JP2024059356A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【課題】簡易な構成でフラッシングにより吐出されたインク滴をインク受け部に効率よく到達させることのできるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、搬送ベルトと、制御部と、インク回収部と、吸引部と、を備える。インク回収部は、フラッシングの実行時に搬送ベルトの開口部を通過したインクを受けるインク受け部を有する。少なくとも1つの記録ヘッドは、隣接する記録ヘッドに対して搬送ベルトの搬送方向に位置をずらして配置されている。搬送ベルトには、幅方向および搬送方向に並ぶ複数の開口部で構成される開口部群が、複数の記録ヘッドに対応して複数箇所に形成されている。搬送方向にずれた位置にある記録ヘッドに対応する開口部群を特定開口部群とするとき、特定開口部群は、幅方向に隣接する隣接開口部群に対して搬送方向の位置をずらして形成される。【選択図】図10

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置において、インクの乾燥によるノズルの目詰まりを低減または予防するために、定期的にノズルからインクを吐き出すフラッシング(空吐出)が行われている。例えば特許文献1のインクジェット記録装置では、記録媒体を搬送する搬送ベルトに開口部を設け、記録ヘッドの各ノズルからインクを吐出させて、搬送ベルトの開口部を通過させるようにしている。
上記のようなインクジェット記録装置では、フラッシングにより搬送ベルトの開口部を通過したインク滴は、通常インクを受け止めるインク受け部上に到達し、回収され、廃液としてインク受け部から排出される。ここで、インク受け部を記録ヘッドのインク吐出面の近傍に配置することができれば、ほぼ全てのインク滴をインク受け部で回収することができる。しかし、記録ヘッドとインク受け部との間には搬送ベルトが配置されるため、インク受け部をインク吐出面の近傍に配置することは困難である。その結果、インク滴がインク受け部に到達する前にミスト化し、装置内部を汚染する。
吐出されたインク滴の回収性を向上させる方法としては、例えば特許文献2には、廃インクタンク内に高分子多孔質からなるインク吸収体を装填し、このインク吸収体を均等に区分するようにインク排出チューブをインク吸収体に載置したインクジェット記録装置用廃インクタンクが開示されている。インク排出チューブには長手方向に多数の開口部を有し、吐出回復機構により排出された廃インクを接続口から廃インクタンク内に導入し、インク吸収体に均等に廃インクを吸収できるようにしている。
特開2010-23374号公報 特開平6-340092号公報
特許文献1の方法では、記録ヘッドのインク吐出ノズルからインク受け部までの距離が長い場合に発生するミストや、速度を失ったインク滴を効率よく回収することはできなかった。
また、インク滴を効率よく回収するために、インク受け部における吸引力(吸引風量)をインク受け部以外の用紙吸引部における吸引力よりも大きくすることも考えられる。複数の記録ヘッドが搬送ベルトの移動方向に沿って配置される場合、インク受け部も記録ヘッドの配置に合わせて移動方向の所定範囲に配置される。そして、搬送ベルトの移動に伴い、移動方向の上流側の記録ヘッドから順に搬送ベルトの開口部が重なるため、開口部が重なったタイミングで上流側の記録ヘッドから順にフラッシングが行われる。
この場合、インク受け部における吸引力を大きくすると、インク滴が通過する開口部に隣接する部分(用紙吸引部)においても吸引力が大きくなってしまい、インク滴の吐出速度によってはインク滴が用紙吸引部方向に引き寄せられる。その結果、搬送ベルトの開口部周辺にインク滴が付着してしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構成でフラッシングにより吐出されたインク滴をインク受け部に効率よく到達させることのできるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、記録ヘッドと、搬送ベルトと、制御部と、インク回収部と、吸引部と、を備えたインクジェット記録装置である。記録ヘッドは、インクを吐出する複数のノズルを有する。搬送ベルトは、記録ヘッドから吐出されるインクが通過する複数の開口部を有し、記録媒体を搬送する。制御部は、記録ヘッドおよび搬送ベルトの駆動を制御して、画像記録に寄与するタイミングとは異なるタイミングで記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する。インク回収部は、搬送ベルトを挟んで記録ヘッドに対向配置され、フラッシングの実行時に開口部を通過したインクを受けるインク受け部を有する。吸引部は、1つ以上設けられ、搬送ベルトの内周面に対向する記録媒体吸引領域の空気を吸引し、インク受け部に到達したインクを空気と共に吸引する。記録ヘッドは、搬送ベルトの幅方向に沿って複数配置され、少なくとも1つの記録ヘッドは、隣接する記録ヘッドに対して幅方向の一部が重なるように、搬送ベルトの搬送方向に位置をずらして配置されている。搬送ベルトには、幅方向および搬送方向に並ぶ複数の開口部で構成される開口部群が、複数の記録ヘッドに対応して複数箇所に形成されている。搬送方向にずれた位置にある記録ヘッドに対応する開口部群を特定開口部群とするとき、特定開口部群は、幅方向に隣接する隣接開口部群に対して搬送方向の位置をずらして形成される。
本発明の第1の構成によれば、フラッシングの実行時に特定開口部群または隣接開口部群がインク受け部に重なったとき、隣接開口部群を構成する開口部と、特定開口部群を構成する開口部とが近接しないため、インク受け部に重なっていない開口部群から吸引される吸引風の影響を受け難くなる。その結果、インク滴の吐出速度によらず、インク滴が記録媒体吸引領域側へ引き寄せられてインク滴の着弾位置がずれるおそれがない。従って、インク滴がインク受け部に確実に回収され、搬送ベルトの汚染を効果的に抑制することができる。また、インク滴を吸引する吸引部として高出力のものを用いたり、吸引部の数を増加したりする必要がなく、インクジェット記録装置の簡素化、低コスト化にも寄与する。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンターの概略の構成を示す説明図 上記プリンターが備える記録部の平面図 上記プリンターの給紙カセットから第1搬送ユニットを介して第2搬送ユニットに至る用紙の搬送経路の周辺の構成を模式的に示す説明図 上記プリンターの主要部のハードウェア構成を示すブロック図 インク回収部とインク回収部に隣接する用紙搬送領域を示す模式図 インク回収部を搬送方向と直交する方向に切断した側面断面図 インク回収部を構成する廃インクタンクの平面断面図 第1搬送ユニットが備える第1搬送ベルトの開口部周辺の部分拡大図 従来の第1搬送ベルトの開口部群とインク受け部との位置関係を示す平面図 本実施形態のプリンターにおける第1搬送ベルトの開口部群とインク受け部との位置関係を示す平面図 第1搬送ベルトの第1開口部群と第2開口部群の境界部分の拡大図であって、第1開口部群に対する第2開口部群の搬送方向の位置ずれ量が開口部の直径分である場合を示す図 第1搬送ベルトの第1開口部群と第2開口部群の境界部分の拡大図であって、第1開口部群に対する第2開口部群の搬送方向の位置ずれ量が開口部の直径の2倍である場合を示す図
〔1.インクジェット記録装置の構成〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンター100の概略の構成を示す説明図である。プリンター100は、用紙収容部である給紙カセット2を備えている。給紙カセット2は、プリンター本体1の内部下方に配置されている。給紙カセット2の内部には、記録媒体の一例である用紙Pが収容されている。
給紙カセット2の用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2の右側の上方には給紙装置3が配置されている。この給紙装置3により、用紙Pは図1において給紙カセット2の右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
プリンター100は、その内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2に対してその給紙方向である右上方に位置する。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aにより、プリンター本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向において第1用紙搬送路4aの下流端には、レジストローラー対13が設けられている。さらに、レジストローラー対13の用紙搬送方向下流側直近には、第1搬送ユニット5および記録部9が配置されている。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1搬送ユニット5(特に後述する第1搬送ベルト8)に向かって用紙Pを送り出す。
レジストローラー対13によって第1搬送ユニット5に送り出された用紙Pは、第1搬送ベルト8によって記録部9(特に後述する記録ヘッド17a~17c)との対向位置に搬送される。記録部9から用紙Pにインクが吐出されることにより、用紙P上に画像が記録される。このとき、記録部9におけるインクの吐出は、プリンター100の内部の制御装置110によって制御される。
用紙搬送方向において、第1搬送ユニット5の下流側(図1の左側)には、第2搬送ユニット12が配置されている。記録部9によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ユニット12へ送られる。用紙Pの表面に吐出されたインクは、第2搬送ユニット12を通過する間に乾燥される。
用紙搬送方向において、第2搬送ユニット12の下流側であってプリンター本体1の左側面近傍には、デカーラー部14が設けられている。第2搬送ユニット12によってインクが乾燥された用紙Pは、デカーラー部14へ送られて、用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向において、デカーラー部14の下流側(図1の上方)には、第2用紙搬送路4bが設けられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは、両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bを通り、プリンター100の左側面外部に設けられた用紙排出トレイ15aに排出される。用紙排出トレイ15aの下方には、印字不良等の発生した不要な用紙P(損紙)を排出するサブ排出トレイ15bが設けられている。
プリンター本体1の上部であって記録部9および第2搬送ユニット12の上方には、両面記録を行うための反転搬送路16が設けられている。両面記録を行う場合、用紙Pの一方の面(第1面)への記録が終了して第2搬送ユニット12およびデカーラー部14を通過した用紙Pは、第2用紙搬送路4bを通って反転搬送路16へ送られる。
反転搬送路16へ送られた用紙Pは、続いて用紙Pの他方の面(第2面)への記録のために搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、プリンター本体1の上部を通過して右側に向かって送られ、レジストローラー対13を経て第2面を上向きにした状態で再び第1搬送ユニット5へ送られる。第1搬送ユニット5では、記録部9との対向位置に用紙Pが搬送され、記録部9からのインク吐出によって第2面に画像が記録される。両面記録後の用紙Pは、第2搬送ユニット12、デカーラー部14、第2用紙搬送路4bを順に通過して用紙排出トレイ15aに排出される。
また、第2搬送ユニット12の下方には、メンテナンスユニット19およびキャップユニット20が配置されている。メンテナンスユニット19は、パージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、記録ヘッドのインク吐出口から押出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。なお、パージとは、インク吐出口内の増粘インク、異物、気泡を排出するために、記録ヘッドのインク吐出口からインクを強制的に押し出す動作を言う。キャップユニット20は、記録ヘッドのインク吐出面をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッドの下面に装着される。
図2は、記録部9の平面図である。記録部9は、ヘッドハウジング10と、ラインヘッド11Y、11M、11C、11Kとを備えている。ラインヘッド11Y~11Kは、駆動ローラー6a、従動ローラー6b、テンションローラー7aおよび7b(図3参照)を含む複数のローラーに張架された無端状の第1搬送ベルト8の搬送面に対して、所定の間隔(例えば1mm)が形成される高さでヘッドハウジング10に保持される。駆動ローラー6aは、第1搬送ベルト8を用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に走行させる。この駆動ローラー6aの駆動は、制御装置110の主制御部110a(図4参照)によって制御される。なお、上記複数のローラーは、第1搬送ベルト8の走行方向に沿って、テンションローラー7a、テンションローラー7b、従動ローラー6b、および駆動ローラー6aの順に配置されている(図3参照)。
ラインヘッド11Y~11Kは、複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a~17cをそれぞれ有している。記録ヘッド17a~17cは、用紙搬送方向(矢印A方向)と直交する用紙幅方向(矢印BB’方向)に沿って千鳥状に配列されている。記録ヘッド17a~17cは、複数のインク吐出口18(ノズル)を有している。各インク吐出口18は、記録ヘッドの幅方向、つまり、用紙幅方向(矢印BB’方向)に等間隔で並んで配置されている。ラインヘッド11Y~11Kからは、記録ヘッド17a~17cのインク吐出口18を介して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクが、第1搬送ベルト8で搬送される用紙Pに向かってそれぞれ吐出される。
各ラインヘッド11Y~11Kを構成する記録ヘッド17a~17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)のインクがラインヘッド11Y~11Kの色毎に供給される。
各記録ヘッド17a~17cは、制御装置110(図4参照)からの制御信号により、外部コンピューターから受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Pに向かってインク吐出口18からインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Pにはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。
プリンター100では、記録ヘッド17a~17cのインク吐出面を清浄にするために、長期間停止後の印字開始時および印字動作の合間には、全ての記録ヘッド17a~17cのインク吐出口18からインクを押出(パージ)するとともに、ワイパー(図示せず)によりインク吐出面に吐出されたインクを拭き取る記録ヘッド17a~17cの回復動作を実行し、次の印字動作に備える。インク吐出面F1から拭き取られたインクは、後述するインク回収部31Y~31K(図3参照)によって回収される。
図3は、給紙カセット2から第1搬送ユニット5を介して第2搬送ユニット12に至る用紙Pの搬送経路の周辺の構成を模式的に示している。また、図4は、プリンター100の主要部のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンター100は、上記の構成に加えて、レジストセンサー21と、第1用紙センサー22と、第2用紙センサー23と、ベルトセンサー24および25と、をさらに備えている。
レジストセンサー21は、用紙カセット2から給紙装置3によって搬送され、レジストローラー対13に送られる用紙Pを検知する。このレジストセンサー21は、レジストローラー対13よりも用紙Pの供給方向の上流側に位置している。制御装置110(例えば用紙供給制御部110c)は、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13の回転開始タイミングを制御する。例えば、制御装置110は、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13によるスキュー(斜行)補正後の用紙Pの第1搬送ベルト8への供給タイミングを制御する。
第1用紙センサー22は、レジストローラー対13から第1搬送ベルト8に送られる用紙Pの幅方向の位置を検知する。制御装置110(例えば主制御部110a)は、第1用紙センサー22での検知結果に基づき、ラインヘッド11Y~11Kの記録ヘッド17a~17cの各インク吐出口18のうち、用紙Pの幅に対応するインク吐出口18からインクを吐出させて用紙Pに画像を記録することができる。
第2用紙センサー23は、レジストローラー対13によって第1搬送ベルト8に供給された用紙Pの通過を検知する。つまり、第2用紙センサー23は、第1搬送ベルト8で搬送される用紙Pの搬送方向の位置を検知する。第2用紙センサー23は、用紙搬送方向において記録部9の上流側で第1用紙センサー22の下流側に位置している。制御装置110(例えば主制御部110a)は、第2用紙センサー23での検知結果に基づき、第1搬送ベルト8によってラインヘッド11Y~11K(記録ヘッド17a~17c)と対向する位置に到達する用紙Pに対するインクの吐出タイミングを制御することができる。
ベルトセンサー24および25は、第1搬送ベルト8に設けられた基準特定部(図示せず)を検知する基準検知センサーである。基準特定部は、第1搬送ベルト8の1周の基準を示す部分である。基準特定部と開口部80(図8参照)との位置関係は予めわかっているため、ベルトセンサー24および25が第1搬送ベルト8の基準特定部を検知することにより、検知した基準特定部の位置に基づいて、第1搬送ベルト8に設けられた各開口部80(開口部群82)の搬送方向の位置を検出することができる。したがって、ベルトセンサー24および25は、第1搬送ベルト8の開口部80の位置を検出する開口部位置検出部として機能している。
なお、第1搬送ベルト8のベルト幅方向の端部において、各開口部群82と対応する位置にマークを形成しておき、ベルトセンサー24および25が上記マークを検出することにより、上記マークに対応する開口部群82(開口部80)の位置を検出するようにしてもよい。
ベルトセンサー24は、用紙搬送方向(第1搬送ベルト8の走行方向)において記録部9の下流側に位置している。ベルトセンサー25は、第1搬送ベルト8を張架する従動ローラー6bよりも用紙搬送方向の上流側に位置している。本実施形態では、ベルトセンサー25は、従動ローラー6bとテンションローラー7bとの間に位置しているが、テンションローラー7aとローラー7bとの間に位置していてもよい。従動ローラー6bは、記録部9に対して第1搬送ベルト8の走行方向の上流側に位置している。なお、ベルトセンサー24は、第2用紙センサー23と同等の機能を兼ね備えている。制御装置110(例えば用紙供給制御部110c)は、ベルトセンサー24または25での検知結果に基づき、第1搬送ベルト8に対して所定のタイミングで用紙Pを供給するように、レジストローラー対13を制御することができる。
また、用紙Pの位置を複数のセンサー(第1用紙センサー22、第2用紙センサー23)で検知し、第1搬送ベルト8の基準特定部を複数のセンサー(ベルトセンサー24および25)で検知することにより、検知した位置の誤差修正や異常の検知も可能となる。
上述した第1用紙センサー22、第2用紙センサー23、ベルトセンサー24および25は、透過型または反射型の光学センサー、CISセンサー(Contact Image Sensor、密着型イメージセンサー)などで構成されてもよい。
その他、プリンター100は、第1搬送ベルト8の蛇行を検知する蛇行検知センサーを備え、その検知結果に基づいて第1搬送ベルト8の蛇行を修正する構成であってもよい。
また、プリンター100は、操作パネル27と、記憶部28と、通信部29と、をさらに備えている。
操作パネル27は、各種の設定入力を受け付けるための操作部である。例えば、ユーザーは、操作パネル27を操作して、給紙カセット2にセットする用紙Pのサイズ、つまり、第1搬送ベルト8によって搬送する用紙Pのサイズの情報を入力することができる。また、ユーザーは、操作パネル27を操作して、印刷する用紙Pの枚数の入力や、印刷ジョブの開始を指示することもできる。また、操作パネル27は、プリンター100の動作状況(画像記録や後述するフラッシング)に関する通知を行う通知装置としての機能も有する。
記憶部28は、制御装置110の動作プログラムを記憶するとともに、各種の情報を記憶するメモリであり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどを含んで構成されている。操作パネル27によって設定された情報(例えば用紙Pのサイズ、枚数の情報)は、記憶部28に記憶される。
通信部29は、外部機器(例えばパーソナルコンピュータ(PC))との間で情報を送受信するための通信インターフェースである。例えば、ユーザーがPCを操作し、プリンター100に対して画像データとともに印刷コマンドを送信すると、上記の画像データおよび印刷コマンドが通信部29を介してプリンター100に入力される。プリンター100では、主制御部110aが上記画像データに基づいて記録ヘッド17a~17cを制御してインクを吐出させることにより、用紙Pに画像を記録することができる。
また、本実施形態のプリンター100は、制御装置110を備えている。制御装置110は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリとを含んで構成されている。具体的には、制御装置110は、主制御部110aと、フラッシング制御部110bと、用紙供給制御部110cと、メンテナンス制御部110dと、を有する。制御装置110を構成する各制御部は、1つのCPUで構成されているが、別々のCPUで構成されていても勿論構わない。
主制御部110aは、プリンター100の各部の動作を制御する。例えば、プリンター100の内部の各ローラーの駆動、画像形成時(フラッシング時以外)の記録ヘッド17a~17cからのインク吐出等は、主制御部110aによって制御される。
フラッシング制御部110bは、ベルトセンサー24または25による開口部80の位置検出に基づいて、記録ヘッド17a~17cにフラッシングを実行させる。
用紙供給制御部110cは、記録媒体供給部としてのレジストローラー対13を制御する記録媒体供給制御部である。例えば、用紙供給制御部110cは、ベルトセンサー24または25による開口部80の位置検出に基づいて、レジストローラー対13を制御する。なお、用紙供給制御部110cは、ベルトセンサー24または25による開口部80の位置検出とは独立して(位置検出とは無関係に)、レジストローラー対13を制御することもできる。
メンテナンス制御部110dは、各インク吐出口18からインクを強制的に押し出す上述のパージを記録ヘッド17a~17cに実行させる制御を行う。メンテナンス制御部110dは、記録ヘッド17a~17cにパージを実行させるときに、上述したメンテナンスユニット19の駆動(例えば記録部9の下方への移動および退避)も制御する。
また、図3に示すように、プリンター100は、第1搬送ベルト8の内周面側に、インク回収部31Y、31M、31C、31Kを有している。インク回収部31Y~31Kは、フラッシングを記録ヘッド17a~17cに実行させたときに、記録ヘッド17a~17cから吐出されて第1搬送ベルト8の開口部80を通過したインクを受けて回収する。したがって、インク回収部31Y~31Kは、ラインヘッド11Y~11Kの記録ヘッド17a~17cと、第1搬送ベルト8を介して対向する位置に設けられている。
第2搬送ユニット12は、第2搬送ベルト12aと、乾燥器12bとを有する。第2搬送ベルト12aは、2つの駆動ローラー12cおよび従動ローラー12dによって張架されている。第1搬送ユニット5によって搬送され、記録部9によるインク吐出によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ベルト12aによって搬送され、搬送中に乾燥器12bによって乾燥されて上述したデカーラー部14に搬送される。
〔2.インク回収部の詳細〕
次に、インク回収部31Y~31Kの構成について詳細に説明する。図5は、インク回収部31Yとインク回収部31Yに隣接する用紙搬送領域を示す模式図である。なお、説明の便宜のため、図5では第1搬送ベルト8は記載を省略している。以下、インク回収部31Y周辺の構成について説明するが、インク回収部31M~31Kについても同様の構成であるため説明を省略する。
インク回収部31Yは、一対の側面フレーム100aの間に、ラインヘッド11Yを構成する記録ヘッド17a~17c(図2参照)と対向するように配置されている。インク回収部31Yの上面には、記録ヘッド17a~17cから吐出されたインク滴を受けるインク受け部32a~32cが設けられている。
吸引部である吸引ファン40は、側面フレーム100aの2箇所に取り付けられており、吸引ダクト37の一端部が連結されている。吸引ダクト37の他端部には複数の吸引口41が設けられている。吸引口41は第1搬送ベルト8(図3参照)の内周面と対向して配置される。第1搬送ベルト8には多数の空気吸引用の吸引孔8a(図8参照)が設けられている。吸引ファン40を作動させることにより、吸引孔8aを介して第1搬送ベルト8の外周面側の空気が吸引される。より詳細には、インク受け部32a~32cを除く用紙吸引領域R(図5のハッチング領域)の空気が吸引される。この構成により、用紙Pは用紙吸引領域Rで発生する吸引風により第1搬送ベルト8の搬送面に吸着されて搬送される。
図6は、インク回収部31Yを搬送方向と直交する方向に切断した側面断面図(図5のCC′矢視断面図)である。図7は、インク回収部31Yを構成する廃インクタンク33の平面断面図である。廃インクタンク33は、インク受け部32a~32cの下方に配置されている。廃インクタンク33の内部には、吸引経路35とインク回収経路36とが設けられている。
吸引経路35は、例えば樹脂材料によって形成されており、第1流路35aと、合流室35bと、第2流路35cとを有する。第1流路35aは、インク受け部32a~32cと連通する。合流室35bは、インク受け部32a~32cと連通する3つの第1流路35aが1つに合流する。第2流路35cは、上端部が合流室35bに連通するとともに、下端部がダクト37内に開口する。上記の構成により、インク受け部32a~32cは吸引経路35およびダクト37を介して吸引ファン40に連結されている。
吸引経路35内を通過する空気流に含まれるインク滴は、第1流路35aや合流室35bの内壁面に衝突して下方に溜まる。廃インクタンク33の下方に溜まったインクはインク回収経路36によって外部に排出される。
インク回収経路36は、傾斜部36aとインク排出チューブ36bとを有する。傾斜部36は、第1流路35aおよび合流室35bの下方に隣接して形成されており、インク排出チューブ36bは、傾斜部36aの最下部(底部)に連結されている。第1流路35a、合流室35bの内壁面に付着したインク滴は、内壁面に沿って下方へ流れた後、傾斜部36aに沿って流れることにより一箇所(最下部)に集められる。そして、インク排出チューブ36bを通って廃インク回収ボトル(図示せず)に回収される。
なお、ここでは廃インクタンク33の内部に溜ったインクを回収するインク回収経路36を設けているが、インク回収経路36に代えて廃インクタンク33の内部にメラミンスポンジ等のインク吸収体を配置してもよい。その場合、インク吸収体に吸収されたインクはそのまま廃インクタンク33の内部に貯留され、廃インクタンク33の交換時に廃棄または回収される。
〔3.第1搬送ベルトの詳細〕
次に、第1搬送ユニット5の第1搬送ベルト8の詳細について説明する。図8は、プリンター100に用いられる第1搬送ベルト8の開口部群82周辺の部分拡大図である。
本実施形態では、吸引ファン40による負圧吸引によって用紙Pを第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する負圧吸引方式を採用している。そのため、第1搬送ベルト8の全域には、用紙Pを負圧吸引によって第1搬送ベルト8に吸着させるための空気流(吸引風)を通過させる多数の吸引孔8aが形成されている。
第1搬送ベルト8は、フラッシングの実行時に記録ヘッド17a~17cの各ノズル(インク吐出口18)から吐出されるインクを通過させる開口部80を複数有している。本実施形態では、複数(ここでは9個)の開口部80で構成される開口部群82a~82cが、記録ヘッド17a~17cに対向するように、千鳥状に3箇所に配置されている。
各開口部群82a~82cでは、4個または5個の開口部80が用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に2列に配置されており、一方の列の開口部80と他方の列の開口部80とがベルト幅方向に重なるように配置されている。つまり、各開口部群82a~82cにおいて、複数の開口部80は千鳥状に配置されている。
各開口部80の平面視での形状は、本実施形態では、図8のように円形状であるが、矩形状であってもよいし、ベルト幅方向(矢印BB′方向)に長尺の孔(例えば楕円形状)であってもよい。また、一方の列の開口部80の数と、他方の列の開口部80の数とが同じであってもよい。
図8に示した3箇所の開口部群82a~82cを一組として、第1搬送ベルト8の1周期において複数組の開口部群82a~82cが形成されている。各開口部群82a~82cの組の搬送方向の間隔は同一ではなく、搬送される用紙Pのサイズに応じた位置に不定期に形成されている。即ち、用紙搬送方向に隣り合う2組の開口部群82a~82cの間隔は一定ではなく異なっている。このとき、用紙搬送方向に隣り合う2組の開口部群82a~82cの最大間隔は、印刷可能な最小サイズ(例えばA4サイズ横置き)の用紙Pが第1搬送ベルト8上に載置されたときの上記用紙Pの用紙搬送方向の長さよりも長い。
記録ヘッド17a~17cがフラッシングを実行したとき、記録ヘッド17a~17cの各インク吐出口18から吐出されるインクは、いずれかの開口部群82a~82cの開口部80を通過する。従って、記録ヘッド17a~17cにヘッド幅全体にわたってフラッシングを実行させて、全てのインク吐出口18についてインクの乾燥による目詰まりを低減することが可能となる。
〔4.第1搬送ベルトの開口部群とインク回収部の関係〕
次に、本実施形態のプリンター100の特徴部分である、第1搬送ベルト8の開口部80とインク回収部31Y~31Kとの関係について説明する。図9は、従来の第1搬送ベルト8の開口部群82とインク受け部32a~32cとの位置関係を示す平面図である。
従来の構成では、図9に示すように、第1搬送ベルト8の開口部群82は複数の開口部80が第1搬送ベルト8の幅方向の全域に亘って直線状に形成されていた。そのため、第1搬送ベルト8が搬送方向(矢印A方向)に移動して開口部群82がインク受け部32a、32cに重なったとき、インク受け部32aとインク受け部32cの間の用紙吸引領域Rにも開口部群82が重なってしまう。また、第1搬送ベルト8が図9の状態からさらに搬送方向に移動して開口部群82がインク受け部32bに重なったとき、インク受け部32bの両側の用紙吸引領域Rにも開口部群82が重なってしまう。
ここで、インク受け部32a~32cは吸引口41に比べて開口面積が大きく、インク受け部32a~32cに連通する廃インクタンク33内の吸引経路35はインクの回収性を向上させるために屈曲しており圧力損失が大きくなる。その結果、用紙吸引領域Rの吸引風の風速がインク受け部32a~32cからの吸引風の風速よりも大きくなり易い。その場合、開口部群82が用紙吸引領域Rにも重なると、記録ヘッド17c、17cから吐出されるインク滴の吐出速度によっては、用紙吸引領域Rに重なる開口部群82から吸引される吸引風の影響を受けてインク滴が用紙吸引領域R側へ引き寄せられ、第1搬送ベルト8を汚染する可能性がある。
第1搬送ベルト8の汚染を抑制する方法として、インク受け部32a~32cからの吸引風の風速を、用紙吸引領域Rの吸引風の風速よりも大きくすることが考えられる。しかし、インク受け部32a~32cからの吸引風を発生させる吸引ファン40として高出力のファンを用いるか、若しくは吸引ファン40の数を増加する必要があり、プリンター100のコストアップに繋がる。
図10は、本実施形態のプリンター100における第1搬送ベルト8の開口部群82とインク受け部32a~32cとの位置関係を示す平面図である。以下の説明において、開口部群82a~82cを、第1開口部群82a、第2開口部群82b、第3開口部群82cとして区別する。
本実施形態では、図8に示すようにフラッシングの実行時にインク滴を通過させる第1開口部群82a~第3開口部群82cを、搬送方向の位置をずらして配置している。より詳細には、第2開口部群82b(特定開口部群)は、第1開口部群82aおよび第3開口部群82c(隣接開口部群)に対して搬送方向の位置をずらして形成されている。第1開口部群82aおよび第3開口部群82cに対する第2開口部群82bのずれ方向は、記録ヘッド17aおよび17cに対する記録ヘッド17bのずれ方向と同一方向である。
上記の構成によれば、第1開口部群82aおよび第3開口部群82cを構成する開口部80と、第2開口部群82bを構成する開口部80とが近接しない。そのため、図10に示すように、第1開口部群82a、第3開口部群82cがインク受け部32a、32cに重なったとき、第1開口部群82a、第3開口部群82cを通過するインク滴は、第2開口部群82bから吸引される吸引風の影響を受け難くなる。
また、第1搬送ベルト8が図10の状態からさらに搬送方向に移動して第2開口部群82bがインク受け部32bに重なったとき、第2開口部群82bを通過するインク滴は、第1開口部群82a、第3開口部群82cから吸引される吸引風の影響を受け難くなる。
その結果、インク滴の吐出速度によらず、インク滴が用紙吸引領域R側へ引き寄せられてインク滴の着弾位置がずれるおそれがない。従って、インク滴がインク受け部32a~32cに確実に回収され、第1搬送ベルト8の汚染を効果的に抑制することができる。
また、インク受け部32a~32cからの吸引風の風速を増加させる必要がないため、図5に示したように、共通の吸引ファン40を用いて用紙吸引領域Rの空気を吸引するとともに、インク受け部32a~32cに到達したインク滴を空気と共に吸引することができる。従って、インク滴を吸引する吸引ファン40として高出力のファンを用いたり、吸引ファン40の数を増加したりする必要がなく、プリンター100の簡素化、低コスト化にも寄与する。
第1開口部群82a、第3開口部群82cに対する第2開口部群82bの搬送方向の位置ずれ量が大きくなるほど、用紙吸引領域Rに第1開口部群82a~第3開口部群82cが重なりにくくなり、インク滴による第1搬送ベルト8の汚染の抑制効果は高くなる。一方、位置ずれ量が大きくなると、第1搬送ベルト8に占める第1開口部群82a~第3開口部群82cの割合が大きくなり、用紙吸引領域Rの割合が小さくなる、その結果、用紙Pの効率的な吸着保持が困難になり、画像形成効率(生産性)が低下する。
図11および図12は、第1搬送ベルト8の第1開口部群82aと第2開口部群82bの境界部分の拡大図である。図11に示すように、第1開口部群82aを構成する開口部80のうち、第2開口部群82bに最も近接する開口部80aと、第2開口部群82bを構成する開口部80のうち、開口部80aに最も近接する開口部80bとが、開口部80の直径Lだけ搬送方向に離間していれば、インク滴による第1搬送ベルト8の汚染を抑制可能となる。即ち、第1開口部群82aに対する第2開口部群82bの搬送方向の位置ずれ量は、開口部80の直径L以上であることが好ましい。
さらに、図12に示すように、開口部80aと開口部80bとが、開口部80の直径Lの2倍だけ搬送方向に離間していれば、用紙Pの効率的な吸着保持を維持しつつ、インク滴による第1搬送ベルト8の汚染を効果的に抑制可能となる。即ち、第1開口部群82aに対する第2開口部群82bの搬送方向の位置ずれ量は、開口部80の直径Lの2倍であることがより好ましい。図11および図12では第1開口部群82aに対する第2開口部群82bの位置ずれ量について説明したが、第3開口部群82cに対する第2開口部群82bの位置ずれ量についても同様である。
なお、本実施形態では開口部80が円形状であるため、開口部80の直径Lに基づいて第1開口部群82aに対する第2開口部群82bの搬送方向の位置ずれ量を決定しているが、例えば開口部80がベルト幅方向に長尺の孔である場合は、開口部80の搬送方向の内径に基づいて位置ずれ量を決定すればよい。即ち、第1開口部群82aに対する第2開口部群82bの搬送方向の位置ずれ量は、開口部80の搬送方向の内径以上であることが好ましく、搬送方向の内径の2倍であることがより好ましい。
〔6.その他〕
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ラインヘッド11Y~11Kの1色について3つの記録ヘッド17a~17cが千鳥状に配置された構成について説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、ラインヘッド11Y~11Kが、それぞれ複数の記録ヘッドで構成され、記録ヘッドの少なくとも一部が、隣接する記録ヘッドに対して幅方向の一部が重なるように、搬送方向に位置をずらして配置されている構成であれば本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、複数の開口部80で構成される開口部群82a~82cの組が、用紙搬送方向の用紙サイズに応じた位置に不規則に配置された第1搬送ベルト8を用いた構成について説明したが、開口部群82a~82cの組が用紙搬送方向に一定間隔で並んで配置される第1搬送ベルト8を用いることもできる。
また、上記実施形態では、インクジェット記録装置として、4色のインクを用いてカラーの画像を記録するカラープリンターを用いた例について説明したが、ブラックのインクを用いてモノクロの画像を記録するモノクロプリンターを用いた場合でも、複数の記録ヘッドが、隣接する記録ヘッドに対して幅方向の一部が重なるように搬送方向に位置をずらして配置されている構成であれば、本発明の開口部群82a~82cとインク受け部32a~32cとの位置関係を適用することは可能である。
本発明は、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置に利用可能である。
8 第1搬送ベルト
17a~17c 記録ヘッド
18 インク吐出口(ノズル)
31Y~31K インク回収部
32a~32c インク受け部
33 廃インクタンク
35 吸引経路
35a 第1流路
35b 合流室
35c 第2流路
36 インク回収経路
37 ダクト
40 吸引ファン(吸引部)
80 開口部
82 開口部群
82a 第1開口部群(隣接開口部群)
82b 第2開口部群(特定開口部群)
82c 第3開口部群(隣接開口部群)
100 プリンター(インクジェット記録装置)
110b フラッシング制御部
110d 主制御部
P 用紙(記録媒体)
R 用紙吸引領域(記録媒体吸引領域)

Claims (5)

  1. インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから吐出される前記インクが通過する複数の開口部を有し、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記記録ヘッドおよび前記搬送ベルトの駆動を制御して、画像記録に寄与するタイミングとは異なるタイミングで前記記録ヘッドの前記ノズルから前記インクを吐出させて前記複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する制御部と、
    前記搬送ベルトを挟んで前記記録ヘッドに対向配置され、前記フラッシングの実行時に前記開口部を通過した前記インクを受けるインク受け部を有するインク回収部と、
    前記搬送ベルトの内周面に対向する記録媒体吸引領域の空気を吸引し、前記インク受け部に到達した前記インクを空気と共に吸引する1つ以上の吸引部と、
    を備えたインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドは、前記搬送ベルトの幅方向に沿って複数配置され、少なくとも1つの前記記録ヘッドは、隣接する前記記録ヘッドに対して前記幅方向の一部が重なるように、前記搬送ベルトの搬送方向に位置をずらして配置されており、
    前記搬送ベルトには、前記幅方向および前記搬送方向に並ぶ複数の前記開口部で構成される開口部群が、複数の前記記録ヘッドに対応して複数箇所に形成されており、
    前記搬送方向にずれた位置にある前記記録ヘッドに対応する前記開口部群を特定開口部群とするとき、前記特定開口部群は、前記幅方向に隣接する隣接開口部群に対して前記搬送方向の位置をずらして形成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記隣接開口部群に対する前記特定開口部群の前記搬送方向のずれ方向は、前記記録ヘッドのずれ方向と同一方向であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記隣接開口部群に対する前記特定開口部群の前記搬送方向の位置ずれ量は、前記開口部の前記搬送方向の内径以上であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記隣接開口部群に対する前記特定開口部群の前記搬送方向の位置ずれ量は、前記開口部の前記搬送方向の内径の2倍であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 共通の前記吸引部を用いて、前記記録媒体吸引領域の空気を吸引するとともに、前記インク受け部に到達した前記インクを空気と共に吸引することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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