JP2024083100A - 機能水供給システム及び機能水利用機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1機能水の濃度低下を抑制する。【解決手段】機能水供給システム1は、第1吐水部11と、第2吐水部12と、機能水生成部13と、切替部14と、制御部15と、を備える。第1吐水部11は、第1機能水W1を吐水する。第2吐水部12は、原水W0を吐水する。機能水生成部13は、少なくとも第1機能水W1を生成し、生成した第1機能水W1を第1吐水部11に供給する。切替部14は、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させる第1吐水状態と、第1吐水部11を止水させる第1止水状態と、を切り替え、かつ、第2吐水部12から原水W0を吐水させる第2吐水状態と、第2吐水部12を止水させる第2止水状態と、を切り替える。制御部15は、第1吐水状態の期間よりも前に第2吐水状態の期間が開始するように切替部14を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に機能水供給システム及び機能水利用機器に関し、より詳細には、複数の吐水部を備える機能水供給システム、及び機能水供給システムを備える機能水利用機器に関する。
特許文献1には、ボウル部と、ボウル部の上方に配置された水洗装置ユニット(機能水供給システム)と、を備える洗面台(機能水利用機器)が記載されている。水洗装置ユニットは、第1の吐水部(第2吐水部)と、第2の吐水部(第1吐水部)と、を含む。第1の吐水部は、洗面、手洗い等に使用する水道水(原水)をボウル部に向けて吐水する。第2の吐水部は、所定のタイミングで除菌作用を有する機能水(第1機能水)をボウル部に向けて吐水する。
特開2018-84137号公報
特許文献1に記載の洗面台では、例えば、皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物がボウル部に残っている状態で機能水(第1機能水)を吐水すると、ボウル部に付着している有機物との接触により機能水(第1機能水)の濃度が低下する場合がある。
本開示の目的は、第1機能水の濃度低下を抑制することが可能な機能水供給システム及び機能水利用機器を提供することにある。
本開示の一態様に係る機能水供給システムは、洗浄対象物の洗浄に用いられる機能水供給システムである。前記機能水供給システムは、第1吐水部と、第2吐水部と、機能水生成部と、切替部と、制御部と、を備える。前記第1吐水部は、前記洗浄対象物の洗浄部位に向けて第1機能水を吐水する。前記第2吐水部は、前記洗浄部位に向けて前記第1機能水よりも濃度の低い第2機能水又は原水を吐水する。前記機能水生成部は、少なくとも前記第1機能水を生成し、生成した前記第1機能水を前記第1吐水部に供給する。前記切替部は、前記第1吐水部から前記第1機能水を吐水させる第1吐水状態と、前記第1吐水部を止水させる第1止水状態と、を切り替え、かつ、前記第2吐水部から前記第2機能水又は前記原水を吐水させる第2吐水状態と、前記第2吐水部を止水させる第2止水状態と、を切り替える。前記制御部は、前記第1吐水状態の期間である第1期間よりも前に前記第2吐水状態の期間である第2期間が開始するように前記切替部を制御する。
本開示の一態様に係る機能水利用機器は、前記機能水供給システムと、前記洗浄対象物と、を備える。
本開示の一態様に係る機能水供給システム及び機能水利用機器によれば、第1機能水の濃度低下を抑制することが可能となる。
図1は、実施形態1に係る機能水供給システムのブロック図である。 図2は、実施形態1に係る機能水利用機器の概略図である。 図3は、同上の機能水供給システムの動作を示すタイミング図である。 図4は、同上の機能水供給システムの別の動作を示すタイミング図である。 図5は、実施形態1の変形例1に係る機能水供給システムの動作を示すタイミング図である。 図6は、実施形態1の変形例2に係る機能水供給システムの動作を示すタイミング図である。 図7は、実施形態1の変形例3に係る機能水供給システムの動作を示すタイミング図である。 図8は、実施形態1の変形例4に係る機能水供給システムの動作を示すタイミング図である。 図9は、実施形態2に係る機能水供給システムのブロック図である。
以下、実施形態1,2に係る機能水供給システム及び機能水利用機器について、図面を参照して説明する。下記の実施形態1,2において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、下記の実施形態1,2で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、下記の実施形態1,2に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
(1)概要
まず、実施形態1に係る機能水供給システム1及び機能水利用機器20の概要について、図1及び図2を参照して説明する。
実施形態1に係る機能水供給システム1は、図1及び図2に示すように、機能水利用機器20の洗浄対象物2に対して第1機能水W1を供給するためのシステムである。言い換えると、機能水供給システム1は、洗浄対象物2の洗浄に用いられるシステムである。機能水利用機器20は、例えば、水回り機器である。より詳細には、機能水利用機器20は、例えば、洗面台100である。機能水利用機器20は、図1及び図2に示すように、機能水供給システム1と、洗浄対象物2と、を備える。洗浄対象物2は、機能水供給システム1から供給される第1機能水W1によって洗浄される。第1機能水W1は、例えば、オゾン水、次亜塩素酸水、銀イオン水、亜鉛イオン水又は銅イオン水からなる除菌水(電解水)である。
実施形態1に係る機能水供給システム1は、図1に示すように、第1吐水部11と、第2吐水部12と、機能水生成部13と、切替部14と、制御部15と、を備える。第1吐水部11は、洗浄対象物2の洗浄部位21(図2参照)に向けて第1機能水W1を吐水する。第2吐水部12は、洗浄対象物2の洗浄部位21に向けて原水W0を吐水する。機能水生成部13は、少なくとも第1機能水W1を生成し、生成した第1機能水W1を第1吐水部11に供給する。切替部14は、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させる第1吐水状態と、第1吐水部11を止水させる第1止水状態と、を切り替え、かつ、第2吐水部12から原水W0を吐水させる第2吐水状態と、第2吐水部12を止水させる第2止水状態と、を切り替える。制御部15は、第1吐水状態の期間である第1期間T1(図3参照)よりも前に第2吐水状態の期間である第2期間T2(図3参照)が開始されるように切替部14を制御する。
実施形態1に係る機能水供給システム1では、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させる前に、第2吐水部12から原水W0を吐水させているので、例えば、洗浄対象物2の洗浄部位21に皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物が残っていても、原水W0により上記有機物を洗い流すことが可能となる。これにより、第1機能水W1が上記有機物に接触することを抑制することが可能となり、その結果、第1機能水W1の濃度低下を抑制することが可能となる。
(2)詳細
次に、実施形態1に係る機能水供給システム1及び機能水利用機器20の構成について、図1~図3を参照して説明する。
機能水利用機器20は、図1及び図2に示すように、機能水供給システム1と、洗浄対象物2と、を備える。
(2.1)機能水供給システム
機能水供給システム1は、上述したように、洗浄対象物2の洗浄に用いられるシステムである。機能水供給システム1は、図1に示すように、第1吐水部11と、第2吐水部12と、機能水生成部13と、切替部14と、制御部15と、を備える。また、機能水供給システム1は、原水供給部16と、検知部17と、を更に備える。ここで、図1における矢印は、原水W0又は第1機能水W1の流れを示している。
(2.1.1)第1吐水部
第1吐水部11は、洗浄対象物2の洗浄部位21に向けて第1機能水W1を吐水する。洗浄対象物2は、例えば、洗面台100の洗面ボウル103である。洗浄対象物2の洗浄部位21は、洗面ボウル103の底面に設けられた排水口1031である。第1吐水部11は、洗面ボウル103の上方に設けられている。
第1機能水W1は、例えば、オゾン水、次亜塩素酸水、銀イオン水、亜鉛イオン水又は銅イオン水からなる除菌水である。本実施形態では一例として、第1機能水W1はオゾン水である。オゾン水は、即効性及び自己分解性を有する機能水である。機能水供給システム1では、第1吐水部11から排水口1031(洗浄部位21)に向けて吐水された第1機能水W1によって、排水口1031を洗浄及び除菌することが可能となる。第1吐水部11から第1機能水W1を吐水する工程が衛生工程(本洗浄工程)である。
第1吐水部11は、第1機能水W1を吐出する吐水口を備えていればよく、例えば、洗面台100の洗面台本体101に吐水口を設けた構成、及びパイプを含む。
(2.1.2)第2吐水部
第2吐水部12は、洗浄対象物2の洗浄部位21に向けて原水W0を吐水する。第2吐水部12は、第1吐水部11と同様、洗面ボウル103の上方に設けられている。第1吐水部11と第2吐水部12とは、一方向(図2の左右方向)に沿って並んでいる。図2の例では、一方向における第2吐水部12と排水口1031との間の距離は、一方向における第1吐水部11と排水口1031との間の距離よりも短い。
第2吐水部12から洗浄部位21としての排水口1031に向けて原水W0を吐水することによって、排水口1031に残っている皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物を洗い流すことが可能となる。第2吐水部12から原水W0を吐水する工程が予備洗浄工程である。本開示における「原水」は、浄水処理を行う前の水(例えば、天然水)と、浄水処理を行った後の水(例えば、水道水)と、を含む。本実施形態では一例として、原水W0は水道水である。
第2吐水部12は、原水W0を吐出する吐水口を備えていればよく、例えば、洗面台100の洗面台本体101に吐水口を設けた構成、及びパイプを含む。
(2.1.3)機能水生成部
機能水生成部13は、少なくとも第1機能水W1を生成し、生成した第1機能水W1を第1吐水部11に供給する。より詳細には、機能水生成部13は、原水供給部16から供給される原水W0を用いて第1機能水W1を生成し、生成した第1機能水W1を第1吐水部11に供給する。
機能水生成部13は、図示を省略しているが、電解槽と、陽極と、陰極と、導電性膜と、を有する。導電性膜は、陽極と陰極との間に配置されている。陽極、陰極及び導電性膜は、電解槽内に収納されている。機能水生成部13は、原水供給部16から供給される原水W0を電気分解することでオゾンを発生させ、電気分解により発生したオゾンを原水W0に溶解させることで、オゾン水(第1機能水W1)を生成する。
より具体的には、電解槽内に原水W0が供給されている状態で、陽極と陰極との間に駆動電圧が印加されると、導電性膜を介して陽極と陰極との間に電位差が生じる。陽極と陰極との間に電位差が生じることで、陽極、導電性膜及び陰極が通電して、陽極から陰極に向かって駆動電流が流れる。駆動電流が流れると、原水W0が電気分解されて、導電性膜と陽極との界面近傍でオゾンが発生する。オゾンは、電解槽内において原水W0に溶解し、オゾン水(第1機能水W1)が生成される。
陽極と陰極との間に印加される駆動電圧は、数ボルト~数十ボルトであり、駆動電流が大きい程(駆動電圧が高い程)、オゾンの発生量が大きくなる。すなわち、機能水生成部13では、駆動電流を調整することで、第1機能水W1に含まれるオゾンの量を調整することができる。より詳細には、機能水生成部13は、駆動電流を増加させて、生成されるオゾンの量を増加させることで、第1機能水W1に含まれるオゾンの量を増やすことができ、その結果、第1機能水W1による除菌機能を向上させることが可能となる。また、機能水生成部13は、駆動電流を減少させて、生成されるオゾンの量を減少させることで、第1機能水W1に含まれるオゾンの量を減らすことができ、その結果、第1機能水W1による除菌機能を低下させることが可能となる。
なお、機能水生成部13は、上記の構成に限らず、他の構成であってもよい。
(2.1.4)切替部
切替部14は、原水W0の給水経路において、第1吐水部11及び第2吐水部12と原水供給部16との間に設けられている。切替部14は、第1吐水状態と第1止水状態とを切り替え、かつ第2吐水状態と第2止水状態とを切り替える。第1吐水状態は、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水している状態である。第1止水状態は、第1吐水部11を止水させている状態である。第2吐水状態は、第2吐水部12から原水W0を吐水している状態である。第2止水状態は、第2吐水部12を止水させている状態である。切替部14は、第1切替部141と、第2切替部142と、を含む。
第1切替部141は、第1吐水部11に対応し、第1吐水部11と原水供給部16との間の第1給水経路に設けられている。第1切替部141は、第1吐水状態と第1止水状態とを切り替える。第1切替部141は、例えば、電磁弁を含む。第1切替部141は、制御部15からの第1切替信号に従って電磁弁を開閉させることで、第1吐水状態と第1止水状態とを切り替える。
第2切替部142は、第2吐水部12に対応し、第2吐水部12と原水供給部16との間の第2給水経路に設けられている。第2切替部142は、第2吐水状態と第2止水状態とを切り替える。第2切替部142は、第1切替部141と同様、例えば、電磁弁を含む。第2切替部142は、制御部15からの第2切替信号に従って電磁弁を開閉させることで、第2吐水状態と第2止水状態とを切り替える。
(2.1.5)制御部
制御部15は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。機能水供給システム1では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、制御部15の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部15は、機能水生成部13、切替部14及び検知部17の各々に電気的に接続されている。制御部15は、機能水生成部13に生成信号を出力することにより、機能水生成部13に第1機能水W1に生成させる。制御部15は、切替部14の第1切替部141に第1切替信号を出力することにより、第1切替部141の電磁弁を開閉させる。制御部15は、切替部14の第2切替部142に第2切替信号を出力することにより、第2切替部142の電磁弁を開閉させる。制御部15は、検知部17の検知結果を取得する。検知部17の検知結果は、後述するように、洗浄対象物2の使用者が第2吐水部12を使用している使用状態を含む。
制御部15は、第1吐水状態の期間である第1期間T1(図)よりも前に、第2吐水状態の期間である第2期間T2が開始されるように、切替部14を制御する。より詳細には、制御部15は、切替部14の第2切替部142に第2切替信号を出力して第2切替部142の電磁弁を開状態にした後、切替部14の第1切替部141に第1切替信号を出力して第1切替部141の電磁弁を開状態にする。
このとき、制御部15は、図3に示すように、第1期間T1と第2期間T2とが重なるように、切替部14を制御することが好ましい。図3の例では、期間T3が、第1期間T1と第2期間T2とが重なっている期間である。より詳細には、第2吐水部12は、第2期間T2にわたって第2吐水状態になっており、時刻t12のときに第2止水状態に切り替わる。一方、第1吐水部11は、時刻t11までは第1止水状態になっており、時刻t11のときに第1吐水状態に切り替わる。すなわち、期間T3は、第1吐水部11からの第1機能水W1の吐水を開始する時刻t11と、第2吐水部12からの原水W0の吐水を終了する時刻t12との差分である。このように、第1期間T1と第2期間T2とが重なることで、洗浄対象物2の洗浄部位21の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。本開示でいう「第1期間T1と第2期間T2とが重なる」とは、図3に示すように、第1期間T1の一部と第2期間T2の一部とが重なっていることをいう。
また、制御部15は、洗浄対象物2の使用者が第2吐水部12を使用している使用状態を後述の検知部17が検知しなくなってから規定時間(例えば、10秒)が経過すると、第1期間T1よりも前に第2期間T2が開始するように、切替部14を制御することが好ましい。このように、洗浄対象物2が使用されたことを検知してから原水W0及び第1機能水W1を吐水するので、洗浄対象物2の汚れに対して確実に洗浄することが可能となる。上記使用者が第2吐水部12を使用している期間が使用者利用工程である。また、検知部17が上記使用状態を検知しなくなってから規定時間が経過するまでの期間が待機工程である。
(2.1.6)原水供給部
原水供給部16は、原水W0を供給する。原水供給部16は、例えば、水道である。したがって、原水供給部16から供給される原水W0は水道水である。原水供給部16は、切替部14の第1切替部141を介して、機能水生成部13に原水W0を供給する。また、原水供給部16は、切替部14の第2切替部142を介して、第2吐水部12に原水W0を供給する。
なお、原水供給部16は、水道に限らず、例えば、ポンプであってもよい。
(2.1.7)検知部
検知部17は、洗浄対象物2の使用者が第2吐水部12を使用している使用状態を検知する。洗浄対象物2は、上述したように、洗面台100の洗面ボウル103である。検知部17は、例えば、赤外線式の人感センサを含む。
検知部17は、例えば、第2吐水部12の下方に設けられており、第2吐水部12にかざした使用者の手を検知する。検知部17は、例えば、上記使用状態を検知している検知期間においてハイレベルの検知信号を出力する。制御部15は、検知部17からの検知信号がハイレベルであることをもって上記使用状態を検知する。
(2.2)洗浄対象物
洗浄対象物2は、上述の機能水供給システム1から供給される第1機能水W1によって洗浄される。洗浄対象物2は、図2に示すように、洗面台100に設けられた洗面ボウル103である。洗面ボウル103は、図2に示すように、排水口1031(洗浄部位21)を有する。排水口1031は、洗面ボウル103の底面に設けられている。第1吐水部11から吐水された第1機能水W1、及び第2吐水部12から吐水された原水W0は、洗面ボウル103の表面に沿って流れていき、排水口1031を通って排水される。
洗面台100は、洗面台本体101と、第1キャビネット102と、を備える。洗面台本体101は、上述の洗面ボウル103と、第2キャビネット104と、を有する。第1キャビネット102は、鏡105を有する。第1キャビネット102は、洗面台本体101の後部上方に配置されている。
上述の第1吐水部11及び第2吐水部12は、図2に示すように、洗面ボウル103の上方に設けられている。第1吐水部11及び第2吐水部12は、左右方向に沿って並んでいる。より詳細には、左右方向における第2吐水部12と排水口1031との距離は、左右方向における第1吐水部11と排水口1031との距離よりも短い。
(3)動作
(3.1)基本動作
まず、実施形態1に係る機能水供給システム1の基本動作について、図3を参照して説明する。
制御部15は、第2吐水部12から原水W0を吐水させるために、切替部14の第2切替部142に対して第2切替信号を出力する。これにより、第2切替部142の電磁弁が開状態になり、原水供給部16から供給された原水W0が第2切替部142を通って第2吐水部12から吐水される。第2吐水部12は、時刻t12までの第2期間T2において、洗浄部位21に向けて原水W0を吐水する。すなわち、第2期間T2が第2吐水状態の期間である。また、時刻t12以降の期間が第2止水状態の期間である。
制御部15は、第2吐水部12からの原水W0の吐水を開始してから一定時間が経過する時刻t11のときに、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させるために、機能水生成部13に対して生成信号を出力し、かつ切替部14の第1切替部141に対して第1切替信号を出力する。これにより、第1切替部141の電磁弁が開状態になり、原水供給部16からの原水W0が第1切替部141を通って機能水生成部13に供給される。機能水生成部13は、原水供給部16から供給された原水W0を用いて第1機能水W1を生成し、生成した第1機能水W1を第1吐水部11に供給する。その結果、第1吐水部11から第1機能水W1が吐水される。第1吐水部11は、時刻t11からの第1期間T1において、洗浄部位21に向けて第1機能水W1を吐水する。すなわち、第1期間T1が第1吐水状態の期間である。また、時刻t11以前の期間が第1止水状態の期間である。
制御部15は、第1吐水部11からの第1機能水W1の吐水が開始してから期間T3が経過する時刻t12のときに、第2吐水部12からの原水W0の吐水を終了させるために、第2切替部142への第2切替信号の出力を停止する。これにより、第2切替部142が閉状態になり、第2吐水部12からの原水W0の吐水が終了する。
(3.2)着水タイミング
次に、原水W0及び第1機能水W1の洗浄部位21への着水タイミングについて、図4を参照して説明する。図4における上側のタイミング図は、原水W0の洗浄対象21へ着水のタイミングを示す。図4における下側のタイミング図は、第1吐水部11から吐水される第1機能水W1の濃度を示す。
図4の例では、制御部15は、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1の洗浄部位21(本実施形態では、洗面ボウル103の排水口1031)への着水が開始される第1タイミングt1が、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2よりも後になるように、切替部14を制御する。
第2吐水部12から吐水された原水W0は、時刻t2(第2タイミングt2)のときに洗浄部位21への着水が終了する。一方、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1は、時刻t1(第1タイミングt1)のときに洗浄部位21への着水が開始される。ここで、時刻t1以前では、第1吐水部11と機能水生成部13との間の給水路に残っている残水が第1吐水部11から吐水される。すなわち、図4の例では、第2吐水部12から原水W0を吐水している間に第1吐水部11から上記残水が吐水されるので、洗浄部位21の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
(4)効果
実施形態1に係る機能水供給システム1では、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させる前に、第2吐水部12から原水W0を吐水させているので、例えば、洗浄部位21(排水口1031)に皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物が残っていても、原水W0により上記有機物を洗い流すことが可能となる。これにより、第1機能水W1が上記有機物に接触することを抑制することが可能となり、その結果、第1機能水W1の濃度低下を抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係る機能水供給システム1では、制御部15は、第1期間T1と第2期間T2とが重なるように切替部14を制御している。これにより、第1期間T1と第2期間T2とが重なっていない場合に比べて、洗浄部位21の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
また、実施形態1に係る機能水供給システム1では、制御部15は、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1の洗浄部位21への着水が開始される第1タイミングt1が、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2よりも後になるように、切替部14を制御している。これにより、第2吐水部12から原水W0を吐水させている間に、第1吐水部11と機能水生成部13との間の給水路に残っている残水を吐水することが可能となる。その結果、洗浄部位21の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
また、実施形態1に係る機能水供給システム1では、制御部15は、洗浄対象物2の使用者が第2吐水部12を使用している使用状態を検知部17が検知しなくなってから規定時間が経過すると、第1期間T1よりも前に第2期間T2が開始するように切替部14を制御している。これにより、洗浄対象物2が使用されたことを検知してから原水W0及び第1機能水W1を吐水するので、洗浄対象物2の汚れに対して確実に洗浄することが可能となる。
また、実施形態1に係る機能水供給システム1では、第2吐水部12は原水W0を吐水しており、第2吐水部12が第2機能水W2(図9参照)を吐水する場合に比べて、設備を簡略化することが可能となる。
また、実施形態1に係る機能水供給システム1では、切替部14は、第1吐水状態と第2止水状態とを切り替える第1切替部141と、第2吐水状態と第2止水状態とを切り替える第2切替部142と、を含んでいる。これにより、第1吐水部11と第2吐水部12とを別々に制御することが可能となる。
(5)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(5.1)変形例1
制御部15は、図5に示すように、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1の洗浄部位21への着水が開始される第1タイミングt1と、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2とが一致するように切替部14を制御してもよい。
この場合、制御部15は、第1吐水部11から吐水される第1機能水W1の流量、及び第1機能水W1の飛距離(第1吐水部11から洗浄部位21までの距離)に基づいて、第1機能水W1が洗浄部位21に着水するまでの時間を算出する。また、制御部15は、第1切替部141の電磁弁を開状態にする時間、及び第1機能水W1の生成を機能水生成部13に開始させる時間に基づいて、第2切替部142の電磁弁を閉状態にするタイミングを算出する。
これにより、第2吐水部12から原水W0を吐水させている間に、第1吐水部11と機能水生成部13との間の給水路に残っている残水を第1吐水部11から吐水させることが可能となる。その結果、実施形態1で説明した図4の例に比べて、洗浄部位21の洗浄に要する時間を更に短縮することが可能となる。
(5.2)変形例2
制御部15は、図6に示すように、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1の洗浄部位21への着水が開始される第1タイミングt1が、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2よりも前になるように切替部14を制御してもよい。
第1吐水部11から吐水される第1機能水W1は、オゾンの濃度を高めるために、第2吐水部12から吐水される原水W0に比べて流量が少ない。このため、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1が洗浄部位21(排水口1031)に届かない場合がある。図6の例では、第2吐水部12から吐水された原水W0によって第1機能水W1を洗浄部位21に届かせることが可能となるため、第1機能水W1が洗浄部位21に届かないという事態が生じることを抑制することができる。
(5.3)変形例3
制御部15は、図7に示すように、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1のうち規定濃度a1に達した第1機能水W1の洗浄部位21への着水が開始される第1タイミングt1が、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2と同時になるように切替部14を制御してもよい。
機能水生成部13で生成される第1機能水W1の濃度が規定濃度a1に達するまでに時間を要する。このため、規定濃度a1未満の第1機能水W1については、第2吐水部12から原水W0を吐水させている間に第1吐水部11から吐水されるように、第1タイミングt1と第2タイミングt2とを一致させる。これにより、図5の例に比べて、洗浄部位21の洗浄に要する時間を更に短縮することが可能となる。
(5.4)変形例4
制御部15は、図8に示すように、第1吐水部11から吐水された第1機能水W1のうち規定濃度a1に達した第1機能水W1の洗浄部位21への着水が開始される第1タイミングt1が、第2吐水部12から吐水された原水W0の洗浄部位21への着水が終了する第2タイミングt2よりも前になるように切替部14を制御してもよい。
変形例3と同様、機能水生成部13で生成される第1機能水W1の濃度が規定濃度a1に達するまでに時間を要する。このため、規定濃度a1未満の第1機能水W1については、第2吐水部12から原水W0を吐水させている間に第1吐水部11から吐水されるように、第1タイミングt1を第2タイミングt2よりも前のタイミングとする。これにより、図5の例に比べて、洗浄部位21の洗浄に要する時間を更に短縮することが可能となる。
(5.5)変形例5
制御部15は、検知部17の検知結果に基づいて、使用期間と第2期間T2とが連続するように切替部14を制御してもよい。使用期間は、洗浄対象物2の使用者が第2吐水部12を使用している使用状態の期間である。検知部17は、実施形態1と同様、例えば、赤外線式の人感センサである。
制御部15は、例えば、検知部17により上記使用状態が検知されなくなったことをもって、上記使用者による第2吐水部12の使用が終了したと判断する。そして、制御部15は、使用期間と第2期間T2とが連続するように、第2吐水部12から原水W0を吐水させ続ける。これにより、洗浄部位21に残っている皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物を原水W0で洗い流すことが可能となり、その結果、後工程で吐水される第1機能水W1の効果を高めることが可能となる。
なお、検知部17は、人感センサに限らず、例えば、電子ボタンからなる吐水ボタンであってもよい。
(5.6)変形例6
第1機能水W1は、オゾン水に限らず、例えば、次亜塩素酸水、銀イオン水、亜鉛イオン水又は銅イオン水であってもよい。
(実施形態2)
実施形態2に係る機能水供給システム1Aについて、図9を参照して説明する。実施形態2に係る機能水供給システム1Aに関し、実施形態1に係る機能水供給システム1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る機能水供給システム1Aは、第2機能水生成部18を備えている点で、実施形態1に係る機能水供給システム1と相違する。
実施形態2に係る機能水供給システム1Aは、図9に示すように、第1吐水部11と、第2吐水部12と、第1機能水生成部(機能水生成部)13と、切替部14と、制御部15と、原水供給部16と、検知部17と、を備える。また、機能水供給システム1Aは、第2機能水生成部18を更に備える。
第2機能水生成部18は、原水供給部16と第2吐水部12との間に設けられている。第2機能水生成部18は、原水供給部16から供給される原水W0を用いて第2機能水W2を生成する。第2機能水W2は、第1機能水W1と同様、例えば、オゾン水である。第2機能水W2の濃度は、第1機能水W1の濃度よりも低い。なお、第2機能水生成部18の構成については第1機能水生成部13と同様であり、ここでは説明を省略する。
第2吐水部12は、図9に示すように、第2機能水生成部18で生成された第2機能水W2を吐水する。すなわち、第2吐水部12は、洗浄部位21に向けて第1機能水W1よりも濃度の低い第2機能水W2を吐水する。
実施形態2に係る機能水供給システム1Aでは、第1吐水部11から第1機能水W1を吐水させる前に、第2吐水部12から第1機能水W1よりも濃度の低い第2機能水W2を吐水させているので、例えば、洗浄部位21(本実施形態では、洗面ボウル103の排水口1031)に皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物が残っていても、第2機能水W2により上記有機物を洗い流すことが可能となる。これにより、第1機能水W1が上記有機物に接触することを抑制することが可能となり、その結果、第1機能水W1の濃度低下を抑制することが可能となる。
また、実施形態2に係る機能水供給システム1Aでは、第2吐水部12からも第2機能水W2を吐水しており、第2機能水W2によっても洗浄部位21の洗浄及び除菌を行うことが可能となる。
実施形態2では、第1機能水W1と第2機能水W2とが同じオゾン水であるが、第2機能水W2の濃度が第1機能水W1の濃度よりも低くなっていれば、第1機能水W1と第2機能水W2とが異なる機能水であってもよい。例えば、第1機能水W1が銀イオン水で、第2機能水W2がオゾン水であってもよい。また、第1機能水W1が銀イオン水で、第2機能水W2が次亜塩素酸水であってもよい。さらに、第1機能水W1は、銀イオン水の代わりに、亜鉛イオン水又は銅イオン水であってもよい。
(その他の変形例)
以下、その他の変形例を列挙する。
本開示における機能水供給システム1,1Aは、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における機能水供給システム1,1Aとしての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
また、機能水供給システム1,1Aにおける複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは機能水供給システム1,1Aに必須の構成ではなく、機能水供給システム1,1Aの構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、機能水供給システム1,1Aの少なくとも一部の機能、例えば、制御部15の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1,2において、複数の装置に分散されている機能水供給システム1,1Aの少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、切替部14と制御部15とに分散されている機能水供給システム1,1Aの一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
上述の機能水利用機器20は、水回り機器に限らず、例えば、家電機器又は厨房機器であってもよい。家電機器は、例えば、洗濯機、食洗機、冷蔵庫、又はウォーターサーバーである。厨房機器は、例えば、製氷機、ドリンクサーバー、又はソフトクリーム製造機である。水回り機器は、例えば、小便器、大便器、キッチン、洗面台、又は浴槽である。
上述の「除菌」という文言は、「殺菌」又は「滅菌」に置き換えてもよい。「除菌」は、菌を除いて、減らすことを意味する。「殺菌」は、「医薬品」又は「医薬部外品」に対して使用可能である。「滅菌」は、日本薬局方で「微生物の生存する確率が100万分の1以下になること」と定義されている。
(態様)
本明細書には、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る機能水供給システム(1;1A)は、洗浄対象物(2)の洗浄に用いられる機能水供給システム(1;1A)である。機能水供給システム(1;1A)は、第1吐水部(11)と、第2吐水部(12)と、機能水生成部(13)と、切替部(14)と、制御部(15)と、を備える。第1吐水部(11)は、洗浄対象物(2)の洗浄部位(21)に向けて第1機能水(W1)を吐水する。第2吐水部(12)は、洗浄部位(21)に向けて第1機能水(W1)よりも濃度の低い第2機能水(W2)又は原水(W0)を吐水する。機能水生成部(13)は、少なくとも第1機能水(W1)を生成し、生成した第1機能水(W1)を第1吐水部(11)に供給する。切替部(14)は、第1吐水部(11)から第1機能水(W1)を吐水させる第1吐水状態と、第1吐水部(11)を止水させる第1止水状態と、を切り替える。かつ、切替部(14)は、第2吐水部(12)から第2機能水(W2)又は原水(W0)を吐水させる第2吐水状態と、第2吐水部を止水させる第2止水状態と、を切り替える。制御部(15)は、第1吐水状態の期間である第1期間(T1)よりも前に第2吐水状態の期間である第2期間(T2)が開始されるように切替部(14)を制御する。
この態様では、第1機能水(W1)を吐水する前に第2機能水(W2)又は原水(W0)を吐水しているので、例えば、洗浄部位(21)に皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物が残っていても、第2機能水(W2)又は原水(W0)により上記有機物を洗い流すことが可能となる。これにより、第1機能水(W1)が上記有機物に接触することを抑制することが可能となり、その結果、第1機能水(W1)の濃度低下を抑制することが可能となる。
第2の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1の態様において、制御部(15)は、第1期間(T1)と第2期間(T2)とが重なるように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、洗浄部位(21)の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
第3の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1又は第2の態様において、制御部(15)は、第1吐水部(11)から吐水された第1機能水(W1)の洗浄部位(21)への着水が開始される第1タイミング(t1)が、第2吐水部(12)から吐水された第2機能水(W2)又は原水(W0)の洗浄部位(21)への着水が終了する第2タイミング(t2)よりも後になるように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、洗浄部位(21)の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
第4の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1又は第2の態様において、制御部(15)は、第1吐水部(11)から吐水された第1機能水(W1)の洗浄部位(21)への着水が開始される第1タイミング(t1)と、第2吐水部(12)から吐水された第2機能水(W2)又は原水(W0)の洗浄部位(21)への着水が終了する第2タイミング(t2)とが一致するように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、洗浄部位(21)の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
第5の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1又は第2の態様において、制御部(15)は、第1吐水部(11)から吐水された第1機能水(W1)の洗浄部位(21)への着水が開始される第1タイミング(t1)が、第2吐水部(12)から吐水された第2機能水(W2)又は原水(W0)の洗浄部位(21)への着水が終了する第2タイミング(t2)よりも前になるように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、第2機能水(W2)又は原水(W0)によって、濃度の高い第1機能水(W1)を洗浄部位(21)に届かせることが可能となる。
第6の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1又は第2の態様において、制御部(15)は、第1吐水部(11)から吐水された第1機能水(W1)のうち規定濃度(a1)に達した第1機能水(W1)の洗浄部位(21)への着水が開始される第1タイミング(t1)が、第2吐水部(12)から吐水された第2機能水(W2)又は原水(W0)の洗浄部位(21)への着水が終了する第2タイミング(t2)と同時、又は第2タイミング(t2)よりも前になるように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、洗浄部位(21)の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
第7の態様に係る機能水供給システム(1;1A)は、第1~第6の態様のいずれか1つにおいて、検知部(17)を更に備える。検知部(17)は、洗浄対象物(2)の使用者が第2吐水部(12)を使用している使用状態を検知する。制御部(15)は、検知部(17)が上記使用状態を検知しなくなってから規定時間が経過すると、第1期間(T1)よりも前に第2期間(T2)が開始するように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、洗浄対象物(2)が使用されたことを検知してから、第2機能水(W2)又は原水(W0)と第1機能水(W1)とを吐水するので、洗浄対象物(2)の汚れに対して確実に洗浄することが可能となる。
第8の態様に係る機能水供給システム(1;1A)は、第1~第6の態様のいずれか1つにおいて、検知部(17)を更に備える。検知部(17)は、洗浄対象物(2)の使用者が第2吐水部(12)を使用している使用状態を検知する。制御部(15)は、検知部(17)の検知結果に基づいて上記使用状態の期間である使用期間と第2期間(T2)とが連続するように切替部(14)を制御する。
この態様によれば、第1機能水(W1)による洗浄効果及び除菌効果を高めることが可能となる。
第9の態様に係る機能水供給システム(1)では、第1~第8の態様のいずれか1つにおいて、第2吐水部(12)は、原水(W0)を吐水する。
この態様によれば、第2吐水部(12)が第2機能水(W2)を吐水する場合に比べて、設備を簡略化することが可能となる。
第10の態様に係る機能水供給システム(1;1A)では、第1~第9の態様のいずれか1つにおいて、切替部(14)は、第1切替部(141)と、第2切替部(142)と、を含む。第1切替部(141)は、第1吐水状態と第1止水状態とを切り替える。第2切替部(142)は、第2吐水状態と第2止水状態とを切り替える。
この態様によれば、第1吐水部(11)と第2吐水部(12)とを別々に制御することが可能となる。
第11の態様に係る機能水利用機器(10)は、第1~第10の態様のいずれか1つの機能水供給システム(1;1A)と、洗浄対象物(2)と、を備える。
この態様では、第1機能水(W1)を吐水する前に第2機能水(W2)又は原水(W0)を吐水しているので、例えば、洗浄部位(21)に皮脂汚れ、石鹸カス等の有機物が残っていても、第2機能水(W2)又は原水(W0)により上記有機物を洗い流すことが可能となる。これにより、第1機能水(W1)が上記有機物に接触することを抑制することが可能となり、その結果、第1機能水(W1)の濃度低下を抑制することが可能となる。
第2~第10の態様に係る構成については、機能水供給システム(1;1A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A 機能水供給システム
2 洗浄対象物
11 第1吐水部
12 第2吐水部
13 機能水生成部
14 切替部
15 制御部
17 検知部
20 機能水利用機器
21 洗浄部位
141 第1切替部
142 第2切替部
t1 第1タイミング
t2 第2タイミング
T1 第1期間
T2 第2期間
W0 原水
W1 第1機能水
W2 第2機能水

Claims (11)

  1. 洗浄対象物の洗浄に用いられる機能水供給システムであって、
    前記洗浄対象物の洗浄部位に向けて第1機能水を吐水する第1吐水部と、
    前記洗浄部位に向けて前記第1機能水よりも濃度の低い第2機能水又は原水を吐水する第2吐水部と、
    少なくとも前記第1機能水を生成し、生成した前記第1機能水を前記第1吐水部に供給する機能水生成部と、
    前記第1吐水部から前記第1機能水を吐水させる第1吐水状態と、前記第1吐水部を止水させる第1止水状態と、を切り替え、かつ、前記第2吐水部から前記第2機能水又は前記原水を吐水させる第2吐水状態と、前記第2吐水部を止水させる第2止水状態と、を切り替える切替部と、
    前記第1吐水状態の期間である第1期間よりも前に前記第2吐水状態の期間である第2期間が開始するように前記切替部を制御する制御部と、を備える、
    機能水供給システム。
  2. 前記制御部は、前記第1期間と前記第2期間とが重なるように前記切替部を制御する、
    請求項1に記載の機能水供給システム。
  3. 前記制御部は、前記第1吐水部から吐水された前記第1機能水の前記洗浄部位への着水が開始される第1タイミングが、前記第2吐水部から吐水された前記第2機能水又は前記原水の前記洗浄部位への着水が終了する第2タイミングよりも後になるように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  4. 前記制御部は、前記第1吐水部から吐水された前記第1機能水の前記洗浄部位への着水が開始される第1タイミングと、前記第2吐水部から吐水された前記第2機能水又は前記原水の前記洗浄部位への着水が終了する第2タイミングとが一致するように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  5. 前記制御部は、前記第1吐水部から吐水された前記第1機能水の前記洗浄部位への着水が開始される第1タイミングが、前記第2吐水部から吐水された前記第2機能水又は前記原水の前記洗浄部位への着水が終了する第2タイミングよりも前になるように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  6. 前記制御部は、前記第1吐水部から吐水された前記第1機能水のうち規定濃度に達した前記第1機能水の前記洗浄部位への着水が開始される第1タイミングが、前記第2吐水部から吐水された前記第2機能水又は前記原水の前記洗浄部位への着水が終了する第2タイミングと同時、又は前記第2タイミングよりも前になるように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  7. 前記洗浄対象物の使用者が前記第2吐水部を使用している使用状態を検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記検知部が前記使用状態を検知しなくなってから規定時間が経過すると、前記第1期間よりも前に前記第2期間が開始するように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  8. 前記洗浄対象物の使用者が前記第2吐水部を使用している使用状態を検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて前記使用状態の期間である使用期間と前記第2期間とが連続するように前記切替部を制御する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  9. 前記第2吐水部は、前記原水を吐水する、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  10. 前記切替部は、
    前記第1吐水状態と前記第1止水状態とを切り替える第1切替部と、
    前記第2吐水状態と前記第2止水状態とを切り替える第2切替部と、を含む、
    請求項1又は2に記載の機能水供給システム。
  11. 請求項1又は2に記載の機能水供給システムと、
    前記洗浄対象物と、を備える、
    機能水利用機器。
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