JP2024065304A - 情報処理方法、情報処理装置、及び、プログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のプロジェクターの投写画像の色むらと明るさの調整において、投写画像の明るさが暗くなることを低減する。【解決手段】第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、第2プロジェクター群によって投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、第1プロジェクターによって第1領域に投写された第1画像の色と、第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を含む、情報処理方法。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理方法、情報処理装置、及び、プログラムに関する。
従来、複数のプロジェクターを組み合わせて使用する場合、プロジェクターの個体間における色や明るさの差が目立たないように、調整が行われる。例えば、特許文献1には、1つの表示面に画像を投写する複数のプロジェクターを対象として、明るさ調整、及び、色調整を行う技術が開示されている。
特開2021-71608号公報
特許文献1に記載された方法では、明るさ調整において、1つ合成画像を投写する複数のプロジェクターの明るさを推定し、最も暗いプロジェクターに合わせて他のプロジェクターを暗くする。また、色調整においては、プロジェクターが投写する画像の色を推定し、1つの合成画像を投写する複数のプロジェクターの色の平均値に合わせて、各々のプロジェクターの色を調整する。この方法によれば、複数のプロジェクターの色を適切に合わせることが可能である一方、最も暗いプロジェクターに合わせて他のプロジェクターの明るさを低下させるため、表示面に投写される画像の明るさが低くなるという課題があった。
本開示に係る一態様は、複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を含む情報処理方法である。
本開示に係る別の一態様は、少なくとも1つのプロセッサーを含む情報処理装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサーは、複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を実行する情報処理装置である。
本開示に係る別の一態様は、コンピューターにより実行可能なプログラムであって、前記コンピューターにより、複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を実行させるプログラムである。
表示システムの構成例を示す図。 投写画像の構成例を示す図。 プロジェクターのブロック図。 制御装置のブロック図。 表示システムの動作を示すフローチャート。 表示システムの動作を示すフローチャート。 表示システムの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[1.表示システムの概要]
図1は、投写システム1000の一例を示す図である。図2は、投写システム1000が投写面SCに投写する投写画像Pの構成例を示す図である。
投写システム1000は、複数のプロジェクター1と、制御装置2と、を含む。本実施形態では、投写システム1000が4台のプロジェクター1を含む例を示して説明する。以下の説明では、4台のプロジェクター1を、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、第4プロジェクター1Dとし、これらを区別しない場合にプロジェクター1と記載する。制御装置2は、情報処理装置の一例に対応する。
プロジェクター1は、投写面SCに投写画像Pを投写する。投写画像Pは、複数のプロジェクター1が投写する複数の画像が重ね合わされ、かつ、並べて配置されて構成される。詳細には、第1プロジェクター1Aは、投写面SCに第1画像3Aを投写し、第2プロジェクター1Bは投写面SCに第2画像3Bを投写する。第3プロジェクター1Cは第3画像3Cを投写し、第4プロジェクター1Dは第4画像3Dを投写する。第1画像3A、第2画像3B、第3画像3C及び第4画像3Dは、投写面SCに1つの投写画像Pを形成する。図1では、第1画像3A、第2画像3B、第3画像3C、第4画像3D、第1全体画像E1、及び第2全体画像E2の容易に区別できるように、便宜上、相互にずらしているが、実際には、第1画像3Aと第3画像3C、第2画像3Bと第4画像3D、及び、第1全体画像E1と第2全体画像E2とは、投写面SCにおける共通の領域においてそれぞれ重なっている。
投写面SCは、プロジェクター1が投写する画像光により画像を視認可能とする面であり、幕であってもよいし、硬質の平面であってもよい。投写面SCは、例えば、プロジェクター用のスクリーン、建築物の壁、天井、床、或いはその他の面であり、平面であっても曲面であってもよい。本実施形態では理解の便宜のため、投写面SCを平面として図示及び説明する。
図2に示すように、本実施形態では、投写面SCに、第1領域A1及び第2領域A2が配置される。投写面SCに配置される投写領域は、第1領域A1及び第2領域A2に限定されず、3以上の領域にプロジェクター1が画像を投写してもよい。
第1画像3A及び第3画像3Cは、投写面SCの第1領域A1に重ねて投写される。第2画像3B及び第4画像3Dは、投写面SCの第2領域A2に重ねて投写される。従って、第1プロジェクター1Aと第3プロジェクター1Cとは投写面SCにスタック投写を行い、第2プロジェクター1Bと第4プロジェクター1Dとは投写面SCにスタック投写を行う。ここで、第1画像3Aと第3画像3Cとを第1画像群41とする。換言すれば、第1画像群41は、第1領域A1に投写される複数の画像を含む画像群であり、第1画像3Aと第3画像3Cとを含む。同様に、第2画像3Bと第4画像3Dとを第2画像群42とする。
投写システム1000において、スタック投写を行う複数のプロジェクター1は、プロジェクター群を構成する。投写面SCの同じ領域に画像を投写する複数のプロジェクター1を、プロジェクター群とする。本実施形態では、第1領域A1に画像を投写する第1プロジェクター1Aと第3プロジェクター1Cとは、第1プロジェクター群101に含まれる。第2領域A2に画像を投写する第2プロジェクター1Bと第4プロジェクター1Dとは第2プロジェクター群102に含まれる。第1プロジェクター群101は第1画像群41に対応し、第2プロジェクター群102は第2画像群42に対応する。
第1領域A1と第2領域A2とは、投写面SCにおいて隣接する領域であり、互いに一部が重なっている。図1及び図2には、第1領域A1と第2領域A2とが重なる例を示す。この例で、第1画像3Aと第2画像3Bとは、その一部が互いに重なってタイリング投写され、第1全体画像E1を構成する。同様に、第3画像3Cと第4画像3Dとはタイリング投写され、第2全体画像E2を構成する。
投写システム1000において、第1画像3Aと第3画像3Cの順序、及び、第2画像3Bと第4画像3Dの順序は、区別されない。このため、第1画像3Aと第4画像3Dとがタイリング投写され、第2画像3Bと第3画像3Cとがタイリング投写されるということもできる。つまり、第1領域A1に投写される画像と第2領域A2に投写される画像との組み合わせは一義的ではない。本実施形態では、後述するように、ユーザーの入力によって画像の組合せを設定する。
第1全体画像E1において、第1画像3Aと第2画像3Bとが重なる重畳領域B1には、いわゆるエッジブレンディング処理が施される。エッジブレンディング処理とは、例えば、第1画像3Aにおける第2画像3Bと重なる重畳領域B1において減光処理を行うことによって、重畳領域の明るさと非重畳領域の明るさの差を小さくする処理である。第3画像3Cと第4画像3Dとが重なる重畳領域B2においても同様に、エッジブレンディング処理が施される。
制御装置2は、データ処理機能および通信機能を有する装置である。制御装置2は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット型コンピューター、スマートフォン、或いはその他の装置である。制御装置2は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのいずれかに搭載される装置でもよい。この場合、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのうち制御装置2を搭載するプロジェクター1は、メインプロジェクターと称され得る。
制御装置2は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dの各々と、相互にデータ通信可能に接続される。制御装置2と、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dとは、例えば、有線のLAN(Local Area Network)、或いは、無線通信回線を介して接続され、通信を実行する。無線通信回線としては、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、或いはその他の無線通信技術を適用できる。Wi-Fiは登録商標である。Bluetoothは登録商標である。制御装置2は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dを制御する。
[2.プロジェクターの構成]
本実施形態では、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び、第4プロジェクター1Dの構成は制限されないが、本実施形態では、相互に同一の構成を有する例を説明する。
図3は、プロジェクター1のブロック図である。プロジェクター1は、第1操作部11と、受光部12と、第1通信部13と、投写部14と、カメラ15と、第1記憶部16と、第1処理部17とを含む。
第1操作部11は、操作子を有し、操作子に対するユーザーの入力操作を受ける。操作子は、例えば、各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルである。第1操作部11は、プロジェクター1の筐体に設けられている。第1操作部11は、入力インターフェイス装置と言うこともできる。
受光部12は、不図示のリモートコントローラーへの入力操作に基づく赤外線信号をリモートコントローラーから受光する受光素子を有する。リモートコントローラーは、入力操作を受ける各種の操作ボタン、操作キーまたはタッチパネルを備える。
第1通信部13は、制御装置2と通信する通信装置であり、トランスミッター及びレシーバーを含む。第1通信部13と制御装置2との通信形式は、上述の通り有線のLANである。なお、第1通信部13と制御装置2との通信形式は、有線のLANに限らない。
投写部14は、投写面SCに画像を投写することによって投写面SCに画像を表示する光学装置である。投写部14は、画像処理部141と、フレームメモリー142と、ライトバルブ駆動部143と、光源144と、赤色用液晶ライトバルブ145Rと、緑色用液晶ライトバルブ145Gと、青色用液晶ライトバルブ145Bと、投写光学系146と、を含む。以下、赤色用液晶ライトバルブ145Rと、緑色用液晶ライトバルブ145Gと、青色用液晶ライトバルブ145Bとを相互に区別する必要がない場合、これらを液晶ライトバルブ145と称する。
画像処理部141は、単数または複数のイメージプロセッサー等の回路によって構成される。画像処理部141は、例えば、第1処理部17から画像信号を受ける。画像処理部141は、画像供給装置から画像信号を受けてもよい。画像供給装置は、例えば、制御装置2である。画像供給装置は、制御装置2とは異なる装置でもよい。制御装置2とは異なる装置は、例えば、PCである。画像供給装置は、PCに限らず、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ハードディスクレコーダー、テレビチューナー装置またはビデオゲーム機でもよい。
画像処理部141は、画像信号をフレームメモリー142に展開する。フレームメモリー142は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置によって構成される。画像処理部141は、フレームメモリー142に展開された画像信号に画像処理を施すことによって駆動信号を生成する。
画像処理部141が実行する画像処理は、例えば、投写部14が投写する画像の台形歪みを補正する幾何補正処理を包含する。画像処理部141は、幾何補正処理に加えて、他の画像処理、例えば、解像度変換処理を実行してもよい。解像度変換処理では、画像処理部141は、画像信号が示す画像の解像度を、例えば液晶ライトバルブ145の解像度に変換する。他の画像処理は、解像度変換処理に限らない。他の画像処理は、例えば、画像供給装置から提供される画像信号が示す画像にOSD(OnScreen Display)画像を重畳するOSD処理でもよい。他の画像処理は、いわゆる、ガンマ補正を実行するガンマ処理でもよい。
ライトバルブ駆動部143は、例えば、ドライバー等の回路で構成される。ライトバルブ駆動部143は、画像処理部141から提供される駆動信号に基づいて、駆動電圧を生成する。ライトバルブ駆動部143は、駆動電圧を液晶ライトバルブ145に印加することによって、液晶ライトバルブ145を駆動する。
光源144は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。光源144は、LEDに限らず、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、またはレーザー光源でもよい。光源144は、光を出射する。光源144から出射された光は、不図示のインテグレーター光学系に入射する。インテグレーター光学系は、入射される光における輝度分布のばらつきを低減する。光源144から出射された光は、インテグレーター光学系を通った後、不図示の色分離光学系によって光の3原色である赤色、緑色および青色の色光成分に分離される。赤色の色光成分は、赤色用液晶ライトバルブ145Rに入射する。緑色の色光成分は、緑色用液晶ライトバルブ145Gに入射する。青色の色光成分は、青色用液晶ライトバルブ145Bに入射する。
液晶ライトバルブ145は、一対の透明基板間に液晶が存在する液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ145は、マトリクス状に位置する複数の画素145pを含む矩形の画素領域145aを有する。液晶ライトバルブ145では、液晶に対して画素145pごとに、画像信号に基づく駆動電圧が印加される。ライトバルブ駆動部143が、駆動電圧を各画素145pに印加すると、各画素145pの光透過率は、駆動電圧に基づく光透過率に設定される。光源144から出射される光は、画素領域145aを通ることで変調される。このため、画像信号に基づく画像が色光ごとに形成される。液晶ライトバルブ145は、光変調装置の一例である。
各色の画像は、不図示の色合成光学系によって画素145pごとに合成される。よって、カラー画像が生成される。カラー画像は、投写光学系146を介して投写される。投写光学系146は、少なくとも1つのレンズを含む。投写光学系146は、シフト可能な投写レンズを含んでいてもよい。この場合、投写光学系146は、不図示のレンズシフト機構によってシフトされる。投写光学系146のシフトによって、投写光学系146から投写される画像の投写面SCにおける位置が移動される。さらに言えば、投写光学系146のシフト量によって、投写面SCにおける画像の移動量が決定される。
カメラ15は、レンズ等の受光光学系151と、受光光学系151によって集光される光を電気信号に変換する撮像素子152と、を含む。撮像素子152は、例えば、赤外領域および可視光領域の光を受光するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーである。撮像素子152は、CCDイメージセンサーに限らず、例えば、赤外領域および可視光領域の光を受光するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーでもよい。
カメラ15は、投写面SCを撮像することによって撮像データを生成する。第1プロジェクター1Aのカメラ15、及び、第3プロジェクター1Cのカメラ15は、第1領域A1を撮像する。第3プロジェクター1Cが第3画像3Cとして黒画像を投写している場合、第1プロジェクター1Aのカメラ15は第1画像3Aを撮像する。また、第1プロジェクター1Aが第1画像3Aとして黒画像を投写している場合、第3プロジェクター1Cのカメラ15は第3画像3Cを撮像する。第2プロジェクター1Bのカメラ15、及び、第4プロジェクター1Dのカメラ15は、第2領域A2を撮像する。第4プロジェクター1Dが第4画像3Dとして黒画像を投写している場合、第2プロジェクター1Bのカメラ15は第2画像3Bを撮像する。また、第2プロジェクター1Bが第2画像3Bとして黒画像を投写している場合、第4プロジェクター1Dのカメラ15は第4画像3Dを撮像する。ここで、黒画像とは、画像の全面を黒とする画像信号に基づいてプロジェクター1が投写する画像をいう。例えば、第1プロジェクター1Aが黒画像を投写する場合、第1画像3Aは、全体が黒一色の画像である。
カメラ15が生成する撮像データは、第1通信部13によって制御装置2に送信される。第1プロジェクター1Aのカメラ15は第1撮像データを生成する。第2プロジェクター1Bのカメラ15は第2撮像データを生成し、第3プロジェクター1Cのカメラ15は第3撮像データを生成し、第4プロジェクター1Dのカメラ15は第4撮像データを生成する。これら第1撮像データ、第2撮像データ、第3撮像データ、及び、第4撮像データは、それぞれ、制御装置2に送信される。
カメラ15は、プロジェクター1とは別体として設けられてもよい。この場合、カメラ15とプロジェクター1は、データの送受信ができるように有線または無線のインターフェイスにより相互に接続される。
第1記憶部16は、第1処理部17が読み取り可能にデータやプログラムを記憶する記録媒体である。第1記憶部16は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ReadOnly Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)である。揮発性メモリーは、例えば、RAMである。
第1記憶部16は、第1処理部17によって実行される制御プログラムと、第1処理部17が使用する各種のデータと、を記憶する。
第1処理部17は、例えば、単数または複数のプロセッサーによって構成される。一例を挙げると、第1処理部17は、単数または複数のCPU(Central Processing Unit)によって構成される。第1処理部17の機能の一部または全部は、DSP(DigitalSignal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって実現されてもよい。第1処理部17は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。第1処理部17は、第1記憶部16から制御プログラムを読み取る。第1処理部17は、当該制御プログラムを実行することによって、動作制御部171と、補正部172とを実現する。
動作制御部171は、プロジェクター1の種々の動作を制御する。例えば、動作制御部171は、第1通信部13と投写部14とカメラ15とを制御する。
一例を挙げると、動作制御部171は、画像処理部141とライトバルブ駆動部143と光源144とを制御することによって、投写部14に画像を投写させる。動作制御部171は、カメラ15に画像を撮像させる。動作制御部171は、第1通信部13に、撮像データを制御装置2へ送信させる。
補正部172は、投写部14から投写される画像の画質を補正する。補正部172は、例えば、種々の補正データに従って画像処理部141を制御することによって、画像の明るさと画像の色とを補正する。
初期状態では、補正部172は、画像処理部141に、予め設定された初期明るさ補正データに基づいて画像信号を補正させることによって、投写部14が投写する画像の明るさを、補正前の画像信号が示す明るさから、補正後の画像信号が示す明るさに補正する。初期明るさ補正データは、例えば、プロジェクター1の個体差等に基づく画像の明るさにおける基準からのズレを低減するために、プロジェクター1の出荷前に設定され、第1記憶部16に記憶されている。
補正部172は、制御装置2から提供される後述の明るさ補正データと、初期明るさ補正データとが存在する場合、画像処理部141に、初期明るさ補正データと制御装置2から提供される明るさ補正データとに基づいて画像信号を補正させることによって、投写部14が投写する画像の明るさを、補正前の画像信号が示す明るさから、補正後の画像信号が示す明るさに補正する。また、補正部172は、制御装置2から提供される後述の明るさ補正データ、及び、初期明るさ補正データの他に、ユーザーによって設定されるユーザー設定明るさ補正データが存在する場合、これらを用いて補正を行ってもよい。具体的には、補正部172は、画像処理部141に、初期明るさ補正データとユーザー設定明るさ補正データと制御装置2から提供される明るさ補正データとに基づいて画像信号を補正させる。このため、投写部14が投写する画像の明るさが、補正前の画像信号が示す明るさから、補正後の画像信号が示す明るさに変化する。ユーザー設定明るさ補正データは、ユーザーが画像の明るさを調整する際にユーザーによって設定される。
初期状態では、補正部172は、画像処理部141に、予め設定された初期色補正データに基づいて画像信号を補正させることによって、投写部14が投写する画像の色を、補正前の画像信号が示す色から、補正後の画像信号が示す色に補正する。
初期色補正データは、例えば、プロジェクター1の個体差等に基づく画像の色における基準からのズレを低減するために、プロジェクター1の出荷前に設定され、第1記憶部16に記憶されている。
補正部172は、制御装置2から提供される後述の色補正データが存在する場合、画像処理部141に、初期色補正データと制御装置2から提供される色補正データとに基づいて画像信号を補正させることによって、投写部14が投写する画像の色を、補正前の画像信号が示す色から、補正後の画像信号が示す色に補正する。また、補正部172は、制御装置2から提供される後述の色補正データ、及び、初期色補正データの他に、ユーザーによって設定されるユーザー設定色補正データが存在する場合、これらを用いて補正を行ってもよい。具体的には、補正部172は、画像処理部141に、初期色補正データとユーザー設定色補正データと制御装置2から提供される色補正データとに基づいて画像信号を補正させる。このため、投写部14が投写する画像の色が、補正前の画像信号が示す色から、補正後の画像信号が示す色に変化する。ユーザー設定色補正データは、ユーザーが画像の色を調整する際にユーザーによって設定される。
[3.制御装置の構成]
図4は、制御装置2の一例を示す図である。制御装置2は、第2操作部21と、第2通信部22と、第2記憶部23と、第2処理部24と、を含む。
第2操作部21は、例えば、キーボード、操作ボタンまたはタッチパネルである。第2操作部21は、ユーザーの入力操作を受け付ける。第2操作部21は、入力インターフェイス装置と言うこともできる。
第2通信部22は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dの各々と通信する通信装置でありトランスミッター及びレシーバーを含む。具体的には、第2通信部22は、有線のLANを介して第1通信部13と通信する。第2通信部22と第1通信部13との通信形式は、有線のLANに限らない。第2通信部22は、第1撮像データと、第2撮像データと、第3撮像データと、第4撮像データとを受信する。
第2記憶部23は、第2処理部24が読み取り可能にプログラムやデータを記憶する記録媒体である。第2記憶部23は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。第2記憶部23は、第2処理部24によって実行される制御プログラム231と、第2処理部24により参照あるいは処理される各種のデータと、を記憶する。
第2処理部24は、例えば、単数または複数のプロセッサーによって構成される。一例を挙げると、第2処理部24は、単数または複数のCPUによって構成される。第2処理部24の機能の一部または全部は、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路によって実現されてもよい。第2処理部24は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。第2処理部24は、第2記憶部23から制御プログラム231を読み取る。第2処理部24は、制御プログラム231を実行することによって、入出力制御部241、明るさ推定部242、明るさ補正部243、色推定部244、色補正部245、及び、指示部246を実現する。
入出力制御部241は、プロジェクター1との通信を実行し、プロジェクター1が送信する第1撮像データ、第2撮像データ、第3撮像データ、第4撮像データ、及び、その他のデータを第2通信部22により取得する。
明るさ推定部242は、第1プロジェクター1Aが投写する第1画像3Aの明るさを推定する。同様に、明るさ推定部242は、第2画像3Bの明るさ、第3画像3Cの明るさ、及び、第4画像3Dの明るさを推定する。
明るさ補正部243は、明るさ推定部242が推定した明るさに基づいて、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのいずれか1以上の明るさの補正が必要な場合、補正値を算出する。補正を行わないプロジェクター1がある場合には、当該プロジェクター1については、補正値を算出しなくても良いし、補正量をゼロとして補正値を決定してもよい。また、明るさ補正部243は、全てのプロジェクター1について補正値を算出してもよい。
明るさ補正部243は、補正値を算出した場合、算出した補正値に基づいて明るさ補正データを生成し、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのいずれか1以上に対して明るさ補正データを送信する。明るさ補正部243は、明るさ補正データに基づき、プロジェクター1に明るさ調整を実行させる。明るさ補正データは、明るさの補正値の一例に対応する。
色推定部244は、第1プロジェクター1Aが投写する第1画像3Aの色を推定する。同様に、色推定部244は、第2画像3Bの色、第3画像3Cの色、及び、第4画像3Dの色を推定する。
色補正部245は、色推定部244の推定結果に基づいて、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのいずれか1以上の色の補正が必要な場合、補正値を算出する。補正を行わないプロジェクター1がある場合には、当該プロジェクター1については、補正値を算出しなくても良いし、補正量をゼロとして補正値を決定してもよい。また、全てのプロジェクター1について補正値を算出してもよい。
色補正部245は、補正値を算出した場合、算出した補正値に基づいて色補正データを生成し、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dのいずれか1以上に対して色補正データを送信する。色補正部245は、色補正データに基づき、プロジェクター1に色調整を実行させる。色補正データは、色の補正値の一例に対応する。
指示部246は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び第4プロジェクター1Dの各々に指示を送る。例えば、指示部246は、後述する明るさ調整処理において、プロジェクター1に輝度計測パターンを投写すること、及び、黒画像を投写することの指示を行う。また、例えば、指示部246は、後述する色調整処理において、プロジェクター1に色度計測パターンを投写すること、及び、黒画像を投写することの指示を行う。指示部246は、例えば、プロジェクター1に対してコマンドを送信することによって、プロジェクター1に指示を行う。
[4.投写システムの動作]
図5、図6及び図7は、投写システム1000の動作を示すフローチャートである。これらのフローチャートを参照して、投写システム1000の動作を説明する。
図5の動作は、第2処理部24により実行される。
制御装置2は、明るさ調整の実行が指示されたか否かを判定する(ステップS11)。ユーザーによって第2操作部21が操作されることで明るさ調整の実行を指示する入力を受け付けた場合、第1操作部11が操作されることで明るさ調整の実行を指示する入力を受け付けたことを示す制御データをプロジェクター1から受信した場合、或いは、予め設定された明るさ調整実行の条件が成立した場合に、明るさ調整の実行が指示されたと判定する(ステップS11;YES)。明るさ調整の実行が指示されない場合(ステップS11;NO)、制御装置2は後述するステップS13に移行する。
明るさ調整の実行が指示されたと判定した場合(ステップS11;YES)、制御装置2は、明るさ調整処理を実行する(ステップS12)。ステップS12の明るさ調整処理は、第1プロジェクター群101の明るさと、第2プロジェクター群102の明るさとの差を小さくすることにより、投写画像Pにおける明るさのむらを解消または軽減する処理である。明るさ調整処理の詳細は後述する。明るさ調整の実行後、制御装置2はステップS13に移行する。
ステップS13で、制御装置2は、ユーザーによって色調整の実行が指示されたか否かを判定する(ステップS13)。第2操作部21が操作された場合、第1操作部11が操作されたことを示す制御データをプロジェクター1から受信した場合、或いは、予め設定された色調整実行の条件が成立した場合に、色調整の実行が指示されたと判定する(ステップS13;YES)。色調整の実行が指示されない場合(ステップS13;NO)、制御装置2は本処理を終了する。図5の動作は、予め設定されたタイミング、或いは、所定時間周期で制御装置2により実行される。
制御装置2は、色調整の実行が指示されたと判定した場合(ステップS13;YES)、プロジェクター1の組合せに関する入力を受け付ける(ステップS14)。制御装置2は、2つのプロジェクター1の組合せに基づき、色調整を実行する。プロジェクター1の組合せは、第1領域A1に画像を投写するプロジェクター1と、第2領域A2に画像を投写するプロジェクター1との組合せであれば限定されない。本実施形態では、第1プロジェクター1A及び第3プロジェクター1Cのいずれか1つと、第2プロジェクター1B及び第4プロジェクター1Dのいずれか1つと、を組み合わせることが可能である。ステップS14では、第1プロジェクター1A及び第3プロジェクター1Cのいずれかを選択する入力と、第2プロジェクター1B及び第4プロジェクター1Dのいずれかを選択する入力とが受け付けられる。ここでは、第1プロジェクター1Aと第2プロジェクター1Bとが選択された場合を例として説明する。選択された第1プロジェクター1Aと第2プロジェクター1Bとは、1つの組合せを構成する。制御装置2は、選択されなかったプロジェクター1を、他の組合せとする。本実施形態では、第3プロジェクター1Cと第4プロジェクター1Dとが、他の組合せとして選択される。ステップS14の入力は、例えば、ユーザーによって第2操作部21が操作されることることで組合せを指定する入力を受け付けること、或いは、第1操作部11が操作されることで組合せを指定する入力を受け付けたことを示す制御データをプロジェクター1から受信することである。
制御装置2は、ステップS14の入力に従って第1プロジェクター1Aと第2プロジェクター1Bとを選択する(ステップS15)。制御装置2は、選択した第1プロジェクター1Aと第2プロジェクター1Bとを対象として、色調整処理を実行する(ステップS16)。色調整処理は、第1プロジェクター1Aが投写する第1画像3Aと、第2プロジェクター1Bが投写する第2画像3Bとの色を合わせるように、第1プロジェクター1A及び第2プロジェクター1Bのいずれか1以上の色を調整する処理である。色調整処理については後述する。
制御装置2は、ステップS14の入力に従って選択されたプロジェクター1以外のプロジェクター1の組合せを、選択する(ステップS17)。具体的には、第3プロジェクター1Cと第4プロジェクター1Dとを選択する。制御装置2は、選択した第3プロジェクター1Cと第4プロジェクター1Dとを対象として、色調整処理を実行する(ステップS18)。ステップS18の色調整処理は、第3プロジェクター1Cと第4プロジェクター1Dとを対象とする他は、ステップS16と同様の処理である。
このように、制御装置2は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び、第4プロジェクター1Dの明るさ調整を、第1プロジェクター群101と第2プロジェクター群102との明るさに基づき実行する。その結果、第1画像群41と第2画像群42との明るさの差が補正されるので、投写画像Pの全体の明るさのむらを解消または軽減できる。この動作は、第1プロジェクター1A、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、及び、第4プロジェクター1Dの明るさを個別に調整する場合に比べ、利点がある。すなわち、最も暗いプロジェクター1に合わせて他のプロジェクター1の明るさを低下させるという事象が発生しにくいので、明るさ調整のために投写画像Pの明るさが低下する度合いを軽減できる。
また、制御装置2は、第1領域A1に画像を投写する1つのプロジェクター1と、第2領域A2に画像を投写する1つのプロジェクター1との組合せを対象として、色調整処理を実行する。例えば、制御装置2は、ステップS16とステップS18とで、異なるプロジェクター1の組合せを対象として色調整処理を実行する。ステップS16の結果として、第1全体画像E1における色むらが解消または軽減され、ステップS18では第2全体画像E2における色むらが解消または軽減される。従って、第1全体画像E1と第2全体画像E2とが重畳された投写画像Pの色むらが解消または軽減されるので、投写画像P全体の色調整が適切に実行される。
ステップS16の色調整処理では、後述するように、第3画像3Cの色を示す情報、及び、第4画像3Dの色を示す情報を用いない。このため、第1画像3A、第2画像3B、第3画像3C及び第4画像3Dの全てについて色を示す情報を取得したり処理したりする必要がなく、処理負荷が軽いという利点がある。同様に、制御装置2は、ステップS18で、第1画像3Aの色を示す情報、及び、第2画像3Bの色を示す情報を用いない。このため、処理負荷が軽いという利点がある。
プロジェクター1が投写する画像の明るさを変更すると、プロジェクター1が投写する画像の色が変化することがある。このため、色調整処理を行ってから明るさ調整処理を実行すると、明るさ調整処理で色の変化が発生することに対応して、色調整処理のやり直しが必要になる可能性がある。本実施形態では、図5に示したように、色調整処理を行う前に明るさ調整処理を実行するので、色調整処理のやり直しが必要になる可能性が低く、効率がよい。
図6は、ステップS12の明るさ調整処理を詳細に示すフローチャートである。図6のステップS21-S28は色推定部244及び指示部246により実行される。ステップS29-S31は明るさ推定部242により実行され、ステップS32-S36は明るさ補正部243により実行される。
図6の動作を開始する際、制御装置2は、第1プロジェクター群101及び第2プロジェクター群102のいずれかを選択し、選択したプロジェクター群における1つのプロジェクター1を選択する。
制御装置2は、選択したプロジェクター1に指示部246が指示を行うことにより、プロジェクター1に輝度計測パターンを投写させる(ステップS21)。輝度計測パターンとしては、例えば、プロジェクター1が投写する画像の全面が緑となる緑画像、プロジェクター1が投写する画像の全面が赤となる赤画像、及び、プロジェクター1が投写する画像の全面が青となる青画像が予め用意される。緑画像、赤画像、及び、青画像の輝度計測パターンは、いずれも、階調値が最大であるラスター画像である。例えば、プロジェクター1が1024段階の階調値を有する場合、緑画像の輝度計測パターンは、投写画像を構成する全ての画素145pの緑の階調値が1023となっている画像である。赤画像及び青画像の輝度計測パターンも同様である。プロジェクター1は、これらの輝度計測パターンを表示するための表示データを予め第1記憶部16に記憶していてもよい。
ステップS21では、制御装置2の指示に従って1つのプロジェクター1が輝度計測パターンを投写する場合、他のプロジェクター1は黒画像を投写する。これにより、輝度計測パターンにおける投写光の混同を防止する。
選択されているプロジェクター1が輝度計測パターンの投写を開始した後、制御装置2は、輝度計測パターンの測定を実行する(ステップS22)。ステップS22で、制御装置2は、プロジェクター1に対して撮像を指示し、撮像データを取得する。撮像を実行するプロジェクター1は、ステップS21において選択されているプロジェクター1であることが好ましいが、他のプロジェクター1が撮像を実行してもよい。
制御装置2は、取得した撮像データから測定値を取得する。測定値は、撮像データにおいて予め指定された測定点の座標のRGBデータである。制御装置2は、測定点の座標で指定される画素のRGBデータ、及び、測定点の周辺の所定数の画素のRGBデータを取得して、これらの平均値を測定値として取得してもよい。測定点の数に制限はなく、例えば1つの撮像データから10個の測定点の測定値を取得してもよい。
制御装置2がステップS22で取得する測定値は、投写画像Pの明るさを示す情報である。具体的には、第1プロジェクター1Aの輝度計測パターンの測定値は、第1プロジェクター1Aの明るさを示す情報であり、第2プロジェクター1Bの輝度計測パターンの測定値は、第2プロジェクター1Bの明るさを示す情報である。第3プロジェクター1Cの輝度計測パターンの測定値は第3プロジェクター1Cの明るさを示す情報であり、第4プロジェクター1Dの輝度計測パターンの測定値は、第4プロジェクター1Dの明るさを示す情報である。
制御装置2は、ステップS21で選択されているプロジェクター1により、緑画像、赤画像、及び、青画像の輝度計測パターンを用いて全色の測定が済んだか否かを判定する(ステップS23)。全色の測定が済んでいないと判定した場合(ステップS23;NO)、制御装置2は、プロジェクター1に投写させる輝度計測パターンの色を変更させ(ステップS24)、ステップS21に移行して測定を継続する。
緑画像、赤画像、及び、青画像の全ての色の測定が済んだと判定した場合(ステップS23;YES)、制御装置2は、選択されているプロジェクター群に含まれる全てのプロジェクター1の測定が済んだか否かを判定する(ステップS25)。全てのプロジェクター1の測定が済んでいないと判定した場合(ステップS25;NO)、制御装置2は、選択されているプロジェクター1を変更し(ステップS26)、ステップS21に戻って測定を継続する。
全てのプロジェクター1の測定が済んだと判定した場合(ステップS25;YES)、制御装置2は、投写面SCに投写する全てのプロジェクター群の測定が済んだか否かを判定する(ステップS27)。全てのプロジェクター群の測定が済んでいないと判定した場合(ステップS27;NO)、制御装置2は、選択されているプロジェクター群を変更し(ステップS28)、ステップS21に戻って測定を継続する。
全てのプロジェクター群の測定が済んだと判定した場合(ステップS27;YES)、制御装置2は、ステップS29に移行する。撮像データから得られた測定値は、各プロジェクター1についての、複数の測定点におけるRGBの値である。制御装置2は、測定値に対してRGB-XYZ変換を実行する(ステップS29)。これにより、各プロジェクター1の明るさの測定値として、3刺激値であるXYZのデータが得られる。さらに、ステップS29で、制御装置2は、プロジェクター1ごとに、投写面SCに投写される画像全体の平均のXYZ値を算出する。例えば、第1プロジェクター1Aの測定値である複数の測定点のXYZ値の平均を算出することにより、第1画像3Aの全体の平均XYZ値を得る。制御装置2は、第2プロジェクター1B、第3プロジェクター1C、および第4プロジェクター1Dについても同様の処理を行う。ステップS30の処理によって、プロジェクター1ごとに、プロジェクター1の階調値を最大とする場合の輝度Yが求められる。
制御装置2は、ステップS29で得た平均XYZ値をもとに、色調整を実行した後における輝度の予測値を算出する(ステップS30)。色調整とは、例えばステップS16、S18の色調整処理を指す。色調整処理では、プロジェクター1の投写光のRGBのバランスが適正な状態となるよう補正される。このため、明るさ調整処理を実行する時点で、測定値のRGBのバランスが極端な状態である場合、色調整処理において大きな補正が行われることによってプロジェクター1の投写光の明るさに影響を及ぼす可能性がある。そこで、制御装置2は、図6の明るさ調整処理の後に色調整処理を実行すると仮定して、この仮定の色調整処理を実行した後の輝度を予測し、予測値を求める。具体的には、制御装置2は、ステップS31において、RGBの出力バランスが適正な状態における輝度Yの値を、予測値として算出する。
例えば、制御装置2は、各プロジェクター1について、Rの測定値から求めたY値と、Gの測定値から求めたY値と、Bの測定値から求めたY値とのそれぞれに予め用意された係数を乗じた上で、これらのY値を加算することにより、輝度Yの予測値を算出する。
続いて、制御装置2は、ステップS30で求めた各プロジェクター1の輝度Yの予測値を、プロジェクター群ごとに加算する(ステップS31)。具体的には、制御装置2は、第1プロジェクター1Aの輝度Yの予測値と第3プロジェクター1Cの輝度Yの予測値とを加算することによって第1プロジェクター群101の輝度Yの予測値を算出する。制御装置2は、第2プロジェクター1Bと第4プロジェクター1Dとについても同様の処理を行い、第2プロジェクター群102の輝度Yの予測値を算出する。第1プロジェクター群101の輝度Yの予測値は、第1画像群41の第1の明るさを示す情報であり、第2プロジェクター群102の輝度Yの予測値は、第2画像群42の第2の明るさを示す情報である。
続いて、制御装置2は、ステップS31で求めた各プロジェクター群の輝度Yの予測値と、測定時のプロジェクター1における光源144の設定状態とをもとに、プロジェクター群ごとに、設定可能最大輝度を算出する(ステップS32)。設定可能最大輝度は、プロジェクター群に含まれる全てのプロジェクター1の光源144の明るさを最大とした場合に得られる輝度Yの推定値である。ここでの明るさの最大値は、プロジェクター1の光源144の能力の上限値であってもよく、画像の品質などを考慮した所定条件下における明るさの最大値であってもよい。例えば、現在の明るさの1.3倍まで、現在の明るさの1.1倍まで、などであってもよい。この場合、光源144の明るさが能力の上限値を超えることはない。
制御装置2は、第1プロジェクター群101の設定可能最大輝度と、第2プロジェクター群102の設定可能最大輝度とを比較することにより、各プロジェクター群の目標輝度を決定する(ステップS33)。例えば、制御装置2は、第1プロジェクター群101と第2プロジェクター群102のうち設定可能最大輝度の合計が低い方の設定可能最大輝度の合計に合わせて、目標輝度を設定する。例えば、制御装置2は、第1プロジェクター群101の明るさと第2プロジェクター群102の明るさとの比に基づいて、明るい側のプロジェクター群の目標輝度を、調整前の輝度よりも暗くする。これにより、投写画像Pにおける明るさのむらを解消し、かつ、投写画像Pの明るさを最大とすることができる。
制御装置2は、目標輝度の値に基づいて、プロジェクター1の光源144の明るさレベルを算出する(ステップS34)。ステップS34で、制御装置2は、ステップS33で算出した第1プロジェクター群101の目標輝度に基づいて、第1プロジェクター1Aの明るさレベル、及び、第3プロジェクター1Cの明るさレベルを算出する。また、制御装置2は、第2プロジェクター群102の目標輝度に基づいて、第2プロジェクター1Bの明るさレベル、及び、第4プロジェクター1Dの明るさレベルを算出する。例えば、制御装置2は、第1プロジェクター群101および第2プロジェクター群102のうち、相対的に明るいプロジェクター群に含まれるプロジェクター1について、第1プロジェクター群101の明るさと第2プロジェクター群102の明るさとの比に基づく目標輝度と、各プロジェクター1の輝度Yの推定値との比に基づいて、各プロジェクター1の明るさレベルを算出する。制御装置2は、相対的に暗いプロジェクター群に含まれるプロジェクター1について、各プロジェクター1の設定可能最大輝度を、当該プロジェクター1の明るさレベルに決定する。
制御装置2は、ステップS34で求めたプロジェクター1の明るさレベルをもとに、プロジェクター1の明るさ補正データを生成する(ステップS35)。例えば、制御装置2は、第1プロジェクター1Aの明るさレベルに基づいて第1プロジェクター1A用の明るさ補正データを生成する。同様に、制御装置2は、第2プロジェクター1B用の明るさ補正データ、第3プロジェクター1C用の明るさ補正データ、及び、第4プロジェクター1D用の明るさ補正データを生成する。
制御装置2は、ステップS35で生成した明るさ補正データを、各々のプロジェクター1に送信し、明るさ補正を実行させる(ステップS36)。
図7は、ステップS16、S18の色調整処理を詳細に示すフローチャートである。図7のステップS41-S49は明るさ推定部242及び指示部246により実行される。ステップS50-S51は色推定部244により実行され、ステップS52-S58は色補正部245により実行される。
図7の動作を開始する際、制御装置2は、処理対象である組合せに含まれる複数のプロジェクター1のうちの1つを選択する。また、制御装置2は、色度計測パターンの色、及び、色度計測パターンの階調値の初期値を選択する。
制御装置2は、選択したプロジェクター1に指示部246が指示を行うことにより、プロジェクター1に色度計測パターンを投写させる(ステップS41)。色度計測パターンとしては、例えば、緑画像、赤画像、及び、青画像が予め用意される。緑画像、赤画像、及び青画像は、それぞれ、輝度計測パターンと同様に、プロジェクター1が投写する画像の全体が単一色となる画像であり、例えばラスター画像である。緑画像、赤画像、及び、青画像のそれぞれで、階調値の異なる複数の色度計測パターンが用意される。例えば、プロジェクター1は、制御装置2の指示に従って、赤の階調値が150、300、450、600、750、900、1023である7つの色度計測パターンを切り替えて投写できる。緑画像、及び、青画像についても同様に、プロジェクター1は、階調値の異なる複数の色度計測パターンを投写できる。プロジェクター1は、これら色度計測パターンを表示するための表示データを予め第1記憶部16に記憶していてもよい。ステップS41で、制御装置2は、緑画像、赤画像、及び、青画像のうち選択されている色の色度計測パターンであって、選択されている階調値の色度計測パターンをプロジェクター1により投写させる。
ステップS21では、制御装置2の指示に従って1つのプロジェクター1が色度計測パターンを投写する場合、他のプロジェクター1は黒画像を投写する。これにより、色度計測パターンにおける投写光の混同を防止する。
選択されているプロジェクター1が色度計測パターンの投写を開始した後、制御装置2は、色度計測パターンの測定を実行する(ステップS42)。ステップS42で、制御装置2は、プロジェクター1に対して撮像を指示し、撮像データを取得する。撮像を実行するプロジェクター1は、ステップS41において選択されているプロジェクター1であることが好ましいが、他のプロジェクター1が撮像を実行してもよい。
制御装置2は、取得した撮像データから測定値を取得する。測定値は、撮像データにおいて予め指定された測定点の座標のRGBデータである。制御装置2は、測定点の座標で指定される画素のRGBデータ、及び、測定点の周辺の所定数の画素のRGBデータを取得して、これらの平均値を測定値として取得してもよい。測定点の数に制限はなく、例えば1つの撮像データから10個の測定点の測定値を取得してもよい。
撮像データから得られた測定値は、複数の測定点におけるRGBの値である。制御装置2は、ステップS42で測定した測定値に対してRGB-XYZ変換を実行する(ステップS43)。これにより、選択されているプロジェクター1の色の測定値として、複数の測定点のXYZのデータが得られる。
制御装置2は、ステップS41で選択されているプロジェクター1により、緑画像、赤画像、及び、青画像の色度計測パターンを用いて全色の測定が済んだか否かを判定する(ステップS44)。全色の測定が済んでいないと判定した場合(ステップS44;NO)、制御装置2は、プロジェクター1に投写させる色度計測パターンの色を変更させ(ステップS45)、ステップS41に移行して測定を継続する。
緑画像、赤画像、及び、青画像の全ての色の測定が済んだと判定した場合(ステップS44;YES)、制御装置2は、選択されている組合せに含まれる全てのプロジェクター1の測定が済んだか否かを判定する(ステップS46)。全てのプロジェクター1の測定が済んでいないと判定した場合(ステップS46;NO)、制御装置2は、選択されているプロジェクター1を変更し(ステップS47)、ステップS41に戻って測定を継続する。
全てのプロジェクター1の測定が済んだと判定した場合(ステップS46;YES)、制御装置2は、全ての階調の色度計測パターンを用いた測定が済んだか否かを判定する(ステップS48)。全ての階調の色度計測パターンを用いた測定が済んでいないと判定した場合(ステップS48;NO)、制御装置2は、色度計測パターンの階調値を変更し(ステップS49)、ステップS41に戻って測定を継続する。
ステップS41-S49で得られる測定値は、プロジェクター1が投写する画像の色を示す情報に相当する。例えば、第1プロジェクター1Aの色度計測パターンの測定値は、第1画像3Aの色を示す情報である。第2プロジェクター1Bの色度計測パターンの測定値は、第2画像3Bの色を示す情報である。第3プロジェクター1Cの色度計測パターンの測定値は、第3画像3Cの色を示す情報である。第4プロジェクター1Dの色度計測パターンの測定値は、第4画像3Dの色を示す情報である。
全ての階調の色度計測パターンを用いた測定が済んだと判定した場合(ステップS48;YES)、制御装置2は、測定点の有効判定を行う(ステップS50)。ステップS50で、制御装置2は、撮像データから取得した測定値の有効性を、測定点ごとに判定する。ステップS50の処理を行うとき、制御装置2は、複数の測定点について、緑、赤、青の各色の、各階調の色度計測パターンを用いた測定値を有しており、これらの測定値はXYZ変換された状態である。
ステップS50における判定の方法として、例えば、5つの例が挙げられる。
第1の判定方法として、制御装置2は、測定値のRGB-XYZ変換に失敗した場合、該当する測定値に対応する測定点を、無効な測定点であると判定する。
第2の判定方法として、制御装置2は、同一色で異なる階調値の色度計測パターンを測定した測定値を比較し、階調値が高くなるほどXYZ値が大きい関係となっていない測定値を、有効でないと判定する。例えば、制御装置2は、7つの階調で測定された7つの緑画像のX値、Y値、及びZ値を有している。制御装置2は、7つのX値を比較し、これら7つのX値が、階調値が高くなるほどX値が大きいという相関を示しているかどうかを判定する。制御装置2は、Y値、及び、Z値についても同様の判定を行う。さらに、制御装置2は、赤画像のXYZ値、及び、青画像のXYZ値についても同様の判定を行う。
制御装置2は、緑画像、赤画像、及び青画像のいずれかについて、X値、Y値、及びZ値のいずれかで上記の相関に適合しない測定値がある場合、その測定値に対応する測定点を、無効な測定点であると判定する。
第3の判定方法として、制御装置2は、1つの色の1つの階調値における緑画像、赤画像、及び青画像のXYZ値のバランスが、色度計測パターンの色と適合しているか否かを判定する。例えば、緑画像の測定値においてはY値がX値及びZ値よりも高く、赤画像の測定値においてはX値がY値及びZ値よりも高く、青画像の測定値においてはZ値がX値及びY値よりも高い場合、XYZ値のバランスが色度計測パターンの色と適合している。制御装置2は、測定値に含まれるX値、Y値及びZ値を比較し、XYZ値のバランスが色度計測パターンの色と適合していない場合に、この測定値に対応する測定点を無効な測定点であると判定する。
第4の判定方法として、制御装置2は、いずれかの測定点の測定値と、それに隣接する測定点との測定値との差が所定範囲内であるか否かを判定する。この判定は、例えば、X値、Y値、及び、Z値のそれぞれについて行われる。制御装置2は、隣接する測定点との測定値の差が所定範囲を超える測定点を、無効な測定点であると判定する。
第5の判定方法として、制御装置2は、スポット光の映り込みの可能性が高い測定点を無効とする。スポット光とは、測定を行うプロジェクター1に隣接するプロジェクター1の投写光が、投写面SCに反射した反射光を指す。ステップS50で、例えば、制御装置2は、全ての測定点の測定値から、緑画像のうち階調値が最も高い色度計測パターンのY値を抽出し、Y値の中央値を求める。制御装置2は、Y値が中央値から最も遠い所定数の測定値を無効な測定値とし、無効な測定値に対応する測定点を無効とする。
制御装置2は、ステップS50で、上述した第1~第5の判定方法のいずれか1つ、或いは、複数の判定方法の組合せを用いて、測定点の有効判定を行う。例えば、制御装置2は、全ての測定点について第1~第4の判定方法を用いる判定を行い、いずれか1の判定方法で無効と判定された測定点を、無効とする。さらに、例えば、制御装置2は、第1~第4の判定方法の全てで有効と判定された測定点に対し第5の判定方法による判定を行ってもよい。この場合、第5の判定方法により有効と判定された測定点を、有効な測定点としてもよい。また、制御装置2は、全ての測定点について第1~第5の判定方法を用いる判定を行い、判定方法ごとの有効及び無効の判定結果を集計することにより、測定点の有効判定を行ってもよい。例えば、無効と判定された回数が閾値以上の測定点を、無効な測定点としてもよい。
制御装置2は、ステップS50で有効と判定された測定点の測定値を取得する(ステップS51)。制御装置2は、プロジェクター1ごとに、取得した測定値に基づき、投写面SCの領域ごとの平均XYZ値を算出する。すなわち、制御装置2は、第1領域A1のX値の平均、Y値の平均、及び、Z値の平均を算出し、第2領域A2のX値の平均、Y値の平均、及び、Z値の平均を算出する。
制御装置2は、複数のプロジェクター1の平均XYZ値を比較することにより、目標色を決定する(ステップS53)。例えば、制御装置2は、処理対象の組合せに属する複数のプロジェクター1の1つを基準プロジェクターとする。制御装置2は、処理対象の組合せに属する全てのプロジェクター1の補正目標色度に合わせるように、基準プロジェクター1の目標色を決定する。補正目標色度とは、適切なXYZ値のバランスを示し、例えば、プロジェクター1が適切な色調で白画像を投写する場合のXYZ値である。白画像とは、画像の全面を白とする画像信号に基づいてプロジェクター1が投写する画像をいう。例えば、第1プロジェクター1Aが白画像を投写する場合、第1画像3Aは、全体が白色の画像となる。続いて、制御装置2は、基準プロジェクター1の目標色に合わせて、処理対象の組合せに属する他のプロジェクター1の目標色を決定する。
制御装置2は、複数の階調値の色度計測パターンにより得られた測定値であるXYZ値をもとに、プロジェクター1ごとに、液晶ライトバルブ145の出力特性を算出する(ステップS54)。出力特性とは、例えば、液晶ライトバルブ145のX値、Y値、Z値の比をいう。ステップS54で、制御装置2は、赤色用液晶ライトバルブ145R、緑色用液晶ライトバルブ145G、及び、青色用液晶ライトバルブ145Bのそれぞれの出力特性を、プロジェクター1ごとに算出する。
制御装置2は、ステップS53で求めた目標色、及び、ステップS54で算出した液晶ライトバルブ145の出力特性に基づいて、プロジェクター1ごとに、色むら補正値を算出する(ステップS55)。色むら補正値は、プロジェクター1が投写する画像の面内における色むらを補正するための補正値であり、画像の座標毎に求められる。プロジェクター1が投写部14により投写する画像における座標は、液晶ライトバルブ145における画素の座標に対応する。
制御装置2は、色むら補正値に基づいて、プロジェクター1ごとに、色補正データを生成する(ステップS56)。制御装置2は、ステップS56で生成した色補正データを、各々のプロジェクター1に送信し、色補正を実行させる(ステップS57)。
投写システム1000は、ステップS16で第1プロジェクター1Aと第2プロジェクター1Bとの組合せを対象として、図7の動作を実行することにより、第1画像3Aと第2画像3Bの色を調整する。同様に、ステップS18で第3プロジェクター1Cと第4プロジェクター1Dとの組合せを対象として、図7の動作を実行することにより、第3画像3Cと第4画像3Dの色を調整する。これにより、投写画像Pの全体の色が調整される。
[5.他の実施形態]
上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものでなはく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上記実施形態では、4台のプロジェクター1によって、投写面SCの第1領域A1と第2領域A2に画像を投写する構成を例示したが、これは一例であり、投写面SCにおける3以上の領域に、5台以上のプロジェクター1により画像を投写する構成にも、本開示を適用することができる。
上記実施形態では、プロジェクター1が有する投写部14が、透過型の液晶パネルで構成される液晶ライトバルブ145によって光を変調する構成を説明したが、これは一例である。例えば、プロジェクター1は、反射型の液晶パネルにより光を変調する構成であってもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)を備える構成であってもよい。
図3及び図4に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。図示された各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記各実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
また、図5、図6及び図7に示すフローチャートの処理単位は、投写システム1000における処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。これらの処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
制御プログラム231は、例えば、第2処理部24によって読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD、ブルーレイディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、これらのプログラムをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から制御プログラム231をダウンロードすることで上述の制御方法を実現することもできる。
[6.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数の前記プロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を含む、情報処理方法。
これにより、投写画像の明るさ及び色を調整する場合に、第1画像群と第2画像群の明るさに基づき、プロジェクターの明るさを決定できるので、投写画像の明るさを調整する処理における1つのプロジェクターの明るさの影響を軽減できる。このため、第1プロジェクター群または第2プロジェクター群に、明るさが低いプロジェクターが含まれる場合であっても、投写画像の明るさを大きく損なうことなく、調整を実行できる。また、第1画像の色と第2画像の色とに基づいて、第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することで、色むらを調整することができる。従って、複数のプロジェクターの投写画像の色むらと明るさを調整することができる。
(付記2)
前記第1プロジェクター群に含まれる前記複数のプロジェクターのいずれかと、前記第2プロジェクター群に含まれる前記複数のプロジェクターのいずれかと、の組を指定する入力を受け付けること、をさらに含み、前記第1プロジェクターと前記第2プロジェクターとは、前記入力によって指定される1つの組に含まれる、付記1に記載の情報処理方法。
これにより、投写画像の色むらを調整する処理を、ユーザーが指定するプロジェクターの組合せに基づき実行できる。
(付記3)
前記第1プロジェクター群に含まれる第3プロジェクターが前記第1領域に投写する第3画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第4プロジェクターが前記第2領域に投写する第4画像の色とに基づいて、前記第3プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第4プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定すること、をさらに含み、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することは、前記第3画像の色及び前記第4画像の色を用いずに、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することを含む、付記1または付記2に記載の情報処理方法。
これにより、第3プロジェクターの色と第4プロジェクターの色とを用いないで、第1プロジェクターと第2プロジェクターの補正値を決定するので、少ない情報から補正値を決定できる。このため、色を調整する処理における処理負荷を軽減し、効率よく、投写画像の色を調整できる。
(付記4)
前記第1の明るさは、前記第1プロジェクターが前記第1領域に投写する前記第1画像の明るさと、前記第1プロジェクター群に含まれる第3プロジェクターが前記第1領域に投写する第3画像の明るさと、を合計した明るさであり、前記第2の明るさは、前記第2プロジェクターが前記第1領域に投写する前記第2画像の明るさと、前記第2プロジェクター群に含まれる第4プロジェクターが前記第2領域に投写する第4画像の明るさと、を合計した明るさである、付記1から付記3のいずれかに記載の情報処理方法。
これにより、複数のプロジェクターが投写する画像の明るさの合計を利用することによって、特定のプロジェクターの暗さの影響を軽減し、投写画像が過度に暗くならないように、明るさを調整できる。
(付記5)
前記第1プロジェクターの明るさを調整することは、前記第2の明るさが前記第1の明るさよりも暗い場合に、前記第2の明るさと前記第1の明るさとの比に基づいて、前記第1プロジェクターの明るさを暗くすることを含む、付記1から付記4のいずれかに記載の情報処理方法。
これにより、第1プロジェクター群と第2プロジェクター群の明るさの比に基づいて第1プロジェクターの明るさを調整する。このため、第1画像群と第2画像群の明るさの比較により、個々のプロジェクターの明るさを調整できる。
(付記6)
前記第1プロジェクターの明るさを調整することが完了した場合に、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定すること、を行う、付記1から付記5のいずれかに記載の情報処理方法。
この方法によれば、プロジェクターが投写する画像の明るさを調整することによって色の変化が生じた場合であっても、色の調整をやり直す必要がない。これにより、明るさの調整と色の調整とを効率よく行うことができる。
(付記7)
前記第1画像群が表示されている前記第1領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第1の明るさを取得することと、前記第2画像群が表示されている前記第2領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第2の明るさを取得することと、前記第1画像が表示されている前記第1領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第1画像の色を取得することと、前記第2画像が表示されている前記第2領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第2画像の色を取得することと、をさらに含む、付記1から付記6のいずれかに記載の情報処理方法。
これにより、投写画像を撮像した撮像画像を利用して、明るさの調整を行うことができる。
(付記8)
少なくとも1つのプロセッサーを含む情報処理装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサーは、複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を実行する、情報処理装置。
これにより、投写画像の明るさを調整する処理における1つのプロジェクターの明るさの影響を軽減できる。このため、第1プロジェクター群または第2プロジェクター群に、明るさが低いプロジェクターが含まれる場合であっても、投写画像の明るさを大きく損なうことなく、調整を実行できる。また、第1画像の色と第2画像の色とに基づいて、第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することで、色むらを調整することができる。従って、投写画像の明るさが暗くなりにくい方法により、複数のプロジェクターの投写画像の色むらと明るさを調整することができる。
(付記9)
コンピューターにより実行可能なプログラムであって、前記コンピューターに、複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、を実行させる、プログラム。
これにより、投写画像の明るさを調整する処理における1つのプロジェクターの明るさの影響を軽減できる。このため、第1プロジェクター群または第2プロジェクター群に、明るさが低いプロジェクターが含まれる場合であっても、投写画像の明るさを大きく損なうことなく、調整を実行できる。また、第1画像の色と第2画像の色とに基づいて、第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することで、色むらを調整することができる。従って、投写画像の明るさが暗くなりにくい方法により、複数のプロジェクターの投写画像の色むらと明るさを調整することができる。
1…プロジェクター、1A…第1プロジェクター、1B…第2プロジェクター、1C…第3プロジェクター、1D…第4プロジェクター、2…制御装置(情報処理装置)、3A…第1画像、3B…第2画像、3C…第3画像、3D…第4画像、14…投写部、15…カメラ、17…第1処理部、23…第2記憶部、24…第2処理部(プロセッサー)、41…第1画像群、42…第2画像群、101…第1プロジェクター群、102…第2プロジェクター群、144…光源、145…液晶ライトバルブ、231…制御プログラム、1000…投写システム、A1…第1領域、A2…第2領域、P…投写画像、SC…投写面。

Claims (9)

  1. 複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、
    前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、
    を含む、情報処理方法。
  2. 前記第1プロジェクター群に含まれる前記複数のプロジェクターのいずれかと、前記第2プロジェクター群に含まれる前記複数のプロジェクターのいずれかと、の組を指定する入力を受け付けること、をさらに含み、
    前記第1プロジェクターと前記第2プロジェクターとは、前記入力によって指定される1つの組に含まれる、請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記第1プロジェクター群に含まれる第3プロジェクターが前記第1領域に投写する第3画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第4プロジェクターが前記第2領域に投写する第4画像の色とに基づいて、前記第3プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第4プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定すること、をさらに含み、
    前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することは、前記第3画像の色及び前記第4画像の色を用いずに、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することを含む、請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記第1の明るさは、前記第1プロジェクターが前記第1領域に投写する前記第1画像の明るさと、前記第1プロジェクター群に含まれる第3プロジェクターが前記第1領域に投写する第3画像の明るさと、を合計した明るさであり、
    前記第2の明るさは、前記第2プロジェクターが前記第1領域に投写する前記第2画像の明るさと、前記第2プロジェクター群に含まれる第4プロジェクターが前記第2領域に投写する第4画像の明るさと、を合計した明るさである、請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
  5. 前記第1プロジェクターの明るさを調整することは、前記第2の明るさが前記第1の明るさよりも暗い場合に、前記第2の明るさと前記第1の明るさとの比に基づいて、前記第1プロジェクターの明るさを暗くすることを含む、請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
  6. 前記第1プロジェクターの明るさを調整することが完了した場合に、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定すること、を行う、請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
  7. 前記第1画像群が表示されている前記第1領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第1の明るさを取得することと、
    前記第2画像群が表示されている前記第2領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第2の明るさを取得することと、
    前記第1画像が表示されている前記第1領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第1画像の色を取得することと、
    前記第2画像が表示されている前記第2領域を撮像することによって取得された撮像画像に基づいて、前記第2画像の色を取得することと、をさらに含む、請求項1に記載の情報処理方法。
  8. 少なくとも1つのプロセッサーを含む情報処理装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、
    複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、
    前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、
    を実行する、情報処理装置。
  9. コンピューターにより実行可能なプログラムであって、
    前記コンピューターに、
    複数のプロジェクターを含む第1プロジェクター群によって投写面の第1領域に投写された第1画像群の第1の明るさと、複数のプロジェクターを含み、前記第1プロジェクター群とは異なる第2プロジェクター群によって前記第1領域と一部が重なる前記投写面の第2領域に投写された第2画像群の第2の明るさと、に基づいて、前記第1プロジェクター群に含まれる第1プロジェクターの明るさを決定することと、
    前記第1プロジェクターによって前記第1領域に投写された第1画像の色と、前記第2プロジェクター群に含まれる第2プロジェクターによって前記第2領域に投写された第2画像の色とに基づいて、前記第1プロジェクターが使用する色の補正値、及び前記第2プロジェクターが使用する色の補正値、の少なくとも一方を決定することと、
    を実行させる、プログラム。
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