JP2024054702A - 物標追跡装置、物標追跡方法および物標追跡プログラム - Google Patents

物標追跡装置、物標追跡方法および物標追跡プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の外界センサによって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制し得る技術を提供する。【解決手段】物標追跡装置100は、車両1の周囲の第1領域を監視する第1外界センサ20から第1物標について第1情報を取得する第1取得部131と、第2領域を監視する第2外界センサ30から第2物標について第2情報を取得する第2取得部132と、第1領域と第2領域の重複領域にて同時に第1物標と第2物標が検出された場合に第1情報と第2情報との引継ぎの可否を判定する引継ぎ判定に基づいて引継ぎを実行する引継ぎ部212と、を備える。引継ぎ部は、少なくとも物標の同一性と、車両の走行方向に対する角度および車両との距離に基づく位置条件と、車両の走行速度に対する車速条件と、車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対する操舵条件とを満たす場合に引継ぎ可能と判定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、物標追跡装置、物標追跡方法および物標追跡プログラムに関する。
特許文献1に、ミリ波レーダやカメラのような外界センサによって、車両の周辺を監視して物標を追跡し、自車と移動物との衝突を回避する車両制御装置が記載されている。この車両制御装置では、自車が旋回する際に、自車と移動物とが衝突する可能性のあるエリアを設定し、このエリアから移動物の位置が離れていることに基づいて安全装置の作動を制限することにより、不要な安全装置の作動を抑制する。
特開2022-38230号公報
特許文献1のように、ミリ波レーダやカメラのような外界センサによって、車両の周辺を監視する場合、監視可能な領域を広げるために、複数の外界センサを設置することがある。このように複数の外界センサを用いて監視可能な領域を広げる場合、隣り合う領域のうちの一方から他方に移動する物標を追跡する際に、一方の外界センサにより検出された物標の情報を、他方の外界センサにより検出された物標の情報に引き継ぐことにより、適切な物標追跡が実現できる。この引継ぎが不適切である場合には、物標の追跡が適切に実行されず、適切な車両制御が阻害される可能性がある。例えば、車両が旋回した先の道路を横断する歩行者が、隣り合う領域のうちの一方から他方に移動する物標として追跡される場合に、その物標(歩行者)の情報が適切に引き継がれない場合には、歩行者との衝突回避のための車両制御が適切に実行されないことが懸念される。
また、上記の引継ぎが実行された結果、車両制御における適切な作動判定が阻害されることがある。例えば、上記の引継ぎが実行されることにより、作動対象となる物標が切り替わったと判断された場合に、衝突回避制御のための条件を満たさなくなって、必要な衝突回避制御が実行されないことが懸念される。
上記に鑑み、本発明は、複数の外界センサによって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制し得る技術を提供することを目的とする。
本発明は、車両の周囲の物標を追跡する第1の物標追跡装置を提供する。第1の物標追跡装置は、前記車両に対して第1方向に位置する第1領域を監視する第1外界センサによって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部と、前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域を監視する第2外界センサによって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部と、前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部と、を備える。前記引継ぎ部は、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する。
第1の物標追跡装置によれば、第1外界センサと第2外界センサとによって監視される重複領域において、第1外界センサによって第1物標が検出されると同時に第2外界センサによって第2物標が検出されたとき、引継ぎ部は、第1物標に係る第1情報と第2物標に係る第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、第1情報と第2情報との引継ぎを実行する。そのため、重複領域に存在する1つの物標が第1外界センサと第2外界センサとによって同時に検出されたときに、2つの物標が重複領域に存在すると誤認識されることを抑制できる。また、第1外界センサによって検出された第1物標が第2外界センサによって検出された第2物標と同一物であると認識でき、その結果、第1物標と第2物標とが異なる物標であると誤認識されることによって物標の追跡が途切れることを抑制できる。さらに、引継ぎ部は、少なくとも、第1物標と第2物標の同一性と、車両の走行方向に対する角度および車両との距離に基づいて設定された位置条件と、車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する。このため、車両が旋回した先の道路に存在する物標を追跡する場合に、第1情報と第2情報とを誤って引き継ぐことを抑制できる。すなわち、第1の物標追跡装置によれば、複数の外界センサによって、その重複領域に検出された物標について、物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡を適切に実行できる。その結果、複数の外界センサによって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。特に、車両が旋回する際において引継ぎを伴う物標追跡を適切に実行できるため、例えば、車両が旋回した先の道路を横断する歩行者が重複領域に存在する場合において歩行者を適切に追跡でき、車両に不適切な制御を実行することを抑制できる。
本発明は、また、車両の周囲の物標を追跡して、車両の安全装置に制御信号を送信する第2の物標追跡装置を提供することもできる。第2の物標追跡装置は、前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョン部と、前記物標フュージョン部から取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定部と、を備える。前記物標フュージョン部は、前記車両に対して第1方向に位置する第1領域を監視する第1外界センサによって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部と、前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域を監視する第2外界センサによって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部と、前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部と、を備える。前記作動判定部は、前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎ部により前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする。
第2の物標追跡装置によれば、作動判定部は、物標フュージョン部から取得する物標の追跡情報に基づいて、車両の安全装置の作動判定を実行する。物標フュージョン部は、引継ぎ部を備え、引継ぎ部は、第1外界センサと第2外界センサとによって監視される重複領域において、第1外界センサによって第1物標が検出されると同時に第2外界センサによって第2物標が検出されたとき、引継ぎ部は、第1物標に係る第1情報と第2物標に係る第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、第1情報と第2情報との引継ぎを実行する。作動判定部は、車両が旋回する際に、車両が物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、物標に対する安全装置の作動判定を実行する。また、作動判定部は、作動対象が切り替わったと判断された場合には、引継ぎ部により第1情報と第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、滞在時間のカウントをリセットする。引継ぎ部により第1情報と第2情報との引継ぎが実行された結果、実際には作動対象である物標は同一であり切り替わっていないにも関わらず作動対象が切り替わったと誤判断された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できる。その結果、複数の外界センサによって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。特に、車両が旋回する際において引継ぎを伴う物標追跡が実行された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できるため、例えば、車両が旋回した先の道路を横断する歩行者が重複領域に存在する場合において歩行者を追跡する場合に、車両に不適切な制御を実行することを抑制できる。
また、本発明は、第1、第2の物標追跡装置に対応する第1、第2の車両制御方法、および、物標追跡装置に適用される第1,第2の物標追跡プログラムとして提供することもできる。
実施形態に係る物標追跡装置を含む自動運転制御システムを示す図。 実施形態に係る物標追跡装置が搭載された車両を示す図。 実施形態に係る物標追跡装置の作動ブロック図。 第1情報と第2情報との引継ぎを説明する図。 車両が交差点を旋回する際のAEB作動判定について説明する図。 物標追跡装置において実行される物標追跡処理を示すフローチャート。 位置条件について説明する図。 滞在時間のカウントリセットについて説明する図。 車両が交差点を旋回する際のAEB作動判定について説明する図。 車両が交差点を旋回する際のAEB作動判定について説明する図。
図1に示すように、自動運転制御システム10は、第1実施形態に係る物標追跡装置100を備え、図2に示すような車両1に搭載されている。物標追跡装置100は、車両1の周辺に存在する物標を追跡する。本実施形態では、車両1は、自動車である。物標とは、例えば、歩行者や、自転車や、他の車両や、障害物のことを意味する。以下の説明では、車両1と他の車両とを区別するために、車両1のことを自車両1と呼び、他の車両のことを他車両と呼ぶ。なお、自車両1は、自動車ではなく、例えば、オートバイでもよい。
本実施形態では、自動運転制御システム10は、第1外界センサ20と、第2外界センサ30と、内界センサ40と、被制御装置50と、上述した物標追跡装置100とを備えている。
第1外界センサ20は、自車両1に対して前方に位置する前方領域R1を監視して、前方領域R1に存在する物標を検出する。本実施形態では、第1外界センサ20は、前方ミリ波レーダ21と、前方カメラ22とを備えている。
前方ミリ波レーダ21は、前方領域R1にミリ波を照射して、前方領域R1に存在する物標を検出するミリ波レーダである。前方ミリ波レーダ21は、自車両1に対する物標の位置および相対速度を計測する。本実施形態では、前方ミリ波レーダ21は、自車両1に対する物標の位置を表す第1位置情報と、自車両1に対する物標の相対速度を表す第1速度情報と、検出した物標の検出回数を表す第1検出回数情報と、検出した物標を識別するための第1識別情報とを生成して、第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報とを物標追跡装置100に送信する。第1識別情報は、例えば、記号と番号との組み合わせで表される。前方ミリ波レーダ21は、前回の検出タイミングで検出した物標と同一物を検出した場合には、前回の検出タイミングにて検出した物標の第1識別情報と同じ内容の第1識別情報を生成する。前方ミリ波レーダ21は、複数の物標を検出した場合には、各物標に関する第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報とを生成して、物標追跡装置100に送信する。
前方カメラ22は、前方領域R1を撮像するカメラである。前方カメラ22は、前方領域R1を撮像することにより得られた画像を解析することによって、前方領域R1に存在する物標を検出するとともに、検出した物標の種類を特定する。物標の種類とは、例えば、歩行者や、自転車や、他車両や、障害物のことである。本実施形態では、前方カメラ22は、物標の種類を表す分類情報を生成して、分類情報を物標追跡装置100に送信する。前方カメラ22は、複数の物標を検出した場合には、各物標に関する分類情報を生成して、物標追跡装置100に送信する。
以下の説明では、第1外界センサ20によって検出される物標のことを第1物標と呼ぶことがある。前方のことを第1方向と呼び、前方領域R1のことを第1領域R1と呼ぶことがある。第1外界センサ20によって生成される情報のことを第1情報と呼ぶことがある。本実施形態では、第1情報には、第1位置情報と、第1速度情報と、第1検出回数情報と、第1識別情報と、分類情報とが含まれる。第1外界センサ20によって複数の物標が同時に検出された場合には、複数の第1情報が生成される。
第2外界センサ30は、自車両1に対して左前側方に位置する前側方領域R2と自車両1に対して右前側方に位置する前側方領域R2とを監視して、各前側方領域R2に存在する物標を検出する。左前側方とは、左斜め前方のことを意味し、右前側方とは、右斜め前方のことを意味する。前方領域R1および前側方領域R2は、それぞれの端部同士が互いに重なる重複領域RDを有している。本実施形態では、第2外界センサ30は、左前側方ミリ波レーダ31と、右前側方ミリ波レーダ32とを備えている。
左前側方ミリ波レーダ31は、左前側方の前側方領域R2にミリ波を照射して、左前側方の前側方領域R2に存在する物標を検出するミリ波レーダであり、右前側方ミリ波レーダ32は、右前側方の前側方領域R2にミリ波を照射して、右前側方の前側方領域R2に存在する物標を検出するミリ波レーダである。各前側方ミリ波レーダ31,32は、自車両1に対する物標の位置および相対速度を計測する。本実施形態では、各前側方ミリ波レーダ31,32は、自車両1に対する物標の位置を表す第2位置情報と、自車両1に対する物標の相対速度を表す第2速度情報と、検出した物標の検出回数を表す第2検出回数情報と、検出した物標を識別するための第2識別情報とを生成して、第2位置情報と第2速度情報と第2検出回数情報と第2識別情報とを物標追跡装置100に送信する。第2識別情報は、例えば、記号と番号との組み合わせで表される。各前側方ミリ波レーダ31,32は、前回の検出タイミングで検出した物標と同一物を検出した場合には、前回の検出タイミングにて検出した物標の第2識別情報と同じ内容の第2識別情報を生成する。各前側方ミリ波レーダ31,32は、複数の物標を検出した場合には、各物標の第2位置情報と第2速度情報と第2検出回数情報と第2識別情報を生成して、物標追跡装置100に送信する。
以下の説明では、左前側方ミリ波レーダ31と右前側方ミリ波レーダ32とを特に区別せずに説明する場合には、単に前側方ミリ波レーダ31,32と呼ぶ。第2外界センサ30によって検出される物標のことを第2物標と呼ぶことがある。前側方のことを第2方向と呼び、前側方領域R2のことを第2領域R2と呼ぶことがある。第2外界センサ30によって生成される情報のことを第2情報と呼ぶことがある。本実施形態では、第2情報には、第2位置情報と、第2速度情報と、第2検出回数情報と、第2識別情報とが含まれる。第2外界センサ30によって複数の物標が同時に検出された場合には、複数の第2情報が生成される。
内界センサ40は、自車両1の運動状態を検出する。本実施形態では、内界センサ40は、操舵角センサ41を備えている。操舵角センサ41は、自車両1の操舵角を検出する。操舵角センサ41によって検出された操舵角に関する情報は、物標追跡装置100に送信される。なお、内界センサ40は、操舵角センサ41の他に、例えば、車速センサや、ヨーレートセンサを備えてもよい。
被制御装置50は、物標追跡装置100からの物標追跡情報に基づいて制御される装置の総称であり、ブレーキ装置、エンジン、操舵装置、警報装置等の自車両1を制御するための装置を含む。被制御装置50は、安全装置を含んでいる。安全装置とは、自車両と物体との衝突抑制、具体的には衝突回避又は衝突被害の軽減を図る装置であり、例えば、ブレーキ装置と、警報装置等を例示できる。本実施形態では、被制御装置50として、主に、自車両1に制動力を発生させることによって、自車両1を減速あるいは停車させるブレーキ装置を例示して説明する。
物標追跡装置100は、CPU110と、メモリ120と、外部との信号の入出力を行う入出力インタフェース130と、内部バス140とを備えたコンピュータとして構成されている。入出力インタフェース130は、第1インタフェース131と、第2インタフェース132と、第3インタフェース133と、第4インタフェース134とを備えている。第1インタフェース131には、第1外界センサ20の前方ミリ波レーダ21と前方カメラ22とが接続されている。第2インタフェース132には、第2外界センサ30の左前側方ミリ波レーダ31と右前側方ミリ波レーダ32とが接続されている。第3インタフェース133には、内界センサ40の操舵角センサ41が接続されている。第4インタフェース134には、被制御装置50が接続されている。CPU110、メモリ120、および、各インタフェース131~134は、内部バス140を介して互いに接続されている。なお、第1インタフェース131のことを第1取得部131と呼ぶことがあり、第2インタフェース132のことを第2取得部132と呼ぶことがあり、第3インタフェース133のことを第3取得部133と呼ぶことがあり、第4インタフェース134のことを第4取得部134と呼ぶことがある。
物標追跡装置100は、物標フュージョン(FSN)部210と、作動判定部220とを備えている。CPU110は、メモリ120に記憶されたプログラムを実行することにより、物標FSN部210、作動判定部220として機能する。図3に示すように、物標FSN部210は、前方FSN部211と、前側方FSN部212と、物標選択部213とを備えている。作動判定部220は、作動シーン判定部221と、制御部222とを備えている。
前方FSN部211は、前方ミリ波レーダ21から第1インタフェース131に入力された第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報を取得し、前方カメラ22から第1インタフェース131に入力された分類情報を取得する。前方FSN部211は、第1情報の一部である第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報と、第1情報の残りの一部である分類情報とを統合する。本実施形態では、前方FSN部211は、第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報とに分類情報を付加することによって、第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報と分類情報とを統合する。前方FSN部211による統合済の第1情報は、前側方FSN部212および物標選択部213に送信される。
前側方FSN部212は、前方FSN部211による統合済の第1情報と、前側方ミリ波レーダ31,32から第2インタフェース132に入力された第2情報とを取得する。前側方FSN部212は、重複領域RDにて第1物標と第2物標とが同時に検出された場合に、後述する第1情報と第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定を実行する。本実施形態では、前側方FSN部212が引継ぎ判定を実行し、引継ぎを実行する引継ぎ部としての機能を備えるが、これに限定されない。例えば、前方FSN部211や物標選択部213が引継ぎ部としての機能を備えるように構成されていてもよい。
前側方FSN部212は、重複領域RDにて同時に検出された第1物標と第2物標について、第1情報と第2情報との引継ぎが可能であると判定した場合には、第1物標の第1位置情報と第2物標の第2識別情報とを含む統合情報を生成することにより、第2情報を第1情報に引き継ぎ、統合情報を物標選択部213に送信する。前側方FSN部212は、第1情報と第2情報との引継ぎが不可能であると判定した場合には、第1情報と第2情報とを物標選択部213に送信する。
引継ぎ部は、少なくとも、第1物標と第2物標の同一性と、自車両1の走行方向に対する角度および車両との距離に基づいて設定された位置条件と、自車両1の走行する速度に対して設定された車速条件と、自車両1が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ可能であると判定するように構成されている。本実施形態では、引継ぎ部の機能を有する前側方FSN部212は、下記の第1~第8条件の全てを満たす場合に、引継ぎが可能であると判定する。なお、第1条件は、第1物標と第2物標の同一性に関する条件の一例であり、第2条件は、位置条件の一例であり、第3条件は、車速条件の一例であり、第4条件および第5条件は、操舵条件の一例である。
(第1条件)第1物標と第2物標の種別が同一である。
(第2条件)自車両1の走行方向に対する角度rdが所定の第1角度rd1を超える場合に、自車両1の走行方向に沿った自車両1の前端からの距離である縦距離yが所定の第1距離y1未満であり、かつ、自車両1の走行方向に対する角度rdが所定の第2角度rd2(但し、rd2>rd1)を超える場合に、縦距離yが所定の第2距離y2(但し、y2>y1)未満である。
(第3条件)走行速度Vが所定の速度閾値V1未満である。
(第4条件)自車両1に対する第1物標および第2物標の方向が自車両1の旋回方向に一致する。
(第5条件)自車両1が旋回する際の旋回半径Rが所定の旋回半径閾値RR未満である。
(第6条件)前方カメラ22の広角画像に見切れが発生し、再検出を実行した。
(第7条件)前側方ミリ波レーダ31,32における検出回数Bが所定の検出回数閾値B1を超えた。
(第8条件)フュージョン(FSN)回数Cが所定のFSN回数閾値C1未満である。
第1~第8条件において、第1角度rd1,第2角度rd2、第1距離y1,第2距離y2、速度閾値V1、旋回半径閾値RR、検出回数閾値B1、FSN回数閾値C1は、実験やシミュレーション、数値計算等に基づいて、予め設定することができる。
図4に、前方領域R1、前側方領域R2および重複領域RDと、各領域で検出される物標OB1、物標OB2、物標OB3とを示す。物標OB1は、前側方ミリ波物標であり、左前側方ミリ波レーダ31および右前側方ミリ波レーダ32から取得された情報に基づいて作成される。物標OB2は、前方FSN物標であり、前方FSN部211において前方ミリ波レーダ21および前方カメラ22から取得された情報を統合して作成される。物標OB3は、前側方FSN物標であり、左前側方ミリ波レーダ31および右前側方ミリ波レーダ32から取得された情報を統合して作成される。
図5は、自車両1の旋回後に旋回方向に物標が存在するAT同方向(After Turning 同方向)シーンを示す。具体的には、自車両1が交差点を右折するために右方向に旋回する際に、自車両1が交差点を右折した後、横断歩道を通過しようとするときに、右折前の自車両1の進行方向と同じ進行方向で歩行者2が横断歩道を横断する様子を示す。歩行者2は、重複領域RD以外の前側方領域R2から、重複領域RDを通過して、重複領域RD以外の前方領域R1に向かって移動する。
図4に示す物標OB1~OB3は、図5に示すAT同方向シーンにおいて検出される物標を示している。図4に示すように、前側方領域R2において検出された物標OB1および物標OB2が重複領域RDに向かって移動し、重複領域RD内において前方FSN物標として物標OB3が検出されると、物標OB3の情報(第1情報に相当する)と、物標OB1および物標OB2の情報(第2情報に相当する)との引継ぎについて、引継ぎ判定が実行される。
引継ぎ判定によって、物標OB1および物標OB2のいずれか一方の情報と、物標OB3の情報との引き継ぎが可能であると判断されると、引継ぎが実行される。図4に示すように、物標OB1と、物標OB2とは、重複領域RDにおける移動経路が相違している。このため、誤った組み合わせで引継ぎを実行した場合、例えば、物標OB1と物標OB3とについて情報の引継ぎをするべきところを、誤って、物標OB2と物標OB3とについて情報の引継ぎを行った場合には、物標の位置や移動経路を誤って推定する可能性がある。
発明者は、鋭意研究の結果、引継ぎ判定において、少なくとも、第1物標と第2物標の同一性と、自車両1の走行方向に対する角度および車両との距離に基づいて設定された位置条件と、自車両1の走行する速度に対して設定された車速条件と、自車両1が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ可能であると判定することによって、第1情報と第2情報との引継ぎ判定における誤判定を抑制できることを見出した。さらに、第1物標の検出回数および第2物標の検出回数やフュージョン回数、前方カメラ22の広角画像に見切れが発生して再検出を実行したか否かについて考慮して引継ぎ判定を実行することにより、第1情報と第2情報との引継ぎ判定における誤判定を抑制できることを見出した。さらに具体的には、上記の第1~第8条件に基づいて引継ぎ判定を実行することにより、第1情報と第2情報との引継ぎ判定における誤判定を抑制できることを見出した。
前側方FSN部212は、引継ぎ判定処理において第1情報と第2情報との引継ぎが可能であると判定した場合、例えば、物標OB1に関する第2情報と物標OB3に関する第1情報とを統合して引継ぎ、統合情報を生成する。引継ぎとは、第1物標の第1情報に含まれる第1識別情報を、当該第1物標と同一物であると判定された第2物標の第2識別情報により上書きで記録することによって、統合情報を生成すること、もしくは、第2物標の第2情報に含まれる第2識別情報を、当該第2物標と同一物であると判定された第1物標の第1識別情報により上書きで記録することによって、統合情報を生成することを意味する。本実施形態では、前側方FSN部212は、第1物標の第1情報に含まれる第1識別情報を、当該第1物標と同一物であると判定された第2物標の第2識別情報により上書きで記録することによって、統合情報を生成することにより、引継ぎを実行する。
つまり、本実施形態では、統合情報には、第1位置情報と、第1速度情報と、第1検出回数情報と、分類情報と、第2識別情報とが含まれる。前側方FSN部212は、統合情報を、換言すれば、第1識別情報を第2識別情報で上書きされた第1情報を物標選択部213に送信し、第2情報を削除する。前側方FSN部212は、引継ぎ判定において第1情報と第2情報との引継ぎが不可能であると判定した場合には、統合情報を生成せずに、第1情報と第2情報とを物標選択部213に送信する。
物標追跡装置100によれば、自車両1に設けられた第1外界センサ20と第2外界センサ30との双方からの情報を用いることにより、監視可能な領域を広げることができるため、図5に示すようなAT同方向シーンにおいて、歩行者2を検出し易い。また、重複領域RD以外の前側方領域R2から重複領域RDを通って重複領域RD以外の前方領域R1に移動する歩行者2を途切れずに追跡できるので、物標の追跡が途切れることを抑制できる。
その後、前側方FSN部212は、引継ぎ可能であると判定された第1物標と第2物標とに関する第1情報と第2情報とを新たに取得した場合には、新たに取得した第1情報と第2情報との引継ぎを実行し、統合情報を生成して、例えば、第2情報を削除し、統合情報を物標選択部213に送信する。前側方FSN部212は、第1物標に関する第1情報を新たに取得したものの、第2物標に関する第2情報を新たに取得しなかった場合には、新たに取得した第1情報に含まれる第1識別情報を、当該第1物標と同一物であると判定された第2物標の第2識別情報で上書きして統合情報を生成し、統合情報を物標選択部213に送信する。前側方FSN部212は、メモリ120に記憶された引継ぎ判定処理の判定結果を参照することによって、当該第1情報と引継ぎ可能であると判定された第2情報における第2識別情報を取得できる。そのため、引継ぎ判定処理において引継ぎ可能と判定された第1情報と第2情報とについて、その後に実行される引継ぎ判定処理において同一物であるか否かを再び判定しなくてもよいので、引継ぎ判定処理の計算負荷を軽減できる。前側方FSN部212は、第2物標に関する第2情報を新たに取得したものの、第1物標に関する第1情報を新たに取得しなかった場合には、統合情報を生成せずに、第2情報を物標選択部213に送信する。
物標選択部213は、第1情報と第2情報と統合情報とを用いて、自車両1の周辺に存在する物標を追跡する。本実施形態では、物標選択部213は、前側方FSN部212から第1情報を取得した場合には、第1情報に含まれる第1位置情報を用いて物標の位置を認識する。物標選択部213は、前側方FSN部212から第2情報を取得した場合には、第2情報に含まれる第2位置情報を用いて物標の位置を認識する。物標選択部213は、前側方FSN部212から統合情報を取得した場合には、統合情報に含まれる第1位置情報を用いて物標の位置を認識する。物標選択部213は、さらに、物標の追跡情報に基づいて、作動判定部220の作動対象となる物標の候補である作動候補対象を選択する。物標選択部213は、選択した作動候補対象を作動判定部220に作動シーン判定部221に送信する。
作動判定部220は、AEB(Autonomous Emergency Braking)作動判定を実行する機能を有し、物標追跡装置100によって追跡中の物標と自車両1との衝突が予測される場合に、搭乗者によるブレーキ操作を受けずに作動することで、自車両1と物標との衝突を回避、あるいは、自車両1と物標との衝突による衝撃を緩和する。
作動シーン判定部221は、作動候補対象から作動対象を選択し、作動対象と自車両1とが衝突するか否か予測する。作動シーン判定部221は、第1情報や第2情報や統合情報を用いて、追跡中の物標である作動対象と自車両1とが衝突するか否か予測することができる。作動シーン判定部221は、予測結果を制御部222に送信する。予測結果には、自車両1との衝突が予測された第1物標の第1識別情報、および、自車両1との衝突が予測された第2物標の第2識別情報が含まれる。なお、引継ぎ判定処理を含む物標追跡装置100により実行される処理のことを物標追跡方法と呼ぶことがある。
制御部222は、作動対象と自車両1との衝突が予測される場合に、自車両1と作動対象との衝突を回避、あるいは、自車両1と作動対象との衝突による衝撃を緩和するための制御信号を被制御装置50に送信する。例えば、作動対象と自車両1との衝突が予測される場合に、ブレーキ装置を作動させる制御信号を送信することにより、搭乗者によるブレーキ操作を受けずにブレーキ装置を作動させることができる。
図5に示すようなAT同方向シーンにおいて、前側方領域R2に歩行者2が進入すると、第2外界センサ30によって、歩行者2が第2物標として検出される。作動シーン判定部221により、自車両1と第2物標としての歩行者2との衝突が予測された場合、制御部222は、衝突回避のための制御信号(例えば、ブレーキ装置を作動させる制御信号)を被制御装置50に送信して、自車両1に衝突回避のための制御を実行することができる。
その後、前方領域R1に歩行者2が進入すると、第1外界センサ20によって歩行者2が第1物標として検出される。作動シーン判定部221により、自車両1と第1物標としての歩行者2との衝突が予測された場合、制御部222は、衝突回避のための制御信号を被制御装置50に送信して、自車両1に衝突回避のための制御を実行することができる。物標追跡装置100によれば、重複領域RD以外の前側方領域R2から重複領域RDを通って重複領域RD以外の前方領域R1に移動する歩行者2を途切れずに追跡できるので、物標の追跡が途切れることを抑制できる。このため、物標の追跡が途切れて被制御装置50の作動が途切れることを抑制できる。さらには、物標追跡装置100によれば、引継ぎ判定により、重複領域RDに検出された物標を誤った組み合わせで引継ぐことを抑制できる。このため、誤った引継ぎに起因する被制御装置50の誤作動を抑制できる。
作動シーン判定部221は、自車両1が旋回する際に、自車両1が物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、物標に対する安全装置の作動判定を実行するように構成されていてもよい。
この場合、作動シーン判定部221は、作動対象が切り替わったと判断された場合には、前側方FSN部212により第1情報と第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、滞在時間のカウントをリセットするように構成されていることが好ましい。前側方FSN部212により第1情報と第2情報との引継ぎが実行された結果、実際には作動対象である物標は同一であり切り替わっていないにも関わらず作動対象が切り替わったと誤判断された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できる。その結果、複数の外界センサ20,30によって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。特に、図5に示すように、自車両1が旋回した先の道路を横断する歩行者2が重複領域RDに存在するシーンにおいて歩行者2を追跡する場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できるため、自車両1に不適切な制御を実行することを抑制できる。
制御部222は、自車両1と第1物標との衝突が予測される場合には、自車両1と第2物標との衝突が予測される場合に比べて強い制動力を発生させるように制御信号を送信するように構成されていてもよい。制御部222は、自車両1と第1物標との衝突が予測されることによって作動した場合には、第1物標の第1識別情報を物標FSN部210に送信し、自車両1と第2物標との衝突が予測されることによって作動した場合には、第2物標の第2識別情報を物標FSN部210に送信する。
図6に、物標追跡装置100において実行される物標追跡処理のフローチャートを示す。物標追跡処理は、引継ぎ判定処理および作動判定処理を含み、所定の間隔で繰り返し実行される。メモリ120に記憶された物標追跡プログラムをCPU110が実行することにより、物標追跡処理の各ステップを実行できる。
ステップS101において、前方FSN処理が実行される。具体的には、前方ミリ波レーダ21から第1インタフェース131に入力された第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報を取得し、前方カメラ22から第1インタフェース131に入力された分類情報を取得する。そして、第1情報の一部である第1位置情報と第1速度情報と第1検出回数情報と第1識別情報と、第1情報の残りの一部である分類情報とを統合する。その後、ステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS101における前方FSN処理によって、図4の物標OB2に示すような前方FSN物標のループが作成される。その後、ステップS103に進む。
ステップS103では、前側方ミリ波レーダ31,32から第2インタフェース132に入力された第2情報を取得し、図4の物標OB1に示すような前側方ミリ波物標のループが作成される。その後、ステップS104に進む。
ステップS104では、第1情報と第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する。具体的には、前述した第1~第8条件に基づいて、前方FSN物標に係る第1情報と、前側方ミリ波物標に係る第2情報との引継ぎ可否を判定する。例えば、第2条件である位置条件は、図7に示す領域J1内の範囲となる。なお、図7において、y方向は、自車両1の走行方向であり、x方向は、自車両1の走行方向に垂直な横方向である。自車両1の前端の中央が原点位置であり、y座標は縦距離yを示し、x座標は横距離xを示す。第1角度rd1は、破線d1とy軸とが成す角であり、第2角度rd2は、破線d2とy軸とが成す角であり、0<rd1<rd2<90°である。第1~第8条件を用いて引継ぎ判定を実行することにより、例えば、第1条件に示すように、第1物標と第2物標との同一性に係る条件のみにより引継ぎ判定を実行する場合と比較して、引継ぎ判定における誤判定を抑制できる。その後、ステップS105に進む。
ステップS105では、引継ぎ判定の結果に基づいて、引き継ぐ物標の組み合わせを選択し、引継ぎを実行する。具体的には、前方FSN物標の第1情報に含まれる第1識別情報を、前側方ミリ波物標の第2識別情報により上書きで記録することによって、統合情報を生成する。その後、ステップS106に進む。
ステップS106では、第1情報と第2情報と統合情報とを用いて、自車両1の周辺に存在する物標を生成し、追跡する。さらに、生成した物標の追跡情報に基づいて、被制御装置50の作動対象となる物標の候補である作動候補対象を選択する。その後、ステップS107に進む。
ステップS107では、作動候補対象から作動対象を選択し、ステップS108に進む。
ステップS108では、作動対象と自車両1とが衝突するか否か予測する。本実施形態では、図8に示すように、自車両1が旋回する際に、自車両1が物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアARとして設定する。そして、衝突可能性エリアARを、縦距離yに基づいて、自車両1に対して遠い側から順に、遠距離エリアA1、中距離エリアA2,近距離エリアA3に区分する。破線G1は、遠距離エリアA1の遠方端を示し、破線G2は、遠距離エリアA1の近方端かつ中距離エリアA2の遠方端を示し、破線G3は、中距離エリアA2の近方端かつ近距離エリアA3の遠方端を示す。遠距離エリアA1、中距離エリアA2,近距離エリアA3は、それぞれ、自車両1に対する縦距離yと横距離xとによって規定することができ、例えば、作動対象の位置を示すx,y座標の値が、遠距離エリアA1を規定する横距離xおよび縦距離yの上下限値内であるか否かを判定することにより、作動対象が遠距離エリアA1内に存在するか否かを判定できる。
さらに、ステップS108では、遠距離エリアA1、中距離エリアA2,近距離エリアA3のそれぞれについて、滞在時間の閾値TA1、TA2,TA3を設定する。そして、選択された作動対象が、衝突可能性エリア内の各エリアA1~A3内に滞在する滞在時間t1,t2,t3をカウントし、滞在時間が閾値TA1、TA2,TA3以上であるか否かを判定する。そして、t1≧TA1かつt2≧TA2かつt3≧TA3である場合に、作動対象が自車両1と衝突すると予測する。
作動対象が衝突可能性エリアAR外に脱出しない場合には、滞在時間t1は、作動対象が破線G1から破線G2に至るまでの時間としてカウントされる。滞在時間t2は、作動対象が破線G2から破線G3に至るまでの時間としてカウントされる。滞在時間t3は、作動対象が破線G2から破線G3に至るまでの時間としてカウントされる。例えば、図8に示す経路M1のように、遠距離エリアA1、中距離エリアA2,近距離エリアA3から外れることなく自車両1に向かって移動する作動対象は、t1≧TA1かつt2≧TA2かつt3≧TA3という条件を満たすため、自車両1と衝突すると予測できる。
一方で、滞在時間t1~t3のカウントは、作動対象である物標が切り替わった場合や、一旦エリア外に脱出した場合にはリセットされる。このため、図8に示す経路M2のように、遠距離エリアA1内を移動し、中距離エリアA2においてエリア内からエリア外に脱出して、近距離エリアA3外を移動する作動対象については、t1≧TA1は満たす一方で、t2≧TA2およびt3≧TA3は満たさないため、自車両1と衝突しないと予測できる。しかしながら、作動対象の引継ぎが考慮されていないと、図8に示す経路M1上の点P1において第1情報と第2情報との引継ぎが発生した場合に、実際には作動対象である物標は同一であり切り替わっていないにも関わらず、作動対象が切り替わったと誤判断され、不適切に滞在時間のリセットが実行される。
このような誤判断を抑制するために、本実施形態では、第1情報と第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、滞在時間のカウントをリセットするように構成されている。このため、図9、10に示すAT同方向シーンにおいて、図9に示すように、作動対象としての歩行者2が重複領域RDに移動し、作動対象において第1情報と第2情報との引継ぎが実行された場合であっても、滞在時間のリセットが実行されず、作動対象としての歩行者2が自車両1と衝突するシーンにおいて適切に衝突回避制御を実行できる。また、図10に示すように、作動対象としての歩行者2が自車両1と衝突しないシーンにおいては適切に衝突回避制御が実行しないように制御できる。ステップS108において作動対象と自車両1とが衝突するか否か予測した後、ステップS109に進む。
ステップS109では、ステップS108における衝突判定の結果に基づいて、自動制動および警報を実行するか否かを判定する。例えば、ステップS108において、作動対象が自車両1と衝突すると予測した場合には、ステップS109において、ブレーキ装置や警報装置を作動させることを決定する。ステップS108において、作動対象が自車両1と衝突しないと予測した場合には、ステップS109において、ブレーキ装置や警報装置を作動させないことを決定する。その後、ステップS110に進み、ステップS109で行った自動制動および警報を実行するか否かを判定に基づいて、適宜制御信号を作成し、ブレーキ装置や警報装置に送信する。その後、処理を終了する。
上記のとおり、物標追跡装置100において実行される物標追跡方法によれば、ステップS101、S102に示す第1取得ステップにおいて第1情報を取得し、ステップS10に示す第2取得ステップにおいて第2情報を取得する。そして、重複領域RDにおいて、第1物標が検出されると同時に第2物標が検出されたとき、ステップS104、S105に示す引継ぎステップにおいて、第1物標に係る第1情報と第2物標に係る第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定が行われ、引継ぎ判定の結果に基づいて第1情報と第2情報との引継ぎを実行する。そのため、重複領域RDに存在する1つの物標が第1物標および第2物標として同時に検出されたときに、2つの物標が重複領域に存在すると誤認識されることを抑制できる。また、第1物標と第2物標とが異なる物標であると誤認識されることによって物標の追跡が途切れることを抑制できる。
さらに、ステップS104では、少なくとも、第1物標と第2物標の同一性と、自車両1の走行方向に対する角度および自車両1との距離に基づいて設定された位置条件と、自車両1の走行する速度に対して設定された車速条件と、自車両1が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する。このため、自車両1が旋回した先の道路に存在する物標を追跡する場合に、第1情報と第2情報とを誤って引き継ぐことを抑制できる。すなわち、複数の外界センサ20,30によって、その重複領域RDに検出された物標について、物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡を適切に実行できる。その結果、複数の外界センサによって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。特に、自車両1が旋回する際において引継ぎを伴う物標追跡を適切に実行できるため、例えば、図9,10に示すように自車両1が旋回した先の道路を横断する歩行者2が重複領域RDに存在する場合において歩行者2を適切に追跡でき、自車両1に不適切な制御を実行することを抑制できる。
また、ステップS108に示す作動判定ステップによれば、作動対象が切り替わったと判断された場合には、ステップS104,S105に示す引継ぎステップにより第1情報と第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、滞在時間のカウントをリセットする。引継ぎステップにより第1情報と第2情報との引継ぎが実行された結果、実際には作動対象である物標は同一であり切り替わっていないにも関わらず作動対象が切り替わったと誤判断された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できる。その結果、複数の外界センサ20,30によって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。特に、自車両1が旋回する際において引継ぎを伴う物標追跡が実行された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できるため、例えば、図9に示すように、作動対象としての歩行者2が重複領域RDに移動し、作動対象において第1情報と第2情報との引継ぎが実行された場合であっても、滞在時間のリセットが実行されず、作動対象としての歩行者2が自車両1と衝突するシーンにおいて適切に衝突回避制御を実行できる。また、図10に示すように、作動対象としての歩行者2が自車両1と衝突しないシーンにおいては適切に衝突回避制御が実行しないように制御できる。
上記の各実施形態によれば、下記の効果を得ることができる。
物標追跡装置100は、車両1の周囲の物標を追跡し、第1取得部131と、第2取得部132と、引継ぎ部(例えば前側方FSN部212)と、を備える。第1取得部131は、車両1に対して第1方向に位置する第1領域R1を監視する第1外界センサ20によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する。第2取得部132は、車両1に対して第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域R2を監視する第2外界センサ30によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する。
引継ぎ部(例えば前側方FSN部212)は、第1領域R1および第2領域R2の端部同士が互いに重なる重複領域RDにて同時に第1物標と第2物標が検出された場合に、第1情報と第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、第1情報と第2情報との引継ぎを実行する。引継ぎ部は、少なくとも、第1物標と第2物標の同一性と、車両1の走行方向に対する角度および車両1との距離に基づいて設定された位置条件と、車両1の走行する速度に対して設定された車速条件と、車両1が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する。引継ぎ部によれば、重複領域RDに存在する1つの物標が第1物標および第2物標として同時に検出されたときに、2つの物標が重複領域に存在すると誤認識されることを抑制できる。また、第1物標と第2物標とが異なる物標であると誤認識されることによって物標の追跡が途切れることを抑制できる。また、上記に示す第1物標と第2物標の同一性と、位置条件と、車速条件と、操舵条件とを満たす場合に、引継ぎ判定を実行するため、引継ぎ判定における誤判定を抑制でき、物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡を適切に実行できる。その結果、複数の外界センサ20,30によって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。
引継ぎ部は、さらに、第1物標の検出回数と、第2物標の検出回数とに基づいて、引継ぎ判定を実行してもよい。また、第1外界センサ20と第2外界センサ30のうちの少なくとも一方が画像センサである場合には、引継ぎ部は、さらに、画像センサの広角画像に見切れが発生し、再検出を実行したか否かに基づいて、引継ぎ判定を実行するようにしてもよい。引継ぎ判定をより精度よく実行できる。
物標追跡装置100は、車両1の周囲の物標を追跡して、車両の安全装置に制御信号を送信し、物標の追跡情報を作成する物標FSN部210と、物標FSN部から取得する物標の追跡情報に基づいて、車両1の安全装置の作動判定を実行する作動判定部220と、を備えている。
物標FSN部210は、上記の第1取得部131および第2取得部132と、引継ぎ部と、を備える。引継ぎ部(例えば前側方FSN部212)は、第1領域R1および第2領域R2の端部同士が互いに重なる重複領域RDにて同時に第1物標と第2物標が検出された場合に、第1情報と第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、第1情報と第2情報との引継ぎを実行する。作動判定部220は、車両1が旋回する際に、車両1が物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアARとして設定し、物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、衝突可能性エリアAR内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、物標に対する安全装置の作動判定を実行し、作動対象が切り替わったと判断された場合には、引継ぎ部により第1情報と第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、滞在時間のカウントをリセットする。作動判定部220によれば、引継ぎ部により第1情報と第2情報との引継ぎが実行された結果、実際には作動対象である物標は同一であり切り替わっていないにも関わらず作動対象が切り替わったと誤判断された場合に、不適切に滞在時間のリセットが実行されることを抑制できる。その結果、複数の外界センサ20,30によって検出された物標の情報の引継ぎを伴う物標追跡により、適切な車両制御が阻害されることを抑制できる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
以下、上述した各実施形態から抽出される特徴的な構成を記載する。
[構成1]
車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡装置であって、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部(131)と、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部(132)と、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部(212)と、を備え、
前記引継ぎ部は、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡装置。
[構成2]
前記引継ぎ部は、さらに、前記第1物標の検出回数と、前記第2物標の検出回数とに基づいて、前記引継ぎ判定を実行する構成1に記載の物標追跡装置。
[構成3]
前記位置条件は、前記車両の走行方向に対する角度が所定の第1角度を超える場合に、前記車両の走行方向に沿った前記車両の前端からの距離である縦距離が所定の第1距離未満であり、かつ、前記車両の走行方向に対する角度が前記第1角度よりも大きい所定の第2角度を超える場合に、前記縦距離が前記第1距離よりも長い所定の第2距離未満である位置を条件として設定される構成1または2に記載の物標追跡装置。
[構成4]
前記車速条件は、前記車両の走行速度が所定の速度閾値未満であることを条件として設定される構成1~3のいずれかに記載の物標追跡装置。
[構成5]
前記操舵条件は、前記車両に対する前記第1物標および前記第2物標の方向が前記車両の旋回方向に一致し、かつ、前記車両が旋回する前記車両の旋回半径が所定の旋回半径閾値未満であることを条件として設定される構成1~4のいずれかに記載の物標追跡装置。
[構成6]
前記第1外界センサと前記第2外界センサのうちの少なくとも一方は画像センサであり、
前記引継ぎ部は、さらに、前記画像センサの広角画像に見切れが発生し、再検出を実行したか否かに基づいて、前記引継ぎ判定を実行する構成1~5のいずれかに記載の物標追跡装置。
[構成7]
車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡装置であって、
前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョン部(210)と、
前記物標フュージョン部から取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定部(220)と、を備え、
前記物標フュージョン部は、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部(131)と、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部(132)と、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部(212)と、を備え、
前記作動判定部は、
前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎ部により前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡装置。
[構成8]
車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡方法であって、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
前記引継ぎステップは、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡方法。
[構成9]
車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡装置に適用される物標追跡プログラムであって、コンピュータに、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を実行させ、
前記引継ぎステップは、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡プログラム。
[構成10]
車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡方法であって、
前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョンステップと、
前記物標フュージョンステップから取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定ステップと、を有し、
前記物標フュージョンステップは、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
前記作動判定ステップは、
前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎステップにより前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡方法。
[構成11]
車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡装置に適用される物標追跡プログラムであって、コンピュータに、
前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョンステップと、
前記物標フュージョンステップから取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定ステップと、を実行させ、
前記物標フュージョンステップは、
前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
前記作動判定ステップは、
前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎステップにより前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡プログラム。
1…車両、20…第1外界センサ、30…第2外界センサ、100…物標追跡装置、131…第1取得部、132…第2取得部、210…物標FSN部、211…前方FSN部、212…前側方FSN部、213…物標選択部、220…作動判定部

Claims (11)

  1. 車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡装置(100)であって、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部(131)と、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部(132)と、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部(212)と、を備え、
    前記引継ぎ部は、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡装置。
  2. 前記引継ぎ部は、さらに、前記第1物標の検出回数と、前記第2物標の検出回数とに基づいて、前記引継ぎ判定を実行する請求項1に記載の物標追跡装置。
  3. 前記位置条件は、前記車両の走行方向に対する角度が所定の第1角度を超える場合に、前記車両の走行方向に沿った前記車両の前端からの距離である縦距離が所定の第1距離未満であり、かつ、前記車両の走行方向に対する角度が前記第1角度よりも大きい所定の第2角度を超える場合に、前記縦距離が前記第1距離よりも長い所定の第2距離未満である位置を条件として設定される請求項1に記載の物標追跡装置。
  4. 前記車速条件は、前記車両の走行速度が所定の速度閾値未満であることを条件として設定される請求項1に記載の物標追跡装置。
  5. 前記操舵条件は、前記車両に対する前記第1物標および前記第2物標の方向が前記車両の旋回方向に一致し、かつ、前記車両が旋回する際の前記車両の旋回半径が所定の旋回半径閾値未満であることを条件として設定される請求項1に記載の物標追跡装置。
  6. 前記第1外界センサと前記第2外界センサのうちの少なくとも一方は画像センサであり、
    前記引継ぎ部は、さらに、前記画像センサの広角画像に見切れが発生し、再検出を実行したか否かに基づいて、前記引継ぎ判定を実行する請求項1に記載の物標追跡装置。
  7. 車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡装置(100)であって、
    前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョン部(210)と、
    前記物標フュージョン部から取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定部(220)と、を備え、
    前記物標フュージョン部は、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得部(131)と、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得部(132)と、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎ部(212)と、を備え、
    前記作動判定部(220)は、
    前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
    前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
    前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、引継ぎ部により前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡装置。
  8. 車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡方法であって、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
    前記引継ぎステップは、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡方法。
  9. 車両(1)の周囲の物標を追跡する物標追跡装置に適用される物標追跡プログラムであって、コンピュータに、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を実行させ、
    前記引継ぎステップは、少なくとも、前記第1物標と前記第2物標の同一性と、前記車両の走行方向に対する角度および前記車両との距離に基づいて設定された位置条件と、前記車両の走行する速度に対して設定された車速条件と、前記車両が旋回する際の操舵方向および旋回半径に対して設定された操舵条件とを満たす場合に、前記引継ぎ判定において引継ぎ可能であると判定する物標追跡プログラム。
  10. 車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡方法であって、
    前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョンステップと、
    前記物標フュージョンステップから取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定ステップと、を有し、
    前記物標フュージョンステップは、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
    前記作動判定ステップは、
    前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
    前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
    前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎステップにより前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡方法。
  11. 車両(1)の周囲の物標を追跡して、前記車両の安全装置に制御信号を送信する物標追跡装置に適用される物標追跡プログラムであって、コンピュータに、
    前記物標の追跡情報を作成する物標フュージョンステップと、
    前記物標フュージョンステップから取得する前記物標の追跡情報に基づいて、前記車両の安全装置の作動判定を実行する作動判定ステップと、を実行させ、
    前記物標フュージョンステップは、
    前記車両に対して第1方向に位置する第1領域(R1)を監視する第1外界センサ(20)によって検出された第1物標の位置を表す第1位置情報と、前記第1物標を識別するための第1識別情報と、を含む第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記車両に対して前記第1方向とは異なる第2方向に位置する第2領域(R2)を監視する第2外界センサ(30)によって検出された第2物標の位置を表す第2位置情報と、前記第2物標を識別するための第2識別情報と、を含む第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1領域および前記第2領域の端部同士が互いに重なる重複領域(RD)にて同時に前記第1物標と前記第2物標が検出された場合に、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが可能であるか否かを判定する引継ぎ判定に基づいて、前記第1物標と前記第2物標とのいずれかを選択して、前記第1情報と前記第2情報との引継ぎを実行する引継ぎステップと、を有し、
    前記作動判定ステップは、
    前記車両が旋回する際に、前記車両が前記物標に衝突する可能性のあるエリアを衝突可能性エリアとして設定し、
    前記物標の追跡情報に基づいて選択された作動対象が、前記衝突可能性エリア内の所定区間内に滞在する滞在時間が所定の時間閾値以上であるか否かに基づいて、前記物標に対する前記安全装置の作動判定を実行し、
    前記作動対象が切り替わったと判断された場合には、前記引継ぎステップにより前記第1情報と前記第2情報との引継ぎが実行されていないことを条件として、前記滞在時間のカウントをリセットする、物標追跡プログラム。
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