JP2024079200A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定濃度の混合液を速やかに貯留槽に供給する。【解決手段】基板処理装置(100)は、第1成分液が流れる第1配管(112a)と、第1配管(112a)に配置された第1バルブ(112b)と、第2成分液が流れる第2配管(114a)と、第2配管(114a)に配置された第2バルブ(114b)と、第2配管(114a)に配置されたポンプ(114d)と、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留する貯留槽(116)と、貯留槽(116)に貯留された混合液で基板(W)を処理する基板処理ユニット(10)とを備える。ポンプ(114d)を駆動した状態で第1バルブ(112b)および第2バルブ(114b)を開き、第1配管(112a)を流れた第1成分液および第2配管(114a)を流れた第2成分液を混合した混合液を貯留槽(116)に貯留する。【選択図】図9

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
基板を処理する基板処理装置が知られている。基板処理装置は、半導体基板の処理に好適に用いられる。典型的には、基板処理装置は、処理液を用いて基板を処理する。
例えば、処理液として複数種の成分液を混合した混合液が用いられることがある。この場合、複数の基板を均一に処理するために、混合タンク内の混合液の濃度を一定に維持することが検討されている(特許文献1)。特許文献1には、一定濃度の処理液を生成するために、フッ酸および純水を混合タンクに供給する時間が同一になるように流量を制御した基板処理装置が記載されている。
特開2003-275569号公報
しかしながら、特許文献1の基板処理装置では、混合タンク内に所定濃度の混合液を供給するのに比較的長い時間を要することがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽に供給可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することにある。
本発明のある局面によれば、基板処理装置は、第1成分液が流れる第1配管と、前記第1配管に配置された第1バルブと、第2成分液が流れる第2配管と、前記第2配管に配置された第2バルブと、前記第2配管に配置されたポンプと、前記第1成分液および前記第2成分液を混合した混合液を貯留する貯留槽と、前記貯留槽に貯留された混合液で基板を処理する基板処理ユニットとを備える。前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた前記第1成分液および前記第2配管を流れた前記第2成分液を混合した混合液を前記貯留槽に貯留する。
ある実施形態では、前記基板処理装置は、前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を前記貯留槽に流す共通配管と、前記共通配管に配置された共通バルブと、前記共通バルブの上流側において前記共通配管から分岐されたドレイン配管と、前記ドレイン配管に配置されたドレインバルブとをさらに備える。
ある実施形態では、前記混合液を前記貯留槽に貯留する前に、前記ポンプを駆動した状態で、前記共通バルブを閉じて、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記ドレインバルブを開くことによって前記混合液を前記ドレイン配管に流す。
ある実施形態では、前記混合液を前記貯留槽に貯留する際に、前記ポンプを駆動した状態で、前記ドレインバルブを閉じて、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記共通バルブを開くことによって前記混合液を前記貯留槽に供給する。
ある実施形態では、前記混合液を前記貯留槽に貯留した後に、前記ポンプを駆動した状態で、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記共通バルブを閉じて、前記ドレインバルブを開くことによって前記混合液を前記ドレイン配管に流す。
ある実施形態では、前記基板処理装置は、前記第2配管を流れる前記第2成分液の圧力を測定する圧力計と、前記第2配管に配置され、前記圧力計の測定結果に基づいて、前記第2配管を流れる前記第2成分液の流量を調整する調整部とをさらに包含する。
ある実施形態では、前記基板処理装置は、前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量を検知するレベルセンサーをさらに備え、前記レベルセンサーの検知結果に基づいて、前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開く。
ある実施形態では、前記基板処理装置は、前記第1バルブ、前記第2バルブ、前記ポンプおよび前記基板処理ユニットを制御する制御部と、前記基板を処理するためのレシピ情報を記憶する記憶部とをさらに備え、前記制御部が前記記憶部から前記基板処理装置にセッティングされた前記基板を処理するための前記レシピ情報を読み出した後であって、前記基板処理ユニットが前記基板の処理を開始する前に、前記ポンプの駆動を開始する。
本発明の別の局面によれば、基板処理方法は、第1成分液を流すための第1配管に配置された第1バルブおよび第2成分液を流すための第2配管に配置された第2バルブを閉じた状態で、前記第2配管に配置されたポンプを駆動する工程と、前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた第1成分液と前記第2配管を流れた第2成分液とを混合した混合液を貯留槽に貯留する工程と、前記貯留槽に貯留された混合液で基板を処理する工程とを包含する。
ある実施形態では、前記基板処理方法は、前記混合液を前記貯留槽に貯留する前に、前記ポンプを駆動した状態で、前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を廃棄する工程をさらに包含する。
ある実施形態では、前記基板処理方法は、前記混合液を前記貯留槽に貯留した後に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを閉じるとともに、前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を廃棄する工程をさらに包含する。
ある実施形態では、前記基板処理方法は、前記ポンプを駆動した状態で、前記第2配管を流れる前記第2成分液の圧力に基づいて、前記第2配管を流れる前記第2成分液の流量を調整する工程をさらに包含する。
ある実施形態では、前記基板処理方法は、前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量を検知する工程をさらに包含し、前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量の検知結果に基づいて、前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開く。
ある実施形態では、前記基板処理方法は、記憶部から、基板処理装置にセッティングされた前記基板を処理するためのレシピ情報を読み出す工程をさらに包含し、前記基板を処理する工程において、前記レシピ情報にしたがって前記基板を処理し、前記ポンプを駆動する工程において、前記レシピ情報を読み出した後であって、前記基板を処理する前に、前記ポンプの駆動を開始する。
本発明によれば、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽に供給できる。
本実施形態の基板処理装置の模式図である。 本実施形態の基板処理装置における基板処理ユニットの模式図である。 本実施形態の基板処理装置における配管構成を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置のブロック図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 (a)は本実施形態の基板処理装置においてポンプを事前に駆動しなかった場合の第2成分液の流量変化を示すグラフであり、(b)は本実施形態の基板処理装置においてポンプを事前に駆動した場合の第2成分液の流量変化を示すグラフである。 本実施形態の基板処理方法のフロー図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 (a)~(c)は、本実施形態の基板処理装置における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置における基板処理ユニットの模式図である。 本実施形態の基板処理方法のフロー図である。 本実施形態の基板処理装置の模式図である。 本実施形態の基板処理装置の模式図である。 本実施形態の基板処理装置の模式図である。
以下、図面を参照して、本発明による基板処理装置および基板処理方法の実施形態を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、発明の理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載することがある。典型的には、X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
以下、図面を参照して、本発明による基板処理装置および基板処理方法の実施形態を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、発明の理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載することがある。典型的には、X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
まず、図1を参照して、本発明による基板処理装置100の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の基板処理装置100の模式的な平面図である。
基板処理装置100は、基板Wを処理する。基板処理装置100は、基板Wに対して、エッチング、表面処理、特性付与、処理膜形成、膜の少なくとも一部の除去および洗浄のうちの少なくとも1つを行うように基板Wを処理する。
基板Wは、半導体基板として用いられる。基板Wは、半導体ウエハを含む。例えば、基板Wは略円板状である。ここでは、基板処理装置100は、基板Wを一枚ずつ処理する。
図1に示すように、基板処理装置100は、複数の基板処理ユニット10と、処理液キャビネット110と、処理液ボックス120と、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、センターロボットCRと、制御装置101とを備える。制御装置101は、ロードポートLP、インデクサーロボットIRおよびセンターロボットCRを制御する。制御装置101は、制御部102および記憶部104を含む。
ロードポートLPの各々には、複数枚の基板Wを積層して収容するポッド(Front Opening Unify Pod:FOUP)が搬送されて載置される。これにより、基板処理装置100によって処理される基板Wがセッティングされる。その後、インデクサーロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、インデクサーロボットIRと基板処理ユニット10との間で基板Wを搬送する。基板処理ユニット10の各々は、基板Wに処理液を吐出して、基板Wを処理する。処理液は、薬液、洗浄液、除去液および/または撥水剤を含む。処理液キャビネット110は、処理液を収容する。なお、処理液キャビネット110は、ガスを収容してもよい。
具体的には、複数の基板処理ユニット10は、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された複数のタワーTW(図1では4つのタワーTW)を形成している。各タワーTWは、上下に積層された複数の基板処理ユニット10(図1では3つの基板処理ユニット10)を含む。処理液ボックス120は、それぞれ、複数のタワーTWに対応している。処理液キャビネット110内の液体は、いずれかの処理液ボックス120を介して、処理液ボックス120に対応するタワーTWに含まれる全ての基板処理ユニット10に供給される。また、処理液キャビネット110内のガスは、いずれかの処理液ボックス120を介して、処理液ボックス120に対応するタワーTWに含まれる全ての基板処理ユニット10に供給される。
基板処理装置100において、センターロボットCRおよび基板処理ユニット10の設置された領域と、処理液キャビネット110の設置された領域との間には、境界壁が配置される。
典型的には、処理液キャビネット110は、処理液を調製するための貯留槽(タンク)を有する。処理液キャビネット110は、一種類の処理液のための貯留槽を有してもよく、複数種類の処理液のための貯留槽を有してもよい。また、処理液キャビネット110は、処理液を流通するためのポンプ、バルブ、ヒーターおよび/またはフィルターを有する。
制御装置101は、基板処理装置100の各種動作を制御する。制御装置101により、基板処理ユニット10は基板Wを処理する。
制御装置101は、制御部102および記憶部104を含む。制御部102は、プロセッサーを有する。制御部102は、例えば、中央処理演算機(Central Processing Unit:CPU)を有する。または、制御部102は、汎用演算機を有してもよい。
記憶部104は、データおよびコンピュータープログラムを記憶する。データは、レシピデータを含む。レシピデータは、複数のレシピを示す情報を含む。複数のレシピの各々は、基板Wの処理内容および処理手順を規定する。
記憶部104は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、例えば、半導体メモリである。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリおよび/またはハードディスクドライブである。記憶部104はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部102は、記憶部104の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、基板処理動作を実行する。例えば、基板を収容するポッドがロードポートLPに載置されると、制御部102は、記憶部104の記憶しているレシピ情報を読み出して基板Wを処理する。典型的には、制御部102は、ポッドに収容される基板Wの種類に応じて、異なるレシピ情報にしたがって基板Wを処理する。
次に、図2を参照して、本実施形態の基板処理装置100における基板処理ユニット10を説明する。図2は、基板処理装置100における基板処理ユニット10の模式図である。
基板処理ユニット10は、チャンバー11と、基板保持部20と、処理液供給部30とを備える。チャンバー11は、基板Wを収容する。基板保持部20は、基板Wを保持する。
チャンバー11は、内部空間を有する略箱形状である。チャンバー11は、基板Wを収容する。ここでは、基板処理装置100は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型であり、チャンバー11には基板Wが1枚ずつ収容される。基板Wは、チャンバー11内に収容され、チャンバー11内で処理される。チャンバー11には、基板保持部20および処理液供給部30のそれぞれの少なくとも一部が収容される。
基板保持部20は、基板Wを保持する。基板保持部20は、基板Wの上面(表面)Waを上方に向け、基板Wの裏面(下面)Wbを鉛直下方に向くように基板Wを水平に保持する。また、基板保持部20は、基板Wを保持した状態で基板Wを回転させる。例えば、基板Wの上面Waには、リセスの形成された積層構造が設けられている。基板保持部20は、基板Wを保持したまま基板Wを回転させる。
例えば、基板保持部20は、基板Wの端部を挟持する挟持式であってもよい。あるいは、基板保持部20は、基板Wを裏面Wbから保持する任意の機構を有してもよい。例えば、基板保持部20は、バキューム式であってもよい。この場合、基板保持部20は、非デバイス形成面である基板Wの裏面Wbの中央部を上面に吸着させることにより基板Wを水平に保持する。あるいは、基板保持部20は、複数のチャックピンを基板Wの周端面に接触させる挟持式とバキューム式とを組み合わせてもよい。
例えば、基板保持部20は、スピンベース21と、チャック部材22と、シャフト23と、電動モーター24と、ハウジング25とを含む。チャック部材22は、スピンベース21に設けられる。チャック部材22は、基板Wをチャックする。典型的には、スピンベース21には、複数のチャック部材22が設けられる。
シャフト23は、中空軸である。シャフト23は、回転軸Axに沿って鉛直方向に延びている。シャフト23の上端には、スピンベース21が結合されている。基板Wは、スピンベース21の上方に載置される。
スピンベース21は、円板状であり、基板Wを水平に支持する。シャフト23は、スピンベース21の中央部から下方に延びる。電動モーター24は、シャフト23に回転力を与える。電動モーター24は、シャフト23を回転方向に回転させることにより、回転軸Axを中心に基板Wおよびスピンベース21を回転させる。ハウジング25は、シャフト23および電動モーター24を取り囲んでいる。
処理液供給部30は、基板Wに処理液を供給する。典型的には、処理液供給部30は、基板Wの上面Waに処理液を供給する。処理液供給部30の少なくとも一部は、チャンバー11内に収容される。
処理液供給部30は、基板Wの上面Waに処理液を供給する。処理液は、希釈された薬液を含んでもよい。薬液は、フッ酸を含む。例えば、フッ酸は、40℃以上70℃以下に加熱されてもよく、50℃以上60℃以下に加熱されてもよい。ただし、フッ酸は、加熱されなくてもよい。また、薬液は、水または燐酸を含んでもよい。
さらに、薬液は、過酸化水素水を含んでもよい。また、薬液は、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)または王水(濃塩酸と濃硝酸との混合物)を含んでもよい。
または、処理液は、いわゆる洗浄液(リンス液)を含んでもよい。例えば、洗浄液は、脱イオン水(Deionized Water:DIW)、炭酸水、電解イオン水、オゾン水、アンモニア水、希釈濃度(例えば、10ppm~100ppm程度)の塩酸水、または、還元水(水素水)のいずれかを含んでもよい。
処理液供給部30は、配管32と、ノズル34と、バルブ36とを含む。ノズル34は、配管32に接続される。配管32には、供給源から処理液が供給される。バルブ36は、配管32内の流路を開閉する。ノズル34は、基板Wの上面Waに処理液を吐出する。
バルブ36は、配管32の開度を調節して、配管32に供給される処理液の流量を調整する。具体的には、バルブ36は、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
ノズル34は移動可能であってもよい。ノズル34は、制御部102によって制御される移動機構にしたがって水平方向および/または鉛直方向に移動できる。なお、本明細書において、図面が過度に複雑になることを避けるために移動機構を省略していることに留意されたい。
基板処理ユニット10は、カップ80をさらに備える。カップ80は、基板Wから飛散した処理液を回収する。カップ80は昇降する。例えば、カップ80は、処理液供給部30が基板Wに処理液を供給する期間にわたって基板Wの側方にまで鉛直上方に上昇する。この場合、カップ80は、基板Wの回転によって基板Wから飛散する処理液を回収する。また、カップ80は、処理液供給部30が基板Wに処理液を供給する期間が終了すると、基板Wの側方から鉛直下方に下降する。
上述したように、制御装置101は、制御部102および記憶部104を含む。制御部102は、基板保持部20、処理液供給部30および/またはカップ80を制御する。一例では、制御部102は、電動モーター24、バルブ36および/またはカップ80を制御する。
本実施形態の基板処理装置100は、半導体の設けられた半導体素子の作製に好適に用いられる。典型的には、半導体素子において、基材の上に導電層および絶縁層が積層される。基板処理装置100は、半導体素子の製造時に、導電層および/または絶縁層の洗浄および/または加工(例えば、エッチング、特性変化等)に好適に用いられる。
なお、図2に示した基板処理ユニット10では、処理液供給部30は、1種類の処理液を供給可能である。ただし、本実施形態はこれに限定されない。処理液供給部30は、複数種類の処理液を供給してもよい。例えば、処理液供給部30は、用途の異なる複数種類の処理液を基板Wに順次供給可能であってもよい。あるいは、処理液供給部30は、用途の異なる複数種類の処理液を基板Wに同時に供給可能であってもよい。
次に、図1~図3を参照して、本実施形態の基板処理装置100における配管構成を説明する。図3は、本実施形態の基板処理装置100における配管構成を示す模式図である。
図3に示すように、基板処理装置100は、第1成分液供給部112と、第2成分液供給部114と、貯留槽116と、配管117と、濃度センサー118と、レベルセンサー119とを備える。第1成分液供給部112、第2成分液供給部114、貯留槽116、配管117、濃度センサー118およびレベルセンサー119の少なくとも一部は、処理液キャビネット110内に配置される。
第1成分液供給部112は、第1成分液を供給する。第1成分液供給部112から供給された第1成分液は、貯留槽116まで流れて貯留槽116に貯留される。
第2成分液供給部114は、第2成分液を供給する。第2成分液供給部114から供給された第2成分液は、貯留槽116まで流れて貯留槽116に貯留される。
貯留槽116は、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留する。混合液は、基板処理ユニット10における処理液として用いられる。混合液は、貯留槽116に供給される前に混合されてもよい。または、混合液は、貯留槽116において混合されてもよい。なお、混合液は、第1成分液および第2成分液が混合された状態のまま含有しなくてもよい。混合液は、第1成分液および第2成分液の混合によって反応した結果物であってもよい。
また、第1成分液および第2成分液のうちの一方は、第1成分液および第2成分液のうちの他方に希釈されて用いられてもよい。例えば、第1成分液および第2成分液の一方は薬液であり、第1成分液および第2成分液の他方は希釈液であってもよい。
第1成分液供給部112は、配管112aと、バルブ112bと、流量計112cとを含む。配管112aには、供給源から第1成分液が供給される。第1成分液は、配管112aを流れる。流量計112cは、配管112aに配置される。流量計112cは、配管112aを流れる第1成分液の流量を測定する。ここでは、流量計112cは、バルブ112bの上流側に配置される。
バルブ112bは、配管112a内の流路を開閉する。バルブ112bは、配管112aの開度を調節して、配管112aを流れる第1成分液の流量を調整する。具体的には、バルブ112bは、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
バルブ112bは、モーターニードルバルブであってもよい。例えば、流量計112cの測定結果に基づいてバルブ112bの開度を調整することによって、配管112aを流れる処理液の流量を調整してもよい。
第2成分液供給部114は、配管114aと、バルブ114bと、流量計114cと、ポンプ114dとを含む。配管114aには、供給源から第2成分液が供給される。第2成分液は、配管114aを流れる。流量計114cは、配管114aに配置される。流量計114cは、配管114aを流れる第2成分液の流量を測定する。ここでは、流量計114cは、バルブ114bの上流側に配置される。
バルブ114bは、配管114a内の流路を開閉する。バルブ114bは、配管114aの開度を調節して、配管114aを流れる第2成分液の流量を調整する。具体的には、バルブ114bは、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
バルブ114bは、モーターニードルバルブであってもよい。例えば、流量計114cの測定結果に基づいてバルブ114bの開度を調整することによって、配管114aを流れる第2成分液の流量を調整してもよい。
ポンプ114dは、配管114aに第2成分液を流す。ポンプ114dにより、第2成分液は、配管114aの上流から下流に向かって流れる。ここでは、ポンプ114dは、流量計114cの上流側に配置される。
ポンプ114dは、流量の時間変化が小さいことが好ましい。例えば、ポンプ114dとして、磁気浮遊型ポンプを用いることが好ましい。
貯留槽116には、配管112aを流れた第1成分液が供給される。また、貯留槽116には、配管114aを流れた第2成分液が供給される。このため、貯留槽116は、配管112aを流れた第1成分液と配管114aを流れた第2成分液とを混合した混合液を貯留する。
本明細書において、第1成分液供給部112の配管112a、バルブ112bおよび流量計112cをそれぞれ第1配管112a、第1バルブ112bおよび第1流量計112cと記載することがある。また、第2成分液供給部114の配管114a、バルブ114bおよび流量計114cをそれぞれ第2配管114a、第2バルブ114bおよび第2流量計114cと記載することがある。
ここでは、基板処理装置100は、配管113a、バルブ113b、配管115aおよびバルブ115bをさらに備える。配管113aは、処理液キャビネット110内に配置される。配管113aは、第1配管112aおよび第2配管114aと接続する。配管112aを流れた第1成分液と配管114aを流れた第2成分液とは、配管113aにおいて混合される。配管113aにおいて第1成分液と第2成分液との混合によって生成された混合液は、配管113aを介して貯留槽116に供給される。
配管115aは、処理液キャビネット110内に配置される。配管115aは、配管113aの途中であって、バルブ113bよりも上流側で配管113aから分岐する。配管115aには、バルブ115bが配置される。
バルブ113bは、配管113a内の流路を開閉する。バルブ113bは、配管113aの開度を調節して、配管113aを流れる混合液の流量を調整する。具体的には、バルブ113bは、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
バルブ115bは、配管115a内の流路を開閉する。バルブ115bは、配管115aの開度を調節して、配管115aを流れる混合液の流量を調整する。具体的には、バルブ115bは、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
配管115aを流れる混合液は、貯留槽116には供給されない。典型的には、配管115aを流れる混合液は、廃棄される。
本明細書において、配管113a、バルブ113b、配管115aおよびバルブ115bをそれぞれ共通配管113a、共通バルブ113b、ドレイン配管115aおよびドレインバルブ115bと記載することがある。
濃度センサー118は、貯留槽116に貯留された混合液内の対象成分の濃度を検知する。濃度センサー118は、第1成分液内の所定成分の濃度を検知してもよい。または、濃度センサー118は、第2成分液内の所定成分の濃度を検知してもよい。あるいは、濃度センサー118は、混合液内における対象成分の濃度を検知してもよい。一例では、濃度センサー118は、第1成分液および第2成分液の混合によって新たに生成される対象成分の濃度を検知してもよい。なお、本明細書において、混合液内における対象成分の濃度を単に「混合液の濃度」と記載することがある。
レベルセンサー119は、貯留槽116に貯留された混合液の貯留量(体積)を検知する。レベルセンサー119は、貯留槽116に貯留された混合液の高さを検知してもよい。
配管117は、貯留槽116と配管32とを接続する。配管117により、貯留槽116内の混合液は、処理液キャビネット110と処理液ボックス120との間を循環する。混合液を加熱する場合、配管117にヒーター(図示せず)が設置されてもよい。
配管32は、処理液ボックス120と基板処理ユニット10とを接続する。詳細には、配管117は、貯留槽116と配管32a~32cとを接続する。貯留槽116に貯留された混合液は、配管117および配管32を流れて基板処理ユニット10に供給される。
基板処理ユニット10は、基板処理ユニット10a~10cを含む。典型的には、基板処理ユニット10a~10cは、同一の形状および同一の機能を有する。基板処理ユニット10aは、処理液供給部30を有する。図2に示すように、基板処理ユニット10aの処理液供給部30は、配管32aと、ノズル34aと、バルブ36aとを含む。ノズル34aは基板Wの上面Waに処理液を吐出する。ノズル34aは、配管32aに接続される。配管32aには、供給源から処理液が供給される。バルブ36aは、配管32a内の流路を開閉する。ノズル34aは、基板Wに対して移動可能に構成されていることが好ましい。
同様に、基板処理ユニット10bは、処理液供給部30を有する。処理液供給部30は、配管32bと、ノズル34bと、バルブ36bとを含む。また、基板処理ユニット10cは、処理液供給部30を有する。処理液供給部30は、配管32cと、ノズル34cと、バルブ36cとを含む。
本実施形態の基板処理装置100では、貯留槽116において第1成分液および第2成分液が混合された混合液を処理液として基板処理ユニット10に供給できる。
本実施形態の基板処理装置100では、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開けて第1成分液および第2成分液を流す前に、ポンプ114dの駆動を開始する。このため、ポンプ114dが駆動した状態で第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開くため、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽116に供給できる。
例えば、ポンプ114dを有する第2成分液供給部114において、第2成分液は、基板処理装置100の配置された施設の用力として提供されてもよい。また、混合液として所定の薬液を希釈して用いる場合、第2成分液は、希釈液であってもよい。
第2成分液が、基板処理装置100の配置された施設の用力として提供される場合、第2成分液の供給圧が基板処理装置100以外の他の要因にしたがって変動することがある。これに対して、本実施形態の基板処理装置100では、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開けて第1成分液および第2成分液を流す前に、ポンプ114dの駆動を開始することにより、第2成分液の供給圧が変動しても、貯留槽116に供給される混合液の濃度変化を抑制できる。
なお、貯留槽に貯留される貯留液の濃度変化の影響が大きい混合液として、希釈フッ酸(DHF)が知られている。特に、希釈フッ酸による基板処理では、濃度および/または温度がわずかに変化すると、希釈フッ酸によって除去される酸化物の量が大きく変動する。半導体装置の微細化により、希釈フッ酸の濃度および/または温度を適切に調整することが求められている。このことから、本実施形態の基板処理装置100において、第1成分液としてフッ酸、および、第2成分液として希釈液(例えば、DIW)が好適に用いられる。
本実施形態の基板処理装置100は、半導体の設けられた半導体素子の作製に好適に用いられる。典型的には、半導体素子において、基材の上に導電層および絶縁層が積層される。基板処理装置100は、半導体素子の製造時に、導電層および/または絶縁層の洗浄および/または加工(例えば、エッチング、特性変化等)に好適に用いられる。
次に、図1~図4を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図4は、基板処理装置100のブロック図である。
図4に示すように、制御装置101は、基板処理装置100の各種動作を制御する。制御装置101は、インデクサーロボットIR、センターロボットCR、基板保持部20、処理液供給部30およびカップ80を制御する。具体的には、制御装置101は、インデクサーロボットIR、センターロボットCR、基板保持部20、処理液供給部30およびカップ80に制御信号を送信することによって、インデクサーロボットIR、センターロボットCR、基板保持部20、処理液供給部30およびカップ80を制御する。
また、記憶部104は、コンピュータープログラムおよびデータを記憶する。データは、レシピデータを含む。レシピデータは、複数のレシピを示す情報を含む。複数のレシピの各々は、基板Wの処理内容、処理手順および基板処理条件を規定する。制御部102は、記憶部104の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、基板処理動作を実行する。
制御部102は、インデクサーロボットIRを制御して、インデクサーロボットIRによって基板Wを受け渡しする。
制御部102は、センターロボットCRを制御して、センターロボットCRによって基板Wを受け渡しする。例えば、センターロボットCRは、未処理の基板Wを受け取って、複数のチャンバー11のうちのいずれかに基板Wを搬入する。また、センターロボットCRは、処理された基板Wをチャンバー11から受け取って、基板Wを搬出する。
制御部102は、基板保持部20を制御して、基板Wの回転の開始、回転速度の変更および基板Wの回転の停止を制御する。例えば、制御部102は、基板保持部20を制御して、基板保持部20の回転速度を変更することができる。具体的には、制御部102は、基板保持部20の電動モーター24の回転速度を変更することによって、基板Wの回転速度を変更できる。
制御部102は、処理液供給部30のバルブ36を制御して、バルブ36の状態を開状態と閉状態とに切り替えることができる。具体的には、制御部102は、処理液供給部30のバルブ36を制御して、バルブ36を開状態にすることによって、ノズル34に向かって配管32内を流れる処理液を通過させることができる。また、制御部102は、処理液供給部30のバルブ36を制御して、バルブ36を閉状態にすることによって、ノズル34に向かって配管32内を流れる処理液の供給を停止させることができる。
制御部102は、カップ80を制御して基板Wに対してカップ80を移動させてもよい。具体的には、制御部102は、処理液供給部30が基板Wに処理液を供給する期間にわたって基板Wの側方にまで鉛直上方にカップ80を上昇させる。また、制御部102は、処理液供給部30が基板Wに処理液を供給する期間が終了すると、基板Wの側方から鉛直下方にカップ80を下降させる。
また、制御装置101は、第1成分液供給部112、第2成分液供給部114、濃度センサー118およびレベルセンサー119を制御する。具体的には、制御装置101は、第1成分液供給部112、第2成分液供給部114、濃度センサー118およびレベルセンサー119から検知信号を受信し、制御信号を送信することによって、第1成分液供給部112、第2成分液供給部114、濃度センサー118およびレベルセンサー119を制御する。
制御部102は、貯留槽116に混合液を供給するように第1成分液供給部112および第2成分液供給部114を制御する。例えば、制御部102は、レベルセンサー119の検知結果に基づいて、貯留槽116に混合液を供給するように第1成分液供給部112および第2成分液供給部114を制御する。一例では、レベルセンサー119によって検知された貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値よりも少ない場合、制御部102は、貯留槽116に第1成分液および第2成分液を供給するように第1成分液供給部112および第2成分液供給部114を制御する。
具体的には、制御部102は、貯留槽116に第1成分液を供給するように第1成分液供給部112を制御する。詳細には、制御部102は、第1成分液供給部112のバルブ112bおよびバルブ113bを制御して、バルブ112bおよびバルブ113bを開状態にすることによって、貯留槽116に向かって配管112aおよび配管113aに第1成分液を流すことができる。また、制御部102は、第1成分液供給部112のバルブ112bを制御して、バルブ112bを閉状態にすることによって、配管112aを流れる第1成分液の供給を停止させることができる。また、制御部102は、流量計112cの測定結果に基づいて、バルブ112bの開閉のタイミングを制御してもよい。
また、制御部102は、貯留槽116に第2成分液を供給するように第2成分液供給部114を制御する。詳細には、制御部102は、第2成分液供給部114のバルブ114bおよびバルブ113bを制御して、バルブ114bおよびバルブ113bを開状態にすることによって、貯留槽116に向かって配管114aおよび配管113aに第2成分液を流すことができる。また、制御部102は、第2成分液供給部114のバルブ114bを制御して、バルブ114bを閉状態にすることによって、配管114a内を流れる第2成分液の供給を停止させることができる。また、制御部102は、流量計114cの測定結果に基づいて、バルブ114bの開閉のタイミングを制御してもよい。
なお、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを開けた直後は、配管112aを流れる第1成分液の流量および配管114aを流れる第2成分液の流量がそれぞれ所定の値にならないことがある。この場合、この第1成分液および第2成分液を含む混合液を貯留槽116に供給すると、貯留槽116内の混合液の濃度が大きく変動してしまう。このため、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを開けた直後に配管112aを流れる第1成分液および配管114aを流れる第2成分液は、貯留槽116に供給しないことが好ましい。
制御部102は、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを開けた直後、第1成分液および第2成分液を混合した混合液が配管115aに流れるようにバルブ113bおよびバルブ115b制御する。詳細には、制御部102は、バルブ113bを閉状態に維持するとともにバルブ115bを開状態にすることによって、配管112aおよび配管114aを流れた第1成分液および第2成分液を含む混合液を配管115aに流す。
また、制御部102は、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを閉めた直後は、配管112aを流れる第1成分液の流量および配管114aを流れる第2成分液の流量がすぐにゼロにならないことがある。この場合、この第1成分液および第2成分液を含む混合液が貯留槽116に供給されると、貯留槽116内の混合液の濃度が変動してしまう。このため、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを閉めた直後に配管112aを流れる第1成分液および配管114aを流れる第2成分液は、貯留槽116に供給しないことが好ましい。
制御部102は、第1成分液供給部112のバルブ112bおよび第2成分液供給部114のバルブ114bを閉じた直後、第1成分液および第2成分液を混合した混合液が配管115aに流れるようにバルブ113bおよびバルブ115b制御する。詳細には、制御部102は、バルブ113bを閉状態に維持するとともにバルブ115bを開状態にすることによって、配管112aおよび配管114aを流れた第1成分液および第2成分液を含む混合液を配管115aに流す。
さらに、制御部102は、ポンプ114dの駆動を制御する。制御部102は、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開く前に、ポンプ114dの駆動を開始する。また、制御部102は、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開した後も、ポンプ114dの駆動を継続する。
本実施形態の基板処理装置100は、半導体素子を形成するために好適に用いられる。例えば、基板処理装置100は、積層構造の半導体素子として用いられる基板Wを処理するために好適に利用される。半導体素子は、いわゆる3D構造のメモリ(記憶装置)である。一例として、基板Wは、NAND型フラッシュメモリとして好適に用いられる。
次に、図1~図7を参照して、本実施形態の基板処理装置100における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを説明する。図5(a)~図5(c)、図6(a)~図6(c)および図7(a)~図7(c)は、本実施形態の基板処理装置100における第1成分液、第2成分液および混合液の流れを示す模式図である。
図5(a)に示すように、基板処理装置100は、第1成分液供給部112と、第2成分液供給部114と、貯留槽116と、濃度センサー118と、レベルセンサー119とを備える。第1成分液供給部112は、配管112aと、バルブ112bと、流量計112cとを含む。第2成分液供給部114は、配管114aと、バルブ114bと、流量計114cと、ポンプ114dとを含む。配管112aを流れる第1成分液および配管114aを流れる第2成分液は、配管113aを介して貯留槽116に供給できる。また、配管112aを流れる第1成分液および配管114aを流れる第2成分液は、配管115aを介して貯留槽116以外に供給できる。ここでは、バルブ112b、113b、114bおよび115bは閉じており、ポンプ114dは駆動していない。
図5(b)に示すように、バルブ112b、113b、114bおよび115bを閉じた状態でポンプ114dの駆動を開始する。制御部102は、バルブ112b、113b、114bおよび115bを閉状態に維持し、ポンプ114dの駆動を開始する。ポンプ114dの駆動により、第2成分液は、配管114a内においてバルブ114bまで圧力を付与される。
図5(c)に示すように、貯留槽116内の混合液が減少する。典型的には、基板処理ユニット10が混合液を処理液として使用することにより、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少する。制御部102の制御により、基板処理ユニット10において基板Wの処理が開始すると、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少する。
図6(a)に示すように、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少すると、バルブ112bおよびバルブ114bが開き、第1成分液および第2成分液が配管112aおよび配管114aを流れる。このとき、バルブ113bを閉じる一方でバルブ115bを開けており、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給されず、配管115aを流れる。制御部102は、バルブ112b、バルブ114b、バルブ115bを開状態に切り替え、バルブ113bを閉状態に維持する。このとき、ポンプ114dは駆動を維持する。本明細書において、図6(b)に示すように第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留槽116に供給する前に、図6(a)に示すように混合液を配管115aに流すことをプレドレインと記載することがある。
図6(b)に示すように、バルブ113bを開く一方で、バルブ115bを閉じることにより、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給される。制御部102は、バルブ112bおよびバルブ114bを開状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替え、バルブ113bを開状態に切り替える。このとき、ポンプ114dは駆動を維持する。
図6(c)に示すように、混合液が貯留槽116に供給されることにより、貯留槽116内の混合液の貯留量が増加する。制御部102は、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを開状態に維持し、バルブ115bを閉状態に維持する。このとき、ポンプ114dは駆動を維持する。
図7(a)に示すように、貯留槽116内の混合液の貯留量が所定値に達すると、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを閉じるとともに、バルブ115bを開く。制御部102は、レベルセンサー119の検知結果に基づいて、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを閉状態に切り替える一方で、バルブ115bを開状態に切り替える。これにより、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給されず、配管115aを流れる。このとき、ポンプ114dは駆動を維持する。本明細書において、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留槽116に供給した後に、図7(a)に示すように混合液を配管115aに流すことをポストドレインと記載することがある。
図7(b)に示すように、配管115aを流れる混合液がなくなると、バルブ115bを閉じる。制御部102は、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを閉状態に維持する一方で、バルブ115bを開状態に切り替える。これにより、第1成分液、第2成分液および混合液は、配管流路を流れなくなる。このとき、ポンプ114dは駆動を維持する。
図7(c)に示すように、基板処理ユニット10による基板Wの処理が終了すると、ポンプ114dの駆動を停止する。制御部102は、基板処理ユニット10による基板Wの処理を終了して、ポンプ114dの駆動を停止する。
本実施形態によれば、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bが開いて第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留槽116に供給することを開始する前に、ポンプ114dの駆動が開始する。このため、ポンプ114dが駆動した状態で、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bが開いて、混合液が貯留槽116に供給される。これにより、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽116に供給できる。
また、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開けた直後の混合液は、貯留槽116に供給せずに配管115aに流す。さらに、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを閉じた直後の混合液も、貯留槽116に供給せずに配管115aに流す。これにより、貯留槽116内に貯留される混合液の濃度が大きく変動することを抑制できる。また、本実施形態によれば、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽116に供給できるため、配管115aに流す混合液の量を低減できる。
次に、図1~図8を参照して、本実施形態の基板処理装置100における第2成分液の流量の変化を説明する。図8(a)は、バルブ114bを開くと同時にポンプ114dの駆動を開始した場合の第2成分液の流量Vaの変化を示したグラフであり、図8(b)は、ポンプ114dを駆動した状態でバルブ114bを開いた場合の第2成分液の流量Vbの変化を示したグラフである。
図8(a)に示すように、第2成分液の流量Vaは、時間とともに変化する。ここでは、流量計114cによって測定された第2成分液の流量をVaに示す。時刻Taにおいてバルブ114bが開くと同時にポンプ114dの駆動を開始するため、第2成分液の流量Vaは時間とともに増加する。その後、時刻Tcを超えると、第2成分液の流量Vaはピークを示す。時刻Taから時刻Tcまでの期間は期間Paである。
時刻Tcの後、第2成分液の流量Vaは変動する。その後、時刻Tbにおいてバルブ114bを閉じてポンプ114dの駆動を停止すると、第2成分液の流量Vaは徐々に減少する。
図8(a)に示した第2成分液の流量Vaでは、制御部102が時刻Taにおいてバルブ114bを開いても、第2成分液の流量Vaは、速やかに立ち上がらない。このため、時刻Taから時刻Tcまでの期間Paにおいて、制御部102はプレドレインを行う。
詳細には、時刻Taにおいて、バルブ112b、114b、115bを開状態に切り替え、バルブ113bを閉状態に維持する。その後、時刻Tcにおいて、バルブ112b、114bを開状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替え、バルブ113bを開状態に切り替える。
時刻Tbにおいて、制御部102がバルブ114bを閉じる。ただし、制御部102がバルブ114bを閉じても、第2成分液の流量Vaは速やかに立ち下がらない。このため、時刻Tbから時刻Tdまでの間、制御部102は、混合液を貯留槽116に供給せず、ポストドレインを行う。
詳細には、時刻Tbにおいて、バルブ112b、113b、114bを閉状態に切り替え、バルブ115bを開状態に切り替える。その後、時刻Tdにおいて、バルブ112b、113b、114bを閉状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替える。
このように、バルブ114bが開くと同時にポンプ114dの駆動を開始する場合、第2成分液の流量Vaがピークになるまで時間を要する。また、バルブ114bが開くと同時にポンプ114dの駆動を開始する場合、第2成分液の流量Vaはピークにおいても変動しやすい。
図8(b)に示すように、ポンプ114dを駆動した状態でバルブ114bを開いた場合、第2成分液の流量Vbは、時間とともに変化する。ここでは、流量計114cによって測定された第2成分液の流量をVbに示す。ポンプ114dの駆動は、時刻Taよりも前に開始する。時刻Taにおいてバルブ114bが開くと、第2成分液の流量Vbは時間とともに増加する。その後、時刻Tc1を超えると、第2成分液の流量Vbはピークを示す。時刻Taから時刻Tc1までの期間は期間Pbである。
時刻Tc1の後、第2成分液の流量Vbは若干変動する。その後、時刻Tbにおいて、ポンプ114dを駆動したまま、バルブ114bを閉じると、第2成分液の流量Vbは徐々に減少する。
図8(b)に示した第2成分液の流量Vbでは、時刻Taにおいてバルブ114bを開くと、第2成分液の流量Vbは比較的速やかに増加する。これは、ポンプ114dを駆動した状態でバルブ114bを開いたためである。ただし、時刻Taから時刻Tc1までの期間Pbにおいて、制御部102は、混合液を貯留槽116に供給せず、プレドレインを行う。
詳細には、時刻Taにおいて、バルブ112b、114b、115bを開状態に切り替え、バルブ113bを閉状態に維持する。その後、時刻Tc1において、バルブ112b、114bを開状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替え、バルブ113bを開状態に切り替える。
一方、バルブ114bを閉じても、第2成分液の流量Vbが速やかに立ち下がらない。このため、時刻Tdから時刻Tbまでの間、制御部102は、混合液を貯留槽116に供給せず、ポストドレインを行う。
詳細には、時刻Tbにおいて、バルブ112b、113b、114bを閉状態に切り替え、バルブ115bを開状態に切り替える。その後、時刻Tdにおいて、バルブ112b、113b、114bを閉状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替える。
このように、ポンプ114dを駆動した状態でバルブ114bを開く場合、第2成分液の流量Vbは、比較的短い期間にピークに達する。また、ポンプ114dを駆動した状態でバルブ114bを開く場合、第2成分液の流量Vbはピークにおいてもあまり変動しない。
図8(a)と図8(b)との比較から理解されるように、バルブ114bを開く前にポンプ114dの駆動を開始することにより、第2成分液の流量Vbがピークに達するまでの時間を短縮できる。このため、プレドレインによって廃棄される量を低減できる。また、バルブ114bを開く前にポンプ114dの駆動を開始することにより、第2成分液の流量Vbのピークにおける変動を抑制できる。
次に、図1~図9を参照して、本実施形態の基板処理方法を説明する。図9は、本実施形態の基板処理方法のフロー図である。
図9に示すように、ステップS102において、ポンプ114dの駆動を開始する。制御部102は、バルブ112b、113b、114b、115bを閉状態に維持してポンプ114dの駆動を開始する。
ステップS104において、基板処理ユニット10は、基板Wの処理を開始する。制御部102は、基板処理ユニット10が基板Wを処理するように、ロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、センターロボットCRを制御する。また、制御部102は、基板処理ユニット10が基板Wを処理するように、基板保持部20、処理液供給部30、カップ80を制御する。
ステップS106において、貯留槽116に混合液を供給するか否か判定する。例えば、制御部102は、レベルセンサー119によって検知された貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値よりも少ないか否かを判定する。貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値よりも少ない場合、制御部102は、貯留槽116に混合液を供給すべきと判定する。
貯留槽116に混合液を供給する場合(ステップS106においてYes)、処理は、ステップS108に進む。一方、貯留槽116に混合液を供給しい場合(ステップS106おいてNo)、処理は、貯留槽116に混合液を供給すべきと判定されるまでステップS106を繰り返す。
ステップS108において、バルブ113bを閉じる一方で、バルブ112b、114b、115bを開き、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を廃棄する(プレドレイン)。ここでは、第1成分液供給部112は、配管112aを介して第1成分液の流通を開始する。また、第2成分液供給部114は、配管114aを介して第2成分液の流通を開始する。
制御部102は、バルブ112bおよびバルブ114bを開くように第1成分液供給部112および第2成分液供給部114を制御する。なお、第1成分液供給部112が第1成分液の流通を開始するタイミングは、第2成分液供給部114が第2成分液の流通を開始するタイミングと同じであっても、異なってもよい。また、第1成分液供給部112が第1成分液の流通を開始するタイミングは、第2成分液供給部114が第2成分液の流通を開始するタイミングよりも早くても、遅くてもよい。
また、制御部102は、バルブ113bを閉状態に維持し、バルブ115bを開状態に切り替える。処理は、ステップS110に進む。
ステップS110において、第1成分液の流量が所定範囲にあり、第2成分液の流量が所定範囲にあるか否かを判定する。例えば、制御部102は、流量計112cにおいて測定された第1成分液の流量が所定範囲内の値であるか否か判定する。また、制御部102は、流量計114cにおいて測定された第2成分液の流量が所定範囲内の値であるか否か判定する。
第1成分液の流量および第2成分液の流量のそれぞれが所定範囲にある場合(ステップS110においてYes)、処理は、ステップS112に進む。一方、第1成分液の流量および第2成分液の流量いずれかが所定範囲にない場合(ステップS110おいてNo)、処理は、第1成分液の流量および第2成分液の流量のそれぞれが所定範囲になるまでステップS110を繰り返す。
ステップS112において、プレドレインを終了して、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留槽116に供給する。バルブ112bおよびバルブ114bを開いたままバルブ113bを開けて、バルブ115bを閉める。制御部102は、バルブ112bおよびバルブ114bを開状態に維持し、バルブ113bを開状態に切り替え、バルブ115bを閉状態に切り替える。処理は、ステップS114に進む。
ステップS114において、貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値を超えるか否かを判定する。例えば、制御部102は、レベルセンサー119によって検知された貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値を超えるか否か判定する。
貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値を超える場合(ステップS114においてYes)、処理は、ステップS116に進む。一方、貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値を超えない場合(ステップS114おいてNo)、処理は、貯留槽116内の混合液の貯留量が閾値を超えるまでステップS114を繰り返す。
ステップS116において、バルブ112b、バルブ113b、バルブ114bを閉状態に切り替え、バルブ115bを開状態に切り替えることによって、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を配管115aに流して廃棄する(ポストドレイン)。制御部102は、バルブ112b、バルブ113b、バルブ114bを閉状態に切り替え、バルブ115bを開状態に切り替える。処理は、ステップS118に進む。
ステップS118において、ポストドレインを開始してから所定時間経過したか否かを判定する。例えば、制御部102は、ポストドレインを開始してから経過した時間が閾値を超えたか否か判定する。
ポストドレインを開始してから所定時間経過した場合(ステップS118においてYes)、処理は、ステップS120に進む。一方、ポストドレインを開始してから所定時間経過しない場合(ステップS118おいてNo)、処理は、ポストドレインを開始してから所定時間経過するまでステップS118を繰り返す。
ステップS120において、ポストドレインを終了して、バルブ115bを閉状態に切り替える。制御部102は、バルブ112b、バルブ113b、バルブ114bを閉状態に維持し、バルブ115bを閉状態に切り替える。処理は、ステップS122に進む。
ステップS122において、基板処理が完了したか否かを判定する。例えば、制御部102は、次に処理すべき基板Wがあるか否か判定する。
基板処理が完了した場合(ステップS122においてYes)、処理は、ステップS124に進む。一方、基板処理が完了していない場合(ステップS122おいてNo)、処理は、ステップS106まで戻る。その後、処理は、基板処理が完了するまでステップS106からステップS122を繰り返す。
ステップS124において、ポンプ114dの駆動を停止する。制御部102は、バルブ112b、113b、114b、115bを閉状態に維持してポンプ114dの駆動を停止する。
以上のようにして、本実施形態の基板処理を行う。本実施形態によれば、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bが開いて第1成分液および第2成分液を混合した混合液を貯留槽116に供給することを開始する前に、ポンプ114dの駆動が開始する。このため、ポンプ114dが駆動した状態で、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bが開いて、混合液が貯留槽116に供給される。これにより、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽116に供給できる。
また、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを開けた直後の混合液は、貯留槽116に供給せずに配管115aに流してプレドレインを行う。さらに、第1バルブ112bおよび第2バルブ114bを閉じた直後の混合液も、貯留槽116に供給せずに配管115aに流してポストドレインを行う。これにより、貯留槽116内に貯留される混合液の濃度が大きく変動することを抑制できる。また、本実施形態によれば、所定濃度の混合液を速やかに貯留槽116に供給できるため、配管115aに流す混合液の量を低減できる。
なお、図1~図9を参照した上述の説明では、第2成分液供給部114がポンプ114dを備え、ポンプ114dがバルブ112b、114bが開く前に駆動したが、本実施形態はこれに限定されない。第2成分液供給部114だけでなく第1成分液供給部112がポンプを備え、第1成分液供給部112のポンプもバルブ112b、114bが開く前に駆動してもよい。
また、図1~図9を参照した上述の説明では、2つの成分液(第1成分液および第2成分液)を混合して処理液を生成したが、本実施形態はこれに限定されない。処理液は、3以上の処理液を混合して生成されてもよい。
また、図3、図5~図7に示した基板処理装置100では、第1成分液供給部112から供給される第1成分液および第2成分液供給部114から供給される第2成分液は、配管113aにおいて混合された後で、貯留槽116に供給されたが、本実施形態はこれに限定されない。第1成分液供給部112から供給される第1成分液および第2成分液供給部114から供給される第2成分液は、配管内ではなく貯留槽116において混合されてもよい。ただし、第1成分液および第2成分液は、貯留槽116に供給される前に、配管113aにおいて混合されることにより、濃度センサー118によって測定される貯留槽116内の混合液の濃度の変動を比較的短期間に抑制できる。
以上のようにして、本実施形態では、第1成分液および第2成分液を混合した混合液を処理液として基板Wを処理できる。
なお、図3~図7を参照して説明した基板処理装置100では、第2成分液供給部114は、配管114aと、バルブ114bと、流量計114cと、ポンプ114dとを含んだが、第2成分液供給部114は、第2成分液の流量を調整する部材、および、配管114a内の第2成分液の圧力を測定する部材をさらに含んでもよい。
次に、図1~図12を参照して、本実施形態の基板処理装置100による基板処理方法を説明する。図10(a)~図10(c)、図11(a)~図11(c)および図12(a)~図12(c)は、本実施形態の基板処理装置100による基板処理方法の模式図である。なお、図10(a)~図12(c)を参照して説明する基板処理方法は、基板処理装置100において第2成分液供給部114が調整部114eおよび圧力計114fさらに含む点を除いて、図5(a)~図7(c)を参照して上述した基板処理装置100による基板処理方法と同様であり、冗長を避けるために重複する説明を省略する。
図10(a)に示すように、第2成分液供給部114は、配管114aと、バルブ114bと、流量計114cと、ポンプ114dとに加えて、調整部114eおよび圧力計114fをさらに含む。調整部114eは、配管114a内を流れる第2成分液の流量を調整する。調整部114eは、供給されるエアの圧力を利用して、上流側の圧力に関わらず、下流側の圧力をほぼ一定に調整可能であることが好ましい。
圧力計114fは、配管114a内の第2成分液の圧力を測定する。制御部102は、圧力計114fにおいて測定された圧力に基づいて、調整部114eの圧力調整を制御する。
図10(b)に示すように、バルブ112b、113b、114bおよび115bを閉じた状態でポンプ114dの駆動を開始する。制御部102は、バルブ112b、113b、114bおよび115bを閉状態に維持し、ポンプ114dの駆動を開始する。ポンプ114dの駆動により、第2成分液は、配管114a内においてバルブ114bまで圧力を付与される。
このとき、調整部114eは、配管114a内を流れる第2成分液の流量を調整する。また、圧力計114fは、配管114a内の第2成分液の圧力を測定する。調整部114eは、圧力計114fにおいて測定される圧力が所定値になるように調整される。
図10(c)に示すように、貯留槽116内の混合液が減少する。典型的には、基板処理ユニット10が混合液を処理液として使用することにより、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少する。制御部102の制御により、基板処理ユニット10による基板Wの処理が開始すると、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少する。このとき、ポンプ114d、調整部114e、圧力計114fにより、バルブ114bよりも上流側の配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図11(a)に示すように、バルブ112bおよびバルブ114bを開くと、第1成分液および第2成分液が配管112aおよび配管114aを流れる。このとき、バルブ113bが閉じる一方でバルブ115bが開いているため、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給されず、配管115aを流れる。制御部102は、バルブ112b、バルブ114b、バルブ115bを開状態に切り替え、バルブ113bを閉状態に維持する。このとき、ポンプ114dは駆動を維持するとともに、調整部114eおよび圧力計114fにより、配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図11(b)に示すように、バルブ113bを開く一方で、バルブ115bを閉じることにより、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給される。制御部102は、バルブ112bおよびバルブ114bを開状態に維持し、バルブ115bを開状態に切り替え、バルブ113bを閉状態に切り替える。このとき、ポンプ114dは駆動を維持するとともに、調整部114eおよび圧力計114fにより、配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図11(c)に示すように、混合液が貯留槽116に供給されることにより、貯留槽116内の混合液の貯留量が増加する。制御部102は、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを開状態に維持し、バルブ115bを閉状態に維持する。このとき、ポンプ114dは駆動を維持するとともに、調整部114eおよび圧力計114fにより、配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図12(a)に示すように、貯留槽116内の混合液の貯留量が所定値に達すると、バルブ112b、バルブ113bおよびバルブ114bを閉める一方で、バルブ115bを開ける。制御部102は、レベルセンサー119の検知結果に基づいて、バルブ112b、バルブ113b、バルブ114bを閉状態に切り替える一方で、バルブ115bを開状態に切り替える。これにより、第1成分液および第2成分液が混合された混合液は、貯留槽116に供給されず、配管115aを流れる。ポンプ114dは駆動を維持するとともに、調整部114eおよび圧力計114fにより、配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図12(b)に示すように、配管115aを流れる混合液がなくなると、バルブ115bを閉じる。これにより、第1成分液、第2成分液および混合液は、配管流路を流れなくなる。ポンプ114dは駆動を維持するとともに、調整部114eおよび圧力計114fにより、配管114a内の第2成分液の圧力は所定値に維持される。
図12(c)に示すように、基板処理ユニット10による基板Wの処理が終了すると、ポンプ114dの駆動を停止する。制御部102は、基板処理ユニット10による基板Wの処理を終了して、ポンプ114dの駆動を停止する。また、圧力計114fの駆動も停止するとともに、調整部114eは配管114a内を流れる第2成分液の流路を閉じる。
本実施形態によれば、配管114aに、調整部114eおよび圧力計114fが取り付けられるため、バルブ114bが閉状態および開状態のいずれであっても配管114a内の第2成分液の圧力を適切に調整できる。これにより、配管114aを流れる第2成分液の流量を短期間に調整できるため、貯留槽116に混合液を供給する時間を短縮できるとともに、第1成分液および第2成分液の廃棄量を低減できる。
なお、図2に示した基板処理ユニット10において、処理液供給部30は、1種類の処理液を供給したが、本実施形態はこれに限定されない。処理液供給部30は、2以上の処理液を供給してもよい。
次に、図1~図13を参照して、本実施形態の基板処理装置100における基板処理ユニット10を説明する。図13は、本実施形態の基板処理装置100における基板処理ユニット10の模式図である。図13に示す基板処理ユニット10は、処理液供給部30が第1処理液供給部30aおよび第2処理液供給部30bを含む点を除いて、図2を参照して上述した基板処理装置100における基板処理ユニット10と同様の構成を有しており、冗長を避けるために重複する説明を省略する。
図13に示すように、基板処理ユニット10は、チャンバー11と、基板保持部20と、処理液供給部30とを備える。ここで、処理液供給部30は、第1処理液供給部30aおよび第2処理液供給部30bを含む。第1処理液供給部30aは、基板Wに第1処理液を供給する。第2処理液供給部30bは、基板Wに第2処理液を供給する。
第1処理液供給部30aは、配管32aと、ノズル34aと、バルブ36aとを含む。ノズル34aは、配管32aに接続される。配管32aには、供給源から処理液が供給される。バルブ36aは、配管32a内の流路を開閉する。ノズル34aは、基板Wの上面Waに第1処理液を吐出する。
同様に、第2処理液供給部30bは、配管32bと、ノズル34bと、バルブ36bとを含む。ノズル34bは、配管32bに接続される。配管32bには、供給源から処理液が供給される。バルブ36bは、配管32b内の流路を開閉する。ノズル34bは、基板Wの上面Waに第2処理液を吐出する。
ここでは、第1処理液は、上述したような第1成分液と第2成分液とが混合された混合液である。この混合液は、第1成分液供給部112から供給された第1成分液、および、バルブ114bが開く前にあらかじめポンプ114dを駆動した第2成分液供給部114から供給された第2成分液を混合することによって生成され、貯留槽116に貯留される。一方で、第2処理液は、混合液でなくてもよく、貯留槽に貯留されていなくてもよい。
次に、図1~図14を参照して、本実施形態の基板処理装置100による基板処理方法を説明する。図14は、本実施形態の基板処理方法のフロー図である。
図14に示すように、ステップS202において、基板Wのロットが投入されるか否かを判定する。例えば、制御部102は、基板処理装置100に処理すべき基板Wのロットが投入されるか否かを判定する。一例では、制御部102は、複数枚のロットの基板Wを収容したポッドがロードポートLPに搬送されて基板処理装置100に基板Wがセッティングされたか否かを判定する。
基板Wのロットが投入される場合(ステップS202においてYes)、処理は、ステップS204に進む。一方、基板Wのロットが投入されない場合(ステップS204おいてNo)、処理は、基板Wのロットが投入されるまでステップS202を繰り返す。
ステップS204において、投入される基板Wのロットのレシピ情報を読み出す。典型的には、記憶部104に、投入される基板Wのロットのレシピ情報が記憶されており、制御部102は、記憶部104からレシピ情報を読み出す。
ステップS206において、基板Wを処理するレシピを示したレシピ情報が第1処理液を用いるプロセスを含むかを判定する。ここでは、第1処理液は、第1成分液および第2成分液を混合して生成される。例えば、制御部102は、基板Wを処理するレシピを示したレシピ情報に第1処理液を用いるプロセスが含まれるか否かを判定する。
レシピ情報が第1処理液を用いるプロセスを含む場合(ステップS206においてYes)、処理は、ステップS100に進む。一方、レシピ情報が第1処理液を用いるプロセスを含まない場合(ステップS206おいてNo)、処理は、ステップS220に進む。
ステップS100において、基板Wのロットを処理する。ステップS100では、図9に示したステップS102~ステップS124を行う。この場合、ステップS102において、基板Wの処理を開始する前に、ポンプ114dの駆動を開始する。なお、ステップS122において、基板の処理の完了は、次に処理すべき基板Wのロットが投入されるか否かによって判定される。次に処理すべき基板Wのロットが投入されない場合、ステップS124において、ポンプ114dの駆動を停止する。その後、処理は、終了する。
ステップS220において、第1処理液を用いることなく基板Wのロットを処理する。ここでは、基板Wの処理を開始する前に、ポンプ114dの駆動を開始しない。その後、処理は、終了する。
以上のようにして、基板Wのロットを処理する。本実施形態によれば、基板Wのロットが投入されて、第1処理液が使用される場合、貯留槽116内の混合液の貯留量が減少するおそれがあることから、基板Wのロットの処理が完了するまで、ポンプ114dを駆動する。これにより、貯留槽116内の混合液の貯留量がいつ閾値よりも少なくなっても、速やかに貯留槽116に混合液を供給できる。
なお、図2に示した基板処理装置100では、第1成分液供給部112は、配管112a、バルブ112bおよび流量計112cを含んだが、本実施形態はこれに限定されない。第1成分液供給部112は、第1成分液を貯留する貯留槽を含んでもよい。
次に、図15を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図15は、基板処理装置100の模式図である。図15の基板処理装置100は、第1成分液供給部112が薬液を供給し、第2成分液供給部114が希釈液を供給し、第1成分液供給部112が薬液供給部112s、ガス供給部112t、貯留槽112pおよび貯留槽112qを有し、配管117にポンプ117pおよびヒーター117hが配置される点を除いて、図3を参照して上述した基板処理装置100と同様の構成を有しており、冗長を避けるために重複する説明を省略する。
図15に示すように、第1成分液供給部112は、貯留槽116に薬液を供給する。例えば、薬液は、フッ酸である。
第2成分液供給部114は、貯留槽116に希釈液を供給する。例えば、希釈液は水である。一例では、希釈液は、超純水(De-ionized Water:DIW)である。
第1成分液供給部112は、配管112a、バルブ112bおよび流量計112cに加えて、薬液供給部112s、ガス供給部112t、貯留槽112pおよび貯留槽112qを有する。貯留槽112p、112qは、薬液を貯留する。貯留槽112p、112qには、配管112u、配管112gおよび配管112aが接続される。
薬液供給部112sは、配管112uを介して貯留槽112pおよび貯留槽112qにそれぞれ薬液を供給する。例えば、薬液供給部112sは、配管112uを介して貯留槽112pおよび貯留槽112qにそれぞれフッ酸を供給する。
ガス供給部112tは、配管112gを介して貯留槽112pおよび貯留槽112qにそれぞれガスを供給する。例えば、ガス供給部112tは、配管112gを介して貯留槽112pおよび貯留槽112qにそれぞれ窒素ガスを供給する。
配管112uは、主管となる配管112u1と、配管112u1から分かれた枝管となる配管112u2、112u3とを有する。配管112u1の上流端部は、薬液供給源に接続される。配管112u2、112u3は、配管112u1と貯留槽112p、112qとの間をそれぞれ接続する。配管112u1には、フィルター112fが配置される。配管112u2、112u3には、バルブ112up、112uqがそれぞれ配置される。バルブ112upが開くことにより、薬液供給源から薬液がフィルター112fを通して貯留槽112pに供給され、貯留される。同様に、バルブ112uqが開くことにより、薬液供給源から薬液がフィルター112fを通して貯留槽112qに供給され、貯留される。
配管112gは、主管となる配管112g1と、配管112g1から分かれた枝管となる配管112g2、112g3とを有する。配管112g1の上流端部は、窒素ガス供給源に接続される。配管112g2、112g3は、配管112g1と貯留槽112p、112qとの間をそれぞれ接続する。配管112g2、112g3には、バルブ112gp、112gqがそれぞれ配置される。バルブ112gp、112gqが開くことにより、窒素ガス供給源から窒素ガスが貯留槽112p、112qにそれぞれ供給される。これにより、各貯留槽112p、112qに貯留された薬液が配管112aを通して流れる。
配管112aは、主管となる配管112a1と、配管112a1から分かれた枝管となる配管112a2、112a3とを有する。配管112a2、112a3は、配管112a1と貯留槽112p、112qとの間をそれぞれ接続する。配管112a1の下流端部は、配管113aに接続される。配管112a1には、流量計112cおよび調整部112dが配置される。流量計112cは、配管112a1を流れる薬液の流量を計測する。調整部112dは、例えばモータニードル弁またはLFC(Liquid Flow Controller)であり、制御部102による制御に基づいて配管112a1を流れる薬液の流量を調整する。
配管114aは、希釈液供給源と配管113aとの間を接続する。配管114aには、バルブ114b、流量計114c、ポンプ114d、調整部114eおよび圧力計114fが配置される。バルブ114bが開くことにより、希釈液供給源から供給される希釈液が配管114aを流れる。流量計114cは、配管114aを流れる希釈液の流量を計測する。調整部114eは、制御部102による制御に基づいて配管114aを流れる希釈液の流量を調整する。例えば、調整部114eは、電動調圧レギュレータを含む。
貯留槽116は、薬液と希釈液との混合液を希釈薬液として貯留する。貯留槽116には、配管113aおよび配管117が接続される。
配管113aの上流端部は、配管114aの下流端部および配管112aの配管112a1の下流端部に接続される。配管115aは、配管113aと廃液タンクとを接続する。配管113a、115aには、バルブ113b、115bがそれぞれ配置される。
配管113aにおいて、希釈液供給源から配管114aを介して供給される希釈液と、配管112aを流れた薬液とが混合されることにより希釈薬液を効率よく生成できる。配管113aにおいて生成された希釈薬液は、配管113aを通して貯留槽116に供給され、貯留される。
希釈薬液の生成開始直後および生成終了直後には、バルブ112gp、112gq、バルブ114bの開閉の時間差等により希釈液または薬液の流量が安定しないため、生成される希釈薬液の濃度が不安定となることがある。そこで、希釈薬液の生成開始直後には、所定時間(例えば3秒~5秒間)バルブ115bが開くとともにバルブ113bが閉じることより濃度が不安定な希釈薬液を廃棄できる(プレドレイン)。また、希釈薬液の生成終了直後にも、所定時間(例えば1秒間)バルブ115bを開くとともにバルブ113bが閉じることより濃度が不安定な希釈薬液を廃棄できる(ポストドレイン)。これにより、濃度が安定した希釈薬液を貯留槽116に供給することができる。
配管117の上流端部は、貯留槽116に接続される。配管32は、基板処理ユニット10に希釈薬液を供給する。配管32は、配管117と基板処理ユニット10とを接続する。配管117には、ポンプ117pおよびヒーター117hが配置される。
濃度センサー118は、貯留槽116内の希釈薬液の濃度を測定する。濃度センサー118による測定結果は、上記の調整部114eの制御に用いられる。ポンプ117pが駆動することにより、貯留槽116からの希釈薬液は、ヒーター117hにより加熱されて配管117を介して循環される。貯留槽116からの希釈薬液は、ヒーター117hにより加熱された後、基板処理ユニット10に供給される。
本実施形態によれば、ガス供給部112tから供給されるガスによって薬液を貯留槽116に供給できる。また、薬液は、貯留槽112p、112qから配管112aを通して貯留槽116に供給されるので、配管112aを流れる薬液の圧力の変動が抑制される。そのため、配管112aを流れる薬液の流量を容易に安定化できる。これにより、高い精度で濃度が安定化された希釈薬液をより容易に生成することができる。貯留槽112pに貯留された薬液と、貯留槽112qに貯留された薬液とは、交互に貯留槽116に供給できるので、貯留槽116に薬液を速やかに供給できる。
なお、図1および図2に示した基板処理装置100では、基板処理ユニット10は枚葉型であり、貯留槽116の混合液は、チャンバー11内の基板Wに供給されたが、本実施形態はこれに限定されない。基板処理ユニット10は、バッチ型であり、貯留槽116の混合液は、処理槽に供給されてもよい。
次に、図16を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図16は、基板処理装置100の模式図である。
図16に示すように、基板処理装置100は、基板処理ユニット10として基板処理ユニット10A~10Cを備える。ここでは、基板処理ユニット10A~10Cは、バッチ型である。
基板処理ユニット10Aは、処理槽40aと、リフター50aとを備える。処理槽40aは、基板Wを処理するための処理液を貯留する。処理槽40aに処理液として混合液が供給される。処理槽40aには、配管32aを介して貯留槽116の混合液が供給される。
リフター50aは、基板Wを保持する。リフター50aによって保持された基板Wの主面の法線方向は水平方向に平行である。複数の基板Wは、水平方向に沿って一列に配列される。複数の基板Wは、水平方向に略平行に配列される。また、複数の基板Wの各々の法線は、水平方向に延びる。
典型的には、リフター50aは、複数の基板Wをまとめて保持する。例えば、リフター50aは、基板Wを保持したまま鉛直方向に沿って鉛直上方または鉛直下方に移動する。
基板処理ユニット10Bは、基板処理ユニット10Aと同様に、処理槽40bと、リフター50bとを備える。また、基板処理ユニット10Cは、基板処理ユニット10Aと同様に、処理槽40cと、リフター50cとを備える。
本実施形態の基板処理装置100によれば、基板処理ユニット10がバッチ型であっても、貯留槽116に供給される成分液を速やかに制御できる。
なお、図16に示した基板処理装置100では、基板処理ユニット10がバッチ型であったが、本実施形態はこれに限定されない。貯留槽116が、バッチ型の処理槽であり、基板処理ユニット10として兼用されてもよい。
次に、図17を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図17は、基板処理装置100の模式図である。
図17に示すように、基板処理装置100は、基板処理ユニット10として貯留槽116を備える。貯留槽116は、いわゆるバッチ型の処理槽として機能する。
基板処理装置100は、貯留槽116と、リフター60とを備える。貯留槽116は、基板Wを処理するための処理液を貯留する。貯留槽116に処理液として混合液が供給される。貯留槽116には、配管112a、配管114aおよび配管113aを介して第1成分液および第2成分液が供給される。
リフター60は、基板Wを保持する。リフター60によって保持された基板Wの主面の法線方向は水平方向に平行である。複数の基板Wは、水平方向に沿って一列に配列される。複数の基板Wは、水平方向に略平行に配列される。また、複数の基板Wの各々の法線は、水平方向に延びる。
典型的には、リフター60は、複数の基板Wをまとめて保持する。例えば、リフター60は、基板Wを保持したまま鉛直方向に沿って鉛直上方または鉛直下方に移動する。
本実施形態の基板処理装置100によれば、貯留槽116がバッチ型の処理槽であっても、貯留槽116に供給される成分液を速やかに制御できる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、基板処理装置および基板処理方法に好適に用いられる。
10 基板処理ユニット
11 チャンバー
20 基板保持部
30 処理液供給部
100 基板処理装置
101 制御装置
102 制御部
104 記憶部
110 処理液キャビネット
112 第1成分液供給部
112a 第1配管
112b バルブ
112c 第1流量計
114 第2成分液供給部
114a 第2配管
114b バルブ
114c 第2流量計
114d ポンプ
120 処理液ボックス
W 基板

Claims (14)

  1. 第1成分液が流れる第1配管と、
    前記第1配管に配置された第1バルブと、
    第2成分液が流れる第2配管と、
    前記第2配管に配置された第2バルブと、
    前記第2配管に配置されたポンプと、
    前記第1成分液および前記第2成分液を混合した混合液を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留された混合液で基板を処理する基板処理ユニットと
    を備え、
    前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた前記第1成分液および前記第2配管を流れた前記第2成分液を混合した混合液を前記貯留槽に貯留する、基板処理装置。
  2. 前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を前記貯留槽に流す共通配管と、
    前記共通配管に配置された共通バルブと、
    前記共通バルブの上流側において前記共通配管から分岐されたドレイン配管と、
    前記ドレイン配管に配置されたドレインバルブと
    をさらに備える、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記混合液を前記貯留槽に貯留する前に、前記ポンプを駆動した状態で、前記共通バルブを閉じて、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記ドレインバルブを開くことによって前記混合液を前記ドレイン配管に流す、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記混合液を前記貯留槽に貯留する際に、前記ポンプを駆動した状態で、前記ドレインバルブを閉じて、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記共通バルブを開くことによって前記混合液を前記貯留槽に供給する、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記混合液を前記貯留槽に貯留した後に、前記ポンプを駆動した状態で、前記第1バルブ、前記第2バルブおよび前記共通バルブを閉じて、前記ドレインバルブを開くことによって前記混合液を前記ドレイン配管に流す、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  6. 前記第2配管を流れる前記第2成分液の圧力を測定する圧力計と、
    前記第2配管に配置され、前記圧力計の測定結果に基づいて、前記第2配管を流れる前記第2成分液の流量を調整する調整部と
    をさらに包含する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  7. 前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量を検知するレベルセンサーをさらに備え、
    前記レベルセンサーの検知結果に基づいて、前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開く、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1バルブ、前記第2バルブ、前記ポンプおよび前記基板処理ユニットを制御する制御部と、
    前記基板を処理するためのレシピ情報を記憶する記憶部と
    をさらに備え、
    前記制御部が前記記憶部から前記基板処理装置にセッティングされた前記基板を処理するための前記レシピ情報を読み出した後であって、前記基板処理ユニットが前記基板の処理を開始する前に、前記ポンプの駆動を開始する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  9. 第1成分液を流すための第1配管に配置された第1バルブおよび第2成分液を流すための第2配管に配置された第2バルブを閉じた状態で、前記第2配管に配置されたポンプを駆動する工程と、
    前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた第1成分液と前記第2配管を流れた第2成分液とを混合した混合液を貯留槽に貯留する工程と、
    前記貯留槽に貯留された混合液で基板を処理する工程と
    を包含する、基板処理方法。
  10. 前記混合液を前記貯留槽に貯留する前に、前記ポンプを駆動した状態で、前記第1バルブおよび前記第2バルブを開き、前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を廃棄する工程をさらに包含する、請求項9に記載の基板処理方法。
  11. 前記混合液を前記貯留槽に貯留した後に、前記第1バルブおよび前記第2バルブを閉じるとともに、前記第1配管を流れた第1成分液および前記第2配管を流れた第2成分液を混合した混合液を廃棄する工程をさらに包含する、請求項9または10に記載の基板処理方法。
  12. 前記ポンプを駆動した状態で、前記第2配管を流れる前記第2成分液の圧力に基づいて、前記第2配管を流れる前記第2成分液の流量を調整する工程をさらに包含する、請求項9または10に記載の基板処理方法。
  13. 前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量を検知する工程をさらに包含し、
    前記貯留槽に貯留された混合液の貯留量の検知結果に基づいて、前記ポンプを駆動した状態で前記第1バルブおよび前記第2バルブを開く、請求項9または10に記載の基板処理方法。
  14. 記憶部から、基板処理装置にセッティングされた前記基板を処理するためのレシピ情報を読み出す工程をさらに包含し、
    前記基板を処理する工程において、前記レシピ情報にしたがって前記基板を処理し、
    前記ポンプを駆動する工程において、前記レシピ情報を読み出した後であって、前記基板を処理する前に、前記ポンプの駆動を開始する、請求項9または10に記載の基板処理方法。
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