JP2024054676A - 廃水の濃縮装置及び濃縮方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸透圧補助型逆浸透の給水pHを調整することにより、安定して廃水の濃縮処理を行うことができる廃水の濃縮装置及び濃縮方法を提供する。【解決手段】浸透圧補助型逆浸透膜で隔てられた一次室及び二次室を有した、浸透圧補助型逆浸透法を行う浸透圧補助型逆浸透装置と、該一次室に被処理水を供給する給水手段とを有する廃水の濃縮装置及び方法において、該給水手段は、浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHがアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とするように、被処理水の少なくとも一部をカチオン交換装置又はアニオン交換装置で処理する。【選択図】図1

Description

本発明は、廃水の濃縮装置に係り、特に浸透圧補助型逆浸透法による廃水の濃縮装置に関する。また、本発明は、この濃縮装置を用いた廃水の濃縮方法に関するものである。
廃液を濃縮して、有価物として回収したり、産廃費用を削減する試みが多く見られるようになっている。電子産業では大量のイソプロピルアルコール(IPA)を使用するが、省資源、脱炭素の観点から、これを回収して再利用する動きがある。
従来から廃水を濃縮する方法として、一般的にエバポレーターによる蒸発法が用いられている。この方法では、水の相変化を伴うため、エネルギー消費が大きいのが課題である。RO膜を用いると、水の相変化を伴わないため、エネルギー消費量の低減が期待できるが、廃水の浸透圧が高くなると高い圧力をかけなければならず、高圧仕様の装置が必要となる。濃度が1~5wt%程度のIPA水溶液をIPA濃度15wt%以上に濃縮するためには10MPa以上の圧力が必要であり、現実的ではない。
高浸透圧の水溶液を逆浸透(RO)膜で濃縮する際に、透過水側に、供給水側よりも低浸透圧の水溶液を流すことで浸透圧差を小さくして、駆動圧力を低くする浸透圧補助型逆浸透法(Osmotically Assisted Reverse Osmosis METHOD(OARO)法)がある(特許文献1等)
OARO法では、透過側にも通液するため、構造上、中空糸RO膜が適しており、東洋紡株式会社より、BC(Brine Concentration)膜として市販されている。BC膜の素材は酢酸セルロースであるため、pHを3~8とする必要がある。
廃水の濃縮にBC膜を用いる場合、廃水のpHが3より低い場合や8より高いときにはpH調整を行う必要があり、中和のために必要なアルカリや酸を添加しなければならず、浸透圧の上昇、濃縮塩の増加、薬品代の増加といった問題が生じる。
特表2019-504763号公報
浸透圧補助型逆浸透法で廃水を濃縮する際、廃水のpHが8よりも高い場合、あるいは3よりも低い場合がある。pH調整するために、一般的には酸やアルカリの添加が考えられるが、中和によって生成する塩がさらに浸透圧を上昇させることになる。また、有機成分の濃縮を目的としていた場合、生成した塩も同時に濃縮されてしまう。
本発明は、浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを調整することにより、安定して廃水の濃縮処理を行うことができる廃水の濃縮装置及び濃縮方法を提供することを課題とする。
本発明の廃水の濃縮装置は、浸透圧補助型逆浸透膜で隔てられた一次室及び二次室を有した、浸透圧補助型逆浸透法を行う浸透圧補助型逆浸透装置と、該一次室に被処理水を供給する給水手段とを有する廃水の濃縮装置において、該給水手段は、イオン交換装置を有することを特徴とする。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、前記被処理水のpHがアルカリ性であり、前記イオン交換装置がカチオン交換装置である。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、前記被処理水のpHが酸性であり、前記イオン交換装置がアニオン交換装置である。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、前記給水手段は、前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とすることが可能に構成されている。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、前記給水手段は、
前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする流路選択と、
前記イオン交換装置の第1所定pH~第2所定pHの処理水を前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と
が切り替え可能に構成されている。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、前記給水手段は、
前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする流路選択と、
前記イオン交換装置からの第1所定pH~第2所定pHの処理水を前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と、
前記被処理水のpHが第1所定pH~第2所定pHである場合に該被処理水をそのまま前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と
が切り替え可能に構成されている。
本発明の一態様の廃水の濃縮装置では、浸透圧補助型逆浸透膜の材質が酢酸セルロースである。
本発明の廃水の濃縮方法は、浸透圧補助型逆浸透膜で隔てられた一次室及び二次室を有した浸透圧補助型逆浸透装置と、該一次室に被処理水を供給する、イオン交換装置を有する給水手段とを有する廃水の濃縮装置を用いた廃水の濃縮方法であって、前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを、該イオン交換装置への通水によって調整する工程を有する。
本発明の一態様の廃水の濃縮方法では、前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする。
本発明の一態様の廃水の濃縮方法では、前記被処理水のpHが第1所定pHよりも高いときには、被処理水の少なくとも一部をカチオン交換装置で処理し、被処理水のpHが第2所定pHよりも低いときには、被処理水の少なくとも一部をアニオン交換装置で処理する。
本発明では、高pHの廃水を浸透圧補助型逆浸透法で濃縮処理するときには、カチオン交換樹脂で前処理し、高pHに寄与しているカチオン成分を除去すると共に、イオン交換により放出された水素イオンにより廃水のpHを下げる。また、低pHの廃水を浸透圧補助型逆浸透法で濃縮処理する場合には、アニオン交換樹脂で前処理することで、低pHに寄与しているアニオン成分を除去すると共に、イオン交換により放出された水酸化物イオンにより廃水のpHを上昇させる。
なお、本発明の一態様では、pHが8より高い高pH廃水をカチオン交換樹脂処理してpHが3よりも低くなった場合は、もとの高pH廃水と混合することにより、pHを3~8に調整することが可能である。pHが3よりも低い低pH廃水をアニオン交換樹脂処理してpHが8よりも高くなった場合も、もとの低pH廃水と混合してpHを3~8に調整することが可能である。なお、pH3,8は一例であり、これに限定されない。
このように、高pHの廃水の場合及び低pHの廃水の場合のいずれも、イオン交換樹脂で処理することにより、塩濃度の低減とpH調整を同時に行うことができる。なお、本発明において、浸透圧補助型逆浸透膜の材質が酢酸セルロース以外でpH範囲が3~8でない場合でも、廃水中の酸、アルカリ、塩の低減を目的として、イオン交換樹脂処理後に浸透圧補助型逆浸透膜処理を行うこともできる。
実施の形態に係る浸透圧補助型逆浸透装置の構成図である。 実施例の浸透圧補助型逆浸透装置の構成図である。 実験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る浸透圧補助型逆浸透装置の構成図である。被処理水である廃水(原廃水)は原水配管1から原水槽2に導入される。原水槽2内の原廃水は、ポンプ3により配管4へ送り出される。配管4にpH計5が設けられている。配管4は、分岐配管6,7,8に分岐している。
分岐配管6は、バルブ10を介してカチオン交換塔の流入側に接続されている。カチオン交換塔13の流出側は、配管15を介して合流配管20に接続されている。
分岐配管7は、バルブ11を介して合流配管20に接続されている。
分岐配管8は、バルブ12を介してアニオン交換塔14の流入側に接続されている。 アニオン交換塔14の流出側は、配管16を介して合流配管20に接続されている。
配管15,16及び合流配管20にpH計17,18,22が設けられている。
合流配管20にポンプ21が設けられており、ポンプ21の吐出側が浸透圧補助型逆浸透装置(OARO装置)30の一次室31の流入口に接続されている。OARO装置30内は、酢酸セルロース膜よりなる浸透圧補助型逆浸透膜33によって一次室31と二次室32とに隔てられている。
一次室31の流出口に濃縮水配管34が接続されている。この実施の形態では、濃縮水配管34から分岐した配管35が二次室32の流入口に接続されている。二次室32の流出口に希薄水取出用の配管36が接続されている。
前記pH計5,17,18,21の出力信号が制御器23に入力され、制御器23からの信号によりバルブ10,11,12が制御される。
この浸透圧補助型逆浸透装置による廃水の濃縮は、以下の(1)~(5)のフローのいずれかによって実施される。
(1) pHが8より高い廃水→カチオン交換樹脂処理→pH3~8の廃水→浸透圧補助型逆浸透膜処理
(2) pHが8より高い廃水→カチオン交換樹脂処理→pH3より低い廃水→元の廃水と混合→pH3~8の廃水→浸透圧補助型逆浸透膜処理
(3) pHが3より低い廃水→アニオン交換樹脂処理→pH3~8の廃水→浸透圧補助型逆浸透膜処理
(4) pHが3より低い廃水→アニオン交換樹脂処理→pH8より高い廃水→元の廃水と混合→pH3~8の廃水→浸透圧補助型逆浸透膜処理
(5) pHが3~8の廃水→そのまま浸透圧補助型逆浸透膜処理
<(1)のフロー>
(1)のフローの場合、バルブ10を開、バルブ11,12を閉とし、廃水をカチオン交換塔13に通水する。この場合、pH計17,22で検出されるカチオン交換塔13の流出水のpHが3~8になるので、そのまま浸透圧補助型逆浸透装置30の一次室31に通水され、濃縮水が配管34から流出する。濃縮水の一部は、配管35から二次室32に通水される。一次室31内は、ポンプ21の吐出圧が印加されるので、二次室32内よりも水圧が高い状態となっている。そのため、一次室31内の廃水からHO成分が浸透圧補助型逆浸透膜32を透過して二次室32に移行し、一次室31流出水が濃縮水となり、二次室32流出水が希薄水となる。
<(2)のフロー>
(2)のフローでは、バルブ10,11が開、バルブ12が閉とされる。pH計17で検出されるカチオン交換塔13の流出水のpHは3未満であるが、配管7からpH8超の原廃水が合流配管20で合流することにより、合流配管のpHが3~8となる。なお、pH計22の検出pHが3~8となるように、バルブ10,11の開度が制御される。
<(3)のフロー>
(3)のフローの場合、バルブ12を開、バルブ10,11を閉とし、廃水をアニオン交換塔14に通水する。この場合、pH計17,22で検出されるアニオン交換塔14の流出水のpHが3~8になるので、そのまま浸透圧補助型逆浸透装置30の一次室31に通水され、濃縮水が配管34から流出する。濃縮水の一部は、配管35から二次室32に通水される。一次室31内は、ポンプ21の吐出圧が印加されるので、二次室32内よりも水圧が高い状態となっている。そのため、一次室31内の廃水からHO成分が浸透圧補助型逆浸透膜32を透過して二次室32に移行し、一次室31流出水が濃縮水となり、二次室32流出水が希薄水となる。
<(4)のフロー>
(4)のフローでは、バルブ11,12が開、バルブ10が閉とされる。pH計18で検出されるアニオン交換塔14の流出水のpHは8超であるが、配管7からpH3未満の原廃水が合流配管20で合流することにより、合流配管のpHが3~8となる。なお、pH計22の検出pHが3~8となるように、バルブ11,12の開度が制御される。
<(5)のフロー>
(5)のフローの場合、バルブ10,12が閉、バルブ11が開とされ、原水槽2内のpH3~8の廃水が配管7、合流配管20、ポンプ21を介して浸透圧補助型逆浸透装置30の一次室31に通水され、濃縮水が配管34から流出し、希薄水が配管36から流出する。
このように、(1)~(5)のいずれのフローにおいても、浸透圧補助型逆浸透装置30に通水される廃水のpHは3~8であり、浸透圧補助型逆浸透膜33が酢酸セルロース膜であっても、劣化することなく長期にわたって安定して濃縮処理が行われる。
なお、浸透圧補助型逆浸透膜は酢酸セルロース膜に限定されない。
上記実施の形態において、浸透圧補助型逆浸透装置30に被処理水を送り込むためのポンプ21の吐出圧は1~10MPa程度、特に3~8MPa程度が好適である。
上記実施の形態においては第1所定pH=8、第2所定pH=3であるが、本発明はこれに限定されない。本発明では、第1所定pHは6~8特に7~8、第2所定pHは3~6特に3~5程度であればよい。
図2に示すように、浸透圧補助型逆浸透装置60,70を2段直列に設置し、浸透圧補助型逆浸透装置60からの濃縮水を浸透圧補助型逆浸透装置70でさらに濃縮するようにした試験用浸透圧補助型逆浸透システムを用いて、pH11.2の廃水を濃縮処理した。主な条件は次の通りである。
廃水:電子産業からのIPA廃水(pH11.2、IPA濃度1.1wt%、Naイオン31mg/L)
カチオン交換樹脂塔:カチオン交換樹脂(KR-UC1、栗田工業製)125mL充填
浸透圧補助型逆浸透装置:ホロセップミニ(登録商標)BC膜モジュール(中空糸膜モジュール、膜面積1.1m、東洋紡製)
原水槽41の廃水量(通水開始前):10L
ポンプ43の送水量:120mL/min
昇圧ポンプ52の吐出圧:5.5MPa
二次室26,72への導入水量:20mL/min
[実施例1]
バルブ46,49を開とし、廃水を配管42、ポンプ43から、配管44,45の双方に送水した。なお、[配管44への送水量]/[配管45への送水量]=20/7とした。
カチオン交換塔47からの配管48への流出水のpH(pH計82検出値)は3.3、Na濃度は0.2mg/L、IPA濃度は1.1wt%(原水IPA濃度と同一)であった。
配管51で合流した合流水のpH(pH計83検出値)は4.0であった。この合流水をポンプ52により浸透圧補助型逆浸透装置60の一次室61に供給し、一次室61からの濃縮水を配管64により浸透圧補助型逆浸透装置70の一次室71に供給した。
一次室71から配管74に流出した濃縮水の一部(20mL/min)を分岐配管76によって二次室72に通水し、その流出水を配管66によって浸透圧補助型逆浸透装置60の二次室62に通水した。二次室62から配管67へ流出した希薄水及び配管74からの濃縮水の残部を配管78によって原水槽41に戻した。
<結果>
運転を9日間行ったところ、配管74からの濃縮水中のIPA濃度は4日目、8日目において4.6wt%であった。また、原水槽41中の酢酸濃度をイオンクロマト分析(装置:ICS900、カラム:IonPacICE-AS1(Thermo Fisher Scientific製))を行ったところ、常に検出限界の0.5mg/L未満であった。
[比較例1]
バルブ46を閉、バルブ49を開とし、原水の全量をそのまま浸透圧補助型逆浸透装置60,70に通水すること以外は実施例1と同一条件の試験を行った。
原水槽41内の酢酸濃度の測定結果を図3に示す。
図3の通り、酢酸濃度が経時的に上昇した。これは、pH11.2で運転することにより、BC膜の材料である酢酸セルロースが加水分解して酢酸が溶出したためであると考えられる。なお、比較例1の4日目における濃縮水IPA濃度は3.6wt%、8日目における濃縮水IPA濃度は3.2wt%であった。
以上の結果より、廃水のBC膜濃縮を行う前にイオン交換樹脂処理し、pHを3~8に調整することにより、安定して濃縮処理が行われることが認められた。
2,41 原水槽
13,47 カチオン交換塔
14 アニオン交換塔
30,60,70 浸透圧補助型逆浸透装置
33,63,73 浸透圧補助型逆浸透膜

Claims (10)

  1. 浸透圧補助型逆浸透膜で隔てられた一次室及び二次室を有した、浸透圧補助型逆浸透法を行う浸透圧補助型逆浸透装置と、該一次室に被処理水を供給する給水手段とを有する廃水の濃縮装置において、
    該給水手段は、イオン交換装置を有することを特徴とする廃水の濃縮装置。
  2. 前記被処理水のpHがアルカリ性であり、前記イオン交換装置がカチオン交換装置である請求項1の廃水の濃縮装置。
  3. 前記被処理水のpHが酸性であり、前記イオン交換装置がアニオン交換装置である請求項1の廃水の濃縮装置。
  4. 前記給水手段は、前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とすることが可能に構成されている、請求項1の廃水の濃縮装置。
  5. 前記給水手段は、
    前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする流路選択と、
    前記イオン交換装置の第1所定pH~第2所定pHの処理水を前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と
    が切り替え可能に構成されている、請求項1の廃水の濃縮装置。
  6. 前記給水手段は、
    前記イオン交換装置の処理水と、イオン交換処理を行っていない被処理水とを混合して前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする流路選択と、
    前記イオン交換装置からの第1所定pH~第2所定pHの処理水を前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と、
    前記被処理水のpHが第1所定pH~第2所定pHである場合に該被処理水をそのまま前記浸透圧補助型逆浸透装置に供給する流路選択と
    が切り替え可能に構成されている、請求項1の廃水の濃縮装置。
  7. 浸透圧補助型逆浸透膜の材質が酢酸セルロースである請求項1~6のいずれかの廃水の濃縮装置。
  8. 浸透圧補助型逆浸透膜で隔てられた一次室及び二次室を有した浸透圧補助型逆浸透装置と、該一次室に被処理水を供給する、イオン交換装置を有する給水手段とを有する廃水の濃縮装置を用いた廃水の濃縮方法であって、
    前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを、該イオン交換装置への通水によって調整する工程を有する廃水の濃縮方法。
  9. 前記浸透圧補助型逆浸透装置への給水のpHを第1所定pH~第2所定pH(ただし、第1所定pHはアルカリ性のpH、第2所定pHは酸性のpH)とする請求項8の廃水の濃縮方法。
  10. 前記被処理水のpHが第1所定pHよりも高いときには、被処理水の少なくとも一部をカチオン交換装置で処理し、
    被処理水のpHが第2所定pHよりも低いときには、被処理水の少なくとも一部をアニオン交換装置で処理する、請求項9の廃水の濃縮方法。
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