JP7043593B2 - 対話サーバ - Google Patents

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Description

本発明は、入力キーワードに基づいて検索を行う対話サーバに関する。
下記特許文献1には、自然文で記述された質問への回答の出力を制御し、顧客の質問の意図に合致しない回答を選択するリスクを回避することや、回答の絞り込みを効率的に処理するための質問回答制御プログラムについての記載がある。具体的にはこの特許文献1には、FAQ検索を行う際において、所定件数以上の検索結果を得た場合には、逆質問または関連質問を行うことにより、該当件数を絞り込むことについての記載がある。
特開2015-36945号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、FAQ検索のための対話を効率的に行うために、質問とその回答をカテゴリー別に管理しておく必要がある。したがって、その作成に大変手間のかかるという問題がある。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、事前に対話削減のためのデータベースを人手により構築することなく簡単に対話回数を低減することのできる対話サーバを提供することを目的とする。
本発明の対話サーバは、ユーザによる入力に対してユーザの追加入力を促す応答を行い、ユーザの入力に応じた応答内容を提供する対話サーバにおいて、一のユーザまたは他のユーザによる入力に基づいた履歴情報を記憶する履歴記憶部と、前記一のユーザのユーザ端末から入力キーワードを受け付ける受付部と、前記入力キーワードを受け付けると、当該入力キーワードおよび前記履歴情報に基づいて検索を行う検索部と、前記検索部による検索に基づいた応答内容を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備え、前記履歴記憶部は、履歴情報として、前記一のユーザまたは他のユーザに提供された応答内容、および当該応答内容の提供頻度を記憶し、前記検索部は、前記履歴情報における提供頻度に基づいて定められた応答内容を構成するキーワードを用いた検索を行う。
また、本発明の対話サーバは、ユーザによる入力に対してユーザの追加入力を促す応答を行い、ユーザの入力に応じた応答内容を提供する対話サーバにおいて、一のユーザまたは他のユーザによる入力に基づいた履歴情報を記憶する履歴記憶部と、前記一のユーザのユーザ端末から入力キーワードを受け付ける受付部と、前記入力キーワードを受け付けると、当該入力キーワードおよび前記履歴情報に基づいて検索を行う検索部と、前記検索部による検索に基づいた応答内容を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備え、前記履歴記憶部は、入力キーワードおよびユーザに対して追加入力を促すための聞き返しキーワードを記述した検索経路情報を履歴情報として記憶し、前記検索部は、前記入力キーワードまたは前記聞き返しキーワードを用いた検索を行う。
この構成により、入力キーワードに加えて、履歴情報に基づいて検索を行うことでき、さらなる入力キーワードの入力を不要とする。よって、検索のための対話回数を削減することができる。
本発明によれば、検索のための対話回数を削減することができる。
本実施形態の対話サーバ100の機能構成を示すブロック図である。 履歴データベース105の具体例を示す図である。 真理表データベース107の具体例を示す図である。 対話サーバ100とユーザ端末200との処理(肯定意図)を示すシーケンス図である。 ユーザ端末200における対話画面の具体例を示す図である。 対話サーバ100とユーザ端末200との処理(否定意図)を示すシーケンス図である。 聞き返しキーワードに対して否定意図を示した場合の対話画面の具体例を示す図である。 入力キーワードに対して聞き返しキーワードを送ることなく、質問文候補を送信するときの対話画面の例を示す図である。 変形例における履歴データベース105の具体例を示す図である。 変形例における対話サーバ100の処理を示すシーケンス図である。 対話サーバ100のハードウェア構成を示す図である。
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の対話サーバ100の機能構成を示すブロック図である。この対話サーバ100は、ユーザ端末200から送信された入力キーワードに応じた応答内容である質問文候補を検索して、ユーザ端末200に送信する装置である。例えば、FAQ検索システムに用いられる。ユーザは、この対話サーバ100に対して入力文章を入力することにより、対応する質問文およびその回答を検索することができる。
図1に示されるとおり、対話サーバ100は、受信部101(受付部)、検索部102、送信部103、履歴情報管理部104、履歴データベース105、FAQデータベース106および真理表データベース107を含んで構成されている。
受信部101は、ユーザ端末200から送信される入力文章から入力キーワードを取得し、または聞き返しキーワードに対する肯定・否定の意図を示す指示情報を受信することで、聞き返しキーワードを入力キーワードとして取得する部分である。
検索部102は、受信部101により受信された入力キーワード若しくは聞き返しキーワードの肯定・否定指示、および履歴データベース105に記憶されている履歴情報に基づいて、真理表データベース107を検索する部分である。例えば、検索部102は、入力キーワードと履歴情報として記述されているキーワードとを用いて、真理表データベース107を検索し、当該入力キーワードと一致する検索キーワードに対応付けられている質問文候補を検索する。なお、受信部101が複数の入力キーワードを取得した場合には、その全部の入力キーワードの一致を判断するが、すべてが一致する入力キーワードがない場合には、所定条件を満たした一部の入力キーワード(例えば、質問文候補が所定数以下に絞り込める入力キーワードを選択して)を用いて検索する。
検索部102は、質問文候補を絞り切れず、複数の質問文候補を検索した場合には、真理表データベース107から所定条件を満たした検索キーワードを取得する。送信部103は、取得した検索キーワードを聞き返しキーワードとして送信し、ユーザからの肯定・否定の指示を待つ。
送信部103は、検索部102により検索された応答内容をユーザ端末200に送信する部分である。また、送信部103は、ユーザに追加入力を促すための聞き返しキーを送信する。
履歴情報管理部104は、検索部102により検索された応答内容(質問文候補)のうち、ユーザにより肯定指示を受けた応答内容(質問文候補)を取得して、その検索キーワードとともに履歴データベース105に記憶する部分である。また、履歴情報管理部104は、受信部101が取得した入力キーワード、および聞き返しキーワード並びにその肯定・否定の意図情報を履歴データベース105に記憶する部分である。
履歴データベース105は、ユーザ端末200による検索履歴を記憶する部分である。具体的には、履歴データベース105は、過去にユーザに提供された質問文(応答内容)およびその質問文に対応付けられている検索キーワード並びにその提供頻度を記憶する。図2は、その具体例を示す図である。図2に示されるとおり、質問文、検索キーワード、および提供頻度を対応付けて記憶している。質問文および検索キーワードは、履歴情報管理部104により真理表データベース107から取得される。なお履歴データベース105は、一のユーザ以外の他のユーザの検索履歴を記憶している。
FAQデータベース106は、応答内容である質問文とその回答を記憶するデータベースである。FAQデータベース106は、事前にFAQシステムの運営者により作成される。
真理表データベース107は、応答内容である質問文、および質問文から抽出された検索キーワードを記憶するデータベースである。真理表データベース107は、検索のために用いられるデータベースであり、FAQシステムの管理者により作成され、または公知の自然言語解析アルゴリズムに従って抽出された単語に基づいて作成される。
図3は、真理表データベース107の具体例を示す図である。図3に示されるとおり、質問文および一または複数の検索キーワードが記述されている。
このように構成された対話サーバ100の動作について説明する。図4は、対話サーバ100とユーザ端末200との処理を示すシーケンス図である。
ユーザ端末200において、ユーザにより入力文章が入力され送信される(S101)。
対話サーバ100において、受信部101は、入力文章を受信し、当該入力文章から言語解析処理(形態素解析など)を行うことにより、入力キーワードを取得する(S102)。検索部102は、入力キーワードを用いて真理表データベース107を検索して、一または複数の質問文候補を取得する(S103)。なお、この段階では、候補であることから質問文候補と称しているが、質問文とその内容は変わることはない。
検索部102は、取得した質問文候補に基づいて履歴データベース105を参照し(S104)、取得した質問文候補のうち、履歴データベース105に含まれている質問文候補を取得する(S105)。
検索部102は、履歴データベース105から質問文候補の提供頻度を取得する(S106)。
ここでは、検索部102は、提供頻度が最も高い一の質問文候補を取得する。
検索部102は、真理表データベース107を参照して、取得した一の質問文候補に対応する検索キーワードのうち、一の検索キーワードを聞き返しキーワードとして取得する(S107)。例えば、検索部102は、一の検索キーワードを取得するにあたって、質問文候補を一意に絞り込むことが可能な検索キーワード、または聞き返しキーワードとして選択頻度が高い検索キーワードなどを選択する。なお、聞き返しキーワードの選択基準はこれに限るものではなく、ランダムでもよい。
ユーザ端末200は、聞き返しキーワードを受信し、表示部(図示せず)に、聞き返しーワードを表示する(S108)。ユーザ端末200は、ユーザ操作に従って、聞き返しキーワードに対して肯定意図(YES)か、否定意図(NO)か、のいずれかの選択を受け付け、その旨を送信する(S109)。ここでは、ユーザ端末200は、肯定意図を送信する。
対話サーバ100において、受信部101は、肯定意図を受信すると(S110)、検索部102は、さらに質問文候補の絞り込みが必要であるか(複数の質問文候補を検索したか)、否かを判断する(S111)。本実施形態では、検索部102は、さらなる絞り込みは不要であると判断し、送信部103は、一の質問文候補を送信する(S112)。
ユーザ端末200は、質問文候補を表示し(S113)、ユーザ操作により質問文候補に対する肯定・否定を受け付ける(S114)。
対話サーバ100において、受信部101は、肯定・否定の意図を受信する(S115)。ここでは肯定の意図を受信したため、検索部102は、質問文候補に対する回答を取得し、当該質問文候補を質問文として、その回答とともにユーザ端末200に送信する(S116)。
ユーザ端末200は、質問文とその回答を受信し、表示する(S117)。
なお、処理S105において、履歴データベース105から取得した質問文候補に基づいて、聞き返しキーワードの候補が残り一つだけとなってしまったと判断される場合、すなわち、質問文候補が一つだけになったと判断される場合、処理S107における聞き返しキーワードの取得処理を行うことなく、当該残った質問文候補を送信してもよい。
また、上述シーケンス図のS103~S105において、真理表データベース107を参照したのち、履歴データベース105を参照して検索をしたが、履歴データベース105を先に参照して検索処理を行ってもよい。その場合、真理表データベース107の検索処理をスキップすることができる場合がある。
図5に、上述処理に基づいたユーザ端末200における対話画面の具体例を示す。図5(a)は、履歴データベース105を参照しないで処理する対話画面(従来方法に相当)を示し、図5(b)は、履歴データベース105を参照しないで処理する対話画面を示す。
図5(a)に示されるとおり、ユーザ端末200において、吹き出しu1のとおり、ユーザは入力文章「操作方法教えて」を入力する。対話サーバ100は、これに基づいて入力キーワードを抽出し、真理表データベース107から聞き返しキーワードとして、「端末B」を抽出し、「「端末B」ですか?」をユーザ端末200に送信する(吹き出しs1)。
ユーザ端末200において、その聞き返しキーワードに対して否定意図を返し(吹き出しu2)、対話サーバ100において、さらにつぎの聞き返しキーワードである「端末A」を抽出し、「「端末Aですか?」をユーザ端末200に送信する(吹き出しs2)。
ユーザ端末200において、その聞き返しキーワードに対して肯定意図を返し(吹き出しu3)、対話サーバ100において、質問文候補を抽出し、「「端末Aの操作方法」の回答を表示しますか?」をユーザ端末200に送信する(吹き出しs3)。ここでは、さらに取得済みキーとして、「端末A」、「操作方法」も送信される。この取得済みキーは、検索に用いられたキーワードを示す。
ユーザ端末200において、肯定意図を返す(吹き出しu4)。その後、その回答が表示される。
これに対して、履歴データベース105を用いた対話画面を図5(b)に示す。図5(b)に示されるとおり、ユーザ端末200から送信された吹き出しu1「操作方法教えて」に対して、対話サーバ100は、真理表データベース107を参照処理し、一または複数の質問文候補を取得した後、履歴データベース105の参照処理p1を行う。なお、参照処理p1は、説明の便宜上、対話画面に図示しているが、実際には表示されることはない。
参照処理p1は、上述図4における処理S104に相当する処理である。ここでは、対話サーバ100(検索部102)は、入力キーワードに基づいて取得された一または複数の質問文候補から、さらに、履歴データベース105を参照して、質問文候補を絞り込む処理を行う。図2においては、「端末A」が絞り込まれた質問文候補の検索キーワードとして対応付けられており、対話サーバ100(送信部103)は、この検索キーワードを聞き返しキーワードとして送信する(吹き出しs1a)。
以降、図5(b)に示されるとおり、吹き出しu2a、吹き出し3a、吹き出しu3に示されるとおり、対話処理がなされ、質問文候補が絞られる。
図5(a)に示される対話処理と比較して、図5(b)に示される対話処理は、その回数が少ないことが分かる。
つぎに、履歴データベース105を参照して取得した聞き返しキーワードが否定された場合の処理について説明する。図6は、その処理を示すシーケンス図である。
処理S101~処理S109までは、図4と同じである。対話サーバ100において、受信部101は、ユーザ端末200から、聞き返しキーワードに対する否定意図の指示を受信すると(S110a)、検索部102は、当該聞き返しキーワードを除いた他の検索キーワードを含んだ質問文候補が一つに絞られるか判断する(S111a)。ここでは、絞り込めないと判断し、さらに、検索部102は、真理表データベース107から他の検索キーワードを取得し、送信部103は、聞き返しキーワードとしてユーザ端末200に送信する(S112a)。なお、処理S111aにおいて、否定意図を受信することで、質問文候補が一つに絞り込められたと判断できる場合には、当該質問文候補を送信する。
例えば、処理S105において取得した質問文候補が2つしかなかった場合などおいて、一方の質問文候補の聞き返しキーワードが否定された場合には、もう一方の質問文候補が、ユーザが所望する質問文である可能性が高い。よって、そのような場合には、聞き返しキーワードを再度送ることなく、もう一方を質問文候補として送ってもよい。
ユーザ端末200において、聞き返しキーワードを表示し(S113a)、ユーザはその聞き返しキーワードに対する肯定否定の指示を行う。
以降、対話サーバ100とユーザ端末200とは、S107~S113aを、質問文候補を絞り込むまで繰り返し行う。対話サーバ100は、質問文候補を絞り込むと、聞き返しキーワードに変えて、絞り込まれた質問文候補をユーザ端末200に送信する。
図7は、履歴データベース105に基づいて取得した聞き返しキーワードに対して否定意図を示した場合の対話画面の具体例を示す。ユーザ端末200において、ユーザは、吹き出しu11の通り「操作方法教えて」を入力し、対話サーバ100に送信する。
対話サーバ100において、検索部102は、真理表データベース107および履歴データベース105を参照して、聞き返しキーワード「端末A」を取得し、ユーザ端末200に送信する(吹き出しs11)。
ここでユーザ端末200において、ユーザは聞き返しキーワードに対して、否定意図を返す(吹き出しu12)。
対話サーバ100において、検索部102は、「端末B」をつぎの聞き返しキーワードとして取得し、それを送信する(s12)。
ユーザ端末200において、ユーザは、その聞き返しキーワードに対して肯定意図を示す(u13)。以降、上述と同様に質問文候補およびその意図のやりとりを行う(吹き出しs13、吹き出しu14)。
なお、聞き返しキーワード「端末A」に対して否定意図を示した場合において(吹き出しu12)、対話サーバ100が、質問文候補を一つに絞り込める場合には、聞き返しキーワード「端末B」を送信する事なく、その質問文候補を送信してもよい(吹き出しs13)。すなわち、吹き出しs12をスキップして、吹き出しs13を送信する処理を行ってもよい。
上記対話画面では、履歴データベース105から聞き返しキーワードを取得して、それを送信していたが、聞き返しキーワードを送信することなく、その質問文候補を送信してもよい。図8は、入力キーワードに対して聞き返しキーワードを送ることなく、質問文候補を送信するときの対話画面の例を示す。
図8の対話画面において、ユーザ端末200は、「操作方法教えて」の入力文章を受け付け、対話サーバ100に送信する(吹き出しu21)。対話サーバ100では、入力キーワードを取得して、真理表データベース107および履歴データベース105を参照して、一の質問文候補を取得する。図7は、質問文候補が複数取得されたことを前提にしていたため、その質問文候補を絞り込むために、それら質問文候補のうち一の質問文候補に対応する聞き返しキーワードを送信していた。この例示では、対話サーバ100は、履歴データベース105における提供頻度に基づいて、複数の質問文候補から一の質問文候補を決定している。よって、聞き返しキーワードを送信することなく、一の質問文候補を送信する。
ユーザ端末200は、対話サーバ100から送信された、『「端末Aの操作方法」についての回答を表示しますか?』のメッセージを表示する(吹き出しs21)。なお、図に示されるとおり、取得済みキーとして、「端末A(過去履歴)」、「操作方法(通常)」と表示されている。それぞれ、検索キーワードとしての出所を示す情報(過去履歴、通常)が付与されている。なお、“過去履歴”は、履歴データベース105を参照して得られた検索キーワードを示し、“通常”は、真理表データベース107から取得された検索キーワードを示す。このような表記は、ユーザに、どのようなキーワードでの検索かを把握させることができる。
このような表記をさせるために、対話サーバ100は、質問文候補を送信する際において、検索キーワードおよびその出所を示す情報を一緒に送信する。ユーザ端末200は、それら情報を受信することで、吹き出しs21で示されるメッセージを表示することができる。
ここで、ユーザは、否定意図を示すと(吹き出しu22)、対話サーバ100における検索部102は、履歴データベース105から選択された検索キーワード(ここでは「端末A」)に代えて、他の検索キーワードを取得する。ここでは、真理表データベース107を参照して、「端末B」を聞き返しキーワードとして取得し、これを送信する。
このように、履歴データベース105から取得された検索キーワードを含んだ質問文候補が否定された場合には、その履歴データベース105から取得した検索キーワードが、ユーザが所望するものではないと判断できる。したがって、その場合には、検索部102は、真理表データベース107を参照し、他の検索キーワードを取得して、聞き返しキーワードとしてユーザに確認をとることが好ましい。
つぎに、履歴データベース105の変形例を用いた処理について説明する。この変形例は、履歴データベース105に、検索経路情報を記憶させ、それに基づいた検索を行う。
図9は、変形例における履歴データベース105の具体例を示す。図9に示されるとおり、この履歴データベース105は、聞き返しキーワードおよび質問文候補、並びにユーザの応答(入力キーワードを含む)を時系列で対応付けて記憶している。なお、時系列で対応付ける必要は必ずしもなく、単に聞き返しキーワード、その肯定否定の意図、および最終的に決定された質問文候補を対応付けて記憶してもよい。この履歴データベース105は、履歴情報管理部104により構築される。
この履歴データベース105は、いわゆる検索経路情報を記憶している。図9の例では、一つの検索経路情報のみを示しているが、検索IDごとに、複数の検索経路情報を記憶している。なお、ユーザが入力をして検索結果として質問文及びその回答を得るまでの経路を一つの検索とし、履歴情報管理部104は、その検索ごとにIDを振って履歴データベース105に記憶している。
図9の例では、履歴データベース105は、聞き返しキーワードとして、「端末B」「端末A」の順番で記憶し、最後の順位には質問文候補として「端末Aの操作方法」を記憶している。一方、入力キーワードとして「操作方法」を記憶し、また「端末B」に対して「いいえ」、「端末A」に対して「はい」、質問文候補「端末Aの操作方法」に対して「はい」の肯定否定の意図を記憶している。
つぎに、この検索経路情報を記憶する履歴データベース105を用いた処理について説明する。図10は、その処理を示すシーケンス図である。処理S101~S102、S108以降は、図4等と同じである。図10に示す通り、対話サーバ100において、受信部101が入力キーワードを取得すると、検索部102は、履歴データベース105を参照して、当該取得した入力キーワードに対応する一または複数の検索経路情報を取得する(S103a)。
図9の例では、検索部102は、ユーザ端末200からの入力キーワード「操作方法」をキーにして、履歴データベース105から、一または複数の検索経路情報を取得する。つぎに検索部102は、肯定意図を示している聞き返しキーワードを取得する(S107a)。図9の例では、検索部102は、「端末A」を取得する。送信部103は、聞き返しキーワードとして「端末A」をユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200では、その聞き返しキーワードに対する肯定意図を指示した場合には、対話サーバ100は、履歴データベース105を参照して、肯定意図に対応する質問文候補を取得し、ユーザ端末200に送信し、質問文およびその回答をユーザ端末200に提供する(S108~S117)。 なお、対話サーバ100は、処理S110において、否定意図の指示を受けた場合には、他の検索経路情報をS103aで取得していれば、当該他の検索経路情報における肯定意図に対応する聞き返しキーワードをユーザ端末200に送信する。なお、これに限らず、履歴データベース105を参照することなく、真理表データベース107から聞き返しキーワードを取得してもよい。
また、処理S112において、質問文候補を絞り込めない場合には、さらに、検索部102は、肯定意図を示したキーワードを聞き返しキーワードとして履歴データベース105から取得し、送信することが好ましい。
なお、この変形例における履歴データベース105が、時系列順に聞き返しキーワードを記憶している場合には、その順に肯定意図に対応する聞き返しキーワードを取得することが好ましい。
上述説明では、検索部102は、入力キーワードに対して一の検索経路情報を取得しているが、当然に複数の検索経路情報を取得する場合がある。その場合には、それぞれの検索経路情報における肯定意図の聞き返しキーワードを順番に選択することで、早期に質問文候補を絞り込むことができる。また、入力キーワードおよび聞き返しキーワードの組合せが一致した時点で一の質問文候補に絞り込めた場合には、その質問文候補を選択してもよい。
つぎに、本実施形態の対話サーバ100の作用効果について説明する。本実施形態の対話サーバ100は、ユーザによる入力に対してユーザの追加入力を促す応答(聞き返しキーワードの送信)を行い、ユーザの入力に応じた応答内容(質問文または質問文候補)を提供する対話サーバである。
この対話サーバ100は、一のユーザまたは他のユーザによる入力に基づいた履歴情報を記憶する履歴記憶部である履歴データベース105と、一のユーザのユーザ端末200から入力文章を受信し、そこから入力キーワードを取得する受信部101と、入力キーワードを取得すると、当該入力キーワードおよび履歴情報に基づいて検索を行う検索部102と、検索部102による検索に基づいた応答内容(質問文候補)をユーザ端末200に送信する送信部と、を備える。
この構成により、対話サーバ100は、入力キーワードに加えて、履歴情報に基づいて検索を行うことで、さらなる入力キーワードの入力を不要とし、よって、検索のための対話回数を削減することができる。
検索のための対話回数を削減するということは、すなわち対話サーバ100の制御処理を司るプロセッサの処理負荷を軽減するものである。さらに、対話サーバ100とユーザ端末200とが通信網を介して通信接続されている場合には、その通信網のトラフィック量を減らすことができ、ネットワーク負荷を軽減することができる、という効果を奏する。
また、対話サーバ100における検索部102は、複数の応答内容を検索した場合には、ユーザに追加入力を促すための聞き返しキーワードを取得し、送信部103は、聞き返しキーワードをユーザ端末200に送信する。
この構成により、履歴情報のみでは質問文候補などの応答内容を絞り込みができない場合においても、当該応答内容の絞り込みを可能にする。
また、対話サーバ100において、履歴データベース105は、履歴情報として、一のユーザまたは他のユーザに提供された応答内容、および当該応答内容の提供頻度を記憶する。検索部102は、履歴情報における提供頻度に基づいて定められた応答内容を構成するキーワードを用いた検索を行う。
この構成により、履歴情報として記憶されている応答内容(質問文候補)の提供頻度に基づいてキーワードを選択することで、ユーザが所望する可能性の高い応答内容(質問文候補)を提供することができる。したがって、不必要な対話を回避し、検索のための対話回数を削減することができる。
また、対話サーバ100において、履歴データベース105は、入力キーワードおよびユーザに対して追加入力を促すための聞き返しキーワードを記述した検索経路情報を履歴情報として記憶する。検索部102は、入力キーワードまたは聞き返しキーワードを用いた検索を行う。
この構成により、履歴情報として、聞き返しキーを記憶しておくことで、検索経路を把握でき、その検索経路に基づいて聞き返しキーワードを取得することができる。したがって、検索のための対話回数を削減することができる。
また、対話サーバ100において、検索経路情報は、ユーザが最終的な応答内容を取得したときの入力キーワードおよび聞き返しキーワードである、ことが好ましい。
最終的な応答内容を取得したものは、正解にたどり着いた検索経路である。したがって、その経路に従った聞き返しキーワードに基づいた検索を行うことで、対話回数を削減することができる。
また、対話サーバ100の検索部102は、履歴情報に基づいて検索された応答内容(質問文候補)に対して否定の意図がユーザにより示されると、履歴情報を用いない検索を行う。
この構成により、履歴情報にしたがった聞き返しキーワードがユーザにより否定されると、履歴情報を用いずに検索を行う。よって、対話回数を削減することができる。
また、対話サーバ100において、送信部103は、応答内容(質問文候補)を検索するために用いられたキーワードのうち、履歴情報から得られた取得キーワードであること示す情報および入力キーワードであることを示す情報を付与して、応答内容(質問文候補)とともに取得キーワードおよび入力キーワードを送信する。
この構成により、ユーザ端末200において、履歴情報により取得された聞き返しキーワードであることを認識することができる。したがって、ユーザはどのような意図で聞き返しキーワードが送信されたのか知ることができる。
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に (例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態における対話サーバ100、ユーザ端末200などは、本実施形態の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、本実施形態に係る対話サーバ100,ユーザ端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の対話サーバ100,ユーザ端末200は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。対話サーバ100,ユーザ端末200のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
対話サーバ100,ユーザ端末200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、検索部102などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、対話サーバ100の検索部102は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の受信部101、送信部103などは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、対話サーバ100,ユーザ端末200は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC ConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
ユーザ端末などの移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
100…対話サーバ、101…受信部、102…検索部、103…送信部、104…履歴情報管理部、105…履歴データベース、106…FAQデータベース、107…真理表データベース、200…ユーザ端末。


Claims (6)

  1. ユーザによる入力に対してユーザの追加入力を促す応答を行い、ユーザの入力に応じた応答内容を提供する対話サーバにおいて、
    一のユーザまたは他のユーザによる入力に基づいた履歴情報を記憶する履歴記憶部と、
    前記一のユーザのユーザ端末から入力キーワードを受け付ける受付部と、
    前記入力キーワードを受け付けると、当該入力キーワードおよび前記履歴情報に基づいて検索を行う検索部と、
    前記検索部による検索に基づいた応答内容を前記ユーザ端末に送信する送信部と、
    を備え
    前記履歴記憶部は、履歴情報として、前記一のユーザまたは他のユーザに提供された応答内容、および当該応答内容の提供頻度を記憶し、
    前記検索部は、前記履歴情報における提供頻度に基づいて定められた応答内容を構成するキーワードを用いた検索を行う、
    対話サーバ。
  2. ユーザによる入力に対してユーザの追加入力を促す応答を行い、ユーザの入力に応じた応答内容を提供する対話サーバにおいて、
    一のユーザまたは他のユーザによる入力に基づいた履歴情報を記憶する履歴記憶部と、
    前記一のユーザのユーザ端末から入力キーワードを受け付ける受付部と、
    前記入力キーワードを受け付けると、当該入力キーワードおよび前記履歴情報に基づいて検索を行う検索部と、
    前記検索部による検索に基づいた応答内容を前記ユーザ端末に送信する送信部と、
    を備え、
    前記履歴記憶部は、入力キーワードおよびユーザに対して追加入力を促すための聞き返しキーワードを記述した検索経路情報を履歴情報として記憶し、
    前記検索部は、前記入力キーワードまたは前記聞き返しキーワードを用いた検索を行う、対話サーバ
  3. 前記検索経路情報は、ユーザが最終的な応答内容を取得したときの入力キーワードおよび聞き返しキーワードである、請求項2に記載の対話サーバ。
  4. 前記検索部は、
    複数の応答内容を検索した場合には、前記ユーザに追加入力を促すための聞き返しキーワードを取得し、
    前記送信部は、前記聞き返しキーワードを前記ユーザ端末に送信する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の対話サーバ。
  5. 前記検索部は、前記履歴情報に基づいて検索された応答内容に対して否定の意図がユーザにより示されると、履歴情報を用いない検索を行う、請求項1~のいずれか一項に記載の対話サーバ。
  6. 前記送信部は、前記応答内容を検索するために用いられたキーワードのうち、履歴情報から得られた取得キーワードであること示す情報および入力キーワードであることを示す情報を付与して、前記応答内容とともに前記取得キーワードおよび入力キーワードを送信する、請求項1~のいずれか一項に記載の対話サーバ。
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