JP2024054618A - ロボットハンド、ロボットハンドの制御方法、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

ロボットハンド、ロボットハンドの制御方法、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 機構の数を低減しつつ、所定の指で作業しながら、別の指で別の作業を実行することができるようにする。【解決手段】 互いに接近または離間する2つの第1指部と、少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、第2指部は、第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動する、ことを特徴とするロボットハンドを採用した。【選択図】 図2

Description

本発明は、ロボットハンドに関する。
近年、従来人手で行われていたカメラやプリンタなどの工業製品の製造工程、薬品の希釈等、様々な動作を、ロボットハンドとロボットアームを有するロボット装置を用いて自動化する要求が高まっている。このような作業の自動化では、ロボットアームとロボットハンドで複数の部品を単純に把持するだけでなく、把持をしながら別の動作が可能なロボットハンドが必要となる。
例えば特許文献1のロボットハンドは、第1指から第4指を有し、それぞれの指は関節C、D軸が把持爪の平行を保つように移動し、関節B軸が把持爪と平行な軸周りに旋回し、E軸が把持爪の延伸方向に伸縮する構成である。さらに第1指に対して第2指が、第3指に対して第4指が、それぞれ独立に直線移動して接近離間動作する。以上のように、特許文献1のロボットハンドは合計で18自由度を有する構成である。これにより所定の指で部品を把持しながら、別の指で別の動作を行うことを可能としている。
特開2008-260110号公報
しかし、特許文献1の構成のロボットハンドで、18自由度を有するため機構が複雑となり、ロボットハンドのサイズが大型となってしまっていた。そこで本発明は、機構の数を低減しつつ、所定の指で作業しながら、別の指で別の作業を実行することができるようにする。
本発明においては、互いに接近または離間する2つの第1指部と、少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、前記第2指部は、前記第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動する、ことを特徴とするロボットハンドを採用した。
本発明によれば、機構の数を低減しつつ、所定の指で部品を把持しながら、別の指で別の動作を実行できる。
実施形態におけるロボットシステム100の概略図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の詳細図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の詳細図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300の動作に関する説明図である。 実施形態におけるロボットシステム100の制御ブロック図である。 実施形態における制御フローチャートである。 図9における制御フローチャートにより制御されるロボットハンド本体300の状態図である。 実施形態における制御フローチャートである。 図11における制御フローチャートにより制御されるロボットハンド本体300の状態図である。 実施形態における制御フローチャートである。 図13における制御フローチャートにより制御されるロボットハンド本体300の状態図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300を制御した際の状態図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300を制御した際の状態図である。 実施形態におけるロボットハンド本体300を制御した際の状態図である。
以下、添付図面に示す実施例を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施例はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。なお以下の図面において、図中の矢印X、Y、Zはロボットシステムの全体の座標系を示す。一般に、XYZ3次元座標系は、設置環境全体のワールド座標系を示す。その他、制御の都合などによって、ロボットハンド、指部、関節などに関して適宜ローカル座標系を用いる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を採用可能なロボットシステムの概略構成を示した説明図である。本実施形態のロボットシステム100は、ロボットアーム本体200、ロボットハンド本体300、制御装置500、外部入力装置600で構成される。
ロボットシステム100によって対象物であるワークWを把持、操作し、別のワークに組付ける(篏合する)ことにより、組み付いたワークを工業製品、ないしは物品として製造することができる。例えば、把持対象となるワークWに対する操作は、ロボットアーム本体200とロボットハンド本体300を用いて把持対象のワークWを把持し、移動させ、別のワークに嵌合または組付といった操作で実行される。また、外部入力装置600は、外部IF504、バス505を介して、制御装置500と接続される。外部入力装置600は、例えばタッチパネルを備えたティーチングペンダントであり、タッチパネルにはGUIを備えているものとする。
ロボットアーム本体200は、本実施形態では多関節のロボットアームであり、ロボットアーム本体200の根元は固定されている。ロボットアーム本体200は、回転駆動する複数の関節J1、J2、J3、J4、J5、J6で連結されたベース部210、複数のリンク201、202、203、204、205、206を有する。リンク201はベース部210に連結されている。ロボットアーム本体200の各関節には、これらの関節を各々駆動する駆動源としてのモータ、減速機、およびモータの回転角度を検出する位置検出手段としてのエンコーダがそれぞれ設けられている。なお、エンコーダの設置位置および出力方式は問わない。ロボットアーム本体200の先端部であるリンク206には、ロボットハンド本体300が取り付けられている。ロボットハンド本体300およびリンク206は関節J6により回転することが可能となっている。ロボットアーム本体200の関節J1~J6を駆動させることで、ロボットアーム本体200を様々な姿勢にし、ロボットハンド本体300を様々な位置、姿勢にすることができる。
ロボットアーム本体200の先端には、エンドエフェクタであるロボットハンド本体300が装着されている。ロボットハンド本体300はハンド基部2を備えており、ハンド基部2には指部14(紙面奥側に指部15)、関節指部20が設けられている。エンドエフェクタはロボットアーム本体200における所定部位である。
制御装置500は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503を有している。また外部との通信を担うIF(Inter Face)504を有している。これらはバス505を介して互いに通信可能なように構成されている。ROM502は、ロボットアーム本体200の各種動作に応じて対応する駆動部を制御するためのプログラムや、それらの制御に必要なデータ等を記憶している。RAM503はCPU501の作業領域として機能する。
IF504は、ロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300、外部入力装置600と通信するためのインタフェースとして機能する。CPU501は、ロボットハンド本体300の移動先であるロボットアーム本体200の先端の目標位置及び姿勢に対して各関節が取るべき角度を計算する。そしてIF504を介して各関節のモータを制御するサーボ回路(不図示)へと指令値を出力し、ロボットアーム本体200の各関節を駆動制御する。これによってワークWにロボットハンド本体300による操作を行うことができる。
外部入力装置600は、例えばティーチングペンダント(TP)のような操作装置が考えられるが、ロボットプログラムを編集可能な他のコンピュータ装置(PCやサーバ)であってもよい。外部入力装置600は、制御装置500に対して有線ないし無線の通信接続手段を介して接続することができ、ロボット操作および状態表示などのユーザインターフェース機能を有する。CPU501は、例えば外部入力装置600で入力された教示点データをIF504から受信する。外部入力装置600から入力された教示点データに基づきロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300の軌道を生成し、IF504を介して制御目標値としてロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300に送信することができる。
図2は本実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。図2(a)はXZ平面図、図2(b)はYZ平面図、図2(c)はXY平面図である。図2(a)(b)(c)に示すように、ロボットハンド本体300には指部14と指部15が設けられ、指部14と15はハンド基部2に対して相対移動することができるとともに、指部14と15とはX方向に互い連動して相対的に接近または離間する。
また、ロボットハンド本体300には関節指部20が設けられ、ハンド基部2に設けられている。関節指部20は、指部14と指部15との間に設けられている。本実施形態では、指部14と指部15とを離間させ切った状態における指部14と指部15との距離の中央近傍となる位置に設けている。さらに言うと、指部14、15を互いに接触させた(閉じた)状態で、関節指部20を指部14、15に接近させた際に、指先部材29が指部14または指部15に接触できる位置に関節指部20を設けている。関節指部20は、揺動軸21、指関節軸25、指フレーム26、指関節軸27、指フレーム28および指先部材29の順に接続されている。以上のようにロボットハンド本体300は、X方向(接近または離間方向)に指部14と指部15とを相対動作させる1自由度と、指部14、指部15に対して独立して相対移動可能な関節指部20の3自由度の、合計4自由度を有している。なお本実施形態では、指部14、15を第1指部、関節指部20を第2指部と呼称する場合がある。
なお本実施形態では関節指部20の関節として指関節軸25、27の2つとしたがこれに限られない。例えばロボットハンド本体300に実行させる作業に応じて、指関節軸を1つとしても良い。またロボットハンド本体300が作業を実行する環境に応じてロボットハンド本体300にある程度大きさを持たせることができる場合は3つ以上の指関節軸を設けても構わない。
なお、ロボットハンド本体300は後述するモータと駆動機構とにより2本の指を開閉し、ワークWの把持ないし解放を行う1自由度以上のハンドであり、ワークWをロボットアーム本体200に対して相対変位させないように把持できれば良い。なお、本実施形態では指の数を2本としたが、当業者が適宜変更することができる。また本実施形態において、ロボットハンド本体300はモータ駆動で指を動作させているが、空気圧駆動のようなエアグリッパであっても良い。
次に関節指部20の指関節軸25、指関節軸27の動作について図3を用いて説明する。図3は本実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。図3(a)はXZ平面図、図3(b)はYZ平面図である。図3(a)(b)より、指関節軸25はX方向を軸として矢印S2の方向に動作する。また、指関節軸27はX方向を軸として矢印S3の方向に動作する。
次に揺動軸21の動作について図4を用いて説明する。図4は本実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。図4(a)はXZ平面図、図4(b)はYZ平面図である。揺動軸21はY方向を軸として矢印S1の方向に動作する。言い換えると、関節指部20は、指部14、15が互いに接近または離間する方向と交差する方向を基準として揺動ことが可能である。なお、本実施形態では指部14、15が互いに接近または離間する方向と、関節指部20が揺動する方向とは略垂直な方向としているが、これに限られず、90度以下の交差または90度以上の交差であっても構わない。なお本実施形態では、指部14、15が互いに接近または離間する方向を第1方向、関節指部20が揺動する方向を第2方向と呼称する場合がある。
次に、ロボットハンド本体300の詳細な機構について図5を用いて説明する。図5は本実施形態における指部14、15の接近離間機構の詳細図である。図5(a)はXZ平面図、図5(b)はYZ平面図である。図5では説明の都合上、ハンド基部2と関節指部20とを透過表示している。
図5(a)(b)より、ハンド基部2の内部には、基台16が設けられている。基台16には、リニアガイドレール3が設置されるとともに、モータ支持部材10が設置される。モータ支持部材10には、モータ6が固定されている。モータ6の回転軸6aにはプーリ11が固定され、ベルト13を介してプーリ12に接続され、モータ6の回転がプーリ12に伝達される。プーリ12は、ボールねじ7に接続され、ボールねじ7が回転することで、ナット部8とナット部9が直線動作する。
ボールねじ7は、ナット部8が接続される部分と、ナット部9が接続される部分で、ねじ切りの方向が逆になっており、ボールねじ7が回転すると、ナット部8とナット部9とが互いにX方向において近づいたり、離れたりする方向に動作する。ナット部8はリニアガイドブロック4と指部14に設けられており、ナット部8とリニアガイドブロック4と指部14とは一体で移動する。同様にナット部9はリニアガイドブロック5と指部15に設けられており、ナット部9とリニアガイドブロック5と指部15とは一体で移動する。以上により、モータ6が回転(駆動)すると、指部14と指部15がX方向において互いに近づいたり、離れたりする方向に動作する。
なお本実施形態では、占有スペースを考慮して、ボールねじ7とモータ6との接続にプーリ11、12とベルト13を用いたが、プーリの代わりに歯車で接続してもよいし、カップリングを用いてもよい。また、本実施形態ではボールねじ7を保持する軸受としてアンギュラ玉軸受、深溝玉軸受を採用しているがこれに限られない。例えば、ボールねじ7に軸方向以外の荷重がかからない場合は、アンギュラ玉軸受、深溝玉軸受を無くし、ボールねじ7の片側を自由端にしてもよい。また本実施形態では指部14、15を同期して動作させているが、指部14、15それぞれを独立して動作させるモータをそれぞれ設けても構わない。
次に、関節指部20の構造と、指先部材29の移動について、図6を参照して説明する。図6は本実施形態における関節指部20の関節駆動機構の詳細図である。図6(a)はXZ平面図、図6(b)はYZ平面図である。図6(c)は指フレーム26の詳細を示した図であり、紙面左側がXZ平面図、紙面右側がYZ平面図である。図6(a)(b)では説明の都合上、ハンド基部2および指部14、15、指部14、15を駆動させる接近離間機構は透過表示している。図6(c)では指フレーム26を透過表示している。
図6(a)(b)より、関節指部20の揺動軸21は、モータ211、傘歯車212、傘歯車213、減速機214、出力部材215で構成されている。モータ211は、ハンド基部2に固定され、モータ211の回転軸211aに設けられた傘歯車212とそれに噛み合う傘歯車213を介して、減速機214の入力軸に接続される。減速機214の出力軸には出力部材215が接続されている。これにより、モータ211の回転力は、傘歯車212、傘歯車213を介して回転方向を90°曲げられ、減速機214の入力軸に伝達される。減速機214の入力軸に伝達された回転力は、揺動軸214内部で減速され、減速機214の出力軸に伝達されることで、出力部材215が揺動動作する。
出力部材215は指関節軸25に接続され、さらに指フレーム26に接続されている。指フレーム26の端部は、指関節軸27に接続され、さらに指フレーム28に接続されている。指フレーム28のさらに端部には、指先部材29が設けられ、その内部には、指先力センサ291が配置されている。指先力センサ291はXYZの3軸力に関する情報を測定(取得)可能である。
続いて、指フレーム26の内部構造について図6(c)を用いて説明する。指フレーム26の内部では、指フレーム26にモータ251が設けられている。モータ251の回転軸(不図示)にはギア252が設けられ、減速ギア253および、減速ギア254を介して、指関節軸25が動作される。これにより、出力部材215に対して、指フレーム26が回転動作する。また、指フレーム26にはモータ271が設けられている。モータ271の回転軸(不図示)にはギア272が設けられ、減速ギア273および、減速ギア274を介して、指関節軸27が動作される。これにより、指フレーム26に対して指フレーム28が回転動作する。以上により、指フレーム26および指フレーム28をS1方向に移動させ、指フレーム26をS2方向に動作させ、指フレーム28をS3方向に動作させることができる。
続いて、ロボットハンド本体300の各指部同士の位置関係について、図7を用いて説明する。図7は本実施形態におけるロボットハンド本体300の説明図である。図7(a)に示すように、関節指部20の指関節軸25と指関節軸27を+Z方向に伸ばした状態では、関節指部20の先端に配置された指先部材29は、指部14および指部15の先端よりもよりもZ方向に長さl分長くなる構成となっている。
また、図7(b)に示すように、関節指部20の指関節軸25と指関節軸27をそれぞれS2方向の+方向、S3方向の+方向に曲げる。この状態では、関節指部20の先端に配置された指先部材29は、指部14および指部15よりも-Y方向に到達可能な構成となっている。また、図7(c)に示すように、関節指部20の指関節軸25と指関節軸27をそれぞれS2方向の-方向、S3方向の-方向に曲げる。この状態では、関節指部20の先端に配置された指先部材29は、指部14および指部15の付け根よりも-Z方向に退避可能な構成となっている。このように関節指部20は、指部14および指部15が作業する範囲(言い換えると把持しているワーク)にアクセスでき、指部14および指部15が作業する範囲から離間した状態でも作業できる可動範囲を有している。
以上の構成により、ハンドサイズの小型化を実現しながらも、指先部材29をXYZ空間上にて3次元方向に移動させることが可能となるため、指部14、15で部品に作業を施しながら、関節指部20で別の作業を実現することができる。なお本実施形態では、減速機214に減速比30:1の波動歯車減速機を採用しているが、減速手段として波動歯車減速機に限定しない。例えば、遊星歯車などを用いてもよい。また、ロボットハンド本体300には揺動軸21、指関節軸25、指関節軸27をそれぞれ独立して駆動させるためのモータを備えている。本実施形態では3つのモータを設けるが、指関節軸25、27を1つのモータで同期させて駆動させても構わない。
次に制御装置500の詳細について説明する。図8は本実施形態における制御装置500の制御ブロック図である。図8では説明の都合上、ロボットハンド本体300を制御する際の制御ブロックについて説示しているが、制御装置500はロボットアーム本体200の制御を実行する制御ブロックも備えているものとする。また図8に示す制御ブロックは、CPU501が各種プログラムを読み込むことで機能的に実行されるものとする。
図8より、制御装置500は、外部入力装置600からの上位指令値を受信する。上位指令値は、具体的にはJOB受付部511で受信する。JOB受付部511から絶対座標系の力指令値523が、力指令値の指先先端座標変換部513に送信され、指先先端座標系における力指令値に変換される。また、JOB受付部511からは関節指部先端の始点終点座標指令値522が、関節指先軌道生成部512に送信され、一定速軌道値に変換される。
一方、指先力センサ291で検出される力センサ値524は、制御装置500内で、前述の指先先端座標系に変換された、絶対座標系の力指令値523と比較され、その差分が補正指令値として、関節指部関節角度指令値生成部514に入力される。また、前述の関節指部先端の始点終点座標指令値522から生成された一定速軌道値は、関節指部関節角度指令値生成部514に入力される。関節指部関節角度指令値生成部514では、関節指部先端の始点終点座標指令値522、絶対座標系の力指令値523、力センサ値524に基づき、関節指部20の揺動軸21、指関節軸25、指関節軸27の関節角度指令値が生成される。これら各関節指の関節角度指令値は、モータ211制御部516、モータ251制御部517、およびモータ271制御部518に送信され、関節指部20の各モータが制御される。指先力センサ291の力センサ値524に基づき関節指部20の各モータを制御するので、関節指部20の指先を指先力に基づき制御することができる。
次に、外部入力装置600からの上位指令値に基づき、JOB受付部511から把持位置指令値521がモータ6制御部515に送信される。この把持位置指令値521は、指部14、15でワークWを把持する際の把持位置に対応した指令値である。モータ6制御部515では、把持位置指令値521に基づき、指令値に対応した把持位置となる位置制御値をモータ6に出力し、モータ6の不図示のエンコーダ値に基づき、フィードバック制御する。これによりワークWを指部14、15で所定の把持位置で把持することができる。本実施形態ではエンコーダによりフィードバック制御するが、電流センサや力センサを別途設け、電流制御値または把持力制御値によりフィードバック制御しても構わない。以上の構成により、指部14、15、関節指部20に対し所定作業をそれぞれ実行させることが可能となる。
図9は本実施形態におけるロボットハンド本体300により薬包紙W1をめくり取る際の制御フローチャートである。図10はロボットハンド本体300により薬包紙W1をめくり取る際の状態図を示している。図10の紙面上部は簡略化した図、図10の紙面下部は詳細に示した図である。なお本実施形態のフローチャートはCPU501が図8に示す各制御ブロックの機能をプログラムに従い実行することで実施されるものとする。薬包紙W1は薄い紙状のワークであり、複数の薬包紙W1が重なった状態である。
図9より、まずステップS11にて、指部14、15を互いに接近させて接触させ(閉じた状態とし)、ロボットアーム本体200により、接触させた(閉じた)状態の指部14、15により薬包紙W1を押さえる(図10のa1)。その際、関節指部20の指先部材29が、薬包紙W1の端部に接触しやすくするため、図10のように、ロボットハンド本体300を、関節指部20が配置されている側に傾けた状態で、指部14、15を薬包紙W1に接触させる。
次にステップS12にて、指先部材29を指部14、15から離間させる。その際、指先部材29が薬包紙W1側に位置し、かつ指フレーム26と指フレーム28とが略90度となる状態で、指関節軸25をS2方向の-方向に駆動させる。本実施形態ではステップS12にて指先部材29を指部14、15から離間させているが、指部14、15により薬包紙W1を押さえる際に、指先部材29を指部14、15から離間させた状態で実行しても構わない。
次にステップS13にて、指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させ、指先部材29を薬包紙W1に接触させる(図10の関節指部20-1)。そしてステップS14にて、第1の所定の力(第1閾値)が力センサ291で検出されるか否かを判定することで、指先部材29と薬包紙W1とが接触したか否かを判定する。ステップS14:NoであればステップS13を繰り返す。ステップS14:YesであればステップS15に進む。
次にステップS15にて、指関節軸27をS3方向の+方向に駆動させる。これにより指先部材29と薬包紙W1との摩擦力によって薬包紙W1をめくりあげる。そしてステップS16にて、指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させ、指関節軸27をS3方向の+方向に駆動させ、指先部材29を図10のa2方向に移動させる(図10の関節指部20-2)。そしてステップS17にて、第2の所定の力(第2閾値)が力センサ291で検出されるか否かを判定することで、指先部材29が指部14または指部15に接触したか否かを判定する。ステップS17:NoであればステップS16を繰り返す。ステップS17:Yesであれば制御を終了する。
以上の制御により、指部14、15により薬包紙W1を押さえる作業を実行しながら、関節指部20により薬包紙W1をめくり取る作業を実行させることができる。さらに、関節指部20と指部14または指部15により、めくり取った薬包紙W1を把持することができる。
以上本実施形態によれば、互いに接近または離間する指部14、15の接近離間する方向に対して交差する方向を基準として揺動する、少なくとも1つ以上の関節を有する関節指部20を備えている。これにより、関節指部20は、指部14および指部15が作業する範囲(言い換えると把持しているワーク)にアクセスでき、指部14および指部15が作業する範囲から離間した状態でも作業できる可動範囲を有することができる。よって各指部を駆動させる機構(特にモータ)の数を低減しつつ、指部14、15で作業しながら、関節指部20により別の作業を実行させることができる。よってロボットハンド本体300により複雑な作業を実行させることができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について詳述する。上述の第1の実施形態では、薬包紙W1をめくり取る制御について説明した。本実施形態では薬包紙W1をめくり取り、薬包紙W1に折り目を付ける制御について説明する。以下では、上述の実施形態とハードウェア的な構成、および表示画面の構成などのうち基本的な部分は同じであるものとし、その詳細な説明は省略する。また、以下の実施形態において、同一ないし実質的に同一となる部材には同一の参照符号を用い、その詳細な説明は省略するものとする。
図11は本実施形態におけるロボットハンド本体300により薬包紙W1をめくり取り折り目を付ける際の制御フローチャートである。図12はロボットハンド本体300により薬包紙W1に折り目を付ける際の状態図を示している。図12(a)はロボットハンド本体300により薬包紙W1を追っている状態、図12(b)はロボットハンド本体300により薬包紙W1に折り目を付けている状態である。図12の紙面上部は簡略化した図、図12の紙面下部は詳細に示した図である。なお本実施形態のフローチャートはCPU501が図8に示す各制御ブロックの機能をプログラムに従い実行することで実施されるものとする。なお図12では図示を省略しているが、薬包紙W1は薄い紙状のワークであり、複数の薬包紙W1が重なった状態であるものとする。
図11より、まずステップS11にて、指部14、15を互いに接近させて接触させ(閉じた状態とし)、ロボットアーム本体200により、接触させた(閉じた)状態の指部14、15により薬包紙W1を押さえる(図10のa1)。その際、関節指部20の指先部材29が、薬包紙W1の端部に接触しやすくするため、図10のように、ロボットハンド本体300を、関節指部20が配置されている側に傾けた状態で、指部14、15を薬包紙W1に接触させる。
次にステップS12にて、指先部材29を指部14、15から離間させる。その際、指先部材29が薬包紙W1側に位置し、かつ指フレーム26と指フレーム28とが略90度となる状態で、指関節軸25をS2方向の-方向に駆動させる。本実施形態ではステップS12にて指先部材29を指部14、15から離間させているが、指部14、15により薬包紙W1を押さえる際に、指先部材29を指部14、15から離間させた状態で実行しても構わない。
次にステップS13にて、指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させ、指先部材29を薬包紙W1に接触させる(図10の関節指部20-1)。そしてステップS14にて、第1の所定の力(第1閾値)が力センサ291で検出されるか否かを判定することで、指先部材29と薬包紙W1とが接触したか否かを判定する。ステップS14:NoであればステップS13を繰り返す。ステップS14:YesであればステップS15に進む。
次にステップS15にて、指関節軸27をS3方向の+方向に駆動させる。これにより指先部材29と薬包紙W1との摩擦力によって薬包紙W1をめくりあげる。そしてステップS26にて、指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させ、指関節軸27をS3方向の+方向に駆動させる。更に指部14または指部15を薬包紙W1に接触させた状態でロボットハンド本体300を関節指部20が設けられた側とは反対方向に傾ける(図12(a)のb1)。このように指関節軸25と指関節軸27とロボットハンド本体300の傾き動作を連動させることで、指先部材29を図12のb2方向に移動させる(図12(a)の関節指部20-3の状態を経由させる)。こうすることで薬包紙W1を折り曲げることができる。
次にステップS27にて、指部14または指部15を薬包紙W1に接触させた状態で指関節軸25、指関節軸27を駆動させ、関節指部20を図7(a)で述べたような状態となるように関節指部20を伸張させる(図12(b)の関節指部20-4の状態)。そしてステップS28にて、指部14または指部15を薬包紙W1に接触させた状態で、力センサ291で検出される力が一定となるように揺動軸21を駆動させる共に、指関節軸25、27を駆動させ、指先部材29をb3方向に揺動させる。指部14または指部15で薬包紙W1を押さえながら、関節指部20の指先部材29で薬包紙を一定の力で押し付けながら、それとは別方向に一定速で動作させることで、薬包紙W1に折り目を付ける。
そしてS29で揺動軸21を所定回数揺動させたか否か判定する。ステップS29:NoであればステップS28を繰り返す。ステップS29:Yesであれば制御を終了する。
以上の制御により、指部14、15により薬包紙W1を押さえる作業を実行しながら、関節指部20により薬包紙W1に折り目を付ける作業を実行させることができる。
以上本実施形態によれば、互いに接近または離間する指部14、15の接近離間する方向に対して交差する方向を基準として揺動する、少なくとも1つ以上の関節を有する関節指部20を備えている。これにより、関節指部20は、指部14および指部15が作業する範囲(言い換えると把持しているワーク)にアクセスでき、指部14および指部15が作業する範囲から離間した状態でも作業できる可動範囲を有することができる。これにより各指部を駆動させる機構(特にモータ)の数を低減しつつ、指部14、15で作業しながら、関節指部20により別の作業を実行させることができる。よってロボットハンド本体300により複雑な作業を実行させることができる。また、上述の種々の実施形態および変形例を本実施形態およびまたは本変形例と組み合わせて実施しても構わない。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について詳述する。上述の種々の実施形態では、薬包紙W1に関する制御について説明した。本実施形態ではピペットW2にかかる制御について説明する。以下では、上述の実施形態とハードウェア的な構成、および表示画面の構成などのうち基本的な部分は同じであるものとし、その詳細な説明は省略する。また、以下の実施形態において、同一ないし実質的に同一となる部材には同一の参照符号を用い、その詳細な説明は省略するものとする。
図13は本実施形態におけるロボットハンド本体300によりピペットW2のボタンを押す際の制御フローチャートである。図14はロボットハンド本体300によりピペットW2のボタンを押す際の状態図を示している。図14の紙面上部は簡略化した図、図14の紙面下部は詳細に示した図である。なお本実施形態のフローチャートはCPU501が図8に示す各制御ブロックの機能をプログラムに従い実行することで実施されるものとする。
図13より、まずステップS31にて、指部14、15を互いに接近させて、ロボットアーム本体200により、ピペットW2を把持する(図14のc1)。その際、ピぺットW2において液滴が射出される側が関節指部20の反対側(ピペットW2のボタン側が関節指部20側)に位置するように把持する。
次にステップS32にて、指先部材29を指部14、15から離間させる。その際、指先部材29がピペットW2側に位置し、かつ指フレーム26と指フレーム28とが略90度となる状態で、指関節軸25をS2方向の-方向に駆動させる。本実施形態ではステップS32にて指先部材29を指部14、15から離間させているが、指部14、15によりピペットW2を把持する際に、指先部材29を指部14、15から離間させた状態で実行しても構わない。
次にステップS33にて、指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させ、指先部材29をピペットW2のボタンに接触させる(図14の関節指部20-5)。そしてステップS34にて、第3の所定の力(第3閾値)が力センサ291で検出されるか否かを判定することで、指先部材29とピペットW2のボタンとが接触したか否かを判定する。ステップS34:NoであればステップS33を繰り返す。ステップS34:YesであればステップS35に進む。
次にステップS35にて、力センサ291で力が検出される状態を維持しながら指関節軸25をS2方向の+方向に駆動させると共に指関節軸27をS3方向の+方向に駆動させる。これにより、指先部材29がボタンに接触した状態を保ちながら指先部材29を図14のc2方向に移動させ、ピペットW2のボタンを押し込む。そしてステップS36にて、第4の所定の力(第4閾値)が力センサ291で検出されるか否かを判定することで、指先部材29によりボタンが、ストロークの最大範囲まで(完全に)押し込まれたかを判定する。ステップS36:NoであればステップS35を繰り返す。ステップS36:YesであればステップS37に進む。
そしてS37で指先部材29によるボタンの押し込み動作を所定回数実行させたか否か判定する。ステップS37:NoであればステップS32の直前まで戻り、ボタンの押し込み動作を繰り返す。ステップS37:Yesであれば制御を終了する。
以上の制御により、指部14、15によりピペットW2を把持する作業を実行しながら、関節指部20によりピペットW2のボタンを押し込む作業を実行させることができる。
以上本実施形態によれば、互いに接近または離間する指部14、15の接近離間する方向に対して交差する方向を基準として揺動する、少なくとも1つ以上の関節を有する関節指部20を備えている。これにより、関節指部20は、指部14および指部15が作業する範囲(言い換えると把持しているワーク)にアクセスでき、指部14および指部15が作業する範囲から離間した状態でも作業できる可動範囲を有することができる。これにより各指部を駆動させる機構の数(特にモータ)を低減しつつ、指部14、15で作業しながら、関節指部20により別の作業を実行させることができる。よってロボットハンド本体300により複雑な作業を実行させることができる。また、上述の種々の実施形態および変形例を本実施形態およびまたは本変形例と組み合わせて実施しても構わない。
(その他の実施形態)
図15はロボットハンド本体300により基板W3にフレキケーブルW4を挿入する際の図である。まず基板W3を指部14または指部15により抑える。そして関節指部20を指部14、15から離間させ、関節指部20によりフレキケーブルW4を押さえる。そして関節指部20の指先部材29を指部14、15に接近させ、フレキケーブルW4を基板W3側に移動させる。以上によりフレキケーブルW4を這わせながら基板W3に挿入することができる。以上により、指部14、15により基板W3を押さえる作業を実行しながら、関節指部20によりフレキケーブルW4を基板W3に挿入する作業を実行させることができる。
図16はロボットハンド本体300により配線W5を配線版W6の溝に挿入する際の図である。図16(a)は配線W5を溝に挿入する際の初期の状態、図16(b)は配線W5をしごいた際の状態である。まず図16(a)より、指部14、15(指部15は紙面奥側)に配線W5を把持し、配線W5と溝とを接触させると共に、関節指部20の指先部材29により配線W5を押さえる。そして図16(b)の状態となるように、ロボットハンド本体300の移動、指関節軸25、27の駆動を連動させ、指先部材29により配線W5を押さえつつ、指部14、15により配線W5をしごく。そして図16(b)の状態からロボットハンド本体300全体を配線版W6に近接させ、配線W5を溝に挿入する。以上により、関節指部20により配線W5を押さえる作業を実行しながら、指部14、15により配線W5をしごいて溝に挿入する作業を実行させることができる。
図17はロボットハンド本体300によりフラスコW7の蓋を外す際の図である。まず指部14、15によりフラスコW7を把持する。その際、指先部材29の蓋を外す方向に移動させることができるように関節指部20の姿勢を維持して把持する。そして関節指部20を動作させて指先部材20を蓋に接触させ、さらに指先部材29を移動させ摩擦により蓋を外す。以上により、指部14、15によりフラスコW7を把持する作業を実行しながら、関節指部20によりフラスコW7から蓋を外す作業を実行させることができる。またフラスコW7に蓋が無い状態で、フラスコW7の液体を振る場合に、関節指部20でフラスコW7の口を押さえながらフラスコW7を振ることも可能である。
以上述べた実施形態の処理手順は具体的にはCPUにより実行されるものである。従って上述した機能を実行可能なソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体を読み出して実行するように構成することもできる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施形態の機能を実現することになり、プログラム自体およびそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、各実施形態では、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が各ROM或いは各RAM或いは各フラッシュROMであり、ROM或いはRAM或いはフラッシュROMにプログラムが格納される場合について説明した。しかしながら本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明を実施するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。
また上述した種々の実施形態では、ロボットアーム本体200が複数の関節を有する多関節ロボットアームを用いた場合を説明したが、関節の数はこれに限定されるものではない。ロボットアームの形式として、垂直多軸構成を示したが、水平多関節型、パラレルリンク型、直交ロボットなど異なる形式の関節においても上記と同等の構成を実施することができる。
また上述した種々の実施形態は、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械に適用可能である。
なお本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。また、上述の種々の実施形態および変形例を組み合わせて実施しても構わない。
また本実施形態の開示は、以下の構成および方法を含む。
(構成1)
互いに接近または離間する2つの第1指部と
少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、
前記第2指部は、前記第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成2)
構成1に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2指部は、前記第1指部を接触させた状態で、前記第1指部の少なくとも一方に接触できる位置に設けられている、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成3)
構成1または2に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2指部は、前記第1指部を互いに離間させた状態において前記第1指部の間に配置される、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成4)
構成1から3のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2指部の長さは前記第1指部の長さよりも長い、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成5)
構成1から4のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2指部において対象物と接触する部位を、前記第1指部により保持した対象物に接触させることができる、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成6)
構成5に記載のロボットハンドにおいて、
前記第1指部と前記第2指部とが設けられるハンド基部を備え、
前記部位を、前記ハンド基部の側に移動させることができる、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成7)
構成5または6に記載のロボットハンドにおいて、
前記部位において、力に関する情報を取得できるセンサを備えている、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成8)
構成1から7のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2方向は前記第1方向に対して垂直な方向である、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成9)
構成1から8のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
前記第1指部は互いに直線動作することで、互いに接近または離間する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成10)
構成1から9のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
前記第2指部は、前記関節を少なくとも2つ備えている、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成11)
構成10に記載のロボットハンドにおいて、
前記関節はそれぞれ独立して駆動する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成12)
構成1から11のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
制御部を備え、
前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により対象物を押さえると共に、当該対象物を前記第2指部により操作する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成13)
構成12に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、当該対象物を前記第2指部により、めくり取る、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成14)
構成12に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、当該対象物を前記第2指部により折り曲げ、前記第2指部を揺動させて折り目をつける、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成15)
構成12に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物に設けられたボタンを押す、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成16)
構成12に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物が有する蓋を外す、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成17)
構成12に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物が有する口を塞ぐ、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成18)
構成1から11のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
制御部を備え、
前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により対象物を押さえると共に、当該対象物とは別の対象物を前記第2指部により操作する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成19)
構成18に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により当該対象物を押さえると共に、前記第2指部により当該別の対象物を当該対象物に組み付ける、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成20)
構成1から11のいずれか1項に記載のロボットハンドにおいて、
制御部を備え、
前記制御部は、前記第2指部により対象物を押さえると共に、当該対象物を前記第1指部により操作する、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成21)
構成20に記載のロボットハンドにおいて、
前記制御部は、前記第2指部により当該対象物を押さえると共に、前記第2指部により押さえている位置を維持しながら当該対象物を前記第1指部によりしごく、
ことを特徴とするロボットハンド。
(構成22)
構成1から21のいずれか1項に記載のロボットハンドをロボットアームに備えたロボットシステム。
(方法23)
構成22に記載のロボットシステムを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
(方法24)
互いに接近または離間する2つの第1指部と
少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、
前記第2指部は、前記第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動し、
制御部が、前記第1指部または前記第2指部を制御して対象物を操作する、
ことを特徴とするロボットハンドの制御方法。
(構成25)
方法24に記載の制御方法をコンピュータにより実行可能なプログラム。
(構成26)
構成25に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
2 ハンド基部
3 リニアガイドレール
4、5 リニアガイドブロック
6、211、251、271 モータ
6a、211a 回転軸
7 ボールねじ
8、9 ナット部
10 モータ支持部材
11、12 プーリ
13 ベルト
14、15 指部
16 基台
20 関節指部
21 揺動軸
25、27 指関節軸
26、28 指フレーム
29 指先部材
100 ロボットシステム
200 ロボットアーム本体
201、202、203、204、205、206 リンク
212、213 傘歯車
214 減速機
215 出力部材
252、272 ギア
253、254、273、274 減速ギア
291 力センサ
300 ロボットハンド本体
500 制御装置
521 JOB受付部
512 関節指先軌道生成部
513 指先先端座標変換部
514 関節指部関節角度指令値生成部
515 モータ6制御部
516 モータ211制御部
517 モータ251制御部
518 モータ271制御部
521 把持位置指令値
522 始点終点座標指令値
523 絶対座標系の力指令値
524 力センサ値
600 外部入力装置

Claims (26)

  1. 互いに接近または離間する2つの第1指部と
    少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、
    前記第2指部は、前記第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  2. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2指部は、前記第1指部を接触させた状態で、前記第1指部の少なくとも一方に接触できる位置に設けられている、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  3. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2指部は、前記第1指部を互いに離間させた状態において前記第1指部の間に配置される、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  4. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2指部の長さは前記第1指部の長さよりも長い、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  5. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2指部において対象物と接触する部位を、前記第1指部により保持した対象物に接触させることができる、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  6. 請求項5に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第1指部と前記第2指部とが設けられるハンド基部を備え、
    前記部位を、前記ハンド基部の側に移動させることができる、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  7. 請求項5に記載のロボットハンドにおいて、
    前記部位において、力に関する情報を取得できるセンサを備えている、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  8. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2方向は前記第1方向に対して垂直な方向である、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  9. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第1指部は互いに直線動作することで、互いに接近または離間する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  10. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    前記第2指部は、前記関節を少なくとも2つ備えている、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  11. 請求項10に記載のロボットハンドにおいて、
    前記関節はそれぞれ独立して駆動する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  12. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により対象物を押さえると共に、当該対象物を前記第2指部により操作する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  13. 請求項12に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、当該対象物を前記第2指部により、めくり取る、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  14. 請求項12に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、当該対象物を前記第2指部により折り曲げ、前記第2指部を揺動させて折り目をつける、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  15. 請求項12に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物に設けられたボタンを押す、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  16. 請求項12に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物が有する蓋を外す、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  17. 請求項12に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、当該対象物を前記第1指部により把持し、前記第2指部により当該対象物が有する口を塞ぐ、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  18. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により対象物を押さえると共に、当該対象物とは別の対象物を前記第2指部により操作する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  19. 請求項18に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、前記第1指部の少なくとも一方により当該対象物を押さえると共に、前記第2指部により当該別の対象物を当該対象物に組み付ける、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  20. 請求項1に記載のロボットハンドにおいて、
    制御部を備え、
    前記制御部は、前記第2指部により対象物を押さえると共に、当該対象物を前記第1指部により操作する、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  21. 請求項20に記載のロボットハンドにおいて、
    前記制御部は、前記第2指部により当該対象物を押さえると共に、前記第2指部により押さえている位置を維持しながら当該対象物を前記第1指部によりしごく、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載のロボットハンドをロボットアームに備えたロボットシステム。
  23. 請求項22に記載のロボットシステムを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  24. 互いに接近または離間する2つの第1指部と
    少なくとも1つの関節を有する1つの第2指部と、を備え、
    前記第2指部は、前記第1指部が互いに接近または離間する第1方向と交差する第2方向を基準として揺動し、
    制御部が、前記第1指部または前記第2指部を制御して対象物を操作する、
    ことを特徴とするロボットハンドの制御方法。
  25. 請求項24に記載の制御方法をコンピュータにより実行可能なプログラム。
  26. 請求項25に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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