JP2024046433A - 酢酸dl-α-トコフェロール含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯肉組織において、コラーゲンの産生を促進させる方法の提供。【解決手段】酢酸dl-α-トコフェロールを含有する、コラーゲン産生促進用組成物。【選択図】なし

Description

本開示は、酢酸dl-α-トコフェロール含有組成物及びその用途等に関する。
歯茎をはじめとした歯周組織の主成分はコラーゲンで、主に歯肉の線維芽細胞により産生される。コラーゲンは構造タンパク質の一種であり、歯周組織が咬合や咀嚼といった力に耐え、歯を支える役割を担っている。
歯周病では、歯肉組織を構成しているコラーゲンが分解され、これにより歯周組織の破壊などが引き起こされ、症状が進行する。
このため、例えばコラーゲン分解酵素の働きを抑制することや、またあるいは、コラーゲンの産生を促進することが、歯周病を予防又は改善のために有用であると考えられる。
例えば、特許文献1には、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体により、LPS存在下で歯肉組織内にて産生されるコラーゲン分解酵素の活性抑制作用に基づいて、歯周病菌の予防又は改善する効果が得られることが記載されている。
特開2019-116427号公報 特開2020-19713号公報
本発明者らは、歯肉組織において、コラーゲンの産生を促進させる方法を検討した。
検討の結果、本発明者らは、歯周組織においてコラーゲン産生の中心的な役割を担う歯肉線維芽細胞を、酢酸dl-α-トコフェロールで処理することで、コラーゲン産生を促進させ得ることを見いだし、さらに改良を重ねた。
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
酢酸dl-α-トコフェロールを含有する、コラーゲン産生促進用組成物。
項2.
コラーゲン産生促進が、歯肉線維芽細胞のコラーゲン産生の促進である、項1に記載の組成物。
項3.
口腔用組成物である、項1又は2に記載の組成物。
項4.
歯肉健康維持のための、項3に記載の組成物。
項5.
抗歯周病口腔用組成物である、項3に記載の組成物。
歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン産生を促進させることができる。また、これにより、歯肉の健康を保持することができ、また、効果的な歯周病予防若しくは改善を行うことができる。
0.5%PEG-60水添ヒマシ油に各濃度のVEAを溶解させて調製した検討サンプルをHGF-1に適用したときに、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、VEA濃度0質量%(つまり0.5%PEG-60水添ヒマシ油)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。 1%エタノールに各濃度のVEAを溶解させて調製した検討サンプルをHGF-1に適用したときに、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、VEA濃度0質量%(つまり1%エタノール)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。 0.4%DMSOに0.0125%のVEA、VE、又はVENを溶解させて調製した検討サンプルをHGF-1に適用したときに、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、被験物質濃度0質量%(つまり0.4%DMSO)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。なお、図中、*はp<0.05を示す。 0.4%DMSOに0.0125%のVEA、VE、又はVENを溶解させて調製した検討サンプルをHGF-1に適用したときに、細胞生存率がどのように変化したかを、被験物質濃度0質量%(つまり0.4%DMSO)のときの細胞生存率を1としたときの比率で示す。 0.4%DMSOに0.0125%のVEA、VE、又はVENを溶解させて調製した検討サンプルをHGF-1に適用したときのコラーゲン濃度を、それぞれのサンプル適用時の生存率で割ることで算出された、細胞生存率あたりのコラーゲン濃度を示す。当該値は、1細胞あたりのコラーゲン産生量を反映した相対値ということができる。
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。
本開示に包含されるコラーゲン産生促進用組成物は、酢酸dl-α-トコフェロールを含有する。本明細書において、当該組成物を本開示の組成物ということがある。また、本開示のコラーゲン産生促進用組成物は、歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン(特にI型コラーゲン)産生を促進させ得ることから、歯肉の健康の維持のため、また、歯周病予防若しくは改善等のために、好ましく用いることができる。このため、本開示のコラーゲン産生促進用組成物は、口腔用組成物として特に好適に用いることができる。
酢酸dl-α-トコフェロールは、以下の式:
Figure 2024046433000001
で表される化合物であり、トコフェロール酢酸エステル、ビタミンE酢酸エステル等ともいう。酢酸dl-α-トコフェロールは、合成して用いることもできるし、あるいは市販品を購入して用いてもよい。なお、本明細書では、酢酸dl-α-トコフェロールをVEAと表記することがある。また、Dl-α-トコフェロールをVEと、ニコチン酸トコフェロールをVENと、それぞれ表記することがある。
本開示の組成物におけるVEA含有量は、効果が奏される範囲であれば、特に限定されない。例えば、本開示の組成物中、VEAの含有量は、0.001質量%以上とすることができ、0.001~0.5質量%程度が好ましい。当該範囲の上限又は下限は、例えば、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、又は0.4質量%であってもよい。例えば、0.002~0.4質量%がより好ましく、0.003~0.3質量%がさらに好ましい。
上記の通り、本開示の組成物は、歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン(特にI型コラーゲン)産生を促進させることができる。ここでの、歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン産生の促進とは、歯肉線維芽細胞が増殖することによってコラーゲン量が増加することではなく、歯肉線維芽細胞あたりのコラーゲン産生量が増加することを意味する。より詳細に説明すると、歯肉線維芽細胞増殖が促進されれば、歯肉線維芽細胞数が増えることになり、そのために組織全体におけるコラーゲン量は増加することになるが、それは歯肉線維芽細胞あたりのコラーゲン産生量が増加したことを必ずしも意味しない。本明細書における歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン産生の促進とは、歯肉線維芽細胞あたりのコラーゲン産生量を増加させることを意味し、理論的には、細胞増殖を伴わなくともコラーゲン産生量を増加させることが可能である。
例えば、上記特許文献2(特開2020-19713号公報)には、VEAが歯肉線維芽細胞を増殖させ得る旨が記載されているが、上述の通り、当該特許文献2に記載される歯肉線維芽細胞増殖効果は、本明細書でいう歯肉線維芽細胞におけるコラーゲン産生の促進効果とは異なる。
また、本開示の組成物の適用対象としては、ヒトを含む哺乳動物(例えばイヌ、ネコ、マウス、ラット、ヒツジ、ウマ、ウシ、サル等)等が例示される。中でもヒトが好ましい。
本開示の組成物は、例えば、固形組成物、液体組成物等で有り得る。また、本開示の組成物は、本開示の組成物(特に口腔用組成物)は、常法に従って例えば軟膏剤、ペースト剤、パスタ剤、ジェル剤、液剤、スプレー剤、洗口液剤、液体歯磨剤、練歯磨剤、ガム剤、タブレット、ドロップ等の形態(剤形)にすることができる。なかでも、洗口液剤、液体歯磨剤、練歯磨剤、軟膏剤、ペースト剤、液剤、ジェル剤であることが好ましい。
本開示の組成物には、効果を損なわない範囲で、例えば口腔用組成物に配合し得る任意成分を単独で又は2種以上さらに含有してもよい。
例えば、界面活性剤として、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性界面活性剤を配合することができる。具体的には、例えば、ノニオン界面活性剤としてはショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル;脂肪酸アルカノールアミド類;グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセライド;ポリオキシエチレン付加係数が8~10、アルキル基の炭素数が13~15であるポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン付加係数が10~18、アルキル基の炭素数が9であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;セバシン酸ジエチル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、POE(n)硬化ヒマシ油(ここでnはEO平均付加モル数を表しており、10~150程度が好ましく、15~130程度がさらに好ましく、20~120程度がさらに好ましい)が好ましく例示できる。なお、これはPEG-n水添ヒマシ油と記載することもできる。アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩;ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等のアシルアミノ酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型活性剤;N-ココイル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のイミダゾリン型活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.1~5質量%である。
また、香味剤として、例えば、メントール、カルボン、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネン、オシメン、n-デシルアルコール、シトロネロール、α-テルピネオール、メチルアセタート、シトロネニルアセテート、メチルオイゲノール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油、d-カンフル、d-ボルネオール、ウイキョウ油、ケイヒ油、シンナムアルデヒド、ハッカ油、バニリン等の香料を用いることができる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて組成物全量に対して例えば0.001~1.5質量%配合することができる。
また、甘味剤として、例えば、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、p-メトキシシンナミックアルデヒド等を用いることができる。これらは、組成物全量に対して例えば0.01~1質量%配合することができる。
さらに、湿潤剤として、ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3―ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、ポリオキシエチレングリコール等を単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウムなどのセルロース誘導体、キサンタンガムなどの微生物産生高分子、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナン、デキストリン、寒天、ペクチン、プルラン、ジェランガム、ローカストビーンガム、アルギン酸ナトリウムなどの天然高分子または天然ゴム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウムなどの合成高分子、増粘性シリカ、ビーガムなどの無機粘結剤、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースなどのカチオン性粘結剤が挙げられる。これら粘結剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
防腐剤として、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等を配合することができる。
着色剤として、青色1号、黄色4号、赤色202号、緑3号等の法定色素、群青、強化群青、紺青等の鉱物系色素、酸化チタン等を配合してもよい。
pH調整剤として、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウム等を配合してもよい。これらは、組成物のpHが4~8、好ましくは5~7の範囲となるよう、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。pH調整剤の配合量は例えば0.01~2重量%であってよい。
なお、本開示の口腔用組成物には、さらに、薬効成分として酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、ドデシルジアミノエチルグリシン等の両性殺菌剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、ラウロイルサルコシンナトリウム等のアニオン系殺菌剤、塩化セチルピリジニウム、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン系殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテックエンザイム)等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、トラネキサム酸やイプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレステロール、ヒノキチオール、グリチルリチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイド、アラントイン、カルバゾクロム、硝酸カリウム、パラチニット等を、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
また、基剤として、アルコール類、シリコン、アパタイト、白色ワセリン、パラフィン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、プラスチベース等を添加することも可能である。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。また、本開示は、本明細書に説明した構成要件の任意の組み合わせを全て包含する。
また、上述した本開示の各実施形態について説明した各種特性(性質、構造、機能等)は、本開示に包含される主題を特定するにあたり、どのように組み合わせられてもよい。すなわち、本開示には、本明細書に記載される組み合わせ可能な各特性のあらゆる組み合わせからなる主題が全て包含される。
本開示の内容を以下の実験例を用いて具体的に説明する。しかし、本開示はこれらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験は大気圧及び常温条件下で行っている。また特に言及する場合を除いて、組成物における濃度「%」は「(重量/容積)%」を意味する。
コラーゲン産生量評価
口腔由来線維芽細胞株HGF-1を、10%FBS含有DMEM培地で1.0x10 cells/mlの濃度に調整し、これを48ウェルプレートに250μl/wellで播種した後、一晩培養した。
また、各被験物質を各溶媒(1%FBS含有DMEM培地に0.5%PEG-60水添ヒマシ油、1%エタノール(EtOH)、又は0.4%ジメチルスルホキシド(DMSO)を溶解させたもの)に溶解させて各検討サンプルを調製した。この時、EtOHおよびDMSOにおける濃度「%」は(容積/容積)を意味する。また、被験物質としては、酢酸dl-α-トコフェロール(VEA)、Dl-α-トコフェロール(VE)、又はニコチン酸トコフェロール(VEN)を用いた。
前記一晩培養したものに、さらに検討サンプルを250μl/well添加し、5%CO、37℃でさらの48時間培養した。その後、培養上清を回収した。
当該培養上清中のコラーゲン量を、I型コラーゲンELISAキット(株式会社エーセル)のプロトコルに従い、測定した。
また、培養上清回収後の各ウェルをPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で洗浄し(250μl/well×2回)、各ウェルに残存する細胞(HGF-1)の生存率を、WST-1試薬を用いて吸光度を測定することによって、算出した。
図1aに、0.5%PEG-60水添ヒマシ油に各濃度のVEAを溶解させて調製した検討サンプルにより、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、VEA濃度0質量%(つまり0.5%PEG-60水添ヒマシ油)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。
図1bに、1%エタノールに各濃度のVEAを溶解させて調製した検討サンプルにより、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、VEA濃度0質量%(つまり1%エタノール)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。
これらの結果から、VEAの濃度依存的にコラーゲン産生量が増加することが分かった。
また、図2aに、0.4%DMSOに0.0125%のVEA、VE、又はVENを溶解させて調製した検討サンプルにより、I型コラーゲンがどれだけ増加したかを、被験物質濃度0質量%(つまり0.4%DMSO)のときのコラーゲン量を100%としたときの比率で示す。なお、実際のコラーゲン濃度(μg/mL)は、0.4%DMSO、0.0125%VEA、0.0125%VE、0.0125%VEN、の順に、1.72、1.97、1.64、1.79であった。VEにはコラーゲン産生促進効果は無くむしろ抑制効果があり、VENにはコラーゲン産生促進効果はほとんど無いことがわかった。一方で、VEAには優れたコラーゲン産生促進効果があることがわかった。
さらに、図2bに、0.4%DMSOに0.0125%のVEA、VE、又はVENを溶解させて調製した検討サンプルにより、細胞生存率がどのように変化したかを、被験物質濃度0質量%(つまり0.4%DMSO)のときの細胞生存率を1としたときの比率で示す。細胞生存率はVEAよりもVENの方が高い結果となった。
そこで、上記コラーゲン濃度を当該生存率で割ることで、細胞生存率あたりのコラーゲン濃度を算出した。当該値は、1細胞あたりのコラーゲン産生量を反映した相対値ということができる。算出した当該値を図2cに示す。VEAは、被験物質の中で、唯一、細胞生存率あたりのコラーゲン産生量を増加させることがわかった。つまりは、VEAが、細胞あたりのコラーゲン産生量を増加できることがわかった。

Claims (5)

  1. 酢酸dl-α-トコフェロールを含有する、コラーゲン産生促進用組成物。
  2. コラーゲン産生促進が、歯肉線維芽細胞のコラーゲン産生の促進である、請求項1に記載の組成物。
  3. 口腔用組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 歯肉健康維持のための、請求項3に記載の組成物。
  5. 抗歯周病口腔用組成物である、請求項3に記載の組成物。
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