JP2024049463A - 配送計画支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に配送可能な共同配送便を容易に選択可能な技術の提供。【解決手段】複数の荷主の荷物を始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって配送する複数の共同配送便のそれぞれについて、前記始点配送センターおよび前記終点配送センターの位置と、前記始点配送センターにおいて前記荷物を受入可能な受入時間帯と、を取得する共同配送便情報取得部と、前記荷物の発送元と発送先を取得する荷物情報取得部と、前記共同配送車両と異なる第1の配送車両によって前記荷物を前記発送元から前記始点配送センターに配送する場合の前記始点配送センターへの到着推定時刻が、前記受入時間帯に含まれる前記共同配送便を案内部に案内させる共同配送便案内部と、を備える配送計画支援システムを構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、配送計画支援システムに関する。
従来、複数の荷主から荷物を集荷し、予め決められた始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって運搬する共同配送便が知られている。また、このような共同配送便を利用して、配送元から配送先へ荷物を配送する技術が知られている。例えば、特許文献1には、発送ロッカーに収納された荷物を配送業者が物流ステーションまで配送し、当該物流ステーションから物流主経路システムで到着物流ステーションまで配送し、第2の配送業者が到着物流ステーションから受取ロッカーまで荷物を配送する技術が開示されている。
共同配送便は、既定の計画に基づいて運航され、例えば、1日当たりの便数や配送が行われる曜日、時間帯等が決められていることが多い。このため、特定の共同配送便によって配送を行ってもらうためには、当該共同配送便によって配送するために必要な受入時間帯に荷物を始点配送センターに届ける必要がある。従来の技術においては、受入時間帯を考慮していない。そして、受入時間帯外に荷物を始点配送センターに届けたとしても、予定された共同配送便で荷物を配送できない。
本発明は、前記課題に鑑みなされたもので、効率的に配送可能な共同配送便を容易に選択可能な技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の配送計画支援システムは、複数の荷主の荷物を始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって配送する複数の共同配送便のそれぞれについて、前記始点配送センターおよび前記終点配送センターの位置と、前記始点配送センターにおいて前記荷物を受入可能な受入時間帯と、を取得する共同配送便情報取得部と、前記荷物の発送元と発送先を取得する荷物情報取得部と、前記共同配送車両と異なる第1の配送車両によって前記荷物を前記発送元から前記始点配送センターに配送する場合の前記始点配送センターへの到着推定時刻が、前記受入時間帯に含まれる前記共同配送便を案内部に案内させる共同配送便案内部と、を備える。
すなわち、配送計画支援システムにおいては、共同配送車両とは異なる配送車両によって、荷物を始点配送センターまで配送することが想定されている。そして、配送車両によって荷物を始点配送センターに配送する場合には、到着推定時刻に配送車両が始点配送センターに到着すると推定される。到着推定時刻が始点配送センターにおける荷物の受入時間帯外である場合、その共同配送車両に荷物を積載することができないか、あるいは、受入時間まで待たなくてはならない。このため、到着推定時刻が始点配送センターにおける荷物の受入時間帯外である共同配送車両が選択されると、荷物を効率的に配送することができない。しかし、配送計画支援システムにおいては、始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便が案内される。このため、利用者は、荷物を効率的に配送可能な共同配送便を容易に選択可能である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)配送システムの構成:
(2)配送計画支援処理:
(3)他の実施形態:
(1)配送システムの構成:
(2)配送計画支援処理:
(3)他の実施形態:
(1)配送システムの構成:
図1は、配送システム1の構成を示すブロック図である。配送システム1は、配送計画支援システム10と、管理者端末100と、を備えている。配送計画支援システム10及び管理者端末100は、通信部を介して通信可能である。配送計画支援システム10は、管理対象の配送車両による荷物の配送に係る配送計画の作成を支援するサーバ装置である。配送計画支援システム10は、管理者端末100を使用する管理者に対して情報を提供する。提供された情報に基づいて管理者が管理者端末100に情報を入力すると、配送計画支援システム10は、入力された情報に応じて配送計画を示す情報を生成する。
図1は、配送システム1の構成を示すブロック図である。配送システム1は、配送計画支援システム10と、管理者端末100と、を備えている。配送計画支援システム10及び管理者端末100は、通信部を介して通信可能である。配送計画支援システム10は、管理対象の配送車両による荷物の配送に係る配送計画の作成を支援するサーバ装置である。配送計画支援システム10は、管理者端末100を使用する管理者に対して情報を提供する。提供された情報に基づいて管理者が管理者端末100に情報を入力すると、配送計画支援システム10は、入力された情報に応じて配送計画を示す情報を生成する。
管理者端末100は、配送計画の管理者等により利用される情報処理装置である。図1においては、管理者端末100が一台示されているが、管理者端末100は複数台となり得る。すなわち、複数の荷主のそれぞれが管理者端末100を用意し、それぞれの荷主の荷物に関して配送計画を作成する際に使用可能である。
管理者端末100は、CPU,ROM,ROM等を備える制御部200と、記録媒体300と、通信部400と、ユーザI/F部410と、を備えている。制御部200は、記録媒体300やROMに記憶された種々のプログラムを実行することができる。制御部200は、このプログラムの処理により、配送計画の作成を支援する処理を行う。通信部400は、配送計画支援システム10と通信を行うための装置である。管理者端末100による配送計画支援システム10との情報の送受信は、通信部400を介して行われる。
ユーザI/F部410は、ユーザの指示を入力し、また、ユーザに各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネル式のディスプレイ等の表示部、スピーカー等の出力部及びユーザによる指示の入力部を備えている。表示部および出力部は、案内部として機能する。
本実施形態において、管理者は、ある企業の製品(荷物)を他の企業に納品する際の納品計画の一部として、配送計画を生成する。納品先の企業は、複数の企業から複数の種類の製品を購入する企業である。本実施形態において、製品を製造する企業は複数の位置に存在するが、製品の納入先は1カ所である。本実施形態においては、複数の企業が、納品先の企業に製品(荷物)を届ける際に共同で利用可能な共同配送便が運行されていることが想定されている。
本実施形態において、共同配送便は、複数の荷主の荷物を始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって配送するように計画されている。また、本実施形態において、共同配送便は同日に複数便存在する。さらに、共同配送便の始点となる始点配送センターも複数カ所存在する。荷物の荷主が、自身の荷物を始点配送センターまで配送すれば、始点配送センター以後は、共同配送車両が当該荷物を運搬し、納品先まで配送される。本明細書では、共同配送便として運行される車両を共同配送車両と呼び、始点配送センターまで荷物を配送する車両を第1の配送車両と呼ぶ。本実施形態において第1の配送車両は、荷物の荷主が手配する車両であり、荷主毎に異なる車両が用意され得るが、共同配送車両は複数の荷主が1台の車両を利用可能である。本実施形態において配送計画支援システム10は、荷物の管理者が共同配送便を選択する作業を支援する機能を有する。
図1に示す配送計画支援システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と、記録媒体30と、通信部40と、を備えている。制御部20は、記録媒体30やROMに記憶された種々のプログラムを実行する。本実施形態の制御部20は、このプログラムの1つとして、配送計画支援プログラム21を実行する。制御部20は、配送計画支援プログラム21の処理により、共同配送便の選択を支援する。通信部40は、管理者端末100と通信を行うための装置である。配送計画支援システム10による管理者端末100との情報の送受信は、通信部40を介して行われる。
記録媒体30には、地図情報30a,共同配送便情報30b,配送計画情報30cが記録される。地図情報30aは、道路区間の端点に対応するノードの位置を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士を接続するリンクを示すリンクデータ等を含んでいる。ここで、ノードは、交差点に対応し、リンクは、交差点から交差点までの道路区間に対応する。リンクデータには、国道、県道といった道路種別が割り当てられている。リンクデータにはリンクコストを示す情報が対応付けられる。
共同配送便情報30bは、共同配送便を示す情報である。図2Aは、本実施形態にかかる共同配送便情報30bの例を示している。本実施形態において、共同配送便には、各共同配送便を識別するための識別情報と、始点配送センターに関する情報と、終点配送センターに関する情報とが含まれている。識別情報の態様は任意であるが、図2Aに示す例であれば、数値(図2Aにおいては0001等)である。始点配送センターに関する情報には、始点配送センターの位置(座標)と、始点配送センターからの出発時刻と、荷物の受入時間帯と、を示す情報が含まれる。受入時間帯は、始点配送センターにおいて荷物を受入可能な時間帯であり、本実施形態においては、荷物の受入の締め切り時刻以前の一定期間内の時間帯が受入時間帯である。本実施形態において、荷物の受け入れの締め切り時刻は、始点配送センターからの出発時刻の1時間前であり、一定期間は例えば1時間である。具体的には、出発時刻が15:00であれば、出発時刻の1時間前の締め切り時刻は14:00である。そして、14:00までの1時間が受入時間帯となるため、13:00~14:00が受入時間帯となる。
終点配送センターに関する情報には、終点配送センターの位置(座標)と、終点配送センターからの到着時刻と、荷物の出荷時間帯と、を示す情報が含まれる。出荷時間帯は、終点配送センターから荷物を出荷可能な時間帯であり、本実施形態においては、到着時刻の1時間後の時刻以後の時間帯が出荷時間帯である。むろん、出発時刻や到着時刻から受入時間帯が特定可能な構成においては、共同配送便情報30bに受入時間帯が直接的に記述されておらず、出発時刻や到着時刻から算出されても良い。
配送計画情報30cは、配送計画の識別情報と、荷物の発送元に関する情報と、使用される共同配送便に関する情報と、荷物の発送先に関する情報と、を含む。図2Bは、本実施形態にかかる配送計画情報30cの例を示している。具体的には、配送計画には識別情報(図2BにおいてはA,B等)が対応付けられ、識別情報によって配送計画が区別される。本実施形態において、各配送計画は荷物毎の計画であり、荷物の発送元から発送先までの情報が各配送計画に対応付けられる。
荷物の発送元に関する情報は、荷物の発送元の位置および発送元を出発する出発時刻を含む。使用される共同配送便に関する情報は、使用される共同配送便の識別情報と、当該共同配送便の始点配送センターに第1の配送車両が到着する予定の到着推定時刻と、を含む。荷物の発送先に関する情報は、荷物の発送先の位置および発送元を出発する到着時刻を含む。なお、配送計画情報30cは、管理者の入力に応じて生成される情報であり、入力前の情報は未定の情報である。配送計画情報30cにおける配送計画の定義の態様は一例であり、他にも種々の態様で定義されて良い。例えば、第1の配送車両に対応付けて配送計画情報が定義されても良い。このような定義は、複数の荷物を一台の第1の配送車両でピックアップして始点配送センターに配送する態様において好適な定義である。また、複数個の荷物や複数種類の荷物が第1の配送車両で配送される場合、荷物と第1の配送車両との対応関係を示す情報が配送計画情報30cに含まれていても良い。
制御部20が、図1に示す配送計画支援プログラム21を実行すると、制御部20は、共同配送情報取得部21a、荷物情報取得部21b、共同配送便案内部21cとして機能する。共同配送情報取得部21aは、複数の共同配送便のそれぞれについて、始点配送センターおよび終点配送センターの位置と、始点配送センターにおいて荷物を受入可能な受入時間帯と、を取得する機能である。すなわち、制御部20は、記録媒体30を参照し、共同配送便情報30bを取得する。当該処理の詳細は後述する。
荷物情報取得部21bは、荷物の発送元と発送先を取得する機能である。本実施形態において、制御部20は、管理者が管理者端末100に対して入力した荷物の発送元および発送先の位置と、発送元からの出発時刻と、を通信によって取得し、配送計画情報30cの一部として記録媒体30に記憶させる。
共同配送便案内部21cは、第1の配送車両によって荷物を発送元から始点配送センターに配送する場合の始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便を案内部に案内させる機能である。すなわち、制御部20は、共同配送便案内部21cの機能により、配送計画情報30cが示す発送元の出発時刻と、地図情報30aと、を参照して、第1配送車両が発送元から始点配送センターまで荷物を運搬する際の到着推定時刻を特定する。制御部20は、共同配送便情報30bを参照し、当該到着推定時刻が受入時間帯に含まれる共同配送便を特定する。
なお、始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便は、フィルタリングされて特定されても良いし、ソートされて特定されても良い。本実施形態においては、始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便の中で、始点配送センターからの出発時刻が最も早い共同配送便が特定される。
共同配送便が特定されると、制御部20は、特定された共同配送便を示す情報を管理者端末100に対して送信する。この結果、管理者端末100のユーザI/F部410の案内部に、共同配送便が案内される。案内された共同配送便を使用する場合、管理者は、管理者端末100のユーザI/F部410の入力部を操作し、共同配送便を選択する。選択された共同配送便は、管理者端末100から配送計画支援システム10に送信される。制御部20は、当該選択された共同配送便を取得し、当該共同配送便が用いられることを示す情報となるように、配送計画情報30cを更新する。なお、共同配送便案内部21cによる処理の詳細は後述する。
案内された共同配送便を使用しない場合、管理者は、案内された共同配送便を選択しない。この場合、案内された共同配送便が選択されなかったことを示す情報が配送計画支援システム10に送信される。配送計画支援システム10において制御部20は、選択されなかった共同配送便を除外し、始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便を特定する。特定された場合、制御部20は、共同配送便の管理者端末100への案内や選択の受け付けを繰り返す。
以上の構成によれば、管理者は、受入時間帯に間に合うように始点配送センターに荷物を届けることができる共同配送便を容易に選択することができる。ある始点配送センターから出発する共同配送便の中に、第1の配送車両の到着推定時刻が受入時間帯に含まれる共同配送便が存在しないにもかかわらず、当該始点配送センターに荷物が配送されると、同日の別の便の出発を待つ必要が生じたり、翌日以降の共同配送便で荷物を配送する必要が生じたりする。しかし、本実施形態において、管理者は、受入時間帯に間に合う共同配送便を選択することができる。すなわち、複数の始点配送センターから出発する共同配送便の中から、適切な共同配送便を選択することができる。この結果、管理者は、効率的に配送可能な共同配送便を容易に選択可能であり、効率が悪い配送計画が作成される可能性を低減することができる。
(2)配送計画支援処理:
(2)配送計画支援処理:
次に、配送計画支援システム10により実行される配送計画支援処理を説明する。図3は、配送計画支援処理を示すフローチャートである。管理者端末100を使用する管理者は、ユーザI/F部410を操作して荷物の配送計画の作成を開始する。この際、管理者は、ユーザI/F部410を操作して荷物の発送元の位置と、発送元からの出発時刻と、発送先の位置を入力する。入力が行われると、管理者端末100から配送計画支援要求が配送計画支援システム10に送信される。当該配送計画支援要求には、荷物の発送元の位置と、発送元からの出発時刻と、発送先の位置と、が含まれる。配送計画支援システム10の制御部20は、当該配送計画支援要求に応じて、配送計画支援処理を開始する。
配送計画支援処理が開始されると、制御部20は、荷物情報取得部21bの機能により、発送元および発送先を取得する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、配送計画支援要求とともに管理者端末100から送信された、荷物の発送元、発送先の位置および発送元からの出発時刻を取得し、配送計画情報30cの一部として記録媒体30に保存する。なお、ここでは、荷物の発送日において当日の配送計画が作成されることが想定されているが、将来の配送計画を作成するのであれば、荷物の発送日が発送元および発送先に対応付けられ、当該発送日における共同配送便の検索等が行われることになる。
荷物の発送元および発送先が取得されると、制御部20は、共同配送情報取得部21aの機能により、発送先が終点である共同配送便を検索する(ステップS105)。本実施形態においては、上述のように、製品の納入先が1カ所であるため、共同配送便の少なくとも一つにおいて終点配送センターと荷物の発送先とが一致する。そこで、制御部20は、共同配送便情報30bを参照し、ステップS100で取得した発送先(荷物の届け先)と、終点配送センターとが一致する共同配送便を特定する。本実施形態において、制御部20は、発送先が終点である共同配送便であり、かつ、ステップS105~S130のループで検索結果として特定されていない共同配送便の中から、始点配送センターからの出発時刻が最も早い共同配送便を検索結果として特定する。
図4Aは、図2Aに示す共同配送便の一部を模式的に示す図である。図4Aにおいて、位置Cs1,Cs2は、それぞれ、図2Aに示す共同配送便0001,0002の始点配送センターの位置である。これらの共同配送便の終点配送センターの位置は共通の位置であり、位置Ceである。この例において、発送元および発送先の位置は、それぞれ位置Ps,Peである。なお、図4Aにおいては、共同配送車両の経路を破線の矢印で示し、第1の配送車両の経路を実線の矢印で示している。
ステップS105においては、発送先が終点である共同配送便が検索されるが、この際に出発時間が早い順に検索結果が特定される。図4A,図2Aに示す例において、共同配送便0001の出発時刻は15:00、共同配送便0002の出発時刻は15:30であるため、ステップS105においては、まず、出発時刻が15:00である共同配送便0001が検索結果として特定される。
次に、制御部20は、共同配送情報取得部21aの機能により、発送先が終点である共同配送便の検索が不可能であるか否か判定する(ステップS110)。ステップS110において、発送先が終点である共同配送便の検索が不可能であると判定された場合、制御部20は、配送計画支援処理を終了する。すなわち、適切な共同配送便が見つからないため、制御部20は、配送計画支援処理を終了する。この際、配送計画支援システム10は、管理者端末100に対して、共同配送便が見つからないなどの表示を行うように指示しても良い。
ステップS110において、発送先が終点である共同配送便が検索不可能であると判定されない場合、制御部20は、共同配送情報取得部21aの機能により、第1の配送車両の、始点配送センターへの到着推定時刻を取得する(ステップS115)。具体的には、制御部20は、共同配送便情報30bを参照し、ステップS105で検索された共同配送便の始点配送センターを特定する。さらに、制御部20は、地図情報30aを参照し、ステップS100で取得した荷物の発送元から、当該始点配送センターまでの経路を探索する。経路の探索は、公知のアルゴリズムを用いることで実現可能である。
さらに、制御部20は、地図情報30aを参照し、探索された経路を構成する各道路区間の距離を特定し、各道路区間の距離を各道路区間の平均車速で除することにより、各道路区間の旅行時間を取得する。さらに、制御部20は、各道路区間の旅行時間の和によって経路の走行に要する所要時間を取得する。そして、制御部20は、ステップS100で取得した発送元からの出発時刻に所要時間を加えることにより、到着推定時刻を取得する。なお、平均車速は、種々の手法によって決められて良く、例えば、道路区間の道路属性によって決められても良いし、道路区間の渋滞度によって決められても良い。
次に、制御部20は、共同配送情報取得部21aの機能により、到着推定時刻が受入時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、ステップS115で取得された到着推定時刻が、ステップS105で取得された共同配送便の始点配送センターにおける受入時間に含まれるか否か判定する。ステップS120において、到着推定時刻が受入時間帯に含まれると判定されない場合、制御部20は、ステップS105以降の処理を繰り返す。
ここで、図4Aに示す例において、共同配送便0001が検索結果として特定された場合を想定し、さらに、第1の配送車両によって発送元の位置Psから始点配送センターの位置Cs1まで荷物を配送する場合の所要時間が60分である状況を想定する。この場合において、さらに、図2Bに示すように発送元からの出発時刻(すなわち、出荷時刻)が13:30である場合、到着推定時刻は14:30である。従って、ここで想定した例において、到着推定時刻である14:30は、受入時間帯である13:00~14:00に含まれない。この場合、制御部20は、ステップS105に戻り、処理を繰り返す。
一方、図4Aに示す例において、共同配送便0002が検索結果として特定された場合を想定する。この場合において、第1の配送車両によって発送元の位置Psから始点配送センターの位置Cs2まで荷物を配送する場合の所要時間が50分、発送元からの出発時刻が13:30である状況を想定する。この場合、到着推定時刻は14:20である。従って、ここで想定した例において、到着推定時刻である14:20は、共同配送便0002の始点配送センターにおける受入時間帯である13:30~14:30に含まれる。
ステップS120において、到着推定時刻が受入時間帯に含まれると判定された場合、制御部20は、共同配送便案内部21cの機能により、共同配送便を提案する(ステップS125)。具体的には、制御部20は、共同配送便情報30bを参照し、ステップS105で検索結果として特定された共同配送便を示す情報を取得する。また、制御部20は、当該共同配送便を示す情報を管理者端末100に送信する。管理者端末100の制御部200は、当該情報を受信し、ユーザI/F部410の案内部を制御し、共同配送便を示す情報を案内させる。
共同配送便を示す情報として案内される情報は、図2Aに示す共同配送便情報30bに含まれる情報を含んでいれば良く、案内の態様は限定されない。例えば、始点配送センターの位置、出発時刻、受入時間帯と、終点配送センターの位置、到着時刻、出荷時間帯とと、が、案内部としての表示部に表示される態様が想定される。むろん、各位置は地図上に表示されても良いし、発送先の位置とともに地図上に表示されても良い。
次に、制御部20は、提案が受諾されたか否かを判定する(ステップS130)。すなわち、管理者が、管理者端末100のユーザI/F部410を操作することにより、配送計画支援システム10から提案された共同配送便を選択すると、提案が受諾されたと見なされる。提案を受諾したか否かを示す情報は、管理者端末100から配送計画支援システム10に送信される。制御部20は、管理者端末100から送信された情報に基づいて、提案が受諾されたか否か判定する。
ステップS130において、提案が受諾されない場合、制御部20は、ステップS105以降の処理を繰り返す。一方、ステップS130において、提案が受諾された場合、制御部20は、共同配送便案内部21cの機能により、配送計画を生成する(ステップS135)。すなわち、制御部20は、管理者が受諾した共同配送便を示す情報を配送計画情報30cに追加することによって、管理者から配送計画支援要求が行われた対象の荷物についての配送計画情報30cを生成する。
例えば、図4Aに示す例において、共同配送便0002を管理者が受諾した場合、図2Bに示すように、荷物の配送に用いられる共同配送便が識別番号0002の便であることが配送計画情報30cに追加される。なお、図2Bに示す例において、共同配送便情報30bには、使用される共同配送便に関する情報が含まれるため、制御部20は、ステップS115で取得した、始点配送センターへの到着推定時刻である14:20を共同配送便情報30bに追記する。また、発送先への到着時刻は、識別番号0002の共同配送便が配送先に到着する到着時刻であるため、制御部20は、共同配送便情報30bから当該到着時刻を取得し、配送計画情報30cに追記する。以上の処理によれば、配送計画支援要求が行われた対象の荷物についての配送計画情報30cを生成することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば上述の実施形態を構成する各システムは、より多数の装置で構成されても良い。このような例としては、図1に示す配送計画支援システム10がクラウドサーバによって実現される構成が挙げられる。さらに、より少数の装置によって配送計画支援システム10が実現されても良い。例えば、管理者端末100と配送計画支援システム10とは一体の装置であっても良い。さらに、配送計画支援システム10を構成する各部(共同配送情報取得部21a、荷物情報取得部21b、共同配送便案内部21c)の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。また、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば上述の実施形態を構成する各システムは、より多数の装置で構成されても良い。このような例としては、図1に示す配送計画支援システム10がクラウドサーバによって実現される構成が挙げられる。さらに、より少数の装置によって配送計画支援システム10が実現されても良い。例えば、管理者端末100と配送計画支援システム10とは一体の装置であっても良い。さらに、配送計画支援システム10を構成する各部(共同配送情報取得部21a、荷物情報取得部21b、共同配送便案内部21c)の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。また、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、荷物の発送先が終点配送センターと一致しているが、両者が一致していない実施形態であっても良い。例えば、荷物が、終点配送センターから配送先まで第2の配送車両によって配送される構成であっても良い。この場合、第2の配送車両についての配送計画、例えば、終点配送センターからの出発時刻や配送先への到着時刻が特定され、配送計画情報30cに含まれる構成であっても良い。
さらに、一つの荷物の発送元から発送先への配送に際して、共同配送便が2回以上使用されても良い。図4Bは、発送元と発送先との間で共同配送便が2回利用され、1番目の共同配送便と2番目の共同配送便との間において共同配送車両と異なる第2の配送車両によって荷物が配送される例を示している。具体的には、荷物の発送元の位置は位置Psであり、発送先の位置は位置Peである。位置Peは、2番目の共同配送便の終点配送センターの位置Ce2と一致している。
図4Bに示す例においては、第1の配送車両で配送可能な始点配送センター(Cs11やCs12)から発送先である終点配送センターCe2まで配送する共同配送便が運行されていないことが想定されている。このため、第1の配送車両で配送可能な始点配送センターから中継地点となる終点配送センターCe1まで配送し、終点配送センターCe1から第2の配送車両で他の共同配送便の始点配送センター(Cs21やCs22)に荷物を配送することが想定されている。
このように、複数回の共同配送便の利用を想定する場合の構成は、図1に示す構成と同様の構成によって実現可能である。共同配送便情報30bは、図2Aに示す態様と同様で良く、共同配送便として使用され得る便の全てについて共同配送便情報30bに登録される。処理の態様としては種々の態様が想定可能である。例えば、1番目の共同配送便の終点配送センターCe1が発送先の位置と見なして、上述の図3に示す処理と同様の処理を実行すれば、発送元から1番目の共同配送便の終点配送センターCe1までの配送計画が生成される。
この後、さらに、終点配送センターCe1の位置を発送元の位置とみなし、本来の発送先Peまでの計画を作成するために、上述の図3に示す処理と同様の処理を実行すれば、1番目の共同配送便の終点配送センターCe1から発送先Peまでの配送計画が生成される。そして、この処理においても、ステップS125においては、配送車両の到着推定時刻が、始点配送センターにおける受入時間帯に含まれるように提案が行われる。
具体的には、ステップS105において、制御部20は、第1の配送車両の配達範囲(例えば、第1の配送車両の拠点から所定距離以内)に始点配送センターが含まれる共同配送便を検索する。ステップS115において、制御部20は、第1の配送車両が配送元から1番目の共同配送便の始点配送センター(Cs11やCs12)に到達する際の到着推定時刻を取得する。そして、ステップS125において制御部20は、到着推定時刻が1番目の共同配送便の始点配送センターの受入時間帯に含まれる共同配送便を提案する。管理者がこの提案を受諾すると、発送元から1番目の共同配送便の終点配送センターCe1までの配送計画が生成される。
図4Bに示す例においては、さらに、2番目の共同配送便についての配送計画について再度図3に示す処理と同様の処理が行われる。具体的には、ステップS105において、制御部20は、第2の配送車両の配達範囲(例えば、第2の配送車両の拠点から所定距離以内)に始点配送センターが含まれる共同配送便を検索する。ステップS115において、制御部20は、第2の配送車両が1番目の共同配送便の終点配送センターCe1から2番目の共同配送便の始点配送センター(Cs21やCs22)まで荷物を配送する際の到着推定時刻を取得する。そして、ステップS125において制御部20は、到着推定時刻が2番目の共同配送便の始点配送センターの受入時間帯に含まれる共同配送便を提案する。管理者がこの提案を受諾すると、配送先までの配送計画が生成される。
以上の構成によれば、1番目、2番目のそれぞれの共同配送便において、始点配送センターの受入時間帯に荷物を配送できるように配送計画を生成することができる。このため、複数の共同配送便を用いる配送計画の作成に際して、荷物を効率的に配送可能な共同配送便を容易に選択可能である。
図4Bは、共同配送便が2回使用される例を示しているが、むろん、共同配送便が使用される回数は2回に限定されない。すなわち、上述の処理を繰り返すことによって共同配送便が任意回数使用される配送計画を生成することが可能である。すなわち、発送元と発送先との間で共同配送便がM(Mは2以上の整数)回利用されてよい。この場合、(N-1)番目(Nは2以上M以下の整数)の共同配送便とN番目の共同配送便との間において共同配送車両と異なる第Nの配送車両によって荷物が配送される。そして、第Nの配送車両によって、荷物を、(N-1)番目の共同配送便の終点配送センターからN番目の共同配送便の始点配送センターに届ける場合に、当該始点配送センターへの第Nの配送車両の到着推定時刻が、当該始点配送センターにおける受入時間帯に含まれる共同配送便がN番目の共同配送便として案内部される。
さらに、共同配送便を案内する際には、終点配送センターからの出荷時間帯が考慮されても良い。例えば、図4Bに示す例において、終点配送センターCe1に到着した荷物を第2の配送車両で運搬する際に、任意の時間帯にピックアップできない可能性がある。例えば、終点配送センターCe1で荷物の仕分け等が必要になり、到着後、一定時間が経過しないと荷物のピックアップができない場合がある。また、到着時間が営業時間外であったり、第2の配送車両の運行可能時間外であったりすると、第2の配送車両によるピックアップまで過度に時間を要する場合がある。そこで、終点配送センターからの出荷時間帯が考慮されて共同配送便が案内される構成であっても良い。
このために、上述の図2Aに示すように、終点配送センターにおける出荷時間帯が対応付けられて共同配送便情報30bが定義される。図2Aに示す例において、出荷時間帯は、終点配送センターへの到着時刻から1時間後以降の時間帯である。共同配送便情報30bに出荷時間帯が定義された状態において、制御部20は、図3に示す処理と同様の処理を行うことで、共同配送便を限定する。すなわち、ステップS115において、第2の配送車両が1番目の共同配送便の終点配送センターCe1に到着可能な時刻を到着推定時刻として取得する。そして、ステップS120において、制御部20は、1番目の共同配送便の始点配送センターに対する第1の配送車両の到着推定時刻が、当該始点配送センターの受入時間帯に含まれるか否か判定する。さらに、制御部20は、1番目の共同配送便の終点配送センターに対する第2の配送車両の到着推定時刻が、当該終点配送センターの出荷時間帯に含まれるか否か判定する。
そして、制御部20は、双方において肯定的に判定された場合、すなわち、受入時間帯に第1の配送車両が始点配送センターに到着可能であり、出荷時間帯に第2の配送車両が終点配送センターに到着可能である場合に、その共同配送便を管理者に案内する。この構成によれば、始点配送センターへの荷物の搬入と、終点配送センターからの荷物の搬出と、の双方を効率的に実施可能な共同配送便を容易に選択することが可能になる。
なお、終点配送センターにおける出荷時間帯を考慮する構成においても、共同配送便の利用回数は2回に限定されない。すなわち、第Nの配送車両によって、荷物を、(N-1)番目の共同配送便の終点配送センターからN番目の共同配送便の始点配送センターに届ける場合における、当該終点配送センターへの第Nの配送車両の到着推定時刻が、当該終点配送センターにおける出荷時間帯に含まれる共同配送便を(N-1)番目の共同配送便として案内部に案内させる構成であって良い。また、到着推定時刻は時間軸上の一点でなく、時間軸上で長さのある状態で、定義されても良い。すなわち、到着可能と推定される時間帯であっても良い。
さらに、終点配送センターへの第Nの配送車両の到着推定時刻が、当該終点配送センターにおける出荷時間帯に含まれる共同配送便が複数個存在する場合に、より好ましい共同配送便が選択される構成であっても良い。例えば、制御部20は、共同配送便情報30bを参照し、複数の共同配送便の中から、出荷時間帯が最も早い共同配送便を選択し、(N-1)番目の共同配送便として案内部に案内させてもよい。この構成によれば、早期に荷物を終点配送センターからピックアップ可能な共同配送便が案内され、効率的に配送を行うことが可能な共同配送便を容易に選択することが可能である。
共同配送便情報取得部は、複数の荷主の荷物を始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって配送する複数の共同配送便のそれぞれについて、前記始点配送センターおよび前記終点配送センターの位置と、前記始点配送センターにおいて前記荷物を受入可能な受入時間帯と、を取得することができればよい。すなわち、共同配送便情報取得部は、荷物を発送元から発送先に届ける際に用いられる共同配送便の選択肢となり得る情報を取得することができればよい。
荷主は、荷物の配送を依頼する者であり、着荷主、発荷主のいずれであっても良いし、荷物の所有者の代理で依頼を行う者であっても良い。いずれにしても、異なる複数の荷主が依頼した荷物が共同配送車両によって配送される。異なる複数の荷主によって依頼される荷物は、一般に、配送元と、配送先と、の少なくとも一方が異なる。そこで、配送元から配送先までの配送工程の少なくとも一部を、複数の荷主が利用可能な共同配送車両によって配送することで、コストを抑制することが可能である。
共同配送便は、複数の荷主の荷物を一台の共同配送車両に混載して配送することができればよく、共同配送便の運行主体は、1主体であっても良いし、複数主体であっても良い。前者としては、共同配送便をサービスとして提供する事業主体や個人が挙げられる。後者としては、共同配送便のサービスを共同で提供する複数の事業主体や複数の個人等が挙げられる。複数の事業主体は、限定されず、複数の荷主が複数の事業主体の少なくとも一部であっても良い。
共同配送便は、既定の2地点間で荷物を配送する計画であり、既定の2地点間を共同配送車両が往復しても良いし、同一日に複数の便が運行されても良いし、曜日や日付、時間帯毎に特定の規則で便が運行されても良い。いずれにしても、複数の荷主の荷物を積載した共同配送車両が既定の2地点間で荷物を配送するように予め運行日時や経路が計画され、複数の共同配送便が存在する状態となっている。むろん、共同配送便が異なれば、出発地および到着地の少なくとも一方が異なってよい。
始点配送センターは共同配送便の出発地であり、終点配送センターは共同配送便の到着地である。始点配送センターは、複数の荷主が依頼した荷物が配送車両によって配送される地点であり、配送車両から共同配送車両に荷物の積み替えが行われる地点である。終点配送センターは、共同配送車両で運搬された荷物が到着する地点である。終点配送センターは、荷物の配送先であっても良いし、荷物を配送先に配送する前の中継地点であっても良い。後者としては、例えば、各荷物の配送先などの他の地点に配送するために荷物が共同配送車両から配送車両に積み替えられる地点が該当する。
共同配送便情報取得部が取得する情報としては、少なくとも、各配送センターの位置と受入時間帯とが含まれる。始点配送センターおよび終点配送センターの位置は、共同配送便が荷物を配送する際の候補になるか否かを特定するための情報である。すなわち、荷物の発送元と発送先との間の配送経路の一部を共同配送便が担うことによって効率的に配送が行われるようにするため、荷物の発送元、発送先、始点配送センターおよび終点配送センターの位置に基づいて、共同配送便が限定されるように構成されていれば良い。
受入時間帯は、始点配送センターにおいて荷物を受入可能な時間帯であればよい。受入可能な時間帯は、当該時間帯であれば、共同配送車両に荷物を積載可能であるとして予め決められた時間帯である。このような時間帯は、上述の実施形態のような荷物の受入の締め切り時刻以前の時間帯に限定されず、既定の時間帯(例えば、配送当日の10:00以前の時間帯等)であっても良いし、始点配送センターの営業時間帯であっても良い。
出荷時間帯は、終点配送センターから荷物を出荷可能な時間帯であれば良い。出荷可能な時間帯は、当該時間帯であれば、共同配送車両から荷物を受け取り可能であるとして予め決められた時間帯である。このような時間帯は、上述の実施形態のような、荷物の到着予定時刻から一定期間が経過した時刻以後の時間帯に限定されない。例えば、既定の時間帯(例えば、配送当日の18:00以後の時間帯等)であっても良いし、終点配送センターの営業時間帯であっても良い。むろん、共同配送便毎に受入時間帯や出荷時間帯の決定方法が異なってもよい。
荷物情報取得部は、荷物の発送元と発送先を取得することができればよい。荷物の発送元と発送先とは、複数の荷主において異なり得るが、同一の荷主においては、各荷物で一致していても良い。
共同配送便案内部は、共同配送車両と異なる第1の配送車両によって荷物を発送元から始点配送センターに配送する場合の始点配送センターへの到着推定時刻が、受入時間帯に含まれる共同配送便を案内部に案内させることができればよい。第1の配送車両は、配送元から始点配送センターに配送を行う車両であり、複数の配送元から荷物をピックアップして始点配送センターへ配送しても良い。上述の実施形態において、第1の配送車両の提供主体は、荷物の荷主であるが、任意のサービス業者が第1の配送車両を提供しても良い。また、第1の配送車両の走行予定経路等が配送計画情報に含まれても良い。また、共同配送便となる共同配送車両の運行日時や経路、始点、終点等は予め決まっているが、第1の配送車両における運行日時等は予め決められていなくて良い。すなわち、製品の出荷状況に応じて適宜手配されて良い。
始点配送センターへの到着推定時刻は、荷物の出荷時刻に基づいて決定される構成に限定されず、種々の要素に基づいて決定されて良い。例えば、第1の配送車両が定期的に運行される車両である場合、その出発時刻に基づいて、到着推定時刻が決定されても良い。むろん、渋滞等による遅延等が考慮されても良いし、第1の配送車両が複数の配送元で荷物をピックアップする場合、その配送計画に基づいて到着推定時刻が決定されても良い。案内部における共同配送便の案内態様は種々の態様であって良く、1個ずつ案内される構成に限定されない。例えば、共同配送便の選択肢が複数個提示されても良い。この際、例えば、各種のコスト計算結果が小さい順にソートされるなどの構成が採用されてもよい。
以上のようなシステム及びプログラムは、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置で共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、システムの一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても同様に考えることができる。
1…配送システム、10…配送計画支援システム、20…制御部、21…配送計画支援プログラム、21a…共同配送情報取得部、21b…荷物情報取得部、21c…共同配送便案内部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…共同配送便情報、30c…配送計画情報、40…通信部、100…管理者端末、200…制御部、300…記録媒体、400…通信部、410…ユーザI/F部
Claims (5)
- 複数の荷主の荷物を始点配送センターから終点配送センターまで共同配送車両によって配送する複数の共同配送便のそれぞれについて、前記始点配送センターおよび前記終点配送センターの位置と、前記始点配送センターにおいて前記荷物を受入可能な受入時間帯と、を取得する共同配送便情報取得部と、
前記荷物の発送元と発送先を取得する荷物情報取得部と、
前記共同配送車両と異なる第1の配送車両によって前記荷物を前記発送元から前記始点配送センターに配送する場合の前記始点配送センターへの到着推定時刻が、前記受入時間帯に含まれる前記共同配送便を案内部に案内させる共同配送便案内部と、
を備える配送計画支援システム。 - 前記発送元と前記発送先との間で前記共同配送便がM(Mは2以上の整数)回利用され、(N-1)番目(Nは2以上M以下の整数)の前記共同配送便とN番目の前記共同配送便との間において前記共同配送車両と異なる第Nの配送車両によって前記荷物が配送される場合、
前記共同配送便案内部は、
前記第Nの配送車両によって、前記荷物を、(N-1)番目の前記共同配送便の前記終点配送センターからN番目の前記共同配送便の前記始点配送センターに届ける場合における、当該始点配送センターへの前記第Nの配送車両の到着推定時刻が、当該始点配送センターにおける前記受入時間帯に含まれる前記共同配送便をN番目の前記共同配送便として前記案内部に案内させる、
請求項1に記載の配送計画支援システム。 - 前記共同配送便情報取得部は、
前記共同配送便のそれぞれについて、前記終点配送センターから前記荷物を出荷可能な出荷時間帯を取得し、
前記発送元と前記発送先との間で前記共同配送便がM(Mは2以上の整数)回利用され、(N-1)番目(Nは2以上M以下の整数)の前記共同配送便とN番目の前記共同配送便との間において前記共同配送車両と異なる第Nの配送車両によって前記荷物が配送される場合、
前記共同配送便案内部は、
前記第Nの配送車両によって、前記荷物を、(N-1)番目の前記共同配送便の前記終点配送センターからN番目の前記共同配送便の前記始点配送センターに届ける場合における、当該終点配送センターへの前記第Nの配送車両の到着推定時刻が、当該終点配送センターにおける前記出荷時間帯に含まれる前記共同配送便を(N-1)番目の前記共同配送便として前記案内部に案内させる、
請求項1または請求項2に記載の配送計画支援システム。 - 前記共同配送便案内部は、
前記出荷時間帯が最も早い前記共同配送便を(N-1)番目の前記共同配送便として前記案内部に案内させる、
請求項3に記載の配送計画支援システム。 - 前記受入時間帯には、前記始点配送センターの営業時間帯と、前記共同配送便に積載する前記荷物の受入の締め切り時刻以前の時間帯と、の少なくとも一方が含まれる、
請求項1または請求項2に記載の配送計画支援システム。
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2022
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