JP2024059057A - ウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも予め作業遂行情報がプログラムされたロボットを含む作業環境において、作業環境の領域での全体の移動をシンクロさせ、全体の移動の混乱を抑制する。【解決手段】人型ロボット1は、人間ワーカー52を検知する検知部と、検知部で検知した複数の人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えている。管理制御装置58は、予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽をスピーカ70から出力する。LED照明100は、人間ワーカー52に対して視覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。さらに、人間ワーカー52が腕に装着しているスマートウォッチ80は、人間ワーカー52に対して触覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。【選択図】図7
Description
本開示は、ウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラムに関する。
従来、倉庫のピッキング、工場での製造(部品組み立て)、パッキング作業等(以下、ピッキング作業等という)において、各作業員は異なるスピードで作業を行なっている。
倉庫のピッキング作業等は、国、地域を含む作業拠点、作業拠点に設けられた企業、倉庫等の施設、施設のフロア毎、及び、作業時間帯(日時)毎(以下、総称して作業環境という)でも、作業者の平均ウォーキングスピードは異なる。
これは、特定のフロアの平均ワーカーの身長や作業時間帯による多忙さが異なることが一因であり、ピッキング作業にかかる平均時間が異なるからである。
このような作業環境の中に、自動制御されるロボットが導入される場合がある、ロボットは、作業者(人間ワーカー)と混在し、それぞれの役割を果たすために、移動することになる。
例えば、特許文献1には、工場の生産ラインにおいて、作業を自動で行うための人型ロボットの姿勢制御について記載されている。
しかし、人間ワーカーとロボットとでは移動速度が異なる場合があり、同一の作業環境の領域に人間ワーカーとロボットが混在すると、全体の移動に混乱が生じる可能性がある。また、人間ワーカーはおらず、ロボットのみの作業環境においても、移動スピートが異なる複数種類の人型ロボットが混在されると、全体の移動に混乱が生じる可能性がある。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、人間ワーカーとロボットとが混在する作業スタッフが、所定の領域内で移動して作業を遂行する場合に、作業環境の領域での全体の移動の混乱を抑制することができるウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示によるウォーキングスピードコントロールシステムは、人間ワーカーとロボットとが混在する作業スタッフが、所定の領域内で移動して作業を遂行する場合のウォーキングスピードコントロールシステムであって、
前記人間ワーカーを検知する検知部と、前記検知部で検知した複数の前記人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、前記演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えた少なくとも1体のロボットと、
前記所定の領域に設置されたスピーカと、
予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽を前記スピーカから出力する音楽制御部と、
前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより前記人間ワーカーにタイミングを提供するタイミング提供部とを有することを特徴としている。
前記人間ワーカーを検知する検知部と、前記検知部で検知した複数の前記人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、前記演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えた少なくとも1体のロボットと、
前記所定の領域に設置されたスピーカと、
予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽を前記スピーカから出力する音楽制御部と、
前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより前記人間ワーカーにタイミングを提供するタイミング提供部とを有することを特徴としている。
本開示によれば、人間ワーカーが、音楽に合わせリズムをとりながら作業を進めることで、所定の領域全体として、一貫性のある動作(移動速度)で作業を進めることができるとともに、聴力が他の人間ワーカーよりも低い人間ワーカーであっても、音楽のテンポに合わせた動作を行うことが可能となる。
また、本開示において、前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅することにより前記人間ワーカーに視覚的なタイミングを提供する発光装置であってもよい。
さらに、本開示において、前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで振動することにより前記人間ワーカーに触覚的なタイミングを提供する振動装置であってもよい。
また、本開示において、前記人間ワーカーの聴力をそれぞれ検出して、検出された聴力が予め設定された値以下の人間ワーカーに対してのみ前記タイミング提供部によるタイミングの提供を行う動作制御部をさらに備えるようにしてもよい。
このようにすることにより、聴力が予め設定された値以下の人間ワーカーに対してのみ音楽以外の手段によるテンポを提供することが可能となる。
また、本開示において、前記複数の人間ワーカーが含まれる画像を撮影する撮影部をさらに有し、
前記動作制御部は、前記人間ワーカーの名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにして前記スピーカから順次出力し、名前を呼んだ人間ワーカーがいずれの音声出力の際に反応するかにより当該人間ワーカーの聴力を検出するようにしてもよい。
前記動作制御部は、前記人間ワーカーの名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにして前記スピーカから順次出力し、名前を呼んだ人間ワーカーがいずれの音声出力の際に反応するかにより当該人間ワーカーの聴力を検出するようにしてもよい。
さらに、本開示によるプログラムは、コンピュータを、上記のウォーキングスピードコントロールシステムの検知部、演算部、設定部、音楽制御部、及びタイミング提供部として機能させることを特徴としている。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
図1は、第1の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
ピッキング作業とは、必要な品物を集める(ピックアップする)仕事のことである。ピッキングスタッフ(人間ワーカー52、人型ロボット1を含む)は、倉庫内の品物を出荷するために欠かせない役割を持つため、あらゆるジャンルの倉庫に配置される。
例えば、予め指示されたリストや注文書を基に、指定の品物を集め、まとめたものを検品担当者や梱包担当者へと受け流していくのが主な仕事であり、倉庫規模が大きいほど、保管されている品物の種類や数も膨大で、そのため、多数のピッキングスタッフがフロア50内を移動することになる。
図1に示されるフロア50には、複数の棚54が設置され、各棚54の間、フロア50と棚54との間は、それぞれピッキングスタッフの移動通路56となっている。
フロア50で作業するピッキングスタッフは、人間ワーカー52と少なくとも1体の人型ロボット1とが混在している。
ピッキングスタッフの作業(フロア50内の移動)は、フロア50を管理する管理制御装置58によって管理されている。管理制御装置58は、本発明の制御部として機能する。
図1に示される如く、管理制御装置58は、マイクロコンピュータ60を備えている。マイクロコンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)60A、RAM(Random Access Memory)60B、ROM(Read Only Memory)60C、入出力部(I/O)60D、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス60Eで構成されている。I/O60Dには、記録媒体62が接続されている。
また、I/O60Dには、人間ワーカー52が所持する携帯端末64との間で作業情報を送受信する対人間ワーカー用送受信部66、人型ロボット1の制御系との間で作業情報を含む動作制御情報を送受信する対ロボット用送受信部68とが接続されている。
さらに、I/O60Dには、スピーカ70が接続されている(詳細後述)。
人間ワーカー52は、フロア50を管理する管理制御装置58から、リストや注文書の情報を、携帯端末64で受信し、受信した情報に従って、移動通路56を移動し、目的の品物をピックアップする。
また、人型ロボット1は、リストや注文書の情報を、人型ロボット1に搭載された制御系で受信し、受信した情報に従って、移動通路56を移動し、目的の品物をピックアップする。
(人型ロボット1)
図2に示される如く、人型ロボット1は、上半身部2、脚部3、および上半身部2を脚部3に対して回動可能に連結する連結部4を備え、フロア50でピッキング作業を行うようにプログラミングされている。
図2に示される如く、人型ロボット1は、上半身部2、脚部3、および上半身部2を脚部3に対して回動可能に連結する連結部4を備え、フロア50でピッキング作業を行うようにプログラミングされている。
上半身部2は2本の腕部5、6を有する。腕部5、6は上半身部2の左右に回動自在に取り付けられている。また、腕部5、6の先端には物体を把持するための把持部(不図示)が取り付けられている。なお、腕部は2本に限定されるものではなく、1本あるいは3本以上であってもよい。
脚部3は2つの車輪7、8がその下部に取り付けられており、人型ロボット1が配置される床の上を移動可能とされている。
連結部4は、上半身部2と脚部3を回動可能に連結する。このため、上半身部2は、脚部3に対して前傾および後傾が可能となっている。
また、連結部4は、図2に示すように上半身部2と脚部3との距離を変更可能な機能を有する。このため、生産ラインにおける作業台の高さに合うように、脚部3に対する上半身部2の上下方向の位置を矢印Aに示すように調整することができる。
また、本実施形態に係る人型ロボット1は、人型ロボット1内に実装された制御システム10によりその駆動が制御される。
(人型ロボット1の概略構成)
図3は、人型ロボット1の制御システムの一例の概略図である。制御システム10は、人型ロボット1に搭載されるセンサ12と、情報処理装置14とを備えている。
図3は、人型ロボット1の制御システムの一例の概略図である。制御システム10は、人型ロボット1に搭載されるセンサ12と、情報処理装置14とを備えている。
センサ12は、本発明の検知部として機能し、人間ワーカー52を検出する。また、センサ12は、人型ロボット1の周辺にある、人型ロボット1が作業する物体と腕部5、6との距離および角度を少なくとも表す情報を逐次取得する。センサ12としては、最高性能の高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ソリッドステートLiDAR(Light Detection And Ranging)、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、センサ12としては、振動計、サーモカメラ、高度計、レーダ、通常のLiDAR、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI data等が挙げられる。
なお、センサ12は、上記の情報のほかに、画像、距離、振動、熱、匂い、色、音、超音波、紫外線、又は赤外線等を検知する。他にセンサ12が検知する情報としては、人型ロボット1の重心移動、人型ロボット1が設置される床の材質の検知、外気温度の検知、外気湿度の検知、床の上下横斜め傾き角度の検知、水分量の検知等が挙げられる。
センサ12は、これらの検知を例えばナノ秒毎に実施する。
情報処理装置14は、情報取得部140と、制御部142と、情報蓄積部144とを備えている。
情報取得部140は、センサ12によって検知された物体の情報を取得する。
制御部142は、情報取得部140が取得した情報とAI(Artificial intelligence)とを用いて、連結部4の回動動作、上下方向の移動動作および腕部5、6の動作等を制御する。
例えば、制御部142は、以下の各処理を実行する。
(1)床にある物体を拾い上げることが可能なように連結部4を駆動して、上半身部2を前傾または後傾させる。
(2)物体をつかむことが可能なように腕部5,6および把持部を駆動する。
(3)生産ラインの作業台の高さに合うように、上半身部2を脚部3に対して上下に駆動する。
(4)人型ロボット1の転倒を防ぐために、バランスを取る。
(5)人型ロボット1がカート等を押し進めることができるように、車輪7、8の駆動を制御する。
ここで、人型ロボット1は、同一の作業環境にいる人間ワーカー52の歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測する。この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボット1を移動させる。
具体的には、センサ12は、人間ワーカー52を検知する。そして、制御部142は、センサ12で検知した複数の人間ワーカー52の移動速度をそれぞれ演算して、複数の人間ワーカー52の移動速度の平均値を演算する。そして、制御部142は、演算した移動速度の平均値に同期させて、人型ロボット1を移動させる移動速度を設定する。このように制御部142は、演算部、設定部として機能する。
このような制御が行われることにより、作業環境に存在する人間ワーカー52及び人型ロボット1を含む全体の移動速度がシンクロナイズドされることになる(第1段階のシンクロナイズド制御)。
第1の実施の形態に係るフロア50には、スピーカ70が設置されている。スピーカ70は、管理制御装置58によって制御され、人間ワーカー52も、人型ロボット1も、同時に聞くことの可能な音楽(例えば、「くるみ割り人形」のようなマーチングオーダーソング)を流すようにしている。つまり、管理制御装置58は、予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽をスピーカ70から出力する音楽制御部として機能する。
音楽は、それぞれ、ある一定のリズムを有しているため、人間ワーカー52は耳から聞いた音楽のリズムと同期した動作を自然と行うようになる。また、人型ロボット1もスピーカ70から発せられる音楽のリズムと同期した動きを行うように設定することにより、人型ロボット1もスピーカ70から発せられる音楽のリズムに同期した動作を行うように制御される。この結果、あるリズムを有する音楽をフロア50に流すことで、全体が同じリズムでシンクロすることになる(第2段階のシンクロナイズド制御)。
この音楽のリズムとは、3拍子、4拍子というような周期的な律動を意味する。そして、同一のリズムであってもテンポが速い音楽がスピーカ70から出力されると、音楽のリズムに同期した人間ワーカー52や人型ロボット1の動作も速くなる。そのため、管理制御装置58は、スピーカ70に出力する音楽を、予め定められたテンポよりも速いテンポの音楽に変更するようにしてもよい。ここで、テンポとは、音楽における拍と拍との間の時間的な長さを意味する。
このようにして、スピーカ70から発せられる音楽による第2段階のシンクロナイズド制御が実現すれば、さらに、例えば、人間ワーカー52の歩行速度Aに対して、テンポが1.2倍(A×1.2)の音楽を流せば、全体が、1.2倍でリズム良く、かつ事故(例えば、接触や衝突等)が少なく、移動の流れがシンクロできる(第3段階のシンクロナイズド制御)。
そして、あるフロアで作業する人間ワーカー52や人型ロボット1の移動速度や作業速度を速めたい場合でも、人間ワーカー52や人型ロボット1が様々な移動速度で移動したり、様々な作業速度で作業したりする混乱したフロア50ではなく、全体の移動速度や作業速度が統一されたフロアが実現でき、安全で、且つ、そのサブスクリプション代に対して、10倍のコストダウン又は10倍のコスト削減というメリットが得られる。
以下に第1の実施の形態の作用を、図4~図6のフローチャートに従い説明する。
図4は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカーと人型ロボットとの混在時における、人型ロボット側作業遂行制御ルーチンを示すフローチャートである(第1段階のシンクロナイズド)。
ステップ100では、作業指令を受信し、次いで、ステップ102へ移行して目的地への移動を開始する。
次のステップ104では、移動中に人間ワーカー52を検出したか否かを判断し、肯定判定されると、ステップ106へ移行して、人間ワーカー52の歩行速度を演算すると共に、検出した複数の人間ワーカー52の平均歩行速度を演算し、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、平均歩行速度に同期した速度で移動するように、人型ロボット1を制御し、ステップ110へ移行する。また、ステップ104で否定判定された場合は、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、目的地に到達したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ104へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ110で肯定判定された場合は、このルーチンは終了する。
図5は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカー52と人型ロボット1との混在時における、管理制御装置側制御ルーチンを示すフローチャートである(第2段階のシンクロナイズド)。
ステップ112では、作業が開始されたか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ112を繰り返す。
ステップ112で肯定判定されると、ステップ114へ移行して、あるリズムの音楽情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ116へ移行する。ステップ116では、読み出した音楽情報の出力を開始する。すなわち、スピーカ70からあるリズムの音楽が発せられる。このときの、テンポは通常速度(1倍速)である。
次のステップ118では、作業が終了したか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ118を繰り返す。ステップ118で肯定判定されると、ステップ120へ移行して、音楽の出力を停止し、このルーチンは終了する。
人間ワーカー52はこの音楽のリズムに合わせて歩行するようになり、一定のリズムでの移動となる。一方、人型ロボット1は、この人間ワーカー52の移動に同期して移動するため、全体として、調和の取れた移動となり、ランダムに移動する場合よりも、干渉(接触、衝突)が回避される。
図6は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカー52と人型ロボット1との混在時における、管理制御装置側制御ルーチンを示すフローチャートである(第3段階のシンクロナイズド)。
ステップ122では、作業が開始されたか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ122を繰り返す。
ステップ122で肯定判定されると、ステップ124へ移行して、あるリズムを有する音楽情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ126へ移行する。ステップ126では、音楽の出力時のテンポを、通常速度よりも速い速度(例えば、倍速n=1.2倍速)とし、ステップ128へ移行する。
ステップ128では、読み出した音楽の設定されたテンポでの出力を開始する。すなわち、スピーカ70から通常速度よりも速い速度(例えば、倍速n=1.2倍速)で音楽を出力する。
次のステップ130では、作業が終了したか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ130を繰り返す。ステップ130で肯定判定されると、ステップ132へ移行して、音楽の出力を停止し、このルーチンは終了する。
人間ワーカー52は音楽のリズムに合わせて歩行するようになり、一定のリズムでの移動となる。このとき、テンポが通常速度よりも速い(n=1.2)ため、その分、効率が向上することになる。一方、人型ロボット1は、この人間ワーカー52の移動に同期して移動するため、全体として、調和の取れた移動となり、ランダムに移動する場合よりも、干渉(接触、衝突)が回避される。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
図7は、第2の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
本実施形態では、棚54の上に複数のLED照明100が配置されている点が図1に示した第1の実施形態とは異なっている。また、一部の人間ワーカー52は腕にスマートウォッチ80を装着している点も図1に示した第1の実施形態とは異なっている。さらに、本実施形態における管理制御装置58はタイミング信号送信部69を備えている点も第1の実施形態とは異なっている。そして、本実施形態における管理制御装置58は、I/O60Dを介して、カメラ90に接続されている。このカメラ90は、図7では、ピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の様子を側方から撮影するような位置に配置されているように示されているが、実際にはフロア50の全体の様子を撮影可能なように設置されている。
また、タイミング信号送信部69は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信回線を介して、人間ワーカー52が装着しているスマートウォッチ80に対してタイミング信号を送信する。このタイミング信号は、スピーカ70から出力されている音楽のテンポに同期したテンポ又はタイミングを示す信号となっている。そして、スマートウォッチ80は、タイミング信号送信部69から送信されてきたタイミング信号に基づいて振動して、人間ワーカー52に振動を伝えることによりタイミングを提供する。
スマートウォッチ80を装着した人間ワーカー52の様子を図8に示す。図8を参照すると、人間ワーカー52の腕に装着されたスマートウォッチ80が振動する様子が示されている。そして、このスマートウォッチ80は、送信されてきたタイミング信号と同期して振動することにより、スピーカ70から出力されている音楽のテンポに同期したタイミングで振動を行う。そのため、スマートウォッチ80を装着した人間ワーカー52の聴力が低くスピーカ70から出力されている音楽を聴くことができない場合でも、スマートウォッチ80の振動とシンクロした動作を行うことにより、スピーカ70から出力されている音楽にシンクロした動作を行うことが可能となる。
このスマートウォッチ80の詳細な構成について図9を参照して説明する。図9に示されるように、スマートウォッチ80は、タイミング信号受信部81と、制御部82と、バイブレータ83とを備えている。
タイミング信号受信部81は、タイミング信号送信部69から送信されてきたタイミング信号を受信する。制御部82は、タイミング信号受信部81により受信されたタイミング信号が示すタイミングに基づいて、バイブレータ83を振動させる。
第1の実施形態では、管理制御装置58は、予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽をスピーカ70から出力することにより、複数の人間ワーカー52の動作を同じリズムでシンクロさせるようにしていた。しかし、複数の人間ワーカー52の内の一部の人間ワーカー52の聴力が他の人間ワーカー52よりも低い場合、スピーカ70から出力される音楽を聞き取ることができず、音楽のテンポと同期した動作が行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、人間ワーカー52に対して音楽によるテンポ(タイミング)の提供を行うことに加えて、LED照明100による視覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。さらに、本実施形態では、さらに、人間ワーカー52が腕に装着しているスマートウォッチ80による触覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。
本実施形態では、LED照明100及びスマートウォッチ80は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより人間ワーカー52にテンポ又はタイミングを提供するタイミング提供部として機能する。
具体的には、LED照明100は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで点滅することにより人間ワーカー52に視覚的なタイミングを提供する発光装置として機能する。
また、スマートウォッチ80は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで振動することにより人間ワーカー52に触覚的なタイミングを提供する振動装置として機能する。
なお、スマートグラスのように人間ワーカー52に何等かの表示を行うことが可能な装置を利用すれば、スマートグラスを装着している人間ワーカー52に対して視覚的なタイミングを提供するようにすることも可能である。さらに、スマートウォッチ80以外の装置であっても何らかの振動機能を備えた例えばスマートフォン等の装置を利用することにより、人間ワーカー52に触覚的なテンポの提供を行うようにすることも可能である。
さらに、複数の人間ワーカー52の中には聴力に問題が無い者もいれば、聴力が他の人間ワーカー52よりも低い者もいることが考えられる。そのため、全ての人間ワーカー52に音楽以外の手段によるテンポ又はタイミングの提供が必要なわけではない。そこで、管理制御装置58は、複数の人間ワーカー52の聴力をそれぞれ検出して、検出された聴力が予め設定された値以下の人間ワーカー52に対してのみスマートウォッチ80によるタイミングの提供を行うようにしてもよい。管理制御装置58は、このような制御を行うための動作制御部として機能する。
具体的には、カメラ90により、フロア50で作業している複数の人間ワーカー52が含まれる動画像を撮影する。そして、動作制御部として機能する管理制御装置58は、人間ワーカー52の名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにしてスピーカ70から順次出力する。そして、管理制御装置58は、カメラ90により撮影された動画像を参照して、名前を呼んだ人間ワーカー52がいずれの音声出力の際に反応するかによりその人間ワーカー52の聴力を検出する。つまり、ある人間ワーカー52の名前を呼んでその人間ワーカー52が、振り向く等の反応をした場合、その人間ワーカー52はその段階での音声出力による音声が聞こえていると判定する。
そして、聴力が低いと判定された人間ワーカー52が装着しているスマートウォッチ80に対してのみ、タイミング信号送信部69からタイミング信号を送信するようにすることにより、聴力が低い人間ワーカー52のスマートウォッチ80のみを振動させるようにすることが可能となる。
このように本実施形態によれば、スピーカ70から音楽を出力して、人間ワーカー52の動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカー52の中に聴力が他の人間ワーカー52よりも低い者がいる場合であっても、フロア50において作業している複数の人間ワーカー52の動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。なお、第1の実施の形態と同一構成部分は、同一の符号を付して、構成の説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。なお、第1の実施の形態と同一構成部分は、同一の符号を付して、構成の説明を省略する。
図10に示される如く、第3の実施の形態において、フロア50で作業するピッキングスタッフは、人型ロボット1であり、第1の実施の形態で説明した人間ワーカー52(図1参照)は存在しない。
言い換えれば、当該フロア50の作業環境の移動通路56は、ロボット専用レーンということができる。ロボット専用レーンである移動通路56では、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、管理制御装置58によって、全てのピッキングスタッフを一括制御できるため、より速くすることができる。
すなわち、管理制御装置58では、全ての人型ロボット1の時間軸上の移動軌跡を把握する。そして、人型ロボット1の全体移動スピードを、人間ワーカーの移動速度のn倍速(n>1)で、人型ロボット1をパーフェクトにシンクロさせる。
n値は、例えば、人間ワーカーの移動速度の10倍以上~20倍、或いはそれ以上で走らせることも可能であり、相互の接触や衝突以外の不具合(例えば、ピッキングした物品の搬送時のバランス等)を考慮すればよい。
なお、人型ロボット1をシンクロさせるためには、あえて、フロア50にスピーカ70から、所定のリズム(音楽)を流さなくても、制御プログラムによって実現可能である。しかし、フロア50に、スピーカ70から、所定のリズム(音楽)を流すことで、異なる制御プログラムで動作するロボットや、新たに参入したロボットに対して、管理制御装置58との間でシンクロさせるプログラミングをせず、参入したロボットが独自で、リズムを聞き取り(受信し)、シンクロすることができる。
図11のフローチャートに従い、第3の実施の形態の作用を説明する。
図11(A)は、第3の実施の形態に係る管理制御装置58で実行される作業指令制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ134では、フロア50内の人型ロボット1の種類の確認し、次いでステップ136へ移行して、各人型ロボット1の移動パターンを演算し、ステップ138へ移行する。
ステップ138では、予め記憶されたリズム(音楽)情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ140へ移行する。
ステップ140では、出力するリズム(音楽)を演奏するテンポとして、演算した移動パターンに最適な倍速値nを設定する。例えば、ロボットのみであれば、n=10~20倍速であっても問題ない。
次のステップ142では、各ロボットへ作業指令を出力し、次いで、ステップ144へ移行して、倍速値nに基づくテンポで、リズム(音楽)をスピーカ70から出力し、このルーチンは終了する。
図11(B)は、第3の実施の形態に係る人型ロボット1で実行される作業遂行制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ146で作業指令を受信すると、ステップ148へ移行して、リズム(音楽)を受信(例えば、マイク等で集音)し、次いで、ステップ150へ移行して、受信したリズムに基づくテンポ(倍速値n)で移動して、ピッキング作業を実行する。
次のステップ152では、作業が終了したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ150へ戻り、肯定判定された場合は、ステップ154へ移行する。
ステップ154では、作業を継続するか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ146へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ154で肯定判定された場合は、このルーチンは終了する。
(人型ロボット1の情報処理装置14の実施態様)
図12は、情報処理装置14として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、第1の実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
なお、本実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施形態及び第3の実施の形態)では、人型ロボット1の情報処理装置14が、本発明の演算部及び設定部として機能するようにしたが、管理制御装置58が当該機能を担ってもよい。
なお、本実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施形態及び第3の実施の形態)では、人型ロボット1の情報処理装置14が、本発明の演算部及び設定部として機能するようにしたが、管理制御装置58が当該機能を担ってもよい。
(本開示の概要)
・第1の実施の形態「人間ワーカーと人型ロボットとが混在した作業環境」
スマートロボットの一例である人型ロボットが、同一の作業環境にいる人間ワーカーの歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測し、この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボットを移動させる。
・第1の実施の形態「人間ワーカーと人型ロボットとが混在した作業環境」
スマートロボットの一例である人型ロボットが、同一の作業環境にいる人間ワーカーの歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測し、この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボットを移動させる。
これにより、作業環境に存在する人間ワーカー及び人型ロボットを含む全体の移動速度がシンクロナイズドでできる。
よりパーフェクトな移動速度は、作業者(人間ワーカー)も参加した人型ロボットも全く同じか、それに近いスピードで移動すれば、より安全で効率のよい、シンクロナイズドされた全体フロアの移動オペレーションができる。
パーフェクトな移動速度を実現するために、作業者(人間ワーカー)も、人型ロボットも、同時に聞くことの可能なリズム(例えば、「くるみ割り人形」のようなマーチングオーダーソング)を作業環境下で流すことで、全体が同じリズムでシンクロ可能となる。
リズムのシンクロが実現すれば、さらに、例えば、歩行速度Aに対して1.2倍(A×1.2)で音楽を流せば、全体が、1.2倍でリズム良く、かつ事故(例えば、接触や衝突等)が少なく、移動の流れがシンクロできる。
・第2の実施の形態「音楽に加えて光や振動によるテンポの提供」
第2の実施形態では、音楽だけでなく、光や振動により人間ワーカーに対してテンポを提供する。そのため、第2の実施形態によれば、スピーカから音楽を出力して、人間ワーカーの動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカーの中に聴力が他の人間ワーカーよりも低い者がいる場合であっても、フロアにおいて作業している複数の人間ワーカーの動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
第2の実施形態では、音楽だけでなく、光や振動により人間ワーカーに対してテンポを提供する。そのため、第2の実施形態によれば、スピーカから音楽を出力して、人間ワーカーの動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカーの中に聴力が他の人間ワーカーよりも低い者がいる場合であっても、フロアにおいて作業している複数の人間ワーカーの動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
・第3の実施の形態「人型ロボットのみの作業環境」
一方、作業環境の中に、ロボット専用レーンができれば、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、より速くすることができる。
一方、作業環境の中に、ロボット専用レーンができれば、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、より速くすることができる。
最も作業環境(例えば、フロア全体)を安全、かつスピード効率をよくするのは、当該フロアで働くことができるようにするには、そのフロアで働く作業者(人間ワーカー)をゼロにして、全体移動スピードをn倍速で、全ロボットをパーフェクトにシンクロしてしまえば、最も効率よく移動の流れが可能になる。例えば、作業者(人間ワーカー)の移動速度の10倍以上~20倍、或いはそれ以上で走らせることも可能である。
つまり、そのフロアに異なった移動速度で移動する人型ロボット1が存在する混乱したフロア50ではなく、全体の移動速度が統一され、パーフェクトにシンクロした、例えば、10倍速、20倍速で作業するフロアが実現でき、安全で、且つ、その通常の移動速度で作業する場合と比較して、10分の1、又は20分の1のコストダウンを図ることができるというメリットが得られる。
営業の時も、早く統一ロボフロアにしようと営業のメリットトークとして使える。
なお、図13は、第3の実施の形態に係る実施例であり、複数のアプリケーション行動をシンクロナイズドさせるときのフロー図である。
例えば、20倍速を全フロアのシンクロリズムとした場合を考える。
この場合、走る動作及び腕の動作は20倍速にでき、指の動作は100倍速にできる。また、目及び頭に関しては、100万倍とすることができる。
前記フロアをパーフェクトシンクロの音楽(「くるみ割り人形」を20倍速のリズム)で出力すると、衝突、事故が全くない全体無人倉庫オペレーションが行える、Total Logistics OSと、そのアプリケーションが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 人型ロボット
2 上半身部
3 脚部
4 連結部
5、6 腕部
7、8 車輪
10 制御システム
12 センサ
14 情報処理装置
50 フロア
52 人間ワーカー
54 棚
56 移動通路
58 管理制御装置
60 マイクロコンピュータ
60A CPU
60B RAM
60C ROM
60D 入出力部(I/O)
60E バス
62 記録媒体
64 携帯端末
66 対人間ワーカー用送受信部
68 対ロボット用送受信部
69 タイミング信号送信部
70 スピーカ
80 スマートウォッチ
81 タイミング信号受信部
82 制御部
83 バイブレータ
90 カメラ
100 LED照明
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1216 グラフィックコントローラ
1218 ディスプレイデバイス
1220 入出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1224 記憶装置
1230 ROM
1240 入出力チップ
2 上半身部
3 脚部
4 連結部
5、6 腕部
7、8 車輪
10 制御システム
12 センサ
14 情報処理装置
50 フロア
52 人間ワーカー
54 棚
56 移動通路
58 管理制御装置
60 マイクロコンピュータ
60A CPU
60B RAM
60C ROM
60D 入出力部(I/O)
60E バス
62 記録媒体
64 携帯端末
66 対人間ワーカー用送受信部
68 対ロボット用送受信部
69 タイミング信号送信部
70 スピーカ
80 スマートウォッチ
81 タイミング信号受信部
82 制御部
83 バイブレータ
90 カメラ
100 LED照明
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1216 グラフィックコントローラ
1218 ディスプレイデバイス
1220 入出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1224 記憶装置
1230 ROM
1240 入出力チップ
本開示は、ウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラムに関する。
従来、倉庫のピッキング、工場での製造(部品組み立て)、パッキング作業等(以下、ピッキング作業等という)において、各作業員は異なるスピードで作業を行なっている。
倉庫のピッキング作業等は、国、地域を含む作業拠点、作業拠点に設けられた企業、倉庫等の施設、施設のフロア毎、及び、作業時間帯(日時)毎(以下、総称して作業環境という)でも、作業者の平均ウォーキングスピードは異なる。
これは、特定のフロアの平均ワーカーの身長や作業時間帯による多忙さが異なることが一因であり、ピッキング作業にかかる平均時間が異なるからである。
このような作業環境の中に、自動制御されるロボットが導入される場合がある、ロボットは、作業者(人間ワーカー)と混在し、それぞれの役割を果たすために、移動することになる。
例えば、特許文献1には、工場の生産ラインにおいて、作業を自動で行うための人型ロボットの姿勢制御について記載されている。
しかし、人間ワーカーとロボットとでは移動速度が異なる場合があり、同一の作業環境の領域に人間ワーカーとロボットが混在すると、全体の移動に混乱が生じる可能性がある。また、人間ワーカーはおらず、ロボットのみの作業環境においても、移動スピートが異なる複数種類の人型ロボットが混在されると、全体の移動に混乱が生じる可能性がある。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、人間ワーカーとロボットとが混在する作業スタッフが、所定の領域内で移動して作業を遂行する場合に、作業環境の領域での全体の移動の混乱を抑制することができるウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示によるウォーキングスピードコントロールシステムは、人間ワーカーとロボットとが混在する作業スタッフが、所定の領域内で移動して作業を遂行する場合のウォーキングスピードコントロールシステムであって、
前記人間ワーカーを検知する検知部と、前記検知部で検知した複数の前記人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、前記演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えた少なくとも1体のロボットと、
前記所定の領域に設置されたスピーカと、
予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽を前記スピーカから出力する音楽制御部と、
前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより前記人間ワーカーにタイミングを提供するタイミング提供部とを有することを特徴としている。
前記人間ワーカーを検知する検知部と、前記検知部で検知した複数の前記人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、前記演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えた少なくとも1体のロボットと、
前記所定の領域に設置されたスピーカと、
予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽を前記スピーカから出力する音楽制御部と、
前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより前記人間ワーカーにタイミングを提供するタイミング提供部とを有することを特徴としている。
本開示によれば、人間ワーカーが、音楽に合わせリズムをとりながら作業を進めることで、所定の領域全体として、一貫性のある動作(移動速度)で作業を進めることができるとともに、聴力が他の人間ワーカーよりも低い人間ワーカーであっても、音楽のテンポに合わせた動作を行うことが可能となる。
また、本開示において、前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅することにより前記人間ワーカーに視覚的なタイミングを提供する発光装置であってもよい。
さらに、本開示において、前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで振動することにより前記人間ワーカーに触覚的なタイミングを提供する振動装置であってもよい。
また、本開示において、前記人間ワーカーの聴力をそれぞれ検出して、検出された聴力が予め設定された値以下の人間ワーカーに対してのみ前記タイミング提供部によるタイミングの提供を行う動作制御部をさらに備えるようにしてもよい。
このようにすることにより、聴力が予め設定された値以下の人間ワーカーに対してのみ音楽以外の手段によるテンポを提供することが可能となる。
また、本開示において、前記複数の人間ワーカーが含まれる画像を撮影する撮影部をさらに有し、
前記動作制御部は、前記人間ワーカーの名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにして前記スピーカから順次出力し、名前を呼んだ人間ワーカーがいずれの音声出力の際に反応するかにより当該人間ワーカーの聴力を検出するようにしてもよい。
前記動作制御部は、前記人間ワーカーの名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにして前記スピーカから順次出力し、名前を呼んだ人間ワーカーがいずれの音声出力の際に反応するかにより当該人間ワーカーの聴力を検出するようにしてもよい。
さらに、本開示によるプログラムは、コンピュータを、上記のウォーキングスピードコントロールシステムの検知部、演算部、設定部、音楽制御部、及びタイミング提供部として機能させることを特徴としている。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
図1は、第1の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
ピッキング作業とは、必要な品物を集める(ピックアップする)仕事のことである。ピッキングスタッフ(人間ワーカー52、人型ロボット1を含む)は、倉庫内の品物を出荷するために欠かせない役割を持つため、あらゆるジャンルの倉庫に配置される。
例えば、予め指示されたリストや注文書を基に、指定の品物を集め、まとめたものを検品担当者や梱包担当者へと受け流していくのが主な仕事であり、倉庫規模が大きいほど、保管されている品物の種類や数も膨大で、そのため、多数のピッキングスタッフがフロア50内を移動することになる。
図1に示されるフロア50には、複数の棚54が設置され、各棚54の間、フロア50と棚54との間は、それぞれピッキングスタッフの移動通路56となっている。
フロア50で作業するピッキングスタッフは、人間ワーカー52と少なくとも1体の人型ロボット1とが混在している。
ピッキングスタッフの作業(フロア50内の移動)は、フロア50を管理する管理制御装置58によって管理されている。管理制御装置58は、本発明の制御部として機能する。
図1に示される如く、管理制御装置58は、マイクロコンピュータ60を備えている。マイクロコンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)60A、RAM(Random Access Memory)60B、ROM(Read Only Memory)60C、入出力部(I/O)60D、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス60Eで構成されている。I/O60Dには、記録媒体62が接続されている。
また、I/O60Dには、人間ワーカー52が所持する携帯端末64との間で作業情報を送受信する対人間ワーカー用送受信部66、人型ロボット1の制御系との間で作業情報を含む動作制御情報を送受信する対ロボット用送受信部68とが接続されている。
さらに、I/O60Dには、スピーカ70が接続されている(詳細後述)。
人間ワーカー52は、フロア50を管理する管理制御装置58から、リストや注文書の情報を、携帯端末64で受信し、受信した情報に従って、移動通路56を移動し、目的の品物をピックアップする。
また、人型ロボット1は、リストや注文書の情報を、人型ロボット1に搭載された制御系で受信し、受信した情報に従って、移動通路56を移動し、目的の品物をピックアップする。
(人型ロボット1)
図2に示される如く、人型ロボット1は、上半身部2、脚部3、および上半身部2を脚部3に対して回動可能に連結する連結部4を備え、フロア50でピッキング作業を行うようにプログラミングされている。
図2に示される如く、人型ロボット1は、上半身部2、脚部3、および上半身部2を脚部3に対して回動可能に連結する連結部4を備え、フロア50でピッキング作業を行うようにプログラミングされている。
上半身部2は2本の腕部5、6を有する。腕部5、6は上半身部2の左右に回動自在に取り付けられている。また、腕部5、6の先端には物体を把持するための把持部(不図示)が取り付けられている。なお、腕部は2本に限定されるものではなく、1本あるいは3本以上であってもよい。
脚部3は2つの車輪7、8がその下部に取り付けられており、人型ロボット1が配置される床の上を移動可能とされている。
連結部4は、上半身部2と脚部3を回動可能に連結する。このため、上半身部2は、脚部3に対して前傾および後傾が可能となっている。
また、連結部4は、図2に示すように上半身部2と脚部3との距離を変更可能な機能を有する。このため、生産ラインにおける作業台の高さに合うように、脚部3に対する上半身部2の上下方向の位置を矢印Aに示すように調整することができる。
また、本実施形態に係る人型ロボット1は、人型ロボット1内に実装された制御システム10によりその駆動が制御される。
(人型ロボット1の概略構成)
図3は、人型ロボット1の制御システムの一例の概略図である。制御システム10は、人型ロボット1に搭載されるセンサ12と、情報処理装置14とを備えている。
図3は、人型ロボット1の制御システムの一例の概略図である。制御システム10は、人型ロボット1に搭載されるセンサ12と、情報処理装置14とを備えている。
センサ12は、本発明の検知部として機能し、人間ワーカー52を検出する。また、センサ12は、人型ロボット1の周辺にある、人型ロボット1が作業する物体と腕部5、6との距離および角度を少なくとも表す情報を逐次取得する。センサ12としては、最高性能の高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ソリッドステートLiDAR(Light Detection And Ranging)、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、センサ12としては、振動計、サーモカメラ、高度計、レーダ、通常のLiDAR、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI data等が挙げられる。
なお、センサ12は、上記の情報のほかに、画像、距離、振動、熱、匂い、色、音、超音波、紫外線、又は赤外線等を検知する。他にセンサ12が検知する情報としては、人型ロボット1の重心移動、人型ロボット1が設置される床の材質の検知、外気温度の検知、外気湿度の検知、床の上下横斜め傾き角度の検知、水分量の検知等が挙げられる。
センサ12は、これらの検知を例えばナノ秒毎に実施する。
情報処理装置14は、情報取得部140と、制御部142と、情報蓄積部144とを備えている。
情報取得部140は、センサ12によって検知された物体の情報を取得する。
制御部142は、情報取得部140が取得した情報とAI(Artificial intelligence)とを用いて、連結部4の回動動作、上下方向の移動動作および腕部5、6の動作等を制御する。
例えば、制御部142は、以下の各処理を実行する。
(1)床にある物体を拾い上げることが可能なように連結部4を駆動して、上半身部2を前傾または後傾させる。
(2)物体をつかむことが可能なように腕部5,6および把持部を駆動する。
(3)生産ラインの作業台の高さに合うように、上半身部2を脚部3に対して上下に駆動する。
(4)人型ロボット1の転倒を防ぐために、バランスを取る。
(5)人型ロボット1がカート等を押し進めることができるように、車輪7、8の駆動を制御する。
ここで、人型ロボット1は、同一の作業環境にいる人間ワーカー52の歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測する。この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボット1を移動させる。
具体的には、センサ12は、人間ワーカー52を検知する。そして、制御部142は、センサ12で検知した複数の人間ワーカー52の移動速度をそれぞれ演算して、複数の人間ワーカー52の移動速度の平均値を演算する。そして、制御部142は、演算した移動速度の平均値に同期させて、人型ロボット1を移動させる移動速度を設定する。このように制御部142は、演算部、設定部として機能する。
このような制御が行われることにより、作業環境に存在する人間ワーカー52及び人型ロボット1を含む全体の移動速度がシンクロナイズドされることになる(第1段階のシンクロナイズド制御)。
第1の実施の形態に係るフロア50には、スピーカ70が設置されている。スピーカ70は、管理制御装置58によって制御され、人間ワーカー52も、人型ロボット1も、同時に聞くことの可能な音楽(例えば、「くるみ割り人形」のようなマーチングオーダーソング)を流すようにしている。つまり、管理制御装置58は、予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽をスピーカ70から出力する音楽制御部として機能する。
音楽は、それぞれ、ある一定のリズムを有しているため、人間ワーカー52は耳から聞いた音楽のリズムと同期した動作を自然と行うようになる。また、人型ロボット1もスピーカ70から発せられる音楽のリズムと同期した動きを行うように設定することにより、人型ロボット1もスピーカ70から発せられる音楽のリズムに同期した動作を行うように制御される。この結果、あるリズムを有する音楽をフロア50に流すことで、全体が同じリズムでシンクロすることになる(第2段階のシンクロナイズド制御)。
この音楽のリズムとは、3拍子、4拍子というような周期的な律動を意味する。そして、同一のリズムであってもテンポが速い音楽がスピーカ70から出力されると、音楽のリズムに同期した人間ワーカー52や人型ロボット1の動作も速くなる。そのため、管理制御装置58は、スピーカ70に出力する音楽を、予め定められたテンポよりも速いテンポの音楽に変更するようにしてもよい。ここで、テンポとは、音楽における拍と拍との間の時間的な長さを意味する。
このようにして、スピーカ70から発せられる音楽による第2段階のシンクロナイズド制御が実現すれば、さらに、例えば、人間ワーカー52の歩行速度Aに対して、テンポが1.2倍(A×1.2)の音楽を流せば、全体が、1.2倍でリズム良く、かつ事故(例えば、接触や衝突等)が少なく、移動の流れがシンクロできる(第3段階のシンクロナイズド制御)。
そして、あるフロアで作業する人間ワーカー52や人型ロボット1の移動速度や作業速度を速めたい場合でも、人間ワーカー52や人型ロボット1が様々な移動速度で移動したり、様々な作業速度で作業したりする混乱したフロア50ではなく、全体の移動速度や作業速度が統一されたフロアが実現でき、安全で、且つ、そのサブスクリプション代に対して、10倍のコストダウン又は10倍のコスト削減というメリットが得られる。
以下に第1の実施の形態の作用を、図4~図6のフローチャートに従い説明する。
図4は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカーと人型ロボットとの混在時における、人型ロボット側作業遂行制御ルーチンを示すフローチャートである(第1段階のシンクロナイズド)。
ステップ100では、作業指令を受信し、次いで、ステップ102へ移行して目的地への移動を開始する。
次のステップ104では、移動中に人間ワーカー52を検出したか否かを判断し、肯定判定されると、ステップ106へ移行して、人間ワーカー52の歩行速度を演算すると共に、検出した複数の人間ワーカー52の平均歩行速度を演算し、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、平均歩行速度に同期した速度で移動するように、人型ロボット1を制御し、ステップ110へ移行する。また、ステップ104で否定判定された場合は、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、目的地に到達したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ104へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ110で肯定判定された場合は、このルーチンは終了する。
図5は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカー52と人型ロボット1との混在時における、管理制御装置側制御ルーチンを示すフローチャートである(第2段階のシンクロナイズド)。
ステップ112では、作業が開始されたか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ112を繰り返す。
ステップ112で肯定判定されると、ステップ114へ移行して、あるリズムの音楽情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ116へ移行する。ステップ116では、読み出した音楽情報の出力を開始する。すなわち、スピーカ70からあるリズムの音楽が発せられる。このときの、テンポは通常速度(1倍速)である。
次のステップ118では、作業が終了したか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ118を繰り返す。ステップ118で肯定判定されると、ステップ120へ移行して、音楽の出力を停止し、このルーチンは終了する。
人間ワーカー52はこの音楽のリズムに合わせて歩行するようになり、一定のリズムでの移動となる。一方、人型ロボット1は、この人間ワーカー52の移動に同期して移動するため、全体として、調和の取れた移動となり、ランダムに移動する場合よりも、干渉(接触、衝突)が回避される。
図6は、第1の実施の形態に係るウォーキングスピードコントロールシステムで実行される人間ワーカー52と人型ロボット1との混在時における、管理制御装置側制御ルーチンを示すフローチャートである(第3段階のシンクロナイズド)。
ステップ122では、作業が開始されたか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ122を繰り返す。
ステップ122で肯定判定されると、ステップ124へ移行して、あるリズムを有する音楽情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ126へ移行する。ステップ126では、音楽の出力時のテンポを、通常速度よりも速い速度(例えば、倍速n=1.2倍速)とし、ステップ128へ移行する。
ステップ128では、読み出した音楽の設定されたテンポでの出力を開始する。すなわち、スピーカ70から通常速度よりも速い速度(例えば、倍速n=1.2倍速)で音楽を出力する。
次のステップ130では、作業が終了したか否かを判断し、肯定判定されるまで、このステップ130を繰り返す。ステップ130で肯定判定されると、ステップ132へ移行して、音楽の出力を停止し、このルーチンは終了する。
人間ワーカー52は音楽のリズムに合わせて歩行するようになり、一定のリズムでの移動となる。このとき、テンポが通常速度よりも速い(n=1.2)ため、その分、効率が向上することになる。一方、人型ロボット1は、この人間ワーカー52の移動に同期して移動するため、全体として、調和の取れた移動となり、ランダムに移動する場合よりも、干渉(接触、衝突)が回避される。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
図7は、第2の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。
本実施形態では、棚54の上に複数のLED照明100が配置されている点が図1に示した第1の実施形態とは異なっている。また、一部の人間ワーカー52は腕にスマートウォッチ80を装着している点も図1に示した第1の実施形態とは異なっている。さらに、本実施形態における管理制御装置58はタイミング信号送信部69を備えている点も第1の実施形態とは異なっている。そして、本実施形態における管理制御装置58は、I/O60Dを介して、カメラ90に接続されている。このカメラ90は、図7では、ピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の様子を側方から撮影するような位置に配置されているように示されているが、実際にはフロア50の全体の様子を撮影可能なように設置されている。
また、タイミング信号送信部69は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信回線を介して、人間ワーカー52が装着しているスマートウォッチ80に対してタイミング信号を送信する。このタイミング信号は、スピーカ70から出力されている音楽のテンポに同期したテンポ又はタイミングを示す信号となっている。そして、スマートウォッチ80は、タイミング信号送信部69から送信されてきたタイミング信号に基づいて振動して、人間ワーカー52に振動を伝えることによりタイミングを提供する。
スマートウォッチ80を装着した人間ワーカー52の様子を図8に示す。図8を参照すると、人間ワーカー52の腕に装着されたスマートウォッチ80が振動する様子が示されている。そして、このスマートウォッチ80は、送信されてきたタイミング信号と同期して振動することにより、スピーカ70から出力されている音楽のテンポに同期したタイミングで振動を行う。そのため、スマートウォッチ80を装着した人間ワーカー52の聴力が低くスピーカ70から出力されている音楽を聴くことができない場合でも、スマートウォッチ80の振動とシンクロした動作を行うことにより、スピーカ70から出力されている音楽にシンクロした動作を行うことが可能となる。
このスマートウォッチ80の詳細な構成について図9を参照して説明する。図9に示されるように、スマートウォッチ80は、タイミング信号受信部81と、制御部82と、バイブレータ83とを備えている。
タイミング信号受信部81は、タイミング信号送信部69から送信されてきたタイミング信号を受信する。制御部82は、タイミング信号受信部81により受信されたタイミング信号が示すタイミングに基づいて、バイブレータ83を振動させる。
第1の実施形態では、管理制御装置58は、予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽をスピーカ70から出力することにより、複数の人間ワーカー52の動作を同じリズムでシンクロさせるようにしていた。しかし、複数の人間ワーカー52の内の一部の人間ワーカー52の聴力が他の人間ワーカー52よりも低い場合、スピーカ70から出力される音楽を聞き取ることができず、音楽のテンポと同期した動作が行うことができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、人間ワーカー52に対して音楽によるテンポ(タイミング)の提供を行うことに加えて、LED照明100による視覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。さらに、本実施形態では、さらに、人間ワーカー52が腕に装着しているスマートウォッチ80による触覚的なテンポ又はタイミングの提供を行う。
本実施形態では、LED照明100及びスマートウォッチ80は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより人間ワーカー52にテンポ又はタイミングを提供するタイミング提供部として機能する。
具体的には、LED照明100は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで点滅することにより人間ワーカー52に視覚的なタイミングを提供する発光装置として機能する。
また、スマートウォッチ80は、スピーカ70から出される音楽のテンポと同じテンポで振動することにより人間ワーカー52に触覚的なタイミングを提供する振動装置として機能する。
なお、スマートグラスのように人間ワーカー52に何等かの表示を行うことが可能な装置を利用すれば、スマートグラスを装着している人間ワーカー52に対して視覚的なタイミングを提供するようにすることも可能である。さらに、スマートウォッチ80以外の装置であっても何らかの振動機能を備えた例えばスマートフォン等の装置を利用することにより、人間ワーカー52に触覚的なテンポの提供を行うようにすることも可能である。
さらに、複数の人間ワーカー52の中には聴力に問題が無い者もいれば、聴力が他の人間ワーカー52よりも低い者もいることが考えられる。そのため、全ての人間ワーカー52に音楽以外の手段によるテンポ又はタイミングの提供が必要なわけではない。そこで、管理制御装置58は、複数の人間ワーカー52の聴力をそれぞれ検出して、検出された聴力が予め設定された値以下の人間ワーカー52に対してのみスマートウォッチ80によるタイミングの提供を行うようにしてもよい。管理制御装置58は、このような制御を行うための動作制御部として機能する。
具体的には、カメラ90により、フロア50で作業している複数の人間ワーカー52が含まれる動画像を撮影する。そして、動作制御部として機能する管理制御装置58は、人間ワーカー52の名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにしてスピーカ70から順次出力する。そして、管理制御装置58は、カメラ90により撮影された動画像を参照して、名前を呼んだ人間ワーカー52がいずれの音声出力の際に反応するかによりその人間ワーカー52の聴力を検出する。つまり、ある人間ワーカー52の名前を呼んでその人間ワーカー52が、振り向く等の反応をした場合、その人間ワーカー52はその段階での音声出力による音声が聞こえていると判定する。
そして、聴力が低いと判定された人間ワーカー52が装着しているスマートウォッチ80に対してのみ、タイミング信号送信部69からタイミング信号を送信するようにすることにより、聴力が低い人間ワーカー52のスマートウォッチ80のみを振動させるようにすることが可能となる。
このように本実施形態によれば、スピーカ70から音楽を出力して、人間ワーカー52の動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカー52の中に聴力が他の人間ワーカー52よりも低い者がいる場合であっても、フロア50において作業している複数の人間ワーカー52の動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。なお、第1の実施の形態と同一構成部分は、同一の符号を付して、構成の説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態に係るピッキング作業が行われる倉庫のフロア50の平面図である。なお、第1の実施の形態と同一構成部分は、同一の符号を付して、構成の説明を省略する。
図10に示される如く、第3の実施の形態において、フロア50で作業するピッキングスタッフは、人型ロボット1であり、第1の実施の形態で説明した人間ワーカー52(図1参照)は存在しない。
言い換えれば、当該フロア50の作業環境の移動通路56は、ロボット専用レーンということができる。ロボット専用レーンである移動通路56では、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、管理制御装置58によって、全てのピッキングスタッフを一括制御できるため、より速くすることができる。
すなわち、管理制御装置58では、全ての人型ロボット1の時間軸上の移動軌跡を把握する。そして、人型ロボット1の全体移動スピードを、人間ワーカーの移動速度のn倍速(n>1)で、人型ロボット1をパーフェクトにシンクロさせる。
n値は、例えば、人間ワーカーの移動速度の10倍以上~20倍、或いはそれ以上で走らせることも可能であり、相互の接触や衝突以外の不具合(例えば、ピッキングした物品の搬送時のバランス等)を考慮すればよい。
なお、人型ロボット1をシンクロさせるためには、あえて、フロア50にスピーカ70から、所定のリズム(音楽)を流さなくても、制御プログラムによって実現可能である。しかし、フロア50に、スピーカ70から、所定のリズム(音楽)を流すことで、異なる制御プログラムで動作するロボットや、新たに参入したロボットに対して、管理制御装置58との間でシンクロさせるプログラミングをせず、参入したロボットが独自で、リズムを聞き取り(受信し)、シンクロすることができる。
図11のフローチャートに従い、第3の実施の形態の作用を説明する。
図11(A)は、第3の実施の形態に係る管理制御装置58で実行される作業指令制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ134では、フロア50内の人型ロボット1の種類の確認し、次いでステップ136へ移行して、各人型ロボット1の移動パターンを演算し、ステップ138へ移行する。
ステップ138では、予め記憶されたリズム(音楽)情報を読み出し(例えば、「くるみ割り人形」等の楽曲)、ステップ140へ移行する。
ステップ140では、出力するリズム(音楽)を演奏するテンポとして、演算した移動パターンに最適な倍速値nを設定する。例えば、ロボットのみであれば、n=10~20倍速であっても問題ない。
次のステップ142では、各ロボットへ作業指令を出力し、次いで、ステップ144へ移行して、倍速値nに基づくテンポで、リズム(音楽)をスピーカ70から出力し、このルーチンは終了する。
図11(B)は、第3の実施の形態に係る人型ロボット1で実行される作業遂行制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ146で作業指令を受信すると、ステップ148へ移行して、リズム(音楽)を受信(例えば、マイク等で集音)し、次いで、ステップ150へ移行して、受信したリズムに基づくテンポ(倍速値n)で移動して、ピッキング作業を実行する。
次のステップ152では、作業が終了したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ150へ戻り、肯定判定された場合は、ステップ154へ移行する。
ステップ154では、作業を継続するか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ146へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ154で肯定判定された場合は、このルーチンは終了する。
(人型ロボット1の情報処理装置14の実施態様)
図12は、情報処理装置14として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、第1の実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
なお、本実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施形態及び第3の実施の形態)では、人型ロボット1の情報処理装置14が、本発明の演算部及び設定部として機能するようにしたが、管理制御装置58が当該機能を担ってもよい。
なお、本実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施形態及び第3の実施の形態)では、人型ロボット1の情報処理装置14が、本発明の演算部及び設定部として機能するようにしたが、管理制御装置58が当該機能を担ってもよい。
(本開示の概要)
・第1の実施の形態「人間ワーカーと人型ロボットとが混在した作業環境」
スマートロボットの一例である人型ロボットが、同一の作業環境にいる人間ワーカーの歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測し、この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボットを移動させる。
・第1の実施の形態「人間ワーカーと人型ロボットとが混在した作業環境」
スマートロボットの一例である人型ロボットが、同一の作業環境にいる人間ワーカーの歩行速度の平均を、LiDARやカメラ等のセンサ群で自動計測し、この計測した歩行速度と同等の速度で、人型ロボットを移動させる。
これにより、作業環境に存在する人間ワーカー及び人型ロボットを含む全体の移動速度がシンクロナイズドでできる。
よりパーフェクトな移動速度は、作業者(人間ワーカー)も参加した人型ロボットも全く同じか、それに近いスピードで移動すれば、より安全で効率のよい、シンクロナイズドされた全体フロアの移動オペレーションができる。
パーフェクトな移動速度を実現するために、作業者(人間ワーカー)も、人型ロボットも、同時に聞くことの可能なリズム(例えば、「くるみ割り人形」のようなマーチングオーダーソング)を作業環境下で流すことで、全体が同じリズムでシンクロ可能となる。
リズムのシンクロが実現すれば、さらに、例えば、歩行速度Aに対して1.2倍(A×1.2)で音楽を流せば、全体が、1.2倍でリズム良く、かつ事故(例えば、接触や衝突等)が少なく、移動の流れがシンクロできる。
・第2の実施の形態「音楽に加えて光や振動によるテンポの提供」
第2の実施形態では、音楽だけでなく、光や振動により人間ワーカーに対してテンポを提供する。そのため、第2の実施形態によれば、スピーカから音楽を出力して、人間ワーカーの動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカーの中に聴力が他の人間ワーカーよりも低い者がいる場合であっても、フロアにおいて作業している複数の人間ワーカーの動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
第2の実施形態では、音楽だけでなく、光や振動により人間ワーカーに対してテンポを提供する。そのため、第2の実施形態によれば、スピーカから音楽を出力して、人間ワーカーの動作が音楽のテンポと同期したものとする場合に、複数の人間ワーカーの中に聴力が他の人間ワーカーよりも低い者がいる場合であっても、フロアにおいて作業している複数の人間ワーカーの動作がシンクロした作業環境が実現されることになる。
・第3の実施の形態「人型ロボットのみの作業環境」
一方、作業環境の中に、ロボット専用レーンができれば、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、より速くすることができる。
一方、作業環境の中に、ロボット専用レーンができれば、流れのスピードは、そのロボット専用レーンの範疇であれば、より速くすることができる。
最も作業環境(例えば、フロア全体)を安全、かつスピード効率をよくするのは、当該フロアで働くことができるようにするには、そのフロアで働く作業者(人間ワーカー)をゼロにして、全体移動スピードをn倍速で、全ロボットをパーフェクトにシンクロしてしまえば、最も効率よく移動の流れが可能になる。例えば、作業者(人間ワーカー)の移動速度の10倍以上~20倍、或いはそれ以上で走らせることも可能である。
つまり、そのフロアに異なった移動速度で移動する人型ロボット1が存在する混乱したフロア50ではなく、全体の移動速度が統一され、パーフェクトにシンクロした、例えば、10倍速、20倍速で作業するフロアが実現でき、安全で、且つ、その通常の移動速度で作業する場合と比較して、10分の1、又は20分の1のコストダウンを図ることができるというメリットが得られる。
なお、図13は、第3の実施の形態に係る実施例であり、複数のアプリケーション行動をシンクロナイズドさせるときのフロー図である。
例えば、20倍速を全フロアのシンクロリズムとした場合を考える。
この場合、走る動作及び腕の動作は20倍速にでき、指の動作は100倍速にできる。また、目及び頭に関しては、100万倍とすることができる。
前記フロアをパーフェクトシンクロの音楽(「くるみ割り人形」を20倍速のリズム)で出力すると、衝突、事故が全くない全体無人倉庫オペレーションが行える、Total Logistics OSと、そのアプリケーションが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 人型ロボット
2 上半身部
3 脚部
4 連結部
5、6 腕部
7、8 車輪
10 制御システム
12 センサ
14 情報処理装置
50 フロア
52 人間ワーカー
54 棚
56 移動通路
58 管理制御装置
60 マイクロコンピュータ
60A CPU
60B RAM
60C ROM
60D 入出力部(I/O)
60E バス
62 記録媒体
64 携帯端末
66 対人間ワーカー用送受信部
68 対ロボット用送受信部
69 タイミング信号送信部
70 スピーカ
80 スマートウォッチ
81 タイミング信号受信部
82 制御部
83 バイブレータ
90 カメラ
100 LED照明
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1216 グラフィックコントローラ
1218 ディスプレイデバイス
1220 入出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1224 記憶装置
1230 ROM
1240 入出力チップ
2 上半身部
3 脚部
4 連結部
5、6 腕部
7、8 車輪
10 制御システム
12 センサ
14 情報処理装置
50 フロア
52 人間ワーカー
54 棚
56 移動通路
58 管理制御装置
60 マイクロコンピュータ
60A CPU
60B RAM
60C ROM
60D 入出力部(I/O)
60E バス
62 記録媒体
64 携帯端末
66 対人間ワーカー用送受信部
68 対ロボット用送受信部
69 タイミング信号送信部
70 スピーカ
80 スマートウォッチ
81 タイミング信号受信部
82 制御部
83 バイブレータ
90 カメラ
100 LED照明
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1216 グラフィックコントローラ
1218 ディスプレイデバイス
1220 入出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1224 記憶装置
1230 ROM
1240 入出力チップ
Claims (6)
- 人間ワーカーとロボットとが混在する作業スタッフが、所定の領域内で移動して作業を遂行する場合のウォーキングスピードコントロールシステムであって、
前記人間ワーカーを検知する検知部と、前記検知部で検知した複数の前記人間ワーカーの移動速度の平均値を演算する演算部と、前記演算部で演算した移動速度の平均値に同期させて、自装置を移動させる際の移動速度を設定する設定部とをそれぞれ備えた少なくとも1体のロボットと、
前記所定の領域に設置されたスピーカと、
予め設定されたテンポで一定のリズムを有する音楽を前記スピーカから出力する音楽制御部と、
前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅又は振動することにより前記人間ワーカーにタイミングを提供するタイミング提供部と、
を有するウォーキングスピードコントロールシステム。 - 前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで点滅することにより前記人間ワーカーに視覚的なタイミングを提供する発光装置である請求項1記載のウォーキングスピードコントロールシステム。
- 前記タイミング提供部は、前記スピーカから出される音楽のテンポと同じテンポで振動することにより前記人間ワーカーに触覚的なタイミングを提供する振動装置である請求項1記載のウォーキングスピードコントロールシステム。
- 前記人間ワーカーの聴力をそれぞれ検出して、検出された聴力が予め設定された値以下の人間ワーカーに対してのみ前記タイミング提供部によるタイミングの提供を行う動作制御部をさらに備えた請求項1記載のウォーキングスピードコントロールシステム。
- 前記複数の人間ワーカーが含まれる画像を撮影する撮影部をさらに有し、
前記動作制御部は、前記人間ワーカーの名前を呼ぶ音声を、音声出力を段階的に大きくするようにして前記スピーカから順次出力し、名前を呼んだ人間ワーカーがいずれの音声出力の際に反応するかにより当該人間ワーカーの聴力を検出する、請求項4記載のウォーキングスピードコントロールシステム。 - コンピュータを、
請求項1から請求項5のいずれか1項記載のウォーキングスピードコントロールシステムの検知部、演算部、設定部、音楽制御部、及びタイミング提供部として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2023/036634 WO2024085011A1 (ja) | 2022-10-17 | 2023-10-06 | ウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022166242 | 2022-10-17 | ||
JP2022166242 | 2022-10-17 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024059057A true JP2024059057A (ja) | 2024-04-30 |
Family
ID=90826826
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022176626A Pending JP2024059050A (ja) | 2022-10-17 | 2022-11-02 | ウォーキングスピードコントロールシステム、プログラム |
JP2022184307A Pending JP2024059057A (ja) | 2022-10-17 | 2022-11-17 | ウォーキングスピードコントロールシステム及びプログラム |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022176626A Pending JP2024059050A (ja) | 2022-10-17 | 2022-11-02 | ウォーキングスピードコントロールシステム、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP2024059050A (ja) |
-
2022
- 2022-11-02 JP JP2022176626A patent/JP2024059050A/ja active Pending
- 2022-11-17 JP JP2022184307A patent/JP2024059057A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2024059050A (ja) | 2024-04-30 |
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