JP2024071957A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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和成 戸田
Kazunari Toda
友希 本村
Yuki Motomura
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Abstract

【課題】損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を付与できる毛髪化粧料を提供する。【解決手段】成分(A)~(C)を含有する毛髪化粧料とする。成分(A)は、揮発性炭化水素である。成分(B)は、シリコーンである。成分(C)は、ポリアルキレングリコールおよびそのエーテル化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つである。毛髪化粧料は、成分(D)をさらに含有していてもよい。成分(D)は、ステロール化合物およびそのエステル誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1つである。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。より具体的に本発明は、特にヘアリンス、ヘアコンディショナー、およびヘアトリートメント等として使用するのに適しており、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさと弾力感を付与できる毛髪化粧料に関する。
毛髪は、日常生活における紫外線照射、ヘアカラーおよびパーマ施術等の化学処理、並びに、ヘアアイロンおよびドライヤー等の熱を利用した物理処理によって、日常的に損傷を受けている。毛髪が損傷を受けることによって、毛髪が絡まりやすくなる。加えて、毛髪が損傷を受けることによって、毛髪の柔らかさ、まとまり感、指通り等の毛髪の仕上がりが悪化する。毛髪の損傷の例は、毛髪の表面のキューティクルの剥離、毛髪の内部のタンパク質の変性、および毛髪の内部の空洞化である。毛髪の内部の空洞化は、例えば毛髪の内部の脂質が流出することによって進行する。そこで、損傷を受けた毛髪に対して、様々なヘアケア製品が開発されている。例えば、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、および洗い流さないタイプのトリートメント等のヘアケア製品が提供されている。
損傷を受けた毛髪に対して適用するヘアケア製品として、洗い流すタイプのヘアトリートメントおよび洗い流さないタイプのヘアトリートメントがよく知られている。これらのヘアケア製品には、一般的に、損傷を受けた毛髪にサラサラとした触感を付与するために、環状シリコーンが含まれている。
しかし、環状シリコーンは、難分解性(自然的作用による化学変化を生じにくい)および高蓄積性(生物の体内に蓄積されやすい)を有する。加えて、例えば、石油ファンヒーターを使用している部屋で環状シリコーンを含有した化粧品を使用すると、揮発した環状シリコーンが石油ファンヒーターに吸入されうる。その結果、内部の炎検知器にシリコン酸化物の白い粉状の物質が付着し、石油ファンヒーターが異常停止しうる。
そこで、損傷を受けた毛髪に対して適用するヘアケア製品として、環状シリコーンを使用しないヘアケア製品が求められている。
特許文献1には、揮発性炭化水素、ダイマージリノール酸エステル、乳化剤、およびポリオールを所定量含む乳化型毛髪化粧料が記載されている。
特許文献2には、少なくとも1種の揮発性分枝状C13~15アルカン油と、このアルカン油以外の少なくとも1種の追加の揮発性油と、少なくとも1種の不揮発性油と、を所定量含む、毛髪を処置するための組成物が記載されている。
特許文献3には、ジメチコン、ジメチコノール、およびイソドデカンを含有し、実質的に環状シリコーンを含有しない、洗い流さない非水系ヘアオイルが記載されている。
特許文献4には、環状シリコーンを含有しない洗い流さない油性毛髪化粧料であって、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコノール、およびジメチコンを含有する、洗い流さない油性毛髪化粧料が記載されている。
特許第6220154号 特開2019-182769号公報 特開2018-100244号公報 特開2020-40915号公報
環状シリコーンを含有しないヘアトリートメントを、損傷を受けた毛髪に使用した場合、例えば、毛髪化粧料に含まれる油性成分が、毛髪の表面に不均一に付着したり、過剰に付着したりする。この場合、毛先を含む毛髪の内部までヘアトリートメント成分が浸透しにくく、毛髪の内部が修復されにくい。その結果、毛先に至るまで毛髪の内部が修復されたような弾力感が感じられにくい。
また、特許文献1~3に記載された毛髪化粧料のように、環状シリコーンの代わりに揮発性炭化水素を使用しただけであっても、毛髪化粧料に含まれる油性成分が、毛髪の表面に不均一に付着したり、過剰に付着したりする。これにより、毛髪に対して満足する触感が得られにくく、また毛髪が硬くなりうる。
このように、従来の毛髪化粧料では、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を十分に付与できるとは言い難い。本発明者らは、損傷を受けた毛髪に対して、柔らかさおよび弾力感を高める観点から鋭意検討を重ねた。その結果、毛髪化粧料が、揮発性炭化水素に加えて、所定の成分を含むことで、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を付与できることを見出した。本発明は、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を付与できる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、
下記成分(A)~(C)を含有する、毛髪化粧料、を提供する。
(A)揮発性炭化水素
(B)シリコーン
(C)25℃において液体である、ポリアルキレングリコールおよびそのエーテル化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つ
本発明によれば、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を付与できる毛髪化粧料を提供できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。ただし、以下の説明は、本発明を特定の形態に限定するものではない。
毛髪化粧料は、下記成分(A)~(C)を含有する。
(A)揮発性炭化水素
(B)シリコーン
(C)25℃において液体である、ポリアルキレングリコールおよびそのエーテル化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つ
・成分(A)
成分(A)は、揮発性炭化水素である。成分(A)が含まれていることによって、毛髪に弾力感および自然なツヤ感を付与できる。加えて、成分(A)は、後述する成分(B)
を毛髪に均一に付着させることに寄与しうる。
本明細書において、揮発性炭化水素は、沸点が260℃以下である炭化水素を意味する。揮発性炭化水素の沸点は、50℃以上260℃以下であってもよい。
揮発性炭化水素は、例えば、炭素数6~18の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素である。揮発性炭化水素は、炭素数10~16の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素であってもよい。揮発性炭化水素は、分岐鎖状炭化水素であってもよい。
揮発性炭化水素は、石油、動物、または植物に由来するものであってもよい。揮発性炭化水素の例は、直鎖状炭化水素および分岐鎖状炭化水素である。直鎖状炭化水素の例は、デカン、ドデカン、およびヤシアルカンである。分岐鎖状炭化水素の例は、イソドデカン、C11-13イソパラフィン、イソヘキサデカン、および水添ポリイソブテンである。C11-13イソパラフィンは、炭素数11~13の分岐鎖状の脂肪族炭化水素の混合物である。
成分(A)として、これらの化合物から選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。成分(A)は、イソドデカン、C11-13イソパラフィン、およびイソヘキサデカンからなる群より選ばれる少なくとも1つを含有していてもよい。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(A)の含有量は、例えば、0.1質量%~30.0質量%である。成分(A)の含有量は、1.0質量%以上、2.0質量%以上、2.5質量%以上、さらには3.0質量%以上であってもよく、25.0質量%以下、20.0質量以下、15.0質量%以下、10.0質量%以下、さらには8.0質量%以下であってもよい。成分(A)の含有量を適切に調節することによって、毛髪がより柔らかくなり、ツヤ感もより優れたものとなる。
・成分(B)
成分(B)は、シリコーンである。成分(B)が含まれていることによって、毛髪に、柔らかさおよび指通りの良さを付与できる。加えて、成分(B)が含まれていることによって、毛髪の表面の手触り感が向上する。
シリコーンは、ケイ素と酸素とが化学結合により交互に連なったシロキサン結合を主骨格に持つ合成高分子である。シリコーンは、官能基をさらに有していてもよい。シリコーンは、鎖状シリコーンであってもよく、変性シリコーンであってもよい。
鎖状シリコーンは、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。鎖状シリコーンの例は、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、およびジメチコノールである。
変性シリコーンとは、シロキサン骨格のケイ素原子に直接または置換基を介して変性基が結合している構造を有するシリコーンである。変性基は、有機基であってもよい。変性基が導入されている位置は、シロキサン骨格の側鎖であってもよく、シロキサン骨格の末端であってもよい。変性基の例は、アミノ基である。アミノ基は、一級アミノ基であってもよく、二級アミノ基であってもよい。変性シリコーンの具体例は、アミノ変性シリコーンである。アミノ変性シリコーンの例は、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)である。
成分(B)として、これらのシリコーンから選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。成分(B)は、ジメチコンおよびジメチコノールを含んでいてもよ
い。毛髪化粧料がジメチコンおよびジメチコノールを含む場合、毛髪化粧料において、ジメチコンの含有量は、ジメチコノールの含有量より多くてもよい。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(B)の含有量は、特に限定されず、例えば、0.1質量%~20.0質量%である。含有量は、0.5質量%以上、1.0質量%以上、2.0質量%以上、3.0質量%以上、さらには3.5質量%以上であってもよく、18.0質量%以下、15.0質量%以下、10.0質量%以下、8.0質量%以下、さらには5.0質量%以下であってもよい。
毛髪化粧料において、成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比A/Bは、特に限定されず、例えば、0.1~5.0である。比A/Bは、0.5~2.0であってもよい。毛髪化粧料に含まれる、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量とを適切に調節することによって、毛髪の柔らかさおよびツヤ感がより優れるものとなる。
・成分(C)
成分(C)は、25℃において液体である、ポリアルキレングリコールおよびそのエーテル化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つである。成分(C)が含まれていることによって、毛髪に、柔らかさ、滑らかさ、および弾力感を付与できる。加えて、成分(C)は、成分(B)を毛髪に均一に付着させることに寄与しうる。
ポリアルキレングリコールは、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、およびオキシブチレン基からなる群より選ばれる少なくとも1つが分子内に含まれるポリアルキレングリコールであってもよい。ポリアルキレングリコールの例は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびポリブチレングリコールである。ポリアルキレングリコールは、ポリプロピレングリコールであってもよい。ポリプロピレングリコールを構成するプロピレングリコールの平均重合度は、例えば、2~30である。ポリプロピレングリコールの具体例は、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(PPG)-3、PPG-6、PPG-7、PPG-9、PPG-12、PPG-15、PPG-16、PPG-17、PPG-20、PPG-26、およびPPG-30である。
ポリアルキレングリコールのエーテル化合物は、例えば、ポリアルキレングリコールアルキルエーテルである。ポリアルキレングリコールアルキルエーテルは、ポリアルキレングリコールとアルコールとのエーテルである。ポリアルキレングリコールアルキルエーテルは、ポリプロピレングリコールエーテルであってもよい。ポリプロピレングリコールエーテルは、ポリプロピレングリコールとポリグリセリンとのエーテルである。ポリプロピレングリコールエーテルの例は、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルである。ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルの具体例は、PPG-9ジグリセリルおよびPPG-14ジグリセリルである。
成分(C)として、これらの化合物から選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。成分(C)は、ポリアルキレングリコールアルキルエーテルであってもよい。ポリアルキレングリコールアルキルエーテルは、毛髪のツヤ感をより向上させ、毛髪をよりしなやかにさせうる。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(C)の含有量は、例えば、0.1質量%~10.0質量%である。成分(C)の含有量は、0.5質量%以上、1.0質量%以上、さらには1.5質量%以上であってもよく、8.0質量%以下、5.0質量%以下、さらには3.0質量%以下であってもよい。
・成分(D)
毛髪化粧料は、成分(D)をさらに含んでいてもよい。成分(D)は、ステロール化合物およびそのエステル誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1つである。成分(D)が含まれることによって、毛髪により柔らかさを付与できる。これにより、毛髪が、よりしなやかになる。
ステロール化合物の例は、コレステロールおよびフィトステロールである。
ステロール化合物のエステル誘導体は、例えば、ステロールエステル類である。ステロールエステル類の例は、フィトステロールエステル類およびコレステロールエステル類である。ステロールエステル類は、フィトステロールエステル類であってもよい。
フィトステロールエステル類は、脂肪酸とフィトステロールとのエステルである。脂肪酸は、植物油または植物油脂由来の脂肪酸であってもよい。フィトステロールエステル類の例は、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、およびイソステアリン酸フィトステリルである。マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルは、マカデミア種子油から得られる高級脂肪酸の混合物と、フィトステロールとのエステルである。ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリルは、ヒマワリ種子油から得られる脂肪酸と、フィトステロールとのエステルである。コメヌカ油脂肪酸フィトステリルは、コメヌカ油から得られる脂肪酸と、フィトステロールとのエステルである。イソステアリン酸フィトステリルは、イソステアリン酸とフィトステロールとのエステルである。フィトステロールエステル類は、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルを含んでいてもよい。
コレステロールエステル類は、脂肪酸とコレステロールとのエステルである。脂肪酸は、植物油または植物油脂由来の脂肪酸であってもよい。コレステロールエステル類の例は、ステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、およびラノリン脂肪酸コレステリルである。
成分(D)として、これらの化合物から選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(D)の含有量は、例えば、0.1質量%~5.0質量%である。成分(D)の含有量は、0.2質量%以上、0.3質量%以上、さらには0.4質量%以上であってもよく、4.0質量%以下、2.0質量%以下、さらには1.0質量%以下であってもよい。
・成分(E)
毛髪化粧料は、成分(E)をさらに含んでいてもよい。成分(E)は、ポリグリセリン脂肪酸エステルである。成分(E)が含まれることによって、毛髪の弾力感をより向上させることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、例えば、ポリグリセリンの水酸基と、脂肪酸とがエステル結合したものである。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するグリセリンの平均重合度は、3~20であってもよく、3~10であってもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、植物油または植物油脂由来の脂肪酸であってもよい。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、例えば、炭素数8~20の直鎖または分岐鎖を有する飽和または不飽和の脂肪酸である。脂肪酸の具体例は、カプリル酸、
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、ブドウ種子油脂肪酸、およびアンズ核油脂肪酸である。
成分(E)は、モノエステルのみでなく、ジエステル、トリエステルなどの、複数のエステル結合を有するものを用いてもよい。
成分(E)の具体的な例は、モノラウリン酸デカグリセリル(ラウリン酸ポリグリセリル-10)、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、およびポリリシノレイン酸ポリグリセリルである。ポリリシノレイン酸ポリグリセリルは、縮合リシノレイン酸とポリグリセリンとのエステルである。ポリリシノレイン酸ポリグリセリルの例は、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-5、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、およびポリリシノレイン酸ポリグリセリル-10である。
成分(E)として、これらの化合物から選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。成分(E)は、ポリリシノレイン酸ポリグリセリルであってもよい。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(E)の含有量は、例えば、0.1質量%~5.0質量%である。成分(E)の含有量は、0.2質量%以上、0.3質量%以上、さらには0.4質量%以上であってもよく、4.0質量%以下、2.0質量%以下、さらには1.0質量%以下であってもよい。
・成分(F)
毛髪化粧料は、成分(F)をさらに含んでいてもよい。成分(F)は、カチオン性界面活性剤である。成分(F)を含むことによって、水中油型乳化化粧料である毛髪化粧料を得ることができる。
カチオン性界面活性剤の例は、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤およびアミドアミン型カチオン性界面活性剤である。
第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の例は、アルキル四級アンモニウム塩、ジアルキル四級アンモニウム塩、およびエーテル型四級アンモニウム塩である。アミドアミン型カチオン性界面活性剤の例は、脂肪酸アミドアミンである。
アルキル四級アンモニウム塩は、例えば、下記式(1)で表される。
1-N+(R23・X- (1)
式(1)中、R1は、直鎖または分岐鎖を有する炭素数12~24のアルキル基を表す。R2は、炭素数1~3のアルキル基を表す。X-は、ハロゲン原子または炭素数1~3のアルキル硫酸基を表す。X-は、Cl-であってもよく、メトサルフェートイオンであってもよい。
アルキル四級アンモニウム塩の例は、ラウリルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、セテアルトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムブロミド、セトリモニウムブロミド、セテアルトリモニウムブロミド、ステアルトリモニウムブロミド、ベヘントリモニウムブロミド、ラウリルトリモニウムメトサルフェート、セトリモニウムメトサルフェート、セテアルト
リモニウムメトサルフェート、ステアルトリモニウムメトサルフェート、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ラウリルトリモニウムエトサルフェート、セトリモニウムエトサルフェート、セテアルトリモニウムエトサルフェート、ステアルトリモニウムエトサルフェート、およびベヘントリモニウムエトサルフェートである。
ジアルキル四級アンモニウム塩は、例えば、下記式(2)で表される。
(R32-N+(R42・X- (2)
式(2)中、R3は、直鎖または分岐鎖を有する炭素数12~24のアルキル基を表す。R4は、炭素数1~3のアルキル基を表す。X-は、ハロゲン原子または炭素数1~3のアルキル硫酸基を表す。X-は、ハロゲン原子であってもよい。ハロゲン原子は、Cl-であってもよい。
ジアルキル四級アンモニウム塩の例は、ジラウリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、およびジココイルジモニウムクロリドである。
エーテル型四級アンモニウム塩は、例えば、下記式(3)で表される。
5-O-A-N+(R62・X- (3)
式(3)中、R5は、直鎖または分岐鎖を有する炭素数12~24のアルキル基を表す。R6は、炭素数1~3のアルキル基を表す。Aは、炭素数1~3のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基を表す。X-は、ハロゲン原子または炭素数1~3のアルキル硫酸基を表す。X-は、ハロゲン原子であってもよい。ハロゲン原子は、Cl-であってもよい。
エーテル型四級アンモニウム塩の例は、ラウロキシプロピルトリモニウムクロリド、セトキシプロピルトリモニウムクロリド、セテアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ベヘノキシプロピルトリモニウムクロリド、オレオキシプロピルトリモニウムクロリド、ラウリルPGトリモニウムクロリド、セチルPGトリモニウムクロリド、セテアルPGトリモニウムクロリド、ステアリルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリド、オレイルPGトリモニウムクロリド、およびココイルPGトリモニウムクロリドである。
脂肪酸アミドアミンは、例えば、下記式(4)で表される。
7-CONH-A-N-(R82 (4)
式(4)中、R7は、直鎖または分岐鎖を有する炭素数11~23のアルキル基を表す。R8は、炭素数1~3のアルキル基を表す。Aは、炭素数1~3のアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基を表す。
脂肪酸アミドアミンの例は、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(ステアラミドプロピルジメチルアミン)、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン
酸ジエチルアミノプロピルアミド、およびベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミドである。
成分(F)として、これらの化合物から選ばれる1つのみを用いてもよく、2つ以上を併用してもよい。成分(F)は、アルキル四級アンモニウム塩であってもよい。
毛髪化粧料の総質量に対する成分(F)の含有量は、例えば、0.1質量%~10質量%である。含有量は、0.5質量%以上、1.0質量%以上、1.5質量%以上、さらには2.0質量%以上であってもよく、8.0質量%以下、5.0質量%以下、4.0質量%以下、さらには3.0質量%以下であってもよい。
毛髪化粧料は、例えば、水中油型乳化化粧料である。毛髪は、損傷を受けるほど、親水化しうる。毛髪化粧料が水中油型乳化化粧料であることによって、毛髪化粧料は、損傷を受けた毛髪へのなじみ(浸透性)により優れる。その結果、損傷した毛髪に対して、より柔らかさを付与できると共に、毛髪によりしなやかな動きを付与できる。
毛髪化粧料は、その他、高級アルコール、多価アルコール、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性高分子、フッ素化合物、加水分解ペプチド、ビタミン類、キレート剤、酸化防止剤、増粘剤、ゲル化剤、抗炎症剤、紫外線吸収剤、溶剤、防腐剤、pH調整剤、香料、および/または水を、目的に応じて適量で含有しうる。
毛髪化粧料は、環状シリコーンを実質的に含有していなくてもよい。「実質的に含有していない」とは、微量の混入を許容する趣旨であり、毛髪化粧料の総質量に対して、1.0質量%未満、さらには0.5質量%未満であり、特に0.1質量%未満であることを意味する。環状シリコーンの例は、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、およびドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)である。毛髪化粧料が環状シリコーンを実質的に含有していなくても、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさを付与できる。
毛髪化粧料の製品形態は、特に限定されず、例えば、インバストリートメント、アウトバストリートメント、ヘアカラー、およびスタイリング剤等が挙げられる。
毛髪化粧料の具体的な用途の例は、洗い流すタイプのヘアトリートメント剤、洗い流さないタイプのヘアトリートメント剤、パーマネントウェーブ処理および縮毛矯正処理などの毛髪変形処理における前処理剤および後処理剤、ヘアケアおよびヘアセット等のスタイリング剤、並びに、ヘアカラー処理における前処理剤および後処理剤である。
毛髪化粧料は、様々な剤型として調製可能である。剤型の例は、ローション状、クリーム状、ミルク状、ゲル状、泡状、ミスト状、およびスプレー状である。
毛髪化粧料は、常法により製造される。毛髪化粧料が水中油型乳化化粧料である場合、例えば、水性成分から成る水相と、油性成分から成る油相と、をそれぞれ加熱して混合した後、乳化させることによって、毛髪化粧料が製造される。乳化させた後に、適宜、その他の成分を添加してもよい。
毛髪化粧料は、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさを付与できる。すなわち、毛髪化粧料を適用した毛髪は、しなやかな動きを示す。「しなやかな動き」は、例えば、実施例に記載した方法により評価できる。詳細には、長さ24.0±0.5cmおよび質量4.00±0.05gに調製した毛束に毛髪化粧料を塗布した後に、この毛束の一端を固定して
吊り下げ、毛束の他端を、毛束が水平になるように持ち上げてから静かに放す。このとき、毛束は、上記固定した部分を中心に回転運動(振り子運動)する。そして、最下点を毛束が通って再び上昇し、上昇が止まったとき、すなわち振幅が最大となるときの毛束の静止画を取得する。この静止画に対して、毛束の曲がりに沿う円を作成したとき、この円の半径rの逆数、すなわち曲率Kを「しなやかな動き」の指標とする。半径rが小さいほど、すなわち曲率Kが大きいほど、毛髪がしなやかな動きを示していると評価できる。
毛髪化粧料において、実施例に記載した方法(毛束のしなやかさの評価)により得られたK値は、例えば、0.29cm-1以上である。K値は、0.30cm-1以上であってもよく、0.31cm-1以上であってもよく、0.35cm-1以上であってもよい。K値の上限値は、特に限定されず、例えば、1.0cm-1である。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
(毛髪化粧料の調製)
表1~3の組成に従って、実施例および比較例に係る毛髪化粧料を調製した。表中の「成分」の欄における(A)~(F)の表記は、それぞれ、成分(A)~成分(F)に対応する。表中の単位は、全て質量%である。各表の「成分」の欄における「-」の表記は、当該成分を含有していないことを意味する。表中、「A/B」は、毛髪化粧料における、成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比を意味する。
なお、実施例および比較例に係る毛髪化粧料は、水中油型乳化化粧料であった。
(ダメージ処理毛束の作製)
株式会社ユーカリジャパン製人毛黒髪(YK-1B#10’’)を、ブリーチ剤(タカラベルモント社製「エドル ブリーチ」)を用いてブリーチ処理を行い、水洗した。その後、この人毛黒髪を、濃度10質量%のラウレス硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、その後乾燥させる工程を3回繰り返して、ダメージ処理毛束を作製した。
(毛束における質感等の評価)
十分にお湯で予洗いしたダメージ処理毛束を、シャンプー(タカラベルモント社製「イオ クリアメント」)で洗浄後、実施例および比較例に係る毛髪化粧料を毛束に塗布して水洗した。その後、毛束をドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛束について、内部の空洞部が満たされたような潤い弾力感、柔らかさ、中間部から毛先にかけての均一な指通り感、および自然なツヤ感を、それぞれ「弾力感」「柔らかさ」「指通り感」および「ツヤ感」として、官能評価した。これらの官能評価は、専門評価者10名によって行われた。各評価項目について、「大変良い」場合を5、「良い」場合を4、「ふつう」の場合を3、「あまりよくない」場合を2、「悪い」場合を1と評価した。各評価項目について、専門評価者10名の平均点が、4.0以上であった場合を「◎」、3.0以上4.0未満であった場合を「○」、2.0以上3.0未満であった場合を「△」、2.0未満であった場合を「×」と評価した。結果を表1~3に示す。
(毛束のしなやかさの評価)
上記(ダメージ処理毛束の作製)で作製したダメージ処理毛束を、長さ24.0±0.5cmおよび質量4.00±0.05gになるように調製した。このように調製したダメージ処理毛束を、十分にお湯で予洗いした後に、シャンプー(タカラベルモント社製「イオ クリアメント」)で洗浄した。その後、実施例および比較例に係る毛髪化粧料を毛束に塗布して20分間静置させた。その後、この毛束を水洗してドライヤーで乾燥させた。
次に、水平に配置した棒に、乾燥後の毛束の一端(根元部分)を固定して毛束を吊り下げた。その後、毛束の他端(毛先部分)を毛束が水平になるまで持ち上げ、毛束を静かに放した。このとき、上記固定した部分を中心に回転運動(振り子運動)した毛束の動きを動画で撮影した。得られた動画において、毛束を静かに放してから、毛束が最下点を通って再び上昇し、上昇が止まったとき、すなわち振幅が最大となったときの静止画を得た。この静止画において、毛束の曲がりに沿う円を作成した。この円の半径、すなわち曲率半径r[cm]を測定した。そして、曲率半径の逆数、すなわち曲率K(K=1/r)[cm-1]を算出した。各実施例および比較例において、上記の測定を3回実施し、得られた曲率Kの平均値(K値)を算出した。結果を表1~3に示す。K値が大きいほど、毛束がしなやかさに優れると評価できる。
Figure 2024071957000001
Figure 2024071957000002
Figure 2024071957000003
各実施例では、損傷を受けた毛髪に対して柔らかさおよび弾力感を付与できた。加えて、成分(D)を含む実施例では、柔らかさがより優れていた。成分(E)を含む実施例では、弾力感がより優れていた。成分(D)および(E)を含む実施例では、柔らかさおよび弾力感がより優れていた。加えて、成分(D)および(E)を含む実施例では、K値が大きくなり、毛髪がよりしなやかな動きを示した。

Claims (7)

  1. 下記成分(A)~(C)を含有する、毛髪化粧料。
    (A)揮発性炭化水素
    (B)シリコーン
    (C)25℃において液体である、ポリアルキレングリコールおよびそのエーテル化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つ
  2. 前記成分(A)は、イソドデカン、C11-13イソパラフィンおよびイソへキサデカンからなる群より選ばれる少なくとも1つを含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 成分(D)として、ステロール化合物およびそのエステル誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  4. 成分(E)として、ポリグリセリン脂肪酸エステルをさらに含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  5. 成分(F)として、カチオン性界面活性剤をさらに含有し、前記毛髪化粧料は水中油型乳化化粧料である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記成分(B)は、鎖状シリコーンである、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  7. 環状シリコーンを実質的に含有しない、請求項1に記載の毛髪化粧料。
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