JP2024056616A - 印刷装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準印刷機能を有する情報処理装置の利便性を向上する。
【解決手段】印刷装置は、印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷部と、印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷部と、情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を印刷サーバへ送信する送信部と、を備える。送信部は、印刷サーバへの印刷装置の登録が完了したことと、印刷サーバに印刷装置が登録されている状態で印刷装置が起動されたことと、印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、サポート情報を印刷サーバへ送信すると設定されたことと、印刷装置の構成情報が変化したことと、印刷装置の状態が変化したことと、の少なくとも何れかに応じてサポート情報を印刷サーバへ送信する。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷装置及びその制御方法に関する。
クラウドを利用したクラウドプリントサービスが提案されている(特許文献1)。印刷サーバは、物理的な印刷装置に対応する仮想プリンタを規定し、その仮想プリンタを情報処理装置に提供する。印刷サーバは、印刷装置から取得した属性情報を、その仮想プリンタの属性情報として情報処理装置に提供する。
特開2020-35233号公報
一部の印刷装置は、情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能をサポートする。従来、印刷装置から印刷サーバに提供される属性情報には、印刷装置が標準印刷機能をサポートすることを示す情報が含まれていなかった。そのため、情報処理装置は、印刷サーバによって提供される仮想プリンタが標準印刷機能をサポートするかどうかを判断できない。その結果、標準印刷機能を有する情報処理装置の利便性が損なわれる。本発明の一部の側面は、標準印刷機能を有する情報処理装置の利便性を向上するための技術を提供することを目的とする。
一部の実施形態によれば、印刷装置であって、印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信手段と、を備え、前記送信手段は、前記印刷サーバへの前記印刷装置の登録が完了したことと、前記印刷サーバに前記印刷装置が登録されている状態で前記印刷装置が起動されたことと、前記印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されたことと、前記印刷装置の構成情報が変化したことと、前記印刷装置の状態が変化したことと、の少なくとも何れかに応じて前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信する、印刷装置が提供される。
一部の実施形態によれば、標準印刷機能を有する情報処理装置の利便性が向上する。
第1実施形態の印刷システムの構成例を説明する模式図。 第1実施形態のコンピュータのハードウェア構成例を説明するブロック図。 第1実施形態の印刷サーバの機能構成例を説明するブロック図。 第1実施形態の情報処理装置の機能構成例を説明するブロック図。 第1実施形態の印刷装置のハードウェア構成例を説明するブロック図。 第1実施形態の印刷装置の機能構成例を説明するブロック図。 第1実施形態の印刷装置の操作パネルの構成例を説明する模式図。 第1実施形態の印刷装置のネットワーク設定画面の例を説明する模式図。 第1実施形態のクラウドプリントの全体的な処理を説明するシーケンス図。 第1実施形態のプリンタ属性の例を説明する図。 第1実施形態のプリンタ属性を生成する方法の例を説明するフロー図。 第1実施形態のローカルプリントの全体的な処理を説明するシーケンス図。 第1実施形態のプリンタを検索する方法の例を説明するフロー図。 第1実施形態のプリンタの検索結果を示す画面の例を説明する図。 第2実施形態の印刷装置のネットワーク設定画面の例を説明する模式図。 第4実施形態のプリンタ属性の例を説明する図。 第4実施形態のプリンタを検索する方法の例を説明するフロー図。 第5実施形態の印刷ジョブを処理する方法の例を説明するフロー図。 第5実施形態の機能特定情報の例を説明する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
[印刷システムの構成例]
図1を参照して、第1実施形態に係る印刷システムの構成例について説明する。印刷システムは、例えば、情報処理装置110と、印刷装置120A~120Dと、印刷サーバ130とを含む。印刷システムの各構成要素の個数は図1の例に限られない。また、印刷システムは、図1に示されていない構成要素を有していてもよい。
情報処理装置110及び印刷装置120Dは、同一のローカルエリアネットワーク(LAN)101に接続されている。LAN101は、有線LANであってもよいし、無線LANであってもよいし、両者の組み合わせであってもよい。LAN101は、ファイアウォール102を通じて、広域ネットワーク103(例えば、インターネット)に接続されている。広域ネットワーク103には、印刷サーバ130も接続されている。情報処理装置110と印刷装置120Dとは、LAN101内で(すなわち、広域ネットワーク103を経由せずに)互いに通信可能である。情報処理装置110及び印刷装置120Dは、LAN101、ファイアウォール102及び広域ネットワーク103を通じて印刷サーバ130と通信可能である。これに代えて又はこれに加えて、情報処理装置110及び印刷装置120Dは、セルラーネットワーク(例えば、第4世代通信規格(4G)や第5世代通信規格(5G)に準拠するネットワーク)を通じて広域ネットワーク103に接続してもよい。
印刷装置120A~120Cは、同一のLAN105に接続されている。LAN105は、有線LANであってもよいし、無線LANであってもよいし、両者の組み合わせであってもよい。LAN105は、ファイアウォール104を通じて、広域ネットワーク103に接続されている。LAN105は、LAN101とは異なるLANである。印刷装置120A~120Cは、LAN105、ファイアウォール104及び広域ネットワーク103を通じて印刷サーバ130と通信可能である。これに代えて又はこれに加えて、印刷装置120A~120Cは、セルラーネットワークを通じて広域ネットワーク103に接続してもよい。情報処理装置110は、LAN101、105、ファイアウォール102、104及び広域ネットワーク103を通じて印刷装置120A~120Cと通信可能である。図1の例では印刷装置120A~120Cが同一のLAN105に接続されているが、これらは別々のLANに接続されていてもよい。
印刷装置120A~120Dは、印刷ジョブに基づいて印刷を行う印刷機能を有する。印刷装置120A~120Dは、印刷機能以外に、スキャナ機能とファクス機能との少なくとも一方を含んでもよい。このように複数の機能を有する印刷装置は、複合機(MFP:multifunction printer)と呼ばれてもよい。これに代えて、印刷装置120A~120Dは、印刷機能のみを有する専用機(SFP:Single Function Peripheral)であってもよい。印刷は、紙などのシート状の記録媒体に対する印刷であってもよいし、立体物の成形(いわゆる3次元印刷)であってもよい。
印刷サーバ130は、情報処理装置110によって生成された印刷ジョブに従って、何れかの印刷装置(例えば、印刷装置120A)に印刷ジョブを送信するプリントサービスを提供する。例えば、印刷サーバ130は、論理プリンタを情報処理装置110に提供し、論理プリンタに対する印刷ジョブを受け付ける。論理プリンタとは、印刷サーバ130によって提供される仮想的な印刷装置(例えば、プリンタオブジェクト)のことである。論理プリンタは、クラウドプリンタとも呼ばれうる。情報処理装置110は、印刷装置120Dについてと同様に、論理プリンタについても印刷キューを生成できる。論理プリンタと対比して、印刷装置120A~120Dのような物理的な印刷装置は、物理プリンタとも呼ばれうる。以下の説明において、論理プリンタと物理プリンタとを総称して単にプリンタと表す。物理プリンタは、印刷ジョブを投入する情報処理装置と同一のLANに接続されている場合に、ローカルプリンタとも呼ばれうる。
印刷サーバ130は、広域ネットワーク103に接続されたオンプレミス環境内のサーバであってもよいし、クラウドコンピューティング環境(以下、単にクラウドと表す)内のサーバであってもよい。クラウド内の印刷サーバ130によって提供されるプリントサービスは、クラウドプリントサービス(以下、CPSと呼ぶ)と呼ばれてもよい。クラウドプリントサービスの一例として、マイクロソフト社が提供するUniversal Print(登録商標)がある。以下の説明において、印刷サーバ130がクラウド内にある場合について説明する。しかし、印刷サーバ130がオンプレミス環境内にある場合についても以下の説明が同様に当てはまる。
情報処理装置110は、情報処理装置110のユーザに印刷機能を提供する。情報処理装置は、パーソナルコンピュータ(PC)であってもよいし、スマートフォンであってもよいし、他のデバイスであってもよい。情報処理装置110は、同一のLAN101に接続された物理プリンタ(例えば、印刷装置120D)を出力先として指定してもよいし、印刷サーバ130によって提供される論理プリンタを出力先として指定してもよい。論理プリンタが出力先として指定された場合に、論理プリンタに関連付けられた物理プリンタ(例えば、印刷装置120A)が印刷を行う。CPSを利用する情報処理装置110は、クライアントやクライアント端末と呼ばれてもよい。論理プリンタに印刷ジョブを投入することによって行われる印刷は、クラウドプリントやリモートプリント、リモート印刷とも呼ばれうる。クラウドプリントによる印刷は、情報処理装置110と同一のLAN101に接続された印刷装置120Dによって実行されてもよいし、LAN101に接続されていない印刷装置(例えば、印刷装置120A)によって実行されてもよい。物理プリンタに印刷ジョブを直接に(すなわち、LAN内で)投入することによって行われる印刷は、ローカルプリントやローカル印刷とも呼ばれうる。
情報処理装置110は、オペレーティングシステム(OS)に標準で含まれる印刷機能を有してもよい。このような印刷機能を標準印刷機能と呼ぶ。標準印刷機能は、OS標準印刷機能やネイティブ印刷機能とも呼ばれうる。標準印刷機能を有する情報処理装置110は、標準印刷機能をサポートする印刷装置を使用するために、個別のソフトウェア(例えば、ドライバ)を必要としない。標準印刷機能の例として、iOS、macOS(登録商標)などに標準で含まれるAirPrint(登録商標)や、Androidなどに標準で含まれるMopria(登録商標)がある。
[コンピュータのハードウェア構成例]
図2を参照して、本実施形態に係るコンピュータ200のハードウェア構成例について説明する。コンピュータ200は、情報処理装置110として使用されてもよいし、印刷サーバ130として使用されてもよい。コンピュータ200は、図2に示される構成要素を有してもよい。
中央演算処理ユニット(CPU)201は、コンピュータ200の全体的な動作を制御する汎用処理回路である。ランダムアクセスメモリ(RAM)202は、揮発性のメモリ回路であり、CPU201による処理のためのワークエリア等の一時記憶領域として使用される。リードオンリメモリ(ROM)203は、不揮発性のメモリ回路であり、CPU201の処理で使用されるプログラムやデータを記憶する。記憶装置204は、不揮発性の記憶装置であり、CPU201の処理で使用されるプログラムやデータを記憶する。記憶装置204は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。記憶装置204は、二次記憶装置とも呼ばれうる。コンピュータ200による動作は、記憶装置204からRAM202に読み出されたプログラムをCPU201が実行することによって実現されてもよい。
入力インタフェース(I/F)205は、入力装置210との間で信号を交換するためのI/Fである。入力装置210は、コンピュータ200のユーザから入力を取得する装置である。入力装置210は、例えばキーボード、タッチパネル、マイク、マウス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。出力I/F206は、出力装置220との間で信号を交換するためのI/Fである。出力装置220は、コンピュータ200のユーザへ情報を提供する装置である。出力装置220は、例えばディスプレイ、スピーカ、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。ネットワークI/F207は、コンピュータ200の外部の装置と通信するためのI/Fである。CPU201、RAM202、ROM203、記憶装置204、入力I/F205、出力I/F206、及びネットワークI/F207のそれぞれはシステムバス208に接続されている。図2の例では、入力装置210及び出力装置220がコンピュータ200とは別個の装置として示されている。これに代えて、コンピュータ200が入力装置210及び出力装置220を含んでもよい。
[印刷サーバの機能構成例]
図3を参照して、印刷サーバ130の機能構成例について説明する。印刷サーバ130は、図3に示される機能部を有してもよい。印刷サーバ130は、図3に示されていない機能部を有してもよい。図3の各機能部は、RAM202に読み出されたプログラムをCPU201が実行することによって実現されてもよい。これに代えて、図3の機能部の一部又は全部は、特定用途向け集積回路(ASIC)のような専用処理回路によって実現されてもよい。
登録制御部301は、論理プリンタを登録するための処理を行う。例えば、登録制御部301は、印刷装置からの登録開始要求に応じて、物理プリンタに関連付けられた論理プリンタを生成し、プリンタ情報311に登録する。プリンタ情報311に登録された論理プリンタは、情報処理装置110からプリンタとして認識される。論理プリンタに関連付けられた物理プリンタとは、論理プリンタに対して投入された印刷ジョブに従って印刷を行う物理プリンタのことであってもよい。論理プリンタは1つの物理プリンタのみに関連付けられてもよい。物理プリンタは1つの論理プリンタのみに関連付けられてもよいし、複数の論理プリンタに関連付けられてもよい。
印刷制御部302は、論理プリンタに対する印刷ジョブに関連する処理を行う。例えば、印刷制御部302は、論理プリンタに対する印刷ジョブを情報処理装置110から受信し、これに基づいて、論理プリンタに関連付けられた物理プリンタに印刷ジョブを送信する。また、印刷制御部302は、印刷ジョブに関連するイベントを制御してもよい。印刷ジョブに関連するイベントは、例えば印刷ジョブの受信などを含んでもよい。印刷制御部302は、物理プリンタからイベント要求を受信したことに応じて、当該物理プリンタに関連するイベントを応答してもよい。
プリンタ管理部303は、印刷サーバ130に登録されている論理プリンタに関する情報を、プリンタ情報311として管理する。プリンタ情報311は、論理プリンタに関連付けられた物理プリンタの能力情報、論理プリンタに一意に割り当てられたクラウドプリンタID、印刷ジョブがスプールされる印刷キューの情報などを含む。
ジョブ管理部304は、情報処理装置110から受信した印刷ジョブに関する情報を、ジョブ情報312として管理する。ジョブ情報312は、印刷ジョブの情報や状態、印刷ジョブで指定される印刷データなどを含む。
記憶制御部310は、他の機能部からの指示に従って情報をRAM202や記憶装置204に記憶したり、RAM202や記憶装置204から情報を読み出したりする。本実施形態によれば、記憶制御部310は、プリンタ情報311及びジョブ情報312を記憶する。
[情報処理装置の機能構成例]
図4を参照して、情報処理装置110の機能構成例について説明する。情報処理装置110は、図4に示される機能部を有してもよい。情報処理装置110は、図4に示されていない機能部を有してもよい。図4の各機能部は、RAM202に読み出されたプログラムをCPU201が実行することによって実現されてもよい。これに代えて、図4の機能部の一部又は全部は、ASICのような専用処理回路によって実現されてもよい。
入力取得部401は、入力I/F205を用いて情報処理装置110のユーザから入力を取得する。情報出力部402は、出力I/F206を用いて情報処理装置110のユーザへ情報を出力する。
登録制御部403は、論理プリンタを印刷サーバ130に登録するための処理を行う。印刷制御部404は、プリンタによる印刷に関連する処理を行う。例えば、印刷制御部404は、情報処理装置110のユーザからの印刷指示に従って、印刷サーバ130に登録された論理プリンタに印刷ジョブを送信してもよい。印刷制御部404は、情報処理装置110のユーザからの印刷指示に従って、物理プリンタに直接に(すなわち、同一のLAN内で)印刷ジョブを送信してもよい。
プリンタ管理部405は、情報処理装置110が印刷ジョブを投入可能なプリンタに関する情報を、プリンタ情報411として管理する。プリンタ情報411は、プリンタの能力情報などを含む。プリンタ管理部405は、情報処理装置110が印刷ジョブを投入可能なプリンタを検索してもよい。
記憶制御部410は、他の機能部からの指示に従って情報をRAM202や記憶装置204に記憶したり、RAM202や記憶装置204から情報を読み出したりする。本実施形態によれば、記憶制御部410は、プリンタ情報411及びオペレーティングシステム412を記憶する。オペレーティングシステム412は、情報処理装置110に標準に(すなわち、情報処理装置110の出荷時に)インストールされている。オペレーティングシステム412は、更新されてもよい。オペレーティングシステム412は、情報処理装置110の基本的な管理や制御のための機能を有する。上述のように、オペレーティングシステム412は、標準印刷機能を含んでもよい。
[印刷装置のハードウェア構成例]
図5を参照して、本実施形態に係る印刷装置500のハードウェア構成例について説明する。印刷装置500は、印刷装置120A~120Dの何れとして使用されてもよい。印刷装置500は、図5に示される構成要素を有してもよい。印刷装置500は物理的な印刷装置であるため、物理プリンタとも呼ばれうる。
CPU501は、印刷装置500の全体的な動作を制御する汎用処理回路である。RAM502は、揮発性のメモリ回路であり、CPU501による処理のためのワークエリア等の一時記憶領域として使用される。ROM503は、不揮発性のメモリ回路であり、CPU501の処理で使用されるプログラムやデータを記憶する。記憶装置504は、不揮発性の記憶装置であり、CPU501の処理で使用されるプログラムやデータ(例えば、印刷ジョブ、画像データ、設定情報)を記憶する。記憶装置504は、例えばHDDやSSDであってもよい。記憶装置504は、二次記憶装置とも呼ばれうる。印刷装置500による動作は、記憶装置504からRAM502に読み出されたプログラムをCPU501が実行することによって実現されてもよい。
プリンタI/F505は、プリンタエンジン520との間で信号を交換するためのI/Fである。プリンタエンジン520は、プリンタI/F505を通じて制御部510から供給された信号(例えば、画像信号や印刷コマンド)に基づいて印刷を行う。印刷は、トナーを紙に転写して定着させる電子写真方式の印刷であってもよいし、紙にインクを吐出することによって印刷するインクジェット方式の印刷であってもよいし、3次元印刷であってもよい。
スキャナI/F506は、スキャナエンジン530との間で信号を交換するためのI/Fである。スキャナエンジン530は、原稿を読み取ることによって得られた信号(例えば、画像信号)を、スキャナI/F506を通じて制御部510に供給する。CPU501は、スキャナエンジン530から供給された画像信号を処理し、これによって得られた記録画像信号をプリンタエンジン520に供給してもよい。また、CPU501は、スキャナエンジン530から供給された画像信号に基づいて画像データを生成し、これを外部の装置へ送信してもよい。
操作部I/F507は、操作部540との間で信号を交換するためのI/Fである。操作部540は、印刷装置500のユーザから入力を取得し、印刷装置500のユーザへ情報を提供する装置である。操作部540は、例えば表示パネル(例えば、液晶ディスプレイ)、スピーカ、タッチパネル、キーボード、ボタン、タッチスクリーン、又はこれらの任意の組み合わせで構成されてもよい。
ネットワークI/F508は、印刷装置500の外部の装置と通信するためのI/Fである。CPU501、RAM502、ROM503、記憶装置504、プリンタI/F505、スキャナI/F506、操作部I/F507、及びネットワークI/F508によって制御部510が構成される。制御部510に含まれる各構成要素はシステムバス509に接続されている。
[印刷装置の機能構成例]
図6を参照して、印刷装置500の機能構成例について説明する。印刷装置500は、図6に示される機能部を有してもよい。印刷装置500は、図6に示されていない機能部を有してもよい。図6の各機能部は、RAM502に読み出されたプログラムをCPU501が実行することによって実現されてもよい。これに代えて、図6の機能部の一部又は全部は、ASICのような専用処理回路によって実現されてもよい。
入力取得部601は、操作部I/F507を用いて印刷装置500のユーザから入力を取得する。情報出力部602は、操作部I/F507を用いて印刷装置500のユーザへ情報を出力する。例えば、情報出力部602は、操作部540に操作メニューを表示する。入力取得部601は、操作メニューに対する入力を取得し、入力された指示内容を他の機能部に通知する。情報出力部602は、他の機能部から取得した結果を操作部540に表示する。
画像処理部603は、印刷ジョブを印刷用の画像データにレンダリングする。印刷処理部604は、画像処理部603によってレンダリングされた画像データを印刷する。
登録制御部605は、印刷装置500に関連付けられた論理プリンタを印刷サーバ130に登録するための処理を行う。プリンタ管理部606は、印刷装置500に関する情報を、プリンタ情報621として管理する。プリンタ情報621は、例えば印刷装置500の状態、印刷装置500の能力、印刷装置500に関連付けられた論理プリンタに対して印刷サーバ130によって一意に割り当てられたクラウドプリンタIDを含んでもよい。また、プリンタ情報621は、情報処理装置110が同一のLAN101内の印刷装置を識別するためのローカルプリンタIDを含んでもよい。
クラウドプリント(CP)制御部607は、クラウドプリントに関する処理を行う。例えば、CP制御部607は、印刷サーバ130から受信した印刷ジョブに含まれる印刷データを画像処理部603に転送することによって、印刷サーバ130から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行してもよい。また、CP制御部607は、印刷サーバ130へイベント要求を送信してもよい。
ローカルプリント(LP)制御部608は、ローカルプリントに関する処理を行う。例えば、LP制御部608は、情報処理装置110からのプリンタ検索に応答してもよい。また、LP制御部608は、情報処理装置110から直接に受信した印刷ジョブに含まれる印刷データを画像処理部603に転送することによって、情報処理装置110から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行してもよい。ジョブ管理部609は、印刷ジョブに関する情報を、ジョブ情報622として管理する。ジョブ情報622は、印刷ジョブの処理状態や処理結果を含んでもよい。
記憶制御部620は、他の機能部からの指示に従って情報をRAM502や記憶装置504に記憶したり、RAM502や記憶装置504から情報を読み出したりする。本実施形態によれば、記憶制御部620は、プリンタ情報621及びジョブ情報622を記憶する。記憶制御部620は、ファイルシステムとしてデータを管理してもよい。記憶制御部620は、各データの記憶先を、不揮発領域である記憶装置504と、揮発領域であるRAM502とに振り分けてもよい。例えば、記憶制御部620は、プリンタ情報621及びジョブ情報622を不揮発性領域に記憶してもよい。
[印刷装置の操作部の構成例]
図7を参照して、印刷装置500の操作部540の構成例について説明する。図7の例で、操作部540は、パネル状に形成された操作パネルとして構成されている。操作部540は、図7に示される構成要素を有してもよい。操作部540は、図7に示されていない構成要素を有してもよい。
表示パネル701は、ユーザからの入力を取得するためのタッチパネルと、ユーザへの情報を表示するためのディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)とが一体に形成されたタッチスクリーンである。図7の例で、表示パネル701は、ボタン702~704を表示している。ボタン702は、コピーモードへの移行指示をユーザから取得するためのソフトボタンである。印刷装置500は、ユーザがボタン702にタッチしたことに応じて、表示パネル701にコピー操作画面を表示する。ボタン703は、FAXモードへの移行指示をユーザから取得するためのソフトボタンである。印刷装置500は、ユーザがボタン703にタッチしたことに応じて、表示パネル701にFAX操作画面を表示する。ボタン704は、スキャナモードへの移行指示をユーザから取得するためのソフトボタンである。印刷装置500は、ユーザがボタン704にタッチしたことに応じて、表示パネル701にスキャナ操作画面を表示する。そのほか、表示パネル701には、ユーザとのやり取りを行うためのダイアログや、クラウドプリントのジョブリストが表示されてもよい。
テンキー705は、数字等の入力をユーザから取得するための物理ボタンの集合である。ボタン706は、表示パネル701の表示内容を決定する指示などをユーザから取得するための物理ボタンである。方向キー707は、表示パネル701に表示されたメニューから項目を選択する指示などをユーザから取得するための物理ボタンである。ボタン708は、モノクロコピーの指示をユーザから取得するための物理ボタンである。ボタン709は、カラーコピーの指示をユーザから取得するための物理ボタンである。ボタン710は、処理を停止することの指示をユーザから取得するための物理ボタンである。ボタン711は、印刷装置500の設定などを行うためのメニュー画面を表示することの指示をユーザから取得するための物理ボタンである。ボタン712は、印刷装置500が受信している印刷ジョブの一覧などのような、印刷装置500の状況を表示することの指示をユーザから取得するための物理ボタンである。
[ネットワーク設定画面の構成例]
図8を参照して、印刷装置500の操作部540に表示されるネットワーク設定画面800の構成例について説明する。ネットワーク設定画面800は、例えば操作部540の表示パネル701に表示される。ネットワーク設定画面800は、特定の印刷機能を有効にするか無効にするかをユーザが設定するためのユーザインタフェースである。図8の説明では、印刷装置500がAirPrint、Mopria及びCPSをサポートすることを想定する。印刷装置500が特定の印刷機能をサポートするとは、この特定の印刷機能を使用して外部装置(例えば、情報処理装置110や印刷サーバ130)が行った指示に従って印刷装置500が動作可能であることを表してもよい。
設定エリア801は、AirPrintの設定を行うためのエリアである。設定エリア801内のONボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、AirPrintを有効にする。設定エリア801内のOFFボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、AirPrintを無効にする。設定エリア801内のOFボタンとOFFボタンとは択一的に選択可能である。印刷装置500のプリンタ管理部606は、AirPrintが有効であるか無効であるかの設定を、プリンタ情報621として記憶装置504に記憶する。
AirPrintが有効である場合に、印刷装置500は、AirPrintをサポートする印刷装置として動作する。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して外部装置(例えば、情報処理装置110や印刷サーバ130)が行った指示に従って動作する。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を外部装置(例えば、情報処理装置110や印刷サーバ130)へ送信する。
AirPrintが無効である場合に、印刷装置500は、AirPrintをサポートする印刷装置として動作しない。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して外部装置(例えば、情報処理装置110や印刷サーバ130)が行った指示に従って動作しない。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を外部装置(例えば、情報処理装置110や印刷サーバ130)へ送信しない。
設定エリア802は、Mopriaの設定を行うためのエリアである。Mopriaの設定はAirPrintの設定と同様であってもよいため、重複する説明を省略する。設定エリア803は、Universal Printの設定を行うためのエリアである。Universal Printの設定はAirPrintの設定と同様であってもよいため、重複する説明を省略する。
図8に示す例において、印刷装置500は、2種類の標準印刷機能(すなわち、AirPrintとMopria)のそれぞれについて、有効にするか無効にするかを個別に設定可能である。印刷装置500は、2種類の標準印刷機能をサポートしてもよく、2種類以上の標準印刷機能のそれぞれについて、有効にするか無効にするかを個別に設定可能であってもよい。その結果、印刷装置500から印刷サーバ130へ、2種類の標準印刷機能のそれぞれについて、印刷装置500が個別の標準印刷機能をサポートすることを示す情報が送信される。印刷装置500は、2種類以上の標準印刷機能について、有効にするか無効にするかを一律に設定可能であってもよい。
図8に示す例において、印刷装置500は、標準印刷機能を有効にするか無効にするかを設定可能である。これに代えて、印刷装置500は、標準印刷機能を有効にするか無効にするかを設定可能でなくてもよい。この場合に、印刷装置500は、標準印刷機能を常に有効にしてもよい。
[クラウドプリントの全体的な処理シーケンス]
図9を参照して、クラウドプリントを行うための全体的な処理のシーケンスについて説明する。図9の例では、情報処理装置110が、印刷装置500を印刷サーバ130に登録し、印刷装置500に関連付けられた論理プリンタに印刷ジョブを投入する場合を扱う。印刷装置500についての以下の説明は、印刷装置120A~120Dについても同様に適用されてもよい。印刷装置500を印刷サーバ130に登録するとは、印刷装置500に関連付けられた論理プリンタを印刷サーバ130に登録することであってもよい。以下の例で、印刷装置500は、情報処理装置110から印刷装置500を操作するためのウェブユーザインタフェース(UI)機能をサポートしているとする。また、情報処理装置110は、ウェブUIクライアント機能をサポートしているとする。情報処理装置110と印刷装置500と印刷サーバ130との間の相互の通信は、インターネットプリンティングプロトコル(IPP)を用いて行われてもよい。
S901で、情報処理装置110の登録制御部403は、情報処理装置110のユーザからの指示に従って、印刷装置500へ登録開始要求を送信する。登録開始要求は、印刷装置500を印刷サーバ130に登録するための処理を開始することの要求であってもよい。登録開始要求は、情報処理装置110のウェブUIクライアント機能を用いて送信されてもよい。
S902で、印刷装置500の登録制御部605は、情報処理装置110から登録開始要求を受信したことに応じて、印刷サーバ130へ登録開始要求を送信する。登録開始要求は、印刷装置500を印刷サーバ130に登録するための処理を開始することの要求であってもよい。
S903で、印刷サーバ130の登録制御部301は、印刷装置500から登録開始要求を受信したことに応じて、印刷装置500へ登録開始応答を送信する。登録開始応答は、情報処理装置110のユーザが印刷サーバ130に印刷装置500を登録するための情報を入力するためのウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む。
S904で、印刷装置500の登録制御部605は、印刷サーバ130から登録開始応答を受信したことに応じて、情報処理装置110へ登録情報を送信する。登録情報は、登録開始応答に含まれるURLを含む。情報処理装置110の情報出力部402は、印刷装置500から登録情報を受信したことに応じて、ウェブページをユーザに向けて表示する。
S905で、情報処理装置110の登録制御部403は、情報処理装置110のユーザがURLにアクセスし、登録に必要な情報を入力したことに応じて、登録承認要求を印刷サーバ130へ送信する。登録承認要求は、情報処理装置110のユーザのクラウドアカウントを含む。クラウドアカウントとは、印刷サーバ130を含むクラウドのテナントをユーザが利用するためのアカウントのことである。
S906で、印刷サーバ130の登録制御部301は、登録承認要求に含まれるクラウドアカウントが、印刷サーバ130に印刷装置500を登録する権限を有するユーザのものであるかどうかを確認する。印刷サーバ130の登録制御部301は、ユーザが権限を有する場合に、登録承認応答を情報処理装置110へ送信する。登録承認応答は、情報処理装置110のユーザが、印刷装置500を登録する権限を有するユーザであることの確認結果を通知するメッセージであってもよい。
S907で、印刷装置500のプリンタ管理部606は、印刷サーバ130から登録開始応答を受信したことに応じて、印刷サーバ130へ登録確認要求を送信する。登録確認要求は、印刷装置500を印刷サーバ130に登録することに関する要求であり、具体的に、印刷装置500を印刷サーバ130に登録することの要求であってもよい。
S908で、印刷サーバ130のプリンタ管理部303は、印刷装置500から登録確認要求を受信したことに応じて、新たな論理プリンタを生成し、印刷装置500に関連付けて当該論理プリンタをプリンタ情報311に追加する。これによって、印刷装置500が印刷サーバ130に登録され、情報処理装置110は、論理プリンタを用いたクラウドプリントが可能となる。また、印刷サーバ130のプリンタ管理部303は、生成された論理プリンタに一意のクラウドプリンタIDを割り当て、このクラウドプリンタIDを論理プリンタに関連付けてプリンタ情報311に追加する。その後、印刷サーバ130の登録制御部301は、印刷装置500へ登録確認応答を送信する。登録確認応答は、印刷装置500のクラウドプリンタIDを含む。
S909で、印刷装置500のプリンタ管理部606は、印刷サーバ130への印刷装置500の登録が完了したことに応じて、印刷サーバ130へ情報更新要求を送信する。情報更新要求は、印刷装置500に関する情報を更新することの要求であってもよい。情報更新要求は、印刷装置500のプリンタ属性を含む。情報更新要求は、IPPで規定されるupdate-output-device-attributes requestメッセージで送信されてもよい。
S910で、印刷サーバ130のプリンタ管理部303は、受信した情報更新要求に含まれるプリンタ属性に基づいて、プリンタ情報311に含まれる印刷装置500の情報を更新し、情報更新応答を印刷装置500へ送信する。情報更新応答は、印刷装置500の情報の更新が正常に完了したことを通知するメッセージであってもよい。
S911で、印刷装置500のCP制御部607は、印刷サーバ130から登録確認応答を受信したことに応じて、イベント要求を印刷サーバ130へ送信する。イベント要求は、印刷装置500に関するイベントが発生した場合に印刷装置500へ通知することの要求であってもよい。イベント要求は、印刷装置500に関連付けられた論理プリンタに対して印刷ジョブが投入されたことのイベントに関してもよい。
S912で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報処理装置110のユーザからの指示に従って、印刷サーバ130へ情報要求を送信する。情報要求は、情報処理装置110のユーザが使用可能な論理プリンタに関する情報を求める要求であってもよい。情報要求は、情報処理装置110のユーザのクラウドアカウントを含む。情報要求は、IPPで規定されるGet-Printer-Attributes Requestメッセージで送信されてもよい。
S913で、印刷サーバ130のプリンタ管理部303は、情報処理装置110から情報要求を受信したことに応じて、情報処理装置110へ情報応答を送信する。情報応答は、情報処理装置110のユーザが利用可能な1つ以上の論理プリンタのそれぞれについて、クラウドプリンタIDと、プリンタ属性とを含む。情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報応答に基づいてプリンタ情報411を更新する。情報応答は、IPPで規定されるGet-Printer-Attributes Responseメッセージで送信されてもよい。
S914で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報処理装置110のユーザからの指示に従って、印刷サーバ130へ印刷要求を送信する。印刷要求は、クラウドプリンタIDと、印刷ジョブと、情報処理装置110のユーザのクラウドアカウントとを含む。印刷ジョブは、印刷データと、印刷設定とを含んでもよい。印刷要求は、印刷要求に含まれるクラウドプリンタIDを有する論理プリンタに対して、印刷要求に含まれる印刷データを印刷することの要求であってもよい。
S915で、印刷サーバ130の印刷制御部302は、情報処理装置110から印刷要求を受信したことに応じて、論理プリンタに関連付けられた印刷装置500へイベント応答を送信する。イベント応答は、S911で受信したイベント要求に対する応答である。イベント応答は、イベント要求で指定された種類のイベントが発生したことを通知するための応答である。
S916で、印刷装置500のCP制御部607は、印刷サーバ130からイベント応答を受信したことに応じて、印刷サーバ130へ印刷ジョブ要求を送信する。印刷ジョブ要求は、印刷装置500が実行すべき印刷ジョブを求める要求であってもよい。
S917で、印刷サーバ130の印刷制御部302は、印刷装置500から印刷ジョブ要求を受信したことに応じて、印刷装置500へ印刷ジョブ応答を送信する。印刷ジョブ応答は、クラウドアカウントと、印刷ジョブとを含む。その後、印刷装置500は、印刷サーバ130から印刷ジョブ応答を受信したことに応じて、印刷ジョブに基づいて印刷を行う。印刷装置500によって印刷サーバ130から受信される印刷ジョブ応答は、IPPのFetch-Job Responseであってもよい。
図9の説明において、S901~S906における印刷装置500の登録と、S912~S917におけるクラウドプリントとは、同じユーザによって行われてもよいし、別のユーザによって行われてもよい。
[プリンタ属性]
図10を参照して、図9のS909及びS913で印刷装置500が送信するプリンタ属性の一例について説明する。図10の例では、プリンタ属性1000がテーブル形式で表現される。これに代えて、プリンタ属性1000は他の形式で表現されてもよい。プリンタ属性1000は、カラム1001及び1002を含む。カラム1001は、属性の名称を表す。カラム1002は、属性の値を表す。
レコード1011は、印刷装置500がカラー印刷をサポートするかどうかを示す。属性の名称は「color-supported」である。属性の値は、印刷装置500がカラー印刷をサポートする場合に「true」となり、印刷装置500がカラー印刷をサポートしない場合に「false」となる。プリンタ属性1000では、印刷装置500がカラー印刷をサポートすることが示される。
レコード1012は、印刷装置500がサポートする用紙サイズを示す。属性の名称は「media-supported」である。属性の値は、個別の用紙サイズに割り当てられた文字列である。プリンタ属性1000では、印刷装置500が、iso_a4_210x297mmで表されるA4用紙と、iso_a3_297x420mmで表されるA3用紙とをサポートすることが示される。
レコード1013は、印刷装置500がサポートするドキュメントフォーマットを示す。属性の名称は「document-format-supported」である。属性の値は、個別のドキュメントフォーマットに割り当てられた文字列である。プリンタ属性1000では、印刷装置500が、application/pdfで表されるPDFドキュメントフォーマットと、image/jpegで表されるJPEGドキュメントフォーマットとをサポートすることが示される。
レコード1014は、印刷装置500がサポートする印刷部数を示す。属性の名称は「copies-supported」である。属性の値は、数値範囲である。プリンタ属性1000では、印刷装置500が部数1から部数99までの印刷部数をサポートすることが示される。
レコード1015は、印刷装置500がサポートするMopriaのバージョンを示す。属性の名称は「mopria-certified」である。属性の値は、バージョンを示す数値である。プリンタ属性1000では、印刷装置500がMopriaのバージョン2.0をサポートすることが示される。プリンタ属性1000が「mopria-certified」の名称のレコードを含むことは、印刷装置500がMopriaをサポートすることを示す。これに対して、プリンタ属性1000が「mopria-certified」の名称のレコードを含まないことは、印刷装置500がMopriaをサポートしないことを示す。
レコード1016は、印刷装置500がサポートする機能を示す。属性の名称は「ipp-features-supported」である。属性の値は、印刷装置500がAirPrintをサポートする場合に「airprint」となる。プリンタ属性1000が「ipp-features-supported」の名称で「airprint」の値のレコードを含むことは、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す。これに対して、プリンタ属性1000が「ipp-features-supported」の名称で「airprint」の値のレコードを含まないことは、印刷装置500がAirPrintをサポートしないことを示す。
[プリンタ属性を印刷サーバへ送信するタイミング]
図9の例では、S909において、印刷装置500は、印刷サーバ130への印刷装置500の登録が完了したことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信する。図10に関して上述したように、このプリンタ属性は、印刷装置500が標準印刷機能をサポートすることを示す情報を含む。このような情報を、以下では標準印刷サポート情報と表す。印刷装置500は、印刷サーバ130への印刷装置500の登録が完了したことに加えて、又はこれに代えて、以下に説明する他の条件を満たしたことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。
例えば、印刷装置500は、印刷サーバ130に印刷装置500が登録されている状態で印刷装置500が起動されたことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。
印刷装置500は、CP印刷機能(すなわち、印刷サーバ130から送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能)が無効から有効に変更されたことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。CP印刷機能の無効から有効への変更は、例えばネットワーク設定画面800の設定エリア803でユーザがONボタンを選択したことに応じて行われる。
印刷装置500は、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130へ送信すると設定されたことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。このような設定は、例えばネットワーク設定画面800の設定エリア801又は802でユーザがONボタンを選択したことに応じて行われる。上述のように、設定エリア801でユーザがONボタンを選択すると、AirPrintが有効になる。この場合に、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報(例えば、図10のレコード1016)を印刷サーバ130へ送信される。同様に、設定エリア802でユーザがONボタンを選択すると、Mopriaが有効になる。この場合に、印刷装置500がMopriaをサポートすることを示す情報(例えば、図10のレコード1015)を印刷サーバ130へ送信される。
印刷装置500は、印刷装置500の構成情報が変化したことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。例えば、印刷装置500の構成情報の変化は、印刷装置500に設定されている用紙サイズがA3からA4に変化したことを含んでもよい。
印刷装置500は、印刷装置500の状態が変化したことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。例えば、印刷装置500の状態の変化は、印刷装置500でエラー(例えば、用紙切れエラー)が発生したことを含んでもよい。
印刷装置500は、上述したタイミングのすべてでプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよいし、上述したタイミングのすべての一部のみでプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信してもよい。
[印刷装置がプリンタ属性を送信する動作フロー]
図11を参照して、印刷装置500がプリンタ属性を送信する処理の例を説明する。プリンタ属性の送信先は、印刷サーバ130であってもよいし、情報処理装置110であってもよい。図11の動作は、プリンタ属性の送信先が印刷サーバ130である場合に、例えば図9のS909や上述の何れかのタイミングで開始される。図11の動作は、プリンタ属性の送信先が情報処理装置110である場合に、例えば図9のS913で開始される。
S1101で、印刷装置500のCP制御部607は、印刷装置500の属性情報を取得する。属性情報は、プリンタI/F505を通じてプリンタエンジン520から取得されてもよい。
S1102で、印刷装置500のCP制御部607は、印刷装置500がサポートする1種類以上の標準印刷機能のうち、後続のS1103~S1104の処理の対象としてまだ選択されていない標準印刷機能を1種類選択する。印刷装置500が標準印刷機能を1つもサポートしない場合に、S1103~S1104の処理はスキップされる。
S1103で、印刷装置500のCP制御部607は、選択中の標準印刷機能が有効であるかどうかを判定する。印刷装置500は、選択中の標準印刷機能が有効であると判定された場合(S1103で「YES」)に処理をS1104に遷移し、それ以外の場合(S1103で「NO」)に処理をS1105に遷移する。標準印刷機能が有効であるかどうかは、例えばネットワーク設定画面800でユーザによって設定され、プリンタ情報621として記憶装置504に記憶されている。
S1104で、印刷装置500のCP制御部607は、選択中の標準印刷機能を印刷装置500がサポートすることを示す情報を、S1101で生成されたプリンタ属性に追加する。例えば、選択中の標準印刷機能がAirPrintである場合に、図10のレコード1016が追加される。選択中の標準印刷機能がMopriaである場合に、図10のレコード1015が追加される。
S1105で、印刷装置500のCP制御部607は、印刷装置500がサポートする1種類以上の標準印刷機能のすべてが選択されたかどうかを判定する。印刷装置500は、すべての標準印刷機能が選択されたと判定された場合(S1105で「YES」)に処理をS1106に遷移し、それ以外の場合(S1105で「NO」)に処理をS1102に遷移する。このように、印刷装置500がサポートする1種類以上の標準印刷機能のそれぞれについて、S1103~S1104の処理が実行される。
S1106で、印刷装置500のCP制御部607は、生成されたプリンタ属性を宛先の装置へ送信する。上記の方法で生成されるプリンタ属性は、印刷装置500がサポートする1種類以上の標準印刷機能のうち有効であるものを示す。プリンタ属性が特定の標準印刷機能に関する情報を含む場合に、このプリンタ属性を印刷装置500から受信した装置(例えば、印刷サーバ130や情報処理装置110)は、印刷装置500が特定の標準印刷機能をサポートすると認識する。一方、印刷装置500がサポートする特定の標準印刷機能が無効である場合や、印刷装置500が特定の標準印刷機能をサポートしない場合に、この特定の標準印刷機能に関する情報はプリンタ属性に含まれない。そのため、このようなプリンタ属性を印刷装置500から受信した装置は、印刷装置500がこの特定の標準印刷機能をサポートしていないと認識する。
図11に示される方法で送信されるプリンタ属性は、標準印刷機能に対応するレコード(例えば、レコード1015及び1016)を含まないことによって、印刷装置500がこの標準印刷機能をサポートしないことを示す。これに代えて、プリンタ属性は、標準印刷機能に対応するレコードが特定の値を有することによって、印刷装置500がこの標準印刷機能をサポートしないことを示してもよい。例えば、「mopria-certified」の名称で「unsupported」の値を有するレコードをプリンタ属性が含むことによって、印刷装置500がMopriaをサポートしないことが示されてもよい。また、「ipp-features-supported」の名称で「airprintーunsupported」の値を有するレコードをプリンタ属性が含むことによって、印刷装置500がAirPrintをサポートしないことが示されてもよい。
図11の方法で、印刷装置500は、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130へ送信すると設定されたことに応じてプリンタ属性を印刷サーバ130へ送信する場合に、特定の標準印刷機能についてのみS1103及びS1104を実行してもよい。例えば、ネットワーク設定画面800の設定エリア801でAirPrintが有効に設定された場合に、印刷装置500は、AirPrintについてS1103及びS1104を実行し、MopriaについてS1103及びS1104を実行しなくてもよい。
[ローカルプリントの全体的な処理シーケンス]
図12を参照して、ローカルプリントを行うための全体的な処理のシーケンスについて説明する。図12の例では、情報処理装置110が、情報処理装置110と同一のネットワーク(すなわち、LAN101)に接続された印刷装置120Dに印刷ジョブを投入する場合を扱う。情報処理装置110と印刷装置120Dとの間の通信は、IPPを用いて行われてもよい。情報処理装置110と印刷装置120Dとの間の通信は、LAN101内で行われ、広域ネットワーク103を経由しない。以下の例では、情報処理装置110は標準印刷機能としてAirPrintを有しており、AirPrintを使用してローカルプリントを行う場合について説明する。情報処理装置110がMopria又は他の標準印刷機能を有する場合にも同様の説明が適用されてもよい。また、印刷装置120Dは、Airprintをサポートするとする。
S1201で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報処理装置110のユーザからの指示に従って、Airprintを使用して、情報処理装置110が接続されたネットワーク(すなわち、LAN101)にプリンタ検索要求を送信する。このプリンタ要求検索は、LAN101へのブロードキャストによって行われてもよい。プリンタ検索要求は、AirPrintをサポートするプリンタが存在するかどうかを応答することの要求であってもよい。
S1202で、Airprintをサポートする印刷装置120DのLP制御部608は、プリンタ検索要求に応答して、プリンタ検索応答を情報処理装置110へ送信する。プリンタ検索応答は、印刷装置120Dのインターネットプロトコル(IP)アドレスを含んでもよい。Airprintをサポートしない印刷装置又はAirprintが無効になっている印刷装置は、プリンタ要求検索に応答しなくてもよい。情報処理装置110のプリンタ管理部405は、プリンタ検索応答を送信した印刷装置120DのIPアドレスをプリンタ情報411の一部として記憶制御部410に記憶する。また、情報処理装置110の情報出力部402は、発見された印刷装置のリストをユーザに提示してもよい。
S1203で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、印刷装置120Dへ情報要求を送信する。情報要求は、印刷装置120Dに関する情報を求める要求であってもよい。情報要求は、情報要求は、IPPで規定されるGet-Printer-Attributes Requestメッセージで送信されてもよい。
S1204で、印刷装置120Dのプリンタ管理部606は、情報処理装置110から情報要求を受信したことに応じて、情報処理装置110へ情報応答を送信する。情報応答は、印刷装置120Dのプリンタ属性を含む。情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報応答に基づいてプリンタ情報411を更新する。情報応答は、IPPで規定されるGet-Printer-Attributes Responseメッセージで送信されてもよい。
S1205で、情報処理装置110の印刷制御部404は、情報処理装置110のユーザからの指示に従って、印刷装置120Dへ印刷要求を送信する。印刷要求は、印刷ジョブを含む。印刷ジョブは、印刷データと、印刷設定とを含んでもよい。印刷要求は、印刷装置120Dに対して、印刷要求に含まれる印刷データを印刷することの要求であってもよい。
S1206で、印刷装置120DのLP制御部608は、受信した印刷ジョブに従って印刷を実行する。印刷装置120DのLP制御部608は、印刷の結果を印刷応答として情報処理装置110へ送信する。
[情報処理装置がプリンタ検索を実行する動作フロー]
図13を参照して、情報処理装置110が自身の標準印刷機能をサポートするプリンタを検索する処理の例を説明する。図13の動作は、情報処理装置110の動作中に継続して実行されてもよい。
S1301で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報処理装置110のユーザからプリンタを検索することの指示を取得したかどうかを判定する。情報処理装置110は、プリンタを検索することの指示を取得したと判定された場合(S1301で「YES」)に処理をS1302に遷移し、それ以外の場合(S1301で「NO」)にS1301を繰り返す。
S1302で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、上述のS1201と同様にして、情報処理装置110の標準印刷機能を使用して、情報処理装置110が接続されたネットワーク(すなわち、LAN101)にプリンタ検索要求を送信する。情報処理装置110のプリンタ管理部405は、プリンタ検索要求に応答した印刷装置をプリンタリストに追加する。このプリンタリストは、情報処理装置110が有する標準印刷機能をサポートするプリンタを列挙する。標準印刷機能を使用するプリンタ検索要求に応答する印刷装置はいずれも、標準印刷機能をサポートする。
S1303で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、上述のS912と同様にして、印刷サーバ130へ情報要求を送信する。情報要求は、情報処理装置110のユーザが使用可能な論理プリンタに関する情報を求める要求であってもよい。印刷サーバ130は、上述のS913と同様にして、情報処理装置110が使用可能な1つ以上の仮想プリンタの情報を含む情報応答を情報処理装置110に提示する。この1つ以上の仮想プリンタは、情報処理装置110の標準印刷機能をサポートする印刷装置に関連付けられた仮想プリンタを含みうる。
S1304で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、印刷サーバ130からの情報応答に含まれる1つ以上の仮想プリンタのうち、後続のS1305~S1306の処理の対象としてまだ選択されていない仮想プリンタを1つ選択する。情報応答が仮想プリンタを1つも含まない場合に、S1305~S1306の処理はスキップされる。
S1305で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートするかを判定する。印刷装置500は、選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートすると判定された場合(S1305で「YES」)に処理をS1306に遷移し、それ以外の場合(S1305で「NO」)に処理をS1307に遷移する。選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートするかは、情報応答に含まれるプリンタ属性に基づいて判定されてもよい。例えば、プリンタ属性が図10のレコード1016を含むならば、仮想プリンタはAirprintをサポートする。プリンタ属性が図10のレコード1015を含むならば、仮想プリンタはMopriaをサポートする。
S1306で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、選択中の仮想プリンタをプリンタリストに追加する。S1307で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、情報応答に含まれる1つ以上の仮想プリンタのすべてが選択されたかどうかを判定する。印刷装置500は、すべての仮想プリンタが選択されたと判定された場合(S1307で「YES」)に処理をS1308に遷移し、それ以外の場合(S1307で「NO」)に処理をS1304に遷移する。このように、情報応答に含まれる1つ以上の仮想プリンタのそれぞれについて、S1305~S1306の処理が実行される。
S1308で、情報処理装置110の情報出力部402は、問い合わせの結果であるプリンタリストをユーザに提示する。プリンタリストは、情報処理装置110と同一のネットワークに接続されており、情報処理装置110の標準印刷機能をサポートする印刷装置と、情報処理装置110の標準印刷機能をサポートする仮想プリンタとの両方を含む。このように、ユーザは、単一の操作(S1301の検索指示)によって、情報処理装置110が印刷ジョブを投入できる様々なプリンタを検索できる。
図13の例では、S1302の後にS1303~S1307が実行される。これに代えて、S1302の前にS1303~S1307が実行されてもよいし、S1302と並行してS1303~S1307が実行されてもよい。
[ユーザに提示されるプリントリスト]
図14を参照して、図13のS1308でユーザに提示されるプリンタリストの例について説明する。以下の説明において、以下の前提をおく。印刷装置120A~120Cは、印刷サーバ130に登録されている。そのため、印刷装置120A~120Cに対応する仮想プリンタが印刷サーバ130によって情報処理装置110に提示される。印刷装置120Aは、AirPrintとMopriaとの何れもサポートしない。印刷装置120Bは、AirPrintをサポートし、Mopriaをサポートしない。印刷装置120Cは、AirPrintをサポートせず、Mopriaをサポートする。印刷装置120Dは、AirPrintとMopriaとの両方をサポートする。
図14(a)は、AirPrintを有し、Mopriaを有しない情報処理装置110によって実行されたプリンタ検索の結果画面1400を示す。結果画面1400は、リスト表示エリア1401を含む。リスト表示エリア1401には、プリンタ検索で発見されたプリンタが列挙される。
図14(a)の例では、印刷装置120Bに対応する仮想プリンタを示す「printerB」がリスト表示エリア1401に含まれる。印刷装置120Bは、AirPrintをサポートする。そのため、図13のS1306において、印刷装置120Bに対応する仮想プリンタがプリンタリストに含まれる。
図14(a)の例では、印刷装置120Dを示す「printerD」もリスト表示エリア1401に含まれる。印刷装置120Dは、AirPrintをサポートする。そのため、図13のS1302において、印刷装置120Dがプリンタリストに含まれる。
結果画面1400は、ユーザによって選択されたプリンタを示す詳細表示エリア1402を含む。図14(a)の例では、「printerB」の詳細が表示されている。結果画面1400は、ユーザによって選択されたプリンタのオプション及びサプライの情報を確認する画面に遷移するためのボタン1403も含む。
情報処理装置110のユーザは、リスト表示エリア1401から選択したプリンタを使用して印刷を実行できる。例えば、ユーザが「printerB」を選択した場合に、図9のS914~S917の処理によって、印刷サーバ130を介して印刷が実行される。この印刷は、CP機能によって実行されてもよい。ユーザが「printerD」を選択した場合に、図12のS1205~S1206の処理によって、印刷サーバ130を介さずに印刷が実行される。この印刷は、Airprintによって実行されてもよい。
図14(B)は、Mopriaを有し、Airprintを有しない情報処理装置110によって実行されたプリンタ検索の結果画面1410を示す。図14(B)の例では、印刷装置120Bに対応する仮想プリンタを示す「printerB」がリスト表示エリア1401に含まれない。その代わりに、印刷装置120Cに対応する仮想プリンタを示す「printerC」がリスト表示エリア1401に含まれる。
<第2実施形態>
第2実施形態について以下に説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様であってもよい事項については説明を省略する。第1実施形態では、印刷装置500は、標準印刷機能が有効である場合に、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130と情報処理装置110との両方に送信する。また、印刷装置500は、標準印刷機能が無効である場合に、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130と情報処理装置110との何れにも送信しない。このように、標準印刷サポート情報を送信するかどうかは、印刷サーバ130及び情報処理装置110について一律に設定される。
第2実施形態では、標準印刷サポート情報を送信するかどうかを、印刷サーバ130及び情報処理装置110について個別に設定可能である。そのため、標準印刷サポート情報を情報処理装置110へ送信するかどうかは、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130へ送信するかどうかとは独立して設定される。
図15は、印刷装置500の操作部540に表示されるネットワーク設定画面1500の構成例について説明する。ネットワーク設定画面1500は、例えば操作部540の表示パネル701に表示される。ネットワーク設定画面1500は、特定の印刷機能を有効にするか無効にするかをユーザが設定するためのユーザインタフェースである。図15の説明では、印刷装置500がAirPrint、Mopria及びCPSのそれぞれをサポートすることを想定する。
設定エリア1501は、情報処理装置110に対するAirPrintの設定を行うためのエリアである。設定エリア1501内のONボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、情報処理装置110に対するAirPrintを有効にする。設定エリア1501内のOFFボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、情報処理装置110に対するAirPrintを無効にする。設定エリア1501内のOFボタンとOFFボタンとは択一的に選択可能である。印刷装置500のプリンタ管理部606は、情報処理装置110に対するAirPrintが有効であるか無効であるかの設定を、プリンタ情報621として記憶装置504に記憶する。
情報処理装置110に対するAirPrintが有効である場合に、印刷装置500は、情報処理装置110に対して、AirPrintをサポートする印刷装置として動作する。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して情報処理装置110が行った指示に従って動作する。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を情報処理装置110へ送信する。このような情報はサポート情報と呼ばれてもよい。
情報処理装置110に対するAirPrintが無効である場合に、印刷装置500は、情報処理装置110に対して、AirPrintをサポートする印刷装置として動作しない。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して情報処理装置110が行った指示に従って動作しない。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を情報処理装置110へ送信しない。
設定エリア1502は、情報処理装置110に対するMopriaの設定を行うためのエリアである。Mopriaの設定はAirPrintの設定と同様であってもよいため、重複する説明を省略する。設定エリア1503は、Universal Printの設定を行うためのエリアである。Universal Printの設定はAirPrintの設定と同様であってもよいため、重複する説明を省略する。
設定エリア1504は、印刷サーバ130に対するAirPrintの設定を行うためのエリアである。設定エリア1504内のONボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、印刷サーバ130に対するAirPrintを有効にする。設定エリア1504内のOFFボタンが選択されると、プリンタ管理部606は、印刷サーバ130に対するAirPrintを無効にする。設定エリア1504内のOFボタンとOFFボタンとは択一的に選択可能である。印刷装置500のプリンタ管理部606は、印刷サーバ130に対するAirPrintが有効であるか無効であるかの設定を、プリンタ情報621として記憶装置504に記憶する。
印刷サーバ130に対するAirPrintが有効である場合に、印刷装置500は、印刷サーバ130に対して、AirPrintをサポートする印刷装置として動作する。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して印刷サーバ130が行った指示に従って動作する。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を印刷サーバ130へ送信する。
印刷サーバ130に対するAirPrintが無効である場合に、印刷装置500は、印刷サーバ130に対して、AirPrintをサポートする印刷装置として動作しない。例えば、印刷装置500は、AirPrintを使用して印刷サーバ130が行った指示に従って動作しない。また、印刷装置500は、印刷装置500がAirPrintをサポートすることを示す情報を印刷サーバ130へ送信しない。
設定エリア1505は、印刷サーバ130に対するMopriaの設定を行うためのエリアである。Mopriaの設定はAirPrintの設定と同様であってもよいため、重複する説明を省略する。設定エリア1503は、Universal Printの設定を行うためのエリアである。
例えば、印刷装置500において、印刷サーバ130に対するAirPrintが有効となるように設定され、情報処理装置110に対するAirPrintが無効となるように設定されたとする。この場合に、印刷装置500は、印刷サーバ130へ標準印刷サポート情報を送信し、情報処理装置110へ標準印刷サポート情報を送信しない。その結果、情報処理装置110は、印刷サーバ130を介してのみ、印刷装置500を発見できる。一方、印刷装置500において、印刷サーバ130に対するAirPrintが無効となるように設定され、情報処理装置110に対するAirPrintが有効となるように設定されたとする。この場合に、印刷装置500は、印刷サーバ130へ標準印刷サポート情報を送信せず、情報処理装置110へ標準印刷サポート情報を送信する。その結果、情報処理装置110は、同一のネットワークに接続された印刷装置500のみを発見できる。
<第3実施形態>
第3実施形態について以下に説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様であってもよい事項については説明を省略する。第1実施形態では、印刷装置500は、標準印刷機能が有効である場合に、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130と情報処理装置110との両方に送信する。また、印刷装置500は、標準印刷機能が無効である場合に、標準印刷サポート情報を印刷サーバ130と情報処理装置110との何れにも送信しない。このように、標準印刷サポート情報を送信するかどうかは、印刷サーバ130及び情報処理装置110について一律に設定される。
第3実施形態では、プリンタ属性を印刷サーバ130に送信する場合と、プリンタ属性を情報処理装置110に送信する場合とで、標準印刷サポート情報を送信するかどうかに関する処理が異なる。第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、印刷装置500において標準印刷機能が有効であるか無効であるかに基づいて、印刷装置500は、情報処理装置110に標準印刷サポート情報を送信するかしないかを判定してもよい。
一方、第3実施形態では、印刷装置500において標準印刷機能が有効であるか無効であるかによらず、印刷装置500は、印刷サーバ130に標準印刷サポート情報を送信する。そのため、情報処理装置110のユーザは印刷サーバ130を介して標準印刷の実行を開始可能である。しかし、印刷装置500において特定の標準印刷機能が無効である場合、その特定の標準印刷機能でサポートされる特定のドキュメントフォーマットは、実際にはサポートされない。そのため、その特定のドキュメントフォーマットで印刷ジョブが送信された場合、印刷装置500は印刷に失敗する。
[印刷装置がプリンタ属性を送信する動作フロー]
第3実施形態において、印刷装置500が情報処理装置110にプリンタ属性を送信する処理は、図11で上述した処理と同様であってもよい。一方、第3実施形態において、印刷装置500が印刷サーバ130にプリンタ属性を送信する処理は、S1103が実行されない点で、図11で上述した処理とは異なる。すなわち、印刷装置500は、図11のS1102の実行に続いてS1104を実行する。
S1106で印刷サーバ130に送信されるプリンタ属性は、印刷装置500がサポートする1種類以上の標準印刷機能を示す。プリンタ属性で示される標準印刷機能は、印刷装置500で有効であるものも、無効であるものも含む。プリンタ属性が特定の標準印刷機能に関する情報を含む場合に、このプリンタ属性を印刷装置500から受信した装置(印刷サーバ130)は、印刷装置500が特定の標準印刷機能をサポートすると認識する。ただし、その標準印刷機能が、印刷装置500において実際には無効である場合もある。従って、ユーザはこの特定の標準印刷機能を使用して印刷を指示することは可能であるが、特定の標準印刷機能でサポートする特定のドキュメントフォーマットで印刷ジョブが送信された場合、印刷装置500は印刷を実行しない。
<第4実施形態>
第4実施形態について以下に説明する。以下の説明において、第3実施形態と同様であってもよい事項については説明を省略する。第3実施形態では、印刷装置500において標準印刷機能が有効であるか無効であるかによらず、印刷装置500は印刷サーバ130に標準印刷サポート情報を送信する。そのため、情報処理装置110のユーザは印刷サーバ130を介した標準印刷の実行を開始可能である。
第4実施形態では、印刷装置500は、上述の標準印刷サポート情報に加えて、特定の標準印刷機能が有効であるか無効であるかを示す情報を印刷サーバ130に送信する。以下の説明において、特定の標準印刷機能が有効であるか無効であるかを示す情報を標準印刷有効性情報と表す。第4実施形態において、標準印刷サポート情報は、印刷装置500が特定の標準印刷機能をサポートしている(すなわち、印刷装置500が特定の標準印刷機能を有する)かどうかを示す。標準印刷有効性情報は、印刷装置500において特定の標準印刷機能が有効であるか無効であるかを示す。
特定の標準印刷機能が有効であることを標準印刷有効性情報が示す場合、情報処理装置110のユーザは、印刷サーバ130を介してこの特定の標準印刷機能を使用する印刷を実行可能である。一方、特定の標準印刷機能が無効であることを標準印刷有効性情報が示す場合、情報処理装置110のユーザは、印刷サーバ130を介してこの特定の標準印刷機能を使用する印刷を実行不可能である。
印刷サーバ130は、印刷装置500から受信した標準印刷有効性情報を情報処理装置110にプリンタ属性として送信する。情報処理装置110は、プリンタ検索において取得したプリンタ属性によって、標準印刷機能が無効であることが示される場合、そのプリンタをプリンタリストとしてユーザに提示しない。これにより、標準印刷機能が無効の場合に情報処理装置110から標準印刷機能を使用して印刷ジョブが送信されることが抑制される。
[プリンタ属性]
図16を参照して、図9のS909及びS913で第4実施形態における印刷装置500が送信するプリンタ属性1600の一例について説明する。プリンタ属性1600は、レコード1601及び1062をさらに有する点でプリンタ属性1000とは異なり、他の点においてプリンタ属性1000と同じであってもよい。
レコード1601は、印刷装置500においてAirPrint機能が有効であるか無効であるかを示す。属性の名称は「airprint-enable」である。属性の値は、印刷装置500においてAirPrint機能が有効である場合に「true」となる。また、AirPrint機能が無効である場合に「false」となる。プリンタ属性1600が「airprint-enable」の名称で「true」の値のレコードを含む場合に、プリンタ属性1600は、印刷装置500においてAirPrint機能が有効であることを示す。これに対して、プリンタ属性1600が「airprint-enable」の名称で「false」の値のレコードを含む、又はプリンタ属性1600が「airprint-enable」自体を含まない場合に、プリンタ属性1600は、印刷装置500においてAirPrint機能が無効であることを示す。
レコード1602は、印刷装置500においてMopria機能が有効であるか無効であるかを示す。属性の名称は「mopria-enable」である。属性の値は、印刷装置500においてMopria機能が有効である場合に「true」となる。また、Mopria機能が無効である場合に「false」となる。プリンタ属性1600が「mopria-enable」の名称で「true」の値のレコードを含む場合に、プリンタ属性1600は、印刷装置500においてMopria機能が有効であることを示す。これに対して、プリンタ属性1600が「mopria-enable」の名称で「false」の値のレコードを含む、又はプリンタ属性1600が「mopria-enable」自体を含まない場合に、プリンタ属性1600は、印刷装置500においてMopria機能が無効であることを示す。
[情報処理装置がプリンタ検索を実行する動作フロー]
図17を参照して、情報処理装置110が自身の標準印刷機能をサポートするプリンタを検索する処理の例を説明する。図17の方法は、S1305の代わりにS1701が実行される点で図13の方法とは異なり、他の点において図13の方法と同じであってもよい。
S1701で、情報処理装置110のプリンタ管理部405は、選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートし、かつこの標準印刷機能が有効であるかを判定する。印刷装置500は、選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートし、かつこの標準印刷機能が有効であると判定された場合(S1701で「YES」)に処理をS1809に遷移し、それ以外の場合(S1701で「NO」)に処理をS1807に遷移する。
選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能をサポートするかは、情報応答に含まれるプリンタ属性に基づいて判定されてもよい。例えば、プリンタ属性が図16のレコード1016を含むならば、仮想プリンタはAirprintをサポートする。プリンタ属性が図16のレコード1015を含むならば、仮想プリンタはMopriaをサポートする。
選択中の仮想プリンタが情報処理装置110の標準印刷機能が有効であるかは、情報応答に含まれるプリンタ属性に基づいて判定されてもよい。例えば、プリンタ属性が図16のレコード1601を含み値としてtrueが設定されているならば、仮想プリンタにおいてAirprint機能が有効である。プリンタ属性が図16のレコード1602を含み値としてtrueが設定されているならば、仮想プリンタにおいてMopria機能が有効である。
<第5実施形態>
第5実施形態について以下に説明する。以下の説明において、第4実施形態と同様であってもよい事項については説明を省略する。第4実施形態では、印刷装置500は印刷サーバ130に標準印刷有効性情報を送信し、印刷サーバ130は情報処理装置110に標準印刷有効性情報を送信する。これによって、情報処理装置110は、印刷装置500において特定の標準印刷機能が有効であるか無効であるかを判定できる。第5実施形態では、印刷装置500において特定の標準印刷機能が有効であるか無効であるかの判定を印刷サーバ130が行う。印刷サーバ130は、この判定結果に応じた処理を行う。
印刷サーバ130のプリンタ管理部303は、印刷装置500から標準印刷有効性情報を受信した場合に、標準印刷有効性情報を含めるように、印刷装置500に関するプリンタ情報311を更新する。印刷サーバ130は、標準印刷有効性情報を情報処理装置110に送信しなくてもよい。これに代えて、印刷サーバ130は、情報処理装置110に標準印刷有効性情報を送信してもよい。情報処理装置110が標準印刷有効性情報に基づく判定を実行せず、特定の標準印刷機能を用いて印刷ジョブを印刷サーバ130に送信した場合であっても、印刷サーバ130は、特定の標準印刷機能が無効である印刷装置500へ印刷ジョブを送信しない。
[印刷サーバが印刷ジョブを処理する動作フロー]
図18を参照して、印刷サーバ130が情報処理装置110から受信した印刷ジョブを処理する動作の例を説明する。図18の動作は、例えば図9のS914で印刷サーバ130が印刷要求を情報処理装置110から受信したことに応じて開始される。上述のように、印刷要求は印刷ジョブを含む。
S1801で、印刷サーバ130のジョブ管理部304は、受信した印刷ジョブのドキュメントフォーマットをジョブ情報312から取得する。ドキュメントフォーマットは、IPPのジョブ属性であるdocument-formatに格納されている。
S1802で、印刷サーバ130のジョブ管理部304は、受信した印刷ジョブを送信した情報処理装置110に関するクライアント情報をジョブ情報312から取得する。クライアント情報は、例えば情報処理装置110のOSの種類を含んでもよい。クライアント情報は、IPPの操作属性であるclient-infoに格納されている。
S1803で、印刷サーバ130のジョブ管理部304は、S1801で取得したドキュメントフォーマットと、S1802で取得したクライアント情報とに基づいて、印刷ジョブを生成するために使用された印刷機能を特定する。
図19を参照して、印刷ジョブを生成するために使用された印刷機能を特定するための方法の例を説明する。印刷サーバ130は、機能特定情報1900を参照することによって印刷機能を特定してもよい。機能特定情報1900は、事前に(例えば、図19の方法の実行前に)、例えば印刷サーバ130の管理者によって生成され、印刷サーバ130の記憶装置204に記憶される。図19の例では、機能特定情報1900がテーブル形式で表現される。これに代えて、機能特定情報1900は他の形式で表現されてもよい。
機能特定情報1900は、カラム1901~1903を含む。カラム1901は、ドキュメントフォーマットを表す。カラム1902は、OSの種類がmacOS又はiOSである場合の印刷機能を表す。カラム1903は、OSの種類がWindows又はAndroidである場合の印刷機能を表す。
レコード1911は、ドキュメントフォーマットがPWG Rasterである場合の各OSについての印刷機能を示す。レコード1912は、ドキュメントフォーマットがApple Rasterである場合の各OSについての印刷機能を示す。レコード1912は、ドキュメントフォーマットがPWG Raster及びApple Rasterの何れでもない場合(例えば、PDFの場合)の各OSについての印刷機能を示す。
印刷サーバ130は、ドキュメントフォーマットがPWG Rasterである場合に、OSの種類によらず、印刷機能がMopriaであると特定する。印刷サーバ130は、ドキュメントフォーマットがApple Rasterである場合に、OSの種類によらず、印刷機能がAirPrintであると特定する。印刷サーバ130は、ドキュメントフォーマットがこれら以外である場合に、OSの種類がmacOS又はiOSであれば印刷機能がAirPrintであると特定し、OSの種類がWindows又はAndroidであれば印刷機能がMopriaであると特定する。
図18の説明に戻り、S1804で、印刷サーバ130のジョブ管理部304は、プリンタ情報311に基づいて、S1803で特定した印刷機能が印刷装置500において有効であるかどうかを判定する。印刷サーバ130は、特定した印刷機能が印刷装置500において有効であると判定された場合(S1804で「YES」)に処理をS1805に遷移し、それ以外の場合(S1804で「NO」)に処理を終了する。特定した印刷機能が印刷装置500において有効でない(すなわち、無効である)と判定された場合に、印刷サーバ130は、情報処理装置110にエラーを応答してもよい。
S1805で、印刷サーバ130のジョブ管理部304は、情報処理装置110から受信した印刷ジョブを印刷装置500に送信する。このステップは、上述の図9のS917において実行されてもよい。このように、印刷サーバ130は、標準印刷有効性情報に基づいて、情報処理装置110から受信した印刷ジョブを印刷装置500に送信するかどうかを判定する。
<第6実施形態>
第6実施形態について以下に説明する。以下の説明において、第3実施形態と同様であってもよい事項については説明を省略する。第6実施形態では、印刷装置500がAirPrintをサポートし、情報処理装置110のOSの種類がmacOSであるとする。印刷装置500において標準印刷機能が有効であるか無効であるかによらず、印刷装置500は印刷サーバ130に、AirPrintをサポートすることを示す標準印刷サポート情報を送信する。そのため、情報処理装置110のユーザは印刷サーバ130を介したAirPrintの実行を開始可能である。
印刷サーバ130は、AirPrintで生成された印刷ジョブを情報処理装置110から受信し、この印刷ジョブを印刷装置500に送信する。印刷装置500は、AirPrintが有効であるか無効であるかによらず、AirPrintで生成された印刷ジョブを印刷サーバ130から受信した場合に、この印刷ジョブに従って印刷を実行してもよい。一方、印刷装置500は、AirPrintで生成された印刷ジョブを情報処理装置110から直接に(すなわち、印刷サーバ130を介さずに)受信した場合に、AirPrintが無効であれば、印刷を実行しなくてもよい。
<実施形態のまとめ>
[項目1]
印刷装置であって、
印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、
前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信手段と、
を備え、
前記送信手段は、
前記印刷サーバへの前記印刷装置の登録が完了したことと、
前記印刷サーバに前記印刷装置が登録されている状態で前記印刷装置が起動されたことと、
前記印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、
前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されたことと、
前記印刷装置の構成情報が変化したことと、
前記印刷装置の状態が変化したことと、
の少なくとも何れかに応じて前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信する、印刷装置。
[項目2]
前記印刷装置は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかを設定する設定手段をさらに備え、
前記送信手段は、
前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されている場合に、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信し、
前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されていない場合に、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信しない、項目1に記載の印刷装置。
[項目3]
前記設定手段は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかを、2種類以上の標準印刷機能のそれぞれについて個別に設定可能である、項目2に記載の印刷装置。
[項目4]
前記設定手段は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかとは独立して、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信するかどうかをさらに設定し、
前記送信手段は、
前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信すると設定されている場合に、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信すると設定されていない場合に、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信しない、項目2又は3に記載の印刷装置。
[項目5]
前記送信手段は、前記印刷装置において前記標準印刷機能が有効であるか無効であるかによらず、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信する、項目1に記載の印刷装置。
[項目6]
前記送信手段は、前記印刷装置において前記標準印刷機能が有効であるか無効であるかを示す有効性情報を前記印刷サーバへさらに送信する、項目5に記載の印刷装置。
[項目7]
前記サポート情報は、インターネットプリンティングプロトコルで規定されるメッセージに含まれる、項目1乃至6の何れか1項に記載の印刷装置。
[項目8]
印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置は、
印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、を備え、
前記制御方法は、
前記印刷装置の制御手段が、前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信工程
を有し、
印刷装置であって、
印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、
前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信手段と、
を備え、
前記送信工程は、
前記印刷サーバへの前記印刷装置の登録が完了したことと、
前記印刷サーバに前記印刷装置が登録されている状態で前記印刷装置が起動されたことと、
前記印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、
前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されたことと、
前記印刷装置の構成情報が変化したことと、
前記印刷装置の状態が変化したことと、
の少なくとも何れかに応じて実行される、制御方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
110 情報処理装置、120A~120D 印刷装置、130 印刷サーバ

Claims (8)

  1. 印刷装置であって、
    印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
    前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、
    前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信手段と、
    を備え、
    前記送信手段は、
    前記印刷サーバへの前記印刷装置の登録が完了したことと、
    前記印刷サーバに前記印刷装置が登録されている状態で前記印刷装置が起動されたことと、
    前記印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、
    前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されたことと、
    前記印刷装置の構成情報が変化したことと、
    前記印刷装置の状態が変化したことと、
    の少なくとも何れかに応じて前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信する、印刷装置。
  2. 前記印刷装置は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかを設定する設定手段をさらに備え、
    前記送信手段は、
    前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されている場合に、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信し、
    前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されていない場合に、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信しない、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記設定手段は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかを、2種類以上の標準印刷機能のそれぞれについて個別に設定可能である、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記設定手段は、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信するかどうかとは独立して、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信するかどうかをさらに設定し、
    前記送信手段は、
    前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信すると設定されている場合に、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信し、
    前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信すると設定されていない場合に、前記サポート情報を前記情報処理装置へ送信しない、請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記送信手段は、前記印刷装置において前記標準印刷機能が有効であるか無効であるかによらず、前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信する、請求項1に記載の印刷装置。
  6. 前記送信手段は、前記印刷装置において前記標準印刷機能が有効であるか無効であるかを示す有効性情報を前記印刷サーバへさらに送信する、請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記サポート情報は、インターネットプリンティングプロトコルで規定されるメッセージに含まれる、請求項1に記載の印刷装置。
  8. 印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷装置は、
    印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
    前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、を備え、
    前記制御方法は、
    前記印刷装置の制御手段が、前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信工程
    を有し、
    印刷装置であって、
    印刷サーバから広域ネットワークを通じて送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するリモート印刷手段と、
    前記印刷装置と同一のネットワークに接続された情報処理装置から送信された印刷ジョブに従って印刷を実行するローカル印刷手段と、
    前記情報処理装置のオペレーティングシステムに標準で含まれる標準印刷機能を前記印刷装置がサポートすることを示すサポート情報を前記印刷サーバへ送信する送信手段と、
    を備え、
    前記送信工程は、
    前記印刷サーバへの前記印刷装置の登録が完了したことと、
    前記印刷サーバに前記印刷装置が登録されている状態で前記印刷装置が起動されたことと、
    前記印刷サーバから送信された印刷ジョブに従って印刷を行う機能が無効から有効に変更されたことと、
    前記サポート情報を前記印刷サーバへ送信すると設定されたことと、
    前記印刷装置の構成情報が変化したことと、
    前記印刷装置の状態が変化したことと、
    の少なくとも何れかに応じて実行される、制御方法。
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