JP2024074278A - Lag-3およびpd-1/lag-3抗体 - Google Patents

Lag-3およびpd-1/lag-3抗体 Download PDF

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イーライ リリー アンド カンパニー
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Abstract

【課題】ヒトLAG-3に結合して刺激する抗体、並びにヒトPD-1及びヒトLAG-3の各々に結合して刺激する二重特異性抗体を提供する。
【解決手段】重鎖可変領域(VH)が、重鎖相補性決定領域(HCDR):特定のアミノ酸配列を含むHCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み;軽鎖可変領域(VL)が、軽鎖相補性決定領域(LCDR):特定のアミノ酸配列を含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む、VH及びVLを含むヒトLAG-3結合ドメインを含む抗体を提供する。また、ヒトLAG-3及びヒトPD-1の各々に結合する、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。
【選択図】なし

Description

本開示は、医学の分野に属する。特に、本開示は、ヒトLAG-3を刺激する新規抗体、並びにヒトLAG-3およびヒトPD-1の両方を刺激する新規二重特異性抗体、そのような抗体を含む組成物、並びに自己免疫疾患の治療のためにそのような抗体を使用する方法に関する。
免疫チェックポイント経路は、自己免疫応答および抗癌免疫応答の両方を調節する(Isakov,N.,J.Autoimmune Disorders 2016;2(2):17)。自己免疫疾患治療では、免疫応答が抑制されるように、免疫阻害経路の効果を促進する、すなわち、刺激することが望ましい。逆に、癌治療では、免疫応答が刺激されるように、免疫阻害経路の効果を阻害すること、すなわち、拮抗することが望ましい。
PD-1は、I型細胞膜タンパク質である。PD-1経路の活性化は、細胞増殖の低減、細胞生存の低減、および炎症性サイトカイン(例えば、IFNγ、TNFα、およびIL-2)の阻害などの免疫細胞活性化の阻害につながる。PD-1は、T細胞、B細胞、NKT細胞、単球、および樹状細胞などの直近に活性化された免疫細胞で発現し、その発現は、厳密に制御される。ヒト免疫応答の調節におけるPD-1介在性シグナル伝達の重要性は、アンタゴニストPD-1抗体での癌患者の治療の成功で実証された。更に、自己免疫疾患活性とPD-1経路(Mozaffarian,N.,et al.,2008)およびPD-1に対する自己抗体(Shi,H.,et al.,2017)との間には、他の既知の相関関係がある。ヒトPD-1アゴニスト抗体は当技術分野で公知である(例えば、国際公開第2019/168745号および国際公開第2020/247648号を参照)。
LAG-3(CD223)は、細胞表面阻害受容体である。LAG-3は、T細胞エフェクター機能を調節し、癌のためのLAG-3アンタゴニスト療法が評価されている(Lecocq Q,et al.,Int.J.Molec.Sci.2021;22(1):75;Chocarro L,et al.,Immuno-Oncology and Technology 2022;14(C):100079.doi:10.1016/j.iotech.2022.100079)。癌の治療のためのPD-1/LAG-3二重特異性アンタゴニスト抗体が開示されている。(Angin M,et al.,J.Immunol.2020;204(4):810-818)。LAG-3アゴニスト抗体は、開示されている((Angin M,et al.,J.Immunol.2020;204(4):810-818)。しかしながら、PD-1/LAG-3デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、以前に報告されていないと考えられる。
ヒトLAG-3に結合し、T細胞を枯渇させず、LAG-3シグナル伝達経路を刺激し、最適なアゴニスト活性のための望ましい会合速度および解離速度でヒトPD-1およびヒトLAG-3に結合し、PD-1およびLAG-3シグナル伝達経路の各々を同時に刺激し、T細胞の枯渇によるのではなくT細胞受容体シグナル伝達の下方調節を促進することによってT細胞増殖を低下させ、免疫学的に関連する状況でヒトPD-1およびヒトLAG-3を刺激してインビボ有効性を達成し、ヒトLAG-3アゴニスト抗体とヒトPD-1アゴニスト抗体との組み合わせの効果よりも大きいインビトロおよび/またはインビボでの効果を示し、自己免疫障害の治療および/または予防のための二重特異性分子として十分な効力を示し、ならびに/あるいは薬物切り替えのための有効な代替物を提供するデュアルアゴニスト抗体構築物に関する自己免疫疾患を治療する治療は知られておらず、別のヒトPD-1アゴニスト抗体またはヒトLAG-3アゴニスト抗体による自己免疫障害の治療中に、少なくとも1つの有害事象および/または無効性(特に、抗薬物抗体(ADA)が介在する有効性の低下)のために治療が中断される。
したがって、本開示は、新規ヒトLAG-3アゴニスト抗体および新規ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。
本開示は、操作されたヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を用いた免疫チェックポイント刺激による自己免疫および/または免疫寛容関連障害の予防、下方調節、または改善に有用な組成物および方法を提供することによって、当技術分野の進歩を提供する。本開示のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、好ましくは、免疫応答の適応性アームの阻害、抗原特異的免疫プロセスの廃止、およびそれによって、基礎疾患病理に直接対処することを通して、免疫病理を改善または回復することが可能であり得る。このような抗体の使用は、臨床的には、治療されている疾患の長期持続性または寛解をもたらし得る。
二重特異性分子の調製は、一般に、予測できない試みであることが知られている。例えば、IgG二重特異性抗体を生成するために2つの重鎖および2つの軽鎖を共発現させることにより、いくつかの誤った構築物および望ましくない副産物をもたらし得る(Lewis SM et al.,Nature Biotechnology 2014;32:191-202;Leaver-Fay A,et al.,Structure 2016;24:641-651)。したがって、本開示は、Fc受容体結合を減少させ、補体結合を最小限に抑え、酸化を最小限に抑え、ヘテロマブの構築物を促進し、ヒトLAG-3およびヒトPD-1と交差反応性を有し、自己免疫障害の少なくとも1つの前臨床モデルにおいてインビボ効力を示すヒトLAG-3/ヒトPD-1二重特異性分子を提供する。
本開示は、ヒトLAG-3に結合する抗体であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含む抗原結合ドメインを含み、
VHは、重鎖相補性決定領域(HCDR):配列番号1を含むHCDR1、配列番号2を含むHCDR2、および配列番号3を含むHCDR3を含み;
VLは、軽鎖相補性決定領域(LCDR):配列番号4を含むLCDR1、配列番号5を含むLCDR2、および配列番号6を含むLCDR3を含む、抗体を提供する。
好ましい一実施形態では、VHは、配列番号13を含み、VLは、配列番号14を含む。
好ましい一実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号15を含む定常重(CH)領域および配列番号16を含む定常軽(CL)領域を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号22を含む軽鎖(LC)、および配列番号37を含む重鎖(HC)を含み、配列番号37の328位のXは、リジン残基またはアラニン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号37の328位のXは、リジン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号37の328位のXは、アラニン残基である。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、(a)配列番号22を含むLC、および(b)配列番号21を含むHCを含む。別の好ましい実施形態では、抗体は、(a)配列番号22を含むLC、および(b)配列番号31を含むHCを含む。別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号21を含むHC、および配列番号22を含むLCを含む。
本開示はまた、ヒトLAG-3に結合する抗体であって、その抗体は、VHおよびVLを含む抗原結合ドメインを含み、
VHは、重鎖相補性決定領域:配列番号44を含むHCDR1、配列番号45を含むHCDR2、および配列番号47を含むHCDR3を含み;
VLは、軽鎖相補性決定領域:配列番号48を含むLCDR1、配列番号49を含むLCDR2、および配列番号50を含むLCDR3を含む、抗体を提供する。
好ましい一実施形態では、VHは、配列番号53を含み、VLは、配列番号56を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号58を含む定常重CH領域および配列番号60を含むCL領域を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号64を含むLC、および配列番号61を含むHCを含む。
本開示はまた、ヒトLAG-3に結合する抗体であって、その抗体は、VHおよびVLを含む抗原結合ドメインを含み、
VHは、重鎖相補性決定領域:配列番号51を含むHCDR1、配列番号52を含むHCDR2、および配列番号47を含むHCDR3を含み;
VLは、軽鎖相補性決定領域:配列番号48を含むLCDR1、配列番号49を含むLCDR2、および配列番号50を含むLCDR3を含む、抗体を提供する。
好ましい一実施形態では、VHは、配列番号54を含み、VLは、配列番号56を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号58を含むCH領域および配列番号60を含むCL領域を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、配列番号64を含むLC、および配列番号62を含むHCを含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3抗体は、ヒトIgG1またはIgG4アイソタイプである。別の好ましい実施形態では、抗体は、ヒトIgG1アイソタイプである。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3の抗原結合ドメインは、単鎖可変断片(scFv)である。
抗体のFc領域におけるリジンからアラニンへの置換は、ADCCおよびCDCを減少させるのに有用でありうる。本開示はまた、配列番号22または配列番号37の一方または両方をコードする配列を含む核酸であって、配列番号37における328位のXが、リジン残基またはアラニン残基である核酸を提供する。好ましい一実施形態では、配列番号37の328位のXは、リジン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号37の328位のXは、アラニン残基である。別の好ましい実施形態では、本開示は、核酸を含むベクターを提供する。
別の好ましい実施形態では、本開示は、配列番号22をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号37をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む組成物であって、配列番号37の328位のXが、リジン残基またはアラニン残基である、組成物を提供する。
本開示はまた、配列番号64または配列番号61の一方または両方をコードする配列を含む核酸を提供する。本開示はまた、配列番号64または配列番号62の一方または両方をコードする配列を含む核酸を提供する。
別の好ましい実施形態では、本開示は、配列番号64をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号61をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む組成物を提供する。
別の好ましい実施形態では、本開示は、配列番号64をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号62をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む組成物を提供する。
好ましい一実施形態では、本開示は、ベクターを含む細胞を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、組成物を含む細胞を提供する。別の好ましい実施形態では、細胞は哺乳動物細胞である。別の好ましい実施形態では、細胞または哺乳動物細胞は、単離される。別の好ましい実施形態では、本開示は、抗体が発現される条件下において、細胞を培養し、次いで発現された抗体を培養培地から回収することを含む、抗体を産生する方法を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、抗体が発現される条件下において、細胞を培養し、発現された抗体を培養培地から回収することによって産生される抗体を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、本発明のヒトLAG-3抗体を含む組成物を提供する。
本開示はまた、本発明のヒトLAG-3抗体、および医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体を含む医薬組成物を提供する。好ましい一実施形態では、医薬組成物は、アルギニンを含む。
本開示はまた、本発明のヒトLAG-3抗体、および医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体を含む医薬組成物のプレフィルドシリンジを提供する。好ましい一実施形態では、医薬組成物は、アルギニンを含む。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療を必要とする対象において自己免疫疾患を治療する方法であって、治療有効量の本発明のヒトLAG-3抗体を対象に投与することを含む方法を提供する。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、治療に使用するための本発明のヒトLAG-3抗体を提供する。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療に使用するための本発明のヒトLAG-3抗体を提供する。好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスの治療における使用のための、本発明のヒトLAG-3抗体を含む医薬組成物を提供する。好ましい一実施形態では、免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病または全身性エリテマトーデスを治療するための医薬の製造における、本発明のヒトLAG-3抗体の使用を提供する。
本開示はまた、ヒトPD-1に結合する抗体であって、その抗体が、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含む抗原結合ドメインを含み、
VHは、重鎖相補性決定領域(HCDR):配列番号7を含むHCDR1、配列番号8を含むHCDR2、および配列番号9を含むHCDR3を含み;
VLは、軽鎖相補性決定領域(LCDR):配列番号10を含むLCDR1、配列番号11を含むLCDR2、および配列番号12を含むLCDR3を含む、抗体を提供する。
好ましい一実施形態では、ヒトPD-1抗体VHは、配列番号17を含み、VLは、配列番号20を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、配列番号19を含む定常重(CH)領域および配列番号20を含む定常軽領域を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、配列番号24を含む軽鎖(LC)、および配列番号38を含む重鎖(HC)を含み、配列番号38の328位のXは、リジン残基またはアラニン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号38の328位のXは、リジン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号38の328位のXは、アラニン残基である。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、(a)配列番号24を含むLC、および(b)配列番号23を含むHCを含む。別の好ましい実施形態では、抗体は、(a)配列番号24を含むLC、および(b)配列番号32を含むHCを含む。別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、配列番号23を含む重鎖、および配列番号24を含む軽鎖を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体VHは、配列番号55を含み、VLは、配列番号57を含む。別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、配列番号59を含む定常重(CH)領域および配列番号20を含む定常軽領域を含む。別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、配列番号65を含む軽鎖、および配列番号63を含む重鎖を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1抗体は、ヒトIgG1またはIgG4アイソタイプである。別の好ましい実施形態では、抗体は、ヒトIgG1アイソタイプである。
別の好ましい実施形態では、ヒトPD-1の抗原結合ドメインは、単鎖可変断片(scFv)である。
本開示はまた、配列番号24または配列番号38をコードする配列を含む核酸であって、配列番号38における328位のXは、リジン残基またはアラニン残基である核酸を提供する。好ましい一実施形態では、配列番号38の328位のXは、リジン残基である。別の好ましい実施形態では、配列番号38の328位のXは、アラニン残基である。別の好ましい実施形態では、本開示は、核酸を含むベクターを提供する。
別の好ましい実施形態では、本開示は、配列番号24をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号38をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む組成物であって、配列番号38の328位のXが、リジン残基またはアラニン残基である、組成物を提供する。
本開示はまた、配列番号64または配列番号62をコードする配列を含む核酸を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、核酸を含むベクターを提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、配列番号64をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号62をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む組成物を提供する。
好ましい一実施形態では、本開示は、ベクターを含む細胞を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、組成物を含む細胞を提供する。別の好ましい実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。別の好ましい実施形態では、細胞または哺乳動物細胞は、単離される。別の好ましい実施形態では、本開示は、抗体が発現される条件下において細胞を培養し、次いで発現された抗体を培養培地から回収することを含む、抗体を産生する方法を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、抗体が発現される条件下において細胞を培養し、発現された抗体を培養培地から回収することによって産生される抗体を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、本発明のヒトPD-1抗体を含む組成物を提供する。
本開示はまた、デュアルアゴニスト抗体が、ヒトLAG-3およびヒトPD-1の各々に結合する、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。好ましい実施形態では、デュアルアゴニストは、ヒトLAG-3およびヒトPD-1に同時に結合する。別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニストは、同一のT細胞上のヒトLAG-3およびヒトPD-1に同時に結合する。
本開示はまた、配列番号41(ヒトLAG-3)のアミノ酸残基183~202を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合するヒトLAG-3アゴニスト抗体を提供する。本開示はまた、配列番号41のアミノ酸残基203~225を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合するヒトLAG-3アゴニスト抗体を提供する。本開示はまた、配列番号41のアミノ酸残基183~202および配列番号41のアミノ酸残基203~225を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合するヒトLAG-3アゴニスト抗体を提供する。
本開示はまた、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、二重特異性抗体のLAG-3結合部分が、配列番号41(ヒトLAG-3)のアミノ酸残基183~202を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合する、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。本開示はまた、ヒトLag-/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、二重特異性抗体のLAG-3結合部分が、配列番号41(ヒトLAG-3)のアミノ酸残基203~225を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合する、ヒトLag-/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。本開示はまた、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、二重特異性抗体のLAG-3結合部分が、配列番号41(ヒトLAG-3)のアミノ酸残基183~202および配列番号41のアミノ酸残基203~225を含むヒトLAG-3上のエピトープに結合する、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。
本開示はまた、本発明のヒトPD-1抗体、および医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体を含む医薬組成物を提供する。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療を必要とする対象において自己免疫疾患を治療する方法であって、治療有効量の本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を対象に投与することを含む方法を提供する。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。別の好ましい実施形態では、対象は、同一のT細胞またはT細胞の集団上のLAG-3およびPD-1の存在についてスクリーニングされている。別の好ましい実施形態では、対象は、LAG-3およびPD-1が両方とも同一のT細胞またはT細胞の集団上に存在するものとして同定されている。
本開示はまた、治療に使用するための本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療に使用するための本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスの治療における使用のための、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を含む医薬組成物を提供する。好ましい一実施形態では、免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病または全身性エリテマトーデスを治療するための医薬の製造における、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体の使用を提供する。
所望される質を促進する突然変異は、当業者に公知である。しかしながら、そのような突然変異があるとしても、いずれが、またはどれだけ多くのそのような突然変異が、いずれの特定の単一特異性抗体または二重特異性抗体の所望される質を促進するかを予測することはできない。本発明は、好ましい二重特異性抗体構築物、C1q結合の低減または排除、非特異的および自己相互作用の低減または排除、組成物または製剤の粘度の低減、脱アミド残基の排除、および免疫原性の低減の1つまたはそれ以上を促進するアミノ酸残基突然変異を含む抗体を提供する。
好ましい一実施形態では、LAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体のCDR(配列番号1~6)およびヒトPD-1アゴニスト抗体のCDRを含む。別の好ましい実施形態では、LAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体のCDR(配列番号1~6)および配列番号7~12のヒトPD-1アゴニスト抗体CDR配列を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、
(a)第1の重鎖可変領域(VH1)および第1の軽鎖可変領域(VL1)を含むヒトLAG-3に結合する第1の抗原結合ドメインであって、VH1が、配列番号1を含むHCDR1、配列番号2を含むHCDR2、および配列番号3を含むHCDR3を含み;VL1が、配列番号4を含むLCDR1、配列番号5を含むLCDR2、および配列番号6を含むLCDR3を含む、第1の抗原結合ドメイン;ならびに
(b)第2の重鎖可変領域(VH2)および第2の軽鎖可変領域(VL2)を含むヒトPD-1に結合する第2の抗原結合ドメインであって、VH2が、配列番号7を含むHCDR1、配列番号8を含むHCDR2、および配列番号9を含むHCDR3を含み;VL2が、配列番号10を含むLCDR1、配列番号11を含むLCDR2、および配列番号12を含むLCDR3を含む、第2の抗原結合ドメイン
を含む。
好ましい一実施形態では、VH1は、配列番号13を含み、VL1は、配列番号14を含む。別の好ましい実施形態では、VH2は、配列番号17を含み、VL2は、配列番号18を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、2つの重鎖および2つの軽鎖を含み、第1の重鎖(HC1)は、第1のVH1および第1の重鎖定常領域を含み、第1の軽鎖(LC1)は、VL1および第1の軽鎖定常領域を含み、第2の重鎖(HC2)は、第2のVH2および第2の重鎖定常領域を含み、第2の軽鎖(LC2)は、第2のVL2および第2の軽鎖定常領域を含む。別の好ましい実施形態では、第2の軽鎖(LC2)は、VL2および第2の軽鎖定常領域を含み、HC1は、鎖間ジスルフィド結合によってLC1に連結され、HC2は、鎖間ジスルフィド結合によってLC2に連結され、HC1は、鎖間ジスルフィド結合によってHC2に連結される。
別の好ましい実施形態では、HC1は、配列番号37を含み、配列番号37の328位のXは、リジンまたはアラニンであり、LC1は、配列番号22を含み、HC2は、配列番号38を含み、配列番号38の324位のXは、リジンまたはアラニンであり、LC2は、配列番号24を含む。
別の好ましい実施形態では、配列番号37の328位のXは、リジンであり、配列番号38の324位のXは、リジンである。別の好ましい実施形態では、配列番号37の328位のXは、アラニンであり、配列番号38の324位のXは、アラニンである。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号21を含む第1のHC1、配列番号22を含む第1のLC1、配列番号23を含む第2のHC2、および配列番号24を含む第2のLC2を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号21を含む第1のHC1、配列番号22を含む第1のLC1、配列番号23を含む第2のHC2、および配列番号24を含む第2のLC2を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号31を含む第1のHC1、配列番号22を含む第1のLC1、配列番号32を含む第2のHC2、および配列番号24を含む第2のLC2を含む。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号15を含む第1の定常重領域(CH1)、配列番号16を含む第1の定常軽領域(CL1)、配列番号19を含む第2の定常重領域(CH2)、および配列番号20を含む第2の定常軽領域(CL2)を含む。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号29を含むCH1、配列番号16を含むCL1、配列番号30を含むCH2、および配列番号20を含む第2の定常軽領域(CL2)を含む。
別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体の第1の抗原結合ドメインは、scFvであり、第2の抗原結合ドメインは、scFvである。
本開示はまた、配列番号22、24、37、および38のうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸であって、配列番号37の328位のXは、リジン残基またはアラニン残基であり、配列番号38の324位のXは、リジン残基またはアラニン残基であって、配列番号37のアミノ酸残基328がリジン残基である場合、配列番号38の324位のXは、リジン残基であり、配列番号37の328位のXがアラニン残基である場合、配列番号38の324位のXは、アラニン残基である、核酸を提供する。
本開示はまた、配列番号22、24、37および38のポリペプチドのうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を含む細胞であって、配列番号37の328位のXは、リジン残基またはアラニン残基であり、配列番号38のアミノ酸残基324は、リジン残基またはアラニン残基であって、配列番号37の328位のXがリジン残基である場合、配列番号38の324位のXは、リジン残基であり、配列番号37の328位のXがアラニン残基である場合、配列番号38の324位のXは、アラニン残基であり、細胞は、1つまたはそれ以上のポリペプチドを発現することができる、細胞を提供する。
本発明のLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体の別の好ましい実施形態では、LAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体のCDR(配列番号44、45および47~50)およびヒトPD-1アゴニスト抗体のCDRを含む。別の好ましい実施形態では、LAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体のCDR(配列番号44、45および47~50)および配列番号7、46および9~12のヒトPD-1アゴニスト抗体CDR配列を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、
(a)第1のVH1および第1のVL1を含むヒトLAG-3に結合する第1の抗原結合ドメインであって、VH1が、配列番号44を含むHCDR1、配列番号45を含むHCDR2、および配列番号47を含むHCDR3を含み;VL1が、配列番号48を含むLCDR1、配列番号49を含むLCDR2、および配列番号50を含むLCDR3を含む、第1の抗原結合ドメイン;ならびに
(b)第2のVH2および第2のVL2を含むヒトPD-1に結合する第2の抗原結合ドメインであって、VH2が、配列番号7を含むHCDR1、配列番号46を含むHCDR2、および配列番号9を含むHCDR3を含み;VL2が、配列番号10を含むLCDR1、配列番号11を含むLCDR2、および配列番号12を含むLCDR3を含む、第2の抗原結合ドメイン
を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号61を含む第1のHC1、配列番号64を含む第1のLC1、配列番号63を含む第2のHC1、および配列番号65を含む第2のLC1を含む。
別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、配列番号62を含む第1のHC1、配列番号64を含む第1のLC1、配列番号63を含む第2のHC1、および配列番号65を含む第2のLC1を含む。
別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体の第1の抗原結合ドメインは、scFvであり、第2の抗原結合ドメインは、scFvである。
本開示はまた、配列番号66、68、69および70のうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を提供する。本開示はまた、配列番号61、63、64および65のポリペプチドのうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を含む細胞を提供する。
本開示はまた、配列番号67~70の1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を提供する。本開示はまた、配列番号62~65のポリペプチドの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を含む細胞を提供する。
細胞の好ましい一実施形態では、細胞は哺乳動物細胞である。別の好ましい実施形態では、細胞または哺乳動物細胞は、単離される。別の好ましい実施形態では、本開示は、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体が発現される条件下において細胞を培養し、次いで発現された抗体を培養培地から回収することを含む、抗体を産生する方法を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体が発現される条件下において細胞を培養し、発現された抗体を培養培地から回収することによって産生される抗体を提供する。
本開示はまた、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体、および医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体を含む医薬組成物を提供する。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療を必要とする対象において自己免疫疾患を治療する方法であって、治療有効量の本発明の二重特異性抗体を対象に投与することを含む方法を提供する。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。別の好ましい実施形態では、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、対応する単一特異性ヒトLAG-3アゴニスト抗体と対応する単一特異性ヒトPD-1抗体との組み合わせの効果よりも大きい効果をインビトロおよび/またはインビボで示す。
本開示はまた、治療に使用するための本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療に使用するための本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を提供する。好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。好ましい一実施形態では、自己免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、自己免疫疾患の治療における使用のための、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を含む医薬組成物を提供する。好ましい実施形態では、自己免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、寛解期にある。
本開示はまた、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病または全身性エリテマトーデスを治療するための医薬の製造における、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体の使用を提供する。好ましい一実施形態では、免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、寛解期にある。
本明細書に記載の治療方法に言及する実施形態では、そのような実施形態はまた、その治療に使用するための、または代替的にその治療に使用するための医薬品の製造に使用するための、更なる実施形態でもある。
好ましい一実施形態では、本発明のヒトLAG-3抗体または本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、実質的に純粋である。別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3抗体または本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、無菌である。
本明細書で使用される「自己免疫疾患」という用語は、自己の細胞および/若しくは組織または移植された細胞および/若しくは組織に対する不適切または望ましくない免疫反応から生じる望ましくない状態を指す。「自己免疫疾患」という用語は、体液性または細胞性免疫応答によって媒介されるかにかかわらず、そのような状態を含むことを意味する。例示的な自己免疫疾患または障害は、これらに限定されないが、移植片対宿主病(GVHD)、固形臓器移植拒絶、血管炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、1型糖尿病(T1DM)、多発性硬化症(MS)、巨細胞性動脈炎(GCA)、乾癬(PsO)、乾癬性関節炎(PsA)、関節リウマチ(RA)、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎(UC)、強直性脊椎炎(AS)、シェーグレン症候群(SjS)、自己免疫性肝炎、強皮症、セリアック病、アディソン病、橋本病、グレーブス病、萎縮性胃炎/悪性貧血、後天性性腺機能低下症/不妊症、副甲状腺機能低下症、クームス陽性溶血性貧血、慢性アレルギー性疾患(喘息、花粉症、またはアレルギー性鼻炎など)、クローン病、男性または女性不妊症、ベーチェット病、ウェゲナー肉芽腫症、心筋炎、筋炎、リウマチ性多発筋痛症(PMR)、自然流産、白斑、アテローム性動脈硬化症、自己免疫性膵炎、水疱性類天疱瘡、慢性ウイルス感染症、および重症筋無力症を含む。本開示の目的のために、好ましい自己免疫疾患は、移植片対宿主病(GVHD)、固形臓器移植拒絶、血管炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、1型糖尿病(T1DM)、多発性硬化症(MS)、巨細胞性動脈炎(GCA)、乾癬(PsO)、乾癬性関節炎(PsA)、関節リウマチ(RA)、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎(UC)、強直性脊椎炎(AS)、シェーグレン症候群(SjS)、自己免疫性肝炎、および強皮症である。
好ましい実施形態では、免疫疾患は、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、関節リウマチである。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、潰瘍性大腸炎である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、1型糖尿病である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、全身性エリテマトーデスである。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、活動性疾患である。別の好ましい実施形態では、免疫疾患は、寛解期にある。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、ヒトLAG-3に結合するが、T細胞を枯渇させない。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、LAG-3シグナル伝達経路を刺激する。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、最適なアゴニスト活性のための望ましい会合速度および解離速度でヒトPD-1およびヒトLAG-3に結合する。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、PD-1およびLAG-3シグナル伝達経路の各々を同時に刺激する。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、T細胞の枯渇によるのではなく、T細胞受容体シグナル伝達の下方調節を促進することによって、T細胞増殖を減少させる。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、免疫学的に関連する状況においてヒトPD-1およびヒトLAG-3を刺激して、インビボ有効性を達成する。
別の好ましい実施形態では、本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、ヒトLAG-3アゴニスト抗体とヒトPD-1アゴニスト抗体との組み合わせの効果よりも大きい効果をインビトロおよび/またはインビボで示す。
本開示はまた、(a)本発明のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を、レポーター遺伝子の酵素アクセプターサブユニットに融合させたヒトPD-1の細胞外ドメインおよび酵素ドナーサブユニットに融合させたヒトLAG-3の細胞外ドメインを発現する細胞と接触させること;(b)接触させた細胞を、二重特異性抗体がヒトPD-1の細胞外ドメインおよびヒトLAG-3の細胞外ドメインに結合するのに適した条件下でインキュベートすること;(c)細胞をレポーター化合物と接触させること;(d)レポーター化合物の量をアッセイすること;および(e)細胞に結合する二重特異性抗体についてのIC50を決定することを含む方法を提供する。好ましい一実施形態では、レポーター遺伝子の酵素アクセプターサブユニットは、β-ガラクトシダーゼであり、酵素ドナーサブユニットは、β-ガラクトシダーゼのPK1酵素ドナーサブユニットである。別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体は、1)配列番号21の重鎖(HC)および配列番号22の軽鎖(LC)、ならびに2)配列番号23のHCおよび配列番号24のLCを含む。別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体は、1)配列番号31のHCおよび配列番号22のLC、ならびに2)配列番号32のHCおよび配列番号24のLCを含む。別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体は、1)配列番号61のHCおよび配列番号64のLC、ならびに2)配列番号63のHCおよび配列番号65のLCを含む。別の好ましい実施形態では、二重特異性抗体は、1)配列番号62のHCおよび配列番号64のLC、ならびに2)配列番号63のHCおよび配列番号65のLCを含む。
本明細書で使用される場合、「PD-1」は、プログラム細胞死1を指し、プログラム死1(PD-1;CD279)としても知られており、細胞外IgVドメイン、続いて膜貫通および細胞内ドメインを含有する拡張CD28/CTLA-4ファミリーに属するI型細胞膜タンパク質である。
本明細書で使用される場合、「hPD-1」または「ヒトPD-1」は、野生型ヒトPD-1、例えば、配列番号39に示されるアミノ酸配列を有する野生型ヒトPD-1(すなわち、NCBI参照配列NP_005009.2)を指す。
PD-1ポリペプチド「細胞外ドメイン」または「ECD」は、膜貫通および細胞質ドメインを本質的に含まないPD-1ポリペプチドの形態を指す。好ましくは、PD-1 ECDは、膜貫通および細胞質ドメインの1%未満を有し、より好ましくは、PD-1 ECDは、そのようなドメインの0.5%未満を有する。更により好ましくは、ヒトPD-1 ECDポリペプチドは、配列番号40に示される通りである。PD-1ポリペプチドECDは、当該技術分野で知られる方法を使用して調製され得る。あるいは、ヒトPD-1ポリペプチドECDは、Sino Biological(Beijing,China;参照番号10377-H08)およびR&D Systems(Minneapolis,MN,USA;cat.#8986-PD)などの様々な販売業者から商業的に購入され得る。
本明細書で使用される場合、「LAG-3」は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する、CD223としても知られるリンパ球活性化遺伝子3を指す。LAG-3、LAG3、Lag-3およびLag3という用語は同義である。
本明細書で使用される場合、「hLAG-3」または「ヒトLAG-3」は、野生型ヒトLAG-3、好ましくは、配列番号41に示されるアミノ酸配列を有する野生型ヒトLAG-3(すなわち、NCBI参照配列NP_002277)を指す。
LAG-3ポリペプチド「細胞外ドメイン」または「ECD」は、膜貫通および細胞質ドメインを本質的に含まないLAG-3ポリペプチドの形態を指す。好ましくは、LAG-3 ECDは、膜貫通および細胞質ドメインの1%未満を有し、より好ましくは、LAG-3 ECDは、そのようなドメインの0.5%未満を有する。更により好ましくは、ヒトLAG-3’ ECDポリペプチドは、配列番号42に示される通りである。LAG-3ポリペプチドECDは、当該技術分野で知られる方法を使用して調製され得る。あるいは、ヒトLAG-3ポリペプチドECDは、Bertyn Bioreagent(Rockville,MD,USA,Cat.No.32083)などの様々な販売業者から商業的に購入され得る。
本明細書で使用される場合、「ヒトPD-1アゴニスト抗体」は、ヒトPD-1に結合する抗体を指し、インビボで投与される場合、抗二本鎖DNA(ds-DNA)力価の低減、疾患スコアの低減、または炎症性サイトカインの低減などのうちの少なくとも1つの有意に低下した自己免疫活性をもたらす。
本明細書で使用される場合、「ヒトLAG-3アゴニスト抗体」は、ヒトLAG-3に結合する抗体を指し、インビボで投与される場合、抗二本鎖DNA(ds-DNA)力価の低減、疾患スコアの低減、または炎症性サイトカインの低減などの少なくとも1つの有意に低下した自己免疫活性をもたらす。好ましい一実施形態では、LAG-3アゴニスト抗体は「抗体E」であり、これは、配列番号21のHCおよび配列番号22のLCを有するヒトLAG-3結合アゴニスト抗体を指す。
別の好ましい実施形態では、LAG-3アゴニスト抗体は、配列番号31のHCおよび配列番号22のLCを有する抗体である抗体Eの変異体である。
別の好ましい実施形態では、LAG-3アゴニスト抗体は「抗体F」であり、これは、配列番号61のHCおよび配列番号64のLCを有するヒトLAG-3結合アゴニスト抗体を指す。
別の好ましい実施形態では、LAG-3アゴニスト抗体は、配列番号62のHCおよび配列番号64のLCを有する抗体である抗体Fの変異体である。
別の好ましい実施形態では、LAG-3アゴニスト抗体は、アミノ酸残基30にセリンからヒスチジンへの置換およびアミノ酸残基61にトレオニンからセリンへの置換を有する配列番号61のHCおよび配列番号64のLCを有する抗体である、本明細書で「抗体G」と呼ばれる抗体Fの変異体である。
本明細書で使用される場合、「ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体」は、(a)配列番号1~12、または(b)配列番号44、45および47~50並びに7、46および9~12のCDR配列を含む抗体を指す。好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は、1)配列番号13の可変重鎖(VH)配列および配列番号14の可変軽鎖(VL)配列、並びに2)配列番号17のVH配列および配列番号18のVL配列を含む。別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は「抗体A」であり、これは、1)配列番号21のHCおよび配列番号22のLC、並びに2)配列番号23のHCおよび配列番号24のLCを有するヒトPD-1結合およびヒトLAG-3結合デュアルアゴニスト抗体を指す。別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は「抗体B」であり、これは、1)配列番号31のHCおよび配列番号22のLC、並びに2)配列番号32のHCおよび配列番号24のLCを有するヒトPD-1結合およびヒトLAG-3結合抗体を指す。抗体AおよびBは、ヒトLAG-3上の同一のエピトープに結合する。
別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は、1)配列番号53の可変重鎖VH配列および配列番号56の可変軽鎖VL配列、並びに2)配列番号55のVH配列および配列番号57のVL配列を含む。別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は「抗体C」であり、これは、1)配列番号61のHCおよび配列番号64のLC、並びに2)配列番号63のHCおよび配列番号65のLCを有するヒトPD-1結合およびヒトLAG-3結合デュアルアゴニスト抗体を指す。抗体CおよびDは、抗体AおよびBが結合するヒトLAG-3上のエピトープとは異なる、ヒトLAG-3上の同一のエピトープに結合する。
好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は、1)配列番号54の可変重鎖VH配列および配列番号56の可変軽鎖VL配列、並びに2)配列番号55のVH配列および配列番号57のVL配列を含む。別の好ましい実施形態では、デュアルアゴニスト抗体は「抗体D」であり、これは、1)配列番号62のHCおよび配列番号64のLC、並びに2)配列番号63のHCおよび配列番号65のLCを有するヒトPD-1結合およびヒトLAG-3結合デュアルアゴニスト抗体を指す。
本明細書に開示される抗ヒトLAG-3/抗ヒトPD-1デュアルアゴニスト分子、例えば、デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、開示される最初のそのようなデュアルアゴニスト分子であると考えられる。
本明細書における開示は、同一のT細胞上にヒトLAG-3標的タンパク質およびPD-1標的タンパク質の両方を含有するT細胞集団の最初の報告であるとも考えられる。本明細書における開示は、ヒトLAG-3がCD4+T細胞上よりもCD8+T細胞上でより高度に発現され、ヒトPD-1がCD8+T細胞上よりもCD4+T細胞上でより高度に発現されるという最初の報告であるとも考えられる。本明細書における開示は、同一のT細胞上のヒトLAG-3標的タンパク質の濃度よりも高い濃度のヒトPD-1標的タンパク質を含有するT細胞集団の最初の報告であるとも考えられる。好ましい一実施形態では、T細胞の表面上のPD-1タンパク質対LAG-3タンパク質の比は、約2:1、約2.5:1、約3:1、約3.5:1、約4:1、約4.5:1、約5:1、約5.5:1または約6:1である。別の好ましい実施形態では、T細胞の表面上のPD-1タンパク質対LAG-3タンパク質の比は、約3:1~約5:1である。
本明細書で使用される場合、「抗体」という用語は、抗原に結合する免疫グロブリン分子を指す。抗体の実施形態には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性若しくは多重特異性抗体、またはコンジュゲート抗体が含まれる。抗体は、任意のクラス(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA)、および任意のサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)であってもよい。好ましい実施形態では、本発明の抗体または二重特異性抗体はIgG1である。
本開示の例示的な抗体は、4つのポリペプチド鎖:鎖間ジスルフィド結合を介して架橋される2つの重鎖(HC)および2つの軽鎖(LC)から構成された、免疫グロブリンG(IgG)型抗体である。4つのポリペプチド鎖の各々のアミノ末端部分は、抗原認識に主に関与する約100~125個以上のアミノ酸の可変領域を含む。4つのポリペプチド鎖の各々のカルボキシ末端部分は、エフェクター機能に主に関与する定常領域を含有する。各重鎖は、重鎖可変領域(VH)および重鎖定常領域から構成される。各軽鎖は、軽鎖可変領域(VL)および軽鎖定常領域から構成される。IgGアイソタイプは、サブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4)に更に分割され得る。
VHおよびVL領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる、より保存されている領域が局在する、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる超可変領域に更に細分することができる。CDRはタンパク質の表面上に露出しており、抗原結合特異性のための抗体の重要な領域である。各VHおよびVLは、3つのCDRおよび4つのFRから構成されており、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順序でアミノ末端からカルボキシ末端へと配置される。本明細書では、重鎖の3つのCDRを「HCDR1、HCDR2、およびHCDR3」と称し、軽鎖の3つのCDRを「LCDR1、LCDR2、およびLCDR3」と称する。CDRは、抗原との特異的相互作用を形成する残基の大部分を含有する。アミノ酸残基のCDRへの割り当ては、Kabat(Kabat et al.,「Sequences of Proteins of Immunological Interest」,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))、Chothia(Chothia et al.,「Canonical structures for the hypervariable regions of immunoglobulins」,Journal of Molecular Biology,196,901-917(1987)、Al-Lazikani et al.,「Standard conformations for the canonical structures of immunoglobulins」,Journal of Molecular Biology,273,927-948(1997))、North(North et al.,「A New Clustering of Antibody CDR Loop Conformations」,Journal of Molecular Biology,406,228-256(2011))、またはIMGT(the international ImMunoGeneTics database、www.imgt.orgで利用可能、Lefranc et al.,Nucleic Acids Res.1999;27:209-212参照)に記載されるものを含む、周知のスキームによって実施され得る。本明細書の開示では、Kabat法を使用してアミノ酸残基をCDRに割り当てる。
本開示の実施形態はまた、本明細書で使用される場合、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv断片、scFv抗体断片、scFab、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、Fd断片などの、抗原または抗原のエピトープと特異的に相互作用する能力を保持する抗体の少なくとも一部を含む、抗体断片または抗原結合断片を含む。
用語「抗原結合ドメイン」は、本明細書で使用される場合、抗原または抗原のエピトープに結合する部分を指す。例えば、本発明のヒトLAG-3抗体中の抗原結合ドメインは、ヒトLAG-3(配列番号41)またはその断片、例えば、LAG-3 ECD(配列番号42)に結合する。本発明の二重特異性抗体は、2つの抗原結合ドメインを含み、その一方は、ヒトLAG-3(配列番号41)またはその断片、例えば、LAG-3 ECD(配列番号42)に結合し、他方は、ヒトPD-1(配列番号39)またはその断片、例えば、PD-1 ECD(配列番号40)に結合する。
本明細書で使用される「二重特異性」という用語は、2つの異なる抗原結合ドメインを含む分子を指す。二重特異性結合分子は、2つの異なる抗原または同じ抗原の2つの異なるエピトープに結合することができる。二重特異性分子の例示的な実施形態は、本明細書に開示される二重特異性抗体を含む。
用語「刺激する」は、本明細書で使用される場合、抗体、抗体断片、または結合分子が、抗原に関連する1つまたはそれ以上の活性または機能を誘導または増加させる能力を指す。
好ましくは、本開示の抗体は、ヒトIgG1サブタイプであるFc部分を含有する。ヒトIgG1がFc-ガンマ受容体ファミリー(FcγR)およびC1qに結合することは周知である。これらの受容体との相互作用は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導することができる。好ましい実施形態では、本発明のモノクローナル抗ヒトLAG-3抗体は実質的なADCC活性を示さない。別の好ましい実施形態では、本発明のモノクローナル抗ヒトLAG-3抗体はADCC活性を示さない。別の好ましい実施形態では、本発明の抗ヒトLAG-3/抗ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、実質的なADCC活性を示さない。別の好ましい実施形態では、本発明の抗ヒトLAG-3/抗ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、ADCC活性を示さない。
好ましい実施形態では、本発明のモノクローナル抗ヒトLAG-3抗体は、T細胞を実質的に枯渇させない。別の好ましい実施形態では、本発明のモノクローナル抗ヒトLAG-3抗体は、T細胞を枯渇させない。別の好ましい実施形態では、本発明の抗ヒトLAG-3/抗ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、T細胞を実質的に枯渇させない。別の好ましい実施形態では、本発明の抗ヒトLAG-3/抗ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、T細胞を枯渇させない。
CH領域をコードする単離DNAは、VHをコードするDNAを、重鎖定常領域をコードする別のDNA分子に作動可能に連結することによって、完全長重鎖遺伝子に変換することができる。ヒトおよび他の哺乳動物の重鎖定常領域遺伝子の配列は、当該技術分野において既知である。これらの領域を包含するDNAフラグメントは、例えば、標準的なPCR増幅によって取得され得る。
VL領域をコードする単離DNAは、VLをコードするDNAを、軽鎖定常領域をコードする別のDNA分子に作動可能に連結することによって、完全長軽鎖遺伝子に変換され得る。ヒトおよび他の哺乳動物の軽鎖定常領域遺伝子の配列は、当該技術分野において既知である。これらの領域を包含するDNAフラグメントは、標準的なPCR増幅によって取得され得る。軽鎖定常領域は、カッパまたはラムダ定常領域であることができる。好ましい一実施形態では、本発明の抗LAG-3抗体の軽鎖定常領域はカッパ定常領域である。別の好ましい実施形態では、本発明の抗LAG-3/抗PD-1デュアルアゴニスト抗体について、抗LAG-3アームの軽鎖定常領域はカッパ定常領域であり、抗PD-1アームの軽鎖定常領域はラムダ定常領域である。
「核酸」または「ポリヌクレオチド」という用語は、本明細書で互換的に使用される場合、天然ヌクレオチド、修飾ヌクレオチド、および/またはヌクレオチドの類似体を組み込んだDNA、cDNA、およびRNA分子等の一本鎖および/または二本鎖ヌクレオチド含有分子を含むヌクレオチドのポリマーを指す。本開示のポリヌクレオチドはまた、例えば、DNA若しくはRNAポリメラーゼまたは合成反応によってその中に組み込まれた基質を含んでもよい。
本開示のポリヌクレオチドは、配列が発現制御配列に作動可能に連結された後に宿主細胞において発現し得る。発現ベクターは、典型的には、エピソーム、または宿主染色体DNAの一体化した部分のいずれかとして、宿主生物中で複製可能である。一般に、発現ベクターは、所望のDNA配列で形質転換されたそれらの細胞の検出を可能にするために、選択マーカー、例えば、テトラサイクリン、ネオマイシン、およびジヒドロ葉酸レダクターゼを含む。
本開示の抗体は、哺乳動物細胞において容易に産生することができ、この非限定的な例は、CHO、NS0、HEK293、またはCOS細胞を含む。宿主細胞は、当該技術分野において周知の技術を使用して培養される。
目的のポリヌクレオチド配列(例えば、抗体のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドおよび発現制御配列)を含むベクターは、細胞宿主のタイプに応じて異なる周知の方法によって宿主細胞に導入することができる。
タンパク質精製の様々な方法は、抗体を含むがこれらに限定されないタンパク質を精製するために使用されることができ、そのような方法は、当該技術分野で知られている。
本開示の別の実施形態では、細胞、抗体、または抗体をコードする核酸は単離形態で提供される。本明細書で使用する場合、「単離」という用語は、細胞環境で見出される任意の他の高分子種を含まないか、または実質的に含まない、細胞、タンパク質、ペプチド、または核酸を指す。「実質的に含まない」とは、本明細書中で使用する場合、目的のタンパク質、ペプチド、または核酸が(モル基準で)80%超、好ましくは90%超、より好ましくは95%超の対象の高分子種を含むことを意味する。
本開示の抗体、またはそれを含む医薬組成物は、非経口経路によって投与されることができ、この非限定的な例は、皮下投与および静脈内投与である。本開示の抗体は、医薬的に許容され得る担体、希釈剤、または賦形剤とともに単回投与または複数回投与で患者に単独で投与され得る。本開示の医薬組成物は、当技術分野で周知の方法(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,22nd ed.(2012),A.Loyd et al.,Pharmaceutical Press)によって調製することができ、本明細書に開示される抗体、および1つまたはそれ以上の医薬的に許容され得る担体、希釈剤、または賦形剤を含むことができる。
ヒトPD-1(配列番号39)またはヒトPD-1 ECD、好ましくは、配列番号40に示されるヒトPD-1 ECDについてのヒトPD-1アゴニスト抗体の親和性に関して本明細書で使用される、「ヒトPD-1に結合する」とは、他に示されない限り、これに限定されないが、25℃または37℃での表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約1×10-7M、約1x10-8M、約1x10-9M、約5x10-9M、または約1x10-10MのKを意味することが意図される。より好ましくは、本開示のヒトPD-1アゴニスト抗体は、ヒトPD-1(すなわち、配列番号39)またはヒトPD-1 ECD(例えば、配列番号40)に、25℃または37℃でのSPRバイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約1x10-8M~約5x10-10MのKで結合する。更により好ましくは、そのような抗体は、ヒトPD-1(すなわち、配列番号39)またはヒトPD-1 ECD(例えば、配列番号40)についての、25℃または37℃でのSPRバイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約5x10-8M~約5x10-10Mの親和性を有するであろう。更により好ましくは、そのような抗体は、それぞれ(本質的に本明細書に記載されるBIAcore(登録商標)8Kを使用するSPRによって決定されるように)、約1.0x10-4~約1.0x10-3および約1.3x10~約2.0×10のヒトPD-1 ECD(例えば、配列番号40)のKonおよびKoff値を有するであろう。
ヒトLAG-3(配列番号41)またはヒトLAG-3 ECD、好ましくは、配列番号42に示されるヒトLAG-3 ECDについてのヒトLAG-3アゴニスト抗体の親和性に関して本明細書で使用される、「ヒトLAG-3に結合する」とは、他に示されない限り、これに限定されないが、25℃または37℃での表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約1×10-7M、約1x10-8M、約1x10-9M、約5x10-9M、または約1x10-10MのKを意味することが意図される。より好ましくは、本開示のヒトLAG-3アゴニスト抗体は、ヒトLAG-3(すなわち、配列番号41)またはヒトLAG-3(例えば、配列番号42)に、25℃または37℃でのSPRバイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約1x10-8M~約5x10-10MのKで結合する。更により好ましくは、そのような抗体は、ヒトLAG-3(すなわち、配列番号41)またはヒトLAG-3(例えば、配列番号42)についての、25℃または37℃でのSPRバイオセンサーの使用を含む、当該技術分野で知られる方法によって、および/または本質的に本明細書に記載される方法によって決定されるように、約5x10-8M~約5x10-10Mの親和性を有するであろう。更により好ましくは、そのような抗体は、それぞれ(本質的に本明細書に記載されるBIAcore(登録商標)8Kを使用するSPRによって決定されるように)、約1.0x10-4~約1.0x10-3および約1.3x10~約2.0×10のヒトLAG-3ECD(例えば、配列番号40)のKonおよびKoff値を有するであろう。
本明細書で特に示されない限り、「LAG-3」は、ヒトLAG-3を指し、「PD-1」は、ヒトPD-1を指す。
本明細書で使用される、「結合する」という用語は、2つの分子、例えば、本発明の抗体とLAG-3、PD-1、またはLAG-3とPD-1の両方との間の分子相互作用を指す。「二重特異性結合」という用語は、ヒトLAG-3およびヒトPD-1への結合を指す。
「選択的に結合する」または「特異的に結合する」という用語は、本発明の抗体が、ヒトLAG-3、若しくはPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1に、他の物質よりもより頻繁に、より迅速に、より長い持続時間で、より大きな親和性で、または上記のいくつかの組み合わせで相互作用することを意味する。一実施形態では、「特異的に結合する」は、本発明の抗体がヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に、約0.1mM以下のKで結合することを意味する。別の実施形態では、「特異的に結合する」は、本発明の抗体がヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に、約0.01mM以下のKで結合することを意味する。別の実施形態では、「特異的に結合する」は、本発明の抗体がヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に、約0.001mM以下のKで結合することを意味する。別の実施形態では、「特異的に結合する」は、本発明の抗体がヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に、約0.0001mM以下のKで結合することを意味する。別の実施形態では、本発明の抗体は、抗体がヒトPD-1に結合するKとは異なるKでヒトLAG-3に結合する。別の実施形態では、抗体は、ヒトPD-1に結合するよりも約10倍強くヒトLAG-3に結合する。
一実施形態では、本発明の抗体は、ヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に結合するscFv分子である。別の実施形態では、scFv分子は、ヒトLAG-3、若しくはヒトPD-1、またはヒトLAG-3とヒトPD-1の両方に特異的に結合する。
本明細書で使用される「実質的に純粋な」という用語は、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%混入物質が含まれていない材料、例えば、本発明の抗体を指す。
「LAG-3」の類義語は、LAG-3およびCD223である。
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、記述された値または値の範囲のプラスまたはマイナス10パーセントを意味する。例えば、「約」12は、10.8(両端を含む)~13.2(両端を含む)の範囲の値を含み;約10重量%は、9(両端を含む)~11(両端を含む)重量%等を含む組成物を包含する。
本明細書で使用される場合、「適応性免疫」という用語は、免疫応答のアームを含み、これは、免疫応答の生来のアームとは対照的に、抗原特異的であり、同じ抗原での再刺激時に増強された二次抗原特異的免疫応答を示す。
「治療すること(treating)」(または「治療する(treat)」または「治療(treatment)」)という用語は、既存の症状、障害、状態、または疾患の進行または重症度を遅延、妨害、抑制、緩和、停止、軽減、または反転させることを指す。
「有効量」とは、研究者、医師、または他の臨床医によって探索されている組織、系、動物、哺乳動物、またはヒトの生物学的若しくは医学的反応、または所望の治療効果を誘発する本発明の抗体、またはそのような抗体を含む医薬組成物の量を意味する。抗体の有効量は、個体の病状、年齢、性別、および体重、並びに個体における所望の応答を誘発する抗体の能力などの因子に応じて変動し得る。有効量はまた、抗体の任意の毒性効果または有害効果よりも治療的に有益な効果が上回る量である。そのような利益には、移植された臓器の免疫寛容の増加;安定化された自己免疫疾患または障害;または自己免疫障害の徴候や症状の改善などのいずれか1つまたはそれ以上が含まれる。有効量は、既知技法の使用によって、かつ同様の状況下で得られる結果を観察することによって、当業者によって容易に決定することができる。患者についての有効量を決定する際に、多数の因子が、担当診断医によって考慮され、これらの因子としては、患者のサイズ、年齢、および全般的な健康状態;関連する特定の疾患または障害;疾患若しくは障害の程度、または関与、または重症度;個々の患者の応答、投与される特定の化合物;投与様式;投与される調製物の生物学的利用能特性;選択された投与レジメン;併用薬の使用;並びに他の関連する状況が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の抗体を投与するための投薬計画は、最適な所望の反応(例えば、治療効果)を提供するように調整され得る。
本明細書で使用される場合、患者の「有効応答」、または治療に対する患者の「応答性」という用語は、本開示の抗体の投与の際に患者に付与される臨床上または治療上の利益を指す。そのような利益には、以下:移植された臓器の免疫寛容の増加;安定化された自己免疫疾患または障害;または自己免疫障害の徴候や症状の改善などのいずれか1つまたはそれ以上が含まれる。
本明細書に開示される方法の潜在的な利点は、許容される忍容性、毒性、および/または有害事象を含む許容される安全性プロファイルで自己免疫障害に罹患している患者において著しいおよび/または長期の緩和をもたらす可能性であり、したがって患者は、全体的な治療方法から利点を得る。本開示の治療の有効性は、これらに限定されないが、American College of Rheumatology(ACR)20、ACR50、ACR70、Psoriasis Area and Severity Index(PASI)50、PASI75、PASI90、PASI100、Systemic Lupus Erythmatosus Disease Activity Index(SLEDAI)を含む、様々な自己免疫障害のための治療を評価する際に一般的に使用される様々なエンドポイントによって測定することができる。例えば、免疫細胞活性化マーカー、炎症の尺度、細胞周期依存性バイオマーカー測定視覚化、および/または疼痛評価を通した応答の測定を含む、本開示の任意の特定の療法の有効性を決定することへの様々な他のアプローチを任意に使用することができる。
本明細書で使用される場合、「修飾ヒトIgG1」という用語は、少なくとも1つのヒトFcガンマ受容体へのヒトIgG1の結合を低減するように操作されたヒトIgG1を意味する。典型的には、これは、Fcガンマ受容体、例えば、P329A、L234AおよびL235A突然変異への抗体の結合の低減につながる残基を変異させることによって実施される。
インビトロでLAG-3活性をアッセイするための方法は当業者に公知である(例えば、Angin M,et al.,J.Immunol.2020;204(4):810-818)。
PD-1活性をインビトロでアッセイするための方法は、当業者に公知である(例えば、Carpenito et al.,J Immunother Cancer 2018;6(1):31)。
免疫活性のインビボマウスモデルは、本明細書に示されるように、および開示されるように、当業者に周知である(例えば、Vincelette J,et al.,Arthritis Res Ther.2007;9(6):R123.doi:10.1186/ar2331)。
本開示のDNA分子は、本開示の抗体中のポリペプチドのうちの少なくとも1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする非天然ポリヌクレオチド配列を含む、DNA分子である。
本開示のポリヌクレオチドは、配列が発現制御配列に作動可能に連結された後に宿主細胞において発現され得る。発現ベクターは、典型的には、エピソーム、または宿主染色体DNAの一体化した部分のいずれかとして、宿主生物中で複製可能である。一般的に、発現ベクターは、所望のDNA配列で形質転換されたそれらの細胞の検出を可能にするために、選択マーカー、例えば、テトラサイクリン、ネオマイシン、およびジヒドロ葉酸レダクターゼを含有する。
目的のポリヌクレオチド配列(例えば、本発明の抗体のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドおよび発現制御配列)を含有する発現ベクターは、宿主細胞のタイプに応じて異なる既知の方法によって宿主細胞に導入することができる。
本開示の抗体は、哺乳動物宿主細胞において容易に産生され得、この非限定的な例には、CHO、NS0、HEK293、またはCOS細胞が含まれる。宿主細胞は、当該技術分野において既知の技術を使用して培養され得る。
タンパク質精製の様々な方法を用いて本開示の抗体を精製してもよく、そのような方法は、当該技術分野において既知であり、例えば、Deutscher,Methods in Enzymology 182:83-89(1990)およびScopes,Protein Purification:Principles and Practice,3rd Edition,Springer,NY(1994)に記載される。
本明細書で参照される配列は、表1aおよび1bに列記される配列番号に従って番号付けされる。表1aおよび1b中の配列は、他に示されない限り、アミノ酸配列である。
Figure 2024074278000001
Figure 2024074278000002
配列番号15および29は、配列番号15がアミノ酸残基205位にリジンを含み、配列番号29が205位にアラニン残基を含むことを除いて、同一である。
配列番号19および30は、配列番号19がアミノ酸残基205位にリジンを含み、配列番号30が205位にアラニン残基を含むことを除いて、同一である。
配列番号21および31は、配列番号21がアミノ酸残基328位にリジンを含み、配列番号31が328位にアラニン残基を含むことを除いて、同一である。
配列番号23および32は、配列番号23がアミノ酸残基324位にリジンを含み、配列番号32が324位にアラニン残基を含むことを除いて、同一である。
配列番号35(LAG-3_CH_X)は、コンセンサス配列であり、アミノ酸残基205位にX残基を含有し、これは配列番号15の205位のリジン残基および配列番号29の205位のアラニン残基にそれぞれ対応する。
配列番号36(PD-1_CH_X)は、コンセンサス配列であり、アミノ酸残基205位にX残基を含有し、これはそれぞれ、配列番号29の205位のリジン残基および配列番号30の205位のアラニン残基に対応する。
配列番号37(LAG-3_HC_X)は、コンセンサス配列であり、アミノ酸残基328位にX残基を含有し、これはそれぞれ配列番号21の328位のリジン残基および配列番号31の328位のアラニン残基に対応する。
配列番号38(PD-1_HC_X)は、コンセンサス配列であり、アミノ酸残基324にX残基を含有し、これはそれぞれ、配列番号23の324位のリジン残基および配列番号32の324位のアラニン残基に対応する。
抗体発現および精製
本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体および本開示のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、基本的に以下のように発現および精製され得る。最適な所定の重鎖:軽鎖ベクター比率を使用して抗体を分泌するための発現系、または重鎖および軽鎖の両方をコードする単一のベクター系で、HEK293またはCHOなどの適切な宿主細胞を、一過的または安定的のいずれかでトランスフェクトしてもよい。本開示の抗体または二重特異性抗体は、重鎖および軽鎖(本発明のヒトLAG-3アゴニスト抗体の場合)、または第1の重鎖、第1の軽鎖、第2の重鎖および第2の軽鎖(本開示のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体の場合)をコードする1つまたはそれ以上のDNA分子を使用して抗体を分泌するための発現系で一過的または安定的のいずれかでトランスフェクトされ得る。
抗体は、多くの一般的に使用される技術のうちの1つを使用して精製され得る。例えば、培地は、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)のような適合緩衝液で平衡化された、MabSelectカラム(GE Healthcare)、またはKappaSelectカラム(GE Healthcare)に簡便に適用され得る。カラムは、非特異的結合成分を除去するために洗浄され得る。結合抗体は、例えば、pH勾配(20mMのトリス緩衝液(pH7.0)から10mMのクエン酸ナトリウム緩衝液(pH3.0)、またはリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)から100mMのグリシン緩衝液(pH3.0)など)によって溶出され得る。抗体画分は、紫外線吸光度またはSDS-PAGEなどによって検出され得、次いで、プールされてもよい。意図する使用に応じて、更なる精製は任意選択的である。精製抗体は、一般的な技術を使用して濃縮および/または滅菌濾過され得る。可溶性凝集体、多量体および誤対合は、サイズ排除、疎水性相互作用、イオン交換、マルチモーダル、親和性またはヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーを含む一般的な技術によって効果的に除去され得る。精製抗体は、-70℃で直ちに凍結されてもよく、または凍結乾燥されてもよい。
ヒトLAG-3およびヒトPD-1への結合
Biacore(登録商標)T200(Cytiva,Marlborough,MA)を用いて、LAG-3可溶性細胞外ドメイン(ECD)に対するLAG-3抗体の結合速度および親和性、並びに可溶性LAG-3-ECDおよびPD-1-ECDに対する二重特異性抗体(ヒト:Sino Biologicals、カタログ番号10377-H08H;カニクイザル:Sino Biologicals、カタログ番号90311-C08H)を表面プラズモン共鳴法によって測定した。試料を、5g/LのBSA(Jackson ImmunoResearchカタログ番号001-000-161)ランニング緩衝液を含むHBS-EP+(10mM Hepes、150mM NaCl、3mM EDTA、0.05%Tween-20、pH7.6)(Teknovaカタログ番号H8022)中で希釈した。PrismA Series S Sensorチップ(カタログ番号29650263)はCytivaから購入する。
結合を抗体捕捉法によって多サイクル速度論を使用して評価した。各サイクルは、PrismAチップへの抗体捕捉のためには10μL/分、分析物の会合(120秒の接触時間)および解離(900秒)のためには100μL/分の流速で、37℃または25℃のいずれかで実施した。各サイクルは以下の工程からなった:フローセル上に125RU(LAG-3アーム)、294RU(PD-1アーム)および63RU(LAG-3抗体)のRmax値を標的とするHBS-EP+中に1μg/mLの二重特異性抗体の注入、HBS-EP+中への分析物の注入(ヒトPD-1-ECD-His(配列番号40)およびヒトLAG-3-His(配列番号42)の両方について2倍連続希釈により62.5nM~0.25nMの濃度範囲)、続いて900秒間の解離期、および10μL/分の流速を利用して60秒間の接触時間にわたって10μLの10mMグリシン塩酸塩、pH1.5を使用した再生。全ての分析物濃度を、単量体分子量(MW)値を利用して決定した。LAG-3-ECDおよびPD-1-ECDの会合速度(kon)および解離速度(koff)を、0nMブランク減算に加えてフローセル1の参照減算による二重参照を使用して評価し、BIAevaluationソフトウェアバージョン4.1で「1:1(ラングミュア)結合」モデルに当てはめた。解離定数(K)を、関係K=Koff/Konに従って結合速度から算出した。化学量論=[RUmax/RU捕捉]/[MW分析物/MW抗体](式中、MW抗体Aは150kDaである)。値を、平均±標準偏差として報告する。
上記のように本質的に行われた実験では、表2および表3の結果が得られた。表2aの結果は、抗体EがヒトおよびカニクイザルLAG-3-ECDに結合したことを実証している。表2bの結果は、抗体FがヒトLAG-3-ECDに結合したことを実証している。表2cの結果は、抗体Gがヒトに結合し、試験した濃度ではカニクイザルLAG-3-ECDに結合しなかったことを実証している。表3aの結果は、抗体AがヒトPD-1-ECD、ヒトLAG-3-ECD、カニクイザルPD-1-ECDおよびカニクイザルLAG-3-ECDに結合したことを実証している。表3bの結果は、抗体BがヒトPD-1-ECD、ヒトLAG-3-ECD、カニクイザルPD-1-ECDおよびカニクイザルLAG-3-ECDに結合したことを実証している。表3cの結果は、抗体CがヒトPD-1-ECDおよびヒトLAG-3-ECDに結合したことを実証している。表3dの結果は、抗体DがヒトPD-1-ECDおよびヒトLAG-3-ECDに結合したことを実証している。
Figure 2024074278000003
Figure 2024074278000004

1000nMまで結合が観察されず。
Figure 2024074278000005

1000nMまで結合が観察されず。
Figure 2024074278000006

SS:定常状態平衡モデル。速いオン速度および速いオフ速度に起因して、動態パラメータを適合させることができない。
Figure 2024074278000007
Figure 2024074278000008
Figure 2024074278000009
末梢単核細胞結合アッセイ
細胞表面ヒトまたはカニクイザルLAG-3/PD-1に結合する本明細書に開示されるヒトLAG-3/PD-1デュアルアゴニスト抗体の能力は、フローサイトメトリーアッセイを使用して測定することができる。
簡単に説明すると、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を、健康なヒトTrima LRS(San Diego Blood Bank;San Diego,CA)から、Ficoll(GE Healthcare#17144002)を使用して単離し、0.5ug/mLプレート結合抗CD3(Biolegend#300302)を用いて3日間、完全RPMI(RPMI、Corning #MT10041CV;10% FCS、Corning#MT35011CV;1XGlutamax、Gibco#35050061;1XP/S、Corning#30002CI;1XBME、Gibco#21985023;1XMEM、Gibco#11140050、1Xピルビン酸ナトリウム、Corning#25-000-CI)中、37℃ 5% CO2で活性化した。
カニクイザルPBMCを、PBS中の90%Ficoll(Corning#21-031-CM)を使用して全血液(BioIVT#NHP01WBK2-0000861)から単離し、上記のように、2ug/mLプレート結合抗CD3(BD#551916)を用いて3日間、RPMI中で活性化した。
細胞を、それぞれの標識抗体(Invitrogen#S20026、Invitrogen#C20029)の10~12ポイント、3倍連続希釈物と共に4℃で30分間インキュベートした(PBS+2% FCS中、30ug/mLで開始し、以下を含有する:CD4 eBioscience#12-0047-42またはBiolegend#344634;CD8 eBioscience#25-0088-42;ヒト細胞についてCD3 eBioscience 56-0038-82、カニクイザル細胞についてBD#557917;ヒト細胞についてCD33 eBioscience 45-0338-42;Live/Dead eBioscience#65-0865-18。完全に洗浄した後、細胞をBD FortessaまたはFortessa X20サイトメーターで処理し、データをFlowjoソフトウェア(BD Biosciences)で分析した。それぞれの抗体によって結合された細胞のパーセントを定量し、Prism(Graphpad,San Diego,CA)でグラフ化する。
本質的に上記のように行われた実験では、表4のデータが得られた。抗体Aおよび抗体Bは、表4a(n=3)に示されるように、細胞膜発現ヒトLAG-3/PD-1およびカニクイザルLAG-3/PD-1に結合した。抗体Cおよび抗体Dは、表4b(n=3)に示されるように、細胞膜発現ヒトLAG-3/PD-1およびカニクイザルLAG-3/PD-1に結合した。抗体Eおよび抗体Fは、表4c(n=3)に示されるように、細胞膜発現ヒトLAG-3に結合した。
Figure 2024074278000010
Figure 2024074278000011
Figure 2024074278000012
PD-1およびLAG-3二量体化アッセイ
PD-1およびLAG-3の二量体化の誘導を、細胞ベースの酵素断片相補性アッセイにおいて測定した。このアッセイでは、2つの受容体を一緒に近接させることにより、測定可能な発光シグナルが用量依存的に誘導される。
アッセイのために、細胞株およびアッセイ成分を含むPathHunter(登録商標)U2OS PD-1/LAG-3二量体化アッセイ(Eurofins DiscoveRx)を利用した。細胞株は、β-ガラクトシダーゼのEA(酵素アクセプター)サブユニットに融合したヒトPD-1の細胞外ドメイン(aa1~199)およびβ-ガラクトシダーゼのPK1酵素ドナーサブユニットに融合したヒトLAG-3の細胞外ドメイン(aa1~477)を発現するU2OS細胞株であった(Eurofins DiscoveRx#83-0009C3)。細胞を、250μg/mlのハイグロマイシンBおよび500μg/mlのG418を添加したAssayComplete(商標)Cell Culture Kit-103培地(#92-3103G)中で維持した。
Cell Detachment Reagent(#92-0009)で剥離した後、細胞株を5,000細胞/ウェル(80μl Cell Plating 5試薬(#93-0563R5A)中)で、96ウェル白色不透明プレート(Costar#35-3296)に播種した。細胞を37℃、90% RH、5% COで一晩インキュベートした。翌日、化合物(最終濃度の5倍)をポリプロピレンプレート中でタンパク質希釈緩衝液(#92-0023M)に1:5で段階希釈した。化合物を、濃度ごとに三連のウェルで20μlで細胞に添加した。(化合物の最終濃度範囲は0.00128~100nMであった。)細胞を37℃、90% RH、5% COで30分間インキュベートした。プレートを室温に10分間冷却し、次いで、100μl/ウェルのFlash基質/細胞アッセイ緩衝液混合物(PathHunter(登録商標)Flash Detection Kit、#93-0247から)を添加した。プレートは、室温の暗所で1時間、撹拌せずにインキュベートした。プレートをTopSeals(Perkin Elmer)で密封し、次いで発光をBiotek Synergy Neo2マルチモードリーダー(ウェル当たり0.1秒、PMTゲイン135)で読み取った。
PD-1およびLAG-3二量体化の誘導についてのEC50値を、Log変換X値を使用して、GraphPad Prism 9で計算した。対数変換したデータに対して非線形回帰(曲線当てはめ)分析(シグモイド用量応答、可変勾配)を行って、EC50値を得てもよい。
本質的にこのアッセイに記載されるように実施された実験において、抗体Aは、2.97nM+/-1.14(SE)のEC50平均でPD-1およびLAG-3二量体化を用量依存的に誘導し(表5a)、一方、抗体Bは、2.47nM+/-1.26(SE)のEC50平均を有した(表5b)。ヒトLAG-3アゴニストアーム+ヒトPD-1アゴニストアームの組み合わせは、このアッセイにおいてPD-1およびLAG-3二量体化を誘導しなかった。
表5aのデータはまた、抗体Aおよび抗体Bが、細胞ベースの系においてヒトPD-1およびヒトLAG-3に結合する(およびそれらを近接させる)ことを示す。
表5bのデータはまた、抗体Cおよび抗体Dが、細胞ベースの系においてヒトPD-1およびヒトLAG-3に結合する(およびそれらを近接させる)ことを示す。
表5aおよび5bに示されるデータは、2つの実験のうちの1つからの相対発光単位である。
Figure 2024074278000013
Figure 2024074278000014
T細胞増殖の阻害
ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト
二重特異性抗体がT細胞増殖を阻害する能力は、以下のように測定することができる。
簡潔に説明すると、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を、健康なヒトTrima LRS(San Diego Blood Bank;San Diego,CA)から、Ficoll(GE Healthcare#17144002)を用いて単離した。単離されたPBMCを増殖色素(eBioscience#65-0842-90)で室温で30分間標識し、次いで完全に洗浄する。
標識されたPBMCを、それぞれの抗体の10~12ポイント、3倍連続希釈を用いて、最終30ug/mLで開始して、完全RPMI(RPMI、Corning#MT10041CV;10% FCS、Corning#MT35011CV;1XGlutamax、Gibco#35050061;1XP/S、Corning#30002CI;1XBME、Gibco#21985023;1X MEM、Gibco#11140050、1Xピルビン酸ナトリウム、Corning#25-000-CI)中、室温にて30分間処理した。次いで、細胞を、完全RPMI中で最終4ng/mLのSEB(Toxin Technologies BT2021M)で、5%COにより37℃で3日間刺激した。次いで、細胞を徹底的に洗浄した。
4℃で30分間、細胞を以下で染色した:非競合PD-1、Biolegend 329904;CD4 eBioscience#12-0047-42またはBiolegend#344634;CD33,eBioscience#45-0338-42;CD8 eBioscience#25-0088-42;Alexa 647、Invitrogen A20186にコンジュゲートされた内部非競合LAG-3;CD3 eBioscience 56-0038-82およびLive/Dead eBioscience#65-0865-18。完全に洗浄した後、細胞をBD FortessaまたはFortessa X20サイトメーターで処理し、データをFlowjoソフトウェア(BD Biosciences)で分析した。増殖した細胞のパーセントを定量し、Prism(Graphpad,San Diego,CA)でグラフ化する。
本質的に上記のように実施した実験において、抗体A~Dは各々、表6aおよび6bに示すように、ヒト初代T細胞増殖を阻害した。抗体EおよびFはまた、表6cに示されるように、初代T細胞増殖を各々阻害した。
Figure 2024074278000015
Figure 2024074278000016
Figure 2024074278000017
マウス移植片対宿主病(GVHD)インビボモデル
本発明のPD-1/LAG-3二重特異性抗体の免疫調節活性を実証するために、異種GvHDのヒト化モデルを利用することができる。このモデルは、免疫不全マウスにヒトPBMCを移植することによって作製される。ヒト免疫細胞は、マウスを異物として認識し、免疫応答を開始して、ヒト炎症促進性サイトカインの有意な増加、免疫細胞活性化、増殖および組織への溢出をもたらし、最終的に体重減少および多臓器機能不全をもたらす。重要なことに、炎症応答はヒト細胞によって駆動され、したがって、ヒト特異的治療をモデルにおいて調べることができる。
簡単に記載すると、雌NSGマウス(NOD.Cg-Prkdcscid Il2rgtm1Wjl/SzJ、JAX Labs、ストック#05557)は、72℃、12時間の明:暗サイクル下でケージあたり3匹収容され、飼料および水を自由に摂取させる(n=76)。ヒトPBMCは、製造業者の指示(STEMCELL Technologies、Vancouver、BC)に従ってSepMate 50 Ficoll調製チューブを使用して、血液ドナー(San Diego Blood Bank)から入手されるLRSチューブから単離する。新たに単離したPBMCをPBSに1.2×10細胞/mLで懸濁し、0日目に100μL PBMC懸濁液を静脈内にマウスに移植する(1.2×10/マウス)。72匹のマウスにPBMCを与え、4匹のマウスは非生着対照のままである。
生着後1日目に、マウスを9つの体重適合群(n群(n=8/群))に分け、二重特異性抗体を0.1、1.0または3.0mg/kgで皮下投与する。投与を、実験の残りの間、毎週続ける。健康診断および体重測定を定期的に行う。それらの開始体重の20%を喪失した、または明らに苦しんでいるマウスを安楽死させる。このモデルに共通する臨床徴候は、ボサボサの毛、丸まった体、衰弱、および呼吸または運動困難である。
アイソタイプ対照マウスの大部分が疾患の進行により安楽死を必要としている場合、全てマウスを犠死させる。全ての屠殺マウスについて、イソフルラン麻酔下で心臓穿刺によって血液をEDTAチューブに採取する。更に、10日目の暫定血液試料を後眼窩洞から得る。両方の収集物からの血液を、ヒト血漿サイトカイン分析のために遠心分離によって清澄化する。体重変化を、それらのベースライン体重のパーセンテージ:(日(x)体重/0日目体重)100として計算する。研究の終了前に安楽死を必要とするマウスは、最後の体重測定を最後まで順列させる。血漿サイトカインは、製造業者の指示に従ってMesoscale Discovery Human Th1/Th2 10-Vplex(Rockville、Maryland)を使用して測定する。データをグラフ化し、Prism Software(GraphPad、San Diego,CA)を使用して統計を計算する。群間の体重の差を、Tukeyの事後検定を伴う2-way RM-ANOVAによって決定する。血漿サイトカインレベルの差は、Tukeyの事後検定を伴う1-way ANOVAによって決定する。p<0.05の場合、試験群間の差は、有意であるとみなされる。
NSGマウスにおける著しい消耗によって証明されるように、誘発されたGvHDからのヒトPBMCの生着は、生着後36日目に試験終了を必要とした。ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体による治療は、用量依存的なマウスにおける体重減少の低減によって測定されるように、疾患進行を有意に減弱させることができる。更に、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、疾患進行に関連する血漿ヒト炎症促進性サイトカインの顕著な増加を阻害することができる。したがって、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体は、ヒト免疫細胞病原性を減弱することができ、ヒト化GvHDモデルにおいて疾患進行を低減することができる。
アミノ酸およびヌクレオチド配列
配列番号1(LAG-3 HCDR1アミノ酸配列)
KASGYTFTGYYMH
配列番号2(LAG-3 HCDR2アミノ酸配列)
WINPNSGDTNYAQKFQG
配列番号3(LAG-3 HCDR3アミノ酸配列)
AREGDSSGWHGGWFDP
配列番号4(LAG-3 LCDR1アミノ酸配列)
RSSQSLLDSAEGSTYLD
配列番号5(LAG-3 LCDR2アミノ酸配列)
YTLSYRAS
配列番号6(LAG-3 LCDR3アミノ酸配列)
MQRVEFPYT
配列番号7(PD-1 HCDR1アミノ酸配列)
KVSGYSLSKYDMS
配列番号8(PD-1 HCDR2アミノ酸配列)
IIYTSGYTDYAQEFQG
配列番号9(PD-1 HCDR3アミノ酸配列)
ATGNPYYTNGFNS
配列番号10(PD-1 LCDR1アミノ酸配列)
QASQSPNNLLA
配列番号11(PD-1 LCDR2アミノ酸配列)
YGASDLPS
配列番号12(PD-1 LCDR3アミノ酸配列)
QNNYYVGPVSYA
配列番号13(LAG-3可変重アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRYAPGQGLEWMGWINPNSGDTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELSRLRSDDTAVYYCAREGDSSGWHGGWFDPWGRGTLVTVSS
配列番号14(LAG-3可変軽アミノ酸配列)
DIVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLDSAEGSTYLDWFLRKPGDSPQLLIYTLSYRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQRVEFPYTFGQGTKVEIK
配列番号15(LAG-3定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号16(LAG-3定常軽アミノ酸配列)
RTVAAPSVFIFPPSKEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号17(PD-1可変重アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRKAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQEFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGQGTLVTVSS
配列番号18(PD-1可変軽アミノ酸配列)
RIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQSPNNLLAWYQDKPGKAPKLLIYGASDLPSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQNNYYVGPVSYAFGGGTKVEIK
配列番号19(PD-1定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号20(PD-1定常軽アミノ酸配列)
GQPKAAPSVTLFPPSSEELQANKATLVCYISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAAWSYLSLTPEQWKSHRSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTEC
配列番号21(LAG-3重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRYAPGQGLEWMGWINPNSGDTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELSRLRSDDTAVYYCAREGDSSGWHGGWFDPWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号22(LAG-3軽鎖アミノ酸)
DIVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLDSAEGSTYLDWFLRKPGDSPQLLIYTLSYRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQRVEFPYTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSKEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号23(PD-1重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRKAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQEFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号24(PD-1軽鎖アミノ酸配列)
RIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQSPNNLLAWYQDKPGKAPKLLIYGASDLPSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQNNYYVGPVSYAFGGGTKVEIKGQPKAAPSVTLFPPSSEELQANKATLVCYISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAAWSYLSLTPEQWKSHRSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTEC
配列番号25(LAG-3重鎖DNA配列)
CAGGTGCAGCTGGTGCAGTCTGGGGCTGAGGTGAAGAAGCCTGGGGCCTCAGTGAAGGTCTCCTGCAAGGCTTCTGGATACACCTTCACCGGCTACTATATGCACTGGGTGCGATACGCCCCTGGACAAGGGCTTGAGTGGATGGGATGGATCAACCCTAACAGTGGTGACACAAACTATGCACAGAAGTTTCAGGGCAGGGTCACCATGACCAGGGACACGTCCATCAGCACAGCCTACATGGAGCTGAGCAGGCTGAGATCTGACGACACGGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGAAGGGGACTCATCAGGATGGCACGGAGGGTGGTTCGACCCCTGGGGAAGAGGAACACTGGTGACGGTGAGCTCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTGCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCGACTCTGGCGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAAGACCACGGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGGTCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCGTGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号26(LAG-3軽鎖DNA配列)
GATATTGTGATGACCCAGACTCCACTCTCCCTGCCCGTCACCCCTGGAGAGCCGGCCTCCATCTCCTGCAGGTCTAGTCAGAGCCTCTTGGATAGTGCTGAAGGAAGCACCTATTTGGACTGGTTCCTGAGAAAGCCAGGGGACTCTCCACAGCTCCTGATCTATACGCTTTCCTACCGGGCCTCTGGAGTCCCAGACAGGTTCAGTGGCAGTGGGTCAGGCACTGATTTCACACTGAAAATCAGCAGGGTGGAGGCTGAGGATGTTGGAGTTTATTACTGCATGCAGAGGGTAGAATTTCCGTACACATTCGGACAGGGAACAAAGGTGGAAATCAAGCGGACCGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTAAGGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGC
配列番号27(PD-1重鎖DNA配列)
CAAGTGCAGTTGGTGCAGTCGGGGGCAGAAGTGAAAAAGCCCGGCGCTTCGGTGAAAGTGTCCTGCAAAGTGTCCGGCTATTCTTTGAGCAAATACGACATGTCATGGGTCAGAAAGGCTCCCGGAAAGGGTCTGGAGTGGATGGGGATTATCTATACATCCGGCTACACCGATTACGCCCAAGAGTTCCAGGGGAGAGTCACCATGACTGAGGATACGTCCACCGACACCGCCTACATGGAACTGTCCAGCCTGCGGTCCGAGGACACTGCGGTGTACTACTGCGCGACCGGAAACCCATACTACACCAATGGATTCAATAGCTGGGGACAGGGTACTCTTGTGACGGTGTCCAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGGCCACCGGCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCGACAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGATGTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCGCCTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号28(PD-1軽鎖DNA配列)
AGAATCCAGATGACCCAGTCTCCATCCTCCCTGTCTGCATCTGTGGGAGACAGAGTCACCATCACTTGCCAGGCCAGTCAGAGCCCTAATAACCTCCTGGCCTGGTATCAGGACAAACCAGGGAAAGCCCCTAAGCTCCTGATCTATGGTGCATCCGATCTGCCATCTGGGGTCCCATCAAGGTTCAGTGGCAGTGGATCTGGGACAGATTTCACTCTCACCATCAGCAGTCTGCAACCTGAAGATTTTGCAACTTACTACTGTCAGAACAATTATTATGTGGGACCAGTGAGCTATGCTTTCGGCGGAGGGACCAAGGTGGAGATCAAGGGCCAGCCTAAAGCTGCCCCTAGCGTTACCCTTTTCCCACCGAGCTCCGAGGAGCTGCAGGCCAATAAAGCAACCTTGGTCTGCTACATATCAGATTTTTACCCTGGCGCCGTGACCGTAGCATGGAAAGCTGATTCATCCCCTGTGAAGGCCGGTGTTGAAACTACAACCCCTTCCAAACAATCTAACAATAAATACGCGGCATGGTCCTACCTGTCCTTGACACCCGAGCAGTGGAAATCTCACAGATCTTACAGCTGCCAGGTCACCCACGAGGGGAGCACTGTGGAGAAGACCGTCGCGCCCACTGAGTGC
配列番号29(抗体BのLAG-3定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号30(抗体BのPD-1定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号31(抗体BのLAG-3重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRYAPGQGLEWMGWINPNSGDTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELSRLRSDDTAVYYCAREGDSSGWHGGWFDPWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号32(抗体BのPD-1重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRKAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQEFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号33(抗体BのLAG-3重鎖DNA配列)
CAGGTGCAGCTGGTGCAGTCTGGGGCTGAGGTGAAGAAGCCTGGGGCCTCAGTGAAGGTCTCCTGCAAGGCTTCTGGATACACCTTCACCGGCTACTATATGCACTGGGTGCGATACGCCCCTGGACAAGGGCTTGAGTGGATGGGATGGATCAACCCTAACAGTGGTGACACAAACTATGCACAGAAGTTTCAGGGCAGGGTCACCATGACCAGGGACACGTCCATCAGCACAGCCTACATGGAGCTGAGCAGGCTGAGATCTGACGACACGGCCGTGTATTACTGTGCGAGAGAAGGGGACTCATCAGGATGGCACGGAGGGTGGTTCGACCCCTGGGGAAGAGGAACACTGGTGACGGTGAGCTCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTGCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCGACTCTGGCGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCGCCGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAAGACCACGGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGGTCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCGTGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号34(抗体BのPD-1重鎖DNA配列)
CAAGTGCAGTTGGTGCAGTCGGGGGCAGAAGTGAAAAAGCCCGGCGCTTCGGTGAAAGTGTCCTGCAAAGTGTCCGGCTATTCTTTGAGCAAATACGACATGTCATGGGTCAGAAAGGCTCCCGGAAAGGGTCTGGAGTGGATGGGGATTATCTATACATCCGGCTACACCGATTACGCCCAAGAGTTCCAGGGGAGAGTCACCATGACTGAGGATACGTCCACCGACACCGCCTACATGGAACTGTCCAGCCTGCGGTCCGAGGACACTGCGGTGTACTACTGCGCGACCGGAAACCCATACTACACCAATGGATTCAATAGCTGGGGACAGGGTACTCTTGTGACGGTGTCCAGCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGGCCACCGGCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCGCCGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCGACAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGATGTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCGCCTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号35(LAG-3_CH_Xアミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCXVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(XはKまたはAである)
配列番号36(PD-1_CH_Xアミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCXVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(XはKまたはAである)
配列番号37(LAG-3_HC_Xアミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRYAPGQGLEWMGWINPNSGDTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELSRLRSDDTAVYYCAREGDSSGWHGGWFDPWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPDSGDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCXVSNKALPAPIEKTISKAKGQPRRPRVYTLPPSREEMTKNQVSLVCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(XはKまたはAである)
配列番号38(PD-1_HC_Xアミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRKAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQEFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCXVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTDNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLMSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(XはKまたはAである)
配列番号39(ヒトPD-1のアミノ酸配列)
MQIPQAPWPVVWAVLQLGWRPGWFLDSPDRPWNPPTFSPALLVVTEGDNATFTCSFSNTSESFVLNWYRMSPSNQTDKLAAFPEDRSQPGQDCRFRVTQLPNGRDFHMSVVRARRNDSGTYLCGAISLAPKAQIKESLRAELRVTERRAEVPTAHPSPSPRPAGQFQTLVVGVVGGLLGSLVLLVWVLAVICSRAARGTIGARRTGQPLKEDPSAVPVFSVDYGELDFQWREKTPEPPVPCVPEQTEYATIVFPSGMGTSSPARRGSADGPRSAQPLRPEDGHCSWPL
配列番号40(ヒトPD-1 ECD-Hisアミノ酸配列)
LDSPDRPWNPPTFSPALLVVTEGDNATFTCSFSNTSESFVLNWYRMSPSNQTDKLAAFPEDRSQPGQDCRFRVTQLPNGRDFHMSVVRARRNDSGTYLCGAISLAPKAQIKESLRAELRVTERRAEVPTAHPSPSPRPAGQFQHHHHHHHH
配列番号41(ヒトLAG-3アミノ酸配列)
MWEAQFLGLLFLQPLWVAPVKPLQPGAEVPVVWAQEGAPAQLPCSPTIPLQDLSLLRRAGVTWQHQPDSGPPAAAPGHPLAPGPHPAAPSSWGPRPRRYTVLSVGPGGLRSGRLPLQPRVQLDERGRQRGDFSLWLRPARRADAGEYRAAVHLRDRALSCRLRLRLGQASMTASPPGSLRASDWVILNCSFSRPDRPASVHWFRNRGQGRVPVRESPHHHLAESFLFLPQVSPMDSGPWGCILTYRDGFNVSIMYNLTVLGLEPPTPLTVYAGAGSRVGLPCRLPAGVGTRSFLTAKWTPPGGGPDLLVTGDNGDFTLRLEDVSQAQAGTYTCHIHLQEQQLNATVTLAIITVTPKSFGSPGSLGKLLCEVTPVSGQERFVWSSLDTPSQRSFSGPWLEAQEAQLLSQPWQCQLYQGERLLGAAVYFTELSSPGAQRSGRAPGALPAGHLLLFLILGVLSLLLLVTGAFGFHLWRRQWRPRRFSALEQGIHPPQAQSKIEELEQEPEPEPEPEPEPEPEPEPEQL
配列番号42(ヒトLAG-3 ECD-Hisアミノ酸配列)
LQPGAEVPVVWAQEGAPAQLPCSPTIPLQDLSLLRRAGVTWQHQPDSGPPAAAPGHPLAPGPHPAAPSSWGPRPRRYTVLSVGPGGLRSGRLPLQPRVQLDERGRQRGDFSLWLRPARRADAGEYRAAVHLRDRALSCRLRLRLGQASMTASPPGSLRASDWVILNCSFSRPDRPASVHWFRNRGQGRVPVRESPHHHLAESFLFLPQVSPMDSGPWGCILTYRDGFNVSIMYNLTVLGLEPPTPLTVYAGAGSRVGLPCRLPAGVGTRSFLTAKWTPPGGGPDLLVTGDNGDFTLRLEDVSQAQAGTYTCHIHLQEQQLNATVTLAIITVTPKSFGSPGSLGKLLCEVTPVSGQERFVWSSLDTPSQRSFSGPWLEAQEAQLLSQPWQCQLYQGERLLGAAVYFTELSSPGAQRSGRAPGALPAGHGGGGSHHHHHH
配列番号43(カニクイザルLAG-3 ECD-Hisアミノ酸配列)
MWEAQFLGLLFLQPLWVAPVKPPQPGAEISVVWAQEGAPAQLPCSPTIPLQDLSLLRRAGVTWQHQPDSGPPAPAPGHPPVPGHRPAAPYSWGPRPRRYTVLSVGPGGLRSGRLPLQPRVQLDERGRQRGDFSLWLRPARRADAGEYRATVHLRDRALSCRLRLRVGQASMTASPPGSLRTSDWVILNCSFSRPDRPASVHWFRSRGQGRVPVQGSPHHHLAESFLFLPHVGPMDSGLWGCILTYRDGFNVSIMYNLTVLGLEPATPLTVYAGAGSRVELPCRLPPAVGTQSFLTAKWAPPGGGPDLLVAGDNGDFTLRLEDVSQAQAGTYICHIRLQGQQLNATVTLAIITVTPKSFGSPGSLGKLLCEVTPASGQEHFVWSPLNTPSQRSFSGPWLEAQEAQLLSQPWQCQLHQGERLLGAAVYFTELSSPGAQRSGRAPGALRAGHAAAHHHHHHSGS
配列番号44(LAG-3 HCDR1アミノ酸配列)
TVSGGSISSYYWS
配列番号45(LAG-3 HCDR2アミノ酸配列)
RIFTSGTTNYNPELKS
配列番号46(PD1 HCDR2アミノ酸配列)
IIYTSGYTDYAQKFQG
配列番号47(LAG-3 HCDR3アミノ酸配列)
ARYDAFDI
配列番号48(LAG-3 LCDR1アミノ酸配列)
RASQSVSSSYLA
配列番号49(LAG-3 LCDR2アミノ酸配列)
YGASSRAT
配列番号50(LAG-3 LCDR3アミノ酸配列)
QQYGSSPIT
配列番号51(LAG-3 HCDR1アミノ酸配列)
TVSGGSIHSYYWS
配列番号52(LAG-3 HCDR2アミノ酸配列)
RIFTSGSTNYNPELKS
配列番号53(LAG-3可変重アミノ酸配列)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSISSYYWSWIRKPAGKGLEWVGRIFTSGTTNYNPELKSRVTMSVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARYDAFDIWGQGTLVTVSS
配列番号54(LAG-3可変重アミノ酸配列)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSIHSYYWSWIRKPAGKGLEWVGRIFTSGSTNYNPELKSRVTMSVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARYDAFDIWGQGTLVTVSS
配列番号55(PD-1可変重アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRYAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGRGTLVTVSS
配列番号56(LAG-3可変軽アミノ酸配列)
RIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWFQDKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPITFGQGTKVEIK
配列番号57(PD-1可変軽アミノ酸配列)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQSPNNLLAWYQRKPGDAPKLLIYGASDLPSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQNNYYVGPVSYAFGGGTKVEIK
配列番号58(LAG-3定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVADYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDERVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRGDMTKNQVQLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号59(PD-1定常重アミノ酸配列)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVSTLPPSREEMTKNQVSLMCLVYGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号60(LAG-3定常軽アミノ酸配列)
RTVAAPSVFIFPPSDKQLKSGTARVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号61(LAG-3重鎖アミノ酸配列)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSISSYYWSWIRKPAGKGLEWVGRIFTSGTTNYNPELKSRVTMSVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARYDAFDIWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVADYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDERVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRGDMTKNQVQLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号62(LAG-3重鎖アミノ酸配列)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSIHSYYWSWIRKPAGKGLEWVGRIFTSGSTNYNPELKSRVTMSVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARYDAFDIWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVADYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDERVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRGDMTKNQVQLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLASKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号63(PD-1重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGYSLSKYDMSWVRYAPGKGLEWMGIIYTSGYTDYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCATGNPYYTNGFNSWGRGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVATGPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVSTLPPSREEMTKNQVSLMCLVYGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSVLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号64(LAG-3軽鎖アミノ酸)
RIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCRASQSVSSSYLAWFQDKPGQAPRLLIYGASSRATGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQYGSSPITFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDKQLKSGTARVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号65(PD-1軽鎖アミノ酸配列)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCQASQSPNNLLAWYQRKPGDAPKLLIYGASDLPSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQNNYYVGPVSYAFGGGTKVEIKGQPKAAPSVTLFPPSSEELQANKATLVCYISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAAWSYLSLTPEQWKSHRSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTEC
配列番号66(LAG-3重鎖DNA配列)
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcggagaccctgtccctcacctgcactgtctctggtggctccatcagtagttactactggagctggatacggaagcccgccgggaagggactggagtgggtcgggcgaatcttcacaagtgggacaaccaactacaaccccgagctcaagagtcgagtcaccatgtcagtagacacgtccaagaaccagttctccctgaagctgagctctgtgaccgctgcggacacggccgtgtattactgtgcgagatacgacgcattcgacatatggggacagggaacactagtgacggtctcaagcgctagcaccaagggcccatcggtcttccccctggcaccctcctccaagagcacctctgggggcacagcggccctgggctgcctggtcgccgactacttccccgaaccggtgacggtgtcgtggaactcaggcgccctgaccagcggcgtgcacaccttcccggctgtcctacagtcctcaggactctactccctcagcagcgtggtgaccgtgccctccagcagcttgggcacccagacctacatctgcaacgtgaatcacaagcccagcaacaccaaggtggacgagagagttgagcccaaatcttgtgacaaaactcacacatgcccaccgtgcccagcacctgaactcctggggggaccgtcagtcttcctcttccccccaaaacccaaggacaccctcatgatctcccggacccctgaggtcacatgcgtggtggtggacgtgagccacgaagaccctgaggtcaagttcaactggtatgtggacggcgtggaggtgcataatgccaagacaaagccgcgggaggagcagtacaacagcacgtaccgtgtggtcagcgtcctcaccgtcctgcaccaagactggctgaatggcaaggagtacaagtgcgccgtctccaacaaagccctcccagcccccatcgagaaaaccatctccaaagccaaagggcagccccgagaaccacaggtgtacaccctgcccccatcccggggggacatgaccaagaaccaagtccagctgacctgcctggtcaaaggcttctatcccagcgacatcgccgtggagtgggagagcaatgggcagccggagaacaactacaagaccacgcctcccgtgctggactccgacggctccttcttcctcgcttccaagctcaccgtggacaagagcaggtggcagcaggggaacgtcttctcatgctccgtgatgcatgaggctctgcacaaccactacacgcagaagagcctctccctgtctccgggcaaa
配列番号67(LAG-3重鎖DNA配列)
caggtgcagctgcaggagtcgggcccaggactggtgaagccttcggagaccctgtccctcacctgcactgtctctggtggctccatccacagttactactggagctggatacggaagcccgccgggaagggactggagtgggtcgggcgaatcttcacaagtgggtccaccaactacaaccccgagctcaagagtcgagtcaccatgtcagtagacacgtccaagaaccagttctccctgaagctgagctctgtgaccgctgcggacacggccgtgtattactgtgcgagatacgacgcattcgacatatggggacagggaacactagtgacggtctcaagcgctagcaccaagggcccatcggtcttccccctggcaccctcctccaagagcacctctgggggcacagcggccctgggctgcctggtcgccgactacttccccgaaccggtgacggtgtcgtggaactcaggcgccctgaccagcggcgtgcacaccttcccggctgtcctacagtcctcaggactctactccctcagcagcgtggtgaccgtgccctccagcagcttgggcacccagacctacatctgcaacgtgaatcacaagcccagcaacaccaaggtggacgagagagttgagcccaaatcttgtgacaaaactcacacatgcccaccgtgcccagcacctgaactcctggggggaccgtcagtcttcctcttccccccaaaacccaaggacaccctcatgatctcccggacccctgaggtcacatgcgtggtggtggacgtgagccacgaagaccctgaggtcaagttcaactggtatgtggacggcgtggaggtgcataatgccaagacaaagccgcgggaggagcagtacaacagcacgtaccgtgtggtcagcgtcctcaccgtcctgcaccaagactggctgaatggcaaggagtacaagtgcgccgtctccaacaaagccctcccagcccccatcgagaaaaccatctccaaagccaaagggcagccccgagaaccacaggtgtacaccctgcccccatcccggggggacatgaccaagaaccaagtccagctgacctgcctggtcaaaggcttctatcccagcgacatcgccgtggagtgggagagcaatgggcagccggagaacaactacaagaccacgcctcccgtgctggactccgacggctccttcttcctcgcttccaagctcaccgtggacaagagcaggtggcagcaggggaacgtcttctcatgctccgtgatgcatgaggctctgcacaaccactacacgcagaagagcctctccctgtctccgggcaaa
配列番号68(PD-1重鎖DNA配列)
caagtgcagttggtgcagtcgggggcagaagtgaaaaagcccggcgcttcggtgaaagtgtcctgcaaagtgtccggctattctttgagcaaatacgacatgtcatgggtcagaTACgctcccggaaagggtctggagtggatggggattatctatacatccggctacaccgattacgcccaaaagttccaggggagagtcaccatgactgaggatacgtccaccgacaccgcctacatggaactgtccagcctgcggtccgaggacactgcggtgtactactgcgcgaccggaaacccatactacaccaatggattcaatagctggggaAGAggtactcttgtgacggtgtccagcgctagcaccaagggcccatcggtcttccccctggcaccctcctccaagagcacctctgggggcacagcggccctgggctgcctggtcaaggactacttccccgaaccggtgacggtgtcgtggaactcaggcgccctgaccagcggcgtggccaccggcccggctgtcctacagtcctcaggactctactccctcagcagcgtggtgaccgtgccctccagcagcttgggcacccagacctacatctgcaacgtgaatcacaagcccagcaacaccaaggtggacaagagagttgagcccaaatcttgtgacaaaactcacacatgcccaccgtgcccagcacctgaactcctggggggaccgtcagtcttcctcttccccccaaaacccaaggacaccctcatgatctcccggacccctgaggtcacatgcgtggtggtggacgtgagccacgaagaccctgaggtcaagttcaactggtatgtggacggcgtggaggtgcataatgccaagacaaagccgcgggaggagcagtacaacagcacgtaccgtgtggtcagcgtcctcaccgtcctgcaccaagactggctgaatggcaaggagtacaagtgcGCCgtctccaacaaagccctcccagcccccatcgagaaaaccatctccaaagccaaagggcagccccgagaaccacaggtgtccaccctgcccccatcccgggaggagatgaccaagaaccaagtcagcctgatgtgcctggtctatggcttctatcccagcgacatcgccgtggagtgggagagcaatgggcagccggagaacaactacaagaccacgcctcccgtgctggactccgacggctccttcttcctctattccgtgctcaccgtggacaagagcaggtggcagcaggggaacgtcttctcatgctccgtgatgcatgaggctctgcacaaccactacacgcagaagagcctctccctgtctccgggcaaa
配列番号69(LAG-3軽鎖DNA配列)
Agaattgtgttgacgcagtctccaggcaccctgtctttgtctccaggggaaagagccaccctctcctgcagggccagtcagagtgttagcagcagctacttagcctggttccaggacaaacctggccaggctcccaggctcctcatctatggtgcatccagcagggccactggcatcccagacaggttcagtggcagtgggtctgggacagacttcactctcaccatcagcagactggagcctgaagattttgcagtgtattactgtcagcagtacggaagcagtccgataacgttcggccagggaacaaaggtggaaataaagcggaccgtggctgcaccatctgtcttcatcttcccgccatctgataagcagttgaaatctggaactgccagagttgtgtgcctgctgaataacttctatcccagagaggccaaagtaccynoagtggaaggtggataacgccctccaatcgggtaactcccaggagagtgtcacagagcaggacagcaaggacagcacctacagcctcagcagcaccctgacgctgagcaaagcagactacgagaaacacaaagtctacgcctgcgaagtcacccatcagggcctgagctcgcccgtcacaaagagcttcaacaggggagagtgc
配列番号70(PD-1軽鎖DNA配列)
gacatccagatgacccagtctccatcctccctgtctgcatctgtgggagacagagtcaccatcacttgccaggccagtcagagccctaataacctcctggcctggtatcagAGAaaaccagggGACgcccctaagctcctgatctatggtgcatccgatctgccatctggggtcccatcaaggttcagtggcagtggatctgggacagatttcactctcaccatcagcagtctgcaacctgaagattttgcaacttactactgtcagaacaattattatgtgggaccagtgagctatgctttcggcggagggaccaaggtggagatcaagggccagcctaaagctgcccctagcgttacccttttcccaccgagctccgaggagctgcaggccaataaagcaaccttggtctgctacatatcagatttttaccctggcgccgtgaccgtagcatggaaagctgattcatcccctgtgaaggccggtgttgaaactacaaccccttccaaacaatctaacaataaatacgcggcatggtcctacctgtccttgacacccgagcagtggaaatctcacagatcttacagctgccaggtcacccacgaggggagcactgtggagaagaccgtcgcgcccactgagtgc

Claims (45)

  1. 重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含むヒトLAG-3結合ドメインを含む抗体であって、
    前記VHが、重鎖相補性決定領域(HCDR):配列番号1を含むHCDR1、配列番号2を含むHCDR2、および配列番号3を含むHCDR3を含み;
    前記VLが、軽鎖相補性決定領域(LCDR):配列番号4を含むLCDR1、配列番号5を含むLCDR2、および配列番号6を含むLCDR3を含む、抗体。
  2. 前記VHが、配列番号13を含み、前記VLが、配列番号14を含む、請求項1に記載の抗体。
  3. 配列番号22を含む軽鎖(LC)、および配列番号37を含む重鎖(HC)を含む、請求項1または請求項2に記載の抗体。
  4. 配列番号37の328位のXが、リジン残基である、請求項3に記載の抗体。
  5. 配列番号37の328位のXが、アラニン残基である、請求項3に記載の抗体。
  6. (a)配列番号22を含むLC、および(b)配列番号21を含むHCを含む、請求項3に記載の抗体。
  7. (a)配列番号22を含むLC、および(b)配列番号31を含むHCを含む、請求項3に記載の抗体。
  8. ヒトIgG1またはIgG4アイソタイプである、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体。
  9. ヒトIgG1アイソタイプである、請求項8に記載の抗体。
  10. 抗原結合ドメインが、単鎖可変断片(scFv)である、請求項1または請求項2に記載の抗体。
  11. 配列番号22および配列番号37の一方または両方をコードする配列を含む、核酸。
  12. 配列番号37の328位のXが、リジン残基である、請求項11に記載の核酸。
  13. 配列番号37の328位のXが、アラニン残基である、請求項11に記載の核酸。
  14. 請求項11に記載の核酸を含む、ベクター。
  15. 配列番号22をコードする核酸配列を含む第1のベクター、および配列番号37をコードする核酸配列を含む第2のベクターを含む、組成物。
  16. 請求項14に記載のベクターを含む、細胞。
  17. 請求項15に記載の組成物を含む、細胞。
  18. 哺乳動物細胞である、請求項16または17に記載の細胞。
  19. 抗体を産生する方法であって、前記抗体が発現する条件下において、請求項16~18のいずれか一項に記載の細胞を培養し、次いで前記発現した抗体を前記培養培地から回収することを含む、方法。
  20. 前記抗体が発現する条件下において、請求項16~18のいずれか一項に記載の細胞を培養し、次いで前記発現した抗体を前記培養培地から回収することによって産生される、抗体。
  21. 請求項1~10および20のいずれか一項に記載の抗体を含む、組成物。
  22. ヒトLAG-3およびヒトPD-1の各々に結合する、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  23. 請求項22に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、前記二重特異性抗体が、
    (a)第1の重鎖可変領域(VH1)および第1の軽鎖可変領域(VL1)を含むヒトLAG-3に結合する第1の抗原結合ドメインであって、
    前記VH1が、配列番号1を含むHCDR1、配列番号2を含むHCDR2、および配列番号3を含むHCDR3を含み;
    前記VL1が、配列番号4を含むLCDR1、配列番号5を含むLCDR2、および配列番号6を含むLCDR3を含む、第1の抗原結合ドメイン、ならびに
    (b)第2の重鎖可変領域(VH2)および第2の軽鎖可変領域(VL2)を含むヒトPD-1に結合する第2の抗原結合ドメインであって、
    前記VH2が、配列番号7を含むHCDR1、配列番号8を含むHCDR2、および配列番号9を含むHCDR3を含み;
    前記VL2が、配列番号10を含むLCDR1、配列番号11を含むLCDR2、および配列番号12を含むLCDR3を含む、第2の抗原結合ドメイン
    を含む、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  24. 前記VH1が、配列番号13を含み、前記VL1が、配列番号14を含む、請求項23に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  25. 前記VH2が、配列番号17を含み、前記VL2が、配列番号18を含む、請求項23または24に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  26. 請求項22~24のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、前記抗体が、2つの重鎖および2つの軽鎖を含み、
    前記第1の重鎖(HC1)が、前記第1のVH1および第1の重鎖定常領域を含み、
    前記第1の軽鎖(LC1)が、前記VL1および第1の軽鎖定常領域を含み、
    前記第2の重鎖(HC2)が、前記第2のVH2および第2の重鎖定常領域を含み、
    前記第2の軽鎖(LC2)が、前記第2のVL2および第2の軽鎖定常領域を含む、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  27. 請求項26に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体であって、
    前記HC1が、配列番号37を含み、
    前記LC1が、配列番号22を含み、
    前記HC2が、配列番号38を含み、および
    前記LC2が、配列番号24を含む、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  28. 配列番号37の328位のXが、リジンであり、配列番号38の324位のXが、リジンである、請求項27に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  29. 配列番号37の328位のXが、アラニンであり、配列番号38の324位のXが、アラニンである、請求項27に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  30. 配列番号21を含む第1のHC1、配列番号22を含む第1のLC1、配列番号23を含む第2のHC1、および配列番号24を含む第2のLC1を含む、請求項27に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  31. 配列番号31を含む第1のHC1、配列番号22を含む第1のLC1、配列番号32を含む第2のHC1、および配列番号24を含む第2のLC1を含む、請求項27に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  32. 前記第1の抗原結合ドメインが、scFvであり、前記第2の抗原結合ドメインが、scFvである、請求項23に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  33. 配列番号22、24、37、および38のうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸であって、配列番号37のアミノ酸残基328がリジン残基である場合、配列番号38の324位のXが、リジン残基であり、配列番号37の328位のXがアラニン残基である場合、配列番号38の324位のXがアラニン残基である、核酸。
  34. 配列番号22、24、37および38のポリペプチドのうちの1つまたはそれ以上をコードする配列を含む核酸を含む細胞であって、配列番号37の328位のXがリジン残基である場合、配列番号38の324位のXが、リジン残基であり、配列番号37の328位のXがアラニン残基である場合、配列番号38の324位のXが、アラニン残基であり、前記細胞が前記1つまたはそれ以上のポリペプチドを発現することができる、細胞。
  35. 哺乳動物細胞である、請求項34に記載の細胞。
  36. ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体を産生する方法であって、前記抗体が発現する条件下において、請求項34または請求項35に記載の細胞を培養し、次いで前記発現した抗体を前記培養培地から回収することを含む、方法。
  37. 前記抗体が発現する条件下において、請求項34または請求項35に記載の細胞を培養し、次いで前記発現した抗体を前記培養培地から回収することによって産生される、ヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体。
  38. 請求項および22~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト抗体、および医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
  39. 自己免疫疾患の治療を必要とする対象において自己免疫疾患を治療する方法であって、治療有効量の請求項22~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を前記対象に投与することを含む、方法。
  40. 前記自己免疫疾患が、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである、請求項39に記載の方法。
  41. 治療に使用するための、請求項22~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  42. 自己免疫疾患の治療に使用するための、請求項22~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体。
  43. 前記自己免疫疾患が、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスである、請求項42に記載の使用。
  44. 関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、または全身性エリテマトーデスの治療における使用のための、請求項22~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体を含む、医薬組成物。
  45. 関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、1型糖尿病または全身性エリテマトーデスを治療するための医薬の製造における、請求項23~32のいずれか一項に記載のヒトLAG-3/ヒトPD-1デュアルアゴニスト二重特異性抗体の使用。
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