以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置1によって実行される。
図1に示す情報処理装置1は、電子商取引サイトでの電子商取引サービスを提供する。電子商取引サイトでの電子商取引サービスは、例えば、フリーマーケット形式の電子商取引サービス、オークション形式の電子商取引サービス、電子商店街(ECモール)による電子商取引サービスなどである。
フリーマーケット形式の電子商取引は、ユーザ間(CtoC)の電子商取引サービスであり、売却側のユーザが出品物の販売価格である商品価格を決定し、購入側のユーザがその商品価格に合意すれば、出品物の取引が成立する形式の電子商取引であり、購入側のユーザが価格を決定するオークション形式の電子商取引と異なる。フリーマーケット形式の電子商取引では、購入側のユーザが、売却側のユーザUの商品価格に対して、値下げ交渉なども可能である。
本明細書では、電子商取引において、売却側のユーザを出品者Eと規定し、購入側のユーザをユーザUと規定する。以下においては、フリーマーケット形式の電子商取引サービスについて主に説明するが、以下に示す技術は、フリーマーケット形式の電子商取引サービスと同様に、オークション形式の電子商取引サービスや電子商店街による電子商取引サービスなどに適用することができる。以下において、フリーマーケット形式の電子商取引サービスをフリマサービスと記載する場合があり、フリマサービスを提供するサイトをフリマサイトと記載する場合がある。
ユーザUが操作する端末装置3には、ユーザUが購入側のユーザとしてフリマサービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、ユーザ用ECフリマアプリと記載する場合がある)がインストールされている。ユーザUは、端末装置3にインストールされているユーザ用ECフリマアプリを用いて、フリマサービスでの商品の閲覧や購入を行うことができる。
また、出品者Eの端末装置2には、出品者Eが売却側のユーザとしてフリマサービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、出品者用ECフリマアプリと記載する場合がある)がインストールされている。出品者Eは、端末装置2にインストールされている出品者用ECフリマアプリを用いて、フリマサービスでの商品の出品や売却を行うことができる。
また、情報処理装置1は、3次元の仮想空間(以下、3次元仮想空間または仮想空間と記載する場合がある)においてフリーマーケット形式での商品の取引を支援するサービスであるメタバースフリマサービスを提供する。かかる3次元仮想空間では、出品者Eのアバター、ユーザUのアバター、各種の3次元の仮想オブジェクトなどが配置される。以下において、3次元の仮想オブジェクトを単に仮想オブジェクトと記載する場合がある。上述したフリマサイトは、3次元仮想空間外でフリーマーケット形式の電子商取引サービスを提供するサイトであるが、かかる例に限定されない。
ユーザUが操作する端末装置3には、ユーザUが購入側のユーザとしてメタバースフリマサービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、ユーザ用フリマメタバースアプリと記載する場合がある)がインストールされている。ユーザUは、端末装置3にインストールされているユーザ用フリマメタバースアプリを用いて、メタバースフリマサービスでの商品の閲覧や購入を行うことができる。なお、ユーザ用フリマメタバースアプリの機能は、ユーザ用ECフリマアプリの機能の一部としてユーザ用ECフリマアプリに含まれてもよい。
また、出品者Eの端末装置2には、出品者Eが売却側のユーザとしてメタバースフリマサービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、出品者用メタバースフリマアプリと記載する場合がある)がインストールされている。出品者Eは、端末装置2にインストールされている出品者用メタバースフリマアプリを用いて、メタバースフリマサービスでの商品の出品や売却を行うことができる。なお、出品者用フリマメタバースアプリの機能は、出品者用ECフリマアプリの機能の一部として出品者用ECフリマアプリに含まれてもよい。
出品者Eは、端末装置2を操作することで、3次元仮想空間において、出品者EのアバターEAを操作することができ、ユーザUは、端末装置3を操作することで、3次元仮想空間において、ユーザUのアバターUAを操作することができる。以下において、出品者EのアバターEAおよびユーザUのアバターUAの各々を個別に区別せずに示す場合、アバターAと記載する場合がある。
情報処理装置1によって構築される3次元仮想空間は、現実世界を各種の仮想オブジェクトで再現したものであるが、仮想空間の一部だけ現実世界を再現し、残りは創作された仮想オブジェクトを用いて構築される空間であってもよい。また、情報処理装置1によって構築される3次元仮想空間は、すべてが創作された仮想オブジェクトを用いて構築される空間であってもよい。
上述した3次元仮想空間は、情報処理装置1などによって構築される。情報処理装置1などによって構築される3次元仮想空間は、ユーザによって種々の目的を達成することが可能に構成されており、かかる3次元仮想空間で行われるユーザの行動は、商品の取引に限定されない。なお、情報処理装置1によって構築される3次元仮想空間は、商品の取引に限定された空間であってもよい。
3次元仮想空間において、出品者Eは、売却側のユーザとして販売エリアSAに商品を出品することができ、ユーザUは、購入側のユーザとして、出品者Eによって販売エリアSAに出品された商品を購入することができる。
このように構築される3次元仮想空間における商品の取引の概要について、図1を参照して説明する。出品者Eは、端末装置2を操作することで、情報処理装置1に出品要求を送信する処理を端末装置2に実行させる(ステップS1)。出品要求は、3次元仮想空間への商品の出品の要求であり、かかる出品要求には、例えば、出品者ID(Identifier)または出品者IDに対応する情報が含まれる。
情報処理装置1は、端末装置2からの出品要求を受け付けると、出品者Eの情報である出品者情報などに基づいて、出品者Eによる3次元仮想空間での出品を許可する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、出品者情報などに基づいて、出品者Eが出品条件を満たす場合に、出品者Eの3次元仮想空間での出品を許可する。
出品者Eは、情報処理装置1によって出品が許可された場合、端末装置2を操作することで、情報処理装置1に出品情報を送信する処理を端末装置2に実行させる(ステップS3)。出品情報には、例えば、3次元仮想空間での出品対象となる商品の情報などが含まれる。
出品情報は、出品対象となる商品を特定する情報を含み、例えば、フリマサービスで出品している商品を指定する情報、または、フリマサービスで出品していないが3次元仮想空間で新たに出品する商品の商品情報などを含む。商品情報には、例えば、商品名、商品のカテゴリ、商品の画像、商品の説明文、商品の価格などの情報が含まれる。
情報処理装置1は、端末装置2からの出品情報を受け付けると、3次元仮想空間において販売エリアSAを配置する(ステップS4)。かかる販売エリアSAは、出品者Eが商品を出品するためのエリアであり、かかる販売エリアSAには、例えば、仮想ブルーシートオブジェクトや仮想レジャーシートオブジェクトなどの仮想オブジェクトである仮想シートオブジェクトが配置される。なお、販売エリアSAには、仮想テントオブジェクトなどの仮想オブジェクトがさらに配置されてもよい。また、販売エリアSAは、仮想シートオブジェクトや仮想テントオブジェクトなどが配置されなくてもよい。
仮想オブジェクトは、3次元仮想空間に配置されるオブジェクトであり、3DCG(three-Dimensional Computer Graphics)技術によって生成される。例えば、仮想オブジェクトは、複数のポリゴンによって形成されるが、かかる例に限定されない。
また、情報処理装置1は、出品情報で特定される商品の仮想オブジェクトである仮想商品オブジェクトを販売エリアSAに配置する。仮想商品オブジェクトが配置される位置は、例えば、端末装置2から送信される出品情報で指定される位置であるが、かかる例に限定されない。例えば、仮想商品オブジェクトは、売却可能性が最も高くなると情報処理装置1によって判定された位置に配置されてもよい。
つづいて、ユーザUは、端末装置3を操作することによって、情報処理装置1に参加要求を送信する処理を端末装置3に実行させる(ステップS5)。参加要求は、ユーザUが3次元仮想空間に参加(ログイン)するための要求であり、かかる参加要求には、例えば、ユーザUを特定するための情報が含まれる。
情報処理装置1は、端末装置3からの参加要求を受け付けると、3次元仮想空間情報を生成する(ステップS6)。ステップS6の処理において、情報処理装置1は、参加要求で特定されるユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する。
そして、情報処理装置1は、ステップS6で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS7)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、3次元仮想空間のうちユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする領域の画像を視認することができる。
また、ユーザUは、端末装置3を操作することで、情報処理装置1に対してアバター操作情報を送信する処理を端末装置3に実行させることができる。情報処理装置1は、端末装置3からのアバター操作情報を受信すると、アバター操作情報で示される動作をアバターUAの動作としてアバターUAを動作させる。
ユーザUは、例えば、アバターUAを操作して、アバターUAの手、脚、頭、胴体などを動かすことができ、3次元仮想空間においてアバターUAを移動させることができる。アバターUAの動作は、人間の動作を模擬した動作であるが、人間以外の動物の動作を模擬した動作であってもよく、機械の動作を模擬した動作であってもよい。
図1に示す例では、ユーザUによるアバターUAの操作によって、アバターUAが出品者Eの販売エリアSAに近づいており、アバターUAの視線方向には、販売エリアSAが位置する。そのため、情報処理装置1は、3次元仮想空間のうち出品者Eの販売エリアSAを含む領域の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成し、端末装置3の表示領域には、出品者Eの販売エリアSAを含む領域の画像が表示される。これにより、ユーザUは、販売エリアSAに配置された仮想商品オブジェクトを閲覧することができる。
また、ユーザUは、端末装置3を操作することで、ユーザUのアバターUAおよび出品者EのアバターEAを介して出品者Eとの間での会話を行うことができる。かかる会話は、例えば、チャットでの会話であるが、音声による会話であってもよい。これにより、ユーザUは、例えば、出品者Eとの間で値下げ交渉を行ったり、出品者Eに商品の詳細を尋ねたりすることができる。
また、ユーザUは、端末装置3を操作することで、販売エリアSAに配置された仮想商品オブジェクトをアバターUAに把持させてアバターUAから見た仮想商品オブジェクトの角度を変えたり、アバターUAの目に近づけたりすることができる。
出品者EおよびユーザUの各々の数は、2以上であり、情報処理装置1は、各出品者Eの販売エリアSAを3次元仮想空間に設けることができる。各出品者Eの販売エリアSAは、例えば、3次元仮想空間においてフリーマーケット形式での商品販売のために設けられた特定の領域(以下、フリマ会場と記載する場合がある)や後述する販売可能エリアなどに配置される。
ユーザUは、端末装置3を操作することで、ユーザUのアバターUAを移動させ、フリマ会場内を巡ることができ、フリマ会場の販売エリアSAで出品されている所望の商品の有無を確認したり購入したりすることができる。
ユーザUは、フリマ会場に多くの出品者Eの販売エリアSAがある場合、どの出品者Eの商品を購入すればよいのかを迷う場合がある。そこで、情報処理装置1では、出品者Eに関する情報などを3次元仮想空間においてユーザUに提供することで、商品の取引を促進する。
〔1.1.第1の商品取引の促進方法〕
図2は、実施形態に係る情報処理装置1による第1の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図2を参照して、情報処理装置1による第1の商品取引の促進方法を説明する。
図2に示すように、情報処理装置1は、内部の記憶部または外部装置から各出品者Eの出品者情報を取得する(ステップS10)。出品者情報は、出品者Eに関する情報であり、例えば、出品者Eの属性を示す情報、第1出品履歴情報、および第2出品履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。
出品者Eの属性は、例えば、出品者Eのデモグラフィック属性および出品者Eのサイコグラフィック属性のうちの少なくとも一方を含む。出品者Eのデモグラフィック属性は、例えば、出品者Eの性別、年齢、居住地、および職業などであり、出品者Eのサイコグラフィック属性は、例えば、出品者Eの旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
第1出品履歴情報は、出品者Eのフリマサイトでの商品の出品履歴を示す情報である。かかる第1出品履歴情報は、例えば、フリマサイトで出品中の商品の情報、フリマサイトで取引済みの商品の情報、フリマサイトでの出品期間が経過した商品の情報、第1会話情報、および第1評価情報などを含む。
第1会話情報は、フリマサイトでのユーザUと出品者Eとの会話の情報であり、例えば、ユーザUからの相談の内容を示す情報、およびユーザUからの相談(例えば、商品説明依頼や値下げ交渉など)に対する出品者Eの返答を示す情報などを含む。
第1評価情報は、フリマサイトでの出品者Eに対するユーザUの評価を示す情報であり、例えば、0~5までの範囲の値である評価値で示される。この場合、「0」が最低の評価を示し、「5」が最高の評価を示し、値が大きいほど評価が高いことを示す。なお、第1評価情報は、0~5までの範囲の値を示す情報に限定されず、出品者Eに対するユーザUの評価を示す情報であればよく、例えば、0~10までの範囲の値を示す情報であってもよく、それ以外の値を示す情報であってもよい。
第1評価情報は、例えば、フリマサイトでの商品の取引を行った複数のユーザUによる評価の平均値で示される。第1評価情報は、フリマサイトでの出品者Eの商品取引全体に対する評価を示す情報であるが、フリマサイトでの出品者Eにおける商品カテゴリ毎の商品取引に対する評価を示す情報などであってもよい。
第2出品履歴情報は、出品者Eの3次元仮想空間での商品の出品履歴を示す情報である。かかる第2出品履歴情報は、例えば、3次元仮想空間で出品中の商品の情報、3次元仮想空間で取引済みの商品の情報、3次元仮想空間での出品期間が経過した商品の情報、第2会話情報、および第2出品情報などを含む。
第2会話情報は、3次元仮想空間でのユーザUと出品者Eとの会話の情報であり、例えば、ユーザUからの相談(例えば、商品説明依頼や値下げ交渉など)の内容を示す情報、およびユーザUからの相談に対する出品者Eの返答を示す情報などを含む。
第2評価情報は、3次元仮想空間での出品者Eに対するユーザUの評価を示す情報であり、例えば、0~5までの範囲の値である評価値で示される。この場合、「0」が最低の評価を示し、「5」が最高の評価を示し、値が大きいほど評価が高いことを示す。なお、第2評価情報は、0~5までの範囲の値を示す情報に限定されず、出品者Eに対するユーザUの評価を示す情報であればよく、例えば、0~10までの範囲の値を示す情報であってもよく、それ以外の値を示す情報であってもよい。
第2評価情報は、例えば、3次元仮想空間での商品の取引を行った複数のユーザUによる評価の平均値で示される。第2評価情報は、3次元仮想空間での出品者Eの商品取引全体に対する評価を示す情報であるが、3次元仮想空間での出品者Eにおける商品カテゴリ毎の商品取引に対する評価を示す情報などであってもよい。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS10で取得した出品者情報に基づいて、出品者Eの人気度を判定する(ステップS11)。ステップS11の処理において、情報処理装置1は、例えば、第1出品情報および第2出品情報のうちの少なくとも一方に基づいて、人気度を判定する。
第1出品情報は、例えば、フリマサイトで出品者Eが出品した商品である出品商品の販売数を示す情報、出品商品を購入したユーザUである購入者による評価の値である評価値を示す情報、出品商品を閲覧したユーザUである閲覧者の数を示す情報、および出品商品についての相談を出品者Eと行ったユーザUである相談者の数を示す情報のうち少なくとも1つの情報を含む。
また、情報処理装置1は、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のち少なくとも1つに基づいて、人気度を判定することができる。また、情報処理装置1は、例えば、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうちの2以上を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
第2出品情報は、3次元仮想空間で出品者Eが出品した商品である出品商品の販売数を示す情報、出品商品を購入したユーザUである購入者による評価の値である評価値を示す情報、出品商品を閲覧したユーザUである閲覧者の数を示す情報、および出品商品についての相談を出品者Eと行ったユーザUである相談者の数を示す情報のうち少なくとも1つの情報を含む。
情報処理装置1は、3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうち少なくとも1つに基づいて、人気度を判定することができる。また、情報処理装置1は、例えば、3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうちの2以上を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
また、情報処理装置1は、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数、および3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
情報処理装置1は、例えば、3次元仮想空間で初めて出品する出品者Eの人気度を、第1出品情報を用いて、上述した判定方法によって判定する。また、情報処理装置1は、例えば、フリマサイトでの出品を行っていない出品者Eの人気度を、第2出品情報を用いて、上述した判定方法によって判定する。また、情報処理装置1は、例えば、フリマサイトと3次元仮想空間とで共に出品を行っている出品者Eの人気度を、第1出品情報と第2出品情報とを用いて、上述した判定方法によって判定する。
なお、情報処理装置1による出品者Eの人気度の判定方法は、上述した例に限定されない。例えば、情報処理装置1は、出品者Eが購入側のユーザであるユーザUとしても商品の取引を行う場合、上述した情報に加えて他の売却側ユーザによる評価なども用いて出品者Eの人気度を判定することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS11で判定した人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置する(ステップS12)。ステップS12において、情報処理装置1は、例えば、ステップS11で判定した人気度に応じた情報を3次元仮想空間における出品者Eに対応する位置に配置する。
例えば、3次元仮想空間における出品者Eの販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置を出品者Eに対応する位置として人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置する。なお、情報処理装置1は、人気度が閾値以上である場合に、人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置するが、人気度が閾値未満である場合または人気度が予め定められた範囲内である場合に、人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置することもできる。
出品者Eに対応する位置は、例えば、出品者Eの販売エリアSA、出品者Eの販売エリアSAの周囲の位置、出品者EのアバターEA、または出品者EのアバターEAの周囲の位置などである。
人気度に応じた情報である人気対応情報は、例えば、人気度に応じた数のダミーアバター、出品者EのアバターEAに付加されるアイテムである付加アイテム、または人気度に応じた強調表示を販売エリアSAに行う情報である強調情報などの種類の情報である。
情報処理装置1は、ダミーアバター、付加アイテム、および強調情報の中から1以上の種別の人気対応情報を予め定められた選択条件に基づいて選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
ダミーアバターは、ダミーのアバターである。かかるダミーアバターは、ユーザUのアバターUAや出品者EのアバターEAのようにユーザUや出品者Eによって操作されるアバターAとは異なり、情報処理装置1によって操作される仮想オブジェクトである。
付加アイテムは、出品者EのアバターEAに付加されるアイテムであり、例えば、アバターEAに装着される帽子、バッジ、メダル、服、またはその他のオブジェクト(例えば、王冠、靴、杖、マスク、ネックレス、ピアスなど)に対応する仮想オブジェクトである。
強調情報は、販売エリアSAに付加される強調表示の情報であり、かかる強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更するによって行われる。また、強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つに加えまたは代えて、仮想シートオブジェクトの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって行われてもよい。
予め定められた選択条件は、例えば、出品者Eの属性に関連付けられた選択条件、出品される商品のカテゴリ(商品カテゴリ)に関連付けられた選択条件、出品者Eによって指定された選択条件、またはイベント毎に決定される選択条件である。
出品者Eの属性に関連付けられた選択条件は、例えば、出品者Eの属性と人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。情報処理装置1は、選択条件情報において出品者Eの属性に関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。出品者Eの属性は、複数の属性項目で特定される属性であるが、1つの属性項目で特定される属性であってもよい。属性項目は、例えば、年齢、性別、住所、職業などである。
出品される商品のカテゴリ(商品カテゴリ)に関連付けられた選択条件は、例えば、商品カテゴリと人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。情報処理装置1は、選択条件情報において出品者Eによって出品される商品の商品カテゴリに関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
出品者Eによって指定された選択条件は、出品者Eによって指定された人気対応情報の種別を選択対象とする条件であり、例えば、指定情報で示される。情報処理装置1は、出品者Eの端末装置2から情報処理装置1に送信される指定情報で示される種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
イベント毎に決定される選択条件は、イベントと人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。情報処理装置1は、選択条件情報において人気対応情報の配置対象となるイベントに関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
情報処理装置1は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別がダミーアバターである場合、ステップS11で判定した人気度が高いほど多くの数のダミーアバターを人気度に応じた情報として出品者Eの販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置に配置する。
また、情報処理装置1は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が付加アイテムである場合、ステップS11で判定した人気度が高いほど目立つ付加アイテムを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
例えば、情報処理装置1は、付加アイテムが帽子である場合、人気度が高いほど高さを高くした帽子の仮想オブジェクトを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
また、情報処理装置1は、付加アイテムがバッチやメダルである場合、色、形、大きさ、および文字などが人気度に応じて設定される付加アイテムを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
また、情報処理装置1は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が付加アイテムである場合、ステップS11で判定した人気度が高いほど多くの数の付加アイテムを出品者EのアバターEAに配置することもできる。
また、情報処理装置1は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が強調情報である場合、強調情報を人気度に応じた情報として出品者Eの販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置に配置する。
例えば、情報処理装置1は、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって、人気度に応じた情報を出品者Eの販売エリアSAに配置する。また、情報処理装置1は、販売エリアSAにおける仮想シートオブジェクトの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって、人気度に応じた情報を出品者Eの販売エリアSAに配置することもできる。
情報処理装置1は、ユーザU毎に3次元仮想空間に人気対応情報の配置を行うか否かを決定することができる。例えば、情報処理装置1は、出品者Eの販売エリアSAとの位置関係が予め定められた位置関係にあるアバターUAに対応するユーザUを人気対応情報の配置を行う対象となるユーザUである対象ユーザとして決定する。
予め定められた位置関係は、例えば、アバターUAから販売エリアSAまでの距離が閾値以内である関係、またはアバターUAが販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置である関係などである。販売エリアSAの周囲の位置は、販売エリアSAに配置されている商品をユーザUがアバターUAを介して見ることができる位置、または販売エリアSAの手前の予め定められた領域の位置であるが、かかる例に限定されない。
また、情報処理装置1は、出品者Eが出品している商品との関係が予め定められた条件を満たす属性を有するユーザUを対象ユーザとして決定することもできる。予め定められた条件は、例えば、出品者Eが出品している商品に興味関心を有するユーザUであるとする条件、または、出品者Eが出品している商品を購入する可能性があるユーザUであるとする条件などである。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUの情報であるユーザ情報を内部の記憶部または外部装置などから取得する。そして、情報処理装置1は、取得したユーザ情報に基づいて、出品者Eが出品している商品に対するユーザUが興味を有するか否かを判定したり、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を判定したりすることができる。
ユーザ情報は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。ユーザUの属性を示す情報は、例えば、ユーザUのデモグラフィック属性およびユーザUのサイコグラフィック属性のうちの少なくとも一方を含む。
ユーザUのデモグラフィック属性は、例えば、ユーザUの性別、年齢、居住地、および職業などであり、ユーザUのサイコグラフィック属性は、例えば、ユーザUの旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
第1行動履歴情報は、ユーザUのフリマサイトでの行動履歴を示す情報である。かかる第1行動履歴情報は、例えば、フリマサイトでユーザUが取引(購入)した商品の情報、フリマサイトでユーザUが出品者Eに相談をした商品の情報、フリマサイトでユーザUが閲覧した商品の情報、フリマサイトで検索した商品の情報などを含む。
第2行動履歴情報は、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間の行動履歴を示す情報である。かかる第2行動履歴情報は、例えば、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて取引(購入)した商品の情報、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて相談をした商品の情報、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて閲覧した商品の情報、および3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAの位置を示す情報などを含む。
第3行動履歴情報は、ウェブ検索やウェブ閲覧の履歴を示す情報である。かかる第3行動履歴情報は、ユーザUによりウェブ検索に用いられた検索キーワードの情報、ユーザUにより閲覧されたウェブページの情報などを含む。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUのサイコグラフィック属性を示す情報で示されるユーザUの興味関心対象の商品または商品カテゴリを、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリとして判定する。
また、情報処理装置1は、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリとして判定することもできる。
例えば、情報処理装置1は、興味関心モデルを用いて、出品者Eが出品している商品にユーザUがどの程度興味関心を有するかを示す興味関心スコアを判定する。かかる興味関心スコアは、例えば、0~1までの範囲であり、ユーザUの興味関心が高い商品ほど高い値になる。
興味関心モデルは、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報を入力とし、商品毎または商品カテゴリ毎の興味関心スコアを出力するモデルであり、機械学習によって生成される学習モデルである。
また、興味関心モデルは、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報と出品者Eが出品している商品の情報とを入力とし、興味関心スコアを出力するモデルであってもよい。
情報処理装置1は、例えば、興味関心モデルから出力される興味関心スコアが閾値以上である商品または商品カテゴリの商品をユーザUが興味関心を有する商品であると判定する。この場合、閾値は、出品者Eが出品している商品またはかかる商品カテゴリ毎に設定されてもよい。
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を示す購入予測スコアを判定する。
例えば、情報処理装置1は、購入予測モデルを用いて、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を示す購入予測スコアを判定する。かかる興味関心スコアは、例えば、0~1までの範囲であり、ユーザUが購入する可能性が高い商品ほど高い値になる。
そして、情報処理装置1は、例えば、購入予測スコアが閾値以上である商品または商品カテゴリの商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。なお、この場合、閾値は、出品者Eが出品している商品またはかかる商品カテゴリ毎に設定されてもよい。
購入予測モデルは、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報を入力とし、商品毎または商品カテゴリ毎の購入予測スコアを出力するモデルであり、機械学習によって生成される学習モデルである。
また、購入予測モデルは、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報と出品者Eが出品している商品の情報とを入力とし、購入予測スコアを出力するモデルであってもよい。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS12において人気対応情報を配置した3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS13)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
なお、情報処理装置1は、対象ユーザとして決定されていないユーザUに対する3次元仮想空間情報として、人気対応情報が配置されない3次元仮想空間の画像を示す情報を生成する。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS13で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS14)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、出品者Eの人気度に応じた情報が出品者Eに対応する位置に配置された画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
例えば、図2に示す例では、販売エリアSAの周辺の位置に3つのダミーアバターDAが配置された3次元仮想空間の画像が端末装置3に表示されており、これにより、ユーザUは、3次元仮想空間情報で示される出品者Eの人気があることを容易に把握することができる。
〔1.2.第2の商品取引の促進方法〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1による第2の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図3を参照して、情報処理装置1による第2の商品取引の促進方法を説明する。
図3に示すように、情報処理装置1は、内部の記憶部または外部装置からユーザUの情報であるユーザ情報を取得する(ステップS20)。ユーザ情報は、例えば、上述したように、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS20で取得したユーザ情報に基づいて、複数の出品者Eの中から2以上の出品者Eの各々を対象出品者として選択する(ステップS21)。
情報処理装置1は、例えば、ユーザ情報に基づいて、ユーザUが興味を有する商品を出品している出品者E、ユーザUが購入する可能性がある商品を出品している出品者Eなどを対象出品者として選択する。ユーザUが興味を有する商品は、ユーザUが興味を有する商品カテゴリの商品を含み、ユーザUが購入する可能性がある商品は、ユーザUが購入する可能性がある商品カテゴリの商品を含む。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUの属性の情報に基づいて、1以上の対象出品者を選択する。例えば、情報処理装置1は、ユーザUのサイコグラフィック属性を示す情報で示されるユーザUの興味関心対象の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択する。
また、情報処理装置1は、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリを判定することもできる。
例えば、情報処理装置1は、興味関心モデルを用いて、出品者Eが出品している商品にユーザUがどの程度興味関心を有するかを示す興味関心スコアを判定する。情報処理装置1は、例えば、上述した興味関心モデルから出力される興味関心スコアが閾値以上である商品または商品カテゴリをユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリであると判定する。
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、購入の可能性を示す購入予測スコアを商品毎または商品カテゴリ毎に判定する。
例えば、情報処理装置1は、上述した購入予測モデルを用いて、商品の購入の可能性を示す購入予測スコアを商品毎または商品カテゴリ毎に判定する。情報処理装置1は、例えば、購入予測モデルから出力される購入予測スコアが閾値以上である商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。また、情報処理装置1は、例えば、購入予測モデルから出力される購入予測スコアが閾値以上である商品カテゴリの商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。
このように、情報処理装置1は、ユーザUの属性を示す情報、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報、ユーザUのフリマサイトでの行動履歴などに基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品やユーザUが購入する可能性がある商品を判定することができる。
アバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報には、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度や移動経路なども含まれる。情報処理装置1は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度および移動経路のうちの少なくとも1つを興味関心モデルや購入予測モデルに入力し、興味関心モデルや購入予測モデルから出力されるスコアに基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品やユーザUが購入する可能性がある商品を判定することができる。
また、情報処理装置1は、例えば、3次元仮想空間において、ユーザUがアバターUAを介して、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択することもできる。
また、情報処理装置1は、例えば、フリマサイトで、ユーザUが、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、検索した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択することもできる。
また、情報処理装置1は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度と対象出品者とする出品者Eの属性とを関連付けた情報である関連情報を有し、かかる関連情報に基づいて、対象出品者を選択することもできる。例えば、情報処理装置1は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度に関連付けられた属性を有する出品者Eを出品対象物として選択する。
また、情報処理装置1は、アバターUAの3次元仮想空間での移動経路と対象出品者とする出品者Eの属性とを関連付けた情報である関連情報を有し、かかる関連情報に基づいて、対象出品者を選択することもできる。例えば、情報処理装置1は、アバターUAの3次元仮想空間での移動経路に関連付けられた属性を有する出品者Eを出品対象物として選択する。
なお、上述した関連情報では、出品者Eの属性との関係が示されるが、関連情報は、出品者Eの属性に代えてまたは加えて出品者Eが出品している商品または商品カテゴリとの関係を示す情報であってもよい。
つづいて、情報処理装置1は、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定する(ステップS22)。情報処理装置1は、例えば、フリマ会場における複数のエリアの各々とスコア順位とを関連付けた配置表情報を有し、かかる配置表情報に基づいて、各対象出品者の販売エリアSAの配置を決定する。
スコア順位は、例えば、各対象出品者に対する興味関心スコアを高い順に並べた場合の順位、各対象出品者に対する購入予測スコアを高い順に並べた場合の順位、または、各対象出品者に対する総合スコアを高い順に並べた場合の順位である。
総合スコアは、例えば、興味関心スコアと購入予測スコアとを合算して得られるスコア、または興味関心スコアと購入予測スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。以下において、興味関心スコア、購入予測スコア、および総合スコアの各々を個別に区別せずに示す場合、ユーザスコアと記載する。
ユーザスコアは、例えば、ステップS21の処理で判定される興味関心スコアや購入予測スコア、またはこれらから得られる総合スコアであるが、かかる例に限定されない。情報処理装置1は、ステップS22において、ステップS20で取得したユーザ情報に基づいて、興味関心スコア、購入予測スコア、および総合スコアを新たに判定することもできる。
上述した配置表情報では、例えば、ユーザUの興味関心スコアや購入予測スコアが高いほどフリマ会場の入り口に近い位置のエリアが関連付けられている。この場合、情報処理装置1は、ユーザUの興味関心スコアや購入予測スコアが高い対象出品者ほどフリマ会場の入り口に近い位置のエリアを販売エリアSAとして3次元仮想空間に配置される。
また、フリマ会場をn区画に区切った場合においてフリマ会場の入り口に最も近い区画を第1区画とし、フリマ会場の入り口から最も遠い区画を第2区画とし、第1区画と第2区画との間の中央にある区画を第3区画とし、それ以外の区画を第4区画とすることもできる。
この場合、配列表情報では、高いスコア順位から低いスコア順位にかけて、第1区画の販売エリア、第2区画の販売エリア、第3区画の販売エリア、第4区画の販売エリアの順に関連付けられる。したがって、例えば、第1区画の販売エリアには、最も高いスコア順位が関連付けられ、第4区画の販売エリアには、最も低いスコア順位が関連付けられる。
このように、情報処理装置1は、ユーザUの属性を示す情報、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報、ユーザUのフリマサイトでの行動履歴などから、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定することができる。
また、情報処理装置1は、例えば、互いに配置関係が異なる複数種類の配置表情報のうち、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度や移動経路に応じた配置表情報を選択することができる。
また、情報処理装置1は、例えば、時間帯毎の配置表情報、曜日毎の配置表情報、イベント毎またはイベントの種類毎の配置表情報などを有していてもよく、時間帯、曜日、およびイベントの種類のうちの2以上の組み合わせ毎の配置表情報を有していてもよい。この場合、情報処理装置1は、複数種類の配置表情報の中から、時間帯、曜日、イベントの種別などに応じた配列表情報を選択し、選択した配列表情報を用いて、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定する。
また、情報処理装置1は、複数の出品者Eの出品者情報とユーザUのユーザ情報とを入力とし、フリマ会場における複数の出品者Eの販売エリアSAの位置を示す情報を出力するエリア設定モデルを用いて、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定することもできる。
上記エリア設定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。かかるエリア設定モデルは、例えば、フリマ会場における過去の売上総額または過去の売上率が閾値以上であるフリマ会場における複数の販売エリアSAの配置と、そのときの複数の出品者Eの出品者情報およびユーザUのユーザ情報とを含む学習用データを用いて生成される。なお、売上率は、例えば、フリマ会場において出品された商品の総額に対する取引額の割合である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS21で選択した2以上の対象出品者の販売エリアを、ステップS22で決定した配置で、3次元仮想空間に配置する(ステップS23)。ステップS23における出品可能エリアの配置方法は、ステップS4における出品可能エリアの配置方法と同様である。なお、情報処理装置1は、ステップS23において、上述した人気対応情報を3次元仮想空間に配置することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS23において2以上の対象出品者の販売エリアなどを配置した3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS24)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS24で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS25)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、ユーザUに応じた出品者Eの販売エリアSAが配置された画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図3に示す例では、ユーザUに応じた出品者E1,E2の販売エリアSA1,SA2が配置された3次元仮想空間の画像が端末装置3に表示されており、これにより、ユーザUは、ユーザUに応じた出品者E1,E2の販売エリアSA1,SA2が配置された画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
情報処理装置1は、上述したステップS20~S25の処理をユーザU毎に行う。なお、情報処理装置1は、例えば、2以上のユーザUの組毎に上述したステップS20~S25の処理を行うこともできる。かかる2以上のユーザUには、互いに同じ販売エリアSAが同じ配置で示される3次元仮想空間の画像が3次元仮想空間情報として提供される。
この場合、情報処理装置1は、ステップS20において、2以上のユーザUのユーザ情報を取得し、ステップS21において、2以上のユーザUのユーザ情報に基づいて、2以上の対象出品者を選択する。例えば、情報処理装置1は、1つのユーザスコアに代えて、2以上のユーザスコアの合計値を用いて、上述した方法と同様の方法で、2以上の対象出品者を選択する。
そして、情報処理装置1は、ステップS22において、2以上のユーザUのユーザ情報に基づいて、2以上の対象出品者の配置を決定する。例えば、情報処理装置1は、1つのユーザスコアに代えて、2以上のユーザスコアの合計値を用いて、上述した方法と同様の方法で、2以上の対象出品者の配置を決定する。
また、情報処理装置1は、2以上のユーザUの移動速度の平均値の算出結果や2以上のユーザUの移動経路の合成結果に基づいて、かかる算出結果や合成結果に応じた配置表情報を用いて、2以上の対象出品者の配置を決定する。
なお、2以上のユーザUは、例えば、家族や友人などのようにユーザUによって情報処理装置1に予め設定されるが、かかる例に限定されず、例えば、3次元仮想空間で行動を共にしていると判定される2以上のユーザUであってもよい。3次元仮想空間で行動を共にしていると判定される2以上のユーザUは、3次元仮想空間での互いの距離が予め定められた範囲である状態を予め定められた期間以上継続している2以上のユーザUであってもよい。
このように、情報処理装置1は、3次元仮想空間の画像を提供するユーザUの情報であるユーザ情報を取得し、かかるユーザ情報に基づいて、複数の出品者Eの中から2以上の対象出品者を選択し、かかる2以上の対象出品者の販売エリアを3次元仮想空間に配置する。これにより、ユーザUは、複数の出品者Eから選択されたユーザUに適した2以上の出品者Eの出品エリアが配置されたフリマ会場を巡ることができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図3に示す例では、ユーザUに適した出品者E1,E2の販売エリアSA1,SA2を含む3次元仮想空間の画像がユーザUに提供されており、これにより、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
〔1.3.第3の商品取引の促進方法〕
図4は、実施形態に係る情報処理装置1による第3の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図4を参照して、情報処理装置1による第3の商品取引の促進方法を説明する。
図4に示すように、情報処理装置1は、3次元仮想空間における出品可能エリアを決定する(ステップS30)。ステップS30において、情報処理装置1は、例えば、予め定められた規則またはランダムに出品可能エリアを決定する。
例えば、情報処理装置1は、3次元仮想空間における領域単位またはエリア単位で出品可能エリアとするか否かを示すスケジュール情報を有しており、かかるスケジュール情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。なお、領域単位は、予め定められた領域(以下、単位領域と記載する場合がある)毎の単位を意味し、単位領域には、複数の販売可能エリアが設定可能である。
また、情報処理装置1は、ランダムに選択されるエリアを出品可能エリアとして決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、特定の領域において、ランダムに選択されるエリアを出品可能エリアとして決定し、それ以外の領域では、スケジュール情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。
また、情報処理装置1は、例えば、出品者情報に基づいて、出品可能エリアを決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、出品対象となる商品毎または出品対象となる商品カテゴリ毎の販売可能エリアまたは販売可能領域を示す情報を含む販売可能位置情報を有し、かかる販売可能位置情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。
また、情報処理装置1は、出品者Eの属性毎の販売可能エリアまたは販売可能領域を示す情報を含む販売可能位置情報を有し、かかる販売可能位置情報に基づいて、出品者Eの出品可能エリアを決定することもできる。
また、情報処理装置1は、例えば、周囲の状況に応じて、販売可能エリアまたは販売可能領域を決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、周囲を通過するアバターUAの単位時間当たりの数が閾値以上であるエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定する。
また、情報処理装置1は、周囲を通過するアバターUAの平均速度が閾値以下のエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定することもできる。また、情報処理装置1は、周囲を通過するアバターUAの単位時間当たりの数が閾値以上且つ周囲を通過するアバターUAの平均速度が閾値以下であるエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定することもできる。
情報処理装置1は、例えば、予め定められたタイミングで、上述した決定方法によって、3次元仮想空間における出品可能エリアを決定する。予め定められたタイミングは、例えば、出品者Eの出品要求を受け付けたタイミング、出品者EのアバターEAが3次元仮想空間に配置されたタイミング、3次元仮想空間におけるアバターEAの移動距離または滞在時間が閾値以上になったタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
例えば、情報処理装置1は、出品者Eの出品要求にエリアを指定する情報であるエリア指定情報が含まれている場合、エリア指定情報で指定されるエリアが出品可能エリアであるか否かを判定する。そして、情報処理装置1は、エリア指定情報で指定されるエリアが出品可能エリアである場合に、エリア指定情報で指定されるエリアを出品者Eに対する出品可能エリアとして決定する。
また、情報処理装置1は、出品者Eの出品要求に指定情報が含まれていない場合、3次元仮想空間における出品者EのアバターEAの位置を含む予め定められ範囲に上述した出品可能エリアがあるか否かを判定する。そして、情報処理装置1は、アバターEAの位置を含む予め定められ範囲に上述した出品可能エリアがある場合に、かかる出品可能エリアを出品者Eに対する出品可能エリアとして決定する。
予め定められ範囲は、例えば、アバターEAの位置を中心とする予め定められた距離内の範囲、アバターEAの移動方向である前方の所定距離内の範囲などであるが、かかる例に限定されず、適宜設定可能である。また、情報処理装置1は、予め定められ範囲の大きさを、例えば、アバターUAの移動速度が速いほど大きくすることもできる。
つづいて、情報処理装置1は、出品可能エリアでの販売可能な商品である販売可能商品を決定する(ステップS31)。ステップS31において、情報処理装置1は、予め定められた規則またはランダムに出品可能商品を決定する。
情報処理装置1は、3次元仮想空間における出品可能エリアの周囲の状況に基づいて、販売可能商品を決定する。例えば、情報処理装置1は、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に基づいて、販売可能商品を決定する。3次元仮想空間において、店舗は仮想店舗オブジェクトとして配置される。
仮想店舗オブジェクトは、店舗を模擬した仮想オブジェクトであり、店舗内に配置される種々のオブジェクトに対応する種々の仮想オブジェクトが配置される。アバターAは、仮想店舗オブジェクト内を移動することができる。
例えば、情報処理装置1は、店舗の種別と許可商品または許可商品カテゴリとを関連付けた許可商品情報を有する。店舗は、1以上の種別を有する。許可商品は、販売可能商品として許可される商品であり、許可商品カテゴリは、販売可能商品として許可される商品カテゴリである。
店舗の種別は、例えば、店舗での取扱商品で分類される種別であり、例えば、雑貨、家電、文具、衣料、靴、ジュエリー、書籍、コンピュータなどである。また、店舗の種別は、店舗での取扱商品で分類される種別に代えてまたは加えて、店舗形態で分類される種別を含んでもよい。
店舗形態で分類される種別は、例えば、専門店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどであるが、かかる例に限定されない。専門店は、特定の商品カテゴリの商品を中心に販売する店舗であり、例えば、本屋、電器店、マンガ専門店、パソコンショップ、衣装品店、ブティック、カー用品店などである。
情報処理装置1は、許可商品情報に基づいて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に関連付けられた許可商品または許可商品カテゴリを判定する。そして、情報処理装置1は、許可商品または許可商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
また、情報処理装置1は、許可商品情報に代えて、店舗の種別と禁止商品または禁止商品カテゴリとを関連付けた禁止商品情報を有してもよい。禁止商品は、販売可能商品とされない商品であり、禁止商品カテゴリは、販売可能商品とされない商品カテゴリである。
情報処理装置1は、禁止商品情報に基づいて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に関連付けられた禁止商品または禁止商品カテゴリを判定する。そして、情報処理装置1は、禁止商品以外の商品または禁止商品カテゴリ以外のカテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
また、情報処理装置1は、許可商品情報や禁止商品情報に代えて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲を通過するアバターUAに対応するユーザU(以下、対応ユーザと記載する場合がある)のユーザ情報(以下、対応ユーザ情報と記載する場合がある)に基づいて、販売可能商品を決定することもできる。
例えば、情報処理装置1は、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて、各対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリを判定する。対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリは、例えば、上述した興味関心スコアが閾値以上の対応ユーザである。
情報処理装置1は、各対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリのうち、興味関心を有する対応ユーザの数が多い商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
例えば、情報処理装置1は、興味関心を有する対応ユーザの数が多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。nは、自然数である。また、情報処理装置1は、興味関心を有する対応ユーザの数が閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、情報処理装置1は、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて、各対応ユーザが購入する可能性がある商品または商品カテゴリを判定することもできる。購入する可能性がある対応ユーザは、例えば、上述した購入予測スコアが閾値以上の対応ユーザである。
情報処理装置1は、各対応ユーザが購入する可能性がある商品または商品カテゴリのうち、購入する可能性がある対応ユーザの数が多い商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
例えば、情報処理装置1は、購入する可能性がある対応ユーザの数が多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。nは、自然数である。また、情報処理装置1は、購入する可能性がある対応ユーザの数が閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、情報処理装置1は、興味関心を有する対応ユーザの数と購入する可能性がある対応ユーザの数とに基づいて、販売可能商品を決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、興味関心を有する対応ユーザの数と購入する可能性がある対応ユーザの数とを重み付け加算して得られる総合スコアが多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定したり、総合スコアが閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定したりすることもできる。
また、情報処理装置1は、許可商品情報で示される許可商品または許可カテゴリの商品の中から、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて上述した決定方法によって決定される商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、情報処理装置1は、対応ユーザの属性と許可商品または許可商品カテゴリとを関連付けた許可商品情報を有し、対応ユーザの属性のうち最も多い属性に関連付けられた許可商品または許可商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、情報処理装置1は、対応ユーザの属性と禁止商品または禁止商品カテゴリとを関連付けた禁止商品情報を有し、対応ユーザの属性のうち最も多い属性に関連付けられた禁止商品以外の商品または禁止商品カテゴリ以外のカテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS30で決定した出品可能エリアにおけるステップS31で決定した出品可能商品の商品販売を特定の出品者Eに対して許可する(ステップS32)。
特定の出品者Eは、複数の出品者Eのうち予め定められた条件を満たす出品者Eである。情報処理装置1は、販売可能エリアの数と一致する数の特定の出品者Eを決定するが、かかる例に限定されない。例えば、情報処理装置1は、2以上の販売エリアSAに対して一人の出品者Eを割り当てる場合がある場合、販売可能エリアの数よりも少ない数の特定の出品者Eを決定する場合がある。
予め定められた条件を満たす出品者Eは、例えば、出品要求を端末装置2から送信させた出品者E、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者E、3次元仮想空間で開催される商品販売のイベントの参加条件を満たす出品者Eなどである。
出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eは、例えば出品者Eに対する問い合わせによって判定される。例えば、情報処理装置1は、出品可能エリアで出品可能商品の販売が予め定められた期間内に可能であるかを各出品者Eに問い合わせる。かかる問い合わせは、例えば、情報処理装置1から出品確認クエリを各出品者Eの端末装置2に送信することによって行われる。情報処理装置1は、出品確認クエリに対して肯定的な応答を行った出品者Eを、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eとして判定する。
肯定的な応答を示す肯定応答情報は、出品者Eの端末装置2から情報処理装置1に送信され、情報処理装置1は、肯定応答情報を送信した端末装置2のユーザである出品者Eを、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eとして判定する。
3次元仮想空間で開催される商品販売のイベントの参加条件は、例えば、イベントのテーマを満たす商品をフリマサイトにおいて出品している出品者Eであるという条件、イベントの参加申請を行った出品者Eである条件、ランダムにイベントへの参加が許可された出品者Eであるという条件などである。
イベントのテーマは、例えば、雑貨、なんでも、家電、エコ(エコロジー)、SDGs(Sustainable Development Goals)、ハンドメイド、ゴルフなどであるが、かかる例に限定されない。
例えば、イベントのテーマが雑貨である場合、雑貨をフリマサイトにおいて出品している出品者Eが、上述した参加条件を満たす出品者Eである。また、イベントのテーマがハンドメイドである場合、ハンドメイドの商品をフリマサイトにおいて出品している出品者Eが、上述した参加条件を満たす出品者Eである。
情報処理装置1は、テーマとテーマを満たす商品とをテーマ毎に関連付けたテーマ対応商品情報を有しており、かかるテーマ対応商品情報に基づいて、イベントのテーマを満たす商品を特定することができる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS32で商品販売が許可された特定の出品者Eの販売エリアSAを出品可能エリアに配置する(ステップS33)。ステップS33における出品可能エリアの配置方法は、ステップS4における出品可能エリアの配置方法と同様である。なお、情報処理装置1は、ステップS33において、上述した人気対応情報を3次元仮想空間に配置することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS33において特定の出品者Eの販売エリアSAなどを配置した3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS34)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS34で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS35)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、情報処理装置1によって決定された販売可能エリアに特定の出品者Eの販売エリアSAが配置された画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図4に示す例では、情報処理装置1によって決定された販売可能エリアに特定の出品者Eの販売エリアSAが配置された3次元仮想空間の画像が端末装置3に表示されており、これにより、ユーザUは、情報処理装置1によって決定された販売可能エリアに特定の出品者Eの販売エリアSAが配置された画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
なお、情報処理装置1は、出品可能商品を決定しないこともでき、この場合、ステップS31の処理を行わずに、ステップS32~S35の処理を実行する。
〔1.4.第4の商品取引の促進方法〕
図5は、実施形態に係る情報処理装置1による第4の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図5を参照して、情報処理装置1による第4の商品取引の促進方法を説明する。
図5に示すように、情報処理装置1は、内部の記憶部または外部装置からユーザUの情報であるユーザ情報を取得する(ステップS40)。ユーザ情報は、例えば、上述したように、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS50で取得したユーザ情報に基づいて、3次元仮想空間において出品者Eが出品している各商品の価格である商品価格をユーザU毎にまたは上述した2以上のユーザ単位で決定する(ステップS41)。ステップS41では、情報処理装置1は、商品の売却側の装置として、商品価格を決定し、出品者Eの販売を支援する。
情報処理装置1は、ユーザUによって予め定められた価格範囲内で商品価格を決定するが、ユーザUによって下限価格だけが予め定められている場合、下限価格以上の価格をユーザUに提示する商品価格として決定する。
また、情報処理装置1は、商品価格の判定対象となる商品が、3次元仮想空間での商品販売を仲介または支援するサービスにおいて損失補填の対象となる出品者Eまたは商品である場合には、予め定められた価格範囲や下限価格よりも低い価格をユーザUに提示す商品価格として決定することもできる。
ステップS40で取得されたユーザ情報に含まれる第2行動履歴情報には、ユーザUのアバターUAの位置を示す情報が含まれている。情報処理装置1は、ユーザUのアバターUAの位置を示す情報に基づいて、ユーザUのアバターUAの位置と出品者Eの販売エリアSAの位置とから、出品者Eの販売エリアSAからアバターUAまでの距離を示す情報をユーザ情報として算出する。なお、出品者Eの販売エリアSAの位置を示す情報は、出品者Eの情報である出品者情報または空間情報に含まれる情報であり、情報処理装置1は、出品者情報を内部の記憶部または外部装置から取得する。
この場合、情報処理装置1は、出品者Eの販売エリアSAからアバターUAまでの距離である第1距離に基づいて、出品者Eの販売エリアSAで出品されている商品である対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定する。
例えば、情報処理装置1は、第1距離が短くなるほど低い価格を商品価格として決定する。また、情報処理装置1は、第1距離が閾値未満である場合の商品価格を第1距離が閾値以上である場合の商品価格よりも低くなるように商品価格を決定することもできる。
また、情報処理装置1は、第1距離が短くなる過程において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、情報処理装置1は、第1距離が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の範囲よりも商品価格を低くすることもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUのアバターUAの位置と出品者Eの販売エリアSAの位置とから、出品者Eの販売エリアSAに出品されている商品である対象商品からアバターUAまでの距離を示す情報をユーザ情報として算出する。なお、対象商品の位置を示す情報は、出品者Eの情報である出品者情報または空間情報に含まれる情報であり、情報処理装置1は、出品者情報を内部の記憶部または外部装置から取得する。
この場合、情報処理装置1は、対象商品からアバターUAまでの距離である第2距離に基づいて、対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、第2距離が短くなるほど低い価格を対象商品の商品価格として決定する。また、情報処理装置1は、第2距離が閾値未満である場合の対象商品の商品価格を第2距離が閾値以上である場合の対象商品の商品価格よりも低くなるように対象商品の商品価格を決定することもできる。
また、情報処理装置1は、第2距離が短くなる過程において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、情報処理装置1は、第2距離が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の範囲よりも商品価格を低くすることもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUのアバターUAの位置を示す情報に基づいて、出品者Eの販売エリアSAを含む特定エリアでのアバターUAの滞在時間をユーザ情報として算出する。特定エリアは、販売エリアSAと販売エリアSAの周囲のエリアとを含むエリアである。
販売エリアSAの周囲のエリアは、例えば、販売エリアSAに出品されている商品をユーザUがアバターUAを介して閲覧可能なエリアであり、例えば、販売エリアSAの手前のエリアである。販売エリアSAの手前は、例えば、ユーザUがアバターUAを介して見ることができるエリアであり、アバターUAの前方のエリアである。
情報処理装置1は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間に基づいて、対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。例えば、情報処理装置1は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が長いほど低い価格を商品価格として決定する。また、情報処理装置1は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が閾値以上である場合の商品価格を特定エリアでのアバターUAの滞在時間が閾値未満である場合の商品価格よりも低くする。
また、情報処理装置1は、特定エリアでのアバターUAの滞在期間において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、情報処理装置1は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の期間よりも商品価格を低くすることもできる。
ステップS40で取得されるユーザ情報には、ユーザUのアバターUAの姿を示す情報が含まれている。情報処理装置1は、アバターUAの姿を示す情報に基づいて、販売エリアSAに出品されている商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。
例えば、情報処理装置1は、アバターUAの姿の種別と価格増減率との関係を示す価格関連情報を商品毎または商品カテゴリ毎に有しており、かかる価格関連情報に基づいて、商品価格を決定することができる。
アバターUAの姿の種別は、例えば、幼児、子供、大人といった人間の成長状態に対応する種別、女性、男性といった人間の性別に対応する種別、アバターUAが装着しているアイテム(例えば、服装、靴、帽子、アクセサリーなど)のジャンルなどである。
例えば、情報処理装置1は、対象商品または対象商品の商品カテゴリの価格関連情報から、アバターUAの姿の種別に対応する価格増減率を取得し、取得した価格増減率に対象商品の基準価格を乗算した結果に基準価格を加算することで得られる価格を商品価格として決定する。
対象商品の基準価格は、出品者Eによって予め定められた価格であるが、例えば、出品者Eによって予め定められた価格範囲の中央値または上限値などであってもよい。
また、情報処理装置1は、各アバターUAの位置の情報に基づいて、出品者Eの販売エリアSAを含む特定エリアにおけるアバターUAの数をユーザ情報として算出することができる。情報処理装置1は、特定エリアにおけるアバターUAの数に基づいて、対象商品の価格であって特定エリアにおけるアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することができる。
例えば、情報処理装置1は、特定エリアにおけるアバターUAの数が多くなるほど商品価格を高くしたり、特定エリアにおけるアバターUAの数が多くなるほど商品価格を低くしたりすることができる。
また、情報処理装置1は、特定エリアにおけるアバターUAの数であるアバター数が閾値以上である場合の商品価格をアバター数が閾値未満である場合の商品価格よりも高くしたり、特定エリアにおけるアバターUAの数であるアバター数が閾値以上である場合の商品価格をアバター数が閾値未満である場合の商品価格よりも低くしたりすることもできる。
また、情報処理装置1は、特定エリアにおけるアバターUAの現時点の数、特定エリアにおけるアバターUAの現時点までの滞在時間の平均値、および特定エリアにおけるアバターUAの販売エリアSAまでの現時点での距離の平均値を重み付け加算して得られるスコアであるエリアスコアを算出することができる。
この場合、情報処理装置1は、エリアスコアが高いほど商品価格を高くしたり、エリアスコアが高いほど商品価格を低くしたりする。また、情報処理装置1は、エリアスコアが閾値以上である場合の商品価格をエリアスコアが閾値未満である場合の商品価格よりも高くしたり、エリアスコアが閾値以上である場合の商品価格をエリアスコアが閾値未満である場合の商品価格よりも低くしたりすることもできる。
また、上述した第2行動履歴情報には、アバターUAの各時点の位置の情報がアバターUAの移動履歴の情報として含まれている。情報処理装置1は、アバターUAの移動履歴の情報に基づいて、販売エリアSAに出品されている商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。
例えば、情報処理装置1は、アバターUAの移動履歴の情報に基づいて、アバターUAの移動距離、アバターUAの移動経路、および販売エリアSAを含む特定エリアにおけるアバターUAの通過回数である特定エリア通過回数などを算出する。
情報処理装置1は、アバターUAの移動距離、アバターUAの移動経路、およびアバターUAの特定エリア通過回数などに基づいて、対象商品の価格である商品価格を決定する。
例えば、情報処理装置1は、アバターUAの移動距離が長いほど商品価格を低くしたり、アバターUAの移動距離が長いほど商品価格を高くしたりすることができる。また、情報処理装置1は、アバターUAの移動距離が閾値以上である場合の商品価格をアバターUAの移動距離が閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、情報処理装置1は、アバターUAの移動経路が特定の経路を含む場合の商品価格をアバターUAの移動経路が特定の経路を含まない場合の商品価格よりも低くまたは高く設定することもできる。また、情報処理装置1は、アバターUAの移動経路が特定の経路を含む回数が多いほど商品価格を低くまたは高く設定することもできる。
また、情報処理装置1は、特定エリア通過回数が多いほど商品価格を低くしたり、特定エリア通過回数が少ないほど商品価格を低くしたりすることができる。また、情報処理装置1は、特定エリア通過回数が閾値以上である場合の商品価格を特定エリア通過回数が閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、情報処理装置1は、アバターUAの移動距離、アバターUAの移動経路、およびアバターUAの特定エリア通過回数を重み付け加算して得られるスコアであるアバタースコアを算出することができる。
情報処理装置1は、アバタースコアが高いほど商品価格を低くしたり、アバタースコアが低いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、情報処理装置1は、アバタースコアが閾値以上である場合の商品価格をアバタースコアが閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUが興味関心を有する商品ほど商品価格を高くしたり、ユーザUが興味関心を有する商品ほど商品価格を低くしたりすることもできる。例えば、情報処理装置1は、上述した興味関心スコアが高い商品ほど商品価格を高くしたり、興味関心スコアが高いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、情報処理装置1は、興味関心スコアが閾値以上である商品の商品価格を興味関心スコアが閾値未満である商品の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUが購入する可能性が高い商品ほど商品価格を高くしたり、ユーザUが購入する可能性が高い商品ほど商品価格を低くしたりすることもできる。例えば、情報処理装置1は、上述した購入予測スコアが高い商品ほど商品価格を高くしたり、購入予測スコアが高いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、情報処理装置1は、購入予測スコアが閾値以上である商品の商品価格を購入予測スコアが閾値未満である商品の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS41で決定された商品価格を示す情報を3次元仮想空間における商品に対応する位置に配置する(ステップS42)。商品価格を示す情報は、例えば、ステップS41で決定された商品価格が数字や文字で示される仮想値札オブジェクト、またはステップS41で決定された商品価格が数字や文字で示される仮想ラベルオブジェクトである。
商品に対応する位置は、仮想商品オブジェクト上の位置、仮想商品オブジェクトに一部が取り付けられる位置、仮想商品オブジェクトの手前の位置などであるが、商品の商品価格をユーザUがアバターUAを介して確認できる位置であればよく、かかる例に限定されない。なお、情報処理装置1は、ステップS42において、上述した人気対応情報を3次元仮想空間に配置することもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS42において商品価格を示す情報を3次元仮想空間における商品に対応する位置に配置した3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS43)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS43で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS44)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、ユーザUの情報に応じた商品価格が付加された商品の画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図5に示す例では、ユーザUのアバターUAが販売エリアSAに近づく前までは商品価格が2000円であり、ユーザUのアバターUAが販売エリアSAに近づいた後では商品価格が1800円である。このように、アバターUAの販売エリアSAからの距離によって商品価格を変化することから、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
〔1.5.第5の商品取引の促進方法〕
図6は、実施形態に係る情報処理装置1による第5の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図6を参照して、情報処理装置1による第5の商品取引の促進方法を説明する。
図6に示すように、情報処理装置1は、内部の記憶部または外部装置から取引履歴情報を取得する(ステップS50)。取引履歴情報は、第1取引履歴情報および第2取引履歴情報のうちの少なくとも1つの情報を含む。
第1取引履歴情報は、フリマサイトにおいて行われた商品の取引履歴の情報であり、フリマサイトで取引が行われた商品の情報を含む。かかる商品の情報には、例えば、商品名を示す情報、商品のカテゴリ(商品カテゴリ)を示す情報、商品の取引価格を示す情報、商品の説明文を示す情報、商品を売却した出品者Eの情報、商品を購入したユーザUの情報などの情報が含まれる。
第2取引履歴情報は、3次元仮想空間において行われた商品の取引履歴の情報であり、3次元仮想空間で取引が行われた商品の情報を含む。かかる商品の情報は、例えば、商品名を示す情報、商品のカテゴリ(商品カテゴリ)を示す情報、商品の取引価格を示す情報、商品の説明文を示す情報、商品を売却した出品者Eの情報、商品を購入したユーザUの情報などの情報が含まれる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS50で取得した取引履歴情報に基づいて、3次元仮想空間に関する特典を、出品者EおよびユーザUのうち少なくとも一方に付与する特典として決定する(ステップS51)。
出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの拡張、販売エリアSAを含む特定エリアの拡張、販売エリアSAの有利な位置への移動、販売エリアSAの利用時間の延長、特定のイベントへの参加許可、販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇、販売エリアSAの強調表示などであるが、かかる例に限定されない。
販売エリアSAの拡張は、販売エリアSAの敷地面積の拡張(面積の拡張)であるが、販売エリアSAの敷地面積に加えてまたは代えて販売エリアSAの上方の空間の拡張(体積の拡張)を含んでいてもよい。
販売エリアSAを含む特定エリアの拡張は、特定エリアの敷地面積の拡張(面積の拡張)であるが、特定エリアの敷地面積に加えて販売エリアSAの上方の空間の拡張(体積の拡張)を含んでいてもよい。
有利な位置のエリアは、例えば、3次元仮想空間において周囲を通過するアバターUAの数が現在位置よりも多いエリア、過去の販売総額が現在の販売エリアSAよりも大きなエリアなどである。上述の「周囲」は、例えば上述した特定エリアに含まれる領域であるが、特定エリアに含まれない領域を含んでいてもよい。
また、有利な位置のエリアは、過去の購入者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリア、過去の閲覧者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリア、過去の相談者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリアなどであってもよい。
販売エリアSAの利用時間の延長は、販売エリアSAの利用時間が延長可能な場合に付与される特典であり、かかる特典は、販売エリアSAの利用時間が固定的である場合には付与されない。
販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇は、販売エリアSAでの出品数の増加が可能な場合に付与される特典であり、かかる特典は、販売エリアSAの出品数が固定的である場合には付与されない。なお、販売エリアSAでの出品数の増加は、出品領域の拡大であるが、複数の商品を時分割で配置することで実現することもできる。
販売エリアSAの強調表示は、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更するによって行われる。また、強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つに加えまたは代えて、仮想シートオブジェクトの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって行われてもよい。なお、特典による販売エリアSAの強調表示は、人気度に応じた強調表示とは異なる態様で行われるが、人気度に応じた強調表示をさらに強調表示して行ってもよい。
情報処理装置1は、ステップS50で取得した取引情報に基づいて、例えば、フリマサイトで出品された商品の売却総額、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額を出品者E毎に算出する。
情報処理装置1は、例えば、第1出品者、第2出品者、および第3出品者に対して付与する特典を決定する。第1出品者は、フリマサイトで出品された商品の売却総額(販売総額)が第1閾値以上である出品者Eである。第2出品者は、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額が第2閾値以上である出品者Eである。第3出品者は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が第3閾値以上である出品者Eである。
情報処理装置1は、例えば、第1出品者、第2出品者、および第3出品者に対して付与する特典として互いに異なる特典を決定することができる。また、情報処理装置1は、フリマサイトで出品された商品の売却総額が大きい第1出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額が大きい第2出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。情報処理装置1は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が大きい第3出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの拡張量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAを含む特定エリアの拡張量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAのより有利な位置への移動ほどより大きな特典である。また、出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの利用時間の延長量が多いほどより大きな特典であり、特定のイベントへの参加許可数が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAの強調表示量が多いほどより大きな特典である。
また、情報処理装置1は、例えば、出品者Eの第1スコア、出品者Eの第2スコア、または出品者Eの第3スコアなどに基づいて、出品者Eに特典を付与するか否かを決定することができる。
出品者Eの第1スコアは、例えば、フリマサイトでの出品者Eの商品の売却総額、フリマサイトでの出品者Eの商品の売却数(販売数)、フリマサイトで出品者Eの商品を閲覧したユーザUの数、フリマサイトで出品者Eの商品についての相談を行ったユーザUの数、フリマサイトでの出品者Eの商品の出品数、およびフリマサイトでの出品者Eの販売エリアSAでの総販売時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
出品者Eの第2スコアは、例えば、3次元仮想空間での出品者Eの商品の売却総額、3次元仮想空間での出品者Eの商品の売却数(販売数)、3次元仮想空間で出品者Eの商品を閲覧したユーザUの数、3次元仮想空間で出品者Eの商品についての相談を行ったユーザUの数および3次元仮想空間での出品者Eの商品の出品数、および3次元仮想空間での出品者Eの販売エリアSAでの総販売時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
出品者Eの第3スコアは、出品者Eの第1スコアと出品者Eの第2スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。なお、出品者Eの第1スコア、出品者Eの第2スコア、または出品者Eの第3スコアに用いられる情報は、単位期間当たりの情報であるが、期間を区切らない情報であってもよい。
情報処理装置1は、第1スコアが第4閾値以上である出品者Eを第1出品者とし、第2スコアが第5閾値以上である出品者Eを第2出品者とし、第3スコアが第6閾値以上である出品者Eを第1出品者とすることもできる。
また、情報処理装置1は、第1スコアが大きい第1出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第2スコアが大きい第2出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第3スコアが大きい第3出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
次に、ユーザUに対する特典について説明する。ユーザUに対する特典は、例えば、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの移動速度の上限値の上昇、3次元仮想空間における特定の販売エリアまたは特定の販売エリアを含む特定エリアへのユーザUのアバターUAの進入許可、3次元仮想空間における特定のイベントへのユーザUのアバターUAの進入許可などである。
また、ユーザUに対する特典は、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの滞在期間の上限値の延長、3次元仮想空間における特定の販売エリアでの商品の購入許可、3次元仮想空間における特定のイベントでの商品の購入許可などを含んでいてもよい。
情報処理装置1は、アバターUAの移動速度の上限値を、例えば、アバターUAの動作速度の上限値を増加させることによって増加させる。また、情報処理装置1は、アバターUAの静止状態での動作速度の上限値を変更することなく、アバターUAの移動状態での動作速度の上限値を増加させることによって増加させることもできる。
特定の販売エリアSAまたは特定の販売エリアSAを含む特定エリアは、進入が許可されるユーザUが制限されるエリアである。特定のイベントは、参加が許可されるユーザUが制限されるイベントである。アバターUAの滞在期間の上限値は、例えば、3次元仮想空間における1回当たりの滞在期間の上限値である。
情報処理装置1は、ステップS50で取得した取引情報に基づいて、例えば、フリマサイトで出品された商品の購入総額、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の購入総額をユーザU毎に算出する。
情報処理装置1は、例えば、第1ユーザ、第2ユーザ、および第3ユーザに特典を付与する。第1ユーザは、フリマサイトで出品された商品の購入総額が第1閾値以上であるユーザUである。第2ユーザは、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額が第2閾値以上であるユーザUである。第3ユーザは、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の購入総額が第3閾値以上であるユーザUである。
情報処理装置1は、例えば、第1ユーザ、第2ユーザ、および第3ユーザに対して互いに異なる特典を、付与する特典として決定することができる。また、情報処理装置1は、フリマサイトで出品された商品の購入総額が大きい第1ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額が大きい第2ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。情報処理装置1は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が大きい第3ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
ユーザUに対する特典は、例えば、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの移動速度の上限値の上昇量が多いほどより大きな特典であり、3次元仮想空間における特定の販売エリアまたは特定の販売エリアを含む特定エリアへのユーザUのアバターUAの進入許可数が多いほどより大きな特典であり、3次元仮想空間における特定のイベントへのユーザUのアバターUAの進入許可数が多いほどより大きな特典である。
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUの第1スコア、ユーザUの第2スコア、またはユーザUの第3スコアなどに基づいて、ユーザUに特典を付与するか否かを決定することができる。
ユーザUの第1スコアは、例えば、フリマサイトでの出品者Eの商品の購入総額、フリマサイトでの出品者Eの商品の購入数、フリマサイトで出品者Eの商品を閲覧した数、およびフリマサイトで出品されている商品の相談を出品者Eに対して行った数のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
ユーザUの第2スコアは、例えば、3次元仮想空間での出品者Eの商品の購入総額、3次元仮想空間での出品者Eの商品の購入数、3次元仮想空間で出品者Eの商品を閲覧した数、3次元仮想空間で出品されている商品の相談を出品者Eに対して行った数、および3次元仮想空間での販売エリアSAまたは販売エリアSAを含む特定エリアでの総滞在時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
ユーザUの第3スコアは、ユーザUの第1スコアとユーザUの第2スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。なお、ユーザUの第1スコア、ユーザUの第2スコア、またはユーザUの第3スコアに用いられる情報は、単位期間当たりの情報であるが、期間を区切らない情報であってもよい。
情報処理装置1は、第1スコアが第7閾値以上であるユーザUを第1ユーザとし、第2スコアが第8閾値以上であるユーザUを第2ユーザとし、第3スコアが第9閾値以上であるユーザUを第1ユーザとすることもできる。
また、情報処理装置1は、第1スコアが大きい第1ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第2スコアが大きい第2ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第3スコアが大きい第3ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS51で決定した特典を付与または利用可能にした3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS52)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS52で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS53)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、出品者EおよびユーザUのうちの少なくとも一方に特典が付与または利用可能な状態になり、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図6に示す例では、特典付与により販売エリアSAが拡張された3次元仮想空間の画像が端末装置3に表示されており、これにより、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
〔1.6.第6の商品取引の促進方法〕
図7は、実施形態に係る情報処理装置1による第6の商品取引の促進方法の一例を示す図であり、以下において、図7を参照して、情報処理装置1による第6の商品取引の促進方法を説明する。
図7に示すように、ユーザUは、端末装置3を操作することで、仕様情報を情報処理装置1に送信する処理を端末装置3に実行させる(ステップS60)。仕様情報は、3次元仮想空間においてオーダーメイドの商品(以下、オーダーメイド品と記載する場合がある)の販売を行う出品者Eに対するユーザUからの商品仕様に関する情報である。
オーダーメイドの商品は、例えば、仕様項目毎に予め定められた複数種類の選択肢からユーザUが所望の要素などを選択して作製されるカスタムメイド品と、仕様項目毎にユーザUによって任意に選択された要素を選択して作製されるフルオーダー品があるが、かかる例に限定されない。
また、オーダーメイド品は、例えば、服、バッグ、財布、靴、帽子、アクセサリー(イヤリング、ネックレス、指輪など)、絵画、食器、ケーキ、花束、フィギュア、絵本などであるが、これらの例に限定されない。
情報処理装置1は、端末装置3から送信される仕様情報を受け付ける(ステップS61)。情報処理装置1は、例えば、商品の仕様項目毎の情報である仕様項目情報を含む仕様情報を受け付ける。
情報処理装置1は、例えば、仕様項目毎にユーザUへの問い合わせとユーザUからの回答の受け付けとを交互に行うことによって、商品の仕様項目毎の仕様項目情報を含む仕様情報を受け付ける。なお、情報処理装置1は、商品の仕様項目毎の仕様項目情報を含む仕様情報を一度に受け付けることもでき、また、一部の仕様項目情報を含まない仕様情報を受け付けたり、仕様項目に従わないユーザUの要望を示す情報を含む仕様情報を受け付けたりすることもできる。
仕様項目は、オーダーメイド品が服である場合、各部のデザイン、各部の表地、各部の裏地、およびサイズなどであり、オーダーメイド品がバッグである場合、各部のデザイン、各部の素材、およびサイズなどである。また、仕様項目は、オーダーメイド品が絵画である場合、絵画のジャンル、画派、技法、タッチ、およびサイズなどである。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUとのチャット形式の会話または音声による会話などによって仕様項目毎の仕様項目情報を受け付けることができる。かかる会話は、例えば、仕様項目毎にユーザUへの問い合わせとユーザUからの回答の受け付けとを交互に行うことによって行われるが、かかる例に限定されない。例えば、情報処理装置1は、一部または全部の問い合わせを省略して、ユーザUによる仕様項目毎の仕様の要求を一部または全部をまとめて受け付けることもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUからの回答や要求などのメッセージに対する自然言語処理などによって、仕様項目毎の仕様項目情報を受け付けるが、かかる例に限定されない。例えば、情報処理装置1は、仕様項目毎の複数の選択肢をユーザUにアバターEAを介して提示し、ユーザUが選択した仕様項目毎の選択肢を仕様項目毎の仕様項目情報として受け付けることもできる。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS61で受け付けた仕様項目情報を含む仕様情報に基づいて、3次元仮想空間における仕様情報に対応する完成イメージを判定する(ステップS62)。仕様情報に対応する完成イメージは、仕様情報に基づいてオーダーメイド品を作製した場合のオーダーメイド品の完成予想を示し、例えば、3次元の仮想オブジェクトによって具現化されるが、2次元の仮想オブジェクト(例えば、2次元画像)によって具現化されてもよい。
例えば、情報処理装置1は、オーダーメイドの商品毎に予め定められた複種種類の完成イメージを示す情報を含むイメージ情報を有している。完成イメージを示す情報は、例えば、3次元の仮想オブジェクトまたは2次元の仮想オブジェクトである。情報処理装置1は、ステップS61で受け付けた仕様情報に基づいて、イメージ情報で示される予め定められた複種類の完成イメージの中から仕様情報に対応する完成イメージを判定する。
イメージ情報には、例えば、仕様項目毎の選択肢の組み合わせが異なる完成イメージを示す情報が含まれている。例えば、オーダーメイド品の商品が、3つの仕様項目があり、各仕様項目に3つの選択肢がある商品であるとする。かかる商品では、完成イメージを示す情報の種類は、9(=3×3)種類である。
情報処理装置1は、ユーザUが選択した仕様項目毎の選択肢の組み合わせに対応する完成イメージを示す情報をイメージ情報から抽出し、抽出した完成イメージを示す情報で示される完成イメージを、仕様情報に対応する完成イメージとして判定する。
また、情報処理装置1は、ユーザUの属性毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUの属性に基づいて、かかるユーザUの属性のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、情報処理装置1は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
また、情報処理装置1は、アバターUAの姿の種別毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUのアバターUAの姿の種別に基づいて、かかるアバターUAの姿の種別のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、情報処理装置1は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
情報処理装置1は、アバターUAの情報を入力とし、アバターUAの姿の種別毎のスコアを示す種別スコアを出力とする種別判定モデルを用いて、アバターUAの姿の種別を判定することができる。種別判定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
また、情報処理装置1は、ユーザUの嗜好の種別毎互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUの嗜好の種別に基づいて、かかるユーザUの嗜好の種別のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、情報処理装置1は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
情報処理装置1は、例えば、取引履歴情報に含まれるフリマサイトでのユーザUの取引履歴の情報に基づいて、ユーザUの上述した嗜好の種別を判定することもできる。ユーザUの取引履歴の情報には、フリマサイトでユーザUが取引(購入)した各商品の情報が含まれている。商品の情報には、例えば、商品名を示す情報、商品カテゴリを示す情報、商品の取引価格を示す情報などの情報が含まれる。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUが取引(購入)した商品に対応する種別を嗜好の種別として判定する。また、情報処理装置1は、例えば、ユーザUが取引(購入)した商品または商品のカテゴリを入力とし、ユーザUの嗜好の種別毎の嗜好スコアを出力とする判定モデルを用いて、ユーザUの上述した嗜好の種別を判定することもできる。判定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
情報処理装置1は、例えば、ユーザUが取引(購入)した商品または商品のカテゴリを判定モデルに入力し、判定モデルから出力される嗜好の種別毎の嗜好スコアが最も高い種別の嗜好を、ユーザUの嗜好の種別として判定する。
情報処理装置1は、ユーザUの属性およびアバターUAの姿の種別の組み合わせ毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、かかる複数種類のイメージ情報に基づいて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。
また、情報処理装置1は、ユーザUの属性を示す情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第1推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第1推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
また、情報処理装置1は、アバターUAの姿の種別を示す情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第2推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第2推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
また、情報処理装置1は、フリマサイトでのユーザUの取引履歴の情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第3推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第3推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
また、情報処理装置1は、ユーザUの属性を示す情報、アバターUAの姿の種別を示す情報、およびフリマサイトでのユーザUの取引履歴の情報のうちの2以上とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第4推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第4推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
なお、情報処理装置1による完成イメージの判定方法は上述した例に限定されず、情報処理装置1は、種々の判定方法によって完成イメージを判定することができる。例えば、情報処理装置1は、ステップS61で受け付けた仕様情報に一致または最も類似する過去の使用情報に対応する完成イメージを、ステップS61で受け付けた仕様情報に対応する完成イメージとして判定する。
過去の仕様情報は、情報処理装置1が過去に受け付けた仕様情報である。また、ステップS61で受け付けた仕様情報と過去の仕様情報との類似度である仕様類似度は、ステップS61で受け付けた仕様情報と過去の仕様情報との間で仕様項目毎の要素が一致する割合である一致割合で示されるが、仕様項目毎の要素間の類似度に応じた値を一致割合に加算した値で示されてもよい。仕様項目毎の要素間の類似度は、例えば、仕様項目が色の場合、色の類似度であり、仕様項目がサイズである場合、サイズの類似度である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS62で判定した完成イメージを示す情報を3次元仮想空間に配置する(ステップS63)。完成イメージを示す情報は、上述したように、例えば、3次元の仮想オブジェクトまたは2次元の仮想オブジェクトであり、情報処理装置1は、完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトを3次元仮想空間に配置する。
ステップS63において、情報処理装置1は、ユーザUのアバターUAのスケールに応じた大きさで完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトを3次元仮想空間に配置する。これにより、完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトが、アバターUAと同じスケールで3次元仮想空間に配置される。
また、情報処理装置1は、オーダーメイド品がユーザUに装着または所持されるアイテムである場合、ユーザUのアバターUAに完成イメージを示す情報を装着または所持させた状態で3次元仮想空間に配置する。
情報処理装置1は、内部の記憶部または外部装置からユーザ情報に含まれる体型情報を取得する。体型情報には、ユーザUの体型を示す情報が含まれている。情報処理装置1は、取得した体型情報で示されるユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAを生成する。ユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAの生成には、ユーザUの既存のアバターUAの体型をユーザUの体型に合わせた体型への変更が含まれる。
情報処理装置1は、ユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAに完成イメージを示す情報を装着または所持させた状態で3次元仮想空間に配置する。なお、完成イメージを示す情報としてユーザUに装着または所持されるアイテムは、例えば、服、靴、鞄、帽子、バッグ、アクセサリーなどである。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS63で完成イメージを示す情報を配置した3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS64)。3次元仮想空間情報は、ユーザUのアバターUAを3次元仮想空間に配置し、ユーザUのアバターUAの目を視点位置としアバターUAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。
つづいて、情報処理装置1は、ステップS64で生成した3次元仮想空間情報を端末装置3に送信する(ステップS65)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される3次元仮想空間情報を受信した場合、かかる3次元仮想空間情報を端末装置3の表示領域に表示する。これにより、ユーザUは、仕様情報に対応する完成イメージを示す情報を確認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
図7に示す例では、ユーザUは、アバターUAを介して、出品者Eとのチャット形式の会話として、「黒いダレスバッグ」、「把手は円筒型で茶色」などといった要求を示すメッセージを含む仕様情報を情報処理装置1に送信している。情報処理装置1は、かかる仕様情報に基づいて、仕様情報に対応する完成イメージを判定する。
また、図7に示す例では、情報処理装置1によって判定された完成イメージを示す情報が配置された3次元仮想空間の画像が端末装置3に表示されており、これにより、ユーザUは、仕様情報に対応する完成イメージの画像を視認することができ、情報処理装置1は、商品の取引を促進することができる。
なお、上述した例では、情報処理装置1が3次元仮想空間情報を生成して端末装置2,3に表示させるが、3次元仮想空間情報は、端末装置2,3主体の処理により表示されてもよい。例えば、情報処理装置1は、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置2,3から入力された情報に基づき、複数の情報を端末装置2,3に提供し、端末装置2,3が情報処理装置1から提供された複数の情報に基づいて3次元仮想空間情報を生成して表示させるものであってもよい。
以下、このような処理を行う情報処理装置1、端末装置2、および端末装置3を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
〔2.情報処理システムの構成〕
図8は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図8に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2と、複数の端末装置3とを含む。複数の端末装置2の各々は、互いに異なる出品者Eによって用いられる。複数の端末装置3の各々は、互いに異なるユーザUによって用いられる。
情報処理装置1、各端末装置2、および各端末装置3は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図8に示す情報処理システム100には、情報処理装置1が複数含まれてもよい。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
情報処理装置1は、各種の情報を提供する。情報処理装置1は、電子商取引サイトでの取引サービス、および3次元仮想空間での商品販売を仲介または支援するサービスなどのオンラインサービスを提供する。電子商取引サイトでの取引サービスは、フリーマーケット形式の電子商取引サービスであるが、電子商店街(ECモール)による電子商取引サービスなどを含んでいてもよい。
各端末装置2,3は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。なお、各端末装置2,3は、上記例に限定されなくともよく、例えば、スマートウォッチまたはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などであってもよい。
また、各端末装置2,3は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
〔3.端末装置2〕
図9は、実施形態に係る端末装置2,3の構成の一例を示す図である。図9に示すように、実施形態に係る端末装置2,3は、通信部10と、表示部11と、操作部12と、センサ群13と、記憶部14と、処理部15とを備える。
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置1との間で情報の送受信を行う。
〔3.2.表示部11〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
〔3.3.操作部12〕
操作部12は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。操作部12は、表示部11がタッチパネル対応ディスプレイである場合、タッチパネルを含む。
〔3.4.センサ群13〕
センサ群13は、例えば、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、照度センサ、およびイメージセンサなどを含む。測位センサは、端末装置2の位置を検出するセンサである。加速度センサは、端末装置2の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置2の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。地磁気センサは、地磁気を検出するセンサである。照度センサは、端末装置2の周囲の明暗を示す照度を検出するセンサであり、イメージセンサは、端末装置2の周囲を撮像するセンサである。
〔3.5.記憶部14〕
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
記憶部14には、例えば、情報処理装置1から送信されネットワークNおよび通信部10を介して処理部15によって取得された情報およびセンサ群13によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
〔3.6.処理部15〕
処理部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置(例えば、記憶部14など)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
例えば、端末装置2には、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている出品者用ECフリマアプリや出品者用メタバースフリマアプリがインストールされており、端末装置2の処理部15は、出品者用ECフリマアプリや出品者用メタバースフリマアプリなどを実行する。
また、端末装置3は、例えば、端末装置3内部の記憶装置に記憶されているユーザ用ECフリマアプリや出品者用メタバースフリマアプリがインストールされており、端末装置3の処理部15は、ユーザ用ECフリマアプリやユーザ用メタバースフリマアプリなどを実行する。
処理部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。処理部15は、情報取得部16と、表示処理部17と、情報出力部18とを備える。
〔3.6.1.情報取得部16〕
情報取得部16は、情報処理装置1から送信されネットワークNを介して通信部10で受信される種々の情報を取得する。情報処理装置1から送信される情報は、例えば、3次元仮想空間情報、フリマサイト情報、および会話情報などである。
〔3.6.2.表示処理部17〕
表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。例えば、表示処理部17は、情報取得部16によって取得された3次元仮想空間情報、フリマサイト情報、および会話情報などを表示部11に表示させる。
〔3.6.3.情報出力部18〕
情報出力部18は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報を情報処理装置1へ通信部10を介して送信する。また、情報出力部18は、センサ群13によって検出された情報である検出情報を情報処理装置1へ通信部10を介して送信する。
〔4.情報処理装置1の構成〕
図10は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図10に示すように、情報処理装置1は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを有する。
〔4.1.通信部20〕
通信部20は、例えば、NICなどによって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、端末装置2,3との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
〔4.2.記憶部21〕
記憶部21は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部21は、ユーザ情報記憶部30と、出品者情報記憶部31と、出品情報記憶部32と、取引履歴情報記憶部33と、空間情報記憶部34とを有する。
〔4.2.1.ユーザ情報記憶部30〕
ユーザ情報記憶部30は、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。図11は、実施形態に係るユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図11に示す例では、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID」、「属性情報」、「フリマサイト行動履歴」、「仮想空間行動履歴」、「アバター情報」、および「ウェブ行動履歴」といった項目の情報をユーザU毎に含む。
「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子である。「属性情報」は、ユーザIDに対応付けられたユーザUの属性に関する属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといったユーザUの興味関心対象となり得る項目である。
「フリマサイト行動履歴」は、ユーザIDに対応付けられたユーザUのフリマサイトでの行動履歴の情報であり、上述した第1行動履歴情報である。かかるフリマサイト行動履歴は、フリマサイトでユーザUが取引(購入)した商品の情報、フリマサイトでユーザUが出品者Eに相談(例えば、商品説明依頼や値下げ交渉など)をした商品の情報や相談内容を示す情報、フリマサイトでユーザUが閲覧した商品の情報、フリマサイトで検索した商品の情報などを含む。
「仮想空間行動履歴」は、ユーザIDに対応付けられたユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報であり、上述した第2行動履歴情報である。仮想空間行動履歴は、例えば、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて取引(購入)した商品の情報、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて相談をした商品の情報、3次元仮想空間でユーザUがアバターUAを用いて閲覧した商品の情報、および3次元仮想空間でアバターUAの行動履歴の情報などを含む。
3次元仮想空間でのアバターUAの行動履歴の情報は、3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAの位置を示す情報、3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAから販売エリアSAまでの距離である第1距離を示す情報、3次元仮想空間での各時点における販売エリアSAに出品された商品からアバターUAまでの距離である第2距離を示す情報を含む。
また、3次元仮想空間でのアバターUAの行動履歴の情報は、3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAの移動距離、3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAの移動経路、および3次元仮想空間での各時点におけるアバターUAの特定エリア通過回数を含む。
上述したアバターUAの第1距離、第2距離、移動距離、移動経路、および特定エリア通過回数などといったアバターUAの位置に基づく情報は、例えば、処理部22が算出部として算出し、処理部22によって記憶部21に記憶されるが、外部装置から処理部22が取得し、処理部22によって記憶部21に記憶されてもよい。
「アバター情報」は、ユーザIDに対応するユーザUのアバターUAの情報である。アバターUAの情報は、アバターUAの姿の情報を含み、アバターUAの姿の情報には、例えば、アバターUAの顔の形、髪型、頭部の形、体型、衣服、靴、帽子などといったアバターUAに関する種々の情報が含まれる。
「ウェブ行動履歴」は、ユーザIDに対応するユーザUのウェブサイトでの行動履歴の情報であり、上述した第3行動履歴情報である。かかるウェブ行動履歴には、ウェブサイトの検索履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、広告コンテンツの選択履歴などの種々の行動履歴が含まれる。
また、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルには、例えば、上述した情報に加えて、ユーザUの体型を示す情報である体型情報、ユーザUの家族のユーザIDや友人のユーザIDなどの情報が含まれる。体型情報は、例えば、ユーザUの身長、体重、胸囲、腹囲、ウェスト、ヒップなどの情報を含む。なお、体型情報は、3次元計測によって得られたユーザUの体型を示す3次元情報であってもよい。
〔4.2.2.出品者情報記憶部31〕
出品者情報記憶部31は、出品者Eに関する各種の情報を記憶する。図12は、実施形態に係る出品者情報記憶部31に記憶される出品者情報テーブルの一例を示す図である。
図12に示す例では、出品者情報記憶部31に記憶される出品者情報テーブルは、「出品者ID」、「属性情報」、「フリマサイト出品履歴」、「仮想空間出品履歴」、および「アバター情報」といった項目の情報を出品者E毎に含む。
「出品者ID」は、出品者Eを識別する識別子である。「属性情報」は、出品者IDに対応付けられた出品者Eの属性に関する属性情報である。出品者Eの属性は、例えば、ユーザUの属性と同様に、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。
「フリマサイト出品履歴」は、出品者IDに対応付けられた出品者Eのフリマサイトでの商品の出品履歴を示す情報であり、上述した第1出品履歴情報の一例である。かかるフリマサイト出品履歴は、例えば、フリマサイトで出品中の商品の情報、フリマサイトで取引済みの商品の情報、フリマサイトでの出品期間が経過した商品の情報、上述した第1会話情報、上述した第1評価情報、および上述した第1出品情報などを含む。なお、第1出品情報は、例えば、フリマサイト出品履歴に含まれる情報などに基づいて、処理部22によって算出された情報などを含む。
「仮想空間出品履歴」は、出品者IDに対応付けられた出品者Eの3次元仮想空間での商品の出品履歴を示す情報であり、上述した第2出品履歴情報の一例である。かかる仮想空間出品履歴は、例えば、3次元仮想空間で出品中の商品の情報、3次元仮想空間で取引済みの商品の情報、3次元仮想空間での出品期間が経過した商品の情報、上述した第2会話情報、および上述した第2出品情報などを含む。なお、第2出品情報は、例えば、仮想空間出品履歴に含まれる情報や空間情報などに基づいて、処理部22によって算出された情報などを含む。
また、「仮想空間出品履歴」は、3次元仮想空間における出品者EのアバターEAの行動履歴の情報を含む。アバターEAの行動履歴は、例えば、3次元仮想空間での各時点におけるアバターEAの位置、アバターEAが3次元仮想空間に配置されたタイミングである配置タイミング、3次元仮想空間での各時点におけるアバターEAの移動距離、3次元仮想空間での各時点におけるアバターEAの滞在時間などを含む。
上述したアバターEAの配置タイミング、移動距離、および滞在時間などといったアバターEAの位置に基づく情報は、例えば、処理部22が算出部として算出し、処理部22によって記憶部21に記憶されるが、外部装置から処理部22が取得し、処理部22によって記憶部21に記憶されてもよい。
「アバター情報」は、出品者IDに対応付けられた出品者EのアバターEAの情報である。アバターEAの情報は、アバターEAの姿の情報を含み、アバターEAの姿の情報には、例えば、アバターEAの顔の形、髪型、頭部の形、体型、衣服、靴、帽子などといったアバターEAに関する種々の情報が含まれる。
〔4.2.3.出品情報記憶部32〕
出品情報記憶部32は、出品者Eによって出品された商品に関する各種の情報を記憶する。図13は、実施形態に係る出品情報記憶部32に記憶される出品情報テーブルの一例を示す図である。
図13に示す例では、出品情報記憶部32に記憶される出品情報テーブルは、「出品ID」、「出品者ID」、「商品情報」、「閲覧履歴情報」、および「相談履歴情報」といった項目の情報を出品された商品毎に含む。
「出品ID」は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかに出品された商品であるかを識別する識別子である。「出品者ID」は、出品IDに対応する商品を出品した出品者Eの出品者IDである。
「商品情報」は、出品IDに対応する商品の情報である。かかる商品情報は、例えば、商品名を示す情報、商品のカテゴリ(商品カテゴリ)を示す情報、商品の取引価格を示す情報、商品の説明文を示す情報、商品の出品期間を示す情報が含まれる。
「閲覧履歴情報」は、出品IDに対応する商品の閲覧履歴の情報である。かかる閲覧履歴情報は、出品IDに対応する商品がユーザUによって閲覧された日時や期間を示す情報、および出品IDに対応する商品を閲覧したユーザUのユーザIDなどの情報を含む。
「相談履歴情報」は、出品IDに対応する商品の相談履歴の情報である。かかる相談履履歴情報は、出品IDに対応する商品についてユーザUが出品者Eに相談した日時、期間、および相談内容を示す情報、および出品IDに対応する商品について出品者Eに相談したユーザUのユーザIDなどの情報を含む。
図13には示されていないが、出品情報テーブルには、出品状態を示す出品フラグなどの情報も含む。かかる出品フラグは、例えば、「0」である場合に出品中であることを示し、「1」である場合に取引(売買)済みであることを示し、「2」である場合に、取引されずに出品期間が経過して出品が終了したことを示す。
〔4.2.4.取引履歴情報記憶部33〕
取引履歴情報記憶部33は、出品者Eによって出品された商品の取引に関する各種の情報を記憶する。図14は、実施形態に係る取引履歴情報記憶部33に記憶される取引履歴情報テーブルの一例を示す図である。
図14に示す例では、取引履歴情報記憶部33に記憶される取引履歴情報テーブルは、「取引ID」、「出品ID」、「取引日時」、「購入者ID」、および「取引価格」といった項目の情報を取引毎に含む。
「取引ID」は、出品者Eによって出品された商品の取引を識別する識別子である。「出品ID」は、取引IDに対応する取引の対象となった商品の出品IDである。「取引日時」は、取引IDに対応する取引の対象となった商品が取引された日時を示す情報である。
「購入者ID」は、取引IDに対応する取引の対象となった商品を購入したユーザUのユーザIDである。「取引価格」は、取引IDに対応する取引の対象となった商品の取引価格(売買価格)を示す情報である。なお、取引履歴情報テーブルは、出品IDに代えて、取引IDに対応する取引の対象となった商品の情報を含んでいてもよく、購入者IDに代えて、取引IDに対応する取引の対象となった商品を購入したユーザUの情報を含んでいてもよい。
〔4.2.5.空間情報記憶部34〕
空間情報記憶部34は、3次元仮想空間に配置される各種の仮想オブジェクトの情報を含む空間情報を記憶する。
3次元仮想空間に配置される各種の仮想オブジェクトは、例えば、店舗、病院、マンション、ビル、家、倉庫、学校、体育館、工場などの建築物の仮想オブジェクト、道路、橋、トンネルなどの構造物の仮想オブジェクト、公園や遊園地などの仮想オブジェクトなどである。
また、3次元仮想空間に配置される仮想オブジェクトは、ユーザUのアバターUA、出品者EのアバターEA、仮想シートオブジェクト、仮想テントオブジェクト、出品される商品に対応する仮想商品オブジェクトなどの種々の仮想オブジェクトなどを含む。
空間情報には、各種の仮想オブジェクトの情報に加えて、例えば、販売エリアSAの情報(例えば、位置やサイズの情報など)、販売エリアSAを含む特定エリアの情報(例えば、位置やサイズの情報など)、販売エリアSAでの出品数の上限値を示す情報、特定のイベントの情報(例えば、イベントの開催期間や開催場所の情報など)、販売エリアSAの強調表示の情報などが含まれる。
さらに、空間情報には、例えば、特定の販売エリアSAの情報(例えば、位置やサイズの情報など)、特定の販売エリアSAを含む特定エリアの情報(例えば、位置やサイズの情報など)、販売エリアSAの利用時間の上限値を示す情報、ユーザUのアバターUAの移動速度の上限値を示す情報、アバターUAの滞在期間の上限値を示す情報などの種々の情報が含まれる。
〔4.3.処理部22〕
処理部22は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置(例えば、記憶部21)に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部22は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
図10に示すように、処理部22は、受付部40と、取得部41と、選択部42と、判定部43と、決定部44と、特定部45と、許可部46と、生成部47と、配置部48と、提供部49と、付与部50とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部22の内部構成は、図10に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
〔4.3.1.受付部40〕
受付部40は、外部の情報処理装置から種々の要求や情報を受け付ける。例えば、受付部40は、端末装置2,3から送信される各種の要求を受け付ける。
例えば、受付部40は、端末装置2から送信される出品要求を受け付ける。かかる出品要求には、例えば、出品者IDまたは出品者IDに対応する情報が含まれる。受付部40は、出品要求に含まれる情報に基づいて、出品要求に対応する出品者Eを特定する。
また、受付部40は、端末装置3から送信される参加要求を受け付ける。参加要求は、ユーザUが3次元仮想空間に参加するための要求であり、参加要求には、例えば、ユーザUを特定するための情報が含まれる。受付部40は、参加要求に含まれる情報に基づいて、参加要求に対応するユーザUを特定する。
また、受付部40は、端末装置2から送信される出品情報を受け付ける。出品情報は、例えば、3次元仮想空間での出品対象となる商品の情報などが含まれる。なお、出品情報は、上述した出品要求に含まれてもよい。受付部40は、受け付けた出品情報を記憶部21に記憶させる。
また、受付部40は、端末装置2から送信される肯定応答情報や否定応答情報を受け付ける。肯定応答情報は、出品確認クエリに対する肯定的な応答を示す情報であり、否定応答情報は、出品確認クエリに対する否定的な応答を示す情報である。
また、受付部40は、端末装置2,3から送信される操作情報を受け付ける。操作情報は、例えば、アバターAを操作するためのアバター操作情報、アバターAを介した会話を行うための会話操作情報、フリマサイトや3次元仮想空間での商品の出品を行うための出品操作情報、フリマサイトや3次元仮想空間での商品の購入を行うための購入操作情報などである。
また、受付部40は、端末装置3から送信される仕様情報を受け付ける。仕様情報は、であり、出品者Eに対するユーザUからの商品仕様に関する情報である。受付部40は、例えば、商品の仕様項目毎の情報である仕様項目情報を含む仕様情報を受け付ける。また、受付部40は、仕様項目に従わないユーザUの要望を示す情報を含む仕様情報を受け付けたりすることもできる。
また、受付部40は、端末装置3から送信される検索クエリを受け付ける。検索クエリは、フリマサイトで出品されている商品を検索するためのクエリであり、検索キーワードなどの情報が含まれる。
また、受付部40は、端末装置3から送信される指定情報を受け付ける。指定情報は、ユーザUによって指定される人気対応情報の種別を示す情報などが含まれる。受付部40は、端末装置3から送信される特典付与要求を受け付ける。特典付与要求は、付与部50によって付与が決定された特典の付与を求める要求であり、付与部50によって付与が決定された特典を示す情報を含む。
〔4.3.2.取得部41〕
取得部41は、外部の情報処理装置や端末装置2,3などから種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部21に記憶させる。これにより、上述したユーザ情報記憶部30、出品者情報記憶部31、出品情報記憶部32、取引履歴情報記憶部33、空間情報記憶部34などに記憶される情報が更新される。
例えば、取得部41は、外部の情報処理装置または端末装置3などからユーザUの情報であるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をユーザ情報記憶部30のユーザ情報テーブルに追加する。
また、取得部41は、例えば、外部の情報処理装置または端末装置2などから出品者Eの情報である出品者情報を取得し、取得した出品者情報を出品者情報記憶部31の出品者情報テーブルに追加する。また、取得部41は、例えば、端末装置2などから出品情報を取得し、取得した出品情報を出品情報記憶部32の出品情報テーブルに追加する。
また、取得部41は、記憶部21から各種の情報を取得する。例えば、取得部41は、ユーザUの情報であるユーザ情報をユーザ情報記憶部30などから取得する。取得部41によって取得されるユーザ情報は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。
また、取得部41は、出品者Eの情報である出品者情報を出品者情報記憶部31などから取得する。取得部41によって取得される出品者情報は、例えば、出品者Eに関する情報であり、例えば、出品者Eの属性を示す情報、第1出品履歴情報、および第2出品履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を含む。
また、取得部41は、出品された商品の情報である出品情報を出品情報記憶部32などから取得する。また、取得部41は、取引履歴情報を取引履歴情報記憶部33などから取得する。なお、取引履歴情報は、取引履歴情報記憶部33以外に記憶される情報を含んでいてもよい。また、取得部41は、3次元仮想空間の情報である空間情報を空間情報記憶部34などから取得する。
〔4.3.3.選択部42〕
選択部42は、取得部41によって取得されたユーザUの情報であるユーザ情報に基づいて、3次元仮想空間において商品販売を行う複数の出品者Eの中から2以上の出品者Eの各々を対象出品者としてユーザU毎に選択する。
選択部42は、例えば、ユーザ情報に基づいて、ユーザUが興味を有する商品を出品している出品者E、ユーザUが購入する可能性がある商品を出品している出品者Eなどを対象出品者として選択する。ユーザUが興味を有する商品は、ユーザUが興味を有する商品カテゴリの商品を含み、ユーザUが購入する可能性がある商品は、ユーザUが購入する可能性がある商品カテゴリの商品を含む。
選択部42は、例えば、ユーザUの属性の情報に基づいて、1以上の対象出品者を選択する。例えば、選択部42は、ユーザUのサイコグラフィック属性を示す情報で示されるユーザUの興味関心対象の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択する。
また、選択部42は、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリを判定することもできる。
例えば、選択部42は、興味関心モデルを用いて、出品者Eが出品している商品にユーザUがどの程度興味関心を有するかを示す興味関心スコアを判定する。
興味関心モデルは、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報を入力とし、商品毎または商品カテゴリ毎の興味関心スコアを出力するモデルであり、機械学習によって生成される学習モデルである。
興味関心モデルは、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報と出品者Eが出品している商品の情報または商品カテゴリの情報とを入力とし、興味関心スコアを出力するモデルであってもよい。
選択部42は、興味関心モデルを用いる場合、例えば、興味関心モデルから出力される興味関心スコアが閾値以上である商品または商品カテゴリをユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリであると判定する。
また、選択部42は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、購入の可能性を示す購入予測スコアを商品毎または商品カテゴリ毎に判定する。例えば、選択部42は、購入予測モデルを用いて、商品の購入の可能性を示す購入予測スコアを商品毎または商品カテゴリ毎に判定する。
購入予測モデルは、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報を入力とし、商品毎または商品カテゴリ毎の購入予測スコアを出力するモデルであり、機械学習によって生成される学習モデルである。
購入予測モデルは、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報と出品者Eが出品している商品の情報とを入力とし、購入予測スコアを出力するモデルであってもよい。
選択部42は、購入予測モデルを用いる場合、例えば、購入予測モデルから出力される購入予測スコアが閾値以上である商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。また、選択部42は、例えば、購入予測モデルから出力される購入予測スコアが閾値以上である商品カテゴリの商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。
このように、選択部42は、ユーザUの属性を示す情報、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報、ユーザUのフリマサイトでの行動履歴などに基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品やユーザUが購入する可能性がある商品を判定することができる。
アバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報には、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度や移動経路なども含まれる。選択部42は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度および移動経路のうちの少なくとも1つを興味関心モデルや購入予測モデルに入力し、興味関心モデルや購入予測モデルから出力されるスコアに基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品やユーザUが購入する可能性がある商品を判定することができる。
興味関心モデルは、例えば、ユーザUのユーザ情報と、ユーザUが興味関心を有するか否かを示す商品毎の情報またはユーザUが興味関心を有するか否かを示す商品カテゴリ毎の情報とを含む学習用データを用いて処理部22による機械学習によって生成される。商品毎の情報または商品カテゴリ毎の情報は、ラベルとして用いられる。
また、購入予測モデルは、例えば、ユーザUのユーザ情報と、ユーザUによって購入されたか否かを示す商品毎の情報またはユーザUによって購入されたか否かを示す商品カテゴリ毎の情報とを含む学習用データを用いて処理部22による機械学習によって生成される。商品毎の情報または商品カテゴリ毎の情報は、ラベルとして用いられる。
例えば、興味関心モデルおよび購入予測モデルの各々は、ディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)を利用した深層学習(Deep Learning)によって生成される学習モデルまたはGBDT(Gradient Boosting Decision Tree)によって生成される学習モデルなどであるが、かかる例に限定されず、その他の機械学習方法で生成される学習モデルであってもよい。
例えば、興味関心モデルおよび購入予測モデルの各々は、線形回帰、重回帰、またはロジスティック回帰といった回帰手法やサポートベクタマシンなどの学習アルゴリズムなどのように他の学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
また、選択部42は、例えば、3次元仮想空間において、ユーザUがアバターUAを介して、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択することもできる。
また、選択部42は、例えば、フリマサイトで、ユーザUが、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、検索した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを対象出品者として選択することもできる。
また、選択部42は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度と対象出品者とする出品者Eの属性とを関連付けた情報である関連情報を有し、かかる関連情報に基づいて、対象出品者を選択することもできる。例えば、選択部42は、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度に関連付けられた属性を有する出品者Eを出品対象物として選択する。
また、選択部42は、アバターUAの3次元仮想空間での移動経路と対象出品者とする出品者Eの属性とを関連付けた情報である関連情報を有し、かかる関連情報に基づいて、対象出品者を選択することもできる。例えば、選択部42は、アバターUAの3次元仮想空間での移動経路に関連付けられた属性を有する出品者Eを出品対象物として選択する。
なお、上述した関連情報では、出品者Eの属性との関係が示されるが、関連情報は、出品者Eの属性に代えてまたは加えて出品者Eが出品している商品または商品カテゴリとの関係を示す情報であってもよい。
また、選択部42は、ユーザUの属性と一致または類似する属性を有する出品者Eを対象出品者として選択することもできる。ユーザUの属性と類似するとは、例えば、内容が一致する属性項目の数が閾値以上であること、または内容が一致する属性項目の割合が閾値以上であることなどであるが、かかる例に限定されない。
また、選択部42は、ユーザU毎に2以上の対象出品者を選択することに代えてまたは加えて、2以上のユーザU毎に2以上の対象出品者を選択することもできる。2以上のユーザUは、例えば、家族や友人などのようにユーザUによって情報処理装置1に予め設定されるが、かかる例に限定されず、例えば、3次元仮想空間で行動を共にしていると判定部43によって判定される2以上のユーザUであってもよい。
選択部42は、2以上のユーザU毎に2以上の対象出品者を選択する場合、2以上のユーザUのユーザ情報に基づいて、2以上の対象出品者を2以上のユーザU毎に選択する。選択部42は、1つのユーザスコアに代えて、2以上のユーザスコアの合計値を用いて、上述した方法と同様の方法で、2以上の対象出品者を2以上のユーザU毎に選択する。
また、選択部42は、3次元仮想空間において、2以上のユーザUがアバターUAを介して、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを2以上のユーザUに対応する対象出品者として選択することもできる。
また、選択部42は、例えば、フリマサイトで、2以上のユーザUが、閲覧した商品、出品者Eに相談した商品、購入した商品、検索した商品、またはこれら商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の商品を出品している出品者Eを2以上のユーザUに対応する対象出品者として選択することもできる。
また、選択部42は、上述した関連情報を用いて、2以上のユーザU毎の対象出品者を選択する場合、2以上のユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での移動速度の平均値、2以上のユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での共通の移動経路などを用いる。
〔4.3.4.判定部43〕
判定部43は、種々の判定を行う。例えば、判定部43は、各出品者Eの人気度、完成イメージ、2以上のユーザUの組などの判定を行う。
まず、判定部43による各出品者Eの人気度の判定について説明する。例えば、判定部43は、取得部41によって取得された出品者情報に基づいて、出品者Eの人気度を判定する。判定部43は、例えば、第1出品情報および第2出品情報のうちの少なくとも一方に基づいて、人気度を判定する。
第1出品情報は、例えば、フリマサイトで出品者Eが出品した商品である出品商品の販売数を示す情報、出品商品を購入したユーザUである購入者による評価の値である評価値を示す情報、出品商品を閲覧したユーザUである閲覧者の数を示す情報、および出品商品についての相談を出品者Eと行ったユーザUである相談者の数を示す情報のうち少なくとも1つの情報を含む。
また、判定部43は、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のち少なくとも1つに基づいて、人気度を判定することができる。また、判定部43は、例えば、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうちの2以上を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
第2出品情報は、3次元仮想空間で出品者Eが出品した商品である出品商品の販売数を示す情報、出品商品を購入したユーザUである購入者による評価の値である評価値を示す情報、出品商品を閲覧したユーザUである閲覧者の数を示す情報、および出品商品についての相談を出品者Eと行ったユーザUである相談者の数を示す情報のうち少なくとも1つの情報を含む。
判定部43は、3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうち少なくとも1つに基づいて、人気度を判定することができる。また、判定部43は、例えば、3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数のうちの2以上を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
また、判定部43は、フリマサイトにおける上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者の数、および3次元仮想空間における上述した販売数、評価値、閲覧者の数、および相談者を重み付け加算して得られるスコアを算出し、かかるスコアまたはかかるスコアに比例する値を人気度とすることもできる。
判定部43は、例えば、3次元仮想空間で初めて出品する出品者Eの人気度を、第1出品情報を用いて、上述した判定方法によって判定する。また、判定部43は、例えば、フリマサイトでの出品を行っていない出品者Eの人気度を、第2出品情報を用いて、上述した判定方法によって判定する。
また、判定部43は、例えば、フリマサイトと3次元仮想空間とで共に出品を行っている出品者Eの人気度を、第1出品情報と第2出品情報とを用いて、上述した判定方法によって判定する。
なお、判定部43による出品者Eの人気度の判定方法は、上述した例に限定されない。例えば、判定部43は、出品者Eが購入側のユーザであるユーザUとしても商品の取引を行う場合、上述した情報に加えて他の売却側ユーザによる評価なども用いて出品者Eの人気度を判定することもできる。
まず、判定部43による完成イメージの判定について説明する。判定部43は、受付部40によって受け付けられた商品の仕様項目毎の仕様項目情報を含む仕様情報に基づいて、3次元仮想空間における仕様情報に対応する完成イメージを判定する。
仕様情報に対応する完成イメージは、仕様情報に基づいてオーダーメイド品を作製した場合のオーダーメイド品の完成予想を示し、例えば、3次元の仮想オブジェクトによって具現化されるが、2次元の仮想オブジェクト(例えば、2次元画像)によって具現化されてもよい。
例えば、判定部43は、オーダーメイドの商品毎に予め定められた複種種類の完成イメージを示す情報を含むイメージ情報を有している。完成イメージを示す情報は、例えば、3次元の仮想オブジェクトまたは2次元の仮想オブジェクトである。判定部43は、受付部40によって受け付けられた仕様情報に基づいて、イメージ情報で示される予め定められた複種類の完成イメージの中から仕様情報に対応する完成イメージを判定する。
イメージ情報には、例えば、仕様項目毎の選択肢の組み合わせが異なる完成イメージを示す情報が含まれている。例えば、オーダーメイド品の商品が、3つの仕様項目があり、各仕様項目に3つの選択肢がある商品であるとする。かかる商品では、完成イメージを示す情報の種類は、9(=3×3)種類である。
仕様項目は、オーダーメイド品が服である場合、各部のデザイン、各部の表地、各部の裏地、およびサイズなどであり、オーダーメイド品がバッグである場合、各部のデザイン、各部の素材、およびサイズなどである。また、仕様項目は、オーダーメイド品が絵画である場合、絵画のジャンル、画派、技法、タッチ、およびサイズなどである。
判定部43は、ユーザUが選択した仕様項目毎の選択肢の組み合わせに対応する完成イメージを示す情報をイメージ情報から抽出し、抽出した完成イメージを示す情報で示される完成イメージを、仕様情報に対応する完成イメージとして判定する。
また、判定部43は、ユーザUの属性毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUの属性に基づいて、かかるユーザUの属性のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、判定部43は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
また、判定部43は、アバターUAの姿の種別毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUのアバターUAの姿の種別に基づいて、かかるアバターUAの姿の種別のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、判定部43は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
判定部43は、アバターUAの情報を入力とし、アバターUAの姿の種別毎のスコアを示す種別スコアを出力とする種別判定モデルを用いて、アバターUAの姿の種別を判定することができる。種別判定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
また、判定部43は、ユーザUの嗜好の種別毎に互いに異なる複数種類のイメージ情報を有し、仕様情報を送信した端末装置3のユーザUの嗜好の種類に基づいて、かかるユーザUの嗜好の種類のイメージ情報を複数種類のイメージ情報の中から選択することもできる。この場合、判定部43は、選択したイメージ情報を用いて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することができる。
判定部43は、例えば、取引履歴情報に含まれるフリマサイトおよび3次元仮想空間のうちの少なくとも一方でのユーザUの取引履歴の情報に基づいて、ユーザUの上述した嗜好の種別を判定することもできる。ユーザUの取引履歴の情報には、フリマサイトおよび3次元仮想空間のうちの少なくとも一方でユーザUが取引(購入)した各商品の情報が含まれている。商品の情報には、例えば、商品名を示す情報、商品カテゴリを示す情報、商品の取引価格を示す情報などの情報が含まれる。
例えば、判定部43は、ユーザUが取引(購入)した商品に対応する種別を嗜好の種別として判定する。また、判定部43は、例えば、ユーザUが取引(購入)した商品または商品のカテゴリを入力とし、ユーザUの嗜好の種別毎の嗜好スコアを出力とする判定モデルを用いて、ユーザUの上述した嗜好の種別を判定することができる。判定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
判定部43は、例えば、ユーザUが取引(購入)した商品または商品のカテゴリを判定モデルに入力し、判定モデルから出力される嗜好の種別毎の嗜好スコアが最も高い種別の嗜好を、ユーザUの嗜好の種別として判定する。
判定部43は、ユーザUの属性およびアバターUAの姿の種別の組み合わせ毎に互いに異なる複数の種類イメージ情報を有し、かかる複数の種類イメージ情報に基づいて、上述した判定方法によって、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。
また、判定部43は、ユーザUの属性を示す情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第1推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第1推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
第1推定モデルは、例えば、ユーザUの属性を示す情報と仕様情報と、完成イメージを示す情報とを含む学習用データを用いて生成される。完成イメージを示す情報は、教師データ(ラベル)として用いられる。
また、判定部43は、アバターUAの姿の種別を示す情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第2推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第2推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
第2推定モデルは、例えば、アバターUAの姿の種別を示す情報と仕様情報と、完成イメージを示す情報とを含む学習用データを用いて生成される。完成イメージを示す情報は、教師データ(ラベル)として用いられる。アバターUAの姿の種別は、例えば、幼児、子供、大人といった成長状態の種別、女性、男性といった性別、アバターUAが装着しているアイテム(例えば、服装、靴、帽子、アクセサリーなど)のジャンルなどである。
また、判定部43は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のうちの少なくとも一方でのユーザUの取引履歴の情報とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第3推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第3推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
第3推定モデルは、例えば、フリマサイトおよび3次元仮想空間のうちの少なくとも一方での取引履歴の情報と仕様情報と、完成イメージを示す情報とを含む学習用データを用いて生成される。完成イメージを示す情報は、教師データ(ラベル)として用いられる。
第3推定モデルの生成または使用に用いられる取引履歴の情報は、例えば、フリマサイトでの取引履歴の情報または3次元仮想空間での取引履歴の情報である。取引履歴の情報は、フリマサイトまたは3次元仮想空間でユーザUが購入した商品、フリマサイトまたは3次元仮想空間でユーザUが閲覧した商品、フリマサイトまたは3次元仮想空間でユーザUが相談した商品などの情報を含む。なお、取引履歴の情報は、フリマサイトまたは3次元仮想空間でのユーザUの商品の購入数、フリマサイトまたは3次元仮想空間でのユーザUの商品の閲覧数、フリマサイトまたは3次元仮想空間でのユーザUの出品者Eとの間の相談数などを重み付け加算した値であって商品または商品の種別毎のスコアであってもよい。
また、判定部43は、ユーザUの属性を示す情報、アバターUAの姿の種別を示す情報、およびフリマサイトでのユーザUの取引履歴の情報のうちの2以上とユーザUから受け付けた仕様情報とを入力とし、完成イメージを示す情報を出力する第4推定モデルを用いて、仕様情報に対応する完成イメージを判定することもできる。かかる第4推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルである。
上述した第1~第4推定モデルの各々は、例えば、機械学習によって生成されるモデルであり、ディープニューラルネットワークを利用した深層学習によって生成される学習モデルまたはGBDTによって生成される学習モデルなどであるが、かかる例に限定されず、その他の機械学習方法で生成される学習モデルであってもよい。
例えば、第1~第4推定モデルの各々は、線形回帰、重回帰、またはロジスティック回帰といった回帰手法やサポートベクタマシンなどの学習アルゴリズムなどのように他の学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
なお、判定部43による完成イメージの判定方法は上述した例に限定されず、判定部43は、種々の判定方法によって完成イメージを判定することができる。例えば、判定部43は、受付部40によって受け付けられた仕様情報に一致または最も類似する過去の使用情報に対応する完成イメージを、受付部40によって受け付けられた仕様情報に対応する完成イメージとして判定する。
過去の仕様情報は、受付部40によって過去に受け付けられ仕様情報である。また、受付部40によって受け付けられた仕様情報と過去の仕様情報との類似度である仕様類似度は、受付部40によって受け付けられた仕様情報と過去の仕様情報との間で仕様項目毎の要素が一致する割合である一致割合で示されるが、仕様項目毎の要素間の類似度に応じた値を一致割合に加算した値で示されてもよい。仕様項目毎の要素間の類似度は、例えば、仕様項目が色の場合、色の類似度であり、仕様項目がサイズである場合、サイズの類似度である。
また、判定部43は、3次元仮想空間で行動を共にしていると判定される2以上のユーザUを判定する。3次元仮想空間で行動を共にしていると判定される2以上のユーザUは、3次元仮想空間での互いの距離が予め定められた範囲である状態を予め定められた期間以上継続している2以上のユーザUであってもよい。
〔4.3.5.決定部44〕
決定部44は、種々の決定を行う。例えば、決定部44は、取得部41によって取得された情報などに基づいて、人気度に応じた情報の配置の有無、対象出品者の販売エリアSAの配置、出品可能エリア、販売可能商品、出品されている商品の価格である商品価格などを決定する。
まず、決定部44による人気度に応じた情報の配置の有無の決定方法について説明する。決定部44は、人気度に応じた情報である人気対応情報の配置を行うか否かをユーザU毎に決定する。
例えば、決定部44は、出品者Eの販売エリアSAとの位置関係が予め定められた位置関係にあるアバターUAに対応するユーザUを人気対応情報の配置を行う対象となるユーザUである対象ユーザとして決定する。
予め定められた位置関係は、例えば、アバターUAから販売エリアSAまでの距離が閾値以内である関係、またはアバターUAが販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置である関係などである。販売エリアSAの周囲の位置は、販売エリアSAに配置されている商品をユーザUがアバターUAを介して見ることができる位置、または販売エリアSAの手前の予め定められた領域の位置であるが、かかる例に限定されない。
決定部44は、例えば、取得部41によって取得されたユーザ情報、出品者情報、および空間情報などに基づいて、出品者Eの販売エリアSAとの位置関係が予め定められた位置関係にあるアバターUAに対応するユーザUを対象ユーザとして決定する。
また、決定部44は、出品者Eが出品している商品との関係が予め定められた条件を満たす属性を有するユーザUを対象ユーザとして決定することもできる。予め定められた条件は、例えば、出品者Eが出品している商品に興味関心を有するユーザUであるとする条件、または、出品者Eが出品している商品を購入する可能性が高いユーザUであるとする条件などである。
決定部44は、取得部41によって取得されたユーザ情報に基づいて、出品者Eが出品している商品に対するユーザUが興味を有するか否かを判定したり、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を判定したりすることができる。
決定部44は、例えば、ユーザUのサイコグラフィック属性を示す情報で示されるユーザUの興味関心対象の商品または商品カテゴリを、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリとして判定する。
また、決定部44は、例えば、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、ユーザUが興味関心を有する商品または商品カテゴリとして判定することもできる。
例えば、決定部44は、上述した興味関心モデルを用いて、出品者Eが出品している商品にユーザUがどの程度興味関心を有するかを示す興味関心スコアを判定する。決定部44は、例えば、興味関心モデルから出力される興味関心スコアが閾値以上である場合に、出品者Eが出品している商品にユーザUに興味関心を有すると判定する。なお、この場合、閾値は、出品者Eが出品している商品またはかかる商品カテゴリ毎に設定されてもよい。
また、決定部44は、例えば、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの1以上の情報に基づいて、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を示す購入予測スコアを判定する。
例えば、決定部44は、上述した購入予測モデルを用いて、出品者Eが出品している商品を購入する可能性を示す購入予測スコアを判定する。そして、決定部44は、例えば、購入予測スコアが閾値以上である商品または商品カテゴリの商品をユーザUが購入する可能性がある商品として判定する。なお、この場合、閾値は、出品者Eが出品している商品またはかかる商品カテゴリ毎に設定されてもよい。
次に、決定部44による対象出品者の販売エリアSAの配置の決定方法について説明する。決定部44は、選択部42によって選択された2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定する。
例えば、決定部44は、ユーザUの属性を示す情報、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報、およびユーザUのフリマサイトでの行動履歴などのうちの1以上の情報を含むユーザの情報に基づいて、選択部42によって選択された2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定する。
決定部44は、例えば、フリマ会場または販売可能エリアにおける複数のエリアの各々とスコア順位とを関連付けた配置表情報を有し、かかる配置表情報に基づいて、各対象出品者の販売エリアSAの配置を決定する。
スコア順位は、例えば、ユーザスコアを高い順に並べた場合の順位である。ユーザスコアは、上述した興味関心スコア、購入予測スコア、または総合スコアである。総合スコアは、興味関心スコアと購入予測スコアとを合算して得られるスコア、または興味関心スコアと購入予測スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。
配置表情報では、例えば、ユーザUの興味関心スコアや購入予測スコアが高いほどフリマ会場の入り口に近い位置のエリアが関連付けられている。この場合、決定部44は、ユーザUの興味関心スコアや購入予測スコアが高い対象出品者ほどフリマ会場の入り口に近い位置のエリアを販売エリアSAとして3次元仮想空間に配置される。
また、フリマ会場をn区画に区切った場合においてフリマ会場の入り口に最も近い区画を第1区画とし、フリマ会場の入り口から最も遠い区画を第2区画とし、第1区画と第2区画との間の中央にある区画を第3区画とし、それ以外の区画を第4区画とすることもできる。
この場合、配列表情報では、高いスコア順位から低いスコア順位にかけて、第1区画の販売エリア、第2区画の販売エリア、第3区画の販売エリア、第4区画の販売エリアの順に関連付けられる。したがって、例えば、第1区画の販売エリアには、最も高いスコア順位が関連付けられ、第4区画の販売エリアには、最も低いスコア順位が関連付けられる。
このように、決定部44は、ユーザUの属性を示す情報、ユーザUのアバターUAの3次元仮想空間での行動履歴の情報、ユーザUのフリマサイトでの行動履歴などから、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定することができる。
また、決定部44は、例えば、互いに配置関係が異なる複数種類の配置表情報のうち、アバターUAの3次元仮想空間での移動速度や移動経路に応じた配置表情報を選択することができる。
また、決定部44は、例えば、時間帯毎の配置表情報、曜日毎の配置表情報、イベント毎またはイベントの種類毎の配置表情報などを有していてもよく、時間帯、曜日、およびイベントの種類のうちの2以上の組み合わせ毎の配置表情報を有していてもよい。この場合、決定部44は、複数種類の配置表情報の中から、時間帯、曜日、イベントの種別などに応じた配列表情報を選択し、選択した配列表情報を用いて、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定する。
また、決定部44は、複数の出品者Eの出品者情報とユーザUのユーザ情報とを入力とし、フリマ会場における複数の出品者Eの販売エリアSAの位置を示す情報を出力するエリア設定モデルを用いて、2以上の対象出品者の各々の販売エリアSAの配置を決定することもできる。
上記エリア設定モデルは、例えば、フリマ会場における過去の売上総額または過去の売上率が閾値以上であるフリマ会場における複数の販売エリアSAの配置と、そのときの複数の出品者Eの出品者情報およびユーザUのユーザ情報とを含む学習用データを用いて生成される。なお、売上率は、例えば、フリマ会場において出品された商品の総額に対する取引額の割合である。
エリア設定モデルは、例えば、機械学習によって生成されるモデルであり、ディープニューラルネットワークを利用した深層学習によって生成される学習モデルまたはGBDTによって生成される学習モデルなどであるが、かかる例に限定されず、その他の機械学習方法で生成される学習モデルであってもよい。
例えば、エリア設定モデルは、線形回帰、重回帰、またはロジスティック回帰といった回帰手法やサポートベクタマシンなどの学習アルゴリズムなどのように他の学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
次に、決定部44による出品可能エリアの決定方法について説明する。決定部44は、3次元仮想空間において商品販売が可能なエリアである出品可能エリアを決定する。決定部44は、例えば、予め定められた規則またはランダムに出品可能エリアを決定する。
例えば、決定部44は、3次元仮想空間における領域単位またはエリア単位で出品可能エリアとするか否かを示すスケジュール情報を有しており、かかるスケジュール情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。なお、領域単位は、予め定められた領域である単位領域毎の単位を意味し、単位領域には、複数の販売可能エリアが設定可能である。
また、決定部44は、ランダムに選択されるエリアを出品可能エリアとして決定することもできる。例えば、決定部44は、特定の領域において、ランダムに選択されるエリアを出品可能エリアとして決定し、それ以外の領域では、スケジュール情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。
また、決定部44は、例えば、出品者情報に基づいて、出品可能エリアを決定することもできる。例えば、決定部44は、出品対象となる商品毎または出品対象となる商品カテゴリ毎の販売可能エリアまたは販売可能領域を示す情報を含む販売可能位置情報を有し、かかる販売可能位置情報に基づいて、出品可能エリアを決定する。
また、決定部44は、出品者Eの属性毎の販売可能エリアまたは販売可能領域を示す情報を含む販売可能位置情報を有し、かかる販売可能位置情報に基づいて、出品者Eの出品可能エリアを決定することもできる。
また、決定部44は、例えば、周囲の状況に応じて、販売可能エリアまたは販売可能領域を決定することもできる。例えば、決定部44は、周囲を通過するアバターUAの単位時間当たりの数が閾値以上であるエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定する。
また、決定部44は、周囲を通過するアバターUAの平均速度が閾値以下のエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定することもできる。また、決定部44は、周囲を通過するアバターUAの単位時間当たりの数が閾値以上且つ周囲を通過するアバターUAの平均速度が閾値以下であるエリアまたは領域を、販売可能エリアまたは販売可能領域として決定することもできる。
決定部44は、例えば、予め定められたタイミングで、上述した決定方法によって、3次元仮想空間における出品可能エリアを決定する。予め定められたタイミングは、例えば、出品者Eの出品要求を受け付けたタイミング、出品者EのアバターEAが3次元仮想空間に配置されたタイミング、3次元仮想空間におけるアバターEAの移動距離または滞在時間が閾値以上になったタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
例えば、決定部44は、出品者Eの出品要求にエリアを指定する情報であるエリア指定情報が含まれている場合、エリア指定情報で指定されるエリアが出品可能エリアであるか否かを判定する。そして、決定部44は、エリア指定情報で指定されるエリアが出品可能エリアである場合に、エリア指定情報で指定されるエリアを出品者Eに対する出品可能エリアとして決定する。
また、決定部44は、出品者Eの出品要求に指定情報が含まれていない場合、3次元仮想空間における出品者EのアバターEAの位置を含む予め定められ範囲に上述した出品可能エリアがあるか否かを判定する。そして、決定部44は、アバターEAの位置を含む予め定められ範囲に上述した出品可能エリアがある場合に、かかる出品可能エリアを出品者Eに対する出品可能エリアとして決定する。
予め定められ範囲は、例えば、アバターEAの位置を中心とする予め定められた距離内の範囲、アバターEAの移動方向である前方の所定距離内の範囲などであるが、かかる例に限定されず、適宜設定可能である。また、決定部44は、予め定められ範囲の大きさを、例えば、アバターEAの移動速度が速いほど大きくすることもできる。
次に、決定部44による出品可能商品の決定方法について説明する。決定部44は、出品可能エリアでの販売可能な商品である販売可能商品を決定する。例えば、決定部44は、予め定められた規則またはランダムに出品可能商品を決定する。
決定部44は、3次元仮想空間における出品可能エリアの周囲の状況に基づいて、販売可能商品を決定する。例えば、決定部44は、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に基づいて、販売可能商品を決定する。3次元仮想空間において、店舗は仮想店舗オブジェクトとして配置される。
仮想店舗オブジェクトは、店舗を模擬した仮想オブジェクトであり、店舗内に配置される種々のオブジェクトに対応する種々の仮想オブジェクトが配置される。アバターAは、仮想店舗オブジェクト内を移動することができる。
例えば、決定部44は、店舗の種別と許可商品または許可商品カテゴリとを関連付けた許可商品情報を有する。店舗は、1以上の種別を有する。許可商品は、販売可能商品として許可される商品であり、許可商品カテゴリは、販売可能商品として許可される商品カテゴリである。
店舗の種別は、例えば、店舗での取扱商品で分類される種別であり、例えば、雑貨、家電、文具、衣料、靴、ジュエリー、書籍、コンピュータなどである。また、店舗の種別は、店舗での取扱商品で分類される種別に代えてまたは加えて、店舗形態で分類される種別を含んでもよい。
店舗形態で分類される種別は、例えば、専門店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどであるが、かかる例に限定されない。専門店は、特定の商品カテゴリの商品を中心に販売する店舗であり、例えば、本屋、電器店、マンガ専門店、パソコンショップ、衣装品店、ブティック、カー用品店などである。
決定部44は、許可商品情報に基づいて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に関連付けられた許可商品または許可商品カテゴリを判定する。そして、決定部44は、許可商品または許可商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
また、決定部44は、許可商品情報に代えて、店舗の種別と禁止商品または禁止商品カテゴリとを関連付けた禁止商品情報を有してもよい。禁止商品は、販売可能商品とされない商品であり、禁止商品カテゴリは、販売可能商品とされない商品カテゴリである。
決定部44は、禁止商品情報に基づいて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲に存在する店舗の種別に関連付けられた禁止商品または禁止商品カテゴリを判定する。そして、決定部44は、禁止商品以外の商品または禁止商品カテゴリ以外のカテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
また、決定部44は、許可商品情報や禁止商品情報に代えて、3次元仮想空間において出品可能エリアの周囲を通過するアバターUAに対応するユーザUである対応ユーザのユーザ情報である対応ユーザ情報に基づいて、販売可能商品を決定することもできる。
例えば、決定部44は、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて、各対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリを判定する。対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリは、例えば、上述した興味関心スコアが閾値以上の対応ユーザである。
決定部44は、各対応ユーザが興味関心を有する商品または商品カテゴリのうち、興味関心を有する対応ユーザの数が多い商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
例えば、決定部44は、興味関心を有する対応ユーザの数が多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。nは、自然数である。また、決定部44は、興味関心を有する対応ユーザの数が閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、決定部44は、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて、各対応ユーザが購入する可能性がある商品または商品カテゴリを判定することもできる。購入する可能性がある対応ユーザは、例えば、上述した購入予測スコアが閾値以上の対応ユーザである。
決定部44は、各対応ユーザが購入する可能性がある商品または商品カテゴリのうち、購入する可能性がある対応ユーザの数が多い商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。
例えば、決定部44は、購入する可能性がある対応ユーザの数が多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定する。nは、自然数である。また、決定部44は、購入する可能性がある対応ユーザの数が閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、決定部44は、興味関心を有する対応ユーザの数と購入する可能性がある対応ユーザの数とに基づいて、販売可能商品を決定することもできる。例えば、決定部44は、興味関心を有する対応ユーザの数と購入する可能性がある対応ユーザの数とを重み付け加算して得られる総合スコアが多い順に上位n個の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定したり、総合スコアが閾値以上の商品または商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定したりすることもできる。
また、決定部44は、許可商品情報で示される許可商品または許可カテゴリの商品の中から、各対応ユーザの対応ユーザ情報に基づいて上述した決定方法によって決定される商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、決定部44は、対応ユーザの属性と許可商品または許可商品カテゴリとを関連付けた許可商品情報を有し、対応ユーザの属性のうち最も多い属性に関連付けられた許可商品または許可商品カテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
また、決定部44は、対応ユーザの属性と禁止商品または禁止商品カテゴリとを関連付けた禁止商品情報を有し、対応ユーザの属性のうち最も多い属性に関連付けられた禁止商品以外の商品または禁止商品カテゴリ以外のカテゴリの商品を販売可能商品として決定することもできる。
次に、決定部44による商品価格の決定方法について説明する。決定部44は、取得部41によって取得されたユーザ情報に基づいて、3次元仮想空間において出品者Eが出品している各商品の価格である商品価格をユーザU毎にまたは上述した2以上のユーザ単位で決定する。決定部44は、商品の売却側のユーザとして、商品価格を決定し、出品者Eの販売を支援する。
決定部44は、ユーザUによって予め定められた価格範囲内で商品価格を決定するが、ユーザUによって下限価格だけが予め定められている場合、下限価格以上の価格をユーザUに提示する商品価格として決定する。
また、決定部44は、商品価格の判定対象となる商品が、3次元仮想空間での商品販売を仲介または支援するサービスにおいて損失補填の対象となる出品者Eまたは商品である場合には、予め定められた価格範囲や下限価格よりも低い価格をユーザUに提示す商品価格として決定することもできる。
取得部41によって取得されるユーザ情報には、例えば、出品者Eの販売エリアSAからアバターUAまでの距離である第1距離を示す情報、出品者Eの販売エリアSAに出品されている商品である対象商品からアバターUAまでの距離である第2距離を示す情報、および出品者Eの販売エリアSAを含む特定エリアでのアバターUAの滞在時間を示す情報などが含まれる。
決定部44は、例えば、第1距離に基づいて、対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定する。例えば、決定部44は、第1距離が短くなるほど低い価格を商品価格として決定する。また、決定部44は、第1距離が閾値未満である場合の商品価格を第1距離が閾値以上である場合の商品価格よりも低くなるように商品価格を決定することもできる。
また、決定部44は、第1距離が短くなる過程において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、決定部44は、第1距離が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の範囲よりも商品価格を低くすることもできる。
また、決定部44は、第2距離に基づいて、対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。例えば、決定部44は、第2距離が短くなるほど低い価格を対象商品の商品価格として決定する。また、決定部44は、第2距離が閾値未満である場合の対象商品の商品価格を第2距離が閾値以上である場合の対象商品の商品価格よりも低くなるように対象商品の商品価格を決定することもできる。
また、決定部44は、第2距離が短くなる過程において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、決定部44は、第2距離が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の範囲よりも商品価格を低くすることもできる。
また、決定部44は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間に基づいて、対象商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。例えば、決定部44は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が長いほど低い価格を商品価格として決定する。また、決定部44は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が閾値以上である場合の商品価格を特定エリアでのアバターUAの滞在時間が閾値未満である場合の商品価格よりも低くする。
また、決定部44は、特定エリアでのアバターUAの滞在期間において商品価格を上げたり下げたりを繰り返すこともできる。また、決定部44は、特定エリアでのアバターUAの滞在時間が予め定められた範囲にある場合に限り、それ以外の期間よりも商品価格を低くすることもできる。
取得部41によって取得されるユーザ情報には、ユーザUのアバターUAの姿を示す情報が含まれている。決定部44は、アバターUAの姿を示す情報に基づいて、販売エリアSAに出品されている商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。
例えば、決定部44は、アバターUAの姿の種別と価格増減率との関係を示す価格関連情報を商品毎または商品カテゴリ毎に有しており、かかる価格関連情報に基づいて、商品価格を決定することができる。
アバターUAの姿の種別は、例えば、幼児、子供、大人といった人間の成長状態に対応する種別、女性、男性といった人間の性別に対応する種別、アバターUAが装着しているアイテム(例えば、服装、靴、帽子、アクセサリーなど)のジャンルなどである。決定部44は、例えば、上述した種別判定モデルを用いてアバターUAの姿の種別を判定することができる。
例えば、決定部44は、対象商品または対象商品の商品カテゴリの価格関連情報から、アバターUAの姿の種別に対応する価格増減率を取得し、取得した価格増減率に対象商品の基準価格を乗算した結果に基準価格を加算することで得られる価格を商品価格として決定する。
対象商品の基準価格は、出品者Eによって予め定められた価格であるが、例えば、出品者Eによって予め定められた価格範囲の中央値または上限値などであってもよい。
また、決定部44は、各アバターUAの位置の情報に基づいて、出品者Eの販売エリアSAを含む特定エリアにおけるアバターUAの数をユーザ情報として算出することができる。決定部44は、特定エリアにおけるアバターUAの数に基づいて、対象商品の価格であって特定エリアにおけるアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することができる。
例えば、決定部44は、特定エリアにおけるアバターUAの数が多くなるほど商品価格を高くしたり、特定エリアにおけるアバターUAの数が多くなるほど商品価格を低くしたりすることができる。
また、決定部44は、特定エリアにおけるアバターUAの数であるアバター数が閾値以上である場合の商品価格をアバター数が閾値未満である場合の商品価格よりも高くしたり、特定エリアにおけるアバターUAの数であるアバター数が閾値以上である場合の商品価格をアバター数が閾値未満である場合の商品価格よりも低くしたりすることもできる。
また、決定部44は、特定エリアにおけるアバターUAの現時点の数、特定エリアにおけるアバターUAの現時点までの滞在時間の平均値、および特定エリアにおけるアバターUAの販売エリアSAまでの現時点での距離の平均値を重み付け加算して得られるスコアであるエリアスコアを算出することができる。
この場合、決定部44は、エリアスコアが高いほど商品価格を高くしたり、エリアスコアが高いほど商品価格を低くしたりする。また、決定部44は、エリアスコアが閾値以上である場合の商品価格をエリアスコアが閾値未満である場合の商品価格よりも高くしたり、エリアスコアが閾値以上である場合の商品価格をエリアスコアが閾値未満である場合の商品価格よりも低くしたりすることもできる。
また、取得部41によって取得されるユーザ情報には、アバターUAの各時点の位置の情報がアバターUAの移動履歴の情報が含まれている。決定部44は、アバターUAの移動履歴の情報に基づいて、販売エリアSAに出品されている商品の価格であってアバターUAのユーザUに提示する価格である商品価格を決定することもできる。
決定部44は、アバターUAの移動距離、アバターUAの移動経路、およびアバターUAの特定エリア通過回数などに基づいて、対象商品の価格である商品価格を決定する。
例えば、決定部44は、アバターUAの移動距離が長いほど商品価格を低くしたり、アバターUAの移動距離が長いほど商品価格を高くしたりすることができる。また、決定部44は、アバターUAの移動距離が閾値以上である場合の商品価格をアバターUAの移動距離が閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、決定部44は、アバターUAの移動経路が特定の経路を含む場合の商品価格をアバターUAの移動経路が特定の経路を含まない場合の商品価格よりも低くまたは高く設定することもできる。また、決定部44は、アバターUAの移動経路が特定の経路を含む回数が多いほど商品価格を低くまたは高く設定することもできる。
また、決定部44は、特定エリア通過回数が多いほど商品価格を低くしたり、特定エリア通過回数が少ないほど商品価格を低くしたりすることができる。また、決定部44は、特定エリア通過回数が閾値以上である場合の商品価格を特定エリア通過回数が閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、決定部44は、アバターUAの移動距離、アバターUAの移動経路、およびアバターUAの特定エリア通過回数を重み付け加算して得られるスコアであるアバタースコアを算出することができる。
決定部44は、アバタースコアが高いほど商品価格を低くしたり、アバタースコアが低いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、決定部44は、アバタースコアが閾値以上である場合の商品価格をアバタースコアが閾値未満である場合の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、決定部44は、ユーザUの属性を示す情報、第1行動履歴情報、第2行動履歴情報、および第3行動履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報に基づいて、商品価格を決定することもできる。例えば、決定部44は、ユーザUが興味関心を有する商品ほど商品価格を高くしたり、ユーザUが興味関心を有する商品ほど商品価格を低くしたりすることもできる。例えば、決定部44は、取得部41によって取得されるユーザ情報と上述した興味関心モデルとに基づいて、上述した興味関心スコアを判定する。
決定部44は、興味関心スコアが高い商品ほど商品価格を高くしたり、興味関心スコアが高いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、決定部44は、興味関心スコアが閾値以上である商品の商品価格を興味関心スコアが閾値未満である商品の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
また、決定部44は、ユーザUが購入する可能性が高い商品ほど商品価格を高くしたり、ユーザUが購入する可能性が高い商品ほど商品価格を低くしたりすることもできる。例えば、決定部44は、取得部41によって取得されるユーザ情報と上述した購入予測モデルとに基づいて、上述した購入予測スコアを判定する。
決定部44は、購入予測スコアが高い商品ほど商品価格を高くしたり、購入予測スコアが高いほど商品価格を低くしたりすることができる。また、決定部44は、購入予測スコアが閾値以上である商品の商品価格を購入予測スコアが閾値未満である商品の商品価格よりも高くまたは低く設定することもできる。
〔4.3.6.特定部45〕
特定部45は、フリマサイトにおける複数の出品者Eのうち予め定められた条件を満たす出品者Eを特定の出品者Eとして特定する。特定の出品者Eは、複数の出品者Eのうち予め定められた条件を満たす出品者Eである。
予め定められた条件を満たす出品者Eは、例えば、出品要求を端末装置2から送信させた出品者E、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者E、3次元仮想空間で開催される商品販売のイベントの参加条件を満たす出品者Eなどである。
出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eは、例えば出品者Eに対する問い合わせによって判定される。例えば、特定部45は、出品可能エリアで出品可能商品の販売が予め定められた期間内に可能であるかを各出品者Eに問い合わせる。かかる問い合わせは、例えば、特定部45から出品確認クエリを各出品者Eの端末装置2に送信することによって行われる。特定部45は、出品確認クエリに対して肯定的な応答を行った出品者Eを、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eとして判定する。
肯定的な応答を示す肯定応答情報は、出品者Eの端末装置2から情報処理装置1に送信され、特定部45は、肯定応答情報を送信した端末装置2のユーザである出品者Eを、出品可能エリアでの商品販売が予め定められた期間内に可能な出品者Eとして判定する。
3次元仮想空間で開催される商品販売のイベントの参加条件は、例えば、イベントのテーマを満たす商品をフリマサイトにおいて出品している出品者Eであるという条件、イベントの参加申請を行った出品者Eである条件、ランダムにイベントへの参加が許可された出品者Eであるという条件などである。
イベントのテーマは、例えば、雑貨、なんでも、家電、エコ(エコロジー)、SDGs、ハンドメイド、ゴルフなどであるが、かかる例に限定されない。
例えば、イベントのテーマが雑貨である場合、雑貨をフリマサイトにおいて出品している出品者Eが、上述した参加条件を満たす出品者Eである。また、イベントのテーマがハンドメイドである場合、ハンドメイドの商品をフリマサイトにおいて出品している出品者Eが、上述した参加条件を満たす出品者Eである。
特定部45は、テーマとテーマを満たす商品とをテーマ毎に関連付けたテーマ対応商品情報を有しており、かかるテーマ対応商品情報に基づいて、イベントのテーマを満たす商品を特定することができる。
特定部45は、販売可能エリアの数と一致する数の特定の出品者Eを決定するが、かかる例に限定されない。例えば、特定部45は、2以上の販売エリアSAに対して一人の出品者Eを割り当てる場合がある場合、販売可能エリアの数よりも少ない数の特定の出品者Eを決定する場合がある。
〔4.3.7.許可部46〕
許可部46は、決定部44によって決定された出品可能エリアでの商品販売を、特定部45によって特定された特定の出品者Eに対して許可する。例えば、許可部46は、決定部44によって決定された出品可能エリアでの商品販売を、特定部45によって特定された複数の特定の出品者Eに対して許可する。
商品販売の許可とは、出品要求を受け入れることを意味する。出品可能エリアでの商品販売が許可された特定の出品者Eは、出品可能エリアに対する出品要求によって、出品可能エリアでの出品が可能である。一方、出品可能エリアでの商品販売の許可されていない出品者Eは、出品可能エリアでの出品が拒否される。
また、許可部46は、出品可能エリアでの販売可能商品の販売を、特定部45によって特定された特定の出品者Eに対して許可する。例えば、許可部46は、決定部44によって決定された出品可能エリアでの販売可能商品の販売を、特定部45によって特定された複数の特定の出品者Eに対して許可する。
出品者Eは、許可部46によって3次元仮想空間における出品可能エリアでの販売可能商品の販売が許可された場合、端末装置2を操作することで、情報処理装置1に出品要求や出品情報を送信する処理を端末装置2に実行させる。情報処理装置1は、出品要求や出品情報を受け付けると、3次元仮想空間における出品可能エリアに出品者Eの販売エリアSAを配置する。これにより、出品者Eは、3次元仮想空間における出品可能エリアでの販売可能商品の販売を行うことができる。
〔4.3.8.生成部47〕
生成部47は、種々の情報を生成する。例えば、生成部47は、種々の仮想オブジェクトを生成する。例えば、生成部47は、取得部41によって取得された体型情報に基づいて、ユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAを生成する。ユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAの生成には、ユーザUの既存のアバターUAの体型をユーザUの体型に合わせた体型への変更が含まれる。
また、生成部47は、ユーザUの要求に応じた姿のアバターUAを生成したり、出品者Eの要求に応じた姿のアバターEAを生成したりする。また、生成部47は、出品者Eの要求に応じた態様の仮想シートオブジェクトを生成したり、出品者Eが出品する商品の仮想オブジェクトを生成したりする。
また、生成部47は、空間情報記憶部34に記憶された空間情報などに基づいて、配置部48によって種々の情報(仮想オブジェクトを含む)が配置された3次元仮想空間の画像を示す情報を3次元仮想空間情報として生成する。
3次元仮想空間情報は、3次元仮想空間に配置されたアバターAの目を視点位置としアバターAの目の向きを視線方向とする3次元仮想空間の画像を示す情報である。生成部47は、ユーザU毎に3次元仮想空間情報を生成し、出品者E毎に3次元仮想空間情報を生成する。
生成部47は、フリマサイトに出品された商品の情報であるフリマサイト情報を生成する。例えば、生成部47は、受付部40によって受け付けられた検索クエリに含まれる検索キーワードに応じた複数の商品の情報を含む情報をフリマサイト情報として生成する。
〔4.3.9.配置部48〕
配置部48は、種々の仮想オブジェクトを含む種々の情報を3次元仮想空間に配置する。配置部48は、例えば、空間情報記憶部34に記憶された空間情報に基づいて、種々の情報を3次元仮想空間に配置する。
配置部48は、人気対応情報、出品者Eの販売エリアSA、販売エリアSAに出品された価格を示す情報、および完成イメージを示す情報、仮想商品オブジェクトなどを3次元仮想空間に配置する。
まず、人気対応情報の配置について説明する。配置部48は、判定部43によって判定された人気度に応じた情報である人気対応情報を仮想空間における出品者Eに対応する位置に配置する。
配置部48は、人気度が閾値以上である場合に、人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置するが、人気度が閾値未満である場合または人気度が予め定められた範囲内である場合に、人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置することもできる。
出品者Eに対応する位置は、例えば、出品者Eの販売エリアSA、出品者Eの販売エリアSAの周囲の位置、出品者EのアバターEA、または出品者EのアバターEAの周囲の位置などである。
人気度に応じた情報である人気対応情報は、例えば、人気度に応じた数のダミーアバターDA、出品者EのアバターEAに付加されるアイテムである付加アイテム、または人気度に応じた強調表示を販売エリアSAに行う情報である強調情報などの種類の情報である。
配置部48は、ダミーアバターDA、付加アイテム、および強調情報の中から1以上の種別の人気対応情報を予め定められた選択条件に基づいて選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
ダミーアバターDAは、ダミーのアバターである。かかるダミーアバターDAは、ユーザUのアバターUAや出品者EのアバターEAのようにユーザUや出品者Eによって操作されるアバターAとは異なり、情報処理装置1によって操作される仮想オブジェクトである。
付加アイテムは、出品者EのアバターEAに付加されるアイテムであり、例えば、アバターEAに装着される帽子、バッジ、メダル、服、またはその他のオブジェクト(例えば、王冠、靴、杖、マスク、ネックレス、ピアスなど)に対応する仮想オブジェクトである。
強調情報は、販売エリアSAに付加される強調表示の情報であり、かかる強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更するによって行われる。また、強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つに加えまたは代えて、仮想シートオブジェクトの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって行われてもよい。
予め定められた選択条件は、例えば、出品者Eの属性に関連付けられた選択条件、出品される商品のカテゴリ(商品カテゴリ)に関連付けられた選択条件、出品者Eによって指定された選択条件、またはイベント毎に決定される選択条件である。
出品者Eの属性に関連付けられた選択条件は、例えば、出品者Eの属性と人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。配置部48は、選択条件情報において出品者Eの属性に関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。出品者Eの属性は、複数の属性項目で特定される属性(例えば、20代男性、東京都在住の30代女性など)であるが、1つの属性項目で特定される属性であってもよい。属性項目は、例えば、年齢、性別、住所、職業などである。
出品される商品のカテゴリ(商品カテゴリ)に関連付けられた選択条件は、例えば、商品カテゴリと人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。配置部48は、選択条件情報において出品者Eによって出品される商品の商品カテゴリに関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
商品のカテゴリは、例えば、カテゴリ「家電」、カテゴリ「靴」、カテゴリ「服」などであるが、例えば、カテゴリ「家電」に代えて、カテゴリ「洗濯機」やカテゴリ「ドラム式洗濯機」などといったより細かいカテゴリであってもよい。
出品者Eによって指定された選択条件は、出品者Eによって指定された人気対応情報の種別を選択対象とする条件であり、例えば、指定情報で示される。配置部48は、出品者Eの端末装置2から情報処理装置1に送信される指定情報で示される種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
イベント毎に決定される選択条件は、イベントと人気対応情報の種別とを関連付けた情報である選択条件情報で示される条件である。配置部48は、選択条件情報において人気対応情報の配置対象となるイベントに関連付けられた種別の人気対応情報を選択し、選択した人気対応情報を3次元仮想空間に配置する。
配置部48は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別がダミーアバターDAである場合、判定部43によって判定された人気度が高いほど多くの数のダミーアバターDAを人気度に応じた情報として出品者Eの販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置に配置する。
また、配置部48は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が付加アイテムである場合、判定部43によって判定された人気度が高いほど目立つ付加アイテムを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
例えば、配置部48は、付加アイテムが帽子である場合、人気度が高いほど高さを高くした帽子の仮想オブジェクトを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
また、配置部48は、付加アイテムがバッチやメダルである場合、色、形、大きさ、および文字などが人気度に応じて設定される付加アイテムを人気度に応じた情報として出品者EのアバターEAに配置する。
また、配置部48は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が付加アイテムである場合、判定部43によって判定された人気度が高いほど多くの数の付加アイテムを出品者EのアバターEAに配置することもできる。
また、配置部48は、上述した選択条件に基づいて選択した人気対応情報の種別が強調情報である場合、強調情報を人気度に応じた情報として出品者Eの販売エリアSAまたは販売エリアSAの周囲の位置に配置する。
例えば、配置部48は、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって、人気度に応じた情報を出品者Eの販売エリアSAに配置する。また、配置部48は、販売エリアSAにおける仮想シートオブジェクトの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって、人気度に応じた情報を出品者Eの販売エリアSAに配置することもできる。
また、配置部48は、複数のユーザUのうち決定部44によって人気対応情報の配置を行うと決定されたユーザUを対象ユーザとし、かかる対象ユーザに対する情報として3次元仮想空間に人気対応情報を配置する。また、配置部48は、複数のユーザUのうち対象ユーザ以外のユーザUに対する情報としては3次元仮想空間に人気対応情報を配置しない。
次に、販売エリアSAの配置について説明する。配置部48は、例えば、販売エリアSAの配置タイミングが生じた場合に、3次元仮想空間において販売エリアSAを配置する。販売エリアSAは、出品者Eによる商品の出品および販売が可能となる領域である。
販売エリアSAの配置タイミングは、例えば、第1タイミング、第2タイミング、第3タイミング、および第4タイミングなどであるが、かかる例に限定されない。第1タイミングは、端末装置2からの出品要求や出品情報が受付部40によって受け付けられたタイミングから予め定められた時間内のタイミングである。
第2タイミングは、決定部44によって販売可能エリアが決定されたタイミングから予め定められた時間内のタイミングである。第3タイミングは、選択部42によって出品者Eが選択されたタイミングから予め定められた時間内のタイミングである。第4タイミングは、許可部46によって特定の出品者Eに商品販売が許可されたタイミングから予め定められた時間内のタイミングである。
配置部48は、販売エリアSAが割り当てられた出品者Eがかかる販売エリアSAで独占的に商品出品可能に、かかる販売エリアSAを配置する。配置部48は、販売エリアSAがどの出品者Eに割り当てられた販売エリアSAであるかを示す情報を3次元仮想空間に配置する。
なお、配置部48は、どの出品者Eに割り当てられた販売エリアSAであるかを示す情報を、かかる販売エリアSAが割り当てられた出品者Eに限定して3次元仮想空間を配置することもできる。
配置部48は、例えば、仮想ブルーシートオブジェクトや仮想レジャーシートオブジェクトなどの仮想オブジェクトである仮想シートオブジェクトを販売エリアSAに配置する。なお、配置部48は、仮想テントオブジェクトなどの仮想オブジェクトを販売エリアSAにさらに配置することができる。
仮想オブジェクトは、3次元仮想空間に配置されるオブジェクトであり、3DCG技術によって生成される。例えば、仮想オブジェクトは、複数のポリゴンによって形成されるが、かかる例に限定されない。
なお、配置部48は、仮想シートオブジェクト上の領域を販売エリアSAとして配置することもでき、仮想シートオブジェクト上の領域であって仮想テントオブジェクトよりも下方の領域を販売エリアSAとして配置することもできる。
また、配置部48は、出品情報で特定される商品の仮想オブジェクトである仮想商品オブジェクトを販売エリアSAに配置する。仮想商品オブジェクトが配置される位置は、例えば、端末装置2から送信される出品情報で指定される位置であるが、かかる例に限定されない。例えば、仮想商品オブジェクトは、売却可能性が最も高くなると配置部48によって判定された位置に配置されてもよい。
配置部48は、選択部42によって選択された2以上の出品者Eの販売エリアSAを仮想空間に配置する。また、配置部48は、選択部42によって選択された2以上の出品者Eの販売エリアSAを決定部44によって決定された配置で仮想空間に配置する。
また、配置部48は、許可部46によって商品販売が許可された複数の特定の出品者Eの各々の販売エリアSAを出品可能エリアに配置する。また、配置部48は、決定部44によって決定された販売可能商品であって特定の出品者Eによって出品された商品に対応する仮想商品オブジェクトを販売エリアSAに配置する。
図15は、実施形態に係る情報処理装置1の配置部48によって3次元仮想空間において販売エリアSAおよび仮想商品オブジェクトが配置された状態の一例を示す図である。図15に示す3次元仮想空間では、出品者EのアバターEAおよびユーザUのアバターUAに加えて、販売エリアSA、仮想シートオブジェクトSO、および仮想商品オブジェクトが配置されている。
次に、販売エリアSAに出品された価格を示す情報の配置について説明する。配置部48は、決定部44によって決定された商品価格を示す情報を仮想空間における商品に対応する位置に配置する。
商品価格を示す情報は、例えば、決定部44によって決定された商品価格が数字や文字で示される仮想値札オブジェクト、決定部44によって決定された商品価格が数字や文字で示される仮想ラベルオブジェクト、または決定部44によって決定された商品価格が数字や文字で示された領域を含む吹き出しオブジェクトである。
商品に対応する位置は、仮想商品オブジェクト上の位置、仮想商品オブジェクトに一部が取り付けられる位置、仮想商品オブジェクトの手前の位置などであるが、商品の商品価格をユーザUがアバターUAを介して確認できる位置であればよく、かかる例に限定されない。
次に、完成イメージを示す情報の配置について説明する。配置部48は、判定部43によって判定された完成イメージを示す情報を3次元仮想空間に配置する。完成イメージを示す情報は、例えば、3次元の仮想オブジェクトまたは2次元の仮想オブジェクトであり、配置部48は、完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトを3次元仮想空間に配置する。
配置部48は、ユーザUのアバターUAのスケールに応じた大きさで完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトを3次元仮想空間に配置する。これにより、完成イメージを示す情報である仮想オブジェクトが、アバターUAと同じスケールで3次元仮想空間に配置される。
また、配置部48は、オーダーメイド品がユーザUに装着または所持されるアイテムである場合、ユーザUのアバターUAに完成イメージを示す情報を装着または所持させた状態で3次元仮想空間に配置する。
配置部48は、ユーザUの体型に合わせた体型のアバターUAに完成イメージを示す情報を装着または所持させた状態で3次元仮想空間に配置する。なお、完成イメージを示す情報としてユーザUに装着または所持されるアイテムは、例えば、服、靴、鞄、帽子、バッグ、アクセサリーなどである。
〔4.3.10.提供部49〕
提供部49は、種々の情報を提供する。例えば、提供部49は、種々の情報を端末装置2に送信することで、種々の情報を出品者Eに提供する。また、提供部49は、種々の情報を端末装置3に送信することで、種々の情報をユーザUに提供する。
提供部49は、生成部47によって生成されたフリマサイト情報をユーザUや出品者Eに提供する。ユーザUに提供されるフリマサイト情報は、各出品者Eによって出品された複数の商品の情報が含まれる。また、出品者Eに提供されるフリマサイト情報は、出品者Eによって出品された複数の商品の情報や出品者Eによる商品の出品や売却に関する処理を行うための情報が含まれる。
例えば、提供部49は、生成部47によって生成されたフリマサイト情報を端末装置2,3に送信することによって、フリマサイト情報を出品者EやユーザUに提供する。端末装置2,3の処理部15,22は、情報処理装置1から送信されたフリマサイト情報を受信し、受信したフリマサイト情報を表示部11に表示させる。
図16は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部49によって提供され端末装置3の表示部11に表示されるフリマサイト情報の一例を示す図である。図16に示すように、端末装置3の表示部11に表示されるフリマサイト情報には、出品者Eによって出品された複数の商品の情報60,61,62,63,64,65などが含まれる。ユーザUは、端末装置3の操作部12への操作によって、出品者Eによって出品された商品の詳細情報などを表示部11に表示させることができる。
また、提供部49は、例えば、生成部47によって生成された3次元仮想空間情報を出品者EやユーザUに提供する。例えば、提供部49は、生成部47によって生成された3次元仮想空間情報を端末装置2,3に送信することによって、3次元仮想空間情報を出品者EやユーザUに提供する。端末装置2,3の処理部15,22は、情報処理装置1から送信された3次元仮想空間情報を受信し、受信した3次元仮想空間情報を表示部11に表示させる。
図17は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部49によって提供され端末装置3の表示部11に表示される3次元仮想空間情報の一例を示す図である。図17に示す3次元仮想空間情報では、出品者EのアバターEAと、販売エリアSAと、仮想商品オブジェクト70と、ダミーアバターDAとが配置された3次元仮想空間の画像であり、これにより、ユーザUは、3次元仮想空間情報で示される出品者Eの人気があることを容易に把握することができる。
〔4.3.11.付与部50〕
付与部50は、出品者EおよびユーザUのうち少なくとも一方に付与す特典を決定し、決定した特典を付与する。
例えば、付与部50は、取得部41によって取得された取引履歴情報に基づいて、3次元仮想空間に関する特典を、出品者EおよびユーザUのうち少なくとも一方に付与する特典として決定する。
出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの拡張、販売エリアSAを含む特定エリアの拡張、販売エリアSAの有利な位置への移動、販売エリアSAの利用時間の延長、特定のイベントへの参加許可、販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇、販売エリアSAの強調表示などであるが、かかる例に限定されない。
販売エリアSAの拡張は、販売エリアSAの敷地面積の拡張(面積の拡張)であるが、販売エリアSAの敷地面積に加えてまたは代えて販売エリアSAの上方の空間の拡張(体積の拡張)を含んでいてもよい。
販売エリアSAを含む特定エリアの拡張は、特定エリアの敷地面積の拡張(面積の拡張)であるが、特定エリアの敷地面積に加えて販売エリアSAの上方の空間の拡張(体積の拡張)を含んでいてもよい。
有利な位置のエリアは、例えば、3次元仮想空間において周囲を通過するアバターUAの数が現在位置よりも多いエリア、過去の販売総額が現在の販売エリアSAよりも大きなエリアなどである。上述の「周囲」は、例えば上述した特定エリアに含まれる領域であるが、特定エリアに含まれない領域を含んでいてもよい。
また、有利な位置のエリアは、過去の購入者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリア、過去の閲覧者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリア、過去の相談者の数が現在の販売エリアSAよりも多いエリアなどであってもよい。
販売エリアSAの利用時間の延長は、販売エリアSAの利用時間が延長可能な場合に付与される特典であり、かかる特典は、販売エリアSAの利用時間が固定的である場合には付与されない。
販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇は、販売エリアSAでの出品数の増加が可能な場合に付与される特典であり、かかる特典は、販売エリアSAの出品数が固定的である場合には付与されない。なお、販売エリアSAでの出品数の増加は、出品領域の拡大であるが、複数の商品を時分割で配置することで実現することもできる。
販売エリアSAの強調表示は、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更するによって行われる。また、強調表示は、例えば、販売エリアSAの色、形状、および高さなどのうちの1つに加えまたは代えて、仮想シートオブジェクトSOの色、形状、および高さなどのうちの1つを変更することによって行われてもよい。なお、特典による販売エリアSAの強調表示は、人気度に応じた強調表示とは異なる態様で行われるが、人気度に応じた強調表示をさらに強調表示して行ってもよい。
付与部50は、取得部41によって取得された取引情報に基づいて、例えば、フリマサイトで出品された商品の売却総額、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額を出品者E毎に算出する。
付与部50は、例えば、第1出品者、第2出品者、および第3出品者に対して付与する特典を決定する。第1出品者は、フリマサイトで出品された商品の売却総額(販売総額)が第1閾値以上である出品者Eである。第2出品者は、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額が第2閾値以上である出品者Eである。第3出品者は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が第3閾値以上である出品者Eである。
付与部50は、例えば、第1出品者、第2出品者、および第3出品者に対して付与する特典として互いに異なる特典を決定することができる。また、付与部50は、フリマサイトで出品された商品の売却総額が大きい第1出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、3次元仮想空間で出品された商品の売却総額が大きい第2出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。付与部50は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が大きい第3出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの拡張量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAを含む特定エリアの拡張量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAのより有利な位置への移動ほどより大きな特典である。また、出品者Eに対する特典は、例えば、販売エリアSAの利用時間の延長量が多いほどより大きな特典であり、特定のイベントへの参加許可数が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇量が多いほどより大きな特典であり、販売エリアSAの強調表示量が多いほどより大きな特典である。
また、付与部50は、例えば、出品者Eの第1スコア、出品者Eの第2スコア、または出品者Eの第3スコアなどに基づいて、出品者Eに特典を付与するか否かを決定することができる。
出品者Eの第1スコアは、例えば、フリマサイトでの出品者Eの商品の売却総額、フリマサイトでの出品者Eの商品の売却数(販売数)、フリマサイトで出品者Eの商品を閲覧したユーザUの数、フリマサイトで出品者Eの商品についての相談を行ったユーザUの数、フリマサイトでの出品者Eの商品の出品数、およびフリマサイトでの出品者Eの販売エリアSAでの総販売時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
出品者Eの第2スコアは、例えば、3次元仮想空間での出品者Eの商品の売却総額、3次元仮想空間での出品者Eの商品の売却数(販売数)、3次元仮想空間で出品者Eの商品を閲覧したユーザUの数、3次元仮想空間で出品者Eの商品についての相談を行ったユーザUの数および3次元仮想空間での出品者Eの商品の出品数、および3次元仮想空間での出品者Eの販売エリアSAでの総販売時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
出品者Eの第3スコアは、出品者Eの第1スコアと出品者Eの第2スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。なお、出品者Eの第1スコア、出品者Eの第2スコア、または出品者Eの第3スコアに用いられる情報は、単位期間当たりの情報であるが、期間を区切らない情報であってもよい。
付与部50は、第1スコアが第4閾値以上である出品者Eを第1出品者とし、第2スコアが第5閾値以上である出品者Eを第2出品者とし、第3スコアが第6閾値以上である出品者Eを第1出品者とすることもできる。
また、付与部50は、第1スコアが大きい第1出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第2スコアが大きい第2出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第3スコアが大きい第3出品者ほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
次に、ユーザUに対する特典について説明する。ユーザUに対する特典は、例えば、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの移動速度の上限値の上昇、3次元仮想空間における特定の販売エリアまたは特定の販売エリアを含む特定エリアへのユーザUのアバターUAの進入許可、3次元仮想空間における特定のイベントへのユーザUのアバターUAの進入許可などである。
また、ユーザUに対する特典は、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの滞在期間の上限値の延長、3次元仮想空間における特定の販売エリアでの商品の購入許可、3次元仮想空間における特定のイベントでの商品の購入許可などを含んでいてもよい。
付与部50は、アバターUAの移動速度の上限値を、例えば、アバターUAの動作速度の上限値を増加させることによって増加させる。また、付与部50は、アバターUAの静止状態での動作速度の上限値を変更することなく、アバターUAの移動状態での動作速度の上限値を増加させることによって増加させることもできる。
特定の販売エリアSAまたは特定の販売エリアSAを含む特定エリアは、進入が許可されるユーザUが制限されるエリアである。特定のイベントは、参加が許可されるユーザUが制限されるイベントである。アバターUAの滞在期間の上限値は、例えば、3次元仮想空間における1回当たりの滞在期間の上限値である。
付与部50は、取得部41によって取得された取引情報に基づいて、例えば、フリマサイトで出品された商品の購入総額、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の購入総額をユーザU毎に算出する。
付与部50は、例えば、第1ユーザ、第2ユーザ、および第3ユーザに特典を付与する。第1ユーザは、フリマサイトで出品された商品の購入総額が第1閾値以上であるユーザUである。第2ユーザは、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額が第2閾値以上であるユーザUである。第3ユーザは、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の購入総額が第3閾値以上であるユーザUである。
付与部50は、例えば、第1ユーザ、第2ユーザ、および第3ユーザに対して互いに異なる特典を、付与する特典として決定することができる。また、付与部50は、フリマサイトで出品された商品の購入総額が大きい第1ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、3次元仮想空間で出品された商品の購入総額が大きい第2ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。情報処理装置1は、フリマサイトおよび3次元仮想空間のいずれかで出品された商品の売却総額が大きい第3ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
ユーザUに対する特典は、例えば、3次元仮想空間におけるユーザUのアバターUAの移動速度の上限値の上昇量が多いほどより大きな特典であり、3次元仮想空間における特定の販売エリアまたは特定の販売エリアを含む特定エリアへのユーザUのアバターUAの進入許可数が多いほどより大きな特典であり、3次元仮想空間における特定のイベントへのユーザUのアバターUAの進入許可数が多いほどより大きな特典である。
また、付与部50は、例えば、ユーザUの第1スコア、ユーザUの第2スコア、またはユーザUの第3スコアなどに基づいて、ユーザUに特典を付与するか否かを決定することができる。
ユーザUの第1スコアは、例えば、フリマサイトでの出品者Eの商品の購入総額、フリマサイトでの出品者Eの商品の購入数、フリマサイトで出品者Eの商品を閲覧した数、およびフリマサイトで出品されている商品の相談を出品者Eに対して行った数のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
ユーザUの第2スコアは、例えば、3次元仮想空間での出品者Eの商品の購入総額、3次元仮想空間での出品者Eの商品の購入数、3次元仮想空間で出品者Eの商品を閲覧した数、3次元仮想空間で出品されている商品の相談を出品者Eに対して行った数、および3次元仮想空間での販売エリアSAまたは販売エリアSAを含む特定エリアでの総滞在時間のうちの2以上を重み付け加算することによって得られるスコアである。
ユーザUの第3スコアは、ユーザUの第1スコアとユーザUの第2スコアとを重み付け加算して得られるスコアである。なお、ユーザUの第1スコア、ユーザUの第2スコア、またはユーザUの第3スコアに用いられる情報は、単位期間当たりの情報であるが、期間を区切らない情報であってもよい。
付与部50は、第1スコアが第7閾値以上であるユーザUを第1ユーザとし、第2スコアが第8閾値以上であるユーザUを第2ユーザとし、第3スコアが第9閾値以上であるユーザUを第1ユーザとすることもできる。
また、付与部50は、第1スコアが大きい第1ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第2スコアが大きい第2ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定し、第3スコアが大きい第3ユーザほどより大きな特典を、付与する特典として決定することができる。
付与部50は、決定した特典を付与する。付与部50は、例えば、付与すると決定した特典に基づいて、空間情報記憶部34に記憶される空間情報を更新することによって行われる。例えば、付与部50は、特典付与要求に含まれる特典を示す情報に基づいて、空間情報記憶部34に記憶される空間情報を更新することによって、特典付与要求で特定される特典を付与する。
例えば、付与部50は、特典付与要求で特定される特典が販売エリアSAの拡張である場合、販売エリアSAを拡張した情報によって空間情報を更新し、特典付与要求で特定される特典が販売エリアSAのより有利な位置である場合、販売エリアSAをより有利な位置に移動させた情報によって空間情報を更新する。
また、付与部50は、特典付与要求で特定される特典が特定のイベントへの参加許可である場合、特定のイベントへの参加許可を示す情報を空間情報に追加し、特典付与要求で特定される特典が販売エリアSAでの出品数の上限値の上昇である場合、販売エリアSAでの出品数の上限値を増加させた情報によって空間情報を更新する。
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の手順について説明する。図18は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図18に示すように、情報処理装置1の処理部22は、人気度処理を行う(ステップS100)。ステップS100における人気度処理は、図19に示すステップS110~S113の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、第1販売エリア処理を行う(ステップS101)。ステップS101における第1販売エリア処理は、図20に示すステップS120~S124の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、第2販売エリア処理を行う(ステップS102)。ステップS102における第2販売エリア処理は、図21に示すステップS130~S134の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、価格処理を行う(ステップS103)。ステップS103における価格処理は、図22に示すステップS140~S143の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、特典処理を行う(ステップS104)。ステップS104における価格処理は、図23に示すステップS150~S152の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、オーダーメイド処理を行う(ステップS105)。ステップS105におけるオーダーメイド処理は、図24に示すステップS160~S162の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、要求処理を行う(ステップS106)。ステップS106における要求処理は、図25に示すステップS170~S180の処理であり、後で詳述する。
つづいて、処理部22は、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS107)。処理部22は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合、または情報処理装置1の不図示の操作部への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
処理部22は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS107:No)、処理をステップS100へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS107:Yes)、図18に示す処理を終了する。
図19は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による人気度処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、処理部22は、人気度判定タイミングになったか否かを判定する(ステップS110)。人気度判定タイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、または3次元仮想空間におけるアバターAの数が予め定められた数以上増減したタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
処理部22は、人気度判定タイミングになったと判定した場合(ステップS110:Yes)、記憶部21などから出品者情報を取得する(ステップS111)。そして、処理部22は、ステップS111で取得した出品者情報に基づいて、出品者Eの人気度を判定する(ステップS112)。
そして、処理部22は、ステップS112で判定した人気度に応じた情報を3次元仮想空間に配置する(ステップS113)。処理部22は、ステップS113の処理が終了した場合、または人気度判定タイミングになっていないと判定した場合(ステップS110:No)、図19に示す処理を終了する。
図20は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による第1販売エリア処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、処理部22は、ユーザUからの参加要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS120)。処理部22は参加要求を受け付けたと判定した場合(ステップS120:Yes)、記憶部21などからユーザ情報を取得する(ステップS121)。
つづいて、処理部22は、ステップS121で取得したユーザ情報に基づいて、対象出品者を選択する(ステップS122)。そして、処理部22は、ステップS122で選択した対象出品者の販売エリアSAの配置を決定する(ステップS123)。
つづいて、処理部22は、対象出品者の販売エリアSAを3次元仮想空間に配置する(ステップS124)。処理部22は、ステップS124の処理が終了した場合、または参加要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS120:No)、図20に示す処理を終了する。
図21は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による第2販売エリア処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示すように、処理部22は、出品可能エリア決定タイミングになったか否かを判定する(ステップS130)。出品可能エリアタイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、出品者Eからの出品要求があったタイミング、3次元仮想空間におけるアバターEAの位置が予め定められたエリア内になったタイミング、または3次元仮想空間におけるアバターEAの移動距離が予め定められた距離になる毎のタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
処理部22は、出品可能エリア決定タイミングになったと判定した場合(ステップS130:Yes)、出品可能エリアを決定する(ステップS131)。そして、処理部22は、出品可能エリアで出品が可能な商品である出品可能商品を決定する(ステップS132)。
つづいて、処理部22は、ステップS131で決定した出品可能エリアでのステップS132で決定した出品可能商品の出品を許可する(ステップS133)。そして、処理部22は、ステップS131で決定した出品者Eの販売エリアSAを3次元仮想空間に配置する(ステップS134)。
処理部22は、ステップS134の処理が終了した場合、または出品可能エリア決定タイミングになっていないと判定した場合(ステップS130:No)、図21の処理を終了する。
図22は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による価格処理の一例を示すフローチャートである。
図22に示すように、処理部22は、価格決定タイミングになったか否かを判定する(ステップS140)。価格決定タイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、ユーザUのアバターUAが販売エリアSAから予め定められた距離内にあるタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
処理部22は、価格決定タイミングになったと判定した場合(ステップS140:Yes)、記憶部21などからユーザ情報を取得する(ステップS141)。そして、処理部22は、ステップS141で取得したユーザ情報に基づいて、商品価格を決定する(ステップS142)。
つづいて、処理部22は、ステップS142で決定した商品価格を示す情報を3次元仮想空間に配置した場合(ステップS143)、または価格決定タイミングになっていないと判定した場合(ステップS140:No)、図22に示す処理を終了する。
図23は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による特典処理の一例を示すフローチャートである。
図23に示すように、処理部22は、特典付与タイミングになったか否かを判定する(ステップS150)。特典付与タイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミング、取引履歴情報の更新量が予め定められた閾以上になったタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
処理部22は、特典決定タイミングになったと判定した場合(ステップS150:Yes)、記憶部21などから取引履歴情報を取得する(ステップS151)。そして、処理部22は、ステップS151で取得した取引履歴情報に基づいて、出品者EおよびユーザUのうちの少なくとも一方に付与する特典を決定する(ステップS152)。
処理部22は、ステップS152の処理が終了した場合、または特典付与タイミングになっていないと判定した場合(ステップS150:No)、図23の処理を終了する。
図24は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22によるオーダーメイド処理の一例を示すフローチャートである。
図24に示すように、処理部22は、ユーザUからの仕様情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS160)。処理部22は、仕様情報を受け付けたと判定した場合(ステップS160:Yes)、ステップS160で受け付けた仕様情報に基づいて、仕様情報に対応する完成イメージを判定する(ステップS161)。
つづいて、処理部22は、ステップS161で判定した完成イメージを示す情報を3次元仮想空間に配置する(ステップS162)。処理部22は、ステップS162の処理が終了した場合、または仕様情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS160:No)、図24に示す処理を終了する。
図25は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による要求処理の一例を示すフローチャートである。
図25に示すように、処理部22は、空間情報要求があるか否かを判定する(ステップS170)。処理部22は、空間情報要求があると判定した場合(ステップS170:Yes)、空間情報要求の要求元となるユーザUまたは出品者EのアバターAを視点位置とした3次元仮想空間情報の画像を3次元仮想空間情報として生成する(ステップS171)。
そして、処理部22は、ステップS171で生成した3次元仮想空間情報を空間情報要求の要求元となるユーザUの端末装置3または出品者Eの端末装置2に送信する(ステップS172)。
処理部22は、ステップS172の処理が終了した場合、または空間情報要求がないと判定した場合(ステップS170:No)、アバター操作情報があるか否かを判定する(ステップS173)。
処理部22は、アバター操作情報があると判定した場合(ステップS173:Yes)、アバター操作情報に基づいて、アバターAの動作処理を行う(ステップS174)。処理部22は、ステップS174の処理が終了した場合、またはアバター操作情報がないと判定した場合(ステップS173:No)、会話要求があるか否かを判定する(ステップS175)。
処理部22は、会話要求があると判定した場合(ステップS175:Yes)、会話処理を行う(ステップS176)。処理部22は、ステップS176の処理が終了した場合、または会話要求がないと判定した場合(ステップS175:No)、購入要求があるか否かを判定する(ステップS177)。
処理部22は、購入要求があると判定した場合(ステップS177:Yes)、購入処理を行う(ステップS178)。処理部22は、ステップS178の処理が終了した場合、または購入要求がないと判定した場合(ステップS177:No)、その他の要求があるか否かを判定する(ステップS179)。
処理部22は、その他の要求があると判定した場合(ステップS179:Yes)、その他の処理を行う(ステップS180)。処理部22は、ステップS180の処理が終了した場合、またはその他の要求がないと判定した場合(ステップS179:No)、図25に示す処理が終了する。
〔6.変形例〕
上述では、フリーマーケット形式の電子商取引サービスについて主に説明したが、上述した技術は、フリーマーケット形式の電子商取引サービスと同様に、オークション形式の電子商取引サービスや電子商店街による電子商取引サービスなどに適用することができる。
情報処理装置1が提供するサービスが、オークション形式の電子商取引サービスである場合、処理部22は、例えば、フリーマーケット形式の電子商取引サービスでの出品者EやユーザUの情報などに代えて、オークション形式の電子商取引サービスでの出品者EやユーザUの情報などを用いて、上述した処理を行う。また、情報処理装置1が提供するサービスが、電子商店街による電子商取引サービスである場合、処理部22は、例えば、フリーマーケット形式の電子商取引サービスでの出品者EやユーザUの情報などに代えて、電子商店街の電子商取引サービスでの出品者EやユーザUの情報などを用いて、上述した処理を行う。
また、情報処理装置1が提供するサービスが、オークション形式の電子商取引サービスである場合、情報処理装置1の処理部22は、フリマ会場に代えて、3次元仮想空間においてオークション形式での商品販売のために設けられた特定の領域を配置することができる。また、情報処理装置1が提供するサービスが、電子商店街による電子商取引サービスである場合、処理部22は、例えば、フリマ会場に代えて、3次元仮想空間において電子商店街での商品販売のために設けられた特定の領域を配置することができる。
また、処理部22は、フリマ会場に代えて、フリーマーケット形式での商品販売、オークション形式での商品販売、および電子商店街形式での商品販売のうちの2以上の形式の商品販売のために設けられた特定の領域を配置することもできる。
また、情報処理装置1が提供するサービスが、オークション形式の電子商取引サービスや電子商店街による電子商取引サービスである場合、処理部22は、例えば、仮想シートオブジェクトに代えて、仮想店舗オブジェクトを販売エリアSAに配置することもできる。なお、情報処理装置1が提供するサービスが、フリーマーケット形式の電子商取引サービスである場合においても、処理部22は、仮想シートオブジェクトに代えてまたは加えて、仮想店舗オブジェクトを販売エリアSAに配置することもできる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図26に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。図26は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を有する。
CPU201は、ROM203またはHDD204に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス205は、ネットワークN(図8参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、入出力インターフェイス206を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部22の機能を実現する。また、HDD204には、記憶部21内のデータが記憶される。コンピュータ200のCPU201は、これらのプログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.効果〕
情報処理装置1は、3次元の仮想空間で移動するアバターAを操作するユーザの仮想空間における商品の取引履歴の情報である取引履歴情報を取得する取得部41と、取得部41によって取得された取引履歴情報に基づいて、仮想空間に関する特典を、商品の出品者EおよびユーザUのうちの少なくとも一方に付与する特典として決定する付与部50とを備える。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引を促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間における出品者Eの販売エリアSAの拡張を出品者Eに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間において周囲を通過するアバターUAの数がより多い位置への出品者Eの販売エリアSAの移動を出品者Eに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間における販売エリアSAの出品者Eによる利用時間の延長を出品者Eに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間における特定のイベントへの参加許可を出品者Eに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間におけるアバターUAの移動速度の上限値の上昇をユーザUに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間における特定の販売エリアSAまたは特定の販売エリアSAを含む特定エリアへのアバターUAの進入許可をユーザUに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
また、付与部50は、仮想空間における特定のイベントへの参加許可をユーザUに付与する特典として決定する。これにより、情報処理装置1は、3次元仮想空間における商品の取引をより促進することができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。