JP2024068442A - スイッチギヤの防護板 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電中の電路と充電中の電路とが近くに配置されている場合であっても、感電せずに安全に作業を行うことを可能とする。【解決手段】第1電力ケーブル、第1開閉装置、第1導体、第1接地金具を含む第1電力機器と、第2電力ケーブル、第2開閉装置、第2導体、第2接地金具を含む第2電力機器と、第1及び第2電力機器の収納空間を有する筐体と、筐体の、収納空間の外側から第1及び第2接地金具を確認できる位置に形成される窓部と、筐体における窓部の外側の位置に設けられる接地部と、を含むスイッチギヤの防護板であって、防護板は、筐体に装着される部材であって、窓部を覆う板部と、板部に設けられ、一方の接地金具が停電中であるとともに他方の接地金具が充電中である状態において、一方の接地金具と接地部との間を作業用接地器具で短絡するときに、作業用接地器具の接地線を挿通する挿通部と、を含む。【選択図】図5A

Description

本発明は、スイッチギヤの筐体の内部に作業用接地器具を取り付けたときに、作業を安全に行うために用いられるスイッチギヤの防護板に関する。
例えば、変電所に設置される金属閉鎖形のスイッチギヤは、金属製の筐体の中に、電流の状態に応じて電路を入切する断路器、開閉器、遮断器等の開閉装置を収納し、これらの開閉装置の入切を適宜操作することにより、受電した変圧後の電力を各負荷に配電するように構成されている。例えば、スイッチギヤの点検作業を行う場合、作業者の安全を確保するために、開閉装置を操作して、点検作業の対象となる充電中の電路を開いて停電させ、この停電した電路と筐体の接地箇所との間に作業用接地器具を取り付けて、停電した電路の残留電荷を放電させている。(例えば、特許文献1)
特開2022-138866号公報
しかし、スイッチギヤの筐体内で、停電中の電路が充電中の他の電路に隣り合って配置されている場合もあり、作業者が作業用接地器具の取り付け作業を行うときや、作業者が作業用接地器具の取り付け後に点検作業を行うとき等に、充電中の他の電路からの誘導や接触等によって作業者が感電してしまう虞があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、スイッチギヤの筐体内で、停電中の導体(電路)と充電中の導体(電路)とが隣り合って配置されるような場合であっても、作業者が停電中の電路と接地箇所との間を作業用接地器具で短絡して作業を行うときに、作業者が感電せずに安全に作業を行うことが可能となるスイッチギヤの防護板を提供することを1つの目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のうちの1つは、第1電力ケーブル、第1開閉装置、前記第1電力ケーブルと前記第1開閉装置との間に接続される第1導体、前記第1導体に接続される第1接地金具、を含む第1電力機器と、第2電力ケーブル、第2開閉装置、前記第2電力ケーブルと前記第2開閉装置との間に接続される第2導体、前記第2導体に接続される第2接地金具、を含む第2電力機器と、前記第1電力機器及び前記第2電力機器を収納する収納空間を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記収納空間の外側から前記第1接地金具及び前記第2接地金具を確認することができる位置に形成される窓部と、前記筐体における前記窓部の外側の位置に設けられる接地部と、を含むスイッチギヤの防護板であって、前記防護板は、前記窓部を覆うように前記筐体に装着される部材であって、前記窓部を覆う板部と、前記板部に設けられ、前記第1接地金具及び前記第2接地金具のうち、一方の接地金具が停電中であるとともに他方の接地金具が充電中である状態において、前記一方の接地金具と前記接地部との間を作業用接地器具で短絡するときに、前記作業用接地器具の接地線を挿通する挿通部と、を含む。
本発明のスイッチギヤの防護板によれば、第1導体及び第2導体が隣り合って配置されるような場合であっても、作業者は、作業用接地器具の取り付け作業を行うときや、作業用接地器具の取り付け後に点検作業等を行うときに、感電せずに安全に作業を行うことを可能とする。
上記の目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、スイッチギヤの防護板であって、前記板部は絶縁性の板材を用いて形成される。
本発明のスイッチギヤの防護板によれば、板部として絶縁性の板材を用いることにより、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
上記の目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、スイッチギヤの防護板であって、前記板部は透明の板材を用いて形成される。
本発明のスイッチギヤの防護板によれば、作業者は、作業中であっても、防護板を通して作業用接地器具の取付状況を確認できるため、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
上記の目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、スイッチギヤの防護板であって、前記第1導体及び前記第2導体は、夫々、前記第1電力ケーブル及び前記第2電力ケーブルの相数と同数設けられ、前記作業用接地器具は、前記第1導体及び前記第2導体の夫々の数と同数用いられ、前記挿通部は、用いられる前記作業用接地器具の数と同数だけ前記板部に設けられる。
本発明のスイッチギヤの防護板によれば、1つの作業用接地器具に1つの挿通部が一対一に対応して用意されていることから、停電中の一方の接地金具と接地部との間を確実に短絡することができ、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
上記の目的を達成するための本発明のうちの他の1つは、スイッチギヤの防護板であって、前記第1導体及び前記第2導体は、夫々、前記第1電力ケーブル及び前記第2電力ケーブルの相数と同数設けられ、前記作業用接地器具は、前記第1導体及び前記第2導体の夫々の数と同数用いられ、前記挿通部は、1つであって、用いられる全ての前記作業用接地器具の接地線が纏めて挿通可能な大きさで前記板部に設けられる。
本発明のスイッチギヤの防護板によれば、複数の作業用接地器具の接地線を1つの挿通部から纏めて取り出すことができるので、接地線が充電中の他方の接地金具(及び当該接地金具が接続された側の導体)の近くに煩雑に配置されることを防止でき、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、作業者は、第1導体及び第2導体が隣り合う位置に配置されている場合であっても、感電せずに安全に作業を行うことが可能となる。
本実施形態に係る防護板310,320が装着される金属閉鎖形のスイッチギヤ100の一例であって、金属製の筐体101の収納空間117に収納された要部構造を側面から透視した様子を示す図である。 本実施形態に係る防護板310,320が装着される金属閉鎖形のスイッチギヤ100の一例であって、金属製の筐体101の収納空間117に収納された要部構造を、図1の扉102の側から透視した様子を示す図である。 図3Aは、作業用接地器具210の一例を示す図である。 作業用接地器具220の一例を示す図である。 本実施形態に係る防護板310を用いずに、作業用接地器具210で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した様子を示す図である。 本実施形態に係る防護板320を用いずに、作業用接地器具220で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した様子を示す図である。 作業用接地器具210で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に用いる、本実施形態に係る防護板310を示す図である。 作業用接地器具220で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に用いる、本実施形態に係る防護板320を示す図である。 作業用接地器具210で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した後、窓部114を覆うように防護板310を区画板113に装着した様子を示す図である。 作業用接地器具220で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した後、窓部114を覆うように防護板320を区画板113に装着した様子を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。尚、本実施形態において、同一の又は類似する構成については共通の符号を付してその説明を省略することがある。
図1は、本実施形態に係る防護板310,320が装着される金属閉鎖形のスイッチギヤ100の一例であって、金属製の筐体101の収納空間117に収納された要部構造を側面から透視した様子を示す図である。図2は、本実施形態に係る防護板310,320が装着される金属閉鎖形のスイッチギヤ100の一例であって、金属製の筐体101の収納空間117に収納された要部構造を、図1の扉102を有する+Z側の面から透視した様子を示す図である。尚、X軸、Y軸、Z軸は、本実施形態の説明を分かり易くするために用いられる。
スイッチギヤ100は、例えば変電所に設置されている。変電所において、発電所から送電されてくる三相交流の高圧の電圧は、各負荷(各需要家)で要求される電圧に変圧される。スイッチギヤ100は、この変圧後の電力を各負荷に配電するように構成された設備である。
具体的には、スイッチギヤ100は、金属製の筐体101を含み、筐体101には、互いに反対側となる位置(図1の+Z側及び-Z側の位置)に金属製の扉102,103が回動可能に取り付けられている。筐体101は接地されており、扉102,103は筐体101を通して接地されている。
筐体101の収納空間117には、例えば、第1電力機器115A及び第2電力機器115Bが収納されている。ここで、第1電力機器115Aは、遮断器104A、電源側断路器105A、負荷側断路器106A、導体107A(第1導体)、導体108A、母線導体109、接地金具110A(第1接地金具)、管路111A、ケーブルヘッド112Aを含んで構成される。また、第2電力機器115Bは、遮断器104B、電源側断路器105B、負荷側断路器106B、導体107B(第2導体)、導体108B、母線導体109、接地金具110B(第2接地金具)、管路111B、ケーブルヘッド112Bを含んで構成される。
筐体101には、扉102と収納空間117との間を区切る区画板113が設けられている。区画板113には、導体107Aに接続された接地金具110A及び導体107Bに接続された接地金具110Bが配置された位置に、接地金具110A,110Bを区画板113の扉102側から確認するための窓部114が設けられている。また、区画板113の収納空間117とは反対側(+Z側)の下部(-Y側)には、X軸に沿って延びる銅板等からなる接地バー116が配置されている。
遮断器104Aは、三相交流に対応する三相の遮断器であって、収納空間117への設置、収納空間117からの取り外し、収納空間117内でのメンテナンス等を容易に行うことができるように、扉103と面する側(-Z側)における上段の位置(+Y側の位置)に配置されている。
管路111Aは、筐体101の底面から収納空間117に挿入され、高さ方向(Y軸)に沿って一定の長さだけ延びるように設けられている。管路111Aには、電力ケーブル(第1電力ケーブル)が挿通されており、この電力ケーブルの末端は、絶縁破壊が発生することなく電気力線が均一となるような形状に処理されたケーブルヘッド112Aとなっている。管路111Aは、三相交流の三相の電力ケーブルを挿通することができるように、X軸方向に沿って3つ設けられている。三相の電力ケーブルは、発電所から送電されてきた高圧の電圧を各負荷側で要求される電圧に変圧した変圧器(不図示)の2次側出力と接続される。
電源側断路器105Aは、3相のケーブルヘッド112Aの数に合わせてX軸方向に沿って3基設けられており、遮断器104Aのケーブルヘッド112A側に接続されている。
導体107Aは、ケーブルヘッド112A及び電源側断路器105Aの夫々の数に合わせて、X軸方向に沿って3つ設けられており、ケーブルヘッド112Aと電源側断路器105Aとの間に接続されている。導体107Aは、X軸方向に幅を有する板形状を呈し、収納空間117に収納された他の電力機器等と電気的に干渉することがないように適宜折り曲げて形成されている。導体107Aのケーブルヘッド112Aと接続される側の一部領域107AAは、窓部114に沿う方向(XY平面に沿う方向)となるように折れ曲がり、一部領域107AAには、窓部114に向かう側(+Z側)にコの字形の接地金具110Aが接続されている。
負荷側断路器106Aは、電源側断路器105Aの数に合わせて、電源側断路器105Aの下側(-Y側)の位置にX軸方向に沿って3基設けられており、遮断器104Aの母線導体109側に接続されている。
母線導体109は、負荷側断路器106A,106Bの夫々の数に合わせて3つ設けられ、遮断器104Aの下側(-Y側)の位置に、Z軸に沿って並ぶとともにX軸に沿って延びるように配置されている。
導体108Aは、負荷側断路器106Aの数に合わせて3つ設けられており、負荷側断路器106Aと母線導体109との間に接続されている。
上記のように構成される三相交流のための第1電力機器115Aを用いることによって、変圧後の電力は、ケーブルヘッド112A、導体107A、電源側断路器105A、遮断器104A、負荷側断路器106A、導体108A、母線導体109を経由して各負荷に配電される。
同様に、遮断器104Bは、三相交流に対応する三相の遮断器であって、収納空間117への設置、収納空間117からの取り外し、収納空間117内でのメンテナンス等を容易に行うことができるように、扉103と面する側(-Z側)における下段の位置(-Y側の位置)に配置されている。
管路111Bは、筐体101の底面から収納空間117に挿入され、高さ方向(Y軸)に沿って一定の長さだけ延びるように設けられている。管路111Bには、電力ケーブル(第2電力ケーブル)が挿通されており、この電力ケーブルの末端は、絶縁破壊が発生することなく電気力線が均一となるような形状に処理されたケーブルヘッド112Bとなっている。管路111Bは、三相交流の三相の電力ケーブルを挿通することができるように、X軸方向に沿って3つ設けられている。三相の電力ケーブルは、発電所から送電されてきた高圧の電圧を各負荷側で要求される電圧に変圧した上記の変圧器又は他の変圧器(不図示)の2次側出力と接続される。
電源側断路器105Bは、3相のケーブルヘッド112Bの数に合わせてX軸方向に沿って3基設けられており、遮断器104Bのケーブルヘッド112B側に接続されている。
導体107Bは、ケーブルヘッド112B及び電源側断路器105Bの夫々の数に合わせて、X軸方向に沿って3つ設けられており、ケーブルヘッド112Bと電源側断路器105Bとの間に接続されている。導体107Bは、X軸方向に幅を有する板形状を呈し、収納空間117に収納された他の電力機器等と電気的に干渉することがないように適宜折り曲げて形成されている。導体107Bのケーブルヘッド112Bと接続される側の一部領域107BBは、窓部114に沿う方向(XY平面に沿う方向)となるように折れ曲がり、一部領域107BBには、窓部114に向かう側(+Z側)にコの字形の接地金具110Bが接続されている。
負荷側断路器106Bは、電源側断路器105Bの数に合わせて、電源側断路器105Bの上側(+Y側)の位置にX軸方向に沿って3基設けられており、遮断器104Bの母線導体109側に接続されている。
導体108Bは、負荷側断路器106Bの数に合わせて3つ設けられており、負荷側断路器106Bと母線導体109との間に接続されている。
上記のように構成される三相交流のための第2電力機器115Bを用いることによって、変圧後の電力は、ケーブルヘッド112B、導体107B、電源側断路器105B、遮断器104B、負荷側断路器106B、導体108B、母線導体109を経由して各負荷に配電される。
ここで、遮断器104A,104Bは、夫々、第1電力機器115A、第2電力機器115Bが正常に動作しているときの負荷電流の開閉を行ったり、保護継電器(不図示)を連携して事故電流を遮断することにより、負荷側の設備を保護し、上流側への事故の波及を防止する機器である。また、電源側断路器105A,105B及び負荷側断路器106A,106Bは、夫々、第1電力機器115A及び第2電力機器115Bの無負荷時の電圧を開閉する機器である。
図1に示すように、スイッチギヤ100の筐体101の収納空間117に第1電力機器115A及び第2電力機器115Bを収納した場合、例えば、一方の電力機器を充電させて各負荷に電力を配電し、他方の電力機器を停電させている状態において、一方の電力機器とこの一方の電力機器から電力が配電される負荷との間で配電事故が発生したときに、一方の電力機器を停電させるとともに他方の電力機器を充電させ、一方の電力機器の代わりに他方の電力機器を用いて各負荷に電力を配電することができる。
例えば、第1電力機器115Aが充電中であるとともに第2電力機器115Bが停電している状態において、第1電力機器115Aと第1電力機器115Aから電力が配電される負荷との間で配電事故が発生した場合、第1電力機器115Aを停電させ、第2電力機器115Bを充電して、第2電力機器115Bを用いて各負荷に電力を配電する。このとき、作業者は、第1電力機器115Aの事故原因を取り除いて第1電力機器115Aを復旧させるための前工程として、接地金具110Aと接地バー116との間に作業用接地器具210,220を接続し、接地金具110Aと接地バー116との間を短絡することで、第1電力機器115Aにおける残留電荷を放電させる必要がある。尚、作業用接地器具210,220とは、例えばアースフックのことである。
図3Aは、相ごとに個別に用いられる作業用接地器具210の一例を示す図である。図3Bは、三相分の3つの接地線214が1つに纏められている作業用接地器具220の一例を示す図である。
図3Aにおいて、作業用接地器具210は、絶縁性を有する操作棒211、金属製の固定部212及び回動アーム213、接地線214を含んで構成される。固定部212は、操作棒211の先端に固定されている。固定部212における接地金具110A,110Bを挟持する部分は、固定部212側に窪んで湾曲した形状を呈している。回動アーム213は、固定部212の操作棒211とは反対側の先端に回動自在に取り付けられている。回動アーム213における接地金具110A,110Bを挟持する部分は、固定部212の湾曲部分とは反対側に湾曲した形状を呈している。操作棒211の中心軸を回動軸として操作棒211を回動させることによって、回動アーム213は、固定部212に近づいて閉じる方向(接地金具110A,110Bを挟持する方向)又は固定部212から離れて開く方向(接地金具110A,110Bの挟持を開放する方向)に回動する。接地線214の一端は、固定部212に接続されている。そして、停電している側の3つの接地金具110A(又は110B)の夫々のために作業用接地器具210を用意し、回動アーム213が固定部212から離れた状態で、回動アーム213を接地金具110A(又は110B)に挿通した後に、回動アーム213を固定部212に近づく方向に回動させて接地金具110A(又は110B)を挟持し、一方、接地線214の他端を接地バー116に接続する。これにより、接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡させ、第1電力機器115A(又は第2電力機器115B)における残留電荷を放電させることができる。
図3Bにおいて、作業用接地器具220は、三相分の3つの作業用接地器具210を用意し、3つの接地線214の他端を1つに纏めたものである。図3Aの作業用接地器具210と同様に、固定部212と回動アーム213との間に接地金具110A(又は110B)を挟持するとともに、1つに纏められた接地線214の他端を接地バー116と接続することにより、第1電力機器115A(又は第2電力機器115B)における残留電荷を放電させることができる。
図4Aは、本実施形態に係る防護板310を用いずに、作業用接地器具210で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した様子を示す図である。作業用接地器具210を用いて接地金具110Aと接地バー116との間を短絡する場合、作業者は、扉102を開き、窓部114から停電中の3つの導体107Aに接続された3つの接地金具110Aを確認し、窓部114に手を挿入して、3つの接地金具110Aの夫々を個別に用意された作業用接地器具210の固定部212及び回動アーム213で挟持する。その後、作業者は、3つの接地線214の他端を接地バー116に接続する。これにより、作業用接地器具210の取り付けが完了する。
図4Bは、本実施形態に係る防護板320を用いずに、作業用接地器具220で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した様子を示す図である。作業用接地器具220を用いて接地金具110Aと接地バー116との間を短絡する場合、作業者は、扉102を開き、窓部114から停電中の3つの導体107Aに接続された3つの接地金具110Aを確認し、窓部114に手を挿入して、3つの接地金具110Aの夫々を、図4Aの作業用接地器具210と同様に、固定部212及び回動アーム213で挟持する。その後、作業者は、1つに纏められた接地線214の他端を接地バー116に接続する。これにより、作業用接地器具220の取り付けが完了する。
しかし、図4A及び図4Bを見て明らかなように、接地金具110Aと接地バー116との間を作業用接地器具210又は作業用接地器具220で短絡したとしても、充電中の3つの導体107Bに接続された3つの接地金具110Bも、接地金具110Aとともに窓部114から確認することができるので、充電中の導体107Bからの誘導や接触等によって作業者が感電してしまう虞がある。そこで、作業者が安全に作業を行うことができるように、後述する防護板310,320を窓部114に装着する。
図5Aは、作業用接地器具210で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に用いる、本実施形態に係る防護板310を示す図である。
防護板310は、区画板113の収納空間117とは反対側(+Z側)から、窓部114を覆うように区画板113に着脱自在に装着される。防護板310は、窓部114を覆う板部314と、板部314に形成される挿通部311,312,313と、を含んで構成される。板部314は、例えば絶縁性を有する板材であって、窓部114を覆う形状に形成される。更に、板部314は、例えば透明な板材である。尚、本実施形態では、板部314の全領域が絶縁性を有する透明な板材で形成されることとするが、これに限らず、板部314の全領域の中で、板部314で窓部114を覆ったときに、板部314を通して接地金具110A,110Bを確認することができる領域のみを絶縁性を有する透明な板材で形成し、その他の領域を例えば金属板や透明ではない板材で形成するようにしてもよい。また、防護板310は、全面あるいは一部を絶縁めっきや絶縁フィルムで被覆することにより絶縁性を有してもよい。また、板部314には、作業用接地器具210の接地線214を個別に挿通する3つの挿通部311,312,313が形成される。挿通部311,312,313は、板部314で窓部114を覆ったときに、板部314において窓部114の下側(-Y側)となる位置にX軸方向に沿って形成される。本実施形態では、挿通部311,312,313は、接地線214を挿通することが可能な大きさに板部314を切り欠いて形成される。本実施形態では、挿通部311,312,313は、四角形の形状となるように切り欠かれているが、四角形の代わりに、角部のない例えば半円形に切り欠かれていてもよい。
図5Bは、作業用接地器具220で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に用いる、本実施形態に係る防護板320を示す図である。
防護板320は、区画板113の収納空間117とは反対側(+Z側)から、窓部114を覆うように区画板113に着脱自在に装着される。防護板320は、窓部114を覆う板部322と、板部322に形成される挿通部321と、を含んで構成される。板部322は、例えば絶縁性を有する板材であって、窓部114を覆う形状に形成される。更に、板部322は、例えば透明な板材を用いて形成される。尚、本実施形態では、板部322の全領域が絶縁性を有する透明な板材で形成されることとするが、これに限らず、板部322の全領域の中で、板部322で窓部114を覆ったときに、板部322を通して接地金具110A,110Bを確認することができる領域のみを絶縁性を有する透明な板材で形成し、その他の領域を例えば金属板や透明ではない絶縁性を有する板材で形成するようにしてもよい。また、防護板320は、全面あるいは一部を絶縁めっきや絶縁フィルムで被覆することにより絶縁性を有してもよい。また、板部322には、作業用接地器具220の1つに纏められた接地線214を挿通する1つの挿通部321が形成される。挿通部321は、板部322で窓部114を覆ったときに、板部322において窓部114の下側(-Y側)の中央付近となる位置に形成される。本実施形態では、挿通部321は、3つの接地線214を纏めて挿通することが可能な大きさに板部322を切り欠いて形成される。また、本実施形態では、挿通部321は、凸形に切り欠かれているが、接地線214が凸形の角部で損傷することがないように、角部のない例えば半円形に切り欠かれていてもよい。
尚、作業用接地器具210で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に防護板320を用いてもよいし、作業用接地器具220で接地金具110A(又は110B)と接地バー116との間を短絡する場合に防護板310を用いてもよい。
図6Aは、作業用接地器具210で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した後、窓部114を覆うように防護板310を区画板113に装着した様子を示す図である。作業者は、図4Aに示すように作業用接地器具210を接地金具110Aと接地バー116との間に接続した後、3つの接地線214が夫々切り欠きで形成された挿通部311,312,313の中に挿通するようにして、窓部114を覆うように防護板310を区画板113に装着する。具体的には、3つの接地線214が夫々挿通部311,312,313の中に挿通した状態のまま、板部314の+X側及び-X側の端に穿設された複数の螺子穴316と、複数の螺子穴316と位置が合うように区画板113に穿設された複数の螺子穴1131とを位置合わせした後、螺子315を複数の螺子穴316,1131に挿入してねじ込むことにより、防護板310を区画板113に装着する。
図6Bは、作業用接地器具220で接地金具110Aと接地バー116との間を短絡した後、窓部114を覆うように防護板320を区画板113に装着した様子を示す図である。作業者は、図4Bに示すように作業用接地器具220を接地金具110Aと接地バー116との間に接続した後、1つに纏められる手前の3つの接地線214が切り欠きで形成された1つの挿通部321の中に挿通するようにして、窓部114を覆うように防護板320を区画板113に装着する。具体的には、1つに纏められる手前の3つの接地線214が挿通部321の中に挿通した状態のまま、板部322の+X側及び-X側の端に穿設された複数の螺子穴323と、複数の螺子穴323と位置が合うように区画板113に穿設された複数の螺子穴1131とを位置合わせした後、螺子315を複数の螺子穴323,1131に挿入してねじ込むことにより、防護板320を区画板113に装着する。
図6Aに示す防護板310や、図6Bに示す防護板320を、窓部114を覆うように区画板113に装着することにより、作業者がスイッチギヤ100の近くで作業を行うときに、感電等の事故を防止することができる。
以上説明したように、管路111Aに挿通される電力ケーブルの末端であるケーブルヘッド112A、第1開閉装置(電源側断路器105A、遮断器104A、負荷側断路器106A)、ケーブルヘッド112Aと電源側断路器105Aとの間に接続される導体107A、導体107Aに接続される接地金具110A、を含む第1電力機器115Aと、管路111Bに挿通される電力ケーブルの末端であるケーブルヘッド112B、第2開閉装置(電源側断路器105B、遮断器104B、負荷側断路器106B)、ケーブルヘッド112Bと電源側断路器105Bとの間に接続される導体107B、導体107Bに接続される接地金具110B、を含む第2電力機器115Bと、第1電力機器115A及び第2電力機器115Bを収納する収納空間117を有する筐体101と、筐体101に設けられ、収納空間117の外側から接地金具110A,110Bを確認することができる位置に形成される窓部114と、筐体101における窓部114の外側の位置に設けられる接地バー116と、を含むスイッチギヤ100の防護板310(320)であって、防護板310(320)は、窓部114を覆うように筐体101に装着される部材であって、窓部114を覆う板部314(322)と、板部314(322)に設けられ、接地金具110A,110Bのうち、一方の接地金具が停電中であるとともに他方の接地金具が充電中である状態において、一方の接地金具と接地バー116との間を作業用接地器具210(220)で短絡するときに、作業用接地器具210(220)の接地線214を挿通する挿通部311,312,313(321)と、を含む。
これにより、導体107A,107Bが隣り合って配置されるような場合であっても、作業者は、作業用接地器具210,220の取り付け作業を行うときや、作業用接地器具210,220の取り付け後に点検作業等を行うときに、感電せずに安全に作業を行うことを可能とする。
また、板部314,322は、絶縁性の板材を用いて形成される。
これにより、板部314,322として絶縁性の板材を用いることにより、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
また、板部314,322は、透明の板材を用いて形成される。
これにより、作業者は、作業中であっても、防護板310(320)を通して作業用接地器具210(220)の取付状況を確認できるため、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
また、導体107A,107Bは、夫々、ケーブルヘッド112A,112Bの数と同数設けられ、作業用接地器具210は、導体107A,107Bの夫々の数と同数用いられ、挿通部311,312,313は、用いられる作業用接地器具210の数と同数だけ板部314に設けられる。
これにより、3つの作業用接地器具210の夫々が3つの挿通部311,312,313の夫々に一対一に対応していることから、停電中の一方の接地金具と接地バー116との間を確実に短絡することができ、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
また、導体107A,107Bは、夫々、ケーブルヘッド112A,112Bの数と同数設けられ、作業用接地器具220は、導体107A,107Bの夫々の数と同数用いられ、挿通部321は、1つであって、用いられる全ての作業用接地器具220の接地線214が纏めて挿通可能な大きさで板部322に設けられる。
これにより、作業用接地器具220の接地線214を1つの挿通部から纏めて取り出すことができるので、接地線214が充電中の他方の接地金具(及び当該接地金具が接続された側の導体)の近くに煩雑に配置されることを防止でき、作業者は、感電することなく、より安全に作業を行うことが可能となる。
尚、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 スイッチギヤ
101 筐体
102,103 扉
104A,104B 遮断器
105A,105B 電源側断路器
106A,106B 負荷側断路器
107A,107B,108A,108B 導体
109 母線導体
110A,110B 接地金具
111A,111B 管路
112A,112B ケーブルヘッド
113 区画板
114 窓部
115A 第1電力機器
115B 第2電力機器
116 接地バー
117 収納空間
210,220 作業用接地器具
211 操作棒
212 固定部
213 回動アーム
214 接地線
310,320 防護板
311,312,313,321 挿通部
314,322 板部

Claims (5)

  1. 第1電力ケーブル、第1開閉装置、前記第1電力ケーブルと前記第1開閉装置との間に接続される第1導体、前記第1導体に接続される第1接地金具、を含む第1電力機器と、
    第2電力ケーブル、第2開閉装置、前記第2電力ケーブルと前記第2開閉装置との間に接続される第2導体、前記第2導体に接続される第2接地金具、を含む第2電力機器と、
    前記第1電力機器及び前記第2電力機器を収納する収納空間を有する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記収納空間の外側から前記第1接地金具及び前記第2接地金具を確認することができる位置に形成される窓部と、
    前記筐体における前記窓部の外側の位置に設けられる接地部と、
    を含むスイッチギヤの防護板であって、
    前記防護板は、
    前記窓部を覆うように前記筐体に装着される部材であって、
    前記窓部を覆う板部と、
    前記板部に設けられ、前記第1接地金具及び前記第2接地金具のうち、一方の接地金具が停電中であるとともに他方の接地金具が充電中である状態において、前記一方の接地金具と前記接地部との間を作業用接地器具で短絡するときに、前記作業用接地器具の接地線を挿通する挿通部と、を含む
    スイッチギヤの防護板。
  2. 請求項1に記載のスイッチギヤの防護板であって、
    前記板部は、絶縁性の板材を用いて形成される
    スイッチギヤの防護板。
  3. 請求項2に記載のスイッチギヤの防護板であって、
    前記板部は、透明の板材を用いて形成される
    スイッチギヤの防護板。
  4. 請求項1に記載のスイッチギヤの防護板であって、
    前記第1導体及び前記第2導体は、夫々、前記第1電力ケーブル及び前記第2電力ケーブルの相数と同数設けられ、
    前記作業用接地器具は、前記第1導体及び前記第2導体の夫々の数と同数用いられ、
    前記挿通部は、用いられる前記作業用接地器具の数と同数だけ前記板部に設けられる
    スイッチギヤの防護板。
  5. 請求項1に記載のスイッチギヤの防護板であって、
    前記第1導体及び前記第2導体は、夫々、前記第1電力ケーブル及び前記第2電力ケーブルの相数と同数設けられ、
    前記作業用接地器具は、前記第1導体及び前記第2導体の夫々の数と同数用いられ、
    前記挿通部は、1つであって、用いられる全ての前記作業用接地器具の接地線が纏めて挿通可能な大きさで前記板部に設けられる
    スイッチギヤの防護板。
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