方向である第2方向に案内する第2案内構造を有する、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項7に記載の通信装置であって、
前記第1ユニットの前記第1面に対向する第3面は、前記第1方向に突出した第1凸部と前記第1方向とは逆方向である第2方向に凹んだ第1凹部とを有する凹凸形状であり、
前記第1凸部は、前記第1面と接続され、
前記第1凹部は、前記貫通孔に挿入された前記第2ユニットと前記第1面側で接続される、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項10に記載の通信装置であって、
前記第1凹部および前記第2ユニットは、前記第2ユニットを前記第1方向および前記第2方向に案内する第3案内構造を有する、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項10に記載の通信装置であって、
近接する2つの前記第1凸部は、当該2つの前記第1凸部の間の前記第1凹部に挿入される前記第2ユニットを挟持する、
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項12に記載の通信装置であって、
前記第1ユニットは、前記第1電子部品と接続され、前記第1凹部に前記第2ユニットと接続する第1接続部を有し、
前記第2ユニットの前記第3面に対向する第4面は、前記第2方向に突出した第2凸部と前記第1方向に凹んだ第2凹部とを有する凹凸形状であり、
前記第2ユニットは、前記第2電子部品と接続され、前記第2凹部に前記第1接続部と接続する第2接続部を有し、
近接する2つの前記第2凸部は、前記第1接続部および前記第2接続部が接続された状態で、当該2つの前記第2凸部の間の前記第2凹部に挿入される前記第1接続部を挟持する、
ことを特徴とする通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022198157A JP2024084010A (ja) | 2022-12-12 | 2022-12-12 | 通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=91586555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022198157A Pending JP2024084010A (ja) | 2022-12-12 | 2022-12-12 | 通信装置 |
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Country | Link |
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-
2022
- 2022-12-12 JP JP2022198157A patent/JP2024084010A/ja active Pending
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