JP2024076388A - 決済システム、処理実行方法、及びプログラム - Google Patents

決済システム、処理実行方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】決済サービスの柔軟性を高める。【解決手段】決済システム(1)のチャージ実行部(101)は、決済サービスで利用可能な決済手段に関するチャージを実行する。チャージ情報取得部(105)は、チャージに関するチャージ情報を取得する。処理実行部(106)は、決済手段に基づく決済が実行された場合に、チャージ情報に応じた処理を実行する。【選択図】図8

Description

本開示は、決済システム、処理実行方法、及びプログラムに関する。
従来、種々の決済手段を利用可能な決済サービスが知られている。例えば、特許文献1には、電子マネーのチャージを行った端末装置の識別情報に基づいて、使用停止対象の端末装置で不正にチャージされた電子マネーであるか否かを判定し、電子マネーの不正利用を防止する技術が記載されている。特許文献2には、チャージ可能な電子バリューの電子バリュー種別に応じた送金を実行する技術が記載されている。特許文献3には、現金又はポイントで入金を受け付ける投票用口座から、現金の入金分のみを出金する技術が記載されている。
特開2013-186666号公報 特開2021-060905号公報 特開2022-071466号公報
上記のような決済サービスでは、決済手段に基づく決済が実行された場合に、決済手段のチャージに関する何らかの情報に応じた処理を実行できれば、より柔軟な決済サービスを提供できると考えられる。以降、この情報を、チャージ情報という。例えば、特許文献1の識別情報は、チャージ情報の一例であると考えられる。特許文献1の使用停止対象の端末装置で不正にチャージされた電子マネーであるか否かを判定する処理は、チャージ情報に応じた処理の一例であると考えられる。
しかしながら、特許文献1の技術は、電子マネーの不正利用を防止することを目的としているので、決済の実行前の処理が想定されており、決済が実行された場合(決済の実行後)の処理に、チャージ情報に応じた処理を実行することは想定されていない。特許文献2及び特許文献3も、特許文献1と同様、決済が実行された場合に、チャージ情報に応じた処理を実行することは記載されていない。このため、従来の技術では、決済サービスの柔軟性を十分に高めることはできなかった。
本開示の目的の1つは、決済サービスの柔軟性を高めることである。
本開示に係る決済システムは、決済サービスで利用可能な決済手段に関するチャージを実行するチャージ実行部と、前記チャージに関するチャージ情報を取得するチャージ情報取得部と、前記決済手段に基づく決済が実行された場合に、前記チャージ情報に応じた処理を実行する処理実行部と、を含む。
本開示によれば、決済サービスの柔軟性が高まる。
決済システムの全体構成の一例を示す図である。 ユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。 決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分が決済事業者アプリから利用される様子の一例を示す図である。 決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分が第1店舗アプリから利用される様子の一例を示す図である。 第1店舗におけるチャージが実行される様子の一例を示す図である。 第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第1店舗アプリから利用される様子の一例を示す図である。 第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が決済事業者アプリから利用される様子の一例を示す図である。 決済システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 ユーザデータベースの一例を示す図である。 決済データベースの一例である。 優先度データの一例である。 チャージ処理の一例を示す図である。 決済処理の一例を示す図である。 変形例7における決済システムの全体構成の一例を示す図である。
[1.決済システムの全体構成]
本開示に係る決済システムの実施形態の一例を説明する。図1は、決済システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、決済システム1は、電子マネーサーバ10、ユーザ端末20、第1店舗端末30、及び第2店舗端末40を含む。電子マネーサーバ10、ユーザ端末20、第1店舗端末30、及び第2店舗端末40の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
電子マネーサーバ10は、決済事業者のサーバコンピュータである。決済事業者は、決済サービスを提供する事業者である。決済サービスは、電子決済(キャッシュレス決済)に関するサービスである。例えば、電子マネーサーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。本実施形態では、決済サービスの加盟店ではなく、決済サービスのエンドユーザを、ユーザと記載する。例えば、ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又はパーソナルコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
第1店舗端末30は、第1店舗のコンピュータである。第1店舗は、決済サービスの加盟店である。例えば、第1店舗端末30は、POS(Point Of Sales)端末、チャージ機、ATM(Automatic Teller Machine)、自動販売機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。図1では、1つの第1店舗端末30だけが示されているが、第1店舗には、複数の第1店舗端末30が存在してもよい。本実施形態では、1つの第1店舗を例に挙げるが、複数の第1店舗が存在してもよい。
例えば、第1店舗端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様であってよい。本実施形態では、第1店舗端末30には、第1読取装置36が接続される。第1読取装置36は、画像又は情報記憶媒体を読み取り可能な装置である。例えば、第1読取装置36は、コードリーダ、カメラ、スキャナ、カードリーダ、ICチップリーダ、又はリーダライタである。第1読取装置36は、第1店舗端末30の内部に組み込まれてもよい。
第2店舗端末40は、第2店舗のコンピュータである。第2店舗は、決済サービスの加盟店のうち、第1店舗とは異なる店舗である。本実施形態では、第1店舗を運営する第1運営会社と、第2店舗を運営する第2運営会社と、が異なる場合を説明するが、第1店舗及び第2店舗は、同じ運営会社によって運営されてもよい。例えば、第2店舗端末40は、POS端末、チャージ機、ATM、自動販売機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。図1では、1つの第2店舗端末40だけが示されているが、第2店舗には、複数の第2店舗端末40が存在してもよい。本実施形態では、1つの第2店舗を例にするが、複数の第2店舗が存在してもよい。
例えば、第2店舗端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45を含む。制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様であってよい。本実施形態では、第2店舗端末40には、第2読取装置46が接続される。第2読取装置46の物理的構成は、第1読取装置36と同様であってよい。第2読取装置46は、第2店舗端末40の内部に組み込まれてもよい。
なお、記憶部12,22,32,42に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
また、決済システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。例えば、決済システム1は、ユーザ端末20、第1店舗端末30、及び第2店舗端末40を含まずに、電子マネーサーバ10だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末20、第1店舗端末30、及び第2店舗端末40は、決済システム1の外部に存在する。決済システム1は、電子マネーサーバ10と、他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。
[2.決済システムの概要]
本実施形態では、チャージが可能な決済手段が決済サービスで利用される場合を例に挙げる。チャージは、決済手段の残高を増やすことである。更に、決済手段の一例として、電子マネーを説明する。このため、電子マネーについて説明している箇所は、決済手段と読み替えることができる。決済手段は、任意のタイプであってよく、電子マネーに限られない。例えば、決済手段は、ポイント、口座、又はウォレットであってもよい。決済手段は、前払い式支払手段を一例とする支払手段と呼ばれることもある。
更に、電子マネーの一例として、オンライン型の電子マネーを説明する。電子マネーは、任意のタイプであってよく、オンライン型の電子マネーに限られない。例えば、電子マネーは、ICカードを利用するタイプ、ユーザ端末20のICチップを利用するタイプ、磁気カードを利用するタイプ、NFC等の無線通信を利用するタイプ、又はユーザ端末20若しくはカードといった記憶媒体を必要としないタイプ(例えば、生体認証だけで完結するタイプ、又は、生体認証とパスワードで完結するタイプ)であってもよい。
オンライン型の電子マネーは、電子商取引サービス又は旅行予約サービスといったオンラインサービスで利用可能な電子マネーである。本実施形態では、オンライン型の電子マネーは、実店舗でも利用できるものとする。例えば、ユーザは、ユーザ端末20にインストールされた決済事業者アプリ上でコードを表示させることによって、オンライン型の電子マネーを利用する。決済事業者アプリは、決済事業者が提供するアプリケーションである。以降、オンライン型の電子マネーを、単に電子マネーという。
本実施形態では、決済事業者及び第1運営会社の間で、決済サービスに関するOEM(Original Equipment Manufacturing)契約が締結されているものとする。例えば、決済事業者は、決済事業者アプリを流用して、第1運営会社の名義で配信される第1店舗アプリを開発する。第1店舗アプリでは、第1運営会社の独自の電子マネーを利用できるわけではなく、決済事業者の電子マネーを利用できるものとする。決済事業者及び第2運営会社の間では、OEM契約は締結されていないものとする。
図2は、ユーザ端末20に表示される画面の一例を示す図である。図2の例では、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの両方ともユーザ端末20にインストール済みであるものとする。例えば、ユーザ端末20が起動すると、ユーザ端末20自体のホーム画面SC1が表示される。ホーム画面SC1には、決済事業者アプリのアイコンI10と、第1店舗アプリのアイコンI11と、が表示される。ユーザがアイコンI10を選択すると、決済事業者アプリが起動して、決済事業者アプリのホーム画面SC2が表示される。ホーム画面SC2には、電子マネーの残高を示す残高情報I20、電子マネーを利用するためのコードC21、及びチャージを実行するためのボタンB22が表示される。
例えば、コードC21には、ユーザを識別可能なコードID(図2の例では、「1111535424256321」といった16桁の数値)がコード化されている。第1読取装置36又は第2読取装置46でコードC21が読み取られると、第1店舗端末30又は第2店舗端末40は、電子マネーサーバ10にコードIDを含む決済要求を送信する。決済要求は、決済を要求することを示す所定形式のデータである。電子マネーサーバ10は、決済要求を受信すると、電子マネーに基づく決済を実行する。決済自体は、公知の手法を利用可能である。
例えば、ユーザがボタンB22を選択すると、チャージを実行するためのチャージ画面SC3が表示される。ユーザは、入力欄F30に対し、チャージ額を入力する。チャージ額は、残高の増加額である。ユーザは、ボタンB31から、チャージ手段を選択する。チャージ手段は、チャージで利用する決済手段である。図2の例では、チャージ手段は、クレジットカード、オンラインフリーマーケットの売上金、又は暗号資産の何れかである。ユーザがボタンB32を選択するとチャージが実行されて、チャージの完了を示す完了画面SC4が表示される。チャージ自体は、公知の手法を利用可能である。
図2の例では、クレジットカードで2,000円分のチャージが実行されている。例えば、ユーザがボタンB40を選択すると、決済事業者アプリのホーム画面SC2に戻る。この場合、ホーム画面SC2の残高情報I20は、最新の残高「2,000」を示す。ユーザは、決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分である2,000円分を利用できるようになる。
図3は、決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分が決済事業者アプリから利用される様子の一例を示す図である。例えば、ユーザは、第1店舗で商品を購入する場合に、第1店舗の店員にホーム画面SC2を提示する。店員が第1読取装置36でコードC21を読み取ると、電子マネーの残高が利用額分だけ減るように、決済が実行される。第2店舗における決済も、同様の流れで実行される。
本実施形態では、電子マネーが利用された加盟店の運営会社に対し、手数料が発生する。手数料は、利用額に関係なく固定額であってもよいが、本実施形態では、利用額に応じた額であるものとする。図3の例では、第1運営会社に対し、第1店舗における利用額のN(Nは任意の正数)%分の手数料が発生する。第2運営会社も同様に、第2店舗における利用額のN%分の手数料が発生する。図3の例では、手数料の割合は、同じである。
図4は、決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分が第1店舗アプリから利用される様子の一例を示す図である。例えば、ユーザが、図2のホーム画面SC1からアイコンI11を選択すると、第1店舗アプリが起動して、図4のようなホーム画面SC5が表示される。ホーム画面SC5は、ホーム画面SC2と概ね同様のレイアウトを有するが、本実施形態では、ホーム画面SC5は、クレジットカード等でチャージをするためのボタンB22に相当する画像を含まないものとする。
本実施形態では、第1店舗端末30及び第2店舗端末40の各々は、コードID(図4の例では、「9999245233511234」といった16桁の数値)の最初の4桁によって、決済事業者アプリと第1店舗アプリの何れであるかを特定できるようになっている。例えば、コードIDが最初の4桁が「1111」であることは、決済事業者アプリであることを意味する。コードIDが最初の4桁が「9999」であることは、第1店舗アプリであることを意味する。
なお、第1店舗アプリは、第2店舗では利用できないようにしてもよいが、本実施形態では、第2店舗でも利用できるものとする。後述する変形例のように、第1店舗アプリは、第1店舗で電子マネーを利用する場合のモードと、第2店舗で電子マネーを利用する場合のモードと、が切り替わるようにしてもよい。第1店舗アプリを利用した決済の大まかな流れは、決済事業者アプリと同様である。第1店舗アプリが利用されると手数料が発生する点も、決済事業者アプリと同様である。図4の例では、手数料の割合は、図3と同じN%である。
本実施形態では、決済事業者アプリだけではなく、第1店舗でもチャージできるようになっている。例えば、ユーザが第1店舗で現金を支払うとチャージできる。第1店舗における現金のチャージ分は、決済事業者アプリからのチャージ分と共通の残高に加算される。このため、電子マネーの残高には、決済事業者アプリからのチャージ分と、第1店舗における現金のチャージ分と、が混在することがある。
図5は、第1店舗におけるチャージが実行される様子の一例を示す図である。図5の例では、図2の流れでチャージが実行された後に、第1店舗におけるチャージが実行されるものとする。例えば、ユーザは、第1店舗の店員に対し、電子マネーのチャージをする旨を伝えて現金を渡す。店員は、ユーザから現金を受け取ると、チャージに必要な操作を第1店舗端末30から行う。現金を利用したチャージ自体は、公知の手法を利用可能である。図4の例では、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分は、3,000円分である。
なお、第1店舗におけるチャージは、店員が操作する第1店舗端末30ではなく、ユーザが操作する他の端末を利用して実行されてもよい。例えば、第1店舗に配置されたチャージ機を利用して、第1店舗におけるチャージが実行されてもよい。チャージ機を利用したチャージ自体も、公知の手法を利用可能である。例えば、チャージ機に表示されたコードをユーザ端末20で撮影することによってチャージが実行されてもよい。例えば、ユーザが第1店舗でチャージ分の現金を支払った場合に、ユーザ端末20に所定の操作をすることによってチャージが実行されてもよい。
図6は、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第1店舗アプリから利用される様子の一例を示す図である。例えば、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が、第1店舗で第1店舗アプリから利用された場合、第1運営会社に対する手数料は、第1店舗における利用額のM%(MはNよりも小さい正数又は0)分になる。この場合、第1運営会社に対する手数料が軽減される。
ただし、第1店舗で第1店舗アプリから電子マネーが利用されたとしても、決済事業者アプリからのチャージ分が利用された場合には、このチャージ分の利用については、N%分の手数料になる。即ち、決済事業者アプリからのチャージ分については、手数料は軽減されない。第1店舗におけるチャージ分と、決済事業者アプリからのチャージ分と、の両方が第1店舗で第1店舗アプリから利用された場合には、第1店舗におけるチャージ分についてはM%分の手数料になり、決済事業者アプリからのチャージ分についてはN%分の手数料になる。
一方、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分だったとしても、第2店舗で第1店舗アプリから利用された場合、第2運営会社に対する手数料は、通常通りのN%分になる。この場合、第1運営会社に対するキックバックが発生するものとする。キックバックは、リベートと呼ばれることもある。例えば、通常のN%分の手数料と、M%分の手数料と、の差に応じた額が、第1運営会社にキックバックされる。
ただし、第2店舗で第1店舗アプリから電子マネーが利用されたとしても、決済事業者アプリからのチャージ分が利用された場合には、このチャージ分の利用については、キックバックは発生しない。第1店舗におけるチャージ分と、決済事業者アプリからのチャージ分と、の両方が第2店舗で第1店舗アプリから利用された場合には、第1店舗におけるチャージ分についてのみキックバックが発生し、決済事業者アプリからのチャージ分についてはキックバックが発生しない。
本実施形態では、決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分と、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分と、が残高に混在する状態で、第1店舗アプリから電子マネーが利用される場合、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が優先的に利用されるようになっている。このため、手数料の軽減又はキックバックといったように、第1運営会社に対するメリットが発生しやすいようになっている。図6の例では、残高「5,000」のうち、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分である「3,000」が優先的に利用される。
図7は、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が決済事業者アプリから利用される様子の一例を示す図である。図7のように、第1店舗におけるチャージ分が第1店舗で利用されたとしても、決済事業者アプリが利用された場合には、手数料は、利用額のN%になる。この場合、第1運営会社にメリットが発生するチャージ分が無くなりにくくなるように、決済事業者アプリから実行されたチャージのチャージ分が優先的に利用されるようになっている。
以上のように、本実施形態では、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第1店舗で第1店舗アプリから利用される場合に、第1運営会社の手数料が軽減される。また、第1店舗にメリットが発生するチャージ分が無くなりにくくなるように、決済時に利用されるチャージ分の優先度が決定される。更に、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第2店舗で第1店舗アプリから利用される場合には、第1店舗に対するキックバックが発生する。これらの仕組みによって、決済サービスの柔軟性が高まるようになっている。以降、決済システム1の詳細を説明する。
[3.決済システムで実現される機能]
図8は、決済システム1で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[3-1.電子マネーサーバで実現される機能]
例えば、電子マネーサーバ10は、データ記憶部100、チャージ実行部101、決済実行部102、アプリ特定部103、利用店舗特定部104、チャージ情報取得部105、及び処理実行部106を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。チャージ実行部101、決済実行部102、アプリ特定部103、利用店舗特定部104、チャージ情報取得部105、及び処理実行部106は、制御部11により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、決済サービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1、決済データベースDB2、及び優先度データDTを記憶する。なお、ユーザデータベースDB1は、電子マネーに関する情報が格納された電子マネーデータベースということもできる。
図9は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。図9に示すように、ユーザデータベースDB1は、ユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、決済事業者アプリのコードID、第1店舗アプリのコードID、電子マネーの残高、及びチャージ情報が格納される。ユーザデータベースDB1には、ユーザに関する任意の情報が格納されてよい。ユーザデータベースDB1に格納される情報は、図9の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDB1には、チャージで利用されるクレジットカード又は過去の決済履歴といった他の情報が格納されてもよい。
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。ユーザ識別情報は、ユーザを何らかの形で識別可能な情報であればよく、例えば、メールアドレス、電話番号、又は一時的なIDといった他の情報であってもよい。本実施形態では、1人のユーザが1つの電子マネーを保有する場合を例に挙げる。このため、ユーザ識別情報は、電子マネーを識別可能な電子マネー識別情報ということもできる。1人のユーザが複数の電子マネーを保有する場合には、1つのユーザIDに、複数の電子マネー識別情報が関連付けられる。ユーザIDは、電子商取引サービス又は通信サービスといった他のサービスと共通のIDであってもよい。
なお、本実施形態では、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリでユーザID及びパスワードが共通である場合を例に挙げるが、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリでユーザID及びパスワードが別々であってもよい。この場合、ユーザデータベースDB1には、決済事業者アプリ用のユーザID及びパスワードと、第1店舗アプリ用のユーザID及びパスワードと、が格納される。これらは別々のデータベースに格納されてもよいが、どのユーザのものであるかを特定できるように、互いに関連付けられているものとする。
本実施形態では、ユーザIDだけではなくコードIDも、ユーザ識別情報の一例である。例えば、電子マネーサーバ10は、ユーザ端末20からコードIDの発行要求を受信した場合に、所定の発行ルールに基づいて、他のコードIDと重複しないように、新たなコードIDを発行する。発行要求は、コードIDの発行を要求することを示す所定形式のデータである。例えば、発行要求には、決済事業者アプリ又は第1店舗アプリの何れから送信されているかを示す情報が含まれているものとする。電子マネーサーバ10は、この情報に基づいて、どの番号帯のコードIDを発行すればよいかを特定できる。
例えば、電子マネーサーバ10は、決済事業者アプリからコードIDの発行要求を受信した場合に、決済事業者アプリであることを識別可能なアプリ識別情報を含むコードIDを発行する。本実施形態では、コードIDの上4桁「1111」が、このアプリ識別情報に相当する。電子マネーサーバ10は、コードIDの上4桁が「1111」になるように、コードIDを発行する。電子マネーサーバ10は、ユーザ端末20に対し、当該発行されたコードIDを送信する。アプリ識別情報は、任意の情報であってよく、コードIDの上4桁に限られない。例えば、コードIDの下4桁、コードIDの5桁目~12桁目の一部、又はコードIDには含まれない他の情報がアプリ識別情報に相当してもよい。
例えば、電子マネーサーバ10は、第1店舗アプリからコードIDの発行要求を受信した場合に、第1店舗アプリであることを識別可能なアプリ識別情報を含むコードIDを発行する。本実施形態では、コードIDの上4桁「9999」が、このアプリ識別情報に相当する。電子マネーサーバ10は、コードIDの上4桁が「9999」になるように、コードIDを発行する。電子マネーサーバ10は、ユーザ端末20に対し、当該発行されたコードIDを送信する。決済事業者アプリのアプリ識別情報と同様、第1店舗アプリのアプリ識別情報は、任意の情報であってよく、コードIDの上4桁に限られない。
なお、コードIDは、決済事業者アプリと第1店舗アプリで共通であってもよい。この場合、第1店舗又は第2店舗でどのアプリが利用されたかを特定できるように、店員又はユーザは、第1店舗端末30又は第2店舗端末40に対し、決済事業者アプリ又は第1店舗アプリの何れが利用されたかを入力するものとする。ユーザ端末20に対する操作だけで決済が可能な場合には、ユーザ端末20から電子マネーサーバ10に対し、決済事業者アプリ又は第1店舗アプリの何れが利用されたかを示す情報が送信されるものとする。
チャージ情報は、過去に実行されたチャージの履歴に関する情報である。チャージ情報は、電子マネーの残高を構成するチャージ分がどのようにチャージされたものであるかを示す情報ということもできる。チャージ情報は、チャージが実行されるたびに生成されてユーザデータベースDB1に格納される。本実施形態では、現状の残高から消え去ったチャージ分のチャージ情報もユーザデータベースDB1に残るものとするが、このチャージ情報は、ユーザデータベースDB1から削除されてもよい。
例えば、チャージ情報は、チャージ日時、チャージ方法、チャージ額、及びチャージ手段を示す。チャージ情報は、これらの全てではなく、一部のみを示してもよい。例えば、チャージ情報は、チャージ日時、チャージ方法、チャージ額、及びチャージ手段のうち、何れか1つ、2つ、又は3つのみを示してもよい。チャージ情報は、チャージに関する他の情報を示してもよい。例えば、チャージ情報は、チャージが実行された時のユーザ端末20の位置を示してもよい。
チャージ日時は、チャージが実行された日時である。チャージ方法は、ユーザがチャージを実行するために利用した方法である。チャージ方法は、チャージ媒体ということもできる。本実施形態では、決済事業者アプリからのチャージと、第1店舗におけるチャージと、の2つのチャージ方法が存在するので、チャージ情報に含まれるチャージ方法は、決済事業者アプリ又は第1店舗の何れかを示す。チャージ方法自体は、ブラウザ又は他のアプリから実行されるチャージといった他のチャージ方法が存在してもよく、本実施形態の例に限られない。
チャージ手段は、チャージで利用された決済手段である。本実施形態では、クレジットカード、オンラインフリーマーケットの売上金、暗号資産、及び現金といった4つの決済手段を利用したチャージが可能なので、チャージ情報に含まれるチャージ手段は、これら4つの決済手段の何れかを示す。本実施形態では、第1店舗で現金を利用したチャージのみが可能である場合を説明するが、第1店舗では、クレジットカード等の他のチャージ手段を利用したチャージが可能であってもよい。チャージ手段自体は、公知の種々の手段を利用可能である。
図10は、決済データベースDB2の一例である。決済データベースDB2は、過去に実行された決済に関する情報が格納されたデータベースである。例えば、決済データベースDB2には、決済ID、ユーザID、決済日時、支払先、利用アプリ、利用額、手数料、及びキックバック額が格納される。決済データベースDB2には、決済に関する任意の情報が格納されてよい。決済データベースDB2に格納される情報は、図10の例に限られない。例えば、決済データベースDB2には、ユーザが購入した商品、又は、ユーザが利用したサービスに関する情報が格納されてもよい。
決済IDは、決済を識別可能な決済識別情報の一例である。決済が実行されるたびに、他の決済IDと重複しないように、新たな決済IDが発行される。決済日時は、決済が実行された日時である。支払先は、電子マネーによる支払を受け取った者である。本実施形態では、支払先は、第1店舗又は第2店舗の何れかを示す。支払先は、他の店舗又はオンラインサービスの関係者を示してもよい。
利用アプリは、決済で利用されたアプリである。手数料は、決済が発生した場合に決済事業者が受け取る料金である。本実施形態では、第1運営会社又は第2運営会社に対する手数料を例に挙げるが、手数料は、他の会社又はオンラインサービスの関係者に対する手数料であってもよい。他にも例えば、加盟店ではなく、ユーザ自身が手数料を負担するタイプの電子マネーであれば、手数料は、ユーザに対して発生してもよい。キックバック額は、第1運営会社に対するキックバックの金額である。図10の例では、手数料の割合であるNの数値が1であり、Mの数値が0.5である。キックバックの割合は、NとMの差分の0.5である。
図11は、優先度データDTの一例である。優先度データDTは、電子マネーの残高に複数のチャージ分が混在する場合に、どのチャージ分から利用するかを示す優先度に関するデータである。例えば、優先度データDTには、決済条件、優先度、及びチャージ条件が定義されている。決済条件は、決済に関する条件である。図11の例では、決済条件は、ユーザが利用したアプリを示す。決済条件は、ユーザが利用した加盟店、利用額、又は利用日時といった他の条件であってもよいし、これら複数の条件の組み合わせであってもよい。例えば、ある決済条件が満たされた場合、この決済条件に関連付けられた優先度が高い順に、チャージ条件が示すチャージ分が利用される。
図11の例では、「決済事業者アプリを利用する」といった決済条件には、決済事業者アプリからのチャージ分が第1店舗アプリからのチャージ分よりも高くなるように、優先度が関連付けられている。「第1店舗アプリが利用される」といった決済条件には、第1店舗におけるチャージ分が決済事業者アプリからのチャージ分よりも高くなるように、優先度が関連付けられている。電子マネーの残高に、決済事業者アプリから実行された複数回のチャージのチャージ分が混在している場合には、チャージ日時が古いほど優先度が高いものとする。同様に、電子マネーの残高に、第1店舗における複数回のチャージのチャージ分が混在している場合には、チャージ日時が古いほど優先度が高いものとする。
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、第1店舗に関する情報と、第2店舗に関する情報と、が格納された店舗データベースを記憶してもよい。店舗データベースには、第1店舗端末30及び第2店舗端末40の各々に関する情報も格納されているものとする。
例えば、データ記憶部100は、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの各々のアプリ識別情報を記憶してもよい。本実施形態では、データ記憶部100は、コードIDの上4桁が「1111」であることが決済事業者アプリを意味するアプリ識別情報を記憶する。データ記憶部100は、コードIDの上4桁が「9999」であることが第1店舗アプリであることを意味するアプリ識別情報を記憶する。
[チャージ実行部]
チャージ実行部101は、決済サービスで利用可能な電子マネーに関するチャージを実行する。例えば、チャージ実行部101は、ユーザ端末20又は第1店舗端末30からチャージ要求を受信した場合に、チャージ要求に基づいて、チャージを実行する。チャージ要求は、チャージを要求するための所定形式のデータである。チャージ要求のデータ形式自体は、公知の電子マネーで採用されている形式を利用可能である。チャージ要求は、ユーザ端末20及び第1店舗端末30以外の他のコンピュータから送信されてもよい。
まず、ユーザ端末20からチャージ要求を受信した場合のチャージの流れを説明する。例えば、ユーザ端末20からのチャージ要求には、コードID、チャージ額、及びチャージ手段に関する情報が含まれる。チャージ要求には、コードID以外の他のユーザ識別情報が含まれてもよい。本実施形態では、第1店舗アプリからはチャージ要求を送信できないので、電子マネーサーバ10は、ユーザ端末20からチャージ要求を受信すると、チャージ方法が決済事業者アプリであることを特定できる。
例えば、チャージ実行部101は、ユーザ端末20からチャージ要求を受信すると、チャージ要求が示すチャージ手段に基づいて、チャージに必要な決済を実行する。この決済自体は、クレジットカード決済等の公知の処理を利用可能である。チャージ実行部101は、ユーザデータベースDB1のうち、チャージ要求に含まれるコードIDに関連付けられた残高を、チャージ要求に含まれるチャージ額だけ増やす。
例えば、チャージ実行部101は、現在の日時を示すチャージ日時、決済事業者アプリを示すチャージ方法、チャージ要求に含まれるチャージ額、及びチャージで利用されたクレジットカード等のチャージ手段を示すようにチャージ情報を生成する。チャージ実行部101は、当該生成されたチャージ情報を、チャージ要求に含まれるコードIDに関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。
なお、第1店舗アプリ又はその他のアプリからチャージ要求を送信できるようにしてもよい。この場合、ユーザ端末20からのチャージ要求には、どのアプリによるチャージ要求であるかを識別可能な情報が含まれているものとする。この情報は、コードIDの上4桁を一例とするアプリ識別情報であってもよいし、他の情報であってもよい。チャージ実行部101は、この情報に基づいて、チャージ方法を特定すればよい。
次に、第1店舗端末30からチャージ要求を受信した場合のチャージの流れを説明する。例えば、第1店舗端末30からのチャージ要求には、コードID及びチャージ額が示される。本実施形態では、第1店舗で決済事業者アプリを提示してもチャージを実行できないので、電子マネーサーバ10は、第1店舗端末30からチャージ要求を受信すると、第1店舗における現金のチャージであることを特定できる。
例えば、チャージ実行部101は、第1店舗端末30からチャージ要求を受信すると、ユーザデータベースDB1のうち、チャージ要求に含まれるコードIDに関連付けられた残高を、チャージ要求に含まれるチャージ額だけ増やす。本実施形態では、ユーザが第1店舗で現金を支払っているので、チャージ実行部101は、チャージのための決済を実行しない。
例えば、チャージ実行部101は、現在の日時を示すチャージ日時、第1店舗を示すチャージ方法、チャージ要求に含まれるチャージ額、及び現金を示すチャージ手段を示すようにチャージ情報を生成する。チャージ実行部101は、当該生成されたチャージ情報を、チャージ要求に含まれるコードIDに関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。
なお、第1店舗におけるチャージでは、クレジットカード又はデビットカードといったように、現金以外の他のチャージ手段を利用可能であってもよい。この場合、第1店舗端末30からのチャージ要求には、どのチャージ手段が選択されたかを識別可能な情報が含まれているものとする。チャージ実行部101は、この情報に基づいて、チャージ手段を特定すればよい。
また、複数の第1店舗でチャージが可能な場合には、チャージ要求には、第1店舗を識別可能な店舗識別情報が含まれているものとする。例えば、店舗識別情報は、店舗ID、店舗名、端末ID、端末名、又はIPアドレスである。更に、第2店舗におけるチャージを可能にしてもよく、この場合には、第2店舗端末40からのチャージ要求には、第2店舗を識別可能な店舗識別情報が含まれているものとする。チャージ実行部101は、チャージ要求に含まれる店舗識別情報に基づいて、どの第1店舗又は第2店舗からのチャージ要求であるかを特定すればよい。
本実施形態では、チャージ実行部101は、電子マネーを保有するユーザを識別可能なユーザIDに関連付けて、チャージ情報を電子マネーサーバ10に記録する場合を説明するが、チャージ情報は、電子マネーサーバ10以外の他のサーバに記録されてもよい。更に、チャージ情報は、ユーザ端末20に記録されてもよい。ICカードを利用するタイプの電子マネーであれば、チャージ情報は、ICカードに記録されてもよい。
[決済実行部]
決済実行部102は、電子マネーに基づく決済を実行する。例えば、決済実行部102は、第1店舗端末30又は第2店舗端末40から決済要求を受信した場合、決済要求に基づいて、決済を実行する。決済要求のデータ形式自体は、公知の電子マネーで採用されている形式を利用可能である。決済要求は、ユーザ端末20及び第1店舗端末30以外の他のコンピュータから送信されてもよい。
例えば、決済要求には、店舗識別情報、コードID、及び利用額が含まれる。決済要求には、ユーザが購入した商品、又は、ユーザが利用したサービスに関する情報といった他の情報が含まれてもよい。決済実行部102は、第1店舗端末30又は第2店舗端末40から決済要求を受信すると、決済要求に含まれるコードIDに関連付けられた電子マネーの残高を、決済要求に含まれる利用額だけ減らす。電子マネーの残高が不足する場合には、エラーになり、決済は実行されない。決済実行部102は、決済要求に含まれる店舗識別情報に基づいて、第1店舗端末30又は第2店舗端末40に対し、決済の実行結果を送信する。第1店舗端末30又は第2店舗端末40には、当該実行結果が表示される。
本実施形態では、電子マネーは、チャージ店舗におけるチャージ分と、他のチャージによるチャージ分と、を有することがある。チャージ店舗は、チャージが実行された店舗である。他のチャージとは、チャージ店舗以外のチャージ方法によるチャージである。本実施形態では、チャージ店舗は、第1店舗である。他のチャージは、決済事業者アプリからのチャージである。第2店舗又は他の店舗でチャージを可能とする場合には、第2店舗又は他の店舗がチャージ店舗に相当することがある。第1店舗アプリ、他のアプリ、又はブラウザからのチャージを可能とする場合には、これらのチャージが他のチャージに相当することがある。
図5~図7の例では、電子マネーは、チャージ店舗である第1店舗におけるチャージ分の「3,000」と、他のチャージである決済事業者アプリからのチャージ分の「2,000」と、を有する。例えば、決済実行部102は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合よりも、チャージ店舗におけるチャージ分の優先度が高くなるように、決済を実行してもよい。
利用店舗は、電子マネーを利用した支払を受け付ける加盟店である。チャージ店舗と利用店舗が関連するとは、チャージ店舗と利用店舗が同じこと、又は、チャージ店舗と利用店舗が異なるが同じ店舗グループに属することである。例えば、フランチャイズチェーンは、店舗グループに相当する。例えば、運営会社が同じことは、同じ店舗グループに属することを意味する。チャージ店舗と利用店舗が関連しないことは、チャージ店舗と利用店舗が異なること、又は、チャージ店舗と利用店舗が同じ店舗グループに属さないことである。
例えば、図6の例であれば、チャージ店舗である第1店舗におけるチャージ分「3,000」と、他のチャージ分「2,000」と、が電子マネーに混在する。利用店舗が第1店舗である場合、決済実行部102は、第1店舗におけるチャージ分の優先度を他のチャージ分よりも高くしてもよい。決済実行部102は、第1店舗におけるチャージ分「3,000」が優先的に利用されるように、決済を実行してもよい。
図6の例であれば、決済実行部102は、ユーザの利用額が第1店舗におけるチャージ分「3,000」以下の場合、他のチャージ分「2,000」が利用されずに、第1店舗におけるチャージ分だけが利用されるように、決済を実行する。決済実行部102は、ユーザの利用額が第1店舗におけるチャージ分「3,000」よりも多い場合、第1店舗におけるチャージ分「3,000」の全てが利用され、かつ、他のチャージ分「2,000」が不足分だけ利用されるように、決済を実行する。
図11の優先度データDTの例であれば、決済条件としてアプリの種類が定義されている。決済実行部102は、決済要求に含まれるコードIDに基づいてアプリの種類を特定し、優先度データDTに定義された決済条件のうち、満たされる決済条件を特定する。決済実行部102は、当該特定された決済条件に関連付けられた優先度に基づいて、優先度が相対的に高いチャージ分が優先して利用されるように、決済を実行する。
[アプリ特定部]
アプリ特定部103は、複数のアプリのうち、ユーザが利用したアプリである利用アプリを特定する。本実施形態では、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリが複数のアプリに相当する場合を説明するが、他のアプリで電子マネーを利用可能であってもよい。例えば、決済事業者が、第1運営会社だけではなく第2運営会社又は他の会社とOEM契約を締結する場合には、第2運営会社又は他の会社の名義で配信されるアプリが存在してもよい。利用アプリは、決済で利用されたアプリである。
本実施形態では、電子マネーは、電子マネーを保有するユーザのユーザ端末20にインストールされた複数のアプリの各々で利用可能である。更に、コードIDの上4桁によってアプリを識別可能である。例えば、アプリ特定部103は、決済要求に含まれるコードIDの上4桁に基づいて、利用アプリを特定する。コードIDの上4桁は、アプリ識別情報の一例である。アプリ識別情報は、他の任意の情報であってよく、アプリ特定部103は、アプリ識別情報に基づいて、利用アプリを特定すればよい。
[利用店舗特定部]
利用店舗特定部104は、複数の店舗のうち、電子マネーが利用された店舗である利用店舗を特定する。本実施形態では、電子マネーは、複数の店舗の各々で利用可能である。第1店舗及び第2店舗が複数の店舗に相当する場合を説明するが、他の店舗でも電子マネーを利用可能であってよい。例えば、利用店舗特定部104は、第1店舗端末30及び第2店舗端末40の各々から受信した店舗識別情報に基づいて、利用店舗を特定する。店舗識別情報は、決済要求とは別の情報として送信されてもよい。
なお、ユーザ端末20に対する操作だけで、決済に必要な全ての操作が完了するタイプの決済方法の場合、ユーザ端末20が、電子マネーサーバ10に対し、店舗識別情報を送信するものとする。この場合、ユーザ端末20には、電子マネーを利用可能な店舗の一覧が表示され、ユーザは、一覧の中から利用店舗を選択する。店舗におけるコードをユーザ端末20で読み取るタイプの決済の場合には、店舗識別情報がコード化されているものとする。店舗特定部は、ユーザ端末20から受信した店舗識別情報に基づいて、利用店舗を特定すればよい。
[チャージ情報取得部]
チャージ情報取得部105は、チャージに関するチャージ情報を取得する。チャージ情報取得部105は、決済が実行された場合に、当該決済で利用されたチャージ分のチャージ情報を取得する。本実施形態では、チャージ情報がユーザデータベースDB1に格納されているので、チャージ情報取得部105は、ユーザデータベースDB1に格納されたチャージ情報を取得する。チャージ情報が他のデータベースに格納されている場合には、チャージ情報取得部105は、他のデータベースに格納されたチャージ情報を取得する。電子マネーサーバ10以外の他のコンピュータ、又は、ICカード等の情報記憶媒体にチャージ情報が格納されている場合には、チャージ情報取得部105は、他のコンピュータ又は情報記憶媒体に格納されたチャージ情報を取得する。
[処理実行部]
処理実行部106は、電子マネーに基づく決済が実行された場合に、チャージ情報に応じた処理を実行する。このチャージ情報は、決済で利用されたチャージ分のチャージ情報である。電子マネーに基づく決済が実行された場合とは、決済が実行された後の時点である。チャージ情報に応じた処理とは、チャージ情報に基づいて実行される処理である。別の言い方をすれば、チャージ情報に応じた処理は、チャージ情報の内容によって処理の内容が変わる処理である。
本実施形態では、チャージ情報は、チャージが行われた店舗であるチャージ店舗を示す。処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、の関連性に基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行する。例えば、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合と、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合と、でチャージ情報に応じた処理を異ならせる。例えば、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ情報に応じた処理を実行し、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合には、チャージ情報に応じた処理を実行しないようにしてもよい。
本実施形態では、チャージ情報に応じた処理の一例として、チャージ店舗に何らかのメリット(利益)が発生する処理を説明する。更に、この処理の具体例として、手数料処理及びキックバック処理を説明する。このため、手数料処理及びキックバック処理について説明している箇所は、チャージ情報に応じた処理と読み替えることができる。チャージ情報に応じた処理は、他の処理であってもよく、本実施形態の例に限られない。チャージ情報に応じた処理の他の例は、後述の変形例で説明する。
手数料処理は、手数料を計算する処理である。手数料処理は、手数料の計算だけではなく、手数料の請求といった他の処理を含んでもよい。手数料処理は、手数料の計算を含まずに、手数料の請求を処理として含んでもよい。手数料の計算方法を示す手数料計算方法データは、データ記憶部100に記憶されているものとする。手数料計算方法データは、任意の形式であってよく、例えば、テーブル形式、数式形式、又はプログラムコードの一部であってよい。
例えば、処理実行部106は、チャージ情報と、手数料計算方法データと、に基づいて、手数料処理を実行することによって、チャージ情報に応じた処理を実行する。手数料の計算で利用される計算式及び係数の少なくとも一方がチャージ情報に応じて異なるように、手数料計算方法データが定義されている。処理実行部106は、チャージ情報に基づいて、手数料計算方法データが示す計算式及び係数の少なくとも一方を決定して手数料を計算する。
例えば、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合よりも、決済に関する手数料を低くする手数料処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。本実施形態では、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合の手数料の割合をM%と決定し、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合の手数料の割合をN%と決定する。
なお、手数料が利用額に対する割合ではなく固定値である場合には、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合の手数料を固定値のX(Xは任意の自然数)円と決定し、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合の手数料を固定値のY(YはXよりも大きな整数)円と決定してもよい。手数料は、固定値と、利用額に応じた可変値と、の合計値であってもよい。
キックバック処理は、キックバックを実行する処理である。例えば、キックバック処理は、キックバック額を計算する処理である。キックバック処理は、キックバック額の計算だけではなく、キックバックのための銀行振込といった他の処理を含んでもよい。キックバック処理は、キックバック額の計算を含まずに、他の処理を含んでもよい。キックバック額の計算方法を示すキックバック額計算方法データは、データ記憶部100に記憶されているものとする。キックバック額計算方法データは、任意の形式であってよく、例えば、テーブル形式、数式形式、又はプログラムコードの一部であってよい。
例えば、処理実行部106は、チャージ情報と、キックバック額計算方法データと、に基づいて、キックバック処理を実行することによって、チャージ情報に応じた処理を実行する。処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合に、チャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。
例えば、処理実行部106は、利用額に応じたキックバック額がキックバックされるように、キックバック処理を実行する。本実施形態では、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合には、手数料処理が実行されるので、キックバック処理が実行されないものとするが、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合にも、キックバック処理を実行してもよい。
なお、キックバック額の計算で利用される計算式及び係数の少なくとも一方がチャージ情報に応じて異なるように、キックバック額計算方法データが定義されていてもよい。この場合、処理実行部106は、チャージ情報に基づいて、キックバック額計算方法データが示す計算式及び係数の少なくとも一方を決定してキックバック額を計算すればよい。キックバック額は、チャージ情報に応じた額となるように計算される。
本実施形態では、電子マネーは、複数のチャージ手段の各々でチャージが可能である。チャージ情報は、複数のチャージ手段のうち、チャージで利用されたチャージ手段を示す。処理実行部106は、決済で利用されたチャージ分のチャージ情報が示すチャージ手段に応じた処理を実行してもよい。例えば、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ手段を示す場合に特定の処理を実行し、チャージ情報が特定のチャージ手段を示さない場合には特定の処理を実行しない。
本実施形態では、特定のチャージ手段が現金である場合を説明するが、特定のチャージ手段は、予め定められたチャージ手段であればよく、現金に限られない。例えば、特定のチャージ手段は、クレジットカード、オンラインフリーマーケットの売上金、又は暗号資産であってもよい。また、特定の処理は、手数料処理及びキックバック処理が特定の処理に相当する場合を例に挙げるが、特定の処理は、処理実行部106が実行する処理であればよく、手数料処理及びキックバック処理に限られない。例えば、後述の変形例で説明する特典付与処理が特定の処理に相当してもよい。
例えば、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ手段を示す場合と、チャージ情報が特定のチャージ手段を示さない場合と、で自身が実行する処理の内容を異ならせてもよい。これらの両方の場合で手数料処理及びキックバック処理が実行される場合には、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ手段を示す場合と、チャージ情報が特定のチャージ手段を示さない場合と、で手数料処理及びキックバック処理の少なくとも一方の処理内容(例えば、手数料の計算方法及びキックバック額の計算方法の少なくとも一方)を異ならせてもよい。
本実施形態では、電子マネーは、複数の店舗の各々でチャージ可能である。チャージ情報は、複数の店舗のうち、チャージが行われた店舗であるチャージ店舗を示す。図9の例では、チャージ方法にチャージ店舗が示されている。処理実行部106は、チャージ情報が示すチャージ店舗に応じた処理を実行する。例えば、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示す場合に特定の処理を実行し、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示さない場合には特定の処理を実行しない。
本実施形態では、特定のチャージ店舗が第1店舗である場合を説明するが、特定のチャージ店舗は、予め定められた加盟店であればよく、第1店舗に限られない。例えば、第2店舗又は他の店舗でもチャージを可能とする場合には、特定のチャージ店舗は、第2店舗又は他の店舗であってもよい。先述したように、手数料処理及びキックバック処理が特定の処理に相当する場合を例に挙げるが、特定の処理は、手数料処理及びキックバック処理に限られない。
例えば、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示す場合と、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示さない場合と、で自身が実行する処理の内容を異ならせてもよい。これらの両方の場合で手数料処理及びキックバック処理が実行される場合には、処理実行部106は、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示す場合と、チャージ情報が特定のチャージ店舗を示さない場合と、で手数料処理及びキックバック処理の少なくとも一方の処理内容(例えば、手数料の計算方法及びキックバック額の計算方法の少なくとも一方)を異ならせてもよい。
例えば、処理実行部106は、利用アプリに基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行してもよい。処理実行部106は、利用アプリが特定のアプリである場合に特定の処理を実行し、利用アプリが特定のアプリではない場合には特定の処理を実行しない。本実施形態では、特定のアプリが第1店舗アプリである場合を説明するが、特定のアプリは、予め定められたアプリであればよく、第1店舗アプリに限られない。例えば、決済事業者が複数のアプリを提供する場合には、特定のアプリは、当該複数のアプリのうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、特定のアプリは、決済事業者がOEM契約に基づいて開発したアプリではなく、第1運営会社が独自に開発したアプリであってもよい。先述したように、手数料処理及びキックバック処理が特定の処理に相当する場合を例に挙げるが、特定の処理は、手数料処理及びキックバック処理に限られない。
例えば、処理実行部106は、利用アプリが特定のアプリである場合と、利用アプリが特定のアプリではない場合と、で自身が実行する処理の内容を異ならせてもよい。これらの両方の場合で手数料処理及びキックバック処理が実行される場合には、処理実行部106は、利用アプリが特定のアプリである場合と、利用アプリが特定のアプリではない場合と、で手数料処理及びキックバック処理の少なくとも一方の処理内容(例えば、手数料の計算方法及びキックバック額の計算方法の少なくとも一方)を異ならせてもよい。
例えば、処理実行部106は、利用店舗に基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行してもよい。処理実行部106は、利用店舗が特定の店舗である場合に特定の処理を実行し、利用店舗が特定の店舗ではない場合には特定の処理を実行しない。本実施形態では、特定の店舗が第1店舗及び第2店舗である場合を説明するが、特定の店舗は、予め定められたアプリであればよく、第1店舗又は第2店舗の何れか一方だけ又はその他の店舗であってもよい。先述したように、手数料処理及びキックバック処理が特定の処理に相当する場合を例に挙げるが、特定の処理は、手数料処理及びキックバック処理に限られない。
例えば、処理実行部106は、利用店舗が特定の店舗である場合と、利用店舗が特定の店舗ではない場合と、で自身が実行する処理の内容を異ならせてもよい。これらの両方の場合で手数料処理及びキックバック処理が実行される場合には、処理実行部106は、利用店舗が特定の店舗である場合と、利用店舗が特定の店舗ではない場合と、で手数料処理及びキックバック処理の少なくとも一方の処理内容(例えば、手数料の計算方法及びキックバック額の計算方法の少なくとも一方)を異ならせてもよい。
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末20は、データ記憶部200及びチャージ要求部201を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。チャージ要求部201は、制御部21により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、決済サービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリを記憶する。
[チャージ要求部]
チャージ要求部201は、電子マネーサーバ10に対し、チャージ要求を送信する。例えば、ユーザがチャージ画面SC3のボタンB32を選択した場合に、チャージ要求部201は、電子マネーサーバ10に対し、チャージ要求を送信する。
[3-3.第1店舗端末で実現される機能]
第1店舗端末30は、データ記憶部300、チャージ要求部301、及び決済要求部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。チャージ要求部301及び決済要求部302は、制御部31により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部300は、決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、店舗識別情報及びアプリ識別情報を記憶する。
[チャージ要求部]
チャージ要求部301は、電子マネーサーバ10に対し、チャージ要求を送信する。例えば、チャージ要求部301は、第1店舗端末30でチャージのための操作が行われて第1店舗アプリのコードC51が読み取られた場合に、電子マネーサーバ10に対し、チャージ要求を送信する。
[決済要求部]
決済要求部302は、電子マネーサーバ10に対し、決済要求を送信する。例えば、決済要求部302は、第1店舗端末30で決済のための操作が行われて、決済事業者アプリのコードC21又は第1店舗アプリのコードC51が読み取られた場合に、電子マネーサーバ10に対し、決済要求を送信する。
[3-4.第2店舗端末で実現される機能]
第2店舗端末40は、データ記憶部400及び決済要求部401を含む。データ記憶部400は、記憶部42により実現される。決済要求部401は、制御部41により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部400は、決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部400は、店舗識別情報及びアプリ識別情報を記憶する。
[決済要求部]
決済要求部401は、電子マネーサーバ10に対し、決済要求を送信する。例えば、決済要求部401は、第2店舗端末40で決済のための操作が行われて、決済事業者アプリのコードC21又は第1店舗アプリのコードC51が読み取られた場合に、電子マネーサーバ10に対し、決済要求を送信する。
[4.決済システムで実行される処理]
次に、決済システム1で実行される処理の一例を説明する。本実施形態では、チャージ時の処理であるチャージ処理と、決済時の処理である決済処理と、について説明する。
[4-1.チャージ処理]
図12は、チャージ処理の一例を示す図である。チャージ処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図12のように、ユーザ端末20は、ユーザがユーザ端末20を起動させる操作を操作部24から行った場合に、自身を起動させてユーザ端末20のホーム画面SC1を表示部25に表示させる(S100)。ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S101)。ここでは、アイコンI10を選択する操作、アイコンI11を選択する操作、又はその他の操作が行われるものとする。その他の操作が行われた場合(S101:その他)、その他の操作に応じた処理が実行されて、チャージ処理は終了する。
S101において、アイコンI10が選択された場合(S101:I10)、ユーザ端末20は、決済事業者アプリを起動させて決済事業者アプリのホーム画面SC2を表示部25に表示させる(S102)。S102では、電子マネーサーバ10とユーザ端末20の間で、ユーザID及びパスワード等の情報に基づくログイン処理が実行される。電子マネーサーバ10は、決済事業者アプリであることを示す上4桁が「1111」から始まるコードIDを発行してユーザデータベースDB1に格納する。電子マネーサーバ10は、当該発行されたコードIDをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、コードIDをコード化してホーム画面SC2を表示させる。ユーザ端末20は、電子マネーの残高等の情報も、電子マネーサーバ10から適宜取得するものとする。
ユーザ端末20は、ユーザがボタンB22を選択すると、電子マネーサーバ10との間でチャージを実行し(S103)、チャージ処理は終了する。S103では、チャージ画面SC3の表示、完了画面SC4の表示、電子マネーの残高の更新、及びチャージ情報の格納といった一連の処理が実行される。これらの処理自体は、公知のチャージと同様の処理であってよい。
S101において、アイコンI11が選択された場合(S101:I11)、ユーザ端末20は、第1店舗アプリを起動して第1店舗アプリのホーム画面SC5を表示部25に表示させる(S104)。S104では、電子マネーサーバ10とユーザ端末20の間で、ユーザID及びパスワード等の情報に基づくログイン処理が実行される。電子マネーサーバ10は、第1店舗アプリであることを示す上4桁が「9999」から始まるコードIDを発行してユーザデータベースDB1に格納する。電子マネーサーバ10は、当該発行されたコードIDをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、コードIDをコード化してホーム画面SC5を表示させる。ユーザ端末20は、電子マネーの残高等の情報も、電子マネーサーバ10から適宜取得するものとする。
ユーザは、第1店舗の店員にチャージする旨を伝えて現金を渡す。店員は、ユーザから現金を受け取ると、第1読取装置36でコードC51を読み取る。店員は、決済ではなく、チャージであることを意味する操作を第1店舗端末30に対して行うものとする。これにより、決済要求ではなくチャージ要求が送信されるようになる。第1店舗端末30は、第1読取装置36で読み取ったコードC51からコードIDを抽出する(S105)。第1店舗端末30は、S105で抽出したコードIDに基づいて、電子マネーサーバ10との間でチャージを実行し(S106)、チャージ処理は終了する。
S106では、第1店舗端末30は、電子マネーサーバ10に対し、コードIDを含むチャージ要求を送信する。電子マネーサーバ10は、チャージ要求に含まれるコードIDに基づいて、どのユーザが現金でチャージしようとしているかを特定する。電子マネーサーバ10は、当該特定されたユーザのユーザIDに関連付けられた残高を、チャージ要求に含まれるチャージ額だけ増やすことによって、チャージを実行する。電子マネーサーバ10は、第1店舗において現金でチャージが実行されたことを示すチャージ情報を生成してユーザデータベースDB1に格納する。
[4-2.決済処理]
図13は、決済処理の一例を示す図である。この処理は、制御部11,21,31,41がそれぞれ記憶部12,22,32,42に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図13のように、S200~S203の処理は、それぞれS100~S102,S104と同様である。S202又はS203でホーム画面SC2又はホーム画面SC5が表示されてコードC21又はコードC51が第1読取装置36又は第2読取装置46で読み取られると、第1店舗端末30又は第2店舗端末40は、コードC21又はコードC51からコードIDを抽出する(S204)。
第1店舗端末30は、電子マネーサーバ10に対し、S204で抽出したコードIDを含む決済要求を送信する(S205)。電子マネーサーバ10は、決済要求を受信すると(S206)、ユーザデータベースDB1と、優先度データDTと、に基づいて、決済を実行する(S207)。S207では、電子マネーサーバ10は、チャージ情報に基づいて、電子マネーの残高を構成するチャージ分がどのようにチャージされたかを特定する。電子マネーサーバ10は、優先度データDTに定義された優先度が高い順にチャージ分が利用されるように、決済を実行する。
電子マネーサーバ10は、コードIDの上4桁に基づいて、ユーザが利用したアプリを特定する(S208)。決済事業者アプリの利用が特定された場合(S208:決済事業者アプリ)、電子マネーサーバ10は、N%の手数料となるように手数料を計算して決済データベースDB2に格納し(S209)、決済処理は終了する。この場合、第1店舗へのキックバックは発生しない。S208において、第1店舗アプリの利用が特定された場合(S208:第1店舗アプリ)、電子マネーサーバ10は、決済要求に含まれる店舗識別情報に基づいて、第1店舗で決済が実行されたか否かを判定する(S210)。
第2店舗で決済が実行されたと判定された場合(S210:N)、S209と同様のS211の処理が実行される。電子マネーサーバ10は、S207における決済の実行結果に基づいて、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第2店舗の決済で利用されたか否かを判定する(S212)。第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が決済で利用されたと判定されない場合(S212:N)、決済処理は終了する。この場合、キックバックは発生しない。
S212において、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第2店舗の決済で利用されたと判定された場合(S212:Y)、電子マネーサーバ10は、第1運営会社にキックバックするためのキックバック処理を実行し(S213)、決済処理は終了する。S211では、電子マネーサーバ10は、キックバック額を決定して決済データベースDB2に格納する。第1運営会社へのキックバックは、即時に実行されてもよいし、所定の日付が訪れた場合に実行されてもよい。キックバックを実現するための処理自体は、公知の処理を利用可能である。
S210において、第1店舗で決済が実行されたと判定された場合(S210:Y)、電子マネーサーバ10は、S207における決済の実行結果に基づいて、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が第1店舗の決済で利用されたか否かを判定する(S214)。第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が決済で利用されたと判定されない場合(S214:N)、S209の処理に移行する。第1店舗において実行されたチャージのチャージ分が決済で利用されたと判定された場合(S214:Y)、電子マネーサーバ10は、M%の手数料となるように手数料を計算して決済データベースDB2に格納し(S215)、決済処理は終了する。
本実施形態の決済システム1は、電子マネーに基づく決済が実行された場合に、チャージ情報に応じた処理を実行する。これにより、決済が実行された後の処理がチャージ情報に応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、第1店舗が決済サービスの加盟店ではなかったとする。この場合、決済事業者は、第1運営会社に対し、本実施形態の仕組みを説明する。本実施形態の決済サービスは、柔軟性が高いので、第1運営会社が決済サービスを導入する確率が高まる。例えば、手数料処理及びキックバック処理は、第1運営会社にとって直接的なメリットが生じるので、第1運営会社が決済サービスに興味を持つ確率が特に高まる。このため、決済サービスの柔軟性を高めることによって、決済サービスの導入を促進できる。決済サービスの導入を促進することによって、電子マネーを利用した決済も促進できる。例えば、決済事業者アプリからのチャージ分と、第1店舗において実行されたチャージのチャージ分と、を共通の残高で管理する場合には、ユーザが残高を管理する手間を軽減できる。
また、決済システム1は、チャージ情報が示すチャージ手段に応じた処理を実行する。これにより、決済が実行された後の処理がチャージ手段に応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、特定のチャージ手段(本実施形態では、第1店舗におけるチャージで支払われた現金)のチャージ分が利用された場合に手数料を安くするといった柔軟な処理が可能になる。その結果、特定のチャージ手段を利用したチャージを促進できる。
また、決済システム1は、チャージ情報が示すチャージ店舗に応じた処理を実行する。これにより、決済が実行された後の処理がチャージ店舗に応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、特定のチャージ店舗(本実施形態では、第1店舗)のチャージ分が利用された場合に手数料を安くするといった柔軟な処理が可能になる。その結果、特定のチャージ店舗におけるチャージを促進できる。チャージ店舗におけるチャージを促進することによって、チャージ店舗への集客効果が高まる。
また、決済システム1は、ユーザIDに関連付けて、チャージ情報を電子マネーサーバ10に記録する。これにより、種々のユーザのチャージ情報を電子マネーサーバ10で一括して管理できる。例えば、個々のICカードにチャージ情報を記録する場合には、チャージ情報の改ざんといったリスクが生じるが、電子マネーサーバ10でチャージ情報を管理することによって、改ざんのリスクが低減する。
また、決済システム1は、利用アプリに基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行する。これにより、決済が実行された後の処理が利用アプリに応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、特定の利用アプリ(本実施形態では、第1店舗アプリ)から電子マネーが利用された場合に手数料を安くするといった柔軟な処理が可能になる。その結果、特定の利用アプリの利用を促進できる。例えば、第1店舗アプリの利用を促進することによって、第1店舗への集客効果が高まる。例えば、第1店舗を利用しているが決済サービスを利用していない者に対し、決済サービスの利用を開始する動機付けを与えることもできる。
また、決済システム1は、利用店舗に基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行する。これにより、決済サービスの柔軟性が高まる。これにより、決済が実行された後の処理が利用店舗に応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、特定の利用店舗(本実施形態では、第1店舗)から電子マネーが利用された場合に手数料を安くするといった柔軟な処理が可能になる。その結果、まだ決済サービスを導入していない店舗に決済サービスを導入することを検討させやすくなる。特定の利用店舗における電子マネーの利用を促進できる。特定の利用店舗への集客効果も高まる。
また、決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、の関連性に基づいて、チャージ情報に応じた処理を実行する。これにより、決済が実行された後の処理がチャージ店舗と利用店舗との関連性に応じて変わるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に手数料を安くするといった柔軟な処理が可能になる。チャージ店舗と関連する利用店舗への集客効果も高まる。
また、決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合よりも、決済に関する手数料を低くする手数料処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、まだ決済サービスを導入していない店舗に決済サービスを導入することを検討させやすくなる。チャージ店舗で実行されたチャージのチャージ分を、チャージ店舗と関連する利用店舗で利用させやすくなる。例えば、ユーザに対して手数料が請求されるタイプの電子マネーの場合には、ユーザに対する手数料が軽減されるので、電子マネーの利用を促進できる。チャージ店舗と関連する利用店舗への集客効果も高まる。
また、決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合よりも、チャージ店舗におけるチャージ分の優先度が高くなるように、決済を実行する。これにより、何らかのメリットが発生しやすいように決済が実行されるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、まだ決済サービスを導入していない店舗に決済サービスを導入することを検討させやすくなる。
また、決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合に、チャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、チャージ店舗のメリットが発生しやすいように決済が実行されるので、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、まだ決済サービスを導入していない店舗に決済サービスを導入することを検討させやすくなる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
[5-1.変形例1]
例えば、チャージ情報に応じた処理は、実施形態で説明した手数料処理及びキックバック処理に限られない。チャージ情報に応じた処理は、チャージ情報によって処理内容が変わる処理、又は、チャージ情報によって実行有無が変わる処理であればよい。変形例1では、処理実行部106が、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、電子マネーを保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する場合を例に挙げる。
特典は、電子マネーを利用したことに対する謝礼である。変形例1では、特典の一例として、クーポンを説明する。このため、クーポンについて説明している箇所は、特典と読み替えることができる。特典は、ユーザに何らかの利益が発生するものであればよく、クーポンに限られない。例えば、ポイントを付与すること、利用額に応じて付与されるポイントの付与率を高めること、決済時にくじを抽せんすること、決済時のくじの当せん率を高めること、動画若しくは楽曲等のコンテンツを提供すること、又は物理的な景品を付与するための処理(例えば、景品を決定する処理、又は、景品の情報を表示する処理)を実行することが、特典を付与することに相当してもよい。
例えば、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、ユーザに対し、クーポンを付与する。処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合には、ユーザに対し、クーポンを付与しない。変形例1では、処理実行部106が、チャージ店舗及び利用店舗の少なくとも一方で利用可能なクーポンをユーザに付与する場合を例に挙げるが、処理実行部106は、チャージ店舗及び利用店舗以外の他の店舗又はオンラインサービスで利用可能なクーポンをユーザに付与してもよい。
なお、クーポンの付与方法自体は、公知の方法を利用可能である。例えば、処理実行部106は、決済事業者アプリ、第1店舗アプリ、又はその他のアプリ上でクーポンを付与してもよいし、ブラウザ又は電子メールを利用してクーポンを付与してもよい。例えば、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合にも、クーポンを付与してもよい。この場合、処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連しない場合よりも良いクーポンを付与する。クーポンが良いとは、ユーザに対する利益が大きいことである。例えば、クーポンが良いとは、クーポンの割引率が高いこと、又は、クーポンの枚数が多いことである。
変形例1の決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、が関連する場合に、電子マネーを保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、チャージ店舗で実行されたチャージのチャージ分を、チャージ店舗と関連する利用店舗で利用する動機付けをユーザに与えることができる。その結果、チャージ店舗と関連する利用店舗の集客効果が高まる。
[5-2.変形例2]
例えば、第1店舗である「Aストア」が店舗グループに属していたとする。この場合、複数の第1店舗が存在する。複数の第1店舗の各々は、実施形態で説明した第1店舗端末30を有する。個々の第1店舗端末30で実現される機能は、実施形態で説明した通りである。例えば、「AストアC店」及び「AストアD店」といった複数の第1店舗の各々で、現金を利用したチャージが可能であり、かつ、電子マネーが利用可能であってもよい。
変形例2の処理実行部106は、チャージ店舗と、利用店舗と、が同じ場合と、チャージ店舗と、利用店舗と、が同じではないが共通の店舗グループに属する場合と、で処理を異ならせる。例えば、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗も「AストアC店」である場合、処理実行部106は、利用額のL%(Lは、Mよりも小さい正数又は0)分の手数料になるように、手数料処理を実行する。一方、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗が「AストアD店」である場合(即ち、店舗グループは同じであるが店舗自体は異なる場合)、処理実行部106は、利用額のM%分の手数料になるように、手数料処理を実行する。
例えば、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗も「AストアC店」である場合、処理実行部106は、ユーザにクーポンを付与する特典付与処理を実行する。一方、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗が「AストアD店」である場合、処理実行部106は、特典付与処理を実行しない。処理実行部106は、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗も「AストアC店」である場合に、チャージ店舗が「AストアC店」であり、利用店舗が「AストアD店」である場合よりも良いクーポンを付与する特典付与処理を実行してもよい。
変形例2の決済システム1は、チャージ店舗と、利用店舗と、が同じ場合と、チャージ店舗と、利用店舗と、が同じではないが共通の店舗グループに属する場合と、で処理を異ならせる。これにより、決済サービスの柔軟性がより高まる。例えば、チャージ店舗に対する集客効果が高まる。第1店舗は、自店におけるチャージ分を、系列の他店ではなく、自店で利用させるといったキャンペーンを開催することもできる。
[5-3.変形例3]
例えば、実施形態で説明したように、処理実行部106は、決済に関する手数料を算出する手数料処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。手数料処理は、チャージ情報に基づいて実行されるようにすればよく、実施形態の例に限られない。例えば、チャージ情報に含まれる項目のうち、チャージ手段及びチャージ店舗の両方ではなく、チャージ手段又はチャージ店舗の何れか一方のみに基づいて、手数料処理が実行されてもよい。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ手段のチャージ分が利用された場合に、チャージ店舗及び利用店舗に関係なく手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ手段のチャージ分が利用されると、どのチャージ店舗及びどの利用店舗だったとしても手数料が軽減されるので、特定のチャージ手段によるチャージを促進できる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用された場合に、チャージ手段及び利用店舗に関係なく手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用されると、どのチャージ手段及びどの利用店舗だったとしても手数料が軽減されるので、特定のチャージ店舗におけるチャージを促進できる。
なお、処理実行部106は、チャージ情報のうち、チャージ手段及びチャージ店舗以外の他の要素に基づいて、手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。例えば、処理実行部106は、特定のチャージ日時のチャージ分が利用された場合に、手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。この場合、夜間等のように電子マネーサーバ10の処理負荷が低い特定の時間帯にチャージを分散させることができる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ額のチャージ分が利用された場合に、手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。この場合、1万円以上といったある程度多くのチャージ額のチャージを促進できる。例えば、複数のアプリでチャージを可能とし、チャージが行われたアプリのアプリ識別情報をチャージ情報に含める場合には、処理実行部106は、特定のアプリのチャージ分が利用された場合に、手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。この場合、特定のアプリの利用を促進できる。
変形例3の決済システム1は、手数料処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、決済サービスにおける手数料の柔軟性が高まる。例えば、まだ決済サービスを導入していない店舗に対するメリットが生じるので、決済サービスを導入することを検討させやすくなる。例えば、チャージ店舗で実行されたチャージのチャージ分を、チャージ店舗と関連する利用店舗で利用させやすくなる。例えば、ユーザに対して手数料が請求されるタイプの電子マネーの場合には、ユーザに対する手数料が軽減されるので、電子マネーの利用を促進できる。
[5-4.変形例4]
例えば、実施形態で説明したように、電子マネーが複数のチャージ方法の各々によるチャージ分を有する場合に、決済実行部102は、複数のチャージ方法の各々に関連付けられた優先度に基づいて、決済を実行する。チャージ方法だけではなく、チャージ店舗、利用店舗、及びチャージ日時といった他の条件も優先度に関係しうるが、例えば、決済実行部102は、チャージ方法だけに基づいて、優先度を決定してもよい。
例えば、決済実行部102は、チャージ店舗、利用店舗、及びチャージ日時に関係なく、特定のチャージ方法によるチャージ分が優先して利用されるように、優先度を決定してもよい。決済実行部102は、チャージ日時に関係なく、チャージ方法と、チャージ店舗又は利用店舗の何れか一方と、に基づいて、優先度を決定してもよい。決済実行部102は、チャージ店舗及び利用店舗には関係なく、チャージ方法及びチャージ日時に基づいて、優先度を決定してもよい。
変形例4の決済システム1は、複数のチャージ方法の各々に関連付けられた優先度に基づいて、決済を実行する。これにより、決済時にどのチャージ分を利用するかについての柔軟性が高まる。例えば、加盟店又はユーザにメリットが発生しやすいように優先度を決定することができる。例えば、まだ決済サービスを導入していない店舗にメリットが生じるようにすれば、決済サービスを導入することを検討させやすくなる。
[5-5.変形例5]
例えば、実施形態で説明したように、処理実行部106は、チャージが行われた店舗であるチャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。キックバック処理は、チャージ情報に基づいて実行されるようにすればよく、実施形態の例に限られない。例えば、チャージ情報に含まれる項目のうち、チャージ手段及びチャージ店舗の両方ではなく、チャージ手段又はチャージ店舗の何れか一方のみに基づいて、キックバック処理が実行されてもよい。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ手段のチャージ分が利用された場合に、チャージ店舗及び利用店舗に関係なくキックバック処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ手段のチャージ分が利用されると、どのチャージ店舗及びどの利用店舗だったとしてもキックバックが発生するので、特定のチャージ手段によるチャージを促進できる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用された場合に、チャージ手段及び利用店舗に関係なくキックバック処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用されると、どのチャージ手段及びどの利用店舗だったとしてもキックバックが発生するので、特定のチャージ店舗におけるチャージを促進できる。
なお、処理実行部106は、チャージ情報のうち、チャージ手段及びチャージ店舗以外の他の要素に基づいて、キックバック処理を実行してもよい。例えば、処理実行部106は、特定のチャージ日時のチャージ分が利用された場合に、キックバック処理を実行してもよい。この場合、夜間等のように電子マネーサーバ10の処理負荷が低い特定の時間帯にチャージを分散させることができる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ額のチャージ分が利用された場合に、キックバック処理を実行してもよい。この場合、1万円以上といったある程度多くのチャージ額のチャージを促進できる。例えば、複数のアプリでチャージを可能とし、チャージが行われたアプリのアプリ識別情報をチャージ情報に含める場合には、処理実行部106は、特定のアプリのチャージ分が利用された場合に、キックバック処理を実行してもよい。この場合、特定のアプリの利用を促進できる。
変形例5の決済システム1は、チャージが行われた店舗であるチャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、決済サービスにおけるキックバックの柔軟性が高まる。例えば、まだ決済サービスを導入していない店舗にメリットが発生するようにすれば、決済サービスを導入することを検討させやすくなる。
[5-6.変形例6]
例えば、変形例1で説明したように、処理実行部106は、電子マネーを保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。特典付与処理は、チャージ情報に基づいて実行されるようにすればよく、変形例1の例に限られない。例えば、チャージ情報に含まれる項目のうち、チャージ手段及びチャージ店舗の両方ではなく、チャージ手段又はチャージ店舗の何れか一方のみに基づいて、特典付与処理が実行されてもよい。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ手段のチャージ分が利用された場合に、チャージ店舗及び利用店舗に関係なく特典付与処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ手段のチャージ分が利用されると、どのチャージ店舗及びどの利用店舗だったとしても特典が付与されるので、特定のチャージ手段によるチャージを促進できる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用された場合に、チャージ手段及び利用店舗に関係なく特典付与処理を実行してもよい。この場合、特定のチャージ店舗におけるチャージ分が利用されると、どのチャージ手段及びどの利用店舗だったとしても特典が付与されるので、特定のチャージ店舗におけるチャージを促進できる。
なお、処理実行部106は、チャージ情報のうち、チャージ手段及びチャージ店舗以外の他の要素に基づいて、特典付与処理を実行してもよい。例えば、処理実行部106は、特定のチャージ日時のチャージ分が利用された場合に、特典付与処理を実行してもよい。この場合、夜間等のように電子マネーサーバ10の処理負荷が低い特定の時間帯にチャージを分散させることができる。
例えば、処理実行部106は、特定のチャージ額のチャージ分が利用された場合に、特典付与処理を実行してもよい。この場合、1万円以上といったある程度多くのチャージ額のチャージを促進できる。例えば、複数のアプリでチャージを可能とし、チャージが行われたアプリのアプリ識別情報をチャージ情報に含める場合には、処理実行部106は、特定のアプリのチャージ分が利用された場合に、特典付与処理を実行してもよい。この場合、特定のアプリの利用を促進できる。
変形例6の決済システム1は、電子マネーを保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、チャージ情報に応じた処理として実行する。これにより、電子マネーをチャージさせる動機付けをユーザに与えることができる。その結果、電子マネーの利用を促進できる。
[5-7.変形例7]
例えば、決済サービスでは、電子マネー及びポイントといった複数の決済手段を利用可能であってもよい。変形例7では、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの各々で、電子マネー及びポイントの利用が可能であるものとする。ユーザは、電子マネー及びポイントのうち、任意の方を選択して決済を実行できる。ユーザは、電子マネー及びポイントの両方を併用して決済を実行することもできる。変形例7では、同じ決済事業者により電子マネー及びポイントが提供される場合を説明するが、電子マネー及びポイントは、互いに異なる決済事業者により提供されてもよい。
図14は、変形例7における決済システム1の全体構成の一例を示す図である。図14のように、変形例7の決済システム1は、ポイントサーバ50を含む。ポイントサーバ50は、決済事業者のサーバコンピュータである。例えば、ポイントサーバ50は、制御部51、記憶部52、及び通信部53を含む。制御部51、記憶部52、及び通信部53の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
変形例7の第1店舗アプリは、第1店舗を利用するための第1モードと、第2店舗を利用するための第2モードと、が存在するものとする。ユーザが第1店舗アプリから第1モードと第2モードを切り替えるための操作(例えば、ホーム画面SC5に表示された何らかの画像を選択する操作)を行うと、第1モードと第2モードが切り替わる。例えば、第1モードで表示されるコードC51には、ポイント用のコードIDがコード化されるものとする。
ポイント用のコードIDは、電子マネー用のコードIDとは異なる。例えば、ポイント用のコードIDは、上4桁が「8888」であるものとする。コードIDの上4桁により、第1店舗端末30又は第2店舗端末40は、電子マネーが利用されようとしているのかポイントが利用されようとしているのかを特定できる。例えば、第1店舗端末30は、第1モードで表示されたコードC51を第1読取装置36で読み取ってポイント用のコードIDを取得すると、電子マネーサーバ10ではなく、ポイントサーバ50に対し、決済要求又はチャージ要求を送信する。
例えば、ポイントサーバ50は、第1店舗端末30から決済要求又はチャージ要求を受信すると、電子マネーサーバ10に対し、決済要求又はチャージ要求を送信する。電子マネーサーバ10のユーザデータベースDB1には、ポイント用のコードIDも格納されているものとする。電子マネーサーバ10は、ポイントサーバ50から決済要求又はチャージ要求を受信すると、決済又はチャージを実行する。ポイントサーバ50が決済又はチャージを仲介する点で実施形態とは異なるが、決済又はチャージ自体は、実施形態と同様にして行われるようにすればよい。
なお、第2モードで表示されるコードC51には、電子マネー用のコードIDがコード化されているものとする。第2モードで表示されたコードC51が読み取られた場合の処理は、基本的には実施形態と同様である。ただし、第1店舗アプリの第1モードと第2モードで手数料が異なるようにしてもよい。例えば、第2モードの場合には、決済事業者アプリと同様の手数料になってもよい。変形例7のように、決済システム1は、ポイントサーバ50が決済又はチャージを仲介するような構成を採用してもよい。このような構成によれば、第1店舗としては、ポイントカードの仕組みを導入すれば電子マネーにも対応できるようになる。
[5-8.変形例8]
例えば、本開示は、実施形態及び変形例1~7で説明した構成のうち、実施形態で説明したチャージ情報に応じた処理を実行する構成を前提としない構成も含む。変形例8では、当該構成を前提としない構成について説明する。
例えば、実施形態では、チャージが可能な決済手段を例に挙げたが、チャージの概念がない決済手段が決済サービスで利用可能であってもよい。ここでは、クレジットカードが決済手段に相当する場合を例に挙げる。例えば、決済事業者アプリのコードC21又は第1店舗アプリのコードC51が読み取られると、クレジットカードを利用した決済が実行される。この決済自体は、公知の処理を利用可能である。
変形例8では、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの各々で、クレジットカードを利用するクレジットカードモードと、電子マネーを利用する電子マネーモードと、を切り替えることができるものとするが、決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの各々は、電子マネーを利用できずに、クレジットカードだけを利用できるようにしてもよい。決済事業者アプリ及び第1店舗アプリの各々は、クレジットカード及び電子マネー以外の他の決済手段(例えば、ポイント、銀行口座、又は暗号資産)だけを利用できるようにしてもよい。
例えば、処理実行部106は、クレジットカードを利用した決済だったとしても、第1店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、チャージ情報に関係なく、手数料を軽減する手数料処理を実行してもよい。手数料処理自体は、実施形態で説明した通りである。変形例8では、どのようなチャージ分だったとしても、第1店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、手数料が軽減される。このような構成も、本開示の範囲内である。
例えば、処理実行部106は、クレジットカードを利用した決済だったとしても、第2店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、チャージ情報に関係なく、第1店舗に対するキックバックを発生させるキックバック処理を実行してもよい。キックバック処理自体は、実施形態で説明した通りである。変形例8では、どのようなチャージ分だったとしても、第2店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、キックバックが発生する。このような構成も、本開示の範囲内である。
例えば、処理実行部106は、クレジットカードを利用した決済だったとしても、第1店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、チャージ情報に関係なく、ユーザに特典を付与する特典付与処理を実行してもよい。特典付与処理自体は、変形例1で説明した通りである。変形例8では、どのようなチャージ分だったとしても、第1店舗で第1店舗アプリが利用された場合に、ユーザに特典が付与される。このような構成も、本開示の範囲内である。
変形例8の決済システム1のように、チャージ情報に関係なく、手数料処理、キックバック処理、及び特典付与処理の少なくとも1つを、利用アプリに応じて実行することでも、決済サービスの柔軟性が高まる。例えば、決済システム1は、決済時のチャージ分の優先度を利用アプリに応じて実行してもよく、この場合にも決済サービスの柔軟性が高まる。この場合、利用アプリごとに、優先度を示す優先度データDTが定義されているものとする。
[5-9.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、図2~図7の例では、バーコード及び二次元コードの両方が表示される場合を説明したが、バーコード又は二次元コードの何れか一方のみが表示されてもよい。バーコード又は二次元コード以外の他のタイプのコードが存在するのであれば、他のタイプのコードが表示されてもよい。例えば、決済事業者アプリからのチャージ分と、第1店舗アプリからのチャージ分と、が共通の残高で管理される場合を説明したが、これらのチャージ分は、互いに別々の残高で管理されてもよい。
例えば、第1店舗アプリが第2店舗で利用された場合には、第1運営会社と第2運営会社の間で取り決めた手数料が発生してもよい。例えば、第1店舗アプリではなく、第1運営会社の名義で発行されたICカード又は磁気カードで電子マネーが利用されてもよい。この場合、変形例7と同様に、ICカード又は磁気カードは、電子マネー用のカードではなく、ポイントカードとして発行されてもよい。ポイントサーバ50を仲介させることによって、ポイントカードだったとしても、電子マネーを利用させることができる。
例えば、決済事業者が、第1運営会社及び第2運営会社の両方とOEM契約を締結している場合には、第2店舗用の第2店舗アプリを開発してもよい。第2店舗アプリは、第2運営会社の名義で配信される。第2運営会社も、第1運営会社と同様、自身の電子マネーを管理するのではなく、第2店舗アプリからは決済事業者の電子マネーが利用されるようにしてもよい。この場合、第2店舗でも、第1店舗と同様に現金によるチャージが可能であってもよい。更に、第2運営会社に対しても、手数料処理及びキックバック処理といったメリットが発生してもよい。第1店舗アプリから電子マネーが利用される場合には、第1店舗におけるチャージ分が優先的に利用され、第2店舗アプリから電子マネーが利用される場合には、第2店舗におけるチャージ分が優先的に利用されるものとする。
例えば、決済事業者は、第1運営会社及び第2運営会社の両方とOEM契約を締結しなくてもよい。この場合、決済事業者アプリを利用して、第1店舗におけるチャージが可能であってもよい。決済サービスでは、決済事業者アプリだけを利用可能であってもよい。この場合にも、チャージ情報に応じた処理が実行されることによって、決済サービスの柔軟性が高まる。
例えば、電子マネーサーバ10で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。電子マネーサーバ10で実現されるものとして説明した機能は、ユーザ端末20、第1店舗端末30、第2店舗端末40、及びポイントサーバ50の少なくとも1つにより実現されてもよい。上記説明した機能は、決済システム1における少なくとも1つのコンピュータにより実現されるようにすればよい。
[6.付記]
例えば、本開示に係る決済システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
決済サービスで利用可能な決済手段に関するチャージを実行するチャージ実行部と、
前記チャージに関するチャージ情報を取得するチャージ情報取得部と、
前記決済手段に基づく決済が実行された場合に、前記チャージ情報に応じた処理を実行する処理実行部と、
を含む決済システム。
(2)
前記決済手段は、複数のチャージ手段の各々で前記チャージが可能であり、
前記チャージ情報は、前記複数のチャージ手段のうち、前記チャージで利用された前記チャージ手段を示し、
前記処理実行部は、前記チャージ情報が示す前記チャージ手段に応じた前記処理を実行する、
(1)に記載の決済システム。
(3)
前記決済手段は、複数の店舗の各々でチャージ可能であり、
前記チャージ情報は、前記複数の店舗のうち、前記チャージが行われた前記店舗であるチャージ店舗を示し、
前記処理実行部は、前記チャージ情報が示す前記チャージ店舗に応じた前記処理を実行する、
(1)又は(2)に記載の決済システム。
(4)
前記チャージ実行部は、前記決済手段を保有するユーザを識別可能なユーザ識別情報に関連付けて、前記チャージ情報をサーバに記録する、
(1)~(3)の何れかに記載の決済システム。
(5)
前記決済手段は、前記決済手段を保有するユーザのユーザ端末にインストールされた複数のアプリの各々で利用可能であり、
前記決済システムは、前記複数のアプリのうち、前記ユーザが利用した前記アプリである利用アプリを特定するアプリ特定部を更に含み、
前記処理実行部は、前記利用アプリに基づいて、前記処理を実行する、
(1)~(4)の何れかに記載の決済システム。
(6)
前記決済手段は、複数の店舗の各々で利用可能であり、
前記決済システムは、前記複数の店舗のうち、前記決済手段が利用された前記店舗である利用店舗を特定する利用店舗特定部を更に含み、
前記処理実行部は、前記利用店舗に基づいて、前記処理を実行する、
(1)~(5)の何れかに記載の決済システム。
(7)
前記チャージ情報は、前記チャージが行われた前記店舗であるチャージ店舗を示し、
前記処理実行部は、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、の関連性に基づいて、前記処理を実行する、
(6)に記載の決済システム。
(8)
前記処理実行部は、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連する場合に、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連しない場合よりも、前記決済に関する手数料を低くする手数料処理を、前記処理として実行する、
(7)に記載の決済システム。
(9)
前記決済手段は、前記チャージ店舗におけるチャージ分と、他のチャージによるチャージ分と、を有し、
前記決済システムは、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連する場合に、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連しない場合よりも、前記チャージ店舗におけるチャージ分の優先度が高くなるように、前記決済を実行する決済実行部を更に含む、
(7)又は(8)に記載の決済システム。
(10)
前記処理実行部は、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連しない場合に、前記チャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、前記処理として実行する、
(7)~(9)の何れかに記載の決済システム。
(11)
前記処理実行部は、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が関連する場合に、前記決済手段を保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、前記処理として実行する、
(7)~(10)の何れかに記載の決済システム。
(12)
前記処理実行部は、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が同じ場合と、前記チャージ店舗と、前記利用店舗と、が同じではないが共通の店舗グループに属する場合と、で前記処理を異ならせる、
(7)~(11)の何れかに記載の決済システム。
(13)
前記処理実行部は、前記決済に関する手数料を算出する手数料処理を、前記処理として実行する、
(1)~(12)の何れかに記載の決済システム。
(14)
前記決済手段は、複数のチャージ方法の各々によるチャージ分を有し、
前記決済システムは、前記複数のチャージ方法の各々に関連付けられた優先度に基づいて、前記決済を実行する決済実行部を更に含む、
(1)~(13)の何れかに記載の決済システム。
(15)
前記処理実行部は、前記チャージが行われた店舗であるチャージ店舗の運営会社にキックバックするキックバック処理を、前記処理として実行する、
(1)~(14)の何れかに記載の決済システム。
(16)
前記処理実行部は、前記決済手段を保有するユーザに特典を付与する特典付与処理を、前記処理として実行する、
(1)~(15)の何れかに記載の決済システム。
1 決済システム、N ネットワーク、10 電子マネーサーバ、11,21,31,41,51 制御部、12,22,32,42,52 記憶部、13,23,33,43,53 通信部、20 ユーザ端末、24,34,44 操作部、25,35,45 表示部、30 第1店舗端末、36 第1読取装置、40 第2店舗端末、46 第2読取装置、50 ポイントサーバ、100 データ記憶部、101 チャージ実行部、102 決済実行部、103 アプリ特定部、104 利用店舗特定部、105 チャージ情報取得部、106 処理実行部、200 データ記憶部、201 チャージ要求部、300 データ記憶部、301 チャージ要求部、302 決済要求部、400 データ記憶部、401 決済要求部、B22,B31,B32,B40 ボタン、C21,C51 コード、DB1 ユーザデータベース、DB2 決済データベース、DT 優先度データ、F30 入力欄、I10,I11 アイコン、I20 残高情報、SC1 ホーム画面、SC2 ホーム画面、SC3 チャージ画面、SC4 完了画面、SC5 ホーム画面。

Claims (7)

  1. 決済サービスで利用可能な複数のアプリのうち、ユーザが利用したアプリである利用アプリを特定する利用アプリ特定部と、
    複数の店舗のうち、前記利用アプリが利用された店舗である利用店舗を特定する利用店舗特定部と、
    前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づく処理を実行する処理実行部と、
    を含む決済システム。
  2. 前記処理実行部は、前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づいて、前記決済サービスに加盟する第1店舗の前記アプリである第1店舗アプリが前記第1店舗で利用された場合に、前記処理として、手数料を軽減する手数料処理を実行する、
    請求項1に記載の決済システム。
  3. 前記処理実行部は、前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づいて、前記決済サービスに加盟する第1店舗の前記アプリである第1店舗アプリが前記第1店舗とは異なる第2店舗で利用された場合に、前記処理として、前記第1店舗に対するキックバックを発生させるキックバック処理を実行する、
    請求項1に記載の決済システム。
  4. 前記処理実行部は、前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づいて、前記決済サービスに加盟する第1店舗の前記アプリである第1店舗アプリが前記第1店舗で利用された場合に、前記ユーザに特典を付与する特典付与処理を実行する、
    請求項1に記載の決済システム。
  5. 前記決済サービスを提供する決済事業者と、前記第1店舗を運営する第1運営会社と、の間では、前記決済サービスに関するOEM(Original Equipment Manufacturing)契約が締結され、
    前記第1店舗アプリは、前記OEM契約のもとで前記決済事業者の前記アプリである決済事業者アプリを流用して開発された開発された前記アプリである、
    請求項2~4の何れかに記載の決済システム。
  6. コンピュータが、
    決済サービスで利用可能な複数のアプリのうち、ユーザが利用したアプリである利用アプリを特定する利用アプリ特定ステップと、
    複数の店舗のうち、前記利用アプリが利用された店舗である利用店舗を特定する利用店舗特定ステップと、
    前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づく処理を実行する処理実行ステップと、
    を実行する決済方法。
  7. 決済サービスで利用可能な複数のアプリのうち、ユーザが利用したアプリである利用アプリを特定する利用アプリ特定部、
    複数の店舗のうち、前記利用アプリが利用された店舗である利用店舗を特定する利用店舗特定部、
    前記利用アプリと、前記利用店舗と、に基づく処理を実行する処理実行部、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

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