JP2024056722A - 制御された卵巣刺激のための組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】不妊症の処置における使用のための医薬組成物を提供する。【解決手段】組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、単一の)医薬組成物であって、組換えhCGが、α2,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含み、hCGが、モノ(1S)、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造を含み、ならびに組換えFSHの組換えhCGに対する重量比(μg単位のrFSHの量:μg単位のrhCGの量)が、12:1~6:1である、医薬組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、不妊症の処置のための組成物および医薬製品に関する。
体外受精(IVF)等の生殖補助医療(ART)は、よく知られている。ARTは一般
に、卵胞のコホートが完全成熟するように刺激される、制御された卵巣刺激(COS)の
ステップを要求する。標準COSレジメンは、複数の卵胞発生を刺激するための、単独で
の、または黄体形成ホルモン(LH)活性と組み合わせた、卵胞刺激ホルモン(FSH)
等のゴナドトロピンの投与を含む。通常、COSは、計画された卵母細胞回収前に排卵を
誘導し得る早発性LHサージを防止するために、刺激に先立ちおよび/またはその最中に
、GnRHアナログまたはGnRHアゴニストの投与を要求する。COSに一般に使用さ
れる医薬組成物は、REKOVELLE(商標)およびGONAL-F(商標)を含む組
換え卵胞刺激ホルモン(rFSH)、尿由来FSH、組換えFSH+LH調製物、尿由来
メノトロピン[ヒト閉経期ゴナドトロピン(hMG)]ならびに高度に精製されたヒト閉
経期ゴナドトロピン(HP-hMG)を含む。
卵巣応答が高すぎる場合、COSは、重症例では生命を脅かすことになる場合がある、
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクを伴い得る。COSに対する女性の卵巣応答潜
在力を予測する能力は、個人化または個別化されたCOSプロトコールの開発を可能にし
得る。斯かる個別化プロトコールは、例えば、COSに対し過剰な卵巣応答を有すると予
測される女性におけるOHSSのリスクを低下させることができる、および/または応答
不良者とクラス分けされた女性における妊娠の機会を改善することができる。現在、抗ミ
ュラー管ホルモン(AMH)の血清中濃度が、卵巣予備能の信頼できるバイオマーカーと
して確立されている(Dewaillyら、2014年)。AMHのレベルは、COSに
おけるゴナドトロピンに対する卵巣応答と正に相関する。よって、高レベルのAMHは、
過剰な卵巣応答の優れた予測因子、およびOHSSのリスクの指標である一方、低レベル
のAMHは、COSに対する卵巣応答不良を予測する。
臨床研究は、昨年、AMHを初期に使用しないが、卵巣応答の他の予測因子に基づく、
COSのための個別化投薬レジメンの開発に着目した。そのような予測因子は、年齢、ボ
ディ・マス・インデックス(BMI)、FSHおよび胞状卵胞計数(AFC)を含む。典
型例として、CONSORT試験は、COSのための最適なrFSH出発用量を予測する
ために基礎FSH、BMI、年齢およびAFCを取り込む投薬アルゴリズムを適用した(
Olivennesら、2009年)。CONSORT投薬アルゴリズムは、ARTのた
めのrFSH(GONAL-F(商標))用量を個別化し、基礎FSH、BMIおよびA
FCの患者特徴に従って37.5IU増分を割り当てる。CONSORTは、長いアゴニ
スト処置プロトコールの下で刺激を受けている正常排卵の18~34歳女性を包括した、
前向き無対照国際的18施設パイロット試験であった。組換えFSH用量が、アルゴリズ
ムによって割り当てられ、OHSSのリスクのみのために変更されることが意図された。
主要エンドポイントは、回収された卵母細胞の数であった。総計161名の患者を含む5
種の用量群を解析した:75IU(n=48)、112.5IU(n=45)、150I
U(n=34)、187.5IU(n=24)、225IU(n=10)。不適切な応答
によるキャンセルは、75IU群(12/48)において予想よりも高かった。全体的に
見て、中央値9.0個の卵母細胞が回収された(それぞれ75、112.5、150、1
87.5および225IU群において8.5、8.0、10.0、12.0および8.0
個)。開始された臨床妊娠率/サイクルは、それぞれ31.3、31.1、35.3、5
0.0および20.0%であった(全体的に、34.2%)。2名の患者が、重症OHS
Sを有した。CONSORTアルゴリズムが、この予備試験において適切な卵母細胞収量
および優れた妊娠率を達成したことが結論された。しかし、キャンセル率の低下には、ア
ルゴリズムの調整が必要とされるであろう。よって、刺激に対する適切な応答および/ま
たはOHSSのリスク減少をもたらす、より信頼できる個別化COSプロトコールの必要
がある。
上に示す通り、標準COSプロトコールは、複数卵胞成長を誘導して、IVFに十分な
卵母細胞を得るために毎日のFSH投与を要求する。FSHは、下垂体前葉によって分泌
される天然のホルモンである。女性において、FSHは、各天然サイクルにおいて排卵す
る単一主席卵胞の成長を毎月誘導する。FSHは、他の糖タンパク質ホルモンLHおよび
CGにも共通している92アミノ酸アルファサブユニット、ならびにホルモンの生物学的
特異性を付与するFSHに特有の111アミノ酸ベータサブユニットを含む(Pierc
eおよびParsons、1981年)。各サブユニットは、複合炭水化物残基の付加に
よって翻訳後修飾される。両方のサブユニットが、N結合型グリカン取付けのための2個
の部位を保有し、アルファサブユニットはアミノ酸52および78に、ベータサブユニッ
トはアミノ酸残基7および24に保有する(RathnamおよびSaxena、197
5年、SaxenaおよびRathnam、1976年)。このようにして、FSHは、
質量で約30%までグリコシル化される(DiasおよびVan Roey、2001年
、Foxら、2001年)。
閉経後女性の尿から精製されたFSHが、自然生殖における排卵を促進すると共に、複
数卵胞成長を誘導してARTに十分な卵母細胞を得るために、不妊症処置において長年使
用されてきた。最近まで、フォリトロピンアルファ(GONAL-F(商標)、Merc
k Serono/EMD Serono)およびフォリトロピンベータ(PUREGO
N(商標)/FOLLISTIM(商標)、MSD/Schering-Plough)
等、卵巣刺激のために唯一承認されたrFSH製品は、チャイニーズハムスター卵巣(C
HO)細胞株に由来した。
存在する様々なアイソフォームの量の差に関する、FSH調製物に関連した相当な不均
一性がある。個々のFSHアイソフォームは、同一アミノ酸配列を示すが、そのグリコシ
ル化の程度が異なる。このような特定のアイソフォームは、それらの炭水化物分枝構造不
均一性および異なる量のシアル酸(末端糖)取込みによって特徴付けることができ、これ
らは両者共に、特異的なアイソフォーム生理活性に影響を与えると思われる。
天然FSHのグリコシル化は、高度に複雑である。天然由来の下垂体FSHにおけるグ
リカンは、1、2、3および4本のアンテナを有する(antennary)グリカンの組合せを
含み得る広範囲の構造を含有することができる(PierceおよびParsons、1
981年、Ryanら、1987年、BaenzigerおよびGreen、1988年
)。グリカンは、さらなる修飾を保有することができる:コアフコシル化、バイセクト型
(bisecting)グルコサミン、アセチルラクトサミンにより伸長された鎖、部分的または
完全シアリル化、α2,3およびα2,6結合によるシアリル化、ならびにガラクトース
に代えて置換された硫酸化ガラクトサミン(Dalpathadoら、2006年)。さ
らに、個々のグリコシル化部位におけるグリカン構造の分布の間には差がある。匹敵する
レベルのグリカンの複雑さが、個体の血清および閉経後女性の尿に由来するFSHに見出
された(Wideら、2007年)。
rFSH製品のグリコシル化は、宿主細胞株に存在するグリコシルトランスフェラーゼ
の範囲を反映する。操作されたCHO細胞に由来する市販のrFSH製品は、天然の産物
に見出されるものよりも限定された範囲のグリカン修飾を有する。CHO細胞由来rFS
Hに見出される低下したグリカン不均一性の例として、バイセクト型グルコサミンの欠如
および低下した含量のコアフコシル化およびアセチルラクトサミン伸長が挙げられる(H
ardら、1990年)。加えて、CHO細胞は、α2,3結合を使用してシアル酸を付
加することしかできない(Kagawaら、1988年、Takeuchiら、1988
年、Svenssonら、1990年);CHO細胞由来rFSHは、α2,3結合型シ
アル酸のみを含み、α2,6結合型シアル酸を含まない。
よって、CHO細胞由来FSHは、α2,3およびα2,6結合型シアル酸の混合物を
前者優勢で有するグリカンを含有する天然に産生されたFSH(例えば、ヒト下垂体/血
清/尿FSH)とは異なる。
本出願人らは、WO2009/127826Aとして公開された国際特許出願番号PC
T/GB2009/000978の主題である、ヒト細胞株由来rFSHを開発した。α
2,3およびα2,6結合型シアル酸の両方の混合物を有する組換えFSHは、rFSH
およびα2,3シアリルトランスフェラーゼの両方を発現するようにヒト細胞株を操作す
ることにより作製された。発現された産物は、高度に酸性であり、α2,3およびα2,
6結合型シアル酸の両方の混合を保有する;後者は、内在性シアリルトランスフェラーゼ
活性によってもたらされる。シアル酸結合の型、α2,3またはα2,6型が、FSHの
生物学的クリアランスに劇的な影響を有し得ることが判明した。α2,3およびα2,6
結合型シアル酸の両方の混合物を有する組換えFSHは、従来のCHO細胞において発現
されたrFSHを上回る2種の利点を有する:第一に、材料が、2種のシアリルトランス
フェラーゼの組み合わせた活性により、より高度にシアリル化されていること;第二に、
材料が、天然FSHにより密接に似ていること。これは、α2,3結合型シアル酸のみを
有し(Kagawaら、1988年、Takeuchiら、1988年、Svensso
nら、1990年)、減少したシアル酸含量を有する(Ulloa-Aguirreら、
1995年、Andersenら、2004年)CHO細胞由来組換え製品と比較して、
より生物学的に適切である可能性がある。
WO2009/127826Aとして公開された国際特許出願番号PCT/GB200
9/000978の主題であるヒト細胞株由来組換えFSHのアミノ酸配列は、ネイティ
ブの配列であり、天然ヒトFSHおよび現存するCHO由来rFSH製品と同一である。
しかし、本出願人らは、α2,3およびα2,6結合型シアル酸の両方の混合物を有する
ヒト由来組換えFSH製品(すなわち、例えば、ヒト細胞株を操作することにより作製さ
れたヒト細胞株において産生または発現された組換えFSH)が、(例えば、個別化)C
OSプロトコールにおいて利用された場合に特に有効であり得ることを見出した。
2016年12月13日に、欧州委員会(EC)は、体外受精(IVF)サイクル等の
生殖補助医療(ART)を受けている女性における複数卵胞の発生のための制御された卵
巣刺激における使用のための、ヒト細胞株由来組換え卵胞刺激ホルモン(ヒトrFSH)
である、REKOVELLE(商標)(フォリトロピンデルタ、別名FE 999049
としても知られる)の販売承認を許可した。REKOVELLE(商標)は、ヒト細胞株
に由来する最初のrFSHである。REKOVELLE(商標)(フォリトロピンデルタ
)製品は、国際特許出願番号PCT/GB2009/000978に開示されている方法
によって産生される。
FE 999049および回収された卵母細胞の数の用量応答関係性を決定することを
目的として、IVF/ICSI患者において、2種のランダム化、対照、査定者盲検、並
行群間、多施設第2相抗ミュラー管ホルモン(AMH)層別化臨床試験を、そのうち1種
は欧州で1種は日本で行った。両方の臨床試験において、ランダム化は、スクリーニング
時のAMHレベルに従って層別化された;低AMH(5.0~14.9pmol/L)ま
たは高AMH(15.0~44.9pmol/L)。欧州の用量応答第2相臨床試験にお
いて、5.2μg/日~12.1μg/日に及ぶFE 999049の5種の用量が調査
され、承認されたrFSH製品(GONAL-F(商標)、150IU/日)の参照群も
含まれた。日本の用量応答第2相臨床試験において、FE 999049の3種の用量(
6μg/日、9μg/日および12μg/日)が調査され、承認されたrFSH製品(F
OLLISTIM(商標)、150IU/日)の標準治療法も含まれた。現在、フォリト
ロピンベータ(FOLLISTIM(商標))は、IVF/ICSIサイクルにおける制
御された卵巣刺激のために日本で承認された唯一の薬用製品である。
欧州および日本の第2相臨床試験において、一日用量は、刺激期間を通じて固定された
。両方の臨床試験において、回収された卵母細胞の数に関してFE 999049の統計
的に有意な用量応答関係性が、集団全体およびAMHランダム化層毎に観察された。許容
される妊娠率が全FE 999049用量により達成された。さらに、観察されるFE
999049用量応答プロファイルは、欧州の臨床試験および日本の臨床試験で同様であ
った。
この研究は、REKOVELLE(商標)(フォリトロピンデルタ、FE 99904
9)製品の投薬のための個別化COSプロトコールの開発を可能にした。
本出願人らは、移植のための2個の高品質胚の選択を可能にするためには、9個前後の
卵母細胞を回収することが一般に必要であることを以前に見出した。
本出願人らは、低AMH(1リットル当たりAMH<15pmol/L)を有する対象
に対し、これを達成するために相当に高用量のフォリトロピンデルタが要求される(例え
ば12μg)ことを見出した。この用量において、低AMHを有する対象の60%から8
~14個の卵母細胞が回収されるであろう。これは、対象の33%のみから8~14個の
卵母細胞が回収される、150IU GONAL-F(商標)で処置された低AMHを有
する対象の処置を上回る、予想外かつ有意な改善である。本出願人らは、患者の体重に従
ってこの用量を調整する必要がないことを見出した。
しかし、集団の60%(および不妊症に関して処置される30歳未満の女性の80%)
は、高AMH(すなわち、≧15pmol/LのAMH)を有する。これらの対象に関し
て、平均して9~11個の卵母細胞を回収することは一般に相当に簡単である;刺激プロ
トコールに伴う問題は、OHSSのリスクである。本出願人らは、低用量のフォリトロピ
ンデルタを投薬された患者において、回収された卵母細胞および対象の体重の間に関係性
があることを見出した。これは、固定用量のFSH(当技術分野で普通のことである)に
よる処置に伴うリスクが存在し得ることを意味する。本出願人らは、FSHの用量ならび
に対象のAMHレベルおよび体重の間の関係性を確立し、これは、従来の処置プロトコー
ルと比較して、回収された卵母細胞の許容されるまたは改善された数による、改善された
安全性プロファイル(低下したOHSSリスク)をもたらす。
REKOVELLE(商標)の薬量学は、患者毎に個別化され、有益な安全性/有効性
プロファイルに関連付けられた卵巣応答を得ることを目標とする、すなわち、適切な数の
回収された卵母細胞を達成し、OHSSを防止するための介入を低下させることを目標と
する。REKOVELLE(商標)は、マイクログラム単位で投薬される。
第1の処置サイクルのため、個々の一日用量は、女性の血清AMH濃度およびその体重
に基づいて決定されるであろう。用量は、次のRoche製診断検査:ELECSYS(
商標)AMH Plusイムノアッセイによって測定されたAMHの最近の決定(すなわ
ち、過去12カ月間以内)に基づくべきである。個々の一日用量は、刺激期間を通じて維
持されるべきである。
AMH<15pmol/Lを有する女性のため、REKOVELLE(商標)の一日用
量は、体重に無関係に12マイクログラムである。
AMH≧15pmol/Lを有する女性のため、REKOVELLE(商標)の一日用
量は、AMH濃度の増加により0.19から0.10マイクログラム/kgへと減少する
(下の表A)。
用量は、注射ペンの投薬目盛にマッチするように、最も近い0.33マイクログラムの
倍数に丸めるべきである。第1の処置サイクルのための最大一日用量は、12マイクログ
ラムである。REKOVELLE(商標)用量の計算のため、体重は、刺激開始の直前に
、靴およびオーバーコートを脱いで測定されるべきである。
AMH濃度は、pmol/L単位で表現されるべきであり、整数になるように四捨五入
されるべきである。AMH濃度が、ng/mL単位で表される場合、濃度は、使用前に7
.14を掛けることによりpmol/Lに変換されるべきである(ng/mL×7.14
=pmol/L)。
REKOVELLE(商標)による処置は、月経性出血の開始後2または3日目に開始
されるべきである。適切な卵胞発生(≧3個の卵胞≧17mm)が達成されるまで処置は
続けられ、これは平均して、処置9日目までである(範囲5~20日間)。250マイク
ログラムの組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)または5,000IUのhCGの
単一注射が、最終卵胞成熟を誘導するために投与される。過剰卵胞発生(≧25個の卵胞
≧12mmの)の患者において、REKOVELLE(商標)による処置は、停止される
べきであり、hCGによる最終卵胞成熟の誘発は行われるべきではない。
その後の処置サイクルのため、REKOVELLE(商標)の一日用量は、以前のサイ
クルにおける患者の卵巣応答に応じて維持または改変されるべきである。患者が、OHS
Sを発症することなく以前のサイクルにおいて適切な卵巣応答を有した場合、同じ一日用
量が使用されるべきである。以前のサイクルにおいて卵巣過少応答の場合、その後のサイ
クルにおける一日用量は、観察される応答の程度に応じて、25%または50%増加させ
るべきである。以前のサイクルにおいて卵巣過剰応答の場合、その後のサイクルにおける
一日用量は、観察される応答の程度に応じて、20%または33%減少させるべきである
。以前のサイクルにおいてOHSSを発症したまたはOHSSのリスクがある患者におい
て、その後のサイクルのための一日用量は、OHSSまたはOHSSリスクが起こったサ
イクルの用量よりも33%低い。最大一日用量は、24マイクログラムである。
女性の血清AMHおよび体重に基づくREKOVELLE(商標)個別化投薬レジメン
の有効性および安全性は、欧州、北アメリカおよびラテンアメリカを含む11カ国で行わ
れた、大規模第3相臨床試験、ESTHER-1(欧州および世界の他の地域におけるヒ
トrFSHによる根拠に基づく刺激臨床試験(Evidence based Stimulation Trial with
Human rFSH in Europe and Rest of World))において確認された。ESTHER-1臨
床試験は、次の処置のうち一方による制御された卵巣刺激へと1:1にランダム化された
1,326名のIVF/ICSI患者において行われた:1)刺激を通じて固定された一
日用量によるその個別化投薬レジメンにおけるFE 999049、または2)150I
U/日の標準出発用量での承認されたCHO由来rFSH製品(フォリトロピンアルファ
、GONAL-F(商標))と、それに続く刺激中の対象の卵胞応答に基づく用量調整。
その個別化投薬レジメンにおけるFE 999049は、進行中の妊娠率(30.7%対
31.6%)および進行中の着床率(35.2%対35.8%)に関してフォリトロピン
アルファに対して非劣性であることが実証された。集団全体に関して、回収された卵母細
胞の数の観点から、処置群の間に統計的に有意な差はなく、平均して、FE 99904
9は10.0個、フォリトロピンアルファは10.4個であった。そうであるにもかかわ
らず、個別化FE 999049投薬レジメンは、フォリトロピンアルファと比較して、
平均して8.0対7.0で、AMH<15pmol/Lを有する患者(過少応答のリスク
がある集団)の間に統計的に有意により多い回収された卵母細胞、および平均して11.
6対13.3で、AMH≧15pmol/Lを有する患者(過剰応答のリスクがある集団
)の間に統計的に有意により少ない卵母細胞をもたらした。FE 999049治療法に
よる卵巣応答におけるこのシフトの直接の臨床関連性は、フォリトロピンアルファと比較
して、極端な卵巣応答を有する患者が統計的に有意により少ないこととして実現された、
すなわち、AMH<15pmol/Lを有する患者の間の<4個の卵母細胞(12%対1
8%)およびAMH≧15pmol/Lを有する患者の間の≧15または≧20個の卵母
細胞(28%対35%および10%対16%)。FE 999049の固定用量個別化投
薬レジメンとは対照的な、フォリトロピンアルファ群における患者の37%の刺激中の用
量調整の実施にもかかわらず、8~14個の卵母細胞としてFE 999049に関して
定義された適切な卵巣応答を有する患者のパーセンテージは、FE 999049で処置
された場合、フォリトロピンアルファと比較して、より多くの患者によって到達され、す
なわち、43%対38%であった。それぞれ平均して90μgおよび104μgで、FE
999049群における、CHO由来rFSH製品群と比較して統計的に有意により低
い総ゴナドトロピン用量が観察された。
ゴナドトロピン処置に伴う最も重篤なリスクは、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)であ
る。全体的に見て、ESTHER-1第3相臨床試験において、OHSSおよび/または
初期OHSSの予防的介入は、FE 999049サイクルの4.4%およびフォリトロ
ピンアルファサイクルの6.5%において起こった。中等度/重症OHSSおよび/また
は初期OHSSのための予防的介入は、それぞれFE 999049およびフォリトロピ
ンアルファによる処置サイクルの3.3%および5.6%の発生率で観察された。
上に説明されている通り、COSプロトコールは、FSHおよびLH活性を使用するこ
ともでき、後者は、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の形態であり得る。ヒト絨毛性
ゴナドトロピン(hCG)は、ヒトの胎盤によって産生される天然の糖タンパク質である
。正常妊娠中に;胎盤によって分泌されたhCGは、LH分泌減少後に黄体を維持し、エ
ストロゲンおよびプロゲステロンの継続した分泌を支持して、初期妊娠の胚着床および発
生を確実にする。正常月経周期中に、LHは、主席卵胞の発生および成熟においてFSH
を支持し、hCGは、LH受容体のアゴニストでもあるため、この役割においてLHに代
わることができる。
hCGは、他の糖タンパク質ホルモンLHおよびFSHにも共通している92アミノ酸
アルファサブユニット、ならびにホルモン特異性を規定するhCGに特有の145アミノ
酸ベータサブユニットを含む。各サブユニットは、複合炭水化物残基の付加によって翻訳
後修飾される。アルファサブユニットは、アミノ酸52および78に2個のN結合型グリ
コシル化部位を含有し、ベータサブユニットは、アミノ酸13および30に2個のN結合
型グリコシル化部位ならびにアミノ酸121、127、132および138に4個のO結
合型グリコシル化部位を含有する。
妊娠中の女性の尿から抽出されたhCG[CHORAGON(商標)(Ferring
)]が、不妊症処置において長年使用されてきた。尿から抽出されたhCGの産生は、大
量の尿の収集および処理が関与する。組換えバージョンのhCGであるOVITRELL
E(商標)(Merck Serono)も利用でき、これはCHO細胞において発現さ
れる。
本出願人らは、WO2011/042688Aとして公開された国際特許出願番号PC
T/GB2010/001854の主題である、ヒト細胞株由来組換えhCGを開発した
。α2,3およびα2,6結合型シアル酸の両方の混合物を有する組換えhCGは、rh
CGおよびα2,3シアリルトランスフェラーゼの両方を発現するようにヒト細胞株を操
作することにより作製された。発現された産物は、高度に酸性であり、α2,3およびα
2,6結合型シアル酸の両方の混合を保有する;後者は、内在性シアリルトランスフェラ
ーゼ活性によってもたらされる。α2,3およびα2,6結合型シアル酸の両方の混合物
を有する組換えhCGは、従来のCHO細胞において発現されたrhCGを上回る2種の
利点を有する:第一に、材料が、2種のシアリルトランスフェラーゼの組み合わせた活性
により、より高度にシアリル化されていること;第二に、材料が、天然hCGにより密接
に似ていること。
FE 999302は、国際特許出願番号PCT/GB2010/001854に記載
されている方法によって産生されたヒト細胞株由来組換えhCGである。FE 9993
02は、Ferring Pharmaceuticalsによって開発中であり、例え
ばrFSHと組み合わせた毎日の投与として与えられる、不妊症の処置に意図される。F
E 999302は、FE 999049(フォリトロピンデルタ、REKOVELLE
(商標))と同じヒト細胞株において産生される。これは、ヒト由来細胞株、PER.C
6(商標)であり、CHO細胞から産生される組換えhCGであるOVITRELLE(
商標)からこれを区別する。PER.C6(商標)細胞株は長年、一般に市販されている
。さらに、Per.C6細胞は、欧州培養細胞系統保存機関(European Collection of C
ell Cultures)ECACC、英国に受託番号96022940において寄託された。寄託
された生物学的材料を参照する欧州特許出願は、Crucell Holland B.
V.によって1996年6月14日に出願されたEP14453322A1である。細胞
株は、本出願日においてEPC規則33に基づく依頼により入手できたと共に、市販され
ている。
投与されるFE 999302の用量は、最終製品に意図されるため、質量によって指
定される。第I相臨床試験は、4~256μgのFE 999302の単一皮下投与、な
らびに8μg/日および16μg/日のFE 999302の反復投与が、安全でかつ耐
容性が良く、いかなる安全上の懸念も引き起こさなかったことを示した。FE 9993
02は、CHO細胞由来hCG製品を上回る、改善された薬物動態(AUC)を実証した
上述の個別化フォリトロピンデルタ処置(REKOVELLE(商標))の開発成功後
に、本出願人らは、rFSH(REKOVELLE(商標)、FE 999049、フォ
リトロピンデルタ)およびrhCG(FE 999302)の両方を最適な処置比で含む
組み合わせた製剤を開発した。FSHおよびhCGが一緒に投与されるプロトコールにお
いて、同じ調製物中にこの2種の活性成分を有して、患者のための注射の数を最小化する
ことが有利である。しかし、投薬が個別化される(すなわち、薬物の用量が、個々の患者
に対し特別に仕立てられるため、異なる患者が、顕著に異なる用量を受けることができる
)場合、ありとあらゆる患者に適した、FSHおよびhCGの両方を含む単一製剤を提供
することが困難となる場合がある。例えば、FSHの量は、上述のプロトコールに従って
個別化することができるが、FSH:hCGの固定比での同じ調製物中のhCGの包含は
、投与されるFSHの量に応じて、hCGの量が、少なすぎる(無効)または多すぎる(
無効および/または潜在的に重篤な副作用をもたらし易い)ことを意味することができる
本出願人らは、患者のAMHレベルおよび体重がいかなるものであっても、FSHおよ
びhCGの有効かつ安全な投薬をもたらすFSHおよびhCGの比で、FSHおよびhC
Gの両方を含む単一の組成物を開発した。請求される組成物は、例えば、AMHに基づき
、薬学的に有効なhCGの用量と共に、患者のAMHレベル、その体重に応じた、FSH
の個別化投薬を可能にする。実施例1において提案される第II相臨床試験が、指定の用
量および比でのFSHおよびhCGの投与が、例えば、改善された胚盤胞および/または
胚品質(例えば、カテゴリー3BBまたはより優れた胚盤胞の改善された発生)の観点か
ら特に有効であることを実証するであろうと考えられる。より多くの優れた品質の胚盤胞
は、より多くの凍結胚移植、したがって、より高い累積的(すなわち、組み合わせた新鮮
および凍結)妊娠率を可能にする。胚盤胞品質は、所望の成果が妊娠および/または累積
的妊娠率の増加である第3相臨床試験を設計するための、最良の指標として考慮される。
改善された胚着床が、指定の用量および比でのFSHおよびhCGの投与にも起因し得る
ことが考えられる。請求される組成物は、また、例えば低下したOHSSリスクを伴って
、以前の処置(例えば、以前のCOSサイクル)において不十分な卵巣応答を有した患者
の処置に有効であり得る(例えば、より高用量で)。
現在、組成物は、国際特許出願番号PCT/GB2010/001854に記載されて
いる方法によって産生されたヒト(PER.C6(商標))細胞株由来組換えhCGであ
るFE 999302を含むことが好まれる。しかし、OVITRELLE(商標)およ
びCHORAGON(商標)等、他のhCG製品を組成物において使用することができる
ことが認められるであろう。
発明の詳細な説明
第1の態様における本発明に従って、血清AMHレベル<15pmol/Lを有する患
者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)およ
び組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが、
1日当たり11~13μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換えh
CGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する
重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1
~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:1または1.5:1となるように
投与されるものである、組成物が提供される。比(μg単位のrFSHの一日用量:μg
単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5:
1、1:1等であり得る。
好ましくは、組成物は、FSHおよびhCGを含む単一の組成物(例えば、単一の医薬
組成物)である。
組成物は、組換えFSHが、1日当たり11~13μgの用量で投与されるものであり
、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用
量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が
、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:1または1.5:1と
なるように投与されるものである、使用のため組成物であり得る。比(μg単位のrFS
Hの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1
、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。
組成物は、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対
する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:
1または1.5:1である、使用のため組成物であり得る。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル<15pmol/Lを有する
患者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)お
よび組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが
、1日当たり11~13μg、例えば、12μgの用量で投与されるものであり、組換え
hCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対す
る重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1
または1.5:1[例えば、12μg rFSHの一日用量と4μgのrhCGの一日用
量(3:1)または12μg rFSHの一日用量と8μgのrhCGの一日用量(1.
5:1)]となるように投与されるものである、組成物が提供される。
組換えFSHおよび組換えhCGは、12μg組換えFSHと4μg組換えhCG;ま
たは12μg組換えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与することがで
きる。
不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHの上記
用量および組換えhCGの上記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する
患者に投与するステップとを含むことができる。患者の血清AMHレベルに基づき患者を
(処置に先立ち)同定するステップは、FSHの用量およびhCGの用量が患者に最初に
投与される直前に(例えば、0~2日前に)行われ得る。患者の血清AMHレベルを決定
するステップは、用量が患者に最初に投与される最大12カ月前に行われ得る。好ましく
は、患者の血清AMHレベルは、ELECSYS(商標)AMH Plusイムノアッセ
イ(スイスのRocheから入手可、www.roche.comを参照)によって決定
(測定)される。
さらなる態様における本発明に従って、≧15pmol/Lの血清AMHレベルを有す
る患者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)
および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組成物が、1
日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換えFSHのまたはそれに等
しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の
、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μ
g単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例
えば、12:1、6:1、3:1または1.5:1となるように投与されるものである、
組成物が提供される。比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用
量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る
好ましくは、組成物は、FSHおよびhCGを含む単一の組成物(例えば、単一の医薬
組成物)である。
組成物は、組成物が、1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換
えFSHの用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの
用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用
量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:
1、例えば、3:1または1.5:1となるように投与されるものである、使用のため組
成物であり得る。比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)
は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。
組成物は、組換えFSHの1日当たりの用量が、6μgの最小用量~12μgの最大用
量である、使用のため組成物であり得る。
組成物は、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対
する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:
1または1.5:1である、使用のため組成物であり得る。
ある態様における本発明に従って、≧15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患
者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)およ
び組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組成物が、1日当
たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換えFSHの用量で投与されるも
のであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当
たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日
用量)が、3:1または1.5:1となるように投与されるものである、組成物が提供さ
れる。
組成物は、(i)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.14~0.
19μgの用量で投与されるものである、15~24.9pmol/Lの血清AMHレベ
ルを有する患者の処置における使用のため;または(ii)組換えFSHが、1日当たり
患者の体重1kg当たり0.11~0.14μgの用量で投与されるものである、25~
34.9pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者の処置における使用のため;また
は(iii)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.10~0.11μ
g組換えFSHの用量で投与されるものである、≧35pmol/Lの血清AMHレベル
を有する患者の処置に従った使用のための組成物であり得る。
不妊症の処置は、血清AMHレベルに基づき患者を(処置に先立ち)同定するステップ
を含むことができる。不妊症の処置は、FSHおよびhCGの定義された用量を、定義さ
れた血清AMHレベルを有すると同定された患者に投与するステップを含むことができる
。例えば、不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルおよび体重に基づき患者を(処置に
先立ち)同定するステップと、用量を、AMH≧15pmol/L(例えば、AMH≧1
6pmol/L、例えば、AMH≧19pmol/L、例えば、AMH≧26pmol/
L、例えば、AMH≧28pmol/L、例えば、AMH≧40pmol/L)を有する
と同定された(処置に先立ち)患者に投与するステップとを含むことができる。
患者の血清AMHレベルおよび体重に基づき患者を(処置に先立ち)同定するステップ
は、用量が患者に最初に投与される直前に(例えば、0~2日前に)行われ得る。患者を
同定するステップは、以前に決定された血清AMHレベル(例えば、用量が患者に最初に
投与される最大12カ月前に決定された血清AMHレベル)に基づくことができる。好ま
しくは、患者の血清AMHレベルは、ELECSYS(商標)AMH Plusイムノア
ッセイ(スイスのRocheから入手可、www.roche.comを参照)によって
決定(測定)される。患者の体重は、用量が患者に最初に投与される直前に(例えば、0
~2日前に)決定することができる。患者の体重を決定するステップは、よく知られてい
る通り、秤を使用することができる。
好ましくは、rFSH(例えば、ヒト細胞株由来組換えFSH)は、α2,3およびα
2,6-シアリル化を含む。本発明に係る使用のためのrFSHは、α2,3-シアリル
化である総シアリル化の1%~99%を有することができる。本発明に係る使用のための
rFSHは、α2,6-シアリル化である総シアリル化の1%~99%を有することがで
きる。組換えFSHは、総シアリル化の1%~50%のα2,6-シアリル化、および総
シアリル化の50%~99%のα2,3-シアリル化を有することができる。好ましくは
、総シアリル化の80~95%、例えば、80~90%、例えば、82~89%、例えば
、85~89%は、α2,3-シアリル化である。好ましくは、総シアリル化の5~20
%、例えば、10~20%、例えば、11~18%、例えば、11~15%は、α2,6
-シアリル化である。
好ましくは、組換えhCGは、α2,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含
む。本発明に係る使用のためのrhCGは、α2,3-シアリル化である総シアリル化の
1%~99%を有することができる。本発明に係る使用のためのrhCGは、α2,6-
シアリル化である総シアリル化の1%~99%を有することができる。組換えhCGは、
総シアリル化の1%~50%のα2,6-シアリル化、および総シアリル化の50%~9
9%のα2,3-シアリル化を有することができる。rhCGは、好ましくは、テトラ(
4S)シアリル化構造をさらに含むことができる。rhCGは、好ましくは、モノ(1S
)、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造をさらに含むことが
できる。モノ(1S)、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造
は、例えば、WO2011/042688に記載されている通り、当技術分野でよく知ら
れている。
本明細書では、「シアリル化」とは、FSH(またはhCG)炭水化物構造に存在する
シアル酸残基の量を意味するものである。α2,3-シアリル化は、2,3位におけるシ
アリル化を意味し(当技術分野でよく知られている通り)、α2,6シアリル化は、2,
6位におけるシアリル化を意味する(同様に当技術分野でよく知られている)。よって、
「総シアリル化の%は、α2,3シアリル化であり得る」は、2,3位においてシアリル
化された、FSH(またはhCG)に存在するシアル酸残基の総数の%を指す。用語「α
2,6-シアリル化である総シアリル化の%」は、2,6位においてシアリル化された、
FSH(またはhCG)に存在するシアル酸残基の総数の%を指す。rFSHおよび/ま
たはhCGは、単一のアイソフォームまたはアイソフォームの混合物として存在すること
ができる。
患者は、女性患者である。患者は、30歳を超えていてよく、37歳を超えていてもよ
い。患者は、少なくとも1サイクルの不妊症処置に以前に失敗していてもよい。具体例で
は、組成物は、30歳を超えた患者、少なくとも1サイクルの不妊症処置に以前に失敗し
た患者の処置のための組成物である。患者は、最大3サイクルの不妊症処置に以前に失敗
していてもよい。
不妊症の処置は、優れた品質の胚盤胞を促進するための処置(例えば、カテゴリー3B
B以上の胚盤胞、例えば、卵母細胞回収後3日目および/または5日目におけるカテゴリ
ー3BB以上の胚盤胞の数を増加させるための不妊症の処置)、および/または胚着床を
改善するための処置であり得る。本明細書では、「優れた品質の胚盤胞」は、カテゴリー
3BB以上(すなわち、3BB、3BA、3AC、3AB、3AA、4CC、4CB、4
CA、4BC、4BB、4BA、4AC、4AB、4AA、5CC、5CB、5CA、5
BC、5BB、5BA、5AC、5AB、5AA、6CC、6CB、6CA、6BC、6
BB、6BA、6AC、6AB、6AA)として定義される。不妊症の処置は、卵母細胞
回収後3日目および/または5日目におけるカテゴリー3BB以上の胚盤胞の数を増加さ
せるための不妊症の処置であり得る(例えば、Rekovelle(商標)またはGON
AL-F(商標)による処置と比較して、例えば、実施例1を参照)。不妊症の処置は、
受精した(2PN)卵母細胞の数を増加させるための不妊症の処置であり得る(例えば、
Rekovelle(商標)またはGONAL-F(商標)による処置と比較して)。
さらなる態様における本発明に従って、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換
えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、単一の)医薬組成物であって、
組換えFSHの組換えhCGに対する重量比(μg単位のrFSHの量:μg単位のrh
CGの量)が、3:1または1.5:1である、医薬組成物が提供される。
本明細書では、「処置の1日目」は、「刺激の1日目」とも称されるが、(例えば、組
換え)FSHおよび(例えば、組換え)hCGの用量が患者に投与される初日を指す。処
置(刺激)の1日目は、患者の月経周期の1、2または3日目、好ましくは、2日目また
は3日目に行われ得る。換言すれば、処置(刺激)の1日目は、GnRHアンタゴニスト
またはGnRHアゴニストプロトコールによる臨床診療において適用される通り、患者が
月経性出血を始めてから1、2または3日後、好ましくは、2または3日後であり得る。
FSHおよびhCGの用量は、処置の1日目に開始し、2~20日間続けることができ
る、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、
16、17、18、19または20日間続けることができる。FSHおよびhCGの用量
は、処置の1日目に開始し、7~13日間、例えば、9~13日間、例えば、10~13
日間、例えば、10~11日間続けることができる。FSHおよびhCGの用量は、上述
の一日用量に等しい用量で投与することができる。例えば、組成物は、12μg FSH
および8μg hCGの一日用量、または3日毎の36μg FSHおよび24μg h
CGの当量(例えば、1、4、7日目における投与のため等々)での投与のための組成物
であり得る。
組成物(例えば、医薬組成物)または医薬は、FSHおよびhCGによる処置の1日目
に先立つ内在性ゴナドトロピン産生を抑制する(異なる)医薬組成物による患者の前処置
後に投与することができる(例えば、対象が、ステロイド、GnRHアゴニスト、GnR
Hアンタゴニスト等で(前)処置された後に)。本明細書では、用語「前処置される」ま
たは「前処置」は、長いGnRHアゴニストプロトコールによる臨床診療において適用さ
れる通り、FSHおよびhCGによる処置の1日目に先立つ内在性ゴナドトロピン産生を
抑制する医薬組成物の投与を指す。よって、組成物(例えば、医薬組成物)または医薬は
、GnRHアゴニスト(例えば、SYNAREL(商標)、LUPRON(商標)、DE
CAPEPTYL(商標))の投与後(例えば、その投与の開始後、例えば、その毎日投
与の開始後)の12~16、例えば、13~15、例えば、14日目の投与のためのもの
であり得る。組成物は、GnRHアゴニストとの投与のための組成物であり得る。
他の例では、組成物(例えば、医薬組成物)または医薬は、GnRHアンタゴニスト(
例えば、GANIRELIX(商標)、CETRORELIX(商標))の投与に先立つ
投与のため、例えば、GnRHアンタゴニストの投与の5または6日前の投与のためのも
のであり得る。製品は、GnRHアンタゴニストとの投与のためのものであり得る。
好ましくは、組成物(例えば、医薬組成物)または医薬は、最終卵胞成熟を誘導するた
めの高用量のhCG(例えば、4,000~11,000IU hCG、例えば、5,0
00IU hCG、10,000IU hCG等;または150~350マイクログラム
組換えhCG、例えば、250マイクログラム組換えhCG)の投与に先立つ投与のため
のものである。
上に収載されている用量は、患者の(対象の)第1の刺激プロトコールにおける不妊症
の処置のためのものであり得る。さらなる刺激サイクルのため、第1のサイクルにおける
実際の卵巣応答に応じて用量を調整することができることが認められるであろう。
あらゆる態様では、不妊症の処置が、COSのステップであるか、またはこれを含むこ
とが好まれる。好ましくは、患者は、女性患者である(男性は、卵巣を持たない)。不妊
症の原因は、男性不妊症を患う女性のパートナーである場合があるが、COSによって処
置されるのは女性であることが認められるであろう。
本出願人らは、「個別化」COSプロトコールを考案したが、それによると、有効量の
hCGと共に、その特異的AMHレベルに基づき、特異的な特徴を有する組換えFSHの
特異的な用量を使用して患者を処置し、これにより、刺激に対する適切な応答の見込みを
増加させる(例えば、低い応答潜在力を有する患者における)、および/またはOHSS
リスクを減少させる(例えば、高いまたは過剰な応答者としてクラス分けされた患者にお
ける)。
AMHの血清レベルは、いずれかの検証されたAMHアッセイによって決定(例えば、
測定)することができる。血清AMHレベルは、AMH Gen-II酵素結合免疫吸着
測定法、キット(Beckman Coulter、Inc.、Webster、Tex
as)を使用して測定することができる。血清AMHレベルは、自動AMH ACCES
S(商標)アッセイ(Beckman Coulter、Inc.、Webster、T
exas)を使用して測定することができる。好ましくは、血清AMHレベルは、Roc
he Diagnostics製のELECSYS(商標)AMHアッセイを使用して測
定される。他のアッセイを使用してもよい。
本明細書では、血清AMH値は一般に、pmol/Lを単位として列挙される。これは
、変換式、1ng/ml AMH=7.1pmol/L AMHを使用してng/mLに
変換することができる。
本明細書では、用語「患者」および「対象」は、互換的に使用されている。
本明細書では、用語「不妊症の処置」は、制御された卵巣刺激(COS)、または制御
された卵巣刺激(COS)のステップもしくはステージを含む方法、例えば、体外受精(
IVF)もしくは卵細胞質内精子注入法(ICSI)による不妊症の処置を含む。用語「
不妊症の処置」は、子宮内膜症、例えば、ステージIもしくはステージII子宮内膜症を
有する対象における、および/または無排卵性不妊症、例えば、WHO II型無排卵性
不妊症を有する対象における、および/または男性要因の不妊症を有するパートナーを有
する対象における不妊症の処置を含む、卵管性または未解明の不妊症を有する対象におけ
る不妊症の処置を含む。製品(または組成物)は、子宮内膜症を有する対象における、例
えば、様々なステージの子宮内膜症に関する米国生殖医学会議(American Society for R
eproductive Medicine)(ASRM)分類系(ステージIV、最も重症;ステージI、最
も軽症)によって定義されるステージIまたはステージII子宮内膜症を有する対象にお
ける不妊症の処置(における使用)のため(および/または制御された卵巣刺激のため)
のものであり得る[American Society for Reproducti
ve Medicine. Revised American Society fo
r Reproductive Medicine classification o
f endometriosis:1996. Fertil Steril 1997
;67,817 821.]。
組成物または医薬は、初期卵胞期において1~16IU/L、例えば、1~15IU/
L、例えば、1~12IU/Lの正常血清FSHレベルを有する対象における不妊症の処
置(における使用)のため(および/または制御された卵巣刺激のため)のものであり得
る。
組成物または医薬は、18~42歳、例えば、25~37歳または30~42歳の対象
における不妊症の処置(における使用)のため(および/または制御された卵巣刺激のた
め)のものであり得る。製品は、BMI>1かつBMI<35kg/mを有する対象、
例えば、BMI>18かつBMI<32kg/mを有する対象、例えば、BMI>18
かつBMI<25kg/mを有する対象、例えば、BMI>20かつBMI<25kg
/mを有する対象における不妊症の処置(における使用)のため(および/または制御
された卵巣刺激のため)のものであり得る。
rFSHおよびrhCGは、ヒト細胞株、好ましくは、PER.C6(商標)細胞株に
おいて産生または発現させることができる。rFSHおよびrhCGは、PER.C6(
商標)細胞株、PER.C6(商標)由来細胞株または改変されたPER.C6(商標)
細胞株において産生または発現させることができる。PER.C6(商標)細胞株におい
て産生または発現されたrFSHは、[細胞株の]内在性シアリルトランスフェラーゼ活
性によってもたらされた一部のα2,6結合型シアル酸(α2,6シアリル化)を含み、
内在性シアリルトランスフェラーゼ活性によってもたらされた一部のα2,3結合型シア
ル酸(α2,3シアリル化)を含むであろう。細胞株は、α2,3-シアリルトランスフ
ェラーゼを使用して改変することができる。細胞株は、α2,6-シアリルトランスフェ
ラーゼを使用して改変することができる。その代わりにまたはその上、rFSHは、[細
胞株の]内在性シアリルトランスフェラーゼ活性によってもたらされたα2,6結合型シ
アル酸(α2,6シアリル化)を含むことができる。本明細書では、用語「ヒト由来組換
えFSH」は、ヒト細胞株において産生または発現された組換えFSH(例えば、ヒト細
胞株を操作することにより作製された組換えFSH)を意味する。
組成物は、医薬組成物であり得る。医薬組成物は、不妊症の処置のためのものである。
不妊症の処置は、ARTに先立つCOSを含むことができる。医薬組成物は、例えば、公
知FSH調製物が使用される医療適用において使用することができる。
組成物または医薬組成物は、薬物投与のいずれかの経路、例えば、経口、直腸、非経口
的、経皮(例えば、パッチ技術)、静脈内、筋肉内、皮下、大槽内、腟内、腹腔内、局所
的(粉末、軟膏または液滴)のために、またはバッカル錠もしくは点鼻薬として、よく知
られている組成物へと製剤化することができる。典型的な組成物は、とりわけ、Remi
ngton’s Pharmaceutical Sciences、第15版(Mat
t Publishing Company、1975年)、1405~1412および
1461~87頁、ならびにthe national formulary XIV、
第14版(American Pharmaceutical Association
、1975年)に記載されている通り、塩および保存料、バッファーその他を含む、水溶
液、無毒性賦形剤等、薬学的に許容される担体を含む。
適した水性および非水性医薬品担体、希釈剤、溶媒または媒体の例として、水、エタノ
ール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)
、カルボキシメチルセルロース、およびこれらの適した混合物、植物油(オリーブ油等)
、ならびにオレイン酸エチル等の注射用有機エステルが挙げられる。本発明の組成物は、
保存料、湿潤剤、乳化剤、界面活性剤および分散剤等が挙げられるがこれらに限定されな
い、添加物を含むこともできる。抗細菌および抗真菌剤が、微生物の増殖を防止するため
に含まれていてもよく、これらは、例えば、m-クレゾール、ベンジルアルコール、パラ
ベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸その他を含む。保存料が含まれる場合
、ベンジルアルコール、フェノールおよび/またはm-クレゾールが好まれる;しかし、
保存料は、決してこれらの例に限定されない。さらに、糖、塩化ナトリウム、アミノ酸等
の等張剤を含むことが望ましい可能性がある。
好ましくは、組成物または医薬は、組換えFSHおよび組換えhCG、ならびにポリソ
ルベート20、L-メチオニン、フェノールおよび塩酸アルギニンのうち1種または複数
を含む。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通した濾過により、または使用直前に滅
菌水もしくは他の滅菌注射用媒体中に溶解もしくは分散され得る滅菌固体組成物の形態の
滅菌剤を取り込むことにより、滅菌することができる。注射用製剤は、いずれか適した容
器、例えば、バイアル、予め充填されたシリンジ、注射カートリッジその他の中に供給す
ることができる。
組成物または医薬は、単一回使用または複数回使用(複数用量)のために製剤化するこ
とができる。組成物または医薬が、複数回使用のために製剤化される場合、1種または複
数の保存料が含まれることが好まれる。保存料が含まれる場合、ベンジルアルコール、フ
ェノールまたはm-クレゾールが好まれる;しかし、保存料は、決してこれらの例に限定
されない。単一回使用または複数回使用に製剤化された組成物または医薬は、アミノ酸ま
たはアミノ酸の組合せをさらに含むことができる。好ましくは、アミノ酸は、アルギニン
であり、例えば、アルギニンまたはより好ましくは塩酸アルギニンとして添加される。
組成物または医薬は、バイアル、予め充填されたカートリッジ(例えば、単一回投与ま
たは複数回使用のための)または例えば、複数用量の投与のための「ペン」等の注射デバ
イス等の容器内に含まれ得る。
組成物または医薬組成物は、FSHおよびhCGを含む製剤(例えば、注射用製剤)で
あり得る。組成物または医薬は、いずれか適切な包装内に供給することができる。例えば
、組成物または医薬は、FSHおよびhCGの両方を含有する多数の容器(例えば、予め
充填されたシリンジまたはバイアル)を含むことができる。シリンジまたはバイアルは、
ブリスター包装または滅菌性を維持する他の手段の中に包装することができる。いずれか
の組成物または医薬は、FSHおよびhCG製剤を使用するための説明書を必要に応じて
含有することができる。
医薬組成物の様々な構成成分のpHおよび正確な濃度は、本分野における日常業務に従
って調整される。GOODMANおよびGILMANのTHE PHARMACOLOG
ICAL BASIS FOR THERAPEUTICES、第7版を参照されたい。
好まれる実施形態では、本発明の組成物または医薬は、非経口的投与のための組成物とし
て供給される。非経口的製剤の調製のための一般方法は、当技術分野で公知であり、RE
MINGTON;THE SCIENCE AND PRACTICE OF PHAR
MACY、上記参照、780~820頁に記載されている。非経口的組成物は、液体製剤
中に、または投与直前に滅菌注射用媒体と混合される固体として供給することができる。
特に好まれる実施形態では、非経口的組成物は、投与および投薬量均一性を容易にするた
めの投薬量単位形態で供給される。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル<15pmol/Lを有する
(例えば、女性)患者における不妊症の処置の方法であって、患者に、組換え卵胞刺激ホ
ルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、単
一の)組成物を投与するステップを含み、組換えFSHが、1日当たり11~13μgの
またはそれに等しい用量で投与され、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量
の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:
μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、
例えば、3:1または1.5:1となるように投与される、方法が提供される。比(μg
単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6
:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。組換えFSHは、1日当たり
11~13μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの1日当た
りの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一
日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.
5:1、例えば、3:1または1.5:1となるように投与することができる。比(μg
単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6
:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。好ましくは、組換えFSHの
1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrF
SHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1である。
好ましくは、組換えFSHおよび組換えhCGは、12μg組換えFSHと4μg組換え
hCG;または12μg組換えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与さ
れるものである。不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換
えFSHおよび組換えhCGの上記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有
する患者に投与するステップとを含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、≧15pmol/Lの血清AMHレベルを有す
る(例えば、女性)患者における不妊症の処置の方法であって、患者に、組換え卵胞刺激
ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、
単一の)組成物を投与するステップを含み、組成物が、1日当たり患者の体重1kg当た
り0.09~0.19μg組換えFSHのまたはそれに等しい用量で投与され、組換えh
CGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する
重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1
~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:1または1.5:1となるように
投与される、方法が提供される。比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhC
Gの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等
であり得る。組成物は、1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換
えFSHの用量で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの1日当たりの用
量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量
:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1
、例えば、3:1または1.5:1となるように投与することができる。比(μg単位の
rFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、
3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。組換えFSHの1日当たりの用量は
、好ましくは、6μgの最小用量~12μgの最大用量である。好ましくは、組換えFS
Hの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位の
rFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1であ
る。不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよ
び組換えhCGの上記用量を、定義された血清AMHレベルを有する患者に投与するステ
ップとを含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル<15pmol/Lを有する
患者における不妊症の処置のための(単一の)医薬の製造における、組換え卵胞刺激ホル
モン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の使用であって、組換
えFSHが、1日当たり11~13μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであ
り、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの
用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)
が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:1または1.5:1
となるように投与されるものである、使用が提供される。比(μg単位のrFSHの一日
用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1
、1.5:1、1:1等であり得る。組換えFSHは、1日当たり11~13μgの用量
で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えh
CGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のr
hCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:
1または1.5:1となるように投与することができる。比(μg単位のrFSHの一日
用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1
、1.5:1、1:1等であり得る。組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCG
の1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhC
Gの一日用量)は、好ましくは、3:1または1.5:1である。好ましくは、組換えF
SHおよび組換えhCGは、12μg組換えFSHと4μg組換えhCG;または12μ
g組換えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与されるものである。不妊
症の処置は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび組換え
hCGの上記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与するス
テップとを含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル≧15pmol/Lを有する
患者における不妊症の処置のための(単一の)医薬の製造における、組換え卵胞刺激ホル
モン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の使用であって、組成
物が、1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換えFSHのまたは
それに等しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たり
の用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日
用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5
:1、例えば、3:1または1.5:1となるように投与されるものである、使用が提供
される。比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、例え
ば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5:1、1:1等であり得る。組成物は、
1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換えFSHの用量で投与す
ることができ、組換えhCGは、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1
日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの
一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1、例えば、3:1または
1.5:1となるように投与することができる。比(μg単位のrFSHの一日用量:μ
g単位のrhCGの一日用量)は、例えば、12:1、6:1、3:1、2:1、1.5
:1、1:1等であり得る。組換えFSHの1日当たりの用量は、6μgの最小用量~1
2μgの最大用量であり得る。好ましくは、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換え
hCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位の
rhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1である。不妊症の処置は、患者の血清
AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび組換えhCGの上記用量を、定
義された血清AMHレベルを有する患者に投与するステップとを含むことができる。
本発明の組成物を、例えば、より高い用量で使用して、不妊症の先立つ一連の処置を受
けた患者、または他の理由によりより高い用量のFSHを要求する患者を処置することが
できる。
よって、さらなる態様における本発明に従って、5~7個の卵母細胞が(患者から)回
収された不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制御された卵巣刺激による不妊症の先立つ
一連の処置)を受けた患者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激
ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であ
って、組換えFSHが、1日当たり14~16μgのまたはそれに等しい用量で投与され
るものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1
日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの
一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与される
ものである、組成物が提供される。組換えFSHは、1日当たり14~16μgの用量で
投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhC
Gの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrh
CGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与
することができる。組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用
量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は
、3:1または1.5:1であり得る。組換えFSHは、1日当たり15μgの用量で投
与することができ、組換えhCGは、1日当たり5μgまたは1日当たり7.5μgの用
量で投与することができる。
さらなる態様における本発明に従って、0~4個の卵母細胞が(患者から)回収された
不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制御された卵巣刺激による不妊症の先立つ一連の処
置)または不十分な卵巣応答によりキャンセルされた不妊症の先立つ一連の処置を受けた
患者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)お
よび組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが
、1日当たり18~24μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり;組換え
hCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対す
る重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:
1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、組成物が
提供される。組換えFSHは、1日当たり18~24μgの用量で投与することができ、
組換えhCGは、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量
に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、
15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与することができる。組
換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μ
g単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5
:1であり得る。組換えFSHは、1日当たり20μgの用量で投与することができ、組
換えhCGは、1日当たり6.67μgまたは1日当たり13.33μgの用量で投与す
ることができる。
さらなる態様における本発明に従って、患者における不妊症の処置における使用のため
の、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG
)を含む組成物であって、組換えFSHが、1日当たり14~16μgのまたはそれに等
しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の
、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μ
g単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1とな
るように投与されるものである、組成物が提供される。
さらなる態様における本発明に従って、不妊症の処置における使用のための、組換え卵
胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成
物であって、組換えFSHが、1日当たり18~24μgのまたはそれに等しい用量で投
与されるものであり;組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhC
Gの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrh
CGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与
されるものである、組成物が提供される。
本発明のこれらの態様では、不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルを決定するステ
ップと、組換えFSHおよび組換えhCGの上記用量を、<15pmol/Lの血清AM
Hレベルを有する患者に投与するステップとを含むことができる。組換えFSHは、α2
,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含むことができ、必要に応じて、総シア
リル化の1%~50%は、α2,6-シアリル化であってよく、総シアリル化の50%~
99%は、α2,3-シアリル化であってよい。組換えhCGは、α2,6-シアリル化
およびα2,3-シアリル化を含むことができ、必要に応じて、hCGは、モノ(1S)
、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造を含む。患者は、30
歳を超えることができる、および/または少なくとも1サイクルの不妊症処置に以前に失
敗していてもよい。不妊症の処置は、優れた品質の胚盤胞(例えば、カテゴリー3BB以
上の胚盤胞(すなわち、3BB、3BA、3AC、3AB、3AA、4CC、4CB、4
CA、4BC、4BB、4BA、4AC、4AB、4AA、5CC、5CB、5CA、5
BC、5BB、5BA、5AC、5AB、5AA、6CC、6CB、6CA、6BC、6
BB、6BA、6AC、6AB、6AA))を促進することができる(例えば、卵母細胞
回収後3日目および/または5日目におけるカテゴリー3BB以上の胚盤胞の数を増加さ
せることができる)、または胚着床を改善することができる。
本発明のこれらの態様は、対応する処置方法、ならびに対応する処置における使用のた
めの医薬の製造におけるFSHおよびhCGの使用を含む。
本発明の組成物は、全般的に、FSHおよびhCGの両方を含む単一の組成物を含む。
しかし、本発明の他の態様では、別々のまたは一緒の投与のためのものとなり得る、別
々のFSHおよびhCG組成物を含む製品が提供される。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル<15pmol/Lを有する
患者における不妊症の処置における使用のための製品であって、組換え卵胞刺激ホルモン
(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例え
ば、別々の)組成物を含む製品であって、組換えFSHが、1日当たり11~13μgの
またはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日
当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSH
の一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~
1.5:1となるように投与されるものである、製品が提供される。組換えFSHは、1
日当たり11~13μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの
1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrF
SHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:
1~1.5:1となるように投与することができる。組換えFSHの1日当たりの用量の
、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μ
g単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1であり得る。組換えFSHお
よび組換えhCGは、12μg組換えFSHと4μg組換えhCG;または12μg組換
えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与することができる。不妊症の処
置は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび組換えhCG
の上記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与するステップ
とを含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、血清AMHレベル≧15pmol/Lを有する
患者における不妊症の処置における使用のための製品であって、組換え卵胞刺激ホルモン
(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例え
ば、別々の)組成物を含む製品であって、組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg
当たり0.09~0.19μg組換えFSHのまたはそれに等しい用量で投与されるもの
であり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当た
りの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用
量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるもので
ある、製品が提供される。rFSHは、1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0
.19μg組換えFSHの用量で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの
1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrF
SHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:
1~1.5:1となるように投与することができる。組換えFSHの1日当たりの用量は
、6μgの最小用量~12μgの最大用量であり得る。組換えFSHの1日当たりの用量
の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:
μg単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1であり得る。製品は、(i
)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.14~0.19μgの用量で
投与されるものである、15~24.9pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者の
処置における使用のため;または(ii)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg
当たり0.11~0.14μgの用量で投与されるものである、25~34.9pmol
/Lの血清AMHレベルを有する患者の処置における使用のため;または(iii)組換
えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.10~0.11μg組換えFSHの
用量で投与されるものである、≧35pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者の処
置に従った使用のための製品であり得る。不妊症の処置は、患者の血清AMHレベルを決
定するステップと、組換えFSHおよび組換えhCGの上記用量を、定義された血清AM
Hレベルを有する患者に投与するステップとを含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、5~7個の卵母細胞が(患者から)回収された
不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制御された卵巣刺激による不妊症の先立つ一連の処
置)を受けた患者における不妊症の処置における使用のための製品であって、組換え卵胞
刺激ホルモン(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
を含む(例えば、別々の)組成物を含む製品であって、組換えFSHが、1日当たり14
~16μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換え
FSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単
位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例え
ば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、製品が提供される。組換え
FSHは、1日当たり14~16μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、組
換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μ
g単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、
例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである。組換えFSHの1日当
たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの
一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1であり得る。組
換えFSHは、1日当たり15μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、1日
当たり5μgまたは1日当たり7.5μgの用量で投与することができる。不妊症の処置
は、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび組換えhCGの
上記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与するステップと
を含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、0~4個の卵母細胞が(患者から)回収された
不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制御された卵巣刺激による不妊症の先立つ一連の処
置)または不十分な卵巣応答によりキャンセルされた不妊症の先立つ一連の処置を受けた
患者における不妊症の処置における使用のための製品であって、組換え卵胞刺激ホルモン
(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例え
ば、別々の)組成物を含む製品であって、組換えFSHが、1日当たり18~24μgの
またはそれに等しい用量で投与されるものであり;組換えhCGが、組換えFSHの1日
当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSH
の一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~
1.5:1となるように投与されるものである、製品が提供される。組換えFSHは、1
日当たり18~24μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、組換えFSHの
1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrF
SHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:
1~1.5:1となるように投与することができる。組換えFSHの1日当たりの用量の
、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μ
g単位のrhCGの一日用量)は、3:1または1.5:1であり得る。組換えFSHは
、1日当たり20μgの用量で投与することができ、組換えhCGは、1日当たり6.6
7μgまたは1日当たり13.33μgの用量で投与することができる。不妊症の処置は
、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび組換えhCGの上
記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与するステップとを
含むことができる。
さらなる態様における本発明に従って、患者における不妊症の処置における使用のため
の製品であって、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛
性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、別々の)組成物を含む製品であって、組換
えFSHが、1日当たり14~16μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであ
り、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの
用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)
が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである
、製品が提供される。
さらなる態様における本発明に従って、患者における不妊症の処置における使用のため
の製品であって、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)を含む組成物および組換えヒト絨毛
性ゴナドトロピン(hCG)を含む(例えば、別々の)組成物を含む製品であって、組換
えFSHが、1日当たり18~24μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであ
り;組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの
用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)
が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである
、製品が提供される。
組換えFSHは、α2,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含むことができ
、必要に応じて、総シアリル化の1%~50%は、α2,6-シアリル化であり、総シア
リル化の50%~99%は、α2,3-シアリル化である。組換えhCGは、α2,6-
シアリル化およびα2,3-シアリル化を含むことができ、必要に応じて、hCGは、モ
ノ(1S)、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造を含む。患
者は、30歳を超えていてもよく、および/または少なくとも1サイクルの不妊症処置に
以前に失敗していてもよい。不妊症の処置は、優れた品質の胚盤胞(例えば、カテゴリー
3BB以上の胚盤胞(すなわち、3BB、3BA、3AC、3AB、3AA、4CC、4
CB、4CA、4BC、4BB、4BA、4AC、4AB、4AA、5CC、5CB、5
CA、5BC、5BB、5BA、5AC、5AB、5AA、6CC、6CB、6CA、6
BC、6BB、6BA、6AC、6AB、6AA))を促進することができる(例えば、
卵母細胞回収後3日目および/または5日目におけるカテゴリー3BB以上の胚盤胞の数
を増加させることができる)、または胚着床を改善することができる。
本発明のこれらの態様は、対応する処置方法、ならびに対応する処置における使用のた
めの医薬の製造におけるFSHおよびhCGの使用を含む。
定義
本明細書で使用されている技術および科学用語は、他に規定がなければ、本発明が属す
る生殖補助医療の技術分野の当業者によって一般的に理解されている意義を有する。本明
細書では、当業者に知られた様々な方法論の参照が為される。本発明の実行において、当
業者に知られたいずれか適した材料および/または方法を利用することができる。しかし
、特異的な材料および方法が記載されている。次の記載および実施例において参照が為さ
れている材料、試薬その他は、他に記述がなければ、商業的供給源から入手可能である。
本明細書で定義されているいずれかの定義および用語は、他にそれに反することが明示
的に記述されていない限り、本発明の態様および実施形態のいずれかにおいて同じ意義お
よび目的を有することを意味することを理解されたい。
本明細書において、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」
は、単数のみを指定すると明確に記述されない限り、単数および複数の両方を指定する。
本明細書において、用語「約」は、数または範囲が、数または範囲が使用されている文
脈に応じて当業者によって理解される通り、表記されている正確な数または範囲に限定さ
れないが、列挙されている数または範囲前後の範囲を包含することを意味する。それ以外
のことが当技術分野における文脈または慣例から明らかでない限り、「約」は、特定の用
語の最大でプラスマイナス10%を意味する。
本明細書では、用語「患者」および「対象」は、互換的に使用されている。
1.5:1の組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に
対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)は、組
換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μ
g単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)3:2と同じである。よ
って、組換えFSHおよび組換えhCGが、12μg組換えFSHと8μg組換えhCG
の1日当たりの用量で投与されるものである、本発明に係る使用のための組成物は、1.
5:1または3:2の組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの
用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)
を有すると本明細書で称することができる。
rFSHおよびrhCGの一日用量は、マイクログラム単位で指定され、これは、μg
またはmcgと省略することができる。
本明細書では、用語「不妊症の処置」は、制御された卵巣刺激(COS)による不妊症
の処置、または制御された卵巣刺激(COS)のステップもしくはステージを含む方法、
例えば体外受精(IVF)もしくは卵細胞質内精子注入法(ICSI)を含む。用語「不
妊症の処置」は、子宮内膜症、例えば、ステージIもしくはステージII子宮内膜症を有
する対象、および/または男性要因の不妊症を有するパートナーを有する対象における不
妊症の処置を含む、卵管性または未解明の不妊症を有する対象における不妊症の処置を含
む。組成物は、子宮内膜症を有する対象における、例えば、様々なステージの子宮内膜症
に関する米国生殖医学会議(ASRM)分類系(ステージIV、最も重症;ステージI、
最も軽症)によって定義されている、ステージIまたはステージII子宮内膜症を有する
対象における不妊症の処置(における使用)のため(および/または制御された卵巣刺激
のため)のものであり得る[American Society for Reprod
uctive Medicine. Revised American Societ
y for Reproductive Medicine classificati
on of endometriosis: 1996. Fertil Steril
1997; 67,817 821.]。
本明細書では、用語「GnRHアゴニスト」は、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニス
トを意味する。GnRHアゴニストは、ゴナドトロピン放出ホルモンの生物学的標的であ
るゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH受容体)のアゴニストとして作用する薬
物療法の1クラスである。
本明細書では、用語「GnRHアンタゴニスト」は、ゴナドトロピン放出ホルモンアン
タゴニストを意味する。GnRHアンタゴニストは、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体
(GnRH受容体)、よって、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の作用をアンタ
ゴナイズする薬物療法の1クラスである。
用語「卵胞」は、本明細書では、未成熟卵または卵母細胞を含有する体液で満たされた
嚢である卵巣卵胞を意味する。
胚盤胞は、ヒト(または他の哺乳類)の初期発生において形成する。ヒトにおいて、胚
盤胞形成は、受精の約5日後に始まる。(IVF)における胚盤胞の使用は一般に、制御
された卵巣刺激サイクルに起因する多数の卵母細胞の女性からの回収(収集);1個また
は複数の卵母細胞の受精(精子注入)および5日間にわたる受精した卵(卵母細胞)の培
養による、胚盤胞の形成(すなわち、受精した卵母細胞を胚盤胞期へと発生させる);な
らびに子宮内への胚盤胞の着床が関与する。
本明細書に記載されているあらゆる態様に従って、本明細書に記載されている不妊症の
処置が、COSのステップであるまたはこれを含むことが好まれる。不妊症の原因は、男
性不妊症を患う女性のパートナーである可能性があるが、本発明に従って、COSによっ
て処置されるのは女性(woman/female)であることが認められるであろう。
本明細書に記載されている不妊症の処置は、生殖補助医療(ART)を受けている排卵
性女性における複数の卵胞の発生、ならびに新鮮および/または凍結保存胚移植後の妊娠
のためのものであり得、それに有効であり得る。
本明細書に記載されている不妊症の処置は、優れた品質の胚盤胞(例えば、カテゴリー
3BB以上の胚盤胞)の促進(例えば、卵母細胞回収後5日目にカテゴリー3BB以上の
胚盤胞の数を増加させるための不妊症の処置)および/または胚着床の改善のためのもの
であり得、それに有効であり得る。本明細書では、「優れた品質の胚盤胞」は、カテゴリ
ー3BB以上(すなわち、3BB、3BA、3AC、3AB、3AA、4CC、4CB、
4CA、4BC、4BB、4BA、4AC、4AB、4AA、5CC、5CB、5CA、
5BC、5BB、5BA、5AC、5AB、5AA、6CC、6CB、6CA、6BC、
6BB、6BA、6AC、6AB、6AA)として定義される。不妊症の処置は、卵母細
胞回収後5日目にカテゴリー3BB以上の胚盤胞の数を増加させるための不妊症の処置で
あり得る(例えば、Rekovelle(商標)またはGONAL-F(商標)による処
置と比較して)。不妊症の処置は、受精した(2PN)卵母細胞の数を増加させるための
不妊症の処置であり得る(例えば、Rekovelle(商標)またはGONAL-F(
商標)による処置と比較して)。
本明細書において、「刺激の1日目」とも称される「処置の1日目」は、(例えば、組
換え)FSHの用量が患者に投与される初日を指す。処置(刺激)の1日目は、患者の月
経周期の1、2または3日目に、例えば、2日目または3日目に行われ得る。換言すれば
、処置(刺激)の1日目は、GnRHアンタゴニストまたはGnRHアゴニストプロトコ
ールによる臨床診療におけるこの用語の用法と一致して、患者が月経性出血を始めてから
1、2または3日後、例えば、2または3日後であり得る。用語「処置中」は、FSHが
患者に投与されている当日(単数または複数)を意味する。
実施例1:長いGnRHアゴニストプロトコールにおいて制御された卵巣刺激を受けてい
る女性におけるフォリトロピンデルタ(REKOVELLE(商標))へのアドオン(ad
d-on)処置としてのFE 999302の有効性および安全性を調査するための、ランダ
ム化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間、用量範囲臨床試験
FE 999302は、Ferring Pharmaceuticalsにより開発
中の組換えヒトコリオゴナドトロピン(rhCG)であり、組換えヒト卵胞刺激ホルモン
(rFSH)と組み合わせた毎日の投与として与えられる不妊症の処置に意図される。F
E 999302は、ヒト由来細胞株、PER.C6(商標)において産生され、チャイ
ニーズハムスター卵巣(CHO)細胞から産生される組換えhCGであるOVITREL
LE(商標)からこれを区別する。投与されるFE 999302の用量は、最終製品に
意図されるため、質量によって指定される。FE 999302は、WO2011/04
2688Aとして公開された国際特許出願番号PCT/GB2010/001854に記
載されている方法によって産生される。第I相臨床試験は、4~256μg FE 99
9302の単一皮下投与、ならびに1日当たり8μgおよび1日当たり16μg FE
999302の反復投与が、安全でかつ耐容性が良く、いかなる安全上の懸念も引き起こ
さなかったことを示した。下方調節された男性におけるrhCGの単一投与後に、平均A
UCは、FE 999302では、CHO細胞において発現されたrhCGよりも1.5
倍大きかった。平均Cmaxは、2種の調製物で同様であった。AUCの差に従って、見
かけ上のクリアランス(すなわち、比CL/F)は、それぞれ、より長い末端半減期(4
7対32時間)によって説明される通り、FE 999302で、より低かった(CL/
F 0.5対0.8L/h)。見かけ上の分布容積(Vz/F)は匹敵した。テストステ
ロンの濃度(hCG曝露に対する応答としてのテストステロンの産生を反映する)は、僅
かな遅延で薬物動態プロファイルを反映し、FE 999302により59%高いAUC
をもたらした。FE 999302の薬物動態パラメータは、それぞれ125および12
8μgの用量で、男性および女性において匹敵した。
材料と方法
本臨床試験は、長いGnRHアゴニストプロトコールに従って制御された卵巣刺激を受
けている30~42歳の患者の第1または第2のサイクルにおける、フォリトロピンデル
タ(REKOVELLE(商標))へのアドオン処置としてのFE 999302の有効
性および安全性を調査するための、第2相、多施設、二重盲検、ランダム化、並行群間用
量範囲臨床試験である。本臨床試験は、胚盤胞品質および処置の全体的成果成功に関する
他の臨床的に関連性がある指標における、FE 999302の加えられた効果を実証す
るように設計された。胚盤胞品質は、所望の成果が妊娠および/または累積的妊娠率の増
加である、第3相臨床試験を設計するための最良の指標として考慮される。
第II相用量範囲臨床試験の目的は、ARTに先立つCOSのためにフォリトロピンデ
ルタへのアドオン処置として投与された場合の、FE999302の有効性および安全性
を試験することである。COSのためにhCGがFSHに補充された以前の対照臨床試験
に基づき、FE 999302処置が、優れた品質の胚盤胞の総数と共に、新鮮胚移植後
の着床を改善し得ることが期待される。優れた品質の胚盤胞の数の増加および着床の改善
は、新鮮胚移植後の処置サイクルにおける妊娠の変化を増加させるであろう。より多くの
数の優れた品質の胚盤胞はまた、凍結胚移植の潜在力を有する、より多くの凍結保存胚盤
胞をもたらし、これにより、いずれか所与の処置サイクルの累積的妊娠率を増加させるで
あろう。
FE 999302の治療ウィンドウは、相対的に不確実であるため、この第2相用量
範囲臨床試験は、ARTに先立つCOSのためにフォリトロピンデルタと組み合わせて投
与された場合の、FE 999302の幅広い用量範囲の有効性および安全性を調査する
ように設計される。本臨床試験において、適格な全対象は、スクリーニング時におけるま
たはスクリーニングの最大3カ月前の血清AMHレベル、およびランダム化時の体重に基
づきフォリトロピンデルタの個別化用量を受けることになるため、COSは、損なわれな
いであろう。
これは、600名の対象をランダム化するように計画され、そのうち、およそ500名
の対象は、FE 999302の5種の用量(1、2、4、8または12μg)のうち1
種へとランダム化され、およそ100名の対象は、プラセボへとランダム化されるであろ
う。ランダム化に適格な600名の対象を達成するには、最大660名の対象がスクリー
ニングされるべきであると推定される。
算入基準
1.スクリーニング評価に先立ちサインされたインフォームドコンセント文書。
2.臨床試験責任医師によって判断される良好な身体的および精神的健康であること。
3.スクリーニング時における、5.0~35.0pmol/Lの抗ミュラー管ホルモン
(AMH)レベル(中央検査室にてElecsys(商標)AMH Plusイムノアッ
セイ[Roche Diagnostics]により測定)。
4.30~42歳の間の閉経前女性。対象は、インフォームドコンセントのサイン時に、
少なくとも30歳(30回目の誕生日を含む)かつ42歳以下(43回目の誕生日の前日
まで)でなければならない。
5.男性パートナーまたは精子提供者由来の新鮮または凍結された射精された精液を使用
した体外受精(IVF)および/または卵細胞質内精子注入法(ICSI)に適格な、卵
管性不妊症、未解明の不妊症、子宮内膜症ステージI/IIと診断された、または男性要
因の不妊症と診断されたパートナーを有する不妊女性。
6.対象<35歳では、スクリーニング前に少なくとも1年間の不妊症、または対象≧3
5歳では、少なくとも6カ月間の不妊症(卵管性または重症男性要因不妊症の場合は適用
されない)。
7.臨床試験サイクルは、対象の第1または第2の制御された卵巣刺激サイクルとなり、
対象は、体重およびAMHに基づくフォリトロピンデルタによる個別化処置に適さなけれ
ばならない、すなわち、フォリトロピンデルタによる以前のサイクルは許可されない。
8.排卵性であると推測される、24~35日間(両方を含めた)の規則的な月経周期。
9.スクリーニングに先立つ6カ月以内の、予想される正常機能と一致した子宮を立証す
る、子宮卵管造影法、子宮鏡検査、生理食塩水注入超音波検査または経腟超音波法(例え
ば、直径3cmよりも大きい粘膜下または壁内子宮筋腫として定義される臨床的に干渉す
る子宮筋腫の証拠なし、ポリープなし、および妊娠機会低下に関連する先天性構造異常な
し)。
10.スクリーニングに先立つ1年以内の、有意な異常(例えば、ゴナドトロピン使用の
禁忌となるであろう、肥大した卵巣)の証拠がない、両方の卵巣の存在および適切な可視
化、ならびに正常な付属器(例えば、卵管水腫なし)を立証する経腟超音波法。両方の卵
巣が、卵母細胞回収に利用できなければならない。
11.1~15IU/Lの間の、FSHの初期卵胞期(サイクル2~5日目)血清レベル
(中央検査室にて測定)。
12.ランダム化に先立つ1年以内の、陰性血清B型肝炎表面抗原(HBsAg)、C型
肝炎ウイルス(HCV)およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体検査。
13.スクリーニング時における、17.5~32.0kg/m2(両方を含めた)の間
のボディ・マス・インデックス(BMI)。
14.第1のGnRHアゴニスト投与後28日以内に確認された下方調節。
15.不妊症の原因に関係なく、ICSIを受け入れる意思がある。
16.≦37歳の場合、単一胚盤胞移植を受け入れる意思がある。≧38歳の場合、単一
の優れた品質の胚盤胞の移植を受け入れる、または優れた品質の胚盤胞が利用できない場
合は最大2個の胚盤胞の移植を受け入れる意思がある。
17.臨床試験サイクルに起源をもち、ランダム化後1年以内に行われた胚盤胞による凍
結保存サイクルにおける移植当たり最大2個の胚盤胞の移植を受け入れる意思がある。
除外基準
1.無排卵または分かっている子宮内膜症ステージIII~IV(改訂米国生殖医学会議
[ASRM]分類、1996年により定義)を伴う、分かっている多嚢胞性卵巣症候群(
PCOS)。
2.直径≧12mmを有する<4個の卵胞の発生として定義される、IVF/ICSIの
ための以前の制御された卵巣刺激サイクルにおける不良応答。
3.直径≧12mmを有する≧25個の卵胞の発生として定義される、IVF/ICSI
のための以前の制御された卵巣刺激サイクルにおける過剰卵巣応答。
4.刺激1日目におけるランダム化に先立つ下方調節後の経腟超音波法において観察され
る、1個または複数の卵胞≧10mm(嚢胞を含む)(嚢胞の穿刺は、ランダム化に先立
ち許可される)。
5.反復性流産(妊娠[子宮外妊娠を除外(excl.)]の超音波確認の後かつ妊娠24週
目より前の3度の連続した喪失として定義)の分かっている病歴。
6.適用できる場合、本臨床試験における精子注入に使用される精子の供給源に依存して
、対象またはそのパートナー/精子提供者の分かっている異常核型。パートナー精子が使
用されることになり、精子産生が重症に損なわれる(濃度<百万個/mL)場合、Y染色
体微小欠失なしを含む正常核型が立証されなければならない。
7.いずれか分かっている臨床的に有意な全身性疾患(例えば、インスリン依存性糖尿病
)。
8.分かっている遺伝性または後天性血栓性素因疾患。
9.活動性動脈もしくは静脈血栓塞栓症または重症血栓性静脈炎、またはこれらの事象の
病歴。
10.分かっているポルフィリン症。
11.制御された甲状腺機能疾患を除いた、いずれか分かっている内分泌性または代謝性
異常(下垂体、副腎、膵臓、肝臓または腎臓)。
12.抗hCG抗体の分かっている存在(対象の診療記録において利用できる情報に基づ
く;すなわち、本臨床試験で行われる抗FE 999302抗体解析には基づかない)。
13.ゴナドトロピンの使用が禁忌となるであろう、卵巣、乳房、子宮、副腎、下垂体ま
たは視床下部の分かっている腫瘍。
14.腎または肝機能の分かっている障害。
15.臨床試験責任医師によって臨床的に関連性があると判断される、および/または介
入を要求する、スクリーニング時における臨床化学および血液学検査またはランダム化時
におけるバイタルサインのいずれかの異常所見。
16.現在授乳中。
17.未診断の腟出血。
18.スクリーニングに先立つ3年以内に観察される臨床有意性の分かっている異常子宮
頸部細胞診(臨床有意性が解消されていない限り)。
19.ゴナドトロピン刺激を妨げるまたは妊娠機会低下に関連する、スクリーニング時に
おける婦人科試験での所見、例えば、先天性子宮異常または保持された子宮内デバイス。
20.スクリーニング時における、また、下方調節開始に先立つ、妊娠(陰性妊娠検査が
立証されなければならない)または妊娠の禁忌。
21.分かっている現在活動性の骨盤内炎症性疾患。
22.デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を含む、スクリーニング前の最後の月
経周期における妊孕性修飾因子の使用、または経口避妊薬、プロゲストーゲンもしくはエ
ストロゲン調製物による周期のプログラミング。
23.スクリーニング前の最後の月経周期におけるホルモン調製物(甲状腺薬物療法を除
いて)の使用。
24.化学療法(妊娠性状態を除いて)または放射線療法の分かっている履歴。
25.現在もしくは過去(スクリーニングに先立つ1年以内)の、アルコールもしくは薬
物乱用、および/または現在(先月)の、1週間当たり14ユニットを超えるアルコール
摂取。
26.現在または過去(スクリーニングに先立つ90日以内)の、1日当たり10本を超
えるシガレットの喫煙習慣。
27.本臨床試験に使用されている薬用製品中のいずれかの活性成分または賦形剤に対す
る過敏症。
28.本臨床試験における以前の参加(すなわち、再スクリーニングは許可されない)。
29.スクリーニングに先立つ最後の90日間におけるいずれかの登録されていない臨床
試験薬の使用。
主要エンドポイント:
卵母細胞回収後5日目における優れた品質の胚盤胞の数(グレード3BB以上)
副次的エンドポイント
・ 卵母細胞回収後5日目に少なくとも1個の優れた品質の胚盤胞を有する対象(グレ
ード3BB以上)
・ 卵母細胞回収後5日目に少なくとも2個の優れた品質の胚盤胞を有する対象(グレ
ード3BB以上)
・ 卵母細胞回収後3日目における胚の数および品質
・ 卵母細胞回収後5日目における胚盤胞の数および品質
・ 刺激1日目から刺激6日目、刺激8日目、刺激の終わり(プロゲステロン、17-
OH-プロゲステロン、アンドロステンジオン、テストステロン、エストラジオール、イ
ンヒビンA、インヒビンB、FSHおよびLH)および卵母細胞回収(プロゲステロン、
17-OH-プロゲステロン、アンドロステンジオン、テストステロン、エストラジオー
ル)にかけての血清ホルモンレベルの変化
・ 刺激6日目および刺激の終わりにおける卵胞の数およびサイズ
・ 陽性βhCG(移植13~15日後に陽性血清βhCG検査)
・ 臨床妊娠(移植5~6週間後に少なくとも1個の胎嚢)
・ 生体妊娠(移植5~6週間後に胎児心拍動を有する少なくとも1個の子宮内胎嚢)
・ 進行中の妊娠(移植10~11週間後に少なくとも1個の子宮内生存可能胎児)
・ 回収された卵母細胞の数
・ 中期II卵母細胞の数
・ 受精した(2PN)卵母細胞の数
・ 総ゴナドトロピン用量および刺激日数
・ サイクルキャンセルの発生率
・ 刺激1、6および8日目ならびに刺激の終わりにおけるFE 999302の血清
中濃度
・ 卵巣過剰刺激症候群(初期または後期、いずれかのグレード)の発生率
・ 有害事象の発生率および強度
・ 臨床化学および血液学パラメータの循環レベルの変化
・ 刺激期間において対象によって評価される、FE 999302投与後の注射部位
反応の発生率および強度(発赤、疼痛、そう痒、腫脹および皮下出血)
・ 全体的な、および中和能力を有する、処置誘導性抗FE 999302抗体の発生

・ 多胎児妊娠、生化学的妊娠、自然流産、子宮外妊娠(医療/外科的介入ありおよび
なし)および双生児消失の発生率
適格な対象は、その月経周期の黄体期中期(すなわち、サイクル21~24日目)に、
GnRHアゴニスト(トリプトレリン酢酸塩、GONAPEPTYL(商標))0.1m
g/日、皮下により下方調節を開始するであろう。下垂体下方調節が確認された場合(血
清エストラジオール<50pg/mlまたは180pmol/l;地域検査室)、卵巣刺
激は、14日(±1日間)後に開始することになり、GnRHアゴニストによる処置は、
刺激期間の終わりまで続けられる。
刺激1日目に、下方調節された対象は、1、2、4、8もしくは12μgのFE 99
9302またはプラセボの固定一日用量を受けるようにランダム化されるであろう。全ラ
ンダム化対象は、刺激期間を通じて、スクリーニング時におけるそのAMHレベル(EL
ECSYS(商標)AMH Plusイムノアッセイ[Roche Diagnosti
cs]によって測定)および刺激1日目のその体重に基づいて決定された、フォリトロピ
ンデルタの個別化固定一日用量も受けるであろう(表Cを参照)。
刺激中に、対象は、刺激1および6日目に、それ以降は少なくとも1日おきに経腟超音
波法によってモニターされるであろう。主席の卵胞が≧15mmに達したら、経腟超音波
法は、毎日行われなければならない。最終卵胞成熟の誘発は、直径≧17mmを有する≧
3個の卵胞が観察され次第、速やかに為されるであろう。直径≧12mmを有する<25
個の卵胞が存在する場合、hCG(OVITRELLE(商標))250μgの単一用量
が投与されるであろうが、直径≧12mmを有する≧25個の卵胞が存在する場合、サイ
クルは、キャンセルされるべきである。
卵母細胞回収は、最終卵胞成熟の誘発の36時間(±2時間)後に行われるであろう。
授精した卵母細胞は全て、タイムラプスモニタリングのためにEMBRYOSCOPE(
商標)(Vitrolife)においてインキュベートされ、胚発生は、移植当日まで記
録されるであろう。卵母細胞回収後3日目における胚品質の評価は、地域で為されるであ
ろう。卵母細胞回収後5日目における胚盤胞品質の評価は、地域および中央で為され、3
種のパラメータの評価からなる:当技術分野でよく知られている、胚盤胞増大化およびハ
ッチング状態(グレード1~6)、胚盤胞内部細胞塊グレード分け(グレードA~D)な
らびに栄養外胚葉グレード分け(グレードA~D)。胚盤胞は、内部細胞塊および栄養外
胚葉に関するD-カテゴリーを追加した、当技術分野でよく知られている、Gardne
r&Schoolcraftの方式を使用することにより、数値的スコアを与えられるで
あろう。主要エンドポイントは、中央評価(2名の独立した査定者によって為される)に
基づく。
全対象のため、胚盤胞移植は、卵母細胞回収後5日目に行われる。単一胚盤胞移植は、
対象≦37歳にとって義務的である。対象≧38歳において、移植ポリシーは、利用でき
る胚盤胞の品質に依存する、すなわち、少なくとも1個の優れた品質の胚盤胞を有する場
合は単一胚盤胞移植であり、優れた品質の胚盤胞がない場合は(2個の胚盤胞が利用でき
る場合)最大2個の胚盤胞の移植である。残っている胚盤胞は、凍結保存することができ
、地域のガイドラインおよび規制に従って、臨床試験完了後に対象が使用することができ
る。
FE 999302/プラセボ投薬レジメン
対象は、皮下注射として、1、2、4、8もしくは12μgのFE 999302また
はプラセボの一日用量を受けるようにランダム化されるであろう(実施例1を参照)。一
日用量は、刺激期間を通じて固定されるであろう。投薬は、最終卵胞成熟の誘発に関する
基準が満たされるまで続くであろう。対象は、FE 999302で最大20日間処置す
ることができる。
フォリトロピンデルタ投薬レジメン
ランダム化された対象は、スクリーニング時におけるそのAMHレベルおよび刺激1日
目におけるその体重に基づいて決定されたその個々の用量を有するであろう。低AMHを
有する対象(<15pmol/L)のため、一日フォリトロピンデルタ用量は、体重に無
関係に12μgである。高AMH(≧15pmol/L)を有する対象のため、一日フォ
リトロピンデルタ用量は、連続的目盛で、0.19~0.10μg/kgに及ぶ、すなわ
ち、実際のAMHおよび体重に依存する。
一日フォリトロピンデルタ用量は、刺激期間を通じて固定されるであろう。最大の許可
される一日フォリトロピンデルタ用量は、12μgである。投薬は、最終卵胞成熟の誘発
に関する基準が満たされるまで続くであろう。対象は、フォリトロピンデルタで最大20
日間処置することができる。惰性継続(Coasting)は許可されない。
完全フォリトロピンデルタ投薬レジメンは、下の表Bに詳細に作表されている。
フォリトロピンデルタは、腹部に毎日の皮下注射(複数可)として投与される。局所的
注射部位反応を最小化するために、注射部位を定期的に変化させることが賢明であるが、
これは常に、FE 999302またはプラセボに関する注射部位反応およびフォリトロ
ピンデルタに関する注射部位反応の間の区別を可能にするために、対象の臍の右側となる
べきである。
上述から、ある特定の患者(例えば、低AMHを有する患者、高AMHおよび重い体重
を有する患者)が、FSHおよびhCGを12μg組換えFSHと4μg組換えhCG;
または12μg組換えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与されるであ
ろうことが認められるであろう。換言すれば、ある特定の患者は、組換えFSHの1日当
たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの
一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1または1.5:1である、投薬を
為されるであろう。本臨床試験は、これらの用量および比が、高度に有効であり(例えば
、カテゴリーBBまたはそれを超える卵母細胞の数;着床の増加等の観点から)、そのA
MHレベルおよび体重がいかなるものであっても、あらゆる患者のためのFSHおよびh
CGによる個別化処置をもたらすことになる単一の組成物に至る道を表すことを実証する
であろうことが予想される。
第I相結果に基づき、組成物(および処置プロトコール)におけるhCGの包含が、ま
た、請求される組成物が以前の処置(例えば、以前のCOSサイクル(単数または複数)
)において不十分な卵巣応答を有した患者の処置に安全かつ有効であり得る(例えば、よ
り高い用量で)ことを意味するであろうことも予想される。hCGの包含は、これらの患
者が、15または20μg FSH(hCGと共に)の投薬量によって有効に処置され得
ることを意味することが予想され、この投薬量は、これらの患者の処置に使用されている
現在の最大用量(24μg FSH)よりも相当に少ない。
実施例2:REKOVELLE(商標)およびhCGの組み合わせた組成物
REKOVELLE(商標)は、WO2013/020996およびWO2009/1
27826Aに開示されている方法によって操作されたPER.C6(商標)細胞株にお
いて発現された組換えFSHである。
REKOVELLE(商標)の販売承認取得者は、デンマーク、2300コペンハーゲ
ンS、カイフィスカーズプラッズ(Kay Fiskers Plads)11のFerring Pha
rmaceuticals A/Sであり、これは、英国では、英国、UB7 7PS、
ウェストドレイトン、チャーチロード、ドレイトンホールのFerring Pharm
aceuticalsから入手できる。
REKOVELLE(商標)中の活性物質は、フォリトロピンデルタ(FE99904
9)である。REKOVELLE(商標)は、高度にシアリル化されており、α2,3お
よびα2,6-シアリル化を含み、総シアリル化の約85%~90%はα2,3-シアリ
ル化であり、総シアリル化の約10%~15%はα2,6-シアリル化である。
REKOVELLE(商標)は、注射用の清澄かつ無色の溶液である(注射)。1ミリ
リットルの溶液は、溶液の各1ミリリットルに33.3マイクログラムのフォリトロピン
デルタを含有する。他の成分は、フェノール、ポリソルベート20、L-メチオニン、硫
酸ナトリウム十水和物、リン酸二ナトリウム十二水和物、濃縮リン酸、水酸化ナトリウム
および注射用の水である。
FE999302は、WO2011/042688AおよびWO2016/17011
3Aに開示されている方法によって操作されたPER.C6(商標)細胞株において発現
された組換えhCGである。FE999302は、高度にシアリル化されており、α2,
3およびα2,6-シアリル化、ならびにモノ、ジ、トリおよびテトラシアリル化構造の
混合を含む。
実施例2A
FE 999302は、当技術分野でよく知られている方法によって、例えば、3:1
または1.5:1のFSH:hCG比で、REKOVELLE(商標)溶液に添加するこ
とができる。1ミリリットルの組み合わせた溶液は、100μg組換えFSHおよび33
.3μg FE 999302を含有することができる、または1ミリリットルの組み合
わせた溶液は、100μg組換えFSHおよび66.7μg FE 999302を含有
することができる。
実施例2B
別の例では、FE 999302および組換えFSH(例えば、WO2013/020
996およびWO2009/127826Aに開示されている方法によって操作されたP
ER.C6(商標)細胞株において発現された組換えFSH)の組み合わせた製品は、フ
ェノール、ポリソルベート20、L-メチオニン、塩酸アルギニン、塩酸、水酸化ナトリ
ウムおよび注射用の水をさらに含有することができる。
例としての組成物を次に示す(水酸化ナトリウムおよび塩酸は、pH6.8になるよう
に添加され、1mL当たりの活性成分の量は、3:1または1.5:1比に応じて、上に
提示される):
5.0mg/mlのフェノール
0.005mg/mlのポリソルベート20
0.15mg/mlのL-メチオニン
150mMのL-塩酸アルギニン
適量の塩酸
適量の水酸化ナトリウム
pH6.8(範囲6.0~8.0)
注射用の水
1ミリリットルの溶液は、100μg組換えFSHおよび33.3μg FE 999
302を含有することができる(3:1の比FSH:hCG)、または1ミリリットルの
組み合わせた溶液は、100μg組換えFSHおよび66.7μg FE 999302
を含有することができる(比1.5:1)。
例としての組成物は、本発明に従った投与に適する。
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Claims (27)

  1. 血清AMHレベル<15pmol/Lを有する患者における不妊症の処置における使用
    のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(
    hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが、1日当たり11~13μgのまたはそ
    れに等しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの
    用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用
    量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:
    1となるように投与されるものである、組成物。
  2. 組換えFSHが、1日当たり11~13μgの用量で投与されるものであり、組換えh
    CGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する
    重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1
    ~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、請求項1に
    記載の使用のための組成物。
  3. 組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比
    (μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1または1
    .5:1である、請求項1または請求項2に記載の使用のための組成物。
  4. 組換えFSHおよび組換えhCGが、12μg組換えFSHと4μg組換えhCG;ま
    たは12μg組換えFSHと8μg組換えhCGの1日当たりの用量で投与されるもので
    ある、いずれか先行する請求項に記載の使用のための組成物。
  5. 不妊症の処置が、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび
    組換えhCGの前記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与
    するステップとを含む、いずれか先行する請求項に記載の使用のための組成物。
  6. ≧15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者における不妊症の処置における使
    用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン
    (hCG)を含む組成物であって、組成物が、1日当たり患者の体重1kg当たり0.0
    9~0.19μg組換えFSHのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換
    えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対
    する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15
    :1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、組成物
  7. 組成物が、1日当たり患者の体重1kg当たり0.09~0.19μg組換えFSHの
    用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組
    換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単
    位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるよ
    うに投与されるものである、請求項6に記載の使用のための組成物。
  8. 組換えFSHの1日当たりの用量が、6μgの最小用量~12μgの最大用量である、
    請求項6または請求項7に記載の使用のための組成物。
  9. 組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比
    (μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1または1
    .5:1である、請求項6~8のいずれかに記載の使用のための組成物。
  10. (i)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.14~0.19μgの
    用量で投与されるものである、15~24.9pmol/Lの血清AMHレベルを有する
    患者の処置における;または(ii)組換えFSHが、1日当たり患者の体重1kg当た
    り0.11~0.14μgの用量で投与されるものである、25~34.9pmol/L
    の血清AMHレベルを有する患者の処置における使用のための;または(iii)組換え
    FSHが、1日当たり患者の体重1kg当たり0.10~0.11μg組換えFSHの用
    量で投与されるものである、≧35pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者の処置
    に従った使用のための、請求項6~9のいずれかに記載の使用のための組成物。
  11. 不妊症の処置が、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび
    組換えhCGの前記用量を、定義された血清AMHレベルを有する患者に投与するステッ
    プとを含む、請求項6~10のいずれかに記載の使用のための組成物。
  12. 5~7個の卵母細胞が(患者から)回収された不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制
    御された卵巣刺激による前回の不妊症の先立つ一連の処置)を受けた患者における不妊症
    の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛
    性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが、1日当たり14~
    16μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換えhCGが、組換えF
    SHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位
    のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば
    、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、組成物。
  13. 組換えFSHが、1日当たり14~16μgの用量で投与されるものであり、組換えh
    CGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する
    重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1
    ~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、請求項12
    に記載の使用のための組成物。
  14. 組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比
    (μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1または1
    .5:1である、請求項12または請求項13に記載の使用のための組成物。
  15. 組換えFSHが、1日当たり15μgの用量で投与されるものであり、組換えhCGが
    、1日当たり5μgまたは1日当たり7.5μgの用量で投与されるものである、請求項
    12~14のいずれかに記載の使用のための組成物。
  16. 0~4個の卵母細胞が(患者から)回収された不妊症の先立つ一連の処置(例えば、制
    御された卵巣刺激による不妊症の先立つ一連の処置)または不十分な卵巣応答によりキャ
    ンセルされた不妊症の先立つ一連の処置を受けた患者における不妊症の処置における使用
    のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(
    hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが、1日当たり18~24μgのまたはそ
    れに等しい用量で投与されるものであり;組換えhCGが、組換えFSHの1日当たりの
    用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(μg単位のrFSHの一日用
    量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1、例えば、3:1~1.5:
    1となるように投与されるものである、組成物。
  17. 組換えFSHが、1日当たり18~24μgの用量で投与されるものであり、組換えh
    CGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する
    重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1
    ~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、請求項16
    に記載の使用のための組成物。
  18. 組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比
    (μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、3:1または1
    .5:1である、請求項16または請求項17に記載の使用のための組成物。
  19. 組換えFSHが、1日当たり20μgの用量で投与されるものであり、組換えhCGが
    、1日当たり6.67μgまたは1日当たり13.33μgの用量で投与されるものであ
    る、請求項16~18のいずれかに記載の使用のための組成物。
  20. 不妊症の処置が、患者の血清AMHレベルを決定するステップと、組換えFSHおよび
    組換えhCGの前記用量を、<15pmol/Lの血清AMHレベルを有する患者に投与
    するステップとを含む、請求項12~19のいずれかに記載の使用のための組成物。
  21. 患者における不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)
    および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSH
    が、1日当たり14~16μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり、組換
    えhCGが、組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対
    する重量比(μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15
    :1~1:1、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、組成物
  22. 不妊症の処置における使用のための、組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換え
    ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を含む組成物であって、組換えFSHが、1日当た
    り18~24μgのまたはそれに等しい用量で投与されるものであり;組換えhCGが、
    組換えFSHの1日当たりの用量の、組換えhCGの1日当たりの用量に対する重量比(
    μg単位のrFSHの一日用量:μg単位のrhCGの一日用量)が、15:1~1:1
    、例えば、3:1~1.5:1となるように投与されるものである、組成物。
  23. 組換えFSHが、α2,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含み、総シアリ
    ル化の1%~50%が、α2,6-シアリル化であってよく、かつ総シアリル化の50%
    ~99%が、α2,3-シアリル化であってもよい、いずれか先行する請求項に記載の使
    用のための組成物。
  24. 組換えhCGが、α2,6-シアリル化およびα2,3-シアリル化を含み、hCGが
    、モノ(1S)、ジ(2S)、トリ(3S)およびテトラ(4S)シアリル化構造を含ん
    でいてもよい、いずれか先行する請求項に記載の使用のための組成物。
  25. 患者が、30歳を超える、および/または少なくとも1サイクルの不妊症処置に以前に
    失敗した、いずれか先行する請求項に記載の使用のための組成物。
  26. 不妊症の処置が、優れた品質の胚盤胞(例えば、カテゴリー3BB以上の胚盤胞(すな
    わち、3BB、3BA、3AC、3AB、3AA、4CC、4CB、4CA、4BC、4
    BB、4BA、4AC、4AB、4AA、5CC、5CB、5CA、5BC、5BB、5
    BA、5AC、5AB、5AA、6CC、6CB、6CA、6BC、6BB、6BA、6
    AC、6AB、6AA))を促進するためのものである(例えば、卵母細胞回収後3日目
    および/または5日目におけるカテゴリー3BB以上の胚盤胞の数を増加させるための不
    妊症の処置)、または胚着床を改善するためのものである、いずれか先行する請求項に記
    載の使用のための組成物。
  27. 組換え卵胞刺激ホルモン(FSH)および組換えヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
    を含む(例えば、単一の)医薬組成物であって、組換えFSHの組換えhCGに対する重
    量比(μg単位のrFSHの量:μg単位のrhCGの量)が、3:1または1.5:1
    である、医薬組成物。
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