JP2024067444A - 光学積層体および光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法 - Google Patents

光学積層体および光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面保護フィルムを剥離することなく検査に供することが可能な光学積層体、および、この光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の実施形態の光学積層体は、偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板と、基材と、粘着剤層と、を含み、該偏光板の視認側に剥離可能に仮着された表面保護フィルムと、を備える。この粘着剤層と偏光板の該粘着剤層と接する面と間にある気泡径80μm以上の気泡は40個/m2以下である。また、本発明の実施形態の剥離可能に仮着される表面保護フィルムの製造方法は、粘着剤層を形成することと、剥離処理面を有する厚み20μm以上のはく離ライナーの、剥離処理面と粘着剤層とを積層することと、該粘着剤層に基材を積層することと、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、光学積層体および光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法に関する。
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置には、代表的には偏光板および位相差板が用いられている(例えば、特許文献1)。製造された画像表示装置用パネルは、パネルを駆動・点灯し、テストパターンを表示させることで、パネルの動作状態や点欠陥・線欠陥に加え、色度・色ムラ・コントラスト等の検査(パネル点灯検査)に供される。有機EL表示装置に用いられるパネルは、局所的な輝度調整が可能であることから、点灯検査においても局所的な輝度調整を行うことが求められている。
製造された画像表示装置用パネルは、異物等による不具合を抑制するため、出荷時に剥離できるよう剥離可能に仮着された表面保護フィルムが積層されている。通常、パネル点灯検査等の検査の際には、表面保護フィルムによる検査結果への影響を防止するため、表面保護フィルムを剥離した状態で検査を行う。しかしながら、各検査中にもパネルを適切に保護するため積層したまま検査に供することが可能な表面保護フィルムが求められている。
特許第3325560号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、表面保護フィルムを剥離することなく検査に供することが可能な光学積層体、および、この光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法を提供することにある。
1.本発明の実施形態の光学積層体は、偏光子と、該偏光子の少なくとも視認側に保護層と、を含む偏光板と;基材と、粘着剤層と、を含み、該偏光板の視認側に剥離可能に仮着された表面保護フィルムと;を備え、該粘着剤層と該偏光板の該粘着剤層と接する面との間にある気泡径80μm以上の気泡が40個/m以下である
2.上記1に記載の光学積層体において、上記粘着剤層の表面粗さRaは25nm以下であってもよい。
3.上記1または2に記載の光学積層体において、上記粘着剤層の貯蔵弾性率G’は1.8×10Pa以上であってもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の光学積層体において、上記偏光子の厚みは8μm以下であってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の光学積層体において、上記偏光板は位相差層をさらに備えていてもよい。
6.本発明の別の実施形態においては画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記1から5のいずれかに記載の光学積層体の上記偏光板を備える。
7.上記6の画像表示装置は、有機エレクトロルミネセンス表示装置であってもよい。
8.本発明のさらに別の実施形態においては、剥離可能に仮着される表面保護フィルムの製造方法が提供される。この製造方法は、粘着剤層を形成することと、剥離処理面を有する厚み20μm以上のはく離ライナーの、剥離処理面と該粘着剤層とを積層することと、該粘着剤層に基材を積層することと、を含む。
9.上記8の表面保護フィルムの製造方法において、上記剥離処理面の表面粗さRaは40nm以下であってもよい。
10.上記8または9の表面保護フィルムの製造方法において、上記粘着剤層の厚みは10μm~40μmであってもよい。
11.上記8から10のいずれかに記載の表面保護フィルムの製造方法において、上記基材の引張弾性率は150MPa~200MPaであってもよい。
12.上記8から11のいずれかに記載の表面保護フィルムの製造方法において、上記基材はポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、および、セルロース系樹脂フィルムからなる群より選択される少なくとも1種のフィルムであってもよい。
13.上記8から12のいずれかに記載の表面保護フィルムの製造方法において、上記はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaは50nm以下であってもよい。
14.上記8から13のいずれかに記載の表面保護フィルムの製造方法において、上記はく離ライナーの剥離処理されていない面の凸部の高さRzは2000nm以下であってもよい。
15.本発明のさらに別の実施形態においては、光学積層体の製造方法が提供される。この光学積層体の製造方法は、上記8から14のいずれかに記載の表面保護フィルムの製造方法により得られた表面保護フィルムからはく離ライナーを剥離することと、該表面保護フィルムの粘着剤層を、偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板の視認側に積層することと、を含む。
本発明によれば、表面保護フィルムを剥離することなく検査に供することが可能な光学積層体、および、この光学積層体に用いられる表面保護フィルムの製造方法を提供することができる。
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
A.光学積層体の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。図示例の光学積層体100は、偏光子11と偏光子11の視認側の保護層12とを含む偏光板10と、基材51と粘着剤層52とを含み、偏光板10の視認側の保護層12に剥離可能に仮着された表面保護フィルム50と、を備える。偏光板10は、偏光子11と偏光子11の視認側に保護層12とを含む。表面保護フィルム50は、粘着剤層52を介して位相差層付偏光板(実質的には、視認側保護層12)に剥離可能に仮着されている。図示例の光学積層体100は、偏光板10に第1の位相差層21および第2の位相差層22とをさらに備える。第1の位相差層21は、偏光板10の視認側と反対側に第1の接着剤層31を介して貼り合わせられている。第2の位相差層22は、第1の位相差層21の視認側と反対側に第2の接着剤層32を介して貼り合わせられている。図示例の光学積層体は積層構造の位相差層を有するが、位相差層は単一の層であってもよい。実用的には、第2の位相差層22の第1の位相差層21と反対側に(すなわち、視認側と反対側の最外層として)粘着剤層40が設けられ、光学積層体(実用的には、光学積層体から表面保護フィルムを剥離した位相差層付偏光板)は画像表示セルに貼り付け可能とされている。はく離ライナー60は、粘着剤層40の表面に剥離可能に仮着されている。はく離ライナーを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、光学積層体のロール形成が可能となる。光学積層体(実質的には、位相差層付偏光板)の実際の使用時にははく離ライナー60は剥離除去され、位相差層付偏光板70が粘着剤層40を介して画像表示装置(実質的には、画像表示セル)に貼り合わせられる。表面保護フィルム50もまた、光学積層体(実質的には、位相差層付偏光板)の実際の使用時には剥離除去される。
本発明の実施形態の光学積層体は、表面保護フィルム50の粘着剤層52と偏光板10の粘着剤層52と接する面(図示例では保護層12)との間にある気泡(以下、層間気泡ともいう)のうち、気泡径80μm以上の気泡が40個/m以下である。サイズの大きい層間気泡(例えば、気泡径80μm以上である気泡)は、パネル点灯検査を行う際に黒く表示される。パネルが黒く表示される場合、輝度校正のために該当部分の電流を上げて輝度を向上させる。上記気泡が黒表示された部分をパネルの黒表示と誤認して電流を上げると、過電流となり該当箇所の素子が故障するおそれがある。そのため、通常、偏光板から表面保護フィルムを剥離除去してパネル点灯検査に供する必要がある。本発明の実施形態の光学積層体では気泡径80μm以上の層間気泡が40個/m以下であり、表面保護フィルムを積層したままパネル点灯検査に供した場合であってもパネルの黒表示との誤認を抑制することができる。したがって、表面保護フィルムを積層したまま、検査工程に供することができる。気泡径80μm以上の層間気泡は、好ましくは35個/m以下であり、より好ましくは30個/m以下であり、さらに好ましくは20個/m以下であり、特に好ましくは15個/m以下である。気泡径80μm以上の気泡は少ないほど好ましく、例えば、5個/m以上である。気泡径80μm以上の気泡が40個/m以下であれば、表面保護フィルムを剥離することなく検査に供することができ、気泡を黒表示と誤認することによる素子の故障を抑制し得る。本明細書において、気泡の数は走査型電子顕微鏡(SEM)で表面保護フィルムの粘着剤層と偏光板の粘着剤層と接する面とを観察して気泡径80μm以上の気泡の数を計測し、単位面積当たりの個数(個/m)に換算した数をいう。本明細書において、気泡径は気泡の縦方向の最大長さ(W)および横方向の最大長さ(L)を測定し、これらの最大長さの平均値(すなわち、(W+L)/2)をいう。
光学積層体に含まれる偏光板(位相差層付偏光板)は、その他の光学機能層をさらに含んでいてもよい。位相差層付偏光板に設けられ得る光学機能層の種類、特性、数、組み合わせ、配置位置等は、目的に応じて適切に設定され得る。例えば、位相差層付偏光板は、導電層または導電層付等方性基材をさらに有していてもよい(いずれも図示せず)。導電層または導電層付等方性基材は、代表的には、第2の位相差層22の外側(偏光板10と反対側)に設けられる。導電層または導電層付等方性基材は、代表的には、必要に応じて設けられる任意の層であり、省略されてもよい。なお、導電層または導電層付等方性基材が設けられる場合、位相差層付偏光板は、画像表示セル(例えば、有機ELセル)と偏光板との間にタッチセンサが組み込まれた、いわゆるインナータッチパネル型入力表示装置に適用され得る。また例えば、位相差層付偏光板は、その他の位相差層をさらに含んでいてもよい。その他の位相差層の光学的特性(例えば、屈折率特性、面内位相差、Nz係数、光弾性係数)、厚み、配置位置等は、目的に応じて適切に設定され得る。
位相差層付偏光板の総厚み(すなわち、光学積層体100から表面保護フィルム50、粘着剤層40およびはく離ライナー60を除いた厚み)は、好ましくは30μm~400μmであり、より好ましくは50μm~350μmであり、さらに好ましくは60μm~350μmであり、特に好ましくは90μm~200μmである。
光学積層体は、枚葉状であってもよく長尺状であってもよい。本明細書において「長尺状」とは、幅に対して長さが十分に長い細長形状を意味し、例えば、幅に対して長さが10倍以上、好ましくは20倍以上の細長形状を含む。長尺状の光学積層体は、ロール状に巻回可能である。
以下、光学積層体の構成要素について、より詳細に説明する。
B.偏光板
B-1.偏光子
偏光子は、代表的には、二色性物質(代表的には、ヨウ素)を含む樹脂フィルムで構成される。樹脂フィルムとしては、偏光子として用いられ得る任意の適切な樹脂フィルムを採用することができる。樹脂フィルムは、代表的には、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する)フィルムである。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
単層の樹脂フィルムから構成される偏光子の具体例としては、PVA系樹脂フィルムにヨウ素による染色処理および延伸処理(代表的には、一軸延伸)が施されたものが挙げられる。上記ヨウ素による染色は、例えば、PVA系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは3~7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、PVA系樹脂フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にPVA系樹脂フィルムを水に浸漬して水洗することで、PVA系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、PVA系樹脂フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
積層体を用いて得られる偏光子の具体例としては、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体、あるいは、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子が挙げられる。樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子は、例えば、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;により作製され得る。本実施形態においては、好ましくは、樹脂基材の片側に、ハロゲン化物とポリビニルアルコール系樹脂とを含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。加えて、本実施形態においては、好ましくは、積層体は、長手方向に搬送しながら加熱することにより幅方向に2%以上収縮させる乾燥収縮処理に供される。代表的には、本実施形態の製造方法は、積層体に、空中補助延伸処理と染色処理と水中延伸処理と乾燥収縮処理とをこの順に施すことを含む。補助延伸を導入することにより、熱可塑性樹脂上にPVAを塗布する場合でも、PVAの結晶性を高めることが可能となり、高い光学特性を達成することが可能となる。また、同時にPVAの配向性を事前に高めることで、後の染色工程や延伸工程で水に浸漬された時に、PVAの配向性の低下や溶解などの問題を防止することができ、高い光学特性を達成することが可能になる。さらに、PVA系樹脂層を液体に浸漬した場合において、PVA系樹脂層がハロゲン化物を含まない場合に比べて、ポリビニルアルコール分子の配向の乱れ、および配向性の低下が抑制され得る。これにより、染色処理および水中延伸処理など、積層体を液体に浸漬して行う処理工程を経て得られる偏光子の光学特性を向上し得る。さらに、乾燥収縮処理により積層体を幅方向に収縮させることにより、光学特性を向上させることができる。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を偏光子の保護層としてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012-73580号公報(特許第5414738号)、特許第6470455号に記載されている。これらの公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
偏光子の厚みは、好ましくは8μm以下であり、より好ましくは0.6μm以上8μm未満である。1つの実施形態において、好ましくは1μm~15μmであり、より好ましくは1μm~10μmであり、さらに好ましくは1μm~8μmであり、特に好ましくは2μm~5μmである。また、1つの実施形態において、偏光子の厚みは、例えば7μm以上であり、また例えば8μm以上であり、また例えば10μm以上であり、また例えば12μm以上であり、また例えば15μm以上である。偏光子の厚みが大きい場合、位相差層付偏光板の寸法収縮が大きくなる傾向がある。本発明の実施形態においては、上記の厚みの偏光子を用いる場合であっても、位相差層付偏光板の面内の反射色相ムラが抑制され得る。偏光子の厚みは、例えば、30μm以下である。
偏光子は、好ましくは、波長380nm~780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率Tsは、好ましくは40%~48%であり、より好ましくは41%~46%である。偏光子の偏光度Pは、好ましくは97.0%以上であり、より好ましくは99.0%以上であり、さらに好ましくは99.9%以上である。上記単体透過率は、代表的には、紫外可視分光光度計を用いて測定し、視感度補正を行なったY値である。上記偏光度は、代表的には、紫外可視分光光度計を用いて測定して視感度補正を行なった平行透過率Tpおよび直交透過率Tcに基づいて、下記式により求められる。
偏光度(%)={(Tp-Tc)/(Tp+Tc)}1/2×100
B-2.保護層
保護層12は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
位相差層付偏光板は、代表的には画像表示装置の視認側に配置され、保護層12は、代表的にはその視認側に配置される。したがって、保護層12には、必要に応じて、ハードコート処理、反射防止処理、スティッキング防止処理、アンチグレア処理等の表面処理が施されていてもよい。
保護層の厚みは、好ましくは10μm~50μm、より好ましくは10μm~30μmである。なお、表面処理が施されている場合、外側保護層(保護層12)の厚みは、表面処理層の厚みを含めた厚みである。
C.位相差層
位相差層は、代表的には、屈折率特性がnx>ny=nzの関係を示す。位相差層は、代表的には偏光板に反射防止特性を付与するために設けられ、位相差層が単一層である場合にはλ/4板として機能し得る。この場合、位相差層の面内位相差Re(550)は、好ましくは100nm~190nm、より好ましくは110nm~170nm、さらに好ましくは130nm~160nmである。なお、ここで「ny=nz」はnyとnzが完全に等しい場合だけではなく、実質的に等しい場合を包含する。したがって、本発明の効果を損なわない範囲で、ny>nzまたはny<nzとなる場合があり得る。位相差層は、好ましくは円偏光機能または楕円偏光機能を有する液晶化合物の配向固化層である。
位相差層が単一層で構成される場合、その厚みは好ましくは0.5μm~7μmであり、より好ましくは1μm~5μmである。液晶化合物を用いることにより、樹脂フィルムよりも格段に薄い厚みで樹脂フィルムと同等の面内位相差を実現することができる。
位相差層のNz係数は、好ましくは0.9~1.5であり、より好ましくは0.9~1.3である。このような関係を満たすことにより、得られる位相差層付偏光板を画像表示装置に用いた場合に、非常に優れた反射色相を達成し得る。
位相差層は、位相差値が測定光の波長に応じて大きくなる逆分散波長特性を示してもよく、位相差値が測定光の波長に応じて小さくなる正の波長分散特性を示してもよく、位相差値が測定光の波長によってもほとんど変化しないフラットな波長分散特性を示してもよい。1つの実施形態においては、位相差層は、逆分散波長特性を示す。この場合、位相差層のRe(450)/Re(550)は、好ましくは0.8以上1未満であり、より好ましくは0.8以上0.95以下である。このような構成であれば、非常に優れた反射防止特性を実現することができる。
位相差層の遅相軸と偏光子の吸収軸とのなす角度θは、好ましくは40°~50°であり、より好ましくは42°~48°であり、さらに好ましくは約45°である。角度θがこのような範囲であれば、上記のように位相差層をλ/4板とすることにより、非常に優れた円偏光特性(結果として、非常に優れた反射防止特性)を有する位相差層付偏光板が得られ得る。
別の実施形態においては、位相差層は、第1の液晶配向固化層と第2の液晶配向固化層との積層構造を有し得る。この場合、第1の液晶配向固化層および第2の液晶配向固化層のいずれか一方がλ/4板として機能し、他方がλ/2板として機能し得る。したがって、第1の液晶配向固化層および第2の液晶配向固化層の厚みは、λ/4板またはλ/2板の所望の面内位相差が得られるよう調整され得る。例えば、第1の液晶配向固化層がλ/2板として機能し、第2の液晶配向固化層がλ/4板として機能する場合、第1の液晶配向固化層の厚みは例えば2.0μm~3.0μmであり、第2の液晶配向固化層の厚みは例えば1.0μm~2.0μmである。この場合、第1の液晶配向固化層の面内位相差Re(550)は、好ましくは200nm~300nmであり、より好ましくは230nm~290nmであり、さらに好ましくは250nm~280nmである。第2の液晶配向固化層の面内位相差Re(550)は、単一層に関して上記で説明したとおりである。
第1の液晶配向固化層の遅相軸と偏光子の吸収軸とのなす角度は、好ましくは10°~20°であり、より好ましくは12°~18°であり、さらに好ましくは約15°である。第2の液晶配向固化層の遅相軸と偏光子の吸収軸とのなす角度は、好ましくは70°~80°であり、より好ましくは72°~78°であり、さらに好ましくは約75°である。このような構成であれば、理想的な逆波長分散特性に近い特性を得ることが可能であり、結果として、非常に優れた反射防止特性を実現することができる。
位相差層は、好ましくは液晶化合物の配向固化層である。液晶化合物を用いることにより、得られる位相差層のnxとnyとの差を非液晶材料に比べて格段に大きくすることができるので、所望の面内位相差を得るための位相差層の厚みを格段に小さくすることができる。その結果、位相差層付偏光板のさらなる薄型化を実現することができる。本明細書において「液晶配向固化層」とは、液晶化合物が層内で所定の方向に配向し、その配向状態が固定されている層をいう。なお、「配向固化層」は、後述のように液晶モノマーを硬化させて得られる配向硬化層を包含する概念である。
D.別の位相差層
別の位相差層は、上記のとおり、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す、いわゆるポジティブCプレートであり得る。別の位相差層としてポジティブCプレートを用いることにより、斜め方向の反射を良好に防止することができ、反射防止機能の広視野角化が可能となる。この場合、別の位相差層の厚み方向の位相差Rth(550)は、好ましくは-50nm~-300nm、より好ましくは-70nm~-250nm、さらに好ましくは-90nm~-200nm、特に好ましくは-100nm~-180nmである。ここで、「nx=ny」は、nxとnyが厳密に等しい場合のみならず、nxとnyが実質的に等しい場合も包含する。すなわち、別の位相差層の面内位相差Re(550)は10nm未満であり得る。
nz>nx=nyの屈折率特性を有する別の位相差層は、任意の適切な材料で形成され得る。別の位相差層は、好ましくは、ホメオトロピック配向に固定された液晶材料を含むフィルムからなる。ホメオトロピック配向させることができる液晶材料(液晶化合物)は、液晶モノマーであっても液晶ポリマーであってもよい。当該液晶化合物および当該位相差層の形成方法の具体例としては、特開2002-333642号公報の[0020]~[0028]に記載の液晶化合物および当該位相差層の形成方法が挙げられる。この場合、別の位相差層の厚みは、好ましくは0.5μm~10μmであり、より好ましくは0.5μm~8μmであり、さらに好ましくは0.5μm~5μmである。
E.表面保護フィルム
表面保護フィルム50は、代表的には基材51と粘着剤層52とを有する。なお、画像表示セルと積層される粘着剤層40と区別するために、表面保護フィルムの粘着剤層をPF粘着剤層と称する場合がある。
E-1.基材
基材は、任意の適切な材料で構成され得る。構成材料の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリノルボルネン等のシクロオレフィン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。好ましくはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、セルロース系樹脂フィルムが用いられる。基材は単一のフィルムであってもよく、2以上のフィルムの積層体であってもよい。基材が積層体である場合、各フィルムは任意の適切な接着剤層を介して積層される。
基材の引張弾性率は、好ましくは20MPa~400MPaであり、より好ましくは150MPa~200MPaである。基材の引張弾性率がこのような範囲であれば、表面保護フィルムの剥離時のハンドリング性が向上し得る。また、表面保護フィルム製造時(例えば、フィルムの巻き取り時)に、PF粘着剤層表面の凹凸の形成を抑制し得る。なお、引張弾性率は、JIS K 7161に準拠して測定される。
基材の厚みは任意の適切な値に設定され得る。基材の厚みは好ましくは10μm~100μmであり、より好ましくは20μm~80μmであり、さらに好ましくは30μm~70μmである。基材の厚みが上記範囲であれば、表面保護フィルム製造時(例えば、フィルムの巻き取り時)に、PF粘着剤層表面の凹凸の形成を抑制し得る。
E-2.粘着剤層(PF粘着剤層)
粘着剤層(PF粘着剤層)としては、任意の適切な構成が採用され得る。具体例としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤、およびポリエーテル系粘着剤が挙げられる。粘着剤のベース樹脂を形成するモノマーの種類、数、組み合わせおよび配合比、ならびに、架橋剤の配合量、反応温度、反応時間等を調整することにより、目的に応じた所望の特性を有する粘着剤を調製することができる。粘着剤のベース樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ベース樹脂は好ましくはアクリル樹脂である(すなわち、PF粘着剤層は、好ましくはアクリル系粘着剤で構成される)。
PF粘着剤層の貯蔵弾性率G’は好ましくは1.8×10Pa以上であり、より好ましくは2.0×10Pa~1.0×10Paであり、さらに好ましくは2.5×10Pa~1.0×10Paである。貯蔵弾性率G’が上記範囲であれば、表面保護フィルム製造時(例えば、フィルムの巻き取り時)に、PF粘着剤層表面の凹凸の形成を抑制し得る。本明細書において、PF粘着剤層の貯蔵弾性率G’は25℃で測定した貯蔵弾性率G’をいう。
PF粘着剤層の表面粗さRa(算術平均粗さ)は好ましくは25nm以下であり、より好ましくは23nm以下であり、さらに好ましくは20nm以下であり、特に好ましくは19nm以下である。表面粗さRaが上記範囲であれば、粘着剤層と偏光板の粘着剤層と接する面との間にサイズの大きい(例えば、気泡径80μm以上の)気泡が発生することを抑制し得る。PF粘着剤層の表面粗さRaは、小さいほど好ましく、例えば3nm以上である。PF粘着剤層の表面粗さRaは、例えば、JIS B 0601-2001に準拠して測定され得る。本明細書において、PF粘着剤層の表面粗さRaは表面保護フィルムを巻き取った状態で10日間保管した後に測定したPF粘着剤層の表面粗さRaをいう。
粘着剤層(PF粘着剤層)の厚みは任意の適切な値に設定され得る。粘着剤層の厚みは好ましくは5μm~50μmであり、より好ましくは10μm~40μmであり、さらに好ましくは15μm~30μmである。粘着剤層の厚みが上記範囲であれば、表面保護フィルム製造時(例えば、フィルムの巻き取り時)に、PF粘着剤層表面の凹凸の形成を抑制し得る。
表面保護フィルムの厚みは、好ましくは30μm~150μmであり、より好ましくは40μm~120μmであり、さらに好ましくは50μm~100μmである。表面保護フィルムの厚みがこのような範囲であれば、出荷までの間、偏光板を適切に保護し得る。また、表面保護フィルム製造時(例えば、フィルムの巻き取り時)に、PF粘着剤層表面の凹凸の形成を抑制し得る。なお、表面保護フィルムの厚みとは、基材とPF粘着剤層の合計厚みをいう。
F.画像表示装置
上記のとおり、本発明の実施形態の光学積層体は、表面保護フィルムと、偏光板と、を備える。この偏光板は画像表示装置に適用され得るものである。偏光板が画像表示装置に適用される際には、表面保護フィルムは剥離除去される。したがって、表面保護フィルムを剥離された光学積層体(実質的には、位相差層付偏光板)を含む画像表示装置もまた、本発明の実施形態に包含される。画像表示装置は、代表的には、画像表示セルと、画像表示セルに粘着剤層を介して貼り合わせられた位相差層付偏光板と、を含む。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、エレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)が挙げられる。1つの実施形態においては、画像表示装置は、有機EL表示装置である。
G.表面保護フィルムの製造方法
本発明の実施形態の表面保護フィルムの製造方法は、粘着剤層を形成することと、剥離処理面を有する厚み20μm以上のはく離ライナーの、剥離処理面と該粘着剤層とを積層することと、該粘着剤層に基材を積層することと、を含む。本発明の製造方法によれば、表面保護フィルムの粘着剤層の、被着体と接する面の表面粗さRaを小さくすることができる。そのため、表面保護フィルムと被着体(例えば、偏光板)との層間気泡の気泡径を小さくすることができ、パネル点灯検査での黒表示との誤認がされる。したがって、表面保護フィルムを偏光板に積層したままの状態でパネル点灯検査等の検査工程にそのまま供することができる。
粘着剤層は、任意の適切な方法により形成することができる。例えば、はく離ライナーの剥離処理面に、任意の適切な粘着剤を用いて形成してもよく、基材に任意の適切な粘着剤を用いて形成してもよい。はく離ライナーの剥離処理面に粘着剤層を形成する場合、粘着剤層の形成と、粘着剤層とはく離ライナーの剥離処理面との積層が同時に行われる。粘着剤としては、上記E項に記載の粘着剤が用いられる。粘着剤層の形成方法としては、任意の適切な方法が用いられる。例えば、粘着剤をはく離ライナーの剥離処理面に塗布、乾燥することにより粘着剤層を形成することができる。粘着剤の塗布方法としては、例えば、バーコーター塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、グラビアリバース塗布、リバースロール塗布、リップ塗布、ダイ塗布、ディップ塗布、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷など種々の方法を採用することができる。乾燥方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。粘着剤の乾燥時間は任意の適切な時間に設定され得る。好ましくは10秒~5分であり、より好ましくは1分~3分である。乾燥時間が上記範囲であれば、PF粘着剤層の表面粗さRaをより小さい値とすることができる。
はく離ライナーとしては、剥離処理面を有する厚み20μmの以上のはく離ライナーが用いられる。はく離ライナーの厚みは、好ましくは20μm~100μmであり、より好ましくは25μm~80μmであり、特に好ましくは30μm~60μmである。はく離ライナーの厚みが上記範囲であれば、表面保護フィルムの粘着剤層の、被着体と接する面の表面粗さRaを小さくすることができる。
はく離ライナーは、例えば、任意の適切な剥離剤により形成された剥離処理面を有するプラスチックフィルム、不織布または紙などが挙げられる。好ましくは剥離処理面を有するプラスチックフィルムが用いらられる。
プラスチックフィルムの構成材料としては、任意の適切な樹脂が用いられる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
剥離剤としては任意の適切な剥離剤が用いられる。例えば、シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、長鎖アルキルアクリレート系剥離剤等が挙げられる。
はく離ライナーの剥離処理面の表面粗さRaは好ましくは40nm以下であり、より好ましくは35nm以下であり、さらに好ましくは30nm以下である。はく離ライナーの剥離処理面の表面粗さRaは小さいほど好ましく、例えば、3nm以上である。はく離ライナーの表面粗さRaが上記範囲であれば、偏光板に積層した状態で検査工程に供することが可能な表面保護フィルムが得られる。
はく離ライナーの剥離処理されていない面は、任意の適切な表面処理を施され得る。例えば、アクリル系樹脂粒子等のフィラーを含む塗布液を塗布し、表面処理が施され得る。このような表面処理を行うことにより、表面保護フィルムとはく離ライナーとの積層体をロール状に巻き取る際のフィルム同士の貼り付きを抑制し得る。
はく離ライナーの剥離処理されていない面(例えば、プラスチックフィルムの剥離処理面が形成されていない側の面)の表面粗さRaは、好ましくは50nm以下であり、より好ましくは35nm以下であり、さらに好ましくは32nm以下である。はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaは小さいほど好ましく、例えば、5nm以上である。はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaが50nmを超える場合、表面保護フィルムとはく離ライナーの積層体をロール状に巻き取ることで、得られる表面保護フィルムの粘着剤層の被着体と接する面(すなわち、はく離ライナーの剥離処理面と接する面)の表面粗さRaが大きくなる場合がある。その結果、表面保護フィルムの粘着剤層と被着体(例えば、粘着剤層と偏光板の粘着剤層と接する面)との間により大きな気泡が含まれ得る。大きな気泡(例えば、気泡径80μm以上の気泡)は、例えば、パネル点灯検査において黒表示と誤認され得るため、検査時には表面保護フィルムを剥離する必要がある。はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaが上記範囲であれば得られる表面保護フィルムの粘着剤層の表面粗さRaが大きくなることが抑制され得る。その結果、剥離することなく検査工程に供することが可能な表面保護フィルムが得られ得る。
はく離ライナーの剥離処理されていない面(例えば、プラスチックフィルムの剥離処理面が形成されていない側の面)の凸部の高さRzは好ましくは2000nm以下であり、より好ましくは1950nm以下であり、さらに好ましくは1900nm以下である。凸部の高さは低いほど好ましく、例えば250nm以上である。はく離ライナーの剥離処理されていない面の凸部の高さが上記範囲であれば、得られる表面保護フィルムの粘着剤層の表面粗さRaが大きくなることが抑制され得る。その結果、剥離することなく検査工程に供することが可能な表面保護フィルムが得られ得る。本明細書において、はく離ライナーの剥離処理されていない面の凸部の高さは、はく離ライナーを側面からSEMで観察して各凸部の高さを計測し算出した平均値をいう。
はく離ライナーの曲げ応力は、好ましくは5MPa~400MPaであり、より好ましくは25MPa~350MPaであり、さらに好ましくは50MPa~300MPaである。曲げ応力が上記範囲であれば、表面保護フィルムとはく離ライナーの積層体をロール状に巻き取った場合であっても、粘着剤層の表面粗さRaが大きくなることを抑制し得る。本明細書において、はく離ライナーの曲げ応力はASTM D790に準じた方法により測定することができる。
基材に粘着剤層を形成する場合、上記E項に記載の基材の一方の面に粘着剤層が形成される。形成方法は上記のとおりである。基材に粘着剤層を形成する場合、次いで、粘着剤層に上記はく離ライナーの剥離処理面側が積層される。
H.光学積層体の製造方法
本発明の実施形態においては光学積層体の製造方法が提供される。この製造方法は、上記G項に記載の方法により得られた表面保護フィルムからはく離ライナーを剥離することと、表面保護フィルムの粘着剤層を、偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板の視認側に積層することと、を含む。上記のとおり、本発明の実施形態の表面保護フィルムの製造方法により得られる表面保護フィルムは粘着剤層の表面粗さRaが小さい。そのため、表面保護フィルムと偏光板との層間気泡による検査への影響(例えば、パネル点灯検査における黒表示)を抑制することができ、表面保護フィルムを積層したまま、偏光板を検査に供することができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。各特性の測定方法は以下の通りである。なお、特に明記しない限り、実施例および比較例における「部」および「%」は重量基準である。
(1)厚み
10μm以下の厚みは、干渉膜厚計(大塚電子社製、製品名「MCPD-3000」)を用いて測定した。10μmを超える厚みは、デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC-351C」)を用いて測定した。
(2)表面粗さRa
実施例および比較例で得られた表面保護フィルム積層体を用いて、JIS B 0601-2001に準じて、粘着剤層、はく離ライナーの剥離処理面、および、はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRa(算術平均粗さ)を測定した。なお、粘着剤層、はく離ライナーの剥離処理面、および、はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaは表面保護フィルム積層体を巻き取り、10日間保管したものを用いて測定した。
(3)貯蔵弾性率G’
各実施例または比較例で用いた粘着剤組成物の貯蔵弾性率G’を、動的粘弾性測定装置(TA Instruments社製、製品名:ARES)を用いて測定した。
(4)落下試験
実施例および比較例で得られたはく離ライナー付き表面保護フィルムのはく離ライナー側に先端がφ8.0mmである金属治具の先端を接触させた状態で固定した。次いで、金属治具のはく離ライナーと接していない側の端部から50mmの高さから250gの重りを自由落下させ、金属治具に接触させた。その後、表面保護フィルム積層体からはく離ライナーを剥離し、粘着剤層の打痕の有無を目視で確認した。5つのサンプルを用いて評価を行い、打痕が生じたサンプルの数を計測した。打痕が生じたサンプルが1個以下であれば表面保護フィルムとして好適であり、2個以上であれば不適として評価した。
(5)貼り合わせ圧力
実施例および比較例で得られたはく離ライナー付き表面保護フィルムからはく離ライナーを剥離し、表面保護フィルムの粘着剤層と偏光板(日東電工社製、厚み155μm)と、を貼り合わせてロール状に巻き取り巻回体とした。また、貼り合わせの際に表面保護フィルム積層体を貼り合わせるラミネートロールの間にセンサーシート(LOHAS PRINT社製、製品名:デジニップ)を差し込み、ニップ圧を測定した。
(6)PF気泡
実施例および比較例で得られたはく離ライナー付き表面保護フィルムからはく離ライナーを剥離した。次いで、表面保護フィルムの粘着剤層と偏光板(日東電工社製、厚み155μm)の一方の面に貼り合わせた。次いで、偏光板と表面保護フィルムとの積層体を290×167mmのサイズに52枚連続で打ち抜きした。その後、打ち抜いた各サンプルの粘着剤層と偏光板の保護層との間の気泡径80μm以上の気泡の有無を目視で確認した。52枚のサンプルのうち、気泡が0であれば良好、1以上の気泡があれば不可とした。
[実施例1]表面保護フィルムAの作製
1.アクリル系ポリマーの重合
温度計、攪拌機、冷却器および窒素ガス導入管を備える反応容器内に、モノマー成分として、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)98.494重量部、4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)1.5重量部、アクリル酸(AA)0.006重量部を、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を酢酸エチル150重量部とともに仕込み、23℃で緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換を行った。その後、液温を60℃付近に保って6時間重合反応を行い、アクリルポリマーAの溶液(固形分濃度:40重量%)を調製した。アクリルポリマーAの重量平均分子量は47万であった。
2.粘着剤組成物の調製
アクリルポリマーAの溶液に酢酸エチルを加えて固形分濃度20重量%に希釈した。この溶液500重量部(固形分100重量部)に、架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(東ソー社製、商品名:コロネートHX)1.5重量部、2官能イソシアネート化合物であるイソホロンジイソシアネート(三井化学社製、商品名:タケネート600)および架橋触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1重量%酢酸エチル溶液)3重量部(固形分0.03重量部)を加えて攪拌し、アクリル系粘着剤溶液を調製した。
3.表面保護フィルムの作製
ポリエステルフィルム(三菱ケミカル社製、商品名:T100C38、厚み38μm)のコロナ処理面に、上記2.で得られたアクリル系粘着剤溶液を塗布し、130℃で1分間加熱して、厚み17μmの粘着剤層を形成した。粘着剤層の表面に、はく離ライナー(片面がシリコーン剥離処理された厚み25μmのポリエステルフィルム)の剥離処理面を貼り合わせ、はく離ライナー付き表面保護フィルムAを得た。
[実施例2]表面保護フィルムBの作製
はく離ライナーとして片面がシリコーン剥離処理された厚み38μmのポリエステルフィルムを用いたこと以外は製造例1と同様にして、はく離ライナー付き表面保護フィルムBを作製した。
[実施例3]表面保護フィルムCの作製
1.アクリル系ポリマーの重合
温度計、攪拌機、冷却器および窒素ガス導入管を備える反応容器内に、モノマー成分として、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)96.2重量部、および、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)3.8重量部を、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を酢酸エチル150重量部とともに仕込み、23℃で緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換を行った。その後、液温を65℃付近に保って6時間重合反応を行い、アクリルポリマーBの溶液(固形分濃度40重量%)を調製した。アクリルポリマーBの重量平均分子量は54万であった。
2.粘着剤組成物の調製
アクリルポリマーBの溶液に酢酸エチルを加えて固形分濃度20重量%に希釈した。この溶液500重量部(固形分100重量部)に、架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(東ソー社製、商品名:コロネートL)2.5重量部、および、架橋触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1重量%酢酸エチル溶液)3重量部(固形分0.03重量部)を加えて攪拌し、アクリル系粘着剤溶液を調製した。
3.表面保護フィルムの作製
2枚のポリエステルフィルム(三菱ケミカル社製、商品名:T100C38、厚み38μm)を、透明粘着剤(厚み12μm)を介して貼り合わせ、ポリエステルフィルム/粘着剤層/ポリエステルフィルムの積層体を得た。なお、一方のポリエステルフィルムのコロナ処理面と、他方のポリエステルフィルムのコロナ処理されていない面とを貼り合わせた。
得られた積層体のコロナ処理面に、上記2.で得られたアクリル系粘着剤溶液を塗布し、130℃で1分間加熱して、厚み15μmの粘着剤層を形成した。粘着剤層の表面に、はく離ライナー(片面がシリコーン剥離処理された厚み25μmのポリエステルフィルム)の剥離処理面を貼り合わせ、はく離ライナー付き表面保護フィルムCを得た。
[実施例4]表面保護フィルムDの作製
1.アクリル系ポリマーの重合
温度計、攪拌機、冷却器および窒素ガス導入管を備える反応容器内に、モノマー成分として、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)96.2重量部、および、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)3.8重量部を、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を酢酸エチル150重量部とともに仕込み、23℃で緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換を行った。その後、液温を65℃付近に保って6時間重合反応を行い、アクリルポリマーCの溶液(固形分濃度40重量%)を調製した。アクリルポリマーCの重量平均分子量は54万であった。
2.粘着剤組成物の調製
アクリルポリマーCの溶液に酢酸エチルを加えて固形分濃度20重量%に希釈した。この溶液500重量部(固形分100重量部)に、ポリエーテル化合物(第一工業製薬者製、商品名:アクアロンHS-10)を酢酸エチルで10%に希釈した溶液1.5重量部(固形分0.15重量部)、架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(東ソー社製、商品名:コロネートHX)5重量部、および、架橋触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1重量%酢酸エチル溶液)3重量部(固形分0.03重量部)を加えて攪拌し、アクリル系粘着剤溶液を調製した。
3.表面保護フィルムの作製
ポリエステルフィルム(三菱ケミカル社製、商品名:T100C50、厚み50μm)のコロナ処理面に、上記2.で得られたアクリル系粘着剤溶液を塗布し、130℃で1分間加熱して、厚み10μmの粘着剤層を形成した。粘着剤層の表面に、はく離ライナー(片面がシリコーン剥離処理された厚み25μmのポリエステルフィルム)の剥離処理面を貼り合わせ、はく離ライナー付き表面保護フィルムDを得た。
[実施例5]表面保護フィルムEの作製
ポリエチレンフィルム/接着剤層/ポリエチレンフィルムの積層体に代えて、ポリエステルフィルム(三菱ケミカル社製、商品名:T100C38、厚み38μm)を用いたこと以外は製造例3と同様にして表面保護フィルムEを得た。
(比較例1)表面保護フィルムFの作製
はく離ライナーとして片面がシリコーン剥離処理された厚み19μmのポリエステルフィルムを用いたこと以外は製造例1と同様にして、はく離ライナー付き表面保護フィルムFを作製した。
(参考例)
表面保護フィルムFと、偏光板との、貼り合わせ圧力を10kPaとなるよう変更した以外は比較例1と同様にして表面保護フィルムと偏光板との積層体を得た。得られた積層体を用いて、PF気泡試験を行った。
Figure 2024067444000002
[評価]
表1から明らかなように、本発明の実施例によれば、表面保護フィルムの粘着剤層の表面粗さRaが大きくなることが抑制でき、光学積層体とした場合であっても気泡径80μm以上の気泡が含まれないものであった。
参考例に示すように、比較例1の表面保護フィルムを用いる場合であっても、偏光板との貼り合わせ圧力のニップ圧を、10kpaとすることによりPF気泡を抑制することができた。しかしながら、このニップ圧では、貼り合わせしわが表面保護フィルムと偏光板との積層体に発生し、偏光板の表面保護フィルムとして適切に用いることができないものであった。
本発明の光学積層体から得られる位相差層付偏光板は、液晶表示装置、有機EL表示装置および無機EL表示装置用の円偏光板として好適に用いられる。
10 偏光板
11 偏光子
12 保護層
21 第1の位相差層
22 第2の位相差層
31 第1の接着剤層
32 第2の接着剤層
40 粘着剤層
50 表面保護フィルム
60 はく離ライナー
70 位相差層付偏光板
100 光学積層体

Claims (15)

  1. 偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板と;
    基材と、粘着剤層と、を含み、該偏光板の視認側に剥離可能に仮着された表面保護フィルムと;を備え、
    該粘着剤層と該偏光板の該粘着剤層と接する面との間にある気泡径80μm以上の気泡が40個/m以下である、光学積層体。
  2. 前記粘着剤層の表面粗さRaが25nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
  3. 前記粘着剤層の貯蔵弾性率G’が1.8×10Pa以上である、請求項1に記載の光学積層体。
  4. 前記偏光子の厚みが8μm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
  5. 前記偏光板が位相差層をさらに備える、請求項1に記載の光学積層体。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の光学積層体の前記偏光板を備える、画像表示装置。
  7. 有機エレクトロルミネセンス表示装置である、請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 粘着剤層を形成することと、
    剥離処理面を有する厚み20μm以上のはく離ライナーの、剥離処理面と粘着剤層とを積層することと、
    該粘着剤層に基材を積層することと、を含む、剥離可能に仮着される表面保護フィルムの製造方法。
  9. 前記剥離処理面の表面粗さRaが40nm以下である、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  10. 前記粘着剤層の厚みが10μm~40μmである、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  11. 前記基材の引張弾性率が150MPa~200MPaである、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  12. 前記基材がポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、および、セルロース系樹脂フィルムからなる群より選択される少なくとも1種のフィルムである、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  13. 前記はく離ライナーの剥離処理されていない面の表面粗さRaが50nm以下である、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  14. 前記はく離ライナーの剥離処理されていない面の凸部の高さRzが2000nm以下である、請求項8に記載の表面保護フィルムの製造方法。
  15. 請求項8から14のいずれか1項に記載の表面保護フィルムの製造方法により得られた表面保護フィルムからはく離ライナーを剥離することと、
    該表面保護フィルムの粘着剤層を、偏光子と該偏光子の少なくとも視認側に保護層とを含む偏光板の視認側に積層することと、を含む、光学積層体の製造方法。
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