JP2024056111A - 電池管理システム、記憶部、表示プログラム、格納部 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池を監視する監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザが知ることができる電池管理システム、記憶部、表示プログラム、格納部を提供する。【解決手段】電池管理システム10は、取得部18、推定部13、表示部14を有する。取得部18は、移動体11に搭載された電池15を監視する監視部16の稼働時における電池15の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部16の非稼働時における電池15の環境に関連する環境データを取得する。推定部13は、電気データと環境データに基づいて監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態を推定する。表示部14は、監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態をユーザに表示する。【選択図】図1
Description
本発明は、電池管理システム、記憶部、表示プログラム、格納部に関する。
従来、充放電可能な電池の状態に関連する物理量を示す物理量データを取得する取得部と、物理量データに基づいて電池の劣化診断を行う診断部と、を含む状態判定システムが、例えば特許文献1で提案されている。
しかしながら、上記従来の技術では、電池を監視する取得部で物理量データを取得することが前提になっている。取得部の稼働が、電池の劣化診断の前提になっている。そのため、取得部の非稼働時においては、電池の劣化状態をユーザが知ることができない虞がある。
本発明は上記点に鑑み、電池を監視する監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザが知ることができる電池管理システム、記憶部、表示プログラム、格納部を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電池管理システムは、移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の稼働時における電池の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部の非稼働時における電池の環境に関連する環境データを取得する取得部(18)を有する。電池管理システムは、電気データと環境データに基づいて監視部の非稼働時における電池の劣化状態を推定する推定部(13)を有する。電池管理システムは、監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する表示部(14)を有する。
請求項5に記載の発明では、記憶部は、移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれる。記憶部は、監視部の稼働時における電池の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部の非稼働時における電池の環境に関連する環境データが記憶される。
請求項8に記載の発明では、表示プログラムは、移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれる。表示プログラムは、プロセッサに、電池の劣化状態のほかに、監視部の稼働時における電池の電気的な状態に関連する電気データと、監視部の非稼働時における電池の環境に関連する環境データのうちの少なくとも一方を表示部(14)に表示させる。
請求項9に記載の発明では、格納部は、移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれる。格納部は、プロセッサに、電池の劣化状態のほかに、監視部の稼働時における電池の電気的な状態に関連する電気データと、監視部の非稼働時における電池の環境に関連する環境データのうちの少なくとも一方を表示部(14)に表示させる表示プログラムが格納されている。
これによれば、監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザが知ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせが可能である。また、特に組み合わせに支障が生じなければ、組み合わせが可能であることを明示していなくても、実施形態同士、実施形態と変形例、および、変形例同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
電池管理システムは、移動体に搭載された電池を監視する監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する。もちろん、電池管理システムは、監視部の稼働時における電池の劣化状態もユーザに表示することができる。
電池管理システムは、移動体に搭載された電池を監視する監視部の非稼働時における電池の劣化状態をユーザに表示する。もちろん、電池管理システムは、監視部の稼働時における電池の劣化状態もユーザに表示することができる。
以下、第1実施形態について図を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る電池管理システム10は、移動体11、充電器12、推定部13、表示部14を含む。
移動体11は、電池15を搭載すると共に、電池15を動力源として移動することができる。移動体11は、例えば電気自動車やハイブリッド車等の電動車両、電動自転車や電動バイク等の電動二輪車、小型無人航空機、電動航空モビリティ、鉄道、船舶などである。本実施形態では、移動体11は電動車両である。
電池15は、充放電可能な二次電池である。電池15は、複数の電池セルが直列に接続された電池モジュールを構成する。個々の電池セルは、例えばリチウムイオン二次電池である。電池15には、監視センサ15aが設けられている。この監視センサ15aには、電流センサ、電圧センサ、温度センサなどが含まれている。これら各センサは、随時、電池15の電流、電圧、温度を検出する。
移動体11は、電池15のほかに、監視部16、外部温度センサ17、取得部18を含む。監視部16は、稼働時に電池15を監視および制御するための装置である。監視部16の稼働時とは、移動体11の稼働時であり、車内通信稼働時である。車内通信稼働時では、監視部16と取得部18との車内通信が接続された状態である。例えば、移動体11のイグニッションオン(IGON)が車内通信稼働時に対応する。
監視部16は、例えばBMU(Battery Management Unit)である。監視部16は、稼働時に、電池15に設けられた各センサから電池15の電流、電圧、温度の各データを読み取る。また、監視部16は、電池15から取得した各データに基づいて電池15のSOC(State Of Charge)を算出する。
監視部16は、稼働時に取得部18の指令に従って、電池15から取得した電池15の電流、電圧、温度の各データ、および、算出したSOCを取得部18に出力する。電池15の電流(I)、電圧(V)、温度(T)、SOCは、電池15の電気的な状態に関連する電気データである。
なお、監視部16は、BMUに限られず、電池15を監視することができる他の装置でもよい。また、監視部16においてSOCを算出しなくともよい。SOCの算出は、監視部16よりも、情報伝達の下流側で行われてもよい。例えば、推定部13でSOCの算出が行われてもよい。
外部温度センサ17は、移動体11の外側の温度(TE)を測定するセンサである。移動体11の外側の温度(TE)は、移動体11の周囲の温度であり、電池15の環境に関連する環境データである。本実施形態では、外部温度センサ17は、移動体11の外側の温度(TE)を測定する。
外部温度センサ17は、監視部16の稼働時だけでなく、監視部16の非稼働時にも移動体11の外側の温度(TE)を測定する。監視部16の非稼働時とは、移動体11の車内通信非稼働時である。すなわち、車内通信非稼働時では、監視部16と取得部18との車内通信が遮断された状態である。例えば、移動体11のイグニッションオフ(IGOFF)が車内通信非稼働時に対応する。
取得部18は、監視部16の稼働時における電池15の電気データを取得する。電気データには、監視部16が稼働から非稼働に遷移する前、および、監視部16が非稼働から稼働に遷移した後の電池15のSOCが含まれる。
また、取得部18は、監視部16の稼働時および非稼働時における電池15の環境データを取得する。取得部18は、監視部16の稼働時だけでなく、監視部16の非稼働時にも外部温度センサ17から環境データを取得できる。例えば、取得部18と外部温度センサ17とは有線で接続されている。そのため、監視部16の非稼働時においても、取得部18は外部温度センサ17から環境データを取得できる。環境データには、監視部16の非稼働時の移動体11の外側の温度(TE)が含まれている。
取得部18は、監視部16および外部温度センサ17から電気データおよび環境データを収集すると共に、LTE(Long Term Evolution)などのワイヤレス通信を利用して各データを推定部13に出力する。なお、取得部18は、無線ではなく、有線によって各データを推定部13に出力してもよい。また、取得部18は、電気データおよび環境データを記録する機能を有してもいなくともよい。
あるいは、取得部18は、電気データおよび環境データを記憶して保存しておいてもよい。この場合、取得部18は、監視部16の稼働時における電池15の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部16の非稼働時における電池15の環境に関連する環境データが記憶される記憶部となる。
取得部18が記憶部として機能する場合、取得部18には、監視部16が稼働から非稼働に遷移する前、および、監視部16が非稼働から稼働に遷移した後の電気データと、監視部16の継続的な非稼働時の環境データと、が記憶される。電気データには電池15のSOCが含まれ、環境データには移動体11の外側の温度(TE)が含まれている。なお、取得部18には、監視部16の稼働時の環境データが記憶されてもよい。
充電器12は、電池15を充電するための装置である。充電器12の充電ケーブルが移動体11に接続されることで、電池15の充電が可能になる。充電器12は、移動体11から現在の電池15のSOCを取得する。充電器12は、取得したSOCに基づいて、外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換して電池15へ供給する。これにより、電池15が充電される。
なお、充電器12による電池15の充電は、有線ではなく無線で行われてもよい。充電器12と移動体11との間の電気的な信号の送受信は有線で行われてもよいし、無線で行われてもよい。
また、充電器12は、SOCのほかに、電池15の電流および電圧の情報を移動体11から取得する。充電器12は、取得した電流(I)、電圧(V)、SOCの電気データを無線で推定部13に送信する。充電器12は、例えばOCPP(Compliance Testing Tool)などの通信プロトコルによって電気データを推定部13に出力する。なお、充電器12は、無線ではなく、有線によって各データを推定部13に出力してもよい。
充電器12には、双方向充電器も含まれる。双方向充電器は、電池15の充電だけでなく、電池15から電力を取り出すこともできる。つまり、電池15を放電させることもできる。
推定部13および表示部14は、移動体11および充電器12とは異なる場所に配置されている。推定部13は、例えばクラウド・コンピューティングに配置されている。移動体11および充電器12から送信される電気データおよび環境データは、クラウドに格納される。
推定部13は、電池の状態を診断する。すなわち、推定部13は、クラウドに格納されている電気データと環境データに基づいて電池15の劣化状態を推定する。具体的には、図2に示すように、推定部13は、移動体11の動作状態に応じて電池状態診断に用いるデータを切り替える。監視部16の稼働時では、推定部13は取得部18で取得された電流(I)、電圧(V)、温度(T)、SOCの電気データに基づいて監視部16の稼働時における電池15の劣化状態を推定する。
電気データおよび環境データが推定部13に記憶される場合、推定部13は、監視部16の稼働時における電池15の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部16の非稼働時における電池15の環境に関連する環境データが記憶される記憶部となる。
推定部13が記憶部として機能する場合、推定部13には、監視部16が稼働から非稼働に遷移する前、および、監視部16が非稼働から稼働に遷移した後の電気データと、監視部16の継続的な非稼働時の環境データと、が記憶される。電気データには電池15のSOCが含まれ、環境データには移動体11の外側の温度(TE)が含まれている。なお、推定部13には、監視部16の稼働時の環境データが記憶されてもよい。
これに対し、電気データおよび環境データが推定部13とは異なる記憶領域に記憶される場合、推定部13とは異なる記憶領域が電気データおよび環境データが記憶される記憶部となる。
監視部16の非稼働時では、電池15が充電あるいは放電される場合と、移動体11が放置される場合と、がある。電池15が充電あるいは放電される場合では、充電器12で電気データを取得可の場合と、充電器12で電気データを取得不可の場合と、がある。
充電器12で電気データを取得可の場合、推定部13は充電器12で取得された電流(I)、電圧(V)、SOCの電気データと、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電池15の温度(T)の電気データと、取得部18で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データと、に基づいて監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態を推定する。監視部16の非稼働時の直前直後とは、監視部16が稼働から非稼働に遷移する直前、および、監視部16が非稼働から稼働に遷移した直後を指す。
充電器12で電気データを取得不可の場合とは、例えば、充電器12ではなくACコンセント等の電気データを取得できない機器で電池15の充電を行う場合や、電気データの取得非対応の充電器12で電池15の充電を行う場合などが該当する。充電器12で電気データを取得不可の場合、推定部13は、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電圧(V)、温度(T)、SOCの電気データと、取得部18で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データと、に基づいて監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態を推定する。
放置とは、移動体11が利用されず、電池15の充電あるいは放電も行われない状況である。例えば、移動体11が駐車中などの場合である。放置の場合、推定部13は監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得部18で取得された温度(T)の電気データと、取得部18で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データと、に基づいて監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態を推定する。
推定部13は、電池15の初期状態から現在に至るまでの電池15の劣化度合いを積算していくことで、電池15の現時点での劣化状態を算出(推定)する。電池15の劣化度合いには、監視部16の稼働時における電池15の劣化だけでなく、監視部16の非稼働時における電池15の劣化も含まれる。推定部13は、電池15の劣化状態を表示部14に出力する。
表示部14は、推定部13の診断結果を出力する。すなわち、表示部14は、推定部13で取得される電池15の劣化状態をユーザに表示する。表示部14で表示される電池15の劣化状態には、監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態が含まれる。表示部14は、例えばユーザの携帯情報端末である。
続いて、監視部16の稼働時および非稼働時における電池状態診断について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3のフローチャートは、電池15が破棄されずに使用され続ける限り、繰り返される。
まず、ステップS100~ステップS104は、移動体11の取得部18で実行される。ステップS100では、移動体11が稼働中であるか否かが判定される。すなわち、車内通信稼働時であるか否かが判定される。移動体11が稼働中の場合、取得部18はステップS101に進む。
ステップS101では、車内通信で電気データが取得される。すなわち、監視部16によって取得された電池15の電流(I)、電圧(V)、温度(T)、SOCの電気データが監視部16から取得部18に車内通信で出力される。この後、ステップS102では、取得された電気データが推定部13に送信される。
ステップS100において、移動体11が稼働中ではない場合、取得部18はステップS103に進む。ステップS103では、移動体11の外側の温度(TE)が環境データとして外部温度センサ17から取得部18に取得される。この後、ステップS104では、ステップS102と同様に、取得された環境データが推定部13に送信される。
続いて、ステップS105~ステップS113は、クラウドの推定部13で実行される。ステップS105では、充電器12からの電気データが取得可能であるか否かが判定される。すなわち、現在、充電器12からクラウドに電気データが送信されている状態であるかが判定される。
充電器12からの電気データが取得可能である場合、推定部13はステップS106に進む。ステップS106では、充電器12からクラウドに送信された電流(I)、電圧(V)、SOCの電気データが取得される。
ステップS107では、監視部16の非稼働時の電池15の温度が推定される。具体的には、ステップS106で取得された電流(I)、電圧(V)、SOCの電気データと、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電池15の温度(T)の電気データと、外部温度センサ17で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データと、が用いられて監視部16の非稼働時の電池15の温度が推定される。この後、推定部13はステップS111に進む。
ステップS105において充電器12からの電気データが取得可能ではないと判定した場合、推定部13はステップS108に進む。ステップS108では、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中における電池15のSOCが所定値以上変化したか否かが判定される。すなわち、推定部13によって、監視部16が稼働から非稼働に遷移する前のSOCと、監視部16が非稼働から稼働に遷移した後のSOCとの変化に基づいて、監視部16の非稼働時における電池15の充放電状態が推定される。これにより、移動体11の駐車中に電池15が自然放電していたのか、あるいは、意図して充電または放電が行われたのかが判定される。
所定値は、電池15のSOCの推定誤差よりも大きい値に設定される。したがって、ステップS108では、監視部16の非稼働時の直前のSOCと、監視部16の非稼働時の直後のSOCと、の差が所定値以上であるか否かが判定される。SOCの差が所定値以上であると判定された場合、ステップS109に進む。
なお、当然ながらにして、非稼働時の直前のSOCと、非稼働時の直後(稼働し始め)のSOCとの差は、例え電池15が単に自然放電していただけだとしても、時間に比例して大きくなることが想定される。そのため、上記の所定値は、SOCの推定誤差とともに、時間に基づいて決定することができる。また、SOCの変化具合は外部環境の温度によっても変化する。そのため、上記の所定値は電池15の温度(外側の温度)に応じて決定してもよい。このように、所定値としては、単なる一定値だけではなく、環境変化に応じた値を採用することができる。なお、SOCの推定誤差には、例えば、SOCを算出するのに用いられる各種センサからの検出結果に含まれる測定誤差などが含まれる。
ステップS109では、電池15の充放電状態を取得可能であるか否かが判定される。これは、例えば、監視部16の非稼働時に電池15の充放電動作信号がクラウドに格納されているか否かで判定される。充放電動作信号は、監視部16の非稼働時に電池15が充電あるいは放電されたことを示す信号である。電池15の充放電状態を取得可能である場合、推定部13はステップS110に進む。
ステップS110では、監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定される。具体的には、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電圧(V)、温度(T)、SOCの電気データ、外部温度センサ17で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データ、電池15の充放電状態のデータが用いられて監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定される。
監視部16の非稼働時の電池15の電圧は、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電圧(V)から推定される。監視部16の非稼働時の電池15の温度は、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された温度(T)や監視部16の非稼働時の移動体11の外側の温度(TE)に基づいて推定される。
監視部16の非稼働時の電池15の電流およびSOCは以下のように推定される。まず、図4に示すように、監視部16の稼働時であるIGONの後、監視部16の非稼働時であるIGOFFの期間が発生する。IGOFFの期間の後、再度IGONの期間が発生する。
そして、IGOFFの期間内で充放電動作信号がONになる。このため、再度IGONになったとき、IGOFFの期間での電池15の充放電タイミングがわかる。つまり、充放電動作信号がONになる期間で電池15に電流が流れると共にSOCが変動することがわかる。よって、IGOFFの期間での電池15の充放電タイミングに合わせて、IGOFFの期間における電流値およびSOCを推定することができる。
図4に示す例は、充放電動作信号に充電の情報が含まれる場合である。時点T10から監視部16が稼働するIGONの期間が始まる。これにより、電池15が放電されるので、SOCは減少する。例えば、監視部16は1秒毎にデータをサンプリングし、取得部18は10秒毎にデータをまとめて推定部13に送信する。これにより、IGONの期間におけるSOCがクラウドに格納されていく。
時点T11で監視部16が稼働から非稼働に遷移することで、IGOFFの期間が始まる。監視部16の非稼働時の直前のSOC、すなわち直前IGONの最終SOCがクラウドに格納される。直前IGONの最終SOCは、監視部16で算出されたSOCである。
なお、取得部18のサンプリングタイミングの最終時に取得されるデータではなく、それよりも前のサンプリングタイミングで取得されるデータに基づいて直前IGONの最終SOCが算出されてもよい。また、直前IGONの最終SOCの算出においては、例えば、サンプリングタイミングの最終時近辺の異なる時刻において取得部18で取得される複数のデータに基づいて直前IGONの最終SOCが算出されてもよい。
時点T12で電池15の充電が始まる。これにより、充放電動作信号がONになる。また、電池15のSOCが上昇する。
時点T13で電池15の充電が終了する。これにより、充放電動作信号がOFFになる。充放電動作信号がONになっている時点T12から時点T13までの時間が充放電動作時間に対応する。
時点T14で監視部16が非稼働から稼働に遷移することで、IGONの期間が始まる。 監視部16の非稼働時の直後のSOC、すなわち直後IGONの開始SOCがクラウドに格納される。直後IGONの開始SOCは、監視部16で算出されたSOCである。
なお、取得部18のサンプリングタイミングの始めに取得されるデータではなく、そのサンプリングタイミングの近辺の異なる時刻において取得部18で取得される複数のデータに基づいて直後IGONの開始SOCが算出されてもよい。
時点T14以降において、IGOFFの期間、すなわち監視部16の非稼働時での電池15の電流およびSOCが推定される。
監視部16の非稼働時の電池15の電流およびSOCは以下のように推定される。まず、充放電動作信号により電池15の充放電タイミングが判定される。すなわち、電池15の充放電動作時間が取得される。また、充放電動作時間において、直前IGONの最終SOCから直後IGONの開始SOCまで、SOCが変化する電流値が推定される。
推定電流は、推定電流[A]=(直前IGONの最終SOC[%]-直後IGONの開始SOC[%])/100×満充電容量[Ah]/充放電動作時間[h]により算出される。このように推定された電流値が、充放電動作時間で継続して流れると仮定する。
IGOFFの期間でのSOCは、上記の推定電流値の積算により算出される。すなわち、Δtを計算処理周期とすると、推定電流値は以下の数1により算出される。
(数1)
SOC(t)[%]=SOC(t-Δt)[%]+推定電流[A]/満充電容量[Ah]×Δt(h)×100
このようにして、監視部16の非稼働時の電流およびSOCが推定される。
(数1)
SOC(t)[%]=SOC(t-Δt)[%]+推定電流[A]/満充電容量[Ah]×Δt(h)×100
このようにして、監視部16の非稼働時の電流およびSOCが推定される。
充放電動作信号に放電の情報が含まれる場合も同様に、SOCが変化する電流値が推定されると共に、推定電流値の積算によりSOCが算出される。以上のように、ステップS110において監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定された後、推定部13はステップS113に進む。
ステップS109において、電池15の充放電状態を取得できない場合、推定部13はステップS111に進む。ステップS111では、監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定される。具体的には、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得された電圧(V)、および、温度(T)、SOCの電気データ、外部温度センサ17で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データが用いられて監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定される。
ここで、ステップS111ではステップS110と異なり、IGOFFの期間における電池15の充放電に関する情報が無いので、電池15の充電と放電のどちらが実施されたのかがわからない。このため、SOCの大小関係に基づいて充電および放電のどちらが実施されたが判定される。すなわち、直前IGONの最終SOC<直後IGONの開始SOCの場合、充電されたと判定される。直前IGONの最終SOC>直後IGONの開始SOCの場合、放電されたと判定される。
また、IGOFFの期間のうちのどのタイミングで電池15の充放電が実施されたのかはわからない。例えば、IGONの期間からIGOFFの期間に遷移した直後から電池15の充放電が開始される場合がある。
あるいは、図5に示すように、時点T20からIGONの期間が始まり、時点T21でIGONからIGOFFに遷移した後、一定時間経過後の時点T22から時点T23まで電池15の充電が開始される場合がある。IGOFFからIGONへの遷移は時点T24以降である。
そこで、図6に示すように、時点T30からIGONの期間が始まり、最も可能性の高いIGOFF直後の時点T31のタイミングから充放電されたと決め打ちして、電池15の充放電電流が推定される。図6に示す例は、充電が実施された場合である。
まず、IGOFF直前に、直前IGONの最終SOCがクラウドに格納されている。そして、IGOFF直後の時点T31から充電が開始される。これにより、電池15のSOCが上昇する。また、時点T32で充電が終了する。この後、時点T33でIGONの期間が再開する。
時点T33の後、電池15のOCV(Open Circuit Voltage)の測定値から直後IGONの開始SOCが算出されると共にクラウドに格納される。直後IGONの開始SOCは、例えば、OCV-SOC曲線に基づいて取得されている。時点T33以降において、IGOFFの期間での電池15の電流およびSOCが推定される。
監視部16の非稼働時の電池15の電流およびSOCは以下のように推定される。まず、充電電流値を測定することはできないので、事前に定められた所定電流値が推定電流として使用される。所定電流値[A]は、所定電流値[A]=充放電器定格電力[kW]/電池パック定格電圧[V]である。所定電流値は、移動体11の車種毎に決められている。
充放電器定格電力として、一般的な充放電器定格電力が使用される。充放電器定格電力は、例えば6[kW]である。電池パック定格電圧として、移動体11の車種毎の電池パック定格電圧が設定されている。電池パック定格電圧は、例えば300[V]である。
SOCは、推定電流値の積算により算出される。つまり、事前に定められた所定電流値と上述の数1により算出される。また、数1により算出されるSOCがOCVの測定値から算出された直後IGONの開始SOCに到達するまで推定電流が継続して流れたと仮定する。そして、数1により算出されるSOCがOCVの測定値から算出された直後IGONの開始SOCに到達したら電流の流れが停止される。これにより、時点T31から時点T32までに充電によって変化したSOCが推定される。
図7に示すように、電池15の放電が実施された場合も上記と同様に、最も可能性の高いIGOFF直後のタイミングから放電されたと決め打ちして、電池15の充放電電流が推定される。
図7に示す一例では、時点T40からIGONの期間が始まる。そしてこの時点T40から放電が始まっている。時間が経過して、時点T41になると、IGONからIGOFFに遷移する。この際、電池15の放電が、IGON時とは違う態様で実施される。なお、IGON時における放電は、自然放電でもよい。時点T41のIGOFF直前に、直前IGONの最終SOCがクラウドに格納されている。
時点T41からの放電によって、電池15のSOCが減少していく。この放電は時点T42で終了する。この後、時点T43でIGONの期間が再開する。なお、充電時と同様に、電池15のOCVの測定値から直後IGONの開始SOCが算出されると共にクラウドに格納されている。
監視部16の非稼働時の電池15の電流およびSOCの推定方法は、充電の場合と同じである。すなわち、SOCは、事前に定められた所定電流値の積算により算出される。また、数1により算出されるSOCがOCVの測定値から算出された直後IGONの開始SOCに到達したら電流の流れが停止される。これにより、時点T41から時点T42までに放電によって変化したSOCが推定される。
なお、IGOFF直後のタイミングから電池15が充放電されたと決め打ちせずに、電池15の充放電電流およびSOCが推定されてもよい。例えば、IGOFFのタイミングから一定時間経過後に電池15が充放電されたと仮定して、電池15の充放電電流およびSOCが推定されてもよい。
以上のように、ステップS111において監視部16の非稼働時の電池15の電圧、電流、SOC、温度が推定された後、推定部13はステップS113に進む。
ステップS108において、監視部16の非稼働時の直前直後に、監視部16の稼働中における電池15のSOCが所定値以上変化していないと判定された場合、推定部13はステップS112に進む。この場合は、移動体11が放置された状態である。
ステップS112では、監視部16の非稼働時の電池15の温度が推定される。具体的には、監視部16の非稼働時の直前直後に稼働中の監視部16によって取得部18で取得された温度(T)の電気データと、外部温度センサ17で取得された移動体11の外側の温度(TE)である環境データと、が用いられて監視部16の非稼働時の電池15の温度が推定される。なお、放置の場合、電流は0A、電圧は変化無し、SOCは変化無しである。この後、推定部13はステップS113に進む。
ステップS113では、電池劣化診断が実行される。すなわち、推定部13によって、電池15の充放電状態と電池15の温度とに基づいて電池15の劣化状態が推定される。
具体的には、ステップS107、S110~S112で取得された各データに基づいて電池15の劣化の変化分が得られる。また、推定部13では、電池15の初期状態から現在に至るまでの電池15の劣化の変化分が積算されたことにより、現在の電池15の劣化度合いが得られている。よって、今回の劣化の変化分がこれまでの電池15の劣化度合いに積算されることで、電池15の劣化度合いが最新の情報に更新される。
電池15の劣化度合いには、監視部16の稼働時における電池15の劣化だけでなく、監視部16の非稼働時における電池15の劣化も含まれている。よって、移動体11に搭載された電池15の初期から現在に至るまでの期間における電池15の劣化状態がわかる。このため、精度の高い電池15の劣化診断結果が得られる。この精度の高い電池15の劣化診断結果に関する情報が表示部14に出力される。
ステップS114では、診断結果が表示される。例えば、ユーザの携帯情報端末に設けられている格納部に表示プログラムが格納されている。この場合、格納部は携帯情報端末の記憶媒体に対応する。
表示プログラムは、携帯情報端末のプロセッサに電池15の劣化状態を表示させるアプリケーションプログラムである。表示プログラムは、電池15の劣化状態のほかに、監視部16の稼働時における電池15の電気的な状態に関連する電気データと、監視部16の非稼働時における電池15の環境に関連する環境データのうちの少なくとも一方を表示部14に表示させることができる。表示プログラムは、電池15の劣化状態とともに、監視部16の非稼働時における電池15の劣化度合いに関連する情報を表示部14に表示させることができる。
表示の方法は、劣化度合いを数値として表示する方法や、時間に対する劣化度合いの変化を表したグラフを表示する方法などがある。グラフ表示は、時間軸の時間間隔を自由に変更できるようにしてもよい。あるいは、電池15の経歴を表示させてもよい。そして、監視部16の稼働時に推定した電池15の劣化度合いと、監視部16の非稼働時に推定した電池15の劣化度合いと、を区別して表示してもよい。この区別の表示は、例えば、色、明暗、字体などによって行うことができる。係る区別表示をすることで、電池15の劣化度合いの推定の履歴をユーザに知らせることができる。
以上説明したように、本実施形態では、推定部13によって、電気データと環境データに基づいて監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態を推定している。よって、監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態をユーザが知ることができる。
なお、取得部18は、電池15の個体情報を取得してもよい。そして、推定部13は、電池15の個体情報と、取得部18で取得される電池15の個体情報と、を照合することで電池15の個体認証を行うようにしてもよい。推定部13は、電池15の個体情報が予め格納されていても良いし、電池15の個体情報が格納されたデータベースにアクセスすることで電池15の個体情報を取得してもよい。
電池15の個体情報は図3のステップS102で取得される。電池15の個体情報の照合は図3のステップS113で行われる。電池15の個体情報の取得や照合は、図3に示すステップとは異なる、単独のステップで行ってもよい。
このように、電池管理システム10に認証機能を持たせてもよい。例えば、個体認証は、バッテリ交換型の移動体11で必要とされる。正規バッテリと非正規バッテリとを識別することができる。
バッテリ交換型の移動体11に搭載される電池15には、メモリが搭載される場合がある。この場合、電気データおよび環境データは、電池15に搭載されたメモリに記憶されてもよい。電池15のメモリが、監視部16の稼働時における電池15の電気的な状態に関連する電気データ、および、監視部16の非稼働時における電池15の環境に関連する環境データが記憶される記憶部となる。
電池15のメモリが記憶部として機能する場合、記憶領域には、監視部16が稼働から非稼働に遷移する前、および、監視部16が非稼働から稼働に遷移した後の電気データと、監視部16の継続的な非稼働時の環境データと、が記憶される。電気データには電池15のSOCが含まれ、環境データには移動体11の外側の温度(TE)が含まれている。
監視部16の非稼働時における電池15の電気データの取得は、充電器12に限られない。例えば、充電器12と配電盤とを接続する電源線に通電用の電流センサなどを設けることで、移動体11の通電電流などのデータを取得することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。図8に示すように、充電器12で取得された電気データが移動体11の取得部18を経由して推定部13に送信される。このため、充電器12は、例えば近距離無線通信などの通信手段を用いて電気データを移動体11の取得部18に出力する。取得部18は、監視部16および外部温度センサ17から収集した電気データおよび環境データとは別に、充電器12から取得した電気データを推定部13に出力する。
本実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。図8に示すように、充電器12で取得された電気データが移動体11の取得部18を経由して推定部13に送信される。このため、充電器12は、例えば近距離無線通信などの通信手段を用いて電気データを移動体11の取得部18に出力する。取得部18は、監視部16および外部温度センサ17から収集した電気データおよび環境データとは別に、充電器12から取得した電気データを推定部13に出力する。
(第3実施形態)
本実施形態では、主に第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図9に示すように、表示部14は移動体11に設けられている。つまり、表示プログラムが格納された格納部は、移動体11に設けられている。表示部14は、クラウドの推定部13から電池診断結果の情報を受信して表示する。
本実施形態では、主に第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図9に示すように、表示部14は移動体11に設けられている。つまり、表示プログラムが格納された格納部は、移動体11に設けられている。表示部14は、クラウドの推定部13から電池診断結果の情報を受信して表示する。
表示部14は、ナビゲーションパネルやメーターパネルなどの画面である。したがって、表示プログラムは、移動体11のナビゲーション用の車載器やメーターパネル用の車載器に格納されている。
(第4実施形態)
本実施形態では、主に上記各実施形態と異なる部分について説明する。移動体11の外側の温度(TE)は、外部温度センサ17によって直接測定される場合に限らず、移動体11の外側の温度(TE)に相当する情報であればよい。
本実施形態では、主に上記各実施形態と異なる部分について説明する。移動体11の外側の温度(TE)は、外部温度センサ17によって直接測定される場合に限らず、移動体11の外側の温度(TE)に相当する情報であればよい。
本実施形態では、図10に示すように、移動体11はGPS(Global Positioning System)センサ19を有する。GPSセンサ19は、移動体11の現在地の情報を取得する。取得部18は、GPSセンサ19から移動体11の位置情報をセンサデータとして収集すると共に推定部13に出力する。
推定部13は、気象データが格納された気象サーバ20から、移動体11の現在地の現在の気象データを環境データとして取得する。気象サーバ20には、各都市の気温のデータが格納されている。推定部13は、移動体11の現在値の気温のデータを移動体11の外側の温度(TE)として採用する。よって、推定部13は、取得した気温のデータに基づいて電池15の劣化状態を推定する。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された電池管理システム10の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、推定部13は、移動体11に設けられていてもよい。つまり、移動体11の外部ではなく、移動体11の内部において電池15の劣化状態の診断を行ってもよい。
上記各実施形態で示された電池管理システム10の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、推定部13は、移動体11に設けられていてもよい。つまり、移動体11の外部ではなく、移動体11の内部において電池15の劣化状態の診断を行ってもよい。
電動車両のような大型の移動体11ではなく、eVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)などの小型ドローンのような小型の移動体11に電池管理システム10を適用してもよい。電動車両の充電頻度は例えば3日に1回である。これに対し、eVTOLは充電頻度が例えば1日に9回であり、監視部16の稼働時と非稼働時の頻度が高い。よって、監視部16の非稼働時における電池15の劣化状態の診断の効果が高い。
表示プログラムを格納する格納部は、表示プログラムがダウンロードされた移動体11や携帯情報端末などに設けられるだけでなく、移動体11や携帯情報端末などに表示プログラムを提供するサーバに設けられていてもよい。
各実施形態に記載の移動体11、推定部13、表示部14のいずれも、コンピュータやプロセッサによって読み取り可能なデータとプログラムを非一時的に記憶する非遷移的実体的記憶媒体を有する。この非遷移的実体的記憶媒体は揮発性メモリと不揮発性メモリとを有している。非遷移的実体的記憶媒体は入力された諸情報やコンピュータやプロセッサの演算処理結果を記憶する。非遷移的実体的記憶媒体はコンピュータやプロセッサが演算処理するための各種プログラムと各種参照値を記憶している。なお、充電器12にこの非遷移的実体的記憶媒体が含まれていてもよい。
各実施形態を組み合わせることができる。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることで、充電器12は状況に応じて電気データを推定部13に直接送信するか、または移動体11を経由して送信することができる。
あるいは、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせることで、電池15の劣化状態を携帯情報端末の画面と移動体11の画面の両方に表示させることができる。あるいは、第1実施形態と第4実施形態とを組み合わせることで、外部温度センサ17または気象サーバ20のいずれか一方または両方から移動体11の外側の温度(TE)を取得することができる。
そのほか、第2実施形態と第3実施形態との組み合わせ、第2実施形態と第4実施形態との組み合わせ、第3実施形態と第4実施形態との組み合わせも可能である。3つ以上の実施形態を組み合わせることも可能である。
10 電池管理システム
11 移動体
13 推定部
14 表示部
15 電池
16 監視部
18 取得部
11 移動体
13 推定部
14 表示部
15 電池
16 監視部
18 取得部
Claims (11)
- 移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の稼働時における前記電池の電気的な状態に関連する電気データ、および、前記監視部の非稼働時における前記電池の環境に関連する環境データを取得する取得部(18)と、
前記電気データと前記環境データに基づいて前記監視部の非稼働時における前記電池の劣化状態を推定する推定部(13)と、
前記監視部の非稼働時における前記電池の劣化状態をユーザに表示する表示部(14)と、
を有する電池管理システム。 - 前記電気データには、前記監視部が稼働から非稼働に遷移する前、および、前記監視部が非稼働から稼働に遷移した後の前記電池のSOCが含まれ、
前記環境データには、前記監視部の非稼働時の前記移動体の外側の温度が含まれている請求項1に記載の電池管理システム。 - 前記推定部は、
前記監視部が稼働から非稼働に遷移する前の前記SOCと、前記監視部が非稼働から稼働に遷移した後の前記SOCとの変化に基づいて、前記監視部の非稼働時の充放電状態を推定し、
前記監視部の非稼働時の前記移動体の前記外側の温度に基づいて、前記監視部の非稼働時における前記電池の温度を推定し、
前記充放電状態と前記電池の温度とに基づいて前記電池の劣化状態を推定する請求項2に記載の電池管理システム。 - 前記取得部は、前記電池の個体情報を取得し、
前記推定部は、前記電池の個体情報と、前記取得部で取得される前記電池の個体情報と、を照合することで前記電池の個体認証を行う請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電池管理システム。 - 移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における前記電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれ、
前記監視部の稼働時における前記電池の電気的な状態に関連する電気データ、および、前記監視部の非稼働時における前記電池の環境に関連する環境データが記憶される記憶部。 - 前記監視部が稼働から非稼働に遷移する前、および、前記監視部が非稼働から稼働に遷移した後の前記電気データと、
前記監視部の継続的な非稼働時の前記環境データと、が記憶される請求項5に記載の記憶部。 - 前記電気データには、前記電池のSOCが含まれ、
前記環境データには、前記移動体の外側の温度が含まれている請求項6に記載の記憶部。 - 移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における前記電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれ、
プロセッサに、
前記電池の劣化状態のほかに、前記監視部の稼働時における前記電池の電気的な状態に関連する電気データと、前記監視部の非稼働時における前記電池の環境に関連する環境データのうちの少なくとも一方を表示部(14)に表示させる表示プログラム。 - 移動体(11)に搭載された電池(15)を監視する監視部(16)の非稼働時における前記電池の劣化状態をユーザに表示する電池管理システムに含まれ、
プロセッサに、
前記電池の劣化状態のほかに、前記監視部の稼働時における前記電池の電気的な状態に関連する電気データと、前記監視部の非稼働時における前記電池の環境に関連する環境データのうちの少なくとも一方を表示部(14)に表示させる表示プログラムが格納されている格納部。 - 携帯情報端末に設けられている請求項9に記載の格納部。
- 前記移動体に設けられている請求項9に記載の格納部。
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