JP2024053444A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】DCモータの制御に特徴を持った遊技台を提供する【解決手段】DCモータと、DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体と、DCモータの制御を行うDCモータ制御手段と、遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段と、を備えた遊技台であって、遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態とからなる回転制御信号をDCモータ制御手段に送信可能な手段であり、DCモータ制御手段は、回転制御信号が第一の状態から第二の状態に変化すると所定の回転量だけDCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、DCモータ制御手段は、第一の状態の継続時間に応じた速度でDCモータを回転させる制御を実行可能な手段である。【選択図】図29

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来、可動体を駆動させるDCモータの制御手段(IC等)を備える遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-377号公報
しかし、従来の遊技台はDCモータの制御について改善の余地がある。
本発明の目的は、DCモータの制御に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、
DCモータと、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態とからなる回転制御信号を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転制御信号が前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると所定の回転量だけ前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記第一の状態の継続時間に応じた速度で前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、DCモータの制御に特徴を持った遊技台を提供することができる。
スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 スロットマシン100の入賞ラインの一例を示す図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 入賞役の種類、条件装置の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、払出数、備考を示す図である。 (a)左リール装置601を取り出した状態のリールユニット600を正面側から見た外観斜視図である。(b)左リール装置601を取り出した状態のリールユニット600を背面側から見た外観斜視図である。 リール装置601を構成する部材を分解して正面側から見た分解斜視図である。 リール装置601を構成する部材を分解して背面側から見た分解斜視図である。 (a)リール枠左684を正面側から見た外観斜視図である。(b)リール枠左684を背面側から見た外観斜視図である。 (a)被検知部686の正面図である。(b)被検知部686の側面図である。(c)被検知部686を正面側から見た外観斜視図である。(d)被検知部686を背面側から見た外観斜視図である。 (a)被検知部686の遮光片694aと、左リール110のリール帯680との関係を示した図である。(b)変形例に係る被検知部686’の遮光片694a’と、左リール110のリール帯680’との関係を示した図である。 (a)バックライトモジュール630の正面図である。(b)バックライトモジュール630の側面図である。(c)バックライトモジュール630を構成する部材を分解して正面側から見た外観斜視図である。 (a)リール駆動部610の正面図である。(b)リール駆動部610の側面図である。(c)リール駆動部610を正面側から見た外観斜視図である。(d)リール駆動部610を背面側から見た外観斜視図である。 リール駆動部610を構成する部材を分解して正面側から見た分解斜視図である。 リール装動部610を構成する部材を分解して背面側から見た分解斜視図である。 (a)リールモータユニット614とギアユニット616を取付板612に取り付けた状態を示す正面図である。(b)リールモータユニット614とギアユニット616を取付板612に取り付けた状態をギアユニット616側から見た外観斜視図である。 (a)ギアユニットカバー618を取り除いた状態のリール駆動部610の側面図である。(b)ギアユニットカバー618、リール帯680、バックライトモジュール630を取り除いた状態のリール装置601の側面図である。 主制御部300とモータ制御基板606aとを示す回路ブロック図である。 (a)は設定基板606dの回路構成の例を示す図であり、(b)はレジスタの一例を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 制御情報と状態情報の経時的な変化を示すタイミングチャートである。 (a)は、間隔TとリールRの回転量との関係が崩れる場合の一例を示す図であり、(b)は、指示回転速度よりも速い回転速度まで加速した後、リールRを指示回転速度まで減速して定速回転させた場合の一例を示す図である。 指示回転速度の増加に対応して間隔Tを減少させて、間隔TとリールRの回転量との関係を維持する例を示す図である。 指示回転速度の減少に対応して間隔Tを増加させて、間隔TとリールRの回転量との関係を維持する例を示す図である。 回転速度指示情報を含む回転指示情報を用いた動作の一例を示す図である。 リールの回転速度を減速させる場合の動作の一例を示す図である。 回転速度指示情報を含む回転指示情報を用いた動作の一例を示す図である。 ステップの一例を示す図である。 調整回転量の設定例を示す図である。 リール110~112の演出動作の一例を示す図である。 回転指示情報に対する左リール110の位置関係を示す図である。 リールアクション実行後におけるリールの加速動作の一例を示す図である。 左リール110の回転中に送信される回転指示情報の一部と、左リール110の実際の位置関係の一例を示す図である。 図28で説明した回転指示情報に、停止情報を加えた一例を示す図である。 (a)は、主制御部300からIF基板800を介して試験機900に情報を送信するブロック図であり、(b)は、DCモータの制御信号をステッピングモータの制御信号に変換するIF基板800を用いた場合の信号の一例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。
本体101の中央部には、3個のリール(左リール110、中リール111、右リール112)が収容されたリールユニット600(図6参照)が配設されている。詳細は後述するが、各々のリール110~112は、複数種類の図柄(図4参照)が等間隔で印刷されたリール帯680(図7、図8参照)を備えている。
リール110~112のリール帯680に施された図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。
なお、このような表示装置としては、リール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールを本体101の中央部に配置しているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1または特別役2)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中(特別役1・2遊技状態中)であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
演出ボタン156は、遊技者が操作可能な操作手段である。本実施形態では、遊技者による押下操作が可能なボタンで構成しており、各種演出に使用される。このような演出に用いられる操作手段は、ボタンに限定されず、例えば、レバーやタッチパネル等で構成してもよいし、操作手段を複数備えていてもよい。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器であり、押し順演出を行うための指示モニタとしても利用される。本例では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第一停止操作、次の停止操作を第二停止操作、最後の停止操作を第三停止操作という。
また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第一停止リール、第二停止リール、第三停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。
ストップボタン137~139の操作順序(押し順)は、左ストップボタン137を「左またはR」、中ストップボタン138を「中またはC」、右ストップボタン139を「右またはR」で表した場合、(1)左→中→右の操作順序(左中右またはLCR)、(2)左→右→中の操作順序(左右中またはLRC)、(3)中→左→右の操作順序(中左右またはCLR)、(4)中→右→左の操作順序(中右左またはCRL)、(5)右→左→中の操作順序(右左中またはRLC)、(6)右→中→左の操作順序(右中左またはRCL)の6種類である。さらに、第一停止操作を左リール110の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。
なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
また、本体101の内部には、回転操作により、オンとオフに切り替え可能な設定キーや、押下操作により、設定変更を行うための操作(設定値変更操作)や、設定確認を行うための操作が可能な設定スイッチが設けられている。設定キーは、設定値(本例では設定1~設定6)の設定変更や設定確認を開始するための操作手段であり、設定スイッチは、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段の一つである。
<入賞ライン>
次に、図2を用いて、入賞ラインについて説明する。図2は、スロットマシン100の入賞ラインの一例を示す図である。
図1を用いて説明したように、リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
具体的には、左リール110の上段(図に示す1の位置;図柄位置1ともいう)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置;図柄位置2ともいう)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置;図柄位置3ともいう)に表示される図柄を左リール下段図柄という。
また、中リール111の上段(図に示す4の位置;図柄位置4ともいう)に表示される図柄を中リール上段図柄、中リール111の中段(図に示す5の位置;図柄位置5ともいう)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置;図柄位置6ともいう)に表示される図柄を中リール下段図柄という。
また、右リール112の上段(図に示す7の位置;図柄位置7ともいう)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置;図柄位置8ともいう)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置;図柄位置9ともいう)に表示される図柄を右リール下段図柄という。
本実施形態では、入賞ラインとして、左リール中段図柄(図柄位置2)、中リール中段図柄(図柄位置5)および右リール中段図柄(図柄位置8)で構成される中段入賞ラインL1(以下、単に「入賞ラインL1」という場合がある。)のみが設けられている。
ここで、入賞ラインとは、図柄表示窓113を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、図5を用いて説明する入賞役に対応する図柄組合せが表示されたか否か(揃ったか否か)が判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときは、どの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに入賞ラインL1が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。
以下、図柄表示窓113のうち、入賞ラインL1上の図柄位置2、5、8を「入賞位置」、それ以外の図柄位置、つまり図柄位置1、3、4、6、7、9を「非入賞位置」と称する場合がある。すなわち、入賞位置とは、入賞ライン上にあり、かつ入賞役に対応する図柄組合せを構成する図柄が停止する位置をいう。
なお、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、入賞ラインL1に加えて、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、メダルの賭数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列や停止位置等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0~65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300はセンサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、後述するリール装置601~603のフォトセンサ642等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するベットボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
詳細は後述するが、リール装置601~603のフォトセンサ642は、各リール装置601~603の所定位置に設置されており、リール110~112に設けた被検知部686の遮光片694a(図10(a)等参照)が通過中にLレベルになる。CPU304は、このフォトセンサ642の検出結果に基づいてリール110~112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が図柄表示窓113の所定の図柄位置に停止表示されるようにリール110乃至112のブレーキ制御や停止制御等を行う。
主制御部300は、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、リール110~112を回転させるモータ614a(図15等参照)を制御するためのモータ制御基板606aが接続されている。モータ制御基板606aは、エンコーダ614eにより検出されたモータ614a内のロータの位置に基づいてモータ614aの回転を制御し、これによってリール110~112を回転させる制御回路である。モータ制御基板606aを用いることで主制御部300のリール110~112の回転制御の処理負担を軽減することができる。なお、モータ制御基板606aの詳細については後述する。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態を示す情報)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277が設けられている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ428と、演出ボタン156の押下操作を検知可能な演出ボタンセンサ430と、を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428と演出ボタンセンサ430の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157(以下、「液晶表示装置157」ともいう。)の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施された図柄配列について説明する。なお、図4は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では、9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~19の20コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~19は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号0のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号1のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号0のコマには「リプレイ図柄」がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図5は、入賞役の種類、条件装置の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、払出数、備考を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1~3、小役1~小役5)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができ、図5においては、一部の入賞役の図示を省略している。
<入賞役の種類/特別役>
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役(再遊技が付与される役)である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。
また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが入賞ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、内部当選により遊技状態が特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行し、入賞により遊技状態が特別役1・2遊技状態(RT4)に移行する入賞役である。なお、特別役1・2遊技状態(RT4)において規定枚数(例えば200枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技状態は再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、各遊技状態(RT1~RT4)については後述する。
特別役1(BB)に対応する図柄組合せは、「セブン1図柄-セブン1図柄-セブン1図柄」または「セブン2図柄-セブン2図柄-セブン2図柄」であり、特別役2(RB)に対応する図柄組合せは、「BAR図柄-BAR図柄-BAR図柄」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においては、その特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態(RT3)となり、特別役に対応する図柄組合せが、揃って入賞しやすい状態になる。
<入賞役の種類/再遊技役>
再遊技役1~3は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。対応する図柄組合せは、図5に示す通りである。なお、再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(メダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数が再設定)されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルを、そのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
<入賞役の種類/小役>
小役1~小役5は、入賞により所定数のメダルが払い出される(払出枚数がある)入賞役である。
小役1(スイカ)は、入賞により、「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、5枚のメダルが払い出される入賞役である。
小役2(チェリー)は、入賞により、「チェリー図柄-ANY-ANY」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、2枚のメダルが払い出される入賞役である。なお、「チェリー図柄-ANY-ANY」の図柄組合せは、左リール110の図柄が「チェリー図柄」であればよく、中リール111と右リール112の図柄は、どの図柄でもよいことを示している。
以降では、これらの小役1(スイカ)と小役2(チェリー)を、総称して「レア役」という場合があるが、レア役は、これらの入賞役に限定されるものではなく、いずれか一方の入賞役であってもよいし、他の入賞役を加えてもよい。
小役3(押し順ベル)は、小役3a~小役3fの6種類の入賞役で構成される。本例では、抽選により、所定の確率(本例では約1/6、全設定共通)で、小役3a~小役3fのいずれかの入賞役に内部当選し、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押し順)が、内部当選した入賞役に対応する正解押し順と一致した場合に入賞し、12枚のメダルが払い出される。
小役4(共通ベル)は、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押し順)や操作タイミングに関わらず、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、12枚のメダルが払い出される入賞役である。
小役5(1枚役)は、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押し順)や操作タイミングに関わらず、「リプレイ図柄-リプレイ図柄-ブランク1図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、1枚のメダルが払い出される入賞役である。
<RT系の遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100におけるRT系の遊技状態の種類および変遷について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態(RT1)は、スロットマシン100の電源投入直後等に最初に設定されるデフォルトのRT系の遊技状態(以下、「通常遊技状態」ともいう。)であって、遊技者にとって他の遊技状態よりも相対的に不利な遊技状態である。
本例では、この再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2(昇格リプレイ1)または再遊技役3(昇格リプレイ2)に入賞した場合に、後述する再遊技高確率状態(RT2)に移行する。また、この再遊技低確率状態(RT1)において、特別役1あるいは特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行する。
<再遊技高確率状態(RT2)>
再遊技高確率状態は、再遊技の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT1)よりも高い遊技状態である。
本例では、この再遊技高確率状態(RT2)において、特別役1あるいは特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行する。
<特別役1・2内部当選状態(RT3)>
特別役1・2内部当選状態(RT3)は、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。
本例では、この特別役1・2内部当選状態(RT3)において、特別役1または特別役2に入賞した場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行する。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。本例では、特別遊技状態(RT4)において、規定枚数(例えば200枚)が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本例では、特別遊技状態(RT4)の終了条件は、特に限定されず、例えば、所定役に内部当選した場合や、所定回数(例えば、8回)の入賞があった場合や、所定回数(例えば、6回)の遊技が行われた場合であってもよい。
<AT系の遊技状態の遷移>
次に、AT系の遊技状態について説明する。
AT系の遊技状態は、低ナビ状態と高ナビ状態に大別される。低ナビ状態とは、操作ナビが実行される確率が低い状態であり、通常モード、非有利区間、または、通常区間ともいう。高ナビ状態とは、低ナビ状態よりも操作ナビが実行される確率が高い状態であり、ATモード、有利区間ともいう。
ここで、操作ナビとは、メダル獲得や有利な遊技状態を維持するために、ストップボタン137~139の停止操作態様(例えば、正解操作順序や停止操作のタイミング)を報知する演出をいい、例えば、押し順役(例えば、小役3(押し順ベルLCR))の正解操作順序を報知する演出(例えば、「左→中→右」の文字を表示する演出)等が該当する。
操作ナビの操作内容に従った停止操作を行った場合、遊技者に有利な結果がもたらされるので、高ナビ状態は、低ナビ状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。ここで、有利とは、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)が有利なことをいう。
なお、本例では、低ナビ状態を、操作ナビの実行確率が低い状態、高ナビ状態を、低ナビ状態よりも操作ナビの実行確率が高い状態としたが、低ナビ状態を、操作ナビを実行しない状態、高ナビ状態を、操作ナビを実行する状態としてもよい。
AT系の各遊技状態は、細分化されて管理されており、これを演出状態と呼ぶ。詳しくは、低ナビ状態の演出状態は、通常遊技状態、高ナビ状態の演出状態は、ノーマル状態、確定告知状態、ジャッジ状態、引き戻し状態、AT1状態、AT2状態、ED(エンディング)状態を備えている。なお、AT1状態、AT2状態、およびED状態が、原則として出玉の増える状態である。
本実施形態では、低ナビ状態の通常遊技状態において或る条件が成立した場合(例えば、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合)に、高ナビ状態のノーマル状態に移行する。その後は、例えば、確定告知状態→AT1状態→ジャッジ状態の順番で移行し、このジャッジ状態から、引戻し状態を経由して通常遊技状態またはAT2状態に移行するルートや、ジャッジ状態から、直接、AT2状態に移行するルート等がある。
AT状態(AT1状態、AT2状態)とは、所定回数(例えば、1セット30ゲーム)のAT遊技が可能な状態であり、低ナビ状態の通常遊技状態や高ナビ状態のノーマル状態等よりも、遊技者にとって有利な状態である。
このAT遊技では、AT遊技の開始遊技で、AT遊技を継続するか否かのセット継続抽選(例えば、当選確率1/4の抽選)が実行され、このセット継続抽選に当選すると、さらに所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のATゲームが付与され、AT状態が延長される。また、AT状態において通常遊技状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、次回の遊技から通常遊技状態に移行する。
また、高ナビ状態の残りゲームが所定のゲーム数(例えば、20ゲーム)以下になると、ED状態に移行し、このED状態では、高ナビ状態の終了を示唆するED(エンディング)演出が実行される。なお、ED状態への移行条件は、高ナビ状態の残りゲームが所定のゲーム数(例えば、20ゲーム)以下になることに限らず、例えば、所定のゲーム数が20ゲーム以上でも以下でも良いし、「獲得枚数+獲得予定差枚数>2000」であることでも良い。
<リールユニット>
次に、図6を用いて、リールユニット600について詳細に説明する。
図6(a)は、左リール装置601を取り出した状態のリールユニット600を正面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、左リール装置601を取り出した状態のリールユニット600を背面側から見た外観斜視図である。
リールユニット600は、左リール110を備える左リール装置601(以下、単に「リール装置601」ともいう。)と、中リール111を備える中リール装置602(以下、単に「リール装置602」ともいう。)と、右リール112を備える右リール装置603(以下、単に「リール装置603」ともいう。)と、これらの3個のリール装置601~603を内部に収容可能なリールフレーム604と、このリールフレーム604の上方に配設されたリール基板ユニット606を有して構成される。
本発明の特徴であるリール装置601~603の説明に先立って、最初に、リールフレーム604とリール基板ユニット606について説明する。
<リールユニット/リールフレーム>
リールフレーム604は、リール装置601~603を収容可能な内部空間を有する箱状の部材であり、正面側にはリール110~112が視認可能な開口部が形成されている。本例のリールフレーム604は、プラスチックで形成されるが、リールフレーム604の材質は、特に限定されず、金属、木材等であってもよい。
リールフレーム604の上方には、後述するリール基板ユニット606が配設され、リールフレーム604の背面および側面には、複数種類の放熱孔604a~604cが形成されている。放熱孔604a~604cは、いずれも、リール装置601~603やリール基板ユニット606等が発する熱をリールフレーム604の外部に放出するための貫通孔である。
具体的には、本例では、リールフレーム604の背面上部(リール基板ユニット606の下方)に、横長楕円形状の放熱孔604aが所定の間隔を空けて3個形成され、リールフレーム604の背面(リール装置601~603の背面方向)に、楕円形状の放熱孔604bが所定の間隔を空けて6個形成され、リールフレーム604の幅方向両端(リール装置601、603の側面方向)に、スリット状の放熱孔604cが所定の間隔を空けて、各側面に4個ずつ形成されている。なお、これらの放熱孔604a~604cの配置場所、形状、個数等は、本例に限定されないことは言うまでもない。
また、リールフレーム604の開口部には、リール装置601~603のリール側板650を固定するためのリール固定部604dが、3個のリール装置601~603に対応して、上縁と下縁にそれぞれ3カ所ずつ、合計6カ所形成されている。リール装置601~603をリールフレーム604の内側空間に収容した状態で、当該リール装置601~603のリール側板650をリール固定部604dにネジ651a(図6において一部のみ図示)でネジ止めすることで、リール装置601~603をリールフレーム604に固定することが可能である。
<リールユニット/リール基板ユニット>
リールフレーム604の上方に配設されたリール基板ユニット606は、モータ制御基板606aと、このモータ制御基板606aに電気的に接続される中継端子板606bと、設定基板606dと、これらのモータ制御基板606a、中継端子板606b、および設定基板606dの一部を覆うようにして配設されるリール基板カバー606cと、を有して構成される。
モータ制御基板606aは、リール装置601~603を制御するための電子部品が実装される基板である。また、中継端子板606bは、モータ制御基板606aと、主制御部300の基本回路302(図3参照)を電気的に接続するためのハーネス等が装着可能な端子(コネクタ)を備えた基板である。設定基板606dは、モータ制御基板606aに接続されており各種設定を行うための基板である。これらの基板は、リール基板カバー606cによって保護されている。
<リール装置>
次に、図7~図17を用いて、本発明の特徴点であるリール装置601~603について詳細に説明する。
なお、本例のスロットマシン100の左リール装置601、中リール装置602、および右リール装置603の構造は同一であるため、以降、左リール装置601(リール装置601)についてのみ説明するが、以降に説明するリールの駆動機構を、左リール110、中リール111、および右リール112のうちの一部のリールのみに適用してもよいし、これに加えて(または、代えて)、左リール110、中リール111、右リール112以外の補助リール等に適用してもよい。
図7は、リール装置601を構成する部材を分解して正面側から見た分解斜視図であり、図8は、リール装置601を構成する部材を分解して背面側から見た分解斜視図である。
リール装置601は、リール110と、このリール110を回転駆動するリール駆動部610と、リール110の図柄を背面から照明するためのバックライトモジュール630と、リール110の回転位置を検知するためのリール検知部640と、これらのリール駆動部610、バックライトモジュール630等の部材を取り付けるためのリール側板650と、リール110のリール枠左684に配設されるベアリング部660と、リール110のリール枠左684とリール駆動部610との間に縮設されるコイルバネ670と、を有して構成される。
<リール装置/リール>
次に、リール装置601のリール110について説明する。
リール110は、複数種類の図柄が等間隔で印刷されたリール帯680と、このリール帯680の両側面を支持するリール枠右682およびリール枠左684と、リール枠左684に固定される被検知部686と、を有して構成される。
<リール装置/リール/リール帯>
リール110のリール帯680は、矩形の帯状部材の長手方向の端部同士を接着して構成される平板リング状の部材である。本例のリール帯680は、透明無色のプラスチックで形成されるが、リール帯680の材質は、特に限定されず、紙、木材、金属、ゴム等であってもよいし、有色の部材であってもよい。
リール帯680の外面には、図4を用いて説明した複数種類の図柄が等間隔で所定コマ数(本例では、番号0~19の20コマ)だけ印刷される。なお、リール帯680に印刷する図柄のコマ数は、本例に限定されず、20コマ未満であってもよいし、21コマ以上であってもよい。
<リール装置/リール/リール枠右>
リール110のリール枠右682は、リール帯680の一方の側面(正面視右側の側面)を支持するリング状の部材であり、リール帯680の正面視右側の側面に接着剤等で固定される。
本例のリール枠右682は、リール帯680と同様に、透明無色のプラスチックで形成されるが、リール枠右682の材質は、特に限定されず、紙、木材、金属、ゴム等であってもよいし、有色の部材であってもよい。
<リール装置/リール/リール枠左>
リール110のリール枠左684は、リール帯680においてリール枠右682が配置される側面と反対側の側面(正面視左側の側面)を支持するとともに、リール駆動部610によって回転駆動されるリング状の部材であり、リール帯680の正面視左側の側面に接着材等で固定される。
本例のリール枠左684は、リール帯680と同様に、無色透明のプラスチックで形成されるが、リール枠左684の材質は、特に限定されず、紙、木材、金属、ゴム等であってもよいし、有色の部材であってもよい。
図9(a)は、リール枠左684を正面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、リール枠左684を背面側から見た外観斜視図である。
リール枠左684は、細長のリング形状の枠部684aと、この枠部684aからリール枠左684の中央に向かって延びる6本の棒状のフレーム684bと、この6本のフレーム684bによって支持される円筒形状のフランジ684cと、を有して構成される。
フランジ684cは、6本のフレーム684bを基端として正面側(リール駆動部610が配置される方向)に突出する円筒形状の部材である。図9(a)に示すフランジ684cの外周部684c1には、後述する被検知部686の開口部690aが嵌合可能であるとともに、図9(b)に示すように、3本のフレーム684bには、被検知部686の爪部690bが係止可能な爪孔部684b1が形成されている。
このような構造により、被検知部686の開口部690aをフランジ684cの外周部684c1に嵌合するとともに、被検知部686の爪部690bをフランジ684cの爪孔部684b1に係止することで、被検知部686をリール枠左684の正面側に固定することが可能となっている。
また、図9(b)に示すフランジ684cの内側空間684c2には、後述するベアリング662が収容可能であるとともに、この内側空間684c2に形成された挿通孔684c3には、後述するリール駆動部610のリールシャフト616eが挿通可能である。
このような構造により、フランジ684cの内側空間684c2にベアリング662を収容した後、リール駆動部610のリールシャフト616eの一端を、フランジ684cの挿通孔684c3を通して、フランジ684cの正面側からベアリング662に挿通することで、リール駆動部610のリールシャフト616eによってリール枠左684を回転可能に支持することが可能となっている。
また、図9(a)に示すように、フランジ684cの正面側には、後述する出力ギア616cの動力出力部616c2が嵌合可能な凹部形状からなる動力入力部684c4が所定の間隔を空けて3つ形成されている。
このような構造により、出力ギア616cの動力出力部616c2をフランジ684cの動力入力部684c4に嵌合することで、出力ギア616cの動力をリール枠左684に伝達し、リール駆動部610によってリール枠左684を回転駆動することが可能となっている。
<リール装置/リール/被検知部>
次に、図7、図8、図10を用いて、リール110の被検知部686について説明する。
図10(a)は、被検知部686の正面図であり、同図(b)は、被検知部686の側面図である。また、同図(c)は、被検知部686を正面側から見た外観斜視図であり、同図(d)は、被検知部686を背面側から見た外観斜視図である。
リール110の被検知部686は、図10(b)に示すように、円形の開口部を有する薄肉のリング形状のベース部688と、このベース部688の開口部を基端としてベース部688の厚み方向に一体的に延出形成された薄肉の円筒形状のリール固定部690によって構成される。
本例の被検知部686は、黒色のプラスチックで形成されるが、被検知部686の材質は、特に限定されず、金属等であってもよいし、無色の部材であってもよい。
ベース部688は、図10(a)に示すように、正面視が半円形状の小径部692と、この小径部692よりもやや外径が大きく、正面視が半円形状の大径部694によって構成される。大径部694は、径方向外側に突出する遮光片694aを備えており、この遮光片694aが、後述するリール検知部640のフォトセンサ642によって検出されるように構成されている。
また、大径部694には、3つの開口部694bが形成され、大径部694の一部が肉抜きされている。このような構成により、被検知部686では、外径の異なる小径部692と大径部694との重量バランスが調整されており、被検知部686がリール枠左684とともに回転する際に揺動しにくくなっている。これにより、被検知部686の検知精度が低下したり、リール110~112の回転バランスが乱れたりしないように構成している。
また、被検知部686においては、図10(a)、(c)に示すように、ベース部688からリール固定部690に亘って、補強用の三角形状のリブ696が複数、形成されており、被検知部686がリール枠左684とともに回転する際に振動しにくくなっている。これにより、被検知部686の検知精度が低下したり、リール110~112の回転バランスが乱れたりしないように構成している。
リール固定部690は、円形の開口部690aと、この開口部690aを基端として一体的に延出形成された3つの爪部690bを備えている。上述の通り、被検知部686の開口部690aを、リール枠左684のフランジ684cの外周部684c1に嵌合し、被検知部686の爪部690bを、リール枠左684のフランジ684cの爪孔部684b1に係止することで、被検知部686をリール枠左684の正面側に固定することが可能となっている。
図11(a)は、被検知部686の遮光片694aと、左リール110のリール帯680との関係を示した図である。
上述の通り、本例のリール帯680の外面には、図4を用いて説明した複数種類の図柄が等間隔で所定コマ数(本例では、番号0~19の20コマ)だけ印刷されている。
このような20コマのリール帯680を採用した場合、被検知部686は、遮光片694aの基端部694a1の位置が、リール帯680の番号0と番号1のそれぞれの図柄の境界位置(符号Aで示す位置)に一致するように、リール枠左684に固定される。
一方、遮光片694aの終端部694a2は、リール帯680の番号10と番号11のそれぞれの図柄の境界位置(符号Bで示す位置)に一致するように、基端部694a1を基準として、約180度(=360度×(10コマ/20コマ))の方向に形成される。
本例によれば、遮光片694aの基端部694a1から終端部694a2までの範囲が、リール帯680の番号11~19、0に配置された図柄範囲に対応しており、遮光片を複数設けた場合に比べて、遮光片694aを検知するリール検知部640のフォトセンサ642の信号の変化を少なくすることができ、例えば、リール110~112の正転・逆転を繰り返し実行するリール演出を行う場合等において、フォトセンサ642の信号を検出する制御部の制御負担を軽減することができる。
なお、遮光片694aの基端部694a1、終端部694a2の位置と、これに対応するリール帯680の位置は、特に限定されるものではなく、リール110~112の回転速度や停止に要する時間等に基づいて適宜決定すればよい。例えば、対応する図柄の範囲を異ならせてもよいし、基端部694a1や終端部694a2の位置について、図柄同士の境界位置ではなく、境界から図柄の1/3程度ずれた位置や、図柄の中央位置に対応するようにしてもよい。
図11(b)は、変形例に係る被検知部686’の遮光片694a’と、左リール110のリール帯680’との関係を示した図である。
本変形例のリール帯680’の外面には、複数種類の図柄が等間隔で所定コマ数(本例では、番号0~20の21コマ)だけ印刷されている。
このような21コマのリール帯680’を採用した場合、被検知部686’は、遮光片694a’の基端部694a1’の位置が、リール帯680’の番号0と番号1のそれぞれの図柄の境界位置(符号Cで示す位置)に一致するように、リール枠左684に固定される。
一方、遮光片694a’の終端部694a2’は、リール帯680’の番号11と番号12のそれぞれの図柄の境界位置(符号Dで示す位置)に一致するように、基端部694a1’を基準として、約171度(=360度×(10コマ/21コマ))の方向に形成される。
すなわち、本例の被検知部686’では、図11(a)を用いて説明した、20コマのリール帯680を採用した場合に比べ、遮光片694a’の長手方向の長さが短いことに加えて、終端部694a2’の角度が基端部694a1’とは異なり、垂直よりもやや基端部694a1’側に傾斜した角度になっている。
なお、遮光片694a’の基端部694a1’、終端部694a2’の位置と、これに対応するリール帯680の位置は上記の例に限定されるものではなく、図11(a)の例と同様に適宜決定することができる。
<リール装置/バックライトモジュール>
次に、図7、図8、図12を用いて、リール装置601のバックライトモジュール630について説明する。
図12(a)は、バックライトモジュール630の正面図であり、同図(b)は、バックライトモジュール630の側面図であり、同図(c)は、バックライトモジュール630を構成する部材を分解して正面側から見た外観斜視図である。
リール装置601のバックライトモジュール630は、図柄表示窓113に表示される個々の図柄をリール帯680の内側から照明するための部品であり、本例では、リフレクタ632と、このリフレクタ632の背面に着脱可能に取り付けられる照明基板634と、リフレクタ632の側面に配設される化粧板636によって構成されている。
本例のバックライトモジュール630は、白色のプラスチックで形成されるが、バックライトモジュール630の材質は、特に限定されず、金属等であってもよいし、他の色の部材であってもよい。
リフレクタ632には、正面側から背面側に通じる開口部632a~632cが縦方向に3つ並んで形成されている。また、照明基板634には、この開口部632a~632cに対応する位置に、LED634aが6つずつ配置されている。
左リール装置601が備えるリフレクタ632の開口部632a~632cおよびLED634aは、左リール装置601に取り付けられた状態で、図柄表示窓113に停止表示する図柄位置(図2を用いて説明した図柄位置1~3の位置)に対応する位置に配置される。
中リール装置602が備えるリフレクタ632の開口部632a~632cおよびLED634aは、中リール装置602に取り付けられた状態で、図柄表示窓113に停止表示する図柄位置(図2を用いて説明した図柄位置4~6の位置)に対応する位置に配置される。
右リール装置603が備えるリフレクタ632の開口部632a~632cおよびLED634aは、右リール装置603に取り付けられた状態で、図柄表示窓113に停止表示する図柄位置(図2を用いて説明した図柄位置7~9の位置)に対応する位置に配置される。
本例では、開口部632a~632cに対応する位置に、LED634aを6つずつ配置することにより、或る開口部から出射される光が、他の開口部から出射される光と干渉しないように構成されている。これにより、図柄表示窓113の複数の図柄位置のそれぞれに対して、光を均一に照射することができる。
例えば、全てのLED634aを点灯させることにより、遊技者に視認可能な図柄を背後から全て照らすことができる。また、LED634aの一部を点灯させることにより、遊技者に視認可能な図柄のうち、一部の図柄を背後から照らすことができる。なお、開口部やLEDの数や位置については、本例に限定されるものではない。
また、本例では、リフレクタ632において、上方の開口部632aの下面と、中央の開口部632bの上面および下面と、下方の開口部632cの上面に、所定の間隔ごとに複数のスリット(溝)632d~632gを設けている。これにより、LED634aから出射される光を前方に位置する図柄に均一に照射することができ、図柄の視認性を高めることができる。
また、上方の開口部632aの下面に設けているスリット632dと、中央の開口部632bの上面に設けているスリット632e、および、中央の開口部632bの下面に設けているスリット632fと、下方の開口部632cの上面に設けているスリット632gは、それぞれのスリットが形成された部位とスリットが形成されていない部位が上下方向において互い違いになるように(スリットの位置が開口部の仕切りの上下で一致しないように)配置している。このような構造により、隣接する開口部からスリットを介して出射される光同士が干渉しないように構成されている。
<リール装置/リール検知部>
次に、図7、図8を用いて、リール装置601のリール検知部640について説明する。
リール装置601のリール検知部640は、フォトセンサ642と、このフォトセンサ642を所定位置に固定するためのセンサーブラケット644と、を有して構成される。
リール検知部640のフォトセンサ642は、上述の被検知部686の遮光片694aを検知するための部材であり、本例では、発光素子と受光素子が対向して配置された透過型フォトセンサ(フォトインタラプタ)を採用している。なお、フォトセンサ642は、フォトインタラプタに限定されるものではなく、他の種類のセンサを適用してもよい。
リール検知部640のセンサーブラケット644の一端部は、ネジ651bによってリール側板650に固定・支持される。一方、センサーブラケット644の他端部には、フォトセンサ642が上向きに取り付けられ、このフォトセンサ642の発光素子と受光素子の間を、フォトセンサ642の上方に配置される被検知部686の遮光片694aが通過するように構成される。すなわち、本例では、フォトセンサ642は、時計の6時の位置に上向きに取り付けられる。なお、フォトセンサ642の向きや位置は、本例に限定されないことは言うまでもない。
主制御部300は、このフォトセンサ642が出力する信号に基づいてリール110~112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が図柄表示窓113の所定の図柄位置に停止表示されるようにリール110乃至112のブレーキ制御や停止制御等を行う。
<リール装置/リール側板>
次に、図7、図8を用いて、リール装置601のリール側板650について説明する。
リール装置601のリール側板(第一の取付手段)650は、板状部材からなるベース部650aと、このベース部650aの上端を基端としてベース部650aの一方の面に向けて一体的に突出形成されたリールフレーム上部固定部650bと、ベース部650aの下端を基端としてベース部650aの一方の面に向けて一体的に突出形成されたリールフレーム下部固定部650cで構成される。
本例のリール側板650は、金属で形成されるが、リール側板650の材質は、特に限定されず、プラスチック、木材等であってもよい。
リール側板650のベース部650aには、バックライトモジュール630が固定可能なネジ孔650a1が1つ形成されており、バックライトモジュール630は、このネジ孔650a1に1本のネジ651aでネジ止めされ、ベース部650aの内面に固定される。
また、ベース部650aには、リール検知部640のセンサーブラケット644が固定可能なネジ孔650a2が1つ形成されており、センサーブラケット644は、このネジ孔650a2に1本のネジ651bでネジ止めされ、ベース部650aの内面に固定される。
また、ベース部650aには、リール駆動部610の取付板(第二の取付手段)612が固定可能なネジ孔650a3が上方に1つ、下方に2つ形成されており、リール駆動部610は、このネジ孔650a3に3本のネジ651cでネジ止めされ、ベース部650aの内面に固定される。
また、ベース部650aには、ギアユニット616のリールシャフト616eが挿通されて当該リールシャフト616eを回転可能に支持するリールシャフト貫通孔650a4(図8参照)と、リール駆動部610等が発する熱をリール側板650の外部に放出するための放熱孔650a5と、補強用の溝650a6等が形成されている。
リール側板650のリールフレーム上部固定部650bとリールフレーム下部固定部650cには、ネジ孔を備えた突出片650b1、650c1がそれぞれ形成されており、図6に示すように、リール側板650は、この突出片650b1、650c1を介して、リールフレーム604のリール固定部604dにネジ651d(図6において一部のみ図示)でネジ止めされる。
<リール装置/ベアリング部>
次に、図7、図8を用いて、リール装置601のベアリング部660について説明する。
ベアリング部660は、ベアリング662と、ワッシャー664と、ネジ666によって構成される。
リール装置601のベアリング662は、中央に円形の開口部を有するリング形状の部材であって、後述するリール駆動部610のリールシャフト616eの一端を支持する軸受である。
本例のベアリング662は、ボールやころ等の転動体を備えず、全体が樹脂製の軸受で構成されるが、ベアリング662の構造や材質は、特に限定されず、少なくとも一部が金属製の軸受であってもよいし、ボールベアリング、ころ軸受等の他の種類の軸受を適用してもよい。なお、本実施例において、樹脂製のベアリングを採用しているのは、DCモータの駆動によって高速回転しているリール110~112を停止させるときに、金属製のベアリングやボールベアリングを採用するよりも、フランジ684cの内部空間684c2とリールシャフト616eとの摩擦を大きくしてリール110~112を停止させやすくするためである。
上述の通り、リール枠左684のフランジ684cの内側空間684c2(図8、図9(b)参照)に、ワッシャー664とネジ666によってベアリング662を固定した後、リール駆動部610のリールシャフト616eの一端を、フランジ684cの挿通孔684c3(図9(a)、(b)参照)を通して、ベアリング662の開口部に挿通することで、リール駆動部610のリールシャフト616eによってリール枠左684を回転可能に支持することが可能となっている。
本例によれば、リール演出等においてリール110~112を高速回転させた場合であっても、ベアリング662によって、リール110~112を支持するリールシャフト616eの振動等を抑止することで、リール110~112を安定的に高速回転させることができる。また、樹脂製のベアリング662は摩擦係数が高いため、リール110~112の停止時においてリールシャフト616eの回転速度を円滑かつ迅速に低下させることができ、リール110~112をスムーズに停止させることで、リール110~112による演出効果を高めることができる。
<リール装置/コイルバネ>
次に、図7、図8を用いて、リール装置601のコイルバネ670について説明する。
リール装置601のコイルバネ670は、リール110のリール枠左684と、リール駆動部610の出力ギア616c(図8、図14(a)参照)との間に縮設される。このような構造により、リール枠左684は、リール駆動部610の出力ギア616cから離反する方向に付勢される。
本例のコイルバネ670は、金属で形成されるが、コイルバネ670の材質は、特に限定されず、ゴム等であってもよい。また、リール枠左684とリール駆動部610を離反する方向に付勢する付勢手段は、コイルバネに限定されず、他の種類の付勢手段を適用してもよい。
<リール駆動部/全体構成>
次に、図13を用いて、リール装置601のリール駆動部610の全体構成について説明する。
図13(a)は、リール駆動部610の正面図であり、同図(b)は、リール駆動部610の側面図である。また、同図(c)は、リール駆動部610を正面側から見た外観斜視図であり、同図(d)は、リール駆動部610を背面側から見た外観斜視図である。
リール駆動部610(駆動手段)は、主として、板状部材からなる取付板(第二の取付手段)612と、この取付板612の一方の側(第一の側。以下、「リールモータユニット614側」という場合がある)に取り付けられるリールモータユニット614と、取付板612の他方の側(第二の側。以下、「ギアユニット616側」という場合がある)に取り付けられるギアユニット616と、このギアユニット616の一部を覆うように配設されるギアユニットカバー618によって構成される。
<リール駆動部/構成部材>
次に、図14、図15を用いて、リール駆動部610を構成する部材について詳細に説明する。
図14は、リール駆動部610を構成する部材を分解して正面側から見た分解斜視図であり、図15は、リール駆動部610を構成する部材を分解して背面側から見た分解斜視図である。
<リール駆動部/取付板>
リール駆動部610の取付板(第二の取付手段)612は、板状部材からなるベース部612aと、このベース部612aの上端を基端としてベース部612aの一方の側(第一の側)に向けて一体的に突出形成された側面視がL字形状の上部固定板612bと、ベース部612aの下端を基端としてベース部612aの一方の側(第一の側)に向けて一体的に突出形成された側面視がL字形状の下部固定板612cで構成される。
本例の取付板612は、金属で形成されるが、取付板612の材質は、特に限定されず、プラスチック、木材等であってもよい。
図13(b)の側面図に示すように、取付板612の上部固定板612bと下部固定板612cの高さは、リールモータユニット614のモータ614aの厚みよりも高くなるように設計されており、取付板612の一方の側(第一の側)は、モータ614aを内部に収容可能な収容空間として機能している。
具体的には、取付板612のベース部612aのリールモータユニット614側(第一の側)には、図15に示すように、リールモータユニット614が取り付け可能なネジ孔612a1が2つ形成されており、リールモータユニット614は、このネジ孔612a1に2本のネジ651eでネジ止めされ、リールモータユニット614側(第一の側)において、上部固定板612bと下部固定板612cで形成される内側空間内に固定される。
ベース部612aには、リールモータユニット614の駆動ギア614bが挿通可能な貫通孔612a2が形成されており、リールモータユニット614のモータ614aは、駆動ギア614bが貫通孔612a2を通してギアユニット616側(第二の側)に突出した状態で、取付板612のリールモータユニット614側(第一の側)に固定される。
また、ベース部612aには、図14に示すように、後述するギアユニットカバー618が固定可能なネジ孔612a3が4つ形成され、ギアユニットカバー618は、このネジ孔612a3に4本のネジ651fでネジ止めされ、ベース部612aのギアユニット616側(第二の側)に固定される。
また、ベース部612aには、ギアユニット616のアイドルギア大616aおよびアイドルギア小616bを回転可能に支持する回転軸612a4が配設されているとともに、リールシャフト616eが挿通可能なリールシャフト貫通孔612a5が形成されている。
さらに、ベース部612aには、リールシャフト616eのリール押さえ616fが固定可能なネジ孔612a6が2つ形成されており、リール押さえ616fは、このネジ孔612a6に2本のネジ651gでネジ止めされ、リールシャフト616eは、リールシャフト貫通孔612a5に挿通された状態で、リール押さえ616fを介してベース部612aに固定される。
<リール駆動部/リールモータユニット>
次に、図14、図15を用いて、リール駆動部610のリールモータユニット614について説明する。
リールモータユニット614は、主として、ケースに収容されたモータ(動力発生手段)614aと、このモータ614aの回転軸に取り付けられ、モータ614aによって駆動される駆動ギア(動力伝達手段)614bで構成される。
モータ614aは、リール110~112を回転駆動する動力を発生する動力発生手段(駆動源)となる装置であり、ケースには制御IC等の電子部品が内蔵されている。本例のモータ614aは、ブラシレスDCモータによって構成されるが、モータ614aの種類は特に限定されず、DCモータ、ステッピングモータ等であってもよい。
駆動ギア614bは、モータ(動力発生手段)614aの動力を伝達する動力伝達手段となる部材であり、本例では、モータ614aの動力を、後述するアイドルギア大616aに伝達する。
本例の駆動ギア614bは、平歯車によって構成されるが、ギアの種類は特に限定されず、ベベルギヤやヘリカルギア等であってもよい。また、本例では、駆動ギア614bの回転を滑らかにするために、駆動ギア614bに潤滑油を塗布している。なお、リール110~112の高速回転に支障が無ければ、駆動ギア614bに潤滑油を塗布しなくてもよい。
リールモータユニット614は、駆動ギア614bを取付板612の貫通孔612a2を介して、リールモータユニット614側(第一の側)からギアユニット616側(第二の側)に挿通した状態で、モータ614aのケースの底部が、取付板612のリールモータユニット614側(第一の側)のネジ孔612a1にネジ止めされるとともに、取付板612のリールモータユニット614側(第一の側)の上面に熱溶着される。
本例によれば、モータ614aを取付板612のリールモータユニット614側(第一の側)に固定するとともに、モータ614aのケースを取付板612に熱溶着するため、リール110~112を高速に回転させた場合であっても、取付板612のギアユニット616(第二の側)に配置される各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)に塗布された潤滑油が、リールモータユニット614側(第一の側)に飛散したり、モータ614aのケース内の電子部品に飛散したりすることがなく、モータ614aが誤作動したり劣化したりするような事態を未然に防止することができる。
<リール駆動部/ギアユニット>
次に、図14~図17を用いて、リール駆動部610のギアユニット616について説明する。
図16(a)は、リールモータユニット614とギアユニット616を取付板612に取り付けた状態を示す正面図であり、同図(b)は、リールモータユニット614とギアユニット616を取付板612に取り付けた状態をギアユニット616側から見た外観斜視図である。
ギアユニット616は、主として、リールモータユニット614の駆動ギア614bと噛み合うアイドルギア大(従動ギア)616aと、このアイドルギア大616aと段付きギアを構成するアイドルギア小(従動ギア)616bと、このアイドルギア小616bと噛み合う出力ギア(従動ギア)616cと、ベアリング616dを介して出力ギア616cに嵌合されるリールシャフト616eと、このリールシャフト616eを取付板612に固定するリール押さえ616fと、ガスケット616gによって構成される。
<リール駆動部/ギアユニット/アイドルギア大、アイドルギア>
ギアユニット616のアイドルギア大616aと、このアイドルギア大614aよりも小径のアイドルギア小616bは、共通の回転軸612a4を介して同軸上に配設されており、2段の段付きギアを構成している。
アイドルギア大616aおよびアイドルギア小616bは、モータ(動力発生手段)614aの動力を伝達する動力伝達手段となる部材であり、本例では、駆動ギア614bを介して伝達されるモータ(動力発生手段)614aの動力を、所定の減速比で出力ギア616cに伝達する。
本例によれば、アイドルギア大616aとアイドルギア小616bで構成される2段の段付きギアを採用しているため、リール駆動部610の省スペース化を図ることができる上に、両者の減速比を大きくすることで、リール110~112の回転速度を高めたり、両者の減速比を小さくすることで、リール110~112の回転速度を低くしたり等、リール110~112の回転速度を容易に調整することが可能となる。
本例のアイドルギア大616aおよびアイドルギア小616bは、平歯車によって構成されるが、ギアの種類は特に限定されず、ベベルギヤやヘリカルギア等であってもよい。また、本例では、アイドルギア大616aおよびアイドルギア小616bの回転を滑らかにするために、アイドルギア大616aおよびアイドルギア小616bに潤滑油を塗布している。なお、リール110~112の高速回転に支障が無ければ、アイドルギア大616aおよび/またはアイドルギア小616bに潤滑油を塗布しなくてもよい。
<リール駆動部/ギアユニット/出力ギア>
ギアユニット616の出力ギア616cは、図16に示すように、アイドルギア小616bと噛み合う外歯616c1と、リール枠左684のフランジ684cの動力入力部684c4(図9(a)参照)と嵌合可能な凸部形状からなる動力出力部616c2を備える。
本例の出力ギア616cは、平歯車によって構成されるが、ギアの種類は特に限定されず、ベベルギヤやヘリカルギア等であってもよい。また、本例では、出力ギア616cの回転を滑らかにするために、出力ギア616cに潤滑油を塗布している。なお、リール110~112の高速回転に支障が無ければ、出力ギア616cに潤滑油を塗布しなくてもよい。
本例によれば、出力ギア616cは、アイドルギア小616bと噛み合う外歯616c1を備えるため、アイドルギア小616bと外歯616c1の減速比を大きくすることで、リール110~112の回転速度を高めたり、両者の減速比を小さくすることで、リール110~112の回転速度を低くしたり等、リール110~112の回転速度を容易に調整することが可能となる。
なお、本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616cの4つのギアを用いて、モータ614aの動力をリール110~112に伝達するように構成したが、ギアの数や減速比は、特に限定されず、ギアの数や減速比を変更することで、リール110~112の回転速度を適宜、変更してもよい。
したがって、例えば、駆動ギア614b、出力ギア616cの2つのギアのみでリール110~112を回転駆動するように構成してもよいし、モータ614aの駆動軸をリール110~112に直結してリール110~112を回転駆動してもよい。
<リール駆動部/ギアユニット/ベアリング>
ギアユニット616のベアリング616dは、中央に円形の開口部を有するリング形状の軸受であって、リールシャフト616eを支持する軸受である。
本例のベアリング616dは、図14に拡大して示すように、金属製の平板リング形状からなる外輪616d1および内輪616d2と、これらの外輪616d1および内輪616d2の間に配設される樹脂製のドーナツ形状からなる円環部616d3によって構成される。
本例によれば、リール演出等においてリールを高速回転させた場合であっても、ベアリング616dによって、出力ギア616cを滑らかに回転させることができ、出力ギア616cによって回転駆動されるリール110~112を安定的に高速回転させることができる。また、外輪616d1および内輪616d2の間に樹脂製の部材からなる円環部616d3を配設することで、金属製の軸受に比べて、リール110~112の停止時において出力ギア616cの回転速度を円滑かつ迅速に低下させることができ、リール110~112をスムーズに停止させることで、リールによる演出効果を高めることができる。
なお、ベアリング616dの材質は、特に限定されず、外輪616d1または内輪616d2を樹脂で構成してもよいし、円環部616d3を金属で構成してもよいし、これらの外輪616d1および内輪616d2や円環部616d3の一部または全てを、セラミック、ステンレス、ガラス等で構成してもよい。また、ベアリングの種類も、特に限定されず、ボールベアリングやころ軸受等の他の種類の軸受を適用してもよい。
<リール駆動部/ギアユニット/リールシャフト、リール押さえ>
図17(a)は、ギアユニットカバー618を取り除いた状態のリール駆動部610の側面図であり、同図(b)は、ギアユニットカバー618、リール帯680、バックライトモジュール630を取り除いた状態のリール装置601の側面図である。
リールシャフト(リール回転軸)616eは、棒状の部材からなり、ベアリング616d、ギアユニット616の出力ギア616c、被検知部686、リール枠左684等の部材を介してリール110~112を回転可能に支持する回転軸である。
リール押さえ616fは、リールシャフト616eを取付板612に固定するための部材であり、リールシャフト616eは、リール押さえ616fを介して、取付板612のベース部612aに固定される。
リールシャフト616eのギアユニット616側(図17(a)、(b)における紙面左側)の端部は、ギアユニット616の出力ギア616cにベアリング616dを介して嵌合され、この出力ギア616cと、出力ギア616cに係止される被検知部686を介して、リール枠左684を回転可能に支持する。
一方、リールシャフト616eのリールモータユニット614側(図17(a)、(b)における紙面右側)の端部は、リール枠右682の開口部を通り、リール側板650のリールシャフト貫通孔650a4(図8、図17(b)参照)に嵌合されることで、リールシャフト616eは、取付板612とリール側板650の両方によって支持される。
本例によれば、リールシャフト616eは、取付板612とリール側板650の両方によって支持されるため、リールシャフト616eを少なくとも2点で支持することができ、リール演出等においてリール110~112を高速回転させた場合であっても、リール110~112を支持するリールシャフト616eの振動等を抑止することで、リール110~112を安定的に高速回転させることができる。
<リール駆動部/ギアユニット/ガスケット>
ギアユニット616のガスケット616gは、ギアユニット616が備える各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)に塗布した潤滑油が外部に漏れるのを防ぐためのシール材である。
ガスケット(シール材)616gは、ギアユニットカバー618と取付板612の間の隙間を塞ぐために、ギアユニットカバー618と取付板612の間に挟み込まれた状態で配置され、ギアユニットカバー618によって取付板612側に押圧された状態で固定される。
本例のガスケット616gは、可撓性部材(ゴムパッキン)で構成されるが、ガスケット616gの材質は、特に限定されず、金属やテープ等の他の材質からなるシール材を適用してもよい。
<リール駆動部/ギアユニットカバー>
次に、図14、図15を用いて、ギアユニットカバー618について説明する。
リール駆動部610のギアユニットカバー(カバー部材)618は、板状の取付部618aと、この取付部618aを基端として上方に一体的に延出形成された箱状のカバー体618bによって構成される。
本例のギアユニットカバー618は、黒色のプラスチックで形成されるが、ギアユニットカバー618の材質は、特に限定されず、木材、金属、ゴム等であってもよいし、無色の部材であってもよい。
ギアユニットカバー618の取付部618aには、ネジ孔618a1が4つ形成されており、ギアユニットカバー618は、この4つのネジ孔618a1を介して、取付板612のネジ孔612a3(図14参照)に4本のネジ651fでネジ止めされる。
ギアユニットカバー618のカバー体618bは、ギアユニット616が備える各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)を少なくとも内部に収容可能な内側空間618b1と、出力ギア616cのフランジ684cが挿通可能な出力ギア挿通孔618b2を備える。
ギアユニットカバー618は、カバー体618bの内側空間618b1に、ギアユニット616の各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)を収容し、出力ギア挿通孔618b2から出力ギア616cのフランジ684cを外部に露出し、かつ、取付部618aによって取付板612との間にガスケット616gを挟み込んだ状態で、取付板612のギアユニット616側(第二の側)の上面に固定される。
従来の遊技台では、リールを用いた演出においてリールを高速に回転させることが無かったため、リールを駆動する各種ギアに潤滑油を塗布する必要性が無かったが、近年では、演出効果を高めるために、リールを高速回転する演出が望まれており、従来よりもリールを高速回転させることにより、各種ギアを滑らかに動作させるための潤滑油が飛散してしまうといった新たな問題が発生するおそれがある。
この点、本例によれば、ギアユニット616の各種ギア(駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)を収容可能なギアユニットカバー618を備えるため、リール演出等においてリールを高速回転させた場合であっても、各種ギアに塗布された潤滑油が、周辺の部材や電子部品等に飛散することを未然に防止することができる。
なお、本例では、各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)の減速比(ギアの径、歯数、数等)が適宜、変更できるように、カバー体618bの内側空間618b1の体積を、各種ギア(本例では、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、出力ギア616c)の収容に最低限必要な体積よりも大きめに設計している。
<リール駆動部の動作>
次に、主に図16(a)を用いて、リール駆動部610の動作について説明する。
リール駆動部610のモータ614aが第一の方向(例えば、正方向、時計回り)に回転すると、モータ614aによって駆動される駆動ギア(動力伝達手段)614bが、図16(a)において符号Xで示す方向(反時計回り)に回転する。
駆動ギア614bが回転すると、この駆動ギア614bと噛み合い、駆動ギア614bによって駆動されるアイドルギア大(従動ギア)616aと、このアイドルギア大616aと段付きギアを構成し、駆動ギア614bによって駆動されるアイドルギア小(従動ギア)616bが、駆動ギア614bの回転方向とは反対の方向、すなわち、図16(a)において符号Yで示す方向(時計回り)に回転する。
アイドルギア小616bが回転すると、このアイドルギア小616bと噛み合い、アイドルギア小616bによって駆動される出力ギア(従動ギア)616cが、アイドルギア小616bの回転方向とは反対の方向、すなわち、図16(a)において符号Zで示す方向(反時計回り)に回転する。
出力ギア616cが回転すると、出力ギア616cの動力出力部616c2と、リール枠左684のフランジ684cの動力入力部684c4を介して、出力ギア616cの動力がリール枠左684に伝達される。これにより、リール枠左684が、出力ギア616cと同じ方向、すなわち、図16(a)において符号Zで示す方向(反時計回り)に回転する。
リール枠左684が回転すると、このリール枠左684に固定された被検知部686、リール帯680、リール枠右682が一体で回転することで、リール110~112が、正方向(正面視で上方から下方)、すなわち、図4に示す回転方向に回転する。
一方、リール駆動部610のモータ614aが第二の方向(例えば、逆方向、反時計回り)に回転すると、駆動ギア614b、アイドルギア大616a、アイドルギア小616b、および出力ギア616cが、図16(a)において符号X、Y、Zで示す回転方向とは反対の方向に回転することで、リール110~112が逆方向(正面視で下方から上方)、すなわち、図4に示す回転方向とは反対の方向に回転する。
よって、遊技中においては、スタートレバー135の押下を契機として、モータ614aを第一の方向(例えば、正方向、時計回り)に回転させることで、リール110~112を正方向に回転させることができることに加えて、モータ614aの回転方向を切り替えることで、リール110~112を正方向および逆方向に回転させることができ、リール110~112を用いた演出(リール演出)を行うことができる。
本例では、リール110~112は、樹脂製のベアリング662を介してリールシャフト616eに取り付けられているため、リール演出等においてリールを高速回転させた場合であっても、リールを支持するリールシャフト616eの振動等を抑止することで、リールを安定的に高速回転させることができる。また、樹脂製のベアリングは摩擦係数が高いため、リールの停止時においてリールシャフト616eの回転速度を円滑かつ迅速に低下させることができ、リールをスムーズに停止させることで、リールによる演出効果を高めることができる。
また、本例では、出力ギア616cは、ベアリング616dを介してリールシャフト616eに取り付けられているため、リール演出等においてリールを高速回転させた場合であっても、出力ギア616cを滑らかに回転させることができ、出力ギア616cによって回転駆動されるリールを安定的に高速回転させることができる。また、出力ギア616cの外輪および内輪の間に樹脂製の部材を配設することで、金属製の軸受に比べて、リールの停止時において出力ギア616cの回転速度を円滑かつ迅速に低下させることができ、リールをスムーズに停止させることで、リールによる演出効果を高めることができる。
<モータ制御基板>
図18は主制御部300とモータ制御基板606aとを示す回路ブロック図である。モータ制御基板606aは、一つのモータ614aについて一つ設けられる。本実施形態の場合、モータ614aは、リール110~112に対応して三つ設けられているため、モータ制御基板606aも三つ設けられている。
モータ制御基板606aは、制御IC621とドライバ622とを含む。制御IC621は、例えばワンチップのマイコンであり、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース、カウンタ/タイマ、信号処理回路等を含み、ROMにはモータ614aの制御に関わる制御プログラムが格納され、CPUが制御プログラムを実行することでモータ614aを制御する。ドライバ622はトランジスタやFET等の複数のスイッチング素子を含み、モータ614aに電力を供給する。制御IC621は、モータ614aのエンコーダ614eからの信号に基づいて駆動信号をドライバ622へ出力し、モータ614aの回転量、回転方向(正転・逆転)及び回転速度を制御する。また、制御IC621はフォトセンサ642からの信号に基づいて、モータ614aにより回転されるリールRの回転量とドライバ622への制御量との関係を補正する。なお、制御IC621は、CPU等を含むことがなく複数種類のレジスタで構成されたICであってもよい。
設定基板606dは、リールRの回転に関する設定情報を、設定信号を出力することで制御IC621に予め設定するための電気回路基板であり、コネクタ623を介してモータ制御基板606aに着脱自在に構成されている。設定情報は制御IC621の制御プログラムに組み込む方式も採用可能である。しかし、この方式であると、遊技台の異なる機種間で制御IC621を流用したい場合に、機種ごとに制御IC621の制御プログラムを作成しなければならない点で不利である。設定情報は、また、主制御部300が実行する制御プログラムに組み込み、電源投入時に制御IC621に主制御部300が設定する方式も採用可能である。しかし、この方式であると、主制御部300の制御プログラムの容量が増えて、小容量のROM306を採用する場合に不利である。本実施形態によれば、設定基板606dにより情報を設定することで、こうした課題を解消することができる。
図19(a)は設定基板606dの回路構成の例を示す。本実施形態では、複数種類の設定情報を設定可能であり、図19(a)はそのうちの設定情報1のための回路例を図示しているが、他の種類の設定情報2~Nのための回路も同様の構成である。
設定情報1の回路は、2ビットの情報を制御IC621に出力可能な回路である。図示の例の場合、コネクタ623を介して制御IC621の入力ポートに接続される配線をプルダウンするプルダウン抵抗(Lの設定信号を出力)と、プルアップするプルアップ抵抗(Hの設定信号を出力)とから構成されており、比較的簡単な回路としている。制御IC621は、例えば、電源投入時に設定基板606dに接続されている入力ポートの信号を読み取り、レジスタに格納することで設定情報を設定することができる。図19(b)はレジスタの一例を示し、設定情報1~3の各レジスタ(2ビット)の格納情報を例示している。設定情報1については、図19(a)の設定情報1回路の例に対応して、LH(01)の情報が格納されている。
本実施形態の場合、設定基板606dの設定情報は出力情報が固定されている。図19(a)の設定情報1回路の例に代えて、DIPスイッチ等を用いることで、出力情報を簡易に変更するようにする方式も採用可能である。しかし、設定基板606dの設定情報が、その遊技台の機種に固有の情報である場合、設定情報が変更可能であると誤った情報に設定される危険性がある。本実施形態のように、設定基板606dの出力情報が固定される回路構成とすることでこのような誤設定を確実に回避することができる。
以下、本実施形態で採用している各種設定情報の例について説明する。まず、設定情報1は、リールRの総コマ数(総図柄数)の情報である。本実施形態では20コマが設定される場合を想定するが、例えば、21コマも設定可能であり、21コマのリールRを用いてもよい。
設定情報2は後述するステップ数の情報である。ステップ数は、一コマ分の回転の分解能に相当し、1ステップは制御IC621が制御する上でのリールRの回転量の最小単位である。設定ステップ数だけリールRを回転するとリールRが一コマ分だけ回転することになる。後述する例ではステップ数は5であるが、7や9も設定可能としてもよい。
設定情報3は、リールRの回転速度の基準速度である。この基準速度は例えば、最高回転速度である。基準速度は最低回転速度、もしくは、中間の回転速度であってもよい。基準速度に基づいて、制御可能なリールRの回転速度範囲が設定される。設定情報4は後述する調整回転量の情報である。調整回転量は基準停止位置の調整用の情報である。
異なる機種間においてもリールRの周長が同じであることを前提とし、制御IC621は設定情報1と設定情報2からリールRの一回転分の総ステップ数を、総ステップ数=総コマ数×ステップ数、で算出する。制御IC621は、制御可能な最小回転量を、最小回転量=360度÷総ステップ数で決定する。総ステップ数とエンコーダ614eの分解能との関係から一ステップあたりのエンコーダ614eによる回転量の検出値(例えば出力パルス数)を特定することができ、この検出値を基準として1ステップ単位の回転制御が可能となる。制御IC621は、リールRの一回転の回転位置をステップ数で管理することができ、例えば、1ステップ分のエンコーダ614eの検出値が出力される度に、回転位置カウンタを一つ加算し、フォトセンサ642による遮光片694aの検知を契機として、回転位置カウンタをリセットする。
<スロットマシンの制御処理>
以下、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図20を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。主制御部メイン処理は遊技進行の制御に関わる処理である。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図20に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、遊技開始処理を行う。この遊技開始処理では、スタートレバー135による操作やベットボタン130乃至132による操作(賭け数設定操作)を受け付けたか否かのチェックや、賭け数が規定数になったか否かのチェックや、賭け数設定操作を受け付けた場合に、賭け数設定コマンドやスタートレバー受付コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。スタートレバー135の操作があればステップS103へ進む。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する入賞ライン確定処理を行う。ステップS104では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する乱数取得処理を行う。
ステップS105では、入賞役内部抽選処理を行う。入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS106では、入賞役内部抽選処理の内部抽選結果に基づき、リール停止データの候補を選択するリール停止データ選択処理を行う。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。また、ステップS106では、選択されたリール停止データに関する情報を含んだリール停止データコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS107では、リール回転・停止制御処理が実行され、全リール110~112の回転を開始させる。また、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されるとリール停止データの停止テーブルを参照し、押されたストップボタンに対応するリール110~112の何れかを停止させる。
ここでのリールの停止制御においては、いわゆる引込制御(コマ滑り制御)が行われる場合がある。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137~139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;例えば最大4コマ)でリール110~112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部300のROM306に格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137~139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。尤も、リール110~112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
以上の制御の結果、全リール110~112が停止するとステップS108へ進む。なお、このステップS107では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS108では、表示判定処理を行う。この表示判定処理では、有効化された入賞ラインL1上に、何らかの入賞役に対応する図柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。また、このステップS108では、入賞判定の結果を示す入賞判定コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS109では、メダル払い出し処理を行う。メダル払い出し処理では、メダルの付与のある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS110では、遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在の遊技状態を示す情報を含む遊技状態コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
以上により一遊技が終了する。以降、ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図21のステップS1006)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に図21を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS1001では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS1002では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS1003では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS1004では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS1005では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS1006では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS1007では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS1008では、リール制御処理を行う。この制御処理では、モータ制御基板606aへ制御情報を出力する。
ステップS1009では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS1003において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。また、フォトセンサ642からの信号がHレベルからLレベルに変化したときに、回転位置情報をゼロにリセットする。
ステップS1010では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS1012に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS1011に進む。
ステップS1011では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS1001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図20に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS1012では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図20に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図22を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図22(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図22(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図22(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図22(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS3001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS3002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3003の処理に移行する。
ステップS3003では、タイマ変数に0を代入する。ステップS3004では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS3005では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS3006では、ステップS3005の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS3005で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS3007では、ステップS3005の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS3005で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS3008では、ステップS3005の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS3005で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS3002へ戻る。
次に、図22(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS3101では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図22(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS3201では、図22(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS3002において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS3002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS3202では、ステップS3008で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。ステップS3203では演出中断処理を実行する。演出中断処理は、電断など中断事由が発生した場合に実行される処理であり、実行中の演出を中断する処理を行う。具体的には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM408の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図23を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図23(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図23(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図23(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図23(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まず、図23(a)のステップS5001で初期設定が実行される。この初期設定処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM518内の記憶領域の初期化処理等を行う。RAMの初期化においては、記憶領域に「0」が格納されるのが一般的である。
ステップS5002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS5003の処理に移行する。
ステップS5003では、タイマ変数に0を代入する。ステップS5004では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS5005では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS5004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS5006では、ステップS5005の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS5005で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS5002へ戻る。
次に、図23(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS5101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図23(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS5201では、図23(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS5002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS5002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS5202では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図23(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS5006の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS5301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS5302では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS5303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS5303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS5301でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS5304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS5305では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS5306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS5306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<リールの回転制御>
図18に示すように、主制御部300(基本回路302)と制御IC621とは通信可能に接続されており、主制御部300は制御IC621に対して、リール110~112の回転制御に関わる制御情報を送信し、制御IC621は受信した制御情報に基づいてモータ614aを制御する。また、制御IC621はモータ614aの状態を状態情報として主制御部300に送信し、主制御部300は受信した状態情報に基づいて遊技の進行を制御することができる。
以下、制御情報及び状態情報の例並びにリールRの回転制御の例について図24を参照して説明する。同図は制御情報と状態情報の経時的な変化を示すタイミングチャートである。
図24の例は、制御情報として、回転指示情報、回転速度指示情報及び回転方向指示情報が例示されている。回転速度指示情報は、リールRの定速時の回転速度を指示する命令であり、図示の例の場合、定速時に80rpmで回転することを指示している。制御IC621は、回転速度指示情報で指示された回転速度までリールRを加速し、当該回転速度を維持するようにモータ614aを制御する。主制御部300は、定速時の回転速度を複数種類の回転速度の中から選択可能であり、選択した回転速度を示す速度指示情報を制御IC621に送信すると、制御IC621はその回転速度でリールRを定速回転させる。
回転方向指示情報は、リールRの回転方向を指示する命令であり、図示の例の場合、順回転(正転)で回転することを指示している。順回転とは、図4において「回転方向」と矢印で示す順に、図柄が移動する方向であり、その逆の移動方向の場合は逆回転(逆転)である。回転方向指示情報は逆回転も指示可能である。制御IC621は、回転方向指示情報で指示された回転方向に対応して、モータ614aの回転方向を切り替える。
回転速度指示情報及び回転方向指示情報は、リールRの回転制御を開始する際に主制御部300が制御IC621へ送信してもよいし、回転指示情報と共に主制御部300が制御IC621へ送信してもよい。
回転指示情報は、リールRの回転量を指示する命令であり、リールRの一コマ分の回転を指示する情報である。制御IC621は、回転指示情報を受信する度に、リールRを一コマ分回転させる。総コマ数が20コマの場合、一回の回転指示情報により、リールRが360度÷20=18度回転するように、制御IC621はモータ614aを制御する。
本実施形態の場合、回転指示情報は、所定の時間間隔Tで送信される周期的なパルス信号であり、信号の立ち上がり(OFF→ON)をトリガとして制御IC621はリールRを一コマ分回転させる。間隔Tは、リールRが定速回転している際の、一コマ分の回転に要する時間以下の間隔である。主制御部300は、二コマ以上リールRを回転させる場合に、間隔T毎に回転指示情報を送信することで、リールRの回転を継続することができる。なお、信号の立ち下がり(ON→OFF)をトリガとする構成を採用してもよい。
例えば、リールRの定速時の回転速度をNrpmとすると、リールRの一回転に要する時間t0(ms)は、t0=60000/Nである。総コマ数が20コマの場合、一コマ分の回転に要する時間t1(ms)は、t1=t0/20である。この時間t1に対し、Tの値をT≦t1に設定する。好ましくは、T<t1、かつ、T≒t1である。例えば、0.95×t1≦T≦0.99×t1である。リールRを100rpmで回転させると、間隔Tは29ms程度に設定することができる。間隔Tが時間t1に近いことで、回転指示情報の送信と基準停止位置に表示される図柄のコマ番号とを同期させることができ、図柄の停止制御が行い易くなる。基準停止位置は、例えば、図2の中段位置(図柄位置2、5、8)である。
制御IC621は、回転指示情報を受信する度にリールRを一コマ分回転させるため、回転指示情報を受信してから間隔T内に次の回転指示情報を受信するとリールRの回転を継続させつつ、さらに一コマ分リールRを回転させることになる。回転指示情報を受信してから間隔T内に次の回転指示情報を受信しない場合はリールRを停止させる。図24の例では、回転指示情報が四回受信された後、回転指示情報の受信が無いのでリールRの回転を停止させている。
主制御部300は、図21に示したタイマ割り込み処理のS1005のタイマ更新処理で間隔Tを管理し、回転指示情報等の制御情報をS1008のリール制御処理において送信することができる。主制御部300は、回転指示情報を送信する度に回転位置情報を一つ加算し、フォトセンサ642のHレベルからLレベルへの変化を検知したことを契機として回転位置情報をゼロにリセットする(図21のS1009の処理)。これにより、基準停止位置に位置している図柄(コマ番号)を管理することができる。回転位置情報がゼロの場合、基準停止位置には例えばコマ番号0のコマが位置するように設計される。
状態情報は、制御IC621から主制御部300へ送信される情報であり、リールRの回転制御の状態を示す情報である。状態情報は例えば主制御部300の所定の入力ポートに送信され、主制御部300は図21に示したタイマ割り込み処理のS1009のデバイス監視処理で確認する。図24の例では、状態情報としてリールRの加速状態、定速状態、停止状態が例示されている。主制御部300は、例えば、定速状態を示す状態情報を取得すると、停止操作を可能とし、また、例えば、停止状態を示す状態情報を取得すると、図柄組合せの判定を行う。
制御IC621は、リールRが停止している状態で回転指示情報を受信すると、回転速度指示情報や回転方向指示情報で規定される回転速度、回転方向でリールRが回転するように、リールRの回転を開始する。リールRの加速制御は制御IC621の制御プログラムにしたがって行うことで、主制御部300が加速制御用のプログラムを必要とせず、制御プログラムの容量削減を図れる。
リールRの加速中は、定速回転中に比べて間隔TにおけるリールRの回転量が少なくなる。回転量の差が大きいと、間隔TとリールRの回転量との関係が崩れる場合がある。図25(a)はその説明図である。同図は、回転速度指示情報で指示された回転速度(指示ば回転速度)まで所定の加速度で、最初の2回の間隔Tの時間内においてリールR(つまりモータ614a)の加速を行っている。指定回転速度に到達した後のリールRの回転量は、間隔T×指示回転速度で表されるが、それより前の加速期間中においては、面積R1の分だけ回転量が少なくなる。すなわち、リールRの回転開始からの間隔TとリールRの回転量との関係は、指定回転速度に到達した後は、間隔T×指示回転速度-R1になる。
そこで本実施形態の制御IC621は、回転速度指示情報で指示された回転速度(指示回転速度)まで加速する場合に、指示回転速度よりも速い回転速度まで加速した後、リールRを指示回転速度まで減速して定速回転させる。図25(b)はその説明図である。同図は、最初の2回の間隔Tの時間内において、リールRを指示回転速度よりも速い回転速度まで加速した後、指示回転速度まで減速し、指示回転速度で定速回転している。面積R1は定速回転時と比して少なくなるリールRの回転量を示し、面積R2は定速回転時と比して多くなるリールRの回転量を示す。面積R1と面積R2とが等しくなるように、加速度、最高速度、減速度を制御することで、間隔TとリールRの回転量との関係を維持することができる。
なお、リールRを定速回転中においても間隔TとリールRの回転量との間にずれが生じる場合があるが、フォトセンサ642による遮光片694aの検知を契機として、リールRを微小量加減速し、制御IC621はリールRの回転位置と回転指示情報のONタイミングとを合わせることが可能である。
次に、指示回転速度の増減に対応して間隔Tも増減することにより、間隔TとリールRの回転量との関係を維持する例について説明する。図26、図27はその一例を示している。図26の例は図24の例に対して、指示回転速度を2倍にしている。この場合、間隔Tは、図24の間隔Tに対して1/2とされる。図27の例は図24の例に対して、指示回転速度を1/2倍にしている。この場合、間隔Tは図24の間隔Tに対して2倍とされる。
なお、上記の例では回転指示情報と回転速度指示情報とを別の情報としたが、回転指示情報に回転速度指示情報を含めることもできる。以下、図28を用いて回転指示情報に回転速度指示情報を含めた構成の一例について説明する。同図は、回転速度指示情報を含む回転指示情報を用いた動作の一例を示す図である。
図28(a)では、回転指示情報は、所定の時間間隔T1で送信される周期的なパルス信号であり、信号の立ち下がり(ON→OFF)をトリガとして制御IC621はリールRを一コマ分回転させる。間隔T1は、図24の例と同様に、リールRが定速回転している際の、一コマ分の回転に要する時間t1以下の間隔である。そして、この回転指示情報のパルス幅H1が回転速度指示情報となっている。このパルス幅H1を、所定の時間(ここでは一コマ分の回転に要する時間t1に対して半分の時間)に設定することで、一コマ分の回転に必要な回転速度を指定することができるように構成されている。なお、回転指示情報を受信してから間隔T1内に次の回転指示情報を受信しない場合はリールRを停止させる。なお、上記の構成では信号の立ち下がり(ON→OFF)を待ってリールRを一コマ分回転させるが、一旦ONになった状態のまま信号の立ち下がりがない場合(回転指示情報の受信が完了していない)にもリールRが停止した状態になる。
上記の例では、リールRが定速回転をしている場合、間隔T1は一コマ分の回転に要する時間t1とほぼ同じになり、図28(a)に示すように時間間隔T1の前半がOFF、後半がONのパルス(OFFとONの比が1:1のパルス)が送信されることになる。なお、図26の例では、図24の例に対してリールRの回転速度を2倍にした場合について説明したが、図28(a)の例では、パルスの周期およびパルス幅を半分にすることで、リールRの回転速度を2倍にすることができる。図28(b)には、図28(a)のパルスの周期T1およびパルス幅H1に対してこれらを半分にしたパルスの周期T2(=T1/2)およびパルス幅H2(=H1/2)によってリールRの回転速度が2倍になっていることが示されている。一方、図27の例では、図24の例に対してリールRの回転速度を半分にした場合について説明したが、図28(a)の構成では、パルスの周期およびパルス幅を2倍にすることで、リールRの回転速度を半分にすることができる。図28(c)には、図28(a)のパルスの周期T1およびパルス幅H1に対してこれらを2倍にしたパルスの周期T3(=T1×2)およびパルス幅H3(=H1×2)によってリールRの回転速度が半分になっていることが示されている。
ここで、リールの回転速度を減速させる場合の動作例について図29を用いて説明する。図29(a)には、リールの回転速度を半分にするために、パルスの周期およびパルス幅を途中で2倍に変更した場合の例が示されている。この例では、まず周期Tでパルスが送信され、回転速度Aが維持されているとする。なお、周期Tは一コマ分の回転に要する時間とほぼ同じである。図29(a)では、この回転速度Aを維持するためのパルスのうち、2つのパルスPa1、Pa2が示されており、このうちパルスPa2を送信した後、次のパルスの周期およびパルス幅を2倍にしたとする。図29(a)の期間A1、A2を合わせた期間はこの2倍になったパルス幅を含めた一周期分(2T)に相当し、そのうち期間A2では2倍になったパルス幅のパルスPa3が送信されていることが示されている。
ここで、パルスPa2によって実行される回転(1コマ分の回転)は、時間T(期間A1)で完了することになるが、このときまだパルスPa3は送信が完了していない状態になってしまう。すなわちパルスPa2の送信後から時間Tが経過した時点(期間A1の終了時点)で、先に受信した回転指示情報(パルスPa2)に従った回転は完了しているが、新たな回転指示情報(パルスPa3)を受信していない状態となるため、制御IC621はリールRを停止させる。図29(a)では、期間A2においてリールRが停止していることが示されている。さらに図29(a)では、新たな回転指示情報(パルスPa3)を受信したことにより、その後の期間A3において回転速度A/2でリールRが回転することが示されている。
図28ではパルスの周期やパルス幅とリールの回転速度が対応していることについて説明したが、減速時においてはパルスの周期やパルス幅を一律に変更してしまうと、図29(a)の例のようにリールが一旦停止してしまい、リールをスムーズに減速させることができなくなる。すなわち、減速時においては、先に受信した回転指示情報に従った回転の実行中に、新たな回転指示情報を受信できるようにする必要がある。以下、図29(b)を用いてこの点を考慮した動作例について説明する。図29(b)は、リールの回転速度を半分に減速する場合の動作例を示す図である。
図29(b)では、図29(a)と同様に周期Tでパルスが送信され、回転速度Aが維持されているとする。図29(b)では、この回転速度Aを維持するためのパルスのうち、2つのパルスPb1、Pb2が示されている。ここで、パルスPb2を送信した後、リールを減速するために次のパルス幅を長くすることを考える。この場合、パルスPb2によって実行される回転(1コマ分の回転)は、時間T(期間B1)で完了するため、この期間B1の終了までに新たな回転指示情報を受信した状態にする必要がある。しかし図29(a)のようにパルス幅を2倍にしてしまうとパルス幅が長すぎて期間B1(時間T)内に収まらないため、ここではパルス幅を1.5倍に調整している。また、期間B1内に回転指示情報を収めるためには、パルス幅を長くした分だけOFFの時間を短くする必要がある。図29(b)では、パルスPb2の後、回転速度Aを維持していた状態におけるOFFの時間よりも短くしたOFFの時間を経て、パルス幅を1.5倍にしたパルスPb3を受信したことが示されている(期間B1)。なお、上記の例ではパルス幅を1.5倍に調整していたが1.2倍であってもよく、期間B1内に回転指示情報が収まるパルス幅であればよい。また、上記の例では期間B1内における回転指示情報のパルスの立ち下がりを周期Tに合わせているが、これよりも前のタイミングで回転指示情報のパルスの立ち下がりがあってもよい。
1.5倍のパルス幅のパルスPb3によって、リールRの回転速度は回転速度Aから回転速度A/1.5まで減速することになる。また、このパルスPb3による回転が完了するまでの時間は1.5Tに長くなる(期間B2)。期間B2では、図29(a)のように2倍のパルス幅であっても回転指示情報を収めることができる。図29(b)では、パルスPb3の後、OFFの時間を経てパルス幅を2倍にしたパルスPb4を受信したことが示されている(期間B2)。また、その後、このパルスPb4によってリールRが回転速度A/2まで減速していることが示されている(期間B3)。
図29(b)の例のように、リールの回転速度を減速させるにあたってパルス幅を長くする際には、少なくとも1回は減速前の回転指示情報におけるOFFの時間よりも短くしたOFFの時間を用いればよい。このようにすることでリールをある程度の範囲で減速させることができ、さらに次の減速が必要な場合にはさらに長いパルス幅を送信するための期間も確保することができる。なお、図29(b)では、パルス幅を2回に分けて長くして段階的に減速する動作例について説明したが、減速度合いによってはパルス幅を1回だけ長くする構成としたり、2回以上に分けて長くすることも可能である。
なお、本実施形態では、パルス幅の時間が次の一コマ分の回転に要する時間の半分となっていることから、減速時においては先のパルス幅×2の時間内に、次のパルス幅およびその前のOFFの時間が収まるようにしている(先のパルス幅×2>次のパルス幅+その前のOFFの時間)。図29(a)では、この関係性が満たされておらずにリールが一旦停止してしまっており、図29(b)(c)では、この関係性が満たされておりリールがスムーズに減速している。
また、パルス幅を複数回に分けて段階的に減速する際、減速中のOFFの時間に同じ時間を用いつつ、パルス幅だけを段階的に長くするようにしてもよい。図29(c)では、図29(b)において減速中のOFFの時間に同じ時間を用いた場合の動作例が示されている。具体的には、図29(b)では期間B1のパルスPb3の前のOFFの時間と、期間B2のパルスPb4の前のOFFの時間が異なっているが、図29(c)ではこれらのOFFの時間が同じになっている。この構成では、減速時におけるOFFの時間の導出に関する処理を簡素化することができる。
リールの回転速度はパルス幅に対応して設定されるため、例えばパルス信号の周期を変更せずにパルス幅を長くしてOFFの時間を短くした場合(ON時間の比率を高めた場合)でも、リールの回転速度を減速させることができる(図29(b)の期間B1参照)。ただしこの場合、リールの回転速度(一コマあたりの移動)が遅くなることで回転制御にかかる時間が長くなる一方で、回転指示情報の送信周期はそのままであるため、回転指示情報に対する回転制御に徐々に遅れが生じることになる。しかし、例えばリールを停止させるまでの減速時であれば、前もって減速の回転指示情報を送る構成となり、むしろ回転指示情報(減速指示)が間に合わずに減速しないまま停止してしまう、といった事態が生じないようにすることができる。もちろん減速の構成としてはこの例に限られるものではなく、パルス幅を長くして減速する際に、パルス信号の周期についてもリールの減速度合いに応じて長くする構成としてもよい。この場合、パルス信号のON時間とOFF時間の比率を保ったまま、パルス周期を長くする構成としてもよい。
なお、図28の例では、回転指示情報のパルス信号のON時間を短くすると回転速度が速くなり、長くすると遅くなる構成について説明したが、反対にON時間を長くすると回転速度が速くなり、短くすると遅くなる構成としてもよい。また、パルス信号のON時間ではなく、パルス信号のOFF時間を用いて回転速度を制御する構成としてもよい。
また、図28の例では、回転指示情報のパルス信号のON時間に応じて回転速度を決定する構成について説明したが、パルス信号のOFF時間とON時間の比を用いて回転速度を決定する構成としてもよい。例えば、パルス信号のOFF時間とON時間の比が1:1の場合は定速時の回転速度(例えば80rpm)が設定され、1:2や1:3のようにON時間の比率が高くなるにつれて定速時よりも遅くなり、2:1や3:1のようにON時間の比率が低くなるにつれて定速時よりも速くなる、といった構成としてもよい。また、ON時間の比率が高くなるにつれて定速時よりも速くなり、ON時間の比率が低くなるにつれて定速時よりも遅くなる構成としてもよい。
また、リールの回転速度の上限や下限を考慮して、回転速度として受け入れ可能なパルスに制限を設け、この制限内のパルスでなければ回転指示を受け付けない(例えば、回転せずに停止する)ようにしてもよい。
また、図28の例ではパルス幅を用いて回転速度を指定する構成について説明したが、パルス幅の長さや、パルス信号のOFF時間とON時間の比ではなく、パルス信号の周期を用いて回転速度を指定する構成としてもよい。具体的には、立ち上がりから立ち上がりの期間(あるいは立ち下がりから立ち下がりまでの期間)が長くなると遅くなり、短くなると速くなる、といった構成としてもよい。
また、上記の構成については、パルス信号のONOFFを反転した構成としてもよい。図30(a)~(c)には、図28(a)~(c)のパルス信号のONOFFを反転した構成の例が示されている。この構成では、信号の立ち上がり(OFF→ON)をトリガとして制御IC621はリールRを一コマ分回転させる。
図28、図30のように、回転指示情報と回転速度指示情報とを一のパルス信号とすることで信号線の本数を減らすことができる。
次に、リールRの停止時の制御IC621の制御について説明する。既に述べたように、回転指示情報の受信がないと制御IC621はリールRの回転を停止する。このとき、基準停止位置に、その制御において目的とする図柄が停止されるように制御するが、その停止位置が回転方向に微調整できることが望ましい。これは、機種間でリール駆動ユニット10やモータ制御基板606aを流用する際に有利である。機種によってリール窓113の構成等が異なるため、中段の図柄位置(図2の図柄位置2、5、8)がやや上側の方がよい場合や、やや下側の方がよい場合が生じ得るからである。
本実施形態では、設定情報4として、一コマ分以下のリールRの回転量である調整回転量が設定可能であり、この調整回転量によって基準停止位置における図柄の位置を微調整することができる。換言すると基準停止位置の微調整が可能である。具体的には、回転指示情報の受信がないと制御IC621はリールRを調整回転量だけ回転して停止する。本実施形態の場合、この調整回転量は、一コマ分の回転量を等分割したステップを単位として設定可能としている。このステップも設定情報2のステップ数として設定可能な情報である。
図31はステップの例を示している。同図の例は、一コマあたりの回転量が5ステップに分割されている例を例示している。換言すると、リールRの一周分の総ステップ数は、5ステップ×20コマ=100ステップとなり、リールRの停止位置は100段階で選択可能となっている。
図32は調整回転量の設定例を示している。中央の図32(a)は調整回転量を3ステップとした例であり、標準的な調整回転量である。左側の図32(b)は調整回転量を1ステップとした例である。図32(a)の例と比較すると図柄が上側にずれて停止することになる。図32(c)は調整回転量を5ステップとした例である。図32(a)の例と比較すると図柄が下側にずれて停止することになる。いずれも順方向でリールRを回転させた場合を想定している。
具体的な停止制御の例について説明する。リールRの回転中に停止操作により主制御部300が三コマ先でリールRの回転を停止すると判断したとする。三コマ目の停止は調整回転量により行う。このため、主制御部300は、回転指示情報を2回(3-1=2)、制御IC621に送信する。制御IC621は、2回の回転指示情報の受信によりリールRを二コマ分回転させ、回転指示情報の受信がないと調整回転量だけリールRを回転させて停止する。これが三コマ目の回転となる。これにより、その機種の構造に対応した基準停止位置に、目的とする図柄を停止できる。
リールRの回転中に停止操作が無く、所定時間の経過によりリールRの回転を停止する場合も同様である。所定時間の経過により主制御部300はその後に回転させるコマ数を決定し、決定したコマ数よりも一つ少ない数の回転指示情報を制御IC621に送信する。制御IC621は、回転指示情報の数のコマ数分だけリールRを回転させた後、調整回転量分だけリールRを回転して停止させる。
次に、リール110~112の演出例について図33を参照して説明する。図33(a)はスタートレバー135の操作前においてリール110~112が停止している状態を示している。基準停止位置となる図柄位置2、5、8(図2参照)には、それぞれ、コマ番号2の図柄(左リール110)、コマ番号16の図柄(中リール111)、コマ番号19の図柄(右リール112)が停止している。
スタートレバー135の操作を契機として、主制御部300はリール110~112の回転を開始させる(図33(b))。演出例として、主制御部300は、例えば、仮停止位置を決定し、現在位置から仮停止位置までの移動図柄数(コマ数)を算出する。算出したコマ数の数だけ回転指示情報を制御IC621に送信する。
例えば、左リール110の図柄を6コマ移動させる場合、回転指示情報を6回送信する。なお、リールRを1周回転させた後に所望の位置に停止させてもよい。遊技者にどの位置で停止するか、より長時間、期待感を抱かせることができる。例えば、リールRを1周回転させた後に6図柄を移動させたければ、回転指示情報を26回送信すればよい。なお、三つのリール110~112で、回転量(移動コマ数)を異ならせることも可能である。
主制御部300は回転指示情報の送信を停止する。すると、図33(c)に示すようにリール110~112を仮停止させることができる。同図の例では図33(a)の状態から左リール110は9コマ分、中リール111は3コマ分、右リール112は5コマ分、それぞれ回転している。これにより演出としてのリール110~112の回転が終了する。この演出期間中は停止操作を受け付けない。
続いて図33(d)に示すように遊技用の回転を開始させる。その際に、リール110~112の回転開始のタイミングをずらす場合、主制御部300は、例えば、各リールの回転開始タイミングをずらすための遅延時間をカウントし、2番目、3番目のリールの回転指示情報の送信は、対応する遅延時間を経過したことを条件として実行する。その後、遊技者の停止操作に対応して、又は、所定時間の経過により各リール110~112を停止させる。
なお、本実施形態で説明したリール110~112の回転制御については、演出用の回転制御に適用してもよい。すなわち、遊技進行用の回転制御においては遊技者の停止操作がいつ行われるかは事前に把握できないので、間隔Tをおいて一コマ毎の回転指示情報を送信することにより、いわばランダムに発生する停止操作に対応可能であるが、演出用の回転制御の場合、回転量や停止位置は事前に決定できる。このため、演出用の回転制御においては、例えば、間隔Tを置くことなく回転指示情報を制御IC621に送信する構成や、一コマ単位の回転指示情報ではなく、総回転量を指示する制御情報を一回送信し、制御IC621がこれに対応した制御を行う構成であったり、移動図柄数(移動コマ数)の制御情報(例えば、5図柄分を移動させる制御情報)を一回送信し、制御IC621がこれに対応した制御を行う構成であってもよい。これにより、主制御部300の負荷軽減を図れる場合がある。
<リール加速時の動作例(1)>
以下、リールの加速時における動作の一例について図34を用いて説明する。同図は、回転指示情報に対する左リール110の位置関係を示す図である。なお、この図では図24の回転指示情報を用いて説明するが、他の回転指示情報でも同様の構成とすることができる。
図34の上部には、左リール110について、番号2の図柄(リプレイ)が中段に表示された位置P01から、番号19の図柄(ブランク1)が中段に表示された位置P10になるまでの間の位置が示されている。例えば、位置P04は番号1の図柄(ベル)が中段に表示された位置であり、位置P07は番号0の図柄(スイカ)が中段に表示された位置である。
例えば、電源投入後のリールの図柄位置が、図柄表示窓113の各位置(図2参照)に図柄が停止した状態(位置ずれが生じていない状態)となっている場合を考える。この場合、主制御部300からの回転指示情報を受けて図柄を一コマずつ移動させることで、通常のリールの回転制御が実行されることになる。図34(a1)には、図34の位置P01から一コマ分の回転指示情報によって図34の位置P04まで回転し、続く一コマ分の回転指示情報によって図34の位置P07まで回転し、続く一コマ分の回転指示情報によって図34の位置P10まで回転することが示されている。
しかし、電源投入後のリールの図柄位置は、メンテナンス作業等の外部要因によって図柄表示窓113の各位置(図2参照)から位置ずれが生じた状態となっている場合がある。この場合、主制御部300からの回転指示情報を受けて図柄を一コマずつ移動させると、この位置ずれがそのまま維持された状態でリールの回転制御が実行されることになる。図34(a2)には、図34の位置P02から一コマ分の回転指示情報によって、図34の位置P04を超え、位置P05まで回転することが示されており、このとき位置ずれが生じたままの状態となっている。この位置ずれについては、遮光片694aが検知された際に、位置ずれが生じない位置まで回転させることで解消することができる。例えば図34(a2)では、図34の位置P05から一コマ分の回転指示情報を受信した際に、位置ずれが生じない位置P07まで回転したことが示されている。位置P05から一コマ分回転したときの位置は位置P08であるが、ここでは途中(位置P05と位置P06の間)で遮光片694aが検知されたため、図34の位置P07までの回転とすることで位置ずれを解消している。この後の回転については位置ずれが解消した状態での回転となる。図34(a2)では、位置P07から一コマ分の回転指示情報による回転を経て図34の位置P10まで回転することが示されている。
以上の動作によれば位置ずれを解消することができるが、図34(a2)の場合のように一コマ分の回転指示情報に対して一コマ未満の回転を行った結果、一コマ分の回転指示であるにも関わらず本来よりも早く目標位置に到達して停止してしまいリールにガタつきが生じて新たな障害が発生する虞がある。このような問題を防止するためには、遮光片694aを検知した場合には、位置ずれが生じない位置まで回転させつつ、その回転量が一コマ以上であるようにすればよい。例えば、遮光片694aを検知した場合に、そこから2番目に近い位置ずれが生じない位置まで回転するようにすることで、一コマ以上の回転量を確保しつつ位置ずれを解消することができる。
例えば図34(b1)では、図34の位置P01から一コマ分の回転指示情報によって図34の位置P04まで回転し、続く一コマ分の回転指示情報を受信した際に、位置ずれが生じない位置P10まで回転したことが示されている。位置P04から一コマ分回転したときの位置は位置P07であるが、ここでは途中(位置P05と位置P0さ6の間)で遮光片694aが検知されたため、位置P07の次に位置ずれが生じない位置である位置P10までの回転を行っている。なお、位置P07までの回転とした場合であっても位置ずれは生じておらず、また一コマの回転量が確保されていることから、この場合は位置P07までの回転としてもよい。
次に図34(b2)では、図34の位置P02から一コマ分の回転指示情報によって図34の位置P05まで回転し、続く一コマ分の回転指示情報を受信した際に、位置ずれが生じない位置P10まで回転したことが示されている。位置P05から一コマ分回転したときの位置は位置P08であるが、ここでは途中(位置P05と位置P06の間)で遮光片694aが検知されたため、位置P07の次に位置ずれが生じない位置である位置P10までの回転とすることで位置ずれを解消している。
なお、図34(b1)(b2)の構成を採用した場合、一コマ分の回転指示情報に対して回転量が一コマ以上になり、回転指示情報に対するリールの状態に遅れが生じることになる。この遅れについては、制御IC621が速度調整することで遅れが取り戻され、リールが定速回転の状態に到達するまでには解消された状態になる。なお、この速度調整が実行されることに鑑み、ストップボタンが有効化されるタイミングを遅らせるようにしてもよい。また、短時間で速度調整が可能なモータを採用しているような場合については、速度調整の実行の有無に関わらず同様のタイミングでストップボタンが有効化されるようにしてもよい。つまり、電源投入後の最初のリール始動時においては、メンテナンス時のリール接触によるリール停止位置のずれによるガタつきを考慮して、最初の遮光片検知のタイミングで、回転指示情報よりも余分にリールを駆動させる特別な制御を行うことでガタつきを防止させている。そして、回転指示情報よりも余分にリールを駆動させたことによって回転指示情報とリール駆動量とが不一致となるが、最初に遮光片を検知してからストップボタンへの操作が有効となるまでに速度調整を行うことで不一致となっている事象を解消している。なお、遮光片検知の際に位置ずれが発生しているか否か判定して上述の特別な制御を行うようにしてもよく、また、位置ずれが生じているか否かに関わらず遮光片検知の際に一律で特別な制御を行うようにしてもよい。
なお、上記の構成は電源投入前に生じた位置ずれを解消する動作の一例である。例えば、電源投入後に位置ずれが生じた場合、エンコーダ614eからの信号に基づいてその動きが把握できるため、この場合は上記のような動作は実行されないが、電源投入以降も実行可能な構成としてもよい。
<リール加速時の動作例(2)>
以下、リールの加速時における動作の一例について図35を用いて説明する。同図は、リールアクション実行後におけるリールの加速動作の一例を示す図である。なお、この図では図24の回転指示情報を用いて説明するが、他の回転指示情報でも同様の構成とすることができる。
スロットマシンでは、通常の遊技と同様の疑似遊技を実行するものがあり、この疑似遊技ではリールの回転と、停止を模した微振動が行われる。また、通常の遊技とは別に、特定の図柄の組み合わせが表示されるようにリールを回転させるものがある。このように、遊技進行用のリールを用いたリールアクションを実行し、その後遊技開始のために当該リールを定速まで加速させる、といった一連の動作を行う場合がある。ここで例えば、加速とは逆方向の回転が直前のリールアクションにおいて実行されていた場合、通常の加速処理を実行してもリールが定速に達しなかったり、位置ずれが生じたりする可能性がある。そこでこのような場合においては、主制御部300側でより長い加速期間を確保するようにしてもよい。このような構成とするにあたっては、例えば通常の加速時間よりも長い所定時間が経過するまで加速状態を維持する構成や、加速開始から停止操作有効までの期間をより長くする構成としてもよいし、上記の回転指示情報を通常よりも多く送信する構成としてもよい。図35では、上記構成の一例として、リールアクション直後に4コマ分の回転指示情報を送信することで、全体としてより長い加速期間を確保していることが示されている。特に、電源投入直後のリールアクションでは位置ずれが生じる可能性が高いため、上記構成を採用することでこのような問題が生じにくくすることができる。疑似遊技を例にすると、疑似遊技では以下のように「開始操作→リール回転(疑似遊技)→疑似停止操作→疑似停止(微振動)→疑似開始操作→リール回転→停止操作→停止」とする流れで遊技が進行するが、「疑似開始操作→リール回転→停止操作」の流れの中で停止操作が有効になるまでの時間が、通常の遊技における「開始操作→リール回転→停止操作」の流れの中で停止操作が有効になるまでの時間と比較して長くなる。疑似遊技を伴った「疑似開始操作→リール回転→停止操作」におけるリール回転と、通常の遊技における「開始操作→リール回転→停止操作」におけるリール回転とは、加速制御及び/または定速制御においては共通の駆動制御を用いるところ、「疑似開始操作→リール回転→停止操作」においては共通の駆動制御の前に数コマ分余分に回転させることで、共通の駆動制御を用いながら上述の問題を解消できる。なお、疑似遊技に限らず、逆回転や高速回転などのリールアクション後の停止操作が有効になるまでの期間でも適用できる。このように、リールアクション後は通常の加速処理の前に数コマ分の回転を追加することで上述の問題を解消できる。
なお、リールアクション後に決まった図柄が停止すると、そこからの停止のタイミングが学習されて狙った図柄を停止させることが容易になって遊技者への目押し補助となり得る場合がある。こうした問題に対して各リールの回転開始をランダムに行う(以下、ランダム遅延)構成がある。こうした構成に対し、より長い加速期間を確保する場合には、ランダム遅延の後に加速期間を加える構成としてもよい。
また、上記の例ではリールアクション直後に4コマ分の加速期間を設けているが、この加速期間に限定されるものではない。なお、遊技者は最大引き込み図柄数の回転は常に目にしていることから、この程度であれば加速期間が追加されたとしても違和感が生じないようにすることができる。この加速期間については複数の期間から抽選で決定されるようにしてもよいし、リール毎に異なる期間が設定される場合があってもよい。例えば、上記のランダム遅延によって先に回転を開始するリールに対しては、後に回転を開始するリールよりも長い加速期間が設定されるようにしてもよい。
なお、本実施形態ではDCモータを用いた例について説明したが、例えばステッピングモータを用いた構成であってもよく、モータの種類が限定されるものではない。
<リールの通常回転中の位置情報の扱い>
本実施形態では、主制御部300がモータ制御基板606aの制御IC621に回転指示情報を送信するとともに、リールの位置情報を更新する。以下、この動作の例について図36を用いて説明する。同図は、左リール110の回転中に送信される回転指示情報の一部と、左リール110の実際の位置関係の一例を示す図である。
一図柄分の回転指示情報が送信されると、その回転によって表示される中段図柄の番号に位置情報が更新される。また制御IC621によって、この位置情報に対応する図柄がリールの中段に移動することになる。図36の中段には、三回の回転指示情報の送信に伴ってリールの位置情報が番号1→0→19の順で更新されていることが示されている。
図36の上段(a1)~(a6)には、回転指示情報による左リール110の変化が示されている。このうち、(a2)~(a5)に示す番号1のベル図柄から番号0のスイカ図柄までの変化は、2回目の回転指示情報に対応するものであり、この例では、回転指示情報によって更新される位置情報と実際のリールの位置関係が一致した状態となっている。なお、このとき番号1と番号0の境界が中段ラインを通過したタイミング(図36(a3))で遮光片694aが検知されるが、この検知によって位置情報が変化することはない。
一方、制御IC621の制御によっては、回転指示情報に対するリールの制御に遅れが生じ、主制御部300で更新されるリールの位置情報と、実際のリールの位置関係にずれが生じることがある。図36の下段(b1)~(b7)には、回転指示情報による左リール110の変化が示されている。このうち、(b4)~(b7)に示す番号1のベル図柄から番号0のスイカ図柄までの変化は、2回目の回転指示情報に対応するものであるが、この例では、回転指示情報によって更新される位置情報に対して実際のリールの位置が一図柄分遅れた状態となっており、3回目の回転指示情報が送信されたタイミングでこの変化が生じていることが示されている。
このような遅れが生じた場合、制御IC621によって回転指示情報とタイミングが合うようにリールの速度が調整されるが、それまでの間に番号1と番号0の境界が中段ラインを通過して遮光片694aが検知される場合(図36(b5))がある。このとき、リールの回転は回転指示情報に対して遅れてはいるものの、その分の回転は制御IC621によって実行されるため、最終的には主制御部300におけるリールの位置情報と一致することになる。そのため、遮光片694aの検知によって位置情報を0に更新してしまうと主制御部300のリールの位置情報と、実際のリールの位置が一致しなくなるという問題が生じる。よって、リールの回転が一定速度に達した状態では、遮光片694aが検知されても位置情報を維持するように構成されている。なお、遮光片694aの検知によるリールの位置情報の更新は、リールが加速して一定速度に達した段階で実行される。
<停止情報を用いた例>
図24~図30までの例では、回転指示情報を用いてリールの回転を指示し、回転指示情報がない場合にはリールを停止状態にする構成について説明した。ここで、リールの回転停止をより確実に実行するために、回転指示情報とは別にリールの停止を指示する情報(停止情報)を送信する構成としてもよい。図37では、図28で説明した回転指示情報に、停止情報を加えた例が示されている。この例では、停止情報は、ONの状態でリールを停止状態に制御する信号であり、図37ではこの停止情報を受けてリールが停止状態になっていることが示されている。なお、例えばOFFの状態でリールを停止状態に制御する信号であってもよく、信号の形態が限定されるものではない。また、図37では図28の回転指示情報を用いて説明しているが、図24~図30を用いて説明した他の回転指示情報を適用した構成としてもよい。このような停止情報を用いることで、リールの回転停止を確実に実行することができる。なお、リールの回転停止をより確実に実行するために、停止情報を送信してから所定の期間については、回転指示情報を送信しない構成としてもよい。また、制御IC621において、何らかの異常が生じたと判定された場合には、回転制御を実行しないようにしてもよい。一例として、停止情報を受信してから所定の期間における回転指示情報の受信については正常な回転指示ではないと判定して回転制御を実行しない、といった構成が挙げられる。
なお、図37の例は、図28で説明した回転指示情報を用いているが、この回転指示情報では、パルス幅がリールの回転速度に対応したものとなっている。ここで図37では、停止情報に基づいてリールを停止状態に制御している間も回転指示情報のパルスがONのままであり、通常の回転中と比較してパルス幅が長くなっている。このように長くなったパルス幅に基づいて回転速度を設定した場合、回転速度が速くなり過ぎたり、あるいは遅くなり過ぎたりする可能性があり、遊技台として予期せぬ問題が生じる虞がある。図28の説明では、リールの回転速度の上限や下限を考慮して受け入れ可能なパルス幅の長さに制限を設ける構成について説明したが、このような構成を採用することで上記のような問題が生じることを防止することができる。図37の例では、停止情報の送信後にパルスの立ち下がり(回転指示)があるが、この例ではパルス幅が長すぎるために回転制御を行わず、停止状態のままになっていることが示されている。このような構成の他にも例えば、停止情報が送信されている期間のパルス幅は回転速度の導出時に用いないようにしたり、停止情報の送信中のパルスについてはこれに基づく回転制御を行わない(停止情報の送信終了後に送信されるパルスに対して回転制御を行う)ようにしてもよい。
<外部装置への回転情報送信>
従来から遊技台においては、ホールコンピュータ、貸出機、試験機などの外部装置に対して、内部の情報を送信するものがある。上記説明したモータ614aの状況についてもこのような内部の情報であり、この情報を外部装置に送信する構成としてもよい。図38(a)は、主制御部300からIF基板800を介して試験機900に情報を送信するブロック図が示されている。
主制御部300では、上述したように回転指示情報等を制御IC621に送信することでリール110~112の回転を制御している。この制御IC621に送信される情報を別途外部装置に送信する構成としてもよい。ただし、外部装置によって受信可能な信号は異なるため、外部装置の種類に応じて別途信号を処理した上で出力するようにしてもよい。図38(a)のIF基板800は、試験機900に合わせて主制御部300から送信される信号を処理するために設けられている。
図38(b)は、試験機900がステッピングモータの制御信号を受信可能なものである場合に、DCモータの制御信号をステッピングモータの制御信号に変換するIF基板800を用いた場合の信号の一例を示す図である。この図の一番上に示された回転指示情報は制御IC621に送信されるが、同時にIF基板800にも送信されるものとする。この信号を受信したIF基板800では、ステッピングモータの制御信号に変換して試験機900に出力する。図38(b)の中段には、回転指示情報であるパルス信号よりも多くの波形の信号に変換されていることが示されている。この信号を受信した試験機900では、モータ614aの制御状態を把握することができる。
なお、図37の停止情報を用いる構成を採用している場合には、回転指示情報を制御IC621に送信していながらリール110~112は停止した状態となっている可能性がある。このような構成においては、主制御部300がIF基板800に対して停止情報も送信するようにした上で、この情報が送信されている間はステッピングモータを停止制御する場合の信号を送信するようにしてもよい。図38(b)では、停止情報の送信中にステッピングモータのパルス信号が停止していることが示されている。この例に限らず、外部装置に応じてIF基板800が停止情報に対応する情報を出力する構成としてもよい。図38(b)の一番下では、外部装置にIF基板800が停止情報をそのまま出力した場合の信号の一例が示されている。
以上の例は一例であり、外部装置に合わせて変換された信号を出力可能な構成であればよい。例えば、別途IF基板800を設けずに主制御部300で上記の処理を実行する構成としてもよい。このような構成を採用することで外部装置に負担をかけずに情報を送信することができる。
<その他>
なお、本実施形態のリールRの回転制御やその回路構成は、入賞判定用の図柄表示に関係しない演出用の回転体等、他の回転体にも適用可能である。また、スロットマシンに限られず、ぱちんこ機に備えられた各種の回転体にも適用可能である。
<実施形態に対応する技術的思想>
以下、上記説明に記載されている技術的思想について、対応する構成を参照しつつ記載する。
上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、所定の量(例えば、1コマ分の回転量)の回転を指示する回転指示情報(例えば、図37等)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記遊技進行制御手段は、停止を指示する停止情報(例えば、図37)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信した場合に前記DCモータの前記所定の量の回転を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信していない場合であって前記停止情報を受信していない場合に、前記DCモータの停止を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記停止情報の受信に基づいて前記DCモータの停止を制御する手段である(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記所定の量は、前記図柄一つ分の移動量であり、
前記遊技進行制御手段は、前記回転指示情報を定期的に前記DCモータ制御手段に送信可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記DCモータ制御手段は、前記停止情報の受信に基づいて前記DCモータの停止を制御している間に受信した前記回転指示情報については、前記DCモータの制御の対象にしない手段である(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、所定の量(例えば、1コマ分の回転量)の回転を指示する回転指示情報(例えば、図37等)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記遊技進行制御手段は、停止を指示する停止情報(例えば、図37)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信した場合に前記DCモータの前記所定の量の回転を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信していない場合であって前記停止情報を受信していない場合に、前記DCモータの停止を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記停止情報の受信に基づいて前記DCモータの停止を制御する手段であり(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
前記遊技進行制御手段は、前記DCモータ制御手段に送信した前記停止情報に対応する情報を、外部装置に送信可能な手段である(<外部装置への回転情報送信>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、前記DCモータ制御手段に送信した前記回転指示情報に対応する情報を、前記外部装置に送信可能な手段である(<外部装置への回転情報送信>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、前記DCモータ制御手段が前記回転体を回転させていない期間は前記回転指示情報に対応する情報を前記外部装置に送信しない手段である(<外部装置への回転情報送信>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、所定の量(例えば、1コマ分の回転量)の回転を指示する回転指示情報(例えば、図37等)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記遊技進行制御手段は、停止を指示する停止情報(例えば、図37)を前記DCモータ制御手段へ送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信した場合に前記DCモータの前記所定の量の回転を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信していない場合であって前記停止情報を受信していない場合に、前記DCモータの停止を制御可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記停止情報の受信に基づいて前記DCモータの停止を制御する手段であり(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
前記遊技進行制御手段は、前記DCモータ制御手段に前記停止情報を送信した後、所定の期間は前記回転指示情報を前記DCモータ制御手段に送信しない手段である(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記DCモータ制御手段は、前記遊技進行制御手段が前記回転指示情報を送信した場合でも、前記回転体の回転制御を行わない場合がある手段である(<停止情報を用いた例>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、所定の量(例えば、1コマ分の回転量)の回転を指示する回転指示情報(例えば、図24~図30)を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転指示情報を受信したことに基づいて、前記DCモータを前記所定の量だけ回転させて前記図柄のいずれかが所定の位置(例えば、図柄表示窓113の中段)に移動した状態とする制御を実行可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、電源投入後の最初の回転制御の際に所定の条件(例えば、遮光片694aの検知)が成立したことに基づいて、前記所定の量より多い回転量を設定して前記図柄のいずれかを前記所定の位置に移動した状態とする制御を実行可能な手段である(<リール加速時の動作例(1)>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
電断時のメンテンナンス等の理由により、電源投入時にリールの位置ずれが生じた状態になっていることがある。こうした位置ずれは電源投入時には把握できず、リールのインデックス(遮光片)の検知時に判定され、この判定に基づいてリールの位置が修正される。このとき、1コマ分の回転指示に対して1コマ未満の回転を行った結果、リールの不具合が生じる可能性がある。上記の遊技台ではこのような問題が生じないようにすることができる。
また、上記記載の遊技台であって、
前記回転体の回転を停止させるための停止操作を受け付けるストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、を備え、
前記遊技進行制御手段は、前記回転体を加速して定速で回転した状態にした後、前記ストップボタンの停止操作によって前記回転体の回転を停止させることで遊技を進行させる手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記DCモータを前記所定の量を超えて回転させた分、その後に受信する前記回転指示情報に対する制御に遅れが生じる場合がある手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記DCモータの回転速度を調整することで、前記ストップボタンが有効となるまでに前記遅れを解消可能な手段である(<リール加速時の動作例(1)>の記載参照)、
ことを特徴する遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記回転体が所定の回転位置にある(例えば、0番の図柄と1番の図柄の境界が図柄表示窓113の中段にある)ことを検出するための検知手段(例えば、リール検知部640)と、を備え、
前記所定の条件は、前記電源投入後の最初の回転制御の実行中において、前記検知手段が前記所定の回転位置にあることを最初に検出した場合に成立する条件である(<リール加速時の動作例(1)>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施されたリール(例えば、リール110~112)と、
前記リールの回転を停止させるための停止操作を受け付けるストップボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、回転指示情報(例えば、図24~図30)を前記DCモータ制御手段に送信することで前記リールを回転させる手段であり、
前記遊技進行制御手段は、前記リールを加速して定速で回転した状態にした後、前記ストップボタンの停止操作によって前記リールの回転を停止させることで遊技を進行させる手段であり、
前記遊技進行制御手段は、遊技の進行とは別に、前記リールを用いてリールアクションを実行可能な手段であり、
前記リールアクションを実行した場合における前記リールを加速させてから前記ストップボタンが有効となるまでの時間が、前記リールアクションを実行しない場合における前記リールを加速させてから前記ストップボタンが有効となるまでの時間よりも長くなる(<リール加速時の動作例(2)>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
疑似遊技等のリールアクションにおけるリールの微振動と、リールの回転開始タイミングがバッティングしてしまうことにより、リールの位置ずれ等の不具合が生じてしまう可能性ある。上記の遊技台では、このような不具合が発生しにくい遊技台を提供することができる。
また、上記記載の遊技台であって、
前記リールアクションを実行した場合における前記リールを加速させてから前記ストップボタンが有効となるまでの間の前記回転指示情報の送信回数が、前記リールアクションを実行しない場合における前記リールを加速させてから前記ストップボタンが有効となるまでの間の前記回転指示情報の送信回数よりも多い(<リール加速時の動作例(2)>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、電源投入後に前記リールアクションが実行されずに初回の遊技を実行する際に前記リールを加速してから前記ストップボタンが有効となるまでの時間が、前記リールアクションが実行されずに前記初回の遊技より後の遊技を実行する際に前記リールを加速してから前記ストップボタンが有効となるまでの時間よりも長くなる(<リール加速時の動作例(2)>の記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態(例えば、ONの状態とOFFの状態)とからなる回転制御信号(例えば、図28~図30)を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転制御信号が前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると所定の回転量(例えば、1コマ分の回転量)だけ前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記第一の状態の継続時間に応じた速度で前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段である(例えば、図28~図30の動作例参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記DCモータ制御手段は、前記第一の状態の継続時間が長くなると前記回転体の速度を減速させる制御を実行する手段である(例えば、図28~図30の動作例参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、前記回転体の速度を減速させるにあたり、前記第二の状態の継続時間を減速前よりも短い時間にする場合がある(例えば、図29の動作例参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
DCモータを備えたリールを制御する場合において、リール減速時に速度変化の幅が大きいとガタつく場合があり、好適なリール制御が実現できなかったり、リール動作の見栄えが悪くなったりする。上記の遊技台では、リール減速時においてこれらの問題を解消することができる。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、前記回転体の速度を減速させるにあたり、前記第二の状態の継続時間を減速前よりも短い時間にした後、前記第二の状態の継続時間を変化させることなく前記第一の状態の継続時間を徐々に長くする場合がある(例えば、図29の動作例参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、上記の説明では、
DCモータ(例えば、モータ614a)と、
前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体(例えば、リール110~112)と、
前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段(例えば、制御IC621)と、
遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段(例えば、主制御部300)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態(例えば、ONの状態とOFFの状態)とからなる回転制御信号(例えば、図28~図30)を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
前記DCモータ制御手段は、前記回転制御信号が前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると所定の回転量(例えば、1コマ分の回転量)だけ前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、
前記第一の状態の継続時間と前記第二の状態の継続時間との比が速度によって異なる(例えば、図28および適用可能な変形例参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
100 スロットマシン
110~112 リール
113 図柄表示窓
130~132 ベットボタン
135 スタートレバー
137~139 ストップボタン
156 演出ボタン
157 演出画像表示装置(液晶表示装置)
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
600 リールユニット
601 左リール装置
602 中リール装置
603 右リール装置
604 リールフレーム
610 リール駆動部
612 取付板
614 リールモータユニット
614a モータ
614b 駆動ギア
616 ギアユニット
616a アイドルギア大
616b アイドルギア小
616c 出力ギア
616d ベアリング
616e リールシャフト
618 ギアユニットカバー
621 制御IC
630 バックライトモジュール
632 リフレクタ
634 照明基板
640 リール検知部
642 フォトセンサ
644 センサーブラケット
650 リール側板
660 ベアリング部
670 コイルバネ
680 リール帯
682 リール枠右
684 リール枠左
686 被検知部

Claims (5)

  1. DCモータと、
    前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体と、
    前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段と、
    遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態とからなる回転制御信号を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
    前記DCモータ制御手段は、前記回転制御信号が前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると所定の回転量だけ前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、
    前記DCモータ制御手段は、前記第一の状態の継続時間に応じた速度で前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記DCモータ制御手段は、前記第一の状態の継続時間が長くなると前記回転体の速度を減速させる制御を実行する手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記遊技進行制御手段は、前記回転体の速度を減速させるにあたり、前記第二の状態の継続時間を減速前よりも短い時間にする場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    前記遊技進行制御手段は、前記回転体の速度を減速させるにあたり、前記第二の状態の継続時間を減速前よりも短い時間にした後、前記第二の状態の継続時間を変化させることなく前記第一の状態の継続時間を徐々に長くする場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. DCモータと、
    前記DCモータによって回転駆動され、回転方向に沿って複数の図柄が施された回転体と、
    前記DCモータの制御を行うDCモータ制御手段と、
    遊技進行の制御を行う遊技進行制御手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技進行制御手段は、第一の状態と第二の状態とからなる回転制御信号を前記DCモータ制御手段に送信可能な手段であり、
    前記DCモータ制御手段は、前記回転制御信号が前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると所定の回転量だけ前記DCモータを回転させる制御を実行可能な手段であり、
    前記第一の状態の継続時間と前記第二の状態の継続時間との比が速度によって異なる、
    ことを特徴とする遊技台。
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