JP2024069270A - 水蒸留装置、方法およびシステム - Google Patents

水蒸留装置、方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】改良された蒸気圧縮蒸留システムを提供する。【解決手段】蒸留デバイスは、原流体入力、およびそれと流体連通している蒸発器6060を備え、デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機6064をさらに備え、圧縮機は、蒸発器からの蒸気の低圧入口と、圧縮された蒸気の高圧出口と、を有し、デバイスは、入口の蒸気の温度を監視する温度センサ6066と、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器6076と、をさらに備え、デバイスは、蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づくインペラ・モータ・コマンドで、インペラの回転速度を調節するコントローラ6034をさらに備え、コントローラは、次回のデバイス使用のための調節後のモータ速度を決定し、較正済みのモータ速度を調節後のモータ速度で上書きするように構成される。【選択図】図2

Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、2020年3月27日に出願された「Water Distillation Apparatus,Method and System」という名称の米国仮出願第63/001,025号(整理番号第AA222号)に対する優先権を主張し、同出願は全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、水の蒸留に関し、より詳細には、水の蒸気蒸留装置、方法、およびシステムに関する。
信頼できる清浄水の供給源は、極めて多くの人間が得ることができない。例えば、カナダ国際開発庁は、約12億人の人が安全な飲料水を得る手段をもたないと報告している。
公表された報告書は、その大部分が児童である年間何百万人もの死亡が、水に関係する疾病に因るとしている。多くの水浄化技術がよく知られており、それらには、炭素フィルタ、塩素処理、低温殺菌、および逆浸透がある。これらの技術の多くは、水質の違いによって大きく影響され、また、開発途上地域およびその他の場所で水道に見つかることがある、細菌、ウィルス、有機物、砒素、鉛、水銀、および農薬などの多種の一般的な汚染物に対処しない。これらのシステムの中には、フィルタや化学薬品などの消耗品の供給を入手できることを必要とするものがある。さらに、これらの技術の中には、多大なインフラストラクチャと高度な訓練を受けた作業者の両方を必要とする、中央化された大規模な水システムだけに適するものがある。消耗品および恒常的な保守整備を必要とせずに、より小さく、中央化されていない規模で、水源に関わりなく信頼できる清浄水を生産できることは、特に開発途上地域で非常に望ましい。
水を浄化するための蒸気圧縮蒸留の使用はよく知られており、これらの問題の多くに対処できる可能性がある。しかし、開発途上地域の多くで中央化された大規模な水システムの構築を実現不可能にしている、乏しい財政資源、限られた技術資産、および低い人口密度は、蒸気圧縮蒸留システムを運用するための、十分で、手頃な価格の信頼できる電力の利用可能性も制限し、またそのようなシステムを適正に維持する能力も妨げる。そのような状況では、システム運用のための必要な電力予算と必要とされるシステムの保守整備の量とを低減しつつ、効率および生産能力を増大させる、改良された蒸気圧縮蒸留システムおよび関連する構成要素が解決策をもたらし得る。
本開示の一実施形態によると、蒸留デバイスは原流体入力を備えてよい。蒸留デバイスは、原入力と流体連通している蒸発器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機をさらに備えてよい。圧縮機は、蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口とを有してよい。蒸留デバイスは、入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサをさらに備えてよい。蒸留デバイスは、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、インペラ・モータ・コマンドで、蒸留物生産状態におけるインペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラをさらに備えてよい。インペラ・モータ・コマンドは、蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づいてよい。コントローラは、調節後のモータ速度を決定し、蒸留デバイスが次回蒸留物生産状態にあるときに使用するために、較正済みのモータ速度を調節後のモータ速度で上書きするように構成されてよい。
一部の実施形態では、調節後のモータ速度への較正済みのモータ速度の調節は、調節制限によって制限されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、比例ゲインと、少なくとも1つの温度センサからの感知された温度と目標入口蒸気温度との間の差分とに基づいて調節後のモータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、調節制限は、ゲインの2倍以下であってよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、温水生産状態であってよい。一部の実施形態では、コントローラは、目標入口蒸気温度と、少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、調節後のモータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、感知された入口蒸気温度は、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された入口蒸気温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、調節値を較正済みのモータ速度に加算することにより、調節後のモータ速度を計算するように構成されてよい。
一部の実施形態では、原流体入力が少なくとも1つの原流体温度センサを備えてよい。一部の実施形態では、コントローラは、原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で較正済みのモータ速度を変更するようにさらに構成されてよい。一部の実施形態では、感知された供給源温度は、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された供給源温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、感知された供給源温度と、蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて補償を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用することによって補償を計算するように構成されてよい。
本開示の別の実施形態によると、蒸留デバイスは原流体入力を備えてよい。蒸留デバイスは、原入力と流体連通している蒸発器をさらに備えてよい。一部の実施形態では、蒸留デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機をさらに備えてよい。圧縮機は、蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口とを有してよい。蒸留デバイスは、入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサをさらに備えてよい。蒸留デバイスは、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、インペラ・モータ・コマンドで蒸留物生産状態におけるインペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラをさらに備えてよい。インペラ・モータ速度コマンドは、蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づいてよい。コントローラは、蒸留物生産状態を終了すると、蒸留デバイスが後に蒸留物生産状態にある時に使用するために、較正済みのモータ速度を修正後モータ速度に修正するように構成されてよい。
一部の実施形態では、修正後モータ速度への較正済みのモータ速度の調節が、調節制限によって制限されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、比例ゲインと、少なくとも1つの温度センサからの感知された温度と目標入口蒸気温度との間の差分とに基づいて修正後モータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、調節制限は、ゲインの2倍以下であってよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、温水生産状態であってよい。一部の実施形態では、コントローラは、目標入口蒸気温度と、少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、修正後モータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、感知された入口蒸気温度は、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された入口蒸気温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、調節値を較正済みのモータ速度に加算することにより、修正後モータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、原流体入力が少なくとも1つの原流体温度センサを備えてよい。一部の実施形態では、コントローラは、原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で較正済みのモータ速度を変更するようにさらに構成されてよい。一部の実施形態では、感知された供給源温度は、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された供給源温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、感知された供給源温度と、蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて補償を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用することによって補償を計算するように構成されてよい。
本開示の別の実施形態によると、蒸留デバイスは原流体入力を備えてよい。蒸留デバイスは、原入力と流体連通している蒸発器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機をさらに備えてよい。圧縮機は、蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口とを有してよい。蒸留デバイスは、入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサをさらに備えてよい。蒸留デバイスは、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、インペラ・モータ・コマンドで、蒸留物生産状態におけるインペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラをさらに備えてよい。インペラ・モータ・コマンドは、蒸留デバイスのための予め定められた理想的なモータ速度に基づいてよい。コントローラは、所定の前提条件の組が満たされたとコントローラによって判定されると、蒸留デバイスが次回蒸留物生産状態にある時に使用するために、理想的なモータ速度を修正後モータ速度に修正するように構成されてよい。
一部の実施形態では、修正後モータ速度への理想的なモータ速度の調節が、調節制限によって制限されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、目標入口蒸気温度と、少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、修正後モータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された入口蒸気温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、調節値を較正済みのモータ速度に加算することにより、修正後モータ速度を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、原流体入力は、少なくとも1つの原流体温度センサを備えてよい。一部の実施形態では、コントローラは、原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で理想的なモータ速度を変更するようにさらに構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、蒸留デバイスが蒸留物生産状態に遷移されるのに伴い、補償を時間と共に段階的に実施するように構成されてよい。一部の実施形態では、感知された供給源温度は、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、感知された供給源温度を決定してよい。一部の実施形態では、コントローラは、感知された供給源温度と、蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて補償を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、差に比例ゲインを適用することによって補償を計算するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、蒸留物生産状態においてタイマを増分するようにさらに構成されてよい。コントローラは、タイマが閾値より上に増分しており、かつ蒸留物生産状態が終了されたときに、所定の前提条件の組が満たされたと判定するように構成されてよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度であってよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度に基づいてよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度と、以前の使用中に蒸留デバイスが前提条件を満たした後に較正済みのモータ速度に適用された過去の修正とに基づいてよい。
本開示の一実施形態によると、蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータのための較正設定点を調節する方法は、較正済みの設定点に基づくモータ速度コマンドで圧縮機モータを駆動することをさらに含んでよい。方法は、少なくとも1つの温度センサで、蒸留デバイス内の蒸気流れの温度を監視することをさらに含んでよい。方法は、少なくとも1つの温度センサからの感知された蒸気流れ温度を蒸気流れ温度目標と比較することをさらに含んでよい。方法は、比較、調節係数、および少なくとも1つの制限に基づいて、較正設定点への調節を決定することをさらに含んでよい。方法は、調節に基づいて計算された調節後の設定点で較正設定点を上書きすることをさらに含んでよい。
一部の実施形態では、較正済みの設定点は、蒸留デバイスのための製造者によって決定された値であってよい。一部の実施形態では、蒸気流れの温度を監視することは、圧縮機よりも上流の低圧蒸気流れの温度を監視することを含んでよい。一部の実施形態では、蒸気流れの温度を監視することは、圧縮機への入口における蒸気流れの温度を監視することを含んでよい。一部の実施形態では、蒸気流れ温度目標は、105.5~110.5℃の間であってよい。一部の実施形態では、蒸気流れ温度目標は、108.5℃であってよい。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの温度センサの出力信号をフィルタリングして、感知された蒸気流れ温度を決定することをさらに含んでよい。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの温度センサの出力信号をロー・パス・フィルタでロー・パス・フィルタリングして、感知された蒸気流れ温度を決定することをさらに含んでよい。
一部の実施形態では、ロー・パス・フィルタは、少なくとも1時間のフィルタ時定数を有してよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサからの感知された蒸気流れ温度を蒸気流れ温度目標と比較することは、感知された蒸気流れ温度と蒸気流れ温度目標との間の差分を決定することを含んでよい。一部の実施形態では、調節係数は比例ゲインであってよく、比較、調節係数、および少なくとも1つの制限に基づいて較正設定点への調節を決定することは、比例ゲインを差分に適用することを含む。一部の実施形態では、少なくとも1つの制限は、比例ゲインの+/-2倍の範囲であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの制限は範囲であってよく、範囲は、比例ゲインの倍数として定められた境界を有する。一部の実施形態では、比例ゲインは25rpmであってよい。
本開示の別の実施形態によると、蒸留デバイスは原流体入力を備えてよい。蒸留デバイスは、原流体入力内の原流体の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサをさらに備えてよい。蒸留デバイスは、原入力と流体連通している蒸発器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機をさらに備えてよい。圧縮機は、蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口とを有してよい。蒸留デバイスは、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づくモータ速度コマンドと、少なくとも1つの温度センサからの原流体の感知された温度に基づく補償とで、蒸留物生産状態におけるインペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラをさらに備えてよい。
一部の実施形態では、補償は、感知された温度と、蒸留デバイスが較正された時に測定された、供給源温度の記憶されている温度との差分に基づいて計算されてよい。一部の実施形態では、補償は、差分と、差分に適用された比例ゲインとに基づいて計算されてよい。一部の実施形態では、比例ゲインは、1℃の差分当たり10rpmであってよい。一部の実施形態では、コントローラは、蒸留物生産状態に先行する遷移状態の間、補償を時間と共に段階的に実施するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、補償を反映するようにモータ速度コマンドを時間と共に変更することによって補償を適用するように構成されてよい。一部の実施形態では、原流体の感知された温度は、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、原流体の感知された温度を決定してよい。一部の実施形態では、データ信号の出力を少なくとも1時間の時定数でロー・パス・フィルタリングして、原流体の感知された温度を決定してよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、通常温度水生産状態であってよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、温水生産状態であってよい。一部の実施形態では、コントローラは、第1の水生産状態と、第1の状態よりも高い温度の生成物を生成する第2の水生産状態との間の遷移状態において、補償を時間と共に段階的に実施するように構成されてよい。
本開示の別の実施形態によると、蒸留デバイスは原流体入力を備えてよい。蒸留デバイスは、原流体入力内の原流体の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサをさらに備えてよい。蒸留デバイスは、原入力と流体連通している蒸発器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、モータに連結されたインペラを有する圧縮機をさらに備えてよい。圧縮機は、蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口とを有してよい。蒸留デバイスは、蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、圧縮機の出口と流体連通している凝縮器をさらに備えてよい。蒸留デバイスは、蒸留デバイスに固有の理想的なモータ速度に基づくモータ速度コマンドと、少なくとも1つの温度センサからの原流体の感知された温度に基づく補償とで、蒸留物生産状態におけるインペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラをさらに備えてよい。
一部の実施形態では、補償は、感知された温度と、製造時に蒸留デバイスの較正中に測定された、供給源温度の記憶されている温度との差分に基づいて計算されてよい。一部の実施形態では、補償は、差分と、差分に適用された比例ゲインとに基づいて計算されてよい。一部の実施形態では、比例ゲインは、1℃の差分当たり10rpmであってよい。一部の実施形態では、コントローラは、蒸留物生産状態に先行する遷移状態の間、補償を時間と共に段階的に実施するように構成されてよい。一部の実施形態では、コントローラは、補償を反映するようにモータ速度コマンドを時間と共に変更することによって補償を適用するように構成されてよい。一部の実施形態では、原流体の感知された温度は、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力であってよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、原流体の感知された温度を決定してよい。一部の実施形態では、データ信号の出力を少なくとも1時間の時定数でロー・パス・フィルタリングして、原流体の感知された温度を決定してよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、通常温度水生産状態であってよい。一部の実施形態では、蒸留物生産状態は、温水生産状態であってよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度であってよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度に基づいてよい。一部の実施形態では、理想的なモータ速度は、製造時に決定された較正済みのモータ速度と、以前の使用中にコントローラによって決定され、適用された、較正済みのモータ速度に対する任意の過去の修正とに基づいてよい。
本開示の別の実施形態によると、蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータのための較正設定点を調節する方法は、較正済みの設定点に基づくモータ速度コマンドで圧縮機モータを駆動することを含んでよい。方法は、少なくとも1つの温度センサで、蒸留デバイスへの原水流れの温度を監視することをさらに含んでよい。方法は、少なくとも1つの温度センサからの感知された供給源温度を、記憶されている供給源温度値と比較することをさらに含んでよい。方法は、比較および調節係数に基づいて、較正設定点への調節を決定することをさらに含んでよい。方法は、較正設定点を、調節に基づいて計算された、供給源温度で補償済みの設定点に変更することをさらに含んでよい。
一部の実施形態では、較正済みの設定点は、蒸留デバイスのための製造者によって決定された値であってよい。一部の実施形態では、記憶されている供給源温度は、較正中に取られた原水流れの測定温度であってよい。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの温度センサの出力信号をフィルタリングして、感知された供給源温度を決定することをさらに含んでよい。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの温度センサの出力信号をロー・パス・フィルタでロー・パス・フィルタリングして、感知された供給源温度を決定することをさらに含んでよい。一部の実施形態では、ロー・パス・フィルタは、少なくとも2時間のフィルタ時定数を有してよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの温度センサからの感知された供給源温度を記憶されている供給源温度値と比較することは、感知された供給源温度と、記憶されている供給源温度値との間の差分を決定することを含んでよい。一部の実施形態では、調節係数は比例ゲインであってよく、比較および調節係数に基づいて較正設定点への調節を決定することは、比例ゲインを差分に適用することを含んでよい。一部の実施形態では、比例ゲインは、1℃の差分当たり10rpmであってよい。一部の実施形態では、較正設定点を、供給源温度で補償済みの設定点に変更することは、調節に基づいて較正設定点をある時間にわたって変更することを含んでよい。一部の実施形態では、較正設定点を、供給源温度で補償済みの設定点に変更することは、調節を適用するように、蒸留デバイスのコントローラによって生成されたモータ速度コマンドを変更することを含んでよい。一部の実施形態では、較正設定点を、供給源温度で補償済みの設定点に変更することは、調節を段階的に実施することを含んでよい。
1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付図面および以下の説明に述べられる。他の特徴および利点は、詳細な説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになろう。
これらおよび他の態様は、以下の図面の参照と併せて、以下の本開示の様々な実施形態の詳細な説明からより明らかになろう。
水浄化システムの例示的概略図である。 水浄化システムの別の例示的概略図である。 外部の蒸発器水位センサを有する水浄化システムの別の例示的概略図である。 軸受フィード・ポンプ・バイパスを有する水浄化システムの別の例示的概略図である。 水浄化システムの別の例示的概略図である。 図1に示されるシステムの例示的実施形態の図である。 システムの高温区画ハウジングが取り除かれた状態のシステムの各部分の図である。 例示的な熱交換器の図である。 図8の例示的熱交換器6008の一部分の断面図である。 原流体で満たされた例示的な浄水器の断面図である。 浄化器の一部分の分解図である。 濃縮物貯蔵槽の一部分が切り取れた、浄化器の一部分の上面図である。 例示的な濃縮物貯蔵槽の断面図である。 例示的な蒸気室の内部容積の斜視図である。 例示的な濃縮物貯蔵槽の別の断面図である。 例示的な浄化器、熱交換器および濃縮物貯蔵槽の斜視図である。 例示的な蒸気室およびミスト・エリミネータの分解図である。 例示的な流路コンボリュータの図である。 例示的な水滴受けの図である。 水滴受けおよびミスト・エリミネータの分解図である。 例示的な蒸気室から分解された例示的な圧縮機の図である。 例示的な圧縮機の分解図である。 例示的な圧縮機の別の分解図である。 例示的な圧縮機の上面図である。 図26の指定面で取られた断面を示す図である。 例示的な圧縮機の別の上面図である。 図29の指定面で取られた断面を示す図である。 蒸気室、ミスト・エリミネータ、および凝縮器入口連結具が分解された、例示的な浄化器の図である。 窓を含む例示的な凝縮器入口の斜視図である。 浄化器内の高圧蒸気を示す例示的な浄化器の断面図である。 別の例示的な凝縮器入口の斜視図である。 生成物貯蔵槽の一部分が切り取られた、例示的な浄化器の蒸発器凝縮器の側面図である。 いくつかの通気流路を含む例示的な浄化器の斜視図である。 いくつかの生成物流路を含む例示的な浄化器の斜視図である。 いくつかの生成物流路を含む例示的な浄化器の側面図である。 例示的な感知マニホルドの図である。 例示的な混合筒の斜視図である。 浄化器のための例示的な支持板の枢動軸が分解された、例示的な浄化器の側面図である。 浄化器の第1の区画と第2の区画を連結する締結具が取り外された状態の例示的な浄化器の側面図である。 浄化器の第1の区画と第2の区画を連結する締結具が取り外され、第1の区画が変位経路に沿って第2の区画から変位した状態の、例示的な浄化器の側面図である。 浄化器の第1の区画と第2の区画を連結する締結具が取り外され、第1の区画が、枢動軸によって画定される弧状の経路を中心として第2の区画から変位した状態の、例示的な浄化器の側面図である。 図3に示されるものと同様の例示的なシステムの正面斜視図である。 図48に示される例示的なシステムの後面斜視図である。 例示的なシステムの筐体の一部分が取り外された状態の例示的なシステムの正面斜視図である。 例示的なシステムの筐体の一部分が取り外された状態の例示的なシステムの後面斜視図である。 いくつかの原流体流路を含む例示的な浄化器の各部分の斜視図である。 いくつかの原流体流路を含む例示的な浄化器の各部分の斜視図である。 例示的な供給源入口マニホルドの側面図である。 例示的な生成物熱交換器マニホルドの側面図である。 例示的な熱交換器の図である。 図56の例示的な熱交換器6008の一部分の断面図である。 例示的な生成物熱交換器のための終端器の等角図である。 図57の例示的な生成物熱交換器のための終端器の断面図および分解図である。 例示的な濃縮物熱交換器のための終端器の等角図である。 図57Dの終端器の断面図である。 例示的な浄化器の上面図である。 図58の指定面で取られた、浄化器の生成物貯蔵槽および生成物貯蔵槽水位センサを通って延びる断面図である。 蒸発器水位センサの図である。 浄化器の例示的な蒸発器凝縮器の分解図である。 浄化器の例示的な蒸発器凝縮器の別の分解図である。 図61の指定領域の拡大詳細図である。 図58の指定面で取られた、浄化器のブローダウン貯蔵槽およびブローダウン貯蔵槽水位センサを通って延びる断面図である。 例示的な浄化器の蒸気室の一部分が切り取られた、例示的な浄化器の各部分の図である。 図64の指定領域の拡大詳細図である。 例示的なブローダウン貯蔵槽およびブローダウン水位センサの断面図である。 いくつかのブローダウン流路を含む例示的な浄化器の各部分の斜視図である。 例示的な蒸気室の分解図である。 例示的な蒸気室および圧縮機の図であり、圧縮機は蒸気室から分解されている。 例示的な圧縮機および蒸気室の図であり、圧縮機は分解されている。 例示的な圧縮機の分解図である。 例示的な圧縮機および蒸気室の上面図である。 図72の指定面で取られた断面図である。 図72の指定面で取られた断面図である。 送風機およびモータの一実施形態の図である。 例示的な圧縮機および蒸気室の上面図である。 図75の指定面で取られた断面図である。 図75の指定面で取られた断面図である。 例示的な蒸発器凝縮器および蒸気室の分解図であり、蒸気室は蒸発器凝縮器から分解されている。 例示的な浄化器の断面図であり、断面図は、例示的な浄化器の生成物貯蔵槽および生成物貯蔵槽水位センサの中央面を通って延びている。 いくつかの通気流路を含んでいる例示的な浄化器の各部分の斜視図である。 例示的な混合貯蔵槽およびブローダウン熱交換器マニホルドの分解図である。 いくつかの生成物流路を含んでいる例示的な浄化器の各部分の斜視図である。 例示的な生成物熱交換器マニホルドの分解図である。 第2の例示的な生成物熱交換器マニホルドの等角図である。 図83Aの第2の例示的な生成物熱交換器マニホルドの断面図である。 図83Aの導電率センサを示す図である。 例示的なシステムの動作中に発生し得るいくつかの状態変化を詳細に示す流れ図である。 完全性検査状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 システムの充填状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 浄化器の充填中に使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの加熱状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムのフィルタを水洗するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 水サンプルを分注するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムをフィルタ交換のために準備するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの生産準備状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの生産開始状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの水生産状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの温水生産準備状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの温水生産状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムが自己消毒モードにある時にシステムの温水生産状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの待機状態で使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 浄化器内の液位を制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 例示的な生成物温度制御図である。 別の例示的な生成物温度制御図である。 図101Bに提示された制御図の部分の代替温度制御図であり、生成物温度とブローダウン温度の両方が制御される。 貯蔵槽の充填率を決定するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 充填率の推定値を用いて充填率の決定を更新するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 目標ブローダウン率の値を調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 供給源プロポーショニング弁コマンドを調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 供給源プロポーショニング弁コマンドを調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 供給源プロポーショニング弁コマンドを決定するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 生成水を迂回させるために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの動作中にエラーを監視するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 浄化器内の液位を制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 圧縮機のモータを制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 公称モータ速度値を自動的に較正するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 理想的なモータ速度設定点を調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 供給源流れの温度に基づいて理想的なモータ速度設定点に補償を加えるために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 供給源流れの温度および低圧水蒸気温度に基づいてモータ速度設定点を調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 浄化器内の液位を制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの動作中にエラーを監視するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 例示的な加熱器制御図である。 圧縮機モータ・コントローラに対するフィード・フォワード・コマンドを決定するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの動作中にエラーを監視するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 軸受フィード流量センサを含むシステムのブロック図である。 軸受フィード・ポンプからの流れを監視するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 生成物貯蔵槽出口弁コマンドを決定するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 生成物水位センサおよび生成物温度センサからのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁のデューティ・サイクルを調節するために使用され得る、いくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 生成物水位センサからのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁のデューティ・サイクルを調節するために使用され得る、いくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 1つまたは複数の生成物温度センサからのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁のデューティ・サイクルを調節するために使用され得る、いくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システム内の異常な原水温度の存在を判定するために使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 プロセス流れの温度設定点を調節するために使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 システムの電子機器冷却弁を制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャートである。 システムの電子機器ハウジングの冷却を制御するために使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。 熱交換器から出力されるブローダウン・プロセス流れの温度を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャートである。
様々な図面中の同様の符号は、同様の要素を示す。
図1は、例示的な水浄化システム6000の概略図を示す。システム6000は、供給源6002から水を取り込み、その水を浄化して様々な汚染物質を除去することにより、水を使用地点における消費に適したものにし得る。例示的な図における使用地点は、医療システム6004である。システム6000の浄化後の出力は、ある例では、医療システム6004によって使用される医療治療流体の成分として使用されてよい。しかし、システム6000は、飲用目的のための、または特定の品質基準を満たす水を必要とする他のデバイスのための水を提供するために使用されてよい。浄化システム6000と共に使用され得る医療システム6004は、様々な透析システムを含み得る。医療システム6004は、透析物などの治療薬を混合するためのシステムであってよい。医療システム6004は、患者に対する透析(腹膜または血液)治療を統制してもよい。具体例では、医療システム6004は、腹膜透析物混合システムであってよく、または、2008年2月27日に出願された、「Hemodialysis Systems and Methods」という名称の米国特許出願第12/072,908号(現在は2012年8月21日に発行された米国特許第8,246,826号)(代理人参照番号F65)、2008年8月27日に出願された、「Enclosure for a Portable Hemodialysis System」という名称の米国特許出願第12/199,055号(現在は2013年3月12日に発行された米国特許第8,393,690号)(代理人参照番号G20)、および2019年3月29日に出願された、「Liquid Pumping Cassettes and Associated Pressure Distribution Manifold and Related Methods」という名称の米国正規特許出願(代理人参照番号Z35)に記載されるものなどの血液透析システムであってよく、各出願は全体が参照により本明細書に組み込まれる。
参照により全体が本明細書に組み込まれる、2013年7月26日に出願された、「Water Vapor Distillation Apparatus,Method and System」という名称の米国特許出願第13/952,263号(現在は2017年3月28日に発行された米国特許第9,604,858号)(代理人参照番号K95)、および、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2003年11月13日に出願された、「Pressurized Vapor Cycle Liquid Distillation」という名称の米国特許出願第10/713,617号(現在は2009年10月6日に発行された米国特許第7,597,784号)(代理人参照番号D91)に記載される様々なシステム、方法、および装置が、本明細書に記載される水蒸留装置、方法および方法の1つまたは複数の実施形態と共に使用されてよい。したがって、他の実施形態が企図され、その一部は、上記で参照された文献に記載された1つまたは複数の装置、システム、および方法を含む。
図示されるように、水は、供給源6002から少なくとも1つのフィルタ6006に移動してよい。供給源6002は、飲料水に関する米国のEPA要件を満たす供給源6002であってよい。供給源6002は、例えば国家第1種飲料水規定(40 CFR 141)の要件を満たしてよく、同文献は参照により全体が本明細書に組み込まれる。本開示は、141.2条または上記の参照によって組み込まれた文献の他の部分に与えられるどの規定によっても制限されないことに留意すべきである。特定の実施形態では、供給源または原流体貯蔵槽6002は、自治体の給水源または私設の給水源から水を供給する住宅用送水ラインであってよい。少なくとも1つのフィルタ6006は、活性炭フィルタであってよい。塩素やクロラミン等の酸化剤のような、供給源6002の水の予想される望ましくない成分を除去する他のフィルタ・タイプも使用されてよい。ある実施形態では、2つの冗長なフィルタ6006がシステム6000に含まれてよい。少なくとも1つのフィルタ6006から、水は1つまたは複数の熱交換器6008A、Bに進んでよい。
この例示的実施形態では、第1の熱交換器6008Aおよび第2の熱交換器6008Bが示されている。これらの熱交換器6008A、Bは、向流熱交換器であってよい。各熱交換器6008A、Bに入った流体は、システム6000の水浄化器6010からの少なくとも1つのプロセス流れと熱交換関係に置かれてよい。各熱交換器6008A、B内の少なくとも1つのプロセス流れは異なるプロセス流れであってよいが、熱交換器6008A、Bは各々、相互に少なくとも1つの共通のプロセス流れも搬送してよい。複数の流れが単一の熱交換器によって搬送される場合、流れ同士は、本明細書に記載される熱交換器との関係で説明されるように分離されてよい。特定の実施形態では、一方の熱交換器6008Aが、浄化されたまたは生成物プロセス流れを搬送してよく、他方が、水浄化器6010からのすべての他のプロセス流れ(ブローダウン、濃縮水、排気されたガス、揮発性物質、または他の廃棄されたプロセス流れ)を搬送してよい。このような熱交換器6008A、Bは、それぞれ生成物熱交換器およびブローダウン熱交換器と呼ばれることがある。
他方に対する、一方の熱交換器6008A、Bへ流れる濾過後の原水の割合の制御を提供するために、1つまたは複数の弁が含まれてよい。これにより、少なくとも1つのフィルタ6006から熱交換器6008A、Bの各々を通って流れる水の温度をより高い方または低い方に変えることが可能になる。同様に、熱交換器6008A、Bを通って移動するプロセス流れの温度をより高い方または低い方に変えることも可能になる。一部の実施形態では、少なくとも1つのフィルタ6006から熱交換器6008A、Bの両方を通って入って来る合計の質量流量または合計の入って来る流体は、概して一定であっても、または各熱交換器6008A、Bに導かれる入って来る流体の割合が操作されるのに伴って、その他の点では関係しない制御アルゴリズムによって制御されてもよい。少なくとも1つのフィルタ6006から熱交換器6008A、Bを通って来る流体の総質量流量も、この割合と連動して変動してよい。
熱交換器6008A、Bから、濾過後の供給源流は、再び合体し、浄化のために浄化器6010に入る。浄化器6010は、原水中の少なくとも1つの汚染物質および可能性としては複数の汚染物質を除去するかまたはその濃度を低減し得る。水浄化器6010は、本明細書に記載される水蒸気蒸留デバイスのいずれであってもよいが、他の蒸留デバイスまたは水浄化デバイスが使用されてもよい。例示的なシステム6000では、水浄化器6010は、医療システム6004における浄化水の使用に対応するのに十分な品質基準に合わせて水を浄化することが可能である。水は、例えば、政府団体、規格団体、NGO、または他の該当する団体によって発行される品質基準に準拠してよい。医療システム6004が透析システムである場合、基準は、例えば、全体が参照により本明細書に組み込まれるUSPの血液透析に関する水の規格書にある基準であってよい(特定の基準への参照を追加する)。
水浄化器6010は、いくつかのプロセス流れを発生し得る。プロセス流れは、流体流れであってよく、これらに限定されないが、生成水流れ、ブローダウン水流れ、および気体状の排気流れを含んでよい。これら流れの一部は、水浄化器6010で生成された後にプロセス流れ貯蔵槽に保持されてよい。例示的な図示には、生成水貯蔵槽6012およびブローダウン貯蔵槽6014が含まれている。これらの貯蔵槽6012、6014は、各自のプロセス流れからのある体積の流体を保持する大きさの内部容積を備えてよい。各貯蔵槽6012、6014は、各貯蔵槽内のそれぞれのプロセス流れの体積を決定するための水位センサも含んでよい。
プロセス流れは、水浄化器6010または貯蔵槽6012、6014を出て、システム6000の熱交換器6008A、Bに進んでよい。これらの流れが熱交換器6008A、Bを通過するのに伴い、プロセス流れと、少なくとも1つのフィルタ6006から浄化器6010に向かう途中の原水との間で伝熱(熱伝達)が生じ得る。一般に、プロセス流れは原水に熱を伝え、それによりプロセス流れを冷やし、原水の温度を上昇させ得る。気体状のプロセス流れが熱交換器6008A、Bを通過する場合、熱交換によって気体のプロセス流れの少なくとも一部が凝縮することがある。
上述のように、各熱交換器を通過する原水の質量割合は変動させてよい。質量割合は、例えば、生成物流れの温度を所定の温度範囲または閾値に従わせるように制御されてよい。この温度要件は、医療システム6004のための許容可能な使用温度範囲または閾値であってよい。医療システム6004は、ある閾値を下回るおよび/またはある範囲内の温度の水を受け入れてよく、原水流の質量割合は、生成物流れが任意のそのような基準に従うことを確実にするように制御されてよい。医療システム6004が血液透析システムである場合、閾値は、平均的な人体温度の前後(例えば37℃+/-5℃)であってよい。
システム6000は、少なくとも1つのセンサ・アセンブリ6016をさらに含んでよい。少なくとも1つのセンサ・アセンブリ6016は、プロセス流れのうち1つまたは複数の、1つの関心対象特性または複数の関心対象特性を監視してよい。可能性のある関心対象特性には、これらに限定されないが、温度、溶解イオンの濃度、導電率、光学的特性、濁度、特定の化合物または要素の存在、および本明細書の他個所に記載される他の水質特性が含まれ得る。一部の特定の実施形態では、センサ・アセンブリ6016は、第1のまたは生成物熱交換器6008Aを出る水の品質を監視してよい。例えば導電率および温度が測定されてよい。少なくとも1つのセンサ・アセンブリ6016からのデータは、各熱交換器6008A、Bを通って流れる原水の質量割合を調節するコントローラ(例えば、P、PI、PID)にフィードバックを提供してよい。加えて、少なくとも1つのセンサ・アセンブリ6016からのデータは、分流弁の動作を指示して、生成水の流れが医療システム6004または排水路6018もしくは廃棄場所のいずれかに進むことを可能にし得る。例えば、生成水の導電率が予め定められた閾値より大きい場合、分流弁を作動させて、導電率が低下して許容可能なレベルに戻るまで生成水を排水路6018へ迂回させてよい。
排水路6018は、水浄化器6010によって余分に生成された生成水がある場合に、それを受けるために使用されてもよい。医療システム6004が水を必要とせず、生成物貯蔵槽6012が満杯である場合、生成水は排水路6018へ迂回させてよい。排水路6018は、ブローダウン流れや任意の他の廃棄物の流れなど、水浄化器6010からの他のプロセス流れも受けてよい。排水路6018は、自治体の下水管または同様のものなどの任意の好適な行先であってよい。
次いで図2を参照すると、図1のシステム6000の例の別の表現ブロック図が示される。例示的なシステム6000は、供給源6002からシステム6000の残りの部分への一方向の流れを可能にする供給源逆止弁6030を含んでいる。加えて、遮断弁6032が含まれている。この遮断弁6032は、機械的なもの(例えば、ボール弁)であっても、またはコントローラ6034によって操作されてもよい。遮断弁6032は、故障状態または他の望ましくない状況が発生した場合に原流体がシステムに入るのを防止するために作動されてよい。例示的なシステム6000は、コントローラ6034とデータ通信して、入って来る原水の圧力を感知することができる圧力トランスデューサ6036も含んでいる。
例示的システム6000は、第1のフィルタ6006Aおよび第2のフィルタ6006Bを含んでいる。大きい沈殿物の流入を防止するための追加的な粗いフィルタ(図示せず)が、一部の実施形態では、第1のフィルタ6006Aおよび第2のフィルタ6006Bの上流に含められてよい。第1のフィルタおよび第2のフィルタ6006A、Bは、活性炭フィルタ(例えば、5-6Lの活性炭フィルタ)であってよい。これらのフィルタ6006A、Bは、有機汚染物質および/または酸化剤の除去要素として機能してよく、塩素、クロラミン、およびその他などの化学物質を原水から除去してよい。
特定の実装では、第1および第2のフィルタ6006A、Bは、実質的に同一の冗長なフィルタであってよい。フィルタ6006A、Bは、検査またはサンプリング・ポート6038を含む流体流路によって隔てられていてよい。サンプリング・ポート6038は、ユーザが、第1のフィルタ6006Aを介して濾過された流体を、手動の検査のために周期的に(例えば、使用の前ごとに、または他の所定の計画で)を取り込むことを可能にする。
サンプリング・ポート6038は、作動されるとサンプルが検査容器などに分注されることを可能にする弁(例えば、手動操作弁)を含んでよい。一部の実施形態では、サンプリング・ポート6038は、水が分注のためにサンプリング・ポート6038を通って進むための流路を機械的に開く押しボタンを伴ってよい。コントローラ6034は、押しボタンが押された時に信号を受信してもよい。ある実施形態では、サンプリング弁は、コントローラ作動であってよく、コントローラ6034によってボタン押下信号が受信されると、コントローラ6034によって開くように指令されてよい。サンプリング・ポート6038は、ユーザ・インターフェース、例えばグラフィカル・ユーザ・インターフェース、と関連付けられてよく、ボタンはタッチ画面に表示されるソフト・ボタンであってよい。他の実施形態では、ユーザ・インターフェースは単純なものであってよく、ステータス情報(電力、システム状態、サンプル準備完了、障害等)を伝える1つまたは複数の照明(例えばLED)を含んでよい。
手動の検査は、供給源6002に存在する可能性が高い化学物質の種類に依存してよく、無塩素および/または総塩素検査を含んでよい。代替の実施形態では、予想される化学物質の濃度を感知するための計測器(例えば、塩素計測器)が、検査ポート6038の代わりにまたはそれに加えて含められてもよい。そのような計測器は、計測器を介して生成されたデータを分析し得るコントローラ6034とデータ通信してよい。検査ポート6038および/または計測器は、ユーザが、いつフィルタ6006A、Bを交換する必要があるかを判断することを可能にしてよい。一部の実施形態では、システム6000は、第1のフィルタ6006Aを出る水の許容可能な濾過を示す信号をコントローラ6034が受信するまで、水浄化器6010の動作を阻止してよい。代替または追加として、医療システム6004は、第1のフィルタ6006Aからの許容可能な濾過を示すデータ信号が受信されなければ、システム6000からの水を受け付けなくともよい。検査が手動で行われる場合、信号は、システム6000のユーザ・インターフェースへのユーザ入力を介して、または医療システム6004のユーザ・インターフェースへのユーザ入力を介して生成されてよい。信号は、検査計測器によって同様に生成されてもよい。
第2のフィルタ6006Bを通過した後、濾過後の原水は、弁マニホルド6039に入ってよい。弁マニホルド6039に入る時、水の圧力は、圧力調整器6040によって所定の圧力に調整されてよい。所定の圧力は、15-30psigの間(例えば、20psig)であってよい。水の圧力および温度は、コントローラ6034とデータ通信する圧力センサ6044および温度センサ6042によって感知されてよい。濾過後の原水は、次いでブローダウン熱交換器6008Bおよび生成水熱交換器6008Aに進んでよい。
ブローダウン熱交換器に至る流路は、システム6000の電子機器ハウジング6046に及んでよい。水がブローダウン熱交換器6008Bに移動する時、流路のルートは、電子機器ハウジング6046の電子構成要素との間で熱交換関係を確立してよい。よって、濾過された原水は、ブローダウン熱交換器6008Bに向かう途中に、電子機器ハウジング6046内の電子機器を冷却する働きをしてよい。代替または追加として、生成物熱交換器6008Aに向かう途中の原水が、電子機器ハウジング6046の電子機器と熱交換関係になるように送られてもよい。示されるように、電子機器ハウジング6046は、コントローラ6034に温度データを提供する電子機器温度センサ6048を伴ってよい。
ある実施形態では、付加された冗長性のため、および/または特定の構成要素(例えば、電力モジュール)を監視するために、電子機器ハウジング6046内に複数の温度センサ6048があってよい。
供給源プロポーショニング制御弁6050A、Bは、ブローダウンおよび生成物熱交換器6008A、Bの各々を通って流れる原水の質量割合を調節するためにコントローラ6034によって操作されてよい。上述したように、質量割合は、水浄化器6010からのプロセス流れのうち1つまたは複数の所望の温度を実現するように選択されてよい。しかし、質量割合は、電子機器ハウジング6046の十分な冷却を保証するように制御されてもよいことが留意されるべきである。一部の実施形態では、入って来る原水のうち少なくとも予め定められた割合が、十分な冷却を保証するためにブローダウン熱交換器6008Bに提供されてよい。コントローラ6034は、電子機器温度センサ6048からの温度データが、電子機器ハウジング6046の温度が閾値を上回ることを示す場合、熱交換器6008A、Bの質量割合を変更してもよい。
ブローダウンおよび生成物熱交換器6008A、Bを通過した後、濾過された各原水流れは、再び合体し、サンプ6052に含まれる原流体入力を通じて水浄化器6052のサンプ6052に入ってよい。サンプ6052は、少なくとも1つの加熱要素6054を含んでよい。少なくとも1つの加熱要素6054は、抵抗加熱器であってよい。温度ヒューズ6056もフェールセーフ機構として含まれてよい。少なくとも1つの加熱要素6054は、コントローラ6034によるサンプ温度センサ6058からのデータの分析に基づいて、サンプ6052の内容物を加熱してよい。各加熱要素6054は、加熱要素6054におけるデータの温度を提供するために温度センサ6059に関連付けられてよい。少なくとも1つの加熱要素6054は、水浄化器6010の蒸発器6060内の原水の蒸発を支援するまたは引き起こすために、入って来る原水に熱エネルギーを提供し得る。蒸発器6060は、本明細書の他個所で説明されるように、少なくとも部分的に、シェル・チューブ型熱交換器から形成されてよい。蒸発器6060の上部(重力に対して)は、蒸気室6072を含んでよい。蒸発器6060は、原流体が蒸気室6072に向かって移動する時に、原流体入力からの原流体を低圧蒸気に変換し、流れを濃縮してよい。
原水が沸騰すると、この時点ではより濃縮されている原水から蒸気が上がり、蒸気室6072内に位置するミスト・エリミネータ6062を通過し得る。ミスト・エリミネータ6062は、まだ液相にある水分子が蒸発器6060を出るのを阻止し得る。ミスト・エリミネータ6062は、例えば、本明細書に記載される例示的なミスト・エリミネータのいずれであってもよい。ミストの除去後、水蒸気は圧縮機6064に移動してよい。圧縮機6064は、本明細書に記載されるもののうち任意のものなどの任意の好適な圧縮機であってよい。圧縮機6064は、水蒸気を圧縮し、その過程で水蒸気の温度を上昇させ得る。システム6000は、圧縮前温度センサ6066および圧縮後温度センサ6068を含んでよい。これら温度センサ6066、6068からのデータはコントローラ6034に提供されてよく、コントローラ6034はこのデータを利用して圧縮機6064を制御してよい。圧縮機6064に関係する温度データをコントローラ6034に提供するために、1つの圧縮機温度センサ6070(または複数の冗長な圧縮機温度センサ)がさらに含まれてよい。
一部の実施形態では、コントローラ6034は、システム6000の種々の構成要素を制御し得る複数のプロセッサを含んでよい。一部の実施形態では、主制御プロセッサおよび周辺制御プロセッサがコントローラ6034に含まれてよい。周辺制御プロセッサは、少なくとも1つの加熱要素6054および圧縮機6064を制御してよく、一方、主制御プロセッサは、センサ・データを受信し、システム6000の他の構成要素を制御する。
これらプロセッサは、担当の分割を容易にするためにデータを交換してよい。例えば、主制御プロセッサからのセンサ・データおよび/または高水準コマンドが、周辺制御プロセッサに提供されてよい。周辺制御プロセッサは、自身のコマンド出力を主制御プロセッサに提供してよい。
純粋な蒸気が蒸発器6060から圧縮機6064に進む時に、原水中の不純物が濃縮されてブローダウン・プロセス流れを形成し得る。この例示的実施形態では、ブローダウン・プロセス流れは、蒸発器6060からブローダウン貯蔵槽6014に入ってよい。ブローダウン貯蔵槽6014は、蒸気室6072に対して側方に配設され、それと連通していてよい。ブローダウン貯蔵槽6014に関連付けられ、コントローラ6034とデータ通信するように、ブローダウン水位センサ6074が含まれてよい。ブローダウン水位センサ6074は、蒸気室6072内の濃縮物またはブローダウンの水位を直接測定し、それを示すデータ信号を生成してよい。ブローダウン水位センサ6074からのデータは、十分な量の濃縮物が蒸発器6060に維持されていることを保証し、また望まれる量のブローダウン流束が存在することを確認するために、コントローラ6034によって使用されてよい。ブローダウン貯蔵槽6014ならびにサンプ6052は、余分な流体を水浄化器6010から排水する必要がある場合に、流体導管を介して排水路6018と直接連通してもよい。
圧縮機6064の高圧蒸気出口から凝縮器6076に渡される凝縮する蒸気によって、生成水プロセス流れが形成され得る。この蒸気の少なくとも一部分は、凝縮器6076と連通している蒸発器6060の一区画で凝縮し得る。様々な実施形態において、凝縮器6076は、蒸発器6060のいくつかの外部表面と熱交換関係にあってよい。凝縮する水から凝縮器6076内でもたらされる凝縮の潜熱は、蒸発器6060内の原水の蒸発を助け得る。
図示されるように、生成物貯蔵槽6012が凝縮器6076の容積に取り付けられ、それと連通していてよい。生成物貯蔵槽6012は、コントローラ6034とデータ通信する生成物水位センサ6078を含んでよい。生成物水位センサ6012は、使用可能な生成水の体積を決定するために使用されてよく、また生成物貯蔵槽6012から流体が流れていることを確認するためにも使用されてよい。生成物貯蔵槽6012は、凝縮器6076の一部分と同じ高さになるように配置されてよい。よって、生成物水位センサ6078は、生成物貯蔵槽6012内の水の高さと凝縮器6076内の水の高さの両方を測定してよい。これから、利用可能な生成水の総体積が推測されてよい。生成物貯蔵槽6012は、生成物水位センサ6078が1~10Lまでの利用可能な生成物水位(例えば、1、2、5または6L)を測定できるように配設されてよいが、任意の容積範囲が可能である。
この意味で、生成物貯蔵槽6012は、補助生成物貯蔵槽として機能してよい。
生成物水位センサ6078が凝縮器6076内の凝縮物の水位を測定する場合、凝縮器は2つの区画に分割されてよい。第1の区画は、凝縮区画であってよい。第2の区画は、凝縮物蓄積区画であってよい。第2の区画の容積は、測定される最大の利用可能な生成物水位に等しくてよい。第2の区画が満杯でないとき、第2の区画の満たされていない部分は、第1の区画と同様に機能し、高圧蒸気が凝縮するための凝縮表面を提供してよい。生成物貯蔵槽6012は、凝縮物が最初に溜まり始める凝縮物蓄積表面(例えば、凝縮器6076の底部)に隣接する凝縮物蓄積区画に、流体的に接続されてよい。これにより、生成物水位センサ6078が、プロセス流れが蓄積し始めた直後に、利用可能な生成水の正確な量を測定し始めることが可能になり得る。
生成物貯蔵槽6012は、フィード・ポンプ6080とも連通していてよい。フィード・ポンプ6080は、生成物貯蔵槽から圧縮機6064に流体を圧送してよい。この流体は、圧縮機6064の冷媒として働くと共に、圧縮機6064の1つまたは複数の軸受のための潤滑流体として働いてよい。軸受フィードは浄化水の供給源であり得るため、戻り路は含まれない場合もある。代わりに、流体は、使用後、圧縮機6064に入り、その純度を損なうことなく凝縮器6076に戻されてよい。軸受フィード流体の圧力および温度は、それぞれコントローラ6034とデータ通信している軸受フィード圧力センサ6081および軸受フィード温度センサ6083によって監視されてよい。
貯蔵槽6012、6014を出た後、ブローダウン流れおよび生成物プロセス流れは、各自の熱交換器6008A、Bに流れてよい。生成物プロセス流れに関しては、生成物熱交換器6008Aを通過した後、流れは、生成物熱交換器6008Aの下流にあるいくつかのセンサ6082A~Dを通過してよい。これらのセンサ6082A~Dは、生成物流れの様々な関心対象特性を感知してよい。関心対象特性は本明細書に述べられるもののうちいずれであってもよいが、特定の実施形態では、センサ6082A~Dは、第1および第2の導電率センサと、第1および第2の温度センサとを含んでよい。一部の実施形態では、センサ6082A~Dの1つまたは複数が、センサ・アセンブリの一部として共に含まれてよい。コントローラ6034は、センサ6082A~Dによって生成されるデータを監視して、生成物流れをどのような経路で送るかを決定してよい。生成水が医療システム6004の品質要件を満たす(例えば、所定の温度範囲内かつ所定の導電率閾値未満の)場合、使用地点弁6086を作動させて、生成物流れを医療システム6004に進ませてよい。この流れが一方向であることを保証するために医療システム逆止弁6088が含まれてよい。
生成物流れの品質が医療システム6004の少なくとも1つの要件と対立する場合、コントローラ6034は切換弁6084を作動させてよい。作動されると、切換弁6084は、プロセス流れが廃棄される排水路6018の行先への流路を確立してよい。システム6000から排水路6018までの流れが一方向であることを保証するために、排水逆止弁6090が含まれてよい。
ブローダウン流れが排水路6018に導かれてもよい。しかし、排水路6018に到達する前に、ブローダウン流れは、逆止弁6097を通って混合貯蔵槽6092に進んでよい。図示されるように、ブローダウン貯蔵槽出口弁6094は、ブローダウン熱交換器6008Bから混合貯蔵槽6092への、冷却されたブローダウンの流れをゲート制御してよい。コントローラ6034とデータ通信し得るブローダウン温度センサ6096が、混合貯蔵槽6092に入るブローダウンの温度を監視してよい。混合貯蔵槽6092は、コントローラ6034によって作動される通気弁6098を介して凝縮器6076と選択的に連通してもよい。通気弁6098は、凝縮器6076から水蒸気、揮発性物質、空気、または他の非凝縮性ガスを排気して水浄化器6010の最適な動作を維持するために、周期的に作動させてよい。浄化器6010が(例えば使用後に)冷え、その内部圧力が低下するのに伴って、浄化器6010内に真空状態が生じるのを回避するために、真空破壊器6099が通気ラインに含まれてよい。混合貯蔵槽6092の中で、排気されたガスは、比較的低温度のブローダウン・プロセス流れと合体して、排気されたガスを冷却し、凝縮し得る。よって、高温のガスは必要に応じて凝縮器6076から安全に排気され得る。
必要とされる場合、コントローラ6034によって操作される供給源分流弁6100を開いて、さらなる冷却を提供するために原水が混合貯蔵槽6092に入れるようにしてよい。供給源分流弁6100の作動は、少なくとも部分的に、ブローダウン温度センサ6096によって提供されるデータから決定されるブローダウン流れの温度に基づいてよい。
追加または代替として、供給源分流弁6100の作動は、少なくとも部分的に、通気弁6098の排気の量もしくはデューティ・サイクルおよび/または電子機器ハウジング6046の温度に基づいてよい。供給源分流弁6100はまた、水浄化器6010がすでに原水の十分な供給を有する場合に、コントローラ6034によって作動されて開状態にされてよい。供給源分流弁6100は、サンプルが取られる前にフィルタ要素6006A、Bを水洗するためにも使用されてよい。供給源分流弁6100は、温度センサ6048が、電子機器ハウジング6046の温度が予め定められた閾値基準に違反することを示す場合、電子機器ハウジング6046を冷却するための原流体の高速な流れを可能にしてもよい。
高温で動作するシステム6000の構成要素は、システム6000の高温区画ハウジング6102内に区画されてよい。本明細書の他個所で述べられるように、この区画は、システム6000の効率を増すために断熱されてよい。システム6000の完全性を監視し、コントローラ6034にデータを提供するために、漏れセンサ6104が高温区画6102に含まれてよい。漏れセンサ6104は、高温区画6102内の液体の存在を監視する導電率センサを含んでよい。代替として、漏れセンサは、水滴受けまたは同様の貯蔵槽を監視する光学センサであってもよい。
次いで図3を参照すると、システム6000の例示的ブロック図が示されている。図3のシステム6000は、図2と比較していくつかの違いを有する。図示されるように、図3のシステム6000は、蒸発器6060と流体連通し、蒸発器6060の外部に配設された、蒸発器貯蔵槽6015を含む。蒸発器貯蔵槽6015は、コントローラ6034とデータ通信する蒸発器水位センサ6073を含んでよい。蒸発器水位センサ6012は、蒸発器内に保持されている水の体積を決定するために使用されてよく、流体が蒸発器6060に流れていることを確認するために使用されてよい。蒸発器貯蔵槽6015は、蒸発器6060の一部分と同じ高さになるように配置されてよい。よって、蒸発器水位センサ6073は、蒸発器貯蔵槽6015内の水の水位と蒸発器6060内の水の水位の両方を測定してよい。これらの値は、始動時または水位がまだブローダウン貯蔵槽6012に達している他の時に、蒸発器6060の充填を指示するのを助けるために使用されてよい。
これらの値は、生成物流れの生産中にコントローラ6034で実行される、浄化器6010に関する様々な制御ループへの入力変数としても使用されてよい。
システム6000は、エア・フィルタ6093も含んでよい。エア・フィルタは、HEPAエア・フィルタまたは孔の大きさが0.2ミクロンもしくはそれ未満のエア・フィルタであってよい。エア・フィルタは、浄化器6010の真空破壊器6099に通じる逆止弁6095と直列であってよい。このフィルタは、真空破壊器6099の動作中に破屑物や微生物の進入を防ぐ予防手段の役割を果たしてよい。システム6000は、浄化器6010内の圧力が所定の値より上に上昇した場合に、浄化器6010から圧力を抜くために開き得る過圧力リリーフ弁6091も含んでよい。リリーフ弁6091は、実施形態に応じて、純粋的に機械式であっても、コントローラ6034の制御下にあってもよい。
図3に示される例示的システムは、単一の排水路6018も含んでいる。切換弁6084は、混合筒6092に至る流路をゲート制御してよい。生成水が排水路6018に送られる必要があるとき(例えば、感知基準を満たさない、または過度に多くの生成水が凝縮器6076に蓄積しているとき)、切換弁6084を作動させて流路を開いてよい。特定の実施形態では、コントローラ6034は、生成物貯蔵槽6014または凝縮器6076内の目標生成物水位に合わせて制御してよい。廃棄された生成物は、次いで逆止弁6085を通って混合筒6092に流れてよい。すべての他の廃棄物または廃棄プロセス流れと組み合わせられると、混合筒6092内の流体は、排水路6018へと前進してよい。
医療システム6004へのラインは、太線によって示されるように断熱されてよい。これは、流体がセンサ6082A~Dから医療システム6004に移動する時に熱の損失を防止するのを助け得る。水が高温で医療システム6004に提供され得る特定の実施形態では、断熱は、ユーザが高温のラインに接触するのを防止し得る。任意の好適な断熱が使用されてよい。
次いで図4を参照すると、システム6000の別の例示的ブロック図が示されている。
この例示的な図には、第3の熱交換器6008Cが示されている。この熱交換器6008Cは、本明細書に記載される他の熱交換器と同様の向流熱交換器であってよい。例示的な第3の熱交換器は、浄化器の原流体と、医療システム6004からの高温の出力流れとの間で熱を交換してよい。医療システム6004からの高温の出力流れは、一部の実施形態では医療システム6004からの廃棄物の流れであってよい。例えば、第3の熱交換器6008Cは、血液透析または腹膜透析デバイスから使用済みの透析物や廃液を受け取ってよい。そのような第3の熱交換器6008Cは、効率を向上させ、医療システム6004からの高温の出力流れが利用可能であるシステム6000の様々なプロセス流れの温度制御を容易にするのを助け得る。
第3の熱交換器6008Cは、少なくとも1つのフィルタ6006と第1および第2の熱交換器6008A、Bとの中間に配置される。少なくとも1つのフィルタを出る濾過された原流体は、第3の熱交換器6008Cを通過した後に、第1および第2の熱交換器6008A、Bに進んでよい。代替として、第3の熱交換器6008Cは、少なくとも1つのフィルタ6006と、第1および第2の熱交換器6008A、Bの一方のみ(例えば、生成水熱交換器6008A)との中間に置かれてもよい。第3の熱交換器6008Cは、システム6000を流れる原流体のためのオプションの流体経路として含まれてもよい。
そのような実装では、システム6000は、1つまたは複数の分岐弁によってゲート制御される分岐流体路を含んでよい。望まれる場合、1つまたは複数の弁は、第3の熱交換器6008Cへの原流体流を確立するように、または流体流を別個の流体路を通じて第1および第2の熱交換器に導くように作動されてよい。分岐弁は、例えば、第3の熱交換器6008Cを通る原流体のための流路を確立および遮断するように、制御ループに基づいて作動させてよい。第3の熱交換器6008Cは、生成物熱交換器6008Aと医療システム6004またはセンサ・アセンブリ6016との中間に(弁の付いた分岐流体路と共にまたは無しで)配設されてもよい。
第3の熱交換器6008Cは、医療システム6004の高温の出力から、浄化器6010に向かう途中の原流体に熱を伝達するように構成されてよい。これは、浄化器6010が蒸留デバイスである例において、原流体の相変化を引き起こすのに必要とされる付加エネルギーを下げるのを助け得る。代替として、第3の熱交換器6008Cが生成物熱交換器6008Aとセンサ・アセンブリ6016との中間にある場合、医療システム6004の出力は、2つの流体間の温度差に応じて、生成物プロセス流れの加熱または冷却を支援し得る。示される例では、医療システム6004の高温の出力は、この例示的実施形態では廃棄または排水先6018に導かれる。他の実施形態では、第3の熱交換器6008Cは、医療システム6004の冷却器として機能してもよい。医療システム6004は、一部の実施形態では、比較的低温の原流体流と熱を交換するために第3の熱交換器6008Cを通して流体を再循環させてよい。これが望ましいのは、例えば、医療システム6004に提供される生成物プロセス流れが特定の動作のためには温かすぎる場合である。医療システム6004からの出力が第3の熱交換器6008C内での伝熱後に医療システム6004に再循環されるか、または排水先6018に廃棄されるかは、1つまたは複数の弁によって制御されてよい。
引き続き図4を参照すると、第1および第2の熱交換器6008A、Bの一方にバイパス弁6009が含まれる。このバイパス弁6009は、浄化器6010からの1つまたは複数のプロセス流れが熱交換器6008A、Bを通過する時にプロセス流れに追加的な冷却を提供するために利用されてよい。この例示的実施形態では、バイパス弁6009は、生成物熱交換器6008Aの原水出力に含まれている。バイパス弁6009は、図示されるように、生成物熱交換器6008Aを出る原流体を排水先6018へ直接迂回させることを可能にしてよい。そのようなバイパス弁6009は、生成物プロセス流れの余分な冷却が必要とされ得るときに使用されてよい。バイパス弁6009は、迂回状態に作動されてよく、第1および第2の熱交換器6008A、Bを通る原水の流れを制御する弁のうち少なくとも1つのデューティ・サイクルが変更されてよい(例えば、90~100%に増大される)。よって、比較的低温の原水を、高速な率で生成物熱交換器6008Aを通して移送することにより生成物プロセス流れから迅速に熱を取り込んで、生成物プロセス流れを目標温度まで下げるのを支援してよい。この大量の高速に流れる原水は、原流体の体積が浄化器6010からの需要を超えている場合、バイパス弁6009を介して排水先に廃棄されてよい。バイパス弁6009は、コントローラ6034(例えば図2を参照)が、少なくとも1つのプロセス変数が所定の閾値の外側にあると判定したときに、迂回状態に作動されてよい。少なくとも1つのプロセス変数は、凝縮物熱交換器6008Aの下流で取られた凝縮物温度と原流体温度との間の関係であるか、または部分的にそれらによって定義されてよい。
一方、第1または第2の熱交換器6008A、Bを出るプロセス流れの温度が低すぎる場合、システム6000のコントローラ6034(例えば図2を参照)は、原流体が少なくとも部分的に代替の流体供給源6003から取り込まれるように指令してよい。代替の流体供給源6003は、温度制御されてよく、温水供給源であってよい。温水供給源は、家庭用の温水ヒータまたは貯水槽、システム6000の加熱貯蔵槽構成要素、または任意の他の好適な温水源であってよい。示される例では、第1の流体供給源および第2の代替の流体供給源だけが示されているが、他の実施形態では、2つ以上の代替流体供給源6003があってよい。第1の流体供給源は、流体入力弁の第1の組と関連付けられてよく、第2の流体供給源は、入力弁の第1の組にない少なくとも1つの弁を含む流体入力弁の第2の組と関連付けられてよい。
原流体を少なくとも部分的に代替の流体供給源6003から取り込むことにより、第1および第2の熱交換器6008A、Bを通過する際の浄化器6010からのプロセス流れの温度低下が低減され得る。加えて、プロセス変数が予め定められた閾値に違反する場合、流体は代替の流体供給源6003から取り込まれてよい。例えば、加熱要素6054のデューティ・サイクル、供給源弁コマンドのデューティ・サイクル6432(例えば図100~101Cを参照)、および/または圧縮機6072の速度が所定の閾値を上回る場合、流体は代替の流体供給源6003から取り込まれてよい。これは、浄化器6010が同じ量の時間内により多くの流体を浄化できるようにするのを助け得、または、加熱要素6054または圧縮機6072など、浄化器6010の様々な構成要素に対する需要を最小にするのを助け得る。
C2実施形態
次いで図5を参照すると、図1に示されるシステム6000の例示的実施形態が示されている。分かりやすさのために、図5には原水搬送流体ライン6126のみが示されている。原水は、コネクタ6120でシステム6000に入ってよい。システム6000への原水の流れを防止するために手動遮断弁6032が含まれてよい。原水は、いくつかのフィルタ6006A、Bを通って流れてよい。示される例では、これらのフィルタは、5Lの活性炭フィルタであってよい。ユーザによって操作されるサンプル・ポート6038がフィルタ6006A、Bの間に含まれている。この例におけるサンプル・ポート6038は、手動で作動されるボール型弁を含んでいる。濾過前および濾過後圧力トランスデューサ6036、6044も含まれてよい。システム6000は、原水の圧力を予め定められた値(例えば、20psig)に制御し得る圧力調整器6040を含む。
原水流は、原水を生成物熱交換器およびブローダウン熱交換器6008A、Bに個別に割り当てるのを容易にするように分割されてよい。ブローダウン熱交換器6008Bに向かう途中、原水流体ライン6126は、電子機器熱交換器入口6122まで延びてよい。
原水は、電子機器ハウジング6046内の流体導管を通って流れ、電子機器熱交換器出口6124を通って電子機器ハウジング6046を出てよい。図示されていないが、電子機器ハウジング6046内の流体導管は、伝熱を最大にするのを助けるために非直線のラインまたは蛇行した(例えば、スイッチバックした)パターンで配管されてよい。電子機器熱交換器出口6124から延びる原水流体ライン6126は、ブローダウン熱交換器6008Bへの原水の流体経路を提供してよい。原水流体ライン6126のこの区画に分岐を含めて、望まれる場合に原水流が混合貯蔵槽6092へ迂回されるのを可能にしてよい。
原水流体ライン6126は、高温区画ハウジング6102内で生成物熱交換器貫通路6128およびブローダウン熱交換器貫通路6130を介して高温区画ハウジング6102に入ってよい。
次いで図6~7も参照すると、高温区画ハウジング6102が取り外された状態のシステム6000の各部分の図が示されている。ここでも、分かりやすさのために、原水流体ライン6126だけが示され、様々なプロセス流れを搬送するものは示されていない。原水流体ライン6126は、それぞれの熱交換器6008A、Bの原水入口6132A、Bに連結してよい。原水は、熱交換器6008A、Bを通ってそれぞれの原水出口6134A、Bに流れてよい。熱交換器6008A、Bを出た後、原水流れは、再び合体して、水浄化器6010のサンプ6052に至る原水ライン6126を通って進行してよい。
ここで図8も参照すると、例示的な熱交換器6008A、Bの図が示されている。熱交換器6008A、Bは各々、システム6000の原水および様々なプロセス流れが流れ得る配管の螺旋として構成されてよい。熱交換器6008A、Bの各々によって形成される螺旋は、実質的に一定の半径およびピッチを有してよい。熱交換器6008A、Bは、熱交換器6008A、Bの一方が、より小さい半径を有し、他方の内側に配置された状態で、同心状に構成されてよい。図8に示される例示的実施形態では、ブローダウン熱交換器6008Bが、生成物熱交換器6008Aの内側に配置されている。生成物およびブローダウン熱交換器6008A、B内の流体路の長さは、実質的に等しくてよい。各熱交換器6008A、Bのピッチは、実質的に等しくてよい。その結果、内側の、すなわち小さい半径の熱交換器6008Bは、外側の熱交換器6008Aよりも高さが大きくてよい。
例示的な熱交換器6008A、Bの一部の断面図が図9に示される。図示されるように、各熱交換器6008A、Bは、熱交換器6008A、Bの外部表面を形成する、大径の供給源流導管6136A、Bを含む。これらの供給源流導管6136A、Bは実質的に等しい直径を有して示されているが、一部の例では、それらの直径は異なり、一方が他方よりも大きくてもよい。
供給源流導管6136A、Bの中に、水浄化器6010からのプロセス流れが搬送される導管がある。生成水熱交換器6008Aは、その供給源流導管6136A内に配置された少なくとも1つの生成物流導管6138を含んでよい。少なくとも1つの生成物流導管6138の各々は、等しい直径であっても、異なる直径であってもよい。ブローダウン熱交換器6008Bは、複数の内部流導管を含む。図9の具体例では、ブローダウン熱交換器は、その供給源流導管6136B内にブローダウン流導管6140および通気流導管6142を含んでいる。一部の実施形態では、追加的な流導管がその中に含まれてよい。例えば、複数のブローダウンまたは通気導管6140、6142が供給源流導管6136B内に含まれてよい。ブローダウン流導管6140および通気流導管6142は、図示されるように並んで配置されても、または一部の実施形態では共に編まれるもしくは絡み合わせられてもよい。生成物流導管6138も、実施形態に応じて、同様に編まれるまたは絡み合わせられてよい。
図9に最もよく示されるように、熱交換器6008A、Bのコンパクト性を最大にするために、熱交換器6008A、Bの螺旋のピッチは比較的浅くてよい。例えば、ピッチは、供給源流導管6136A、Bの外側直径よりも5~40%大きくてよい。他の実施形態では、ピッチは、供給源流導管6136A、Bの外側直径と概ね等しくてよく、螺旋の一巻きがその隣の巻きと隣接していてよい。供給源流導管6136A、Bが、ステンレス鋼や他の金属などの効率的に熱を伝える材料から構成される場合は、供給源流導管6136A、Bの外側直径よりも大きいピッチが望ましいことがある。供給源流導管6136A、Bが高温シリコンまたは同様の材料から作られる場合、巻きと巻きの間の空隙は減らすまたは省略してよい。空隙は、高い伝熱性をもつ材料が使用される場合にも省略されてよい。
次いで図10~11を参照すると、例示的システム6000の各部分の追加的な図が示されている。原水(図10では点描で示されている)がサンプ6052の中に進んだ後、水は、いくつかの蒸発器チューブ6140を満たし始めてよい。蒸発器チューブ6140は、凝縮器6076を通ってサンプ6052の容積から蒸気室6072の容積まで延びてよい。第1および第2のチューブ・シート6142A、Bは、各蒸発器チューブ6140の端部を受け入れるための受け穴6144を含んでよい。チューブ・シート6142A、Bは、凝縮器6076の容積内で概ね均等に間隔を空けたパターンで蒸発器チューブ6140を保持してよい。チューブ・シート6142A、Bはまた、封止を形成するか、または蒸発器チューブ6140の端部の周囲に封止を形成するガスケット部材を含んでもよい。この封止は、蒸発器チューブ6140と、凝縮器6076の内部容積との間の流体連通を防止し得る。入って来る蒸気を蒸発器チューブ6140の外部表面に導く邪魔板として機能する少なくとも1枚の板6143も、凝縮器6076に含まれてよい。第2のチューブ・シート6142Bは、蒸気室6072の底壁を形成してよい。原水が蒸気室6072に入ると、水は、第2のチューブ・シート6142Bの上の蒸気室6072の底部に溜まり得る。
この例示的実施形態では、100本未満の(具体的には96本の)蒸発器チューブ6140が含まれている。他の実施形態では、これより多いまたは少ない数の蒸発器チューブ6140が含まれてよい。各蒸発器チューブ6140は、実質的に等しい直径を有してよい。蒸発器チューブ6140の直径は、凝縮器6072の直径の5~10%の間(例えば、約6%)であってよい。一部の実施形態では、蒸発器チューブ6140は、すべてが等しい直径でなくともよい。蒸発器チューブ6140の少なくとも1つまたは複数は、異なる直径であってよい。
一部の実施形態では、蒸発器チューブ6140は、各自の場所に応じて直径が異なってよい。例えば、蒸発器の第1の区画にある蒸発器チューブ6140は、第1の直径であってよく、第2の区画にあるものは第2の直径であってよく、第3の区画にあるものは第3の直径であってよく、以下同様に続く。一部の実施形態では、凝縮器6076の容積の中心領域を通って延びるものは第1の直径であってよく、中心領域に対してより遠位の領域にあるものは第2の直径であってよい。第1の直径は、実施形態に応じて、第2の直径より大きくても小さくてもよい。一部の実施形態では、蒸発器チューブ6140の直径勾配は、凝縮器6076の容積の中心部分を通って延びる蒸発器チューブ6140、および中心部分の蒸発器チューブ6140に対して最も遠位に位置する蒸発器チューブ6140から確立されてよい。例えば、中心部分からの距離が増すにつれて、次第に大きくなるまたは小さくなるチューブが含まれてよい。
蒸発器チューブ6140は、凝縮器6076の内部容積の25~50%の間(例えば、約37%)を占めてよい。蒸発器チューブ6140が構築される材料は実施形態に応じて異なってよいが、高い熱伝導性をもつ材料が使用されてよい。使用される材料は、本明細書の他個所に記載されるもののうちいずれであってもよい。
一部の実施形態では、蒸発器チューブ6140は、チューブ・シート6142A、Bを構築するために使用される材料と同じまたは類似する材料から作られてよい。蒸発器チューブ6140とチューブ・シート6142A、Bは両方とも、高い熱伝導性をもつ金属材料であってよい。例によってはステンレス鋼が使用されてよい。蒸発器チューブ6140は、溶接、ロウ付け、またはその他の方法でチューブ・シート6142A、Bに接合され得る。それにより、チューブ・シートがエチレン・プロピレン・ジエン・モノマー(EPDM)ゴムのようなエラストマー材料から構築される実施形態と比べたときに、浄化器6010の合計サイズを縮小することを可能にし得る。溶接、ロウ付け、または同様にして取り付けられる場合は、チューブ・シート6142A、Bと個々の蒸発器チューブ6140との間の接合部も、流体密封封止を形成することができる。よって、チューブ・シート6142A、Bは、凝縮器6076の容積とサンプ6052/蒸気室6072との間の堅牢な封止を維持しながら、薄くされ得る。
この実施形態には図示されないが、蒸発器チューブ6140は、蒸発器チューブ6140の各々(または可能性としては一部のみ)の断面積のうちのある割合を満たす、棒材などの充填材要素(例えば図62を参照)を含んでよい。これは、充填材要素の外部と、充填材要素がその中に配設されている蒸発器チューブ6140の内部表面との間に、原流体の薄い層または膜が存在することを促進し得る。
次いで図12~16を参照すると、加熱要素6054(例えば図2を参照)からの熱および凝縮器6076内の凝縮する蒸気が原水を蒸発させるのに伴って、ブローダウン・プロセス流れまたは濃縮物が生成され得る。このブローダウン・プロセス流れは、蒸気室6072の容積の一部分を満たし得る。図示されるように、ブローダウンまたは濃縮物貯蔵槽6014が蒸気室6072の側部に取り付けられてよい。障害物6146(図13に最もよく示されている)が、蒸気室6072からブローダウン貯蔵槽6014への流入経路6148に含まれるかまたはその一部を画定してよい。例えば、流入経路6148は、第1の部分6333および第2の部分6335を含んでよい。この第2の部分は、少なくとも部分的に障害物6146によって画定されてよい。障害物6146は、ブローダウン貯蔵槽6014の一部を遮蔽する、堰または同様の障壁であってよい。障害物6146は、蒸気室6072内の沸騰に起因する飛散およびその他の激しい液体運動が、遮蔽された部分6334内の液体を乱すことを実質的に防止し得る。流入経路6148の一部分は、ブローダウン貯蔵槽6014の内部容積の中に配設されてよい。
図示される障害物6146は、流入経路6148の壁と一体で蒸気室6072からの流入ポート6336と反対側にある板を含んでいる。この板はまた、流入経路6148の第1の部分6333を横切る角度で、下方にブローダウン貯蔵槽6012の中まで延びている。このセグメントは、飛散およびその他の攪乱が、遮蔽されていない部分6337から遮蔽された部分6334に進むことを阻止し得る。図示されるように、入って来るブローダウンによって押しのけられたまたは蒸発に起因して生成されたガスがブローダウン貯蔵槽6012を出るのを可能にするために、通気路6338も含まれてよい。通気路6338は、流入経路6148の第1の部分6333と実質的に平行に、その上方(重力に対して)を走ってよい。この例示的実施形態の通気路6338は、蒸気室6072に至ってよい。通気路6338は、流入経路6148の第1の部分6333よりも小さい断面積を有してよい。通気穴6152が蒸気室6072の壁に含まれて、通気路6338と蒸気室6072との間の流体連通を確立してよい。通気穴6152は、通気路6338よりも小さい断面積であってよい。
上述したように、ブローダウン貯蔵槽6014内の液位は、ブローダウン水位センサ6074によって感知されてよい。ブローダウン貯蔵槽6014内の液位を測定するための任意の好適なセンサが使用されてよいが、本明細書の他個所に記載されるものと同様の浮遊型センサが描かれている。ブローダウン水位センサ6074は、アーム6156に取り付けられた浮き6154を含む浮きアセンブリを含んでよい。この例では、浮き6154は、アーム6156の端部に取り付けられた中空の構造物として描かれている。他の実施形態では、浮き6154は、中実で、熱および腐食に耐性のある浮揚性材料から作られてよい。アーム6156は、枢動軸6158に連結されてよい。好ましくは、ブローダウン水位センサ6074は、遮蔽された部分6334内に配設されてよい。
ブローダウン貯蔵槽6014内の液位が変化すると、浮き6154の位置が、浮きの振れ範囲にわたって同様に上昇および低下し得る。浮き6154はアーム6156に取り付けられているので、アーム6156は枢動軸6158を中心として枢動し得る。ブローダウン水位センサ6074は、ホール効果センサ6160を含んでよく、これは、ここで主に図16を参照すると、液位が変化するのに伴って変位する少なくとも1つの磁石6155の位置を監視する。少なくとも1つの磁石6155は、例えば浮き6154またはアーム6156に位置してよい。図示される例では、2つの磁石6155が枢動軸6158に隣接して装着されてよい。ブローダウン貯蔵槽6014は、少なくとも浄化器6010がある状態にある時(例えば、始動時)に、ブローダウン水位センサ6074が蒸気室6072内の液位を直接測定することを可能にするように配設されてよい。浮き6154の振れ範囲または変位範囲は、浮き6154が蒸気室6072内の液位と共に上昇し得るように選択されてよい。この例では、ホール効果センサ6160を有する実施形態が説明されたが、他の種類のセンサが使用されてもよい。例えば、一部の実施形態は、ホール効果センサの代わりにまたはそれに加えて、ロータリー・エンコーダまたはポテンショメータを含んでよい。
浮きアセンブリの振れ範囲は、その範囲が、少なくとも特定の浄化器6010の動作状態(例えば始動)時に予想されるすべての蒸気室液位と同じ高さにある点を含むように選択されてよい。よって、ブローダウン水位センサ6074は、ブローダウン貯蔵槽6014が取り付けられている蒸気室6072内の濃縮物の水位(予想範囲内にある場合)を直接測定する直接的な水位センサであってよい。
一部の実施形態では、浄化された液体が浄化器6010によって生産されている間、液位は、それほど直接的でない方法で感知されてよい。例えば、ブローダウン水位センサ6074は、蒸気室6072内の液位の予想範囲より上にある点を含む振れ範囲を有してよい。蒸気室6072で発生する激しい沸騰作用は、時として、ブローダウン水位センサ6074の中に液体を飛散させてブローダウン水位センサ6074を満たすことがある。コントローラ6034(例えば図2を参照)は、ブローダウン蓄積の率を分析して、蒸気室6072内の液位が予想範囲内であるかどうかを判定してよい。率が定義された範囲の外側にある場合、蒸気室6072内の液位が調節を必要とするまたは異常であると判定されてよい。
次いで図17を参照すると、浄化器6010およびブローダウン貯蔵槽6014の斜視図が示されている。分かりやすさのために図17にはブローダウン流導管のみが示されている。図示されるように、ブローダウン貯蔵槽6014は、ブローダウン貯蔵槽への出口の役目を果たすブローダウン流導管6162に取り付けられてよい。出口は、ブローダウン貯蔵槽6014からブローダウン熱交換器6008Bへの流路を確立してよい。浄化器6010からのブローダウン・プロセス流れのパージを制御するために、ブローダウン貯蔵槽弁6356(例えば図42~43を参照)も含まれてよい。ブローダウン貯蔵槽弁6356は、蒸気室6072内の液位を所望の範囲内に維持するように、コントローラ6034(例えば図2を参照)によって操作されてよい。ブローダウン水位センサ6074からのデータは、ブローダウン貯蔵槽弁6356の作動を指示するために使用されてよい。
蒸気室6072内の水位がブローダウン水位センサ6074を介して直接監視され得るので、蒸気室6072内の濃縮物の水位が、ブローダウン貯蔵槽弁6356を介して既知の水位に制御され得る。
いくつかの手動排水弁6166、6168も含まれてよい。これらの手動排水弁6166、6168は、保守整備または他の非使用期間中に浄化器6010を空にするために使用されてよい。図17に示される例では、手動排水弁6166はブローダウン貯蔵槽6014に関連付けられている。また、手動排水弁6168はサンプ6052に関連付けられている。これらの手動排水弁6166、6168は、特定の実装では手で操作されるボール弁であってよい。これらの弁6166、6168は手動で操作されるものと説明されるが、他の実施形態ではコントローラ6034によって作動されてもよい。
次いで図18を参照すると、例示的蒸気室6072の分解図が示されている。蒸気室6072は、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を含んでよい。ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062は、液相の水が水浄化器の蒸気室6072を越えて通過するのを防止する助けとなり得る。ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062は、蒸気室6072の底部の沸騰している液体からシステム6000の圧縮機6064までの蛇行した経路を確立してよい。蛇行した経路は、蒸気に連行された液相の水の液滴がミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を通り抜けるのを難しくし得る。
図示される例では、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062は、いくつかのミスト排除階層6170A~Cを含んでいる。階層6170A~Cは、蒸気のための長く蛇行した移動路を作り出すように離間された、いくつかの開口6172を含んでいる。第1の階層6170Aは、その周囲に開口6172を含んでいる。これらの開口6172は、階層6170の周りに概して規則的な角度間隔で離間されている。次の階層6170Bは、単一の中央開口6172を含んでいる。よって、第2の階層6170Bは、次の階層6170Cに進むために強制的に蒸気の方向を変えさせて、蒸気室6072の側部から蒸気室6072の中央に移動させる。第3の階層6170Cは、第1の階層6170Aと同じように、周囲に沿って配設された開口を含んでいる。再び、蒸気は強制的に方向を変えさせられて、蒸気室6072の中央から蒸気室6072の側壁6174に流れる。他の実施形態では、階層の数が異なってよい。
方向の変化と、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の階層6070A~Cを進行するのに必要な長い移動経路とに起因して、液相の水の液滴は蒸気から落下しやすくなり得る。ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の各階層6170A~Cは、液相の水がミスト・エリミネータ・アセンブリ6062から容易に排水することを可能にする傾斜した表面を有してよい。この例示的実施形態では、階層6070A~Cはすべて、蒸気室6072の側壁6174に向かって下方に傾斜した円錐台の形状である。液相の水が落下して蒸気室6072の底部の液体の溜まりに戻ることができるように、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の階層6170A~Cと側壁6174との間の小さい空隙が存在してよい。
ここで図18に加えて図19~21も参照すると、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062は、圧縮機6064に達する前に蒸気が通過する圧縮機フィード・チャネル6176も含んでよい。圧縮機フィード・チャネル6176は、流路コンボリュータ6178またはベーン・パック(vane pack)を収納してよい。流路コンボリュータ6178またはベーン・パックは、入って来る蒸気をいくつかの離散した流れチャネル6180に分け得る。流れチャネル6180の各々は、少なくとも1つの流れ方向転換特徴部6182を含んでよい。ここでも、これらの方向転換特徴部6182は、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を通って進行する液相の水の液滴がある場合に、それを排除するのを助ける働きをし得る。
図19に最もよく示されるように、流路コンボリュータ6178は、コネクタ軸6186によって共に保持されるいくつかの個々の板部材6184を含んでよい。板部材6184は、入れ子または階層状の配置で配置され、蒸気室6072の中央に向かってより近位になるほど、次第に小さくなる板部材6184が置かれている。流れチャネル6180は、流路コンボリュータ6178の各隣接する板部材6186の間の空隙によって画定される。一部の実施形態では、各流路6180は、等しい大きさの空隙によって画定されてよい。空隙は、1cm未満、例えば一部の特定の実施形態ではおよそ4.5mm、であってよい。個々の板6184の各々は、方向転換特徴部6182を構成する、角度の付いたいくつかのセグメント6188を含んでいる。図18に最もよく示されるように、流路コンボリュータ6178は、圧縮機フィード・チャネル6176の壁を補完し、この壁に当接し得る段付き領域6190も有してよい。
次いで図21を参照すると、水滴受け6192が、圧縮機フィード・チャネル6176の壁の1つを形成してよい。水滴受け6192は、流路コンボリュータ6178によって除去された液相の水の液滴があればそれを捕らえ、導いてよい。水滴受け6192は、液体が流れ込みやすい、いくつかの窪んだ特徴部6194を含んでよい。窪んだ特徴部6194は、液体が圧縮機フィード・チャネル6176を出ることを可能にするために、その最も窪んだ部分に排水口6196を含んでよい。図示される例では、2種類の窪み6194が含まれてよい。窪みのいくつかは、排水口6196への近接度が増すにつれて溝を深くする段階を備える溝として描かれている。溝は、流路コンボリュータ6178が圧縮機フィード・チャネル6176内に設置されたとき、流路コンボリュータ6178の流れ方向転換特徴部6182と概して位置合わせされてよい。漏斗型の窪みも水滴受け6192に含まれてよい。漏斗型の窪みは、その排水口6196が円錐台に開口を形成する円錐台の形状であってよい。漏斗型の窪みは、流路コンボリュータ6178が圧縮機フィード・チャネル6176内に設置されるとき、流路コンボリュータ6178の下流の場所に配設されてよい。
次いで主に図22を参照すると、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の第3の階層6170Cは、小段部材6198を含んでよい。小段部材6198は、第3の階層6170Cから水滴受け6192の方へ突出していてよい。図示されるように、小段部材6198は、渦巻きの一部分の形状である。小段部材6198はまた、かぎ形部分6200を備え、このかぎ形部分は、それがそこから延びる小段部材6198の部分に対しておよそ直角である。小段部材6198は、水滴受け6192のすべての排水口6196が小段部材6198の第1の側にあるように配設される。排水口6196を通って第3の階層6170Cの表面に進む液体は、第3の階層6170Cの表面に沿って流れて、小段部材6198によって方向転換され得る。小段部材6198は渦巻きの一部分の形状であり、第3の階層6170Cの表面は傾斜しているので、小段部材6198は、下方に傾斜した経路に沿って、小段部材6198の端部6202に向かって液体を方向転換し得る。この端部6202は、第3の階層6170Cの周囲に沿って開口6172に隣接して配置されてよい。
次いで主に図23および図24を参照すると、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を通過した後、蒸気は、圧縮機6064によって圧縮され得る。圧縮機6064は、インペラ型圧縮機6064であってよいが、代替の実施形態では他の圧縮機種が使用されてよい。この例示的実施形態の圧縮機6064は、蒸気室6072の長手軸に対して中心から外れた場所に装着されている。蒸気室6072は、蒸気室6072の側壁6174内に窪んでいる受け凹部6210を含んでいる。この受け凹部6210は、蒸気室6072の内部容積内に突出している。ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の様々な階層6170A~Cは、受け凹部6210を受け入れる凹部収納空洞6212(例えば図22を参照)を含んでよい。モータ6214が受け凹部6210内に嵌められてよい。モータ6214は、例えば、本明細書の他個所に記載されるもののいずれかまたはそれと同様のものであってよい。モータ6214は、モータ電源ケーブル6226を介して電力を受け取ってよい。
モータ6214は、圧縮機ハウジング6218A、B内に装着されたインペラ6216を駆動してよい。インペラ6216は、モータ6214の動作を介して回転させ得るインペラ・ロータ・アセンブリ6232に取り付けられている。図示されたインペラ6216は単段設計であってよいが、本明細書に記載されるもののうちのいずれかのような多段設計が代替として使用されてもよい。圧縮機6064は中心から外れた場所に装着されているため、インペラ6216の回転軸も、蒸気室6074の長手軸に対して中心から外れ得る。インペラ6216の回転軸は、蒸気室6074を通り、蒸気室6074の長手軸と平行に延びてよい。
蒸気は、入口6220を通って圧縮機ハウジング6218A、Bに入り、回転するインペラ6216によって圧縮され、上昇した圧力および温度で出口6222を通って圧縮機6064を出てよい。入口6220から圧縮機6064に入る蒸気の温度は、入口温度センサ6066によって感知されてよい。同様に、出口6222を通って圧縮機6062を出る圧縮された蒸気の温度は、出口温度センサ6068によって感知されてよい。これらの温度センサ6066、6068は、サーミスタ、熱電対、または任意の他の好適な温度センサであってよい。
圧縮機6064は、いくつかの取付台6224も含んでよい。これらの取付台6224は、圧縮機ハウジング6218A、Bの一部に含まれている装着突起6230を通って延びる締結具6228を含んでよい。締結具6228は、ハウジング6102の一部の中に連結してよい(例えば図5を参照)。これにより、圧縮機6064および取り付けられた構成要素が、浄化器6010の他の構成要素が取り外される時にハウジング6102内の適所にあり続けることが可能になり得る。本明細書の後の方でさらに説明されるように、蒸発器6060、凝縮器6076、サンプ6052、および場合によっては他の構成要素は、保守整備時に取り外され得る。取付台6224は、圧縮機6064および取り付けられた構成要素(例えば、蒸気室6072)が、他の支持無しにハウジング6102から堅牢に吊り下がった状態を保つことを可能にし得る。取付台6224は、取付台6224が分離取付台になることを可能にするエラストマー要素を含んでよい。一部の実施形態では、エラストマー要素は、80 Modular Ave、Commack、NYのEra Industrial Salesから入手可能なシリーズ60011の取付台であってよい。
次いで図25~28を参照すると、インペラ6216は、第1の圧縮機ハウジング部分6218Aと第2の圧縮機ハウジング部分6218Bとの間に把持されてよい。第1および第2の圧縮機ハウジング部分6218A、Bは各々、圧縮ダクト窪み6234A、Bを含んでよい(図25に最もよく示されている)。圧縮機6064が組み立てられたとき、これらの窪みは協働して圧縮ダクト6236を形成し得る。インペラ6238の羽根6238は、圧縮ダクト6236内に配設され、動作中に圧縮ダクト6236内で走行してよい。加えて、圧縮ダクト6236は、圧縮機6064に入る蒸気の流路の一部を形成し、それによりインペラ6216の回転による蒸気の圧縮を可能にしてよい。図示されるように、圧縮ダクト6236は、概してトロイド形状である。
圧縮ダクト6236のトロイド形状を遮るのは、圧縮機6064の入口6220と出口6222との間に配置された圧縮ダクト窪み6234A、Bの縮小間隙セグメント6240であってよい。縮小間隙セグメント6240は、圧縮機6064の高圧力区画(出口6222の近く)を、圧縮機6064の低圧力区画(入口6220の近く)から隔離するのを助け得る。縮小間隙セグメント6240は、ストリッパー・プレートとして機能し、ある量の高圧力蒸気が出口6222の近くのエリアから入口6220の方へ戻るのを阻止する。一部の実施形態では、実質的にインペラ翼6238間の蒸気だけが、入口6220領域と出口6222領域との間を通過可能であってよい。縮小間隙セグメント6240の窪みによって形成される減圧チャネル6242は、入口6220に隣接して含まれてよい。
これらの減圧チャネル6242は、高圧蒸気が膨張してより低い圧力になり、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062から入って来る低圧蒸気に対するその影響を最小にすることを可能にし得る。この例では、減圧チャネル6242は、実質的にくさび形状である。減圧チャネル6242の位置における2つのハウジング区画6218A、B間の距離は、縮小間隙セグメント6240における2つのハウジング区画6218A、B間の距離よりも約5~35%大きくてよい(例えば、9%もしくは10%または約9%もしくは10%大きい)。
ここで図29~31も参照すると、図29に示される線で取られた、圧縮機6064の入口6220および出口6222の断面図が示されている。入口6220(図30)は、第1および第2の圧縮機ハウジング部分6218A、B内に設けられた流れチャネルならびに第1および第2のカバー部材6244A、Bから形成されてよい。第1のカバー部材6244Aは、第1の圧縮機ハウジング部分6218Aに取り付けられてよい。第1のカバー部材6244Aは、外部環境から入口6220を封止し、締結具または任意の他の好適な継手を介して第1の圧縮機ハウジング部分6218Aに連結されてよい。好適な封止を確立する支援を助けるためにガスケット部材6246が含まれてよい。第1のカバー部材6244Aは、浅い皿またはカップの形状であってよい。
第2のカバー部材6244Bは、締結具または任意の他の好適な継手を介して第2の圧縮機ハウジング部分6218Bに取り付けられてよい。第2のカバー部材6244Bは、入口6220の内部と外部環境との間に封止を形成してよい。好適な封止を確立するのを支援するためにガスケット部材6248が含まれてよい。ガスケット部材6246、6248および本明細書に記載される他のガスケット部材は、Oリング(図示されている)、平面ガスケット、フォーム・イン・プレース(form in place)・ガスケット、または任意の他の圧縮可能なもしくはエラストマー製の部材であってよい。第2のカバー部材6244Bは、細長いドームまたはスタジアム形の形状であってよい。第2のカバー部材6244Bは、ポート6250も含んでよい。ポート6250は、入口蒸気温度センサ6066の設置を可能にし得る。
入口6220は、入って来る低圧蒸気流を複数の流路に分ける分割体6252も含んでよい。図示される例では、分割体6252は、入って来る蒸気を第1の流れと第2の流れに分割する二分岐体である。分割体6252によって作り出される第1の流れは、インペラ6216の第1の側6254Aに至ってよい。第2の流れは、インペラ6216の第2の側6254Bに至ってよい。分割体6252は、圧縮ダクト6236の壁の一部も形成してよい。この例示的実施形態では、分割体6252は、圧縮ダクト6236の縮小間隙セグメント6240の一部分を含む。
出口6222は、第1および第2の圧縮機ハウジング部分6218A、B内の流れチャネル、ならびにカバー部材6256および凝縮器入口連結具6258によって形成されてよい。カバー部材6256は、締結具または別の好適な継手を介して第2の圧縮機ハウジング部分6218Bに取り付けられてよい。カバー部材6256は、出口6222の内部と外部環境との間の封止を形成してよい。好適な封止を確立するのを支援するためにガスケット部材6260が含まれてよい。カバー部材6256は、ポート6264を含んでよい。ポート6264は、出口蒸気温度センサ6068の設置を可能にし得る。図示されるように、カバー部材6256は、概してドーム形状であってよい。
入口6220と同様に、出口6222は、分割体6266を含んでよい。分割体6266は、複数の流路から出てくる高圧蒸気流を合体して単一の流路にしてよい。図示される例では、分割体6266は、出て行く蒸気を単一の流れに合体する二分岐体である。分割体6252によって作り出される第1の流れは、インペラ6216の第1の側6254Aから凝縮器入口連結具6258の方へ至ってよい。第2の流れは、インペラ6216の第2の側6254Bから凝縮器入口連結具6258に至ってよい。両方の流れは、凝縮器入口連結具6258において合体されてよい。分割体6266は、第1の流れと第2の流れが凝縮器入口連結具6258に到達する前に合体されるような形状であってよい。分割体6266は、圧縮ダクト6236の壁の一部も形成してよい。この例示的実施形態では、分割体6266は、圧縮ダクト6236の縮小間隙セグメント6240の一部分を含んでいる。
圧縮機6064は浄化器6010に対して中心から外れた位置に装着されてよいが、圧縮された高温蒸気は、浄化器6010の軸と実質的に一直線に圧縮機6064を出てよい。圧縮機6064を出た後、圧縮された蒸気は、実質的に直線の経路をたどって凝縮器6076に入ってよい。これを容易にするために、凝縮器入口連結具6258は、浄化器6010の軸と実質的に一直線の中心点を有してよい。そのような凝縮器6076への直線の流路は、圧縮機6064を出る流体の流量損失を最小にするのを助け得る。
次いで図32を参照すると、浄化器6010の様々な構成要素の分解図が示されている。図示されるように、凝縮器入口連結具6258は、蒸気室6072の壁を通って中間導管6270に接続してよい。凝縮器入口連結具6258は、中間導管6270との凝縮器入口連結具6258の嵌合を容易にする、丸められたまたは面取りされた縁部6272を含んでよい。凝縮器入口連結具6258と中間導管6270との界面に封止を作り出すのを支援するために、ガスケット部材が含まれてよい。ガスケット部材は、Oリングまたはトロイド・リング形状のエラストマー製または可撓性の部材であってよい。
ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の1つまたは複数の階層6070A~Cは、中間導管6270の一部分を受け入れる大きさのスリーブ突起6276を含んでよい。
中間導管6270は、その外部表面に凹んだ領域6286を含んでよい。凹んだ領域6286は、凹んだ領域6286の中に嵌まり得るガスケット部材6280と相補的な形状であってよい。組み立てられると、ガスケット部材6280は、スリーブ突起6276の内部面と中間導管6270の外部面との間で圧縮され得る。この圧縮は、蒸気室6072の下部部分にある液体が、スリーブ突起6276の内部と中間導管6270の外部との間を通って、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062に入るのを防止し得る。ガスケット部材6280は、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を位置決めすることも支援し得る。
中間導管6270は、凝縮器入口6274の端部に接した状態で嵌まり、封止し得る。
この封止は、濃縮されたブローダウンを含有し得る蒸気室からの流れが凝縮器入口6274に入るのを阻止し得る。図示されるように、中間導管6270と凝縮器入口6274との間に堅牢な封止を作り出すのを助けるために、少なくとも1つのガスケット部材6282、6284が含まれてよい。この例示的実施形態では、冗長な封止を作り出すためにいくつかのガスケット部材6282、6284が含まれている。組み立てられると、圧縮機6064からの高圧の圧縮された蒸気が、凝縮器入口連結具6258、中間導管6270、および凝縮器入口6274によって形成される直線経路に沿って、これらの構成要素を通過した後、蒸発器-凝縮器ハウジング6268に入ってよい。
次いで図33~34を参照すると、凝縮器入口6274は、第2のチューブ・シート6142Bを通って第1のチューブ・シート6142Aまで延びてよい。圧縮可能な材料で作られ得るチューブ・シート6142A、Bは、凝縮器入口6274の封止セグメント6290部分の外部の周りに封止を形成し得る。チューブ・シート6142A、Bに対して封止する凝縮器入口6274の部分は、滑らかな、連続した長さの配管であってよい。凝縮器入口6274は中空なので、内部栓6294が、凝縮器入口6274内の、第1のチューブ・シート6142Aの近くに置かれてよい。この栓6294は、凝縮器6076とサンプ6052との間の流体連通を防止する封止を作り出し得る。栓6294は、溶接または他の方法で凝縮器入口6274内に連結される円盤であってよい。加えて、凝縮器入口6274からの生成物プロセス流れ6298の排水を促進するために、少なくとも1つの排水ポート6296が栓6294に隣接して含まれてよい。代替として、凝縮器入口6274は、第2のチューブ・シート6142Bだけを通って延び、また、凝縮器6076の内部容積内に延びる場合には小さい距離だけ延びてもよい。そのような実施形態では、第1のチューブ・シート6142Aは、凝縮器入口6274の封止セグメント6290の周りを封止する空洞に代えて中実の区画を含んでよい。
凝縮器入口6274は、窓付きセグメント6288も含んでよい。窓付きセグメント6288は、凝縮器入口6274の封止セグメント6290間に含まれてよい。この窓付きセグメント6288は、いくつかの窓6292を含んでよい。窓6292は、蒸気流拡散器として機能し、凝縮器6076に入る高圧蒸気(点描として示されている)の均一な分布を作り出すのを助け得る。窓6292は、これらに限定されないが、円、丸、卵形、楕円、多角形、および星形を含む任意の形状であってよい。この例では、窓6292は、隅が丸められた細長い長方形である。窓6292は、窓付きセグメント6288全体の異なる位置に配設されたいくつかの組に含まれてよい。図示される例では、互いから均等に離間された4つの組がある。各組の中で、窓6292は、互いから実質的に均等な角度間隔で置かれてもよい。窓6292は、例えば、30~60°ごと(例えば45°ごと)に置かれてよい。
代替の凝縮器入口6274が図35に示される。図示されるように、凝縮器入口6274は、窓付き領域6288および封止領域6290を含んでいる。窓6292は丸く、この例では概ね円形である。加えて、凝縮器入口6274は、窓6292がない中実区域6300を含んでいる。中実区域6300は、浄化器6010が組み立てられたときに凝縮器6076内に配置されてよい。窓付き区画6288は、圧縮機6064の近位の圧縮機入口6274の一部分に位置する。よって、窓付き区画6288は、それが圧縮機6064からの高圧水蒸気を受け取る凝縮器6076内の凝縮器入口6274の最初の部分になるように位置してよい。窓付き領域6288と中実区域6300との移行部に、栓6294(例えば図33を参照)が含まれてよい。
主に図34および図36を参照すると、凝縮器6076に入った高圧・高温の蒸気が凝縮し始めると、生成物プロセス流れ6298が凝縮器6076の底部に溜まり始め得る。
加えて、凝縮の潜熱が蒸発器チューブ6140に伝達されて、新しく入って来る原水の蒸発を支援し得る。生成物貯蔵槽6012が含まれてよく、蒸発器-凝縮器ハウジング6268に取り付けられてよい。生成物貯蔵槽6012は、生成物貯蔵槽入口6302を介して蒸発器凝縮器ハウジング6268に取り付けられてよい。生成物貯蔵槽入口6302は、生成水が溜まり始めた直後またはそれと同時に生成物プロセス流れ6298が生成物貯蔵槽6012を満たし始め得るように、生成物蓄積表面に隣接して配設されてよい。この例では、生成物蓄積表面は、第1のチューブ・シート6142Aである。
図示されるように、生成物水位センサ6078が生成物貯蔵槽6012内に含まれてよい。生成物水位センサ6078は、浮遊型センサであってよく、枢動点6308を中心として変位するアーム6306に連結された浮き6304を含んでよい。ブローダウン水位センサ6074(例えば図16を参照)と同様に、生成物水位センサ6078は、いくつかの磁石6310を含んでよい。生成物貯蔵槽6012内の液体の水位が上昇および低下すると、アーム6306は、浮き6304が変位されるのに伴って枢動点6308を中心として回転し得る。生成物貯蔵槽6012内の液体の水位を決定するために、磁石6310の位置をホール効果センサ6322(例えば図38を参照)によって追跡してよい。
生成物貯蔵槽6012は、生成物水位センサ6078が、生成物貯蔵槽6012内だけでなく凝縮器6076内の液位も直接感知し得るように配設される。これを容易にするために、生成物水位センサ6078は、浮き6304の振れ範囲が生成物貯蔵槽入口6302の上方を通るように配設されてよい。よって、凝縮器6076は、容積が生成物水位センサ6078によって監視され得る生成物流れ貯蔵槽も兼ねてよい。そのため、生成物貯蔵槽6012は、補助生成物貯蔵槽と説明されてもよい。ある実施形態では、浮き6304の振れ範囲は、生成物水位センサ6078が凝縮器6076内の生成物の体積を4~10L(例えば6または6.5L)まで測定し得るように選択されてよい。
生成物貯蔵槽6012は、生成物プロセス流れがそこから生成物貯蔵槽6012を出ることができる生成物出口6312を含んでよい。この出口6312は、本明細書の他個所に記載されるように、生成物熱交換器6008Aに至る生成物流導管に接続されてよい。
例示的な出口6312は、生成物貯蔵槽6012の底部内部表面6316と一直線に位置してよい。生成物貯蔵槽6012は、通気ポート6314も含んでよい。通気ポート6314は、圧縮機6064からの高圧蒸気が凝縮器6076内で凝縮し、生成物貯蔵槽6012を満たし始めるのに伴い、ガスが生成物貯蔵槽6012から押しのけられるのを可能にし得る。必要に応じて余剰圧力、揮発性物質、および非凝縮性ガスを凝縮器6076から逃がすために、凝縮器通気孔6318も含まれてよい。通気ポート6314と凝縮器通気孔6318は両方とも、通気流路6320に取り付けられてよい。
次いで図37を参照すると、システム6000の斜視図が示されている。通気流路6320以外の流体ラインは、分かりやすさのために図37では隠されている。蒸発器-凝縮器ハウジング6268および生成物貯蔵槽6012からの通気ガスは、通気流路6320に沿って圧力リリーフ・アセンブリ6324まで移動してよい。圧力リリーフ・アセンブリ6324は、圧力リリーフ弁6326を含んでよい。圧力リリーフ弁6326は、過圧力状態が浄化器6010内に生じた場合に開くフェールセーフ弁であってよい。圧力リリーフ弁6326が強制的に開かれた場合、圧力リリーフ弁6326の出口に取り付けられた通気流路6320を介して、通気ガスが排気し得る。圧力リリーフ弁6326は、一部の特定の例では15psigまたは約15psigであり得る所定の圧力で開くように設定されてよい。圧力リリーフ・アセンブリ6324は、真空破壊器6330も含んでよい。真空破壊器6330は、冷却時に浄化器6010が周囲圧力と等しくなることを可能にし得る。真空破壊器6330は、例えば、浄化器6010が動作中に圧力を保持することを可能にする逆止弁を含んでよいが、浄化器6010の内部が周囲圧力より低くなった場合には周囲空気を取り込んでよい。
圧力リリーフ・アセンブリ6324から、ガスは、ブローダウン熱交換器6008Bを通って延びる通気流路6320に移動してよい。一部の実施形態では、ブローダウン熱交換器6008Bへのガスの流れを制御するために通気弁6328が含まれてよい。ガスは、システム6000に入って来る原水と向流式にブローダウン熱交換器6008Bを通ってよい。これらのガスは、入って来る原水に熱エネルギーを伝達して、原水を温め得る。
これらのガスの冷却は、熱交換器6008Bを通過する時にガスの一部を凝縮させて、処理しやすくし得る。
次いで図38および図39を参照すると、例示的システム6000の生成物流路6322を詳細に示す2つの斜視図が示されている。分かりやすさのために、生成物流路6322のみが図38および図39に示され、原水および他のプロセス流れの流路は示されていない。図示されるように、生成物貯蔵槽6012を出た生成水は、生成物熱交換器6008Aと軸受フィード・ポンプ6080の両方に流れ得る。この例示的実施形態では、この目的のために生成物流を分ける分岐管継手6332が含まれている。熱交換器6008Aを通って流れる生成水は、入って来る原水に熱を伝えた後、低下した温度で熱交換器6008Aを出てよい。冷却された生成水は、生成物流路6322を通って生成物熱交換器から流出し得る。軸受フィード・ポンプ6080は、生成物貯蔵槽6012を出た生成水の一部分を圧縮機6064に圧送してよい。軸受フィード・ポンプ6080は、ソレノイド・ポンプであってよい。本明細書の他個所に記載されるように、生成水はインペラ軸受を潤滑するために使用されてよい。
次いで主に図40~41を参照すると、生成物熱交換器6008Aを出た、冷却された生成物プロセス流れは、感知マニホルド6340に進んでよい。生成物は、入口ポート6342から感知マニホルドに流入し、1つまたは複数のセンサ6082A、6082Bと連通している内部流路に沿って流れてよい。この例示的実施形態では、2つのセンサ6082A、6082Bが示されるが、他の実施形態は追加的なセンサを含んでよい。一部の実施形態では、同一のセンサ6082A、6082Bの冗長な組が含まれてよい。少なくとも1つのセンサ6082A、6082Bは、導電率センサまたは導電率・温度センサであってよい。濁度、pH、酸化還元電位、TDS、検体センサ、TOC等の水質に関係するデータ信号を提供し得る他のセンサ種類が含まれてもよい。
感知マニホルド6340は、少なくとも1つのセンサ6082A、6082Bから提供されるデータに基づいて生成物プロセス流れを導くようにコントローラ6034(例えば図2を参照)によって操作され得る1つまたは複数の弁6344も含んでよい。水質(例えば、導電率値)が閾値の外側である場合、排水流路6346に通じる弁が開かれてよい。水質(例えば、導電率)が所定の閾値に従っている場合、コントローラ6034(例えば図2を参照)は、1つまたは複数の弁6084、6086を作動させて、生成物プロセス流れを医療システム流路6348に導いてよい。弁6084、6086は、コントローラ6034が医療システム6004(例えば図2を参照)から受け取る信号に基づいてコントローラ6034によって作動されてもよい。
次いで主に図42~43を参照すると、ブローダウン熱交換器6008Bを出た、冷却された通気およびブローダウン流れは、混合筒6350に移動し得る。一部の実施形態では、通気流れは、ブローダウン熱交換器6008Bを通って送られず、代わりに混合筒6350に直接送られてよい。図示されるように、混合筒6350は、ブローダウン流導管6162が取り付けられるポート6352を含んでいる。混合筒6350は、通気流路6320が取り付けられるポート6354も含んでいる。混合筒6350への流入は、それぞれブローダウン・ポート6352および水蒸気ポート6354から混合筒6350の内部容積への連通を制御する弁6356、6358によって制御されてよい。原流体ライン6126に連結された追加的なポート6360も含まれてよい。混合後、流体は、排水導管6364に連結され得る出口ポート6362を介して混合筒6350を出てよい。
混合筒6350は、浄化器からのいくつかのプロセス流れを合体するために使用されてよい。例えば、通気流れが、冷却されたブローダウン流れと合体されて、ブローダウン熱交換器6008Bを通り抜けた高温ガスがある場合に、それが比較的低い温度に急冷されることを保証してよい。図示されるように、混合筒6350は、この例示的実施形態では温度センサであり得る少なくとも1つのセンサ6096も含んでいる。コントローラ6034(例えば図2を参照)は、センサ6096からのデータを監視し、混合筒6350の内部容積内の温度が予め定められた閾値未満であるかどうかを判定してよい。混合筒6350の内部が熱すぎる場合、低温の原水が供給源シャント・ポート6360を通って混合筒に入ってよい。シャント弁6100(例えば図2を参照)が混合筒6350の上流に含められ(または一部の実施形態では混合筒に取り付けられ)て、混合筒6350に入る原水の流れを制御してよい。この例示的実施形態では、混合筒6350は、真空破壊器6330も含んでいる。真空破壊器6330は、先に説明されたように圧力リリーフ・アセンブリ6324上に含まれる代わりに、混合筒6350上に含まれてよい。
一部の実施形態では、そして次いで主に図44を参照すると、浄化器6010の一部分が枢動軸6365に取り付けられてよい。枢動軸6365は、清掃、交換のため、浄化器6010の他の部分に届きやすくするため、または他の保守整備の目的のために、浄化器6010の取り付けられた部分を浄化器6010から容易に取り外すことを可能にし得る。枢動軸6365は、例えば、検査、またはスケール除去手順などの分解清掃作業のために蒸発器-凝縮器ハウジング6268を取り外すことを可能にし得る。この例では、蒸発器-凝縮器ハウジング6268およびサンプ6052は両方とも、枢動軸6365を中心とした回転による取り外しのために構成されている。
図44に示すように、枢動軸6365は、支持板6370に取り付けられている。支持板6370は、サンプ6052の下方を延びて取り外し可能構成要素を支持してよい。一部の実施形態では、支持板6370は、支持板6370への取り外し可能構成要素の維持および配置を支援するために、サンプ6052に締結されてもよい。支持板6370の材料および取り外し可能構成要素の重量に応じて、支持板6370を強化するための支持部材6372が含まれてよい。
浄化器6010は、第1の状態において、締結具を介して互いと連結されているいくつかの区画(例えば第1および第2の)に設けられてよい。締結具は、少なくとも1つのクランプを含んでよい。この例示的実施形態では、締結具は、バンド・クランプ6374として示されている。次いで図45~46も参照すると、第2の状態において、蒸発器-凝縮器ハウジング6268を蒸気室6072に連結しているバンド・クランプ6374が取り外されると、蒸発器-凝縮器ハウジング6268、サンプ6052、および取り付けられた構成要素の総重量が、枢動軸6365によって支持され得る。図44の分解図に最もよく示されるように、付勢部材6376が枢動軸6365に含まれてよい。バンド・クランプ6374が取り外された結果、付勢部材6376は、圧縮状態などのエネルギー蓄積状態に遷移させられ得る(図46に最もよく示されている)。付勢部材6376が圧縮状態にあるとき、枢動軸6365および取り外し可能構成要素は、蒸気室6072から離れる方へ変位し得る。変位の量は、取り外し可能構成要素が浄化器6010の残りの部分から離れる方へ回される際に、凝縮器入口6274の上部のための間隙を提供するように選択されてよい。支持板6370および取り付けられた構成要素の変位経路は直線状であってよいが、すべての実施形態でそうである必要はない。具体的には、変位経路は、枢動軸6365の軸に沿うまたは平行であってよい。この例示的実施形態では、付勢部材6376は、腐食耐性のあるガスばねであってよい。コイルばね、ばね座金、皿ばね、圧縮可能エラストマー、浮袋、または任意の他の好適な付勢部材などの、他の種類の付勢部材6376も使用されてよい。
付勢部材6376が圧縮状態またはエネルギー蓄積状態に遷移すると、そして次いで図47も参照すると、取り外し可能構成要素(この例ではサンプ6052および蒸発器-凝縮器ハウジング6268)を枢動軸6365の軸6378を中心に回転させてよい。これにより、取り外し可能構成要素は、浄化器6010の残りの部分から離れる方へ回され、枢動板6370から外され得る。これらの構成要素を分解清掃のために取り外す場合は、予備の交換用の構成要素の組を枢動板6370に置き、回して定位置に戻し得、ダウンタイムが最小になる。回されて定位置に戻った後、付勢部材6376は交換用の構成要素の組を定位置に持ち上げるのを助けるので、付勢部材6376は再組み立てを支援し得る。
D2実施形態
次いで図48~49を参照すると、図3に模式的に示されているのと同様の例示的システム6000が示されている。図示されるように、システム6000は筐体6550を含んでいる。筐体6550は、概ね矩形の形状である。図示されるように、筐体6550の正面は、2つのドア6552A、6552Bを含んでいる。加えて、サンプリング用窪み6554が筐体6550の正面に含まれている。サンプリング用窪み6554は、水がシステム6000のサンプリング・ポート6038(例えば図3を参照)から分注される間にカップ、グラス、または同様の容器が置かれ得る、穴あきトレー6556を含んでよい。分けられたサンプル流体があれば、それが穴あきトレー6556の下方に設けられた排水桝に溜まり得る。LEDまたは同様の照明がサンプリング用窪み6554を照明するために含まれてよい。この例示的実施形態では、サンプルは、一部の実施形態では背面照明され得るボタン6558の押下を介して分注されてよい。
筐体6550の後部は、原流体ラインの供給源コネクタ6560がそこを通って延びる開口を含んでよい。排水コネクタ6562も、筐体6550の後部を通って延びてよい。
供給源コネクタ6560および排水コネクタ6562の各々は、実施形態によってはクイックコネクト管継手であってよい。電力およびデータ接続6561も、筐体6550の後部を通して提供されてよい。
筐体6550の上部は、概して平坦であり、浄化水のための出口ライン6564を含んでよい。図示されるように、この出口ライン6564は、ライン内の温度を維持し、非常に熱い時にユーザとの接触から保護するのを助けるために断熱されてよい。医療システム6004または他の使用地点システムもしくはデバイスが、筐体6550の上部に配設され、出口ライン6564と流体連通されてよい。一部の実施形態では、医療システム6004または他のシステムもしくはデバイスは、固定されてよい(例えば、ボルト留め、クランプ留め、またはその他の方法で機械的に保持される)。代替として、そのようなシステムまたはデバイスは、筐体6550の上部に受動的に載置してもよい。棚6566、台、容器、または同様の構造が、貯蔵のために筐体6550に連結されてよい。一部の実施形態では、棚6566または容器は、使用中に医療システム6004または他のデバイスによって利用される構成要素(例えば、血液透析機のための酸貯蔵槽および重炭酸塩貯蔵槽)を保持してよい。
筐体6550は、互いから断熱されてもよい、いくつかの内部隔室を含んでよい。例えば、筐体6550は、システム6000の高温構成要素がシステム6000の残りの部分から断熱されて収容される高温区画ハウジング6102を含んでよい。筐体6550の他の隔室は、高温区画ハウジング6103と比べて比較的低温を保つ低温区画ハウジング6103A、Bであってよい。浄化器6010(例えば図52を参照)および熱交換器6008A、B(例えば図52を参照)は、高温区画ハウジング6102に含まれてよい。一部の実施形態では、浄化器6010および熱交換器6008A、Bは、200in未満(例えば、180in未満)の占有面積を有してよい。浄化器6010の高さは、30インチ未満(例えば、26.5インチまたはそれ未満)であってよい。
次いで図50も参照すると、ドア6552A、Bが取り外された状態の筐体6550の正面図が示されている。図示されるように、第1のフィルタ6006Aおよび第2のフィルタ6006Bが、ドア6552A、Bの後ろに含まれてよい。サンプリング・ポート6038は、サンプルが第1のフィルタ6006Aだけの濾過能力を表すように、2つのフィルタ6006A、Bの中間に配設されてよい。他の実施形態では、追加的なサンプリング・ポート6038が含まれてよく、第1および第2のフィルタ6006A、B両方の下流でサンプルを収集する能力があってよい。フィルタ6006A、Bは、同一であってよく、ある実施形態では5~6Lの活性炭フィルタであってよい。フィルタ6006A、Bは、所定の寿命を果たした後、またはコントローラ6034がフィルタ6006A、Bを交換する必要があると判定した後に、フィルタ6006A、Bの交換を簡易にするために、6552A、Bの後ろに置かれてよい。濾過供給源ライン6568は、低温区画チャネル6570を通って低温区画ハウジング6103Bから低温区画ハウジング6103Aまで通されてよい。チャネル6570は、高温区画ハウジング6102の隔室の一部分の下または上を通されてよい。
次いで図51も参照すると、筐体6550の後部パネルが取り外された状態のシステム6000の後方斜視図が示されている。図示されるように、様々なマニホルド6572、6574、6576、6578、ならびに混合貯蔵槽6092が、低温区画ハウジング6103Bに含まれてよい。他の実施形態では、マニホルド6572、6574、6576、6578のすべてが、単一の一体マニホルドとして組み合わされてよい。マニホルド6572、6574、6576、6578は、本明細書の後の方でより詳細に説明される。
排水桝6587がマニホルド6572、6574、6576、6578の下方に含まれてよく、漏れセンサ(図示せず)を含んでよい。システム6000のための電子機器も低温区画ハウジング6103Bに含まれてよい。この例示的実施形態では、電子機器は、第1および第2の電子機器ハウジング6046A、Bに分割されている。他の実施形態では、単一のハウジングが使用されてよい。様々なデータおよび電力ケーブルが、高温区画ハウジング6102の壁の中に配設された断熱材料6584の部分の貫通路6580を通って供給されてよい。断熱材料6584のこの部分は、ある実施形態では圧縮可能である、断熱フォームまたはエラストマー材料であってよい。この例示的実施形態における断熱材料6584のこの部分は、低温区画ハウジング6103の内部から高温区画ハウジング6102への開口内に配設された栓状の構造として示されている。断熱材料6584のこれらの部分は、高温区画ハウジング6102の開口の壁に接して圧縮された状態にあってよい。加えて、貫通路6580は、それを通って延びるケーブル(図示せず)の周りで圧縮されていてよい。これは、高温区画ハウジング6102と低温区画ハウジング6103Bとの間に緊密な封止を確立するのを助け得る。エア・フィルタ6093に通じるラインも、高温区画ハウジング6102の壁を通ってエア・フィルタ6093に達してよい。
次いで図52および図53を参照すると、筐体6550が取り外された状態のシステム6000の斜視図が示されている。分かりやすさのために、原水を搬送する流体ラインだけが図52および図53に示されている。原水は、供給源接続ライン6582を通って供給源コネクタ6560からシステム6000に入ってよい。この例示的実施形態では、そして図54および図55も参照すると、供給源コネクタ6560は入口マニホルド6572に含まれている。入口マニホルド6572は、流れ制御弁6032、逆止弁6030(例えば図3を参照)、および1つまたは複数のセンサも含んでよい。この例示的実施形態では、温度センサ6042および圧力センサ6036が入口マニホルド6572に含まれている。他の実施形態では、入って来る原水の種々の特性を感知する追加的なセンサ、または図示されるものに冗長性を提供するセンサが含まれてよい。
供給源マニホルド6572から、原流体は、フィルタ6006A、Bを通って流れてよく、システム6000のモードまたは状態に応じて、サンプリング・ポート6038を通じてサンプリングされてよい。濾過後、原水は、生成物熱交換器マニホルド6578に含まれている濾過後原流体コネクタ6568に流れてよい。次いで図55も参照すると、生成物熱交換器マニホルド6578は、原水圧力を予め定められた値(例えば、10~30psig)に制御し得る圧力調整器6040を含んでよい。濾過後圧力センサ6044も生成物熱交換器マニホルド6578に含まれてよい。圧力センサ6036(図54を参照)および圧力センサ6044からの読み取り値同士は、コントローラ6034によって、フィルタ6006A、Bを通る圧力低下を判定するために比較されてよい。この圧力低下は、所定範囲の予想値と比較されてよい。これにより、コントローラ6034が詰まったフィルタを検出する、または圧力低下が予想外に低いもしくは高いシナリオを検出することを可能にし得る。生成物熱交換器マニホルド6578から、原流体は、供給源ライン6590を通って生成物熱交換器6008Aに流れてよい。生成物熱交換器6006Aへの原水流のための供給源プロポーショニング制御弁6050Aも、生成物熱交換器マニホルド6578内に配設されてよい。
ブローダウン熱交換器6008Bに通じる流路は、供給源流が電子機器ハウジング6046Aを冷却する働きをし得るように、システム6000の電子機器ハウジング6046A(例えば図51を参照)まで延びてよい。代替または追加として、生成物熱交換器6008Aに向かう途中の原水が、電子機器ハウジング6046Aの電子機器と熱交換関係になるような経路で送られてよい。図52および図53に示される例では、電子機器冷却ライン6592は、ブローダウン熱交換器マニホルド6574に接続する前に2か所でそれ自体の上に折り曲がっている経路として通されている。原流体は、ブローダウン熱交換器マニホルド6574に配設された供給源プロポーショニング制御弁6050Bの動作に基づいて、ブローダウン熱交換器マニホルド6574からブローダウン熱交換器まで供給源ライン6590を通って流れてよい。また、供給源分流弁6100もブローダウン熱交換器マニホルド6574に含めることにより、原水が混合貯蔵槽6092に流入するのを可能にしてよく、混合貯蔵槽6092は、この例示的実施形態ではブローダウン熱交換器マニホルド6574に直接取り付けられている。
原水が熱交換器6008A、Bを通過する時、それは、入って来る原水と比べて高温である浄化器6010の様々なプロセス流れによって加熱され得る。そして、様々なプロセス流れは冷却され得る。原流体が熱交換器6008A、Bに通された後、それは、流れ連結器6594(例えば、Y管継手、T管継手、U管継手等)において単一の流れに合流し、浄化器6010のサンプ6054に配管されてよい。サンプ6054は、一部の実施形態では金属鋳造された構成要素であってよい。
次いで図56も参照すると、例示的な熱交換器6008A、Bの図が示されている。熱交換器6008A、Bは各々、システム6000の原水および様々なプロセス流れが流れ得る配管の螺旋として構成されてよい。熱交換器6008A、Bの各々によって形成される螺旋は、実質的に一定の半径およびピッチを有してよい。熱交換器6008A、Bの端部では、ピッチは、図示されるように大きくなってよい。熱交換器6008A、Bは、熱交換器6008A、Bの一方がより小さい半径を有し、他方の内側に配置された状態で、同心状に構成されてよい。図56に示される例示的実施形態では、ブローダウン熱交換器6008Bは、生成物熱交換器6008Aの内側に配置されている。熱交換器6008A、Bの各々は、システム6000のコンパクト性を向上させるために、浄化器6010の周りに配設されてよい。生成物熱交換器6008Aとブローダウン熱交換器6008B内の流体路の長さは、実質的に等しくてよい。一部の実施形態では、熱交換器の螺旋は、浄化器6010の外部表面を型として使用して形成されてよい。そのような実施形態では、熱交換器6008A、Bは、浄化器6010の側壁に接触してよい。
例示的な熱交換器6008A、Bの一部分の断面図が図56Aに示される。図示されるように、各熱交換器6008A、Bは、熱交換器6008A、Bの外部表面を形成する大径の供給源流導管6596A、Bを含んでいる。供給源流導管6596A、Bの中には、水浄化器6010からのプロセス流れが搬送される導管がある。この例示的実施形態における生成水熱交換器6008Aは、その供給源流導管6596A内に配置された3本の生成物流導管6598を含んでいる。例示的なブローダウン熱交換器6008Bは、その供給源流導管6596B内に単一の内部流導管6599を含んでいる。この内部流導管6599は、浄化器6010からの濃縮物またはブローダウン・プロセス流れを搬送してよい。一部の実施形態では、追加的な流導管がその中に含まれてよい。熱交換器6008A、Bが同心で他方の内側に入れ子になっている場合、最も内側の熱交換器が断熱層6597を含んでよい。これは、浄化器6010との間の熱の伝達を防止するのを助け得る。他の実施形態では、熱交換器6008A、Bの両方が断熱層6597を含んでよい。
熱交換器終端器
生成物熱交換器6008Aのための例示的な終端器が図57に示される。生成物終端器5800は、外側チューブ6596Aを封止し、外側チューブ6596Aから側部ポート5802への流体導管を提供する。生成物終端器5800はまた、複数の内側チューブ6598を封止し、内側チューブから端部ポート5804への流体導管を提供する。一実施形態では、3本の内側チューブ6598がある。別の実施形態では、2本、4本、5本、6本、またはそれより多い内側チューブ6598があってよい。生成物終端器5800が外側チューブ6596A内の流体と内側チューブ6598内の流体との間の分離を維持することが非常に重要である。場合によっては、外側チューブ6596Aに流入する水が、汚染された原水であり、内側チューブ6598に流入する液体が、蒸留された生成水である。生成物終端器5800は、下記で詳細に説明されるように、複数の封止を用いて生成水の汚染を防止するように設計されている。生成物終端器5800はまた、外側チューブおよび/または内側チューブへの機械的接続を提供する。生成物終端器は、マニホルド・ナット5808を終端器本体5801上に回転または締め付けることにより、外側チューブを把持・封止する。終端器本体5801は、マニホルド・ナット5808、5806のどちらかが締め付けられる際に終端器本体に逆トルクが加えられることを可能にするレンチ・フラット5805を含んでいる。生成物終端器5800は、高温の水および<30pisgの中程度の圧力と適合性のある材料から製造されてよい。材料には、これらに限定されないが、ステンレス鋼、黄銅、チタン、ポリスルホン・プラスチック(PSU)、Radelなどのポリフェニルスルホン(Polyphenylsufone)、Ryton、Fortronなどのポリフェニレン・サルファイド・プラスチック(PPS)、およびその他の高温プラスチックが含まれる。好ましい実施形態では、このプラスチックはやや透明である。
図57Bに示される生成物終端器5800の断面図が、生成物終端器の様々な要素の相互作用を最もよく示している。図57Bの断面視は図57Aに示されている。生成物終端器5800の個々の要素は、図57Cの分解図に明瞭に示されている。
外側チューブ6596Aは、マニホルド・ナット5808、保持リング5812、ウェッジ5814、Oリング5818、および本体5801の相互作用により、生成物終端器内に把持され、封止される。外側チューブ6596Aは、外側チューブ6596Aが本体5801内の内部止め部5803に達するまで、保持リング5812、およびOリング5818を越えて、組み立てられた生成物終端器5800の中に滑り込む。マニホルド・ナット5808が緩められた時に挿入が発生する。保持リング5812は、その変形していない内部直径が外側チューブ6596Aの外側直径よりも大きくなるような形状および大きさにされる。保持リング5812の内部直径の方が大きいことは、Oリング5818を越えた漏れを生じさせることもある、外側チューブのかき傷/えぐれ/傷を低減する。内部止め部5803は、外側チューブ6596Aが完全かつ適切に挿入されたときに、側部ポート5802を通して外側チューブの端部を見ることができるように配置される。この視認により、外側チューブ6596Aが完全に嵌まり、Oリング5818によって封止されていることを確実にする。外側チューブが完全に挿入されると、マニホルド・ナット5808は本体5801に締め付けられる。マニホルド・ナット5808を締め付けることで、保持リング5812の内側歯をウェッジ・リング5814に当てさせ、ウェッジ・リング5814は次いで、保持リング5812の歯を内側に逸らせて、外側チューブ6596Aの外側表面と係合させる。保持リング5812の係合した歯は、外側チューブが生成物終端器5800から抜け落ちるのを防止する。
引き続き図57B、図57Cを参照すると、Oリング5818は、外側チューブ6596Aの外側表面に径方向の封止を形成するためにOリング5818を押さえ付けるような大きさであり、本体5801の適切な大きさにされたグランド内に置かれる。Oリングは、浄化器を出る生成物流体中で予想される高い温度に適した材料からなる。Oリングは、これらに限定されないが、Buna-N、シリコン、およびEPDMを含むリストにある材料から作られてよい。ウェッジ5814は、Oリング5818のためのグランドを画定する働きもする。取り外し可能ウェッジは、本体5801の成型工程およびOリング5818の挿入工程を簡易化する。別の実施形態では、ウェッジ5814は、本体5801の一部である。
引き続き図57B、図57Cを参照すると、複数の内側チューブ6598は、端部管継手5804の生成物マニホルド5816に達するのに十分な長さで、外側チューブ6598Aの端部を越えて延びている。好ましい実施形態では、端部管継手5804は、複数の内側チューブ6598のすべてがOリング・キャップ5830を越えて延びていることを視認できるようにするのに十分に透明である。一部の実施形態では、Oリング・キャップ5830は端部管継手5804から分離しており、これにより、マニホルド・ナット5806が締め付けられる前に端部管継手を好ましい向きに回転させることを可能にする。
内側チューブ封止5820および5822によって各内側チューブ6598に形成される二重の封止は、周囲圧力への漏れ経路5803と組み合わさって、外側チューブ6596A内の原水が、生成物マニホルド5816内の生成水を汚染し得ないことを確実にする。各内側チューブ6598の外側表面は、内側チューブ封止5820および5822によって封止される。1つの実施形態では、内側チューブ封止5820は、各内側チューブ6598の外側と本体5801との間に径方向の封止を形成するOリングである。一実施形態では、内側チューブ封止5822は、各内側チューブ6598の外側と流れ分離部5832との間に径方向の封止を形成するOリングである。2つの内側チューブ封止5820、5822間の空間は乾式マニホルド5828であり、これは漏れポート5803(図57)を介して周囲空気に流体的に接続されている。乾式マニホルド5828は、本体5801、乾式分離部5832、2つの内側チューブ封止5820、5822、および封止5826によって画定される。一実施形態では、封止5826は、端面封止を形成するOリングである。乾式マニホルド5832は、内側チューブ封止5820、5822の間の内側チューブ6598の外側から乾式マニホルド5828への流体路を含んでいる。いずれかの内側チューブ封止を越えて漏れた流体がある場合、それは、その後、大気圧力で乾式マニホルド5828に流入し、漏れポート5803を通って出る。内側チューブおよび外側チューブ内の静圧は大気圧より高く、そのため、乾燥した空間内に漏れた流体は、外側チューブ6598Aにも生成物マニホルド5816にも漏れ出すことができない。
引き続き図57Bおよび図57Cを参照すると、一実施形態では、封止5820および5822は、内側チューブ6598の外部に径方向の封止を形成する大きさのOリングである。本体5801および流れ分離部5832は、各内側チューブ6598の外側に径方向の封止を作り出すように、5820および5822のOリングのためのグランドの外側直径を画定する。この実施形態では、Oリング5820は流れ分離部5832によって保持され、Oリング5822はチューブ・キャップ5830によって保持される。1つのアセンブリ実施形態では、内側チューブは、組み立てられた生成物終端器5800を通り、封止5820および5822を越えて滑り込み、最終的にチューブ・キャップ5830を越えて延びる。マニホルド・ナット5806は緩くてよく、それによりエンド・コネクタ5804を所望の向きにできるようにする。最後に、マニホルド・ナット5806を締め付けてエンド・コネクタを適所に固定し、流れ分離部5832およびチューブ・キャップ5830が、それぞれ本体5801および流れ分離部5832に対して完全に封止されていることを確実にする。
次いで図57D、図57Eを参照すると、濃縮物終端器5850は、外側チューブ6596B内で濃縮物を搬送する単一のチューブ6599を有する濃縮物熱交換器6008Bを終端する。外側チューブは、本体5860のかえり5856上に滑って載る。一部の実施形態では、かえりは、外側チューブ6596Bの内径上に液体封止を提供する。一部の実施形態では、Oリング5864が、外側チューブ6596Bの内径上に液体封止または予備液体封止を提供する。一部の実施形態では、リングまたはチューブ・クランプ5862が、外側チューブ6596Bをかえり5856に固定する。濃縮物終端器5850は、高温の水および<30psigの中程度の圧力と適合性のある材料から製造されてよい。
材料には、これらに限定されないが、ステンレス鋼、黄銅、チタン、ポリスルホン・プラスチック(PSU)、Radelなどのポリフェニルスルホン(Polyphenylsufone)、Ryton、Fortronなどのポリフェニレン・サルファイド・プラスチック(PPS)、およびその他の高温プラスチックが含まれる。好ましい実施形態では、プラスチックはやや透明である。
内側チューブ6599は、ストッパ5866を通過するのに十分なところまで、外側チューブ6596Bの端部を越えて延びている。好ましい実施形態では、ストッパ5866を越えた内側チューブ5866の延びは、エンド・コネクタ5852の壁を通して視認し得る。濃縮物終端器5850は、ストッパ5866を軸方向に圧縮することにより、外側チューブ6596B内の原水と内側チューブ6599内の濃縮物の両方を封止する。ストッパ5866が軸方向に圧縮されると、それは、ストッパ5866と内側チューブ6599の外側との間、およびストッパ5866と本体5860との間の5865において原水を封止する。濃縮物は、ストッパ5866とエンド・コネクタ5852との間の5853において封止される。乾式マニホルド5861が、封止5853、5865、マニホルド・ナット5858およびストッパ5866によって形成される。漏れポート5857は、封止5853および5865を越えた漏れをコネクタから流れ出させて、別の流体による一方の流体の汚染を低減する。
図58の線59-59で取られた例示的な浄化器6010の断面である図59を主に参照すると、原水がサンプ6052内に進んだ後、水は、いくつかの蒸発器チューブ6140ならびに蒸発器貯蔵槽6015を満たし始め得る。蒸発器貯蔵槽6015は、蒸発器6060に対して側方に配設されてよく、円筒形状を有してよい。この例示的実施形態では、蒸発器貯蔵槽6015は蒸発器6060よりも高さが高い。蒸発器貯蔵槽6015は、サンプ6052まで延びている蒸発器貯蔵槽入口6604を通じてサンプ6052と流体連通してよい。この例では、蒸発器貯蔵槽入口6604は、蒸発器貯蔵槽6015の第1の端部部分に配置されている。蒸発器貯蔵槽入口6604は、原水がサンプ6052に導入され始めた直後に蒸発器貯蔵槽6015に進み始め得る箇所で、サンプ6052に接続してよい。これにより、蒸発器貯蔵槽6015内の流体水位を、蒸発器6060内の流体の水位と実質的に同じ高さにすることを可能にし得る。蒸発器貯蔵槽6015の反対側の第2の端部は、ブローダウン貯蔵槽6014のポート6612(例えば図65を参照)を介して蒸気室6072と流体連通している通気路に取り付けられている通気ポートを含んでよい。
蒸発器貯蔵槽6015は、蒸発器貯蔵槽6015内の浮き6606の変位に基づいて蒸発器6060内の液位を測定する水位センサ6073を含んでよい。浮き6606の変位は、ある実施形態ではポテンショメータのワイパを変位させてよい。他の実施形態では、浮き6606は、その変位がホール効果センサ・アレイによって追跡される1つまたは複数の磁石を含んでよい。代替として、センサは、One Cowles Road、Plainville、ConnecticutのGems Sensors Inc.から入手可能なXM-XT(例えばXM-700)シリーズのセンサであってよい。任意の他の好適なセンサも使用されてよい。
蒸発器貯蔵槽6015は、少なくとも浄化器6010の動作の特定の状態またはモード(例えば、充填状態または排水状態)の間、蒸発器貯蔵槽6015の内部容積の一部分が、蒸発器6060の液位値の制御可能範囲または予想範囲内にあるあらゆる点と同じ高さになるように配設されてよい。浮き6606の変位範囲は、この範囲にわたる感知に対応するように選択されてよい。一部の実施形態では、浮き6606の変位範囲は、蒸発器貯蔵槽6015の延在範囲の一部分のみであってよい。例えば、浮き6606の変位範囲は、蒸発器貯蔵槽6015の延在範囲または高さの約半分(40%~60%)のみであってよい。この例示的実施形態では、変位範囲は、蒸発器貯蔵槽6015の上半分に概ね制限される。ある実施形態では、変位範囲は、蒸発器貯蔵槽6015の上端部分から、少なくとも蒸発器貯蔵槽6015の中点まで及んでよいが、蒸発器貯蔵槽6015の延在範囲の70%以下である。一部の実施形態では、コントローラ6034は、水位センサ6073から、浮き6606の全変位範囲に沿った浮き6606の変位の百分率の形態のデータ信号を受信してよい。
浄化水生産モードまたは状態の間、水蒸気の泡が蒸発器チューブ6140内に存在することがあり、通例、激しい沸騰のために著しい量の飛散が起こり得る。その結果、浄化器6010の蒸発器6060内に明瞭なまたは判別可能な液位がないことがあり得る。代わりに、液位は、非均一で非常に動的であり得る。そのような状態のとき、蒸発器水位センサ6073は、蒸発器6060内の液位を測定できないことがあり得る。代わりに、蒸発器水位センサ6073は、システム6000の動作を制御するのに有用であり得る他の特性を監視するために使用されてよい。例えば、蒸発器貯蔵槽6015に存在し得る比較的穏やかな水柱の高さに関するデータが、蒸発器水位センサ6073によって出力されてよい。動作中、蒸発器水位センサ6073は、液柱計と同様に動作してよい。蒸発器水位センサ6073によって読み取られる水柱の高さは、少なくとも部分的に、蒸発器6060および蒸気室6072に存在する蒸気の圧力に基づいて変動し得る。蒸発器水位センサ6073によって読み取られる水柱の高さはまた、少なくとも部分的に、蒸発器チューブ6140内の流体の平均相変化位置に基づいても変動し得る。一部の実施形態では、蒸発器水位センサ6073から出力される水柱の高さは、浄化水の生産中に監視されてよい。水柱が目標位置から変位し始めた場合、システム6000のコントローラ6034は、恐らくは水柱が変位している率に比例して、加熱器6054および圧縮機6064の少なくとも一方への電力を増大させてよい。代替または追加として、コントローラ6034は、任意の供給源流プロポーショニング弁6050A、Bのデューティ・サイクルを下げることにより、浄化器6010に運ばれる原水の量を低減してもよい。ここでも、このデューティ・サイクルの変更は、水柱水位の変位の率に比例して行われてよい。浄化水の生産中、水柱は、蒸発器6060の高さの50~60%であってよい。蒸発器水位センサ6073の変位範囲が蒸発器貯蔵槽6015の上半分に制限される実施形態では、コントローラは、その変位範囲の底部から約10%の浮き6606の変位を目標にしてよい。
次いで図59A~59Dを参照すると、生成物および蒸発水位センサは、保守整備を容易にすると共に液体漏れ経路を減らす取り外し可能センサを備えてよい。水位センサは、流体継手5906を介して浄化器に接続されている1つまたは複数の裸管継手5904、5908、5910を通って液体が流入および流出することができる貯蔵槽5928を備えている。一実施形態では、流体継手5906は衛生管継手である。流体継手5906は、蒸発器または凝縮器と貯蔵槽5928との間の水の流れも空気の流れも制約しないのに十分な大きさであるべきである。一実施形態では、貯蔵槽5928は、少なくとも外側シリンダ5914と内側シリンダ5916とを備えた溶接物であり、ポート5904、5908、5910および流体継手5906を除いて水密である。貯蔵槽は、水位と共に貯蔵槽内を上下し、内側シリンダ5916によって案内される浮き5920をさらに含んでいる。浮き5920は、永久磁石を有する。リニア・センサ5912は、浮き5920の位置に基づいて電気信号を生成する。リニア・センサ5912は、内側シリンダ5916内に滑って入り、貯蔵槽の上部5924に機械的に接続される。一実施形態では、リニア・センサ5912は、磁石の存在に反応する一連の磁石作動式リード・スイッチを有するプリント回路基板5922である。リニア・センサ5912は、浮き5920内の磁石の場所を検出するためにホール・センサまたは3Dホール・センサなどの他の技術を含んでよい。取り外し可能リニア・センサ5912は、システムを排水することなく、保守整備および修理のために取り外され得る。貯蔵槽溶接物は、蒸発器または凝縮器の高温の水または水蒸気からリニア・センサをより良好に保護する。
蒸発器チューブ6140は、そして次いで主に図60を参照すると、凝縮器6076を通ってサンプ6052の容積から蒸気室6072の容積まで延びてよい。第1および第2のチューブ・シート6142A、Bは、蒸発器チューブ6140の各々の端部を受け入れるための受け穴6144を含んでよい。チューブ・シート6142A、Bは、蒸発器チューブ6140を、凝縮器6076の容積内で概ね均等に間隔を空けたパターンで保持してよい。この例示的実施形態では、チューブ・シート6142A、Bは金属材料から構築されてよく、その金属材料が蒸発器チューブ6140と接続するようにロウ付けされて、蒸発器チューブ6140と凝縮器6076の内部容積との間の流体連通を防止する。第2のチューブ・シート6142Bは、蒸気室6072の底部壁を形成してよい。金属チューブ・シート6142A、Bの使用は、浄化器6010のコンパクト性を向上させるのを助け得る。
この例示的実施形態では、80本未満(具体的には76本)の蒸発器チューブ6140が含まれている。他の実施形態では、これより多いまたは少ない数の蒸発器チューブ6140が含まれてよい。各蒸発器チューブ6140は、凝縮器6072の直径の6~12%の間(例えば、約8%)である、実質的に等しい直径を有してよい。一部の実施形態では、蒸発器チューブ6140は、すべてが等しい直径でなくともよい。蒸発器チューブ6140は、凝縮器6076の内部容積の35~65%の間(例えば、約49.5%)を占めてよい。蒸発器チューブ6140が構築される材料は実施形態に応じて異なってよいが、高い熱伝導性をもつ材料が使用されてよい。蒸発器チューブ6140がチューブ・シート6142A、Bにロウ付けされる実施形態では、蒸発器チューブ6140およびチューブ・シート6142A、Bに選択される材料は、そのようなロウ付け作業に適した任意の好適な材料であってよい。別の実施形態では、蒸発器チューブ6140は、チューブ・シート6142Aに溶接されてよい。チューブ・シート6142Aの孔は、穿孔機を用いてフランジまたは鍔と共に形成されてよく、フランジは、チューブ・シート6142Aの形成されたフランジに蒸発器チューブ6140を溶接するのを容易にし得る。蒸発器チューブ6140は、チューブ・シート6142Aの形成されたフランジにレーザ溶接されてよい。ある実施形態ではステンレス鋼が使用されてよい。一部の実施形態では、図60に示されるように、圧縮機6064(例えば図3を参照)から凝縮器6076への経路の一部を提供するスリーブ6688も、チューブ・シート6142A、Bの一方の適所にロウ付けされてよい。
蒸発器チューブ6140は、蒸発器チューブ6140の各々(または可能性としては一部のみ)の断面積のうちのある割合を満たす充填材要素を含んでよい。この例示的実施形態では、充填材要素は、棒材6600の外部にいくつかの隆起または他の突起6602を含んでいる、実質的に円筒形の棒材6600として描かれている。これらの隆起6602は、蒸発器チューブ6140内で棒材6600を芯出しするのを支援し得る。これにより、充填材要素の外部と、充填材要素がその中に配設されている蒸発器チューブ6140の内部表面との間に、原流体の薄い層または膜(この例では薄い環)が存在することを促進し得る。
次いで主に図61および図62を参照すると、棒材6600の端部に配設された隆起6602は、蒸気室6072の底部を画定するチューブ・シート6142Bに載置してよい。代替として、隆起6602は、蒸発器チューブ6140の上縁に載置してよい。この隆起6602は、棒材6600の底部を、サンプ6052の底面の上方にぶら下がった状態に保ち得る。一部の実施形態では、隆起6602は、棒材6600の底部を蒸発器チューブ6140の中に保ち得る。図61に示されるように、断熱層6605が一部の実施形態に含まれてよい。断熱層6605は、凝縮器6076の周りに置かれてよい。断熱層6605は、熱交換器6008A、Bがそれぞれの螺旋に巻かれる時に浄化器6010の外部に直接巻き付けられる実施形態において、熱交換器6008A、Bとの熱交換から浄化器6010を断熱し得る。他の実施形態が同様に断熱されてよい。
次いで主に図63~66を参照すると、加熱要素6054(例えば図3を参照)からの熱および凝縮器6076内の凝縮する蒸気が原水を蒸発させるのに伴って、ブローダウン・プロセス流れまたは濃縮物が生成され得る。ブローダウン・プロセス流れは、激しい沸騰により、蒸気室6072の容積の一部分を満たすか、または飛散し得る。図示されるように、ブローダウンまたは濃縮物貯蔵槽6014が、蒸気室6072の側部に取り付けられてよい。この例示的実施形態では、ブローダウン貯蔵槽の長軸は、並んで延びているが、蒸発器6060を通ってはいない。閉じられた水路6610が、蒸気室6072から延びて、ブローダウン貯蔵槽6014への流入経路6614の第1の部分6624を形成してよい。この水路6610は鋳造部品であってよい。水路6610は、ブローダウン貯蔵槽6014の内部容積の一部分を画定する筐体6616に連結されてよい。この例示的実施形態では、筐体6616は、水路6610から下方に延びる実質的に円筒形の物体または筒型構造である。コントローラ6034(例えば100A~Bを参照)による調節に従ってブローダウン流体を浄化器6010から抜き得るように、出口ポート6618がブローダウン貯蔵槽6014の底部に含まれてよい。
図66に最もよく示されるように、ブローダウン貯蔵槽6014は、この例示的実施形態では挿入物6620を含んでいる。この例示的実施形態の挿入物6620は、概ね円筒形のスリーブである。挿入物6620は、閉じられた水路6610の上部を通って挿入され、それと連結されている。挿入物6620は、筐体6616の断面形状と同様の断面形状を有してよいが、挿入物6620を筐体6616の内部に入れ子にできるように、より小さくてよい。組み立てられたとき、筐体6616の内壁と挿入物6620の外部との間に空隙があってよい。挿入物6620はまた、筐体6616の軸と実質的に同心に配設されてよい。示される例では、挿入物6620はチューブである。空隙は、ブローダウン貯蔵槽6014への流入経路6614の第2の部分6626を形成してよい。よって、挿入物6620の壁は、ブローダウン貯蔵槽6014の一部分6628を遮蔽し、蒸気室6072内の飛散およびその他の激しい液体運動の影響を防ぐ障壁を提供する障害物として機能し得る。挿入物6620は、流入経路6614から遮蔽された部分6628への液体の流れを可能にするための開口6630を含んでよい。この例では、チューブ形状の挿入物6620の底部は開口しているが、他の実施形態では、挿入物6620は、窓、メッシュ区間、または格子区間を代わりに含んでよい。本明細書の他個所に記載されるもののうちいずれかのような水位センサ6074が、ブローダウン貯蔵槽6014の遮蔽された部分6628に置かれてよい。これにより、激しいまたは活発な沸騰から生じる一時的な擾乱が実質的に混入していない、蒸気室6072に存在するブローダウンの水位を水位センサ6074が感知することを可能にし得る。一部の実施形態では、コントローラ6034は、水位センサ6074から、浮きの全変位範囲に沿った浮きの変位の百分率の形態のデータ信号を受信してよい。一部の例では、1パーセントの変位が、ブローダウン貯蔵槽6014内の1~2ml(例えば、1.86ml)の体積の変化に相当し得る。
挿入物6620は、ブローダウン貯蔵槽6014内の液位が変化する、または蒸発が発生するのに伴って、ガスを変位させ得る様々な通気ポート6632を含んでいる。通気ポート6632は、浄化器6010の動作の特定の状態中に予想される液位範囲の近くまたはそれより上に位置してよい。例えば、通気ポート6632は、浄化水の生産中の液位の予想範囲より上にあってよい。これらの通気ポート6632は、センサ6074の浮き6627が変位するのに伴って、ガスが変位して、遮蔽された部分6628に入るまたはそこから出ることを可能にし得る。また、ポート6612が、閉じられた水路6610の壁に含まれて、通気導管を介した蒸発器貯蔵槽6015への接続を可能にしてよい。これにより、必要に応じて、ガスが変位して蒸発器貯蔵槽6015に入るまたはそこから出ることを可能にし得る。
次いで図67を参照すると、浄化器6010の斜視図が示されている。分かりやすさのために、ブローダウン流導管6634だけが図67に示されている。図示されるように、ブローダウン貯蔵槽6014は、ブローダウン貯蔵槽6014への出口の役割を果たすブローダウン流導管6634に取り付けられてよい。出口は、ブローダウン貯蔵槽6014からブローダウン熱交換器6008Bへの流路を確立し得る。また、浄化器6010からのブローダウン・プロセス流れのパージを制御するために、ブローダウン貯蔵槽弁6636も含まれてよい。この例示的実施形態では、ブローダウン貯蔵槽弁6636は、ブローダウン熱交換器マニホルド6574に含まれている。ブローダウン貯蔵槽弁6636は、浄化器6010からの濃縮物の流れを維持するためにコントローラ6034(例えば図3を参照)によって制御されてよい。ブローダウン水位センサ6074からのデータは、ブローダウン貯蔵槽弁6636の作動を指示するために使用されてよい。ブローダウン蓄積の率がブローダウン水位センサ6074を介して監視され得るため、システム6000内の濃縮物の水位が、ブローダウン貯蔵槽弁6636のデューティ・サイクルの変更によって制御され得る。ブローダウンがブローダウン熱交換器6008Bを出ると、ブローダウンは、ブローダウン熱交換器マニホルド6574に連結された混合貯蔵槽6092に流入してよい。排水ライン6638を混合貯蔵槽6092に取り付けて、廃棄物流れをシステム6000の外にパージできるようにしてよい。
次いで図68も参照すると、例示的蒸気室6072の分解図が示されている。蒸気室と、蒸気室6072の容積の底部を形成するチューブ・シート6142Bとの間の流体密封封止を確立するのを助けるために、ガスケット6641が含まれてよい。蒸気室6072は、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を含んでよい。図68に示される例では、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062は、図18との関係で説明したのと同様に、蒸気の流れが圧縮機6064に向かって進む時に流れを方向転換する4つの階層6640A~Dを含んでいる。この例示的実施形態では過圧リリーフ弁6091が蒸気室6072の上部に含まれており、この弁は、浄化器6010内の圧力が予め定められた閾値より上に上昇した場合に開いてよい。
次いで主に図69~72Bを参照すると、ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062を通過した後、蒸気は、圧縮機6064によって圧縮され得る。圧縮機6064はインペラ式圧縮機6064であってよいが、代替の実施形態では他の圧縮機種類が使用されてよい。この例示的実施形態の圧縮機6064は、蒸気室6072の長手軸に対して中心から外れた位置に装着されている。蒸気室6072は、圧縮機6064のモータ6644のための受け凹部6646を含んでいる。受け凹部6646は、蒸気室6072の側壁6648内に窪んでいてよい。例示的な受け凹部6646は、蒸気室6072の内部容積内に突出している。ミスト・エリミネータ・アセンブリ6062の様々な階層6640A~Dのうち1つまたは複数は、受け凹部6646を受け入れる凹部収納空洞6642(例えば図68を参照)を含んでよい。
モータ6214は、圧縮機ハウジング6650A、B内に装着されているインペラ6652を駆動し得る。圧縮機ハウジング6650A、Bは、ある実施形態では鋳造部品であってよい。インペラ6652は、単段設計(図示されている)または多段設計を含む、本明細書に記載されるいずれの設計であってもよい。蒸気は、入口6654を通って圧縮機ハウジング6650A、Bに入り、回転するインペラ6652によって圧縮され、上昇した圧力および温度で出口6656を通って圧縮機6064を出てよい。入口6654から圧縮機6064に入る蒸気の温度は、入口温度センサ6066によって感知されてよい。
同様に、出口6656を通って圧縮機6064を出る圧縮された蒸気の温度は、出口温度センサ6068によって感知されてよい。
一部の実施形態では、モータ6644のための軸受は、コーティング処理(例えば、プラズマ・コーティング)を介して適用されてよい。コーティングは、アンダーカット領域全体に適用されてよい。このコーティングは、端面に適用されてよい。コーティングは、例えば酸化クロム・コーティングであってよい。
圧縮機6064は、いくつかの装着点6658も含んでよい。これらの装着点6658は、装着点6658を通って延びる締結具6660を収納してよい。締結具6660は、浄化器6010の別の部分から延びて圧縮機6064の重量を支持するのを支援する少なくとも1つのブラケット6662に、圧縮機6064を連結し得る。この例示的実施形態には2つのブラケット6662が含まれている。締結具6660はまた、蒸気室6072の表面6663に圧縮機6064を連結し得る。
次いで主に図72Bを参照すると、1つまたは複数のガスケット6664が、蒸気室6072のこの表面6663と圧縮機ハウジング6650Aとの間で圧縮されて、構成要素間の流体密封封止を確立してよい。1つまたは複数のガスケット6664は、蒸気室6074の外部表面が、圧縮機6064への流路の入口6654および/または出口6656の一部を提供することも可能にし得る。図72Bに示される例示的実施形態では、圧縮機6064への流路の入口6654および出口6656の底部は、蒸気室6072の上部外部表面6663によって形成される。
次いで図73A~73Bを参照すると、圧縮機5000は、電気モータによって直接駆動されるインペラ5014を備えており、ロータ5016は、加圧された水蒸気にさらされ、モータ・ステータ5025は、水蒸気/圧力境界5052の外側にある。図73A~74Bの圧縮機5000の実施形態は、シミングや他の組み立て後の調節を伴わずに、インペラ5014とインペラ・ケース半体5010、5012との間の適正な軸方向の間隙を維持する。インペラ5014とインペラ半体5010、5012との間の間隙は、圧縮機が室温からおよそ110℃に加熱する時、および動作の過渡中に維持される。
次いで図73Bを参照すると、インペラ5014は、ロータ5016に押し付けられ、ウェーブ・スプリング/円形クリップ5013によって適所に保持される。ロータ5016は、各端部に軸受5018および5034を備えている。軸受5018および5034は、軸5020からの径方向荷重および軸方向荷重を支える。一実施形態では、軸受5018、5034はグラファイトである。上記で説明したように、軸受は、流体力学的なものであり、ポート5028を介して生成水を供給される。ポート5028は、軸受5018および5034に水を供給する軸の中心にある流れチャネルと流体的に接続されている。一実施形態では、ポート5028は、軸5020の中にねじで嵌まるプラスチック要素である。他の実施形態では、ポートは、軸5020内に溶接、ロウ付け、または機械加工されてよい。潤滑水は、軸受を通過してインペラ・ケースに流入し、そこで潤滑水の一部が蒸発する。一部の実施形態では、蒸発した潤滑水は、圧縮された水蒸気の過熱を防止し、浄化器内の伝熱および水生産を向上させる。加熱した水蒸気からの伝熱は、凝縮する水蒸気よりもはるかに少ないため、潤滑水の一部を蒸発させてより大きい質量の飽和した水蒸気を発生させると、より小さい質量の過熱した水蒸気よりも多くの熱を伝達する、という1つの理論が成立する。
引き続き図73Bを参照すると、軸5020の第1の端部は、ボルト5022およびインペラ・ケース5010の窪みを用いて、インペラ・ケース5010内に軸方向および径方向に固定される。軸5020は、軸受5018、5034および軸5020の寿命を伸ばすために酸化クロムで被覆された軸受支持表面5021および5036を含んでいる。
軸5020の第2の端部は、モータ・キャップ5026によって径方向に制約される。一実施形態では、モータ・キャップ5026は、軸5020に対してすきま嵌めになっている穴に軸5020を受け入れる。別の実施形態では、モータ・キャップ5026の受け孔は、軸5020へのスライドすきま嵌めである。別の実施形態では、モータ・キャップ5026の受け孔は、軸5020への位置すきま嵌めである。図73Bでは、軸の第2の端部は、ポート5028が軸5020内にねじ留めされ、鍔5030に嵌合するのに伴って、軸方向に軽く制約される。一実施形態では、モータ・キャップ5026は、鍔5030を一体部片として組み込んでいる。別の実施形態では、軸の第2の端部は、鍔5030をなくすことによって、軸方向に制約されず、鍔5030とポート5028、または軸5020の外径を越えて延びるポート5028との間に軸方向の空隙を提供する。
引き続き図73Bを参照すると、圧縮機5080は、材料の選択と設計を通じて、インペラ5014とインペラ・ケース半体5010、5012との間の良好な軸方向間隙を維持する。一実施形態では、ロータ5016およびインペラ・ケース半体5010、5012は、同じような熱膨張係数を有する材料から作製される。1つの実施形態では、ケース半体5010、5012およびロータ5016は、これらに限定されないが、SS 316L、SS 316、SS304、SS304Lを含む、オーステナイト系ステンレス鋼から作製される。上部インペラ・ケース5010に対するインペラ5014の軸方向位置は、ロータ5016、上部軸受5018および軸5020の上部にある肩部の幾何学形状、剛性、および熱膨張によって定められる。一実施形態では、インペラ鍔5015の上部は、上部インペラ・ケース半体5010から20mm未満である。一実施形態では、インペラ鍔5015から上部ケース5010までの距離は10mm未満である。さらに、インペラ鍔5015を上部ケース5010に接続する要素は、剛体であり、実質的に可撓性がない。一実施形態では、軸受はグラファイトであり、スピンドルはステンレス鋼である。
ロータ5020、軸受5021および軸5020の剛直性は、いずれかのインペラ・ケース半体5010、5012に向かうインペラ5014の相対移動がほとんどないことを確実にする。
引き続き図73Bを参照すると、ロータ5016は、ロータ5016の反対側の端部にある軸方向ばね5032により、上部ケース半体5010に接した状態で適所に保持される。軸方向ばね5032は、20~30lbの公称力をスラスト要素5035に加え、スラスト要素5035は次いで、下部軸受5034を通じてロータ5016に軸方向の力を加える。軸方向ばね5034は、モータ・ポート・キャップ5026とロータ5016の差動運動を吸収し、インペラ・カバー5010、5012に対するインペラ5014の軸方向位置を維持する。
次いで図74Aを参照すると、モータ・ステータ5025とモータ・ロータ5015との間の圧力障壁5052は、上部で封止5050によって圧縮機構造に、および封止5054によってスラスト要素5056に封止されている、細い、非金属製の円筒である。一実施形態では、封止5050、5056は、Oリングの径方向封止である。圧力障壁5052は、熱損失を最小にするために低い熱伝導性を有し、ロータ5015とステータ5025との間の渦電流損失を最小にするために低い電導性を有するべきである。圧力障壁5052は、これらに限定されないが、チタン、ポリスルホン・プラスチック(PSU)、Radelなどのポリフェニルスルホン、Fortron、Rytonなどのポリフェニレン・サルファイド・プラスチック(PPS)、を含む材料のうち1つから作られてよい。
次いで図74Bを参照すると、ロータ5015の永久磁石は、薄い、円筒形のロータ・シールド5040によって圧縮機5080の水蒸気および水から保護されている。典型的なロータ磁石は、多量の鉄を含有し、水による酸化を起こしやすい、ネオジム-鉄-ホウ素磁石(NdFeB)である。一実施形態では、ロータ・シールドは、SS316L、SS316等のオーテスナイト系ステンレス鋼であってよい。上部の縁部は、内側に変形またはスウェージさせてロータ5016の溝に入れてよい。スウェージされた縁部は、ロータ・シールドをロータ上に固定する働きをする。封止5044、5046は、水および水蒸気がロータ5018およびロータ磁石5015に入らないように封止する。1つの実施形態では、封止5044、5046は、径方向のOリング封止である。
ここで図75~77も参照すると、図75の指定線で取られた圧縮機6064への入口6654および出口6656の断面図が示されている。入口6654(図76)は、上述したように、第1および第2の圧縮機ハウジング部分6650A、B内に設けられた流れチャネル、カバー部材6666、および蒸気室6072の上部外部表面6663から形成されてよい。図30との関係で説明したのと同様に、入って来る低圧蒸気流が、分割体6674によって複数の流路に分けられて(例えば、図示されるように2つに分岐されて)よい。カバー部材6666は、第2の圧縮機ハウジング部分6650Bに取り付けられてよい。カバー部材6666は、外部環境から入口6654を封止してよく、締結具または任意の他の好適な継手を介して第2の圧縮機ハウジング部分6650Bに連結されてよい。好適な封止を確立するのを支援するためにガスケット部材6670が含まれてよい。カバー部材6666は、図76の断面に示されるように、湾曲した傾斜体の形状であってよい。この形状は、蒸気室6072を出る蒸気を穏やかに方向転換して、圧縮機6064の圧縮ダクト6672に入れるのを助けることができ、また蒸気室6072から圧縮機6064に入る流れの乱流の量を制限するのを助け得る。ポート6680をカバー部材6666に含めて、温度センサ6066を低圧蒸気入口6654流路に導入するのを可能にしてよい。
出口6656(図77)は、上述したように、第1および第2の圧縮機ハウジング部分6650A、B内の流れチャネル、第2のカバー部材6676、および蒸気室6072の上部外部表面6663を介して形成されてよい。図31との関係で説明したのと同様に、放出された高圧蒸気流は、分割体6684を通る時に複数の流路から単一の流路へと合体されてよい。
第2のカバー部材6676は、締結具または他の好適な継手を介して第2の圧縮機ハウジング部分6650Bに取り付けられてよい。第2のカバー部材6676は、出口6656の内部と外部環境との間の封止を形成してよい。好適な封止を確立するのを支援するためにガスケット部材6678が含まれてよい。第2のカバー部材6676は、カバー部材6666と同様に、湾曲した傾斜体の形状であってよい。この形状は、圧縮ダクト6672を出る蒸気を穏やかに方向転換して、凝縮器入口6686(例えば図78を参照)に入れるのを助けることができ、また乱流を制限するのを助け得る。カバー部材6676は、ポート6682を含んでよい。ポート6682は、出口蒸気温度センサ6068の設置を可能にし得る。
圧縮機6064は浄化器6010に対して中心から外れた位置に装着されてよいが、圧縮された高温の蒸気は、浄化器6010の軸と実質的に一直線に圧縮機6064を出てよい。圧縮機6064を出た後、圧縮された蒸気は、実質的に直線の経路をたどって凝縮器6076に入ってよい。これを容易にするために、圧縮機出口6656から延びる凝縮器入口6686は、浄化器6010の軸と実質的に一直線の中心点を有してよい。そのような凝縮器6076への直線の流路は、圧縮機6064を出る流体の流量損失を最小にするのを助け得る。
次いで図78を参照すると、浄化器6010の様々な構成要素の分解図が示されている。図示されるように、凝縮器入口6686は、蒸気室6072の壁を通って延びてよい。
凝縮器入口6686は、チューブ・シート6142Bから突出するスリーブ6688を含んでよい。スリーブ6688は、チューブ・シート6142Bにロウ付けされる、溶接される、それと一体形成される、またはその他の方法で連結されてよい。スリーブ6688と凝縮器入口6686のその他の部分との界面に封止を作り出すのを支援するために、1つまたは複数のガスケット部材が含まれてよい。この封止は、蒸気室6072からの濃縮されたブローダウンの流れが凝縮器入口6686または凝縮器6076に入るのを阻止し得る。組み立てられたとき、圧縮機6064からの高圧の圧縮蒸気が、直線の経路に沿って凝縮器入口6686を通って凝縮器6076に進んでよい。
次いで主に図79を参照すると、凝縮器6076に入る高圧・高温の蒸気が凝縮し始めるのに伴い、生成物プロセス流れが凝縮器6076の底部に溜まり始め得る。加えて、凝縮の潜熱が蒸発器チューブ6140に伝達されて、新しい、入って来る原水の蒸発を支援し得る。生成物貯蔵槽6012が含まれてよく、蒸発器-凝縮器ハウジング6268に取り付けられてよい。生成物貯蔵槽6012は、生成物貯蔵槽入口6692を介して蒸発器-凝縮器ハウジング6268に取り付けられてよい。生成物貯蔵槽入口6692は、生成水が凝縮器6076に溜まり始めた直後またはそれと同時に生成物プロセス流れ6690が生成物貯蔵槽6012を満たし始め得るように、生成物蓄積表面に隣接して配設されてよい。この例では、生成物蓄積表面は、第1のチューブ・シート6142Aである。
図示されるように、生成物水位センサ6078が生成物貯蔵槽6012内に含まれてよい。生成物水位センサ6078は、本明細書に記載される任意の好適なセンサであってよい。生成物貯蔵槽6012は、生成物水位センサ6078が、生成物貯蔵槽6012内だけでなく凝縮器6076内の液位も直接感知し得るように配設される。よって、凝縮器6076は、生成物水位センサ6078によって容積が監視され得る生成物流れ貯蔵槽も兼ねてよい。そのため、生成物貯蔵槽6012は、補助生成物貯蔵槽と説明されてもよい。
ある実施形態では、生成物水位センサ6078は、凝縮器6076内の生成物の体積を4Lまで測定し得る。一部の実施形態では、コントローラ6034は、水位センサ6078から、浮きの全変位範囲に沿った浮きの変位の百分率の形態のデータ信号を受信してよい。一部の例では、1パーセントの変位が、蒸発器および蒸発器貯蔵槽内の40~50ml(例えば、43ml)の体積の変化に相当し得る。
生成物貯蔵槽6012は、生成物プロセス流れがそこから生成物貯蔵槽6012を出ることができる生成物出口6694(図82に最もよく示されている)を含んでよい。この出口6694は、本明細書の他個所に記載されるように、生成物熱交換器6008Aに通じる生成物流導管に接続されてよい。例示的な出口6694は、生成物貯蔵槽6012の底部内部表面6316に隣接している。生成物貯蔵槽6012は、通気ポート6696も含んでよい。通気ポート6696は、凝縮器6076内の凝縮した液体が生成物貯蔵槽6012を満たし始めるのに伴って、ガスが変位して生成物貯蔵槽6012から出ることを可能にし得る。この例示的実施形態では、通気ポート6696は、凝縮器6076に戻るようにつながれている。
次いで図80を参照すると、システム6000の斜視図が示されている。通気流路6700以外の流体ラインは、分かりやすさのために図80では隠されている。図示されるように、必要に応じて余剰圧力、揮発性物質、および非凝縮性ガスを凝縮器6076から逃がすために、凝縮器通気孔6698が凝縮器6076に含まれてよい。凝縮器6076からの通気ガスは、通気流路6700に沿って通気弁6098まで移動してよい。通気弁6098は、ブローダウン熱交換器マニホルド6574上に含まれてよい。一部の実施形態では、通気弁6098のデューティ・サイクルは、圧縮機入口温度センサ6066(例えば図76を参照)からのデータによって示される低圧水蒸気の温度に基づいて決定されてよい。現在の低圧水蒸気温度が、目標低圧水蒸気温度と比較されてよい。目標は、112℃またはその前後であってよい。一部の実施形態では、目標低圧温度(TLP)は111℃であり、別の実施形態では目標TLPは113℃である。目標TLPは、107℃と低くてもよい。比例(P)、比例・積分(PI)、または比例・積分・微分(PID)コントローラにこれら2つの値の差が与えられ、コントローラがデューティ・サイクル・コマンドを出力として提供してよい。この出力は、モードまたは状態に固有の最小デューティ・サイクル、およびモードまたは状態に固有の最大デューティ・サイクル(例えば、100%)に制限されてよい。代替として、通気弁6098は、固定されたデューティ・サイクル(例えば、15または20%未満のデューティ・サイクル)で動作させてもよい。通気弁6098のデューティ・サイクルは、システム6000の様々な状態またはモードに関する、予め設定されたパラメータであってよい。水生産状態の間、デューティ・サイクルは、8~12%(例えば、10%)のモードまたは状態に固有の最小値に設定されるか、またはそれを有してよい。高温生産状態にあるとき、デューティ・サイクルはより低くてよい。例えば、通気弁6098のデューティ・サイクルは、3~7%(例えば、5%)のモードまたは状態に固有の最小値に設定されるか、またはそれを有してよい。通気弁6098のデューティ・サイクルが、ある時間(例えば、何分間か、例えば5分)を超えて所定の閾値(例えば、100%)またはそれより高いままである場合は、コントローラ6034によってエラーが生成されてよい。
凝縮器6076から排気される高温ガスを冷却するために、ブローダウン熱交換器マニホルド6574は、通気弁6098を通過した後のガスを混合貯蔵槽6092に導いてよい。混合貯蔵槽6092は、本明細書に記載されるもののうちいずれであってもよいが、この例示的実施形態では、ブローダウン熱交換器マニホルド6574に直接取り付けられている。混合貯蔵槽6092は、図示されるようにトレー状の形状を有してよい。代替として、任意の他の好適な形状が使用されてよい。
ここでブローダウン熱交換器マニホルド6574および混合貯蔵槽6092のアセンブリの分解図を示す図81も参照すると、通気熱交換器6702が含まれてよい。通気熱交換器6702は、完全に組み立てられたときに混合貯蔵槽6092の内部容積内に配設されてよい。この例示的実施形態では、通気熱交換器6702は、凝縮器6076から排気されたガスのための流路を画定する螺旋コイルである。一部の実施形態では、通気熱交換器6702は、板型の熱交換器を含んでよい。そのような実施形態では、混合貯蔵槽6092の壁(例えば、底壁)は、少なくとも部分的に通気熱交換器6702から形成されてよい。動作中、混合貯蔵槽6092は、通気熱交換器6702を少なくとも部分的に沈めるのに十分な体積の液体を保持してよい。通気ガスが通気熱交換器6702を通過するとき、それは、沈ませている液体と熱交換関係に入ってよい。これは、排気されたプロセス流れが通気熱交換器6702から混合貯蔵槽6092の主内部容積に進む前に、流れるガスを冷却するまたは凝縮させるのを助け得る。通気熱交換器6702は、この伝熱を容易にするために高い熱伝導性をもつ材料から構築されてよい。
ブローダウン・マニホルド6574は、任意の好適な方式で混合筒6092に取り付けられてよい。この例示的実施形態では、ブローダウン・マニホルド6574は、締結具(図示せず)を介して混合筒6092に取り付けられている。流体密封封止を確立するのを助けるために、組み立てられる時にガスケット6703が混合筒6092とブローダウン・マニホルド6574との間に挟まれてよい。
次いで図82を参照すると、例示的なシステム6000の生成物流路6706を詳細に示す斜視図が示されている。分かりやすさのために、生成物流路6322のみが図82に示され、原水や他のプロセス流れの流路は示されていない。図示されるように、生成物貯蔵槽6012を出た生成水は、生成物熱交換器6008Aと軸受フィード・ポンプ6080の両方に流れてよい。水を生成物熱交換器6008Aに導くための個々の専用の出口が生成物貯蔵槽6012に含まれてよく、軸受フィード・ポンプ6080が含まれてよい。
軸受フィード・ポンプ6080は、生成物貯蔵槽6012を出る生成水の一部分を圧縮機6064に圧送してよい。軸受フィード・ポンプ6080は、ソレノイド・ポンプ、膜ポンプ、または任意の他の好適なポンプであってよい。本明細書の他個所に記載されるように、生成水は、インペラ軸受を潤滑するために使用されてよい。この例示的実施形態では、軸受フィード・ポンプ6080は、圧力センサ6081および温度センサ6083を含み得る軸受フィード・マニホルド6576に含まれている。軸受フィード・ポンプ6080(例えば図117を参照)の適正な機能を検証するために、これらのセンサからのデータをコントローラ6034によって監視してよい。
次いで図82A、82Bを参照すると、一実施形態では、軸受フィード・ポンプ・アセンブリ6079は、生成物貯蔵槽6012からの軸受フィード・ポンプ入口ラインを軸受フィード・ポンプ出口ラインに接続するバイパス・ライン6077を含んでよい。バイパス・ライン6077は、ポンプの出口からの流れが入口ポンプに戻ることを防止する逆止弁6080Aを含んでよい。一実施形態では、バイパス・ライン6077は、軸受フィード・マニホルド6576に入る。軸受フィード・マニホルド6576は、軸受流体ポンプ6080の下流で軸受潤滑流体の圧力および温度を測定する圧力センサ6083および温度センサ6081を含んでよい。バイパス・ライン6077が軸受フィード・マニホルド6576につなげられている一実施形態では、温度センサ6081および圧力センサ6083は、圧縮機6064に流れる軸受潤滑流体の温度および圧力を測定する。
バイパス・ライン6077および逆止弁6080Aは、システムが、いくつかの動作状態において軸受フィード・ポンプ6080を動作させることを使用せずに、圧縮機6064への潤滑を維持することを可能にする。一部の動作状態のいずれかの時に、生成物貯蔵槽6012内の圧力は、軸受5018、5034を潤滑する生成水の十分な流れを提供するのに十分に、圧縮機軸5020(図73B)の周りの圧力よりも高くなる。他の時には、軸受フィード・ポンプが潤滑を提供する必要がある。軸受フィード・ポンプがシステム動作中により少ない頻度で作動されれば、システムの全体効率を低減させ、軸受ポンプの寿命を大幅に伸ばすことができる。
コントローラ6034(例えば図3を参照)は、論理的動作状態、圧縮機の速度、センサ6083によって測定された圧力、またはこれらの因子の組合せに基づいて、軸受フィード・ポンプ6080を作動させてよい。1つの実施形態では、コントローラ6034は、通常の水生産状態7460(図84B)の間は軸受フィード・ポンプ6080をオフにしてよい。コントローラ6034は、生産開始7458、温水生産7472、および遷移状態7460、7430の間は、軸受フィード・ポンプ6080をオンにしてよい。別の実施形態では、コントローラ6034は、測定された生成物圧力が予め定められた値を超えるとき、軸受フィード・ポンプをオフにしてよい。生成物圧力は、マニホルド・センサ6082Cもしくは6082Dの一方によって測定されても、または高圧蒸気温度センサ6068から決定されてもよい。一実施形態では、コントローラ6034は、圧力センサ6083によって測定された出口圧力が第2の所定の値を超えるとき、軸受フィード・ポンプ6080をオフにしてよい。一実施形態では、コントローラ6034は、軸受フィード・ポンプ6080を短時間オフにし、圧力センサ6083によって測定される出口圧力を観察してよい。そして、コントローラ6034は、センサ6083によって測定された圧力が第3の所定の値を上回るままである場合、水フィード・ポンプを非通電またはオフのままにしてよい。コントローラ6034は、圧縮機の回転速度が所定の速度を超えるとき、ポンプをオフにし、モータ速度が第2の所定の速度より下に低下したとき、軸受フィード・ポンプを再度オンにしてよい。
再度図82を参照すると、熱交換器6008Aを通過した後、生成水は、入って来る原水に熱を伝えた後に低下した温度で出てよい。冷却された生成水は、生成物熱交換器6608Aから生成物流路6706を通って、生成物熱交換器マニホルド6578に流れてよい。
次いで図83も参照すると、生成物熱交換器マニホルド6578内に入ると、生成水は、1つまたは複数のセンサ6082A~Dを通過してよい。この例示的実施形態では、センサ6082A~Dは、生成物熱交換器マニホルド6578内に連結されたセンサ・アセンブリ6708に含まれている。センサ6082A~Dは、導電率センサと温度センサの冗長なペアであってよい。濁度、pH、酸化還元電位、TDS、検体センサ、TOC等の水質に関係するデータ信号を提供し得る他のセンサ種類が含まれてもよい。
生成物熱交換器マニホルド6340は、少なくとも1つのセンサ6082A~Dから提供されるデータに基づいて生成物プロセス流れを導くためにコントローラ6034(例えば図3を参照)によって操作され得る、1つまたは複数の弁6344も含んでよい。水質(例えば、導電率値または温度)が閾値の外側にある場合、混合貯蔵槽6092に通じる切換弁6084が開かれてよい。この例示的実施形態では、迂回ライン6708が含まれて、ブローダウン熱交換器マニホルド6574を介して生成物熱交換器マニホルド6578を混合貯蔵槽6092に接続している。切換弁6084は、凝縮器6076内の流体の目標水位を維持するためにコントローラ6034によって操作されてもよい。この水位は、予め設定されても(可能性としてはいくつかの異なる動作モードごとに)、または使用地点にあるデバイス(例えば、医療システム6004)によって決定される予想需要に合わせて変更されてよい。生成物水位センサ6078からの読み取り値に基づいてPIDまたはPI制御ループを使用して、切換弁6084のデューティ・サイクルを設定してよい。生成物水位センサ6078からのデータによって示される生成物水位が、ある第1のパーセント(例えば、一部の例では40~60%および50%)を上回る場合は、通知がコントローラ6034によって生成されてよい。生成物水位センサ6078からのデータによって示される生成物水位が、ある第2のパーセント(例えば、一部の例では80~95%および90%)を上回る場合は、エラーまたは警告がコントローラ6034によって生成されてよい。
水質(例えば、導電率値または温度)が所定の閾値に準拠している場合、コントローラ6034(例えば図3を参照を参照)は、使用地点弁6086を作動させて、生成物プロセス水蒸気を、医療システム6004(例えば図3を参照)への流路であり得る出口流路6564に導いてよい。弁6084、6086は、コントローラ6034が医療システム6004から受信する信号に基づいてコントローラ6034によって作動されてもよい。
次いで図83A、83Bを参照すると、生成物熱交換器マニホルド6578は、バルクヘッド継手内に装着されるように構成されてよく、プライミング性能を向上させる内部流路を含む。バルクヘッド継手5946~5949は、高温区画ハウジング6102(図50)の後部壁に装着され、高温区画に入る原水5947、5949および高温区画を出る生成水5946、5948のための流体導管を提供する。バルクヘッド継手5946~5949は、生成物熱交換器マニホルド6578のニップル5938、5942を受け入れるように構成される。1つの実施形態では、ニップルは、受け入れるバルクヘッド継手の内部表面に接して封止するエラストマー要素5940を含む。一実施形態では、エラストマー要素5940は、Oリングであり、ニップルの小径区画5942と、バルクヘッド継手5948の大径区画5948Aとの間に径方向の封止を形成する。ニップルの小径区画5942は、バルクヘッド継手5948の一致する小径区画5948Bの中に嵌まる。
生成物熱交換器マニホルド6578は、フランジ5944のマニホルドを通るねじまたはスタッドによって、高温区画ハウジングの後部壁に装着される。マニホルドは、スタッドまたはねじのナットを緩めてから生成物熱交換器マニホルドを後部壁から引っ張って外すことにより、高温区画に手を伸ばす必要なく、水浄化デバイスから取り外され得る。
次いで図83Bを参照すると、生成水は、2つの導電率凹部5950A、5950Bを通り、2つの導電率センサ5932A、5932Bを過ぎて流れる。導電率測定値は、導電率凹部流の中に気泡が閉じ込められている場合に低下する。導電率測定の精度は、プライミング中に導電率凹部5950A、5950B内の空気を取り除くことに依存する。一実施形態では、プライミング流は、まず導電率センサ5932Aを通り、次いで通路5954を通った後に、導電率凹部5950Bの底部に入る。流体通路5954は、第1の凹部5950Aの上部を第2の凹部5950Bの底部に接続し、これにより、プライミング中に両方の凹部を通して気泡を押し流しやすくし、導電率凹部5950A、5950Bの上部に気泡を閉じ込めることを回避する。
次いで図83C~83Fを参照すると、導電率センサ5932は、2つの金属製プローブ5960、温度センサ5976、回路基板5968、ハウジング5970、およびカバー5972を含んでいる。一実施形態では、ハウジングは、ステンレス鋼プローブ5960にオーバーモールド成型される。回路基板5968は、電気接続におけるさびや汚染を最小にする形でプローブ5960に取り付けられる。導電率センサ5932は、回路基板5968を機械的にハウジング5970に取り付けることにより組み立てられる。各座金5966は、針金5964に、溶接、はんだ付けにより、または機械的に取り付けられる。好ましい実施形態では、針金5964は、座金5966にはんだ付けされる。座金5966/針金5964のアセンブリが各金属製プローブ5960の上に置かれ、中央区画5967が座金5966の中心を通って突出している。座金5966は、図83Fに示されるように、座金を捉えるように中央区画5967の上部をスウェージする、変形させる、または上部をきのこ型にすることにより、金属製プローブ5960に固定される。針金5964は、回路基板5968上のパッド5962にはんだ付けされる。温度センサ5976が、金属製プローブ5960の一方に挿入され、適所に埋め込まれる。温度センサからの導線は、回路基板5968にはんだ付けされる。組み立ての間、特にスウェージング作業の間、導電率プローブ5960は、鉄を含む材料や工具と接触してはならない。鉄を含む工具は、ステンレス鋼プローブに鉄粒子を与える可能性があり、それが次いでさびや導電率信号の劣化につながり得る。
制御アルゴリズム
本明細書に記載されるシステム6000はいずれも、いくつかの異なるモードで動作してよい。それらのモードは、デバイスの動作を高水準で調節し得る。それらモードの各々において、コントローラ6034は、そのモードが何を実現するように設計されているかに応じて、異なるようにシステム6000を制御してよい。例えば、一部のモードは、コントローラ6034が次のモードに遷移する前にそのモードのための必須条件を確立するまたは維持するために、コントローラ6034により使用されてよい。他のモードは、システム6000を、比較的少ない遅延で浄化水が生産され得る準備完了状態(例えば、充填され、ある温度に上昇している)に保ってよい。低水準では、コントローラ6034は、例えば、システム6000を各モードにつき少なくとも1つの状態で動作させ、各モードにおいてシステム6000をいくつかの状態に遷移させてよい。システム6000の典型的な使用の間、コントローラ6034は、いくつかのモードの間を移ってよい。ただし、特定のモード間の特定の遷移は禁止されてよい。いくつかの例示的モードと例示的な許可される遷移が次の表1に示される。
Figure 2024069270000002
実施形態に応じて、システム6000の使用地点として機能する医療システム6004が、概ねモードの切替を制御してよい。医療システムではないシステム、または恐らくは飲用もしくは他の家庭消費目的の水を生産するためのシステムなどの任意の他の使用地点デバイスが、同様の制御を有してよい。医療システム6004は、システム6000動作のどのモードが必要とされ得るかについて判定を行い、医療システム6004によって必要とされるときに切替を統制するようにコントローラ6034に指令してよい。医療システム6004は、モード切替の判定を行うために、コントローラ6034にシステム6000からの情報を問い合わせてよい。コントローラ6034は、さらにまたは代わりに、予め定められたベースで医療システム6004に情報を提供してもよい。システム6000のコントローラ6034は、医療システム6004からの命令無しでシステム6000をフェールセーフ・モードに遷移させてよい(ただし、医療システム6004がシステム6000をフェールセーフ・モードにするように同様に指令してもよい)。システム6000のコントローラ6034は、特定の動作特性またはパラメータに応じて、1つのモード内で状態を切り替えてよい。状態切替の判定は、医療システム6004からの直接の命令無しにコントローラ6034によって行われてよい。
オーバーライド・モード(その実施形態に含まれる場合)などの一部のモードは、技術者または同様の保守整備人員を介してのみ、利用可能であってよい。このモードは、技術者インターフェースを介した、様々な弁、制御設定点または目標、および他のパラメータの手動制御を可能にしてよい。技術者インターフェースは、例えば、ラップトップ、PC、タブレット、スマートフォン、または使用地点デバイスのユーザ・インターフェースであってよい。技術者は、オーバーライド・モードにアクセスするために、特定のハードウェア、パスワード、符号化された鍵などのうちの1つまたは複数を必要とすることがある。
次いで図84A~84Bを参照すると、システム6000の一実施形態の典型的な使用時の様々な動作状態を示す流れ図7430が示されている。図示されるように、ブロック7432でアイドル状態に入ってよい。アイドル状態では、コントローラ6034は、すべての弁を閉じ、任意の制御ループ、水位コントローラを動作不可にし、モータを停止する等してよい。個々に閉じるために各弁にコマンドが送られてよい。アイドル状態は、電源投入時のシステム6000にとって開始モードであり得るアイドル・モードで使用されてよい。システム6000は、フェールセーフ・モード以外の任意の他のモードからアイドル・モードに遷移することが可能であってもよい。一部の実施形態では、アイドル状態は、システム6000がアイドル・モードまたはフェールセーフ・モードのいずれかにあるときに利用されてよい。しかし、アイドル状態は、フェールセーフ・モードにおいて終了可能でなくともよい。デバイスの使用が再び許される前に、サービス要請が行われることが必要とされてよい。
一部の実施形態では、システムが電源投入され、アイドル・モードにある旨のシステム6000に関する通信を受信すると、使用地点デバイスが、待機モードへの遷移を指令してよい。待機モードは、システム6000を、システム6000が浄化水を迅速に生産できる準備ができている点まで持っていってよい。これは、システム6000の浄化器6010を充填することと、浄化器6010に含まれている流体を加熱することとを含んでよい。浄化器6010が適正に充填され、加熱されると、待機モードは、システム6000をこの充填水位および温度に維持してよい。
待機モードに入らせるコマンドを受信すると、コントローラ6034は、システム6000を待機状態に遷移させてよい。待機モードの待機状態は、浄化器6010の充填水位および温度を維持するために使用されてよい。待機状態は、図98との関係でより詳細に説明される。待機状態は、充填水位または温度の一方が各自の制限の外側にある場合に終了されてよい。
代替の実施形態では、また図示されるように、一部の実施形態では、コントローラ6034は、ブロック7434でアイドル状態から完全性検査状態に遷移してよい。様々な実施形態において、完全性検査状態は、システム6000の様々な構成要素が予想されるように動作していることを保証するために、構成要素を検査してよい。完全性検査状態は、図85との関係でより詳細に説明される。
例示的な流れ図7340において、コントローラ6034は、ブロック7436でシステム6000を充填状態に遷移させる。浄化器6010は、充填状態において充填されてよい。充填状態は、図86および87との関係でより詳細に説明される。コントローラ6034は、次いでブロック7438でシステム6000を加熱状態に遷移させてよい。加熱状態は、浄化器6010内の流体を温度設定点まで加熱してよい。加熱状態は、図88との関係でより詳細に説明される。温度が設定点に達したら、ブロック7440で、待機状態に戻る遷移が行われてよい。
医療システム6004(または他の使用地点デバイス)が、システム6000が待機状態においてある充填水位および温度に維持されていることを示す通信を受信した後、医療システム6004は、水洗モードに遷移するようにシステム6000に指令してよい。このモードでは水洗状態が使用されてよい。この例では、ブロック7442で水洗状態に入る。水洗状態では、原水がシステム6000に流入し、システム6000の任意のフィルタ6006A、Bを通って流れてよい。これは、フィルタの完全性が適切であることを保証するために、水サンプルが取られる前に行われてよい。また、これは、その後の水サンプルで取られ得る任意の水がフィルタ6006A、Bの濾過能力をよりよく表すことを保証する役割も果たし得る。水洗モードは、図89との関係でより詳細に説明される。フィルタ6006A、Bに関係するある特定の関心対象特性が、水洗状態中に監視されてよい。ブロック7444で、関心対象特性が許容可能とみなされる場合、ブロック7446でサンプリング状態に入ってよい。ブロック7444で、関心対象特性が許容可能でない場合は、ブロック7448でフィルタ交換準備状態に入ってよい。
実施形態に応じて、この監視中に収集されたデータが医療システム6004(または他の使用地点デバイス)に通信されてよく、医療システム6004が、許容可能性の判定を行ってよい。他の実施形態では、システム6000のコントローラ6034が、この監視中に収集されたデータに基づいて合格/不合格の判定を行ってよい。合格/不合格の判定は、医療システム6004に通信されてよい。フィルタが許容可能とみなされる場合、医療システム6004は、サンプリング・モードへのモード遷移を指令してよい。これにより、ブロック7446でサンプリング状態に入らせ得る。フィルタが許容可能でない場合、医療システム6004は、交換準備モードへのモード遷移を指令してよい。これによりフィルタ交換準備状態に入ることを促してよく、ブロック7448でこの状態に入ってよい。
交換準備モードでは、水の飛散を最小にしてフィルタ6006A、Bが外され得るように、フィルタ6006A、Bと、フィルタ6006A、Bに入るラインおよび出るラインとが、圧抜きされてよい。これは、図91との関連でより詳細に説明されるフィルタ交換準備状態で行われ得る。新しいフィルタが設置されてよく、ブロック7450で交換フィルタ水洗状態に入ってよい。この状態は、図91との関係でさらに説明される。フィルタ6006A、Bに関係する関心対象特性が交換水洗状態において監視されてよく、サンプリング状態に入れるようになる前に許容可能性基準に準拠することが必要とされてよい。
サンプリング状態では、コントローラ6034は、サンプリング・ポート6038を操作して、濾過後の水のサンプルを検査のために分注してよい。ブロック7452で検査が許容可能である場合、ブロック7454で待機状態に入ってよい。ブロック7452で検査が許容不可能な場合、ブロック7448で交換フィルタ準備状態に入ってよい。ある例では、検査は手動で行われてよく(例えば、1つまたは複数の検査片を用いて)、その結果は、医療システム6004のユーザ・インターフェースに直接入力されてよい。交換フィルタ準備状態または待機状態への遷移は、交換準備モードまたは待機モードの一方に入らせる医療システム6004からのコマンドに応答したものであってよい。このコマンドは、検査が許容可能であったかまたは許容不可能であったかに基づいて生成されてよい。
医療システム6004が準備できているとき(例えば、開始時検査が完了している、必要とされるユーザ対話が受け取られている)、医療システム6004は、通常水生産モードに入るようシステム6000に指令してよい。通常水生産モードでは、コントローラ6034は、システム6000をいくつかの状態にしてよい。最初に、コントローラ6034は、ブロック7456で生産準備状態に入ってよい。この状態で、コントローラ6034は、圧縮機6064を始動する準備をしてよい。これは、軸受フィード・ポンプ6080をある時間にわたって動作させることを含んでよい。生産準備状態は、図92との関係でさらに説明される。コントローラ6034は、次いでブロック7458で生産開始状態に入り、この状態の間に圧縮機6064が動作速度まで上げられる。生産開始状態は、図93との関係でさらに説明される。コントローラ6034は、次いでブロック7460で生産実行状態に入ってよい。この状態は、図94との関係でさらに説明される。
システム6000によって生産された浄化水に関係するある特定の関心対象特性が、生産実行状態において監視されてよい。ブロック7462で、使用地点からの生成水の迂回が必要であると判定される場合、コントローラ6034は、システム6000を、ブロック7464で待機状態に、またはブロック7466で生産迂回状態に遷移させてよい。ブロック7464における待機状態への遷移は、生成水の導電率が所定の閾値(例えば、10μS)より上に上昇した場合に行われてよい。ブロック7466における生産迂回状態への遷移は、生成水の温度が予め定められた閾値より上に上昇した場合に行われてよい。
迂回状態では、生成水は、システム6000の排水路6018に送られてよく、使用地点デバイスに進むことを防止されてよい。迂回状態は、図94との関係でさらに説明される。ブロック7468で、迂回がもう必要ない場合(例えば、温度が制限内に戻っている場合)、コントローラ6034は、ブロック7460でシステム6000を生産実行状態に戻してよい。
コントローラ6034は、モードを変更させる医療システム6004(または他の使用地点デバイス)からのコマンドを受信するまで、通常水生産状態に留まってよい。医療システム6004は、例えば、治療を完了した後にモード変更を指令してよい。医療システム6004の構成要素が再使用可能である場合、医療システム6004は、温水生産モードへのモード変更を指令してよい。このモードは、医療システム6004に温水を提供し得、医療システム6004はそれを使用して医療システム自体を消毒してよい。温水生産モードに入るコマンドを受信すると、システム6000のコントローラ6034は、ブロック7470で高温遷移状態に入ってよい。この状態で、コントローラ6034は、モータ速度をその高温動作速度に向かって変更してよく、通常生産制御ループと温水生産制御ループとの間を遷移してよい。この状態は、図95との関係でさらに説明される。コントローラ6034は、ブロック7472でシステム6000を高温生産状態に遷移させてよい。この状態では、高温の浄化水が生産され、医療システム(または他の使用地点デバイス)に提供されてよい。高温生産状態は、図96との関係でさらに説明される。ブロック7474で生成水の導電率が閾値より上に上昇した場合、コントローラ6034は、ブロック7464でシステム6000を待機状態に遷移させてよい。一部の実施形態では、温度が閾値を下回る場合、迂回状態に入ってよい。ただし、医療システム6004が加熱器を含んでいる場合は、そのように迂回状態に入ることが必要でないこともある。
温水生産状態は、システム6000のための自己消毒モードで使用されてもよい。このモードは、温水モードが必要でないことを医療システム6004が知らせた後に、システム6000が自動的に入ってもよい。代替として、医療システム6004が、自己消毒モードに入るようにシステム6000に指令してもよい。このモードで、温水生産状態は、システム6000の様々なラインを通じて温水を流すために使用されてよい。このモードは、図97との関係でさらに説明される。
温水生産がもう必要なくなると、システム6000は、待機モードに入るように指令されてよい。コントローラ6034は、次に必要とされる時に迅速に浄化水を生産できる準備ができた状態にシステム6000を維持してよい。システム6000を冷温始動から動作温度まで持っていくためには多大な量のエネルギーが必要とされ得るため、これは、システム6000の効率を上げることも助け得る。
次いで図85を参照すると、完全性検査状態で実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7500が示されている。ブロック7502で完全性検査状態に入ってよい。完全性検査状態において、コントローラ6034は、ブロック7504で、システム6000に含まれている各弁に対して、閉状態に遷移するようにコマンドを発行してよい。ブロック7506で、コントローラ6034は、モータ速度をゼロにし、軸受フィード・ポンプをオフ状態にし、加熱器のデューティ・サイクルをゼロにするように指令してよい。ブロック7508で、1つまたは複数の弁が指令されたように閉じなかった場合、ならびに/または、モータ、軸受フィード・ポンプ、および加熱器が指令されたようにオフにならなかった場合、ブロック7510でエラーが生成されてよい。ブロック7508で、すべての弁が指令されたように閉じ、モータ、軸受フィード・ポンプ、および加熱器がすべて指令されたようにオフになった場合、コントローラ6034は、ブロック7512で、システム6000の様々な電気リレーの検査を指令してよい。検査されるリレーは、システム6000のAC高電圧バスにあるものであってよい。それらのリレーは特定の状態になるように指令されてよく、バスからの電圧読み取り値が取られて、リレーが指令されたように状態を変えたことを検証してよい。ブロック7514で、リレー検査が合格しない場合、ブロック7510でエラーが生成されてよい。ブロック7514でリレー検査が合格の場合、コントローラ6034は、ブロック7516でシステム6000を次の状態に遷移させてよい。この状態は、例えば、ある特定の実施形態では充填状態であってよい。
完全性検査状態にはシステム6000が電源投入されるたびに入ってよいが、例えば、使用地点デバイス(例えば医療システム6004)が待機状態から出るようにシステム6000に指令するたびに、使用地点デバイスへの水の提供を開始する前に入ってもよいことが留意されるべきである。使用地点デバイスが透析システムなどの医療システム6004である場合、システム6000は、医療システム6004によって行われる各個々の療法のための水を提供する前に、完全性検査状態を経てよい。
透析システムの文脈では、療法は、通例、比較的一貫して行われ得る。システム6000は、患者が例えば仕事中であったり、または起きている時間の間に一日を過ごしている間、いくらかの時間量にわたって待機モードで動作してよい。待機状態に留まることにより、システム6000は、必要とされるときに療法で使用するための水を生産できる状態に迅速になり得る。療法は一般に患者が就寝の準備をするときに開始されるため、コントローラ6034は、療法が開始する可能性が高いまたは開始することが予定されている時の直前にシステム6000の完全性が検証されていることを確実にする、事前にプログラムされたスケジュールに基づいて、完全性検査状態に入るようにシステム6000に指令してよい。代替または追加として、完全性検査状態は、一部の実施形態では自己消毒状態が完了した後に入ってもよい。
次いで図86を参照すると、充填状態で実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7230が示されている。ブロック7232で充填状態に入ってよい。充填状態では、図100または101A~101Cとの関係で説明されるものなどの供給源弁コントローラが有効にされてよい。他のコントローラ、例えば、加熱器コントローラ、圧縮機モータ・コントローラ、および軸受フィード・ポンプ・コントローラ、は動作不可にされてよい。ブロック7236で、生成物貯蔵槽出口弁が閉じられてよく、通気弁6098(例えば図3を参照)が開かれてよい。供給源弁コントローラは、ブロック7236で同様に浄化器6010を充填してもよい(例えば図87との関係で説明されるように)。
ブロック7238で、コントローラ6034は、生成物貯蔵槽6012(例えば図3を参照)内の液位を示す、生成物貯蔵槽水位センサ6078(例えば図3を参照)からのデータ信号を受信してよい。ブロック7240で、生成物水位が最小値未満である場合、コントローラ6034は、ブロック7242で、システム6000を第1の状態(例えば、待機状態)に遷移させてよい。最小水位は、5~15%(例えば、10%)の水位であってよく、軸受フィード・ポンプ6080(例えば図3を参照)が、圧縮機6064(例えば図3を参照)の軸受を潤滑するための十分な流体の供給を有することを保証してよい。
ブロック7240で、生成物水位が最小値より多い場合、コントローラ6034は、ブロック7244で蒸発器6060(例えば図3を参照)の水位が閾値(例えば、50%または55%)であるかまたはそれを上回っていれば、システム6000を第2の状態に遷移させてよい(ブロック7245)。第2の状態は、加熱状態であってよい。ブロック7244で、蒸発器6060が閾値を上回らず、かつブロック7246で浄化器6010が過度に低速に充填している場合、ブロック7248でエラーが生成されてよい。例えば、5~10分(例えば、5分)のタイマが経過した場合にエラーが生成されてよい。
次いで図87を参照すると、浄化器6010(例えば図3を参照)の蒸発器6060(例えば図3を参照)を充填するために実行され得るいくつかの動作を詳細に示す例示的なフローチャート7130が示されている。これは、例えば、システム6000の動作の生産モードまたは待機モードの充填状態中に行われてよい。システム6000のコントローラ6034(例えば図3を参照)は、充填状態の間、オーバーシュートの可能性を緩和しつつ蒸発器6060が迅速に満たされるように、供給源プロポーショニング弁6050A、B(例えば図3を参照)を制御してよい。
図示されるように、コントローラ6034は、ブロック7132で、蒸発器6060の現在の充填水位と目標水位との間の差分を判定してよい。現在の水位は、コントローラ6034とデータ通信する蒸発器水位センサ6073(例えば図3を参照)を介して感知されてよい。目標水位は、予め定められた値であってよい。ブロック7134で、浄化器6010の圧縮機モータが動作中の場合、コントローラ6034は、ブロック7136で、供給源プロポーショニング弁6050A、Bが閉じられるように指令してよい。コントローラ6034は、蒸発器6060を充填する前に、モータが停止するまたは比較的低い速度まで減速するのを待ってよい。ブロック7138で現在の水位が目標水位を上回っている場合、供給源プロポーショニング弁6050A、Bは、ブロック7140で閉じられてよい。蒸発器は、ブロック7138で排水されてもよく、ブロック7132で目標と現在の値との間の新しい差分が決定されてよい。
ブロック7134でモータがオフであり、かつブロック7138で蒸発器水位が目標より下である場合、コントローラ6034は蒸発器6060を充填してよい。ブロック7142で、ブロック7132で決定された差分が目標の所定範囲内にない場合、ブロック7144で供給源プロポーショニング弁6050A、Bのデューティ・サイクルが100%に設定されてよい。これは、蒸発器6060が可能な限り迅速に充填されることを可能にし得る。ブロック7146で、ブロック7132からの差分が予め定められた目標の範囲内にある場合、ブロック7146で、供給源弁のデューティ・サイクルが低速充填のデューティ・サイクル値に設定されてよい。一部の実施形態では、ブロック7142の範囲は、目標水位の25%または目標水位の20%以内の値を包含してよい。低速充填のデューティ・サイクルは、20~35%前後(例えば、25%)であってよい。これは、目標水位のオーバーシュートを防止するのを助け得る。ブロック7148で目標水位に達すると、ブロック7150で充填が完了してよい。
次いで主に図88の例示的なフローチャート7260を参照すると、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、浄化器6010内の流体をある温度または温度範囲まで上げることにより、浄化器6010(例えば図3を参照)を水の浄化のために準備してもよい。一部の実施形態では、複数の温度目標が使用されてよい。例えば、目標低圧蒸気温度および目標サンプ温度が使用されてよい。例えば、コントローラ6034は、蒸発器6060(例えば図3を参照)内の流体を、浄化器6010を浄化水生産状態に遷移させることができる点まで加熱してよい。
図示されるように、ブロック7262で加熱状態に入ってよい。加熱状態では、コントローラ6034は、ブロック7264で、浄化器6010への出口を閉じ、浄化器6010への入口を閉じてよい。圧縮機6064(例えば図3を参照)および軸受フィード・ポンプ6080(例えば図3を参照)も同様に、ブロック7264で動作不可にされてよい。次いで、浄化器6010内の流体は、ブロック7266で、加熱要素6054(例えば図3を参照)によって温度目標まで加熱されてよい。コントローラ6034は、ブロック7266で、通気弁6098(例えば図3を参照)を作動させることによって浄化器6010を排気してもよい。通気弁6098は、蒸気温度設定点を達成するまたは維持するように作動されてよい。コントローラ6034は、本明細書の他個所に記載されるように(例えば図80の説明を参照)、通気弁6098の作動を調節してよい。
コントローラ6034は、ブロック7268で、生成物水位センサ6078から生成物水位測定値を受け取ってよい。ブロック7270で生成物水位が最小値より下である場合、コントローラ6034は、ブロック7272で、システム6000を待機状態に遷移させてよい。最小値は、ある実施形態では7~15%(例えば、10%)であってよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック7274でサンプ温度値および低圧蒸気温度値を受け取ってよい。これらは、それぞれサンプ温度センサ6059(例えば図3を参照)および低圧蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)からのデータ信号を介して受け取られてよい。ブロック7276および7278でこれらの値の一方または両方がそれぞれの目標を上回らない場合、コントローラ6034は、ブロック7264に戻り、加熱および排気を継続してよい。サンプ温度および低圧蒸気温度がそれぞれの最小値より高い場合、コントローラ6034は、システム6000を次の状態に遷移させてよい。
この状態は、例えば待機状態であってよい。
次いで主に図89の例示的なフローチャート7160を参照すると、水洗モードにおいて水洗状態が使用されてよい。ブロック7162で水洗状態に入ると、ブロック7164で、冷却弁6100(例えば図3を参照)が開かれてよく、熱交換器6008A、B(例えば図3を参照)への供給源プロポーショニング弁6050A、B(例えば図3を参照)が閉じられてよい。冷却弁6100は、水洗中、100%のデューティ・サイクルで動作させてよい。ブロック7166で、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、フィルタ6006A、Bを監視する様々なセンサから濾過データを受信してよい。例えば、濾過前および濾過後圧力トランスデューサ6036、6044からのデータが受信されてよい。ブロック7168で濾過後圧力が最小圧力(例えば、10psiまたはそれより大きい)を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック7170でタイムアウト期間が経過しない限り、ブロック7166で濾過データの監視を継続してよい。タイムアウト期間が経過した場合、コントローラ6034は、ブロック7172でタイムアウト・エラーを生成してよい。タイムアウト期間は7~15分(例えば10分)であってよい。一部の実施形態では、ブロック7172でタイムアウト・エラーが生成された場合、フィルタ6006A、Bは交換される必要があり得る。
ブロック7168で濾過後圧力が最小圧力を上回る場合、コントローラ6034は、ブロック7174で、濾過前圧力センサ6036の測定値と濾過後圧力センサ6044の測定値との間の圧力降下を判定してよい。ブロック7176で圧力降下が予め定められた制限値を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック7170でタイムアウト期間が経過しない限り、ブロック7166で濾過データの監視を継続してよい。タイムアウト期間が経過した場合、ブロック7172でタイムアウト・エラーが生成されてよい。ブロック7176で圧力降下が予め定められた制限より大きい場合、ブロック7178で水洗タイマが増分されてよい。圧力降下の予め定められた制限は、少なくとも1psiであってよい。
ブロック7180で水洗タイマがその最小制限(例えば、5分)より上に増分していない場合、コントローラ6034は、ブロック7170でタイムアウト期間が経過しない限り、ブロック7166で濾過データの監視を継続してよい。タイムアウト期間が経過した場合、ブロック7172でタイムアウト・エラーが生成されてよい。図示していないが、濾過後圧力値、または濾過前および濾過後センサ6036、6044間の圧力降下がそれぞれの最小値より下に低下した場合、水洗タイマはゼロにリセットされてよい。ブロック7180で水洗タイマが最小値より上に増分している場合、コントローラ6034は、ブロック7182でシステム6000を次のモードまたは状態に遷移させてよい。代替として、コントローラ6034は、使用地点デバイス(例えば図3の医療システム6004)に通知してよく、使用地点デバイスが、システム6000を別のモードまたは状態に遷移させるようにコントローラ6034に命令してよい。次のモードはサンプリング・モードであってよい。
サンプリング・モードにおいてサンプリング状態が使用されてよい。サンプリング状態では、そして次いで図90に示される例示的なフローチャート7190を参照すると、コントローラ6034は、手動の検査のためにサンプルを分注してよい。これを再度使用してフィルタ6006A、Bの適切性を判定してよい。他の実施形態では、デジタルの検査計測器が使用されてよく、検査は手動でなくてよい。図示されるように、ブロック7192でサンプリング状態に入ってよい。冷却弁6100(例えば図3を参照)のデューティ・サイクルが、ブロック7194で、サンプリング・デューティ・サイクル(例えば、50%)に設定されてよい。設けられている場合、サンプリング・ポート6038(例えば図3を参照)の照明器も同様に、ブロック7194で電源投入されてよい。ブロック7196でサンプリング・ボタンの押下が検出されない場合、サンプリング弁はブロック7198で閉じられたままでよい。ブロック7196でサンプリング・ボタンが押下された場合、サンプリング弁はブロック7200で開かれてよい。一部の実施形態では、サンプリング弁は、サンプリング・ボタンが予め定められた時間を超えて押下されたままである場合、コントローラ6034によって閉じるように指令されてよい。例えば、コントローラ6034は、5秒後にサンプリング弁を閉じてよい。
次いで主に図91の例示的なフローチャート7210を参照すると、フィルタ6006A、B(例えば図3を参照)を交換すべき場合、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、システム6000をフィルタ交換準備状態に遷移させてよい。フィルタ6006A、Bは、濾過機構からの水サンプルが品質検査(例えば、塩素またはクロラミン検査)に合格しない場合に、交換される必要があり得る。フィルタ6006A、Bはまた、フィルタ6006A、Bを通る圧力降下が予め定められた範囲外である場合、またはフィルタ6006A、Bの下流で測定された濾過後圧力が低すぎる場合にも、交換される必要があり得る。一部の実施形態では、フィルタ6006A、Bは、使用特性に基づいて交換を必要とし得る。例えば、濾過された体積、原水を濾過する時間、設置以来の時間等。ある実施形態では、コントローラ6034は、品質検査が不合格の場合、またはフィルタ6006A、Bに関係する他の関心対象特性が、交換が必要であり得ることを示す場合、取り付けられている使用地点デバイス(例えば図3の医療システム6004)によって交換モードに入るように指令されてよい。
交換モードにあるとき、コントローラ6034は、交換準備状態および交換水洗状態を経てよい。図91に示されるように、ブロック7212でフィルタ交換準備状態に入ってよい。冷却弁6100(例えば図3を参照)を除くすべての弁がブロック7214で閉じられてよい。これにより、システム6000にあり得る水圧が、システム6000の排水路6018(例えば図3を参照)に放出されることを可能にし得る。コントローラ6034は、ブロック7216で濾過後圧力データを監視してよい。ブロック7218で濾過後圧力が閾値を下回ると、コントローラ6034は、ブロック7220で、予め定められた量の時間(例えば10秒)待機してよい。この待機期間中に圧力が閾値より上に上昇した場合には、圧力が再び閾値より下に低下したら待機期間はゼロからリセットされてよい。
冷却弁は、ブロック7222で閉じられてよい。コントローラ6034は、ブロック7222でシステム6000をアイドルに遷移させてもよい。そして、次回の使用の前にユーザが使用済みのフィルタをシステム6000から分離し、新しいフィルタの組を設置してよい。
新しいフィルタ6006A、Bが設置されると、コントローラ6034は、システム6000を新フィルタ水洗状態に遷移させてよい。一部の例では、新しいフィルタ6006A、Bの設置の完了が、使用地点デバイスのユーザ・インターフェースを介して知らされてよい。コントローラ6034は、新しいフィルタが設置されたことをユーザが知らせた旨の通信を使用地点デバイスから受信すると、システム6000を新フィルタ水洗状態に遷移させてよい。新フィルタ水洗状態は、図89との関係で説明された水洗状態と同様であってよい。タイムアウト期間は、新フィルタ水洗状態についてはより長くてよい。一部の実施形態では、タイムアウト期間は、20分、または通常の水洗タイムアウト期間の倍であってよい。加えて、フィルタ6006A、Bは、新フィルタ水洗時にはより長い時間にわたって水洗されてよい。一部の実施形態では、新フィルタ水洗のためにブロック7178で使用される最小制限は、15分、または通常の水洗で使用される最小制限の3倍であってよい。水洗後、コントローラ6034または使用地点デバイスは、新しいフィルタ6006A、Bが適切であることを保証するためにシステム6000が別の水サンプルを収集することを要求してよい。
フィルタ6006A、Bが適切であるとみなされると、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、浄化器6010(例えば図3を参照)を水の浄化のために準備し始めてよい。一部の実施形態では、フィルタ6006A、Bが何らかの検査に合格すると、使用地点デバイス(例えば、図3の医療システム6004)が、システム6000を通常浄化水生産モードに遷移させるようにコントローラ6034に命令してよい。通常浄化水生産モードは、30~40℃前後の温度(例えば、37℃)で生成水を生産してよい。他の実施形態では、通常浄化水生産温度はそれより低くてもよい。例えば、使用地点デバイス(例えば、図3の医療システム6004)が加熱器を含む場合、目標温度は、使用地点デバイスが水を使用するときの温度よりも低くてよい。一部の実施形態では、目標温度は、20~30℃(例えば、25℃)であってよい。コントローラ6034は、代替として、システム6000を待機モードに遷移させることにより、システム6000を浄化水の生産のために準備してよい。これは、使用地点デバイスまたはシステムが通常の浄化水生産モードへのモード変更を指令した時に、浄化水6010の生産を開始するために必要とされる時間量を最小にするのを助け得る。この準備は、例えば、浄化器6010の温度および充填水位を、浄化器6010を浄化水生産状態に遷移させることができる点に維持することを含んでよい。
次いで主に図92の例示的なフローチャート7290を参照すると、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、軸受フィード・ポンプを始動させ、ブローダウン水位を開始充填パーセントに制御することにより、浄化器6010(例えば図3を参照)を水の浄化のために準備してもよい。図示されるように、ブロック7292で、コントローラ6034は、システム6000を生産準備状態に遷移させてよい。軸受フィード・ポンプは、ブロック7294で、動作するようにコントローラ6034によって指令されてよい。ブローダウン水位も、ブロック7294で開始水位に制御されてよい。生産準備状態では、モータはオフのままであってよく、生成物出口弁は閉じられたままであってよい。浄化器6010の通気は、浄化器6010内の目標蒸気温度を維持するために必要に応じて継続してよい。ブロック7296でタイマが増分されてよい。このタイマは、圧縮機6064(例えば図3を参照)のモータの軸受を潤滑するのに十分な予め定められた時間量を越えて蓄積することが必要とされてよい。これは例えば、15秒~1分(例えば、30秒)であってよい。ブロック7298で、ブローダウン水位が予め定められた水位(例えば、35%)であるかまたはそれより下であり、かつブロック7300でタイマが予め定められた閾値を越えて蓄積している場合、コントローラ6034はシステム6000を次の状態に遷移させてよい。一部の実施形態では、コントローラ6034は、タイマがある値(例えば、5分)を越えて蓄積する場合、エラーを生成してよい(図示せず)。次の状態は生産開始状態であってよい。
生産開始状態では、そして次いで主に図93のフローチャート7480を参照すると、圧縮機6064(例えば図3を参照)がある速度まで上げられてよく、システム6000の様々な制御ループの設定点が設定されてよい。生産された生成水があれば、排水路6018(例えば図3を参照)へ迂回されてよく、この状態では使用地点デバイスまたはシステムと流体連通しないようにされてよい。加えて、生産開始状態は、予め定められた基準への準拠について関心対象の様々な動作特性を監視してよい。コントローラ6034は、関心対象の動作特性がその予め定められた基準に準拠するまで、生産実行状態への遷移を許可しなくてもよい。
図示されるように、ブロック7482で生産開始状態に入ってよい。ブロック7484で、システム6000の様々な制御ループの制御設定点が設定されてよい。制御ループは、ブロック7486で実行されてよい。圧縮機モータは、ブロック7488でその動作速度に向かって変更されてよい。ブロック7490で生産遷移条件が満たされていない場合、コントローラ6034はブロック7486に戻ってよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック7492で、遷移条件が満たされている最小時間が経過したかどうかを確認してよい。この時間が経過していた場合、コントローラ6034は、ブロック7494で、システムを生産実行状態に遷移させてよい。そうでない場合、コントローラ6034はブロック7486に戻ってよい。
生産遷移条件は、生成物熱交換器6008Aを出る生成水の温度および/または導電率(例えば、図3のセンサ6082A~Dによって読み取られる)に関係する基準を含んでよい。例えば、温度は、生産実行状態のための温度設定点を数度未満(例えば、2℃)上回ることが必要とされ得る。条件は、システムに入る原水と、生成物熱交換器6008Aに入るおよび/またはそこから出る浄化後の生成水との間の温度差に関係する基準も含んでよい。上記の条件は、圧縮機6064の速度に関係する基準も含んでよい。例えば、圧縮機速度は、最小生産実行速度よりも高いことが必要とされ得る。条件は、ブローダウン水位または率および生成物水位に関係する基準も含んでよい。加えて、コントローラ6034が生産条件が満たされているとみなすために、すべての基準がその時間の間満たされなければならないタイマがあってもよい。各基準または基準のサブ・セットに対する個々のタイマが使用されてもよい。
一部の例では、生産開始状態には、温水生産状態に入る前に入ってもよい。温水生産状態への遷移が許可される前に同様の基準が課されてよいが、それぞれの特定の基準に対応する値は、システム6000が温水生産状態に遷移しようとする場合、異なってよい。
次いで主に図94の例示的なフローチャート7310を参照すると、準備(例えば、生産準備状態および生産開始状態における)が完了した後、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、システム6000を浄化水生産状態または生産実行状態に遷移させてよい。図示されるように、ブロック7312で生産実行状態に入ってよい。ブロック7314で、コントローラ6034は、システム6000の様々な制御ループを実行してよい。
例えば、ブロック7314で迂回コントローラが実行されてよい。迂回コントローラは、本明細書の他個所に記載されるように(例えば、図83および122を参照)、システム6000によって生産された水を迂回させてよい。コントローラ6034は、ブロック7314で通気コントローラも実行してよい。通気コントローラは、本明細書の他個所に記載されるように(例えば図80を参照)、浄化器6010から蒸気を排気してよい。コントローラ6034は、ブロック7314で加熱器コントローラも実行してよい。加熱器は、本明細書の他個所に記載される(例えば図119~121を参照)ように制御されてよい。コントローラ6034はさらに、ブロック7314でモータ・コントローラを実行してよい。モータは、本明細書の他個所に記載される(例えば図109~118を参照)ように制御されてよい。コントローラ6034は、ブロック7314でブローダウン・コントローラおよび流入原水分割コントローラも実行してよい。これは、本明細書の他個所に記載される(例えば図100~101Cを参照)ように実現されてよい。また、ブロック7316でタイマが増分されてよい。
ブロック7318で、生成物熱交換器6008A(例えば図3を参照)を出る生成物温度が閾値より上に上昇した場合、コントローラ6034は、ブロック7320でシステム6000を生成水迂回状態に遷移させてよい。この閾値は、ある例では体温の前後(例えば37℃)であってよい。同様に、生成水の導電率閾値が違反される場合(図示せず)、ブロック7320で生成物迂回状態に入ってよい。一部の実施形態では、導電率閾値の違反は、待機状態への遷移を引き起こしてよい。温度および導電率は、センサ6082A~D(例えば図3を参照)によって感知されてよい。生成水迂回状態は、ブロック7322で生成物水位が閾値より下に低下した場合に、ブロック7320で入ってもよい。この値は、例えば20%であり、生成物水位センサ6078(例えば図3を参照)によって測定されてよい。ブロック7324でセンサ読み取り値および生成物水位がそれぞれの閾値に準拠したら、ブロック7326で迂回タイマが増分されてよい。この迂回タイマは、迂回状態が終了され、システム6000と連通している使用地点に分注するために生成水が生産され得る前に、予め定められた値を越えて増分することを必要とされてよい。ブロック7328で、迂回タイマがまだ予め定められた量を越えて増分していない場合、コントローラはブロック7324に戻ってよい。迂回タイマが予め定められた量を過ぎて増分したら、コントローラ6034は、ブロック7312でシステム6000を遷移させて水生産状態に戻してよい。
水生産状態にあるとき、ブロック7330でコントローラ6034によって(例えば、使用地点デバイスから)温水モード要求が受信された場合、コントローラ6034は、ブロック7332で、システム6000を温水生産準備状態に遷移させてよい。ブロック7318、7322で生成物温度および生成物水位がそれぞれの閾値に準拠しており、かつブロック7330で温水要求が受信されていない場合は、浄化水が生産され続けてよい。
他の実施形態では、温水生産準備状態への遷移は自動的であってよい。それらの遷移は、ブロック7316で増分されるタイマの時間蓄積に基づいてよい。ブロック7334でタイマが予想される使用時間よりも多く蓄積している場合、ブロック7332で温水生産準備状態に入ってよい。システム6000が医療システム6004(例えば図3を参照)に浄化水を提供している場合、予想される使用時間は療法時間であってよい。療法時間は、医療システム6004からシステム6000のコントローラ6034に通信されてよく、変更が行われた場合に更新されてよい。タイマが療法時間より上に増分したら、例えば、コントローラ6034は、システム6000を温水生産準備状態に遷移させてよい7332。ブロック7334で、タイマが閾値より上に増分していない場合、コントローラ6034は、ブロック7316に戻り、浄化水の生産を継続してよい。
次いで主に図95の例示的なフローチャート7340を参照すると、温水生産準備状態では、システム6000のいくつかの異なるパラメータの設定点が、ある時間にわたって高温生産設定点に変更されてよい。この時間は、10~20分(例えば、15分)などの予め定められた時間であってよい。一部の実施形態では、各設定点は、その設定点に固有の(可能性としては予め定められた)時間にわたって、各自の高温生産設定点に変更されてよい。種々のパラメータ値のうち特に、圧縮機6064(例えば図3を参照)モータの速度が、例えば、ある時間にわたって温水生産速度に変更されてよい。ある実施形態では、温水生産速度は、通常浄化水生産状態で使用される速度よりも低速であってよい。
図示されるように、ブロック7342で、コントローラ6034は、システム6000を温水生産準備状態に遷移させてよい。コントローラは、ブロック7344で、設定点をそれぞれの温水生産設定点に向かって変更してよい。上述したように、モータ速度は、温水生産モータ速度に向かって変更されてよい。加えて、ブローダウン貯蔵槽充填率は、温水生産ブローダウン貯蔵槽充填率に向かって変更されてよい。生成物温度設定点は、温水生産温度設定点に向かって変更されてよい。変更レートを決定するために、上述の時間が、その時間にわたって発生するフレーム数に変換されてよい。通常生産設定点と温水生産設定点との間の差分が決定されてよい。そして、この差分をフレーム数で割ってフレームごとの変更増分値を得てよい。ブロック7346で、現在のパラメータ値と温水生産設定点との間の差が決定されてよい。ブロック7348で、各設定点の差分が、それぞれのパラメータごとに予め決められた閾値より小さい場合、コントローラ6034は、ブロック7350で次の状態に遷移してよい。これは温水生産状態であってよい。
ブロック7348で、各々の差が、それぞれのパラメータに設定された閾値より大きい場合、コントローラ6034は、ブロック7351で、システム6000内の少なくとも1つの温度センサから受け取られるデータに基づいて微分係数を計算する。例えば、コントローラ6034は、ブロック7351で低圧水蒸気温度センサ6066から受け取られるデータに基づいて微分係数を計算してよい。この微分係数値は、システム6000の温度が望ましくない率で冷めつつあるか、それとも上がりつつあるかの決定を可能にし得る。ブロック7352で微分係数がある範囲の外側にある場合、コントローラ6034は、ブロック7354で少なくとも1つのパラメータの変更レートを調節して(例えば下げて)よい。例えば、生成物温度設定点の変更レートが下げられてよい。変更レートは、設定点ごとに予め定められる範囲内に制限されてよい。ブロック7352で微分係数値が許容可能な範囲内にある場合、またはブロック7354で変更レートが調節された場合、コントローラ6034は、温水生産準備状態に関するタイマが経過したかどうかを確認してよい。ブロック7356でタイマが経過していない場合、コントローラ6034は、ブロック7344で、各パラメータ設定点を各自の温水生産状態目標に向かって変更し続けてよい。ブロック7356でタイマが経過した場合、ブロック7358でエラーが生成されてよい。
ある実施形態では、温水生産状態は、いくつかのモードによって使用されてよい。例えば、温水生産状態は、システム6000と連通している使用地点デバイスまたはシステム(例えば、図3の医療システム6004)に温水を提供するために使用されてよい。温水生産状態は、自己消毒モードで使用されてもよい。このモードでは、高温の水が、予め定められた時間にわたって浄化器6010からシステム6000の様々な流路を通って渡され得る。ある例では、自己消毒モードは、浄化された生成水を搬送するラインと弁を介して直接連通しているラインを通じてのみ、温水を流してよい。具体的には、自己消毒モードは、迂回ラインを通じて、排水路6018に温水を流してよい。
次いで主に図96の例示的なフローチャート7360を参照すると、使用地点温水モードにおいて、ブロック7362で温水生産状態に入ってよい。コントローラ6034(例えば図3を参照)は、ブロック7364でいくつかのコントローラを実行してよい。それらのコントローラは、図94のブロック7314に関して上記で説明されたものと同じであってよいが、異なる目標設定点、利得、フィード・フォワード等が使用されてよい。
ブロック7366でタイマが増分されてよい。ブロック7368で生成物水位が最小値より下に低下した場合、コントローラ6034は、システム6000を待機状態に遷移させてよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック7372でタイマが閾値(例えば、25~40分)より上に増分するまで、使用地点デバイスまたはシステムのための温水を生産し続けてよい。タイマが閾値より上に増分すると、コントローラ6034は、デバイスを待機状態に遷移させてよい。他の実施形態では、コントローラ6034は、コントローラ6034が、使用地点デバイスまたはシステムが自身の消毒動作を完了した旨の使用地点デバイスまたはシステムからの通信を受信すると、システム6000を待機状態に遷移させてよい。
自己消毒モードでは、そして次いで主に図97の例示的なフローチャート7380を参照すると、ブロック7382で高温生産状態に入ってよい。使用地点デバイスまたはシステムへの出口が、ブロック7384で閉じられてよい。システム6000によって生産された温水は、コントローラ6034によって排水路6018に導かれてよい。これが行われてよいのは、自己消毒は、行われる場合、通例、使用地点デバイスまたはシステムがそれ自体の消毒動作を行った後に行われるためである。その結果、使用地点デバイスへのラインはいずれも、使用地点デバイスまたはシステムに出力される温水によってすでに消毒されているはずである。
コントローラ6034(例えば図3を参照)は、ブロック7386でいくつかのコントローラを実行してよい。それらのコントローラは、図94のブロック7314に関して上記で説明されたものと同じであってよいが、異なる目標設定点、利得、フィード・フォワード等が使用されてよい。ブロック7388で、生成物水位が閾値より下に低下した場合、コントローラ6034は、ブロック7390でシステム6000を待機モードに遷移させてよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック7392で、1つまたは複数の生成物温度センサ(例えば、図3の6082A~D)から温度データ信号を受信し、切換弁(例えば、図3の6084)のデューティ・サイクルを確認してよい。ブロック7394で、温度データ信号が、生成物温度が閾値を上回っており、かつ最小量の流れが存在することを示す場合、ブロック7396でタイマが増分されてよい。そうでない場合、コントローラ6034はブロック7386に戻ってよい。最小温度は、ある実施形態では80℃であってよい。最小温度は、温水生産状態の浄化された生成水の目標温度よりも、10~20℃低く定められてもよい。切換弁6084(例えば図3を参照)のデューティ・サイクルは、コントローラ6034が最小量の流れが存在すると判断するために、少なくとも一定の値(例えば、10~20%)であることを必要とされてもよい。タイマが閾値(例えば、25~40分)より上に増分すると、コントローラ6034は、ブロック7390でシステム6000を待機状態に遷移させてよい。
温水生産状態は、例えば1時間またはそれ長いタイムアウトを有してもよく、その後にコントローラ6034がシステム6000を待機に遷移させてよい。このタイムアウトは、システム6000が自己消毒モードにあるか、使用地点温水生産モードにあるかに関係なく使用されてよい。
次いで主に図98の例示的なフローチャート7410を参照すると、待機状態では、システム6000は、ある温度までに保たれて、浄化水の生産に遷移できる状態に保たれてよい。よって、浄化水の生産を開始するために必要とされる時間量が最小にされ得る。待機状態は、使用地点デバイスまたはシステム(例えば、図3の医療システム6004)からのモードまたは状態コマンドを待っている間に、コントローラ6034がシステム6000を遷移させる中間状態であってもよい。
図98に示されるように、ブロック7412で待機状態に入ってよい。待機状態では、圧縮機6064(例えば図3を参照)のモータはオフにされてよく、軸受フィード・ポンプは動作しなくてよい。これらは、ブロック7414でオフにされるかまたは動作不可にされ得る。加えて、浄化器6010への供給源プロポーショニング弁6050A、B(例えば図3を参照)は、浄化器6010内の水位を維持するために通例閉じられてよい。これもブロック7414で行われてよい。ブロック7416で、コントローラ6034は、浄化器6010内の水を目標温度(例えば111℃)に、またはその範囲内に保つように加熱器を制御してよい。コントローラ6034はまた、低圧蒸気温度目標を維持するように通気弁を制御してよい。ブロック7417でタイマが増分されてよい。
ブロック7418で、蒸発器水位が閾値を下回る場合、電子機器ボックス6046への供給源流をゲート制御する冷却弁が閉じられてよい。ブロック7422で、浄化器6010への供給源プロポーショニング弁6050A、Bを開いて、蒸発器水位を目標水位まで上げてよい。これは例えば、図86に関して説明したように行われてよい。ブロック7418で蒸発器が閾値を下回らない場合、ブロック7424でタイマが閾値より上に増分していれば、コントローラ6034は、ブロック7426でシステム6000を次の状態に遷移させてよい。そうでない場合、コントローラはブロック7416に戻ってよい。
タイマの閾値は、使用地点デバイスが医療システム6004(例えば図3を参照)である実施形態では、2回の療法の間の予め定められたダウンタイムの量であってよい。他の実施形態では、コントローラ6034は、タイマに基づいて自動的にシステム6000を遷移させるのではなく、代わりに、コントローラ6034は、使用地点デバイスまたはシステムからモード変更要求を受信したときに遷移させてよい。次の状態は、通常浄化水生産状態であってよい。
次いで図99を参照すると、システム6000内の液位を制御するために実行され得るいくつかの動作を詳細に示す例示的なフローチャート6390が示されている。フローチャート6390によると、液位は、事前に規定された方式で時間と共に意図的に変化させるように制御されてよい。液位を監視する水位感知アセンブリからの出力の中でこの意図的な水位の操作を監視することにより、流量査定が行われ得る。水位感知アセンブリから収集されたデータに意図的な変更が反映されていない場合、閉塞、ポンプの問題、弁作動の問題、または同様の状態が存在し得ると推測されてよく、エラーが生成されてよい。液位は、望まれる場合には、液位の意図的な操作から離れることにより、特定の水位設定になるように追加的に制御されてよい。一部の実施形態では、コントローラ6034(例えば図2を参照)が、予め定められたベースに基づいて意図的な水位変更モードと液位維持モードとを切り替えてよい。
維持すべき液位を含んでいる容積は、水位感知アセンブリを含む貯蔵槽と流体連通していてよい。水位感知アセンブリを含んでいる貯蔵槽は、制御対象の液体容積と流体的に接続され、それに対して側方に配設されてよい。水位感知アセンブリを含む貯蔵槽は、少なくとも浄化器6010の動作の特定の第1の状態の間、貯蔵槽の一部分が、液位値の制御可能範囲または予想範囲内にあるあらゆる点と同じ高さになるように配設されてよい。一部の実施形態では、水位感知アセンブリを備えた貯蔵槽は、側方に配設されてよいが、浄化器6010の動作の特定の第2の状態の間の液位値の予想範囲よりも上に入口を有する。第2の状態の間、水位感知アセンブリが中に配設されている貯蔵槽での容積内の液体は、沸騰または飛散してその予想範囲の外に出て、入口に入り得る。
一部の実施形態では、液位センサは、流体的に接続されている2つの容積内の水位を制御してよい。例えば、液位センサは、センサが位置する第1の容積内の液体体積を直接制御してよく、また第1の容積と流体的に連通している第2の容積内の液位を間接的に制御してよい(例えば、許容可能なまたは予想される動作水位範囲に。必ずしも正確な容積測定水位ではない)。第1の容積は、第2の容積内の液体の許容可能な動作水位範囲より上にある点(例えば、第2の容積から第1の容積への入口)を少なくともいくつか含んでよい。ある動作状態、例えば上記で説明された第1の状態では、予想範囲が異なることがあり、その結果、第2の容積内の液位が少なくとも第1の容積の入口まで上昇する。そのような状況では、液位センサは、第1の容積と第2の容積両方の液位を直接制御してよい。
これは、例えば浄化器6010が始動後に最初に充填される時に行われてよい。
特例の例では、測定される液位は、浄化器6010の蒸発器6060内の液位であってよい。液位感知アセンブリは、ブローダウン貯蔵槽(例えば図12~16、図63、図66を参照)内に位置してよい。代替として、制御される液位は、浄化器6010の凝縮器6076内の液位であってよい。水位感知アセンブリは、生成物貯蔵槽6012(例えば図37を参照)内に位置してよい。他の実施形態では、水位感知アセンブリは、蒸発器貯蔵槽(例えば図59を参照)内に位置してよい。液位センサが2つの液位を、1つは直接、もう1つは間接的に測定する実施形態では、直接感知される液位は、ブローダウン貯蔵槽6014(例えば図2を参照)内の水位であってよい。蒸気室6072(例えば図2を参照)内の水位は、ブローダウン貯蔵槽601内で感知される液位を介して間接的に感知されてよい。
例として、感知された水位が最小閾値より上で始まり、液位を下げるために貯蔵槽への出口が開かれているものとして、フローチャート6390を説明する。図示されるように、システム6000のコントローラ6034(例えば図2を参照)は、ブロック6392で、所定のベースで水位感知アセンブリによって示される水位を確認してよい。これは、周期的な予め設定されたベース(例えば、固定された時間に基づく間隔)であっても、または可能性としては、追加もしくは代替として、予め定められた1つまたは複数の事象(例えば、供給源弁の作動などの弁の作動)の発生に応答したものであってもよい。ブロック6394で、コントローラ6034は、水位が最小水位閾値未満である(または一部の例では閾値以下である)かどうかを判定してよい。図99との関係で説明された閾値は、液位の予想範囲または制御可能範囲の最大液位の百分率として説明されるが、すべての実施形態でそうである必要はない。最小水位または閾値は、一部の特定の実施形態では40~50%の間の値(例えば、47.5%)であってよい。ある他の実施形態では、最小水位値は、30~40%の間(例えば、35%)であってよい。
水位が最小閾値であるかそれより下である場合、水位感知アセンブリを含んでいる貯蔵槽からの出口弁が、ブロック6396でコントローラ6034によって閉状態に作動されてよい。コントローラ6034は、ブロック6396で目標水位も設定してよい。目標水位は、例えば最小水位に設定されてよい。コントローラ6034は、ブロック6398で、所定のベースで水位を確認してよい。
ブロック6400で目標が最小目標に等しいかまたはそれより大きいが、最大目標未満である場合、目標は、ブロック6402でコントローラ6034によって調節されてよい。最大目標は、ある例では、貯蔵槽容積の90%~100%の間(例えば、95%)であってよい。この例では、目標は式に従って上方に調節される。示されている具体的な式は、新しい目標を以下に等しく設定する。
Targetcurrent*t*rate
ここで、Targetcurrentは現在の目標値であり、「t」は、次の水位感知アセンブリ水位確認までの時間量であり、rateは、水位感知アセンブリを含んでいる貯蔵槽に移送する単位時間当たりの液体の所望量である。この率は、事前に設定されても、またはシステム6000の現在の状態(例えば、待機、水生産、消毒等)に応じて変動してもよい。ブローダウン貯蔵槽の文脈では、この率は、1つまたは複数の供給源入力弁のデューティ・サイクルを変更することによって変動され得る濃縮物生産率であってよい。よって、この率は、浄化器6010の供給源入力に入る原流体の量を決定し得る。コントローラ6034によって実行される流体入力制御ループ(例えば図100~101Cを参照)が、それら弁の作動を調節してよい。
コントローラ6034は、ブロック6404で、所定のベースで水位センサ・アセンブリからの水位を確認してよい。ブロック6406で水位が最大水位よりも大きいかまたはそれと等しい場合、貯蔵槽への出口弁が開かれてよく、ブロック6408で目標が下方に調節されてよい。この例では、目標水位は、ブロック6408でコントローラ6034によって最小水位に設定されてよい。使用される最大水位は、最大の目標水位と等しいかまたはそれより下であってよい。最大水位は、50~60%の間(例えば、52.5%)または45~55%の間(例えば、50%)であってよい。代替として、最大水位は、最小閾値よりも4~20パーセント・ポイントの間大きくてよい。
ブロック6410で、フローチャート6390のブロック6392~6408が予め定められた回数繰り返されていない場合、フローチャート6390はブロック6392に戻り、繰り返してよい。この繰り返しは、制御されている液体の水位の周期的な上昇と低下を確立し得る。この周期的な上昇と低下は、時間と共にプロットしたときに一般に鋸歯になる性質の波形を作り出し得る。ブローダウン貯蔵槽6014の文脈におけるこの波形の周期と形状は、流体入力コマンドによって作り出される濃縮物生産率に依存し得る。一部の実施形態では、予め定められた反復回数は、1回の反復であってよい。ブロック6410でブロック6392~6408が少なくとも予め定められた回数繰り返されている場合、コントローラ6034は、ブロック6412で、予想されるパターン(例えば、鋸歯状の上昇と低下)があるか確認してよい。波形が存在すると仮定すると、波形の形状と周期が、現在の動作パラメータ(例えば、濃縮物生産)に予想される公称波形に照らして確認されてもよい。公称波形は、経験的に決定されてよい。ブロック6414でパターンが予想されたように検出された場合、フローチャート6390はブロック6392に戻り、繰り返してよい。ブロック6414でパターンが存在しないと判定される場合、コントローラ6034は、ブロック6416でエラーを生成してよい。
一部の実施形態では、追加的なロジックを用いて、例えば特定のシナリオでブローダウン貯蔵槽6014が排水するのを防止してよい。コントローラ6034は、例えば、ブローダウン貯蔵槽6014の充填水位がある量未満である場合、排水弁を開くことを禁止してよい。ブローダウン貯蔵槽6014が空またはほぼ空である場合、ブローダウン貯蔵槽6014の排水弁は、開くことを禁止されてよい。加えて、コントローラ6034は、蒸気室6072内の圧力(例えば、図2のセンサ6066からの信号から決定される)が所定の値より下である場合、ブローダウン貯蔵槽6014の排水弁が開くことを防止してよい。同様に、圧力が所定の値を上回り、ブローダウン貯蔵槽6014内の水位が予め定められた制限値を上回る(例えば、貯蔵槽が満液になっている)場合、コントローラ6034は、制御ループを無効にし、ブローダウン貯蔵槽6014のための排水弁を開位置に作動させてよい。
コントローラ6034はまた、例えばブローダウン貯蔵槽6014への排水弁が開位置にあった時間量を追跡してよい。ブローダウン貯蔵槽6014への排水弁が予め定められた時間を超えて開いたままになっている場合、ブロック6416でエラーが生成されてよい。予め定められた時間量は、例えば2~7分の間(例えば、5分)であってよい。コントローラ6034はまた、貯蔵槽が第2の予め定められた時間量を超えて排水している場合に通知を生成してよい。第2の所定の時間量は、第1の時間量未満であってよい。一部の実施形態では、第2の所定の時間量は、1~3分の間(例えば、2分)であってよい。
コントローラ6034はまた、ブローダウン貯蔵槽6014などの貯蔵槽が満杯になるのにかかる時間量を追跡してもよい。例えば、ブローダウン貯蔵槽6014の排水弁が閉じられ、ブローダウン貯蔵槽6014内の水位が所定の時間制限値を超えて目標水位よりも下である場合、ブロック6416でエラーが生成されてよい。予め定められた充填時間量は、例えば5~15分の間(例えば、10分)であってよい。代替として、予め定められた充填時間量は、第1の予め定められた排水時間量の少なくとも2倍であってよい。コントローラ6034は、システム6000がある特定の動作状態にあるときにのみ、この追加の充填時間があるか監視すればよい。例えば、(例えば、医療システム6004の消毒のための)温水生産に向けた開始状態の間、コントローラ6034は、予め定められた充填時間量を超えた場合、エラーを生成しなくてよい。代替として、第1の予め定められた充填時間量より大きい第2の予め定められた充填時間量が、そのような動作状態において用いられてよい。ブローダウン貯蔵槽の水位センサ6074が、最大充填水位として指定された所定の値より大きい値を戻した場合、コントローラ6034は、浄化器6010に流体を供給する供給源弁を閉状態に作動させてよい。
次いで図100~101Cを参照すると、例示的な制御システムを詳細に示すいくつかの制御図6420、7020が示されている。これらの制御システムは、複数のプロセス流れ熱交換器6008A、B(例えば図3を参照)を通る入力原流体の流量を変更することにより、システム6000内の1つまたは複数のプロセス流れの温度を、それぞれの目標温度または温度範囲に制御するために使用されてよい。コントローラ6034(例えば図2を参照)は、複数の熱交換器6008A、Bを出る少なくとも1つのプロセス流れの温度データを収集し、そのデータを使用して、入って来る原液の質量流量または合計量を熱交換器6008A、Bの間で分割してよい。入力される原流体は浄化器6010の出力流れよりも冷たいので、熱交換器6008A、Bを通って流れる入力原流体の量を増すと、熱交換器6008A、Bを出るプロセス流れの温度が低くなる。
これらの制御図6420、7020は、例えば、医療システム6004などの行先システムのための浄化された生成水を生産するシステム6000(例えば図3を参照)内で実装されてよい。行先システムが温度要求を生成してよく、それがシステム6000から出力される生成物プロセス流れの目標温度または温度範囲として提供され、または、この目標温度は、例えば入って来る原流体の温度測定に応じて、コントローラ6034によって決定されてもよい(例えば図129を参照)。生成水は、生成物およびブローダウン熱交換器6008A、B(例えば図6~9または図56および57を参照)を通る原水の流量を変更することにより、目標温度または温度範囲に制御されてよい。一部の例では、浄化器6010を出るブローダウンの温度も同じようにして目標温度に制御して、熱がシステム6000によって効率的に回収されるようにし、全体的な電力消費を下げてよい。
示される制御図6420、7020は各々、流体入力制御システムまたはループ6422および流れ分割制御システムまたはループ6424を含んでいる。流体入力制御ループ6422は、熱交換器6008A、Bを通過して浄化器6010に入る原水の合計量を制御してよい。これを行うために、流体入力制御ループ6422は、供給源入力弁が所与の時間間隔にわたって開状態にある合計または蓄積時間量を調節してよい。流れ分割制御システムまたはループ6424は、熱交換器6008A、Bの各々を通って導かれる原水の割合を制御してよい。言い換えると、流れ分割制御ループ6424は、個々の供給源入力弁の各々に割り当てられるべき開状態時間の合計量の割合(流体入力制御ループ6422によって出力される)を制御してよい。
特に図100の流体入力制御ループ6422を参照すると、設定点は、浄化器6010の蒸気室6072内の目標ブローダウン水位に少なくとも部分的に基づいて確立されてよい。目標水位計算器6426が、上記で図99との関連で説明され、または下記で図104との関連で説明されるのと同様にして、目標ブローダウン水位を決定してよい。この目標水位は加算器6428に渡されてよい。ブローダウン水位センサ6074から提供されるデータから決定される現在のブローダウン水位も、加算器6428に提供されてよい。
加算器6428を含む、本明細書に記載される加算器は、自身の様々な入力を組み合わせて出力にし、本明細書のあらゆる箇所における語「加算器」の使用は、加算だけが行われなければならないことを意味すると解釈すべきではない。
加算器6428において、現在のブローダウン水位と目標ブローダウン水位との差が求められてよい。この出力またはエラー値は、供給源デューティ・サイクル・コマンド6432を出力するPIDコントローラ6430に渡されてよい。供給源デューティ・サイクル・コマンド6432は、システム6000への原流体の総流量または合計流量を調節してよい。PIDコントローラ6430の比例項、積分項、微分項に使用される利得は実施形態に応じて異なってよく、少なくとも1つは場合によってはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)ことに留意すべきである。
一部の実施形態では、流体入力制御ループ6422は、加熱器制御ループ(図100には図示せず)からデータを受け取ってよい。例えば、流体制御ループ6422は、加熱要素6054に対して発行されたデューティ・サイクル・コマンドを受け取ってよい。加熱要素デューティ・サイクル・コマンドに応じて、流体制御ループ6422は、その出力を調節してよい。加熱要素デューティ・サイクルが所定の閾値を上回る場合、供給源デューティ・サイクル・コマンド6432が減衰されてよい。例えば、加熱要素デューティ・サイクルが所定の閾値(例えば、100%のデューティ・サイクル)を上回る場合、供給源デューティ・サイクル・コマンド6432は、ゼロまたは流体入力制御ループ6422から生成される供給源デューティ・サイクル・コマンド6432の何分の1かに設定されてよい。これは、浄化器6010の蒸発器6060の急冷を回避する助けとなり得る。代替または追加として、加熱器デューティ・サイクル・コマンドが大きくなるほど、圧縮機速度が上方に増分されてよい。
流れ分割制御システム6424を参照すると、設定点は、医療システム6004から提供される温度要求に少なくとも部分的に基づいて確立されてよい。この温度要求は、医療システム6004の動作モードまたは状態に応じて異なってよい。医療システム6004は、第1の動作モードである低温動作モードと、第2の動作モードである高温動作モードとを有してよい。低温モードは、正常な人体温度の前後またはやや下(例えば、20~30℃)の温度要求を生成する療法モードであってよい。高温モードは、医療システム6004の対象構成要素の消毒を生じさせるのに十分な温度の温度要求を生成する消毒モードであってよい。高温モードは、システム6000の自己消毒のために使用されてもよい。
消毒モード温度要求は、送出される生成水の意図される接触時間に依存してよく、少なくとも例えば60℃であるが、沸点よりも下(例えば、96℃)であってよい。代替として、行先システムは、具体的な温度設定点を送る代わりに、システム6000に対する生産モードを設定してよい。システム6000は、そのモードに対して定義された設定点または範囲に温度を制御してよい。システム6000はまた、その特定のモードでコントローラ6034によって使用される状態に対して定義された設定点または範囲に温度を制御してもよい。様々なモードおよび状態が、本明細書の他個所に詳しく説明される。同じ供給源6002(例えば図3を参照)が、低温度モードと高温モードで使用されてよい。この供給源は、温度が制御されない流体供給源であってよい。ある実施形態では、システム6000は任意で、特に高温モードにおいて温水供給源(例えば、住宅用温水タンク)から取り込んでもよい。
温度要求は、生成物出力センサ6082Eによって提供されたデータから決定された生成物または凝縮物出力温度と共に、加算器6436に渡されてよく、そこで両者の差が決定される。加算器6436の出力は、次いで出力を生成するために温度PIDコントローラ6438に渡されてよい。PIDコントローラ6438の比例項、積分項、および微分項に関連する利得は、実施形態に応じて異なってよいことに留意すべきである。供給源PIDコントローラ6430(および本明細書に記載されるすべての他のPIDコントローラ)と同様に、このPIDコントローラに関する利得の少なくとも1つはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)。
少なくとも1つの擾乱モニタ6440も、一部の実施形態に含まれてよい。擾乱モニタは、監視されている擾乱に関係するデータを、フィード・フォワード・コントローラ6442に提供してよい。フィード・フォワード・コントローラ6442は、加算器6444に渡される擾乱補償出力を生成してよい。複数の擾乱が監視される場合、各擾乱は、それ自体のフィード・フォワード・コントローラに関連付けられてよい。複数のフィード・フォワード・コントローラからの複数の補償出力は、組み合わされた補償出力が加算器6444に提供される前に、フィード・フォワード加算器(図示せず)内で組み合わされてよい。代替として、フィード・フォワード・コントローラ6442は、熱交換器コマンドがどのようなものであるべきかの大まかな推定に基づいてよい。この大まかな推定は、経験的に決定されてよい。そのような場合、フィード・フォワード・コントローラ6442は、一定の条件下で目標温度に達するために流れ分割制御システム6424がより迅速に調節を行うことを可能にしてよい。例えば、そのようなフィード・フォワード項は、流れ分割制御システム6424に、始動後に所望の温度設定点を迅速に実現させるのを助け得る。
加算器6444において、温度PIDコントローラ6438の出力と擾乱補償出力とが共に加算されて、熱交換器コマンド6446を生成してよい。次いで、熱交換器(HX)コマンド6446を使用して、熱交換器6008A、Bの各々を通って流れることになる、入って来る原水の量を算出してよい。この例示的実施形態では、熱交換器コマンド6446は、生成物生成器6448内で供給源デューティ・サイクル・コマンド6432と乗算されてよい。その結果得られる積は、ブローダウン熱交換器コマンド6450(図100では戻りHXとして参照される)として使用されてよい。ブローダウン熱交換器コマンド6450を、加算器6452内で元の供給源デューティ・サイクル・コマンドから減算して、生成物熱交換器コマンド6454を得てもよい。ブローダウンおよび生成物熱交換器コマンド6450、6454は、それぞれブローダウン・プロポーショング弁6050Bおよび生成物プロポーショング弁6050Aを制御するために使用されてよい。このプロポーショングを通じて、医療システム6004のために生成され、生成物熱交換器6008Aを出る生成水の温度が、温度要求に合わせて制御され得る。生成物熱交換器を通って流れている生成水がないときは、すべての原水がブローダウン熱交換器を通して送られてよい。代替として、一部の実施形態では、原水のうち小さい比率が、生成物熱交換器6008Aを通って流れ続けてよい。
次いで図101A~Cに示される例示的な制御図7020を参照すると、流体入力制御ループ6422は、多モード制御ループであってよい。そのような実施形態では、流体入力制御ループ6422は、供給源デューティ・サイクル・コマンドについて複数の仮値を出力してよい。これらの値を次いで使用して、単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050を決定してよい。この単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050は、仮値のうち2つ以上からなる混合コマンドであってよい。そのような混合コマンドが使用される場合、単一の供給源デューティ・サイクル・コマンドへの各仮コマンドの寄与が重み付けされてよい。例えば、第1の仮コマンドの30%を第2の仮コマンドの70%に足して、単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050に到達してよい。割合は、動作状態またはモードの変化、センサ・データ、使用地点システムからの通信等に基づいて、動作中に変更されてよい。システム6000のコントローラ6034は、仮コマンドの1つを単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050として使用してもよく、その他の仮コマンドはいずれも、単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050に影響を与えない。言い換えると、1つの仮コマンドの100%とその他のコマンドのゼロ%とを共に足して、単一の供給源デューティ・サイクル・コマンド7050を生成してよい。
ある実施形態では、仮供給源コマンド・デューティ・サイクルの数は、浄化器6010が浄化水を生成し得るモードまたは状態の数に等しくてよい。例えば、コントローラ6034は、高温モード(例えば、医療システム6004またはシステム6000自体の消毒のため)、および通常モードで浄化水を生成し得る。そのような実施形態では、図101Aに示されるように、流体入力制御ループ6422は、それら生産モードの各々について仮値を出力してよい。図101Aとの関係では2つが説明されるが、他の実施形態にはより多くの数の仮コマンドが生成されてよい。
図示されるように、流体入力制御ループ6422に対する設定点または供給源デューティ・サイクル・コマンド7050は、浄化器6010からの目標ブローダウン率に部分的に基づいて確立されてよい。目標率計算器7022が、目標ブローダウン率を決定してよい(図104との関係でさらに説明される)。他の実施形態では、目標率は予め定められた値であってよい。この目標率は、加算器7023に渡されてよい。ブローダウン水位センサ6074から提供されるデータから決定される現在のブローダウン率7024も、加算器7023に提供されてよい(図102~103との関係でさらに説明される)。加算器7023において、現在のブローダウン率7024と目標ブローダウン率との間の差が求められてよい。この出力またはエラー値は、PIDコントローラ7025に渡されてよく、PIDコントローラ7025は、第1の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドを加算器7026に出力する。PIDコントローラ7025の比例項、積分項、微分項に使用される利得は実施形態に応じて異なってよく、少なくとも1つは場合によってはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)ことに留意すべきである。
一部の実施形態では、PIDコントローラ7025は、第1の仮デューティ・サイクル・コマンドを加算器7026に渡す前に、フィード・フォワード項に基づいてその出力値を変更してよい。このフィード・フォワード項は、ブローダウン熱交換器6008Bを通過するブローダウンから熱を回収するために事前に割り当てられる供給源デューティ・サイクル・コマンドの量に基づいてよい。例えば、供給源ブローダウン・プロポーショニング弁6050Bに対する事前に割り当てられた供給源デューティ・サイクル・コマンドを、PIDコントローラ7025の出力値から減算してよく、その結果が加算器7026に渡されてよい。一部の実施形態では、ブローダウン熱交換器6008Bを通って流れるための最小量の入って来る原水が必要とされてよく、ブローダウン温度は、ブローダウン熱交換器6008Bを通って流れる原水の量を変更することにより、予め定められた範囲に制御されてよい(例えば図132を参照)。フィード・フォワード項は、ブローダウン熱交換器6008Bを通る最小量の供給源流を保証するために、PIDコントローラ7025によって生成される供給源デューティ・サイクル・コマンドの一部分を事前に割り当ててよく、所望の温度への制御を実現するためにある量のデューティ・サイクルを割り振ってよい。電子機器ボックス6064(例えば図3を参照)が、ブローダウン熱交換器6008Bに導かれる入って来る原水によって冷却され得る場合(例えば図131を参照)、フィード・フォワード項は、この目的のために、入って来る原水の一部分を同様に事前に割り当ててよい。
ある実施形態では、図101Aに示されるように、流体入力制御ループ6422は、第2の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドも生成してよい。この第2の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドは、温水生産のための目標ブローダウン率に部分的に基づいてよい。目標温水生産ブローダウン率計算器7052が、目標率を決定してよい。代替として、このモードのための目標ブローダウン率は、予め定められた値であってよい。この目標率は、加算器7054に渡されてよい。現在のブローダウン率7024も加算器7054に提供されてよい。加算器7054において、現在のブローダウン率と目標との間の差が求められてよい。この出力またはエラー値は、出力を加算器7058に提供する高温生産PIDコントローラ7056に渡されてよい。高温生産PIDコントローラ7056の比例項、積分項、および微分項に使用される利得は実施形態に応じて異なってよく、少なくとも1つは場合によってはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)ことに留意すべきである。
第2の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドは、温水生産時の蒸発器の目標水位に部分的に基づいてもよい。蒸発器目標水位7060は、ある実施形態では予め定められた値であってよい。この目標水位は加算器7064に渡されてよい。蒸発器水位センサ6073(例えば図3を参照)から提供されるデータから決定される現在の蒸発器水位7062も、加算器7064に提供されてよい。加算器7064において、現在の蒸発器水位7062と目標水位7060との差が求められてよい。この出力またはエラー値は、出力を加算器7058に提供する蒸発器コントローラ7066に渡されてよい。加算器7058は、蒸発器コントローラ7066の出力と、高温生産PIDコントローラ7056の出力とを組み合わせて第2の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドとしてよい。このコマンドは加算器7036に渡されてよい。
一部の実施形態では、蒸発器コントローラ7066は、PIDコントローラであってよい。蒸発器コントローラ7066の比例項、積分項、微分項に使用される利得は実施形態に応じて異なってよく、少なくとも1つは場合によってはゼロに設定されてよいことに留意すべきである。蒸発器コントローラ7066は、主として微分コントローラであってよい。一部の実施形態では、蒸発器コントローラ7066は、P項に対する利得がD項の利得よりも大幅に小さい(例えば、1~2桁またはそれ以上)PDコントローラであってよい。蒸発器水位の目標水位は、第1の仮供給源デューティ・サイクル・コマンド(図示せず)を生成するためにも、すぐ上で説明されたように同様に使用されてよい。
一部の実施形態では、流体入力制御ループ6422は、加熱器制御ループからもデータを受け取ってよい。例えば、流体制御ループ6422は、目標サンプ温度7028および現在のサンプ温度7030を受け取り、それらを、それらの値の差分を決定する加算器7032に供給してよい。目標サンプ温度7028の値、現在のサンプ温度7030、および/または差分に応じて、流体制御ループ6422はその出力を調節してよい。調節を加えるかどうかの判定は、例えば図105A、Bとの関係で説明したように、コントローラ6034によって行われてよい。調節を行う場合、サンプ調節器コントローラ7034が、加算器7032からの入力に基づいて調節出力を生成してよい。サンプ調節器コントローラ7034はPIDループであってよい。実施形態に応じて、PIDループの項の1つまたは複数に対する利得は、ゼロに設定されてよい。例えば、サンプ調節器コントローラ7034は、積分項および微分項の利得をゼロに設定してよい。そのような実施形態では、サンプ調節器コントローラ7034は、Pコントローラとして振舞ってよい。サンプ調節器コントローラ7034からの出力は、2つの加算器7036、7026に提供されてよい。
加えて、一部の実施形態では、流体入力制御ループ6422は、圧縮機モータ制御ループからもデータを受け取ってよい。例えば、流体制御ループ6422は、目標低圧蒸気温度7038および現在の低圧蒸気温度7040を受け取ってよい。これらの値は、その値間の差分を決定する加算器7042に供給されてよい。目標低圧蒸気温度7038、現在の低圧蒸気温度7040、および/または差分の値に応じて、流体制御ループ6422はその出力を調節してよい。調節を加えるかどうかの判定は、例えば図105A、Bとの関係で説明したように、コントローラ6034によって行われてよい。調節を行う場合、低圧蒸気調節器コントローラ7044が、加算器7042からの入力に基づいて調節出力を生成してよい。低圧蒸気調節器コントローラ7044はPIDループであってよい。実施形態に応じて、PIDループの項の1つまたは複数に対する利得はゼロに設定されてよい。例えば、低圧蒸気調節器コントローラ7044は、積分項および微分項の利得をゼロに設定してよい。そのような実施形態では、低圧蒸気調節器コントローラ7044は、Pコントローラとして振舞ってよい。低圧蒸気調節器コントローラ7044からの出力は、2つの加算器7036、7026に提供されてよい。サンプ調節器コントローラ7034および低圧蒸気調節器コントローラ7044からの任意の調節を使用して、それぞれ加算器7026および7036において第1および第2の仮デューティ・サイクル・コマンドを変更してよい。調節が行われた場合にはその後に、仮デューティ・サイクル・コマンドがスライダ7048に提供されてよい。
スライダ7048は、供給源入力制御ループ6422から出力された供給源デューティ・サイクル・コマンド7050を、供給源入力制御ループ6422によって生成された異なる仮供給源コマンド同士の混合にすることを可能にしてよい。スライダ7048はまた、仮供給源デューティ・サイクル・コマンドの1つが無視されることも可能にしてよい。
例えば、システム6000が高温浄化水生産モードまたは状態にあるとき、第1の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドは、供給源デューティ・サイクル・コマンド7050に対してなんらかの影響を有するとしてもほとんど有さなくてよい。同様に、システム6000が通常浄化水生産モードまたは状態にあるとき、第2の仮供給源デューティ・サイクル・コマンドは、供給源デューティ・サイクル・コマンド7050に対してなんらかの影響を有するとしてもほとんど有さなくてよい。2つのモードまたは状態間の遷移中、スライダ7048は、純粋にまたは主として仮デューティ・サイクル・コマンドのうち一方から、純粋にまたは主として仮デューティ・サイクル・コマンドのうち他方へと、コマンドをゆっくり調節してよい。この調節は、例えば、フレーム当たりの予め定められた増分量に基づいてよい。同様のスライダ7018(図101Cを参照)が、生成物熱交換器6008Aに対する仮供給源プロポーショニング・コマンドのために使用されてよい。
高温モードまたは状態についての仮供給源コマンドと、通常モードまたは状態についての仮供給源コマンドの例を使用すると、コントローラ6034は、スライダ7048が使用するための高温比率および通常比率を決定してよい。次いで、仮供給源コマンドにそれぞれの比率を乗算し、その後足し合わせて、供給源デューティ・サイクル・コマンド7050を決定してよい。通常モードにあるとき、高温モード比率はゼロであってよい。高温モードにあるとき、通常モード比率はゼロであってよい。一方のモードから他方への遷移中、新しいモードの比率は、変更レート制限に従って増分されてよく、古いモードの比率は、その制限に従って減分されてよい。これは、一部の例では、新しいモードの比率が100%まで増分され、かつ古いモードの比率が0%まで減分されるまで、継続してよい。
流れ分割制御システム6424を参照すると、設定点は、少なくとも部分的に、医療システム6004などの使用地点システムから提供される温度要求または生産モード設定に基づいて確立されてよい。この温度要求または生産モード設定は、医療システム6004の動作モードまたは状態に応じて異なってよい。システム6000のコントローラ6034は、温度要求または生産モード設定7065から目標温度7068を決定してよい。目標温度は、ある例では、図129との関係で説明されたように決定されてもよい。
ブロック7069で、現在システム6000が通常水生産モードにある場合、目標温度7068が、生成物出力センサ(例えば、図3のセンサ6082A~Dのうちの1つまたは複数の)によって提供されたデータから決定された生成物または凝縮物出力温度7070と共に、加算器7072に渡されてよく、そこで両者の差が決定される。加算器7072の出力は、次いで出力を生成するために温度PIDコントローラ7074に渡されてよい。温度PIDコントローラ7074の比例項、積分項、および微分項に関連する利得は、実施形態に応じて異なってよいことに留意すべきである。温度PIDコントローラ7074に関する利得の少なくとも1つはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)。
温度PIDコントローラ7074の出力は、生成物熱交換器コマンド7078を生成するために制限器7076において最小値および最大値に制限されてよい。ブロック7080で、システム6000が通常生産モードまたは状態にある場合、生成物熱交換器コマンドが、加算器7082において合計供給源デューティ・サイクル・コマンド7050から減算されてよい。供給源デューティ・サイクル・コマンド7050または指令された供給源流の残りの部分は、ブローダウン熱交換器コマンド7084に割り当てられてよい。加算器7082の出力は、ブローダウン熱交換器コマンド7084として設定される前に、制限器7086によって最小値および最大値に制限されてよい。
一部の実施形態では、図101Cに示されるように、いくらかの量の供給源デューティ・サイクル・コマンドが、ブローダウン熱交換器6008Bのために事前に割り当てられてよい。これは、特に、より多くの熱の回収と、システム6000内の電子機器ボックス6046のより効率的な冷却を可能にし得る。さらなる説明が上記でおよび図132との関連で提供される。この事前に割り当てられたコマンドは、ブロック7083で加算器7082の出力に加算されてよい。ブロック7083の出力は、ブローダウン熱交換器コマンド7084として設定される前に、制限器7086によって最小値および最大値に制限されてよい。
システム6000が温水生産モードまたは状態にある場合、全供給源コマンド・デューティ・サイクル7050または指令された供給源流が、(制限器7086による制限の後に)ブローダウン熱交換器コマンド7084に割り当てられてよい。生成物熱交換器コマンド7078は、供給源入力制御ループ6422とは独立していてよい。高温生産モードまたは状態における生成物熱交換器コマンド7078に対する制限器7077は、生成物熱交換器コマンドを低い値(例えば、5%未満、一部の実施形態では2%のデューティ・サイクル)に制限して、(供給源入力制御ループ6422によって要求されるものに加えて)追加される入って来る原流体が、ブローダウン率の制御に対して問題となる影響を及ぼさないようにしてよい。
一部の実施形態では、図101Cに示されるように、目標温度7071が、生成物または凝縮物出力温度7070と共に、加算器7073に渡されてよく、そこで両者の差が決定される。加算器7073の出力は、次いで出力を生成するために高温度PIDコントローラ7075に渡されてよい。高温度PIDコントローラ7075の比例項、積分項、および微分項に関連する利得は、実施形態に応じて異なってよいことに留意すべきである。
高温度PIDコントローラ7075に関する利得の少なくとも1つはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)。高温生産モードまたは状態における生成物熱交換器コマンド7078に対する制限器7077は、生成物熱交換器コマンドを上記で説明されたのと同様に制限してよい。図101Aとの関係で説明されたもののようなスライダ7081を使用して、システム6000が通常温度水生産状態から温水温度生産状態に移行する際に、生成物熱交換器コマンド7082の滑らかな遷移を容易にしてよい。
ブローダウンおよび生成物熱交換器コマンド7078、7084は、それぞれブローダウン・プロポーショング弁6050Bおよび生成物プロポーショング弁6050A(例えば図3を参照)を制御するために使用されてよい。このプロポーショングを通じて、医療システム6004のために生成され、生成物熱交換器6008Aを出る生成水の温度が、温度目標に制御され得る。
次いで図102を参照すると、貯蔵槽の充填率を決定し、貯蔵槽への出口弁を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャート6820が示されている。ある実施形態では、貯蔵槽は、システム6000のブローダウン貯蔵槽6014(例えば図3を参照)であってよい。フローチャート6820は、貯蔵槽が排水を終えた直後に、感知された貯蔵槽水位が最小水位で開始するものとして説明される。
図示されるように、ブロック6822で、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、最小水位値を現在の水位値として設定してよい。水位値は、貯蔵槽がブローダウン貯蔵槽6014である場合、ブローダウン水位センサ6074などの貯蔵槽水位センサから読み出されてよい。ブロック6824で、コントローラ6034は、貯蔵槽内の液位を確認してよい。これは、所定のベースで、例えば、毎秒または何秒かごとに、行われてよい。ブロック6826で、液位がブロック6822で設定された最小値より下である場合、フローチャート6820はブロック6822に戻り、最小値を現在の水位として設定してよい。ブロック6826で水位が最小水位より上である場合、ブロック6828でタイマが増分されてよい。ブロック6830で、タイマが閾値より上に増分していない場合、コントローラ6034は、液位の確認を続け、ブロック6824に戻ってよい。ブロック6830で、タイマが閾値より上に増分している場合、コントローラ6034は、ブロック6832で貯蔵槽の充填率を決定してよい。実施形態に応じて、閾値は、予め定められてよく、0.025~2秒またはその前後(例えば、0.5秒)であってよい。率の決定は、以前の液位に関係する値と、貯蔵槽内の現在の液位との間の差分を決定することによって行われてよい。この差分は、次いで、以前の液位値が収集されてから経過した時間を使用して、率に変換されてよい。充填率値は、ゼロより下に低下することを禁止されてよい。充填率値がゼロ未満になった場合、充填率値はゼロにリセットされてよい。充填率は、ブロック6834でフィルタに渡されてよい。フィルタはロー・パス・フィルタであってよい。
ブロック6836で、貯蔵槽が充填中であり、かつブロック6838で、貯蔵槽の充填率が最大充填値より大きいかまたはそれと等しい場合、貯蔵槽の出口弁がブロック6840で開かれてよい。貯蔵槽は、次いで排水されてよい。流入供給源弁は、貯蔵槽への出口が開いている場合、閉じられてよい。システムが温水を生成中の場合、生成物熱交換器を通じて浄化器6010への入って来る原水の流れを制御する弁は、閉じられるように指令されてよい。代わりに、弁は、10%未満(例えば、2%または5%またはそれ未満)であってよい、低いデューティ・サイクルで開かれてよい。最大の充填値は、上記で図99との関連で上記で説明された最大閾値と同じであってよい。貯蔵槽が排水するのに伴い、貯蔵槽の水位が、ブロック6842で所定のベースで確認されてよい。
ブロック6836で、貯蔵槽が排水中であり、かつブロック6844で貯蔵槽水位が最小水位より上である場合、貯蔵槽の水位が、ブロック6845で所定のベースで確認されてよい。ブロック6836で、貯蔵槽が排水中であり、かつブロック6844で貯蔵槽水位が最小水位より下であるかまたは最小水位である場合、ブロック6846で出口弁が閉じられてよい。貯蔵槽は、次いで充填を開始してよい。最小水位は、図99との関係で説明された最小閾値の値のいずれかに設定されてよい。また、ブロック6846で充填周期カウンタが増分されてよい。この充填周期カウンタは、発生した充填と排水の反復の回数を追跡してよい。コントローラ6034は、システム6000によって生産された任意の水が使用地点に進むことを許される前に、このカウンタが少なくとも一定の回数に達していることを要求してよい。加えて、図101A~Cとの関係で説明されたものなどの制御論理は、カウンタが一定回数蓄積するまでは使用されなくてよい。
一部の実施形態では、貯蔵槽の充填および排水の間、貯蔵槽水位がほぼ空の閾値(例えば、5~10%)より下まで減った場合、出口弁は、コントローラ6034によって閉じられるように指令されてよい。これは、水蒸気および高温蒸気が、貯蔵槽の出口を通って浄化器6010を出るのを防止し得る。加えて、一部の実施形態では、出口は、浄化器6010内の圧力が予め定められた値より下に低下した場合、コントローラ6034によって閉じられるように指令されてよい。これは、圧力センサからのデータ信号を分析することにより、コントローラ6034によって決定されてよい。代替として、これは、例えば、低圧水蒸気温度センサ6066から受信される温度データ信号を分析することによって決定されてよい。そのような実施形態では、それよりも下で出口が閉じられ得る温度は、104℃であってよい。一部の例では、コントローラ6034は、貯蔵槽が充填中または排水中である合計時間を監視してよい。貯蔵槽が充填中または排水中のいずれかである間に経過した時間が閾値を超える場合、エラーが生成されてよい。一部の実施形態では、第1の閾値を超えた後に通知が生成されてよく、第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えた後にエラーが生成されてよい。通知は、一部の実施形態では、使用地点デバイスのユーザ・インターフェースに表示されてよい。動作は、通知が生成された後に継続することを許されてよい。
ある実施形態では、そして次いで主に図103の例示的なフローチャート6850を参照すると、充填率値は、一定の状況下で調節されてよい。例えば、コントローラ6034(例えば図3を参照)が、排水に予想よりも長い時間がかかっていると判定し、センサ・データが、貯蔵槽から流体を追い出すために浄化器6010(例えば図3を参照)内に十分な圧力があるべきであることを示す場合、充填率が調節されてよい。例えば、コントローラ6034は、充填率を、貯蔵槽が排水可能でなくなる高い値に調節してよい。
図示されるように、システム6000のコントローラ6034は、ブロック6852で貯蔵槽が排水している時間を監視してよい。ブロック6854で、タイマが閾値を下回る場合、システム6000の動作は、ブロック6856で通常通り継続してよい。ブロック6854で、タイマが閾値より上に増分している場合、システム6000の動作は、ブロック6858で水蒸気温度の読み取り値が最小閾値(例えば、104℃)より下であれば、ブロック6856で通常通り継続してよい。ブロック6858で水蒸気温度が最小閾値を上回る場合、充填率がブロック6860で調節されてよい。充填率は、貯蔵槽が排水することが不可能になり得る充填率推定値に調節されてよい。この充填率は、予め定められてよく、ある実施形態ではモードまたは状態に固有であってよい。例えば、通常モードでは、充填率推定値は、1分当たり250mlに設定されてよい。高温生成水生産モードでは、充填率推定値は、通常動作の充填率推定値(例えば、1分当たり80ml)の25~35%に設定されてよい。充填率推定値は、実施形態に応じて異なってよく、経験的に決定されてよい。一部の実施形態では、ブロック6860における予め定められた充填率推定値は、数式の出力であってよい。例えば、推定される予め定められた充填率は、目標充填率と、1よりも大きい推定係数との積として算出されてよい。推定係数は、ある例では、1.25~1.75の間の値(例えば、1.5)を有してよい。
次いで図104を参照すると、目標ブローダウン率値を調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャート8040が示されている。ある例では、システム6000の各モードまたは状態は、公称ブローダウン率目標設定を有してよい。ブローダウン率目標は、システム6000に含まれる様々なセンサからの他の測定パラメータに基づいて動作中に調節されてよい。例えば、一部の実施形態では、目標ブローダウン率は、原水温度センサ6042(例えば図3を参照)によって読み取られる、システム6000に入る原水の温度に基づいて調節されてよい。
図示されるように、ブロック8042で、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、少なくとも1つの原水温度センサ6042から原水または供給水温度を受け取ってよい。ブロック8044で、原水温度が予め定められた閾値を上回らない場合、ブローダウン率目標の調節値が、ブロック8046でゼロに設定されてよい。予め定められた閾値は、ある例では、22~26℃の間(例えば、24℃)であってよい。ブロック8044で、原水温度が予め定められた閾値を上回る場合、ブローダウン率目標の調節がブロック8048で決定されてよい。調節を決定するために、閾値を、ブロック8042で読み取られる現在の温度値から減算してよく、その結果にオフセット係数を乗算してよい。一部の実施形態では、オフセット係数は、15~35mL/分の範囲の間(例えば、25mL/分)であってよい。よって、ブローダウン率目標は、閾値温度値より上の1度ごとに、ある量だけ増大されてよい。ブローダウン率目標の調節値は、ブロック8050で制限されてよい。例えば、調節値は、50mL/分以下の正の値になるように制限されてよい。ブロック8050またはブロック8046で決定される調節値は、ブロック8052で、(例えば、ロー・パス・フィルタにより)フィルタリングされてよい。ブロック8054で、目標ブローダウン率は、現在のブローダウン率にブロック8052で決定されたフィルタリング後の調節値を足した値に設定されてよい。
次いで図105Aを参照すると、供給源PIDループ(例えば、図100の6430または図101A~Cの7025、7058)の出力を調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート6874が示されている。調節は、システム6000の様々な部分におけるステータス(例えば、温度、圧力等)に基づいて行われてよい。例えば、サンプ温度に基づいて調節が行われてよい。調節は、追加または代替として、浄化器6010内の低圧水蒸気の温度に基づいてもよい。図105Aに示されるフローチャート6874では、サンプ温度に基づく調節器および低圧水蒸気温度に基づく調節器が示されている。
図示されるように、コントローラ6034は、ブロック6876で、サンプ温度センサ6058(例えば図3を参照)からサンプ6050の温度データ信号を受信してよい。ブロック6878で、サンプ温度値が目標温度未満であり、かつ最小サンプ温度閾値を下回る場合、サンプ調節器PIDループ(例えば図101A~Cの7034を参照)がブロック6880で実行されてよい。入力として、サンプ調節器PIDに、現在のサンプ温度および目標サンプ温度が供給されてよい。ブロック6878で、サンプ温度値が目標より大きいか、最小サンプ温度閾値より大きいかのいずれかである場合、サンプ調節器PIDの出力は、ブロック6882でゼロに設定されてよい。最小サンプ温度は、実施形態間で異なってよく、また実施形態内でモードもしくは状態に固有であってよい。例えば、最小サンプ温度は、浄化水を生産する際には85~95℃の間(例えば、90℃)、高温の浄化水を生産する際には75~85℃の間(例えば、80℃)であってよい。一部の例では、目標サンプ温度は静的な値であってよい。この値は、モードまたは状態に固有であってよい。例えば、目標サンプ温度は、浄化水を生産する際には100~110℃の間(例えば、105℃)、高温の浄化水を生産する際には100~105℃の間(例えば、100℃)であってよい。
現在の低圧水蒸気温度が、ブロック6884で、例えば低圧水蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)から、コントローラ6034によって受け取られてよい。ブロック6886で、この温度値が低い値を上回る場合、温度値は、ブロック6890でフィルタを通して供給されてよい。これは、フィルタリングされた低圧蒸気温度値を生成し得る。
ある実施形態では、ロー・パス・フィルタが使用されてよい。ブロック6886で、現在の温度値が低い値を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック6888で、低い値を現在の値にリセットしてよい。低い値は、過去の低い値、例えば、以前、生産中または先行する生産期間中に測定された最も低い低圧水蒸気温度値であってよい。低い値がリセットされた場合、フィルタリングされた値も現在の値に設定されてよい。このような機構は、フィルタがフィルタリングでノイズを除去することを可能にし得るが、最適な結果のために迅速に反応する必要があり得る温度の低下を曖昧にすることはない。
一部の実施形態では、図105Bのフローチャート6874’に示されるように、ブロック6884’で受け取られる低圧水蒸気温度は、例えばロー・パス・フィルタで、フィルタリングされてよい。ブロック6886’は、そのフィルタリングされた低圧水蒸気値を確認して、それがフィルタからの前回の出力を下回るかどうかを調べてよい。ブロック6886’で、この温度値が前回のフィルタ出力値を下回る場合、ロー・パス・フィルタは、ブロック6888’で現在の低圧水蒸気温度値に再初期化されてよい。そうでない場合、ロー・パス・フィルタは、ブロック6890’で、新しい低圧水蒸気温度値によって更新されてよい。
再び主に図105Aを参照すると、ブロック6892で、フィルタリングされた低圧水蒸気値が目標値未満であり、かつ最小閾値よりも大きい場合、低圧水蒸気調節器PIDループ(例えば図101A~Cの7042を参照)が、ブロック6894で実行されてよい。入力として、低圧水蒸気調節器PIDに、フィルタリング後の低い値および目標低圧水蒸気温度値が供給されてよい。ブロック6892で、フィルタリングされた低い値が、目標値を上回るかまたは最小値を下回る場合、低圧水蒸気調節器出力は、ブロック6896でゼロに設定されてよい。最小閾値は、モードまたは状態に固有であってもそうでなくてもよい、静的な値であってよい。例えば、最小閾値は104℃の温度であってよい。一部の例では、目標は、実施形態間で異なってよく、また実施形態内でモードもしくは状態に固有であってよい。例えば、目標低圧水蒸気温度は、浄化水を生産する際には104~112℃の間(例えば、108℃)、高温の浄化水を生産する際には101~107℃の間(例えば、104℃)であってよい。調節器の出力を決定した後、供給源PIDループ(例えば図100の6430または図101A~Cの7025、7058)の出力は、ブロック6898で、調節器PIDループの出力に基づいて変更されてよい。
次いで図106Aおよび106Bを参照すると、フローチャート6910は、入って来る原水の流れをどのように複数の熱交換器間で分けるかを決定するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示す。入って来る原水の流れは、例えば、生成物熱交換器とブローダウン熱交換器との間で分けられてよい。流れは、生成水が所望の設定点まで冷却されていることを保証するように分けられてよい。入って来る流れの分割は、所望の設定点に応じて異なるように決定されてよい。例えば、通常の生産の間、分割は第1の方式で計算されてよく、高温の生成水(例えば、医療システム6004の消毒のため)の生産の間、流れは第2の方式で分けられてよい。
図示されるように、ブロック6912で、コントローラ6034(例えば図3を参照)によって供給源コマンドが決定されてよい。供給源コマンドは、ブローダウンおよび生成物熱交換器への原水の流れを制御する弁間に割り当てられ得るデューティ・サイクル値であってよい。供給源コマンドは、例えば図100~101Cとの関係で説明されたように決定されてよい。ブロック6914で供給源コマンドに調節が加えられてよい。この調節は、本明細書の他個所に記載されるように、例えば図105A~Bおよび図101A~Cとの関係で説明されるように決定されてよい。
ブロック6916で、任意選択の調節後に供給源コマンドが制限内にない場合、供給源コマンドは、ブロック6918で、それらの制限値に準拠するように制約されてよい。例えば、供給源コマンドは、最も近い制限値に設定されてよい。ある実施形態では、供給源コマンドは、ゼロと、100%よりも大きい数との間に制限されてよい。最大の制限は、200%であってよく、または、100%に、供給源流プロポーショニング弁6050A、Bの数(例えば図3を参照)または熱交換器の数(例えば図4の6008A~C参照)を乗算した値に等しくてよい。最小値は、一部の実施形態では、ゼロよりも大きい数であってもよい。例えば、最小値は、5~15%の間(例えば、10%)であってよい。
供給源コマンドがブロック6918で任意の制限に準拠した後、またはブロック6916で供給源コマンドが制限内にある場合、入って来る供給源流が熱交換器間で分けられる方式は、モードまたは状態に固有であってよい。ブロック6920で、システムが温水を生産中である場合、コントローラ6034は、ブロック6922で、ブローダウン熱交換器弁コマンドを供給源デューティ・サイクル・コマンド全体に設定してよい。値は、上回る場合、100%に制限されてよい。コントローラ6034は、次いでブロック6924で生成水目標温度に変更制限を加えてよい。これにより、現在の目標温度を、温水生産モードの目標温度設定点へとゆっくりと変更させ得る。コントローラ6034は、ブロック6926で、現在の生成水温度を示す温度データ信号を温度センサ(例えば、図3のセンサ6082A~Dのうちの1つ)から受信してよい。これは、制御ループ(例えば、図101A~Cの7074)に供給されてよく、生成物弁デューティ・サイクルは、ブロック6928で、この制御ループの出力に設定されてよい。一部の実施形態では、デューティ・サイクルは制限を有してよく、例えば10%より大きくなることを防止されてよい(例えば、5%またはそれ未満に制約される)。
ブロック6920で、システム6000が温水生産モードにない場合、最大生成物コマンドが、ブロック6930でプロセッサ6034によって決定されてよい。生成物弁デューティ・サイクルは、制御ループ(例えば、図101A~Cの7074)を介して決定されてよい。生成物弁デューティ・サイクルは、ブロック6932で、この制御ループの出力に設定されてよい。生成物弁デューティ・サイクル・コマンドをブロック6934で供給源コマンドから減算して、ブローダウン弁デューティ・サイクル・コマンドを決定してよい。ブロック6936で、ブローダウン・コマンドが100%よりも大きい場合、生成物弁コマンドは、ブロック6938で増大されてよく、ブローダウン・コマンドは、ブロック6940で100%に設定されてよい。この例示的実施形態では、生成物コマンドは、ブローダウン・コマンドから100%を引いた値に等しい量だけ増大されてよい。ブロック6942で、ブローダウン・コマンドが最小閾値を下回る場合、ブローダウン・コマンドは、ブロック6944で最小閾値に設定されてよい。この閾値は、10%未満(例えば、5%)に設定され得る、予め定められたデューティ・サイクルであってよい。代替として、閾値は、供給源コマンドに基づいて決定される計算された値であってもよい。例えば、ブローダウン・コマンドは、合計供給源コマンドの少なくとも何パーセント(例えば、10%)かの値に設定されてよい。一部の実施形態では、閾値は、いくつかの値のうち最も大きいものとして設定されてよい。そのような例では、それらの値は、予め定められたデューティ・サイクル、または合計供給源コマンドの割合であってよい。いくつかの値のいずれかの間で切り替えがあった場合(例えば、予め定められた最小デューティ・サイクルから合計コマンドの最小割合へ)、ブローダウン熱交換弁に対するコマンドは、段階的な遷移を防止するために時間と共に変更されてよい。これにより、ブローダウンが浄化器6010から除去される時に余剰な熱がシステム6000の外に廃棄されないことを確実にし得る。最小限の供給源流がブローダウン熱交換器6008B(例えば図3を参照)内に存在することを確実にするために制限を実施することにより、より多くの熱が回収されて、システム6000をより高い効率で動作させ得る。加えて、ブローダウン熱交換器6008Bを通る流れを制限することは、システム6000の電子機器ボックス6046(例えば図3を参照)を冷却するためにこの流れを使用することを可能にし得る(図131との関係でより詳細に説明される)。生成物およびブローダウン弁デューティ・サイクル・コマンドがコントローラ6034によって使用されて、ブロック6946で、流れをシステム6000の熱交換器間で分けてよい。
次いで図107のフローチャート6950を参照すると、一部の実施形態では、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、浄化器6010によって生産された生成水が、一定の状況下で使用地点(例えば、医療システム6004)に進むことを防止してよい。
例えば、ブローダウン貯蔵槽の水位が過度に長く閾値より上に増大する場合、プロセッサ6034は、浄化器6010によって生成された生成水を、ある時間にわたって、または予め定められた体積の生成水が迂回されるまで、排水路6018へ迂回させてよい。これは、蒸気室6072内の任意の液体が凝縮器6076の中に進んだ場合に、浄化器6010の凝縮器6076を水洗する働きをし得る。フローチャート6950では、そのような水洗の間にタイマが使用される。プロセッサ6034はまた、貯蔵槽内の水位が高くなりすぎた場合、エラーを生成してよい。
図示されるように、システム6000のプロセッサ6034は、ブロック6952でブローダウン水位を監視してよい。ブロック6954で、ブローダウン水位が第1の予め定められた水位に違反する場合、ブロック6956でエラーが生成されてよい。そうでなく、ブローダウン水位がブロック6958で予め定められた第2の水位より上に増大する場合、ブロック6960で第1のタイマが増分されてよい。第2の予め定められた水位は、第1の予め定められた水位よりも低くてよい。一部の実施形態では、第1の予め定められた水位は、80%またはそれより上(例えば、90%)であってよく、第2の予め定められた水位は、65%またはそれより上(例えば、70%)であってよい。ブロック6962で、第1のタイマが予め定められた閾値より上に増分している場合、浄化器6010からの生成水は、ブロック6964で排水路6018へと迂回されてよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック6952に戻ってよい。第1のタイマについての予め定められた閾値は、3分よりも大きくてよい(例えば、5分)。ブロック6966で、ブローダウン水位が第1および第2の予め定められた水位より下に低下する場合、ブロック6968で第2のタイマが増分されてよい。そうでない場合、コントローラ6034は、ブロック6954に戻ってよい。第1のタイマは、ブローダウン水位が第1および第2の予め定められた水位より下に低下した場合、ゼロにリセットされてよい。ブロック6970で、第2のタイマが第2のタイマの閾値より上に増分している場合、プロセッサ6034は、ブロック6972で、生成水が医療システム6004などの使用地点に進むことを許してよい。第2のタイマの閾値は、5分または約5分であってよい。一部の実施形態では、第1のタイマの閾値と第2のタイマの閾値は、等しくてよい。
ブロック6970で、第2のタイマが閾値を下回る場合、プロセッサは、ブロック6974でブローダウン水位を監視し、ブロック6968で第2のタイマを増分し続けてよい。しかし、ブローダウン水位がブロック6966で予め定められた水位のうち1つより上に増大する場合、どの予め定められた水位を超えたかに応じて、ブロック6956でエラーが生成されてよく、またはブロック6960で第1のタイマが増分されてよい。また、第2のタイマがゼロにリセットされてよい。
次いで図108に示されるフローチャート6980を参照すると、コントローラ6034は、ブローダウン水位が長い時間にわたって過度に低い状況がないか監視してもよい。
これは、コントローラが、浄化器6010がブローダウンを生成することを阻止する障害状態を特定することを可能にし得る。図示されるように、ブロック6982で、コントローラは、ブローダウン水位を監視してよい。ブロック6984で、ブローダウン水位が予め定められた水位未満である場合、ブロック6986でタイマが増分されてよい。予め定められた水位は、5~15%またはそれ未満の水位(例えば、10%)であってよい。ブロック6988で、タイマが閾値より上に増分している場合、ブロック6990でエラーが生成されてよい。閾値は、ある実施形態では、3分より上に設定されてよい(例えば、5分)。ブロック6988で、タイマが閾値より上に増分していない場合、コントローラ6034は、ブロック6982でブローダウン水位を監視し続けてよい。ブローダウン水位がブロック6984で予め定められた水位より上に上昇した場合、タイマはゼロにリセットされてよい。
次いで図109を参照すると、システム6000内の液位を制御するために実行され得るいくつかの動作を詳細に示す例示的なフローチャート6460が示されている。液体は、第2の液体と伝熱し、流体連通している貯蔵槽内にある第1の液体であってよい。第1の液位は、第2の液体から蒸発した凝縮する蒸気から形成される凝縮物であってよい。よって、第1の液位は、第2の液体の蒸発の量を制御することによって制御され得る。フローチャート6460によると、この蒸発は、圧縮機6064の動作を介して調節されてよい。圧縮機6064は、蒸発する第2の液体から、第1の液体を貯蔵している貯蔵槽内に進む蒸気の圧力および温度を増大させる働きをし得る。圧縮機6064を介して作り出される温度上昇の量は、第1の液体を含んでいる貯蔵槽から第2の液体への伝熱の量を変更する働きをし得る。伝熱の増加は、第2の液体の蒸発の量を変更させ得、よって、より多くの凝縮物形成と、第1の液位の変化とにつながり得る。
第1の液体は、浄化器6010(例えば図2を参照)の凝縮器6076(例えば図2を参照)内の浄化水プロセス流れであってよい。第2の液体は、浄化器6010の蒸発器6060(例えば図2を参照)に含まれている、未浄化の原水であってよい。凝縮器6076内の浄化水の水位は、使用地点への、または凝縮器6076と使用地点との中間にある品質感知システムへの出口弁を開くことによって減らされてよい。浄化水は、浄化器6010が生産できるよりも早く使用地点で消費されることがある。コントローラ6034(例えば図2を参照)を使用して、そのような増大した需要の期間を補うために、所望の予備水位の浄化水が利用可能であることを確実にしてよい。
ブロック6462で、コントローラ6034は、現在の生成物水位または浄化水水位を受け取り、所望の生成物水位を決定してよい。現在の生成物水位は、成物水位センサ・アセンブリ6078(例えば図36を参照)から提供されてよい。所望の生成物水位は、任意の好適な方式で決定され得る、計算値または事前設定値であってよい。一部の実施形態では、所望の生成物水位は、例えば、現在の生成水使用率に基づいて決定されてよい。それらの値から、コントローラ6034は、ブロック6464でモータ速度目標を計算してよい。モータ速度目標は、所望の生成物水位および現在の生成物水位を設定点およびフィードバックとしてそれぞれ利用する制御ループ(例えば、PID、またはPIループ)の出力であってよい。
一部の実施形態では、少なくとも1つのフィード・フォワード入力が、モータ速度目標を調節するために提供されてよい。供給源デューティ・サイクル・コマンド(例えば図100~101A~Cを参照)および/または加熱要素デューティ・サイクル・コマンドが、フィード・フォワード入力として使用されてよい。フィード・フォワード項は、圧縮機速度目標を、提供されたフィード・フォワード入力に比例して調節させてよい。例えば、加熱要素デューティ・サイクルが所定の閾値(例えば、90%または100%)を上回る場合、圧縮機速度目標は、所定の値に、または所定の量だけ増大されてよい。これは、より高温の高圧水蒸気が圧縮機6064によって生成されることになるため、蒸発器6060内の流体を加熱するのを助け得る。この水蒸気は、次いで凝縮するのに伴って蒸発器6060に熱を伝える。一部の実施形態では、圧縮機速度目標は、供給源弁デューティ・サイクル・コマンド6432が予め定められた閾値を上回る場合、所定の量だけ、または所定の値に、増大されてよい。ここでも、これは蒸発器6060内の流体へのより多くの伝熱を生じさせるのを助け得る。圧縮機速度目標の増大は、加熱要素デューティ・サイクルと供給源弁デューティ・サイクルの両方が互いと所定の関係にあるときに生成されてもよい。例えば、圧縮機速度目標は、加熱要素弁と供給源弁との組み合わせたデューティ・サイクルが所定の値(例えば、180~190%)を上回る場合、上記で説明されたように増大されてよい。
次いで、コントローラ6034は、ブロック6466で、モータ速度コマンドを生成してよい。このコマンドは、前回の指令モータ速度を、ある量だけモータ速度目標に向かって増分することによって決定されてよい。一部の実施形態では、前回の指令モータ速度の代わりに、現在のモータ速度がモータ速度目標に向かって増分されてよい。量は、モータの加速および減速を制限する働きをする、ある増分制限に制限されてよい。この変更レートの制限は、モータ速度を目標まで上昇させ得る。増分の制限は、増分を、どの1回の調節についても、5~10rpm/秒前後未満またはそれに等しくなるように制限してよい。コントローラ6034はまた、ブロック6468で、モータ速度コマンドを最小および最大の速度コマンド値と比較してもよい。一部の特定の実施形態における最小値は、1500~2500rpm前後(例えば、2000rpm)であってよい。最大値は、例えば本明細書の後の方で説明されるように、モータに関係する少なくとも1つのパラメータに応じて異なってよい。最大値は様々な動作因子に応じて異なってよいが、この変動は、rpm値として定義された、予め定められたハード・リミットまたは上限以下に制限されてよい。
ブロック6470で、モータ速度コマンドが、最小値および最大値によって定められる範囲を下回る場合、モータ速度コマンドは、ブロック6472で最小値に設定されてよい。その範囲を上回る場合、モータ速度コマンドは、ブロック6474で最大値に設定されてよい。モータ速度コマンドは、次いでブロック6476で、モータに、またはモータ動作の低水準の制御を担当し、モータ・ハードウェアとのインターフェースを取る別個のモータ・コントローラに供給されてよい。モータ速度コマンドは、所定の時間間隔で周期的に生成されてよい。よって、モータ速度コマンドは、その間隔が経過するたびに更新されてよい。
ある実施形態では、そして次いで図110のフローチャート7000を参照すると、モータ速度コマンドは、モードまたは状態に固有である予め定められたモータ速度コマンドに基づいてよい。例えば、モータ速度コマンドは一般に、圧縮機6064(例えば図3を参照)が使用される各モードに対して定義された公称値に設定されてよい。公称値は、予想されるブローダウン率および生成物使用率に基づいて良好な水位制御を実現するように選択されてよい。モータ速度コマンドは、システム6000がそのモードまたは状態に入った後に、そのモードまたは状態に対して定義された公称値に向かって上昇させてよい。
これは、上記で説明された変更レートの制限と同様にして行われてよい。加えて、モータ速度コマンドは、システム6000の動作中に周期的に計算され得るコマンドの制限に基づいて、定められた公称値から変更されてよい。図110のフローチャート7000に示されるように、コントローラ6034は、ブロック7002でブローダウン水位値を受け取ってよい。ブロック7004で、ブローダウン水位が所定の閾値よりも大きい場合、ブロック7006で前回のモータ速度コマンドが使用されてよい。一部の実施形態では、代わりにモータ速度コマンドが減分されてよい。所定の閾値は、ある実施形態では、65~80%(例えば、75%)のブローダウン水位値であってよい。これは、水位が高い場合に浄化器6010(例えば図3を参照)内の原水をより激しく沸騰させるのを回避することを助け得る。
ブロック7004で、ブローダウン水位値が所定の閾値を下回っている場合、ブロック7008で、変更レートが制限されたモータ速度コマンドが決定されてよい。コントローラ6034(例えば図3を参照)は、例えば、システム6000が現在あるモードまたは状態に対して定義された公称モータ速度に向かって、増分制限値だけモータ速度コマンドを調節してよい。ある実施形態では、増分制限値は、5~10rpm/秒の間(例えば、8rpm/秒)であってよい。公称モータ速度は、通常生成水生産には4500rpmに設定されてよい。温水生産には、公称モータ速度は、通常生成水生産のための公称モータ速度より下に設定されてよい。例えば、公称モータ速度は、高温生成水生産には2200rpm~3700rpmの間(例えば、3500rpm)に設定されてよい。高温生成水生産の公称モータ速度は、通常生成水生産の公称モータ速度の50~80%であってよい。
ブロック7010で、コントローラ6034は、モータ速度コマンドが任意のモータ速度コマンド制限内にあることを確実にしてよい。そのような制限については、本明細書の他個所で説明している。ブロック7012で、新しいモータ速度コマンドが生成されてよい。
温水生産のための公称モータ速度は、一部の実施形態では較正済みの値であってよい。
同様に、一部の実施形態では、通常温度の水生産のための公称モータ速度も、較正済みの値であってよい。較正済みの値は、製造時に決定されてよく、特定の浄化器6010に基づいてよい。温水生産公称モータ速度値は、例えば、システム6000を温水生産状態にし、圧縮機6064のモータ速度がある範囲を通じて変更されるのに伴ってデータを収集することにより、決定されてよい。代替として、コントローラ6034は、ある量の時間を、モータ制御ループが理想値に落ち着くために割り当ててよい。公称温水生産モータ速度として選択される特定の値は、その特定の浄化器6010にとって最適である速度であってよい。この値は、いくつかの特性のうちいずれかまたは任意の組合せに基づいて選択されてよい。例えば、公称温水生産モータ速度のための値は、特定の閾値(例えば、96℃)を上回る生成水出力温度(例えば、図3のセンサ6082A~Dによって感知される)を生成する値であってよい。値は、低圧蒸気が少なくとも何らかの閾値の温度(例えば、108℃)を有する値であってよい。値はまた、生成水出力温度または蒸気流れの温度などの温度が比較的安定する値であってもよい。値はまた、浄化器6010内の任意の水位センサからの水位読み取り値が比較的安定する値であってもよい。値は、低圧蒸気センサ6064(例えば図3を参照)からの温度読み取り値と、高圧蒸気圧力センサ6068(例えば図3を参照)からの温度読み取り値との間の関係に基づいて選択されてよい。例えば、これらの値の間の差分がある量よりも大きいことが必要とされてよい。これらの値はまた、比較的安定していることが必要とされてもよい。蒸気圧力値はまた、動作中に流体を浄化器6010から追い出すのに十分に高いことが必要とされてもよい。温水生産のための公称モータ速度値は、生成水の出力量に基づいて選択されてもよい。値は、例えば、単位時間当たりの少なくともある量の生成水が生産される値であってよい。
次いで図111も参照すると、フローチャート7900は、公称モータ速度値を自動的に較正するために使用され得る例示的な動作を詳細に示す。この例示的実施形態では、自動較正は温水生産モータ速度との関係で説明されるが、システム6000の他の動作状態についてのモータ速度値の自動較正が同様にして決定されてよい。図示されるように、ブロック7902で、コントローラ6034に対して作用するモータ・コントローラが、通常の水生産から温水生産への遷移状態に入ってよい。これは、例えば、システム6000が温水生産準備状態(図95との関係でさらに説明されている)に入る時に行われてよい。ブロック7902に示されるように、遷移状態になると、モータ速度は、測定された水蒸気温度を、その水蒸気温度の目標に向かわせる値に向かって変更されてよい。水蒸気温度は、低圧水蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)によって測定された低圧水蒸気温度であってよい。このモータ速度の変更は、所定量の時間が経過するまで継続してよい。遷移状態は、図112との関係でさらに説明される。ブロック7904で、モータ・コントローラは、ある時間量にわたって安定化状態に入ってよい。これにより、次のモータ・コントローラ状態に進む前に水蒸気温度が比較的安定した値に保持されることを確実にし得る。安定化状態は、図112との関係でさらに説明される。
ブロック7906で、モータ・コントローラは、温水生産状態に入ってよい。これは、例えば、システム6000が温水生産状態に入るときに起こり得る(例えば図96との関係でさらに説明されている)。図示されるように、ブロック7906で、モータ速度が、測定された水蒸気温度をその水蒸気温度の目標に向かわせる値に向かって再度変更されてよい。さらなる説明が例えば図113に提供される。高温生産状態のための理想モータ速度値に向かうために、2値型の探索が行われてよい。ブロック7908で、コントローラ6034は、現在の速度と高温生産状態開始モータ速度との間の差分を決定してよい。ブロック7910で差分がある範囲の外側にある場合、コントローラ6034は、ブロック7912で、モータ・コントローラによって使用される範囲を縮小し、ブロック7904で、安定化状態に再度入ってよい。これは、モータ速度が温水生産のための理想的な較正済みの値として選択される値の前後に一貫してあったことを保証する助けとなり得る。一部の実施形態では、範囲は、最小および最大の許容値の境界によって定められてよい。範囲がブロック7912で縮小された場合、超えられた境界と反対側の境界の値が縮小されてよい。例えば、超えられた境界に-0.5(または何らかの他の負の小数)を乗算してよく、その積が、新しい反対側の境界として設定されてよい。さらなる説明が図114との関係で提供される。
ブロック7910で、差分が範囲内にある場合、コントローラ6034は、ブロック7914で、現在の水蒸気温度と、高温生産状態のための目標水蒸気温度との間の差を決定してよい。ブロック7916で、差分が閾値を下回っていない場合、フローチャート7900はブロック7906に戻ってよく、モータ速度コントローラが、差分に基づいてモータ速度を変更してよい。ブロック7916で、差分が閾値を下回っている場合、ブロック7918でタイマが増分されてよい。ブロック7920で、タイマが閾値より上に増分している場合、ブロック7922で、現在のモータ速度が、理想的な較正済みの温水生産モータ速度値として保存されてよい。ブロック7920で、タイマが閾値を上回っていない場合、フローチャート7900はブロック7906に戻ってよく、モータ速度コントローラが、差分に基づいてモータ速度を変更してよい。ブロック7916で差分が閾値より上に上昇する場合、タイマはゼロにリセットされてよい。
次いで図112も参照すると、モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート6860が示されている。例示的なフローチャート6860は、温水生産状態中に使用するためのモータ速度値を較正する文脈で説明される。
図示されるように、ブロック7862で、モータ・コントローラは、自動較正を有効にした状態でモータ速度遷移状態に入ってよい。通例、これは、システム6000が初めて運転されるときに行われてよい(可能性としては消費者に発売される前の製造時に)。一部の実施形態では、自動較正は、一定数の運転時間がシステム6000によって蓄積された後に行われてよい。よって、モータ速度設定点は、システム6000が経年変化するのに伴って生じ得る差異を相殺するように調節されてよい。
ブロック7864で、モータ・コントローラは、現在の水蒸気温度と、遷移状態の目標水蒸気温度とを受け取ってよい。水蒸気温度は、低圧水蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)によって測定された低圧水蒸気温度であってよい。目標水蒸気温度は、ある例では107~110℃の間(例えば、108.5℃)であってよい。ブロック7866で、コントローラ6034は、変更レート・コマンドを生成し、このコマンドをモータ速度に適用してよい。ブロック7868で、遷移状態タイマおよび自動較正合計時間が増分されてよい。ブロック7870で、遷移状態タイマが閾値を上回っていない場合、コントローラ6034はブロック7864に戻ってよい。遷移状態時間閾値は、自動較正が有効にされないときの典型的な遷移状態時間よりも大きい、予め定められた時間量であってよい。一部の実施形態では、遷移状態タイマは、100~150分(例えば、130分)、または典型的な遷移状態時間の6~7倍(例えば6.5倍)であってよい。
ブロック7870で、遷移状態タイマが経過している場合、コントローラ6034は、ブロック7872で、遷移状態が完了したことを知らせてよく、少なくとも1つの温水生産状態コントローラが初期化されてよい。ブロック7874で、モータ・コントローラは、較正安定化状態に入ってよい。ブロック7876で、安定化状態タイマが増分されてよく、自動較正合計時間が増分されてよい。ブロック7878で、安定化状態タイマが所定の閾値より上に増分している場合、モータ・コントローラは、ブロック7880で次の状態に入ってよい。また、安定化状態の終了時のモータ速度が、ブロック7880で、次の状態のための開始モータ速度値として保存されてもよい。次の状態は、温水生産状態であってよい。
次いで図113を参照すると、モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7930が示されている。例示的なフローチャート7930は、温水生産状態中に使用するためのモータ速度値を較正する文脈で説明される。
図示されるように、ブロック7932で、モータ・コントローラは、自動較正を有効にした状態で温水生産状態に入ってよい。これは、システム6000が、図96にさらに説明されている温水生産状態に入るときに行われてよい。ブロック7934で、少なくとも1つの温水状態モータ・コントローラに、現在の水蒸気温度および目標温水生産状態温度が提供されてよい。水蒸気温度は、低圧水蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)によって測定された低圧水蒸気温度であってよい。
ブロック7936で、現在の温度が閾値を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック7938で、モータ速度が高すぎると判断してよい。ブロック7940で、現在の温度が第2の閾値を上回るかまたは加熱器コマンドが飽和している場合、コントローラ6034は、ブロック7942で、モータ速度が低すぎると判断してよい。一部の実施形態では、加熱器コマンドは、加熱器コマンドが予め定められたデューティ・サイクル(例えば、90%)を上回っている場合に飽和していると判定されてよい。代替または追加として、加熱器コマンドは、システム6000をシステム電力消費閾値にあるままにするデューティ・サイクルに加熱器コマンドがある場合に、飽和していると判定されてよい。
ブロック7944で、現在の温度がブロック7936および7940で第1の閾値にも第2の閾値の閾値にも違反していない場合、ブロック7946で、第1のコントローラの出力が、指令モータ速度を決定するために使用されてよい。ブロック7944で、現在の温度がブロック7936および7940で第1または第2の閾値に違反している場合には、第2のコントローラの出力が、ブロック7946で、指令モータ速度を決定するために使用されてよい。コマンドがブロック7950で生成されてよい。第1の制御ループおよび第2の制御ループは、異なる利得を有するPIDまたはPIコントローラであってよい。加えて、第1のコントローラと第2のコントローラの最初の出力は、異なるようにフィルタリングされてよい。例えば、第1の制御ループは、その利得をあまり積極的にならないように設定するために、ロー・パス・フィルタリングされてよい。よって、第1の制御ループは、第2の制御ループよりも低速または低応答であってよい。図113に示されるように、制御ループ間の切り替えが起こる場合、制御ループは、その最初の出力が前回の制御ループの出力にまたはその近くになるように設定されてよい。これは、ブロック7950で生成されるコマンドの大きな段階的変化を回避するのを助け得る。ある例では、切り替えが起こるときに、項のうちの1つ、例えば積分項、の値が、他方の制御ループの積分項の値に最初に設定されてよい。
次いで図114も参照すると、モータ速度設定点の自動較正で使用され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7960が示されている。例示的なフローチャート7960は、温水生産状態中に使用するためのモータ速度値を較正する文脈で説明される。
図111との関係で上述したように、自動較正中の温水生産状態では(図112を参照)、コントローラ6034は、温水状態に入ってからのモータ速度の変化の量を監視してよい。この差分がある特定の点を越えて増大する場合、コントローラ6034は、温水生産状態を終了し、再び安定化状態に入ってよい。これは、コントローラ6034が、オーバーシュートまたはアンダーシュートのピークを、温水生産状態におけるモータの理想速度と取り違えないことを保証する助けとなり得る。
図示されるように、ブロック7962で、コントローラは、現在のモータ速度と当該状態に入ったときのモータ速度との間の差を決定してよい。ブロック7964で、差が最大閾値と等しいかそれより大きい場合、ブロック7966で反対側の最小閾値が減らされてよい。図示されるように、ブロック7966で、最小差閾値が、現在の最大差閾値と予め定められた調節係数との積だけ減らされてよい。この調節係数は、-0.5などの負の小数であってよい。ブロック7968で再び安定化状態に入ってよい。ブロック7970で、ブロック7962からの差分値が最小閾値未満であるかそれと等しい場合、ブロック7972で最大差閾値が減らされてよい。図示されるように、ブロック7972で、最大差閾値は、現在の最小差閾値と予め定められた調節係数との積だけ減らされてよい。この調節係数は、-0.5などの負の小数であってよい。ブロック7968で再び安定化状態に入ってよい。ブロック7964および7970で、差分が最大閾値および最小閾値の境界内にある場合、ブロック7974で自動較正合計時間が増分されてよい。
図111との関係で説明されたように、コントローラ6034は、水蒸気温度がある時間にわたって目標値の近くになるまでモータ速度を調節し続けてよい。水蒸気温度が安定し、目標値に近くなると、現在のモータ速度が、システム6000が将来温水生産状態に入るときに使用されるための理想的な較正済みのモータ速度値として保存されてよい。
理想モータ速度は、いくつかの変数(例えば、スケーリング、摩耗)に起因して浄化器6010の寿命を通じて変化し得る。図111~114との関係で上記で説明されたような再較正が、時間に伴う浄化器6010の変化を相殺するために行われてよいが、この再較正は、時間がかかり得(例えば、数時間)、また技術者の来訪を要することがある。浄化器6010が血液透析機または他の医療デバイスとペアにされている場合、この再較正は、患者の療法計画を混乱させることがあり、療法を短縮したり抜かしたりすることにつながり得る。
次いで図115を参照すると、時間に伴う理想モータ速度設定点を調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート8100が示されている。一部の実施形態では、浄化器6010が、使用の過程で、特定の状態(温水生産状態との関係で説明されるがこれは他の状態の場合に行われてもよい)のための理想モータ速度設定点を自動的に調節することが望ましい場合がある。これは、浄化器6010のモータ速度設定点を再較正する必要性をなくすかまたは軽減し得る。また、浄化器6010が、生産可能な最大量の水を生産するのを支援し得る。浄化器6010が運転されるたびに、コントローラ6034(例えば図3を参照)が、関心対象の状態からのデータを分析し、そのデータに基づいて理想モータ速度の調節値(存在する場合)を計算してよい。これは、例えば、浄化器6010が動作前提条件の組を満たした後に行われてよい。例えば、これは、浄化器6010が関心対象の状態における生成物の生産を終了した時、または浄化器6010が所定の時間を超えて関心対象の状態にあった後に、行われてよい。一部の実施形態では、調節は、動作前提条件の組が満たされるたびに行われなくてもよい。代わりに、調節は、1回おきに、または別の予め定められた間隔で行われてよい(根拠がある場合)。他の実施形態では、調節は、浄化器6010が生産状態にある間に行われてよい。これは、浄化器6010が比較的長い時間にわたって生産状態に留まる、または関連する変化に対するシステム6000の反応が好適に迅速である実施形態において望ましいことがある。
調節は、所定の値を超えないように制限されてよい。好ましくは、調節は、過度に積極的にならないように制限されてよく、過度に積極的であることは、設定点が変更されるのに伴う適切な設定点値の前後の変動や、適切な値の過剰なオーバーシュートおよびアンダーシュートにつながり得る。
図115のブロック8102に示されるように、浄化器6010は、コントローラ6034が事前に保存されている(例えば、図111~114に説明されている較正の出力)モータ速度設定点値を使用する状態で、温水生産状態などの生産状態に入ってよい。浄化器6010は、ブロック8106で前提条件の組が満たされるまで、ブロック8104で生成物を生成してよい。前提条件の組は、これらに限定されないが、期間1、外部温度が第1の継続時間にわたって所定の温度を超えること、および内部温度が第2の継続時間にわたって第2の所定の温度を超えること、のうち1つまたは複数を含んでよい。一例では、期間1は90分であってよい。一例では、外部温度は85℃であり、第1の継続時間は60分である。一例では、内部温度は85℃であり、第2の継続時間は60分である。他の例では、所定の第1の継続時間と第2の継続時間は、等しくなくてよく、30分と短く、90分と長くてよい。ブロック8104で、生成物が生成される間に関心対象の動作特性に関するデータが収集されてよい。上述したように、前提条件は、浄化器6010が予め定められた時間量を超えて当該状態にあった後、および/または浄化器6010がその状態から遷移するように指令されたときに、満たされてよい。
ブロック8106で、前提条件の組が満たされると、コントローラ6034は、ブロック8108でデータを目標値と比較してよい。ある例では、データは、例えば、低圧蒸気温度センサ6066(例えば図3を参照)などの蒸気温度センサからのデータであってよい。高圧蒸気温度センサ6068(例えば図3を参照)からの感知された高圧蒸気温度、またはサンプ温度センサ6058からの感知されたサンプ流体温度などの、他の感知された温度が使用されてよい。圧力データ(例えば、低圧蒸気温度センサ6066または高圧蒸気温度センサ6068の場所にある圧力センサからの)などのデータも使用されてよい。
低圧蒸気温度を非制限的な例として使用すると、目標は、当該状態についての予め定められた温度目標(例えば、温水生産状態には108.5℃)であってよい。データはまた、比較で使用される前にフィルタリング(例えば、ロー・パス・フィルタリング)にかけられてもよい。ロー・パス・フィルタが使用される場合、フィルタの時定数は、少なくとも1時間(例えば、1.5時間)であってよい。一実施形態では、ロー・パス・フィルタの定数は、3時間未満(例えば、2.5時間)であってよい。一部の実施形態では、目標温度と動作データとの間の差分が、ブロック8108における比較で決定されてよい。ブロック8110で、コントローラ6034は、その比較に基づいて調節値を生成してよい。一部の実施形態では、比較の結果および所定の調節係数を使用して調節値を生成してよい。例えば、ブロック8108で差分が決定される場合、その差分(例えば、℃単位)に、予め定められた量(例えば、Kp=-25rpm/℃)を乗算して、モータ速度調節値を決定してよい。モータ速度調節値は、ブロック8112で制限にかけられてよい。例えば、調節値は、予め定められた量(50rpm)の何らかの倍数+/-に制限されてよい。制限した後、最終的な調節値が得られてよい。ブロック8114で、最終的な調節値が、以前に保存されたモータ速度設定点に加算されてよく、モータ速度設定点が、新しい調節後の設定点で上書きされてよい。
8100のモータ較正の処理は、モータ速度を入力として使用する、低圧温度に対するフィードバック・ループと説明されてよい。ブロック8108の差分温度は、フィードバック・ループにおけるエラーであってよい。フィードバック・ループは、-25rpm/℃の定数を有する比例コントローラであってよい。さらに、フィードバック・ループは、補正の大きさを所定の値に制限する制限を含んでよい。一例では、所定の補正制限は50rpmである。8100のモータ較正は、完全な消毒が行われた後にのみ行われてよく、モータ速度設定点は次の生産状態で使用される。
ある例では、コントローラ6034は、システム6000に対する調節の影響を追跡してよい。例えば、コントローラ6034は、例えば、新しい調節後のモータ速度設定点によって引き起こされる蒸気温度の変化を決定してよい。コントローラ6034は、複数回の使用にわたってこのようにして収集されたデータに基づいて、数式または参照テーブルを構築するように構成されてよい。この数式または参照テーブルは、次いで、さらなる調節を指示するために利用されてよい。例えば、コントローラ6034が、蒸気温度が目標を1℃下回ることを発見した場合、参照テーブルまたは数式を使用して、適切なモータ速度調節値を決定してよい。これは、コントローラ6034が、所与の状態について理想モータ速度設定点をより効率的に調節することを可能にし得る。
一部の実施形態では、理想モータ速度設定は、1つまたは複数の感知された変数に応答して変化してもよい。例えば、理想モータ速度設定は、システム6000に入る原水の温度などのシステム6000内の流体流れの温度に依存してよい。システム6000によって使用される原水は、較正(例えば図111~114を参照)が行われた時に使用された原水と同じ温度でなくともよい。また、場所によっては、原水温度は異なり得る(例えば、冬季は冷たく、夏季は比較的暖かいなど)。コントローラ6034は、原水温度センサ6042からデータを受け取り、感知された原水温度に基づいて、保存されている理想モータ速度設定を調節してよい。これは、ある例では、比例フィード・フォワード・コントローラを用いて達成されてよい。あるシステム6000の実施形態は、原水温度の変化後に平衡に達するのが遅いことがあり得るため、原水温度に基づくモータ速度の任意の調節は、このことを念頭に置いて段階的に行われてよい。
次いで図116を参照すると、原水温度に基づいて目標モータ速度設定点を調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート8120が示されている。フローチャート8120に示される動作は、温水生産7472(図84B)などの水生産状態の間に行われてよい。図示されるように、ブロック8122で、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、原水温度センサからデータを収集してよい。ブロック8124で、コントローラ6034は、データを記憶されている値と比較してよい。一部の実施形態では、データは、比較で使用される前にフィルタリング(例えば、ロー・パス・フィルタリング)されてよい。ロー・パス・フィルタが使用される場合、時定数は少なくとも2時間(例えば2.5時間)であってよい。ブロック8124で使用される記憶されている値は、システム6000の較正(例えば図111~114を参照)時の原水の温度である、またはそれに基づいてよい。一部の実施形態では、ブロック8124の比較は、感知された原水温度と較正原水温度値との間の差分を決定してよい。ブロック8126で、モータ速度調節値が、比較の結果に基づいて計算されてよい。一部の実施形態では、比較の結果および所定の調節係数を使用して調節値を生成してよい。例えば、差分(例えば、℃単位)に所定の値(例えば、Kp=10rpm/℃)を乗算してモータ速度調節値を決定してよい。調節値を、ブロック8128で、モータ速度目標に加算して、供給源温度補償後のモータ速度目標を生成してよい。
8120のモータ較正における処理は、入口原水温度に基づくモータ速度に対するフィード・フォワード・コントローラと説明され得る。ブロック8122で温度センサ6042(図3)によって測定された入口水温は、時定数を用いてロー・パス・フィルタリングされる。LPF時定数は、一実施形態では2時間を超えてよい。ブロック8124は、参照入力水温に対する差分温度を決定してよい。ブロック8126で、ブロック8124の差分温度に比例するモータ速度目標への調節値が計算される。比例定数は-10rpm/℃であってよい。ブロック8126で決定された調節値は、目標モータ速度に加算される。
調節値は、ロー・パス・フィルタの時定数に対応する率で適用されてよい。よって、モータ速度目標は、段階的なやり方とは対照的に、時間と共に変化させてよい。ある実施形態では、比較で使用されるデータは、フィルタリングにかけられなくてよい。代わりに、調節コマンドがロー・パス・フィルタに通されてよく、これも、モータ速度目標を、段階的とは対照的に時間と共に調節することを可能にし得る。
図115との関係で説明された較正の調節と同様に、ある実施形態では、コントローラ6034は、原水温度に基づく供給源温度補償調節の影響を追跡してよい。コントローラ6034は、この影響データを使用して、複数回の使用にわたって参照テーブルまたは数式を構築してよい。そして、参照テーブルまたは数式を使用して、感知された原水温度に基づいて適切なモータ速度補償を効率的に決定し得る。
ある例では、原水の温度に基づくモータ速度目標補償は、ある状態においてのみ使用されてよい。例えば、一部の実施形態では、原水補償されたモータ速度目標は、温水生産状態でのみ使用されてよい。通常水生産状態から温水生産状態への遷移の間、補償調節は、遷移状態の過程にわたって段階的に行われてよい。遷移状態に入ると、初期値(例えば0)に設定された調節係数が補償に適用されてよい。補償調節値は、遷移状態の間、調節係数で乗算されてよい。遷移状態の過程にわたって、調節係数は、より高い値(例えば1)に向かって増大されてよい。よって、遷移状態の終了時、調節係数は、補償が最大限に適用されることを可能にし得る。
図115および116に説明されるものなどの理想モータ速度目標調節は、多くの潜在的な利益を提供し得る。例えば、そのような調節は、システム6000が最大生産率で動作するのを助け得る。これは、透析機などの行先デバイスにとって、より多くの生成物が利用可能になることを可能にし得る。代替として、浄化器6010などのシステム6000の構成要素が、行先デバイスの活動を妨げることなく、より小さくされてよい。より小さいデバイスは、より低い最大生産率を有し得るが、モータ速度目標の調節によって、システム6000が、システム6000を最大の率で動作させ続ける動作条件をより密に遵守するようにさせ得る。よって、浄化器6010の使用寿命にわたる効率損失の懸念が緩和され、より小さい浄化器6010の使用を可能にし得る。加えて、そのような調節は、システム6000をよりエネルギー効率的にし得る。技術者がシステム6000のところまで行き、時間のかかる再較正を行う必要をなくすなどの他の利益が上記に説明されている。
次いで図116Aを参照すると、処理8100と8120が一体化されて処理8200とされ、ここでは、目標モータ速度が、低圧水蒸気温度と供給源温度の両方によって変動される。目標モータ速度は、1回の消毒周期につき1回だけ、低圧水蒸気に基づいて調節される。消毒周期は、消毒のために必要とされる所要時間および/または温度要件を実現する温水生産周期である。対照的に、目標モータ速度は、温水生産の間、入口原水温度に基づいて継続的に変動されてよい。低圧水蒸気温度は、センサ6066(図3)で測定されてよい。入口原水温度は、センサで測定されてよい。
必要条件は、これらに限定されないが、期間1、外部温度が第1の継続時間にわたって所定の温度を超えること、および内部温度が第2の継続時間にわたって第2の所定の温度を超えること、のうち1つまたは複数を含んでよい。一例では、期間1は90分である。
この例では、外部温度は85℃であり、第1の継続時間は60分である。一例では、内部温度は85℃であり、第2の継続時間は60分である。他の例では、所定の第1の継続時間と第2の継続時間は、等しくなくてよく、30分と短く、90分と長くてよい。
引き続き図116Aを参照すると、コントローラ6034は、ブロック8204で入口水温(Tin)を、および8206で低圧水蒸気温度(TLP)を監視する。コントローラは、各温度にロー・パス・フィルタを適用し、TinおよびTLPのフィルタリング後の値を記憶する。ブロック8208で、コントローラ6034は、図111~114に説明されるように、フィルタリング後のTinと較正中に測定されたTinとの間の温度の差に基づいて、モータ速度調節値を計算する。一実施形態では、モータ調節値は、温度の差に比例する。別の実施形態では、モータ調節値は、温度の差に基づく積分項を使用してもよい。一実施形態では、比例定数は-10rpm/℃である。ブロック8210で、コントローラ6034は、目標モータ速度を新しい速度に変更する。コントローラ6034が、ブロック8212および8214で、消毒が完了しており、成功したと判定すると、コントローラ6034は、ブロック8126で、フィルタリング後のTLPおよびTLP_TARGETに基づいて目標モータ速度を更新する。消毒は、固定された継続時間に基づいて完了してよい。しかし、成功する消毒は、上記で説明したように、所与の温度においてある時間を実現することを必要とし得る。目標モータ速度調節値は、消毒の終了時におけるフィルタリング後のTLPと目標TLPとの間の差に比例する。一実施形態では、目標TLPは108.5℃であり、比例定数は-25rpm/℃である。ブロック8218で、温水生産への目標モータ速度の投入に調節値が適用され、これはこの調節値が参照入口供給源温度に基づくためである。温水生産の終了時の目標モータ速度は、実際の入口水温に基づいて変化している可能性があり、次の温水生産状態中の入口原水温度は知ることができない。
次いで図117に示されるフローチャート6480も参照すると、新しいモータ速度コマンドが生成されるたびに最大モータ速度値が計算されてよい。コントローラ6034は、ブロック6482で、少なくとも1つのモータ・パラメータを示すデータ信号を受信してよい。例示的なフローチャート6480では、列挙されるパラメータは、モータ速度および力率補正電流である。一部の実施形態では、温度のみが使用されてよく、最大速度値は、力率補正電流に基づいて決定または調節されなくてよい。パラメータは、モータに関連付けられたそれぞれモータ温度センサ(例えば、サーミスタまたは熱電対)および力率補正電流監視回路によって生成されてよい。コントローラは、ブロック6484で、モータ温度が閾値を上回るかどうかを確認してよい。コントローラ6034は、ブロック6486で、力率補正電流が閾値を上回るかどうかも確認してよい。いずれかがその予め定められた閾値を上回る場合、コントローラ6034は、ブロック6488で、現在の最大速度値がモータ速度コマンドを上回るかどうかを確認してよい。最大速度は、最大速度値がモータ速度コマンドを上回っていれば、ブロック6490で、指令されたモータ速度に設定されてよい。ブロック6490で最大速度値を調節した後、または最大速度がモータ速度コマンドを上回っていなかった場合、最大速度値は、ブロック6492で下げられてよい。最大速度を下げるために、最大速度は、ある量だけ減分されてよい。様々な例において、量は、上記で図109または110との関係で説明された増分制限値であってよい。
代替として、量は、増分制限値未満であってよい。ある例では、量は5rpm/秒であってよい。最大速度値が最小速度より下に低下した場合、最大速度は、最小速度値に等しく設定されてよい。図示されるように、最大速度は、例えば減分によって最大速度値が最小速度値より下に低下する場合、ブロック6492で調節されてよい。
最大速度値は、あるシナリオにおいては増大されてもよい。例えば、ブロック6494でモータ温度が第2の閾値を下回る場合、またはブロック6496で力率補正電流が第2の閾値を下回る場合、ブロック6498で最大速度が増大されてよい。最大速度値は、上記で図109および110との関係で説明されたように、増分制限値だけ増大されてよい。代替として、最大速度は、増分制限値未満の量だけ増大されてよい。ある例では、量は5rpm/秒であってよい。第2の温度閾値または力率補正閾値は、上記のそれぞれの第1の閾値と同じであっても異なってもよい。また、最大速度値が予め定められた値を超えることを防止するモータ速度上限があってもよい。増分すると最大速度値がその上限を超える場合、最大速度値は上限に調節されてよい。上限は、一部の実施形態では、4500~6500rpm前後(例えば、5000rpm)であってよい。上限は、最小速度値の約2~3倍の大きさ(例えば、2.5X)であってよい。
現在のモータ温度および力率補正電流が各自の第1の閾値と第2の閾値との間にある場合、最大速度は、ブロック6500で、変更せずに維持されてよい。ブロック6502で、最大速度が、図100との関係で上記で説明されたものなどのコントローラに提供されてよい。このように、最大速度値は、望まれる場合、システムの動作中に動的に調節されてよい。
次いで図118を参照すると、システム6000のコントローラ6034(例えば図3を参照)は、異常な動作がないか圧縮機モータを監視し、根拠がある場合、障害状態を生成してもよい。図118のフローチャート6740に示されるように、コントローラ6034は、ブロック6742で、現在のモータ速度と指令モータ速度との間の差分を判定してよい。ブロック6744で、この差分が予め定められた閾値を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック6746で、本明細書の他個所に記載されるようにモータの通常の動作を指令し続けてよい。コントローラ6034は、全動作にわたって異常なモータ動作がないか監視し続けてよい。ブロック6744で、差分が閾値を上回る場合、ブロック6748でタイマが増分されてよい。ある実施形態では、閾値は、400~600rpm(例えば、500rpm)に設定されてよい。ブロック6750で、タイマが所定の制限より上に増分している場合、ブロック6752でエラーが生成されてよい。モータは、使用不可にされ、停止するように指令されてもよい。タイマ制限は、1分未満(例えば、30秒)であってよい。ブロック6750で、タイマが制限に違反していない場合、動作はブロック6746で通常通り継続してよい。差分が閾値を超えた後に閾値より下に低下した場合、タイマの任意の蓄積時間はゼロにリセットされてよい。一部の実施形態では、差分が閾値より上に上昇した場合、差分は、タイマがリセットされる前に、ある時間にわたって閾値より下に低下することを必要とされてよい。
次いで図119を参照すると、例示的な制御システムを詳細に示す例示的な制御図6510が示されている。制御システムは、カスケード制御システムであってよく、浄化器6010の少なくとも1つの加熱要素6054の動作を調節するコマンド6544を生成するために使用されてよい。コマンドを生成するために複数の制御ループが使用されてよい。第1の制御ループが、例えば加熱要素6054を間接的に制御してよく、第2の制御ループは、加熱器デューティ・サイクル・コマンドを直接出力してよい。そのような実施形態では、第1の制御ループは、第2の制御ループのための設定点を生成してよい。
コマンドは、コマンド6544に課される様々な制御制限(例えば、電力または他の電気的制限)に従いながら、浄化器6010内の流体を目標温度または温度範囲(例えば102~116℃)にするように計算されてよい。コントローラ6034(例えば図2を参照)は、少なくとも1種の流体ならびにサンプ6052内で加熱要素6054に隣接している第2の流体の温度に関する温度データを収集してよい。このデータは、第1および第2の流体の温度設定点と併せて、コマンド6544を生成するために使用されてよい。図119の例示的制御図6510はまた、浄化器6010内の温度を急速に変化させ得る様々な擾乱に迅速に対応するのを助けるように作られている。
図示されるように、第1のプロセス流れの温度読み取り値6512は、プロセス流れと連通している温度センサ6066によって取られてよい。この例では、温度センサは、圧縮機6064に入る蒸気の温度を監視する低圧蒸気センサ6066である。温度読み取り値6512は、加算器6516で目標温度値6514と組み合わされてよい。ここでも、上述したように、本明細書のあらゆる箇所における語「加算器」の使用は、加算だけが行われなければならないことを意味すると解釈すべきではなく、様々な入力が組み合わされて出力にされることのみを意味する。加算器6516の出力は、第1の流体温度6518に対応する制御ループに供給されてよい。この例示的実施形態では、第1の流体温度制御ループ6518は、出力を加算器6524に提供するPID制御ループとして示されている。様々な実施形態において、第1の流体温度制御ループ6518内の利得値の少なくとも1つは、ゼロに設定されてよい(例えばKD)。一部の実施形態では、第1の流体温度制御ループ6518の少なくとも1つの利得(例えばK)は、予め定められた基準の組に応じて変更されてよい。例えば、変更される利得は、別の制御ループの出力が飽和状態になった場合に低減されて(例えばゼロに設定されて)よい。目標温度6512は、ある実施形態では予め定められた値であってよく、またモードまたは状態に固有であってよい。例えば、通常浄化水生産および高温浄化水生産中の目標温度は、それぞれ108℃および104℃であってよい。高温浄化水生産中の目標温度は、通常浄化水生産状態中の目標温度未満であるが、少なくとも95%であってよい。
目標温度6512はまた、加算器6522においてオフセット6520と組み合わされてもよい。このオフセット6520は、所定の値、例えば-1~-10℃(例えば、-4℃)、であってよい。オフセット6520は、制御システムを初期状態で始動させる働きをしてよく、初期状態は、制御ループ6518、6538だけの制御下にある場合よりも、設けられている任意の目標設定点により迅速に到達する。加算器6522の出力は、加算器6524において第1の温度制御ループ6518の出力と組み合わされてよい。
第2の流体の現在の温度6528は、温度センサ6058によって感知され、加算器6530において加算器6524の出力と組み合わされてよい。第2の流体は、浄化器のサンプ6052に受け取られた原流体であってよい。加算器6530の出力は、サンプ6052内の流体の温度を制御してよい第2の流体制御ループ6532に供給されてよい。そのため、第1の流体温度制御ループ6518は、外側制御ループとして機能してよく、第2の流体温度制御ループ6532は、内側制御ループとして機能してよい。第1の流体温度制御ループ6518と同様に、第2の流体温度制御ループはPID制御ループであってよい。第2の流体制御ループ6532内の利得のうち少なくとも1つは、ゼロに設定されてよい(例えばK)。第2の流体温度制御ループ6532の出力は、仮加熱器コマンド・デューティ・サイクルであってよい。
少なくとも1つの擾乱モニタも、一部の実施形態に含まれてよい。擾乱モニタは、監視されている擾乱に関係するデータを、フィード・フォワード・コントローラ6536に提供してよい。フィード・フォワード・コントローラ6536は、加算器6538に渡される擾乱補償出力を生成してよい。複数の擾乱が監視される場合、各擾乱は、それ自体のフィード・フォワード・コントローラに関連付けられてよい。複数のフィード・フォワード・コントローラからの複数の補償出力は、組み合わされた補償出力が加算器6538に提供される前に、フィード・フォワード加算器(図示せず)において組み合わされてよい。
図119に示される例では、擾乱は、供給源コマンド・デューティ・サイクル6432(例えば図100を参照)である。供給源コマンド・デューティ・サイクル6432が増大するにつれて、より大きい体積の相対的に冷たい原流体がサンプ6052に入って、全体の温度を冷やし得る。フィード・フォワード・コントローラ6536は、浄化器6010に入る増大した体積の冷たい原水を補償するように、仮加熱器コマンド出力をプリエンプティブに調節する働きをし得る。例えば、供給源コマンド・デューティ・サイクル6432が大きい場合(例えば、100%)、フィード・フォワード・コントローラ6536は、加熱要素6054に対する仮デューティ・サイクル・コマンドを増大させる出力を作り出してよい。
フィード・フォワードで調節された加熱器コマンド・デューティ・サイクルを加算器6538から少なくとも1つの加熱要素6054に提供する前に、加算器6538の出力は、1つまたは複数の閾値6540に照らして確認されてよい。加算器6538の出力がそれら閾値の1つの違反を引き起こすことになる場合、加熱器デューティ・サイクルは再度調節されてよい。コントローラ6034は、力率補正電流を確認し、それが予め定められた制限を上回るかどうかを判定してよい。予め定められた制限を上回る場合、フィード・フォワードで調節されたデューティ・サイクル・コマンドが電流制限器6542において変更されてよい。例えば、コマンドは、前回指令された加熱器デューティ・サイクル6544に変更されてよい。代替として、加算器6538からのコマンドが、最大加熱器電力制限に照らして確認されてよい。この制限は、動的であってよく、最大のシステム6000電力を超えないように設定されてよい。この制限は、圧縮機6064(例えば図3を参照)のモータに割り当てられている電力の量に少なくとも部分的に基づいて決定されてよい。最大の加熱器6054(例えば図3を参照)電力制限は、例えば、システム6000の予め定められた電力値(例えば、最大合計電力)から、圧縮機6064のモータのために割り当てられた電力を引くことによって計算されてよい。この最大合計電力は、1150ワットまたはその前後であってよい。一部の実施形態では、最大の加熱器6054電力制限は、加熱器デューティ・サイクルの形で表されてよい。加熱器デューティ・サイクルのパーセントとワット数との間の関係を使用して変換を行ってよい。この関係は、経験的に決定されてよい。デューティ・サイクル制限が使用される場合、デューティ・サイクルは、90%などの最大値に制限されてよい。
変更の後、または加算器6538の出力が閾値6540を上回っていない場合、最終的な加熱器デューティ・サイクル・コマンド6544が生成されてよい。このコマンドは、加熱要素6054に提供されてよい。
次いで図120を参照すると、フィード・フォワード・コマンドを生成するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート8590が示されている。図示されるように、ブロック8592で、コントローラが、所望の温度と供給源入口温度との間の差を決定してよい。所望の温度は、例えば、図119との関係で説明された目標温度6514であってよく、またはその他の方法でシステム6000の別の制御ループによって生成されてもよい。例えば、これは、第1の流体温度制御ループ6518からの、または図119の加算器6524からの出力であってよい。供給源入口温度は、浄化器6010に入る流体流れを監視する温度センサによって提供されてよい。代替の実施形態では、サンプ6052内の流体温度の読み取り値が使用されてよい。また、浄化器6010に入る推定質量流量が、ブロック8594で決定されてよい。質量流量を監視するためにセンサが用いられてよい。代替として、質量流量は、供給源入口弁デューティ・サイクルと、浄化器に入る水の体積との関係を経験的に決定することによって推定されてよい。例えば、1パーセントのデューティ・サイクル当たりの単位時間当たりのmL数が経験的に決定されてよい。この値は次いで、ブロック8594で、浄化器6010に入る質量流量の推定値として使用されてよい。ブロック8596で、コントローラ6034は、浄化器6010に入る推定質量流量を所望の温度まで加熱するために必要とされる電力量を決定してよい。推定質量流量、熱力学的特性(例えば、水の比熱、気化熱など)、および供給源またはサンプ温度と所望の温度との間の差分を使用して、ブロック8596で、必要とされる電力を計算してよい。ブロック8596で計算される電力要件は、ブロック8598で、フィード・フォワード項として機能する対応する加熱器デューティ・サイクルを決定するために使用されてよい。加熱器デューティ・サイクルのパーセントとワット数との間の関係を使用して変換を行ってよい。フィード・フォワード項は、ブロック8600で加熱要素コントローラに送られてよい。一部の実施形態では、フィード・フォワード項は、ブロック8600で加熱要素コントローラに送られる前に、フィード・フォワード項について定められた最小値と最大値との間に制限されてよい。ある実施形態では、フィード・フォワード項は、0%と90%の間に制限されてよい。
次いで図121を参照すると、システム6000のコントローラ6034は、異常な動作がないか加熱器6054を監視し、根拠がある場合、障害状態を生成してもよい。図121に示されるフローチャート6760に示すように、コントローラ6034(例えば図3を参照)は、ブロック6762で現在の加熱器電圧および加熱器電流を決定してよい。
ブロック6764で、コントローラ6034は、現在の加熱器電力を決定してよい。コントローラ6034は、ブロック6766で現在の加熱器デューティ・サイクル・コマンドを取得してよい。ブロック6768で、現在の加熱器デューティ・サイクル・コマンドから予想加熱器電力が決定されてよい。現在の加熱器電力と予想電力との間の差分が、ブロック6770で計算されてよい。ブロック6772で、差分が予め定められた閾値を下回る場合、コントローラ6034は、ブロック6774で、本明細書の他個所に記載されるように加熱器6054の通常の動作を指令し続けてよい。コントローラ6034は、全動作にわたって異常な加熱器動作がないか監視し続けてよい。ブロック6772で、差分が予め定められた閾値を上回る場合、ブロック6776でタイマが増分されてよい。ブロック6778で、タイマが事前に設定されたタイマ制限より上に増分している場合、ブロック6780でエラーが生成されてよい。そうでない場合、加熱器6054の動作は、ブロック6774で通常通り継続してよい。差分が閾値を超えた後に閾値より下に低下した場合、タイマの蓄積時間はゼロにリセットされてよい。一部の実施形態では、差分が閾値より上に上昇した場合、差分は、タイマがリセットされる前に、ある時間にわたって閾値より下に低下することを必要とされてよい。
次いで図122を参照すると、軸受フィード流量センサ6562を含むシステム6000の表現ブロック図が示されている。軸受フィード流量センサ6562は、水浄化器6010のインペラ6216のためのインペラ軸受6560に流体が実際に流れていることを示すデータを生成してよい。本明細書の他個所に記載されるように、軸受フィード用の流体源は、水浄化器6010の凝縮器6076に取り付けられた浄化水貯蔵槽6012であってよい。軸受フィード流量センサ6562は、インペラ軸受6560への流体の流量が、許容可能な予め定められた範囲(例えば、1グラム前後/秒)内であることも示してよい。図示されるように、軸受フィード流量センサ6562は、軸受フィード・ポンプ6080の下流に配置されている。軸受フィード流量センサ6562は、実施形態に応じて、追加的にまたは代わりに、軸受フィード・ポンプ6080の上流に配設されてもよい。任意の好適な流量センサが軸受フィード流量センサ6562として使用されてよいが、この例示的実施形態では、軸受フィード流量センサ6562は熱センサとして示されている。
ある実施形態では、軸受フィード流量センサ6562は、熱センサおよび圧力センサを含んでよい。熱センサが使用される場合、熱センサ(例えば、熱電対またはサーミスタ)は、システム6000のコントローラ6034に軸受フィード流温度を表す信号を提供するインライン・プローブであってよい。軸受フィード流量センサ6562および/またはポンプ6080は、迅速に熱を放散するのを助けるフィンまたは同様の突起などの放熱特徴部6564を含んでよい。
次いで図123を参照すると、軸受フィード流量センサ6562が熱センサである場合、センサによって生成される温度データは、流体流の有無および/または軸受フィード流の率が許容可能であるかどうかを示してよい。図123のフローチャート8570に示されるように、ブロック8572で軸受フィード・ポンプを作動させてよい。ブロック8574で、軸受フィード導管内に既存の流体があればそれがパージされてよく、導管は、浄化水の温度まで上げられてよい。軸受フィード流量センサ6562は、ブロック8576で、軸受フィード流れの温度を監視し、温度を表すデータをコントローラ6034(例えば図2を参照)に提供してよい。
軸受フィード・ポンプ6080が適正に機能していない場合、閉塞が発生し、すなわち、軸受フィード・ポンプ6080は、生成物貯蔵槽6012から流体を取り込むことができなくなり、軸受フィード導管内の温度が低下し始め得る。この低下は、比較的大きいことがあり、一部の実施形態では、5秒ごとに1℃より大きいものであり得る。ブロック8578で、軸受フィード流量センサ6562によって示される温度が、予め定められた値を超えて低下した場合、ブロック8580でエラーが生成されてよい。ブロック8578で、温度がこの値より下に低下していない場合、データは軸受フィード導管内の流れが予想通りであることを示しているので、動作はブロック6582で継続してよい。
予め定められた温度値は、一部の実施形態では静的な値であってよい。他の実施形態では、エラーを生成するために使用される温度値は、システム6000内の別の温度測定に基づいて計算されてよい。例えば、コントローラ6034は、低圧水蒸気温度(例えば、温度センサ6066からの)を使用してエラー温度値を決定してよい。エラー温度値は、低圧水蒸気温度未満の25~35℃(例えば、30℃)に設定されてよい。軸受フィード・ポンプ6080が予想通りに動作しているかどうかを判定するために、これら2つの温度間の差分をコントローラ6034によって追跡してよい。
一部の実施形態では、エラーが存在するかどうかを判定するために温度値自体は使用されなくてよい。代わりに、温度信号をさらに分析して、場合によっては、軸受フィード導管内の異常な流れ状態のより高速な検出を提供し得る。そのような実施形態では、温度信号は微分されてよく、温度値の代わりに変化率が使用されてよい。変化率が予め定められた率より大きい場合、コントローラ6034は、ブロック8580でエラーを生成してよい。
次いで図124を参照すると、フローチャート7100は、浄化器6010(例えば図3を参照)の凝縮器6076(例えば図3を参照)内の生成物の水位を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示す。ある実施形態では、水位は、凝縮器6076に流体的に接続された生成物貯蔵槽6012内の生成物貯蔵槽水位センサ6078を介して測定されてよい。コントローラ6034(例えば図3を参照)は、本明細書の他個所に記載されるように、凝縮器6076が貯蔵槽の役目を果たすように、凝縮器6076内にある体積の生成水を維持してよい。これは、生成水が、浄化器6010によって生産できるよりも速い率で使用地点において使用されることを可能にし得る。浄化器6010内に維持される量は、取り付けられた使用地点デバイスまたはシステムの予想需要および需要の変化に基づいて選択されてよい。さらなる説明が図83に提供されている。
図示されるように、システム6000のコントローラ6034は、ブロック7102で高圧蒸気温度を受け取ってよい。この読み取り値は、高圧蒸気温度センサ6068(例えば図3を参照)を介して供給されてよい。ブロック7104で、高圧蒸気温度が最小制限(例えば、104℃)を下回る場合、ブロック7106で生成物貯蔵槽出口が閉じられてよい。一部の実施形態では、生成物貯蔵槽出口は、生成物貯蔵槽6012内に所望の水位を維持するために排水先6018(例えば図3を参照)または他の貯蔵槽へと生成水を迂回させるために開かれる切換弁6084(例えば図3を参照)であってよい。ブロック7104で、高圧蒸気温度が最小制限を下回る場合、使用地点デバイス(例えば、医療システム6004)に通じる弁などの追加的な生成物貯蔵槽出口弁も閉じられてよい。これは、凝縮器6076および生成物貯蔵槽6012から生成水の流れを追い出すために利用され得る圧力の蓄積を支援し得る。ブロック7104で、高圧蒸気温度が最小制限よりも高い場合、コントローラ6034は、ブロック7108で、予め定められた体積の貯蔵目標に向かって現在の目標生成物水位を変更レート制限してよい。予め定められた体積の貯蔵目標は、生成物貯蔵槽6012内の30%の水位であってよい。一部の実施形態では、これは、凝縮器6076および生成物貯蔵槽6012内に1~2リットルの緩衝体積を維持してよく、それを、使用地点デバイスまたはシステム(例えば、図3の医療デバイス6004)が、浄化水の使用が多い期間に取り込んでよい。
コントローラ6034は、ブロック7110で、生成物貯蔵槽水位センサ6078から水位を受け取ってよい。ブロック7112で、水位コントローラは、生成物貯蔵槽出口(例えば、図3の切換弁6084)弁デューティ・サイクル・コマンドを決定してよい。水位コントローラは、現在の水位と現在の目標水位との間の差分を使用して出力を生成するPIDコントローラであってよい。そのような実施形態では、PIDコントローラの利得のうちの1つまたは複数がゼロに設定されてよい(例えば、微分項の利得)。コントローラ6034は、ブロック7114および7118で生成物貯蔵槽6012内の水位が高すぎると判定されない限り、ブロック7122で決定されたデューティ・サイクルで動作するように出口弁に指令してよい。ブロック7114で、水位が第1の閾値を上回る場合、エラーが生成されてよい7116。第1の閾値は、一部の実施形態では80~95%の間(例えば、90%)であってよい。ブロック7118で、水位が第2の閾値より高い場合、ブロック7120で通知が生成されてよい。第2の閾値は第1の閾値未満であってよい。一部の実施形態では、第2の閾値は45~65%(例えば、50%)であってよい。一部の実施形態では、コントローラ6034は、第1の閾値が違反された場合、システム6000の動作を停止してよい。コントローラ6034は、第2の閾値が違反された場合、システム6000に動作を続けさせてよい。
一部の実施形態では、ブロック7112で生成される出口弁デューティ・サイクル・コマンドは、少なくとも1つのセンサ値に依存してよい。例えば、一部の実施形態では、出口弁デューティ・サイクルは、生成物水位センサ6078(例えば図3を参照)または生成物温度センサ(例えば図3の6082A~D)などのセンサからの値に依存してよい。
これらのセンサが、使用地点デバイス(例えば図3の医療システム6004)が現在生成物貯蔵槽6012から生成水を取り込んでいることを示すとき、出口弁デューティ・サイクル・コマンドは変更されてよい。これは、生成物貯蔵槽6012および凝縮器6076(例えば図3を参照)が、使用地点デバイスで使用するための比較的多い予備体積の蒸留物を保持していることを確実にする助けとなり得る。加えて、これは、生成物熱交換器6008Aを通る温水の質量流量の大きな増加が、所望のレベルを超えて生成物温度を急上昇させないことを確実にする助けとなり得る。通例、出口弁デューティ・サイクル・コマンドは下げられてよい(例えば、最小値、または可能性としてはゼロに設定される)。一部の例では、使用地点デバイスがもうシステム6000からの水を消費していないと判定すると、水位コントローラは、下げられる前のその元の出力に基づいて復旧されてよい。
次いで図125も参照すると、生成物水位センサ6078(例えば図3を参照)および生成物温度センサ(例えば、図3の6082A~D)からのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁デューティ・サイクルを調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャート7520が示されている。この例では生成物水位センサ6078と生成物温度センサ6082A~Dの両方からのデータが使用されるが、他の実施形態は、生成物水位センサ6078および生成物温度センサ6082A~Dのうち1つのみからの読み取り値を使用して生成物貯蔵槽弁デューティ・サイクルを調節してよい。
図示されるように、コントローラ6034は、ブロック7522で、生成物水位センサ6078からデータを受け取り、そのデータを使用して微分係数を求めてよい。ブロック7524で、生成物水位の微分係数が閾値を下回る(例えば、負であるか、または予め定められた大きさを越えて負である)場合、出口弁デューティ・サイクルは、ブロック7526で下げられてよい。そのような生成物水位の負の微分係数は、生成水が使用地点デバイスに取り込まれていることを示し得る。代替として、使用地点デバイスが、自身が生成水を取り込んでいることを知らせる通信をシステム6000に送ってよい。そのような例でも、例えば二重確認の冗長性をシステム6000に付加するために、任意で微分係数が算出されて確認されてもよい。出口弁デューティ・サイクルが下げられた場合、ブロック7526に示されるように水位コントローラの出力が保存されてよい。
ブロック7528で、コントローラ6034は、各生成物温度センサ(例えば、図3の6082A~D)からデータを受け取り、そのデータを使用して少なくとも1つの微分係数値を求めてよい。各個々の生成物温度センサ6082A~Dによって感知された生成物温度の微分係数が計算されてよい。他の実施形態では、各生成物温度センサ6082A~Dからの温度が平均されてよく、それらの平均に基づいて単一の微分係数が算出されてよい。ブロック7530で、生成物温度の微分係数が閾値を上回る(例えば、何らかの正の値を上回る)場合、出口弁デューティ・サイクルは、ブロック7526で下げられてよい。上記と同様、水位コントローラの出力は、デューティ・サイクルがブロック7526で下げられた場合、保存されてよい。微分係数が温度センサ(例えば、図3の6082A~D)ごとに個々に取られる場合に、それらの微分係数のいずれかが閾値に違反する場合、フローチャート7520はブロック7526に進んでよい。
一部の実施形態では、上記のセンサからのデータの積分および/または計算された微分係数値の積分が取られてもよく、閾値に違反する場合は、出口弁デューティ・サイクルの低下が指令されてよい。水位コントローラの出力は、そのような事例でも同様に保存されてよい。これは、使用地点デバイスがシステム6000からの水を消費していることに起因する低速の変化が捉えられることを確実にする。例えば、生成物温度センサ(例えば、図3の6082A~D)からのデータの積分が取られてよい。各個々の生成物温度センサによって感知された生成物温度の積分が計算されてよい。他の実施形態では、各生成物温度センサからの温度が平均され、それらの平均に基づいて積分が算出されてよい。
コントローラ6034は、ブロック7526でデューティ・サイクルを下げた後に、ブロック7522~7530でセンサ・データの微分係数(および任意で積分)を監視し続けてよい。ブロック7532で、生成物貯蔵槽出口弁デューティ・サイクル・コマンドが下げられた状態にあり、かつブロック7524および7530でセンサ出力の微分係数がそれらの閾値に違反していない場合、水位コントローラの出力は、ブロック7534で、保存されているその値に基づいて復旧されてよい。コントローラ6034は次いで、上記で図124との関係で説明されたように、出口弁デューティ・サイクル・コマンドの決定を続けてよい。
次いで図126も参照すると、生成物水位センサ6078(例えば図3を参照)からのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁デューティ・サイクルを調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャート7800が示されている。ブロック7802で、コントローラ6034は、生成物水位センサ6078から受け取られたデータに基づいて生成物水位の微分係数を求めてよい。ブロック7804で、微分係数が閾値未満であり、かつ制御ループがリセットされたと示されていない場合、コントローラ6034はブロック7806に進んでよい。ブロック7806で、分流弁制御ループ・コマンドが保存されてよく、制御ループ出力が下げられてよい。コントローラ6034は、制御ループがブロック7806でリセットされたことを(例えば、フラグを設定することにより)示してもよい。この例では、制御ループ出力はゼロに下げられる。ある実施形態では、制御ループのI項などの項の出力が下げられてよい(例えばゼロに)。制御ループの出力は、負の出力を有する制御ループの項が影響を及ぼさないように、制限にかけられてよい(例えば、制御ループは負のデューティ・サイクルを指令することを禁止されてよい)。
ブロック7804で、微分係数が閾値を上回り、制御ループがリセットされていると示され、かつブロック7808で微分係数が第2の閾値より大きい場合、コントローラ6034はブロック7810に進んでよい。第2の閾値は、ある例ではゼロであってよい。ブロック7810で、コントローラ6034は、制御ループがリセットされていないことを示してよい。よって、生成物水位の微分係数が再び第1の閾値より下に低下した場合、制御ループは再びリセットされてよい。
ブロック7812で、生成物水位の微分係数が第3の閾値を超えて増加し、制御ループがまだ復旧されておらず、かつ保存されている制御ループ出力がゼロでない場合、コントローラ6034はブロック7814に進んでよい。第3の閾値は、何らかの正の値として設定されてよい。ブロック7814で、コントローラ6034は、制御ループを、ブロック7806からの保存されている出力値にリセットしてよい。加えて、コントローラ6034は、制御ループがブロック7814でリセットされたことを示してよい。ブロック7806で制御ループのI項などの項の出力が下げられる実施形態では、制御ループは、ループの1つまたは複数の別の項による現在の寄与分を引いた、ブロック7806からの保存されている出力値にリセットされてよい。
ブロック7812で、生成物水位の微分係数が第3の閾値を下回り、制御ループがすでに復旧されているか、または保存されているコマンドがゼロであり、かつブロック7816で、生成物水位の微分係数が第4の閾値未満である場合、コントローラ6034はブロック7818に進んでよい。第4の閾値は、一部の実施形態ではゼロであってよい。ブロック7818で、コントローラ6034は、制御ループ出力値をゼロとして保存し、制御ループが復旧されていないことを(例えば、フラグを設定することにより)示してよい。
これは、生成物水位の微分係数が増大して第3の閾値に戻った場合に、制御ループを再び復旧させることを可能にし得る。
次いで図127も参照すると、1つまたは複数の生成物温度センサ6082A~D(例えば図3を参照)からのデータに基づいて生成物貯蔵槽出口弁デューティ・サイクルを調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を詳細に示すフローチャート7830が示されている。ブロック7832で、コントローラ6034は、生成物温度センサ6082A~Dから受け取られたデータに基づいて生成物温度の微分係数を求めてよい。他個所で述べたように、複数の生成物温度センサ6082A~Dからのデータが使用される実施形態では、各個々の生成物温度センサ6082A~Dによって感知された生成物温度の微分係数が計算されてよい。他の実施形態では、各生成物温度センサ6082A~Dからの温度が平均されてよく、それらの平均に基づいて単一の微分係数が算出されてよい。またブロック7832で、コントローラ6034によって決定された微分係数値に基づいて積分が計算されてよい。
ブロック7834で、微分係数および/または積分がそれぞれの閾値を上回り、制御ループがリセットされたと示されておらず、かつ生成物温度が予め定められた値を上回る場合、コントローラ6034はブロック7836に進んでよい。ブロック7836で、分流弁制御ループ・コマンドが保存されてよく、制御ループ出力が下げられてよい。コントローラ6034はまた、制御ループがブロック7806でリセットされたことを(例えば、フラグを設定することにより)示してよい。この例では、制御ループ出力は、ゼロに下げられてよい。ある実施形態では、制御ループのI項などの項の出力が下げられてよい(例えばゼロに)。制御ループの出力は、負の出力を有する制御ループの項が影響を及ぼさないように、制限にかけられてよい(例えば、制御ループは負のデューティ・サイクルを指令することを禁止されてよい)。
上述したように、コントローラ6034は、生成水温度が予め定められた量より高い場合にのみ、ブロック7836に進んでよい。これは、生成物温度が特定の温度に近づかない限り、生成物出口デューティ・サイクル・コマンドを調節しないようにし得る。例えば、使用地点デバイスが医療システム6004(例えば図3を参照)である場合、システム6000は、例えば体温(37℃)より高い水を出力することを回避するように設計されてよい。そのような事例では、予め定められた温度閾値は、この温度より下であってよい(例えば、30℃)。
再び図127を参照すると、ブロック7834で、微分係数および/または積分が閾値を下回り、制御ループがリセットされていると示され、かつブロック7838で微分係数が第2の閾値未満である場合、コントローラ6034はブロック7840に進んでよい。
第2の閾値は、ある例ではゼロであってよい。一部の実施形態では、コントローラ6034がブロック7840に進むためには、各生成物温度センサ6082A~Dから決定される個々の微分係数のすべてが閾値未満であることが必要とされてよい。ブロック7840で、コントローラ6034は、制御ループがリセットされていないことを示してよい。よって、生成物温度に関してその微分係数または積分が再び各自の第1の閾値より上に上昇した場合、制御ループは再びリセットされてよい。
ブロック7842で、生成物温度の微分係数が第3の閾値を超えて増加し、制御ループがまだ復旧されておらず、かつ保存されている制御ループ出力がゼロでない場合、コントローラ6034はブロック7844に進んでよい。第3の閾値は、何らかの負の値として設定されてよい。一部の実施形態では、各生成物温度センサ6082A~Dから決定される個々の微分係数のいずれかが閾値未満である場合、コントローラ6034はブロック7844に進んでよい。ブロック7844で、コントローラ6034は、制御ループを、ブロック7836からの保存されている出力値にリセットしてよい。加えて、コントローラ6034は、制御ループがブロック7844でリセットされたことを示してよい。ブロック7836で制御ループのI項などの項の出力が下げられる実施形態では、制御ループは、ループの1つまたは複数の別の項による現在の寄与分を引いた、ブロック7836から保存されている出力値にリセットされてよい。
ブロック7842で、生成物温度の微分係数が第3の閾値を上回り、制御ループがすでに復旧されているか、または保存されているコマンドがゼロであり、かつブロック7846で生成物温度の微分係数が第4の閾値未満である場合、コントローラ6034はブロック7848に進んでよい。第4の閾値は、一部の実施形態ではゼロであってよい。ブロック7848で、コントローラ6034は、制御ループ出力値をゼロとして保存し、制御ループが復旧されていないことを(例えば、フラグを設定することにより)示してよい。これは、生成物水位の微分係数が低下して第3の閾値より下に戻った場合に、制御ループを再び復旧することを可能にし得る。
次いで図128も参照すると、システム6000内の異常な原水温度の存在を判定するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7600が示されている。異常な供給源温度の検出は、いくつかの理由から望まれることがある。中でも、そのような検出は、コントローラ6034が、入って来る原水の温度が、熱交換器6008A、Bを出るプロセス流れのうち1つの目標温度を実現するのを困難にさせ得る温度である場合に、対応することを可能にし得る。例えば、入って来る原水の温度が上がるにつれ、熱交換器6008A、Bの各々の中のプロセス流れに対して可能な冷却の量は減少し得る。様々な実施形態において、異常な原水温度は、システム6000に入る原水の温度を原水温度センサ6036(例えば図3を参照)で監視することによって検出されてよい。システム6000のコントローラ6034は、温度センサ6036からデータ信号を受信し、測定された温度を1つまたは複数の閾値に照らして確認してよい。温度が予め定められた時間を超えて閾値を超える場合、エラーまたは通知がコントローラ6034によって生成されてよい。入って来る原水との関連で説明されるが、他のプロセス流れ(本明細書に記載されるもののうちいずれかなど)に関する温度パラメータが、各流れに予め定められた異常な温度がないかどうか同様に監視されてもよい。
ブロック7602に示されるように、コントローラ6034は、システム6000への原水の流れが存在するか監視してよい。ブロック7602における流れの監視は、これらに限定されないが、1つまたは複数のセンサを読み取ること、1つまたは複数の変数を読み取ること、あるいは1つまたは複数の現在のコマンド出力をコントローラ6034で確認することを含んでよい。例えば、ある実施形態では、コントローラ6034は、熱交換器6008A、Bへの供給源プロポーショニング弁6050A、B、および可能性としては切換弁6100(例えば図3を参照)に対するデューティ・サイクルを確認してよい。
これらのデューティ・サイクルのいずれかがゼロより大きい場合、コントローラ6034は、システム6000への原水の流れが発生していると判断してよい。ブロック7604で、システム6000への原水の流れが存在する場合、ブロック7606で、原水の温度がコントローラ6034によって原水温度センサ6036(例えば図3を参照)から取得されてよい。またブロック7606で、原水の温度が、第1の温度閾値および第2の温度閾値と比較されてよい。第1および第2の温度閾値は、使用地点デバイスの特性および熱交換器6008A、Bの特性に基づいて決定されてよい。例えば、使用地点デバイスが透析機などの医療システム6004(例えば図3を参照)である場合、各温度閾値は、体温未満になるように設定されてよい(例えば、30℃および35℃)。ブロック7606で、原水の温度がどの閾値も超えない場合、各閾値に関連付けられ得るタイマが、ブロック7608でゼロに設定されてよい。ブロック7606で、原水の温度が第1または第2の閾値を超える場合、超えられた各閾値に関連付けられたタイマが、ブロック7610で増分されてよい。ブロック7612で、タイマが各タイマに予め定められたタイムアウト閾値を超える場合、ブロック7614でエラーが生成されてよい。例えば、第1および第2の温度閾値の一方のタイムアウト閾値は、5秒に設定されてよい。関連付けられたタイマが5秒を超えると、エラーが生成されてよい。生成されるエラーは、超えられた特定の温度閾値に依存してよい。例えば、第1の閾値の違反に対して生成されるエラーは、使用地点デバイスのユーザ・インターフェースに関連する画面または画面フローを表示させ得る、過剰温度の通知であってよい。第2の温度閾値(第1の温度閾値よりも高く設定されてよい)の違反に対して生成されるエラーは、コントローラ6034にシステム6000を水生産状態から遷移させる、またはシステム6000によって生産された生成水を切換弁6084から迂回させる、過剰温度エラーであってよい。
次いで図129も参照すると、プロセス流れの温度設定点を調節するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7650が示されている。様々な実施形態において、温度設定点を調節することは、システム6000に入って来る原水の温度を測定し、原水温度に基づいてシステム6000内のプロセス流れの所望の温度を設定することを含んでよい。一部の実施形態では、プロセス流れの温度設定点に到達するために、原水温度にオフセットが適用されてよい。例えば、生成物熱交換器6008Aを出る生成水の目標温度を、システム6000に入る原水の温度に基づいて設定することが望まれることがある。
ブロック7652で、原水の温度が取得されてよい。ブロック7652で原水の温度を取得することは、原水温度センサ6036(例えば図3を参照)などの1つまたは複数のセンサからの出力を読み取ることを含んでよい。ブロック7654で、原水の温度をフィルタリングして、フィルタリングされた温度を生成してよい。ブロック7654における原水の温度のフィルタリングは、温度をロー・パス・フィルタなどのフィルタに通すことによって実現されてよい。ブロック7656で、フィルタリングされた温度は、オフセット値を使用して調節されてよい。ある例では、このオフセットは7~15℃の間(例えば、10℃)であってよい。オフセットを、ブロック7654からのフィルタリングされた温度に加算して、オフセットで調節された温度に到達してよい。ブロック7658で、オフセットで調節された温度が所望の範囲に制限されてよい。所望の範囲は、例えば、およそ20℃からおよそ25℃であってよい。ブロック7660で、生成物プロセス流れの目標温度が、ブロック7658から出力された制限された温度として設定されてよい。
次いで図130も参照すると、システム6000の電子機器ハウジング(例えば図51の6046A、Bを参照)の冷却を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート6710が示されている。ブロック6712で、電子機器ハウジングの目標温度が選択されてよい。実施形態に応じて、システム6000は、いくつかの異なるモードおよび/または状態で動作してよい。例えば、フィルタ(例えば図3の6006A、Bを参照)水洗モード、フィルタ水洗状態、水生産モード、水生産モードで使用される各状態、待機モード、待機状態、および/または本明細書に記載される任意の他のモードもしくは状態のための、モードまたは状態に固有の冷却方式が定義されてよい。システム6000内の電子機器の冷却は、モードまたは状態に応じて異なって制御されてよい。例えば、各々がシステム6000の一つの動作モードまたは状態に関連付けられた、いくつかの予め定められた目標温度が定義されてよい。第1のモードまたは状態および第2のモードまたは状態(例えば、水洗状態および水生産実行状態)は45℃の設定点を有してよいが、これらの設定点は、代替の実施形態では互いと異なってよい。第3のモードまたは状態は、40~45℃の設定目標範囲を有してよい。第3のモードまたは状態は、原水が規則的に浄化器6010に導かれないモードまたは状態(例えば、待機モード/状態、加熱モード/状態など)であってよい。
ブロック6714で、電子機器ハウジングと熱交換関係にある供給源ラインを通る原水流を制御する弁に対するデューティ・サイクル制限が設定されてよい。これらの制限は、システム6000があるモードまたは状態に応じて予め定められてよい。ある実施形態では、弁は、供給源分流弁6100(例えば図3を参照)であってよい。第1のモードまたは状態(例えば、水洗モードまたは状態)では、100%の最大制限および50%の最小制限が使用されてよい。第2のモードまたは状態(例えば、温水生産状態などの生産実行状態)では、25%の最大制限および0%の最小制限が使用されてよい。第3のモードまたは状態(例えば、待機モードまたは状態)では、100%の最大制限および0%の最小制限が使用されてよい。これは、必要時に散発的な冷却を可能にし、システム6000が水を浄化していないときに原水の過剰な使用を防止するのを助け得る。
電子機器温度センサ(例えば図3の6048を参照)からのデータが、ブロック6716で、システム6000のコントローラ6034(例えば図3を参照)によって受信されてよい。ブロック6718で、目標温度と、電子機器温度センサによって示される温度との間の差分が、コントローラ6034によって実行されるPIDループに入力されてよい。一部の実施形態では、項のうち1つ(例えば、微分項)に対する利得はゼロに設定されてよい。ループの出力を使用して、ブロック6720で、電子機器ハウジングを通る原流体流を制御する弁のデューティ・サイクルを設定または指令してよい。PIDループの項の利得も、モードまたは状態に固有であってよく、システム6000がどのモードまたは状態にあるかに応じて設定されてよい。
目標温度が範囲によって定められるモードまたは実施形態では、コントローラ6034は、ある基準に基づいて、その範囲内の値(例えば、範囲の両境界)間で目標温度を切り替えてよい。図示されるように、ブロック6722で、電子機器温度センサ6048(例えば図3を参照)からのデータがコントローラ6034によって受信されてよい。ブロック6724で、センサ・データが、電子機器ハウジングの現在の温度が高温制限より高いことを示す場合、目標温度値は、ブロック6726で低温制限に設定されてよい。高温制限は、45℃またはそれより上であってよい。低温制限は、高温制限より下、例えば40℃またはそれより下、であってよい。そうではなく、ブロック6728で、センサ・データが、電子機器ハウジングの現在の温度が低温制限未満であることを示す場合、目標温度値は、ブロック6730で高温制限に設定されてよい。目標温度を再設定した後、または温度が高温制限と低温制限との間である場合、フローチャート6710はブロック6718に戻ってよい。一部の実施形態では、PIDループは、目標温度が調節された場合、再初期化されてよい。ブロック6722、6724、6728、6730は、目標温度を範囲として定めない実施形態またはモード/状態では使用されなくてよい。
一部の実施形態では、システム6000の電子機器ハウジング(例えば図51の6046A、Bを参照)の冷却の制御は、複数の弁のデューティ・サイクルを制御することによって達成されてよい。上記で詳細に説明したように、原水は、供給源分流弁6100と、ブローダウン熱交換器6008Bへの流れをゲート制御する供給源プロポーショニング制御弁6050Bの両方に流れる。両方の弁6100、6050Bのデューティ・サイクルの変更を使用して、電子機器ハウジング6046の温度を制御してよい。両方の弁を用いて電子機器ハウジング温度6046を制御することは、システム6000の効率を向上させ、冷却の目的に使用されてから排水路6018に導かれる水の消費を制限し得る。よって、システム6000に入る原水のうちより大きい割合が、浄化された生成水に転換され得る。そのような複数弁による温度制御は、システム6000が水を生産しているモードまたは状態において使用されてよい。一部の実施形態では、この種の制御は、ブロック6712で入るモードまたは状態が通常温度の水生産モードまたは状態であるときに利用されてよい。
次いで図131を参照すると、システム6000の電子機器ハウジング(例えば図51の6046A、Bを参照)の冷却を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート7990が示されている。ブロック7992で、コントローラは、電子機器ボックス6046(例えば図3を参照)から温度データを受信してよい。このデータは、少なくとも1つの電子機器温度センサ6048(例えば図3を参照)によって収集されてよい。温度データは、ブロック7994で、コントローラ6034によって実行されるPIDループに供給されてよい。このPIDループは、図130のブロック6718との関係で説明されたものと同様であってよい。ブロック7996で、PIDループの出力が制限にかけられてよく、合計冷却デューティ・サイクル・コマンドが生成されてよい。例えば、PIDループの未処理の出力コマンドが、所定のデューティ・サイクル・コマンド未満になるように制限されてよい。一部の実施形態では、出力は、15~30%(例えば、20%)未満になるように制限されてよい。ブロック7998で、合計コマンドが最大制限より大きくなかった場合、ブローダウン熱交換器6008Bのための供給源プロポーショニング弁6050Bは、ブロック8000で、合計コマンド(未処理のPIDループ出力と同じになる)と等しいデューティ・サイクルで動作するように設定されてよい。この場合、電子機器ボックス6046の冷却に使用されたすべての水が、浄化器6010内での浄化にも使用され得る。合計コマンドの最大制限は、一部の例では10~20%(例えば、15%)であり得る、予め定められたデューティ・サイクルであってよい。
ブロック7998で、合計コマンド値が最大制限より大きかった場合、最大制限と合計出力との間の差がブロック8002で決定されてよい。ブロック8004で、ブローダウン熱交換器6008Bのための供給源プロポーショニング弁6050Bに対するデューティ・サイクル・コマンドが最大制限に設定されてよい。またブロック8004で、供給源冷却弁6100(例えば図3を参照)のデューティ・サイクルが、ブロック8002で決定された差に設定されてよい。一部の実施形態では、残りのコマンド値も制限されてよい。
例えば、このコマンドは、一部の実施形態では、10%のデューティ・サイクル・コマンド以下に制限されてよい。
次いで図132も参照すると、熱交換器6008B(例えば図3を参照)から出力されるブローダウン・プロセス流れの温度を制御するために実行され得るいくつかの例示的な動作を示すフローチャート8010が示されている。ブローダウン・プロセス流れの温度は、浄化器6010に入る前にブローダウン熱交換器6008Bを通過する原水の量を調節することによって変更されてよい。ブローダウン・プロセス流れの温度の制御は、いくつかの理由から望ましいことがある。中でも、ブローダウン・プロセス流れの温度を制御することは、システム6000内でより多くの熱が回収されることを可能にし得る。ある実施形態では、またシステム6000の動作モードまたは状態に応じて、熱回収の量は、浄化器6010に含まれる加熱器6054(例えば図3を参照)によって消費される電力を最小限にして、または電力が全く消費されない状態で、浄化器6010を動作させるのに十分であり得る。ある例では、熱回収の量は、加熱器6054を通例はゼロ・パーセントのデューティ・サイクルで(例えば、大半の時間)動作させるのに十分なものであり得る、しかし、5%またはそれ未満のデューティ・サイクルで短い期間だけ動作してもよい。圧縮機6064(例えば図3を参照)によるエネルギーの入力は、浄化器6010内に所望の動作温度を維持するのに適切であり得る。よって、ブローダウン・プロセス流れの温度は、加熱器6054を最小限のまたはゼロ・パーセントのデューティ・サイクルに保つように制御されてよい。これは、システム6000の効率を向上させ得る。実施形態に応じて、ブローダウン熱交換器6008Bから出力されるブローダウン・プロセス流れの温度は、システム6000の特定の動作モードまたは状態においてのみ制御されてよい。
例えば、ブローダウン・プロセス流れの温度は、非温水生産状態である生産状態においてのみ制御されてよい。
図132に示されるように、ブロック8014で、ブローダウン温度がコントローラ6034によって受け取られ、フィルタに通されてよい。このフィルタは、ロー・パス・フィルタであってよく、過去の平均ブローダウン温度値を決定してよい。この値は、所望のブローダウン温度値として設定されてよい。ブロック8016で、システム6000が生産開始状態にある場合、目標ブローダウン温度はこの所望温度値に設定されてよい。ブロック8018で、ブローダウン温度制御ループが初期化されてよく、追加的な供給源弁コマンド上限も決定されてよい。この上限は、予め定められた追加のデューティ・サイクル・パーセントであってよく、それが、システム6000が開始状態にあるときに、ブローダウン熱交換供給源プロポーショニング弁6050Bに加えられてよい。ある実施形態では、上限は5~15%(例えば、10%)に設定されてよい。これは、開始中にブローダウン温度制御ループがシステム6000に大きく影響するのを防止し得る。
ブロック8016で、システム6000が生産開始状態にない場合、ブロック8020で、ブローダウン熱交換器6008Bを出るブローダウン・プロセス流れの目標温度が、ブロック8014で決定された所望の温度に設定されてよい。目標温度値は、ブロック8020で、予め定められた範囲に準拠するように制限されてもよい。予め定められた範囲は、ある実施形態では、目標ブローダウン温度を45~75℃の範囲に制限してよい。ブロック8022で、ブローダウン温度目標は、ブローダウン熱交換器6008Bを出るブローダウンの温度の現在の(可能性としてはロー・パス・フィルタリングされた)値と共に、ブローダウン温度制御ループに供給されてよい。ブローダウン温度制御ループは、ブローダウン弁デューティ・サイクル・コマンドを出力するPIDコントローラを含んでよい。ブローダウン温度制御ループの比例項、積分項、および微分項に使用される利得は、実施形態に応じて異なってよく、少なくとも1つは場合によってはゼロに設定されてよい(例えば、微分項)ことに留意すべきである。追加的な供給源弁コマンド上限も、ブロック8022で決定されてよい。この上限は、予め定められた追加のデューティ・サイクル・パーセントであってよく、それが、システム6000が水生産状態にあるときに、ブローダウン熱交換供給源プロポーショニング弁6050Bに加えられてよい。ある実施形態では、上限は20~30%(例えば25%)に設定されてよい。
追加的な供給源弁コマンド値が、ブロック8024でコントローラ6034によって決定されてよい。例えば、コントローラ6034は、ブロック8024で、ブローダウン温度制御ループからの出力を追加的な供給源弁コマンド値として使用してよい。他の実施形態では、追加的な供給源弁コマンドは、ブローダウン温度制御ループからの出力を、コントローラ6034によって決定された第2の値と組み合わせてよい。ブローダウン熱交換器6008Bに流れる原水がシステム6000(例えば図131を参照)の電子機器ボックス6046の冷却に使用される実施形態では、冷却デューティ・サイクルの寄与分が、ブローダウン温度制御ループの出力に加えられてよい。ブロック8024で、追加的な供給源弁コマンドは、システム6000がある状態に応じて、ブロック8018または8022で設定された追加の供給源弁コマンド上限に制限されてもよい。ブロック8026で、追加的な供給源弁コマンド値を変更制限して、変更制限された追加的な供給源弁コマンド値を得てよい。ブロック8028で、その変更された追加的な供給源コマンド値が、ブローダウン・プロポーショニング弁コマンドに加えられてよい。ブロック8030で、変更された追加コマンド値を使用してフィード・フォワード項が生成されてよい。このフィード・フォワード項は、合計供給源弁コマンド7050を調節するために用いられてよい(図101A~Cに関してより詳細に説明されている)。例えば、フィード・フォワード項は、変更された追加的な供給源弁コマンド値を合計供給源弁コマンド7050から取り除かせ、供給源プロポーショニング弁のその取り除かれた部分の開時間を、ブローダウン温度の制御のために特に割り当ててよい。
システム6000は、任意の好適な通信手法を介して使用地点デバイスまたはシステム(例えば、図3の医療デバイス6004)と通信してよい。システム6000と使用地点デバイスは、例えば、無線周波数、IR、超音波等の電磁気または音響通信リンクを介して通信してよい。例示的な通信プロトコルには、Bluetooth、ZigBee、Z-Wave、Wi-Fi、ULE、802.11.15.4、ANT、NFC、EPCGen2等が含まれ得る。通信は有線であってもよい。例えば、システム6000と使用地点デバイスは、互いと配線データ通信してよい。例えばイーサネットまたは同様のケーブル、光ファイバー・ケーブル、または他の導光型のケーブル配線が使用されてよい。通信リンクを介して送られる通信は、暗号化されてよい。
通信リンクは、中でも、ソフトウェアの更新、ロギング・データの転送、システム6000と使用地点デバイスの動作の連携のために使用されてよい。一部の実施形態では、医療システム6004は、システム6000のためのユーザ・インターフェースを提供してよく、通信リンクはこれを容易にしてよい。システム6000と医療システム6004との間の情報の交換は、医療システム6004のユーザ・インターフェースへの入力に基づいて行われてよい。
ソフトウェア更新は、例えば、(例えば、クラウドを介して)使用地点デバイスにダウンロードされ、通信リンクを介してシステム6000に搬送されてよい。動作中、ロギング・データがシステム6000から使用地点デバイスに、所定のスケジュールで提供されてよい。このロギング・データは、ステータス・メッセージの一部として提供されてよい。ある実施形態では、ステータス・メッセージは、ロギング・データよりも頻繁に送られてよい。ロギング・データは、例えば5個おきのステータス・メッセージと共に送られてよく、ステータス・メッセージは、毎秒5回送られてよい。一部の実施形態では、エラー状態が発された場合、ロギング・データは、次のステータス・メッセージと共に送られてよい。これは、ステータス・データを伴う前回のメッセージがいつ送られたかに関係なく行われてよい。
ステータス・メッセージは、使用地点デバイスの動作とのシステム6000の連携を支援し得る様々な情報を含んでよい。ステータス・メッセージは、特定のシステムに固有であり得るシステム6000の識別番号を含んでよい。ステータス・メッセージは、システム6000の様々な交換可能構成要素に関係する使用状況情報を含んでよい。例えば、ステータス・メッセージは、フィルタ6006A、Bに関係する設置日、使用時間数データなどを含んでよい。使用地点デバイスは、フィルタ6006A、Bが180日以上前に設置されたものである場合、フィルタ6006A、Bが交換されることを要求してよい。システム6000がフィルタ6006A、Bの交換が必要であると判定した場合(例えば図89を参照)、このことは、ステータス・メッセージで使用地点に伝えられてもよい。システム6000がフィルタ6006A、Bの交換が必要であることを伝達した場合、使用地点デバイスは、交換準備モードに入るようにシステム6000に指令してよい(例えば図91を参照)。ステータス・メッセージは、フィルタ6006A、Bが水洗される必要があるかどうかを使用地点デバイスに伝達するためにも使用されてよい。フィルタ6006A、Bは、システム6000がある時間を超えて待機またはアイドル状態にあった場合に水洗される必要があり得る。代替として、フィルタは、水サンプルが取られるたびに水洗される必要があってもよい。フィルタ6006A、Bを水洗する必要がある場合、使用地点デバイスは、フィルタ水洗モードに入るようにシステム6000に指令してよい(例えば図89を参照)。
ステータス・メッセージは、システム6000の前回の自己消毒からの時間、および/またはシステム6000の消毒が必要とされるかどうかの指示も含んでよい。使用地点デバイスが医療システム6004(例えば図3を参照)である場合、医療デバイス6004は、システム6000の前回の自己消毒が過去における所定の時間量(例えば72時間)より大きかった場合、またはシステム6000が自己消毒が必要であることを伝達する場合、療法を開始しないこともある。医療システム6004は、その場合、自己消毒を行うようにシステム6000に指令してよい。
ステータス・メッセージは、エラー情報も含んでよい。この情報は、例えばエラー・コードを含んでよい。ステータス・メッセージは、エラー階層も指定してよい。例えば、ステータス・メッセージは、エラーが低レベルのエラー(通知)であるか、動作エラーであるか、それともフェールセーフ状態を起こさせるエラーであるかを伝達してよい。使用地点デバイスは、エラー・レベルを使用して、(行う場合)どのような反応が取られるべきかを決定してよい。例えば、使用地点は、低レベルのエラーが通信リンクを介して伝えられた場合、動作を継続してよい。エラー・コードが使用されて、使用地点デバイスのユーザ・インターフェースを介して表示する画面または画面フローを決定してよい。
ステータス・メッセージは、システム6000が現在あるモードおよび/または状態の識別子も含んでよい。一部の実施形態ではより低いレベルの情報も含まれてよい。例えば、ステータス・メッセージは、使用地点デバイスへのシステム6000の弁が閉じられているかどうかの指示を含んでもよい。本明細書の他個所で論じられるように、この弁は、一定の状況下で閉じられてよい(例えば、生成水の温度が冷たすぎる、導電率が制限の外側にある等)。この種のステータス情報は、使用地点デバイスが節水モードで動作するまたは療法を一時停止することを可能にし得る。また、使用地点デバイスが、入って来る水のラインにおける低流量または閉塞の検出に基づいてエラーをトリガするのを回避することも可能にし得る。使用地点デバイスは、それでも、そのような状態を検出して、付加された冗長性のためにその検出をシステム6000に伝達してもよい。
通信リンクがロギングの目的に使用される場合、ログ・データは、これらに限定されないが、センサ・データ、目標設定点、モード、状態、様々な構成要素(例えば、圧縮機、軸受フィード・ポンプ)のオン/オフ・ステータス、弁コマンド、および様々なコントローラ出力の制限値を含んでよい。これらは、本明細書に記載されるセンサ、制御ループ等のいずれから収集されてもよい。
システム6000と使用地点デバイスとの間の連携に関して、使用地点デバイスは、通信リンクを介していくつかのメッセージをシステム6000に送ってよい。いくつかの例示的なメッセージが以下の表2に記載される。
システム6000も、通信リンクを介して使用地点デバイスにいくつかのメッセージを送ってよい。いくつかの例示的なメッセージが以下の表3に記載される。

通信リンクを介してシステム6000と使用地点デバイスまたはシステムとの間で送られるメッセージは、例えば図84A~Bとの関連で説明された様々な動作状態を経るようにシステム6000を案内する役割を果たし得る。
本開示から逸脱することなく、様々な代替例および変形例が当業者によって考案され得る。したがって、本開示は、あらゆるそのような代替例、変形例および変形形態を包含することが意図される。加えて、本開示のいくつかの実施形態が図面に示され、および/または本明細書で論じられたが、本開示の範囲は技術が許す限り広く、本明細書も同様に読まれるべきことが意図されるため、本開示がそれらに制限されることは意図されない。したがって、上記の説明は、制限的なものと解釈されるべきでなく、単に特定の実施形態の例示として解釈されるべきである。そして、当業者は、本明細書に添付する特許請求の範囲の範囲および主旨内で他の変更を想到するであろう。上記で説明されたおよび/または添付の特許請求の範囲にあるものと実質的に異ならない他の要素、ステップ、方法、および技術も、本開示の範囲にあることが意図される。
図面に示された実施形態は、本開示の特定の例を実証するためにのみ提示されている。
そして、説明される図面は、説明のために過ぎず、非制限的である。図面では、説明の目的で、一部の要素の大きさが誇張され、一定の縮尺で描かれていないことがある。加えて、図面に示される要素で同じ番号を有するものは、文脈に応じて、同一の要素である場合も、類似する要素である場合もある。
語「~を備える(comprising)」が本明細書の説明および特許請求の範囲で使用される場合、他の要素やステップを除外しない。単数形の名詞に言及する際に、例えば「a」「an」、または「the」などの不定冠詞または定冠詞が使用される場合、これは、それと異なることが具体的に述べられない限り、その名詞の複数形も含む。したがって、語「~を備える(comprising)」は、その後に列挙される項目に制約されると解釈されるべきではなく、他の要素やステップを除外せず、そのため、「項目AとBとを備えるデバイス」という表現の範囲は、構成要素AおよびBのみからなるデバイスに制限されるべきでない。
さらに、語「第1の」、「第2の」、「第3の」等は、詳細な説明で使用されるか特許請求の範囲で使用されるかに拘らず、類似する要素を区別するために提供され、必ずしも順番的または時系列的な順序を表さない。そのように使用される語は、該当する状況下では(別のように明示されない限り)交換可能であり、本明細書に記載される本開示の実施形態は、本明細書に記載または図示されるもの以外の順序および/または構成で動作することが可能であることが理解されるべきである。
本開示の原理が本明細書に記載されたが、この記載は単に例としてなされたものであり、本開示の範囲に関する制限ではないことが当業者によって理解されるべきである。本明細書に図示および記載された例示的実施形態に加えて、他の実施形態が本開示の範囲内で企図される。当業者による変更および置換は、本開示の範囲内にあるとみなされる。
本発明の第1の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
前記原入力と流体連通している蒸発器と、
モータに連結されたインペラを有する圧縮機であって、前記蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、前記圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口と、を有する圧縮機と、
前記入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサと、 前記蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、前記圧縮機の前記出口と流体連通している、凝縮器と、
前記蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づくインペラ・モータ・コマンドで、蒸留物生産状態における前記インペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラであって、調節後のモータ速度を決定し、前記蒸留デバイスが次回前記蒸留物生産状態にあるときに使用するために、前記較正済みのモータ速度を前記調節後のモータ速度で上書きするように構成されている、少なくとも1つのコントローラと、
を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第2の態様は、
前記調節後のモータ速度への前記較正済みのモータ速度の調節が、調節制限によって制限される、請求項1に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第3の態様は、
前記コントローラが、比例ゲインと、前記少なくとも1つの温度センサからの感知された温度と目標入口蒸気温度との間の差分とに基づいて前記調節後のモータ速度を計算するように構成されている、請求項2に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第4の態様は、
前記調節制限が前記ゲインの2倍以下である、請求項3に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第5の態様は、
前記蒸留物生産状態が温水生産状態である、請求項1に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第6の態様は、
前記コントローラが、目標入口蒸気温度と、前記少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、前記調節後のモータ速度を計算するように構成されている、請求項1に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第7の態様は、
前記感知された入口蒸気温度が、前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項6に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第8の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された入口蒸気温度を決定する、請求項6に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第9の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、前記調節値を前記較正済みのモータ速度に加算することにより、前記調節後のモータ速度を計算するように構成されている、請求項6に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第10の態様は、
前記原流体入力が少なくとも1つの原流体温度センサを備えている、請求項1に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第11の態様は、
前記コントローラが、前記原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で前記較正済みのモータ速度を変更するようにさらに構成されている、請求項10に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第12の態様は、
前記感知された供給源温度が、前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項11に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第13の態様は、
前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された供給源温度を決定する、請求項11に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第14の態様は、
前記コントローラが、前記感知された供給源温度と、前記蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて前記補償を計算するように構成されている、請求項11に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第15の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用することによって前記補償を計算するように構成されている、請求項14に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第16の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
前記原入力と流体連通している蒸発器と、
モータに連結されたインペラを有する圧縮機であって、前記蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、前記圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口と、を有する圧縮機と、
前記入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサと、 前記蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、前記圧縮機の前記出口と流体連通している、凝縮器と、
前記蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づくインペラ・モータ・コマンドで、蒸留物生産状態における前記インペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラであって、前記蒸留物生産状態を終了すると、前記蒸留デバイスが後に前記蒸留物生産状態にある時に使用するために、前記較正済みのモータ速度を修正後モータ速度に修正するように構成された少なくとも1つのコントローラと、を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第17の態様は、
前記修正後モータ速度への前記較正済みのモータ速度の調節が、調節制限によって制限される、請求項16に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第18の態様は、
前記コントローラが、比例ゲインと、前記少なくとも1つの温度センサからの感知された温度と目標入口蒸気温度との間の差分とに基づいて前記修正後モータ速度を計算するように構成されている、請求項17に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第19の態様は、
前記調節制限が前記ゲインの2倍以下である、請求項18に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第20の態様は、
前記蒸留物生産状態が温水生産状態である、請求項16に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第21の態様は、
前記コントローラが、目標入口蒸気温度と、前記少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、前記修正後モータ速度を計算するように構成されている、請求項16に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第22の態様は、
前記感知された入口蒸気温度が、前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項21に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第23の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された入口蒸気温度を決定する、請求項21に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第24の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、前記調節値を前記較正済みのモータ速度に加算することにより、前記修正後モータ速度を計算するように構成されている、請求項21に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第25の態様は、
前記原流体入力が少なくとも1つの原流体温度センサを備えている、請求項16に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第26の態様は、
前記コントローラが、前記原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で前記較正済みのモータ速度を変更するようにさらに構成されている、請求項25に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第27の態様は、
前記感知された供給源温度が、前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項26に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第28の態様は、
前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された供給源温度を決定する、請求項26に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第29の態様は、
前記コントローラが、前記感知された供給源温度と、前記蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて前記補償を計算するように構成されている、請求項26に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第30の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用することによって前記補償を計算するように構成されている、請求項29に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第31の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
前記原入力と流体連通している蒸発器と、
モータに連結されたインペラを有する圧縮機であって、前記蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、前記圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口と、を有する圧縮機と、
前記入口内の蒸気の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサと、 前記蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、前記圧縮機の前記出口と流体連通している、凝縮器と、
前記蒸留デバイスのための予め定められた理想的なモータ速度に基づくインペラ・モータ・コマンドで、蒸留物生産状態における前記インペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラであって、所定の前提条件の組が満たされたと前記コントローラによって判定されると、前記蒸留デバイスが次回前記蒸留物生産状態にある時に使用するために、前記理想的なモータ速度を修正後モータ速度に修正するように構成された少なくとも1つのコントローラと、を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第32の態様は、
前記修正後モータ速度への前記理想的なモータ速度の調節が、調節制限によって制限される、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第33の態様は、
前記コントローラが、目標入口蒸気温度と、前記少なくとも1つの温度センサからの感知された入口蒸気温度との間の差に基づいて、前記修正後モータ速度を計算するように構成されている、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第34の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された入口蒸気温度を決定する、請求項33に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第35の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用して調節値を決定し、前記調節値を前記較正済みのモータ速度に加算することにより、前記修正後モータ速度を計算するように構成されている、請求項33に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第36の態様は、
前記原流体入力が少なくとも1つの原流体温度センサを備えている、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第37の態様は、
前記コントローラが、前記原流体温度センサからの感知された供給源温度に基づく補償で前記理想的なモータ速度を変更するようにさらに構成されている、請求項36に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第38の態様は、
前記コントローラは、前記蒸留デバイスが前記蒸留物生産状態に遷移されるのに伴い、前記補償を時間と共に段階的に実施するように構成されている、請求項37に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第39の態様は、
前記感知された供給源温度が、前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項37に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第40の態様は、
前記少なくとも1つの原流体温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記感知された供給源温度を決定する、請求項37に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第41の態様は、
前記コントローラが、前記感知された供給源温度と、前記蒸留デバイスが較正された時に測定された、記憶されている供給源温度との差に基づいて前記補償を計算するように構成されている、請求項37に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第42の態様は、
前記コントローラが、前記差に比例ゲインを適用することによって前記補償を計算するように構成されている、請求項41に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第43の態様は、
前記コントローラが、前記蒸留物生産状態においてタイマを増分するようにさらに構成され、前記コントローラは、前記タイマが閾値より上に増分しており、かつ前記蒸留物生産状態が終了されたときに、前記所定の前提条件の組が満たされたと判定するように構成されている、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第44の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度である、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第45の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度に基づく、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第46の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度と、以前の使用中に前記蒸留デバイスが前記前提条件を満たした後に前記較正済みのモータ速度に適用された任意の過去の修正とに基づく、請求項31に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第47の態様は、
蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータのための較正設定点を調節する方法であって、
前記較正設定点に基づくモータ速度コマンドで前記圧縮機モータを駆動することと、
少なくとも1つの温度センサで、前記蒸留デバイス内の蒸気流れの温度を監視することと、
前記少なくとも1つの温度センサからの感知された蒸気流れ温度を蒸気流れ温度目標と比較することと、
前記比較、調節係数、および少なくとも1つの制限に基づいて、前記較正設定点への調節を決定することと、
前記調節に基づいて計算された調節後の設定点で前記較正設定点を上書きすることと、を含む方法である。
本発明の第48の態様は、
前記較正済みの設定点が、前記蒸留デバイスのための製造者によって決定された値である、請求項47に記載の方法である。
本発明の第49の態様は、
前記蒸気流れの前記温度を監視することが、前記圧縮機よりも上流の低圧蒸気流れの温度を監視することを含む、請求項47に記載の方法である。
本発明の第50の態様は、
前記蒸気流れの前記温度を監視することが、前記圧縮機への入口における前記蒸気流れの前記温度を監視することを含む、請求項47に記載の方法である。
本発明の第51の態様は、
前記蒸気流れ温度目標が105.5~110.5℃の間である、請求項47に記載の方法である。
本発明の第52の態様は、
前記蒸気流れ温度目標が108.5℃である、請求項47に記載の方法である。
本発明の第53の態様は、
前記方法が、前記少なくとも1つの温度センサの出力信号をフィルタリングして、前記感知された蒸気流れ温度を決定することをさらに含む、請求項47に記載の方法である。
本発明の第54の態様は、
前記方法が、前記少なくとも1つの温度センサの出力信号をロー・パス・フィルタでロー・パス・フィルタリングして、前記感知された蒸気流れ温度を決定することをさらに含む、請求項47に記載の方法である。
本発明の第55の態様は、
前記ロー・パス・フィルタが、少なくとも1時間のフィルタ時定数を有する、請求項54に記載の方法である。
本発明の第56の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサからの前記感知された蒸気流れ温度を前記蒸気流れ温度目標と比較することが、前記感知された蒸気流れ温度と前記蒸気流れ温度目標との間の差分を決定することを含む、請求項47に記載の方法である。
本発明の第57の態様は、
前記調節係数が比例ゲインであり、前記比較、前記調節係数、および前記少なくとも1つの制限に基づいて前記較正設定点への前記調節を決定することが、前記比例ゲインを前記差分に適用することを含む、請求項56に記載の方法である。
本発明の第58の態様は、
前記少なくとも1つの制限が、1度の温度変化につき前記比例ゲインの+/-2倍の範囲である、請求項57に記載の方法である。
本発明の第59の態様は、
前記少なくとも1つの制限が範囲であり、前記範囲が、1度の温度変化についての前記比例ゲインの倍数として定められた境界を有する、請求項57に記載の方法である。
本発明の第60の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
前記原流体入力内の原流体の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサと、
前記原入力と流体連通している蒸発器と、
モータに連結されたインペラを有する圧縮機であって、前記蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、前記圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口と、を有する圧縮機と、
前記蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、前記圧縮機の前記出口と流体連通している、凝縮器と、
前記蒸留デバイスのための較正済みのモータ速度に基づくモータ速度コマンドと、前記少なくとも1つの温度センサからの前記原流体の感知された温度に基づく補償とで、蒸留物生産状態における前記インペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラと
を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第61の態様は、
前記補償が、前記感知された温度と、前記蒸留デバイスが較正された時に測定された、供給源温度の記憶されている温度との差分に基づいて計算される、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第62の態様は、
前記補償が、前記差分と、前記差分に適用された比例ゲインとに基づいて計算される、請求項61に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第63の態様は、
前記比例ゲインが、1℃の前記差分当たり10rpmである、請求項62に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第64の態様は、
前記コントローラが、前記蒸留物生産状態に先行する遷移状態の間、前記補償を時間と共に段階的に実施するように構成されている、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第65の態様は、
前記コントローラが、前記補償を反映するように前記モータ速度コマンドを時間と共に変更することによって前記補償を適用するように構成されている、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第66の態様は、
前記原流体の前記感知された温度が、前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第67の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記原流体の前記感知された温度を決定する、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第68の態様は、
前記データ信号の出力を少なくとも1時間の時定数でロー・パス・フィルタリングして、前記原流体の前記感知された温度を決定する、請求項67に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第69の態様は、
前記蒸留物生産状態が通常温度水生産状態である、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第70の態様は、
前記蒸留物生産状態が温水生産状態である、請求項60に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第71の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
前記原流体入力内の原流体の温度を監視するように構成された少なくとも1つの温度センサと、
前記原入力と流体連通している蒸発器と、
モータに連結されたインペラを有する圧縮機であって、前記蒸発器からの蒸気のための低圧入口と、前記圧縮機によって圧縮された蒸気のための高圧出口と、を有する圧縮機と、
前記蒸発器の複数の外部表面と伝熱関係にあり、前記圧縮機の前記出口と流体連通している、凝縮器と、
前記蒸留デバイスに固有の理想的なモータ速度に基づくモータ速度コマンドと、前記少なくとも1つの温度センサからの前記原流体の感知された温度に基づく補償とで、蒸留物生産状態における前記インペラの回転速度を調節するように構成された少なくとも1つのコントローラと、
を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第72の態様は、
前記補償が、前記感知された温度と、製造時に前記蒸留デバイスの較正中に測定された、供給源温度の記憶されている温度との差分に基づいて計算される、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第73の態様は、
前記補償が、前記差分と、前記差分に適用された比例ゲインとに基づいて計算される、請求項72に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第74の態様は、
前記比例ゲインが、1℃の前記差分当たり10rpmである、請求項73に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第75の態様は、
前記コントローラが、前記蒸留物生産状態に先行する遷移状態の間、前記補償を時間と共に段階的に実施するように構成されている、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第76の態様は、
前記コントローラが、前記補償を反映するように前記モータ速度コマンドを時間と共に変更することによって前記補償を適用するように構成されている、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第77の態様は、
前記原流体の前記感知された温度が、前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号に適用されたフィルタの出力である、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第78の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサの出力データ信号をロー・パス・フィルタリングして、前記原流体の前記感知された温度を決定する、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第79の態様は、
前記データ信号の出力を少なくとも1時間の時定数でロー・パス・フィルタリングして、前記原流体の前記感知された温度を決定する、請求項78に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第80の態様は、
前記蒸留物生産状態が通常温度水生産状態である、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第81の態様は、
前記蒸留物生産状態が温水生産状態である、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第82の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度である、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第83の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度に基づく、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第84の態様は、
前記理想的なモータ速度が、製造時に決定された較正済みのモータ速度と、以前の使用中に前記コントローラによって決定され、適用された、前記較正済みのモータ速度に対する過去の修正とに基づく、請求項71に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第85の態様は、
蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータのための較正設定点を調節する方法であって、
前記較正設定点に基づくモータ速度コマンドで前記圧縮機モータを駆動することと、
少なくとも1つの温度センサで、前記蒸留デバイスへの原水流れの温度を監視することと、
前記少なくとも1つの温度センサからの感知された供給源温度を、記憶されている供給源温度値と比較することと、
前記比較および調節係数に基づいて、前記較正設定点への調節を決定することと、
前記較正設定点を、前記調節に基づいて計算された、供給源温度で補償済みの設定点に変更することと、を含む方法である。
本発明の第86の態様は、
前記較正済みの設定点が、前記蒸留デバイスのための製造者によって決定された値である、請求項85に記載の方法である。
本発明の第87の態様は、
前記記憶されている供給源温度が、較正中に取られた前記原水流れの測定温度である、請求項85に記載の方法である。
本発明の第88の態様は、
前記方法が、前記少なくとも1つの温度センサの出力信号をフィルタリングして、前記感知された供給源温度を決定することをさらに含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第89の態様は、
前記方法が、前記少なくとも1つの温度センサの出力信号をロー・パス・フィルタでロー・パス・フィルタリングして、前記感知された供給源温度を決定することをさらに含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第90の態様は、
前記ロー・パス・フィルタが、少なくとも2時間のフィルタ時定数を有する、請求項89に記載の方法である。
本発明の第91の態様は、
前記少なくとも1つの温度センサからの前記感知された供給源温度を前記記憶されている供給源温度値と比較することが、前記感知された供給源温度と、前記記憶されている供給源温度値との間の差分を決定することを含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第92の態様は、
前記調節係数が比例ゲインであり、前記比較および前記調節係数に基づいて前記較正設定点への前記調節を決定することが、前記比例ゲインを前記差分に適用することを含む、請求項91に記載の方法である。
本発明の第93の態様は、
前記比例ゲインが、1℃の差分当たり10rpmである、請求項92に記載の方法である。
本発明の第94の態様は、
前記較正設定点を、前記供給源温度で補償済みの設定点に変更することが、前記調節に基づいて前記較正設定点をある時間にわたって変更することを含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第95の態様は、
前記較正設定点を、前記供給源温度で補償済みの設定点に変更することが、前記調節を適用するように、前記蒸留デバイスのコントローラによって生成されたモータ速度コマンドを変更することを含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第96の態様は、
前記較正設定点を、前記供給源温度で補償済みの設定点に変更することが、前記調節を段階的に実施することを含む、請求項85に記載の方法である。
本発明の第97の態様は、
蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータの指令モータ速度を調節する方法であって、
供給源温度を監視することと、
前記供給源温度と、参照供給源温度との間の差に基づいて新しいモータ速度コマンドを決定することと、
圧縮機モータ速度を変更することと、を含む方法である。
本発明の第98の態様は、
前記供給源温度をロー・パス・フィルタリングすることをさらに含む、請求項97に記載の方法である。
本発明の第99の態様は、
前記ロー・パス・フィルタリングが、2時間よりも大きい時定数を有する、請求項98に記載の方法である。
本発明の第100の態様は、
蒸気圧縮蒸留デバイスの圧縮機モータのための較正設定点を調節する方法であって、
第1のモータ速度コマンドを較正済みの設定点と等しくして、水生産状態に入ることと、
前記圧縮機に入る蒸気の蒸気温度を蒸気温度センサで監視することと、
加熱されていない原水の供給源温度を供給源温度センサで監視することと、
前記第1のモータ速度、および前記供給源温度と参照供給源温度との間の差に基づいて、新しいモータ速度コマンドを決定することと、
前記水生産状態を終了することと、
前記蒸気温度と目標蒸気温度との差に基づいて前記較正設定点への調節を決定することと、
前記調節に基づいて計算された調節後設定点で前記較正設定点を上書きすることと、を含む方法である。
本発明の第101の態様は、
前記供給源温度をロー・パス・フィルタでフィルタリングすること、をさらに含み、
前記新しいモータ速度コマンドを決定することが、前記供給源温度と参照供給源温度との間の差に比例する量だけ前記第1のモータ速度を変更する、請求項100に記載の方法である。
本発明の第102の態様は、
前記蒸気温度をロー・パス・フィルタでフィルタリングすること、をさらに含み、
新しい前記較正設定点を決定することが、前記蒸気温度と目標蒸気温度との間の差の比例定数倍に等しい量だけ前記較正済みの設定点を変更し、前記量が所定の制限にかけられる、請求項100に記載の方法である。
本発明の第103の態様は、
前記所定の制限が、1℃の温度変化につき前記比例定数の何倍かである、請求項102に記載の方法である。
本発明の第104の態様は、
前記所定の制限が、1℃の温度変化につき前記比例定数の2倍である、請求項103に記載の方法である。
本発明の第105の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を送出する、圧縮機と、
浄化器であって、
前記原流体入力と流体連通しており、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
前記圧縮機から圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
を備えている浄化器と、
前記原流体入力と流体連通している熱交換器と
を備え、前記熱交換器が、
外側直径を有する外側チューブと、
前記外側チューブの中に位置し、前記外側チューブと概ね位置合わせされている、少なくとも1つの内側チューブと、
前記熱交換器の各端部にある終端器であって、第1の終端器が前記原流体入口と流体接触し、第2の終端器が前記浄化器と流体接触している、終端器と
を備え、前記終端器が、
第1のポート構造を有し、前記外側チューブと流体連通している第1のポートであって、前記第1のポート構造が前記外側チューブに対して封止しており、前記第1のポート構造が、前記少なくとも1つの内側チューブを受けるための少なくとも1つの開口を有する、第1のポートと、
第2のポート構造を有し、前記少なくとも1つの内側チューブと流体連通している第2のポートであって、前記ポート構造が、前記少なくとも1つの内側チューブを受けるための少なくとも1つの開口を備えている、第2のポートと、
前記第1のポート構造の前記少なくとも1つの開口内にある第1の封止と、
前記第2のポート構造の前記少なくとも1つの開口内にある第2の封止と、
前記第1のポート構造と前記第2のポート構造とを接続するハウジングと
を備え、前記ハウジングが、
前記第1の封止と前記第2の封止との間で、前記少なくとも1つの内側チューブの外側と流体連通しているチャンバと、
前記チャンバおよび周囲環境と流体連通している漏れポートと
を備えている、蒸留デバイスである。
本発明の第106の態様は、
前記第1のポート構造が、
内向きの突起を有する薄いリングであって、前記内向きの突起の内側直径が前記外側チューブの外側直径よりも大きい、薄いリングと、
前記薄いリングに隣接し、前記薄いリングと同心である、内向きに先細になる表面を有する先細のリングと、
前記筐体と係合し、前記薄いリングに接触する、ねじ付き要素と、をさらに備え、
前記ねじ付き要素を回転させると、前記薄いリングが前記内向きに先細になる表面に押し付けられ、それにより、前記内向きの突起を前記外側チューブの前記外側直径に接触させる、請求項105に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第107の態様は、
前記第1のポート構造が、前記先細のリングに隣接するOリングであって、前記薄いリングから前記先細のリングの反対側に位置するOリング、をさらに備え、前記Oリングは、前記外側チューブの前記外側直径上に径方向の封止を形成する、請求項106に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第108の態様は、
前記終端器が、前記第2のポート構造を前記ハウジングに固定するねじ付き要素をさらに備え、前記第2のポート構造が、前記ハウジングに固定されておらず、前記ハウジングの長軸上で回転可能である、請求項105に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第109の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を送出する、圧縮機と、
浄化器であって、
前記原流体入力と流体連通しており、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
前記圧縮機から圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
を備えている浄化器と、
前記原流体入力と流体連通している熱交換器と、
を備え、前記熱交換器が、
外側直径を有する外側チューブと、
前記外側チューブの中に位置し、前記外側チューブと概ね位置合わせされている、少なくとも1つの内側チューブと、
前記熱交換器の各端部にある終端器であって、第1の終端器が前記原流体入口と流体接触し、第2の終端器が前記浄化器と流体接触している、終端器と
を備え、前記終端器が、
第1のポート構造を有し、前記外側チューブと流体連通している第1のポートであって、前記第1のポート構造が、
内向きの突起を有する、歯付きの薄いリングであって、前記内向きの突起の内側直径が前記外側チューブの外側直径よりも大きい、歯付きの薄いリング、
前記リングに隣接し、内向きに先細になる表面を有する先細のリング、
前記ハウジングと係合し、前記歯付きの薄いリングと接触する、ねじ付き要素、および
前記先細のリングに隣接し、前記薄いリングから前記先細のリングの反対側に位置するOリングであって、前記外側チューブの前記外側直径上に径方向の封止を形成する、Oリング、
を備えている、第1のポートと、
第2のポート構造を有し、前記少なくとも1つの内側チューブと流体連通している第2のポートであって、前記ポート構造が、前記少なくとも1つの内側チューブを受けるための少なくとも1つの開口を備えている、第2のポートと、
前記第1のポート構造と前記第2のポート構造とを接続するハウジングであって、前記第1のポート構造の前記ねじ付き要素を回転させると、前記歯付きの薄いリングが前記内向きに先細になる表面に押し付けられ、それにより、前記内向きの突起を前記外側チューブの前記外側直径に接触させる、ハウジングと、
を備えている、蒸留デバイス
本発明の第110の態様は、
前記終端器が、
前記第1のポート構造の少なくとも1つの開口内にある第1の封止と、
前記第2のポート構造の前記少なくとも1つの開口内にある第2の封止と、
をさらに備え、
前記ハウジングが、前記第1の封止と前記第2の封止との間で前記少なくとも1つの内側チューブと流体連通しているチャンバと、前記チャンバおよび周囲環境と流体連通している漏れポートと、を含む、請求項109に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第111の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を送出する、圧縮機であって、回転するロータを備え、前記ロータは回転率を有し、前記ロータは流体軸受によって支持されている、圧縮機と、
浄化器であって、
前記原流体入力と流体連通している蒸発器であって、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
前記圧縮機から圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
を備えている浄化器と、
第1の導管を介して前記凝縮器と流体連通しており、第2の導管を介して前記流体軸受に生成液体を供給する、軸受フィード・ポンプと、
前記第1の導管を前記第2の導管に流体的に接続する、逆止弁を含むバイパス・ラインであって、それにより流体が前記ポンプを通らずに前記凝縮器から前記流体軸受に流れることができる、バイパス・ラインと、
を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第112の態様は、
前記軸受フィード・ポンプの出力および前記逆止弁の出力に流体的に接続されているセンサ・マニホルドをさらに備え、前記センサ・マニホルドが、圧力センサおよび温度センサの少なくとも一方を含む、請求項111に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第113の態様は、
コントローラをさらに備え、前記コントローラが、前記軸受フィード・ポンプを動作させ、前記圧力センサおよび温度センサの少なくとも一方から信号を受信するように構成されている、請求項112に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第114の態様は、
前記コントローラが、前記圧縮機のロータの前記回転率を決める複数の論理状態において蒸留を操作し、前記コントローラが、第1の状況において前記軸受フィード・ポンプを第1の速度で動作させ、第2の状況において前記軸受フィード・ポンプを停止させる、請求項113に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第115の態様は、
前記第1の状況が開始手順中に発生し、このとき、前記圧縮機のロータの前記回転率が所定の速度まで増大する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第116の態様は、
前記第1の状況が、温水の生産中に発生する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第117の態様は、
前記第2の状況が、通常温度水の生産中に発生する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第118の態様は、
前記第1の状況が、回転ロータ速度が所定の値よりも高いときに発生する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第119の態様は、
前記第1の状況が、前記回転ロータ速度が4000rpmよりも高いときに発生する、請求項118に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第120の態様は、
前記第2の状況が、回転ロータ速度が所定の値未満のときに発生する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第121の態様は、
前記第2の状況が、前記回転ロータ速度が4000rpm未満のときに発生する、請求項120に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第122の態様は、
前記第1の状況が、前記圧力センサからの信号が所定の値より下に低下したときに発生する、請求項114に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第123の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を送出する、圧縮機であって、回転するロータを備え、前記ロータは回転率を有し、前記ロータは流体軸受によって支持されている、圧縮機と、
浄化器であって、
前記原流体入力と流体連通している蒸発器であって、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
前記圧縮機から圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
を備えている浄化器と、
前記凝縮器と流体的に接続された水位センサであって、貯蔵槽を備え、前記貯蔵槽は部分的に生成水で満たされ、前記貯蔵槽は、前記貯蔵槽内の液位と共に線形に移動する浮きと、前記浮きの位置を検出し、前記浮きの高さを示す信号をコントローラに送信するリニア・センサと、を備え、前記リニア・センサが、直接は前記生成水に曝されず、前記生成水を周囲空気に曝すことなく取り外され得る、水位センサと
を備えている蒸留デバイスである。
本発明の第124の態様は、
前記貯蔵槽が外側チューブおよび内側チューブを備え、前記浮きが前記内側チューブの外側直径によって案内され、前記リニア・センサが前記内側チューブの内側直径の中に挿入される、請求項123に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第125の態様は、
生成物出口と、前記凝縮器および前記生成物出口に流体的に接続された生成物弁と、をさらに備え、前記生成物弁は前記コントローラによって制御され、前記コントローラは、前記リニア・センサから受信される信号に基づいて前記弁を開く、請求項123に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第126の態様は、
蒸留デバイスであって、
原流体入力と、
浄化器であって、
前記原流体入力と流体連通している蒸発器であって、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
を備えている浄化器と、
前記蒸発器から供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を前記凝縮器に送出する、圧縮機と、
を備え、前記圧縮機が、
回転するインペラと、
前記インペラに固定されているロータであって、モータの永久磁石を有し、第1および第2の流体軸受によって支持されている、ロータと、
前記圧縮機を通る蒸気のための流路を画定するインペラ・ケースと、
前記インペラ・ケースに装着されたステータと、
前記ステータ上に装着されたキャップと、
前記第1および第2の流体ロータ軸受を径方向に制約する軸であって、前記インペラ・ケースに固定され前記第1の流体軸受と共にスラスト軸受を形成する第1の端部を有し、第2の端部を有し、前記第2の端部は前記キャップによって径方向に制約されている、軸と、
前記第2の流体軸受と共にスラスト座金を形成するスラスト要素と、
前記キャップを押圧し、前記スラスト要素に軸方向の力を加え、それにより前記ロータを前記軸の前記第1の端部に押し付ける、軸方向ばねと、
を備えている、蒸留デバイスである。
本発明の第127の態様は、
外側直径および内側直径を有するシリンダをさらに備え、前記外側直径は、第1の端部において径方向の封止によって前記インペラ・ケースに対して封止され、前記内側直径は、径方向の封止によって前記第2の端部において前記スラスト座金に対して封止され、前記シリンダおよび径方向の封止は、前記圧縮機内の前記蒸気を前記ステータから隔離する、請求項126に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第128の態様は、
前記流体軸受に水を提供する、前記軸に取り付けられた液体ポートをさらに備えている、請求項126に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第129の態様は、
前記軸の中にねじで嵌まり、前記軸の周りに位置する前記キャップ上の鍔に当たる液体ポート継手、をさらに備えている、請求項128に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第130の態様は、
前記シリンダが低導電性材料から作られている、請求項127に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第131の態様は、
前記シリンダが低熱伝導性材料から作られている、請求項127に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第132の態様は、
前記シリンダが非金属材料から作られている、請求項127に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第133の態様は、
前記シリンダが、ポリスルホン・プラスチック(PSU)、ポリフェニルスルホン、またはポリフェニレン・サルファイド・プラスチックを含む群のうちの1つから作られている、請求項128に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第134の態様は、
前記終端器が、ポリスルホン・プラスチック(PSU)、ポリフェニルスルホン、またはポリフェニレン・サルファイド・プラスチックを含む群のうちの1つから作られている、請求項105に記載の蒸留デバイスである。
本発明の第135の態様は、
本明細書に記載および図示されている浄化装置およびシステムのいずれかについて本明細書に記載および図示された、較正調節方法である。
本発明の第136の態様は、
図115~116Aを参照して説明された、圧縮機モータ速度を補正する方法である。
本発明の第137の態様は、
図57~57Eを参照して説明された、チューブ熱交換器終端器内のチューブである。
本発明の第138の態様は、
図3A、および82A~82Bを参照して説明された、ポンプを用いずに送風機を潤滑する方法である。

Claims (1)

  1. 蒸留デバイスであって、
    原流体入力と、
    供給源蒸気を受け取り、圧縮された蒸気を送出する、圧縮機であって、回転するロータを備え、前記ロータは回転率を有し、前記ロータは流体軸受によって支持されている、圧縮機と、
    浄化器であって、
    前記原流体入力と流体連通している蒸発器であって、受け取った原流体の一部を蒸気に変換する、蒸発器、
    前記圧縮機から圧縮された蒸気を受け取り、前記圧縮された蒸気を生成液体に変換する、凝縮器
    を備える浄化器と、
    第1の導管を介して前記凝縮器と流体連通しており、第2の導管を介して前記流体軸受に生成液体を供給する、軸受フィード・ポンプと、
    前記第1の導管を前記第2の導管に流体的に接続する、逆止弁を含むバイパス・ラインであって、それにより流体が前記ポンプを通らずに前記凝縮器から前記流体軸受に流れることができる、バイパス・ラインと、
    を備えている蒸留デバイス。
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