JP2024052045A - 増幅器モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】インピーダンス値を適切に調整することのできる増幅器モジュールを提供する。【解決手段】増幅器モジュールは、入力端子と、第1基板において形成され、前記入力端子に入力される信号を増幅する第1の前段増幅器と、第2基板において形成され、前記第1の前段増幅器の出力を入力とし、差動信号を出力する第1の後段増幅器および第2の後段増幅器と、前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器から出力される差動信号を入力とする出力バランと、可変容量素子と、を含み、前記出力バランは、前記差動信号が印加される一次側巻線と二次側巻線とを有し、前記可変容量素子は、前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、増幅器モジュールに関する。
無線通信などの電力増幅装置として用いられる増幅器モジュールが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示の増幅器モジュールは、前段の増幅器と後段の増幅器とを異なる基板によって実現している。
米国特許出願公開第2015/0349723号明細書
増幅器モジュールにおいて、所望の出力特性を得るには、インピーダンス値を適切に調整する必要がある。設計段階で想定したインピーダンス値と実際の増幅器モジュールでのインピーダンス値とが異なることがある。このため、増幅器モジュールにおいて、インピーダンス値を適切に調整する必要がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、インピーダンス値を適切に調整することのできる増幅器モジュールを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のある態様による増幅器モジュールは、入力端子と、第1基板において形成され、前記入力端子に入力される信号を増幅する第1の前段増幅器と、第2基板において形成され、前記第1の前段増幅器の出力を入力とし、差動信号を出力する第1の後段増幅器および第2の後段増幅器と、前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器から出力される差動信号を入力とする出力バランと、可変容量素子と、を含み、前記出力バランは、前記差動信号が印加される一次側巻線と二次側巻線とを有し、前記可変容量素子は、前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される増幅器モジュールである。
本開示によれば、増幅器モジュールにおいて、インピーダンスを適切に調整することができる。
図1は、本開示にかかる第1実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図2は、本開示にかかる第2実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図3は、本開示にかかる第3実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図4は、本開示にかかる第4実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図5は、本開示にかかる第5実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図6は、本開示にかかる第6実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図7は、本開示にかかる第7実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図8は、本開示にかかる第8実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図9は、本開示にかかる第9実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図10は、本開示にかかる第10実施形態による差動増幅装置の例を示す図である。 図11は、容量値の調整による効果を説明する図である。 図12は、インピーダンス調整と消費電流との関係を説明するスミスチャートである。 図13は、増幅器モジュールのレイアウトの例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
[第1実施形態]
[構成]
図1は、本開示にかかる第1実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図1に示す増幅器モジュール1aは、入力端子201と、整合回路MN1と、第1の前段増幅器11と、インダクタ111および112と、第1の後段増幅器21と、第2の後段増幅器22と、可変容量VC1と、インダクタ121および122と、キャパシタC2と、出力端子202と、を含む。
第1の前段増幅器11は、入力端子に入力される信号を増幅するドライバ段の増幅器である。第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22は、ドライバ段の増幅器によって増幅された信号を増幅するパワー段の増幅器である。第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22は、差動増幅回路を構成する。第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22は、差動信号を出力する。
インダクタ111は、インダクタ112と電磁界結合し、トランス110を構成する。すなわち、トランス110において、インダクタ111は一次側巻線、インダクタ112二次側巻線である。ここで、インダクタ111の一端は入力端子201に接続され、他端は基準電位に接続されている。基準電位は、接地電位が例示されるが、本開示はこれに限定されない。以下の説明においても同様である。また、インダクタ112の一端は増幅器21の入力に接続され、インダクタ112の他端は増幅器22の入力に接続されている。トランス110は、1次巻線であるインダクタ111の信号について、不平衡-平衡変換を行う入力バランとして動作する。インダクタ111に入力された信号はトランス110によって変換され、インダクタ112に差動信号を発生させる。電磁界結合とは、磁界結合、電界結合のいずれか、もしくは両方の結合しているものと定義する。
インダクタ121は、インダクタ122と電磁界結合し、トランス120を構成する。すなわち、トランス120において、インダクタ121は一次側巻線、インダクタ122二次側巻線である。インダクタ122の一端は出力端子202に接続される。インダクタ122の他端は基準電位に接続される。トランス120は、平衡-不平衡変換を行う出力バランとして動作する。トランス120は、一次側巻線に印加される差動信号をシングルエンドの信号に変換する。変換されたシングルエンドの信号は、出力端子202から出力される。なお、出力端子202の後段に、図示しない整合回路、バンドセレクトスイッチ、デュプレクサ、アンテナセレクトスイッチが設けられる。
可変容量素子である可変容量VC1は、インダクタ121、すなわち出力バランの一次側巻線に対して並列に接続される。キャパシタC2の一端はインダクタ122の一端に接続される。キャパシタC2の他端は基準電位に接続される。可変容量VC1は、例えば、複数のキャパシタを備え、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて1つ又は複数のコンデンサの接続状態が選択されても良い。
図1に示す増幅器モジュール1aの構成要素のうち、整合回路MN1と、第1の前段増幅器11とは第1基板であるシリコン基板100に設けられる。また、増幅器モジュール1aの構成要素のうち、トランス110と、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22とは、第2基板であるガリウム砒素基板200に設けられる。増幅器モジュール1aの構成要素のうち、可変容量VC1と、トランス120と、キャパシタC2とは、第3基板であるプリント基板(PCB:Printed Circuit Board)に設けられる。上記のように、ドライバ段に相当する第1の前段増幅器11は第1基板であるシリコン基板100に設けられる。パワー段に相当する第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22とは、ガリウム砒素基板200に設けられる。また、シリコン基板100、および、ガリウム砒素基板200はそれぞれ、プリント基板上にバンプ、或いは、ボンディングワイヤを用いて実装される。
[動作]
入力端子201に入力される信号、例えばRF(Radio Frequency)の入力信号RFinは、整合回路MN1を介して第1の前段増幅器11に入力される。第1の前段増幅器11によって増幅された信号は、トランス110を介して互いに略180°位相が異なる2つの信号に分配されたのち、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22に入力される。第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅された差動信号は、トランス120によってシングルエンドの信号に変換される。変換されたシングルエンドの信号は、出力端子202から出力される。ここで、可変容量VC1の容量値を調整することによって、インピーダンス値を適切に調整できる。このため、出力端子202から出力される信号について、所望の特性が得られる。
可変容量VC1の容量を変えることにより、インピーダンス調整を行うことができる。特に、予め想定した設計値のインピーダンス値とのずれを解消し、インピーダンス値を適切に調整できる。インピーダンス値を適切に調整することにより、出力端子202から出力される信号について、所望の特性が得られる。
[第2実施形態]
[構成]
図2は、本開示にかかる第2実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図2に示す増幅器モジュール1bは、図1を参照して説明した増幅器モジュール1aとは異なり、可変容量VC1の代わりに、固定の容量値を有するキャパシタC1を有する。キャパシタC1は、インダクタ121に対して並列に接続される。キャパシタC1は、トランス120およびキャパシタC2とともに、プリント基板301に設けられる。
また、増幅器モジュール1bは、増幅器モジュール1aとは異なり、可変容量VC2を有する。可変容量VC2は、整合回路MN1および第1の前段増幅器11とともに、第1基板であるシリコン(Si)基板101に設けられる。このため、出力バランであるトランス120と可変容量素子である可変容量VC2とは別の基板に設けられる。
ここで、可変容量VC2の容量値は、最小値から最大値までの範囲で変化させることができる。可変容量VC2の最大値は、固定容量素子であるキャパシタC1の容量値より小さくすることが好ましい。つまり、キャパシタC1の容量値は、可変容量VC2の最大値より大きい。
キャパシタC1と可変容量VC2との合成容量値の大部分がキャパシタC1の容量値に相当し、残りの一部分が可変容量VC2に相当するように、容量値を選定することが好ましい。このように容量値を選定すれば、相対的に大きなキャパシタC1の容量値に、可変容量VC2の容量値で微調整することができる。すべての容量値を可変容量で実現すると素子の規模が増加することがある。これに対し、大きなキャパシタC1の容量値に、可変容量VC2の容量値で微調整する構成にすれば、素子の規模の増加を抑えることができる。また、可変容量VC2をシリコン(Si)基板101に設けることにより、ガリウム砒素基板100やプリント基板300に設ける場合に比べてより高精度に可変機構を設計できる。
キャパシタC1の一端は、配線パターンL11によってシリコン(Si)基板101の端子T11に電気的に接続される。キャパシタC1の他端は、配線パターンL12によってシリコン(Si)基板101の端子T12に電気的に接続される。このため、可変容量VC2は、キャパシタC1に対して並列に接続される。増幅器モジュール1bのその他の構成は、図1を参照して説明した増幅器モジュール1aと同様である。配線パターンL11、L12はそれぞれインダクタンス値を有する。可変容量VC2のみならず、可変容量VC2に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。特に、配線パターンL11およびL12の引き回し方をプリント基板300上で変更することにより、シリコン基板101とガリウム砒素基板200とをプリント基板300に実装したことによりインピーダンス値が設計値からずれてしまった場合においても、実装後に設計値に近づくようにインピーダンスを調整できる。
なお、配線パターンL11、L12については、ワイヤボンディングではなく、プリント基板に設けられた配線パターンによって実現することが好ましい。ワイヤボンディングの場合、配線長のばらつきが大きく、インダクタンス値のばらつきが大きい。これに対し、プリント基板に設けられた配線パターンの場合、ばらつきが少なく安定した長さ、厚みおよび幅を実現でき、インダクタンス値のばらつきが小さいという利点がある。
[動作]
配線パターンL11、L12はそれぞれインダクタンス値を有する。配線パターンL11、L12は、その長さ、厚みおよび幅によってインダクタンス値を調整できる。このため、直列接続された配線パターンL11、可変容量VC2および配線パターンL12、さらにはこれらと並列接続されたキャパシタC1によって、インピーダンスを調整できる。すなわち、可変容量VC2のみならず、可変容量VC2に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。上述した第1実施形態の増幅器モジュール1aは、1つの可変容量VC1で調整を行う構成である。これに対し、本実施形態では可変容量VC2、配線パターンL11およびL12、さらにはこれらと並列接続されたキャパシタC1によって調整を行うので、インピーダンスをより適切に調整できる。
[第3実施形態]
[構成]
図3は、本開示にかかる第3実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図3に示す増幅器モジュール1cは、図1を参照して説明した増幅器モジュール1aとは異なり、可変容量VC1の代わりに、固定の容量値を有するキャパシタC1を有する。キャパシタC1は、インダクタ121に対して並列に接続される。キャパシタC1は、トランス120およびキャパシタC2とともに、プリント基板300に設けられる。
また、増幅器モジュール1cは、増幅器モジュール1aとは異なり、可変容量VC3を有する。可変容量VC3は、固定容量素子であるキャパシタC1に並列に接続される。可変容量VC3は、バンドセレクトスイッチ(BSSW:Band Select Switch)41が実装される基板と同じ基板に設けられる。つまり、可変容量VC3は、バンドセレクトスイッチ部と同じ基板に設けられる。バンドセレクトスイッチ部は例えば、シリコン(Si)基板100とは異なるシリコン(Si)基板に設けられる。出力バランであるトランス120と可変容量素子である可変容量VC3とは別の基板に設けられる。なお、バンドセレクトスイッチ41は、図示しない制御信号により、端子T4と、端子T41、T42、T43、T44およびT45の1つと接続する。
ここで、可変容量素子である可変容量VC3の容量値は、最小値から最大値までの範囲で変化させることができる。可変容量VC3の最大値は、固定容量素子であるキャパシタC1の容量値より小さくすることが好ましい。つまり、キャパシタC1の容量値は、可変容量VC3の最大値より大きい。
キャパシタC1と可変容量VC3との合成容量値の大部分がキャパシタC1の容量値に相当し、残りの一部分が可変容量VC3に相当するように、容量値を選定することが好ましい。このように容量値を選定すれば、相対的に大きなキャパシタC1の容量値に、可変容量VC2の容量値で微調整することができる。すべての容量値を可変容量で実現すると素子の規模が増加することがある。これに対し、大きなキャパシタC1の容量値に、可変容量VC2の容量値で微調整する構成にすれば、素子の規模の増加を抑えることができる。また、可変容量VC2をシリコン(Si)基板に設けることにより、ガリウム砒素基板100やプリント基板300に設ける場合に比べてより高精度に可変機構を設計できる。
キャパシタC1の一端は配線パターンL21によってバンドセレクトスイッチ41の端子T21に電気的に接続される。キャパシタC31他端は配線パターンL12によってバンドセレクトスイッチ41の端子T22に電気的に接続される。このため、可変容量VC3は、キャパシタC1に対して並列に接続される。また、可変容量VC3は、出力バランの一次側巻線であるインダクタ121に対して並列に接続される。図3において、その他の構成は、図1を参照して説明した増幅器モジュール1aと同様である。配線パターンL11、L12はそれぞれインダクタンス値を有する。可変容量VC3のみならず、可変容量VC3に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。特に、配線パターンL21およびL22の引き回し方をプリント基板300上で変更することにより、シリコン基板101とガリウム砒素基板200とをプリント基板300に実装したことによりインピーダンス値が設計値からずれてしまった場合においても、実装後に設計値に近づくようにインピーダンスを調整できる。
[動作]
配線パターンL21、L22はそれぞれインダクタンス値を有する。このため、直列接続された配線パターンL21、可変容量VC3および配線パターンL22、さらにはこれらと並列接続されたキャパシタC1によって、インピーダンス値の調整を行うことができる。すなわち、可変容量VC3のみならず、可変容量VC3に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってより適切にインピーダンスを調整できる。
[第4実施形態]
[構成]
図4は、本開示にかかる第4実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図4に示す増幅器モジュール1dは、図1を参照して説明した増幅器モジュール1aに、第3の後段増幅器31と、第4の後段増幅器32と、を追加した構成である。第3の後段増幅器31は、第1の後段増幅器21に対して並列に接続される。第4の後段増幅器32は、第2の後段増幅器22に対して並列に接続される。第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は、差動増幅回路を構成する。
[動作]
増幅器モジュール1dは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモード(Low Power Mode)と、ハイパワーモード(High Power Mode)と、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。第1動作モードであるローパワーモードにおいては、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。第2動作モードであるハイパワーモードにおいては、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作するとともに、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32が動作する。第1動作モードにおいて動作する後段増幅器(第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22)のエミッタサイズの合計に比べて、第2動作モードにおいて動作する後段増幅器(第1の後段増幅器21、第2の後段増幅器22、第3の後段増幅器31、および、第4の後段増幅器32)のエミッタサイズの合計を大きくすることによって、ローパワーモードとハイパワーモードとを実現できる。例えば、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22のパワートランジスタのエミッタサイズより、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32のパワートランジスタのエミッタサイズは大きい。なお、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22のパワートランジスタのエミッタサイズが第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32のパワートランジスタのエミッタサイズより小さくてもよい。或いは、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22のパワートランジスタのエミッタサイズが第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32のパワートランジスタのエミッタサイズと同じであってもよい。
上記のように、増幅器モジュール1dによれば、2つの動作モードを実現できる。そして、2つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC1の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC1の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC1の容量値を低減する。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC1の容量値を調整する。
[第5実施形態]
[構成]
図5は、本開示にかかる第5実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図5に示す増幅器モジュール1eは、図2を参照して説明した増幅器モジュール1bに、第3の後段増幅器31と、第4の後段増幅器32と、を追加した構成である。第3の後段増幅器31は、第1の後段増幅器21に対して並列に接続される。第4の後段増幅器32は、第2の後段増幅器22に対して並列に接続される。増幅器モジュール1eのその他の構成は、図2を参照して説明した増幅器モジュール1bと同様である。
[動作]
増幅器モジュール1eは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。
増幅器モジュール1eにおいて、ローパワーモードでは、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。増幅器モジュール1eにおいて、ハイパワーモードでは、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作するとともに、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32が動作する。
上記のように、増幅器モジュール1eによれば、2つの動作モードを実現できる。そして、2つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC2の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC2の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC1の容量値を低減する。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC2の容量値を調整する。このとき、可変容量VC2のみならず、可変容量VC2に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスをより適切に調整できる。
[第6実施形態]
[構成]
図6は、本開示にかかる第6実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図6に示す増幅器モジュール1fは、図3を参照して説明した増幅器モジュール1cに、第3の後段増幅器31と、第4の後段増幅器32と、を追加した構成である。第3の後段増幅器31は、第1の後段増幅器21に対して並列に接続される。第4の後段増幅器32は、第2の後段増幅器22に対して並列に接続される。増幅器モジュール1fのその他の構成は、図3を参照して説明した増幅器モジュール1cと同様である。
[動作]
増幅器モジュール1fは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。ローパワーモードにおいては、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。ハイパワーモードにおいては、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作するとともに、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32が動作する。
上記のように、増幅器モジュール1fによれば、2つの動作モードを実現できる。そして、2つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC3の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を低減する。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC3の容量値を調整する。このとき、可変容量VC3のみならず、可変容量VC3に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってより適切にインピーダンスを調整できる。
[第7実施形態]
[構成]
図7は、本開示にかかる第7実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図7に示す増幅器モジュール1gは、図4を参照して説明した増幅器モジュール1dに、第2の前段増幅器12を追加した構成である。前段増幅器12は、第1の前段増幅器11および第1の整合回路MN1とともに、第1基板であるシリコン(Si)基板100に設けられる。
第2の前段増幅器12は、第1の前段増幅器11と並列に設けられている。第1の前段増幅器11と第2の前段増幅器12とを切り替えて動作させる。例えば、後述するローパワーモードにおいては、第1の前段増幅器11を動作させる。また、後述するハイパワーモードにおいては、第2の前段増幅器12を動作させる。
[動作]
増幅器モジュール1gは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。
増幅器モジュール1gにおいて、ローパワーモードでは、第1の前段増幅器11、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第2の前段増幅器12、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。増幅器モジュール1gにおいて、ハイパワーモードでは、第2の前段増幅器12、第1の後段増幅器21、第2の後段増幅器22、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32が動作し、第1の前段増幅器11は動作しない。
上記のように、増幅器モジュール1gによれば、2つの動作モードを実現できる。そして、2つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC1の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC1の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC1の容量値を低減する。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC1の容量値を調整する。
[第8実施形態]
[構成]
図8は、本開示にかかる第8実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図8に示す増幅器モジュール1hは、図5を参照して説明した増幅器モジュール1eに、切り替えスイッチ42と、整合回路MN2と、を追加した構成である。切り替えスイッチ42、整合回路MN1、整合回路MN2、および、第1の前段増幅器11は、第1基板であるシリコン(Si)基板102に設けられる。増幅器モジュール1hのその他の構成は、図5を参照して説明した増幅器モジュール1eと同様である。
切り替えスイッチ42は、端子T1、T2およびT3を有する。切り替えスイッチ42は、図示しない制御信号により、端子T1と端子T2とを接続する状態と、端子T1と端子T3とを接続する状態とを切り替える。切り替えスイッチ42は、動作モードに基づいて、接続状態を切り替える。切り替えスイッチ42は、入力信号RFinを、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる動作モードと、整合回路MN2を通過させる動作モードとを実現できる。
切り替えスイッチ42は、例えば、後述するミドルパワーモードおよびハイパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる。また、切り替えスイッチ42は、ローパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させる。ローパワーモードにおいては、入力信号RFinは、第1の前段増幅器11を通過しない。
[動作]
増幅器モジュール1hは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ミドルパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。ミドルパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高く、かつ、ハイパワーモードの出力電力より低い。
増幅器モジュール1hは、ローパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させ、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。ローパワーモードでは、入力信号RFinについて、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。増幅器モジュール1hは、ミドルパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させて増幅した後、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。増幅器モジュール1hは、ハイパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させて増幅した後、第1の後段増幅器21、第2の後段増幅器22、第3の後段増幅器31、および、第4の後段増幅器32によって増幅する。
上記のように、増幅器モジュール1hによれば、3つの動作モードを実現できる。そして、3つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC2の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC2の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC2の容量値を低減する。ミドルパワーモードにおいては、ローパワーモードの容量値とハイパワーモードの容量値との間の容量値とする。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてミドルパワーモードの容量値が高く、ミドルパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC2の容量値を調整する。すなわち、可変容量VC2のみならず、可変容量VC2に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。
[第9実施形態]
[構成]
図9は、本開示にかかる第9実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図9に示す増幅器モジュール1iは、図3を参照して説明した増幅器モジュール1cに、切り替えスイッチ42と、整合回路MN2と、を追加した構成である。切り替えスイッチ42、整合回路MN1、整合回路MN2、および、第1の前段増幅器11は、第1基板であるシリコン(Si)基板102に設けられる。増幅器モジュール1iのその他の構成は、図3を参照して説明した増幅器モジュール1cと同様である。
切り替えスイッチ42は、図8を参照して説明したように、動作モードに基づいて、接続状態を切り替える。切り替えスイッチ42は、入力信号RFinを、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる動作モードと、整合回路MN2を通過させる動作モードとを実現できる。例えば、切り替えスイッチ42は、後述するハイパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる。また、切り替えスイッチ42は、ローパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させる。ローパワーモードにおいては、入力信号RFinは、第1の前段増幅器11を通過しない。
[動作]
増幅器モジュール1iは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。
増幅器モジュール1iは、ローパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させ、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。増幅器モジュール1iは、ハイパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させて増幅した後、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。
上記のように、増幅器モジュール1iによれば、2つの動作モードを実現できる。そして、2つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC3の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を低減する。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC3の容量値を調整する。配線パターンL11、L12はそれぞれインダクタンス値を有する。可変容量VC3のみならず、可変容量VC3に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。
[第10実施形態]
[構成]
図10は、本開示にかかる第10実施形態による増幅器モジュールの例を示す図である。図10に示す増幅器モジュール1jは、図6を参照して説明した増幅器モジュール1fに、切り替えスイッチ42と、整合回路MN2と、を追加した構成である。切り替えスイッチ42、整合回路MN1、整合回路MN2、および、第1の前段増幅器11は、第1基板であるシリコン(Si)基板102に設けられる。増幅器モジュール1jのその他の構成は、図6を参照して説明した増幅器モジュール1fと同様である。
切り替えスイッチ42は、図8を参照して説明したように、動作モードに基づいて、接続状態を切り替える。切り替えスイッチ42は、入力信号RFinを、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる動作モードと、整合回路MN2を通過させる動作モードとを実現できる。例えば、切り替えスイッチ42は、後述するミドルパワーモードおよびハイパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させる。また、切り替えスイッチ42は、ローパワーモードにおいては、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させる。ローパワーモードにおいては、入力信号RFinは、第1の前段増幅器11を通過しない。
[動作]
増幅器モジュール1jは、動作モードとして、出力電力が互いに異なるローパワーモードと、ミドルパワーモードと、ハイパワーモードと、を有する。ハイパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高い。ミドルパワーモードの出力電力は、ローパワーモードの出力電力より高く、かつ、ハイパワーモードの出力電力より低い。
増幅器モジュール1jは、ローパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN2を通過させ、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22が動作し、第3の後段増幅器31および第4の後段増幅器32は動作しない。ローパワーモードでは、入力信号RFinについて、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。増幅器モジュール1jは、ミドルパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させて増幅した後、第1の後段増幅器21および第2の後段増幅器22によって増幅する。増幅器モジュール1jは、ハイパワーモードでは、入力信号RFinについて、整合回路MN1と第1の前段増幅器11とを通過させて増幅した後、第1の後段増幅器21、第2の後段増幅器22、第3の後段増幅器31、および、第4の後段増幅器32によって増幅する。
上記のように、増幅器モジュール1jによれば、3つの動作モードを実現できる。そして、3つの動作モードそれぞれにおいて、可変容量VC3の容量値を調整することによって、動作モード毎にインピーダンスを適切に設定することができる。例えば、ローパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を増加し、ハイパワーモードにおいては可変容量VC3の容量値を低減する。ミドルパワーモードにおいては、ローパワーモードの容量値とハイパワーモードの容量値との間の容量値とする。つまり、ハイパワーモードの容量値に比べてミドルパワーモードの容量値が高く、ミドルパワーモードの容量値に比べてローパワーモードの容量値が高くなるように、可変容量VC3の容量値を調整する。配線パターンL11、L12はそれぞれインダクタンス値を有する。可変容量VC3のみならず、可変容量VC3に配線パターンL11およびL12を含めたLC回路によってインピーダンスを調整できる。
[容量値の調整による効果]
図11は、容量値の調整による効果を説明する図である。図11において、横軸は出力Poutの電力[dBm]、縦軸は消費電流[A]を示す。図11は、ローパワーモードの場合の出力Poutの電力に対する消費電流を示す。
ローパワーモードの場合に容量値を増加することにより、図11に示すように、消費電流を低減できる。すなわち、図11中の矢印Y1のように、容量調整前の特性A1を、容量調整後の特性A2に変更することができる。特性A2は、特性A1に比べて消費電力を低減できることがわかる。つまり、図1から図10を参照して説明したように、パワーモードに基づいて容量値を調整し、インピーダンスを最適値に設定することにより、消費電流を低減できる。
図12は、インピーダンス調整と消費電流との関係を説明するスミスチャートである。図12には、容量調整前のインピーダンスImp1と、容量調整後のインピーダンスImp2とがプロットされている。図12中の矢印Y2に示すように、容量調整前のインピーダンスImp1を、容量調整後のインピーダンスImp2に変更することにより、消費電流を低減できる。つまり、容量を調整してトランジスタの負荷インピーダンスを高くすることにより、消費電流を低減できる。
[レイアウトの例]
図13は、増幅器モジュールのレイアウトの例を示す図である。図13は、増幅器モジュールのレイアウトを模式的に示す。図13に示す増幅器モジュール1は、シリコン基板100と、ミッドバンド用のガリウム砒素(GaAs)基板200mと、ハイバンド用のガリウム砒素(GaAs)基板200hと、ミッドバンド用の整合回路MNmと、ハイバンド用の整合回路MNhと、バンドセレクトスイッチ(BSSW)41と、デュプレクサ(DPX)51、52および53と、アンテナセレクトスイッチ(ANT―SW)60と、を備える。これらは、プリント基板上に設けられている。
シリコン基板100には、ドライバ段に相当する前段増幅器が設けられる。ガリウム砒素基板200mまたは200hには、パワー段に相当する後段増幅器が設けられる。なお、ここでは増幅する信号の周波数帯域に応じて異なる後段増幅器が設けられている。例えばガリウム砒素基板200mにはミッドバンド(Middle‐Band)に含まれる周波数帯域の信号を増幅する後段増幅器が設けられ、ガリウム砒素基板200hにはハイバンド(High‐Band)に含まれる周波数帯域の信号を増幅する後段増幅器が設けられる。ガリウム砒素基板200mの出力端は、整合回路MNmを介して、バンドセレクトスイッチ41に接続される。ガリウム砒素基板200hの出力端は、整合回路MNhを介して、バンドセレクトスイッチ41に接続される。整合回路MNm、および、整合回路MNhはそれぞれプリント基板(PCB)上に設けられ、インダクタ121および122と、キャパシタC1およびC2、或いは、可変容量VC1およびC2とを有する。
バンドセレクトスイッチ41には、デュプレクサ(DPX)51、52および53が接続される。デュプレクサ51、52および53は、送信と受信とで異なる周波数を割り当てられる。具体的に、デュプレクサ51、52および53のそれぞれは送信フィルタと受信フィルタとを含み、例えば、各送信フィルタがバンドセレクトスイッチ41に接続され、各受信フィルタは他のバンドセレクトスイッチ(不図示)に接続される。デュプレクサDPXは、例えばセラミックベースの弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave、)フィルタで構成される。デュプレクサ51、52および53には、アンテナセレクトスイッチ(ANT―SW)60が接続される。
ここで、バンドセレクトスイッチ41には、ミッドバンド用の可変容量VCmと、ハイバンド用の可変容量VChとが設けられる。可変容量VCmは、配線パターンを介してガリウム砒素基板200mと電気的に接続される。可変容量VChは、配線パターンを介してガリウム砒素基板200hと電気的に接続される。上述したように、可変容量VCm、可変容量VChによってインピーダンス値を適切に調整できる。
請求項の記載に関して、本開示は以下の態様を採りうる。
(1)
入力端子と、
第1基板において形成され、前記入力端子に入力される信号を増幅する第1の前段増幅器と、
第2基板において形成され、前記第1の前段増幅器の出力を入力とし、差動信号を出力する第1の後段増幅器および第2の後段増幅器と、
前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器から出力される差動信号を入力とする出力バランと、
可変容量素子と、
を含み、
前記出力バランは、前記差動信号が印加される一次側巻線と二次側巻線とを有し、
前記可変容量素子は、前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される
増幅器モジュール。
(2)
前記第1基板はシリコン基板であり、
前記第2基板はガリヒ素基板である
上記(1)に記載の増幅器モジュール。
(3)
前記出力バランと前記可変容量素子とは、別の基板に設けられる
上記(1)または上記(2)に記載の増幅器モジュール。
(4)
前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される固定容量素子をさらに含み、
前記可変容量素子は、前記固定容量素子に並列に接続され、
前記可変容量素子は、前記第1基板に設けられており、
前記可変容量素子と前記出力バランの一次側巻線とは配線パターンによって電気的に接続される
上記(1)から上記(3)のいずれか1つに記載の増幅器モジュール。
(5)
前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される固定容量素子と、
前記出力バランの二次側巻線に接続されるバンドセレクトスイッチ部と、
をさらに含み、
前記可変容量素子は、前記固定容量素子に並列に接続され、
前記可変容量素子は、前記バンドセレクトスイッチ部と同じ基板に設けられており、
前記可変容量素子と前記出力バランの一次側巻線とは配線パターンによって電気的に接続される
上記(1)から上記(3)のいずれか1つに記載の増幅器モジュール。
(6)
前記可変容量素子の容量値は、最小値から最大値まで変化させることができ、
前記可変容量素子の前記最大値は、前記固定容量素子の容量値より小さい
上記(4)または上記(5)に記載の増幅器モジュール。
(7)
前記第1の後段増幅器と並列に設けられた第3の後段増幅器と、
前記第2の後段増幅器と並列に設けられた第4の後段増幅器と、
をさらに含み、
前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器を動作させる第1動作モードと、前記第3の後段増幅器および前記第4の後段増幅器を動作させる第2動作モードと、を切り替えて動作させる
上記(1)から上記(6)のいずれか1つに記載の増幅器モジュール。
(8)
前記第1の前段増幅器と並列に設けられた第2の前段増幅器をさらに含み、
前記第1の前段増幅器と前記第2の前段増幅器とを切り替えて動作させる
上記(1)から上記(7)のいずれか1つに記載の増幅器モジュール。
1、1a~1j 増幅器モジュール
11、12 前段増幅器
21、22、31、32 後段増幅器
41 バンドセレクトスイッチ
42 切り替えスイッチ
51、52、53 デュプレクサ
100、101、102 シリコン基板
110、120 トランス
111、112、121、122 インダクタ
200、200h、200m ガリウム砒素基板
201 入力端子
202 出力端子
300、301 プリント基板
C1、C2、C3 キャパシタ
L11、L12、L21、L22 配線パターン
MN1、MN2、MNh、MNm 整合回路

Claims (8)

  1. 入力端子と、
    第1基板において形成され、前記入力端子に入力される信号を増幅する第1の前段増幅器と、
    第2基板において形成され、前記第1の前段増幅器の出力を入力とし、差動信号を出力する第1の後段増幅器および第2の後段増幅器と、
    前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器から出力される差動信号を入力とする出力バランと、
    可変容量素子と、
    を含み、
    前記出力バランは、前記差動信号が印加される一次側巻線と二次側巻線とを有し、
    前記可変容量素子は、前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される
    増幅器モジュール。
  2. 前記第1基板はシリコン基板であり、
    前記第2基板はガリヒ素基板である
    請求項1に記載の増幅器モジュール。
  3. 前記出力バランと前記可変容量素子とは、別の基板に設けられる
    請求項1または請求項2に記載の増幅器モジュール。
  4. 前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される固定容量素子をさらに含み、
    前記可変容量素子は、前記固定容量素子に並列に接続され、
    前記可変容量素子は、前記第1基板に設けられており、
    前記可変容量素子と前記出力バランの一次側巻線とは配線パターンによって電気的に接続される
    請求項1または請求項2に記載の増幅器モジュール。
  5. 前記出力バランの一次側巻線に並列に接続される固定容量素子と、
    前記出力バランの二次側巻線に接続されるバンドセレクトスイッチ部と、
    をさらに含み、
    前記可変容量素子は、前記固定容量素子に並列に接続され、
    前記可変容量素子は、前記バンドセレクトスイッチ部と同じ基板に設けられており、
    前記可変容量素子と前記出力バランの一次側巻線とは配線パターンによって電気的に接続される
    請求項1または請求項2に記載の増幅器モジュール。
  6. 前記可変容量素子の容量値は、最小値から最大値まで変化させることができ、
    前記可変容量素子の前記最大値は、前記固定容量素子の容量値より小さい
    請求項4に記載の増幅器モジュール。
  7. 前記第1の後段増幅器と並列に設けられた第3の後段増幅器と、
    前記第2の後段増幅器と並列に設けられた第4の後段増幅器と、
    をさらに含み、
    前記第1の後段増幅器および前記第2の後段増幅器を動作させる第1動作モードと、前記第3の後段増幅器および前記第4の後段増幅器を動作させる第2動作モードと、を切り替えて動作させる
    請求項1または請求項2に記載の増幅器モジュール。
  8. 前記第1の前段増幅器と並列に設けられた第2の前段増幅器をさらに含み、
    前記第1の前段増幅器と前記第2の前段増幅器とを切り替えて動作させる
    請求項1または請求項2に記載の増幅器モジュール。
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