JP2024055005A - カムシャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関において、バルブ開閉制御の自由度を確保しつつ、カムシャフトのトルク変動を抑制する。
【解決手段】カムシャフト5、6は、カムシャフトの軸線方向において互いに離間された複数のカム51、61を備える。複数のカムは、非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された弁7、8を開閉する第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成され、又は第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって負のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】カムシャフト5、6は、カムシャフトの軸線方向において互いに離間された複数のカム51、61を備える。複数のカムは、非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された弁7、8を開閉する第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成され、又は第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって負のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明はカムシャフトに関する。
内燃機関では、タイミングチェーンのような伝動装置を介してクランクシャフトによって回転駆動されるカムシャフトによって弁(吸気弁及び排気弁)の開閉動作が行われる。カムシャフトのカムが弁を開く位相区間では正のカムトルクが生じ、カムシャフトのカムが弁を閉じる位相区間では負のカムトルクが生じる。
カムシャフトの回転時におけるカムトルクの変動が大きくなると、伝動装置に掛かる張力の変動が大きくなり、伝動装置のバタつきや耐久性低下を招く。これに対して、特許文献1に記載の内燃機関では、1サイクルにおいてメインリフト及びサブリフトの二回のバルブリフトが一つのカムによって実施され、メインリフトにより生じるカムトルクがサブリフトにより生じる逆方向のカムトルクにより相殺されるようにカムシャフトが形成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、1サイクルにおける複数回のバルブ開閉が必須となり、バルブ開閉制御の自由度が低下する。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、内燃機関において、バルブ開閉制御の自由度を確保しつつ、カムシャフトのトルク変動を抑制することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)内燃機関において伝動装置を介してクランクシャフトによって回転駆動されるカムシャフトであって、当該カムシャフトの軸線方向において互いに離間された複数のカムを備え、前記複数のカムは、非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成され、又は第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって負のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている、カムシャフト。
(2)前記複数のカムは、最大リフト位置が開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近い非対称なリフトカーブを有し、前記第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、前記第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている、上記(1)に記載のカムシャフト。
(3)前記複数のカムは、前記第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、前記第2のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致するように形成されている、上記(1)又は(2)に記載のカムシャフト。
本発明によれば、内燃機関において、バルブ開閉制御の自由度を確保しつつ、カムシャフトのトルク変動を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
図1は、本発明の実施形態に係るカムシャフトが設けられた内燃機関1を概略的に示す図である。内燃機関1は、ピストン2、コンロッド3、クランクシャフト4、吸気カムシャフト5、排気カムシャフト6、吸気弁7及び排気弁8を備える。
本実施形態では、内燃機関1は直列四気筒エンジンであり、内燃機関1には4つの気筒が形成されている。各気筒には、ピストン2と、2つの吸気弁7と、2つの排気弁8とが配置され、ピストン2の上側には燃焼室9が形成される。ピストン2はコンロッド3を介してクランクシャフト4に連結されている。燃焼室9における混合気の燃焼によりピストン2は気筒の軸線方向に往復運動し、ピストン2の往復運動がコンロッド3によってクランクシャフト4の回転運動に変換される。
吸気カムシャフト5の一端には吸気側タイミングスプロケット10が設けられ、吸気側タイミングスプロケット10は、タイミングチェーン12を介して、クランクシャフト4に設けられたタイミングスプロケット13に連結されている。タイミングスプロケット13、タイミングチェーン12及び吸気側タイミングスプロケット10は、クランクシャフト4の回転運動を吸気カムシャフト5に伝達する伝動装置として機能する。吸気カムシャフト5はこれら伝動装置を介してクランクシャフト4によって回転駆動される。
排気カムシャフト6の一端には排気側タイミングスプロケット11が設けられ、排気側タイミングスプロケット11はタイミングチェーン12を介してタイミングスプロケット13に連結されている。タイミングスプロケット13、タイミングチェーン12及び排気側タイミングスプロケット11は、クランクシャフト4の回転運動を排気カムシャフト6に伝達する伝動装置として機能する。排気カムシャフト6はこれら伝動装置を介してクランクシャフト4によって回転駆動される。なお、内燃機関1は伝動装置としてタイミングチェーン12の代わりにタイミングベルトを備えていてもよい。
吸気カムシャフト5は、吸気カムシャフト5の軸線方向に互いに離間された複数の吸気カム51を備える。本実施形態では、4つの気筒に配置された計8つの吸気弁7を開閉するために、8つの吸気カム51が吸気カムシャフト5に設けられている。1番気筒に配置された2つの吸気弁7の上方に配置された2つの吸気カム51は、1番気筒における2つの吸気弁7を同時に開閉する。2番気筒に配置された2つの吸気弁7の上方に配置された2つの吸気カム51は、2番気筒における2つの吸気弁7を同時に開閉する。3番気筒に配置された2つの吸気弁7の上方に配置された2つの吸気カム51は、3番気筒における2つの吸気弁7を同時に開閉する。4番気筒に配置された2つの吸気弁7の上方に配置された2つの吸気カム51は、4番気筒における2つの吸気弁7を同時に開閉する。
排気カムシャフト6は、排気カムシャフト6の軸線方向に互いに離間された複数の排気カム61を備える。本実施形態では、4つの気筒に配置された計8つの排気弁8を開閉するために、8つの排気カム61が排気カムシャフト6に設けられている。1番気筒に配置された2つの排気弁8の上方に配置された2つの排気カム61は、1番気筒における2つの排気弁8を同時に開閉する。2番気筒に配置された2つの排気弁8の上方に配置された2つの排気カム61は、2番気筒における2つの排気弁8を同時に開閉する。3番気筒に配置された2つの排気弁8の上方に配置された2つの排気カム61は、3番気筒における2つの排気弁8を同時に開閉する。4番気筒に配置された2つの排気弁8の上方に配置された2つの排気カム61は、4番気筒における2つの排気弁8を同時に開閉する。
上記のように、本実施形態では、内燃機関1において吸気弁側及び排気弁側のそれぞれにカムシャフトが設けられる。すなわち、内燃機関1はいわゆるDOHC(Double Over Head Camshaft)型の内燃機関である。以下、吸気弁側の動弁機構について詳細に説明するが、排気弁側の動弁機構は吸気弁側の動弁機構と同様の構成を有する。すなわち、排気カムシャフト6は吸気カムシャフト5と同様の構成を有する。
図2は、内燃機関1の概略的な部分断面図である。図2には、吸気弁7の周囲の断面図が示されている。内燃機関1は、吸気弁7を駆動する動弁機構を備える。動弁機構は、吸気カムシャフト5、バルブリフタ14及びバルブスプリング15を有する。本実施形態では、動弁機構は、吸気カムシャフト5の吸気カム51がバルブリフタ14を直接押圧するように構成された直打式(直動式)動弁機構である。
バルブリフタ14は、円筒形状を有し、シリンダヘッド16に形成されたガイド穴161に沿って摺動可能である。バルブリフタ14の内面には、吸気弁7のバルブステム71の端部が当接する。また、バルブステム71の端部にはコッタ17によってスプリングリテーナ18が装着される。バルブスプリング15はスプリングリテーナ18とスプリングシート19との間でバルブステム71の軸線方向に延在する。
バルブステム71はバルブガイド20によって摺動自在に支持される。バルブスプリング15は吸気弁7を吸気カムシャフト5側に付勢する。この結果、吸気弁7のバルブヘッド72が、吸気通路と連通する吸気ポート21の端部を閉じる。
吸気カム51は、吸気カムシャフト5の軸部52に固定され、吸気カムシャフト5の回転運動を吸気弁7の直線運動に変換する。吸気カムシャフト5の回転によって吸気カム51がバルブリフタ14に接触すると、吸気カムシャフト5の回転力が吸気カム51を介してバルブリフタ14に伝達される。この結果、バルブリフタ14及び吸気弁7が吸気カムシャフト5から離れるように直線移動し、バルブヘッド72が吸気ポート21の端部を開く。したがって、クランクシャフト4の回転に伴って吸気カムシャフト5が回転することによって吸気弁7の開閉が行われる。
図3は、吸気弁のバルブリフト量と、吸気カムシャフトに生じるカムトルクとのタイミングチャートを示す図である。図3には、従来技術による比較例(破線)及び本実施形態による実施例(実線)のそれぞれについて、1番気筒(#1)の吸気カムに関するデータと、1番気筒の次の3番気筒(#3)の吸気カムに関するデータとが示されている。なお、バルブリフト量の時間変化はリフトカーブと称される。
吸気カムが吸気弁を開いているときには吸気カムシャフトに正のカムトルクが生じ、吸気カムが吸気弁を閉じているときには吸気カムシャフトに負のカムトルクが生じる。正のカムトルクは、吸気弁の開弁が開始される開弁開始位置と、吸気弁のバルブリフト量が最大となる最大リフト位置との間でピークとなる。一方、負のカムトルクは、最大リフト位置と、吸気弁の閉弁が完了する閉弁完了位置との間でピークとなる。なお、正のカムトルクとは、カムシャフトを回転させるのに必要なトルクを意味し、負のカムトルクとは、カムシャフトの回転を促進するトルクを意味する。
図3の例では、3番気筒の吸気弁7の開弁が開始するタイミングが、1番気筒の吸気弁7の閉弁が完了するタイミングよりも僅かに早い。図3に示されるように、比較例の吸気カムは、最大リフト位置(クランク角A1)が開弁開始位置と閉弁完了位置との中間に位置する対称なリフトカーブを有し、3番気筒の吸気カムによって正のカムトルクが生成される前のタイミング(クランク角A3)で、1番気筒の吸気カムによって生成される負のカムトルクがピークとなる。この場合、負のカムトルクのピーク位置において、負のカムトルクが正のカムトルクによって相殺されないため、吸気カムシャフトのトルク変動が大きくなる。この結果、タイミングチェーンのような伝動装置のバタつきや耐久性低下が促進される。
一方、実施例の吸気カムは、最大リフト位置(クランク角A2)が開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近い非対称なリフトカーブを有し、3番気筒の吸気カムによって正のカムトルクが生成されているタイミング(クランク角A4)で、1番気筒の吸気カムによって生成される負のカムトルクがピークとなる。この場合、負のカムトルクのピーク位置において、負のカムトルクが正のカムトルクによって相殺されるため、比較例と比べて吸気カムシャフトのトルク変動が小さくなる。
すなわち、本実施形態では、複数の吸気カム51は、最大リフト位置が開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近い非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第1の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第2の吸気カム51によって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている。このことによって、負のカムトルクのピーク値(絶対値)を低減することができる。したがって、本実施形態に係る吸気カムシャフト5によれば、バルブ開閉制御の自由度を確保しつつ、吸気カムシャフト5のトルク変動を抑制することができる。
本実施形態では、複数の吸気カム51は、上述したリフトカーブを得るために、以下のようなカムプロフィールを有する。図4は、吸気カム51のカムプロフィールの一例を示す図である。本実施形態では、吸気カムシャフト5に設けられた複数の吸気カム51は同一のカムプロフィールを有する。
図4に示されるように、吸気カム51は、開弁側緩衝部51a、開弁側揚程部51b、閉弁側揚程部51c及び閉弁側緩衝部51dを有する。開弁側緩衝部51a及び開弁側揚程部51bは、最大リフト位置に相当するノーズトップTよりも開弁側(回転方向前側)に位置し、吸気弁7の開弁に寄与する開弁側区間を形成する。一方、閉弁側揚程部51c及び閉弁側緩衝部51dはノーズトップTよりも閉弁側(回転方向後側)に位置し、吸気弁7の閉弁に寄与する閉弁側区間を形成する。開弁側緩衝部51aは回転角θaを有し、開弁側揚程部51bは回転角θbを有し、閉弁側揚程部51cは回転角θcを有し、閉弁側緩衝部51dは回転角θdを有する。
吸気カム51は、回転角θa及びθbの和が回転角θc及びθdの和よりも大きくなるように形成されている。言い換えれば、吸気カム51は、開弁側区間が閉弁側区間よりも長くなるように形成されている。このため、開弁開始位置から最大リフト位置までのクランク角が最大リフト位置から閉弁完了位置までのクランク角よりも長くなり、最大リフト位置が閉弁側に偏ることになる。したがって、斯かるカムプロフィールを有する吸気カム51によって、最大リフト位置が開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近い非対称なリフトカーブが実現される。また、吸気カムシャフト5では、第1の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第1の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第2の吸気カム51によって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように、複数の吸気カム51の位相が設定される。
図5は、図4に示されるカムプロフィールを有する複数の吸気カム51によって生成されるカムトルクの時間変化を示す図である。図5には、1番気筒(#1)~4番気筒(#4)の吸気カム51によって生成されるカムトルクが一点鎖線で示され、これら吸気カム51によって吸気カムシャフト5に生じる合成カムトルクが実線で示されている。また、図5には、参考のために、1番気筒の吸気カム51によって得られるリフトカーブの波形が破線で示されている。
図5のデータでは、1番気筒の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、3番気筒の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致し、3番気筒の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、4番気筒の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致し、4番気筒の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、2番気筒の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致し、2番気筒の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、1番気筒の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致している。すなわち、複数の吸気カム51は、第1の気筒(例えば、1番気筒、3番気筒、4番気筒又は2番気筒)に配置された吸気弁7を開閉する第1の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒(例えば、3番気筒、4番気筒、2番気筒又は1番気筒)に配置された吸気弁7を開閉する第2の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致するように形成されている。このことによって、負のカムトルクのピーク値だけでなく正のカムトルクのピーク値も低減することができ、吸気カムシャフト5のトルク変動をより一層抑制することができる。なお、本明細書において、負のカムトルクのピーク位置が正のカムトルクのピーク位置と略一致するとは、ピーク位置の差が10°以下であることを意味する。
なお、複数の吸気カム51は、最大リフト位置が閉弁完了位置よりも開弁開始位置に近い非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第1の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第2の吸気カム51によって負のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されてもよい。このことによって、正のカムトルクのピーク値を低減することができる。したがって、このような変形例によってもバルブ開閉制御の自由度を確保しつつ、吸気カムシャフト5のトルク変動を抑制することができる。この場合、例えば、吸気カム51は、閉弁側区間が開弁側区間よりも長くなるように形成される。すなわち、図4に示されるカムプロフィールにおいて、回転角θc及びθdの和が回転角θa及びθbの和よりも大きくされる。
また、複数の吸気カム51は、最大リフト位置が閉弁完了位置よりも開弁開始位置に近い非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第1の吸気カム51によって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された吸気弁7を開閉する第2の吸気カム51によって生成された負のカムトルクのピーク位置と略一致するように形成されてもよい。このことによって、吸気カムシャフト5のトルク変動をより一層抑制することができる。
なお、最大リフト位置を開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近付けた場合には、最大リフト位置を閉弁完了位置よりも開弁開始位置に近付けた場合と比べて、開弁速度を緩めることができる。このため、前者の場合には、後者の場合と比べて、吸気弁7の実際の開閉動作が設計上のリフトカーブからずれることを抑制することができ、ひいては吸気弁7の開閉制御の安定性を高めることができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、吸気弁7及び排気弁8が一つの気筒に一つずつ配置されてもよい。
また、吸気弁7及び排気弁8の開閉に用いられる動弁機構は、カムシャフトのカムがロッカーアームを介してバルブリフタを押圧するロッカーアーム式動弁機構であってもよい。また、内燃機関1は、1つのカムシャフトで吸気弁7及び排気弁8を開閉するSOHC(Single Over Head Camshaft)型の内燃機関であってもよい。
1 内燃機関
4 クランクシャフト
5 吸気カムシャフト
51 吸気カム
6 排気カムシャフト
61 排気カム
7 吸気弁
8 排気弁
10 吸気側タイミングスプロケット
11 排気側タイミングスプロケット
12 タイミングチェーン
13 タイミングスプロケット
4 クランクシャフト
5 吸気カムシャフト
51 吸気カム
6 排気カムシャフト
61 排気カム
7 吸気弁
8 排気弁
10 吸気側タイミングスプロケット
11 排気側タイミングスプロケット
12 タイミングチェーン
13 タイミングスプロケット
Claims (3)
- 内燃機関において伝動装置を介してクランクシャフトによって回転駆動されるカムシャフトであって、
当該カムシャフトの軸線方向において互いに離間された複数のカムを備え、
前記複数のカムは、非対称なリフトカーブを有し、第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成され、又は第1の気筒に配置された弁を開閉する第1のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置が、第2の気筒に配置された弁を開閉する第2のカムによって負のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている、カムシャフト。 - 前記複数のカムは、最大リフト位置が開弁開始位置よりも閉弁完了位置に近い非対称なリフトカーブを有し、前記第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、前記第2のカムによって正のカムトルクが生成される位相区間に含まれるように形成されている、請求項1に記載のカムシャフト。
- 前記複数のカムは、前記第1のカムによって生成された負のカムトルクのピーク位置が、前記第2のカムによって生成された正のカムトルクのピーク位置と略一致するように形成されている、請求項1又は2に記載のカムシャフト。
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