JP2024067920A - シールド構造及びシールドコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シールド性能の向上を図ることができるシールド構造及びシールドコネクタを提供する。【解決手段】シールド構造は、ケーブルC1の端末に接続された雌モジュール33の上側シールド部材351及び下側シールド部材361と、ケーブルC2の端末に接続された雄モジュール53の上側シールド部材551及び下側シールド部材561と、を備える。上側シールド部材551がばね部556を有し、下側シールド部材561がばね部566を有する。上側シールド部材351がばね接地面356を有し、下側シールド部材361がばね接地面366を有する。ばね部556、566とばね接地面356、366とが、雌雄接点部となる。雌モジュール33のシールド部材351、361及び雄モジュール53のシールド部材551、561は、それぞれ、編組接続部から雌雄接点部までが一部品で構成される。【選択図】図12

Description

本発明は、シールド構造及びシールドコネクタに関する。
シールド構造を備えたシールドコネクタとして、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の雄側シールドコネクタは、雄側ハウジングと、雄側ハウジングに取り付けられた雄側シールド端子と、雄側シールド端子を構成し、電線の露出した芯線が接続される雄側内導体と、雄側誘電体を介して雄側内導体を包囲する雄側外導体と、を備える。雄側外導体は、筒部、アッパ部材、ロア部材の3部品で構成され、筒部とアッパ部材の第1支点部、及び、筒部とロア部材の第2支点部が、部品間の接続部となる。ロア部材の圧着部は、アッパ部材のカバー部ごと編組を加締めることで、編組がアッパ部材及びロア部材と接触する。筒部は弾性接触片を有し、雌側外導体と弾性接触片によって接続される。
特開2018-125199号公報 特開平10-223317号公報
上記特許文献1の雄側シールドコネクタは、雄側外導体が3部品で構成され、圧着部(編組圧着部)から、雌側外導体との接点部(雌雄接点部)である弾性接触片までの間に、部品間を接続する接続部が存在する。接続部が増えるほど、振動等による接続部の摩耗に伴う抵抗上昇が懸念される。抵抗が上昇すると、ノイズが雌側に伝わらず、シールド性能の低下につながるおそれがある。また、上記特許文献2についても、編組圧着部から雌雄接点部までが複数部品で構成されるため、同様に、シールド性能の低下が懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド性能の向上を図ることができるシールド構造及びシールドコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールド構造は、下記を特徴としている。
第1電線の外周が第1編組に覆われ、前記第1編組の外周が第1ジャケットに覆われた第1ケーブルに接続された第1モジュールと、
第2電線の外周が第2編組に覆われ、前記第2編組の外周が第2ジャケットに覆われた第2ケーブルに接続され、前記第1モジュールと嵌合可能な第2モジュールと、を備えたシールド構造であって、
前記第1モジュールは、第1端子と、第1シールド部材と、を有し、
前記第1シールド部材は、
前記第1端子の周囲に配置された第1本体部と、
前記第1本体部の一端側に設けられ、前記第1ケーブルの端末部において、前記第1ジャケットの端部から露出した前記第1編組の一部である第1編組露出部が接続された第1編組接続部と、
前記第1本体部の他端側から、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの嵌合方向に沿って延びるばね部と、を有し、
前記第1端子は、
前記第1電線に接続した第1電線接続部と、
相手側端子に電気的接続可能な第1電気接続部と、を有し、
前記第2モジュールは、前記相手側端子である第2端子と、第2シールド部材と、を有し、
前記第2シールド部材は、
前記第2端子の周囲に配置された第2本体部と、
前記第2本体部の一端側に設けられ、前記第2ケーブルの端末部において、前記第2ジャケットの端部から露出した前記第2編組の一部である第2編組露出部が接続された第2編組接続部と、
前記第2本体部の他端側に設けられ、前記第1モジュールと前記第2モジュールとが嵌合した状態において、前記ばね部が接触する接地面と、を有し、
前記第2端子は、
前記第2電線に接続された第2電線接続部と、
前記第1端子に電気的接続可能な第2電気接続部と、を有し、
前記第1シールド部材は、前記第1編組接続部から前記ばね部までが一部品で構成され、
前記第2シールド部材は、前記第2編組接続部から前記接地面までが一部品で構成された、
シールド構造。
また、前述した目的を達成するために、本発明に係るシールドコネクタは、下記を特徴としている。
第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタと、を備えたシールドコネクタであって、
上記シールド構造と、
前記第1モジュールを内部に収容した第1ハウジングと、
前記第2モジュールを内部に収容し、前記第1ハウジングと嵌合可能に構成された第2ハウジングと、を備え、
前記第1コネクタは、前記第1モジュールと、前記第1ハウジングと、を含み、
前記第2コネクタは、前記第2モジュールと、前記第2ハウジングと、を含む、
シールドコネクタ。
本発明によれば、シールド性能の向上を図ることができるシールド構造及びシールドコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るシールド構造を備えたシールドコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示した雌コネクタの斜視図である。 図3は、図2に示した雌モジュールの斜視図である。 図4は、下側シールド部材を組み付ける前の雌モジュールを下方から視た斜視図である。 図5は、雌モジュールの縦断面図である。 図6は、図1に示した雄コネクタの斜視図である。 図7は、図6に示した雄モジュールの斜視図である。 図8は、下側シールド部材を組み付ける前の雄モジュールを下方から視た斜視図である。 図9は、雄モジュールの縦断面図である。 図10は、雄モジュールを下方から視た斜視図である。 図11は、雄コネクタと雌コネクタとを嵌合した状態のシールドコネクタの縦断面図である。 図12は、雄コネクタと雌コネクタとを嵌合した状態においてハウジングの図示を省略したシールドコネクタの斜視図である。 図13は、図12におけるA-A断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシールド構造を備えたシールドコネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示した雌コネクタ3の斜視図である。図3は、図2に示した雌モジュール33の斜視図である。図4は、下側シールド部材361を組み付ける前の雌モジュール33を下方から視た斜視図である。図5は、雌モジュール33の縦断面図である。図6は、図1に示した雄コネクタ5の斜視図である。図7は、図6に示した雄モジュール53の斜視図である。図8は、下側シールド部材561を組み付ける前の雄モジュール53を下方から視た斜視図である。図9は、雄モジュール53の縦断面図である。図10は、雄モジュール53を下方から視た斜視図である。図11は、雄コネクタ5と雌コネクタ3とを嵌合した状態のシールドコネクタ1の縦断面図である。図12は、雄コネクタ5と雌コネクタ3とを嵌合した状態においてハウジング31、51の図示を省略したシールドコネクタ1の斜視図である。図13は、図12におけるA-A断面図である。以下、説明の便宜上、図2から図10に示すように、「前後方向」、「左右方向」、及び「上下方向」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交する。また、雄コネクタ5と雌コネクタ3との嵌合状態を示す図1及び図11に示すX方向、Y方向、及びZ方向は、互いに直交し、X方向は、雄コネクタ5と雌コネクタ3との嵌合方向を示し、雄モジュール53と雌モジュール33との嵌合方向に一致する。
図1に示すように、シールドコネクタ1は、雄コネクタ5と、雄コネクタ5と嵌合可能な雌コネクタ3と、を備える。シールドコネクタ1は、高速伝送用である。雄コネクタ5は第1コネクタの一例であり、雌コネクタ3は第2コネクタの一例である。シールドコネクタ1は、後述する雄モジュール53と雌モジュール33とを備えたシールド構造を備える。
雌コネクタ3は、ケーブルC1の端末に接続され、雄コネクタ5は、ケーブルC2の端末に接続される。
雌コネクタ3は、図2に示すように、ハウジング31と、ケーブルC1の端末に接続された雌モジュール33と、を備える。ハウジング31は、第2ハウジングの一例である。ハウジング31は、樹脂により箱型に形成される。ハウジング31は、内部に雌モジュール33を収容したハウジング本体311と、ハウジング本体311の上面に設けられたロックアーム313と、ロックアーム313に設けられたロック突起315とを有する。ハウジング31は、後述するハウジング51と嵌合可能に構成される。
雌モジュール33は、図3から図5に示すように、ケーブルC1の端末に接続された端子331(図5参照)と、インナーハウジング34と、上側シールド部材351と、下側シールド部材361と、を有する。端子331は、第2端子の一例である。インナーハウジング34は、第2インナーハウジングの一例である。端子331には、雄モジュール53の端子531に電気的接続可能な接触部である電気接続部332と、ケーブルC1の電線11に接続された電線接続部333とが設けられている。電線接続部333は、この電線11の芯線111に加締め接続された芯線加締め片334と、この電線11の被覆113に加締め接続された被覆加締め片335とを有する。
上側シールド部材351及び下側シールド部材361は、組み合わせることによって、中空筒状の1つのシールド部材35を形成する。シールド部材35は、第2シールド部材の一例である。上側シールド部材351及び下側シールド部材361は、2つの半割体(第2半割体)が組み合わされた状態で、左右の側面において、互いに重ねられた部分を有する。上側シールド部材351及び下側シールド部材361は、それぞれ、前後方向に視て略U字状を有する。
上側シールド部材351は、本体部352、係止部353、連結部354、編組接続部355、ばね接地面356、及び連結部357を有し、一枚の金属板で形成される。係止部353は、本体部352の上面に設けられ、雌モジュール33がハウジング31内部に収容された状態で、ハウジング31の内側に設けられたランス316に係止される。編組接続部355は、本体部352の後方に設けられ、連結部354によって本体部352と連結されている。本体部352の前方には、ばね接地面356が設けられ、連結部357によって本体部352と連結されている。ばね接地面356は、左右側面3561、3563及び上面3562の3平面から構成される。ばね接地面356は、雄モジュール53と雌モジュール33とが嵌合した状態において、後述するばね部556が接触する接地面である。上側シールド部材351は、編組接続部355からばね接地面356までが一部品で構成されている。
下側シールド部材361は、本体部362、連結部363、編組接続部364、連結部365、及びばね接地面366を有し、一枚の金属板で形成される。編組接続部364は、本体部362の後方に設けられ、連結部363によって本体部362と連結されている。本体部362の前方には、ばね接地面366が設けられ、連結部365によって本体部362と連結されている。ばね接地面366は、左右側面3661、3663及び下面3662の3平面から構成される。ばね接地面366は、雄モジュール53と雌モジュール33とが嵌合した状態において、後述するばね部566が接触する接地面である。下側シールド部材361は、編組接続部364からばね接地面366までが一部品で構成されている。
上側シールド部材351及び下側シールド部材361を組み合わせた状態で、編組接続部355と編組接続部364は互いに接触している。
ケーブルC1は、2本の電線11(第2電線)、金属箔13、編組15(第2編組)、及びジャケット17(第2ジャケット)により構成される。電線11は、芯線111と、芯線111の外周を覆う被覆113とを有する。ケーブルC1は、2本の電線11の外周が金属箔13に覆われ、金属箔13の外周が編組15に覆われ、編組15の外周がジャケット17に覆われている。
上側シールド部材351の編組接続部355(第2編組接続部)には、ケーブルC1の編組15が接続されている。詳細には、ケーブルC1の端末部において、ジャケット17の一部が切除され、編組15が露出し、編組15が折り返されて編組折返し部が形成されている。ジャケット17から露出した編組15と編組折返し部との間には、円環状金属部材であるスリーブ19が組み付けられた状態で、上側シールド部材351の編組加締め片が編組折返し部に加締められることにより、編組接続部355を構成する。このようにして、編組接続部355にケーブルC1の編組15が電気的に接続されている。尚、編組15が折り返されて露出した金属箔13は、露出箇所が切除されている。
端子331の電線接続部333には、ケーブルC1の電線11が接続されている。詳細には、電線11の端部で、被覆113の一部が切除され、芯線111が露出された状態で、端子331の芯線加締め片334が電線の芯線111に加締められることにより、端子331の電線接続部333に、電線11が、電気的に接続されている。また、端子331の被覆加締め片335が電線11の被覆113に加締められることにより、端子331と電線11との保持力が確保されている。
インナーハウジング34は、絶縁性樹脂で構成され、内部に端子収容室S1が設けられている。端子収容室S1は、端子331の少なくとも一部を収容し、保持している。インナーハウジング34は、シールド部材35によって覆われている。すなわち、端子収容室S1内に端子331を収容したインナーハウジング34は、上側シールド部材351及び下側シールド部材361からなるシールド部材35によって覆われる。ケーブルC1の端末に接続された雌モジュール33は、ハウジング31の内部に収容されている。
雄コネクタ5は、図6に示すように、ハウジング51と、ケーブルC2の端末に接続された雄モジュール53と、を備える。ハウジング51は、第1ハウジングの一例である。ハウジング51は、樹脂により箱型に形成される。ハウジング51は、内部に雄モジュール53を収容したハウジング本体511と、ハウジング本体511の内側上面に設けられたロック突起513とを有する。
雄モジュール53は、図7から図10に示すように、ケーブルC2の端末に接続された端子531(図9参照)と、インナーハウジング54と、上側シールド部材551と、下側シールド部材561と、を有する。端子531は、第1端子の一例である。インナーハウジング54は、第1インナーハウジングの一例である。端子531には、雌モジュール33の端子331に電気的接続可能な接触部である電気接続部532と、ケーブルC2の電線11に接続された電線接続部533とが設けられている。電線接続部533は、この電線11の芯線111に加締め接続された芯線加締め片534と、この電線11の被覆113に加締め接続された被覆加締め片535とを有する。
上側シールド部材551及び下側シールド部材561は、組み合わせることによって、中空筒状の1つのシールド部材55を形成する。シールド部材55は、第1シールド部材の一例である。上側シールド部材551及び下側シールド部材561は、2つの半割体(第1半割体)が組み合わされた状態で、左右の側面において、互いに重ねられた部分を有する。上側シールド部材551及び下側シールド部材561は、それぞれ、前後方向に視て略U字状を有する。
上側シールド部材551は、本体部552、係止部553、連結部554、編組接続部555、ばね部556、及び枠部557を有し、一枚の金属板で形成される。係止部553は、本体部552の上面に設けられ、雄モジュール53がハウジング51内部に収容された状態で、ハウジング51の内側に設けられたランス516に係止される。編組接続部555は、本体部552の後方に設けられ、連結部554によって本体部552と連結されている。本体部552の前方には、ばね部556及び枠部557が設けられる。ばね部556は、左右側面及び上面の3平面のそれぞれに設けられた、片持ち梁状のばね5561、5563、5562で構成される。ばね5561、5562、5563は、雄モジュール53と雌モジュール33との嵌合方向(図1及び図11に示すY方向)に沿って延びる。枠部557は、ばね部556の前方及び上方に配置される。上側シールド部材551は、編組接続部555からばね部556までが一部品で構成されている。
下側シールド部材561は、本体部562、連結部563、編組接続部564、ばね部566、及び枠部567を有し、一枚の金属板で形成される。編組接続部564は、本体部562の後方に設けられ、連結部563によって本体部562と連結されている。本体部562の前方には、ばね部566が設けられて、本体部562と連結されている。ばね部566は、左右側面及び下面の3平面のそれぞれに設けられた、片持ち梁状のばね5661、5663、5662で構成される。ばね5661、5662、5663は、雄モジュール53と雌モジュール33との嵌合方向(図1及び図11に示すY方向)に沿って延びる。枠部567は、ばね部566の前方及び下方に配置される。下側シールド部材561は、編組接続部564からばね部566までが一部品で構成されている。
上側シールド部材551及び下側シールド部材561を組み合わせた状態で、編組接続部555と編組接続部564は互いに接触している。
ケーブルC2は、ケーブルC1と同様に構成される。
上側シールド部材551の編組接続部555(第1編組接続部)には、ケーブルC2の編組15が接続されている。詳細には、ケーブルC2の端末部において、ジャケット17の一部が切除され、編組15が露出し、編組15が折り返されて編組折返し部が形成されている。ジャケット17から露出した編組15と編組折返し部との間には、円環状金属部材であるスリーブ19が組み付けられた状態で、上側シールド部材551の編組加締め片が編組折返し部に加締められることにより、編組接続部555を構成する。このようにして、編組接続部555にケーブルC2の編組15が電気的に接続されている。尚、編組15が折り返されて露出した金属箔13は、露出箇所が切除されている。
端子531の電線接続部533には、ケーブルC2の電線11が接続されている。詳細には、電線11の端部で、被覆113の一部が切除され、芯線111が露出された状態で、端子531の芯線加締め片534が電線の芯線111に加締められることにより、端子531の電線接続部533に、電線11が、電気的に接続されている。また、端子531の被覆加締め片535が電線11の被覆113に加締められることにより、端子531と電線11との保持力が確保されている。
インナーハウジング54は、絶縁性樹脂で構成され、内部に端子収容室S2が設けられている。端子収容室S2は、端子531の少なくとも一部を収容し、保持している。インナーハウジング54は、シールド部材55によって覆われている。すなわち、端子収容室S2内に端子531を収容したインナーハウジング54は、上側シールド部材551及び下側シールド部材561からなるシールド部材55によって覆われる。ケーブルC2の端末に接続された雄モジュール53は、ハウジング51の内部に収容されている。
雌コネクタ3と雄コネクタ5とは、図1及び図11に示すように、Y方向に沿って嵌合される。雌コネクタ3において、雌モジュール33の係止部353は、ハウジング31の内部に設けられたランス316に係止されている。雄コネクタ5において、雄モジュール53の係止部553はハウジング51の内部に設けられたランス516に係止されている。雌モジュール33がハウジング31に係止された雌コネクタ3と、雄モジュール53がハウジング51に係止された雄コネクタ5とは、ハウジング31の前端部がハウジング51の前端開口内に進入するにつれて、ロックアーム313がロック突起513に押されて撓む。そして、ロック突起513がロック突起315を乗り越えて係止されることで、雌コネクタ3と雄コネクタ5との嵌合状態が維持される。このとき、雌モジュール33の端子331と、雄モジュール53の端子531とは、電気接続部332と電気接続部532とが接触して電気的に接続される。
雌コネクタ3と雄コネクタ5とが嵌合した状態においては、図12及び図13に示すように、雌モジュール33のシールド部材35と雄モジュール53のシールド部材55とが、ばね部556、566とばね接地面356、366とが接触している。ばね部556、566とばね接地面356、366との接触部である雌雄接点部において、シールド部材35とシールド部材55とが電気的に接続される。
詳細には、雌モジュール33の上側シールド部材351は、編組接続部355から雌雄接点部であるばね接地面356までが一部品で構成され、雄モジュール53の上側シールド部材551は、編組接続部555から雌雄接点部であるばね部556までが一部品で構成される。また、上側シールド部材351及び上側シールド部材551は、ばね部556とばね接地面356との接触部で電気的に接続される。すなわち、上側シールド部材351と上側シールド部材551とは、他部品を介さずに電気的に接続されるため、接続信頼性を高めることができる。
同様に、雌モジュール33の下側シールド部材361は、編組接続部364から雌雄接点部であるばね接地面366までが一部品で構成され、雄モジュール53の下側シールド部材561は、編組接続部564から雌雄接点部であるばね部566までが一部品で構成される。また、下側シールド部材361及び下側シールド部材561は、ばね部566とばね接地面366との接触部で電気的に接続される。すなわち、下側シールド部材361と下側シールド部材561とは、他部品を介さずに電気的に接続されるため、接続信頼性を高めることができる。
以上説明したように、シールドコネクタ1は、シールド部材55とシールド部材35とが、他部品を介さずに、ばね部556、566とばね接地面356、366との接触部で電気的に接続されるので、接続信頼性を高めて、シールド性能の向上を図ることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るシールド構造及びシールドコネクタの特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1電線(電線11)の外周が第1編組(編組15)に覆われ、前記第1編組の外周が第1ジャケット(ジャケット17)に覆われた第1ケーブル(ケーブルC2)に接続された第1モジュール(雄モジュール53)と、
第2電線(電線11)の外周が第2編組(編組15)に覆われ、前記第2編組の外周が第2ジャケット(ジャケット17)に覆われた第2ケーブル(ケーブルC1)に接続され、前記第1モジュールと嵌合可能な第2モジュール(雌モジュール33)と、を備えたシールド構造であって、
前記第1モジュール(雄モジュール53)は、第1端子(端子531)と、第1シールド部材(シールド部材55)と、を有し、
前記第1シールド部材は、
前記第1端子の周囲に配置された第1本体部(本体部552、562)と、
前記第1本体部の一端側に設けられ、前記第1ケーブルの端末部において、前記第1ジャケットの端部から露出した前記第1編組の一部である第1編組露出部が接続された第1編組接続部(編組接続部555、564)と、
前記第1本体部の他端側から、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの嵌合方向に沿って延びるばね部(556、566)と、を有し、
前記第1端子は、
前記第1電線に接続した第1電線接続部(電線接続部533)と、
相手側端子(端子331)に電気的接続可能な第1電気接続部(電気接続部532)と、を有し、
前記第2モジュール(雌モジュール33)は、前記相手側端子である第2端子(端子331)と、第2シールド部材(シールド部材35)と、を有し、
前記第2シールド部材は、
前記第2端子の周囲に配置された第2本体部(本体部352、362)と、
前記第2本体部の一端側に設けられ、前記第2ケーブルの端末部において、前記第2ジャケットの端部から露出した前記第2編組の一部である第2編組露出部が接続された第2編組接続部(編組接続部355、364)と、
前記第2本体部の他端側に設けられ、前記第1モジュールと前記第2モジュールとが嵌合した状態において、前記ばね部が接触する接地面(ばね接地面356、366)と、を有し、
前記第2端子は、
前記第2電線に接続された第2電線接続部(電線接続部333)と、
前記第1端子に電気的接続可能な第2電気接続部(電気接続部332)と、を有し、
前記第1シールド部材は、前記第1編組接続部から前記ばね部までが一部品で構成され、
前記第2シールド部材は、前記第2編組接続部から前記接地面までが一部品で構成された、
シールド構造。
上記[1]の構成のシールド構造によれば、仮に、シールド部材が、編組接続部と相手側シールド部材との間が複数の部品で構成される場合には、部品と部品との接続部が、振動等により摩耗し、摩耗に伴う抵抗上昇の懸念がある。抵抗が上昇すると、ノイズが相手側に伝達されず、シールド性能の抵抗に繋がるおそれがある。
しかし、上記構成によれば、第1シールド部材及び第2シールド部材のそれぞれが、第1及び第2編組接続部からばね部及び接地面のそれぞれまで、一部品で構成され、第1シールド部材及び第2シールド部材が、ばね部と接地面との接触部で電気的に接続される。よって、接続信頼性を高めることができ、シールド性能の向上を図ることができる。
[2] 前記第1シールド部材(55)は、組み合わせることによって中空筒状を形成する2つの第1半割体(上側シールド部材551、下側シールド部材561)を含み、前記2つの第1半割体が組み合わされた状態で、互いに重ねられた部分を有する、
上記[1]に記載のシールド構造。
上記[2]の構成のシールド構造によれば、内部に第1端子を配置して2つの第1半割体を組み合わせることにより、簡単に第1端子を覆うことができる。また、2つの第1半割体は、組み合わされた状態で互いに重ねられた部分を有するので、第1シールド部材のシールド性能を確保できる。
[3] 前記第2シールド部材(シールド部材35)は、組み合わせることによって中空筒状を形成する2つの第2半割体(上側シールド部材351、下側シールド部材361)を含み、前記2つの第2半割体が組み合わされた状態で、互いに重ねられた部分を有する、
上記[1]に記載のシールド構造。
上記[3]の構成のシールド構造によれば、内部に第2端子を配置して2つの第2半割体を組み合わせることにより、簡単に第2端子を覆うことができる。また、2つの第2半割体は、組み合わされた状態で互いに重ねられた部分を有するので、第2シールド部材のシールド性能を確保できる。
[4] 前記第1モジュール(雄モジュール53)は、
第1端子収容室(端子収容室S2)が設けられた第1インナーハウジング(インナーハウジング54)を有し、
前記第1シールド部材(シールド部材55)は、前記第1端子の少なくとも一部を前記第1端子収容室内に収容した前記第1インナーハウジングの外周を覆う、
上記[1]に記載のシールド構造。
[5] 前記第2モジュール(雌モジュール33)は、
第2端子収容室(端子収容室S1)が設けられた第2インナーハウジング(インナーハウジング34)を有し、
前記第2シールド部材(シールド部材35)は、前記第2端子の少なくとも一部を前記第2端子収容室内に収容した前記第2インナーハウジングの外周を覆う、
上記[1]に記載のシールド構造。
[6] 第1コネクタ(雄コネクタ5)と、前記第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタと、を備えたシールドコネクタであって、
上記[1]から[5]のいずれか一に記載のシールド構造と、
前記第1モジュールを内部に収容した第1ハウジング(ハウジング51)と、
前記第2モジュールを内部に収容し、前記第1ハウジングと嵌合可能に構成された第2ハウジング(ハウジング31)と、を備え、
前記第1コネクタは、前記第1モジュールと、前記第1ハウジングと、を含み、
前記第2コネクタは、前記第2モジュールと、前記第2ハウジングと、を含む、
シールドコネクタ(1)。
上記[6]の構成のシールドコネクタによれば、第1シールド部材及び第2シールド部材のそれぞれが、第1及び第2編組接続部からばね部及び接地面のそれぞれまで、一部品で構成され、第1シールド部材及び第2シールド部材が、ばね部と接地面との接触部で電気的に接続される。よって、接続信頼性を高めることができ、シールド性能の向上を図ることができる。
1 シールドコネクタ
11 電線
15 編組
17 ジャケット
31、51 ハウジング
34、54 インナーハウジング
35、55 シールド部材
331、531 端子
332、532 電気接続部
333、533 電線接続部
352、362、562 本体部
355、364、555、564 編組接続部
356、366 ばね接地面
556、566 ばね部
C1、C2 ケーブル
S1、S2 端子収容室

Claims (6)

  1. 第1電線の外周が第1編組に覆われ、前記第1編組の外周が第1ジャケットに覆われた第1ケーブルに接続された第1モジュールと、
    第2電線の外周が第2編組に覆われ、前記第2編組の外周が第2ジャケットに覆われた第2ケーブルに接続され、前記第1モジュールと嵌合可能な第2モジュールと、を備えたシールド構造であって、
    前記第1モジュールは、第1端子と、第1シールド部材と、を有し、
    前記第1シールド部材は、
    前記第1端子の周囲に配置された第1本体部と、
    前記第1本体部の一端側に設けられ、前記第1ケーブルの端末部において、前記第1ジャケットの端部から露出した前記第1編組の一部である第1編組露出部が接続された第1編組接続部と、
    前記第1本体部の他端側から、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの嵌合方向に沿って延びるばね部と、を有し、
    前記第1端子は、
    前記第1電線に接続した第1電線接続部と、
    相手側端子に電気的接続可能な第1電気接続部と、を有し、
    前記第2モジュールは、前記相手側端子である第2端子と、第2シールド部材と、を有し、
    前記第2シールド部材は、
    前記第2端子の周囲に配置された第2本体部と、
    前記第2本体部の一端側に設けられ、前記第2ケーブルの端末部において、前記第2ジャケットの端部から露出した前記第2編組の一部である第2編組露出部が接続された第2編組接続部と、
    前記第2本体部の他端側に設けられ、前記第1モジュールと前記第2モジュールとが嵌合した状態において、前記ばね部が接触する接地面と、を有し、
    前記第2端子は、
    前記第2電線に接続された第2電線接続部と、
    前記第1端子に電気的接続可能な第2電気接続部と、を有し、
    前記第1シールド部材は、前記第1編組接続部から前記ばね部までが一部品で構成され、
    前記第2シールド部材は、前記第2編組接続部から前記接地面までが一部品で構成された、
    シールド構造。
  2. 前記第1シールド部材は、組み合わせることによって中空筒状を形成する2つの第1半割体を含み、前記2つの第1半割体が組み合わされた状態で、互いに重ねられた部分を有する、
    請求項1に記載のシールド構造。
  3. 前記第2シールド部材は、組み合わせることによって中空筒状を形成する2つの第2半割体を含み、前記2つの第2半割体が組み合わされた状態で、互いに重ねられた部分を有する、
    請求項1に記載のシールド構造。
  4. 前記第1モジュールは、
    第1端子収容室が設けられた第1インナーハウジングを有し、
    前記第1シールド部材は、前記第1端子の少なくとも一部を前記第1端子収容室内に収容した前記第1インナーハウジングの外周を覆う、
    請求項1に記載のシールド構造。
  5. 前記第2モジュールは、
    第2端子収容室が設けられた第2インナーハウジングを有し、
    前記第2シールド部材は、前記第2端子の少なくとも一部を前記第2端子収容室内に収容した前記第2インナーハウジングの外周を覆う、
    請求項1に記載のシールド構造。
  6. 第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタと、を備えたシールドコネクタであって、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のシールド構造と、
    前記第1モジュールを内部に収容した第1ハウジングと、
    前記第2モジュールを内部に収容し、前記第1ハウジングと嵌合可能に構成された第2ハウジングと、を備え、
    前記第1コネクタは、前記第1モジュールと、前記第1ハウジングと、を含み、
    前記第2コネクタは、前記第2モジュールと、前記第2ハウジングと、を含む、
    シールドコネクタ。
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