[1.第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステム10の全体構成を示すブロック図である。図1に例示するように、システム10は、ユーザが所持する情報処理装置100と、ネットワークNWと、サーバ装置200とを備える。以下の説明では、情報処理装置100としてスマートフォンを想定する。但し、情報処理装置100としては、任意の情報処理装置を採用することができる。情報処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ等の端末型の情報機器であってもよいし、ノートパソコン、ウェアラブル端末及びタブレット端末等の可搬型の情報端末であってもよい。ネットワークNWは、例えば、移動体通信網等の電気通信回線であり、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方又は両方を含む。
情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。情報処理装置100の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器で構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
処理装置110は、情報処理装置100の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置110は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置110の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置110は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
処理装置110は、例えば、記憶装置160から制御プログラムPR1を読み出して実行することによって、ヒント提供部120として機能する。なお、制御プログラムPR1は、ネットワークNWを介して他の装置から送信されてもよい。ヒント提供部120は、例えば、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。図1のヒント提供部120内に示したファイル取得部130、ログ取得部140、第1推定モデル142、探索部146及びヒント表示部148は、ヒント提供部120の機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、ログ取得部140、第1推定モデル142、探索部146及びヒント表示部148を有する。
ファイル取得部130は、データベースファイルDBFを、サーバ装置200からネットワークNWを介して取得する。データベースファイルDBFは、ユーザに提供する情報処理装置100の使い方のヒントとして用意された複数のヒントの各々の内容を示す情報等を含む。そして、ファイル取得部130は、サーバ装置200から取得したデータベースファイルDBFを、記憶装置160又はストレージ162に記憶する。例えば、複数のヒント項目に分類された複数のヒントが、各ヒントを識別するヒントIDに対応付けられており、データベースファイルDBFには、対応付けの結果が登録されている。
すなわち、各ヒント項目は、一又は複数のヒントを含む。一又は複数のヒントを含む各ヒント項目を識別するヒント項目IDとして、ヒントIDの一部分の情報(例えば、図5に示すヒントIDの“HINTm.n”の“HINTm”の部分)が使用されてもよいし、各ヒント項目に含まれる一又は複数のヒントのヒントIDのうちの予め決められた1つのヒントIDが使用されてもよい。なお、各ヒント項目を識別するヒント項目IDの例は、上述の例に限定されない。
ログ取得部140は、ユーザによる操作の履歴及びアプリケーションの履歴の一方又は両方を含むログを、所定の契機で取得する。所定の契機は、例えば、所定のアプリケーションの起動等である。所定のアプリケーションは、例えば、コールセンターの電話番号、コールセンターに電話をかける操作ボタン及びサポートの接続画面に遷移する操作ボタン等を表示するアプリケーションが想定される。以下、コールセンターの電話番号、コールセンターに電話をかける操作ボタン及びサポートの接続画面に遷移する操作ボタン等を表示するアプリケーションは、サポートアプリとも称される。例えば、ログ取得部140は、サポートアプリが起動されると、サポートアプリが起動された時刻から所定時間前までの期間のログを、情報処理装置100の操作の履歴及びアプリケーションの履歴等のログが記憶された記憶装置160から取得する。ログの一例は、図2において説明する。なお、所定のアプリケーションは、サポートアプリに限定されない。
第1推定モデル142は、ユーザに提供する使い方のヒントとして用意された複数のヒントを分類する複数のヒント項目の各々について、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目であるかの確からしさを示す第1評価値を、入力されたログに基づいて算出する。具体的には、第1推定モデル142は、記憶装置160又はストレージ162に記憶されたデータベースファイルDBFに登録されている複数のヒント項目のそれぞれの第1評価値を、ログ取得部140で取得されたログを入力として算出する。そして、第1推定モデル142は、各ヒント項目と第1評価値とを対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。例えば、第1推定モデル142は、各ヒント項目の第1評価値をヒント項目IDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。あるいは、第1推定モデル142は、各ヒント項目の第1評価値をヒント項目IDに対応付け、対応付けた結果を探索部146に通知してもよい。
探索部146は、複数のヒント項目から、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を探索する。具体的には、探索部146は、第1推定モデル142により算出された第1評価値から、第1所定値以上の第1評価値を探索する。そして、探索部146は、第1所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目IDを記憶装置160等に記憶する。あるいは、探索部146は、第1所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目IDをヒント表示部148に通知してもよい。
ヒント表示部148は、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を出力装置190に表示する。具体的には、ヒント表示部148は、第1所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目ID(すなわち、探索部146により探索されたヒント項目ID)に対応するヒント項目をデータベースファイルDBFから検索し、検索したヒント項目を表示する。すなわち、ヒント提供部120は、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、ヒント表示部148は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を、第1評価値の高い順に表示してもよい。
記憶装置160は、処理装置110が読取可能な記録媒体であり、処理装置110が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラム、及び処理装置110が使用する各種のデータを記憶する。記憶装置160は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置160は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
ストレージ162は、処理装置110が読み取り可能な記録媒体である。ストレージ162は、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ162は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置160及びストレージ162の一方又は両方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置170は、ネットワークNWを介して他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置170は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置170は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の一方又は両方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザ等を含んで構成されてもよい。
入力装置180は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。例えば、入力装置180は、数字及び文字等の符号を処理装置110に入力するための操作と、情報処理装置100の表示面に表示されるアイコンを選択するための操作とを受付ける。例えば、情報処理装置100の表示面に対する接触を検出するタッチパネルが入力装置180として好適である。なお、ユーザが操作可能な複数の操作子を入力装置180が含んでもよい。
出力装置190は、外部への出力を実施するディスプレイ等の出力デバイスである。出力装置190は、表示装置の一例であり、処理装置110による制御のもとでヒント項目等を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが出力装置190として好適に利用される。なお、入力装置180及び出力装置190は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。また、出力装置190は、スピーカー及びLED(Light Emitting Diode)ランプ等を有する出力デバイスでもよい。
サーバ装置200は、例えば、ユーザからの問い合わせを受け付けるコールセンターで得られる情報を収集する。この情報に基づいて、サーバ装置200は、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目の第1評価値を推定する第1推定モデル142等を生成する。
例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。処理装置210は、サーバ装置200の全体を制御するプロセッサであり、上述した情報処理装置100の処理装置110と同様に構成される。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2を読み出し、制御プログラムPR2を実行することによって、推定モデル生成部220として機能する。なお、制御プログラムPR2は、ネットワークNWを介して他の装置から送信されてもよい。
推定モデル生成部220は、例えば、コールセンターに問い合わせた複数のユーザのスマートフォン等の情報処理装置100のログ及びコールセンターのログを入力とする機械学習により、ヒント項目の第1評価値を推定する第1推定モデル142を生成する。コールセンターのログとして、例えば、問い合わせ内容及び問い合わせに対する回答の履歴等が使用される。
推定モデル生成部220により生成された第1推定モデル142は、例えば、第1推定モデル142を実現するプログラムの形式により情報処理装置100に転送される。そして、第1推定モデル142を実現するプログラムが制御プログラムPR1により読み出されて実行されることにより、第1推定モデル142がヒント提供部120の一機能ブロックとして実現される。なお、第1推定モデル142を実現するプログラムは、制御プログラムPR1に含まれてもよい。
記憶装置260は、処理装置210が読取可能な記録媒体である。記憶装置260は、処理装置210が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラム、データベースファイルDBF及び処理装置210が使用する各種のデータを記憶する。記憶装置260は、上述した記憶装置160と同様に、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
通信装置270は、ネットワークNWを介して他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置270は、上述した通信装置170と同様に構成される。通信装置270は、ネットワークNWを介して、例えば、情報処理装置100と通信可能である。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図1に示す例に限定されない。例えば、サーバ装置200は、情報処理装置100と同様に、ストレージを有してもよい。この場合、データベースファイルDBF等は、ストレージに記憶されてもよい。また、例えば、ファイル取得部130は、情報処理装置100から省かれてもよい。
図2は、第1推定モデル142に入力されるログの一例を示す説明図である。ログは、例えば、ユーザによる操作の履歴及びアプリケーションの履歴を含む。操作の履歴は、例えば、スマートフォンの起動、スマートフォンの再起動、スマートフォンの初期化、認証ありのスリープ解除、認証なしのスリープ解除、ロック/ロック解除、アプリケーションの起動/終了、充電の実行、ファイルの閲覧、携帯電話回線でのネットワーク接続、Wi-Fi(登録商標)でのネットワーク接続、各種サービスへのログイン/ログアウト、電話の発信/着信、メールの受信/送信、アクティブにするアプリケーションの切り替え、アプリケーションのインストール/アンインストール、迷惑フィルタの設定、スマートフォンのホーム画面の編集、ネットワーク設定、スマートフォンの各機能の設定及びバックアップの実行等の少なくとも1つを含む。なお、図2は、操作の履歴の一部を示している。
アプリケーションの履歴は、例えば、各アプリケーションが記録している履歴である。例えば、アプリケーションの履歴は、文字入力/削除、コピー/カット/ペースト、描画、表作成、連絡帳の編集、保存、表示画面の履歴、画面サイズの変更、検索履歴、アプリケーションの更新日時及びオペレーティングシステムの更新日時等の少なくとも1つを含む。
なお、ログに含まれる項目は、図2に示す例に限定されない。例えば、操作の履歴は、図2に示した項目を含まずに図2に示した項目以外の項目を含んでもよいし、図2に示した項目と図2に示した項目以外の項目とを含んでもよい。同様に、アプリケーションの履歴は、図2に示した項目を含まずに図2に示した項目以外の項目を含んでもよいし、図2に示した項目と図2に示した項目以外の項目とを含んでもよい。また、操作の履歴とアプリケーションの履歴とは、区別されなくてもよい。
図3は、図1に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図3に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図3に示す動作は、データベースファイルDBFがサーバ装置200から取得された後の情報処理装置100の動作の一例である。
ステップS100では、処理装置110は、所定の契機を検出したか否かを判定する。例えば、処理装置110は、所定の契機がサポートアプリの起動である場合、サポートアプリが起動したか否かを判定する。所定の契機が検出された場合、情報処理装置100の動作は、ステップS110に移る。一方、所定の契機が検出されない場合、情報処理装置100の動作は、ステップS100に戻る。すなわち、情報処理装置100は、所定の契機が検出されるまで、ステップS110の処理の実行を待機する。
ステップS110では、処理装置110は、ログ取得部140として機能し、ログを取得する。例えば、ログ取得部140は、所定の契機が検出されてから所定時間前までの期間のログを記憶装置160から取得する。なお、例えば、情報処理装置100が、ログの記録を継続的に実行している。このため、記憶部160には、現時点までのログが記憶されている。
次に、ステップS120では、処理装置110は、第1推定モデル142として機能し、各ヒント項目の第1評価値を算出する。例えば、第1推定モデル142は、データベースファイルDBFに登録されている複数のヒント項目のそれぞれの第1評価値を、ステップS110において取得されたログを入力として算出する。
次に、ステップS130では、処理装置110は、探索部146として機能し、ステップS120において算出した第1評価値の中に、第1所定値以上の第1評価値が存在するか否かを判定する。例えば、第1所定値が70(%)である場合、探索部146は、ステップS120において算出された第1評価値の中に、70(%)以上の第1評価値が存在するか否かを判定する。
第1所定値以上の第1評価値が存在する場合、探索部146は、例えば、第1所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目IDを記憶装置160等に記憶する。そして、情報処理装置100の動作は、ステップS140に移る。一方、第1所定値以上の第1評価値が存在しない場合、所定の契機に応じてヒントを提供する処理は、終了する。
ステップS140では、処理装置110は、ヒント表示部148として機能する。処理装置110は、第1所定値以上の第1評価値のヒント項目を検索し、検索の結果を表示する。例えば、ヒント表示部148は、第1所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目ID(すなわち、ステップS130で探索されたヒント項目ID)に対応するヒント項目をデータベースファイルDBFから検索し、検索したヒント項目を表示する。なお、ヒント表示部148は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を、第1評価値の高い順に表示してもよい。
図3に示した動作では、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目であるかの確からしさを示す第1評価値が第1所定以上であるヒント項目が存在する場合、第1評価値が第1所定以上であるヒント項目が表示される。この場合、データベースファイルDBFに登録された全てのヒント項目が表示される場合に比べて、ユーザは所望するヒント項目を容易に見つけることができる。さらに、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目が第1評価値の高い順に表示される場合、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目が不規則に表示される場合に比べて、ユーザは所望するヒント項目を容易に見つけることができる。
なお、ユーザの所望するヒントを一つに直接特定することは困難である。しかし、ヒント項目には一又は複数のヒントが含まれるため、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目の推定は、ユーザの所望するヒントを一つに直接特定する場合に比べて容易である。また、ユーザの所望するヒントとして複数のヒントが推定され、推定された複数のヒントの詳細な内容が表示される場合、ユーザの所望するヒントの詳細な内容が最初に表示されるとは限らない。ユーザの所望するヒントの表示順が後になるほど、ユーザは所望するヒントを見つけ難くなる。これに対し、図3に示した動作は、ヒント項目が表示されるため、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目が最初に表示されない場合でも、複数のヒント項目を一画面内に表示することができる。このため、ユーザの所望するヒント項目が見つけ難くなることを抑止できる。したがって、情報処理装置100では、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
以上、第1実施形態では、情報処理装置100は、ログ取得部140、第1推定モデル142、探索部146及びヒント表示部148を有する。ログ取得部140は、ユーザによる操作の履歴及びアプリケーションの履歴の一方又は両方を含むログを、所定の契機で取得する。第1推定モデル142は、ユーザに提供する使い方のヒントとして用意された複数のヒントを分類する複数のヒント項目の各々について、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目であるかの確からしさを示す第1評価値を、入力されたログに基づいて算出する。探索部146は、複数のヒント項目から、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を探索する。ヒント表示部148は、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示する。
すなわち、情報処理装置100は、ログを第1推定モデル142に入力して算出した第1評価値の中に、第1所定以上の第1評価値が存在する場合、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示する。ユーザの所望するヒントを含むヒント項目であるかの確からしさが高いヒント項目が表示されるため、ユーザは所望するヒント項目を容易に見つけることができる。したがって、第1実施形態では、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
[2.第2実施形態]
第2実施形態と上述した第1実施形態の主な相違点は、複数のヒント項目をさらに分類する複数の下位項目の各々について、ユーザの所望するヒントを含む下位項目であるかの確からしさを示す第2評価値が算出される点である。
図4は、本発明の第2実施形態に係るシステム10の全体構成を示すブロック図である。図1から図3において説明した要素と同一又は同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図4に示すシステム10は、図1に示したシステム10と同一の構成である。例えば、システム10は、情報処理装置100、ネットワークNW及びサーバ装置200を備える。
図4に示す情報処理装置100は、図1に示した情報処理装置100と同一の構成である。例えば、情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。但し、記憶装置160に記憶される制御プログラムPR1aは、図1に示した制御プログラムPR1と相違する。情報処理装置100の各要素は、単体又は複数のバスによって相互に接続される。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器によって構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
図4に示す処理装置110は、図1に示した制御プログラムPR1の代わりに制御プログラムPR1aを実行することを除いて、図1に示した処理装置110と同一又は同様である。例えば、処理装置110は、記憶装置160から制御プログラムPR1aを読み出して実行することによって、ヒント提供部120aとして機能する。
ヒント提供部120aは、図1に示したヒント提供部120と同様に、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。例えば、ヒント提供部120aは、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、図4のヒント提供部120a内に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150は、ヒント提供部120aの機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150を有する。
図4に示すファイル取得部130、ログ取得部140、第1推定モデル142及び探索部146は、図1に示したファイル取得部130、ログ取得部140、第1推定モデル142及び探索部146と同一である。但し、ファイル取得部130により取得されるデータベースファイルDBFaは、図1に示したデータベースファイルDBFと相違する。例えば、図5に示すように、複数のヒント項目をさらに分類する複数の下位項目がヒントIDに対応付けられており、データベースファイルDBFaには、対応付けの結果が登録されている。また、データベースファイルDBFaでは、図5に示すように、ヒントIDの一部分の情報がヒント項目IDとして使用される。
図4では、ヒント提供部120aと図1に示したヒント提供部120との相違点である推定モデル取得部132、第2推定モデル144、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150について説明する。
推定モデル取得部132は、第1推定モデル142を生成するサーバ装置200から第1推定モデル142を取得するモデル取得部の一例である。推定モデル取得部132は、サーバ装置200から第1推定モデル142及び第2推定モデル144を取得する。具体的には、推定モデル取得部132は、第1推定モデル142を実現するプログラム及び第2推定モデル144を実現するプログラムを、サーバ装置200からネットワークNWを介して取得する。
そして、例えば、第1推定モデル142を実現するプログラムが制御プログラムPR1aにより読み出され、第1推定モデル142を実現するプログラムが実行されることにより、第1推定モデル142がヒント提供部120aの一機能ブロックとして実現される。同様に、第2推定モデル144を実現するプログラムが制御プログラムPR1aにより読み出され、第2推定モデル144を実現するプログラムが実行されることにより、第2推定モデル144がヒント提供部120aの一機能ブロックとして実現される。なお、第1推定モデル142を実現するプログラム及び第2推定モデル144を実現するプログラムは、制御プログラムPR1aに含まれてもよい。
また、推定モデル取得部132は、サーバ装置200が第1推定モデル142及び第2推定モデル144を更新した場合、サーバ装置200から第1推定モデル142及び第2推定モデル144を再取得してもよい。この場合、情報処理装置100は、最新の第1推定モデル142及び第2推定モデル144を使用して第1評価値及び第2評価値を算出できる。なお、推定モデル取得部132は、第1推定モデル142及び第2推定モデル144が更新されたかを定期的にサーバ装置200に確認してもよいし、第1推定モデル142及び第2推定モデル144が更新されたことを示す通知をサーバ装置200から受けてもよい。あるいは、推定モデル取得部132は、サポートアプリ等のアップデート時に、第1推定モデル142及び第2推定モデル144が更新されたかをサーバ装置200に確認してもよい。
第2推定モデル144は、複数のヒント項目をさらに分類する複数の下位項目の各々について、ユーザの所望するヒントを含む下位項目であるかの確からしさを示す第2評価値を、少なくとも入力されたログに基づいて算出する。例えば、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ログ取得部140によって取得されたログを入力として算出する。そして、第2推定モデル144は、例えば、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。あるいは、第2推定モデル144は、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果をヒント表示部149に通知してもよい。
ヒント表示部149は、図1に示したヒント表示部148と同様に、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示する。さらに、ヒント表示部149は、表示したヒント項目のうちの少なくとも1つがユーザにより選択された場合、複数の下位項目のうち、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値に基づいて表示する。例えば、ヒント表示部149は、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目をデータベースファイルDBFaから検索し、検索した下位項目を第2評価値の高い順に表示する。
推定モデル学習部150は、表示されたヒント項目に対するユーザの操作結果を第1推定モデル142に反映する学習部の一例である。推定モデル学習部150は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目がユーザにより選択されたか否か等の操作結果(すなわち、ヒント表示部149により表示されたヒント項目)および直前の所定の期間のログを基に、第1推定モデル142を更新する。即ち、推定モデル学習部150は、ユーザの操作結果を学習する。また、推定モデル学習部150は、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目が役に立ったか否か等を示す操作結果および直前の所定の期間のログを基に、第1推定モデル142を更新してもよい。
図4に示すサーバ装置200は、図1に示したサーバ装置200と同一の構成である。例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。但し、記憶装置260に記憶される制御プログラムPR2a及びデータベースファイルDBFaは、図1に示した制御プログラムPR2及びデータベースファイルDBFと相違する。
サーバ装置200は、例えば、ユーザからの問い合わせを受け付けるコールセンターで得られる情報を収集して、第1推定モデル142及び第2推定モデル144等を生成する。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2aを読み出し、制御プログラムPR2aを実行することによって、推定モデル生成部220aとして機能する。推定モデル生成部220aは、例えば、コールセンターに問い合わせた複数のユーザが有するスマートフォン等の情報処理装置100のログ及びコールセンターのログを入力とする機械学習により、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を生成する。推定モデル生成部220aにより生成された第1推定モデル142及び第2推定モデル144は、例えば、第1推定モデル142を実現するプログラムの形式及び第2推定モデル144を実現するプログラムの形式により情報処理装置100に転送される。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図4に示す例に限定されない。例えば、ファイル取得部130、推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150のうちの1つ又は複数は、情報処理装置100から省かれてもよい。また、情報処理装置100は、更新された第1推定モデル142をサーバ装置200から取得した場合、更新前の第1推定モデル142に対する推定モデル学習部150による学習結果を、更新後の第1推定モデル142に反映してもよい。例えば、情報処理装置100は、推定モデル学習部150により学習されたヒント項目の第1評価値の推定に関する処理部分を、更新前の第1推定モデル142から更新後の第1推定モデル142に移植してもよい。あるいは、情報処理装置100は、更新前の第1推定モデル142から追加されたヒント項目の第1評価値の推定に関する処理部分を、更新後の第1推定モデル142から更新前の第1推定モデル142に移植することにより、第1推定モデル142を更新してもよい。第2推定モデル144に関しても第1推定モデル142と同様に、情報処理装置100は、更新された第2推定モデル144をサーバ装置200から取得した場合、更新前の第2推定モデル144に対する推定モデル学習部150による学習結果を、更新後の第2推定モデル144に反映してもよい。推定モデル学習部150による学習結果を、更新後の第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映することにより、ユーザ毎の学習結果を有効に活用することができる。
図5は、データベースファイルDBFaの一例を示す説明図である。データベースファイルDBFaは、ヒントID、ヒント項目、下位項目、ヒントの内容、ヒントを表示する契機である表示契機及びヒントを表示する条件である表示条件を互いに対応付け、対応付けた結果を記憶する。例えば、“HINT1.1”等のヒントIDにより、下位項目が識別される。ヒントIDの一部分の情報は、各ヒント項目を識別するヒント項目IDとして使用される。図5に示す例では、ヒントIDにおける“HINT”と“.”との間の数字により、ヒント項目が識別される。例えば、xを任意の自然数とすると、“HINT1.x”のヒントIDは、ヒント項目がメールであることを示し、“HINT2.x”のヒントIDは、ヒント項目がチャットであることを示す。また、“HINT3.x”のヒントIDは、ヒント項目が電話であることを示し、“HINTm.x”のヒントIDは、ヒント項目がWi-Fiであることを示す。なお、mは、4以上の整数である。
また、図5に示す例では、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定する場合の所定の契機が表示契機として“HINT0.0”のヒントIDに対応付けており、データベースファイルDBFaには、対応付けの結果が記憶されている。さらに、ログに基づいて推定されたヒント項目の表示条件が“HINT0.0”のヒントIDに対応付けられており、データベースファイルDBFaには、対応付けの結果が記憶されている。例えば、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定する場合の所定の契機は、サポートアプリの起動であり、ログに基づいて推定されたヒント項目の表示条件は、第1評価値が70(%)以上である。
なお、データベースファイルDBFaに記憶される情報は、図5に示す例に限定されない。例えば、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定する場合の所定の契機及びログに基づいて推定されたヒント項目の表示条件は、制御プログラムPR1a等のデータベースファイルDBFaとは別のファイルに記憶されてもよい。また、図5に示すデータベースファイルDBFaは、図12に示す第4実施形態以降の実施形態でも使用できるように、各下位項目の表示契機及び表示条件を記憶している。したがって、データベースファイルDBFaは、図4に示したヒント提供部120a及び図10に示すヒント提供部120bにおいて使用される場合、各下位項目の表示契機及び表示条件を記憶しなくてもよい。
図6A、図6B及び図6Cは、図4に示した情報処理装置100の動作の概要を示す説明図である。なお、図6Aから図6Cに示す動作は、所定の契機がサポートアプリの起動であり、第1所定値が70(%)である場合の情報処理装置100の動作の一例である。
先ず、ユーザがサポートアプリを起動する操作を実行すると、処理装置110は、サポートアプリを起動する。ログ取得部140は、サポートアプリの起動を契機として、ログを取得する。そして、第1推定モデル142は、ログを入力として、各ヒント項目の第1評価値を算出する。また、ヒント表示部149は、第1推定モデル142により算出された第1評価値が70(%)以上のヒント項目を表示する。例えば、ヒント項目“メール”の第1評価値が80(%)で、ヒント項目“チャット”の第1評価値が70(%)で、ヒント項目“電話”の第1評価値が74(%)で、その他のヒント項目の第1評価値が70(%)未満である場合、ヒント表示部149は、“メール”、“チャット”及び“電話”をそれぞれ示す操作ボタンを表示する(図6Aの表示画面D1)。
次に、ヒント表示部149は、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目を第2評価値が高い順に表示する。例えば、ユーザが“メール”を選択すると、ヒント表示部149は、“メール”の下位項目である“メールの設定”、“メールの作成”及び“デコメ(登録商標)の使い方”をそれぞれ示す操作ボタンを、第2評価値が高い順に表示する(図6Bの表示画面D2)。図6Bに示す例では、第2評価値の高い順番は、“メールの設定”、“メールの作成”及び“デコメの使い方”の順である。なお、デコメとは、デコレーションされたEメールの意味であり、絵等の画像が付加されたEメールである。
次に、ヒント表示部149は、ユーザにより選択された下位項目の内容(ヒント)を表示する。例えば、ユーザが“メールの設定”を選択すると、ヒント表示部149は、メールの設定の詳細なヒント内容とフィードバック用のチェックボックスとを表示する(図6Cの表示画面D3)。フィードバック用のチェックボックスは、例えば、表示されたヒントがユーザにとって役に立ったか否かの情報を第1推定モデル142及び第2推定モデル144にフィードバックするためのチェックボックスである。
図6Aから図6Cに示すように、ヒント提供部120aは、ユーザの所望するヒントを推定して表示することにより、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
なお、ヒント提供部120aは、ユーザの所望するヒントを推定できない場合、例えば、第1評価値が70(%)以上のヒント項目が存在しない場合等、コールセンターの電話番号、コールセンターに電話をかける操作ボタン及びサポートの接続画面に遷移する操作ボタン等を表示してもよい。
図7は、図4に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図7に示す動作は、データベースファイルDBFaがサーバ装置200から取得された後の情報処理装置100の動作の一例である。ステップS100、S110、S120、S130及びS140については、図3において説明した動作と同一又は同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS100では、処理装置110は、所定の契機を検出したか否かを判定する。処理装置110は、所定の契機を検出するまで、ステップS100の処理を繰り返す。そして、処理装置110は、所定の契機を検出した場合、ステップS110において、ログ取得部140として機能し、ログを取得し、ログを取得した後、動作をステップS120に移す。ステップS120では、処理装置110は、第1推定モデル142として機能し、各ヒント項目の第1評価値をステップS110において取得したログを入力として算出する。
次に、ステップS130では、処理装置110は、探索部146として機能し、ステップS120において算出した第1評価値の中に、第1所定値以上の第1評価値が存在するか否かを判定する。第1所定値以上の第1評価値が存在しない場合、所定の契機に応じてヒントを提供する処理は、終了する。一方、第1所定値以上の第1評価値が存在する場合、処理装置110は、ステップS140において、ヒント表示部149として機能し、第1所定値以上の第1評価値のヒント項目を検索して表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D1に示したように、第1評価値が第1所定値以上のヒント項目が表示される。ステップS140の処理が実行された後、情報処理装置100の動作は、ステップS150に移る。
ステップS150では、処理装置110は、ステップS140において表示したヒント項目のうちの1つ又は複数のヒント項目が選択されたか否かを判定する。例えば、ユーザが、ステップS140において表示されたヒント項目を選択せずに表示画面を他の画面に遷移させた場合、処理装置110は、ヒント項目が選択されなかったと判定する。例えば、図6に示した表示画面D1において、“このヒントを終了する”が選択された場合、ヒント項目が選択されることなく、表示画面D1は他の画面に遷移する。ヒント項目が選択されなかった場合、情報処理装置100の動作は、ステップS202に移る。一方、ヒント項目が選択された場合、情報処理装置100の動作は、ステップS160に移る。
ステップS160では、処理装置110は、第2推定モデル144として機能し、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をステップS110において取得したログを入力として算出する。例えば、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ステップS110において取得されたログを入力として算出する。そして、第2推定モデル144は、例えば、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。あるいは、第2推定モデル144は、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果をヒント表示部149に通知してもよい。
次に、ステップS170では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を、ステップS160において算出した第2評価値の高い順に表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D2に示したように、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目が第2評価値の高い順に表示される。
次に、ステップS180では、処理装置110は、ステップS170において表示した下位項目のうちの1つ又は複数の下位項目が選択されたか否かを判定する。例えば、ユーザが、ステップS170において表示された下位項目を選択せずに表示画面を他の画面に遷移させた場合、処理装置110は、下位項目が選択されなかったと判定する。例えば、図6に示した表示画面D2において、“このヒントを終了する”が選択された場合、下位項目が選択されることなく、表示画面D2は他の画面に遷移する。下位項目が選択されなかった場合、情報処理装置100の動作は、ステップS202に移る。一方、下位項目が選択された場合、情報処理装置100の動作は、ステップS190に移る。
ステップS190では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、ユーザにより選択された下位項目の内容とフィードバック用のチェックボックスとを表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D3に示したように、ユーザにより選択された下位項目の詳細なヒント内容とフィードバック用のチェックボックスとが表示される。図6に示した例では、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いと、“はい”及び“いいえ”をそれぞれ選択するチェックボックスとが表示される。
次に、ステップS200では、処理装置110は、ステップS170において表示したヒント(下位項目の内容)が役に立ったか否かを判定する。例えば、処理装置110は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“はい”のチェックボックスがチェックされた場合、ヒントが役に立ったと判定する。また、処理装置110は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“いいえ”のチェックボックスがチェックされた場合、ヒントが役に立たなかったと判定する。
なお、例えば、ユーザが、チェックボックスをチェックせずに表示画面を他の画面に遷移させた場合、ヒントが役に立ったか否かのいずれと判定するかは、予め決められている。ヒントが役に立った場合、情報処理装置100の動作は、ステップS210に移る。一方、ヒントが役に立たなかった場合、情報処理装置100の動作は、ステップS202に移る。
ステップS202では、処理装置110は、フィードバック値を“1”に設定し、フィードバック値を“1”に設定した後、動作をステップS220に移す。
ステップS210では、処理装置110は、フィードバック値を“2”に設定し、フィードバック値を“2”に設定した後、動作をステップS220に移す。例えば、フィードバック値は、値が高くなるほど、ユーザの所望するヒントに近い内容のヒントが推定されたことを示す。
ステップS220では、処理装置110は、推定モデル学習部150として機能し、表示内容に対するユーザの反応を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。例えば、推定モデル学習部150は、ステップS202又はステップS210において設定されたフィードバック値を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映して、第1推定モデル142及び第2推定モデル144に学習させる。学習により、第1推定モデル142が算出する第1評価値の推定精度及び第2推定モデル144が算出する第2評価値の推定精度が向上する。この結果、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
なお、情報処理装置100の動作は、図7に示した動作に限定されない。例えば、図8に示すように、第1推定モデル142と第2推定モデル144とで異なるフィードバック値が反映されてもよい。また、情報処理装置100は、ステップS190において表示したチェックボックスをユーザがチェックせずに表示画面を他の画面に遷移させた場合、フィードバック値を、ヒントが役に立たなかったと場合とヒントが役に立った場合との中間の値(例えば、1.5)に設定してもよい。
図8は、図4に示した情報処理装置100の動作の別の例を示すフローチャートである。図8に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図8に示す動作では、ステップS152の処理、ステップS182の処理又はステップS203の処理が図7に示したステップS202の処理の代わりに実行され、ステップS211の処理が図7に示したステップS210の処理の代わりに実行される。また、ステップS221の処理が図7に示したステップS220の処理の代わりに実行される。図8のその他の動作は、図7に示した動作と同一である。したがって、図8では、ステップS152、S182、S203、S211及びS221の各々の処理を中心に情報処理装置100の動作を説明する。
ステップS152の処理は、ステップS150において、ヒント項目が選択されなかったと判定された場合、実行される。また、ステップS182の処理は、ステップS180において、下位項目が選択されなかったと判定された場合、実行される。また、ステップS203の処理は、ステップS200において、ヒントが役に立たなかったと判定された場合、実行される。そして、ステップS211の処理は、ステップS200において、ヒントが役に立ったと判定された場合、実行される。
ステップS152では、処理装置110は、第1フィードバック値を“1”に設定し、第1フィードバック値を設定した後、動作をステップS221に移す。第1フィードバック値は、第1推定モデル142に反映するフィードバック値であり、値が高くなるほど、ユーザの所望するヒントに近い内容のヒントを含むヒント項目が推定されたことを示す。
ステップS182では、処理装置110は、第1フィードバック値を“2”に設定し、第2フィードバック値を“1”に設定し、第1フィードバック値及び第2フィードバック値を設定した後、動作をステップS221に移す。第2フィードバック値は、第2推定モデル144に反映するフィードバック値であり、値が高くなるほど、ユーザの所望するヒントに近い内容のヒントを含む下位項目が推定されたことを示す。
ステップS203では、処理装置110は、第1フィードバック値を“3”に設定し、第2フィードバック値を“1”に設定し、第1フィードバック値及び第2フィードバック値を設定した後、動作をステップS221に移す。
ステップS211では、処理装置110は、第1フィードバック値を“3”に設定し、第2フィードバック値を“2”に設定し、第1フィードバック値及び第2フィードバック値を設定した後、動作をステップS221に移す。
ステップS221では、処理装置110は、推定モデル学習部150として機能し、表示内容に対するユーザの反応を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。例えば、推定モデル学習部150は、ステップS152、ステップS182、ステップS203又はステップS211において設定された第1フィードバック値、およびステップS110において取得されたログを基に、第1推定モデル142を更新する。さらに、推定モデル学習部150は、ステップS182、ステップS203又はステップS211において設定された第2フィードバック値、およびステップS110において取得されたログを基に、第2推定モデル144を更新する。図8に示す動作では、第1推定モデル142及び第2推定モデル144にそれぞれ反映するフィードバック値を図7に示した動作に比べて細かく設定することができるため、学習を効率よく実行することができる。
なお、図8に示す動作においても、情報処理装置100は、ステップS190において表示したチェックボックスをユーザがチェックせずに表示画面を他の画面に遷移させた場合、第1フィードバック値及び第2フィードバック値を、ヒントが役に立たなかったと場合とヒントが役に立った場合との中間の値に設定してもよい。
図9は、図4に示したシステム10の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図7において説明した動作と同一又は同様の動作については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。例えば、ステップS100a、S130a、S140a、S150a、S180a及びS220aは、図7において説明したステップS100、S130、S140、S150、S180及びS220にそれぞれ対応する。また、例えば、ステップS110、S120、S160、S170及びS190は、図7において説明したステップS110、S120、S160、S170及びS190と同一である。なお、図9に示す動作では、表示契機(所定の契機)は、サポートアプリの起動である。
ステップS10では、情報処理装置100は、データベースファイルDBFaのダウンロードを実行する。例えば、情報処理装置100は、データベースファイルDBFaのダウンロードを要求するデータベースファイル要求を、サーバ装置200に送信する。データベースファイル要求を受けたサーバ装置200は、データベースファイルDBFaを情報処理装置100に転送する。そして、情報処理装置100は、サーバ装置200から転送されたデータベースファイルDBFを、記憶装置160又はストレージ162に記憶する。
次に、ステップS20では、情報処理装置100は、第1推定モデル142及び第2推定モデル144のインストールを実行する。例えば、情報処理装置100は、第1推定モデル142及び第2推定モデル144のダウンロードを要求する推定モデル要求を、サーバ装置200に送信する。推定モデル要求を受けたサーバ装置200は、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を情報処理装置100に転送する。例えば、サーバ装置200は、第1推定モデル142を実現するプログラム及び第2推定モデル144を実現するプログラムを情報処理装置100に転送する。そして、情報処理装置100は、サーバ装置200から転送されたプログラム(第1推定モデル142を実現するプログラム及び第2推定モデル144を実現するプログラム)を実行することにより、第1推定モデル142及び第2推定モデル144をインストールする。
次に、ステップS100aでは、情報処理装置100は、ユーザによるサポートアプリの起動操作を受け付けたことを、表示契機として検出する。また、情報処理装置100は、ユーザによるサポートアプリの起動操作を受け付けたことに応答して、サポートアプリを起動する。
次に、ステップS110では、情報処理装置100は、ステップS100aにおいて表示契機(サポートアプリの起動)を検出したため、ログを記憶装置160等から取得する。次に、ステップS120では、情報処理装置100は、各ヒント項目の第1評価値をステップS110で取得したログを第1推定モデル142に入力することによって算出する。そして、情報処理装置100は、各ヒント項目の第1評価値を各ヒント項目のヒント項目IDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。
次に、ステップS130aでは、情報処理装置100は、ステップS120において算出した第1評価値が第1所定値以上のヒント項目ID(ヒント項目)を抽出する。次に、ステップS140aでは、情報処理装置100は、ステップS130aで抽出したヒント項目IDに対応するヒント項目を、データベースファイルDBFaから検索して表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D1に示したように、第1評価値が第1所定値以上のヒント項目が表示される。
次に、ステップS150aでは、情報処理装置100は、ユーザによるヒント項目の選択を受け付けたことを、ヒント項目の選択として検出する。また、情報処理装置100は、ユーザによるヒント項目の選択を受け付けたことに応答して、ユーザが選択したヒント項目をステップS140aにおいて表示したヒント項目から特定する。この結果、ヒント項目が選択される。
次に、ステップS160では、情報処理装置100は、ステップ150aにおいて選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値を、ステップS110において取得したログを第2推定モデル144に入力して算出する。そして、情報処理装置100は、算出した下位項目の第2評価値を下位項目のヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。
次に、ステップS170では、情報処理装置100は、ステップ150aにおいて選択されたヒント項目に含まれる下位項目を、ステップS160において算出した第2評価値の高い順に表示する。例えば、情報処理装置100は、ステップS160において算出した第2評価値(ステップ150aにおいて選択されたヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値)に対応付けられたヒントIDに対応する下位項目を、データベースファイルDBFaから検索して、第2評価値の高い順に表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D2に示したように、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目が第2評価値の高い順に表示される。
次に、ステップS180aでは、情報処理装置100は、ユーザによる下位項目の選択を受け付けたことを、下位項目の選択として検出する。また、情報処理装置100は、ユーザによる下位項目の選択を受け付けたことに応答して、ユーザが選択した下位項目をステップS170において表示した下位項目から特定する。この結果、下位項目が選択される。
次に、ステップS190では、情報処理装置100は、ステップS180aにおいて選択された下位項目の内容とフィードバック用のチェックボックスとを表示する。この結果、例えば、図6の表示画面D3に示したように、ユーザにより選択された下位項目の詳細なヒント内容とフィードバック用のチェックボックスとが表示される。
次に、ステップS220aでは、情報処理装置100は、ユーザによるチェックボックスの操作を受け付けると、表示内容に対するユーザの反応を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。
例えば、情報処理装置100は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“はい”のチェックボックスがユーザによりチェックされた場合、ステップS190において表示したヒントが役に立ったことを第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。具体的には、推定モデル学習部150は、ヒントが役に立ったことを表すユーザの反応および直前の所定の期間のログを基に、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を更新する。あるいは、情報処理装置100は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“いいえ”のチェックボックスがユーザによりチェックされた場合、ステップS190において表示したヒントが役に立たなかったことを第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。具体的には、推定モデル学習部150は、ヒントが役に立たなかったことを表すユーザの反応および直前の所定の期間のログを基に、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を更新する。なお、サーバ装置200(推定モデル生成部220a)が推定モデル学習部150のこれらの処理を実行してもよい。
以上の学習により、第1推定モデル142が算出する第1評価値の推定精度及び第2推定モデル144が算出する第2評価値の推定精度が向上する。この結果、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
以上、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態では、情報処理装置100は、複数のヒント項目をさらに分類する複数の下位項目の各々について、ユーザの所望するヒントを含む下位項目であるかの確からしさを示す第2評価値を、少なくともログを入力として算出する第2推定モデル144を有する。そして、ヒント表示部149は、第1評価値が第1所定値以上のヒント項目を表示し、表示したヒント項目のうちの少なくとも1つがユーザにより選択された場合、複数の下位項目のうち、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値に基づいて表示する。第2実施形態では、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目が表示されるため、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる複数のヒントの詳細な内容が表示される場合に比べて、ユーザは所望するヒントを容易に見つけることができる。
さらに、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目が第2評価値の高い順に表示される場合、ユーザにより選択されたヒント項目の下位項目が不規則に表示される場合に比べて、ユーザは所望するヒントを容易に見つけることができる。
また、情報処理装置100は、表示されたヒント項目に対するユーザの操作結果を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する推定モデル学習部150を有する。推定モデル学習部150により、第1推定モデル142及び第2推定モデル144が更新されるため、第1評価値の推定精度及び第2評価値の推定精度を向上させることができる。
また、情報処理装置100は、サーバ装置200から第1推定モデル142及び第2推定モデル144を取得する推定モデル取得部132を有する。例えば、情報処理装置100は、推定モデル取得部132が最新の第1推定モデル142及び第2推定モデル144をサーバ装置200から取得することにより、最新の第1推定モデル142及び第2推定モデル144を使用して第1評価値及び第2評価値を算出できる。
[3.第3実施形態]
第3実施形態と上述した第2実施形態の主な相違点は、第1評価値が第1所定値より高い第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合に、ヒント項目の表示がスキップされて、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目が第2評価値の高い順に表示される点である。
図10は、本発明の第3実施形態に係るシステム10の全体構成を示すブロック図である。図1から図9において説明した要素と同一又は同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図10に示すシステム10は、図4に示したシステム10と同一の構成である。例えば、システム10は、情報処理装置100、ネットワークNW及びサーバ装置200を備える。
図10に示す情報処理装置100は、図4に示した情報処理装置100と同一の構成である。例えば、情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。但し、記憶装置160に記憶される制御プログラムPR1bは、図4に示した制御プログラムPR1aと相違する。情報処理装置100の各要素は、単体又は複数のバスによって相互に接続される。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器によって構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
図10に示す処理装置110は、図4に示した制御プログラムPR1aの代わりに制御プログラムPR1bを実行することを除いて、図4に示した処理装置110と同一又は同様である。例えば、処理装置110は、記憶装置160から制御プログラムPR1bを読み出して実行することによって、ヒント提供部120bとして機能する。
ヒント提供部120bは、図4に示したヒント提供部120aと同様に、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。例えば、ヒント提供部120bは、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、図10のヒント提供部120b内に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部147、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150は、ヒント提供部120bの機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部147、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150を有する。
図10に示すファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142及び推定モデル学習部150は、図4に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142及び推定モデル学習部150と同一である。また、図10に示す第2推定モデル144及びヒント表示部149は、第1評価値が第1所定値より高い第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合の動作を除いて、図4に示した第2推定モデル144及びヒント表示部149と同一である。図10では、ヒント提供部120bと図4に示したヒント提供部120aとの相違点である探索部147を中心に説明する。
探索部147は、図4に示した探索部146と同様に、複数のヒント項目から、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を探索する。さらに、探索部147は、複数のヒント項目から、第1評価値が第1所定値より高い第2所定値以上であるヒント項目を探索する。例えば、探索部147は、第1推定モデル142により算出された第1評価値から、第2所定値以上の第1評価値を探索する。そして、探索部147は、第2所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目IDを記憶装置160等に記憶する。あるいは、探索部147は、第2所定値以上の第1評価値に対応付けられたヒント項目IDを第2推定モデル144に通知してもよい。
第2推定モデル144は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値を算出する。具体的には、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ログ取得部140で取得されたログを入力として算出する。そして、第2推定モデル144は、例えば、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。あるいは、第2推定モデル144は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果をヒント表示部149に通知してもよい。
ヒント表示部149は、図4に示したヒント表示部148と同様に、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示し、表示したヒント項目のうちの少なくとも1つがユーザにより選択された場合、複数の下位項目のうち、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値に基づいて表示する。さらに、ヒント表示部149は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示することなく、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。
図10に示すサーバ装置200は、図4に示したサーバ装置200と同一の構成である。例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2aを読み出して実行することによって、推定モデル生成部220aとして機能する。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図10に示す例に限定されない。例えば、ファイル取得部130、推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150のうちの1つ又は複数は、情報処理装置100から省かれてもよい。
図11は、図10に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図11に示す動作は、ステップS122及びS124が図7に示した動作に追加されることを除いて、図7に示した動作と同一である。したがって、図11では、ステップS122及びS124の各々の処理を中心に情報処理装置100の動作を説明する。ステップS122の処理は、ステップS120の処理が実行された後、実行される。
ステップS122では、処理装置110は、探索部147として機能し、ステップS120において算出した第1評価値の中に、第2所定値以上の第1評価値が存在するか否かを判定する。第2所定値以上の第1評価値が存在しない場合、情報処理装置100の動作は、ステップS130に移る。一方、第2所定値以上の第1評価値が存在する場合、情報処理装置100の動作は、ステップS124に移る。
ステップS124では、処理装置110は、第2推定モデル144として機能し、第2所定値以上の第1評価値のヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をステップS110で取得したログを入力として算出する。例えば、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ステップS110において取得されたログを入力として算出する。そして、第2推定モデル144は、例えば、第1評価値が第2所定値以上のヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付けて記憶装置160等に記憶する。あるいは、第2推定モデル144は、第1評価値が第2所定値以上のヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果をヒント表示部149に通知してもよい。ステップS124の処理が実行された後、情報処理装置100の動作は、ステップS170に移る。
ステップS170では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目、又は、第2所定値以上の第1評価値のヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。例えば、ヒント表示部149は、第2所定値以上の第1評価値が存在する場合、第2所定値以上の第1評価値のヒント項目に含まれる下位項目を、ステップS124において算出した第2評価値の高い順に表示する。この場合、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示する処理は、実行されずにスキップされる。なお、第2所定値以上の第2評価値が存在しない場合、ヒント表示部149は、図7において説明したように、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を、ステップS160で算出した第2評価値の高い順に表示する。
なお、情報処理装置100の動作は、図11に示す例に限定されない。例えば、ステップS122及びS124の一連の処理は、図8に示した動作に追加されてもよい。あるいは、ステップS124において、第2推定モデル144は、第1評価値が最も高いヒント項目に含まれる下位項目の第2評価値をステップS110において取得したログを入力として算出してもよい。この場合、ヒント表示部149は、ステップS170において、第1評価値が最も高いヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。例えば、情報処理装置100は、第1評価値が第2所定値以上のヒント項目が複数存在する場合に、第1評価値が最も高いヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値の高い順に表示することにより、表示する下位項目の増加を抑止できる。
以上、第3実施形態においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態では、探索部147は、複数のヒント項目から、第1評価値が第1所定値より高い第2所定値以上であるヒント項目を探索する。そして、ヒント表示部149は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示することなく、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。したがって、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、ユーザがヒント項目を選択する手間を省くことができ、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態と上述した第2実施形態の主な相違点は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示するという条件とは別に複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件を満たすヒントが表示される点である。
図12は、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置100の全体構成を示すブロック図である。図1から図11において説明した要素と同一又は同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図12に示すシステム10は、図4に示したシステム10と同一の構成である。例えば、システム10は、情報処理装置100、ネットワークNW及びサーバ装置200を備える。
図12に示す情報処理装置100は、図4に示した情報処理装置100と同一の構成である。例えば、情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。但し、記憶装置160に記憶される制御プログラムPR1cは、図4に示した制御プログラムPR1aと相違する。情報処理装置100の各要素は、単体又は複数のバスによって相互に接続される。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器によって構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
図12に示す処理装置110は、図4に示した制御プログラムPR1aの代わりに制御プログラムPR1cを実行することを除いて、図4に示した処理装置110と同一又は同様である。例えば、処理装置110は、記憶装置160から制御プログラムPR1cを読み出し、その制御プログラムPR1cを実行することによって、ヒント提供部120cとして機能する。
ヒント提供部120cは、図4に示したヒント提供部120aと同様に、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。例えば、ヒント提供部120cは、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、図12のヒント提供部120c内に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部152は、ヒント提供部120cの機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部152を有する。
図12に示すファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150は、図4に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150と同一である。また、図12に示すヒント表示部149は、次の場合の動作を除いて、図4に示したヒント表示部149と同一である。この除かれる場合の動作は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示するという条件とは別に複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件を満たすヒントが存在する場合である。図12では、ヒント提供部120cと図4に示したヒント提供部120aとの相違点である検出部152を中心に説明する。
検出部152は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示するという条件とは別に複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件が満たされたヒントを検出する。そして、検出部152は、第1表示条件が満たされたヒントを検出した場合、第1表示条件が満たされたヒントを示すヒントIDを記憶装置160等に記憶する。あるいは、検出部152は、第1表示条件が満たされたヒントを検出した場合、第1表示条件が満たされたヒントを示すヒントIDをヒント表示部149に通知してもよい。なお、第1表示条件は、例えば、図5に示したデータベースファイルDBFaに登録された表示契機と表示条件とを合わせた条件である。
例えば、表示契機として、オペレーティングシステムから取得できる値及び情報処理装置100にインストールされたアプリケーションから取得できる値等が下位項目毎に設定される。具体的には、例えば、画面のタップ、画面の遷移、画面の回転、バッテリーの値の所定値以下への遷移、画面の切り替え、アプリケーションの起動、アプリケーションの追加/削除、ダイアログボックスのクローズ、通話状態、メディアの追加/削除、Wi-Fiの切り替え、通知等が下位項目の内容に応じて表示契機として設定される。
また、例えば、表示条件として、情報処理装置100から取得できる値等が下位項目毎に設定される。具体的には、例えば、画面の回転、画面の明るさの値、ネットワークの状態、音量、オペレーティングシステム等のバージョン、フォアグラウンドのアプリケーション、タップされた文言の情報、通知内容、USB(Universal Serial Bus)接続のタイプ、現在の表示画面、通話状態、バッテリーの値、アプリケーションの起動回数、アプリケーションの使用回数、アプリケーションのインストール情報、アプリケーションの表示画面、所定のサービスのアカウントの設定状態等が下位項目の内容に応じて表示条件として設定される。
例えば、ヒント項目“メール”の下位項目“メールの設定”の表示契機がサポートアプリの起動であり、表示条件がメールを5回起動である場合、“メールの設定”の第1表示条件は、サポートアプリの起動時にメールが所定の単位時間内に5回以上起動されていることである。したがって、検出部152は、サポートアプリの起動時にメールが所定の単位時間内に5回以上起動されている場合、第1表示条件が満たされたヒントとして、“メールの設定”を検出する。
ヒント表示部149は、図4に示したヒント表示部148と同様に、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示し、表示したヒント項目のうちの少なくとも1つがユーザにより選択された場合、複数の下位項目のうち、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値に基づいて表示する。さらに、ヒント表示部149は、第1表示条件が満たされたヒントが検出された場合、第1表示条件が満たされたヒントを表示する。
図12に示すサーバ装置200は、図4に示したサーバ装置200と同一の構成である。例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2aを読み出し、制御プログラムPR2aを実行することによって、推定モデル生成部220aとして機能する。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図12に示す例に限定されない。例えば、ファイル取得部130、推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150のうちの1つ又は複数は、情報処理装置100から省かれてもよい。また、情報処理装置100は、探索部146の代わりに、図10に示した探索部147を有してもよい。この場合、ヒント表示部149は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、図10等において説明したように、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。
図13は、図12に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図13に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図13に示す例では、情報処理装置100は、第1処理と第2処理とを並列に実行する。第1処理は、図7に示した動作と同一である。したがって、図13では、第2処理について説明する。
ステップS310では、処理装置110は、検出部152として機能し、第1表示条件を満たすヒントが存在するか否かを判定する。第1表示条件を満たすヒントが存在しない場合、情報処理装置100の動作は、ステップS310に戻る。一方、第1表示条件を満たすヒントが存在する場合、情報処理装置100の動作は、ステップS320に移る。
ステップS320では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、第1表示条件を満たすヒントを表示する。図13に示す動作では、第1推定モデル142による推定結果を表示する条件とは別の第1表示条件を満たすヒントが存在する場合にも、ユーザにヒントが提供されるため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。なお、情報処理装置100の動作は、図13に示す例に限定されない。例えば、第1処理は、図8に示した動作でもよいし、図11に示した動作でもよい。
以上、第4実施形態においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第4実施形態では、情報処理装置100は、複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件が満たされたヒントを検出する検出部152を有する。そして、ヒント表示部149は、第1表示条件が満たされたヒントが検出された場合、第1表示条件が満たされたヒントを表示する。第4実施形態では、第1推定モデル142による推定結果を表示する条件とは別の第1表示条件を満たすヒントが存在する場合にも、ユーザにヒントが提供されるため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
[5.第5実施形態]
第5実施形態と上述した第4実施形態の主な相違点は、第1表示条件より緩い第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上である場合に、第2表示条件を満たすヒントが表示される点である。
図14は、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置100の全体構成を示すブロック図である。図1から図13において説明した要素と同一又は同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図14に示すシステム10は、図12に示したシステム10と同一の構成である。例えば、システム10は、情報処理装置100、ネットワークNW及びサーバ装置200を備える。
図14に示す情報処理装置100は、図12に示した情報処理装置100と同一の構成である。例えば、情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。但し、記憶装置160に記憶される制御プログラムPR1dは、図12に示した制御プログラムPR1cと相違する。情報処理装置100の各要素は、単体又は複数のバスによって相互に接続される。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器によって構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
図14に示す処理装置110は、図12に示した制御プログラムPR1cの代わりに制御プログラムPR1dを実行することを除いて、図12に示した処理装置110と同一又は同様である。例えば、処理装置110は、記憶装置160から制御プログラムPR1dを読み出し、制御プログラムPR1dを実行することによって、ヒント提供部120dとして機能する。
ヒント提供部120dは、図12に示したヒント提供部120cと同様に、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。例えば、ヒント提供部120dは、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、図12のヒント提供部120d内に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部153は、ヒント提供部120dの機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部153を有する。
図14に示すファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150は、図12に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、探索部146、ヒント表示部149及び推定モデル学習部150と同一である。また、図14に示す第2推定モデル144は、第1表示条件より緩い第2表示条件を満たすヒントが存在する場合の動作を除いて、図12に示した第2推定モデル144と同一である。また、図14に示すヒント表示部149は、第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上である場合の動作を除いて、図12に示したヒント表示部149と同一である。図14では、ヒント提供部120dと図12に示したヒント提供部120cとの相違点である検出部153を中心に説明する。
検出部153は、図12に示した検出部153と同様に、第1表示条件が満たされたヒントを検出する。さらに、検出部153は、第1表示条件より緩い第2表示条件が満たされたヒントを検出する。すなわち、検出部153は、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示するという条件とは別に、次の条件が満たされたヒントを検出する。具体的には、検出部153は、複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件が満たされたヒント及び第1表示条件より緩い第2表示条件が満たされたヒントを検出する。そして、検出部153は、第2表示条件が満たされたヒントを検出した場合、第2表示条件が満たされたヒントを示すヒントIDを記憶装置160等に記憶する。あるいは、検出部153は、第2表示条件が満たされたヒントを検出した場合、第2表示条件が満たされたヒントを示すヒントIDを第2推定モデル144に通知してもよい。
例えば、ヒント項目“メール”の下位項目“メールの設定”の第2表示条件は、第1表示条件がサポートアプリの起動時にメールが所定の単位時間内に5回以上起動されていることである場合、サポートアプリの起動時にメールが所定の単位時間内にh回以上起動されていることである。なお、hは、1以上4以下の整数である。例えば、hが3の場合、検出部153は、サポートアプリの起動時にメールが所定の単位時間内に3回以上起動されていると、第2表示条件が満たされたヒントとして、“メールの設定”を検出する。第2表示条件は、例えば、データベースファイルDBFaの表示条件に登録される。なお、ヒント項目“メール”の下位項目“メールの設定”の第2表示条件は、上述の例に限定されない。
第2推定モデル144は、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値を算出する。具体的には、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ログ取得部140で取得されたログを入力として算出する。そして、第2推定モデル144は、例えば、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。あるいは、第2推定モデル144は、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果をヒント表示部149に通知してもよい。
ヒント表示部149は、図12に示したヒント表示部149と同様に、複数のヒント項目のうち、第1評価値が第1所定値以上であるヒント項目を表示する。そして、ヒント表示部149は、表示したヒント項目のうちの少なくとも1つがユーザにより選択された場合、複数の下位項目のうち、ユーザにより選択されたヒント項目に含まれる下位項目を第2評価値に基づいて表示する。また、ヒント表示部149は、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上である場合、第2表示条件が満たされたヒントを表示する。そして、ヒント表示部149は、第1表示条件が満たされたヒントが検出された場合、第1表示条件が満たされたヒントを表示する。
図14に示すサーバ装置200は、図12に示したサーバ装置200と同一の構成である。例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2aを読み出し、制御プログラムPR2aを実行することによって、推定モデル生成部220aとして機能する。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図14に示す例に限定されない。例えば、ファイル取得部130、推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150のうちの1つ又は複数は、情報処理装置100から省かれてもよい。また、情報処理装置100は、探索部146の代わりに、図10に示した探索部147を有してもよい。この構成において、ヒント表示部149は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、図10等において説明したように、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。
図15は、図14に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図15に示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図15に示す例では、情報処理装置100は、第1処理と第2処理とを並列に実行する。第1処理は、図7に示した動作と同一である。したがって、図15では、第2処理について説明する。
ステップS300では、処理装置110は、検出部153として機能し、第2表示条件を満たすヒントが存在するか否かを判定する。第2表示条件を満たすヒントが存在しない場合、情報処理装置100の動作は、ステップS300に戻る。一方、第2表示条件を満たすヒントが存在する場合、情報処理装置100の動作は、ステップS310に移る。
ステップS310では、処理装置110は、検出部153として機能し、第1表示条件を満たすヒントが存在するか否かを判定する。第1表示条件を満たすヒントが存在しない場合、情報処理装置100の動作は、ステップS330に移る。一方、第1表示条件を満たすヒントが存在する場合、情報処理装置100の動作は、ステップS320に移る。
ステップS320では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、第1表示条件を満たすヒントを表示し、第2処理を終了する。
ステップS330では、処理装置110は、第2推定モデル144として機能し、第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値を算出する。例えば、処理装置110は、第2表示条件を満たすヒントの検出を契機に、ログ取得部140として機能し、ログを記憶装置160等から取得する。そして、第2推定モデル144は、データベースファイルDBFaに登録されている複数の下位項目のそれぞれの第2評価値を、ログを入力として算出する。第2推定モデル144は、例えば、第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値をヒントIDに対応付け、対応付けた結果を記憶装置160等に記憶する。
次に、ステップS340では、処理装置110は、第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上か否かを判定する。なお、第3所定値は、第1処理において使用される第1所定値と同じ値でもよいし、異なる値でもよい。第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上の場合、情報処理装置100の動作は、ステップS350に移る。一方、第2表示条件を満たすヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値未満の場合、第2処理は終了する。
ステップS350では、処理装置110は、ヒント表示部149として機能し、第2表示条件を満たすヒントを表示し、第2処理を終了する。図15に示す動作では、第1表示条件より緩い条件の第2表示条件を満たすヒントの第2評価値が第3所定値以上の場合にも、ユーザにヒントが提供される。このため、図15に示す動作では、ユーザの所望するヒントを図13に示した動作に比べて効率よく提供することができる。このため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。なお、情報処理装置100の動作は、図15に示す例に限定されない。例えば、第1処理は、図8に示した動作でもよいし、図11に示した動作でもよい。
以上、第5実施形態においても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第5実施形態では、情報処理装置100は、複数のヒントの各々に対して予め決められている第1表示条件が満たされたヒント及び第1表示条件より緩い第2表示条件が満たされたヒントを検出する検出部153を有する。また、第2推定モデル144は、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値を算出する。そして、ヒント表示部149は、第2表示条件が満たされたヒントに対応する下位項目の第2評価値が第3所定値以上である場合、第2表示条件が満たされたヒントを表示する。第5実施形態では、第1表示条件より緩い第2表示条件が満たされたヒントの第2評価値が第3所定値以上の場合にも、ユーザにヒントが提供される。このため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
[6.第6実施形態]
第6実施形態と上述した第5実施形態の主な相違点は、表示回数が予め決められた上限値を超えたヒントの表示が抑止される点と、フィードバック値がサーバ装置200に転送される点である。
図16は、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置100の全体構成を示すブロック図である。図1から図15において説明した要素と同一又は同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図16に示すシステム10は、図14に示したシステム10と同一の構成である。例えば、システム10は、情報処理装置100、ネットワークNW及びサーバ装置200を備える。
図16に示す情報処理装置100は、図14に示した情報処理装置100と同一の構成である。例えば、情報処理装置100は、処理装置110、記憶装置160、ストレージ162、通信装置170、入力装置180及び出力装置190を具備するコンピュータシステムにより実現される。但し、記憶装置160に記憶される制御プログラムPR1eは、図14に示した制御プログラムPR1dと相違する。情報処理装置100の各要素は、単体又は複数のバスによって相互に接続される。また、情報処理装置100の各要素は、単数又は複数の機器によって構成され、情報処理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
図16に示す処理装置110は、図14に示した制御プログラムPR1dの代わりに制御プログラムPR1eを実行することを除いて、図14に示した処理装置110と同一又は同様である。例えば、処理装置110は、記憶装置160から制御プログラムPR1eを読み出し、制御プログラムPR1eを実行することによって、ヒント提供部120eとして機能する。
ヒント提供部120eは、図14に示したヒント提供部120dと同様に、情報処理装置100の使い方のヒントをユーザに提供する。例えば、ヒント提供部120eは、ユーザの所望するヒントを含むヒント項目をログに基づいて推定し、推定結果の確からしさが高いヒント項目を表示する。なお、図14のヒント提供部120e内に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150、検出部153、表示抑止部154及び情報転送部156は、ヒント提供部120eの機能ブロックの一例である。すなわち、情報処理装置100は、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150、検出部153、表示抑止部154及び情報転送部156を有する。
図16に示すファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部153は、図14に示したファイル取得部130、推定モデル取得部132、ログ取得部140、第1推定モデル142、第2推定モデル144、探索部146、ヒント表示部149、推定モデル学習部150及び検出部153と同一である。図16では、ヒント提供部120eと図14に示したヒント提供部120dとの相違点である表示抑止部154及び情報転送部156を中心に説明する。
表示抑止部154は、複数のヒントの各々の表示回数を計数し、表示回数が予め決められた上限値を超えたヒントの表示を抑止する。例えば、同じヒントが上限値に達するまで複数回表示されると、ユーザがヒントの内容を覚える可能性が高くなる。この場合、ユーザが知っている内容のヒントを繰り返し表示することは、情報処理装置100の使い勝手を低下させるおそれがある。図16に示す情報処理装置100では、表示回数が上限値を超えたヒントの表示を表示抑止部154が抑止することにより、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。なお、上限値は、ユーザのリテラシーに応じて変更されてもよい。
情報転送部156は、表示されたヒント項目に対するユーザの操作結果を示すフィードバック情報を、サーバ装置200に転送する。フィードバック情報は、例えば、推定モデル学習部150が第1推定モデル142及び第2推定モデル144にフィードバックする情報(例えば、図7のフィードバック値、図8の第1フィードバック値及び第2フィードバック値等)と同じ情報である。
図16に示すサーバ装置200は、図14に示したサーバ装置200と同一の構成である。例えば、サーバ装置200は、処理装置210、記憶装置260及び通信装置270を備える。例えば、処理装置210は、記憶装置260から制御プログラムPR2aを読み出して実行することによって、推定モデル生成部220aとして機能する。例えば、推定モデル生成部220aは、情報処理装置100から転送されたフィードバック情報を第1推定モデル142及び第2推定モデル144にフィードバックして、第1推定モデル142及び第2推定モデル144に学習させる。この結果、推定モデル生成部220aにより生成される第1推定モデル142及び第2推定モデル144の推定精度が向上する。
なお、情報処理装置100及びサーバ装置200の構成は、図16に示す例に限定されない。例えば、表示抑止部154及び情報転送部156の一方は、情報処理装置100から省かれてもよい。また、ファイル取得部130、推定モデル取得部132、推定モデル学習部150及び検出部153のうちの1つ又は複数は、情報処理装置100から省かれてもよい。また、情報処理装置100は、探索部146の代わりに、図10に示した探索部147を有してもよい。この場合、ヒント表示部149は、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目が存在する場合、図10等において説明したように、第1評価値が第2所定値以上であるヒント項目に含まれる下位項目を、第2評価値の高い順に表示する。あるいは、情報処理装置100は、検出部153の代わりに、図12に示した検出部152を有してもよい。
図17A及び図17Bは、図16に示した情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図17A及び図17Bに示す動作は、ヒント提供方法の一例である。なお、図17A及び図17Bに示す例では、情報処理装置100は、第1処理と第2処理とを並列に実行する。第1処理は、ステップS192及びS230が図7に示した動作に追加されることを除いて、図7に示した動作と同一である。また、第2処理は、ステップS360が図15に示した第2処理に追加されることを除いて、図15に示した第2処理と同一である。したがって、図17Aでは、ステップS192及びS230の各々の処理を中心に第1処理について説明し、図17Bでは、ステップS360の処理を中心に第2処理について説明する。
先ず、第1処理について説明する。ステップS192の処理は、ステップS192の処理が実行された後、実行され、ステップS230の処理は、ステップS220の処理が実行された後、実行される。
ステップS192では、処理装置110は、表示抑止部154として機能し、表示回数が上限値を超えたヒントの表示を抑止する。例えば、表示抑止部154は、ステップS190において表示されたヒントの表示回数を計数する。そして、表示抑止部154は、ステップS190において表示されたヒントの表示回数が上限値を超えた場合、ステップS190で表示されたヒントの以降の表示を抑止する。この結果、同じヒントが上限値を超えて繰り返し表示されることを抑止することができる。ステップS192の処理が実行された後、ステップS200の処理が実行される。
ステップS230では、処理装置110は、情報転送部156として機能し、ステップS202又はステップS210において設定されたフィードバック値をサーバ装置200に転送する。すなわち、情報転送部156は、表示内容に対するユーザの反応をサーバ装置200に通知する。この結果、サーバ装置200は、表示内容に対するユーザの反応を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に学習させことができる。ステップS230の処理が終了することにより、第1処理は、終了する。
次に、第2処理について説明する。ステップS360の処理は、ステップS320の処理が実行された後、又は、ステップS350の処理が実行された後、実行される。
ステップS360では、処理装置110は、ステップS192と同様に、表示抑止部154として機能し、表示回数が上限値を超えたヒントの表示を抑止する。例えば、表示抑止部154は、ステップS320において表示されたヒントの表示回数、又は、ステップS350において表示されたヒントの表示回数を計数する。そして、表示抑止部154は、ヒントの表示回数が上限値を超えた場合、表示回数が上限値を超えたヒントの以降の表示を抑止する。ステップS360の処理が終了することにより、第2処理は、終了する。
なお、情報処理装置100の動作は、図17A及び図17Bに示す例に限定されない。例えば、ステップS192の処理は、ステップS230の処理が実行された後に実行されてもよい。また、第1処理は、図8に示した動作にステップS192及びS230が追加された処理でもよいし、図11に示した動作にステップS192及びS230が追加された処理でもよい。また、第2処理は、図13に示した第2処理にステップS360が追加された処理でもよい。
図18は、図16に示したシステム10の動作の一例を示すシーケンスチャートである。なお、図18は、図17Aに示した第1処理におけるシステム10の動作の一例を示す。図18に示す動作では、ステップS192及びS230が図9に示した情報処理装置100の動作に追加され、ステップS240が図9に示したサーバ装置200の動作に追加される。情報処理装置100及びサーバ装置200のその他の動作は、図9に示した動作と同一である。したがって、図18では、ステップS192及びS230の各々の処理を中心に情報処理装置100の動作を説明し、ステップS240の処理を中心にサーバ装置200の動作を説明する。
ステップS192では、情報処理装置100は、表示回数が上限値を超えたヒントの表示を抑止する。例えば、情報処理装置100は、ステップS190において表示されたヒントの表示回数を計数する。そして、情報処理装置100は、ステップS190において表示されたヒントの表示回数が上限値を超えた場合、ステップS190で表示されたヒントの以降の表示を抑止する。
次に、ステップS220aでは、情報処理装置100は、図9において説明したように、ユーザによるチェックボックスの操作を受け付けると、表示内容に対するユーザの反応を第1推定モデル142及び第2推定モデル144に反映する。
次に、ステップS230では、情報処理装置100は、表示内容に対するユーザの反応をサーバ装置200にフィードバックする。例えば、情報処理装置100は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“はい”のチェックボックスがユーザによりチェックされた場合、ステップS190において表示したヒントが役に立ったことを示すフィードバック値をサーバ装置200に転送する。また、情報処理装置100は、“このヒントは役に立ちましたか?”の問いに対する回答として“いいえ”のチェックボックスがユーザによりチェックされた場合、ステップS190において表示したヒントが役に立たなかったことを示すフィードバック値をサーバ装置200に転送する。
次に、ステップS240では、サーバ装置200は、推定モデルの学習を実行する。例えば、サーバ装置200は、表示内容に対するユーザの反応を示すフィードバック値を情報処理装置100から受ける。また、サーバ装置200は、情報処理装置100からログ(例えば、ステップS110において情報処理装置100が取得したログ)を取得する。そして、サーバ装置200は、表示内容に対するユーザの反応を示すフィードバック値と情報処理装置100のログとを基に、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を更新する。この結果、サーバ装置200により生成される第1推定モデル142及び第2推定モデル144の推定精度が向上する。なお、システム10の動作は、図18に示す例に限定されない。
以上、第6実施形態においても、第5実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第6実施形態では、情報処理装置100は、複数のヒントの各々の表示回数を計数し、表示回数が予め決められた上限値を超えたヒントの表示を抑止する表示抑止部154を有する。この場合、ユーザが知っている内容のヒントが表示されることを抑止することできる。このため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
また、情報処理装置100は、表示されたヒント項目に対するユーザの操作結果を示すフィードバック情報を、サーバ装置200に転送する情報転送部156を有する。この場合、サーバ装置200は、情報処理装置100から転送されたフィードバック情報および直前の所定の期間のログを基に、第1推定モデル142及び第2推定モデル144を更新する。この結果、サーバ装置200により生成される第1推定モデル142及び第2推定モデル144の推定精度を向上させることができる。
[7.変形例]
本発明は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
[第1変形例]
上述した第1実施形態から第6実施形態までの各実施形態では、第1評価値が第1所定値以上のヒント項目が存在した場合、第1所定値以上の第1評価値のヒント項目が自動的に表示される例を示したが、第1所定値以上の第1評価値のヒント項目は、例えば、図19A、図19B及び図19Cに示すように、ユーザの操作に応じて表示されてもよい。
図19A、図19B及び図19Cは、第1変形例における情報処理装置100の動作の概要を示す説明図である。なお、図19Aから図19Cに示す動作は、図6Aから図6Cに示した動作の変形例である。図6Aから図6Cにおいて説明した動作については、詳細な説明を省略する。
ヒント表示部149は、第1推定モデル142により算出された第1評価値が70(%)以上のヒント項目が存在する場合、ヒントボタンHBTを表示する(図19Aの表示画面D0)。次に、ヒント表示部149は、ユーザの操作によりヒントボタンHBTが選択されると、第1推定モデル142により算出された第1評価値が70(%)以上のヒント項目を表示する(図19Bの表示画面D1)。以降の情報処理装置100の動作は、図6B及び図6Cに示した動作と同一である。
第1変形例においても、第1実施形態から第6実施形態までの各実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、変形例1では、第1評価値が第1所定値以上のヒント項目の表示のタイミングをユーザが決定することができるため、情報処理装置100の使い勝手を向上させることができる。
[第2変形例]
上述した第2実施形態から第6実施形態までの各実施形態では、第2推定モデル144が複数の下位項目の各々の第2評価値をログを入力として算出する例を示したが、第2推定モデル144は、複数の下位項目の各々の第2評価値を、ログ取得部140によって取得されたログとユーザにより選択されたヒント項目とを入力として算出してもよい。この場合においても、第2実施形態から第6実施形態までの各実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3変形例]
上述した第2実施形態では、ヒント提供部120aが推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150を有する例を示したが、図1に示したヒント提供部120が推定モデル取得部132及び推定モデル学習部150の一方又は両方を有してもよい。この場合、推定モデル取得部132は、サーバ装置200から第1推定モデル142を取得する。また、推定モデル学習部150は、表示されたヒント項目に対するユーザの操作結果を第1推定モデル142に反映する。第3変形例においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4変形例]
上述した第4実施形態では、ヒント提供部120cが検出部152を有する例を示したが、図1に示したヒント提供部120が検出部152を有してもよい。この場合においても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5変形例]
上述した第6実施形態では、ヒント提供部120eが表示抑止部154及び情報転送部156を有する例を示したが、図1に示したヒント提供部120が表示抑止部154及び情報転送部156の一方又は両方を有してもよい。この場合においても、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第6変形例]
上述した第6実施形態では、表示回数が上限値を超えたヒントの表示が抑止される例を示したが、表示の抑止は、ユーザの操作等により解除されてもよい。例えば、情報処理装置100は、表示が抑止されたヒントの一覧を記憶装置160等に記憶し、ユーザの操作等に応じて、表示が抑止されたヒントの一覧を表示してもよい。第6変形例においても、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第7変形例]
上述した第2実施形態から第6実施形態までの各実施形態において、複数の下位項目は、さらに複数の項目に分類されてもよい。この場合、例えば、ユーザが下位項目を選択すると、ユーザにより選択された下位項目に含まれる項目が表示される。第7変形例においても、第2実施形態から第6実施形態までの各実施形態と同様の効果を得ることができる。
[8.その他]
(1)上述した実施形態では、記憶装置160は、処理装置110が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(6)図1、図4、図10、図12、図14及び図16に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
また、通信装置170は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置170は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
(10)上述した実施形態において、情報処理装置100は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。