JP2024059085A - 光電変換装置、機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歩留まりの向上とクロストークの抑制を両立する。【解決手段】 画素基板を備える光電変換装置であって、画素基板に、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、画素基板の主面に対する平面視において、第1出力線が画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、主面に対する平面視において、第1領域の外部であって、第2出力線が光電変換部の少なくとも一部と重なる第2領域が存在し、主面に対する平面視において、第2出力線の長手方向に対して交差する第2出力線の端部は、第2領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする光電変換装置。【選択図】 図4

Description

本発明は、光電変換装置、機器に関する。
光電変換部で発生した信号電荷をFD(Floating Diffusion:フローティングディフュージョン)部へ転送し、増幅トランジスタで増幅した信号を各々が出力する複数の画素を有する光電変換装置が知られている。信号を伝送する出力線の本数を増加させることで、複数の画素からの信号の読み出しを高速化させることができる。出力線の本数を増やした構成の一例として、特許文献1には、画素列毎に複数の出力線を設けた構成の固体撮像装置が開示されている。
特開2015-138862号公報
特許文献1のように出力線を増加させた場合は、製造過程において、いずれかの出力線に断線が発生する確率が高くなる。その結果、歩留まりが低下してしまう。また、複数の出力線を備える構成では、FD部と複数の出力線との間に寄生容量が生じることがある。その結果、並行して読み出す複数の画素からの信号の間でクロストークが生じることになる。
本発明は、歩留まりの向上とクロストークの抑制とを両立可能な光電変換装置を提供することを目的とするものである。
本明細書の一開示によれば、画素基板を備える光電変換装置であって、前記画素基板に、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、前記信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、前記フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、前記第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、前記画素基板の主面に対する平面視において、前記第1出力線が前記画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第1領域の外部であって、前記第2出力線が前記光電変換部の少なくとも一部と重なる第2領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第2出力線の長手方向に対して交差する前記第2出力線の端部は、前記第2領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする光電変換装置が提供される。
本発明によれば、出力線を備える構成の光電変換装置において、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能である。
実施形態に係る光電変換装置を説明するブロック図 実施形態に係る光電変換装置を説明する回路図 実施形態に係る光電変換装置を説明する駆動タイミングチャート図 第1実施形態に係る光電変換装置を説明する平面図 第1実施形態の変形例に係る光電変換装置を説明する平面図 第2実施形態に係る光電変換装置を説明する平面図 第3実施形態に係る光電変換装置を説明する平面図 第4実施形態に係る光電変換装置を説明する平面図 第5実施形態に係る光電変換装置を説明する回路図 第5実施形態に係る光電変換装置を説明する平面図 第6実施形態に係る機器を説明する模式図
以下、図面を参照しながら各実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。また、以下に述べる各実施形態では、光電変換装置の一例として、撮像向けのセンサを中心に説明する。ただし、各実施形態は、撮像向けのセンサに限られるものではなく、光電変換装置の他の例にも適用可能である。例えば、撮像装置、測距装置(焦点検出やTOF(Time Of Flight)を用いた距離測定等の装置)、測光装置(入射光量の測定等の装置)などがある。
本明細書において、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」および、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した実施形態の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
本明細書において「部材Aと部材Bとを電気的に接続する」と記載した場合、部材Aと部材Bとが直接接続される場合に限られない。例えば部材Aと部材Bとの間に別の部材Cが接続されていたとしても、電気的に接続されていればよい。
本明細書において、「平面」とは、基板の主面と平行な方向における面をいう。基板の主面とは、光電変換素子を含む基板の光入射面や、複数のADCが繰り返し配された面や、積層型の光電変換装置における基板と基板との接合面であり得る。また、「平面視」とは、基板の主面に対して垂直な方向から視ることを指す。さらに、「断面」とは、半導体層の光入射面と垂直な方向における面をいう。また、「断面視」とは、基板の主面に対して平行な方向から視ることを指す。
本明細書に記載される配線、パッドなどの金属部材は、ある1つの元素の金属単体から構成されていても良いし、混合物(合金)であってもよい。例えば、銅配線として説明される配線は、銅の単体によって構成されていても良いし、銅を主に含み、他の成分をさらに含んだ構成であっても良い。また、例えば、外部の端子と接続されるパッドは、アルミニウムの単体から構成されていても良いし、アルミニウムを主に含み、他の成分をさらに含んだ構成であっても良い。ここに示した銅配線およびアルミニウムのパッドは一例であり、種々の金属に変更することができる。また、ここで示した配線およびパッドは光電変換装置において使用される金属部材の一例であり、他の金属部材にも適用されうる。
本発明による各実施形態に係る光電変換装置に共通する構成について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、各実施形態に適用される光電変換装置の概略構成を示すブロック図の一例である。
図1に示すように、光電変換装置100は、画素基板101と回路基板102を備える。ここで、光電変換装置100は、回路基板102が画素基板101の光入射面とは反対側の面に積層される構成であってもよい。画素基板101は画素領域103、垂直走査回路104を備える。回路基板102は、TG(Timing Generator)部106、AD(Analog Digital)変換部107、出力部108を備える。なお、光電変換装置100は、画素基板101に含まれる画素領域103などの構成要素と回路基板102に含まれるTG部106などの構成要素が、単一基板上に設けられた構成であってもよい。
画素領域103は、複数の行及び複数の列を含む二次元状に配された複数の画素200を備える。垂直走査回路104は、画素200に含まれる複数のトランジスタをオン(導通状態)又はオフ(非導通状態)に制御するための複数の制御信号を供給する。画素200の各列には第1出力線105が設けられており、画素200からの信号が列ごとに第1出力線105に読み出される。
回路基板102は、第1出力線105で出力された信号を処理する周辺回路を含む。なお、周辺回路は少なくともAD変換部107を含む。AD変換部107は、画素領域103から第1出力線105を介して出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。出力部108は、AD変換部107から出力されるデジタル信号を光電変換装置100の外部に出力する。TG部106は垂直走査回路104、AD変換部107、出力部108を制御するための制御信号を各部に供給する。
図2は、各実施形態に適用される光電変換装置が有する画素200を示す回路図の一例である。図2に示すように、1つのフローティングディフュージョン部と、1つのフローティングディフュージョン部に対応する光電変換部と、を含むものを画素200として定義する。なお、画素200が含む光電変換部は複数個であってもよい。図2は、複数の画素200が行列状に配され、複数の画素200が配された列毎に、複数の第1出力線105が配される構成を示している。なお、図2は、一例として画素200が6行2列に配された構成を示しているが、画素200の数はこれに限定されるものではない。また、1列に対して6本の第1出力線105-1~105-6が設けられているが、第1出力線105の数はこれに限定されるものではない。以下、本明細書では、フローティングディフュージョン部203をFD部203(FDはFloating Diffusionの略)と記載することがある。
図2に示すように、画素200は、光電変換部201、転送トランジスタ202、FD部203を有する。また、画素200は、必要に応じてFD部203の容量を切り替えるためのフローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタ204を有する。以下、本明細書では、フローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタ204をFD容量切り替えトランジスタ204と記載することがある。さらに、画素200は、FD部203をリセットするためのリセットトランジスタ205と、信号を増幅するための増幅トランジスタ206と、選択トランジスタ207とを有する。また、リセットトランジスタ205と増幅トランジスタ206は電源電圧VDDが供給される。なお、FD容量切り替えトランジスタ204が配されない場合もある。また、選択トランジスタ207が配されない場合もある。
光電変換部201は、例えばフォトダイオードである。光電変換部201は画素200に入射した光を受け、その入射光に応じた信号電荷を生成する。転送トランジスタ202は転送トランジスタ駆動パルスpTXによって駆動され、光電変換部201で発生した信号電荷をFD部203に転送する。FD部203は光電変換部201から入力された信号電荷を一時的に保持すると同時に、保持した信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部として機能する。FD容量切り替えトランジスタ204はFD容量切り替えパルスpFDINCによって駆動され、FD部203の容量を切り替える。FD容量切り替えトランジスタ204をオン状態にすることにより、FD容量切り替えトランジスタ204のゲート容量分をFD部203に付加することができる。リセットトランジスタ205はリセットトランジスタ駆動パルスpRESによって駆動される。その際に、リセットトランジスタ205とFD容量切り替えトランジスタ204を同時にオン状態にすることにより、FD部203をリセットすることが出来る。増幅トランジスタ206はFD部203で変換された信号を増幅する。選択トランジスタ207は行選択駆動パルスpSELによって駆動され、増幅トランジスタ206で増幅された信号を画素行毎に対応する第1出力線105-1~105-6のいずれかに出力する。つまり、選択トランジスタ207は、増幅された信号を出力する第1出力線105を複数の第1出力線105-1~105-6から選択する。以上より、第1出力線105はFD部203の電位に応じた信号を出力する。
なお、第1出力線105を互いに区別するために、第1出力線105の符号の末尾に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。以下では第1出力線105を互いに区別する必要のある場合には、第1出力線105の構成要素の符号の末尾に識別番号を付与する。しかし、第1出力線105を互いに区別する必要のない場合には、第1出力線105の構成要素の符号の末尾の識別番号を省略するものとする。さらに、後述する第2出力線405についても、同様に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。
図3は、各実施形態に適用される光電変換装置の駆動を示すタイミングチャート図の一例である。
図3は、低輝度時にFD容量切り替えトランジスタ204をオフして信号を出力する際のタイミングチャートである。図3は、横軸が時刻、縦軸が電圧を示している。図3に示した各駆動パルスは、図2に示した各駆動パルスに対応している。
時刻t1に、pFDINC、pRES、pSELをHiにする。そうすることによって、FD容量切り替えトランジスタ204、リセットトランジスタ205、選択トランジスタ207をそれぞれオン状態にする。以上より、読み出し対象の画素200を選択するとともに、FD部203をリセットする。
時刻t2に、pFDINCをLoにする。そうすることによって、FD容量切り替えトランジスタ204をオフ状態にする。以上より、このときに増幅トランジスタ206を通じて第1出力線105に出力された信号をリセットレベル信号として出力する。このリセットレベル信号は、AD変換部107でデジタル信号に変換される。また、上記の駆動によって、読み出し時のFD部203の容量を小さくし、ノイズを低減することができる。
時刻t3に、pTXをHiにする。そうすることによって、転送トランジスタ202をオン状態にする。以上より、光電変換部201に蓄積された信号電荷をFD部203へ転送する。
時刻t4に、pTXをLoにする。そうすることによって、転送トランジスタ202をオフ状態にする。以上より、FD部203に転送した信号電荷に応じた信号が増幅トランジスタ206を通じて第1出力線105に出力される。この信号は、AD変換部107でデジタル信号に変換される。
〈第1実施形態〉
本発明による第1実施形態に係る光電変換装置について、図4(a)~(c)を用いて説明する。なお、図1から図3と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。また、本実施形態に係る光電変換装置の概略構成については、図1から図3で説明した通りである。
以下では、図1から図3に示した概略構成の光電変換装置において、本実施形態において特徴的な観点に着目して説明を行う。
図4(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。なお、図4(a)~(c)は、画素基板101の一方の面の側に第1配線層M1が配され、画素基板101の他方の面から光電変換部201に光が入射する裏面照射型の光電変換装置を示している。つまり、図4(a)~(c)において、画素基板101に配された光電変換部201に、紙面に対して奥側から光が入射する。さらに、画素基板101の一方の面の側に回路基板102が積層された構成であってもよい。なお、図4(a)~(c)は、説明の簡略化のために、電源電圧VDDを供給するための配線および基準電圧を供給するための配線のレイアウトを省略している。また、図4(a)~(c)は紙面に対して手前側を上面とする。
図4(a)は、画素基板101のアクティブ領域(ACT)、ポリシリコン(POL)、第1配線層M1、第2配線層M2の平面レイアウトを示している。なお、画素基板101のアクティブ領域(ACT)の上層に、ポリシリコン(POL)が設けられる。また、ポリシリコン(POL)の上層に、第1配線層M1が設けられる。また、第1配線層M1の上層に、第2配線層M2が設けられる。なお、第1配線層M1は第1配線403および第2配線404を有する。
転送トランジスタ202、FD部203、リセットトランジスタ205、増幅トランジスタ206が配される領域を画素トランジスタ領域402とする。また、画素トランジスタ領域402には、FD容量切り替えトランジスタ204および選択トランジスタ207が配される。なお、FD容量切り替えトランジスタ204および選択トランジスタ207は画素トランジスタ領域402に配されなくてもよい。本実施形態は、単一の画素200内において、光電変換部201と画素トランジスタ領域402が列方向に配される。
各トランジスタのゲートは、第1配線層M1を介して、pRES、pSEL、pTX、pFDINCを出力する駆動制御線にそれぞれ接続される。なお、上記の駆動制御線は第2配線層M2に含まれる。選択トランジスタ207のソースまたはドレインは第1配線403を介して、後述する第1出力線105および第2出力線405のいずれかに接続される。なお、第2出力線405および第1出力線105は、後述する第3配線層M3および第4配線層M4にそれぞれ配される。
画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105が、画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を第1領域401とする。なお、第1領域401は、画素基板101の主面に対する平面視において、複数の第1出力線105の間の領域が、画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を含んでもよい。本実施形態は、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203およびFD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404が、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の外部であって、第2出力線405が、光電変換部201の少なくとも一部と重なる領域を第2領域409とする。なお、第2領域409は、画素基板101の主面に対する平面視において、複数の第2出力線405の間の領域が、光電変換部201の少なくとも一部と重なる領域を含んでもよい。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401および第2領域409は、1つの画素200の中に含まれる領域とする。
図4(b)は、第3配線層M3の平面レイアウトを示している。なお、第3配線層M3は、第2配線層M2の上層に設けられる。また、図4(b)において、列方向に隣り合う複数の画素200のそれぞれに含まれる第2領域409を考慮した場合は、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401は複数の第2領域409の間に存在する。
第3配線層M3には、第2出力線405―1~405―6が配される。第2出力線405―1~405―6は、後述する第1出力線105-1~105-6にそれぞれ接続部を介して電気的に接続される。接続部は、例えばビアである。なお、第1出力線105は、第3配線層M3の上層に設けられた第4配線層M4に含まれる。つまり、画素基板101の主面に対する断面視において、第2出力線405は、第1出力線105と光電変換部201との間に配される。さらに、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405―1~405―6は、第1出力線105―1~105-6の少なくとも一部と重なる位置に配される。
しかし、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405は第1領域401と重ならない位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と重ならない位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404と重ならない位置に配される。よって、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の端部は、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に配される。なお、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の両方の端部が第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に配されてもよい。
画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405が第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されている場合は、第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じる。また、第2出力線405と第2配線404との間にも寄生容量が生じる。第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じる場合は、第2出力線405に信号を出力した際の変動がFD部203に伝わり、FD部203の電圧レベルが変動してしまう。その結果、平行して読み出す複数の画素200からの信号の間でクロストークが生じることになる。また、第2出力線405と第2配線404との間に寄生容量が生じる場合も、同様にクロストークが生じる。しかし、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405が第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されないことによって、第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じることを抑制できる。さらに、第2出力線405と第2配線404との間に寄生容量が生じることも抑制できる。したがって、本実施形態の構成は、クロストークを抑制できる。
図4(c)は、第4配線層M4の平面レイアウトを示している。なお、第4配線層M4は、第3配線層M3の上層に設けられる。
第4配線層M4には、第1出力線105―1~105―6が配される。画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105は、FD部203の少なくとも一部と重なる位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105は、FD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404の少なくとも一部と重なる位置に配される。ここで、画素基板101の主面に対する平面視において、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を裏打ち配線部407と定義する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を非裏打ち配線部408と定義する。
裏打ち配線部407において、第1出力線105―1~105―6は、第2出力線405-1~405-6にそれぞれ接続部を介して電気的に接続される。接続部は、例えばビアである。2層の配線層に含まれた各出力線が相互に接続されることによって、各出力線が2層の配線層で構成される。例えば、第1出力線105―1と第2出力線405―1が相互に接続されることによって、当該の出力線は2層の配線層に各々設けられた出力線で構成される。一方、非裏打ち配線部408において、第1出力線105―1~105―6は、第2出力線405―1~405―6と電気的に接続されない。
製造過程において、出力線に断線が発生した場合は、断線した出力線に接続している画素からの信号が正しく出力されなくなる。そのため、当該の光電変換装置は不良品となる。しかし、本実施形態の構成においては、2層の配線層で構成された出力線は、一方の配線層で断線が生じた場合であっても、他方の配線層を通して、信号を出力することができる。そのため、画素からの信号が正確に出力されなくなるような製造不良が生じる確率を低減することができる。したがって、製造歩留まりの低下を抑えることができる。なお、一方の配線層で断線が生じた箇所では1層の配線線になるため、インピーダンスが増加する。しかし、2層の配線線を接続する接続部の数が多ければ、このインピーダンス増加が出力線全体のインピーダンスに与える影響は無視できるほど小さい。
図4(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に第2出力線405を設けないため、FD部203と第2出力線405との距離が近接することを防止できる。この構成により、FD部203と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることを抑制できる。また、第2配線404と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることも同様に抑制できる。
一方、画素基板101の主面に対する平面視において、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に、第1出力線105と電気的に接続された第2出力線405を設けることによって、出力線を第3配線層M3と第4配線層M4の2層構成とする。この構成により、製造過程における出力線の断線が原因となり画素からの信号が正しく出力されなくなる製造不良が生じる確率を低減することができる。その結果、歩留まりを向上することができる。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。
なお、本実施形態は、第2出力線405が配された第3配線層M3と第1出力線105が配された第4配線層M4との位置関係が逆転してもよい。つまり、図4(b)に示す第3配線層M3が図4(c)に示す第4配線層M4より上層に配された構成であってもよい。このような構成であっても、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405は、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されない。そのため、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405が、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配される場合と比較して、クロストークは抑制される。
なお、本実施形態は、画素基板101の一方の面の側に第1配線層M1が配され、画素基板101の一方の面から光電変換部201に光が入射する表面照射型の光電変換装置であってもよい。その場合は、図4(a)~(c)において、画素基板101に配された光電変換部201に、紙面に対して手前側から光が入射する。
なお、本実施形態は、出力線を第1出力線105と第2出力線405の2層構成としているが、出力線を3以上の層で構成してもよい。
本発明による第1実施形態の変形例に係る光電変換装置について、図5(a)~(c)を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。
第1実施形態の変形例は、画素200に含まれる光電変換部201と画素トランジスタ領域402の配置が第1実施形態とは異なる。図5(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。なお、図5(a)~(c)に示される各画素200は、互いに共通の構成要素を有している。そのため、各画素200の構成要素を互いに区別するために、各画素200の構成要素の符号の末尾に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。以下では、各画素200の構成要素を互いに区別する必要のある場合には、各画素200の構成要素の符号の末尾に識別番号を付与する。しかし、各画素200の構成要素を互いに区別する必要のない場合には、各画素200の構成要素の符号の末尾の識別番号を省略するものとする。
図5(a)に示すように、第1画素200―1と第2画素200―2は列方向に隣り合って配される。第1画素200―1は第1光電変換部201―1と第1画素トランジスタ領域402―1を有する。また、第2画素200―2は第2光電変換部201―2と第2画素トランジスタ領域402―2を有する。なお、画素トランジスタ領域402は、転送トランジスタ202、FD部203、リセットトランジスタ205、増幅トランジスタ206が配される領域である。また、単一の画素200内において、光電変換部201と画素トランジスタ領域402は行方向に配される。
各トランジスタのゲートは、pRES、pSEL、pTX、pFDINCを出力する駆動制御線にそれぞれ接続される。なお、上記の駆動制御線は第2配線層M2に含まれる。選択トランジスタ207のソースまたはドレインは第1配線403を介して、後述する第1出力線105および第2出力線405のいずれかに接続される。
画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105が画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を第1領域401とする。なお、第1領域401は、画素基板101の主面に対する平面視において、複数の第1出力線105の間の領域が、画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を含んでもよい。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の外部であって、第1画素トランジスタ領域402―1と第2画素トランジスタ領域402―2との間に存在する領域を第3領域410とする。
図5(b)は、第3配線層M3の平面レイアウトを示している。なお、第3配線層M3は、第2配線層M2の上層に設けられる。第3配線層M3には、第2出力線405―1~405―6が配される。また、図5(b)において、列方向に隣り合う複数の画素200の間に配される第3領域410を考慮した場合は、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401は複数の第3領域410の間に存在する。なお、第1画素200―1と第2画素200―2は、第2出力線405の長手方向において互いに隣り合って配されていることになる。
画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405は第1領域401と重ならない位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と重ならない位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404と重ならない位置に配される。よって、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の端部は、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配される。なお、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の両方の端部が第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配されてもよい。
図5(c)は、第4配線層M4の平面レイアウトを示している。なお、第4配線層M4は、第3配線層M3の上層に設けられる。第4配線層M4には、第1出力線105―1~105―6が配される。第1出力線105―1~105―6は、第2出力線405―1~405―6とそれぞれ電気的に接続される。ここで、画素基板101の主面に対する平面視において、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を裏打ち配線部407と定義する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を非裏打ち配線部408と定義する。
図5(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に、第2出力線405を設けないため、FD部203と第2出力線405との距離が近接することを防止できる。この構成により、FD部203と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることを抑制できる。また、第2配線404と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることも同様に抑制できる。
一方、画素基板101の主面に対する平面視において、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に、第1出力線105と電気的に接続された第2出力線405を設けることによって、出力線を第3配線層M3と第4配線層M4の2層構成とする。この構成により、製造過程における出力線の断線が原因となり画素からの信号が正しく出力されなくなる製造不良が生じる確率を低減することができる。その結果、歩留まりを向上することができる。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。
〈第2実施形態〉
本発明による第2実施形態に係る光電変換装置について、図6(a)~(c)を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。
本実施形態は、第3配線層M3にシールド配線406が設けられることが第1実施形態とは異なる。図6(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。なお、図6(a)は第1実施形態を説明する図4(a)と同様である。
図6(b)は、第1実施形態を説明する図4(b)に対応する第3配線層M3の平面レイアウトを示している。図6(b)に示すように、第3配線層M3には、シールド配線406が配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、シールド配線406は、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に第2出力線405が配されないだけでなく、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置にシールド配線406が配される構成となる。さらに、シールド配線406は基準電圧または電源電圧VDDに設定される。
図6(c)は、第1実施形態を説明する図4(c)に対応する第4配線層M4の平面レイアウトを示している。図6(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する断面視において、シールド配線406は、第1出力線105と画素トランジスタ領域402との間に配される。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。さらに、本実施形態は、上記の構成により、第2出力線405が原因となるクロストークを抑制できるだけでなく、第1出力線105が原因となるクロストークも抑制できる。つまり、シールド配線406の下層に配されたFD部203とシールド配線406の上層に配された第1出力線105との間に寄生容量が生じることを抑制できる。また、シールド配線406の下層に配された第2配線404とシールド配線406の上層に配された第1出力線105との間に寄生容量が生じることも抑制できる。さらに、第3配線層M3の第2出力線405を設けていない領域に、シールド配線406を設けることによって、シールド配線406のための配線層の新規設置が不要となる。例えば、第3配線層M3と第4配線層M4との間に配線層を新しく設ける必要がない。そのため、製造コストの増大を抑えることができる。
〈第3実施形態〉
本発明による第3実施形態に係る光電変換装置について、図7(a)~(c)を用いて説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。
本実施形態は、第1領域401の範囲の大きさが第1実施形態および第2実施形態とは異なる。図7(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。
図7(a)に示すように、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203およびFD部203に接続されるノードを含んだ領域は、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配される。FD部203に接続されるノードを含んだ領域は、増幅トランジスタ206のゲートおよびFD容量切り替えトランジスタ204を含む。さらに、FD部203に接続されるノードを含んだ領域は、FD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404を含む。なお、画素基板101の主面に対する平面視において、増幅トランジスタ206およびリセットトランジスタ205および選択トランジスタ207は、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されてもよい。
図7(b)は、第3配線層M3の平面レイアウトを示している。なお、第3配線層M3は、第2配線層M2の上層に設けられる。第3配線層M3には、第2出力線405―1~405―6が配される。画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405は第1領域401と重ならない位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と重ならない位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203に接続されるノードを含んだ領域と重ならない位置に配される。よって、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の端部は、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に配される。
画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405が第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されている場合は、第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じる。また、第2出力線405とFD部203に接続されるノードを含んだ領域との間にも寄生容量が生じる。第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じる場合は、第2出力線405に信号を出力した際の変動がFD部203に伝わり、FD部203の電圧レベルが変動してしまう。その結果、平行して読み出す複数の画素200からの信号の間でクロストークが生じることになる。また、第2出力線405と第2配線404との間に寄生容量が生じる場合も、同様にクロストークが生じる。しかし、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405が第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配されないことによって、第2出力線405とFD部203との間に寄生容量が生じることを抑制できる。さらに、第2出力線405とFD部203に接続されるノードを含んだ領域との間に寄生容量が生じることも抑制できる。したがって、本実施形態の構成は、クロストークを抑制できる。
図7(c)は、第4配線層M4の平面レイアウトを示している。なお、第4配線層M4は、第3配線層M3の上層に設けられる。第4配線層M4には、第1出力線105―1~105―6が配される。画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105は、FD部203の少なくとも一部と重なる位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105は、FD部203に接続されるノードを含んだ領域の少なくとも一部と重なる位置に配される。ここで、画素基板101の主面に対する平面視において、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を裏打ち配線部407と定義する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を非裏打ち配線部408と定義する。
図7(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に、第2出力線405を設けないため、FD部203と第2出力線405との距離が近接することを防止できる。この構成により、FD部203と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることを抑制できる。また、FD部203に接続されるノードを含んだ領域と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることも同様に抑制できる。
一方、画素基板101の主面に対する平面視において、第2領域409の少なくとも一部と重なる位置に、第1出力線105と電気的に接続された第2出力線405を設けることによって、出力線を第3配線層M3と第4配線層M4の2層構成とする。この構成により、製造過程における出力線の断線が原因となり画素からの信号が正しく出力されなくなる製造不良が生じる確率を低減することができる。その結果、歩留まりを向上することができる。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。さらに、本実施形態は、第1実施形態および第2実施形態と比較して、第1領域401を広範囲に設定している。そのため、第2出力線405が配されない領域が大きくなり、第2出力線405が原因となる寄生容量の増大を広範囲に抑制できる。よって、本実施形態は、クロストークをより効果的に抑制できる。
〈第4実施形態〉
本発明による第4実施形態に係る光電変換装置について、図8(a)~(c)を用いて説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態および第3実施形態と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。
本実施形態は、第2実施形態の構成を第3実施形態に適用した構成となる。図8(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。なお、図8(a)は第3実施形態を説明する図7(a)と同様である。
図8(b)は、第3実施形態を説明する図7(b)に対応する第3配線層M3の平面レイアウトを示している。図8(b)に示すように、第3配線層M3には、シールド配線406が配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、シールド配線406は、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401と重なる位置に第2出力線405が配されないだけでなく、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置にシールド配線406が配される構成となる。さらに、シールド配線406は基準電圧または電源電圧VDDに設定される。
図8(c)は、第3実施形態を説明する図7(c)に対応する第4配線層M4の平面レイアウトを示している。図8(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する断面視において、シールド配線406は、第1出力線105と画素トランジスタ領域402との間に配される。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。さらに、本実施形態は、上記の構成により、第2出力線405が原因となるクロストークを抑制できるだけでなく、第1出力線105が原因となるクロストークも抑制できる。つまり、シールド配線406の下層に配されたFD部203とシールド配線406の上層に配された第1出力線105との間に寄生容量が生じることを抑制できる。また、シールド配線406の下層に配された第2配線404とシールド配線406の上層に配された第1出力線105との間に寄生容量が生じることも抑制できる。さらに、第3配線層M3の第2出力線405を設けていない領域に、シールド配線406を設けることによって、シールド配線406のための配線層の新規設置が不要となる。例えば、第3配線層M3と第4配線層M4との間に配線層を新しく設ける必要がない。そのため、製造コストの増大を抑えることができる。
〈第5実施形態〉
本発明による第5実施形態に係る光電変換装置について、図9および図10(a)~(c)を用いて説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態および第3実施形態および第4実施形態と同様の構成要素には同一の符号が付されており、これらの構成要素についての説明は省略又は簡略化されることがある。
本実施形態は、複数の光電変換部がFD部およびFD部と増幅トランジスタのゲートとを接続する配線の少なくとも一方を共有する構成が第1実施形態とは異なる。図9は光電変換装置が有する画素200を示す回路図の一例である。本実施形態は、図9に示すように、1つのFD部と、1つのFD部に対応する複数の光電変換部と、を含むものを画素200として定義する。なお、FD部と増幅トランジスタのゲートとを接続する1つの配線と、FD部と増幅トランジスタのゲートとを接続する1つの配線に対応する複数の光電変換部と、を含むものを画素200として定義してもよい。図9は、複数の画素200が行列状に配され、複数の画素200が配された列毎に、複数の第1出力線105が配される構成を示している。なお、図9は、一例として画素200が3行2列に配された構成を示しているが、画素200の数はこれに限定されるものではない。また、1列に対して6本の第1出力線105-1~105-6が設けられているが、第1出力線105の数はこれに限定されるものではない。なお、1つの画素200に対応し、互いに共通の構成要素が複数配される。そのため、1つの画素200に対応する構成要素を互いに区別するために、1つの画素200に対応する構成要素の符号の末尾にダッシュ(′)が付与されている。以下では、1つの画素200に対応する構成要素を互いに区別する必要のある場合には、1つの画素200に対応する構成要素の符号の末尾にダッシュを付与する。しかし、1つの画素200に対応する構成要素を互いに区別する必要のない場合には、1つの画素200に対応する構成要素の符号の末尾のダッシュを省略するものとする。
図9に示すように、画素200は、複数の光電変換部201、複数の転送トランジスタ202、FD部203を有する。また、画素200は、必要に応じてFD部203の容量を切り替えるためのFD容量切り替えトランジスタ204を有する。さらに、画素200は、FD部203をリセットするためのリセットトランジスタ205と、信号を増幅するための複数の増幅トランジスタ206と、複数の選択トランジスタ207とを有する。また、リセットトランジスタ205と複数の増幅トランジスタ206は電源電圧VDDが供給される。本実施形態は、画素200に含まれた複数の光電変換部201がFD部203およびFD容量切り替えトランジスタ204およびリセットトランジスタ205を共有する。なお、FD容量切り替えトランジスタ204が配されない場合もある。また、複数の選択トランジスタ207が配されない場合もある。なお、複数の光電変換部201の数は2以上であれば、任意の数であってもよい。また、光電変換装置は、複数のマイクロレンズを備えるマイクロレンズアレイを備えることがある。この場合、複数の光電変換部201の1つに、不図示のマイクロレンズの1つが対応するように配される。一方で、他の例として、光電変換装置が位相差の信号を取得する場合には、1つのマイクロレンズに対して、複数の光電変換部が配されるようにしてもよい。
光電変換部201は、例えばフォトダイオードである。光電変換部201は画素200に入射した光を受け、その入射光に応じた信号電荷を生成する。転送トランジスタ202は転送トランジスタ駆動パルスpTXによって駆動され、光電変換部201で発生した信号電荷をFD部203に転送する。FD部203は光電変換部201から入力された信号電荷を一時的に保持すると同時に、保持した信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部として機能する。FD容量切り替えトランジスタ204はFD容量切り替えパルスpFDINCによって駆動され、FD部203の容量を切り替える。FD容量切り替えトランジスタ204をオン状態にすることにより、FD容量切り替えトランジスタ204のゲート容量分をFD部203に付加することができる。リセットトランジスタ205はリセットトランジスタ駆動パルスpRESによって駆動される。その際に、リセットトランジスタ205とFD容量切り替えトランジスタ204を同時にオン状態にすることにより、FD部203をリセットすることが出来る。増幅トランジスタ206はFD部203で変換された信号を増幅する。選択トランジスタ207は行選択駆動パルスpSELによって駆動され、増幅トランジスタ206で増幅された信号を画素行毎に対応する第1出力線105-1~105-6のいずれかに出力する。つまり、選択トランジスタ207は、増幅された信号を出力する第1出力線105を複数の第1出力線105-1~105-6から選択する。以上より、第1出力線105はFD部203の電位に応じた信号を出力する。
なお、第1出力線105を互いに区別するために、第1出力線105の符号の末尾に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。以下では第1出力線105を互いに区別する必要のある場合には、第1出力線105の構成要素の符号の末尾に識別番号を付与する。しかし、第1出力線105を互いに区別する必要のない場合には、第1出力線105の構成要素の符号の末尾の識別番号を省略するものとする。さらに、後述する第2出力線405についても、同様に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。
図10(a)~(c)は、光電変換装置が有する画素200のレイアウトを示す平面図の一例である。なお、図10(b)、(c)は第1実施形態の変形例を説明する図5(b)、(c)と同様である。
なお、図10(a)~(c)に示される各画素200は、互いに共通の構成要素を有している。そのため、各画素200の構成要素を互いに区別するために、各画素200の構成要素の符号の末尾に識別番号(1,2,3,4,…)が付与されている。以下では、各画素200の構成要素を互いに区別する必要のある場合には、各画素200の構成要素の符号の末尾に識別番号を付与する。しかし、各画素200の構成要素を互いに区別する必要のない場合には、各画素200の構成要素の符号の末尾の識別番号を省略するものとする。
図10(a)に示すように、第1画素200―1と第2画素200―2は列方向に隣り合って配される。第1画素200―1は第1画素トランジスタ領域402―1と第1光電変換部201―1と第3光電変換部201―1′を有する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1光電変換部201―1と第3光電変換部201―1′の間にFD部203が配される。第2画素200―2は第2画素トランジスタ領域402―2と第2光電変換部201―2と第4光電変換部201―2′を有する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第2光電変換部201―2と第4光電変換部201―2′の間にFD部203が配される。なお、画素トランジスタ領域402は、転送トランジスタ202、FD部203、リセットトランジスタ205、増幅トランジスタ206が配される領域である。
また、単一の画素200内において、光電変換部201と、対応する転送トランジスタ202と、は列方向に配される。また、単一の画素200内において、光電変換部201と、対応する増幅トランジスタ206および対応する選択トランジスタ207と、は行方向に配される。また、単一の画素200内において、光電変換部201と、FD部203およびFD容量切り替えトランジスタ204およびリセットトランジスタ205と、は行方向かつ列方向に配される。よって、光電変換部201と、画素トランジスタ領域402と、は行方向かつ列方向に配される。さらに、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203と増幅トランジスタ206と、が第2出力線405の長手方向に沿った直線上に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203と転送トランジスタ202と、が第2出力線405の短手方向に沿った直線上に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203と光電変換部201と、が第2出力線405の長手方向に沿った直線上に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、FD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404と光電変換部201と、が第2出力線405の短手方向に沿った直線上に配される。
各トランジスタのゲートは、pRES、pSEL、pTX、pFDINCを出力する駆動制御線にそれぞれ接続される。なお、上記の駆動制御線は第2配線層M2に含まれる。選択トランジスタ207のソースまたはドレインは第1配線403を介して、後述する第1出力線105および第2出力線405のいずれかに接続される。
画素基板101の主面に対する平面視において、第1出力線105が画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を第1領域401とする。なお、第1領域401は、画素基板101の主面に対する平面視において、複数の第1出力線105の間の領域が、画素トランジスタ領域402の少なくとも一部と重なる領域を含んでもよい。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の外部であって、第1画素トランジスタ領域402―1と第2画素トランジスタ領域402―2との間に存在する領域を第3領域410とする。
図10(b)は、第3配線層M3の平面レイアウトを示している。なお、第3配線層M3は、第2配線層M2の上層に設けられる。第3配線層M3には、第2出力線405―1~405―6が配される。また、図10(b)において、列方向に隣り合う複数の画素200の間に配される第3領域410を考慮した場合は、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401は複数の第3領域410の間に存在する。なお、第1画素200―1と第2画素200―2は、第2出力線405の長手方向において互いに隣り合って配されていることになる。
画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405は第1領域401と重ならない位置に配される。つまり、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と重ならない位置に配される。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405はFD部203と増幅トランジスタ206のゲートとを接続する第2配線404と重ならない位置に配される。よって、画素基板101の主面に対する平面視において、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の端部は、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配される。なお、第2出力線405―1~405―6の長手方向に対して交差する第2出力線405―1~405―6の両方の端部が第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配されてもよい。
図10(c)は、第4配線層M4の平面レイアウトを示している。なお、第4配線層M4は、第3配線層M3の上層に設けられる。第4配線層M4には、第1出力線105―1~105―6が配される。第1出力線105―1~105―6は、第2出力線405―1~405―6とそれぞれ電気的に接続される。ここで、画素基板101の主面に対する平面視において、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を裏打ち配線部407と定義する。また、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に配された第1出力線105の一部を非裏打ち配線部408と定義する。
図10(a)~(c)に示すように、画素基板101の主面に対する平面視において、第1領域401の少なくとも一部と重なる位置に、第2出力線405を設けないため、FD部203と第2出力線405との距離が近接することを防止できる。この構成により、FD部203と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることを抑制できる。また、第2配線404と第2出力線405との間の寄生容量が増大して、クロストークが生じることも同様に抑制できる。
一方、画素基板101の主面に対する平面視において、第3領域410の少なくとも一部と重なる位置に、第1出力線105と電気的に接続された第2出力線405を設けることによって、出力線を第3配線層M3と第4配線層M4の2層構成とする。この構成により、製造過程における出力線の断線が原因となり画素からの信号が正しく出力されなくなる製造不良が生じる確率を低減することができる。その結果、歩留まりを向上することができる。
したがって、本実施形態は、第1出力線105において、裏打ち配線部407と非裏打ち配線部408を設けることによって、歩留まりの向上とクロストークの抑制との両立が可能になる。
なお、本実施形態の構成に対して、第2実施形態に示すように、第3配線層M3にシールド配線をさらに設けてもよい。また、本実施形態の構成に対して、第3実施形態に示すように、第1領域401の範囲の大きさを変更してもよい。また、本実施形態の構成に対して、第4実施形態に示すように、第3配線層M3にシールド配線をさらに設けて、第1領域401の範囲の大きさを変更してもよい。
また、本実施形態では、不純物拡散領域である1つのFD部203を複数の光電変換部201で共有する形態を説明したが、他の形態であってもよい。例えば、第1光電変換部201-1に対応する第1FD部と、第3光電変換部201-1′に対応する第2FD部とを設ける。この第1FD部と第2FD部とは、半導体基板内においては絶縁体、もしくはPN接合によって電気的に分離されている。この第1FD部と第2FD部とを配線で接続する形態であってもよい。この配線が、増幅トランジスタ206のゲートに接続される。この形態であっても、増幅トランジスタ206のゲートには第1光電変換部201-1と第3光電変換部201-1′のそれぞれの信号電荷を入力することができる。
〈第6実施形態〉
第6実施形態は第1実施形態乃至第5実施形態のいずれにも適用可能である。図11(a)は本実施形態の半導体装置930を備えた機器9191を説明する模式図である。半導体装置930には上記した各実施形態の光電変換装置を用いることができる。半導体装置930を備える機器9191について詳細に説明する。半導体装置930は、半導体デバイス910を含むことができる。半導体装置930は、半導体デバイス910のほかに、半導体デバイス910を収容するパッケージ920を含むことができる。パッケージ920は、半導体デバイス910が固定された基体と、半導体デバイス910に対向するガラスなどの蓋体と、を含むことができる。パッケージ920は、さらに、基体に設けられた端子と半導体デバイス910に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤやバンプなどの接合部材を含むことができる。
機器9191は、光学装置940、制御装置950、処理装置960、表示装置970、記憶装置980、機械装置990の少なくともいずれかを備えることができる。光学装置940は、半導体装置930に対応する。光学装置940は、例えばレンズやシャッター、ミラーであり、半導体装置930に光を導く光学系を備える。制御装置950は、半導体装置930を制御する。制御装置950は、例えばASICなどの光電変換装置である。
処理装置960は、半導体装置930から出力された信号を処理する。処理装置960は、AFE(アナログフロントエンド)あるいはDFE(デジタルフロントエンド)を構成するための、CPUやASICなどの光電変換装置である。表示装置970は、半導体装置930で得られた情報(画像)を表示する、EL表示装置や液晶表示装置である。記憶装置980は、半導体装置930で得られた情報(画像)を記憶する、磁気デバイスや半導体デバイスである。記憶装置980は、SRAMやDRAMなどの揮発性メモリ、あるいは、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性メモリである。
機械装置990は、モーターやエンジンなどの可動部あるいは推進部を有する。機器9191では、半導体装置930から出力された信号を表示装置970に表示したり、機器9191が備える通信装置(不図示)によって外部に送信したりする。そのために、機器9191は、半導体装置930が有する記憶回路や演算回路とは別に、記憶装置980や処理装置960をさらに備えることが好ましい。機械装置990は、半導体装置930から出力され信号に基づいて制御されてもよい。
また、機器9191は、撮影機能を有する情報端末(例えばスマートフォンやウエアラブル端末)やカメラ(例えばレンズ交換式カメラ、コンパクトカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ)などの電子機器に適する。カメラにおける機械装置990はズーミングや合焦、シャッター動作のために光学装置940の部品を駆動することができる。あるいは、カメラにおける機械装置990は防振動作のために半導体装置930を移動することができる。
また、機器9191は、車両や船舶、飛行体(ドローン、航空機等)などの輸送機器であり得る。輸送機器における機械装置990は移動装置として用いられうる。輸送機器としての機器9191は、半導体装置930を輸送するものや、撮影機能により運転(操縦)の補助および/または自動化を行うものに好適である。運転(操縦)の補助および/または自動化のための処理装置960は、半導体装置930で得られた情報に基づいて移動装置としての機械装置990を操作するための処理を行うことができる。あるいは、機器9191は内視鏡などの医療機器や、測距センサなどの計測機器、電子顕微鏡のような分析機器、複写機などの事務機器、ロボットなどの産業機器であってもよい。
上述した実施形態によれば、良好な画素特性を得ることが可能となる。従って、光電変換装置の価値を高めることができる。ここでいう価値を高めることには、機能の追加、性能の向上、特性の向上、信頼性の向上、製造歩留まりの向上、環境負荷の低減、コストダウン、小型化、軽量化の少なくともいずれかが該当する。
従って、本実施形態に係る半導体装置930を機器9191に用いれば、機器の価値をも向上することができる。例えば、半導体装置930を輸送機器に搭載して、輸送機器の外部の撮影や外部環境の測定を行う際に優れた性能を得ることができる。よって、輸送機器の製造、販売を行う上で、本実施形態に係る光電変換装置を輸送機器へ搭載することを決定することは、輸送機器自体の性能を高める上で有利である。特に、光電変換装置で得られた情報を用いて輸送機器の運転支援および/または自動運転を行う輸送機器に半導体装置930は好適である。
また、本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図11(b)、(c)を用いて説明する。
図11(b)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム8は、光電変換装置100を有する。光電変換装置100は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置(撮像装置)である。光電変換システム8は、光電変換装置100により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部801と、光電変換システム8により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部802を有する。ここで、光電変換システム8は、例えばレンズやシャッター、ミラー等の光電変換装置100に光を導く不図示の光学系を備えてもよい。また、光電変換装置100が有する画素に光学系の瞳とほぼ共役な複数の光電変換部が配されてもよい。例えば、瞳とほぼ共役な複数の光電変換部は1つのマイクロレンズに対応して配される。複数の光電変換部は光学系の瞳の互いに異なる位置を透過した光束を受光することによって、光電変換装置100が異なる位置を透過した光束に対応する画像データを出力する。そして、出力された画像データを用いて視差取得部802が視差の算出を行ってもよい。また、光電変換システム8は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部803と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部804と、を有する。ここで、視差取得部802や距離取得部803は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部804はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。なお、距離情報はToF(Time of Flight)によって取得してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム8は車両情報取得装置810と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム8は、衝突判定部804での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU820が接続されている。また、光電変換システム8は、衝突判定部804での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置830とも接続されている。例えば、衝突判定部804の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU820はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置830は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム8で撮像する。図11(c)に、車両前方(撮像範囲850)を撮像する場合の光電変換システム8を示した。車両情報取得装置810が、光電変換システム8ないしは光電変換装置100に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システム8は、自動車等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
本明細書では、「AまたはB」、「AとBのうち少なくとも1つ」、「Aまたは/およびBの少なくとも1つ」などの表現は、特に明示的に定義されていない限り、列挙された項目の可能なすべての組み合わせを含むことができる。すなわち、上記の表現は、少なくとも1つのAを含む場合、少なくとも1つのBを含む場合、少なくとも1つのAと少なくとも1つのBの両方を含む場合、のすべての場合を開示していると理解される。これは、3つ以上の要素の組み合わせにも同様に適用される。
以上、説明した実施形態は、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。なお、本明細書の開示内容は、本明細書に記載したことのみならず、本明細書および本明細書に添付した図面から把握可能な全ての事項を含む。また本明細書の開示内容は、本明細書に記載した概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBよりも大きい」旨の記載があれば、「AはBよりも大きくない」旨の記載を省略しても、本明細書は「AはBよりも大きくない」旨を開示していると云える。なぜなら、「AはBよりも大きい」旨を記載している場合には、「AはBよりも大きくない」場合を考慮していることが前提だからである。
なお、本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
画素基板を備える光電変換装置であって、前記画素基板に、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、前記信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、前記フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、前記第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、前記画素基板の主面に対する平面視において、前記第1出力線が前記画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第1領域の外部であって、前記第2出力線が前記光電変換部の少なくとも一部と重なる第2領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第2出力線の長手方向に対して交差する前記第2出力線の端部は、前記第2領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする光電変換装置。
(構成2)
画素基板を備える光電変換装置であって、前記画素基板に第1画素と第2画素が配され、前記第1画素と前記第2画素の各々は、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、前記信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、を有し、前記画素基板にはさらに、前記フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、前記第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、前記第1画素と前記第2画素は前記第2出力線の長手方向において互いに隣り合っており、前記画素基板の主面に対する平面視において、前記第1出力線が前記第1画素の前記画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第1領域の外部であって、前記第1画素と前記第2画素の各々が有する前記画素トランジスタ領域の間に第3領域が存在し、前記主面に対する平面視において、前記第2出力線の長手方向に対して交差する前記第2出力線の端部は、前記第3領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする光電変換装置。
(構成3)
前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1または2に記載の光電変換装置。
(構成4)
前記画素トランジスタ領域は、前記信号電荷をフローティングディフュージョン部へ転送する転送トランジスタと、前記信号を増幅する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセットトランジスタと、を含むことを特徴とする構成1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成5)
前記画素トランジスタ領域は、前記信号を出力する前記第1出力線を複数の前記第1出力線から選択する選択トランジスタと、前記フローティングディフュージョン部の容量を切り替えるフローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、を含むことを特徴とする構成1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成6)
前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成7)
前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、前記増幅トランジスタのゲートと、前記フローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成8)
前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、前記増幅トランジスタと、前記リセットトランジスタと、前記選択トランジスタと、前記フローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成9)
前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記第1出力線の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成10)
前記主面に対する断面視において、前記第2出力線は前記第1出力線と前記光電変換部との間に配されることを特徴とする構成1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成11)
前記主面に対する断面視において、前記第1出力線と前記画素トランジスタ領域との間にシールド配線が配されることを特徴とする構成1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成12)
前記主面に対する平面視において、前記シールド配線は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする構成1乃至11のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成13)
前記シールド配線は基準電圧または電源電圧に設定されることを特徴とする構成1乃至12のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成14)
前記画素基板に画素が配され、前記画素は前記光電変換部と、前記フローティングディフュージョン部と、前記画素トランジスタ領域と、を有し、前記主面に対する平面視において、前記第2領域は1つの前記画素の中に含まれる領域であることを特徴とする構成1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成15)
複数の前記画素は行列状に配され、複数の前記画素が配された列毎に、複数の前記第1出力線が配されることを特徴とする構成1乃至14のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成16)
前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記フローティングディフュージョン部と重ならない位置に配されることを特徴とする構成1乃至15のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成17)
前記画素トランジスタ領域は、前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と重ならない位置に配されることを特徴とする構成1乃至16のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成18)
前記画素基板の一方の面の側に配線層が配され、前記画素基板の他方の面から前記光電変換部に光が入射することを特徴とする構成1乃至17のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成19)
前記第1出力線で出力された信号を処理する周辺回路を含む回路基板を備え、前記回路基板は、前記一方の面の側に積層されることを特徴とする構成1乃至18のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成20)
前記第1画素は第1光電変換部と第3光電変換部とを有し、前記第1光電変換部と前記第3光電変換部とが前記第1画素が有する前記フローティングディフュージョン部を共有することを特徴とする構成1乃至19のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成21)
複数のマイクロレンズを有し、前記複数のマイクロレンズのうちの1つが前記第1光電変換部に対応して配され、前記複数のマイクロレンズのうちの別の1つが前記第3光電変換部に対応して配されることを特徴とする構成1乃至20のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成22)
前記主面に対する平面視において、前記第1光電変換部と前記第3光電変換部との間に前記第1画素が有する前記フローティングディフュージョン部が配されることを特徴とする構成1乃至21のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成23)
前記画素トランジスタ領域は前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとが配線を介して接続されることを特徴とする構成1乃至22のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成24)
前記第1画素は第1光電変換部と第3光電変換部とを有し、前記画素トランジスタ領域は前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記増幅トランジスタは前記フローティングディフュージョン部に接続されたゲートを有し、前記第1光電変換部に対応する前記信号電荷と前記第3光電変換部に対応する前記信号電荷とが前記ゲートに入力されることを特徴とする構成1乃至23のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成25)
前記画素トランジスタ領域は、前記信号電荷をフローティングディフュージョン部へ転送する転送トランジスタと、前記信号を増幅する増幅トランジスタと、を含み、前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタと、が前記第2出力線の長手方向に沿った直線上に配され、前記フローティングディフュージョン部と前記転送トランジスタと、が前記第2出力線の短手方向に沿った直線上に配されることを特徴とする構成1乃至24のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成26)
前記画素トランジスタ領域は、前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と前記光電変換部と、が前記第2出力線の長手方向に沿った直線上に配され、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と前記光電変換部と、が前記第2出力線の短手方向に沿った直線上に配されることを特徴とする構成1乃至25のいずれか1項に記載の光電変換装置。
(構成27)
構成1乃至26のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える機器であって、前記光電変換装置に対応した光学装置、前記光電変換装置を制御する制御装置、前記光電変換装置から出力された信号を処理する処理装置、前記光電変換装置で得られた情報を表示する表示装置、前記光電変換装置で得られた情報を記憶する記憶装置、および、前記光電変換装置で得られた情報に基づいて動作する機械装置、の少なくともいずれかを更に備えることを特徴とする機器。
101 画素基板
105 第1出力線
201 光電変換部
203 FD部
401 第1領域
402 画素トランジスタ領域
405 第2出力線
409 第2領域

Claims (27)

  1. 画素基板を備える光電変換装置であって、
    前記画素基板に、
    入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、
    前記信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、
    前記フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、
    前記フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、
    前記第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、
    前記画素基板の主面に対する平面視において、前記第1出力線が前記画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、
    前記主面に対する平面視において、前記第1領域の外部であって、前記第2出力線が前記光電変換部の少なくとも一部と重なる第2領域が存在し、
    前記主面に対する平面視において、前記第2出力線の長手方向に対して交差する前記第2出力線の端部は、前記第2領域の少なくとも一部と重なる位置に配される
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記画素トランジスタ領域は、前記信号電荷をフローティングディフュージョン部へ転送する転送トランジスタと、前記信号を増幅する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセットトランジスタと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記画素トランジスタ領域は、前記信号を出力する前記第1出力線を複数の前記第1出力線から選択する選択トランジスタと、前記フローティングディフュージョン部の容量を切り替えるフローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
  5. 前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
  6. 前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、前記増幅トランジスタのゲートと、前記フローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  7. 前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と、前記増幅トランジスタと、前記リセットトランジスタと、前記選択トランジスタと、前記フローティングディフュージョン容量切り替えトランジスタと、は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  8. 前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記第1出力線の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  9. 前記主面に対する断面視において、前記第2出力線は前記第1出力線と前記光電変換部との間に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  10. 前記主面に対する断面視において、前記第1出力線と前記画素トランジスタ領域との間にシールド配線が配されることを特徴とする請求項9に記載の光電変換装置。
  11. 前記主面に対する平面視において、前記シールド配線は前記第1領域の少なくとも一部と重なる位置に配されることを特徴とする請求項10に記載の光電変換装置。
  12. 前記シールド配線は基準電圧または電源電圧に設定されることを特徴とする請求項10に記載の光電変換装置。
  13. 前記画素基板に画素が配され、前記画素は前記光電変換部と、前記フローティングディフュージョン部と、前記画素トランジスタ領域と、を有し、前記主面に対する平面視において、前記第2領域は1つの前記画素の中に含まれる領域であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  14. 複数の前記画素は行列状に配され、複数の前記画素が配された列毎に、複数の前記第1出力線が配されることを特徴とする請求項13に記載の光電変換装置。
  15. 前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記フローティングディフュージョン部と重ならない位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  16. 前記画素トランジスタ領域は、前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記主面に対する平面視において、前記第2出力線は前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と重ならない位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  17. 前記画素基板の一方の面の側に配線層が配され、前記画素基板の他方の面から前記光電変換部に光が入射することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  18. 前記第1出力線で出力された信号を処理する周辺回路を含む回路基板を備え、前記回路基板は、前記一方の面の側に積層されることを特徴とする請求項17に記載の光電変換装置。
  19. 画素基板を備える光電変換装置であって、
    前記画素基板に第1画素と第2画素が配され、
    前記第1画素と前記第2画素の各々は、
    入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換部と、
    前記信号電荷が入力されるフローティングディフュージョン部と、
    前記フローティングディフュージョン部を含む画素トランジスタ領域と、を有し、
    前記画素基板にはさらに、
    前記フローティングディフュージョン部の電位に応じた信号を出力する第1出力線と、
    前記第1出力線に電気的に接続された第2出力線と、が配され、
    前記第1画素と前記第2画素は前記第2出力線の長手方向において互いに隣り合っており、
    前記画素基板の主面に対する平面視において、前記第1出力線が前記第1画素の前記画素トランジスタ領域の少なくとも一部と重なる第1領域が存在し、
    前記主面に対する平面視において、前記第1領域の外部であって、前記第1画素と前記第2画素の各々が有する前記画素トランジスタ領域の間に第3領域が存在し、
    前記主面に対する平面視において、前記第2出力線の長手方向に対して交差する前記第2出力線の端部は、前記第3領域の少なくとも一部と重なる位置に配される
    ことを特徴とする光電変換装置。
  20. 前記第1画素は第1光電変換部と第3光電変換部とを有し、前記第1光電変換部と前記第3光電変換部とが前記第1画素が有する前記フローティングディフュージョン部を共有することを特徴とする請求項19に記載の光電変換装置。
  21. 複数のマイクロレンズを有し、前記複数のマイクロレンズのうちの1つが前記第1光電変換部に対応して配され、前記複数のマイクロレンズのうちの別の1つが前記第3光電変換部に対応して配されることを特徴とする請求項20に記載の光電変換装置。
  22. 前記主面に対する平面視において、前記第1光電変換部と前記第3光電変換部との間に前記第1画素が有する前記フローティングディフュージョン部が配されることを特徴とする請求項20に記載の光電変換装置。
  23. 前記画素トランジスタ領域は前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとが配線を介して接続されることを特徴とする請求項20に記載の光電変換装置。
  24. 前記第1画素は第1光電変換部と第3光電変換部とを有し、前記画素トランジスタ領域は前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記増幅トランジスタは前記フローティングディフュージョン部に接続されたゲートを有し、前記第1光電変換部に対応する前記信号電荷と前記第3光電変換部に対応する前記信号電荷とが前記ゲートに入力されることを特徴とする請求項19に記載の光電変換装置。
  25. 前記画素トランジスタ領域は、前記信号電荷をフローティングディフュージョン部へ転送する転送トランジスタと、前記信号を増幅する増幅トランジスタと、を含み、前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタと、が前記第2出力線の長手方向に沿った直線上に配され、前記フローティングディフュージョン部と前記転送トランジスタと、が前記第2出力線の短手方向に沿った直線上に配されることを特徴とする請求項19に記載の光電変換装置。
  26. 前記画素トランジスタ領域は、前記信号を増幅する増幅トランジスタを含み、前記主面に対する平面視において、前記フローティングディフュージョン部と前記光電変換部と、が前記第2出力線の長手方向に沿った直線上に配され、前記フローティングディフュージョン部と前記増幅トランジスタのゲートとを接続する配線と前記光電変換部と、が前記第2出力線の短手方向に沿った直線上に配されることを特徴とする請求項19に記載の光電変換装置。
  27. 請求項1乃至26のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える機器であって、
    前記光電変換装置に光を導く光学装置、
    前記光電変換装置を制御する制御装置、
    前記光電変換装置から出力された信号を処理する処理装置、
    前記光電変換装置で得られた情報を表示する表示装置、
    前記光電変換装置で得られた情報を記憶する記憶装置、および、
    前記光電変換装置で得られた情報に基づいて動作する機械装置、の少なくともいずれかを更に備えることを特徴とする機器。
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