JP2024059522A - ダイカスト金型部品の製造方法 - Google Patents

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英昭 石倉
裕貴 生山
真 今野
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Abstract

【課題】水管内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制する。【解決手段】ダイカスト金型部品を第1のダイカスト金型部品片11と第2のダイカスト金型部品片12とに分割する分割工程と、第1のダイカスト金型部品片11および第2のダイカスト金型部品片12の内部に、ドリル加工によって水路を形成する水路形成工程と、第1のダイカスト金型部品片11および第2のダイカスト金型部品片12の内部に形成された水路の内面に、防錆・堆積物付着防止加工が施す加工工程と、加工工程において、防錆・堆積物付着防止加工された第1のダイカスト金型部品片11および第2のダイカスト金型部品片12を位置決めピンにより位置決めし、金属接合により一体化する接合工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイカスト金型部品の製造方法に関する。
固定側入子と進退自在に取り付けられている可動側入子と、可動側入子と同方向に進退自在に取り付けられ、可動側入子の温度を調整するための冷却管等からなる温度調整手段を備えた金型部品が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一般に、ダイカスト金型部品では、成形品の冷却を早めるために、成型品の蓄熱部位に当接するダイカスト金型部品に水管を配置して、成形サイクルを早めるようにしている。
そのため、一般的なダイカスト金型部品の水管は、ドリル等で真っ直ぐな穴を多方向から設けて、冷却が必要な個所を冷やすように設計されている。
また、冷却には、水が使われることが多く、チラーを使いダイカスト金型部品内を循環させる。
特開2005-219445号公報
成型品の生産が終了した後、ダイカスト金型部品からは、冷却水が抜かれ、水管内の水は、除去される。
しかしながら、水管内の水を完全に除去することはできず、部分的に水が残ってしまい、これにより錆が発生するという課題があった。
また、錆が酷い場合には、水管の一部または全部を塞ぐこともあり、以後、このダイカスト金型部品が使えなくなる場合も生じていた。
さらに、水に含まれる不純物成分も水管内に堆積をして、錆とともに水管を詰まらせる原因となっていた。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、水管内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制するダイカスト金型部品の製造方法を提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ダイカスト金型部品を第1のダイカスト金型部品片と第2のダイカスト金型部品片とに分割する分割工程と、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部に、ドリル加工によって水路を形成する水路形成工程と、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部に形成された水路の内面に、防錆・堆積物付着防止加工が施す加工工程と、前記加工工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を位置決めピンにより位置決めし、金属接合により一体化する接合工程と、を備えたことを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部外周に前記位置決めピンの両端部を保持する凹部が複数設けられ、前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記凹部に前記位置決めピンを保持させて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の中央部には、位置決め用の貫通孔が設けられ、前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記貫通孔に前記位置決めピンを挿入し、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を跨ぐ側面に板状の磁石を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部中央部に前記位置決めピンの両端部を保持する凹部が設けられ、前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記凹部に前記位置決めピンを保持させ、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を跨ぐ側面に板状の磁石を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の製品外形の外側側面に複数の位置決め用の貫通孔が設けられ、前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記貫通孔に前記位置決めピンを挿入して位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記防錆・堆積物付着防止加工がメッキ処理であることを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記防錆・堆積物付着防止加工がコーティング処理であることを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記防錆・堆積物付着防止加工が溶射膜処理であることを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法を提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、水管内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制することができるという効果がある。
本発明の実施形態に係るダイカスト金型部品が用いられるダイカスト成型機の模式化した構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るダイカスト金型部品の正面斜視図、上面平面図、正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るダイカスト金型部品の製造方法についてのフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るダイカスト金型部品の水管の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るダイカスト金型部品の正面斜視図、上面平面図、正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るダイカスト金型部品の製造方法についてのフロー図である。 本発明の第3の実施形態に係るダイカスト金型部品の正面斜視図、上面平面図、正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るダイカスト金型部品の製造方法についてのフロー図である。 本発明の第4の実施形態に係るダイカスト金型部品の正面斜視図、上面平面図、正面図である。 本発明の第4の実施形態に係るダイカスト金型部品の製造方法についてのフロー図である。
<ダイカスト>
ダイカスト(英:die casting)とは、金型鋳造法のひとつで、金型に溶融した金属(溶湯)を圧入することにより、高い寸法精度の鋳物を短時間に大量生産するのに適した鋳造方式である。
ダイカストは、高い精度の鋳物を短時間で大量に生産するのに適している。
ダイカストの工程は大きく分けて、離型剤・潤滑剤塗布、型締、注湯、射出・充填、保圧、型開き、離型・取り出し工程の7つの工程で構成されている。
<射出成型機の構成>
一般に、ダイカストマシンは、主として、型締めユニット20と、射出ユニット30と、から構成されている。
一般的に、ダイカストマシンは、コールドチャンバーダイカストマシンと、ホットチャンバーダイカストマシンと、があるが、ここではコールドチャンバーダイカストマシンを例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るダイカストマシン1は、ダイカスト金型10と、型締めユニット20と、射出ユニット30と、を含んで構成されている。
また、射出ユニット30は、射出スリーブ31と、射出プランジャ32と、射出シリンダ33と、を含んで構成されている。
型締めユニット20は、ダイカスト金型10の開閉、突き出し(エジェクター)を行い、トグル式と、油圧シリンダにより直接金型を開閉する直圧式とがある。
最初の工程となる離型剤・潤滑剤塗布工程は、型締めユニット20で金型を閉じる前に、金型成形部(キャビティ)に離型剤・潤滑剤を塗布し、充填して固まった金属の離型性を良くする。
射出ユニット30は、加熱溶融した金属(溶湯)を、金型内へ注湯する。
そして、射出スリーブ31において、計量した溶湯を注湯し、射出プランジャ32が射出シリンダ33によって高速に金型側に移動することにより、金型内に溶湯を短時間で充填し、金型内での凝固が速い溶湯を金型内に充填する。
充填が終ると、成型品が取り出し可能な温度になるまで金型は閉じたまま保持・保圧し、成形品が凝固したら金型を開く。
ダイカスト金型10は、溶湯をある決まった形状にするため、溶湯を射出注入する金属製の型であり、可動ダイカスト金型部品10Aと、固定ダイカスト金型部品10Bと、から構成されている。
可動ダイカスト金型部品10Aは、型締めユニット20により可動する。
可動ダイカスト金型部品10Aの内部には、図示しない水路が形成され、水路内を冷却媒体が循環し、溶湯の鋳込み温度の1/2程度に金型温度が保たれるようになっている。
つまり、金型温度が低すぎると湯回りの低下や水残り(離型剤が乾かず水分が残ること)が発生して鋳巣が発生し易くなり、金型温度が高すぎると、離型剤の付着が阻害され焼付きが発生するため、適切な温度になるよう設計されている。
溶湯は射出スリーブ31からダイカスト金型10内に入り、図示しないランナー・ゲートを経て図示しないキャビティ内に充填される。
そして、その後、保圧工程を経て、ダイカスト金型10が開き成型機の図示しないエジェクタロッドにダイカスト金型10の図示しないエジェクタプレートが押されて成形品が突き出される。
<第1の実施形態>
以下、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aについて、図2から図4を用いて説明する。
<可動ダイカスト金型部品10Aの構成>
図2(A)に示すように、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aは、第1のダイカスト金型部品片11Aと、第2のダイカスト金型部品片12Aと、から構成されている。
図2(A)に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aには、例えば、ドリル加工により、第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aとに跨る水路13が形成されている。
水路13の形状は、図3(B)に示すように、例えば、直線と直線とを組み合わせた鍵型形状となっている。
また、図2(C)に示すように、可動ダイカスト金型部品10Aの外縁と水路の外縁との間には、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aの内部において、位置決めピンを保持する凹部14aが、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aの双方に形成されている。
図4に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aに形成された水路13の内面は、メッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理がなされた防錆・堆積物付着防止加工16が施されている。
防錆・堆積物付着防止加工16が施された後、第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aとは、例えば、拡散接合法により金属接合される。
なお、防錆・堆積物付着防止加工16の処理は、金属接合に拡散接合法を採用する場合には、処理温度が600℃~1000℃となるため、接合後に熱処理が必要となることから、耐熱性が必要となる。
そのため、メッキ処理の場合には、硬質クロムメッキが好ましく、熱に対しては700℃を超えると、組成が変化するものの防錆・離型効果は期待できる。
また、コーティング処理の場合には、アルミを含有し、耐熱温度が高いTiAlNやAlCrN膜が好ましい。
さらに、溶射膜処理の場合には、耐熱性や離型性がある被膜は多々あり、選択肢は広い。
<可動ダイカスト金型部品10Aの製造方法>
図3を用いて、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aの製造方法について説明する。
まず、水路13を含まない可動ダイカスト金型部品10Aを作成する(ステップS100)。
なお、可動ダイカスト金型部品10Aの作成方法については、従前の作成方法等を用いてもよい。
ステップS100において作成された可動ダイカスト金型部品10Aに対して、ドリル加工により、その内部に水路13を形成する加工処理を行う(ステップS200)。
ステップS200において水路13が形成された可動ダイカスト金型部品10Aを第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aとに分割する分割処理を実施する(ステップ300)。
ステップS300において作成された第1のダイカスト金型部品片11Aと、第2のダイカスト金型部品片12Aとに形成された水路13の内面にメッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理等により、防錆・堆積物付着防止加工16を施す(ステップS400)。
ステップS400において、防錆・堆積物付着防止加工16を施した第1のダイカスト金型部品片11Aと、第2のダイカスト金型部品片12Aに対して、金属洗浄剤を用いて、防錆油やマーキング(マジック)等を除去するとともに、接合面15にホコリ等の付着が無いように、エアブローを用いて清掃を行う(ステップS500)。
拡散接合装置にセットする台座の上に、ステップS500において、脱脂・清掃処理が行われた第1のダイカスト金型部品片11Aと、第2のダイカスト金型部品片12Aとを配置する。
この時、第2のダイカスト金型部品片12Aの2つの位置決めピン用凹部14aに、位置決めピンの一端を挿入し、位置決めピンの他端が第1のダイカスト金型部品片11Aの2つの位置決めピン用凹部14aに挿入されるように、第1のダイカスト金型部品片11Aを置く。
次に、第1のダイカスト金型部品片11Aと、第2のダイカスト金型部品片12Aとの接面の空気を抜くように、第1のダイカスト金型部品片11Aを配置する(ステップS600)。
次に、拡散接合装置に、第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aとを設置する(ステップS800)。
そして、拡散接合装置により、第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aとを金属接合させて、可動ダイカスト金型部品10Aを製造する(ステップS900)。
<作用・効果>
本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aでは、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aの内部外周に位置決めピンの両端部を保持する凹部14aが複数設けられ、接合工程において、防錆・堆積物付着防止加工された第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aの凹部14aに位置決めピンを保持させて位置決めし、金属接合により一体化する。
つまり、第1のダイカスト金型部品片11Aおよび第2のダイカスト金型部品片12Aの外周に複数設けられ位置決めピンを保持する凹部14aに位置決めピンを挿入した状態で金属接合が行われることから、第1のダイカスト金型部品片11Aと第2のダイカスト金型部品片12Aが精度よく接合されるため、水路13がズレなく形成される。
また、水路13がズレなく形成されることから、水路13のズレにより生じる新たな錆等の発生を的確に防止することができる。
また、位置決めピンが内部にあるため、製品の外観を損なうことがない。
また、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aは、水路13がドリル加工により形成されている。
そのため、直線状の水路をダイカスト金型部品の内部に形成することができる。
なお、ドリル加工により形成された水路13の内面は、面粗さを伴い、このままでは、錆の発生を促し、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を助長する。
しかしながら、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aでは、内部に形成された水路13にメッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理を施す防錆・堆積物付着防止加工16が施されている。
そのため、水路13内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制する可動ダイカスト金型部品10Aを得ることができる。
また、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aは、防錆・堆積物付着防止加工16がメッキ処理により実行される。
つまり、ドリル加工により形成された水路13の内面は、面粗さを伴うが、この面粗さに対して、メッキ処理が施される。
そのため、水路13内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制する可動ダイカスト金型部品10Aを得ることができる。
また、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aは、防錆・堆積物付着防止加工16がコーティング処理により実行される。
つまり、ドリル加工により形成された水路13の内面は、面粗さを伴うが、この面粗さに対して、コーティング処理が施される。
そのため、水路13内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制する可動ダイカスト金型部品10Aを得ることができる。
また、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10Aは、防錆・堆積物付着防止加工16が溶射膜処理により実行される。
つまり、ドリル加工により形成された水路13の内面は、面粗さを伴うが、この面粗さに対して、溶射膜処理が施される。
そのため、水路13内部の錆の発生を抑制するとともに、水分に含まれる不純物成分等の堆積物の発生を抑制する可動ダイカスト金型部品10Aを得ることができる。
また、本実施形態に係る第1のダイカスト金型部品片11と、第2のダイカスト金型部品片12とは、散接合法により金属接合される。
ここで、拡散接合法は、1つの金属接合処理が短時間で実行可能であり、接合強度が100%近くになるという特色を有している。
そのため、強度が必要な可動ダイカスト金型部品10Aの金属接合には、好適な方式である。
<第2の実施形態>
以下、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A1について、図5、図6を用いて説明する。
<可動ダイカスト金型部品10A1の構成>
図5(A)に示すように、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A1は、第1のダイカスト金型部品片11Bと、第2のダイカスト金型部品片12Bと、から構成されている。
図5(A)に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bには、例えば、ドリル加工により、第1のダイカスト金型部品片11Bと第2のダイカスト金型部品片12Bとに跨る水路13が形成されている。
水路13の形状は、図5(B)に示すように、例えば、直線と直線とを組み合わせた鍵型形状となっている。
また、図5(C)に示すように、可動ダイカスト金型部品10A1の中央部には、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bを貫き、位置決めピンを挿入する貫通孔14Bが形成されている。
図4に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bに形成された水路13の内面は、メッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理がなされた防錆・堆積物付着防止加工16が施されている。
防錆・堆積物付着防止加工16が施された後、第1のダイカスト金型部品片11Bと第2のダイカスト金型部品片12Bとは、例えば、拡散接合法により金属接合される。
なお、防錆・堆積物付着防止加工16の処理は、金属接合に拡散接合法を採用する場合には、処理温度が600℃~1000℃となるため、接合後に熱処理が必要となることから、耐熱性が必要となる。
そのため、メッキ処理の場合には、硬質クロムメッキが好ましく、熱に対しては700℃を超えると、組成が変化するものの防錆・離型効果は期待できる。
また、コーティング処理の場合には、アルミを含有し、耐熱温度が高いTiAlNやAlCrN膜が好ましい。
さらに、溶射膜処理の場合には、耐熱性や離型性がある被膜は多々あり、選択肢は広い。
<可動ダイカスト金型部品10A1の製造方法>
図6を用いて、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A1の製造方法について説明する。
まず、水路13を含まない可動ダイカスト金型部品10A1を作成する(ステップS110)。
なお、可動ダイカスト金型部品10A1の作成方法については、従前の作成方法等を用いてもよい。
ステップS110において作成された可動ダイカスト金型部品10A1に対して、ドリル加工により、その内部に水路13を形成する加工処理を行う(ステップS210)。
ステップS210において水路13が形成された可動ダイカスト金型部品10A1を第1のダイカスト金型部品片11Bと第2のダイカスト金型部品片12Bとに分割する分割処理を実施する(ステップ310)。
ステップS310において作成された第1のダイカスト金型部品片11Bと、第2のダイカスト金型部品片12Bとに形成された水路13の内面にメッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理等により、防錆・堆積物付着防止加工16を施す(ステップS410)。
ステップS410において、防錆・堆積物付着防止加工16を施した第1のダイカスト金型部品片11Bと、第2のダイカスト金型部品片12Bに対して、金属洗浄剤を用いて、防錆油やマーキング(マジック)等を除去するとともに、接合面15にホコリ等の付着が無いように、エアブローを用いて清掃を行う(ステップS510)。
拡散接合装置にセットする台座の上に、ステップS510において、脱脂・清掃処理が行われた第1のダイカスト金型部品片11Bと、第2のダイカスト金型部品片12Bとを配置する。
この時、第2のダイカスト金型部品片12Bの上に、位置をずらして、第1のダイカスト金型部品片11Bを置く。
なお、位置決めピン用穴(貫通孔)14の位置は、方向を合わせておく。
次に、第1のダイカスト金型部品片11Bと、第2のダイカスト金型部品片12Bとの接面の空気を抜くように、第1のダイカスト金型部品片11Bをスライドさせ、概ね位置が合ったところで、位置決めピン用穴14の位置が合っているか確認、微調整を行い、位置合わせができたところで、位置決めピンのピンが尖った側から位置決めピン用穴14に位置決めピンを挿入し、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bに跨る側面に板状の磁石17を貼り付けて位置決めを行う(ステップS610)。
そして、ステップS610において、位置出しが完了すると、先程挿入したピンを1本抜いて、短い位置決めピンに差し替え、この作業を全ての位置決めピンに対して実行する。
さらに、新たに挿入した短い位置決めピンが、位置決めピン用穴14B内に隠れていることを確認した上で、外形のズレを調整する。
なお、新たに挿入した位置決めピンは、抜かずに、金属接合処理の際に、焼結する(ステップS710)。
次に、拡散接合装置に第1のダイカスト金型部品片11Bと第2のダイカスト金型部品片12Bとを設置して、磁石17を外す(ステップS810)。
そして、拡散接合装置により、第1のダイカスト金型部品片11と第2のダイカスト金型部品片12とを金属接合させ、可動ダイカスト金型部品10A1を製造する(ステップS910)。
<作用・効果>
本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A1では、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bの中央部に位置決め用の貫通孔14Bが設けられ、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bの貫通孔14に位置決めピンを挿入し、第1のダイカスト金型部品片11Bおよび第2のダイカスト金型部品片12Bを跨ぐ側面に板状の磁石17を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化する。
そのため、第1のダイカスト金型部品片11Bと第2のダイカスト金型部品片12Bが精度よく接合されることから、水路13がズレなく形成される。
また、水路13がズレなく形成されることから、水路13のズレにより生じる新たな錆等の発生を的確に防止することができる。
なお、磁石の代わりにクランプや治具などで機械的に抑え込むようにしてもよい。
<第3の実施形態>
以下、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A2について、図7、図8を用いて説明する。
<可動ダイカスト金型部品10A2の構成>
図7(A)に示すように、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A2は、第1のダイカスト金型部品片11Cと、第2のダイカスト金型部品片12Cと、から構成されている。
図7(A)に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cには、例えば、ドリル加工により、第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cとに跨る水路13が形成されている。
水路13の形状は、図7(B)に示すように、例えば、直線と直線とを組み合わせた鍵型形状となっている。
また、図7(C)に示すように、可動ダイカスト金型部品10A2の中央部には、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cの内部において、位置決めピンを保持する凹部14aが、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cの双方に形成されている。
図4に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cに形成された水路13の内面は、メッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理がなされた防錆・堆積物付着防止加工16が施されている。
防錆・堆積物付着防止加工16が施された後、第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cとは、例えば、拡散接合法により金属接合される。
なお、防錆・堆積物付着防止加工16の処理は、金属接合に拡散接合法を採用する場合には、処理温度が600℃~1000℃となるため、接合後に熱処理が必要となることから、耐熱性が必要となる。
そのため、メッキ処理の場合には、硬質クロムメッキが好ましく、熱に対しては700℃を超えると、組成が変化するものの防錆・離型効果は期待できる。
また、コーティング処理の場合には、アルミを含有し、耐熱温度が高いTiAlNやAlCrN膜が好ましい。
さらに、溶射膜処理の場合には、耐熱性や離型性がある被膜は多々あり、選択肢は広い。
<可動ダイカスト金型部品10A2の製造方法>
図8を用いて、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A2の製造方法について説明する。
まず、水路13を含まない可動ダイカスト金型部品10A2を作成する(ステップS120)。
なお、可動ダイカスト金型部品10A2の作成方法については、従前の作成方法等を用いてもよい。
ステップS120において作成された可動ダイカスト金型部品10A2に対して、ドリル加工により、その内部に水路13を形成する加工処理を行う(ステップS220)。
ステップS220において水路13が形成された可動ダイカスト金型部品10A2を第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cとに分割する分割処理を実施する(ステップ320)。
ステップS320において作成された第1のダイカスト金型部品片11Cと、第2のダイカスト金型部品片12Cとに形成された水路13の内面にメッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理等により、防錆・堆積物付着防止加工16を施す(ステップS420)。
ステップS420において、防錆・堆積物付着防止加工16を施した第1のダイカスト金型部品片11Cと、第2のダイカスト金型部品片12Cに対して、金属洗浄剤を用いて、防錆油やマーキング(マジック)等を除去するとともに、接合面15にホコリ等の付着が無いように、エアブローを用いて清掃を行う(ステップS520)。
拡散接合装置にセットする台座の上に、ステップS520において、脱脂・清掃処理が行われた第1のダイカスト金型部品片11Cと、第2のダイカスト金型部品片12Cとを配置する。
この時、第2のダイカスト金型部品片12Cの位置決めピン用凹部14aに、位置決めピンの一端を挿入し、位置決めピンの他端が第1のダイカスト金型部品片11Cの位置決めピン用凹部14aに挿入されるように、第1のダイカスト金型部品片11Cを置く。
次に、第1のダイカスト金型部品片11Cと、第2のダイカスト金型部品片12Cとの接面の空気を抜くように、第1のダイカスト金型部品片11Cを配置して、概ね位置が合ったところで、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cに跨る側面に板状の磁石17を貼り付けて位置出しを行う(ステップS630)。
次に、拡散接合装置に第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cとを設置して、磁石17を外す(ステップS830)。
そして、拡散接合装置により、第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cとを金属接合させる(ステップS930)。
<作用・効果>
本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A2では、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cの内部中央部に位置決めピンの両端部を保持する凹部14aが設けられ、接合工程において、防錆・堆積物付着防止加工された第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cの凹部14aに位置決めピンを保持させ、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cを跨ぐ側面に板状の磁石17を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化する。
つまり、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cの内部中央部に設けられた位置決めピンの両端部を保持する凹部14aに位置決めピンを保持させ、かつ、第1のダイカスト金型部品片11Cおよび第2のダイカスト金型部品片12Cを跨ぐ側面に板状の磁石17を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化する。
そのため、第1のダイカスト金型部品片11Cと第2のダイカスト金型部品片12Cが精度よく接合されることから、水路13がズレなく形成される。
また、水路13がズレなく形成されることから、水路13のズレにより生じる新たな錆等の発生を的確に防止することができる。
また、位置決めピンが内部にあるため、製品の外観を損なうことがない。
なお、磁石の代わりにクランプや治具などで機械的に抑え込むようにしてもよい。
<第4の実施形態>
以下、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A3について、図9、図10を用いて説明する。
<可動ダイカスト金型部品10A3の構成>
図9(A)に示すように、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A3は、第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dと、から構成されている。
図9(B)に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dとは、製品外形に対して接合ブランク領域18を有する。
図9(A)に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dには、例えば、ドリル加工により、第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dとに跨る水路13が形成されている。
水路13の形状は、図9(B)に示すように、例えば、直線と直線とを組み合わせた鍵型形状となっている。
また、図9(A)および図9(B)に示すように、可動ダイカスト金型部品10A3の接合ブランク領域18には、第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dを貫き、位置決めピンを挿入する貫通孔14が形成されている。
図4に示すように、第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dに形成された水路13の内面は、メッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理がなされた防錆・堆積物付着防止加工16が施されている。
防錆・堆積物付着防止加工16が施された後、第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dとは、例えば、拡散接合法により金属接合される。
なお、防錆・堆積物付着防止加工16の処理は、金属接合に拡散接合法を採用する場合には、処理温度が600℃~1000℃となるため、接合後に熱処理が必要となることから、耐熱性が必要となる。
そのため、メッキ処理の場合には、硬質クロムメッキが好ましく、熱に対しては700℃を超えると、組成が変化するものの防錆・離型効果は期待できる。
また、コーティング処理の場合には、アルミを含有し、耐熱温度が高いTiAlNやAlCrN膜が好ましい。
さらに、溶射膜処理の場合には、耐熱性や離型性がある被膜は多々あり、選択肢は広い。
<可動ダイカスト金型部品10A3の製造方法>
図10を用いて、本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A3の製造方法について説明する。
まず、水路13を含まない可動ダイカスト金型部品10A3を作成する(ステップS130)。
なお、可動ダイカスト金型部品10A3の作成方法については、従前の作成方法等を用いてもよい。
ステップS130において作成された可動ダイカスト金型部品10A3に対して、ドリル加工により、その内部に水路13を形成する加工処理を行う(ステップS230)。
ステップS230において水路13が形成された可動ダイカスト金型部品10A3を第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dとに分割する分割処理を実施する(ステップ330)。
ステップS330において作成された第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dとに形成された水路13の内面にメッキ処理やコーティング処理、溶射膜処理等により、防錆・堆積物付着防止加工16を施す(ステップS430)。
ステップS430において、防錆・堆積物付着防止加工16を施した第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dに対して、金属洗浄剤を用いて、防錆油やマーキング(マジック)等を除去するとともに、接合面15にホコリ等の付着が無いように、エアブローを用いて清掃を行う(ステップS530)。
拡散接合装置にセットする台座の上に、ステップS530において、脱脂・清掃処理が行われた第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dとを配置する。
この時、第2のダイカスト金型部品片12Dの上に、位置をずらして、第1のダイカスト金型部品片11Dを置く。
なお、位置決めピン用穴(貫通孔)14の位置は、方向を合わせておく。
次に、第1のダイカスト金型部品片11Dと、第2のダイカスト金型部品片12Dとの接面の空気を抜くように、第1のダイカスト金型部品片11Dをスライドさせ、概ね位置が合ったところで、位置決めピン用穴14の位置が合っているか確認、微調整を行い、位置合わせができたところで、位置決めピンのピンが尖った側から位置決めピンを位置決めピン用穴14に挿入して位置出しを行う(ステップS630)。
そして、ステップS630において、位置出しが完了すると、先程挿入した位置決めピンを1本抜いて、短い位置決めピンに差し替え、この作業を全ての位置決めピンに対して実行する。
さらに、新たに挿入した短い位置決めピンが、位置決めピン用穴14内に隠れていることを確認した上で、外形のズレを調整する。
なお、新たに挿入した位置決めピンは、抜かずに、金属接合処理の際に、焼結する(ステップS730)。
次に、拡散接合装置に第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dとを設置する(ステップS830)。
そして、拡散接合装置により、第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dとを金属接合させる(ステップS930)。
最後に、製品外形に対する接合ブランク領域18を削り、最終製品としての可動ダイカスト金型部品を完成させる。
<作用・効果>
本実施形態に係る可動ダイカスト金型部品10A3では、第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dの製品外形の外側側面に複数の位置決め用の貫通孔14が設けられ、接合工程において、防錆・堆積物付着防止加工された第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dの貫通孔14に位置決めピンを挿入して位置決めし、金属接合により一体化する。
つまり、第1のダイカスト金型部品片11Dおよび第2のダイカスト金型部品片12Dの製品外形の外側側面に設けられた複数の位置決め用の貫通孔14に位置決めピンを挿入して位置決めし、金属接合が行われる。
そのため、第1のダイカスト金型部品片11Dと第2のダイカスト金型部品片12Dが精度よく接合されることから、水路13がズレなく形成される。
また、水路13がズレなく形成されることから、水路13のズレにより生じる新たな錆等の発生を的確に防止することができる。
また、位置決めピンが挿入される貫通孔14が形成された接合ブランク領域18を削り落として、最終製品となるため、製品の外観を損なうことがない。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1;射出成型機
10;金型
10A1;可動ダイカスト金型部品
10A2;可動ダイカスト金型部品
10A3;可動ダイカスト金型部品
10A4;可動ダイカスト金型部品
10B;固定ダイカスト金型部品
11A;第1のダイカスト金型部品片
11B;第1のダイカスト金型部品片
11C;第1のダイカスト金型部品片
11D;第1のダイカスト金型部品片
12A;第2のダイカスト金型部品片
12B;第2のダイカスト金型部品片
12C;第2のダイカスト金型部品片
12D;第2のダイカスト金型部品片
13;水管
14;位置決めピン用穴(貫通孔)
14A;位置決めピン用穴(貫通孔)
14a;凹部
15;接合面
16;防錆・堆積物付着防止加工
17;磁石
18;接合ブランク領域
20;型締めユニット
30;射出ユニット
31;ホッパー
32;シリンダ
33;モータ

Claims (8)

  1. ダイカスト金型部品を第1のダイカスト金型部品片と第2のダイカスト金型部品片とに分割する分割工程と、
    前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部に、ドリル加工によって水路を形成する水路形成工程と、
    前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部に形成された水路の内面に、防錆・堆積物付着防止加工が施す加工工程と、
    前記加工工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を位置決めピンにより位置決めし、金属接合により一体化する接合工程と、
    を備えたことを特徴とするダイカスト金型部品の製造方法。
  2. 前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部外周に前記位置決めピンの両端部を保持する凹部が複数設けられ、
    前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記凹部に前記位置決めピンを保持させて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とする請求項1に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  3. 前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の中央部には、位置決め用の貫通孔が設けられ、
    前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記貫通孔に前記位置決めピンを挿入し、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を跨ぐ側面に板状の磁石を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とする請求項1に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  4. 前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の内部中央部に前記位置決めピンの両端部を保持する凹部が設けられ、
    前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記凹部に前記位置決めピンを保持させ、前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片を跨ぐ側面に板状の磁石を貼り付けて位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とする請求項1に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  5. 前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の製品外形の外側側面に複数の位置決め用の貫通孔が設けられ、
    前記接合工程において、前記防錆・堆積物付着防止加工された前記第1のダイカスト金型部品片および前記第2のダイカスト金型部品片の前記貫通孔に前記位置決めピンを挿入して位置決めし、金属接合により一体化することを特徴とする請求項1に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  6. 前記防錆・堆積物付着防止加工がメッキ処理であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  7. 前記防錆・堆積物付着防止加工がコーティング処理であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
  8. 前記防錆・堆積物付着防止加工が溶射膜処理であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のダイカスト金型部品の製造方法。
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