JP2020084730A - 建築工法および建築構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】木質系材料と金属系材料とを組み合わせた建造物の建築を容易にする。【解決手段】金属系材料11と木質系材料12とを組み合わせて成る建築物1の建築工法であって、前記金属系材料11に突出部13を設け、前記木質系材料12を、その端縁部12bが前記突出部13Bの近傍に位置するように、当該突出部13Bの水平方向両側に配置し、前記突出部13Bの水平方向両側に配置された前記木質系材料12の端縁部12bを接続して成る。【選択図】図3

Description

本発明は、金属系材料と木質系材料とを組み合わせた建築物の建築工法および建築構造に関する。
建築物には、種々の材料(建築資材)が使用されている。近年では、建築資材の一つとして、直交集成板(Cross Laminated Timber:CLT)が注目されている(例えば、下記特許文献1参照)。
直交集成板は、ひき板をその繊維方向が平行するように並べたものをその繊維方向が直交するように交互に積層接着した木質系材料であり、軽量かつ強度に優れたものである。このような木質系材料を使用することにより、建築資材の総重量を抑えた建築物を造ることができる。
そして、例えば、柱材や梁材として金属系材料(鉄骨)を使用することによって建築物としての剛性を確保すると共に、床材や壁材として木質系材料(例えば、CLT)を使用することによって建築物を軽量化することにより、当該建築物の耐震性能および免震性能等を格段に向上させることができる。
特開2017−87479号公報
このような金属系材料と木質系材料とを組み合わせた建築物を建築する際には、例えば、梁材としての金属系材料に複数のスタッドを設けると共に、床材としての木質系材料に複数のスタッド挿通穴(貫通穴)を設け、スタッド挿通穴にスタッドがそれぞれ挿通するように金属系材料の上に木質系材料を載置した後、スタッドが挿通されている複数のスタッド挿通穴に樹脂を充填して硬化することにより、金属系材料と木質系材料とを接合するようにしていた。
しかし、上述した建築工法および建築構造では、複数のスタッドおよび複数のスタッド挿通穴の位置精度が求められると共に、スタッド挿通穴にスタッドがそれぞれ挿通するように金属系材料の上に木質系材料を載置する際の位置出し作業等に手間の掛かることがあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、金属系材料と木質系材料とを組み合わせた建築物の建築を容易にすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る建築工法は、金属系材料と木質系材料とを組み合わせて成る建築物の建築工法であって、前記金属系材料に突出部を設け、前記木質系材料を、その端縁部が前記突出部の近傍に位置するように、当該突出部の水平方向両側に配置し、前記突出部の水平方向両側に配置された前記木質系材料の端縁部を接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係る建築工法は、第一の発明に係る建築工法において、前記金属系材料は、梁材として使用される鉄骨部材であり、前記突出部は、前記鉄骨部材に溶着される金属部材であることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係る建築工法は、第一または第二の発明に係る建築工法において、前記木質系材料は、製材から成る本体部と、前記本体部を覆う耐火材から成る耐火被覆部とを有するものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係る建築工法は、第一から第三のいずれか一つの発明に係る建築工法において、前記木質系材料の端縁部に金属板を設け、前記金属板を、前記木質系材料を前記突出部の水平方向両側に配置した際に重なり合うように配し、重なり合った前記金属板を連結することにより、前記突出部の水平方向両側に配置される前記木質系材料の端縁部を前記金属板によって接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第五の発明に係る建築構造は、金属系材料と木質系材料とを組み合わせて成る建築物の建築構造であって、前記金属系材料に設けられ、前記金属系材料上に載置される前記木質系材料の端縁部の近傍に配置される突出部と、前記突出部の水平方向両側に配置された前記木質系材料の端縁部を接続する接続部材とを備えることを特徴とする。
上記課題を解決する第六の発明に係る建築構造は、第五の発明に係る建築構造において、前記金属系材料は、梁材として使用される鉄骨部材であり、前記突出部は、前記鉄骨部材に溶着される金属部材であることを特徴とする。
上記課題を解決する第七の発明に係る建築構造は、第五または第六の発明に係る建築構造において、前記木質系材料は、製材から成る本体部と、前記本体部を覆う耐火材から成る耐火被覆部とを有するものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第八の発明に係る建築構造は、第五から第七のいずれか一つの発明に係る建築構造において、前記接続部材は、前記木質系材料の端縁部に設けられる金属板であり、前記金属板は、前記木質系材料を前記突出部の水平方向両側に配置した際に重なり合うように配され、前記突出部の水平方向両側に配置される前記木質系材料の端縁部は、重なり合った前記金属板を連結することにより、前記金属板によって接続されることを特徴とする。
本発明に係る建築工法によれば、木質系材料と金属系材料との配置作業および当該配置作業より以前の種々の作業を容易かつ効率的に行うことができるので、木質系材料と金属系材料とを組み合わせた建造物を効率的に造ることができる。
また、本発明に係る建築構造によれば、木質系材料と金属系材料との配置作業および当該配置作業より以前の種々の作業を容易かつ効率的に行うことができるので、木質系材料と金属系材料とを組み合わせた建造物を効率的に造ることができる。
本発明に係る建築構造の主な実施形態の平面図である。 図1の要部の斜視図である。 図1のIII−III線断面矢線視図である。 図1のIV−IV線断面矢線視図である。 図1のV−V線断面矢線視図である。 図1の第二の固定部材の斜視図である。 図3の他の例の説明図である。 本発明に係る建築構造の他の実施形態の要部の断面図である。 本発明に係る建築構造のさらに他の実施形態の要部の断面図である。
以下に、本発明に係る建築工法および建築構造の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明に係る建築工法および建築構造を、梁材としての金属系材料と床材としての木質系材料とを組み合わせて成る建築物の建築工法および建築構造に適用したものである。もちろん、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。
〈主な実施形態〉
本発明に係る建築工法および建築構造を用いて建築される建築物の構成の主な実施形態について、図1−6を参照して説明する。
図1および図2に示すように、建築物1には、梁材としての鉄骨(金属系材料、鉄骨部材)11と、床材としての木質パネル(木質系材料)12とが備えられている。ここで、図1および図2においては、図を見易くするために、鉄骨11および木質パネル12のみを図示している。もちろん、建築物1には、その他の部材(柱材等)も必要であり、例えば、柱材としての図示しない鉄骨が格子状に接合された鉄骨11の角部(四つ角)に配置され、当該柱材に対して梁材としての鉄骨11が架設される。
鉄骨11は、略H字形状の横断面を有する鉄材(H形鋼)であり、略格子状に接合されている。本実施形態では、図1および図2において、矩形状に配置される外枠の鉄骨11を第一鉄骨11Aと呼び、これら第一鉄骨11Aのうちの対向する(対辺の)第一鉄骨11Aを接続するように第一鉄骨11Aの略中央に配置される鉄骨11を第二鉄骨11Bと呼ぶ。例えば、第一鉄骨11Aは、図示しない柱材(鉄骨)に架設される大梁であり、第二鉄骨11Bは、第一鉄骨11Aに架設される小梁である。
図1,図3および図4に示すように、鉄骨11には、鉛直方向上側(図3および図4においては、上方側)に突出する突出部13が設けられている。本実施形態では、図1において、第一鉄骨11A上に設けられる突出部13を第一突出部13Aと呼び、第二鉄骨11B上に設けられる突出部13を第二突出部13Bと呼ぶ。
突出部13(第一突出部13Aおよび第二突出部13B)は、鉄骨11(第一鉄骨11Aおよび第二鉄骨11B)の上面における幅方向(図3および図4においては、左右方向)略中央部に位置して当該鉄骨11の延設方向(図3および図4においては、紙面と直交する方向)に沿って延設されている。突出部13は、鉄骨11上に敷設される木質パネル12の水平方向における移動を規制するものである。第一突出部13Aは、断面略コ字形状に曲げられた金属板(金属部材)であり、第一鉄骨11Aの上面に溶着され、後述する固定部材15をボルトBで固定するためのナットNが複数箇所に溶着されている。第二突出部13Bは、壁状をなす金属板(金属部材)であり、第一鉄骨11Aの上面に対をなして立設するように溶着されている。
図3から図5に示すように、木質パネル12は、製材等から成るパネル本体部21と、このパネル本体部21を覆う耐火材から成る耐火被覆部22とから概略構成されており、パネル本体部21によって建築資材(床材)としての所望の剛性を有すると共に、耐火被覆部22によって建築資材としての所望の耐火性を有する。
パネル本体部21は、平板状に並べられた角材(製材)21Aを挟持するようにそれらの上下面(板厚方向の両面であって、図3から図5においては上下方向の両面)に合板21Bを配して釘等で固定して成る。もちろん、パネル本体部21の構成は、本実施形態のものに限定されず、例えば、直交集成板(CLT)であっても良く、また、角材21Aに替えて丸太材(太鼓落)、集成材、押角、円柱加工材等を並べて合板で挟持するように固定したものであっても良い。
耐火被覆部22は、パネル本体部21(角材21Aおよび合板21B)の全体を覆うように石膏ボード22Aを配してねじ等で固定し、さらにその石膏ボード22Aの全体を覆うように珪酸カルシウム板22Bを配してねじ等で固定して成る。もちろん、耐火被覆部22の構成は、本実施形態のものに限定されず、石膏ボード22Aまたは珪酸カルシウム板22Bの厚さや枚数を異にしたものであっても良く、また、その他の耐火材を用いたものであっても良い。
また、図2から図5に示すように、木質パネル12には、端縁部の破損を防止するための補強部材23が取り付けられている。補強部材23は、断面略コ字形状に曲げられた金属板であり、木質パネル12の四辺にねじ等で固定されている。補強部材23は、少なくとも後述する固定部材14,15が配される範囲に設けられており、当該固定部材14,15によって木質パネル12を鉄骨11に対して強く押し付け、強固に固定することができる。
図1に示すように、建築物1には、木質パネル12を鉄骨11に押さえ付けて固定する第一の固定部材14および第二の固定部材15と、隣接配置される木質パネル12同士を接続して固定する第三の固定部材16とが備えられている。
ここで、木質パネル12は、鉄骨11上に複数(本実施形態においては、六枚)並べて敷設されており、少なくともその一部(本実施形態においては、対辺の端縁部)が鉄骨11(第一鉄骨11Aおよび第二鉄骨11B)上に載置されると共に当該鉄骨11上の突出部13(第一突出部13Aおよび第二突出部13B)に沿うように配置されている。なお、本実施形態では、木質パネル12において、鉄骨11上に載置されて第一突出部13Aに沿って配置される部分を端縁部12aと呼び、鉄骨11上に載置されて第二突出部13Bに沿って配置される部分を端縁部12bと呼び、鉄骨11上に載置されずに隣接配置される木質パネル12同士の対向する部分を端縁部12cと呼ぶ。
図3に示すように、第一の固定部材14は、平板形状の金属板から成り、第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)される木質パネル12の端縁部12b同士を接続する連結部14−1a,14−2aと、この連結部14−1a,14−2aを補強する補強部14−1b,14−2bとを備えている。
連結部14−1aおよび連結部14−2aは、第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)された一方(図3においては、右方側)の木質パネル12および他方(図3においては、左方側)の木質パネル12の端縁部12b(補強部材23)の端面と直交し、かつ、水平となるように、当該端縁部12b(補強部材23)に溶着されており、両方の木質パネル12が第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)された状態において、鉛直方向(図3においては、上下方向)にずれて水平方向(図3においては、左右方向)にラップするように、すなわち、上下に重なるように設けられている。
つまり、連結部14−1aは、一方の木質パネル12の端縁部12b(補強部材23)の端面に、連結部14−2aよりも僅かに鉛直方向下側に位置して溶着されており、連結部14−2aは、他方の木質パネル12の端縁部12b(補強部材23)の端面に、連結部14−1aよりも僅かに鉛直方向上側に位置して溶着されている。
また、連結部14−1a,14−2aには、ボルトBを挿通可能なボルト挿通穴(図示省略)がそれぞれ形成されており、両方の木質パネル12が第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)された状態において、連結部14−2aのボルト挿通穴は、連結部14−1aのボルト挿通穴と容易に連通できるように長穴形状となっている。さらに、連結部14−1aには、ボルト挿通穴に対応した位置の下面側に、ボルトBと螺合可能なナットNが溶着されている。
補強部14−1bおよび補強部14−2bは、第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)された一方(図3においては、右方側)の木質パネル12および他方(図3においては、左方側)の木質パネル12の端縁部12b(補強部材23)の端面と直交し、かつ、連結部14−1aおよび連結部14−2aと直交するように(鉛直となるように)、当該端縁部12b(補強部材23)および連結部14−1a,14−2aに亘って溶着されている。
ここで、補強部14−1bおよび補強部14−2bは、連結部14−1aと連結部14−2aとの接続の妨げとならないように、鉛直方向に反対の側に設けられている。つまり、補強部14−1bは、連結部14−2aよりも僅かに鉛直方向下側に位置する連結部14−1aの下面側に溶着されており、補強部14−2bは、連結部14−1aよりも僅かに鉛直方向上側に位置する連結部14−2aの上面側に溶着されている。
よって、木質パネル12を第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)した状態で、ボルトBを連結部14−1aのボルト挿通穴に挿通して連結部14−2aのボルト挿通穴を介してナットNに螺合することにより、両方の木質パネル12が接続される。このとき、接続された両方の木質パネル12は、第二突出部13Bによって水平方向の移動を規制されている。つまり、第一の固定部材14によれば、鉄骨11に対して両側に設置される木質パネル12において対向する端縁部12bが接続されて固定される。
図4および図6に示すように、第二の固定部材15は、断面略クランク形状に曲げられた金属板から成り、一端側において略水平方向(図4においては、左右方向)に延びて木質パネル12の上面に当接される押圧部15aと、他端側において略水平に延びて突出部13の上面と対向(または当接)される固定部15bと、これら押圧部15aと固定部15bとの間で略垂直方向(図4においては、上下方向)に延びて押圧部15aと固定部15bとを略クランク形状に接続する接続部15cと、固定部15bと接続部15cとに亘って溶着されて第二の固定部材15の強度を補う補強リブ15dとを備えている。なお、固定部15bには、ボルト挿通穴15eが形成されており、このボルト挿通穴15eには、ボルトBが挿通されるようになっている。
よって、押圧部15aが木質パネル12の設置されている側(図4においては、右方側)に向いた状態(押圧部15aが端縁部12aの上面に当接した状態)で、固定部15bがボルトBとナットNとの締結によって突出部13に固定されることにより、木質パネル12(端縁部12a)が鉄骨11(第一鉄骨11a)に押し付けられる。つまり、第二の固定部材15によれば、鉄骨11に対して一方側に設置される木質パネル12が固定される、すなわち、第一鉄骨11Aが配設されている箇所に設置される木質パネル12の端縁部12aが当該第一鉄骨11Aに押し付けられて固定される。
図5に示すように、第三の固定部材16は、平板形状の金属板であり、この第三の固定部材16が隣接して配置される二つの木質パネル12に対して補強部材23の長穴を介してねじ等で固定されることにより、木質パネル12が接続される。つまり、第三の固定部材16によれば、鉄骨11が配設されていない箇所に隣接して配置される木質パネル12において対向する端縁部12cが接続されて固定される。
また、第三の固定部材16は、木質パネル12の端縁部12cに沿って(図1においては、左右方向に)延設されており、この第三の固定部材16が隣接して配置される二つの木質パネル12に補強部材23の長穴を介してねじ等で固定されることにより、隣接配置される木質パネル12の間の空間が塞がれるようになっている。つまり、第三の固定部材16によれば、階下と階上とが隔離されており(階層が隔てられており)、例えば、階下で発生した火災による火炎が階上に達する(拡がる)のを抑止することができる。
もちろん、鉄骨11上の木質パネル12を当該鉄骨11に押し付けて固定する構成、および、隣接配置される木質パネル12を接続して固定する構成は、上述したものに限定されず、例えば、第一の固定部材14、第二の固定部材15、第三の固定部材16の構造および形状等を変更することが可能である。ここで、第一の固定部材14は、第二突出部13Bに沿う端縁部12bを第二鉄骨11Bに押さえ付けて固定することのできる構成および形状であれば良く、第二の固定部材15は、第一突出部13Aに沿う端縁部12aを第一鉄骨11Aに押さえ付けて固定することのできる構成および形状であれば良く、第三の固定部材16は、対向配置される端縁部12cの間の空間を塞いで接続することのできる構成および形状であれば良い。
例えば、図7に示すように、他の例として、第一の固定部材14の強度を確保できる場合には、補強部14−1b,14−2bを省略し、第一の固定部材14を連結部14−1a,14−2aのみで構成するようにしても良い。これによれば、必要な強度を確保しつつ、部品点数およびその溶着作業を削減することができる。
また、図8に示すように、対向配置される端縁部12cの間の空間を塞いで接続する他の実施形態の構成として、木質パネル12の一部に切り欠き部(溝部)24を設け、この切り欠き部24に平板形状の金属板から成る第三の固定部材16を取り付けるようにしても良い。このように、木質パネル12の外形を変更して第三の固定部材16を取り付けることにより、木質パネル12の上面と第三の固定部材16の上面とが高さ方向(鉛直方向であって、図8においては上下方向)において一致し、床材としての段差が無くなる。このとき、断面略コ字形状に曲げられた金属板から成る補強部材23に替えて、断面略L字形状に曲げられた金属板から成る補強部材25を端縁部12cの下側の角部に取り付けるようにしても良い。
また、図9に示すように、対向配置される端縁部12cの間の空間を塞いで接続するさらに他の実施形態の構成として、平板形状の金属板から成る第三の固定部材16に替えて、断面略H字形状の金属部材から成る第四の固定部材17を取り付けて、隣接配置される木質パネル12を接続固定するようにしても良い。ここで、第四の固定部材17は、木質パネル12の上面側において略水平方向(図9においては、左右方向)に延設される上部17aと、木質パネル12の下面側において略水平方向に延設される下部17bと、これら上部17aと下部17bとの間で略垂直方向(図9においては、上下方向)に延びて上部17aと下部17bとを接続する接続部17cとから概略構成されている。対向配置される一方(図9においては、左方側)の端縁部12cは、第四の固定部材17における上部17aと下部17bと接続部17cとで一方側に凹状に形成される溝部(挿入部)に挿入されると共に上下面からねじ等によって固定され、対向配置される他方(図9においては、右方側)の端縁部12cは、第四の固定部材17における上部17aと下部17bと接続部17cとで他方側に凹状に形成される溝部(挿入部)に挿入されると共に上下面からねじ等によって固定される。
以下に、本実施形態に係る建築工法および建築構造を用いて建築される建築物を建築する手順について、図1から図5を参照してそれぞれ説明する。
まず、梁材としての鉄骨11を柱材としての図示しない鉄骨に架設する(図1および図2参照)。具体的には、梁材としての鉄骨11を柱材としての図示しない鉄骨に対して溶接またはボルト等の接合手段によって接合すると共に、梁材としての鉄骨11同士を溶接またはボルト等の接合手段によって接合することにより、略格子状に接合された鉄骨11を形成する。
次に、鉄骨11上に突出部13を追設する(図1,図3および図4参照)。具体的には、前述した形状の金属板を鉄骨11の上面に溶着することにより、突出部13を形成する。もちろん、本発明における突出部は、本実施形態のように架設後の鉄骨11に設けられるものに限定されず、架設前の鉄骨11に設けられるものであっても良い。このように突出部13を架設前の鉄骨11に設ける場合には、例えば、資材工場等において突出部13の鉄骨(架設前の鉄骨)11への溶着作業を行うことにより、建築物1の建築現場における作業工数を削減して施工期間を短縮することができる。
次に、木質パネル12を鉄骨11上に敷設する(図1および図2参照)。具体的には、少なくともその一部(本実施形態においては、対辺の端縁部12a,12b)が鉄骨11(第一鉄骨11Aおよび第二鉄骨11B)上に載置されるように、複数(本実施形態においては、三枚ずつ)の木質パネル12を互いに近接させた状態で第二鉄骨11Bの幅方向両側に対称配置する。
このとき、第一鉄骨11A上に配置される端縁部12aは、第一突出部13Aの一方側において当該第一突出部13Aに沿い、第二鉄骨11B上で隣接配置(対向配置)される端縁部12bは、第二突出部13Bの両側において(第二突出部13Bを挟むように)当該第二突出部13Bに沿い、鉄骨11(第一鉄骨11Aおよび第二鉄骨11B)上に位置せずに隣接配置される端縁部12cは、互いに対向することとなる。
そして、木質パネル12を鉄骨11に固定すると共に、隣接する木質パネル12同士を接続する(図2,図4および図5参照)。具体的には、第二鉄骨11B上で隣接配置された端縁部12bを第一の固定部材14によって接続して固定し、第一鉄骨11A上に配置された端縁部12aを第二の固定部材15によって当該第一鉄骨11Aに押し付けて固定し、鉄骨11(第一鉄骨11Aおよび第二鉄骨11B)上に位置せずに隣接配置された端縁部12cを第三の固定部材16によって接続して固定する。
以上の手順により、建築物1において、梁材としての鉄骨(金属系材料)11と床材としての木質パネル(木質系材料)12とを組み付け、鉄骨11に対して木質パネル12を容易に固定することができる。
このように、本実施形態に係る建築工法および建築構造によれば、簡易な構成で梁材としての鉄骨(金属系材料)11と床材としての木質パネル(木質系材料)12とを組み合わせることができるので、建築物1を容易に建築することができる。
また、本実施形態に係る建築工法および建築構造によれば、木質パネル12に従来のスタッド挿通穴等を形成することなく、当該木質パネル12を鉄骨11に容易に組み付けることができるので、木質パネル12を鉄骨11に組み付ける前において、当該木質パネル12をパネル本体部21と耐火被覆部22とによって構成して耐火被覆された状態とする(建築資材としての所望の耐火性を付与する)ことができる。よって、例えば、木質パネル12を資材工場で製造した後に建築物1が建築される建築現場に搬送することにより、建築現場における耐火材の被覆作業を削減することができる。
なお、従来のように、木質系材料から成る床材を金属系材料から成る梁材に組み付けた後、建築資材としての耐火性能を確保するために耐火被覆を床材に施す場合には、床材と梁材とを覆うように耐火材を施さなければならず、このような耐火材の被覆作業は煩雑で多くの時間を要するものであった。
これに対し、本実施形態に係る建築工法および建築構造によれば、例えば資材工場等において、パネル本体部21の全体を覆うように、その六面に板状の耐火材(石膏ボード22Aおよび珪酸カルシウム板22B)をねじ等によって取り付けるだけであり、従来の耐火材の被覆作業と比較して簡素で少ない時間で施工することができる。
1 建築物
11 鉄骨(金属系材料)
11A 第一鉄骨
11B 第二鉄骨
12 木質パネル(木質系材料)
12a,12b,12c 木質パネルの端縁部
13 突出部
13A 第一突出部
13B 第二突出部
14 第一の固定部材(接続部材)
14−1a,14−2a 第一の固定部材の連結部
14−1b,14−2b 第一の固定部材の補強部
15 第二の固定部材(プレート部材)
15a 第二の固定部材の押圧部
15b 第二の固定部材の固定部
15c 第二の固定部材の接続部
15d 第二の固定部材の補強リブ
15e 第二の固定部材のボルト挿通穴
16 第三の固定部材(プレート部材)
21 パネル本体部
21A 角材(製材)
21B 合板
22 耐火被覆部
22A 石膏ボード
22B 珪酸カルシウム板
23 補強部材
B ボルト
N ナット(ねじ穴)

Claims (8)

  1. 金属系材料と木質系材料とを組み合わせて成る建築物の建築工法であって、
    前記金属系材料に突出部を設け、
    前記木質系材料を、その端縁部が前記突出部の近傍に位置するように、当該突出部の水平方向両側に配置し、
    前記突出部の水平方向両側に配置された前記木質系材料の端縁部を接続する
    ことを特徴とする建築工法。
  2. 前記金属系材料は、梁材として使用される鉄骨部材であり、
    前記突出部は、前記鉄骨部材に溶着される金属部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築工法。
  3. 前記木質系材料は、製材から成る本体部と、前記本体部を覆う耐火材から成る耐火被覆部とを有するものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建築工法。
  4. 前記木質系材料の端縁部に金属板を設け、
    前記金属板を、前記木質系材料を前記突出部の水平方向両側に配置した際に重なり合うように配し、
    重なり合った前記金属板を連結することにより、前記突出部の水平方向両側に配置される前記木質系材料の端縁部を前記金属板によって接続する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築工法。
  5. 金属系材料と木質系材料とを組み合わせて成る建築物の建築構造であって、
    前記金属系材料に設けられ、前記金属系材料上に載置される前記木質系材料の端縁部の近傍に配置される突出部と、
    前記突出部の水平方向両側に配置された前記木質系材料の端縁部を接続する接続部材と
    を備えることを特徴とする建築構造。
  6. 前記金属系材料は、梁材として使用される鉄骨部材であり、
    前記突出部は、前記鉄骨部材に溶着される金属部材である
    ことを特徴とする請求項5に記載の建築構造。
  7. 前記木質系材料は、製材から成る本体部と、前記本体部を覆う耐火材から成る耐火被覆部とを有するものである
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の建築構造。
  8. 前記接続部材は、前記木質系材料の端縁部に設けられる金属板であり、
    前記金属板は、前記木質系材料を前記突出部の水平方向両側に配置した際に重なり合うように配され、
    前記突出部の水平方向両側に配置される前記木質系材料の端縁部は、重なり合った前記金属板を連結することにより、前記金属板によって接続される
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の建築構造。
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