JP2024080888A - 木製壁パネルと木製カーテンウォール - Google Patents

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JP2024080888A JP2022194223A JP2022194223A JP2024080888A JP 2024080888 A JP2024080888 A JP 2024080888A JP 2022194223 A JP2022194223 A JP 2022194223A JP 2022194223 A JP2022194223 A JP 2022194223A JP 2024080888 A JP2024080888 A JP 2024080888A
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純人 西塔
優斗 ▲高▼橋
泰宇 富田
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翔太 三浦
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Abstract

【課題】木製壁の施工効率を向上させることができ、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れている木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供すること。【解決手段】芯材10と、芯材10の一対の広幅面11に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材50とを有し、一対の表面材50の少なくとも一方が木製の表面材であり、木製の表面材50が、縦方向に長尺な複数の表面分割材51により形成され、表面分割材51は、その左右の小口面に雄実52と雌実53を備えており、木製の表面材50は、隣接する一方の表面分割材51の雄実52が他方の表面分割材51の雌実53に係合した、相じゃくり材である。【選択図】図4

Description

本発明は、木製壁パネルと木製カーテンウォールに関する。
戸建て住宅や集合住宅等の建物の壁をパネル化して分割し、複数の壁パネルを現場に搬送して建物架構に設置することにより、壁の施工効率を向上させることができる。ここで、建物の壁には、屋外に面する外壁や、屋内にある内壁(間仕切壁や界壁)等が含まれる。このように、壁パネルの適用によって壁の施工効率が向上する。そして、壁パネルが芯材と、芯材の一対の広幅面に対して一対の表面材が直接的もしくは間接的に取り付けられている構成において、一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材である、木製壁パネルにおいては、木材の適用による様々な効果が奏される。具体例には、木材は鉄骨やコンクリート等に比べて軽量であり、比強度が高く、加工性に優れており、その他、断熱性が高く、調湿作用がある。また、自然素材の醸し出す外観意匠性を有しており、さらには、自然素材故に二酸化炭素排出量が少なく、環境影響負荷への低減効果が高い。
このように木材の適用によって様々な効果が奏される木製壁パネルに関し、木製の表面材の一部のみをメンテナンスしたい場合に、木製の表面材が1枚の面材である場合は、その全体を取り替える必要が生じ、その取り替えも大掛かりになり得ることから、メンテナンス性が課題となる。
さらに、1枚の面材からなる表面材を備えた複数の木製壁パネルを、板張り式に並べることによって形成される木製壁では、隣接する表面材の間の目地における防水性にも課題がある。
そこで、木製の表面材を縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成することにより、メンテナンス対象の表面分割材のみを取り外して交換等することにより、1枚の面材からなる表面材に比べてメンテナンス性が良好になる。例えば、隣接する一方の表面分割材が凸部を備え、他方の表面分割材がこの凸部が嵌まり込む凹部を備えている、本実材である場合は、凹部と凸部の係合構造により、表面材の目地における防水性も向上する。しかしながら、表面分割材同士の接続が本実式である形態では、1枚の面材からなる表面材に比べてメンテナンス性は向上するものの、実際にメンテナンス対象の表面分割材の取り外しは難しく、目地の防水性の課題は解消されるもののメンテナンス性に関しては改善の余地がある。
ここで、特許文献1には、木質材からなる外壁仕上げ材の下地として木質材からなる下地材が配設され、この下地材として10mm以上の板厚を有する集成材を少なくとも3層に積層して30mm以上の厚さを確保した上で、隣接する仕上げ材同士が、板傍に形成されたしゃくり(决り)により相じゃくり状に接合されている、木質外壁の防耐火構造が提案されている。
特開2006-348558号公報
特許文献1に記載の木質外壁の防耐火構造によれば、隣接する仕上げ材同士が相じゃくり状に接合されていることにより、メンテナンス対象の仕上げ材の取り外し性が良好になり、仕上げ材が本実材である場合と比べてメンテナンス性が向上するとともに、目地における防水性も良好になる。しかしながら、特許文献1に記載される木質外壁の防耐火構造は、木製壁を形成する木製壁パネルを開示するものでないことから、木製壁の施工効率を向上させることはできない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、木製壁の施工効率を向上させることができ、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れている木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による木製壁パネルの一態様は、
芯材と、
前記芯材の一対の広幅面に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
前記一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材であり、
前記木製の表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
前記木製の表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする。
本態様によれば、芯材の一対の広幅面に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材である木製壁パネルにおいて、木製の表面材が、縦方向に長尺でその左右の小口面に雄実と雌実を備えている複数の表面分割材により形成され、隣接する一方の表面分割材の雄実が他方の表面分割材の雌実に係合した相じゃくり材であることにより、表面材の一部のみをメンテナンス(交換等)する際のメンテナンス性に優れ、防水性能にも優れ、さらには、木製壁パネルゆえに壁の施工効率を向上させることができる。
ここで、本明細書における「木製壁パネル」は、一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材である壁パネルのことであり、例えば、一対の表面材の一方のみが木製の表面材であり、他方の表面材と木製壁パネルの他の構成要素の全てが木製以外の形態や、一対の表面材の双方が木製の表面材であり、表面材以外の木製壁パネルの他の構成要素の全てが木製以外の形態、表面材と木製壁パネルの一部の構成要素が木製であり、木製壁パネルの他部の構成要素が木製以外の形態、一対の表面材を含んで木製壁パネルの全ての構成要素が木製である形態等を含んでいる。
また、複数の本態様の木製壁パネルが横方向や縦方向に並べられた壁を、本明細書では「木製壁」と称し、この木製壁には、木製の外壁と内壁(間仕切壁や界壁)の双方が含まれ、本発明の木製カーテンウォールも含まれる。さらに、「直接的もしくは間接的に取り付けられている」とは、芯材に対して表面材が直接取り付けられている形態と、芯材と表面材の間に他の部材が介在し、従って芯材に対して表面材が間接的に取り付けられている形態の双方を含んでいる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面の間には、隣接する前記表面分割材の少なくとも一方を壁厚直交方向にスライド自在な隙間が設けられており、
相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面は、相互に密着している、もしくは隙間を有して対向していることを特徴とする。
本態様によれば、相互に係合する雄実と雌実のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面の間に、隣接する表面分割材の少なくとも一方を壁厚直交方向にスライド自在な隙間が設けられていることにより、表面分割材を壁厚直交方向にスライドさせるだけで一部の表面分割材を取り外して新規の表面分割材に交換するといったメンテナンスを効率的に行うことが可能になる。また、雄実と雌実のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面が相互に密着している形態では、表面材の防水性をより一層高めることができる。
ここで、隣接する表面分割材の第1端面の間に設けられる隙間は、上記する表面分割材のメンテナンスの際に表面分割材を取り外すために供される機能の他にも、表面分割材の製作誤差や、複数の表面分割材同士を相互に接続する際の製作誤差を吸収する機能を備えている。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
前記隙間の幅が、取り外し対象の1つの前記表面分割材を左右のいずれか一方へスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、表面材が3以上の表面分割材と2以上の隙間を備えている場合に、隙間の幅が、取り外し対象の1つの表面分割材を左右のいずれか一方へスライドさせた後に、取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることにより、取り外し対象の1つの表面分割材のみをスライドさせ、外側へ回動させるだけでその取り外しができることから、メンテナンス性が極めて良好な木製壁パネルを形成できる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にある2つの該表面分割材を左右にスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、表面材が3以上の表面分割材と2以上の隙間を備えている場合に、隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にある2つの表面分割材を左右にスライドさせた後に、取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることにより、取り外し対象の左右にある2つの表面分割材のみをスライドさせ、取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させてその取り外しができることから、メンテナンス性が極めて良好な木製壁パネルを形成できる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
1つの前記木製壁パネルにおいて前記表面材を形成する複数の前記表面分割材の間には前記隙間は存在せず、
隣接する2つの前記木製壁パネルの端部にある2つの前記表面分割材の間に、前記隙間がパネル間隙間として設けられるようになっており、
前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にそれぞれ存在する単数もしくは複数の表面分割材を、左右にある2つの前記パネル間隙間を閉塞するようにしてスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする。
本態様によれば、1つの木製壁パネルにおいて表面材を形成する複数の表面分割材の間に隙間は存在せず、隣接する2つの木製壁パネルの端部にある2つの表面分割材の間にパネル間隙間として隙間が設けられるようになっていて、隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にそれぞれ存在する単数もしくは複数の表面分割材を左右にある2つのパネル間隙間を閉塞するようにしてスライドさせた後に、取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させてその取り外しができることにより、メンテナンス性と防水性の双方に優れた木製壁パネルを形成できる。すなわち、取り外し対象の表面分割材の左右にそれぞれ存在する全ての表面分割材をスライドさせる必要があることから、メンテナンス性に関しては既に説明した別の態様に比べて低下するものの、1つの木製壁パネルを構成する表面分割材の間に隙間が存在しないことで、木製壁パネルにおける防水性は向上する。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記芯材が、複数の木製の角材のユニット、複数の木製もしくは鋼製の胴縁により形成されるパネルフレーム、集成材、無垢材、構造用合板、単板積層材、直交集成板、ALC材、のいずれか一種により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、芯材が、木製の各種面材やALC材、木製もしくは鋼製のパネルフレームであることにより、様々なバリエーションの芯材を備えた木製壁パネルを形成できる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記芯材が木製である場合に、
前記芯材の一対の広幅面には、一対の燃え止まり材が取り付けられており、
前記一対の燃え止まり材の広幅面に、前記一対の表面材が取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、例えば木製壁パネルの全ての構成要素が木製であることにより、表面材のメンテナンス性と防水性に優れ、かつ木材の備える様々な効果を最大限享受できる木製壁パネルを形成できる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記燃え止まり材が、石膏ボードもしくはケイ酸カルシウム板のいずれか一種であることを特徴とする。
本態様によれば、燃え止まり材が石膏ボードもしくはケイ酸カルシウム板のいずれか一種であることにより、耐火性能に優れた木製壁パネルを形成できる。
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記木製壁パネルが木製外壁パネルであり、前記一対の表面材が木製の表面材である場合に、
屋外側の前記燃え止まり材の外側に、透湿防水シートが配設され、
前記透湿防水シートの外側に、通気層形成用の胴縁が配設され、
前記胴縁の外側に、屋外側の前記表面材が配設されており、
屋外側の前記表面材、前記胴縁、前記透湿防水シート、屋外側の前記燃え止まり材、及び前記芯材が、共通の軸状の留め具により接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、木製壁パネルが木製外壁パネルであり、一対の表面材が木製の表面材である場合に、屋外側の表面材、胴縁、透湿防水シート、屋外側の燃え止まり材、及び芯材が共通の軸状の留め具により接続されていることにより、可及的に少ない数の留め具にて各構成部材を相互に接続することができる。ここで、留め具には、釘やビス、ボルト等を適用できる。また、通気層を形成する胴縁には、横胴縁と縦胴縁が含まれ、横胴縁を適用する場合は、横胴縁にある通気孔や複数の横胴縁の間の隙間を介して通気を確保できる。また、例えば胴縁と透湿防水シートの間に止水材を介在させることにより、耐火性能に加えて防水性能も高い木製壁パネルとなる。
ここで、複数の表面分割材同士は、いずれか1つもしくは複数の表面分割材のメンテナンスを可能にするべく、相互に接続せず、フリーな状態とする。
また、本発明による木製カーテンウォールの一態様は、
複数の前記木製壁パネルが、耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、ファスナーを介して上梁と下梁の間に取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、本発明の木製壁パネルが耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、上下の梁に取り付けられていることにより、表面材のメンテナンス性と防水性に優れ、さらに耐火性能に優れた木製カーテンウォールを形成できる。
ここで、本明細書における「木製カーテンウォール」とは、少なくとも本発明の木製壁パネルを備えているカーテンウォールのことである。また、「木製壁パネルが少なくとも横方向に並ぶ」とは、階高に相当する高さを備えた複数の木製壁パネルが横方向に並ぶ形態や、階高の半分や1/3程度の高さを備えた複数の木製壁パネルが横方向と縦方向の双方に並ぶ形態等を含んでいる。また、複数の木製壁パネルがファスナーを介して取り付けられる上梁と下梁に関し、建物の1階では、上梁は1階と2階の階間の梁となり、下梁は土台を形成する梁となり、2階以上の上階では、上梁と下梁は該当階とその上下階の階間の梁となる。
以上の説明から理解できるように、本発明の木製壁パネルによれば、複数の木製壁パネルにより形成される木製壁の施工効率を向上させることができ、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れている木製壁パネルを提供できる。また、本発明の木製カーテンウォールによれば、本発明の木製壁パネルが適用されることにより、木製の表面材のメンテナンス性と防水性の双方に優れ、さらに耐火性能にも優れた木製カーテンウォールを提供できる。
実施形態に係る木製壁パネルの一例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図である。 木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図である。 図1Bに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。 実施形態に係る木製壁パネルの一例の分解斜視図である。 実施形態に係る木製壁パネルの一例の斜視図である。 図3のIV-IV矢視図であって、木製壁パネルの横断面図である。 実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の正面図である。 図5のVI-VI矢視図であって、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の横断面図である。 相じゃくり材である表面材の一例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の一例を説明する図である。 図7Aに続いて、メンテナンス方法の一例を説明する図である。 相じゃくり材である表面材の他の例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の他の例を説明する図である。 図8Aに続いて、メンテナンス方法の他の例を説明する図である。 図8Bに続いて、メンテナンス方法の他の例を説明する図である。 相じゃくり材である表面材のさらに他の例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。 図9Aに続いて、メンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。 図9Bに続いて、メンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。
以下、実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォールの一例について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォール]
図1乃至図9を参照して、実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォールの一例について説明する。ここで、図1Aは、実施形態に係る木製壁パネルの一例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図であり、図1Bは、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であり、図1Cは、図1Bに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。また、図2は、実施形態に係る木製壁パネルの一例の分解斜視図であり、図3は、実施形態に係る木製壁パネルの一例の斜視図であり、図4は、図3のIV-IV矢視図であって、木製壁パネルの横断面図である。
図1に示すように、芯材10は、複数本(図示例は5本)の角材10Aが、相互に接着剤もしくは釘やビス等の留め具の一方もしくは双方によって接続されることにより正面視矩形(長方形)で扁平な立方体状を呈している。ここで、芯材10は、図示例のような複数の角材10Aのユニットの他に、複数の木製の胴縁によるパネルフレームや木製の集成材、木製の無垢材、構造用合板、単板積層材(LVL:Laminated Veneer Lumber)、直交集成板(CLT:Cross Laminated Timber)等であってもよい。
芯材10は、一対(2つ)の広幅面11と、4つの小口面とを備え、4つの小口面には、縦方向に延びる一対(2つ)の縦小口面12と横方向に延びる一対(2つ)の横小口面13が含まれる。
芯材10の一対の広幅面11に対して、一対の燃え止まり材20が取り付けられるようになっている。ここで、図示例の燃え止まり材20は石膏ボードであるが、石膏ボード以外にもケイ酸カルシウム板等であってもよい。
図1Bに示すように、芯材10の一対の広幅面11に対して一対の燃え止まり材20が取り付けられた扁平な直方体状のユニットは、芯材10の縦小口面12と燃え止まり材20の縦小口面により形成される、一対の縦小口面15と、芯材10の横小口面13と燃え止まり材20の横小口面により形成される、一対の横小口面16とを備え、縦小口面15と横小口面16との4つの境界にはそれぞれ隅角部17が形成されている。
この芯材10と一対の燃え止まり材20とのユニットの各隅角部17に対して、隅角部17を形成する2面に跨がる溝形形状の鋼板からなる第3鋼板30CがX1方向に取り付けられる。
次に、各縦小口面15を包囲するように、溝形形状の鋼板からなる第1鋼板30AがX2方向に取り付けられ、さらに、各横小口面16を包囲するように、溝形形状の鋼板からなる第2鋼板30BがX3方向に取り付けられることにより、図1Cに示すように、芯材10と、一対の燃え止まり材20と、複数の溝形形状の鋼板30とを備える芯材ユニット35が形成される。ここで、第1鋼板30A、第2鋼板30B,及び第3鋼板30Cの取り付けの順序に限定はなく、どの組み付け順が選定されてもよい。
図1Aに示すように、溝形形状の鋼板30は、例えば1枚の鋼板が曲げ加工されることにより、中央のウェブ31とウェブ31の両側にて立ち上がる2つのフランジ32とを有し、隅角部に対応する鋼板30Cは、その途中位置において2つのフランジ32に切り込みが設けられ、ウェブ31の途中を直角に折り曲げ加工することにより製作される。
図1Cに示すように、芯材ユニット35では、一対の縦小口面15と一対の横小口面16と4つの隅角部17が、溝形形状の鋼板30によって完全に包囲され、芯材ユニット35の中央にある芯材10は外部に露出することなく、一対の燃え止まり材20と複数の鋼板30によって完全に包囲される。
図2に示すように、芯材ユニット35のうち、屋外側の燃え止まり材20の外側には、透湿防水シート40が配設され、透湿防水シート40の外側に通気層46を形成するための複数の胴縁45が配設され、胴縁45の外側に屋外側の表面材50Aが配設される。
一方、芯材ユニット35のうち、屋内側の燃え止まり材20の外側(屋内側)には、屋内側の表面材50Bが配設される。
すなわち、図示例の木製壁パネル60は、建物の外壁を形成する木製外壁パネルであることから、屋外側に通気層46や透湿防水シート40が設けられているが、建物の内壁である間仕切壁等が形成され、木製内壁パネルである場合は、木製内壁パネルは、芯材ユニット35と、その広幅面に設けられる一対の表面材50を備えた構成となる。
ここで、図示例の表面材50A,50Bはいずれも、木製の表面材である。ここで、図示例のように一対の表面材50がいずれも木製である形態の他に、屋外側の表面材50Aのみが木製であり、室内側の表面材がクロス等であってもよい。また、室内側の表面材50Bのみが木製であり、屋外側の表面材が窯業系サイディング材等であってもよい。また、表面材50Aの表面に防水性塗料を塗り、表面材50A,50Bから内部への水の浸透を防いでもよい。また、各表面材50A,50B(もしくは、以下で示す表面分割材51)の前面に浸透型塗料を塗り、耐久性を向上させてもよい。また、燃え止まり材20と表面材50Bとの間に防湿シートを設けてもよい。さらに、燃え止まり材20の表面に遮熱塗料を塗り、燃え止まり材20を薄くしてもよい。
図3に示すように、屋外側の表面材50A、胴縁45、透湿防水シート40、屋外側の燃え止まり材20、及び芯材10が、複数の共通のビス48(軸状の留め具の一例)により相互に接続される。さらに、屋内側の表面材50B、屋内側の燃え止まり材20、及び芯材10が、不図示の複数の共通のビスにより相互に接続されることにより、木製壁パネル60が形成される。
図示するように、各表面材50は、縦方向に長尺な複数の表面分割材51により形成されている。そして、各表面分割材51同士は相互に接続されず、端面同士を係合させた状態で、図3に示すように各表面分割材51が複数のビス48により胴縁45や芯材ユニット35に接続される。
図4に示すように、表面材50を形成する各表面分割材51は、その左右の小口面に雄実52と雌実53を備えており、隣接する一方の表面分割材51の雄実52が他方の表面分割材51の雌実53に係合した、相じゃくり材である。
図4に示す例では、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面54,54の間には隙間が設けられておらず、第1端面54,54同士が密着している。一方、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面55,55同士も相互に密着している。
尚、以下で説明するように、第1端面54,54の間に所定幅の隙間が設定されていることにより、任意の表面分割材51のメンテナンスの際に当該表面分割材51の取り外しが容易となり、表面材50のメンテナンス性が良好となる別の形態もある。図4に示す形態は、1つの木製壁パネル60を形成する表面材50においては、隣接する表面分割材51の間に隙間は存在しないものの、隣接する表面材50,50の間の目地(パネル間目地)を形成する双方の端部の表面分割材51,51の間に、パネル間隙間が設けられるようになっており、このパネル間隙間を有する形態であっても表面材50のメンテナンス性が良好となるが、この内容についても以下で詳説する。
表面材50が、複数の表面分割材51の端部同士が相互に係合した相じゃくり材であることにより、表面材50の一部のメンテナンスの際に取り外し対象の表面分割材51のみを取り外して新規の表面分割材と交換する等のメンテナンスが可能になるため、表面材50のメンテナンス性が良好になる。
さらに、例えば、屋外側の表面材50Aが相じゃくり材であることにより、防水性能にも優れた木製壁パネル60となり、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50,50の間の係合構造により、目地における高い防水性が保証される。
木製壁パネル60の屋外側において通気層46を形成する胴縁45には、横胴縁と縦胴縁が含まれ、図示例の胴縁45には横胴縁が適用される。例えば、横胴縁45には不図示の通気孔が設けられており、通気孔によって通気層46における上下方向への通気が確保されている。
表面材50が縦方向に長尺な複数の表面分割材51にて形成されることから、通気層46を形成する胴縁45に横胴縁が適用されることにより、複数の表面分割材51同士の接続強度をより一層高めることができる。
木製壁パネル60によれば、正面視矩形で木製の芯材10の一対の広幅面11に一対の燃え止まり材20が取り付けられ、一対の燃え止まり材20の広幅面に一対の表面材50が取り付けられている構成において、芯材10と一対の燃え止まり材20の双方の対応する4つの小口面15,16と4つの隅角部17を、複数の溝形形状の鋼板30が包囲していることにより、複数の木製壁パネル60が並べられた際に形成される目地(パネル間目地)の壁面に鋼板30が臨むことから、目地の耐火性能を高めることができ、このことによって複数の木製壁パネル60により形成される木製壁全体の耐火性能が高められる。
また、木製壁パネル60の備える一対の表面材50のうち、少なくとも屋外側の表面材50が図示例のように複数の表面分割材51からなる相じゃくり材であることにより、防水性能にも優れ、かつ表面材50のメンテナンス性が良好な木製壁パネルとなる。ここで、例えば胴縁45と透湿防水シート40の間に止水材を介在させることにより、防水性能をより一層高めることができる。
さらに、木製壁が複数の木製壁パネル60によって分割され、複数の木製壁パネル60を現場に搬送して建物架構に設置することにより木製壁が施工されることから、木製壁の施工効率を向上させることができる。
次に、図5と図6を参照して、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例について説明する。ここで、図5は、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の正面図であり、図6は、図5のVI-VI矢視図であって、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の横断面図である。
図5と図6に示す例では、2階以上の建物において、一対の柱81と、一対の柱81に横架される上梁83Aと下梁83Bとを有する上階(例えば2階)の建物架構80のうち、上梁83Aに対してファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられ、隣接する木製壁パネル60の間に耐火目地材70(パネル間目地)が設けられることにより、木製カーテンウォール90が形成される。また、下梁83Bに対してもファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられ、例えば、図示する上階の木製壁パネル60の下部と下階の木製壁パネル60の上部が不図示の接続金物で接続されてもよいし、上梁83Aと下梁83Bの双方に対してファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられてもよく、いずれの取り付け形態であっても、建物架構80に対して木製壁パネル60が水平変位自在なスウェイ方式や、相対回転自在なロッキング方式により接合される。ここで、1階の建物架構に複数の木製壁パネル60が取り付けられて木製カーテンウォール90が形成される場合に、下梁は基礎の土台を形成する梁となる。
木製壁パネル60の高さt1は階高程度の高さを備えており、従って、複数の木製壁パネル60を横方向に並べることにより各階の木製カーテンウォール90が形成される。ここで、木製壁パネルの高さが例えば階高の半分程度である場合は、複数の木製壁パネルが横方向と縦方向に並べられることにより木製カーテンウォールが形成される。
図6に示すように、木製カーテンウォール90を形成する耐火目地材70は、耐火ガスケット71とグラスウール72とを備えている。ここで、グラスウールに代わり、ロックウール等が適用されてもよい。
また、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50のうち、双方の端部にある表面分割材51の第1端面54,54の間には、パネル間隙間56が設けられている。このパネル間隙間56は、以下で詳説するように、表面材50のうち、任意の表面分割材51を取り外してメンテナンスするに当たり、取り外し対象の表面分割材51の左右にある表面分割材51を側方へスライドさせて取り外しのための隙間を、取り外し対象の表面分割材51の側方に形成するための隙間である。
木製カーテンウォール90によれば、複数の木製壁パネル60が耐火目地材70を挟んで少なくとも横方向に並び、上下の梁83に取り付けられていることにより、耐火性能に優れた木製カーテンウォールとなる。特に、複数の木製壁パネル60が耐火目地材70を挟んで並んでいることから、耐火目地材70の壁面に鋼板30が臨んでいることと相俟って、より一層耐火性能に優れたパネル間目地を有する木製カーテンウォールとなる。
さらに、少なくとも屋外側の表面材50が複数の表面分割材51による相じゃくり材であることにより、耐火性能に加えて表面材50のメンテナンス性と防水性能にも優れた木製カーテンウォールとなる。
次に、図7乃至図9を参照して、表面材の一部となる表面分割材のメンテナンス方法について説明する。ここで、図7Aと図7B,図8A乃至図8C,及び図9A乃至図9Cはいずれも、A図は相じゃくり材である表面材の一例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の一例を説明する図であり、B図やC図は、A図に続いてメンテナンス方法の一例を説明する図である。
尚、以下の説明では、隣接する取り外し対象の表面分割材51の左右のいずれか一方に6mm以上の幅の隙間を形成した際に、この隙間を利用して当該表面分割材51を回動させながら取り外しが可能になるものとして説明する。
まず、図7Aと図7Bに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間の隙間57の幅t2が、取り外し対象の1つの表面分割材51Aを左右のいずれか一方へスライドさせた後に、表面分割材51Aを屋外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。
ここで、図示例では、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面55,55が相互に密着しており、このことによって表面材50の防水性が一層高められている。尚、第2端面55,55同士が密着せずに、隙間を有している形態であってもよい。
図7Aに示すように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての隙間57の幅がt2に設定されており、一例として、第2端面55の幅t3が15mm程度に設定されている場合に、隙間57の幅t2が3mm程度に設定される。
取り外し対象の表面分割材51Aを留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図7Bに示すように、表面分割材51Aを左右のいずれか一方(図示例は左側)にある表面分割材51B側へX1方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと右側の表面分割材51Cの第1端面54,54の間には、幅t4(2×幅t2)が6mmの隙間57Aが形成されることになる。
表面分割材51Aの右側に6mmの幅の隙間57Aが形成されることにより、この隙間57Aを利用して表面分割材51Aを外側へX2方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
そして、例えば新規の表面分割材51を取り外しと逆の要領で嵌め込むことにより、表面材50のメンテナンスを効率的に行うことが可能になる。
このように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての隙間57は、表面分割材51のメンテナンスの際に表面分割材51を取り外すために供される機能の他にも、表面分割材51の製作誤差や、複数の表面分割材51同士を相互に接続する際の製作誤差を吸収する機能を備えている。
次に、図8A乃至図8Cに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間の隙間58の幅t5が、取り外し対象の表面分割材51の左右にある2つの表面分割材51B,51Cを、それぞれ左右の表面分割材51D,51E側へスライドさせた後に、表面分割材51Aを外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。
図8Aに示すように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての第1端面54,54の間の隙間58の幅がt5に設定されており、一例として、幅t5が2mm程度に設定される。
取り外し対象の表面分割材51Aとその左右にある表面分割材51B,51Cを留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図8Bに示すように、表面分割材51B,51Cをそれぞれ、さらに左右にある表面分割材51D,51E側へX3方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと左右の表面分割材51B,51Cの第1端面54,54の間には、幅t6が4mm(2×幅t4)の隙間58Aが形成されることになる。
次に、図8Cに示すように、例えば表面分割材51Aを左側の表面分割材51B側へX4方向にスライドさせることにより、表面分割材51Aの右側には、幅t7が8mm(2×4mmで、6mmより大きい)の隙間58Bが形成されることになる。この隙間58Bを利用して表面分割材51Aを外側へX5方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
次に、図9A乃至図9Cに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間に隙間が存在せず、従って第1端面54,54同士は密着している。しかしながら、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50のうち、双方の端部にある表面分割材51の第1端面54,54の間には、パネル間隙間56が設けられている。このパネル間隙間56の幅t8は、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にそれぞれ存在する全ての表面分割材51を、左右にある2つのパネル間隙間56を閉塞するようにしてスライドさせた後に、表面分割材51Aを屋外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。一例として、パネル間隙間56の幅t8は、3mm程度に設定される。
取り外し対象の表面分割材51Aを含む1つの木製外壁パネル60の備える全ての表面分割材51を留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図9Bに示すように、表面分割材51Aの左右の全ての表面分割材51を左右にあるパネル間隙間56を閉塞するようにX6方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと左右の表面分割材51B,51Cの第1端面54,54の間には、幅t8と同様に幅t9が3mmの隙間59が形成されることになる。
次に、図9Cに示すように、例えば表面分割材51Aを左側の表面分割材51B側へX7方向にスライドさせることにより、表面分割材51Aの右側には、幅t10が6mm(2×3mmで、6mm相当)の隙間59Aが形成されることになる。この隙間59Aを利用して表面分割材51Aを外側へX8方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
このように、図7と図8に示すメンテナンス方法によれば、取り外し対象の1つの表面分割材51Aのみをスライドさせたり、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にある2つの表面分割材51B,51Cをスライドさせた後、表面分割材51Aを外側へ回動させるだけでその取り外しができることから、メンテナンス性が極めて良好な木製壁パネルを形成できる。
また、図9に示すメンテナンス方法によれば、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にそれぞれ存在する全ての表面分割材51をスライドさせる必要があることから、メンテナンス性に関しては図7や図8に示すメンテナンス方法に比べて低下するものの、1つの木製壁パネル60を構成する表面分割材51の間に隙間が存在しないことで、木製壁パネル60における防水性は向上する。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:芯材(木製の芯材)
10A:角材
11:広幅面
12:縦小口面
13:横小口面
15:縦小口面
16:横小口面
17:隅角部
20:燃え止まり材(石膏ボード)
30:鋼板(溝形形状の鋼板)
31:ウェブ
32:フランジ
30A:第1鋼板(溝形形状の鋼板)
30B:第2鋼板(溝形形状の鋼板)
30C:第3鋼板(溝形形状の鋼板)
35:芯材ユニット
40:透湿防水シート
45:胴縁(横胴縁)
46:通気層
48:留め具(ビス)
50:表面材
50A:屋外側の表面材(表面材)
50B:屋内側の表面材(表面材)
51,51A,51B,51C,51D,51E:表面分割材
52:雄実
53:雌実
54:第1端面
55:第2端面
56,56A:パネル間隙間(隙間)
57,57A,58,58A,58B,59,59A:隙間
60:木製壁パネル(木製外壁パネル)
70:耐火目地材(パネル間目地)
71:耐火ガスケット
72:グラスウール
80:建物架構
81:柱
83:梁
83A:上梁
83B:下梁
85:ファスナー
90:木製カーテンウォール

Claims (10)

  1. 芯材と、
    前記芯材の一対の広幅面に直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
    前記一対の表面材の少なくとも一方が木製の表面材であり、
    前記木製の表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
    前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
    前記木製の表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする、木製壁パネル。
  2. 相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面の間には、隣接する前記表面分割材の少なくとも一方を壁厚直交方向にスライド自在な隙間が設けられており、
    相互に係合する前記雄実と前記雌実のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面は、相互に密着している、もしくは隙間を有して対向していることを特徴とする、請求項1に記載の木製壁パネル。
  3. 前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
    前記隙間の幅が、取り外し対象の1つの前記表面分割材を左右のいずれか一方へスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
  4. 前記表面材が、3以上の前記表面分割材と2以上の前記隙間を備え、
    前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にある2つの該表面分割材を左右にスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
  5. 1つの前記木製壁パネルにおいて前記表面材を形成する複数の前記表面分割材の間には前記隙間は存在せず、
    隣接する2つの前記木製壁パネルの端部にある2つの前記表面分割材の間に、前記隙間がパネル間隙間として設けられるようになっており、
    前記隙間の幅が、取り外し対象の表面分割材の左右にそれぞれ存在する単数もしくは複数の表面分割材を、左右にある2つの前記パネル間隙間を閉塞するようにしてスライドさせた後に、該取り外し対象の表面分割材を外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の木製壁パネル。
  6. 前記芯材が、複数の木製の角材のユニット、複数の木製もしくは鋼製の胴縁により形成されるパネルフレーム、集成材、無垢材、構造用合板、単板積層材、直交集成板、ALC材、のいずれか一種により形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木製壁パネル。
  7. 前記芯材が木製である場合に、
    前記芯材の一対の広幅面には、一対の燃え止まり材が取り付けられており、
    前記一対の燃え止まり材の広幅面に、前記一対の表面材が取り付けられていることを特徴とする、請求項6に記載の木製壁パネル。
  8. 前記燃え止まり材が、石膏ボードもしくはケイ酸カルシウム板のいずれか一種であることを特徴とする、請求項7に記載の木製壁パネル。
  9. 前記木製壁パネルが木製外壁パネルであり、前記一対の表面材が木製の表面材である場合に、
    屋外側の前記燃え止まり材の外側に、透湿防水シートが配設され、
    前記透湿防水シートの外側に、通気層形成用の胴縁が配設され、
    前記胴縁の外側に、屋外側の前記表面材が配設されており、
    屋外側の前記表面材、前記胴縁、前記透湿防水シート、屋外側の前記燃え止まり材、及び前記芯材が、共通の軸状の留め具により接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の木製壁パネル。
  10. 請求項1又は2に記載の複数の前記木製壁パネルが、耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、ファスナーを介して上梁と下梁の間に取り付けられていることを特徴とする、木製カーテンウォール。
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