JP2024060241A - 訪問順序決定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送迎車両の利用者の乗車時間や乗車距離が長くなる可能性を低減できるシステムの提供を目的とする。【解決手段】送迎車両によって複数の利用者を同じ目的地へ送る際の訪問順序を決定する訪問順序決定システムであって、前記目的地および複数の前記利用者の乗車地点を取得する取得部と、前記乗車地点への前記訪問順序を決定する訪問順序決定部と、を備え、前記訪問順序決定部は、取得した前記目的地を仮の出発地として、前記乗車地点を訪問する仮の訪問順序を決定し、決定した前記仮の訪問順序のうち最終の前記乗車地点を出発地として前記目的地までの前記訪問順序を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、訪問順序決定システムに関する。
従来、被送迎者の送迎を支援するシステムが知られている。例えば特許文献1においては、車両を用いて複数の被介護者(被送迎者)を介護関連施設に送迎するシステムが開示されている。この特許文献1に記載されたシステムでは、車両が一の介護関連施設から出発して、複数の被介護者の送迎位置を巡回し、一の介護関連施設に戻る巡回ルートを計算する構成が開示されている。
特開2017-68504号公報
従来の技術においては、出発地と目的地(到着地)とが予め同じ地点に設定されており、例えば最初に乗車した利用者は、各送迎位置を巡回した後に目的地に到着することになるため、乗車時間や乗車距離が過度に長くなるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、送迎車両の利用者の乗車時間や乗車距離が長くなる可能性を低減できるシステムの提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、送迎車両によって複数の利用者を同じ目的地へ送る際の訪問順序を決定する訪問順序決定システムであって、前記目的地および複数の前記利用者の乗車地点を取得する取得部と、前記乗車地点への前記訪問順序を決定する訪問順序決定部と、を備え、前記訪問順序決定部は、取得した前記目的地を仮の出発地として、前記乗車地点を訪問する仮の訪問順序を決定し、決定した前記仮の訪問順序のうち最終の前記乗車地点を出発地として前記目的地までの前記訪問順序を決定する。
すなわち、訪問順序決定システムでは、送迎車両により利用者を目的地へ送る際の乗車地点の訪問順序を決定する際に、目的地を仮の出発地として、利用者の乗車地点を訪問する仮の訪問順序を決定する。そして、当該決定した仮の訪問順序のうち最終の乗車地点を出発地として目的地までの訪問順序を決定する。つまり、訪問順序決定システムでは、一旦、目的地を仮の出発地とする帰りのルートにおける仮の訪問順序を決定し、当該仮の訪問順序に基づいて出発地を設定して(すなわち仮の訪問順序における最終の乗車地点を出発地とする)、訪問順序を決定する。これにより、例えば前掲の特許文献1に記載されたシステムのように、出発地を出発した送迎車両が利用者を乗せて出発地と同じ地点に戻ってくることがないので、利用者が乗車してから目的地と逆方向に向かうような連れ回しが発生する可能性を低減できる。その結果、最初に乗車した利用者を含む利用者の乗車時間や乗車距離が過度に長くなる可能性を低減させることができる。
訪問順序決定システムの構成を示すブロック図である。 送迎依頼情報の一例を示す図である。 訪問順序決定処理の一例を示すフローチャートである。 仮の訪問順序を含む経路の一例を示す図である。 訪問順序を含む経路の一例を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)システムの構成:
(1-1)管理者端末の構成:
(1-2)訪問順序決定システムの構成:
(2)訪問順序決定処理:
(3)他の実施形態:
(1)システムの構成:
図1は、本発明における訪問順序決定システム10の構成を示すブロック図である。本実施形態における訪問順序決定システム10は、送迎を希望する利用者(被送迎者、送迎対象者)を所定の乗車地点で迎え、目的地まで送り届ける際の訪問順序を決定するシステムである。利用者には、例えば塾、予備校、運動教室などの習い事の施設や学校(幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校、大学など)へ行く者、家へ帰る者、駅へ行く者、介護施設、ワークスペースなどその他の利用施設へ行く者が含まれる。利用者は、例えばタクシーや送迎バスなどの送迎車両によって、予備校などの目的地まで送迎される。なお、これ以降に説明では、一例として、利用者が目的地である予備校まで送迎車両により送迎される例を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態における訪問順序決定システム10は、例えば据置型の汎用コンピュータやクラウド型のサーバ等であり、通信を介して管理者端末200および経路探索サーバ100と協働する。管理者端末200は、送迎計画を管理する管理者(例えば予備校等の管理者)が使用する端末である。管理者は、管理者端末200を使用して訪問順序決定システム10に訪問順序を含む送迎計画を作成させる。送迎車両では、当該送迎計画に従った送迎を行うための案内がなされる。この図1に示す訪問順序決定システム10では、管理者が送迎計画の作成の依頼を訪問順序決定システム10に行うと、訪問順序決定システム10がPDP(Pickup and Delivery Problem)を解いて、訪問順序を含む送迎計画を作成することにより送迎計画が生成される。なお、PDPは、利用者を迎える乗車地点(ピックアップ地点)から利用者を降ろす目的地(デリバリー地点)まで送り届ける送迎計画を公知の種々のアルゴリズムによって作成する。具体的な訪問順序を決定する態様については、後述のフローチャートにて説明する。
なお、経路探索サーバ100は、2地点間を最小の移動コストで移動可能な経路を公知のアルゴリズムによって探索するサーバである。経路探索サーバ100は、図示しない通信部を備え、当該通信部を介して訪問順序決定システム10から出発地、目的地、および、乗車地点の指示を受け付け、出発地から乗車地点を経由して目的地まで送迎車両で移動する際の移動経路を探索する。また、探索された経路は訪問順序決定システム10に返信される。
本実施形態において、送迎計画は、1箇所以上の出発地から出発する1台以上の送迎車両が複数の乗車地点を決められた順序で訪問し、乗車地点で利用者を迎え目的地まで送り届ける送迎のための計画である。本実施形態において送迎計画は、送迎車両のそれぞれについて、複数の乗車地点に到着する順序(訪問順序)と、各乗車地点への経路と、各乗車地点への到着時刻等が定義されることによって作成される。なお、送迎計画においては、送迎車両毎に乗車地点に到達する順序等が対応付けられるため、乗車地点が対応付けられている送迎車両が送迎計画に用いられる。従って、送迎計画においては、送迎車両の車両数も実質的に定義される。このような訪問順序を含む送迎計画を作成するために、訪問順序決定システム10は、各種の情報(または条件)を取得する。
(1-1)管理者端末の構成:
管理者端末200は、送迎計画の管理を行う管理者が使用する端末である。管理者端末200は、例えば、汎用コンピュータや携帯端末等で実現可能であり、CPU,RAM,ROM等を備える制御部210と、他の装置と通信を行うための通信部220を備えている。また、管理者端末200は、管理者に対して各種の情報を提供し、管理者の入力を受け付けるためのユーザI/F部230を備えている。ユーザI/F部230は、管理者の入力を受け付ける他、管理者に各種の情報を提供するための、図示しないタッチパネル等のディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。
本実施形態において制御部210は、通信部220を介して訪問順序決定システム10と通信を行うことができる。制御部210は、記録媒体240に記録された図示しないプログラムを実行することができる。当該プログラムには、訪問順序決定システム10に送迎計画を作成させるための情報である送迎依頼情報を生成するためのプログラムが含まれる。また、制御部210は、訪問順序決定システム10で作成された訪問順序を含む送迎計画を取得し、当該取得した訪問順序および訪問経路をユーザI/F部230の表示部に表示する。
図2は、本実施形態における送迎依頼情報の一例を示す図である。送迎依頼情報は、送迎計画を作成するPDPエンジン(本実施形態では訪問順序決定システム10)に対して入力される入力パラメータである。すなわち、送迎依頼情報は、訪問順序決定システム10に訪問順序を含む送迎計画を作成させるために出力する情報である。したがって、生成された送迎依頼情報は、訪問順序決定システム10に送信される。図2に示されるように、送迎依頼情報には、目的地と、利用者の各乗車地点と、各乗車地点における人数と、コストテーブルと、送迎車両の上限数と、送迎車両の1台当たり上限人数と、1人当たりの最大の乗車時間である乗車最大時間と、出発または到着において許容できる時間幅である許容時間幅と、目的地への到着時刻と、目的地からの出発時刻と、が含まれている。なお、この図2に示す例では、出発地が指定されていないものの、出発地が指定される場合もあり得る。その場合には、当該送迎依頼情報に出発地が含まれることになる。
乗車地点は、図2に示すように、SA(Xa,Ya)などのように、乗車地点の識別情報(SA)と座標((Xa,Ya))とが対応付けられた情報である。
目的地は、図2において「○○予備校」と目的地の名称が表記されており、乗車地点と同様の座標が定義されている。人数は、図2において「2人」、「1人」などと示しているように、各乗車地点において乗車する予定の人数を示している。
コストテーブルは、地点間の移動に要する負荷を評価した情報であり、この移動に要するコストの値が大きいほど負荷が大きい。この移動に要するコストは、種々の指標で評価されてよく、例えば、地点間の移動に要する時間や地点間の距離等に対応した値である。本実施形態においては、地点は、乗車地点または目的地であり、すなわち複数の乗車地点および目的地の中から任意の2個の地点を選択して得られる組み合わせの全てについて、地点間の移動に関する所要時間、移動距離に対応したコストが定義される。なお、本実施形態においては、2地点間における出発地と到着地との組合せが同一の地点であっても、どちらが出発地であるのかに応じて移動時間が異なり得るため、いずれの地点が出発地となる場合についてもコストが定義されている。但し、両者の差が小さいのであれば、いずれの地点が出発地となるのか区別されずにコストが定義されてもよい。また、本実施形態において、コストは地点間の所要時間や移動距離を示す値であるが、むろん、他の指標で表現されたコストであってもよいし、複数の指標で表現されたコストの組合せであってもよい。また、コストは、24時間のうち1時間毎の2地点間の移動コストが定義されるなど時間帯毎に、または、平日と休日などの曜日毎に定義されていてもよい。
図2においては、目的地の識別情報をS0として示し、乗車地点の識別情報をSA,SB等として示している。また、コストテーブルの矢印は各地点での進行方向を示している。従って、例えば、S0→SA目的地S0から乗車地点SAまでの経路を示しており、図2に示す例においては当該経路にコストC0Aが対応付けられている。図2に示すように、コストテーブルは目的地、乗車地点の全てについて、2地点間の往復(行き来それぞれ)の所要時間および所要距離に対応したコストが対応付けられている。つまり、道路の傾斜など道路の構造や一方通行など道路の属性によって、2地点間の行き来に要する所要時間や所要距離は異なり得るため、往復のコストがそれぞれ定義されている。これらのコストは、経路全体のコスト(道路区間毎のコストの和)である。
なお、本実施形態において、コストテーブルに登録されるコストは交通情報に基づいて補正されてもよい。すなわち経路に対応付けられたコストは、例えば道路区間毎の平均旅行時間や距離に基づいて特定されるが、移動の際の所要時間は渋滞の度合いによって変動し得る。そこで、制御部210は、コストテーブルに登録された各地点間の経路に含まれる道路区間を特定し、当該特定した道路区間の渋滞度を示す情報を例えば図示しない交通情報管理サーバ等から取得する。そして、取得した当該渋滞度に基づいて、経路のコストを補正する。すなわち、渋滞の程度が激しいほど、道路区間を走行する際の所要時間は長くなる。そこで、制御部210は、渋滞度に応じて各経路の道路区間毎のコストを増減させる。例えば、渋滞度が、"空き"、"やや混雑"、"混雑"のように3段階で表現されている場合、制御部20は、空きの道路区間の経路のコストは補正せず、"やや混雑"の道路区間の経路のコストや"混雑"の道路区間の経路のコストは所定の補正係数を乗じ補正する。なお、補正係数は、渋滞度がやや混雑の方が混雑より小さく設定される。
送迎車両の上限数は、1回の送迎計画において利用可能な送迎車両の最大数である。図2に示す例では、送迎車両の上限数が5台と示されている。なお、送迎車両の上限数は、1回の送迎計画において送迎可能な送迎車両の数であるため、利用される送迎車両の数は上限数より少なくてもよい。また、送迎車両における1台当たりの上限人数が規定されている。送迎車両の上限人数は、図2に示す例では1台当たり4人と示されているが、当該上限人数は送迎車両毎に異なっていてもよい。つまり、車種毎に上限人数が定義されてもよい。
乗車最大時間は、利用者1人当たりの最大の乗車時間が定義され、図2に示す例では45分と定義されている。つまり、最初に乗車した利用者が目的地までの間の乗車時間が最も長くなることが想定されるが、各利用者の目的地に到着するまでに乗車可能な時間が45分以内となる。なお、この乗車最大時間は距離で定義されてもよい。その場合には、例えば1人当たりの最大の乗車距離である乗車最大距離が定義される(例えば最大乗車距離15km)。
また、本実施形態においては、目的地への到着時刻、および、目的地からの出発時刻も予め定義されている。図2においては、各送迎車両が共通の時刻16:00に到着し、19:00に出発することが予定されている例を示しているが、この到着時刻や出発時刻は送迎車両毎に決められていてもよいし、一日の中で複数個の到着時刻や出発時刻が定義されていてもよい。そして、許容時間幅として、目的地への到着において許容できる時間幅と、目的地からの出発において許容できる時間幅と、がそれぞれ定義されている。図2に示す例においては、目的地への到着において到着時刻(例えば16:00)から15分前からの到着を許容するように、許容時間幅が15分前と定義されている。また、同様に、目的地からの出発において出発時刻(例えば19:00)から10分後までの出発を許容するように、許容時間幅が10分後と定義されている。このように、本実施形態における送迎依頼情報は、管理者端末200によって生成され、当該生成された送迎依頼情報は訪問順序決定システム10に送信される。訪問順序決定システム10に送信された送迎依頼情報は、後述する記録媒体30において、送迎依頼情報30aとして記録される。なお、図2に示す送迎依頼情報は一例であり、その他の情報が定義されてもよい。例えば図2においては、利用者の送迎車両への乗り降りに要する時間が考慮されていないが、当該乗り降りに要する時間が考慮されてもよい。また、この送迎依頼情報の生成は一例であり、例えば、図2の少なくとも一部の情報が管理者端末200で生成され、残りの情報が訪問順序決定システム10で生成されてもよい。
(1-2)訪問順序決定システムの構成:
訪問順序決定システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記録媒体30、通信部40を備えている。通信部40は、経路探索サーバ100や管理者端末200と情報の授受を行う回路を備えている。制御部20は、通信部40を介して経路探索サーバ100や管理者端末200と通信を行うことができる。
記録媒体30には、送迎依頼情報30aと、地図情報30b、送迎計画情報30cと、が記録される。送迎依頼情報30aは、上述の管理者端末200によって生成された送迎依頼情報であり、管理者端末200から訪問順序決定システム10に対して送信されることにより、当該記録媒体30に記録される。
地図情報30bは、乗車地点を訪問する訪問順序の決定などに利用される情報であり、送迎車両が走行する道路上に設定された、ノードの位置を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置を示す形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ、道路やその周辺に存在する地物の位置や属性等を示す地物データ等を含んでいる。リンクデータにはリンクデータが示す道路区間毎のコストを示す情報が対応付けられている。地物は、経路の出発地および目的地になり得る。本実施形態において、当該地物を示すデータには、地物の属性(施設の種類等)が含まれている。本実施形態においては、これらの地物が目的地や乗車地点となり得る。
送迎計画情報30cは、訪問順序を含む送迎計画を作成するための条件を示す送迎依頼情報30aに基づいて作成される。具体的には、後述する制御部20の機能により公知のアルゴリズムを用いて、各乗車地点への訪問順序と、各乗車地点への訪問経路と、を示す情報を送迎車両毎に生成し、送迎計画情報30cとして記録媒体30に記録する。
制御部20は、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして、訪問順序決定プログラム21を実行可能である。従来知られている送迎計画においては、訪問順序を決定する際に、出発地を送迎車両の拠点等に予め設定して訪問順序を決定する。そのような場合、利用者の乗車地点によっては、乗車時間や乗車距離が過度に長くなるおそれがある。そこで、本実施形態においては、利用者の乗車時間や乗車距離が長くなる可能性を低減できるように乗車地点への訪問順序を決定する。訪問順序決定プログラム21は、当該訪問順序を決定するためのプログラムである。訪問順序決定プログラム21が実行されると、制御部20は、取得部21a、訪問順序決定部21b、表示制御部21cとして機能する。なお、以下において、取得部21a、訪問順序決定部21b、および、表示制御部21cが行うものとして記載する処理は、制御部20により実現される処理である。
取得部21aは、目的地と、乗車地点と、乗車人数と、コストテーブルと、送迎車両の上限数と、送迎車両の上限人数と、乗車最大時間と、許容時間幅と、目的地への到着時刻、目的地からの出発時刻と、を取得する機能である。すなわち、制御部20は、取得部21aの機能により、通信部40を介して管理者端末200から送迎計画情報を取得する。当該送迎依頼情報は、乗車地点の訪問順序を決定するためのパラメータであり、送迎依頼情報30aとして記録媒体30に記録される。
訪問順序決定部21bは、各乗車地点への訪問順序を決定する機能である。本実施形態において、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、管理者端末から取得した送迎依頼情報に基づいて、PDPを解き、訪問順序を含む送迎計画を作成する。具体的には、制御部20は、取得した送迎依頼情報に含まれる目的地を仮の出発地として、各乗車地点を訪問する仮の訪問順序を決定し、当該決定した仮の訪問順序のうち最終の乗車地点を出発地として目的地までの訪問順序を決定する。すなわち、制御部20は、一旦、仮の訪問順序として目的地からの各乗車地点への帰る際の訪問順序を決定し、当該仮の訪問順序に基づいて利用者を目的地へ送る際の乗車地点への訪問順序(すなわち行きの訪問順序)を決定する。また、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、仮の訪問順序を決定する際に、複数の利用者を目的地へ送る際の総移動時間と総移動距離との少なくとも一方を最小化するように仮の訪問順序を決定するために、公知のアルゴリズムを用いてPDPを解く。そして、このPDPを解くことで、仮の訪問順序で訪問する際に使用する送迎車両の台数が算出される。制御部20は、訪問順序決定部21bにより、利用者を目的地へ送り届ける際の乗車地点への訪問順序を決定する際に、当該算出した台数の送迎車両のそれぞれについて当該訪問順序を決定する。
また、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、訪問順序を決定する際に、仮の訪問順序で決定した最終の乗車地点を出発地、予備校を目的地として、再度PDPを解いて訪問順序を決定する。これは、仮の訪問順序と同じ乗車地点を経由するにしても、2地点間のコストは、図2のコストテーブルで説明したように、行きと帰りのルートとでは異なり得るので、再度、PDPを解くことで、総移動時間と総移動距離との少なくとも一方のコストを最小化した上で訪問順序を求めることができるためである。そして、制御部20は、当該決定した訪問順序を含む送迎計画を記録媒体30に記録し上で、管理者端末200に送信する。なお、より具体的な態様についてはフローチャートにて後述する。
表示制御部21cは、訪問順序決定部21bで決定した訪問順序をユーザI/F部230の表示部に表示させる機能である。すなわち制御部20は、表示制御部21cの機能により、訪問順序決定部21bで作成された送迎計画情報30cを参照し、訪問順序を表示部に表示させる。また、制御部20は、表示制御部21c機能により、送迎計画情報30cおよび地図情報30bを参照し、目的地と各乗車地点とを地図上に重畳させ、かつ訪問経路を描画した情報を管理者端末200に送信し、当該管理者端末200のユーザI/F部230の表示部に当該訪問経路を含む地図を表示させる。管理者端末は200が当該情報を受信すると、管理者端末200の制御部210は、ユーザI/F部230の表示部に、当該情報を表示する。具体的な態様についてはフローチャートにて後述する。
この構成によれば、従来の出発地を出発拠点等に固定して訪問順序を決定する場合に比べて、利用者の目的地までの乗車時間や乗車距離が長くなる可能性を低減でき、言い換えれば、当該乗車時間や当該乗車距離を短くできる可能性を高めることができる。
(2)訪問順序決定処理:
つぎに、制御部20が実行する訪問順序決定処理について説明する。利用者を送迎する際、制御部20は、図3のフローチャートで示す訪問順序決定処理を実行する。訪問順序決定処理は、既定のトリガに応じて実行開始される。既定のトリガは、種々のトリガであってよく、例えば、管理者から訪問順序の決定要求があった場合に、トリガが発生する。訪問順序決定処理が開始されると、制御部20は、先ず、取得部21aの機能により、管理者端末200から送迎依頼情報を取得する(ステップS1)。なお、送迎依頼情報は、上述のように、管理者端末200において生成されるため、このステップS1において、制御部20は、通信部40を介して、送迎依頼情報を管理者端末200から取得する。そして、制御部20は、取得した当該送迎依頼情報を送迎依頼情報30aとして記録媒体30に記録する。制御部20は、送迎依頼情報を取得したら処理をステップS2へ進める。
ステップS2において、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、ステップS1で取得した送迎依頼情報30aにおいて、出発地が未設定であるか否か判断する(ステップS2)。すなわち、制御部20は、送迎依頼情報30aを参照して、当該送迎依頼情報30aに出発地の情報が含まれているか否かを判断する。送迎依頼情報30aに出発地の情報が含まれていない場合には、ステップS3に処理を進める。
ステップS3において、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、目的地を仮の出発地として仮の訪問順序を決定する。具体的には、制御部20は、ステップS1で取得した送迎依頼情報30aを参照し、目的地(例えば図2の例の場合の○○予備校)を仮の出発地として、各乗車地点を経由地としてそれぞれ設定する。そして、制御部20は、送迎依頼情報30aに含まれるその他の情報を入力パラメータとしてPDPを解き、仮の訪問順序を算出する。つまり、制御部20は、このステップS3において、目的地である「○○予備校」から各乗車地点へ帰る"帰りルート"における訪問順序(仮の訪問順序)を算出する。
ここで、PDPを解く処理について説明する。制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、PDPを解いて、仮の訪問順序を決定する。この際に、制御部20は、コストテーブルを含む送迎依頼情報30aを参照して、総移動時間と総移動距離との少なくとも一方のコストを最小化するように公知のアルゴリズムにより仮の訪問順序を決定する。具体的には、制御部20は、目的地を仮の出発地として、利用者を乗車地点(帰りルートでいう降車地点)に送り届ける計画を作成するために、送迎依頼情報30aを参照して、目的地および各乗車地点を含む全ての地点と、目的地から乗車地点への移動に要するコストと、を取得する。なお、この移動に要するコストは送迎依頼情報30aに含まれるコストテーブルに基づくものである。この際に、制御部20は、出発地に対して一つずつ訪問先である乗車地点を追加していき、移動に要するコストが最小になるように仮の訪問順序を決定していく。また、制御部20は、当該仮の訪問順序を決定する際に、送迎依頼情報30aを参照して、送迎車両の上限数(すなわち使用可能な送迎車両の台数)、1台当たりの送迎車両の上限人数、乗車最大時間などの制約条件を取得し、当該制約条件を課した上で仮の訪問順序を決定する。このような制約条件を課すと、例えば送迎車両の上限数を超えた計画、送迎車両の上限人数を超えた計画、または、乗車最大時間を超えた計画などは、仮に移動に要するコストが小さくなったとしても除外される。このように、本実施形態において、制御部20は、制約条件を満たしつつ、目的関数が示すコストが最小となる仮の訪問順序(すなわち目的地からの帰りの訪問順序)を決定する。そして、制御部20は、決定した当該仮の訪問順序を含む送迎計画を記録媒体30に記録する。なお、仮の訪問順序を決定することにより、目的地から各乗車地点へ帰る際に使用する送迎車両の台数が算出される。また、使用する送迎車両が複数台である場合には、送迎車両毎に訪問順序が決定される。
図4は、このように決定した"帰りルート"における訪問順序(仮の訪問順序)を含む経路の一例を示す図である。「●」は各乗車地点を示し、太線で示された実線、破線の各線と矢印とが送迎車両毎の訪問経路を示し、「●」に付随された数値が訪問順序を示している。この図4から把握できるように、"帰りルート"における訪問経路は、仮の出発地である「○○予備校」から放射状または直線状に延びる経路となっており、各送迎車両の経路において、最終の乗車地点が最も仮の出発地から遠い地点となっている。なお、この"帰りのルート"では4台の送迎車両が使用されている。
ついで、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、使用する送迎車両の台数、および、仮の訪問順序を取得する(ステップS4)。すなわち、制御部20は、記録媒体30を参照して、仮の訪問順序を含む送迎計画の情報から仮の訪問順序と、当該仮の訪問順序で乗車地点(ここでは降車地点)を訪問した場合に使用する送迎車両の台数と、を特定する。
そして、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、仮の訪問順序のうち最終乗車地点を出発地として目的地への訪問順序を決定する(ステップS5)。具体的には、制御部20は、使用する送迎車両のそれぞれにおける仮の訪問順序において、最終の乗車地点(目的地から乗車地点へ帰る際の最終の乗車地点)を特定する。そして、制御部20は、送迎車両毎に、出発地を当該特定した最終の乗車地点に設定し、目的地である「○○予備校」への訪問順序を決定する。
また、制御部20は、この訪問順序を決定する際に、最終の乗車地点を出発地、「○○予備校」を目的地として、再度、PDPを解くことが好ましい。上述のように、コストテーブルには、各乗車地点と目的地とにおける2地点間において、往復のコストがそれぞれ定義されている。訪問順序の決定において、仮の訪問順序を逆転させて流用した場合には、PDPを再度解く必要がないが、移動に要するコストが目的地から乗車地点へ帰る際のコストに基づいたものとなり、乗車地点から目的地へ行く際の最小コストとならない可能性がある(言い換えれば、より移動に要するコストが低くなる訪問順序が存在する可能性がある)。そこで、本実施形態においては、制御部20は、送迎依頼情報30aに含まれるコストテーブルを参照して、総移動時間と総移動距離との少なくとも一方のコストが最小となるように、利用者を目的地へ送り届ける際の乗車地点の訪問順序を決定する。このようにして決定された訪問順序を含む送迎計画を、制御部20は、送迎計画情報30cとして記録媒体30に記録する。
制御部20は、送迎計画情報30cを記録媒体30に記録すると、ステップS5で決定した訪問順序をユーザI/F部230における表示部に表示させる(ステップS6)。すなわち制御部20は、表示制御部21cの機能により、通信部40を介して、訪問順序を含む送迎計画情報30cを管理者端末200に送信する。この結果、管理者は、目的地である「○○予備校」への訪問順序を認識することができる。なお、当該訪問順序を含む送迎計画情報30cを取得した管理者端末200は、図示しない各送迎車両の運転者に当該送迎計画情報30cを送信する。この結果、各送迎車両の運転者は、訪問順序を認識することができる。
また、制御部20は、表示制御部21cの機能により、訪問順序をユーザI/F部230における表示部に表示させる際に、単に訪問順序(例えばA地点→B地点→C地点などのように)を表示してもよいが、併せて訪問経路を表示部に表示させることが好ましい。具体的には、制御部20は、経路探索の対象となる地点(すなわち目的地、各乗車地点)の情報、および、訪問順序の情報を経路探索サーバ100に出力する。経路探索の指示を受けた経路探索サーバ100は、記録媒体(図示せず)に記録された地図情報を参照し、取得した訪問順序通りに乗車地点を訪問する経路を探索する。なお、経路の探索は、種々のアルゴリズムで実施されてよく、例えば、ダイクストラ法、A*アルゴリズム、または、これらの改良型アルゴリズムなどを採用可能である。また、経路を探索する際の移動コストは、訪問順序を決定した際のコストに基づくものであってもよく、あるいは、経路探索サーバ100に記録された地図情報に含まれる移動コストであってもよい。経路探索サーバ100における地図情報においては、例えば各リンクの移動コストが含まれている。移動コストは、種々の手法で特定されてよい。例えば、各リンクに対応するプローブ交通情報から取得した移動時間やVICS(登録商標)情報から生成した移動時間が移動コストと見なされてもよい。
そして、このようにして探索された経路を示す情報は、経路探索サーバ100から訪問順序決定システム10に送信される。当該経路を示す情報を取得した訪問順序決定システム10は、制御部20の表示制御部21cの機能により、地図情報30bを参照し、目的地、各乗車地点、訪問経路を地図上に重畳させ、当該地図をユーザI/F部230における表示部に表示させる。
図5は、訪問経路を地図に重畳させた表示部の一例であって、乗車地点を訪問して利用者を目的地まで送り届ける場合の訪問経路を示している。図5の右側に本実施形態における訪問経路を示し、図5の左側に従来例の訪問経路を示している。なお、図4の例と同様に、「●」は各乗車地点を示し、太線で示された実線、破線の各線と矢印とが送迎車両毎の訪問経路を示し、「●」に付属された数値が訪問順序を示している。ここで、従来例について説明する。従来例は、上述のステップS2で否定的に判断された場合、すなわちステップS1で取得した送迎依頼情報30aにおいて、出発地が設定(例えば○○予備校)されている場合に、実行される。つまり、制御部20は、ステップS2で出発地が設定されていると判断した場合には、従来知られている手段で、訪問順序を決定する(ステップS7)。この場合、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、出発地および目的地を予め設定(言い換えれば固定)して、PDPを解く。なお、PDPを解くアルゴリズムは上述の通りであるため、ここではその説明を省略する。
ステップS7において、目的地への訪問順序が決定されると、図5の左側のように、出発地から目的地へ行く過程でループする訪問順序となる。この場合には、例えば、最初の乗車地点(1番目)で乗車した利用者は、2番目以降の各乗車地点で乗車する他の利用者の乗車に付き合わされる(言い換えれば連れ回される)ことになり、目的地に到着するまでに多くの乗車時間または乗車距離を要することになる。このような場合、最初の乗車地点の利用者は、直接、目的地へ行った方が乗車時間または乗車距離が短くなる。
それに対して、図5の右側に示す本実施形態では、上述のように、一旦、仮の訪問順序を決定する際に、目的地である「○○予備校」を仮の出発地として総移動距離と総移動時間との少なくとも一方を最小化して仮の訪問順序を決定する。つまり、一旦、目的地から乗車地点への帰りのルートにおける仮の訪問順序を決定する。この場合の訪問経路は、図4で説明したように、仮の出発地(○○予備校)から放射状や直線状に延びる経路になることが多く、多くの場合、最終の乗車地点が最も仮の出発地から遠い地点となる。そして、本実施形態では、このような仮の訪問順序を決定した上で、目的地への訪問順序を決定することにより、訪問経路も放射状または直線状となる。すなわち、従来例のように、利用者が乗車してから目的地と逆方向に向かうような連れ回しが発生する可能性が低い。つまり、本実施形態においては、従来例のように、出発地を出発した送迎車両が利用者を乗せて出発地と同じ地点に戻ってくることがない。要は、本実施形態においては、訪問経路がループすることがなく、その結果、訪問経路は、最短の乗車時間と最短の乗車距離との少なくとも一方を満たす経路となる。これにより、送迎車両を利用する利用者は、他の利用者の乗車に連れ回されることがなく、過度に乗車時間および乗車距離が長くなる可能性を低減させることができる。
なお、図5の右側に示す本実施形態における訪問経路は、図4で示した"帰りのルート"と同様に、放射状や直線状に延びた経路であるものの、当該経路は一部異なっている。これは、上述のように、本実施形態では、PDPを解いて仮の訪問順序を決定した後に、再度、PDPを解いて目的地へ行く際の乗車地点の訪問順序を決定しているためである。つまり、目的地を仮の出発地として乗車地点を訪問する際の移動に要するコストと、乗車地点を訪問して目的地へ向かう際の移動に要するコストとが一部異なっているためである。
また、本実施形態においては、制御部20は、仮の訪問順序を決定する際に、使用する送迎車両の台数を算出し、当該算出した台数の送迎車両のそれぞれについて、訪問順序を決定する。つまり、目的地へ行く際に使用される送迎車両の台数は、仮の訪問順序で算出した台数となる。これにより、訪問順序を決定する際に、必要な送迎車両の台数を再度算出する必要がなく、つまり、仮の訪問順序で算出した送迎車両の台数をそのまま流用することができる。その結果、再度、送迎車両の台数を算出する場合に比べて、制御部20の処理負荷を低減させることができる。また、仮に、仮の訪問順序で算出した送迎車両の台数と異なる台数で各乗車地点を訪問した場合には、上述の連れ回しが発生し得るが、このように仮の訪問順序で算出した送迎車両の台数を流用することにより、当該連れ回しの発生が生じる可能性を低減できる。
また、上述の実施形態において、制御部20は、仮の訪問順序を決定する際に、利用者を目的地へ送る際の総移動時間と総移動距離との少なくとも一方を最小化するように当該仮の訪問順序を決定する。これにより、仮の訪問順序における総移動時間と総移動距離との少なくとも一方が最小化された訪問順序となるので、訪問順序を決定する場合に、仮の訪問順序と同様の移動に要するコストで訪問順序を決定することができる。
また、本実施形態において、制御部20は、訪問順序を決定する際に、利用者を目的地へ送る際の総移動時間と総移動距離との少なくとも一方を最小化するように当該訪問順序を決定する。これにより、移動に要するコストは、上述の仮の訪問順序と同様のコスト(目的地を出発して乗車地点へ帰る際のコスト)ではなく、訪問順序におけるコスト(最終の乗車地点を出発地として目的地へ行く際のコスト)を最小化したものとなる。したがって、より移動に要するコストで最小化した上で訪問順序を決定できる。
また、本実施形態において、制御部20は、訪問順序を含む経路を管理者端末200におけるユーザI/F部230の表示部に表示させる。これにより、管理者は、訪問順序に加えて訪問経路を認識することができる。また、管理者は、当該訪問順序を含む訪問経路の情報を各送迎車両に送信することが想定される。そのため、各送迎車両の運転手も同様、訪問経路に加えて訪問経路を認識することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、訪問順序の決定は、他の外部サーバ(例えばPDPサーバ)等で実現されてもよい。
また、上述の実施形態を構成する各システムは、機能を共有したより少ない装置で構成されてもよい。このような例としては、図1に示す少なくとも1台のシステムが、他の1台以上のシステムと同一の装置で構成される例が挙げられる。例えば、訪問順序決定システム10と管理者端末200とが一体の装置で構成されていてもよいし、訪問順序決定システム10と経路探索サーバ100とが一体の装置で構成されてもよいし、管理者端末200と経路探索サーバ100とが一体の装置で構成されていてもよい。また、訪問順序決定システム10の一部(取得部21a、訪問順序決定部21b、表示制御部21cの少なくとも一部)の機能が訪問順序決定システム10で実現されてもよい。さらに、図1に示すシステムがより多数のシステムで構成されてもよい。例えば、訪問順序決定システム10、管理者端末200、経路探索サーバ100の少なくとも一部がクラウドサーバで構成されてもよい。
また、訪問順序決定システム10を構成する各部(取得部21a、訪問順序決定部21b、表示制御部21c)の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していてもよい。さらに、上述の実施形態の一部の構成が省略される構成や、処理が変動または省略される構成も想定し得る。
また、上述のように、本実施形態においては、目的地を1つの例として説明し、その際の乗車地点の訪問順序はPDPを解くことにより決定した。一方、この訪問順序はPDPを解いて決定することに替えて、配送計画問題(VRP:Vehicle Routing Problem)を解くことにより決定してもよい。目的地が1つの場合には、PDPとVRPとのいずれの問題を解いても同様の訪問順序が生成されるためである。なお、目的地の数は2つ以上の複数の地点であってもよく、その場合には、上述の実施形態のようにPDPを解いて訪問順序を決定する。
また、上述のように、本実施形態においては、ステップS5において、訪問順序を決定する際に、仮の訪問順序をそのまま流用せずに、制御部20は、訪問順序決定部21bの機能により、再度、PDPを解いて訪問順序を決定した。一方、このステップS5の処理は、再度、PDPを解かずに、仮の訪問順序を逆転させて流用してもよい。その場合には、再度、PDPを解く必要がないので、再度、PDPを解く場合に比べて、制御部20における処理の負荷を低減させることができる。
さらに、本発明の手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…訪問順序決定システム、20…制御部、21…訪問順序決定プログラム、21a…取得部、21b…訪問順序決定部、21c…表示制御部、30…記録媒体、30a…送迎依頼情報、30b…地図情報、30c…送迎計画情報、40…通信部、100…経路探索サーバ、200…管理者端末、210…制御部、220…通信部、230…ユーザI/F部、240…記録媒体。

Claims (5)

  1. 送迎車両によって複数の利用者を同じ目的地へ送る際の訪問順序を決定する訪問順序決定システムであって、
    前記目的地および複数の前記利用者の乗車地点を取得する取得部と、
    前記乗車地点への前記訪問順序を決定する訪問順序決定部と、を備え、
    前記訪問順序決定部は、
    取得した前記目的地を仮の出発地として、前記乗車地点を訪問する仮の訪問順序を決定し、
    決定した前記仮の訪問順序のうち最終の前記乗車地点を出発地として前記目的地までの前記訪問順序を決定する、
    訪問順序決定システム。
  2. 前記訪問順序決定部は、
    前記仮の訪問順序を決定する際に使用する前記送迎車両の台数を算出し、
    算出した前記台数の送迎車両のそれぞれについて、前記訪問順序を決定する、
    請求項1に記載の訪問順序決定システム。
  3. 前記訪問順序決定部は、
    前記仮の訪問順序を決定する際に、複数の前記利用者を前記目的地へ送る際の総移動時間と総移動距離との少なくとも一方を最小化するように前記仮の訪問順序を決定する、
    請求項1に記載の訪問順序決定システム。
  4. 前記訪問順序決定部は、
    前記訪問順序を決定する際に、複数の前記利用者を前記目的地へ送る際の総移動時間と総移動距離との少なくとも一方を最小化するように前記訪問順序を決定する、
    請求項1に記載の訪問順序決定システム。
  5. 決定した前記訪問順序を表示部に表示させる表示制御部を備え、
    前記表示制御部は、
    前記訪問順序を含む経路を前記表示部に表示させる、
    請求項1に記載の訪問順序決定システム。
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