JP2024077185A - ユーザベクトル生成装置およびスコア推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ能力を測定するためのユーザベクトルを生成することができるユーザベクトル生成装置を提供すること。【解決手段】ユーザベクトル生成装置100において、ログ記憶部101は、ユーザ同士のコミュニケーションを示すログデータを記憶する。ユーザベクトル生成部102は、ログデータに基づいて、ユーザベクトルを生成する。これらログデータは、コミュニケーションの発信元および発信先からなり、ユーザごとに記憶されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザベクトルを生成するユーザベクトル生成装置およびスコア推定装置に関する。
特許文献1には、GNNを用いてユーザベクトルを生成することについての記載がある。この特許文献1では、ユーザを示すノード間のエッジの重みを定義づけている。このエッジは、インタラクティブ情報であり、ユーザ間のフォローをしたことなどである。
特開2021-96886号公報
近年普及しているテレワークではFace2Faceコミュニケーションで直感的に把握していた仕事への熱量およびやる気といったWork Engagement(WE)を把握することが難しくなった。
そのため、仕事への熱量等といったコミュニケーション能力を測定するためのユーザの指標が必要とされる。
しかしながら、特許文献1では、ユーザのビジネス上における会議を想定したものではないことから、上記のようなコミュニケーション能力などのユーザ能力を測定するためのユーザベクトルとしてはそぐわない。
そこで、ユーザ能力を測定するためのユーザベクトルを生成することができるユーザベクトル生成装置およびそれを使ったスコア推定装置を提供することを目的とする。
本発明のユーザベクトル生成装置は、ユーザ同士のコミュニケーションを示すログデータを記憶する記憶部の前記ログデータに基づいて、ユーザベクトルを生成する生成部、を備える。
本発明によると、仕事への熱量等といったコミュニケーション能力などのユーザ能力を測定するためのユーザベクトルを生成することができる。
本開示のユーザベクトル生成装置100を含むシステム構成を示す図である。 本開示のユーザベクトル生成装置100の機能構成を示す図である。 本開示のユーザベクトル生成部102の機能構成を示す図である。 チャットサーバ200に記憶されているチャットデータのログデータを示す図である。 ユーザベクトル生成装置100の動作を示すフローチャートである。 隣接行列の作成例を示す図である。 隣接行列の具体的な作成例を示す図である。 隣接行列から系列データを生成する図である。 本開示におけるWE推定処理を行うWE推定装置400の機能を示すブロック図である。 WE推定装置400におけるLightGBMモデル402の学習処理を示すフローチャートである。 WE推定装置400におけるLightGBMモデル402を用いた推定処理を示すフローチャートである。 WE推定装置400におけるWE推定処理を模式的に示した図である。 、本開示の一実施の形態に係るユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400のハードウェア構成の一例を示す図である。
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本開示のユーザベクトル生成装置100を含むシステム構成を示す図である。図に示されるとおり、本開示のユーザベクトル生成装置100は、チャットサーバ200におけるチャットデータからユーザベクトルを生成する。
チャットサーバ200は、複数のユーザ端末300からチャットメッセージの送受信を管理する制御サーバである。ユーザ端末300により設定されたチャンネルごとにトークルームを生成し、そのトークルームの中で、チャットメッセージを管理する。
ユーザ端末300は、チャットサーバ200を介して、チャットメッセージの送受信を行うことにより、ユーザ間のコミュニケーションを取ることができる。
WE(Working Engagement)推定装置400は、ユーザベクトル生成装置100により生成されたユーザベクトルを用いて、WEスコアを推定する。WEとは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、活力、熱意、没頭によって特徴づけられる。本開示においては、WEを数値化したWEスコアを推定(算出)する。
図2は、本開示のユーザベクトル生成装置100の機能構成を示す図である。図に示されるとおり、ユーザベクトル生成装置100は、ログ記憶部101、ユーザベクトル生成部102、およびユーザベクトル記憶部103を含んで構成されている。図3は、ユーザベクトル生成部102の更なる詳細な機能構成を示す図である。ユーザベクトル生成部102は、隣接行列生成部102a、確率行列生成部102b、系列データ生成部102c、SKIPGRAMモデル102dを含んで構成されている。
ログ記憶部101は、チャットサーバ200に記憶されているチャットデータのログデータを記憶する部分である。図4は、その具体例を示す図である。図に示されるとおり、トークルームのチャンネルID、メッセージ送信時間、メッセージ送信者ID、およびメッセージ受信者IDを対応付けて記憶する。
ユーザベクトル生成部102は、ログデータからユーザベクトルを生成する部分である。図3に示されるとおり、ユーザベクトル生成部102は、隣接行列生成部102a、確率行列生成部102b、系列データ生成部102c、SKIPGRAMモデル102dを含んで構成されている。この生成処理の詳細については後述する。
ユーザベクトル記憶部103は、ユーザベクトルを記憶する部分である。このユーザベクトルは、後述する通り、WE推定等に利用することができる。
つぎに、ユーザベクトル生成装置100の動作について説明する。図5は、その動作を示すフローチャートである。ユーザベクトル生成部102は、ログ記憶部101からログデータを取得する(S101)。ユーザベクトル生成部102(隣接行列生成部102a)は、チャットの通信ログを示すログデータからソーシャルグラフの隣接行列を生成する(S102)。ユーザベクトル生成部102(確率行列生成部102b)は、隣接行列から確率行列を求める(S103)。ユーザベクトル生成部102(系列データ生成部102c)は、その確率行列に従った確率から、RandomWalkアルゴリズムにより、系列データを生成する(S104)。ユーザベクトル生成部102(SKIPGRAMモデル102d)は、系列データをベクトル化する(S105)。このベクトル化された系列データが、ユーザベクトルとなる。
ここで、上記動作における各ステップについて詳述する。図6は、処理S102におけるユーザベクトル生成処理の模式図である。図6は、隣接行列生成部102aによるチャットメッセージから隣接行列を作成するときの説明図である。本開示においては、チャットメッセージCから、隣接行列Aijが作成される。この隣接行列Aijは、成分aijから構成され、例えば、aijは、ユーザiからユーザjへのメッセージ送信回数を示す。すなわち、ユーザ間のチャットメッセージの送信および受信の頻度を示した行列である。
本開示においては、全チャンネルの全ユーザに対して隣接行列を作成する。チャンネルごとのユーザに対して隣接行列を作成してもよいし、またチャンネルのジャンルごとのユーザに対して隣接行列を作成してもよい。ここでのジャンルとは、例えば、仕事関係のチャンネル、福利厚生関係のチャンネルなど、スラックなのでチャットメッセージのやりとりは仕事のみに限らない場合がある。
図7は、隣接行列のより具体的な作成例を示す図である。図7(a)に示されるとおり、チャットメッセージCは、ログデータとしてログ記憶部101に記憶されている。そして、図7(b)に示されるとおり、データ列として、ユーザ間のメッセージ方向が取り出される。ここでは、UserA:UserBは、ユーザAからユーザBにメッセージを送ったことを示す。他も同様である。図7(c)は、その隣接行列を示す。UserA:UserAというものは一般にはないため、その対角成分は0となり、他の成分は、そのメッセージ方向の頻度が示される。
図8は、系列データ生成部102cによる隣接行列から系列データを生成する図である。この系列データは、隣接行列から得られた確率行列に基づいたデータであり、RandomWalkにより抽出されたデータである。RandomWalkとは、つぎに現れる位置が確率的に無作為(ランダム)に決定されるアルゴリズムであることを示し、グラフの潜在的な特徴を得ることができる公知のアルゴリズムである。
図8(a)は、ユーザ間のチャットメッセージの模式図であり、ここにはログデータが包含されているとする。ログデータは、上述したとおり、ユーザ間におけるチャットメッセージの送受信の頻度を示す。そして、遷移確率(エッジの重みの割合)にしたがって確率的に系列データを生成すると、例えば、図6(b)のように系列データが生成される。
図8(b)は、系列データを示し、RandomWalkにより得られたデータである。ここでは一の系列データは3つのノードを含む。例えば、系列データである系列1は、UserA→UserB→UserCの順番でつながっていることを表している。これはユーザのグラフ的な特徴を示している。
図8(c)は、隣接行列Aを示す図である。この隣接行列Aは、上記図7にて説明した処理にしたがって得られたものである。例えば、ユーザAからユーザBへチャットメッセージを送信した頻度は11回であることを示す。この頻度に基づいて、確率行列生成部102bにより、図8(d)に示される確率行列が生成される。これはユーザiからユーザjへ遷移するする確率の行列を示す。なお、本開示において、遷移とは、ユーザはチャットメッセージを送信する確率を示すことを表す。
この確率行列は、(ユーザiからユーザjへの重み)/(ユーザiから出ている重みの和)に基づいて計算される。
このように生成された確率行列を用いて、RandomWalkにより系列データが生成される。図に示されるとおり、系列データは、全体におけるユーザのつながりを特徴化したデータである。
ユーザベクトル生成部102(SKIPGRAMモデル102d)は、この系列データを入力することで、ユーザをベクトル化したユーザベクトルを出力することができる。SKIPGRAMモデル102dは、一つの中間層(隠れ層)を持つニューラルネットワークである。このSKIPGRAMモデル102dは、自然言語を学習するためのモデルで利用されるものであり、「ある単語が入力に与えられたとき、(ボキャブラリー中の)他の単語がその周辺である確率」を学習するモデルである。本開示においては、このSKIPGRAMモデル102dを利用して、あるユーザが与えられたときその周辺にいる(よく通信する)ユーザの確率を学習することで、コミュニケーションに基づいてユーザベクトルを学習するモデルである。本開示においては、このように学習されたSKIPGRAMモデル102dにおける中間層から、ユーザごとのユーザベクトルを取得する。
つぎに、このように生成されたユーザベクトルを用いて、WEを推定する処理について説明する。図9は、本開示におけるWE推定処理を行うWE推定装置400の機能を示すブロック図である。本開示のWE推定装置400は、学習部401、LightGBMモデル402、およびWE推定部403を含んで構成されている。
学習部401は、説明変数をユーザベクトルとし、目的変数をWEとして、機械学習を行うことにより、LightGBMモデルを学習する部分である。目的変数となるWEスコアは、本開示においては、アンケートにより得られる。このアンケートは、ユーザごとのWEスコアを計測するための情報をとるものである。WEは、おもに、仕事に対する活力、熱意、没頭に基づいて定義され、それらを計測するためのアンケートを採ることが好ましい。WEのアンケートを採ることは公知であるため、本開示ではその詳細は省略する。
LightGBMモデル402は、ユーザベクトルを入力することにより、WEスコアを出力する推定モデルである。LightGBMモデル402は、決定木と勾配ブースティングを組み合わせたモデルであり、公知の推定モデルである。上記したとおり、学習部401により学習されたモデルである。
WE推定部403は、ユーザベクトルをLightGBMモデル402に入力し、その出力としてWEを取得することで、ユーザベクトルからWEスコアを推定する部分である。
図10は、WE推定装置400におけるLightGBMモデル402の学習処理を示すフローチャートである。学習部401は、ユーザベクトル生成装置100により生成されたユーザベクトルを取得する(S201)。また、学習部401は、ユーザごとのWEを示すアンケート結果を取得する(S202)。学習部401は、ユーザベクトルを説明変数とし、アンケート結果を目的変数として、学習することにより、LightGBMモデル402を学習する(S403)。
図11は、WE推定装置400におけるLightGBMモデル402を用いた推定処理を示すフローチャートである。WE推定部403は、ユーザベクトル生成装置100において生成されたユーザベクトルを取得する(S301)。WE推定部403は、ユーザベクトルをLightGBMモデル402に入力し(S302)、その出力をWEスコアとして取得し、WEスコアの推定を行う(S303)。
図12は、WE推定装置400におけるWE推定処理を模式的に示した図である。図12(a)に示されるとおり、ユーザベクトル生成処理においては、チャットメッセージのログデータからグラフデータが生成され、ユーザベクトルが生成される。その後、学習済みのLightGBMモデルにユーザベクトルが入力され、WEが出力される。図では、WEは、0-104の間のスコアとして出力される。
図12(b)は、より具体的な値をもってその処理を示す図である。図に示されるとおり、ユーザベクトルは、256次元の数字パラメータから構成されている。このユーザベクトルが、LightGBMモデルに入力され、その値が出力される。例えば、図12(b)において、ユーザAのWEスコアは68と出力される。本開示において、WEスコアの最大値は104としていることから、68のWEスコアは、それほど高いWEではないと判断できる。
つぎに、本開示のユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400の作用効果について説明する。ユーザベクトル生成装置100において、ログ記憶部101は、ユーザ同士のコミュニケーションを示すログデータを記憶する。ユーザベクトル生成部102は、ログデータに基づいて、ユーザベクトルを生成する。
これらログデータは、コミュニケーションの発信元および発信先からなり、ユーザごとに記憶されている。
この構成により、ログデータからユーザの特徴を表すユーザベクトルを生成することができる。特に、どのユーザからどのユーザへコミュニケーションをしたかに基づいてユーザベクトルが生成されるため、コミュニケーションの内容の秘匿性を守ることができる。
また、本開示においては、ユーザベクトル生成部102は、ログデータに基づいてソーシャルグラフを表す隣接行列を生成し、隣接行列からログデータのコミュニケーション頻度に基づいた確率行列を生成する。そして、ユーザベクトル生成部102は、確率行列に基づいて、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成する。
この構成によれば、コミュニケーションの実際のテキストログなどの内容を用いることなく、誰が誰と何回会話(通信)したかというログデータからユーザベクトルを生成することができる。よって、プライバシーまたは業務上の秘匿情報に関する懸念を低くすることができる。
なお、ユーザベクトル生成部102は、隣接行列等を用いなくてとも、ログデータから、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成することができる。系列データは、ログデータにおけるコミュニケーション頻度に基づいたコミュニケーション確率に基づいて生成される。
本開示において、ログデータは、複数のチーム(グループ)におけるコミュニケーションを含み、ユーザベクトル生成部102は、複数のチームの全部または一部におけるコミュニケーションのログデータに基づいてユーザベクトルを生成する。ここでのチームとは、Teams(登録商標)またはSlack(登録商標)などのチャットアプリにおいて利用されているチャンネルのことをいうため、チャンネルと置き換えてもよい。
本開示において、コミュニケーションは、電子メール、チャット、またはSNSの少なくとも一つに基づいて行われる。上記したとおりチャットは、TeamsまたはSlackによるチャットである。電子メールも発信元、送信先が定義できるため、適用できる。
そのほか、SNS(Social Network Service)においても、相手ごとの通信頻度を特定できる限り適用できる。
また、電話通話、SNS等を利用した通話にも適用できる。その際、通話時間も考慮してもよい。また、チャット等においてもテキスト文字数を考慮してもよい。例えば、通話時間が短い、文字数が短い通信はユーザベクトル生成に利用しないなどが考えられる。
本開示のWE推定装置400は、ユーザベクトル生成装置100において生成されたユーザベクトルを入力すると、当該ユーザベクトルのユーザにおけるコミュニケーションに関するスコアを導出するLightGBMモデル402を備える。このLightGBMモデル402は、ユーザベクトルからWEスコアを推定する推定モデルである。このLightGBMモデル402は、複数のユーザのユーザベクトルと、当該複数のユーザに対する評価結果とに基づいて事前に公知の機械学習手法によって学習される。
この構成によれば、アンケートを必要とせずに日常の業務で発生するテキストチャットツールのログだけからWEを推定できるようになり、それによりユーザ(被評価者)のWEの低下を把握しやすくなる。また、通信内容であるテキストログを用いずに「誰と誰が何回会話したか」というログのみからWEを推定できるため、プライバシーまたは業務上の秘匿情報に関する懸念が低い。
本開示では、ユーザベクトルからWEスコアを推定するモデルとしているが、それに限るものではなく、他のユーザに関するスコアを求めてもよいし、そのように学習してもよい。
本開示におけるユーザベクトル生成装置およびスコア推定装置は以下の構成を有する。
[1]
ユーザ同士のコミュニケーションを示すログデータを記憶する記憶部の前記ログデータに基づいて、ユーザベクトルを生成する生成部、
を備えるユーザベクトル生成装置。
[2]
前記ログデータは、コミュニケーションの発信元および発信先からなり、ユーザごとに記憶されている、
[1]請求項1に記載のユーザベクトル生成装置。
[3]
前記生成部は、
前記ログデータに基づいてソーシャルグラフを表す隣接行列を生成し、当該隣接行列に基づいて前記ユーザベクトルを生成する、
[2]に記載のユーザベクトル生成装置。
[4]
前記生成部は、前記隣接行列から前記ログデータのコミュニケーション頻度に基づいた確率行列を生成し、当該確率行列に基づいて前記ユーザベクトルを生成する、
[3]に記載のユーザベクトル生成装置。
[5]
前記生成部は、
前記確率行列に基づいて、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成する、
[4]に記載のユーザベクトル生成装置。
[6]
前記生成部は、
前記ログデータから、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成する、
[1]から[4]のいずれか一に記載のユーザベクトル生成装置。
[7]
前記系列データは、前記ログデータにおけるコミュニケーション頻度に基づいたコミュニケーション確率に基づいて生成される、
[3]に記載のユーザベクトル生成装置。
[8]
前記ログデータは、複数のチームにおけるコミュニケーションを含み、
前記生成部は、前記複数のチームの全部または一部におけるコミュニケーションのログデータに基づいてユーザベクトルを生成する、
[1]から[7]のいずれか一に記載のユーザベクトル生成装置。
[9]
前記コミュニケーションは、
電子メール、チャット、またはSNSの少なくとも一つに基づいて行われる、
[1]から[8]のいずれか一に記載のユーザベクトル生成装置。
[10]
[1]から[9]のいずれか一に記載のユーザベクトル生成装置において生成された前記ユーザベクトルを入力すると、当該ユーザベクトルのユーザにおけるコミュニケーションに関するスコアを導出するユーザ評価モデルを備え、
前記ユーザ評価モデルは、複数のユーザのユーザベクトルと、当該複数のユーザに対する評価結果とに基づいて事前に学習される、
スコア推定装置。
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態におけるユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400は、本開示のユーザベクトル生成方法またはWE推定方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図13は、本開示の一実施の形態に係るユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のユーザベクトル生成部102、学習部401、およびWE推定部403などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザベクトル生成部102、学習部401、WE推定部403は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係るユーザベクトル生成方法またはWE推定方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、ユーザベクトル生成装置100およびWE推定装置400は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
100…ユーザベクトル生成装置、200…チャットサーバ、300…ユーザ端末、400…WE推定装置、101…ログ記憶部、102…ユーザベクトル生成部、103…ユーザベクトル記憶部、401…学習部、402…LightGBMモデル、403…WE推定部。

Claims (10)

  1. ユーザ同士のコミュニケーションを示すログデータを記憶する記憶部の前記ログデータに基づいて、ユーザベクトルを生成する生成部、
    を備えるユーザベクトル生成装置。
  2. 前記ログデータは、コミュニケーションの発信元および発信先からなり、ユーザごとに記憶されている、
    請求項1に記載のユーザベクトル生成装置。
  3. 前記生成部は、
    前記ログデータに基づいてソーシャルグラフを表す隣接行列を生成し、当該隣接行列に基づいて前記ユーザベクトルを生成する、
    請求項2に記載のユーザベクトル生成装置。
  4. 前記生成部は、前記隣接行列から前記ログデータのコミュニケーション頻度に基づいた確率行列を生成し、当該確率行列に基づいて前記ユーザベクトルを生成する、
    請求項3に記載のユーザベクトル生成装置。
  5. 前記生成部は、
    前記確率行列に基づいて、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成する、
    請求項4に記載のユーザベクトル生成装置。
  6. 前記生成部は、
    前記ログデータから、ユーザ同士のつながりを示す系列データを生成し、当該系列データに基づいてユーザベクトルを生成する、
    請求項1に記載のユーザベクトル生成装置。
  7. 前記系列データは、前記ログデータにおけるコミュニケーション頻度に基づいたコミュニケーション確率に基づいて生成される、
    請求項6に記載のユーザベクトル生成装置。
  8. 前記ログデータは、複数のチームにおけるコミュニケーションを含み、
    前記生成部は、前記複数のチームの全部または一部におけるコミュニケーションのログデータに基づいてユーザベクトルを生成する、
    請求項1に記載のユーザベクトル生成装置。
  9. 前記コミュニケーションは、
    電子メール、チャット、またはSNSの少なくとも一つに基づいて行われる、
    請求項1に記載のユーザベクトル生成装置。
  10. 請求項1に記載のユーザベクトル生成装置において生成された前記ユーザベクトルを入力すると、当該ユーザベクトルのユーザにおけるコミュニケーションに関するスコアを導出するユーザ評価モデルを備え、
    前記ユーザ評価モデルは、複数のユーザのユーザベクトルと、当該複数のユーザに対する評価結果とに基づいて事前に学習される、
    スコア推定装置。
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