JP2024049822A - 食品害虫用防虫剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、一般家庭でも使用でき、安全であり、しかも穀物類等の食品の害虫に対して十分な防虫効力を有する食品害虫用防虫剤を提供する。【解決手段】ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを有効成分として含有する食品害虫用防虫剤。【選択図】図1

Description

本発明は、米等の穀物、カツオブシ等の乾物等の食品の貯蔵の際に用いられる食品用防虫剤に関し、詳しくは、一般家庭においても手軽に使用できるとともに、においが弱く、かつ人体に安全である、食品用防虫剤に関する。
従来より、米、小麦、大麦、豆類等の穀物、パスタ、煮干し、鰹節、ふ、かんぴょう等の乾物(以下「穀物類」という)等の食品にはコクゾウ、ココクゾウ、コナマダラメイガ等の害虫が繁殖し、穀物類に被害を及ぼすという問題点があった。
近年では、一般家庭でも簡単に穀物類害虫の被害を防止できる防虫剤が種々提案されている。たとえば、わさび、カラシ、ショウガ、トウガラシ、ニンニク等を使用した米用の防虫剤が市販されている。
また、本出願人は、穀物類害虫の忌避剤としてカリオフィレン、オイゲノール、メチルチャビコール、メチルシンナメート、p-サイメンから選ばれる化合物の1種もしくは2種以上を有効成分として含有する穀物・乾物用防虫剤(特許文献1)、テルペン系化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有する穀物・乾物用防虫剤(特許文献2)、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、ユーカリ、シトロネラ、アニス、オレンジまたはラベンダーから得られる精油の一種又は二種以上を有効成分として含有する穀物・乾物用防虫剤(特許文献3)、炭素数1~10のアルコールの一種又は二種以上を有効成分として含有することを特徴とする穀物・乾物用防虫剤(特許文献4)、ナツメグ、アニススター、シナモン、レモングラス、クミンの抽出物若しくは精油又はクミンアルデヒド若しくは1,8-シネオールの1種もしくは2種以上を有効成分として含有する穀物・乾物害虫用防虫剤(特許文献5)、青唐辛子を有効成分として含有する穀物・乾物害虫用防虫剤(特許文献6)ゴボウの根部又はその加工物を有効成分として含有することを特徴とする穀物・乾物害虫用防虫剤(特許文献7)等を提案している。
特開2005-97165号 特開2005-82502号 特開2004-182704号 特開2004-175745号 特開2012-31105号 特開2013-249271号 特開2016-108311号
従って、本発明は、一般家庭でも使用でき、安全であり、しかも穀物類等の食品の害虫に対して十分な防虫効力を有する食品害虫用防虫剤の開発を目的とするものである。
本発明者は、上記問題点を解決するために、鋭意研究を行ったところ、特定の化合物が食品害虫に対して優れた防虫効力を有することを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを有効成分として含有する食品害虫用防虫剤を提供するものである。
また、本発明は、食品に、上記食品害虫用防虫剤を適用することを特徴とする食品害虫の防虫方法を提供するものである。
本発明によれば、穀物類等の食品に繁殖する害虫の成虫に対して忌避効果を有することで防虫することができる。
防虫試験に使用された試験装置の概略図である。
本発明の食品害虫用防虫剤(以下、「本発明の防虫剤」という)の有効成分は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールである。このビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールはノルボルネオールとも呼ばれる化合物である。以下の式で示されるように、exo‐ノルボルネオール(1)と、endo‐ノルボルネオール(2)と、の2種の光学異性体が存在し、常温で固体で白色の粉末結晶である。これらの光学異性体のうちいずれの化合物でも構わないが、exo‐ノルボルネオールが好ましい。また、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールは、樟脳、カンファーのようなごく弱い芳香を有している。
Figure 2024049822000002
Figure 2024049822000003
上記ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールは、例えば、コウスイガヤ(イネ科オガルカヤ属:学名Cymbopogon nardus)精油等に含有される。コウスイガヤ製油は市販されているので、これらの精油そのまま利用しても良いし、コウスイガヤから公知の方法により精油を得ても良いし、更に精油からビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを公知の方法によって単離して利用しても良い。また、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールは、化学合成品も市販されているので、これを利用しても良いし、公知の方法により化学合成したものを使用しても良い。
本発明の防虫剤は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを有効成分として含有してればよく、防虫剤における含有量は特に限定されないが、例えば、0.1質量%(以下、単に「%」という)以上、好ましくは0.5~10%、より好ましくは1~5%である。
本発明の防虫剤には、更に、他の食品害虫防除成分を配合することが効果の点から好ましい。このような食品害虫防除成分としては、例えば、トウガラシエキス、ワサビエキス、シソエキス、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、タイム、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー、ナツメグ、アニススター、シナモン、レモングラス、クミン、唐辛子、クミンアルデヒド、カリオフィレン、オイゲノール、メチルチャビコール、メチルシンナメート、p-サイメン、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、ユーカリ、シトロネラ、アニス、オレンジ、炭素数1~10のアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、テルピネオール、ネロール、フェンキルアルコール、ボルネオール、リナロール、シトロネラール、シネオール、酢酸フェンキル、テルピニルアセテート、ボニルアセテート、リナリルアセテート、カンファー、α-テルピネン、オシメン、カンフェン、テルピノレン、ミルセン、リモネン、α-ピネン、β-ピネン、1,8-シネオール等のテルペン系化合物等の穀物類害虫防除成分等が挙げられる。これらは1種または2種以上を組み合わせて配合することができる。
本発明の防虫剤には、他の食品害虫防除成分以外にも、他の任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、例えば、香料、消臭剤、防かび剤、色素、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を挙げることができる。これら任意成分は1種または2種以上を組み合わせて配合することができる。
本発明の防虫剤は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールが通常香料に使用されているものであるため、他の香料成分と組み合わせて、調合香料とした食品害虫用防虫剤として調製することができる。また、本発明の防虫剤は、必要により適当な担体と組み合わせ、常法により製剤化して調製することができる。本発明の防虫剤は、いずれも人体に対して安全性の高いものである。
本発明の防虫剤を調製するにあたり、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールは、そのまま使用しても良く、また、溶媒や界面活性剤を適宜使用して溶解させたものを使用しても良い。また、本発明の防虫剤を調製するにあたり、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールは、適当な担体に担持させても良い。
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを溶解させるのに使用する溶媒としては、例えば、水、有機溶媒等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、パラフィン等の直鎖炭化水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、シメン、スチレン等の芳香族炭化水素系化合物、リモネン、メンタン、ピネン、ジペンテン等のテルペン系炭化水素系化合物、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、2-メチル-2-プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等の炭化水素系アルコールや、cis-3-ヘキセノール、トランス-3-ヘキセノール、リナロール、ゲラニオール等のテルペンアルコール、アリルアルコール、ベンジルアルコール、オイゲノール等の芳香族アルコール、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、臭化エチル、臭化プロピル、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、フルオロベンゼン等のハロゲン化炭化水素化合物、フェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノール系化合物、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルビニルエーテル、アニソール、フェネトール、ジベンジルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、フラン、シネオール、ジエチレングリコールジエチルエーテル、アセタール等のエーテル系化合物、アセトン、メチルエチルケトン、2-ヘキサノン、シクロヘキサノン等のケトン系化合物、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、オレイン酸、無水酢酸等の脂肪酸系化合物、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、ヘプチル酸エステル、ヘプテンカルボン酸エステル、オクテンカルボン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、安息香酸エステル、フェニル酢酸エステル、桂皮酸エステル、フタル酸エステル、サリチル酸エステル、アニス酸エステル、アンスラニル酸エステル、メチルアンスラニル酸エステル、菊酸エステル等のエステル系化合物、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、メチルアミン、ジメチルアミン、アリルアミン、アニリン、N,N-ジメチルアニリン、トルイジン、ピリジン、キノリン、エチレンジアミン、ホルムアミド、ピロリドン、ε-カプロラクタム等の窒素化合物、二硫化炭素、硫化ジメチル、チオフェン等の硫黄化合物、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系化合物、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、2-フェノキシエタノール、3-メチル-3-メトキシブタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル系化合物、ごま油、リノール油、サラダ油等が挙げられる。これら溶媒は1種または2種以上を組み合わせて使用しても良い。
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを溶解させるのに使用する界面活性剤としては、例えば、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤等の従来公知の界面活性剤が挙げられる。これら界面活性剤は1種または2種以上を組み合わせて使用しても良い。
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを担持させる担体としては、特に限定されないが、例えば、木、紙、布、不織布、シリカ、タルク、活性炭、ゲル、ゼオライト、セルロースビーズ、活性炭、セラミック等を挙げることができる。これら担体の中でもゲルが好ましい。
本発明の防虫剤の好ましい態様としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを適当なゲル化剤を利用してゲル化させたものを挙げることができる。ゲル化剤を利用した防虫剤であれば、ゲルの減少(収縮)を目視することにより、効果の確認及び有効期間の終了時期を判断することができる。
ゲル化剤としては従来公知のものを使用でき、例えば、カラギーナン、ジェランガム、寒天、ゼラチン、グアーガム、ペクチン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、アルギン酸ソーダ、アクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂、ジベンジリデン-D-ソルビトール、ヒドロキシプロピル化グアーガム等のヒドロキシアルキル化多糖類、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等のセルロース誘導体等を挙げることができる。これらゲル化剤は1種または2種以上を組み合わせて使用しても良いが、ヒドロキシプロピル化グアーガムおよび/またはヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用することが好ましい。
本発明の防虫剤のより好ましい態様としては、以下の組成のものが挙げられる。
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オール 0.5~10%、好ましくは1~5%
必要により他の食品害虫防除成分 0.5~10%、好ましくは1~5%
ゲル化剤 0.1~20%、好ましくは1~10%
必要により界面活性剤 0.1~5%、好ましくは0.5~3%
必要により色素 0.0001~0.1%、好ましくは0.001~0.01%
溶媒 50~99%、好ましくは80~95%
上記したようなゲル化剤を使用した本発明の防虫剤は、常法に従って各成分を適宜混合することにより調製することができる。例えば、溶媒として水と有機溶媒を用いる場合には、ゲル化剤と有機溶媒の一部を混合したものに、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オール、水、有機溶媒の残り、必要によりその他の成分を入れて混合して、静置等することにより調製することができる。
斯くして得られる本発明の防虫剤は、そのままあるいは適当な容器に入れて、食品害虫用の防虫剤として使用できる。ここで食品害虫としては、例えば、鞘翅目オサゾウムシ科:コクゾウムシ、ココクゾウムシ、鱗翅目キバガ科:バクガ、鱗翅目メイガ科:ノシメマダラメイガ、ガイマイツヅリガ、スジマダラメイガ、鞘翅目ヒラタムシ科:カクムネチビヒラタムシ、鞘翅目ゴミムシダマシ科:コクヌストモドキ、鞘翅目コクヌスト科:オオコクヌスト、鞘翅目ホソヒラタムシ科:ノコギリヒラタムシ等の穀物および/または乾物の害虫、ゴキブリ属ゴキブリ科:クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、コワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、イエゴキブリ、チャバネゴキブリ等の根菜、穀物加工品の害虫、チョウ目アゲハチョウ亜科:アゲハチョウ、チョウ目アゲハチョウ科:ギフチョウ、ウスバシロチョウ等の葉野菜の害虫、カメムシ目アブラムシ上科:アブラムシ、カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科:アオバハゴロモ、双翅目ショウジョウバエ科:キイロショウジョウバエ、ウスグロショウジョウバエ、オナジショウジョウバエ、クロショウジョウバエ等の果実の害虫等が挙げられる。これら食品害虫の中でも穀物および/または乾物の害虫が好ましい。
なお、ここで防虫とは、食品に繁殖する害虫の幼虫および成虫に対して忌避効果を有することをいう。
本発明の防虫剤は食品に適用することにより防虫をすることができる。本発明の防虫剤を食品に適用する方法は特に限定されないが、例えば、食品が保存されている倉庫内、食品が保存されている保存容器内等に設置し、自然に、あるいは強制的に揮散、燻蒸させる方法、食品を保存するための容器や袋の材料に、練り込み、含浸、担持させる方法等を挙げることができる。本発明の防虫剤はこれらの中でも食品が保存容器内に入れられたものに適用することが好ましい。
また、食品の種類としては、特に限定されないが、例えば、米、小麦、大麦、豆類等の穀物、パスタ、パン、そば、うどん等の穀物加工品、煮干し、鰹節、ふ、かんぴょう、寒天、ひじき、干ししいたけ、切干し大根、高野豆腐、のり、ワカメ、煮干し、桜エビ等の乾物、野菜、果物等が挙げられる。これら食品の中でも穀物および/または乾物が好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、本発明は当該実施例によって何ら制限されるものではない。
実 施 例 1
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールの防虫試験:
図1に示した試験装置を用いて評価した。すなわち試験装置は、図1の2で示される試験区と3で示される対照区(両方とも、サイズが内径約90mm×深さ110mmで、容量570mlのポリプロピレン製円筒容器)を、通路パイプ4(サイズ:内径20mm×長さ450mm、厚さ3mm)で連通されており、試験害虫が2つの区を自由に行き来できるようになっている。またこの試験装置の試験区2内には、直径4.6cmのシャーレ5が、対照区3には、試験区2内に設置されたものと同形のシャーレ5がそれぞれ設置されている。更に、試験装置の通路パイプ4上部には、サイズ450mm×20mmの空気孔9(ナイロンメッシュで覆われており、試験害虫の通り抜けはできない)が形成し、試験区2で揮散した薬剤が通路パイプ4を伝わって対照区3に移動することがないようにしている。
<防虫試験方法>
上記した試験装置を用いる防虫試験は、まず試験区2及び対照区3のそれぞれの蓋8を開け、それぞれのシャーレ5の端に穀物として玄米6を2g入れ、図1に示す位置に設置した。次に、試験区2のシャーレ5の玄米6とは反対の端に、本発明品1としてビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オール(exo-ノルボルネオール:東京化成品工業)7を0.1g入れた。そして、対象害虫であるコクゾウムシの成虫を試験区2と対照区3にそれぞれ10匹ずつ計20匹入れた。
その後、両区の蓋8を閉め、試験装置を25℃で静置し、設置60分後、120分後、180分後後の、試験区2及び対照区3にいる幼虫の数をそれぞれ数え、全投入幼虫数に対する対照区3内に存在する幼虫の割合(忌避率)を下記の式にしたがって算出した。
Figure 2024049822000004
Figure 2024049822000005
この結果、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールはコクゾウムシの成虫を忌避していることが分かった。
実 施 例 2
ゲル状食品害虫用防虫剤:
下記の処方にて、下記製法に従い、ゲル状食品害虫用防虫剤を得、本発明品2および3とした。
(製法)
溶媒であるエタノールの一部とゲル化剤を混合した液中に、撹拌しながら残りの防虫成分、他の害虫防除成分、界面活性剤、色素、水、溶媒を加えて容器に入れて静置してゲル状食品害虫用防虫剤を製造した。
Figure 2024049822000006
得られた、本発明品2および3のゲル状食品害虫用防虫剤について、それぞれ50gを上面開口の筒状容器(直径40mm高さ80mm)に入れ、米20kgの入った容量約22リットル(240mm×410mm×225mm)の米の保存容器内に設置した。この結果、筒状容器内で4ヶ月間防虫効力を発揮した。また、ゲル状食品害虫用防虫剤は時間の経過と共に小さく収縮していった。
本発明によれば、食品に繁殖する害虫を忌避することで、食品に対する害虫を防虫することができる食品防虫剤を得ることができる。
そして、このものは、人体に安全で、一般家庭においても手軽に使用することができる。
1・・・・試験装置
2・・・・試験区
3・・・・対照区
4・・・・通路パイプ
5・・・・シャーレ
6・・・・玄米
7・・・・本発明品
8・・・・蓋
9・・・・空気孔

Claims (8)

  1. ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オールを有効成分として含有する食品害虫用防虫剤。
  2. 食品が、穀物および/または乾物である請求項1記載の食品害虫用防虫剤。
  3. ゲル化剤によりゲル化したものである請求項1記載の食品害虫用防虫剤。
  4. ゲル化剤がヒドロキシプロピル化グアーガムおよび/またはヒドロキシプロピルメチルセルロースである請求項3に記載の食品害虫用防虫剤。
  5. 更に他の食品害虫防除成分を配合したものである請求項1記載の食品害虫用防虫剤。
  6. 食品に、請求項1~5の何れか1項記載の食品害虫用防虫剤を適用することを特徴とする食品害虫の防虫方法。
  7. 食品が、穀物および/または乾物である請求項6記載の食品害虫の防虫方法。
  8. 食品が保存容器内に入れられたものである請求項6記載の食品害虫の防虫方法。
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