JP2024052223A - 企業間データ連携システム、情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、試行錯誤により製品開発されてリリースされる製品レベルのものであり、単なるアイデア段階にとどまるものではない。
そこで、クラウド上でSaaS、PaaS、IaaS等のクラウドサービス(以下、「SaaS」と総称する。)間のデータ連携をニーズに合わせて拡張・縮小可能とすることで、業務の自動化・効率化による業務プロセスの最適化と内部統制(IT統制)の強化をトータルコストを削減しつつ実現することができるプラットフォームサービスが提供されている。このようにすれば、データ連携に際して、従来一般的であったEDIのようにデータ入力画面を持たせることや閉域ネットワークを利用することは不要となる。
すなわち、他社間で各企業が自社利用目的で使用するSaaSを連携することは、一般的に実施されていなかった。
なぜなら、SaaSの利用には自社の認証情報(例えば、Tokenなど)が必要で、そのような重要な機密情報を他社に渡すことはセキュリティ面から有り得ないからである。なお、トークン認証ではTokenと呼ばれる認証情報を含むものを、ブラウザとサーバでやりとりを行うことでユーザの情報を特定している。
また、上記の特許文献1に開示されている技術では、企業間データをSaaS間で連携させる際に、データ漏洩やデータ改ざんのリスクを低減して内部統制(IT統制)に資する仕組みを提供することは困難であるという問題点があった。
データ連携サーバと連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとがネットワークを介して接続され、かつ、前記データ連携サーバと連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとが前記ネットワークを介して接続された企業間データ連携システムであって、
前記第一のユーザ端末のレシピ登録部は、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を前記データ連携サーバに対して実施し、
前記データ連携サーバのレシピ管理部は、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記データ連携サーバの電子メール送受信部は、前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知し、
前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部は、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を前記データ連携サーバに対して実施し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記データ連携サーバの前記電子メール送受信部は、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知し、
前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部は、前記データ連携サーバに対して前記レシピの実行を開始する指示を発行し、
前記データ連携サーバのレシピ実行部は、前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存し、
前記第一のユーザ端末のSaaS種別変更部は、前記レシピに関する情報のうち前記連携元ユーザの前記SaaS種別を変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記SaaS種別を通知し、
前記第二のユーザ端末の前記SaaS種別変更部は、前記レシピに関する情報のうち前記連携元ユーザの前記SaaS種別を変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記SaaS種別を通知し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した前記変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納し、
前記第一のユーザ端末のフォルダ変更部は、前記レシピに関する情報のうち、前記連携元ユーザの前記フォルダIDを変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記フォルダIDを通知し、
前記第二のユーザ端末の前記フォルダ変更部は、前記レシピに関する情報のうち、前記連携元ユーザの前記フォルダIDを変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記フォルダIDを通知し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した前記変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納する。
連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとにネットワークを介して接続され、かつ、連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとに前記ネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
前記第一のユーザ端末のレシピ登録部からの、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納するレシピ管理部と、
前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知する電子メール送受信部と、を備え、
前記レシピ管理部は、前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部からの、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記電子メール送受信部は、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知し、
前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部からの前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存するレシピ実行部をさらに備え、
前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納し、
前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納する。
連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとにネットワークを介して接続され、かつ、連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとに前記ネットワークを介して接続された情報処理装置に、
レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末のレシピ登録部からの、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納する処理と、
電子メール送受信部により、前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知する処理と、
前記レシピ管理部により、前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部からの、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納する処理と、
前記電子メール送受信部により、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知する処理と、
レシピ実行部により、前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部からの前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存するする処理と、
前記レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納する処理と、
前記レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納するする処理と
を実行させる。
本実施の形態における企業間データ連携システムの構成を図1を参照して説明する。なお、本サービス(企業間データ連携サービス)における企業間データ連携の連携元ユーザ(委託者)がA社であり、また、連携先ユーザ(受託者)がB社であることを前提とする。
少なくともデータ連携サーバ100と、ユーザ端末200aと、SaaS側サーバ300aとは、それぞれインターネット等の所定のネットワークにより接続されている。また、少なくともデータ連携サーバ100と、ユーザ端末200bと、SaaS側サーバ300bとは、それぞれインターネット等の所定のネットワークにより接続されている。
ここではデータ連携サーバ100やSaaS側サーバ300a・SaaS側サーバ300bを、1台の情報処理装置として示したが、その有する機能が、複数の情報処理装置によって実現される構成であってもよい。
A社利用のSaaSとB社利用のSaaSが同一の場合は、SaaS側サーバ300aとSaaS側サーバ300bとは同一の情報処理装置であってもよい。
SaaS側サーバ300aはそのSaaSのWeb APIを提供している。また、SaaS側サーバ300bはそのSaaSのWeb APIを提供している。
ここで、Web APIとはWeb上で実現されるAPI(Application Programming Interface:アプリケーション・プログラミング・インターフェース)である。Web APIではないAPIの多くは、ユーザ側が用いるプログラミング言語と同一のプログラミング言語を用いて提供されるが、Web APIは、プログラミング言語が異なっていても通信が可能なHTTP/HTTPSベースのため、異なるプログラミング言語で開発されたアプリケーション間(SaaS間)でも利用できるメリットがある。また、Web APIは、公知のプロトコルであるHTTP/HTTPSを使用するため透明性が高く、セキュアな通信手段が確立されている点もメリットである。
したがって、レシピ管理部102は、ユーザ端末200aから受信した本サービスにおける特定のレシピに関するレシピ情報として、連携元ユーザ(A社・委託者)のSaaS種別、連携元ユーザ(A社・委託者)のフォルダID等、連携元ユーザ(A社・委託者)の当該SaaSの認証情報、連携元ユーザ(A社・委託者)の電子メールアドレス、連携先ユーザ(B社・受託者)の電子メールアドレス、レシピの自動実行タイミング情報などをレシピ管理DB112の各テーブル等に格納して管理する機能を有している。また、ユーザ端末200bから受信した本サービスにおける特定のレシピに関するレシピ情報として、連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaS種別、連携先ユーザ(B社・受託者)のフォルダID等、連携先ユーザ(B社・受託者)の当該SaaSの認証情報などをレシピ管理DB112の各テーブル等に格納して管理する機能を有している。また、ユーザ端末200aやユーザ端末200bから受信したSaaS種別やフォルダIDの変更情報をレシピ管理DB112のSaaS種別テーブルやフォルダIDテーブルに格納して管理する機能を有している。
例えば、企業間データ連携の目的がストレージ共有の場合、レシピ実行部103は、まず、連携元ユーザ(A社・委託者)のSaaSの認証情報を使用してA社が利用するSaaSにAPI接続し、連携元ユーザ(A社・委託者)のフォルダからファイルを取得し、次に、連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaSの認証情報を使用してB社が利用するSaaSにAPI接続し、連携先ユーザ(B社・受託者)のフォルダに当該ファイルを保存する。また、レシピ実行部103は、レシピ実行が成功した場合にはユーザ端末200a(連携元ユーザ(A社・委託者))およびユーザ端末200b(連携先ユーザ(B社・受託者))に成功した旨を電子メールで通知し、一方、レシピ実行が失敗した場合にはユーザ端末200a連携元ユーザ(A社・委託者)にのみ成功した旨を電子メールで通知する。
電子メール記載情報とは、例えば、企業間データ連携目的がストレージ共有の場合、「連携元A社と連携先B社のストレージ共有の件」などのテキストデータ等であり、連携元ユーザ(A社・委託者)側のユーザ端末200aからレシピ情報の一部として登録されているものである。
ユーザ管理DB111、レシピ管理DB112等は、所定のユーザIDやレシピID等に連携元ユーザや連携先ユーザの各種のデータが紐付けられて記憶されている所定のテーブルを有するデータベースであり、そのテーブル構造の一例を図3に示す。例えば、ユーザマスタテーブル、SaaS種別テーブル、フォルダIDテーブル、SaaSの認証情報テーブル、電子メールアドレステーブル、電子メール記載情報テーブル、レシピ自動実行テーブルなどがある。
図2を参照すると、ユーザ端末200bは、アカウント登録部201と、レシピ登録部202と、電子メール送受信部203と、SaaS種別変更部204と、フォルダ変更部205と、SaaS利用部206と、表示部207と、記憶部208を備えている。各部は、公知の入出力I/FやCPU等により、またHDD等により実現されてよい。
以下のデータの送受信は図1に示す、インターネットや所定のネットワークを介して実施される。
なお、SaaSのWeb API等は公知の仕組みであり、既知の種々の技術が適用されてよく、ここでは必要最少限の説明に留め、その詳細な説明は省略する。
これを受けて、データ連携サーバ100のアカウント管理部101は、ユーザ端末200aから受信したユーザID(ユーザ名とパスワードなど)を記憶部108のユーザ管理DB111のユーザマスタテーブルに格納する。
なお、2回目以降の本サービスへのログイン時には、ユーザ端末200aのアカウント登録部201は、ユーザIDに基づいてデータ連携サーバ100に対してユーザ認証を依頼し、データ連携サーバ100のアカウント管理部101は、ユーザ管理DB111のユーザマスタテーブルを検索してユーザ認証を実行する。
一般的なアカウント登録、ログイン時のユーザ認証の処理であるので詳細な説明は省略する。
例えば、企業間データ連携目的がクラウドストレージ共有の場合、レシピ情報として以下を登録する。
・連携元ユーザ(A社・委託者)のSaaS種別
・連携元ユーザ(A社・委託者)のフォルダID等
・連携元ユーザ(A社・委託者)のSaaSの認証情報(例えば、OAuth2.0認証など。)
・連携元ユーザ(A社・委託者)の電子メールアドレス
・連携先ユーザ(B社・受託者)の電子メールアドレス
・電子メール記載情報(例えば、企業間データ連携目的がクラウドストレージ共有の場合、「連携元A社と連携先B社のクラウドストレージ共有の件」など。任意の登録情報である。)
・自動実行タイミング情報(例えば、レシピを1分毎に自動実行するなど。任意の登録情報である。)
これを受けて、データ連携サーバ100のレシピ管理部102は、記憶部108のレシピ管理DB112のSaaS種別テーブル、フォルダIDテーブル、SaaSの認証情報テーブル、電子メールアドレステーブル、電子メール記載情報テーブル、レシピ自動実行テーブル等にそれぞれのデータを格納し、レシピ情報を管理する。
これを受けて、データ連携サーバ100のアカウント管理部101は、ユーザ端末200bから受信したユーザID(ユーザ名とパスワードなど)を記憶部108のユーザ管理DB111のユーザマスタテーブルに格納する。
ここで、データ連携サーバ100の電子メール作成部104は、レシピ管理DB112の電子メール記載情報テーブルに格納しているメッセージ情報(任意なので存在すれば。)と、電子メールアドレステーブルに格納している連携元ユーザと連携先ユーザの各電子メールアドレスに基づいて電子メールを作成する。
メッセージ情報とは、例えば、企業間データ連携目的がストレージ共有の場合、「連携元A社と連携先B社のストレージ共有の件」などのテキストデータ等であり、連携元ユーザ(A社・委託者)側のユーザ端末200aからレシピ情報の一部として登録されているものである。なお、連携元ユーザ(A社・委託者)が選択したアイコン等からメッセージ種別を判別して自動でメッセージ情報が作成されることであってもよい。
例えば、企業間データ連携目的がクラウドストレージ共有の場合、レシピ情報として以下を登録する。
・連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaS種別
・連携先ユーザ(B社・受託者)のフォルダID等
・連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaSの認証情報
これを受けて、データ連携サーバ100のレシピ管理部102は、記憶部108のレシピ管理DB112のSaaS種別テーブル、フォルダIDテーブル、SaaSの認証情報テーブル等にそれぞれのデータを格納し、レシピ情報を管理する。
また、連携元ユーザ(A社・委託者)が手動でレシピを実行する際に、連携元ユーザ(A社・委託者)は連携先ユーザ(B社・受託者)のレシピ情報を見ることはできなく(非表示)、したがって、基本的には連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaS種別も見ることはできないが、オプションとして、「連携元ユーザ(A社・委託者))にSaaS種別を開示」などのチェックボックス等を設けてチェックがある場合にはユーザ端末200aの表示部207に読取専用で連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaS種別を表示することであってもよい。
本ステップS8は、データ連携サーバ100の記憶部108のレシピ管理DB112のレシピ自動実行テーブルに格納された自動実行タイミング情報(例えば、レシピを1分毎に自動実行するなど。)に基づいて、自動でレシピの実行を開始する処理に置き換えることであってもよい。
データ連携サーバ100のレシピ実行部103は、ユーザ端末200aのレシピ実行指示部210からの指示(いわば手動)に基づきでレシピを実行したり、また、レシピ管理DB112のレシピ自動実行テーブル等に格納しているレシピの自動実行タイミング情報に基づき所定のタイミング(スケジュール)でいわば自動的にレシピを実行する。
データ連携サーバ100のレシピ実行部103は、論理的に分かれている連携元ユーザ(A社・委託者)のSaaSの認証情報および連携先ユーザ(B社・受託者)のSaaSの認証情報(セキュリティ対策)をA社、B社に相互に見せないことでセキュリティ面の安全性を担保することができる。データ連携サーバ100がそれぞれの認証情報を取得・保持して、それぞれのSaaSにアクセスして処理を実行する、いわば代行・仲介の役割であり、仲介の際にデータ連携サーバ100は別途そのデータを保管しないという点にも価値がある、すなわちデータの漏洩リスクが無く、データ消滅のリスクも無い(一般的な仲介会社はデータに価値がありデータを別途保管・保持したがる動機がある。)。
これを受けて、ユーザ端末200aの電子メール送受信部203やユーザ端末200bの電子メール送受信部203は電子メールを受信する。
これを受けて、データ連携サーバ100のレシピ管理部102は、ユーザ端末200aやユーザ端末200bから受信したSaaS種別の変更情報をレシピ管理DB112のSaaS種別テーブルに格納して管理する。
SaaS種別の変更は、例えば、プルダウンからSaaS種別を選択することで設定変更可能であってもよい。新レシピを一から設定することは不要であり、いわば既存のレシピを置換可能といえる。また、SaaS種別の変更は、委託者・受託者の双方側から相互に独立して手軽に設定変更可であり、利便性が向上するし、関係先会社が多数の場合には特にメリットが大きくなる。
これを受けて、データ連携サーバ100のレシピ管理部102は、ユーザ端末200aやユーザ端末200bから受信したフォルダIDの変更情報をレシピ管理DB112のフォルダIDテーブルに格納して管理する。
フォルダID等の変更は、例えば、プルダウンやフォルダ一覧画面から所定のフォルダを選択することで設定変更可能であってもよい。新レシピを一から設定することは不要であり、いわば既存のレシピを置換可能といえる。また、フォルダID等の変更は、委託者・受託者の双方側から相互に独立して手軽に設定変更可であり、利便性が向上するし、取引先・年月別等に異なるフォルダで管理するケースも想定され、関係先会社が多数の場合には特にメリットが大きくなる。さらに所定のSaaSで提供されているような機能(保存先フォルダ変更してもファルダIDへの紐づけを変更すればそのまま利用可能)を利用することは不要となる。
図8に示すように、企業間クラウドストレージ連携である。
従来のクラウドストレージSaaSを使った外部とのデータ(例えば、請求書PDF)共有は、送信者が自社で利用するSaaSにファイルを保存し、その共有相手として受信者を設定した上で電子メール等で通知を行っていた。しかしながら、この方法では受信者の環境にはデータが保存されないため、実運用上は共有された送信者のデータを自社環境にコピー・バックアップするオペレーションが発生していた。本サービスでは委託者であるA社と受託者であるB社の両社のSaaS間を連携することにより、両社のオペレーションを最小化することができる。
図9に示すように、企業間クラウドストレージ連携である。
B社(例えば、大手企業で取引先が多数)がA1、A2、A3という複数の取引企業からの請求書を取りまとめる場合、個別にメール・郵送・請求書発行SaaS等でやりとりされたのでは管理が煩雑になってしまう。そこで、各取引先に本サービスの利用を促し、請求書PDFの受領をクラウドストレージSaaSの特定のフォルダに集約することが可能となる。
図10に示すように、異なるサービス間の連携である。
A社とB社の2社間でセキュアに大量のデータを共有したい場合、従来であれば「SFTPサーバ」へは「SFTPクライアント」によって接続する必要があったが、本サービスにより2社で全く別のアプリケーションを使用していてもデータの共有を行うことができる。例えば、A社が会社のポリシーによって特定のクラウドストレージSaaSからのアクセスを禁止している場合や、会社のポリシーによってSFTPサーバおよびクライアントの利用が禁止されている場合に、データ連携サーバ100がSFTPクライアントとして振る舞うことで自社で使用しているクラウドサービスを活用したデータの授受が可能となる。なお、SFTP(SSH File Transfer Protocol)とは、FTPによって転送されるファイルを「SSH(Secure Shell)」によって暗号化するファイル転送プロトコルである。
さらにSaaS種別の変更登録を行うことで、実施例3から実施例1等の利用態様へ遷移させることも可能である。
上記の第一の実施の形態では、フォルダID等の変更は、委託者・受託者の双方側から相互に独立して設定変更可であったが、本実施の形態では、フォルダID等の変更は委託者側のみ可である点が異なる。
[実施例4]
図11に示すように、請求書発行SaaSと受取請求書SaaS連携との連携である。例えば、A社が請求書発行SaaSから発行した請求書PDFを、B社が使用するAI-OCR機能を持つ受取請求書SaaSに連携することにより、異なるシステムを利用していても請求書の発行から受領までをシームレスに連携することが可能となる。請求書の送受信に係るオペレーションコストの削減や、処理の抜け漏れを防ぐ効果がある。受取請求書SaaSは、請求書PDFを全部直接取り込む取込口のフォルダがあり、そこにPDFファイルを保存する処理イメージとなる。フォルダID等の変更はA社・委託者側のみが可能である。受取請求書SaaSは、請求書の回収から仕訳・振込・保管など、経理が課題としていた業務フローを一気通貫で解決できるクラウドサービスであり、請求書の読取だけでなく、届いた請求書の処理の後続作業として想定される仕訳、会計システムへの登録、振込データ作成、データ保管といった作業も完結させることができる。
なお、上記の実施例1乃至3も一部変更(一部省略)により本実施の形態として適用可能であることはもちろんである。
上記の第一の実施の形態および第二の実施の形態では、フォルダID等の変更は、委託者・受託者の双方側から相互に独立して設定変更可であったが、本実施の形態では、フォルダID等の変更の機能・処理は無い点が異なる。
なお、上記の実施例1乃至4も一部変更(一部省略)により本実施の形態として適用可能であることはもちろんである。
上記の第一の実施の形態および第二の実施の形態では、フォルダID等の変更可であったが、本実施の形態では、フォルダID等の変更の機能・処理は無い点が異なる。
また、上記の第一乃至第三の実施の形態では、SaaS種別の変更可であったが、本実施の形態では、SaaS種別の変更の機能・処理は無い点が異なる。
なお、上記の実施例1乃至4も一部変更(一部省略)により本実施の形態として適用可能であることはもちろんである。
また、上述の各処理は、各装置のうち複数のものがそれぞれ組み合わせて実施されてもよく、その際に用いられている公知のデータ等は既知のデータベース等と連携してネットワークから取得したり、それらの取得されたデータが本システムのデータベースに格納されて利用されることであってもよい。すなわち、当業者が技術常識から理解実現可能な細部の記載は適宜省略されている場合もある。
また、上記の効果を奏する限り、上記シーケンス図の各工程は順序が入れ替えられたり、同時並行的に実施されたり、必須ではない処理が省略されることであってもよい。
100 データ連携サーバ
200a、200b ユーザ端末
300a、300b SaaS側サーバ
Claims (3)
- データ連携サーバと連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとがネットワークを介して接続され、かつ、前記データ連携サーバと連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとが前記ネットワークを介して接続された企業間データ連携システムであって、
前記第一のユーザ端末のレシピ登録部は、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を前記データ連携サーバに対して実施し、
前記データ連携サーバのレシピ管理部は、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記データ連携サーバの電子メール送受信部は、前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知し、
前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部は、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を前記データ連携サーバに対して実施し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記データ連携サーバの前記電子メール送受信部は、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知し、
前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部は、前記データ連携サーバに対して前記レシピの実行を開始する指示を発行し、
前記データ連携サーバのレシピ実行部は、前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存し、
前記第一のユーザ端末のSaaS種別変更部は、前記レシピに関する情報のうち前記連携元ユーザの前記SaaS種別を変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記SaaS種別を通知し、
前記第二のユーザ端末の前記SaaS種別変更部は、前記レシピに関する情報のうち前記連携元ユーザの前記SaaS種別を変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記SaaS種別を通知し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した前記変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納し、
前記第一のユーザ端末のフォルダ変更部は、前記レシピに関する情報のうち、前記連携元ユーザの前記フォルダIDを変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記フォルダIDを通知し、
前記第二のユーザ端末の前記フォルダ変更部は、前記レシピに関する情報のうち、前記連携元ユーザの前記フォルダIDを変更する場合に、前記データ連携サーバに対して変更後の前記フォルダIDを通知し、
前記データ連携サーバの前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した前記変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納する
企業間データ連携システム。 - 連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとにネットワークを介して接続され、かつ、連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとに前記ネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
前記第一のユーザ端末のレシピ登録部からの、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納するレシピ管理部と、
前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知する電子メール送受信部と、を備え、
前記レシピ管理部は、前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部からの、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納し、
前記電子メール送受信部は、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知し、
前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部からの前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存するレシピ実行部をさらに備え、
前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納し、
前記レシピ管理部は、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納する
情報処理装置。 - 連携元ユーザの第一のユーザ端末と第一のSaaS側サーバとにネットワークを介して接続され、かつ、連携先ユーザの第二のユーザ端末と第二のSaaS側サーバとに前記ネットワークを介して接続された情報処理装置に、
レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末のレシピ登録部からの、企業間データ連携の目的に合わせた機能をパッケージ化したレシピに関する情報であって、少なくとも前記連携元ユーザの利用するSaaS種別、前記連携元ユーザのフォルダID、前記連携元ユーザのSaaSの認証情報、前記連携元ユーザの電子メールアドレスおよび前記連携先ユーザの電子メールアドレスを含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、所定の記憶部に前記連携元ユーザの前記レシピに関する情報を格納する処理と、
電子メール送受信部により、前記第二のユーザ端末に対して電子メールを送信して前記連携元ユーザからの所定の前記SaaSが提供するサービスのデータ連携の依頼を通知する処理と、
前記レシピ管理部により、前記第二のユーザ端末の前記レシピ登録部からの、前記レシピに関する情報であって、少なくとも前記連携先ユーザの利用する前記SaaS種別、前記連携先ユーザの前記フォルダIDおよび前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を含む前記レシピに関する情報の設定登録を受け付け、前記所定の記憶部に前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報を格納する処理と、
前記電子メール送受信部により、前記第一のユーザ端末に対して前記電子メールを送信して前記連携先ユーザの前記レシピに関する情報の設定登録完了を通知する処理と、
レシピ実行部により、前記第一のユーザ端末のレシピ実行指示部からの前記レシピの実行を開始する指示または前記所定の記憶部に前記レシピに関する情報として前記第一のユーザ端末からの前記設定登録により格納された自動実行タイミング情報に基づいて前記レシピを実行し、前記連携元ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第一のSaaS側サーバにAPI接続し、前記連携元ユーザの前記フォルダから所定のデータを取得し、前記連携先ユーザの前記SaaSの認証情報を使用して前記第二のSaaS側サーバに前記API接続し、前記連携先ユーザのフォルダに前記所定のデータを保存するする処理と、
前記レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記SaaS種別を前記所定の記憶部に格納する処理と、
前記レシピ管理部により、前記第一のユーザ端末または前記第二のユーザ端末から受信した変更後の前記フォルダIDを前記所定の記憶部に格納するする処理と
を実行させるプログラム。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2022158795A JP7165373B1 (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 企業間データ連携システム、情報処理装置およびプログラム |
Related Child Applications (1)
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-
2022
- 2022-09-30 JP JP2022158795A patent/JP7165373B1/ja active Active
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