JP2024070438A - 採光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンス性の向上を可能にする採光装置を提供する。【解決手段】採光装置1は、ライトシェルフ10と、調光窓WU,WLと、を備える。ライトシェルフ10は、建物Bの外壁BWに設けられ、建物Bの居住空間R側又は建物Bの外部O側に延在する。調光窓WU,WLは、ライトシェルフ10の上側に位置する外壁BWの上側開口部62、及び、ライトシェルフ10の下側に位置する外壁BWの下側開口部64、の少なくとも一方に配置され、居住空間Rに入る光の量を調整可能である。【選択図】図1
Description
本発明は、採光装置に関する。
従来から、庇状のライトシェルフを用いて、太陽光を照明光として利用する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、下窓と上窓との間において屋内側に張り出したライトシェルフと、ライトシェルフの上部において、上窓の屋内側に沿って配置された垂直ルーバと、ライトシェルフの下部において、下窓の屋内側に沿って配置されたブラインドと、を備える建築物の採光構造が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、ルーバ及びブラインドのメンテナンスが、作業者にとって手間となるおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メンテナンス性の向上を可能にする採光装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る採光装置は、建物の外壁に設けられ、前記建物の居住空間側又は前記建物の外部側に延在するライトシェルフと、前記ライトシェルフの上側に位置する前記外壁の上側開口部、及び、前記ライトシェルフの下側に位置する前記外壁の下側開口部、の少なくとも一方に配置され、前記居住空間に入る光の量を調整可能な調光窓と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンス性の向上を可能にする採光装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。なお、以下の説明においては、重力方向に従って上下方向を定義する。また、上下方向に対して垂直な方向であって、建物Bの幅方向を左右方向と定義する。
<第1実施形態>
<採光装置1の構成>
図1及び図2に示すように、採光装置1は、上部調光ガラス窓(調光窓)WUと、給電装置7と、透明ガラスWCと、ブラインドBLと、駆動機構8と、ライトシェルフ10と、制御装置5と、センサ40と、を備える。
<採光装置1の構成>
図1及び図2に示すように、採光装置1は、上部調光ガラス窓(調光窓)WUと、給電装置7と、透明ガラスWCと、ブラインドBLと、駆動機構8と、ライトシェルフ10と、制御装置5と、センサ40と、を備える。
図1に示すように、採光装置1は、建物Bのペリメータ領域Pに配置される。ペリメータ領域Pとは、建物Bの外壁BWまたは開口部60の近傍の領域である。採光装置1は、ペリメータ領域P、特に、外壁BWの開口部60の近傍に配置される。
建物Bは、外壁BWを有する、外壁BWは、上側に位置する上側外壁BWUと、下側に位置する下側外壁BWLと、上側外壁BWU及び下側外壁BWLの間に位置する中間外壁BWMと、を有する。外壁BWは、上側外壁BWUと下側外壁BWLとの間おいて、ペリメータ領域Pに広がる開口部60を有する。開口部60は、上側外壁BWUと中間外壁BWMとの間に位置する上側開口部62と、下側外壁BWLと中間外壁BWMとの間に位置する下側開口部64と、を有する。本実施形態において、上側開口部62及び下側開口部64は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの外部O側の端に位置する。建物Bは、中間外壁BWMの下方に、透明ガラスWCと後述する仕切り壁16とにより区画される収容空間S1を有する。
図1に示すように、上部調光ガラス窓WUは、上側開口部62に配置され、建物Bの居住空間Rに入る光の量を調整可能な窓である。具体的には、上側開口部62には窓サッシ50が取付けられ、上部調光ガラス窓WUは、窓サッシ50に嵌め込まれている(図3)。本実施形態では、上部調光ガラス窓WUは一重ガラス構造になっている。上部調光ガラス窓WUは、開閉することのできないFIX窓を用いてもよく、開閉可能な窓を用いてもよい。
上部調光ガラス窓WUは、エレクトロクロミズムの原理により、給電装置7を介して印加される電圧に応じて、光透過率が増減するよう機能する。給電装置7は、制御装置5と有線又は無線により接続され、制御装置5と通信可能である。給電装置7から上部調光ガラス窓WUに印加される電圧は、制御装置5によって制御される。つまり、上部調光ガラス窓WUの光透過率は、制御装置5によって制御される。
本実施形態では、上部調光ガラス窓WUが、透過型のエレクトロクロミック素子を有する場合を説明する。この場合、給電装置7が、制御装置5の指示を受け、上部調光ガラス窓WUに印加する電圧を大きくすると、上部調光ガラス窓WUの光透過率が増加する。これにより、例えば、上部調光ガラス窓WUは透明になる(図3(a))。一方、給電装置7が、制御装置5の指示を受け、上部調光ガラス窓WUに印加する電圧を小さくすると、上部調光ガラス窓WUの光透過率が減少する。これにより、例えば、上部調光ガラス窓WUは曇りガラスのようになる(図3(b))。なお、上部調光ガラス窓WUに電圧が印加されていない状態では、調光ガラス窓Wの光透過率が最小となる。
透明ガラス窓WCは、下側開口部64に配置され、建物Bの外部Oから入る光の量を調整せずに、当該光が透過する窓である。具体的には、下側開口部64には窓サッシ(図示せず)が取付けられ、透明ガラス窓WCは、窓サッシに嵌め込まれている。本実施形態では、透明ガラス窓WCは一重ガラス構造になっている。透明ガラス窓WCは、開閉することのできないFIX窓を用いてもよく、開閉可能な窓を用いてもよい。
ブラインドBLは、透明ガラスWCより居住空間R側に配置され、建物Bの外部Oから透明ガラスWCを透過する光を遮蔽する。本実施形態では、ブラインドBLは、その上部が、収容空間S1に収容される。ブラインドBLは、間隔を隔てて上下方向に設けられる複数のスラットを有する。スラットは、駆動機構8により、可変に構成されている。駆動機構8は、制御装置5と有線又は無線により接続され、制御装置5と通信可能である。具体的には、駆動機構8は、スラット昇降機構と、スラット角変更機構と、を有する。スラット昇降機構が、制御装置5の指示を受け、所定の動作をすると、スラットの位置が上下に変更される。また、スラット角変更機構が、制御装置5の指示を受け、所定の動作をすると、スラットの角度が変更される。なお、スラットは、手動により、上下の位置が変更されてもよいし、スラット角が変更されるよう構成されてもよい。
ライトシェルフ10は、上面12で反射させた光を、居住空間Rの天井面Uに間接照明光として照射する。ライトシェルフ10は、外壁BW、具体的には中間外壁BWMに設けられ、建物Bの居住空間R側に延在する。本実施形態では、ライトシェルフ10は、矩形板状である。本実施形態において、ライトシェルフ10は、下面14から下方に延在する仕切り壁16を有する。仕切り壁16は、上述した収容空間S1の一部(居住空間R側)を区画する。
ライトシェルフ10は、光を効率よく反射するように、上面12が表面処理されている。表面処理としては、反射率を高める塗料の塗布、メッキ処理、鏡面被膜の形成等が挙げられる。
制御装置5は、上述したように、給電装置7及び駆動機構8と通信可能に接続され、給電装置7及び駆動機構8の動作を制御する。制御装置5には、センサ40が通信可能に接続されている。センサ40の例としては、照度センサ等が挙げられる。制御装置5は、センサ40の計測結果に応じて、給電装置7及び駆動機構8の動作を制御する。
<採光装置1の動作>
制御装置5は、センサ40から建物Bの状況を取得し、取得した状況に応じて給電装置7を動作させて、上部調光ガラス窓WUの光透過率の変更を行う。建物Bの状況としては、照度センサにより計測される居住空間Rの照度などが考慮され得る。
一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも高い場合、給電装置7から上部調光ガラス窓WUへの電圧印加を停止させ、上部調光ガラス窓WUの光透過率を小さくする。これにより、建物Bの外部Oからの光は、上部調光ガラス窓WUにおいて反射及び吸収される。よって、居住空間Rの照度、即ちグレアが抑制される。上部調光ガラス窓WUから建物B内に入射した光は、ライトシェルフ10の上面12で反射して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する。
また、一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも低い場合、給電装置7に上部調光ガラス窓WUへの電圧印加を行わせ、上部調光ガラス窓WUの光透過率を大きくする。これにより、外部Oからの光は、上部調光ガラス窓WUを透過しやすくなる。よって、居住空間Rの照度が高まる。上部調光ガラス窓WUから建物B内に入射した光は、ライトシェルフ10の上面12で反射して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する。
また、制御装置5は、センサ40から建物Bの状況を取得し、取得した状況に応じて駆動機構8を動作させて、ブラインドBLの上下位置、スラット角の変更を行う。
一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも高い場合、駆動機構8即ちスラット昇降機構に、スラットの下降を行わせるとともに、スラット角変更機構に、スラット角の変更を行わせる。これにより、外部Oからの光は、ブラインドBLにおいて反射及び吸収されるので、居住空間Rの照度が抑制される。
一例として、制御装置5は、建物Bの居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも低い場合、駆動機構8即ちスラット昇降機構に、スラットの上昇を行わせるとともに、スラット角変更機構に、スラット角の変更を行わせる。これにより、外部Oからの光は、ブラインドBLを透過するので、居住空間Rの照度が高まる。
<効果>
上述のように、上側開口部62に上部調光ガラス窓WUを配置したので、上側開口部62近傍にブラインドを配置する必要がない。このため、上側開口部62近傍でのブラインドのメンテナンスを廃止できる。上側開口部62は高所にあるため、この位置でのメンテナンスを廃止することにより、作業者の手間を軽減できる。
また、上側開口部62に上部調光ガラス窓WUを配置したので、上側調光ガラス窓WUの光透過率を変更することにより、複雑な採光制御を行うことができる。
<変形例>
第1実施形態の変形例に係る採光装置1aは、第1実施形態に係る採光装置1に対して、下側開口部64に下側調光ガラス窓WLが設けられている点で異なる。以下、第1実施形態に係る採光装置1とは異なる部分について説明する。
第1実施形態の変形例に係る採光装置1aは、第1実施形態に係る採光装置1に対して、下側開口部64に下側調光ガラス窓WLが設けられている点で異なる。以下、第1実施形態に係る採光装置1とは異なる部分について説明する。
<採光装置1aの構成>
図4に示すように、採光装置1aは、上部調光ガラス窓(調光窓)WUと、下部調光ガラス窓(調光窓)WLと、を有する。下部調光ガラス窓WLは、下側開口部64に配置され、居住空間Rに入る光の量を調整可能な窓である。具体的には、下側開口部64には窓サッシが取付けられ、下部調光ガラス窓WLは、窓サッシに嵌め込まれている。本実施形態では、下部調光ガラス窓WLは一重ガラス構造になっている。下部調光ガラス窓WLは、開閉することのできないFIX窓を用いてもよく、開閉可能な窓を用いてもよい。下部調光ガラス窓WLは、上部調光ガラス窓WUと同様に、エレクトロクロミズムの原理により、給電装置7を介して印加される電圧に応じて、光透過率が増減するよう機能する(図6)。
図4に示すように、採光装置1aは、上部調光ガラス窓(調光窓)WUと、下部調光ガラス窓(調光窓)WLと、を有する。下部調光ガラス窓WLは、下側開口部64に配置され、居住空間Rに入る光の量を調整可能な窓である。具体的には、下側開口部64には窓サッシが取付けられ、下部調光ガラス窓WLは、窓サッシに嵌め込まれている。本実施形態では、下部調光ガラス窓WLは一重ガラス構造になっている。下部調光ガラス窓WLは、開閉することのできないFIX窓を用いてもよく、開閉可能な窓を用いてもよい。下部調光ガラス窓WLは、上部調光ガラス窓WUと同様に、エレクトロクロミズムの原理により、給電装置7を介して印加される電圧に応じて、光透過率が増減するよう機能する(図6)。
<別の変形例>
第1実施形態の別の変形例に係る採光装置1bは、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aに対して、ライトシェルフ10aの位置が異なる。以下、変形例に係る採光装置1aとは異なる部分について説明する。
第1実施形態の別の変形例に係る採光装置1bは、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aに対して、ライトシェルフ10aの位置が異なる。以下、変形例に係る採光装置1aとは異なる部分について説明する。
<採光装置1bの構成>
図5に示すように、採光装置1bは、外壁BW、具体的には中間外壁BWMに設けられ、建物Bの外部O側に延在するライトシェルフ10aを有する。ライトシェルフ10aの形状、表面処理等は、変形例に係るライトシェルフ10と同じである。
図5に示すように、採光装置1bは、外壁BW、具体的には中間外壁BWMに設けられ、建物Bの外部O側に延在するライトシェルフ10aを有する。ライトシェルフ10aの形状、表面処理等は、変形例に係るライトシェルフ10と同じである。
<採光装置1a、1bの動作>
一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも高い場合、給電装置7から上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLへの電圧印加を停止させ、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLの光透過率を小さくする。これにより、建物Bの外部Oからの光は、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLにおいて反射及び吸収される。よって、居住空間Rの照度が抑制、即ちグレアが抑制される。上部調光ガラス窓WUから入射した光は、ライトシェルフ10の上面12で反射して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図4)。また、ライトシェルフ10aの上面12で反射した光は、上部調光ガラスWUを透過して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図5)。下部調光ガラス窓WLから入射した光は、居住空間Rに直接進入する。
一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも高い場合、給電装置7から上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLへの電圧印加を停止させ、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLの光透過率を小さくする。これにより、建物Bの外部Oからの光は、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLにおいて反射及び吸収される。よって、居住空間Rの照度が抑制、即ちグレアが抑制される。上部調光ガラス窓WUから入射した光は、ライトシェルフ10の上面12で反射して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図4)。また、ライトシェルフ10aの上面12で反射した光は、上部調光ガラスWUを透過して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図5)。下部調光ガラス窓WLから入射した光は、居住空間Rに直接進入する。
また、一例として、制御装置5は、居住空間Rにおける照度が予め設定された閾値よりも低い場合、給電装置7に上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLへの電圧印加を行わせ、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLの光透過率を大きくする。これにより、建物Bの外部Oからの光は、上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLを透過しやすくなる。よって、居住空間Rの照度が高まる。上部調光ガラス窓WUから入射した光は、ライトシェルフ10の上面12で反射して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図4)。または、ライトシェルフ10aの上面12で反射した光は、上部調光ガラスWUを透過して、天井面Uを経由した間接照明光として、居住空間Rに進入する(図5)。下部調光ガラス窓WLから入射した光は、居住空間Rに直接進入する。
<効果>
上述のように、上側開口部62に上部調光ガラス窓WU、下側開口部64に下部調光ガラス窓WLを配置したので、開口部60近傍にブラインドを配置する必要がない。このように、開口部60近傍でのブラインドのメンテナンスを完全に廃止でき、作業者の手間を著しく軽減できる。
また、上側開口部62に上部調光ガラス窓WU、下側開口部64に下部調光ガラス窓WLを配置したので、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの光透過率をそれぞれ別個に変更することにより、より複雑な採光制御を行うことができる。
上部調光ガラス窓WU及び下部調光ガラス窓WLの光透過率を小さく設定した場合であっても、居住空間Rから外部Oを視認することができる。このため、居住空間Rにいる作業者の閉塞感を緩和できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る採光装置1cは、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aに対して、ロールスクリーン2が設けられる点、ライトシェルフ10に貫通孔20が形成される点、及び、換気装置4が設けられる点で異なる。以下、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aとは異なる部分について説明する。
第2実施形態に係る採光装置1cは、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aに対して、ロールスクリーン2が設けられる点、ライトシェルフ10に貫通孔20が形成される点、及び、換気装置4が設けられる点で異なる。以下、第1実施形態の変形例に係る採光装置1aとは異なる部分について説明する。
<採光装置1cの構成>
図7から図9に示すように、採光装置1cは、上側ロールスクリーン(上側遮蔽部材)2Uと、下側ロールスクリーン(下側遮蔽部材)2Lと、巻取装置3と、換気装置4と、ライトシェルフ10とを備える。
図7から図9に示すように、採光装置1cは、上側ロールスクリーン(上側遮蔽部材)2Uと、下側ロールスクリーン(下側遮蔽部材)2Lと、巻取装置3と、換気装置4と、ライトシェルフ10とを備える。
ライトシェルフ10は、中間外壁BWMから居住空間R側に延在する。ライトシェルフ10は、上下方向に貫通する貫通孔20を有する。貫通孔20は、ライトシェルフ10に、少なくとも一つ設けられる。
上側ロールスクリーン2Uは、一端部21から他端部22まで延びる長尺の部材である。本実施形態では、一端部21が上端に位置し、他端部22が下端に位置する場合を説明する。上側ロールスクリーン2Uは、上側調光ガラス窓WUの近傍において、上下に延びるように吊られる。換言すれば、上側ロールスクリーン2Uは、上側調光ガラス窓WUよりも居住空間R側において、建物Bの天井面Uからライトシェルフ10へ上下に延びるように配置される。これにより、上側ロールスクリーン2Uは、建物Bの室内を上側通風空間SUと居住空間Rとに区画する。換言すれば、上側ロールスクリーン2Uと上側調光ガラス窓WUとの間には、上側通風空間SUが形成される。
上側ロールスクリーン2Uは、一端部21から他端部22に亘って延びる織布である。上側ロールスクリーン2Uは、経糸と緯糸とにより網目状に構成される。上側ロールスクリーン2Uの光透過率及び日射遮蔽率は、経糸と緯糸との間の隙間の大きさや経糸と緯糸の材質等に応じて、適宜決定される。上側ロールスクリーン2Uの光透過率及び日射遮蔽率は、使用目的に応じて適宜変更されてよく、特に限定されるものではない。
上側ロールスクリーン2Uは、他端部22にボトムバー6Uを有する。ボトムバー6Uは、上側ロールスクリーン2Uの他端部22に着脱自在に取り付けられる棒状の部材である。ボトムバー6Uの着脱の方法としては、面ファスナ、線ファスナ(例えば務歯を用いたものなど)、及び、釦などの点ファスナの、いずれもが採用可能である。ボトムバー6Uは、他端部22とほぼ同じ長さ(左右方向長さ)を有する。ボトムバー6Uは、他端部22より、左右方向に長く形成されてもよい。ボトムバー6は、上側ロールスクリーン2Uが上下に延びた状態で、ライトシェルフ10の上面12に、例えば磁石などにより固定される。
下側ロールスクリーン2Lは、下側調光ガラス窓WLの近傍において、上下に延びるように吊下げられる。具体的には、下側ロールスクリーン2Lは、下側調光ガラス窓WLよりも居住空間R側において、ライトシェルフ10の下面14から床面Fへ上下に延びるように配置される。これにより、下側ロールスクリーン2Lは、建物Bの室内を下側通風空間SLと居住空間Rとに区画する。換言すれば、下側ロールスクリーン2Lと下側調光ガラス窓WLとの間には、下側通風空間SLが形成される。下側ロールスクリーン2Lそれ自体の構成、形状、材質等は、上側ロールスクリーン2Uと同じである。
巻取装置3は、上側ロールスクリーン2Uの巻上げ及び巻下げを行う上側巻取装置3Uと、下側ロールスクリーン2Lの巻上げ及び巻下げを行う下側巻取装置(図示せず)と、を有する。
上側巻取装置3Uは、天井面Uの近傍に固定される。上側巻取装置3Uは、上側ロールスクリーン2Uの一端部21に接続される軸部31Uと、軸部31Uを回転させるモータなどの動力部32Uとを有する。上側巻取装置3Uは、制御装置5と有線又は無線により接続され、制御装置5と通信可能である。上側巻取装置3Uは、制御装置5からの指示を受け、動力部32Uを用いて軸部31Uを回転させることによって、上側ロールスクリーン2Uを巻上げて、または巻下げて、上下に移動させることができる。上側巻取装置3Uが上側ロールスクリーン2Uを巻上げることにより、上側調光ガラス窓WUが居住空間R側に露出する開状態となる。上側巻取装置3Uが上側ロールスクリーン2Uを巻下げることにより、上側調光ガラス窓WUが居住空間R側から遮蔽される閉状態となる。
下側巻取装置は、ライトシェルフ10の下面14の近傍に固定される。下側巻取装置3Lは、下側ロールスクリーン2Lの上端部に接続される軸部31Lと、軸部31Lを回転させるモータなどの動力部とを有する。下側巻取装置は、制御装置5と有線又は無線により接続され、制御装置5と通信可能である。下側巻取装置は、制御装置5からの指示を受け、動力部を用いて軸部31Lを回転させることによって、下側ロールスクリーン2Lを巻上げて、または巻下げて、上下に移動させることができる。下側巻取装置が下側ロールスクリーン2Lを巻上げることにより、下側調光ガラス窓WLが居住空間R側に露出する開状態となる。下側巻取装置が下側ロールスクリーン2Lを巻下げることにより、下側調光ガラス窓WLが居住空間R側から遮蔽される閉状態となる。この閉状態において、ボトムバー6Lと床面Fとの間には、所定の通風クリアランスが形成される。
換気装置4は、建物B内部(すなわち居住空間R)の空気を、下側通風空間SU、貫通孔20、及び、上側通風空間SLを介して吸引する装置である。本実施形態では、換気装置4は、天井面Uの上方に設置される。換気装置4は、制御装置5と有線又は無線により接続され、制御装置5と通信可能である。換気装置4は、制御装置5からの指示を受け、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの閉状態において、居住空間Rの空気を吸引する。具体的には、換気装置4は、上側ロールスクリーン2Uがライトシェルフ10の上面12に接触した状態で、居住空間Rの空気を吸引する。換気装置4によって吸引された空気は、不図示のダクトなどを介して、建物Bの外部に排出される。
制御装置5は、巻取装置3、換気装置4、及び給電装置7と通信可能に接続され、巻取装置3、換気装置4、及び給電装置7の動作を制御する。制御装置5には、センサ40が通信可能に接続されている。センサ40の例としては、日射センサ、温度センサ、照度センサ等が挙げられる。制御装置5は、センサ40の計測結果に応じて、巻取装置3、換気装置4、及び給電装置7の動作を制御する。
<採光装置1cの動作>
制御装置5は、センサ40から建物Bの状況を取得し、取得した状況に応じて巻取装置3を動作させて、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの巻上げまたは巻下げを行う。建物Bの状況としては、温度センサにより計測される建物B内の温度や、日射センサにより計測される日射量、照度センサにより計測される居住空間Rの照度などが考慮され得る。
制御装置5は、センサ40から建物Bの状況を取得し、取得した状況に応じて巻取装置3を動作させて、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの巻上げまたは巻下げを行う。建物Bの状況としては、温度センサにより計測される建物B内の温度や、日射センサにより計測される日射量、照度センサにより計測される居住空間Rの照度などが考慮され得る。
一例として、制御装置5は、夏季において、建物Bの居住空間Rにおける温度が予め設定された閾値よりも高い場合、または、冬季において、建物Bの居住空間Rにおける温度が予め設定された閾値よりも低い場合、巻取装置3を動作させて、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの巻下げを行う。これにより、夏季においては、建物Bの外部Oから居住空間Rに入る光の量が減るので、居住空間Rの過剰な温度上昇が抑制される。また、冬季においては、居住空間Rから建物Bの外部へ放出される熱が減るので、居住空間Rの過剰な温度低下が抑制される。
また、制御装置5は、センサ40から建物Bの状況を取得し、取得した状況に応じて換気装置4を動作または停止させる。
一例として、制御装置5は、夏季において、日射量が予め設定された閾値よりも高い場合、換気装置4を動作させて、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留する暖気の吸引を行う。これにより、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留する暖気が減るので、居住空間Rの過剰な温度上昇が抑制される。
また、一例として、制御装置5は、冬季において、日射量が予め設定された閾値よりも低い場合、換気装置4を停止させる。これにより、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに空気が滞留するので、居住空間Rの過剰な温度低下が抑制される。
<効果>
ここで、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLに光が吸収されると、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの温度が上昇する。このため、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLからの輻射熱により、上側通風空間SU及び下側通風空間SL、並びに上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを介して、居住空間Rが暖められるおそれがある。特に、夏季においては、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの温度が著しく上昇するため、居住空間Rにおける熱環境が悪化するおそれがある。
ここで、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLに光が吸収されると、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの温度が上昇する。このため、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLからの輻射熱により、上側通風空間SU及び下側通風空間SL、並びに上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを介して、居住空間Rが暖められるおそれがある。特に、夏季においては、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの温度が著しく上昇するため、居住空間Rにおける熱環境が悪化するおそれがある。
この点、夏季において上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを閉状態にすることで、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留している空気は、居住空間Rの空気よりも温度が高くなる。このため、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留している空気は煙突効果により上昇する。よって、図7の矢印で示すように、居住空間Rの空気が通風クリアランスから吸引され、この空気が上側通風空間SU及び下側通風空間SLに供給され、上側通風空間SU及び下側通風空間SLを上昇した空気が建物Bの外部等に排出される。このように、上側通風空間SU及び下側通風空間SL内の暖気を建物Bの外部などに送り出すことができるので、居住空間Rにおける熱環境を改善することができる。
さらに、換気装置4により、居住空間Rの空気を、上側通風空間SU及び下側通風空間SLを介して吸引することで、上側通風空間SU及び下側通風空間SL内の空気の流動を促進できる。このため、煙突効果と相乗して、上側通風空間SU及び下側通風空間SLの通気量が増加し、排熱量を増やすことができる。このように、換気装置4により、上側通風空間SU及び下側通風空間SLの通気量が増加することにより、上側通風空間SU及び下側通風空間SL内の暖気を効率的に建物Bの外部などに送り出すことができる。上側通風空間SU及び下側通風空間SL内の暖気を建物Bの外部などに効率的に送り出すことができるので、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの表面温度を、居住空間Rの温度に極めて近くすることができ、ペリメータ領域Pでも、夏季における良好な熱環境を得ることができる。
一方、冬季において居住空間Rを暖かく保ちたい場合には、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを閉状態にしつつ換気装置4を動作させることにより、上側通風空間SU及び下側通風空間SL内の冷気は居住空間R側には漏れ出ず、通風クリアランスから吸引される空気と混合しながら、室外に排出される。従って、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの表面温度を、居住空間Rの温度に極めて近くできるので、ペリメータ領域Pでも、冬季における良好な熱環境を得ることができる。
上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lが閉状態となり、上側通風空間SU及び下側通風空間SLが最大となった場合、この上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留する暖気や冷気の量も最大となる。このため、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lが閉状態となると、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留する暖気や冷気から居住空間Rへ伝わる輻射熱も最大となる。このような場合であっても、換気装置4は、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの閉状態において、上側通風空間SU及び下側通風空間SLの空気を室外などに排出する。このため、居住空間Rの過剰な温度上昇や過剰な温度低下を、より効果的に抑制することができる。
上側ロールスクリーン2Uを、ライトシェルフ10の上面12に固定することにより、上側通風空間SUの密閉性が向上する。このため、換気装置4を用いて、上側通風空間SU及び下側通風空間SLに滞留する暖気や冷気を、より効果的に排出することができる。
<変形例>
第2実施形態の変形例に係る採光装置1dは、第2実施形態に係る採光装置1cに対して、居住空間R側に上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLが設けられ、外部O側に透明ガラスWCが設けられる点で異なる。
第2実施形態の変形例に係る採光装置1dは、第2実施形態に係る採光装置1cに対して、居住空間R側に上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLが設けられ、外部O側に透明ガラスWCが設けられる点で異なる。
<採光装置1dの構成>
図10に示すように、本変形例において、開口部60は、上側開口部62及び下側開口部64に加え、外側開口部66を有する。外側開口部66は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの外部O側の端に位置する。上側開口部62及び下側開口部64は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの居住空間R側に位置する。
図10に示すように、本変形例において、開口部60は、上側開口部62及び下側開口部64に加え、外側開口部66を有する。外側開口部66は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの外部O側の端に位置する。上側開口部62及び下側開口部64は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの居住空間R側に位置する。
採光装置1dは、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLよりも建物Bの外部O側において、外壁BWの外側開口部66に上下に延びるように配置される透明ガラス窓(ガラス窓)WCを有する。透明ガラス窓WCは、建物Bの外部Oに面する窓である。透明ガラス窓WCと、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLとの間には、通風空間Sが形成される。
<別の変形例>
第3実施形態の別の変形例に係る採光装置1eは、第3実施形態に係る採光装置1cに対して、外部O側に透明ガラスWCが設けられる点で異なる。
第3実施形態の別の変形例に係る採光装置1eは、第3実施形態に係る採光装置1cに対して、外部O側に透明ガラスWCが設けられる点で異なる。
<採光装置1eの構成>
図11に示すように、別の変形例において、開口部60は、上側開口部62及び下側開口部64に加え、内側開口部68を有する。上側開口部62及び下側開口部64は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの外部O側の端に位置する。内側開口部68は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの居住空間R側に位置する。
図11に示すように、別の変形例において、開口部60は、上側開口部62及び下側開口部64に加え、内側開口部68を有する。上側開口部62及び下側開口部64は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの外部O側の端に位置する。内側開口部68は、上側外壁BWU及び下側外壁BWLにおいて、建物Bの居住空間R側に位置する。
採光装置1eは、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLよりも居住空間R側において、外壁BWの内側開口部68に上下に延びるように配置される透明ガラス窓(ガラス窓)WCを有する。透明ガラス窓WCは、居住空間Rに面する窓である。透明ガラス窓WCと、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLと、の間には、下側通風空間SL及び上側通風空間SUが形成される。
<採光装置1d、1eの動作>
換気装置4は、制御装置5からの指示を受け、居住空間Rの空気を吸引する。具体的には、換気装置4は、居住空間Rの空気を、通風クリアランスを介して、通風空間Sに吸込み、通風空間Sを通じて、建物Bの外部などへ排出する(図10)。また、換気装置4は、居住空間Rの空気を、通風クリアランスを介して、下側通風空間SLに吸込み、下側通風空間SL、貫通孔20、及び、上側通風空間SUを通じて、建物Bの外部などへ排出する(図11)。
換気装置4は、制御装置5からの指示を受け、居住空間Rの空気を吸引する。具体的には、換気装置4は、居住空間Rの空気を、通風クリアランスを介して、通風空間Sに吸込み、通風空間Sを通じて、建物Bの外部などへ排出する(図10)。また、換気装置4は、居住空間Rの空気を、通風クリアランスを介して、下側通風空間SLに吸込み、下側通風空間SL、貫通孔20、及び、上側通風空間SUを通じて、建物Bの外部などへ排出する(図11)。
<効果>
第2実施形態の変形例に係る採光装置1d、及び、別の変形例の採光装置1eは、第2実施形態に係る採光装置1cとは異なり、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを有さない。このため、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの巻下げ及び巻上げを行う巻取装置3を設ける必要がない。このため、シンプルな構成の採光装置1d、1eを得ることができる。
第2実施形態の変形例に係る採光装置1d、及び、別の変形例の採光装置1eは、第2実施形態に係る採光装置1cとは異なり、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを有さない。このため、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの巻下げ及び巻上げを行う巻取装置3を設ける必要がない。このため、シンプルな構成の採光装置1d、1eを得ることができる。
(態様1)
採光装置1,1a,1b,1c,1d,1eは、建物Bの外壁BWに設けられ、建物Bの居住空間R側又は建物Bの外部O側に延在するライトシェルフ10,10aと、ライトシェルフ10,10aの上側に位置する外壁BWの上側開口部BWU、及び、ライトシェルフ10,10aの下側に位置する外壁BWの下側開口部BWL、の少なくとも一方に配置され、居住空間Rに入る光の量を調整可能な調光窓WU,WLと、を備える。
採光装置1,1a,1b,1c,1d,1eは、建物Bの外壁BWに設けられ、建物Bの居住空間R側又は建物Bの外部O側に延在するライトシェルフ10,10aと、ライトシェルフ10,10aの上側に位置する外壁BWの上側開口部BWU、及び、ライトシェルフ10,10aの下側に位置する外壁BWの下側開口部BWL、の少なくとも一方に配置され、居住空間Rに入る光の量を調整可能な調光窓WU,WLと、を備える。
(態様2)
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。ライトシェルフ10は、居住空間R側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔20を有する。採光装置1cは、上側調光窓WUよりも居住空間R側において、建物Bの天井面Uからライトシェルフ10へ上下に延びるように配置され、開閉可能な上側遮蔽部材2Uと、下側調光窓WLよりも居住空間R側において、ライトシェルフ10から建物Bの床面Fへ上下に延びるように配置され、開閉可能な下側遮蔽部材2Lと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及び下側遮蔽部材2Lの間の空間、貫通孔20、並びに、上側調光窓WU及び上側遮蔽部材2Uの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。ライトシェルフ10は、居住空間R側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔20を有する。採光装置1cは、上側調光窓WUよりも居住空間R側において、建物Bの天井面Uからライトシェルフ10へ上下に延びるように配置され、開閉可能な上側遮蔽部材2Uと、下側調光窓WLよりも居住空間R側において、ライトシェルフ10から建物Bの床面Fへ上下に延びるように配置され、開閉可能な下側遮蔽部材2Lと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及び下側遮蔽部材2Lの間の空間、貫通孔20、並びに、上側調光窓WU及び上側遮蔽部材2Uの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
(態様3)
態様2において、換気装置4は、上側遮蔽部材2Uがライトシェルフ10に接触した状態で、居住空間Rの空気を吸引する。
態様2において、換気装置4は、上側遮蔽部材2Uがライトシェルフ10に接触した状態で、居住空間Rの空気を吸引する。
(態様4)
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。採光装置1dは、上側調光窓WU及び下側調光窓WLよりも建物Bの外部O側において、外壁BWの外側開口部66に上下に延びるように配置されるガラス窓WCと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及びガラス窓WCの間の空間、並びに、上側調光窓WU及びガラス窓WCの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。採光装置1dは、上側調光窓WU及び下側調光窓WLよりも建物Bの外部O側において、外壁BWの外側開口部66に上下に延びるように配置されるガラス窓WCと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及びガラス窓WCの間の空間、並びに、上側調光窓WU及びガラス窓WCの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
(態様5)
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。ライトシェルフ10は、居住空間R側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔20を有する。採光装置1eは、上側調光窓WU及び下側調光窓WLよりも居住空間R側において、外壁BWの内側開口部68に上下に延びるように配置されるガラス窓WCと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及びガラス窓WCの間の空間、貫通孔20、並びに、上側調光窓WU及びガラス窓WCの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
態様1において、調光窓WU,WLは、上側開口部62に配置される上側調光窓WUと、下側開口部64に配置される下側調光窓WLと、を有する。ライトシェルフ10は、居住空間R側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔20を有する。採光装置1eは、上側調光窓WU及び下側調光窓WLよりも居住空間R側において、外壁BWの内側開口部68に上下に延びるように配置されるガラス窓WCと、居住空間Rの空気を、下側調光窓WL及びガラス窓WCの間の空間、貫通孔20、並びに、上側調光窓WU及びガラス窓WCの間の空間を介して、吸引する換気装置4と、をさらに備える。
(態様6)
態様1から5のいずれか一つにおいて、調光窓は、調光ガラス窓、又は、ガラス窓に貼付された調光フィルムである。
態様1から5のいずれか一つにおいて、調光窓は、調光ガラス窓、又は、ガラス窓に貼付された調光フィルムである。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に係る採光装置1、1a、1b、1c、1d、1eに限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
上記実施形態では、仕切り壁16が、ライトシェルフ10の下面14から下方に延在する場合を説明したが、仕切り壁16は、中間外壁BWMの下面から下方に延在してもよい。
上記実施形態では、調光窓として、上側調光ガラス窓WUのみが設けられる場合、及び、上側調光ガラス窓WUと下側調光ガラス窓WLとの両方が設けられる場合を説明した。しかし、調光窓として、下側調光ガラス窓WLのみが設けられてもよい。この場合、上側開口部62には、透明ガラス窓が取付けられ、透明ガラス窓よりも居住空間R側にブラインドを設けるとよい。
上記実施形態では、遮蔽部材として上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lを用いたが、遮蔽部材として他種の部材が用いられてもよい。例えば、カーテン、ブラインド、シェードなどである。
また、遮蔽部材は、織布に限られず、金属、プラスチックなどの素材、糸ではなく板部材など様々な材料、形状によって形成され得る。
上記実施形態では、制御装置5は、センサ40の計測結果に応じて、巻取装置3、換気装置4、及び給電装置7の動作を制御する場合を説明した。しかし、巻取装置3、換気装置4、及び給電装置7は、オペレータによって手動で操作可能なものでもよい。
上記実施形態では、透過型のエレクトロクロミック素子を有する上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLを説明したが、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLは、反射型のエレクトロクロミック素子を有してもよい。
上記実施形態では、調光窓が、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLである場合を説明した。しかし、調光窓は、ガラス窓と、ガラス窓に貼付された調光フィルムとにより構成されてもよい。この場合、調光フィルムは、ガラス窓の室内側の内面に、貼付されている。なお、調光フィルムは、ガラス窓の少なくとも一方に貼付されていればよい。調光フィルムにおける、光透過率の増減原理は、上述した上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLの場合と同様である。
上記実施形態では、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLが一重ガラスである場合を説明したが、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLは、二重ガラスであってもよいし、三重以上のガラスで構成されていてもよい。この場合、調光窓は、建物Bの外気に面する側にガラス窓が設けられ、建物Bの室内に面する側に、上側調光ガラス窓WU及び下側調光ガラス窓WLが設けられる。
上記実施形態では、換気装置4が天井面Uの上方に設けられる場合を説明した。しかし、換気装置4は、例えば、建物Bの外部に設けられてもよい。
上記実施形態では、換気装置4が、制御装置5からの指示を受け、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの閉状態において、換気運転する場合を説明した。しかし、換気装置4は、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの閉状態において換気運転することに加え、上側ロールスクリーン2U及び下側ロールスクリーン2Lの開状態において換気運転してもよい。
1,1a,1b,1c,1d,1e 採光装置、2U 上側ロールスクリーン(上側遮蔽部材)、2L 下側ロールスクリーン(下側遮蔽部材)、4 換気装置、10 ライトシェルフ、20 貫通孔、62 上側開口部、64 下側開口部、66 外側開口部、68 内側開口部、B 建物、BW 外壁、O 外部、R 居住空間、SL 下側通風空間、SU 上側通風空間、U 天井面(天井)、WC 透明ガラス窓(ガラス窓)、WU 上側調光ガラス窓(調光窓、上側調光窓)、WL 下側調光ガラス窓(調光窓、下側調光窓)
Claims (6)
- 建物の外壁に設けられ、前記建物の居住空間側又は前記建物の外部側に延在するライトシェルフと、
前記ライトシェルフの上側に位置する前記外壁の上側開口部、及び、前記ライトシェルフの下側に位置する前記外壁の下側開口部、の少なくとも一方に配置され、前記居住空間に入る光の量を調整可能な調光窓と、を備える、
ことを特徴とする採光装置。 - 前記調光窓は、
前記上側開口部に配置される上側調光窓と、
前記下側開口部に配置される下側調光窓と、を有し、
前記ライトシェルフは、
前記居住空間側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔を有し、
前記上側調光窓よりも前記居住空間側において、前記建物の天井面から前記ライトシェルフへ上下に延びるように配置され、開閉可能な上側遮蔽部材と、
前記下側調光窓よりも前記居住空間側において、前記ライトシェルフから前記建物の床面へ上下に延びるように配置され、開閉可能な下側遮蔽部材と、
前記居住空間の空気を、前記下側調光窓及び前記下側遮蔽部材の間の空間、前記貫通孔、並びに、前記上側調光窓及び前記上側遮蔽部材の間の空間を介して、吸引する換気装置と、をさらに備える、
請求項1に記載の採光装置。 - 前記換気装置は、
前記上側遮蔽部材が前記ライトシェルフに接触した状態で、前記居住空間の空気を吸引する、
請求項2に記載の採光装置。 - 前記調光窓は、
前記上側開口部に配置される上側調光窓と、
前記下側開口部に配置される下側調光窓と、を有し、
前記上側調光窓及び前記下側調光窓よりも前記建物の外部側において、前記外壁の外側開口部に上下に延びるように配置されるガラス窓と、
前記居住空間の空気を、前記下側調光窓及び前記ガラス窓の間の空間、並びに、前記上側調光窓及び前記ガラス窓の間の空間を介して、吸引する換気装置と、をさらに備える、
請求項1に記載の採光装置。 - 前記調光窓は、
前記上側開口部に配置される上側調光窓と、
前記下側開口部に配置される下側調光窓と、を有し、
前記ライトシェルフは、
前記居住空間側に延在し、上下方向に貫通する貫通孔を有し、
前記上側調光窓及び前記下側調光窓よりも前記居住空間側において、前記外壁の内側開口部に上下に延びるように配置されるガラス窓と、
前記居住空間の空気を、前記下側調光窓及び前記ガラス窓の間の空間、前記貫通孔、並びに、前記上側調光窓及び前記ガラス窓の間の空間を介して、吸引する換気装置と、をさらに備える、
請求項1に記載の採光装置。 - 前記調光窓は、調光ガラス窓、又は、ガラス窓に貼付された調光フィルムである、
請求項1に記載の採光装置。
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