JP2024046209A - 遊技場用システム - Google Patents

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紹広 小島
Akihiro Kojima
芳充 近藤
Yoshimitsu Kondo
保 川邊
Tamotsu Kawabe
大祐 衣斐
Daisuke Ibi
慎之介 内藤
Shinnosuke Naito
健太郎 桜井
Kentaro Sakurai
和也 一柳
Kazuya Ichiyanagi
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Abstract

【課題】突然時短を発生させるためのCタイムに適切に対応可能とする。【解決手段】情報表示装置3は、特賞後スタートが大当りを介すことなく演出スタートや引戻し判定スタートや合算判定スタート等に達していない状態で時短が発生した場合に、Cタイムが発生したと判定する。所謂連荘判定を行う場合に大当り後からの只今スタートではなく時短を考慮した特賞後スタートを判定対象とすることから、突時を発生させるためのCタイムに適切に対応可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場用システムに関する。
遊技場に設けられる例えばパチンコ遊技機のような遊技機には様々な機能が搭載されており、そのような機能に対応すべく例えば特許文献1では所謂天井時短を判定して管理する遊技用装置が提案されている。近年ではこのような天井時短だけでなく、大当り抽選同様の抽選処理を行い、当選した際に発生する所謂突然時短の機能を備えた遊技機も見受けられ、更にはこのような突然時短の抽選処理を一定条件下において行う、或いは抽選確率を向上させる所謂Cタイムの機能を搭載した遊技機も登場しつつある。
特開2021-145729号公報
しかしながら、Cタイムは突然時短の発生前に発生する遊技状態であり、上記のような従来の遊技用装置ではCタイムだけでなく突然時短すら想定されておらず、Cタイムに対応した演出、或いは情報管理が難しく、改善の余地があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、突然時短を発生させるためのCタイムに適切に対応可能な遊技場用システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技者にとって有利な特別状態(例えば突然時短)を発生し易い第1通常状態(例えばCタイム)と、当該第1通常状態よりも前記特別状態を発生し難い第2通常状態(例えば微時短)とが設けられ、前記特別状態終了後に、所定の終了条件が成立するまで(例えば大当りや突時等が発生する、或いは所定回数の図柄変動を行うまで)前記第1通常状態へ移行可能な遊技機を対象とする遊技場用システムであって、遊技機側から出力される前記特別状態の発生状況(例えば甘中状態がオンであり、大当り状態がオフである場合に特別状態が発生)と、大当りの発生状況(例えば甘中状態がオンであり、大当り状態がオンである場合に大当りが発生)と、大当りを発生させるための単位遊技の実行数である単位遊技数(例えばスタート)とを特定可能な遊技信号を受信する受信手段(例えば情報表示装置3)と、前記受信手段により受信される遊技信号により、前記特別状態の発生状況と、前記大当りの発生状況と、前記単位遊技数とを特定する遊技情報特定手段(例えば情報表示装置3)と、前記特別状態終了後からの単位遊技数が大当りを介すことなく基準値に達していない状態で発生した前記特別状態を、特殊特別状態(例えば引戻し時短)と判定する第1判定処理を行う第1判定手段(例えば情報表示装置3)と、を備える。
このような構成によれば、特別状態終了後からの単位遊技数が大当りを介すことなく基準値に達していない状態で特別状態が発生した場合に、その特別状態を特殊特別状態と発生するようにしたので、突然時短を発生させるためのCタイムに適切に対応可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの構成を示す概略図 遊技機及び遊技装置の正面図 遊技機の状態遷移を示す図 情報表示装置の正面図 設定情報を示す図 Cタイム画面を示す図 合算無履歴アイコン表示を示す図 合算有履歴アイコン表示を示す図 遊技機の状態遷移を示すタイムチャート 合算無履歴アイコン表示の変形例を示す図 合算有履歴アイコン表示の変形例を示す図 合算無特賞履歴アイコン表示を示す図 合算有特賞履歴アイコン表示を示す図
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遊技場用システムの全体構成を示し、遊技場内において、遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3(受信手段、遊技情報特定手段、第1判定手段、第2判定手段、引戻し表示手段に相当する)は、2台ずつ中継装置4に接続され、中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。管理装置6は、遊技機1における遊技状況を示す遊技情報を受信して遊技機1毎に遊技情報を管理する。遊技機1における遊技情報は、遊技機1側から遊技装置2、中継装置4を順次経由して管理装置6にて受信される。一方、管理装置6において管理される各種設定情報は、管理装置6側から中継装置4を経由して遊技装置2にて受信される。遊技場内には、景品交換端末(以下、POSと称する)7や、精算機(図示せず)等も設置されており、POS7や精算機も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。
POS7は、遊技装置2で発行された会員カードや一般カードといったICカード8がカード挿入口に挿入されると、挿入されたICカード8を受付けて当該ICカード8により特定される持玉や貯玉等の遊技価値に基づいて景品交換処理を行う。POS7は、景品交換処理を行う場合、遊技者が獲得した持玉や持メダルをICカード8から読取ったり、景品交換を希望する会員を特定して当該会員としての遊技者が遊技場へ預入れた貯蓄価値(貯玉、貯メダル)を管理装置6からオンラインで取得したりすることで、景品交換可能な遊技価値を特定する。
精算機は、ICカード8がカード挿入口に挿入されると、挿入されたICカード8を受付けて当該ICカード8により特定される入金残高(貨幣価値、以下「残高」と称する)をカードリーダ(図示せず)により読取り、その読取った残高に対応する紙幣や硬貨を返却口から返却する。又、精算機は、紙幣が紙幣投入口に投入されると、投入金額を、ICカード8に記録されている残高に加算可能となっている。ICカード8としての会員カードと一般カードは、遊技価値と貨幣価値とのうち少なくとも一方である有価価値を特定可能な記録媒体である。一般カードは、不特定多数の一般遊技者に対して発行される一般記録媒体であり、会員カードは、予め会員登録を行った会員に対して発行される会員記録媒体である。
管理装置6は、例えば遊技場内の事務室等に設置された管理手段であり、遊技場の管理者が操作するキーボード9、モニタ10、プリンタ(図示せず)等を備える。詳しい図示は省略するが、管理装置6の制御部は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。
管理装置6において、制御主体となる制御部には、上記したキーボード9、モニタ10、プリンタ等が接続されると共に、遊技機1側(遊技機1や遊技装置2)等との間で各種信号を送受信する送受信部等が接続される。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。管理装置6は、遊技場内に設置された遊技機1、遊技装置2、POS7、精算機等の稼動状況を管理する。
遊技機1は、予め機内に封入された循環遊技媒体(例えば循環パチンコ玉)を使用する封入式のパチンコ機である。遊技機1で用いられる遊技価値(遊技媒体)は仮想上のパチンコ玉であるが、機内の記憶部に記憶される遊技価値であり、従来の払出式の遊技機とは異なり、盤面に打ち出された玉は循環し、入賞した場合であっても遊技機外に払出されず、遊技に応じて記憶部の遊技価値である遊技玉が増減される。
遊技機1は、遊技者が所有する残高、持玉(獲得価値)、貯玉(獲得価値)を換算した遊技玉(獲得価値)を記憶及び管理し、その機内の記憶部に記憶している遊技玉(遊技価値)が残っていることを条件として内部の循環パチンコ玉(単に「玉」とも称する)を発射装置に供給して盤面に発射し、入賞して遊技者が遊技玉を獲得すると、遊技玉を払出すことなくデータ上の遊技玉として加算する(入賞付与処理)等して遊技状態を管理する。
図2に示すように、遊技機1は、パチンコ玉が発射される盤面11、発射装置を構成する操作ハンドル12、残高を遊技玉に換算するための貸出釦13、会員カードや一般カードを発行するための返却釦14、残高を表示する残高表示部15、遊技玉を持玉に換算するための計数釦16、遊技玉の玉数を表示する遊技玉表示部17を有する。盤面11には、普図表示部18、普図保留表示部19、特図表示部20、普図入賞口21、一般入賞口22,23、第1保留数表示部24、第2保留数表示部25、第1始動口26、第2始動口27、大入賞口28が設けられている。又、計数釦16及び遊技玉表示部17の下方には、装飾用パネル29が設けられている。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口26は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口27は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口26,27への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部20にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は通常遊技状態(通常状態、通常)が1/320であり、確率変動状態(確変状態、確変)では1/70に向上するように設定されており、大当り後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は66%である。
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口28を開放する。入賞することで遊技玉が加算され(入賞付与処理)、1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数、又は上限開放期間の何れか満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は、第1始動口26に入賞した場合は、2Rが60%、16Rが40%であるが、第2始動口27に入賞した場合は、2Rが10%、16Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口26よりも第2始動口27の方が高く設定される。
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口27の入賞率が高くなる時短状態(時短)になり、次の大当りが発生するまで継続する。又、確変大当りでない大当り(通常大当り)が発生した場合は大当り後に確変でない時短(単独時短)となり、所定の時短回数(例えば100回)分の図柄変動を行うか大当りが発生するまで時短を継続し、大当りが発生せずに時短回数分の図柄変動を行うと通常状態に戻る。
(6)第2始動口27は普図入賞口21への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に通常の状態よりも入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動期間は通常状態では30秒であり、時短状態では3秒である。又、開放期間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒である。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動期間が短くなる一方、開放期間が長くなることで開放状態になり易くなり、第2始動口27の入賞率が高くなる。
(7)各始動口26,27に入賞した場合は大当り抽選とは別に時短抽選(当選率1/30)を行うことが可能であり、当選した場合は50回(70%)、100回(20%)、或いは400回(10%)の図柄変動を行うまで時短となる突然時短(突時、特別状態に相当する)を発生可能である。尚、突時は確変にはならず単独時短となる。又、このような突時以外に、大当り確率が複数設けられ、設定により変更可能な遊技機や、設定回数以上の図柄変動を行っても大当りが発生していない場合に時短を発生する所謂天井時短機能を備えるといった例示した遊技機以外の遊技機を管理対象としても良い。
(8)突時について補足する。突時は実質的な実時短と形式的な微時短(第2通常状態に相当する)とが設けられ、当選時に所定の割合(例えば前者が20%、後者が80%)で振分けられる。実時短は大当り後の時短と変わらないが、微時短は普図の変動時間は短縮されるものの、開放期間は短いままで時短以外の状態と同等であり、遊技者は入賞率の恩恵を得られないだけでなく、突時抽選が行われないためその恩恵も得られない。
(9)Cタイム(第1通常状態に相当する)について説明する。Cタイムは、通常状態ではあるが突時抽選を行う遊技状態であり、上記した微時短を含む他の通常状態よりも突然時短を発生し易い状態である。突然時短を発生し易い状態とは、突然時短を発生できない状態と発生できる状態とがある場合、突然時短を発生できる状態のことを意味するが、勿論、発生できる状態において確率の高低により発生し易い状態としても良い。Cタイムは、大当りや突時等が発生するまで(所定の終了条件が成立するまで)継続する。又、所定回数の図柄変動を行うまで継続するようにしても良く、例えば固定回数(例えば32回)としても良いし、突時が継続する図柄変動数のように振分けても良い。この場合、所定回数の図柄変動数として1営業日では消化できない程度の回数(例えば10000回)として実質的に大当りや突時が発生するまで継続させても良い。尚、通常状態として、第1通常状態に相当するCタイムと、第2通常状態に相当する微時短とを含むことから、Cタイム及び微時短の何れでもない通常状態を設ければ第3通常状態とすれば良い。
第3通常状態とする。
(10)Cタイムとなる条件として本実施形態では以下の3つを例示する。即ち、大当りや時短が終了して通常状態に戻った場合と、遊技機1のRAMクリア(初期化条件の成立)を行った場合と、上記した微時短も含めた突時の終了後とである。この場合、何れかの場合で例えば突時が発生した場合の図柄変動数について、振分け候補となる回数を異なる値としたり、何れかは固定値とするがそれ以外は上記のように振分けたりすることや、時短抽選の当選確率を何れかは1/30とするがそれ以外は1/100とするといったように少なくとも一部の場合について異なる構成としても良いし、同一の構成としても良い。本実施形態では説明簡略化のため後者にて例示する。勿論、Cタイムとなる条件として他の条件を採用しても良い。
(11)このような遊技機1の場合、遊技状態としては、大当り、確変、実時短(大当り後も含む)、微時短、Cタイムしかないが、微時短は、確変のように大当り確率が向上せず、実時短のように入賞率の恩恵を得られないため、便宜的にCタイムだけでなく微時短も通常に含めて説明する。尚、仮にCタイムが継続する上限の図柄変動数が設定される場合、その上限後の状態が本来の通常(突時抽選が例えば1/200になる)となるので、Cタイムや微時短に更に含めて通常としても良い。又、以降の説明では特に区別なく突時や時短と表現した場合、実時短となる突時を示す。
遊技機1の状態遷移について図3を参照して説明する。遊技機1は、大当り以外の何れかの状態(確変、実時短、Cタイム、微時短)にて大当りに当選すると当該状態を終了して大当りとなる。大当り後は確変、或いは実時短となり、確変は大当りが発生するまで継続する一方、実時短は規定の図柄変動数を消化すると終了してCタイムとなる。Cタイムは大当り、実時短、又は微時短の何れかに当選するまで継続し、何れかに当選すると対応する状態となる。又、微時短は規定の図柄変動数を消化すると終了してCタイムとなる。尚、確変、実時短、微時短では突時抽選を行わないので、例えば微時短から実時短への推移や実時短から微時短への推移は行わない。何れの状態においてもRAMクリアすればCタイムとなるので、RAMクリアした上での営業開始時にはCタイムとなる。
遊技機1は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口26,27への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示すデータ項目を出力する。
アウト=前回データ送信時からの消費(使用、打込)価値(アウト)を1玉単位で示すデータ項目である。
セーフ=前回データ送信時からの入賞に応じて付与された入賞付与価値(セーフ)を1玉単位で示すデータ項目である。
S入賞(回数)=前回データ送信時からの始動入賞(S入賞)を1回単位で示すデータ項目である。
スタート(回数)=前回データ送信時からのS入賞により作動(変動)する役物(特図表示部20)のスタート(図柄変動数、役物作動数、単位遊技数)を示すデータ項目である。確定した時点で計数されるが、開始した時点で計数しても良い。
大当り(回数)=前回データ送信時から発生した大当り数を1回単位で示すデータ項目である。発生した時点で計数されるが、終了した時点で計数しても良い。
大当り(状態)=データ送信時に大当り状態の発生中であればオン、大当り状態の発生中でなければオフを示すデータ項目である。オンとなってからオフとなるまでの期間が大当り中として特定される。
甘中(状態)=データ送信時に、特別状態中(甘中)、或いは大当り状態の発生中であればオン、それ以外であればオフを示すデータ項目である。オンとなってからオフとなるまでの期間が甘中、或いは大当り中として特定される。例えば甘中(状態)がオンの場合、大当り(状態)がオンであれば大当り中、オフであれば甘中と特定される。又、甘中は上記した時短や確変といった特別状態が対応する。大当り中には必ずしもオンにならないとも良い。尚、大当り(状態)と甘中(状態)の何れもオフであれば通常状態と特定する。大当り、或いは甘中である状態を特賞中とする。尚、微時短中にはオンとならない。
上記のデータ項目を特定可能な電文のようなデータ信号が遊技機1から遊技装置へ所定期間(300ms)単位で送信される。上記は本実施形態に関係する情報のみを例示しているが、他に遊技玉数や不正情報等も出力対象となる。本実施形態ではCモードや時短を直接的に特定可能な状態信号が出力されない(データ項目に含まれない)遊技機1を例示するが、そのような遊技機1を対象として状態信号により遊技状態を特定しても勿論良い。
遊技装置2は、遊技機1の遊技状態や遊技装置2の状態(エラー状態等)を示す状態表示灯30、貨幣(例えば紙幣)が投入される貨幣投入口31、遊技者からの操作入力を受付けると共に後述する各種の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部32、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払出すための遊技釦33、会員カード、或いは一般カードが挿入されるカード挿入口34、従業員が携帯して操作するリモコン35(図1参照)からの信号を受信するリモコン受光部36を有する。又、遊技装置2は、遊技者の顔を含む上半身を撮影するカメラ(図示せず)も有する。
遊技装置2は、以下のように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦13の押下(貸出操作、付与操作)が行われると、貸出1単位(例えば125玉)分を貸出玉として遊技玉(対価付与価値)に変換し(貸出処理、対価付与処理)、遊技レート(以下、レートと称する)に応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)持玉を管理しており、持玉は直接的には遊技に使用できないが、遊技釦33の押下(再プレイ操作、付与操作)に応じて払出1単位分の持玉を遊技玉に変換する変換処理(対価付与処理)を行う。この場合、変換率を別途設けても良いが、本実施形態では1:1としている(以下の計数処理についても同様)。
(3)遊技に応じて遊技機1の遊技玉が増加した場合、遊技機1の計数釦16の押下(計数操作)に応じて遊技玉を持玉へ変換する計数処理を行う。この場合、1回の押下に応じて1玉を換算対象とするが、押下した状態を継続させると連続的、且つ加速的に換算可能となる。このようにして遊技玉と持玉とを更新し、遊技装置2では残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦14を押下する等の発行操作を行うと、その残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する(発行処理)。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行も可能とする。
(4)発行処理は遊技機1における遊技玉に応じた発行条件が設けられ、本実施形態では遊技玉が所定数「0」以下となることで発行条件が成立して発行処理が可能となる。よって、遊技機1と一定間隔(例えば300ms毎に)で通信(アウトやセーフ等の情報も含む)を行っており、遊技への使用や計数処理等により遊技玉が「0」になると、その旨が遊技装置2へ通知され、発行条件が成立すると発行処理が許容される。遊技機1から遊技玉数を特定可能な遊技玉信号を受信することで遊技玉を更新して発行条件が成立した旨を特定すれば良いが、遊技玉が「0」になった旨を示す信号を別途受信するような他の特定方法を採用しても良い。
(5)発行された一般カードにより特定可能な持玉はPOSにて景品との交換が許容され、残高は精算機にて貨幣に精算可能とする。尚、遊技装置2が受付ける貨幣を含め、貨幣価値としては現金を例示することできるが、例えば電子マネーやクレジット決済といったように現金以外の貨幣価値を受付対象や精算対象としても良い。又、持玉や残高を一般カードに対応付けて発行処理を行うことを例示したが、例えば会員カードや遊技者の携帯電話機等の他の記録媒体に対応付けた発行処理を行っても勿論良い。
(6)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、換算(変換)玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び持玉券(カード8b)の受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、遊技機1との通信は、中継装置4を介さずに遊技機1と直接通信しても良いし、中継装置4を介して遊技機1と通信しても良い。
図4に示すように、情報表示装置3は、呼出表示時や特別状態中等にイルミネーション演出を行うイルミネーション部37、各種遊技情報等を表示する液晶表示部38、呼出釦39、各種操作釦群40、リモコン受光部41、台番表示部(シール)42を有する。尚、各種操作釦群40に代えて、又は加えて、液晶表示部38の表面にタッチパネルを設け、遊技者のタッチ操作を受付けるように構成しても良い。液晶表示部38は、表示画面を複数の表示領域として第1表示部43~第7表示部49に区分可能である。
液晶表示部38は、通常状態時における通常状態中画面では、第1表示部43に大当り数、第2表示部44に営業日単位の初当り(通常状態にて発生した大当り)数、第3表示部45に大当り数の内訳(ラウンドの大小別)、第4表示部46に初期化条件成立後(営業開始や特別状態の終了等により成立)からのスタート(図柄変動数、以下、只今スタートとも称する)、第5表示部47に大当り単位のスタート履歴グラフ、第6表示部48に遊技者の保有玉(獲得遊技媒体数、例えば遊技機1における遊技玉数と遊技装置2における持玉数の合計)、第7表示部49に遊技機1の機種名を表示する。液晶表示部38は、各種操作釦群40の操作により表示内容を切替え、例えば第1表示部43において差玉の推移を示す所謂差玉推移グラフのような他の情報も表示し、遊技機1の遊技状態が遷移した場合には各種突入画面や遷移後の遊技状態に応じた画面等を各表示部43~49を適宜統合して表示する。
管理装置6は、図5に示す設定情報を設定可能であり、中継装置4を介して設定情報を情報表示装置3に設定可能である。設定情報は、Cタイムに対応した表示処理に関する設定情報であり、以下の項目を含む。
「演出スタート」=特賞状態(通常状態において大当りや時短のような特別状態が発生してから通常状態に戻るまでの状態、以下、特賞と称する。尚、特別状態が発生しても大当りが発生しない場合に特賞から除外しても良い)が終了して通常に戻った後、図柄変動が何回行われるまで後述する図6に示すような演出表示を行うか否かを判定するための設定値であり、例えば大当りや時短等が含まれる特賞が終了し、通常状態に戻った時点から起算される特賞終了後からのスタート(以下、特賞後スタートと称する)が当該設定値に達するまで演出表示を行う。尚、「0」と設定した場合は演出表示を行わない。特賞終了後だけでなく突時(実時短)終了後に演出表示を行っても良い。
「朝一演出」=営業開始時の演出表示有無を設定する。閉店時にRAMクリアすることをアピールしたい遊技場は「有」、アピールしたくない、又はRAMクリアしない遊技場は「無」を主に選択する。「有」を選択した場合の演出表示を行うかは開店時か否かといった判定としても良いが、大当り回数が「0」且つ只今スタート(大当り後からのスタート、特賞後スタートとは時短のような特別状態中が発生するか否かで場合によっては異なる)が演出スタートに達していないとの条件で判定しても良い。本実施形態では機種単位の設定としているが、他の項目も含めて遊技機単位で設定しても良く、この場合、RAMクリアしたか否かにより、朝一演出の有無を切替えることで、所謂モーニング台(開店時に有利な遊技機であり、本実施形態の場合、RAMクリアすることでCタイムとなっている遊技機)のアピールをしても良い。この場合、遊技機1、或いは管理装置6(別途、管理装置6にてRAMクリアした遊技機1を特定可能に操作入力する構成が必要であり、当該構成によりRAMクリアの操作入力が行われた遊技機1を対象として信号出力する)からRAMクリアしたことを特定可能な信号を受信して朝一演出の有無を切替えることが望ましい。
履歴アイコン表示=履歴上におけるCタイム情報の表示有無を設定する。この場合、大当りを経由せずに発生した時短中に大当りが発生した場合にCタイム情報を表示する。
引戻し合計表示=通常に戻ってから再度大当りが発生した場合に以下の引戻し条件が成立すれば、その前後の特賞の遊技情報(例えば獲得玉数や大当り回数等)を合計した合計表示を行うか否かの設定を示す。
引戻し判定スタート=引戻し条件が成立したか否かを判定するための設定値を示す。引戻し条件は、特賞後スタートが当該設定値に達するまでに発生した突時にて大当りが発生した場合に成立したと判定する。引戻し合計表示が「有」の場合に設定する。「0」を設定した場合、又は後述する合算判定スタートで有効な値(例えば「0」以外)を設定した場合には参照されないので、この設定値は引戻し条件の成立に影響しない。「0」を設定した場合には参照されないので、引戻し合計表示の設定項目を省略しても良い。
合算判定スタート=引戻し判定スタートと同様に引戻し条件が成立したか否かを判定するための設定値を示し、有効な値が設定された場合には引戻し判定スタートに優先して引戻し条件が成立したか否かの判定対象となる。引戻し合計表示が「有」の場合に設定し、比較対象は特賞後スタートとなる。
引戻し条件及び引戻し判定スタートと合算判定スタートとの違いについて補足説明する。上記した通り、何れも特賞後スタートが判定対象であり、特賞後スタートが各設定値に達していない状態で発生した時短(突時)中に大当りが発生した場合に引戻し条件が成立したと判定する(大当りが発生した時点の特賞後スタートは影響しない)。
ここで、引戻し条件として、特賞終了後1回目の突時で大当りが発生することが含まれることが、引戻し判定スタートによる判定となる一方、含まれないこと(特賞終了後1回目の突時で大当りが発生せず2回目以降の突時で大当りが発生しても良いこと)が、合算判定スタートによる判定となる。即ち、引戻し判定スタート、又は合算判定スタートの設定値により、引戻し条件が成立するか否かを設定に応じて切替可能となる。尚、引戻し条件が成立した場合、当該突時中の大当りを引戻し大当りとして判定して当該大当りを他と区別して管理したり、発生時に演出したりしても良い。
又、引戻し判定スタートによる判定はCタイムによる連荘に特化した引戻し判定であるので、上記した微時短となった場合も考慮した突時の最短継続スタートである「50」を目安として設定する(1回目の突時にて大当りが発生せず2回目の突時にて大当りが発生した場合を排除するため)一方、合算判定スタートによる判定は従来の感覚的な連荘の引戻し判定であるので、感覚的に連荘していると思われる値(例えば「70」)を設定する。
具体例を挙げて説明する。例えば特賞後スタートが「1」で微時短が発生し、当該微時短が最短の「50回」で終了し、その次の図柄変動、都合、「52回目」の特賞後スタートにて実時短が発生した場合、つまり、特賞後に最短で2回目の突時が発生した場合であっても、図5の設定情報にて示す引戻し判定スタートの設定値が「50」であれば、特賞後スタートである「52」は当該設定値に達しているため排除することができる。
一方、引戻し判定スタートの設定値が「70」であれば、特賞後スタートである「52」は当該設定値に達していないため2回目の突時を排除することはできない。この場合、1回目の突時が実時短であれば状態信号と上記した条件により排除される(特別状態終了後の最初に発生した特殊特別状態中に大当りが発生せず、それ以降の特別状態中に大当りが発生した場合は、それ以降の特別状態が発生した時点の特別状態終了後からの単位遊技数が基準値に達していなくとも引戻し条件が成立していないと判定する)が、微時短を考慮すれば図5のような設定値が望ましい。尚、上記した通り合算判定スタートが「0」以外の場合には引戻し判定スタートが参照されないので、上記した引戻し判定スタートによる判定の説明は図5の例示とは異なり、仮に合算判定スタートが「0」である場合を示している。
遊技機1のスペックにより例えば継続する最短の図柄変動数の振分割合が他と比較して低ければ(例えば5%)、振分割合の高い図柄変動数を目安に設定しても良い。
一方で、合算判定スタートによれば設定値である「70」に特賞後スタートが達していない状態で発生した2回目の突時にて大当りが発生した場合、仮に1回目の微時短や実時短が発生していても引戻し条件が成立し、合算した表示を行う。又、合算判定スタートについて上記では突時中も含めた特賞後スタートとしているが、突時中を除外しても良いし、突時発生により特賞後スタートをリセットしても良い。
特賞後スタートが合算判定スタートに達していない状態で突時(実時短)が発生し、当該突時中に次の大当りが発生した場合に合計するので、仮に突時が発生しても大当りが発生しなければ合計しない。又、合算する時期は引戻しとなる特賞発生時としても良いが、後述する連荘表示を特賞終了まで更新する必要があるので、本実施形態では当該特賞の終了時に合算している。
演出表示について図6を参照して説明する。図4に示した第1表示部43、第2表示部44、第3表示部45及び第7表示部49を統合して演出表示を行う。図5にて説明した通り、演出表示は通常に戻った後に行われるので、大当り後に発生した時短状態(100回分)が終了してから特賞後スタートが図5の設定情報にて示した演出スタートに達するか、又は時短や大当りが発生するまでが表示期間となる。
つまり、演出表示を開始してから2回分の図柄変動を消化しているので、特賞後スタートとして「2回」を表示するが、大当り後の只今スタートとしては時短分の100回を加えた「102回」を表示する。又、特賞後スタートの表示の右側にてCタイムや突然時短についての説明表示(突然時短が発生した場合、…)も行う。遊技者は、説明表示により突然時短の発生確率や突然時短が発生した場合の継続回数の振分に関する情報を把握することが可能となる。
演出表示の背景について説明する。演出表示の背景は夜から昼を経て朝に至るといったように演出スタートを3等分したスタートに達した場合に切替わる。例えば図5の設定情報にて演出スタートが100回であれば、1~33回目は夜、34~66回目は昼、67~100回目は朝といったように演出表示の背景が切替わる。ここで、演出表示の背景を区分する際に小数点以下は切上げても切捨てても良く、更に演出スタートにより特定すれば、例えば夜は40%、昼は50%、朝は10%といったように予め設定した割合に見合うスタートにより切替えるといった別の構成を採用しても良い。
このように演出表示の背景を切替えることで仮にCタイムが継続する図柄変動数が振分けられる場合やCタイムである期間を状態信号により特定できない場合であっても、Cタイムの期待度が高い場合に曖昧にCタイムを演出することが可能となる。
又、引戻し条件が成立した状態で時短が発生した場合、時短発生演出を引戻しで発生した旨を示すように通常の時短発生演出とは異なるような、例えば「引戻し」といった文言が含まれる画面を表示するような演出表示を行っても良い。
図7及び図8は、それぞれ第5表示部47の表示例を示し、図5の設定情報にて引戻し合算表示を「無」にした場合が図7に対応し、「有」にした場合が図8に対応する。ここで、本実施形態では引戻し合算表示の有無に応じた図7と図8との切替表示を例示するが、例えば「有」とした場合に、図7と図8とを所定期間単位で切替表示する一方、「無」とした場合に図7だけを表示する、或いは引戻し合算表示の設定情報を設けずに所定期間単位で切替表示することや、図7又は図8の一方だけを表示すること、或いは双方を同時に表示するといった構成としても良い。尚、具体的な状態推移については図9にて詳述する。
図7及び図8では、それぞれ大当りの発生毎に履歴情報を区分し、大当りの種類(例えばラウンド数)や大当り発生までのスタートをグラフ表示(例えば1目盛りが100回分)した上で下方にも数値表示し、大当りが確変大当りであれば「赤」(図7及び図8では右上がりのハッチングにて示す)、通常大当りであれば「青」(図7及び図8では右上がりのハッチングにて示す)といったように確変大当りと通常大当りとを区分して識別表示し、右側から左側に向けて過去から現在の推移を示している。
引戻し合算表示を「無」にした図7について説明する。図7の上方右側では「3連6300玉」(以下、1回目連荘と称する)(アイコンA1)と表示され、初当り発生から3回の大当りと、その間に6300玉分の出玉を得た旨を示す連荘表示を行い、同様に、「2連620玉」(以下、2回目連荘と称する)(アイコンA2)、「2連4900玉」(以下、3回目連荘と称する)(アイコンA3)と続いている。
2回目連荘と3回目の連荘の初当りでは「Cタイム」(アイコンB1,B2)と表示され、Cタイム情報を示す表示を行い、これは図5の設定情報にて履歴アイコン表示を「無」とした場合には表示されないが、「有」とした場合には大当りを介さずに発生した突時中に大当りが発生した場合に点滅表示される。尚、大当りの発生に関わらず例えば図6のCタイム画面が表示されるような状態で(図5の演出スタート内に)時短が発生した場合に、Cタイム中に時短が発生したとしてCタイム情報を表示しても良い。
Cタイムは特賞状態から通常状態に戻った場合に開始するので、2回目連荘と3回目連荘との直前では通常状態に戻っており、例えば2回目連荘の場合、直前の16Rの大当り終了後、100回の時短後に開始したCタイム中に突時が発生し(例えば120回目)、その突時中に大当りが発生した場合(例えば168回目)が想定され、従来の構成であれば図7のように連荘表示も途切れて表示される。
一方で、引戻し合算表示を「有」にした図8の場合、特賞後スタート(上記の場合、例えば20回)が引戻し判定スタートや合算判定スタートに達していない状態で発生した時短にて大当りが発生した場合に前後の連荘を合算する。連荘表示には出玉が表示され、図7の1回目~3回目の連荘の出玉を合計すると、「11820(6300+620+4900)」であるが、図8では「11000」(アイコンA4)となっている。これは図8のように合算した場合、連荘間の期間も出玉の算出期間に含めているためである。尚、図8では突時中に発生した大当りの場合、ラウンド数の代わりに「突時」と表示して突時にて大当りが発生した旨を示している。
図9は、図7や図8のような履歴情報となる場合の遊技機1における推移を示す。即ち、「t1」にて通常(Cタイム、又は微時短)から初当りが発生し、「t3」にて確変となり(ここまでは図7や図8に表れていない)、「t7」までで大当りが3回発生した1回目連荘、「t8」にてCタイムによる時短が発生してから「t13」までで大当りが2回発生した2回目連荘、同様に「t14」にてCタイムによる時短が発生してから「t19」までで大当りが2回発生した3回目連荘となった場合を示している。
1回目連荘は、図7の通り「t3」の確変当りは「243」のスタートなので、「t2」~「t3」の図柄変動数が「243回」であり、同様に「t5」の時短当りは「41」のスタートなので、「t4」~「t5」は「41回」の図柄変動数である。「t6」~「t7」の時短大当り後の時短にて大当りが発生していないことから上限となる「100回」のスタートで、「t7」~「t8」は「t8」にてCタイムとなっているので、少なくとも図5の引戻し判定スタートである50回以内となる。又、「t6」~「t9」の合計の図柄変動数を示す「t9」の初当りは図7によると「168回」なので、例えば「t7」~「t8」は「25回」、「t8」~「t9」は「43回」といった図柄変動数を想定することができる。又、図7では1回目の連荘表示の出玉は「6300」なので、「t1」~「t7」までの出玉が「6300玉」と把握することができる。
2回目の連荘は、「t9」の初当り後、「t10」~「t11」の確変の図柄変動数が図7から「20回」、「t12」~「t13」は「t6」~「t7」同様に図柄変動数が「100回」であることを把握することができ、「t12」~「t15」が図7から「222回」なので、「t7」~「t9」同様に、例えば「t13」~「t14」は「20回」、「t14」~「t15」は「102回」といった状況に見合う図柄変動数を想定することができ、図7の連荘表示から「t8」~「t13」の出玉が「620玉」であることを把握することができる。
3回目の連荘も同様に、「t15」の初当り後、「t16」~「t17」の確変の図柄変動数が図7から「261回」であり、図7に表れていないが「t18」~「t19」も「t12」~「t13」と同様に図柄変動数が「100回」であることを想定することができ、図7の連荘表示から「t14」~「t19の出玉が「4900玉」であることを把握することができる。
図7の連荘表示における出玉はそれぞれの最後の時短が終わるまでの出玉に対応しているので、「t1」~「t19」が対象となる図8の履歴アイコン表示における「11000玉」の出玉から「t7」~「t8」、「t13」~「t14」の期間が対象外となるので、連荘表示における出玉は図7の合計と図8で異なる値となる。尚、上述した特賞とは「t1」~「t7」、「t8」~「t13」といった期間における状態を示すが、大当り開始時を起点として特賞を判定しても良く、その場合、「t8」~「t13」ではなく「t9」~「t13」となる。
図10及び図11は、図7及び図8の変形例を示す。即ち、図7及び図8は、大当り単位の履歴アイコン表示を示すが、図10及び図11は、連荘(特賞)単位での表示となる。即ち、スタートは初当りに対応する図柄変動分を示し、出玉表示やラウンド数表示は省略し、連荘数(特賞中の大当り回数)を表示している。その他は同様であり、図10から図11となった場合、連荘が途切れても一連の表記とするため連荘表示が合算された状態での表示となる。
図12は、特賞単位の履歴アイコン表示であり、5回目の特賞(図12ではチャンス」表示、アイコンC1)が5連で3900玉、6回目の特賞(アイコンC3)が3連で2400玉を獲得し、その間に110回(5回目の特賞の最後の時短分とCタイムとを含む)のスタートにて突時(アイコンC2)が発生し、当該突時に85回のスタート分滞在してから6回目の特賞が発生したため、195回が6回目の特賞のスタートとして示される場合の特賞履歴を示している。当該特賞履歴は例えば第1表示部43を切替えて表示される。
図13は、図12にて示した特賞単位の履歴アイコン表示における左端個所(破線Xにて示す箇所)の切替表示であり、図5の設定情報にて引戻し合計表示を有にした場合に切替表示される。
以上に説明した本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
特賞後スタートが大当りを介すことなく演出スタートや引戻し判定スタートや合算判定スタート等に達していない状態で時短が発生した場合に、Cタイムが発生したと判定するようにしたので、所謂連荘判定を行う場合に大当り後からの只今スタートではなく時短を考慮した特賞後スタートを判定対象とすることから、突時を発生させるためのCタイムに適切に対応可能となる。
Cタイムの判定を遊技場の営業開始時にも行うようにしたので、閉店時にRAMクリアすることでCタイムとなり遊技者が有利となった旨を遊技者にアピールすることや、その場合の情報管理等を適切に行うことが可能となる。
Cタイム中に大当りが発生した場合に、大当りが発生するまでのスタートが基準値に達するかに関わらず引戻し条件が成立したと判定し、引戻し条件が成立した場合に、合算表示や引戻し大当り演出といった引戻し表示を行うようにしたので、仮に大当りまでに相当なスタートが必要であったとしても、突時が基準値内に発生していれば引戻し条件が成立することから、Cタイムの特性を生かした適切な引戻し判定が可能となる。
特賞終了後の最初に発生した突時中に大当りが発生せず、それ以降の突時中に大当りが発生した場合、その突時が発生した時点の特賞後スタートが基準値に達していなくとも引戻し条件が成立しないと判定するようにしたので、従来の感覚的な連荘判定とは異なるCタイムによる引戻しに特化した引戻し判定が可能となる。
最初に発生した突時中に大当りが発生せず、それ以降の突時中に大当りが発生した場合、引戻し条件が成立するかを設定可能とするので、Cタイムに特化した引戻し判定と従来の感覚的な連荘判定とを遊技場や遊技者のニーズに応じて使い分けることが可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形、又は拡張するようにしても良い。
Cタイムとなった回数やCタイムにて発生した突時の回数や当該突時にて発生した大当り数や引戻し大当り数、或いはそれらの割合(例えばCタイム数÷特賞数、突時数÷Cタイム数、突時にて発生した大当り数÷突時、引戻し大当り数÷特賞数)といった突時の判定に基づく情報管理を行い、遊技者向け、或いは遊技場の管理者向けに表示しても良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。又、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。又、遊技信号としてデータ信号を例示したがパルス信号等による信号入力としても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く「達した」等の表現は以上となった、或いは超過したの何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外の例えばスロットマシンや、遊技媒体を払出すようなパチンコ遊技機等も採用することができる。尚、このような遊技媒体を払出す場合やデータで扱う場合を考慮して必要に応じて遊技価値を付与すると表現する。
情報表示装置3が行う処理の一部、或いは全部を中継装置4、或いは管理装置6等にて行っても良く、どのように構成しても良い。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組み合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。
図面中、1は遊技機、2は遊技装置、3は情報表示装置(受信手段、遊技情報特定手段、第1判定手段、第2判定手段、引戻し表示手段)、6は管理装置である。

Claims (5)

  1. 遊技者にとって有利な特別状態を発生し易い第1通常状態と、当該第1通常状態よりも前記特別状態を発生し難い第2通常状態とが設けられ、前記特別状態終了後に、所定の終了条件が成立するまで前記第1通常状態へ移行可能な遊技機を対象とする遊技場用システムであって、
    遊技機側から出力される前記特別状態の発生状況と、大当りの発生状況と、大当りを発生させるための単位遊技の実行数である単位遊技数とを特定可能な遊技信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信される遊技信号により、前記特別状態の発生状況と、前記大当りの発生状況と、前記単位遊技数とを特定する遊技情報特定手段と、
    前記特別状態終了後からの単位遊技数が大当りを介すことなく基準値に達していない状態で発生した前記特別状態を、特殊特別状態と判定する第1判定処理を行う第1判定手段と、を備えた遊技場用システム。
  2. 前記遊技機は、当該遊技機における初期化条件の成立後に前記第1通常状態へ移行可能であり、
    前記第1判定手段は、前記特別状態終了後からの単位遊技数だけでなく、遊技場の営業開始時からの単位遊技数も対象として前記第1判定処理を行う請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 前記特殊特別状態中に大当りが発生した場合に、大当りが発生するまでの単位遊技数に関わらず引戻し条件が成立したと判定する第2判定手段と、
    前記引戻し条件が成立したと前記第2判定手段により判定された場合に、引戻し表示を行う引戻し表示手段と、を備えた請求項1に記載した遊技場用システム。
  4. 前記第2判定手段は、前記特別状態終了後の最初に発生した前記特殊特別状態中に大当りが発生せず、それ以降の前記特別状態中に大当りが発生した場合は、当該それ以降の特別状態が発生した時点の前記特別状態終了後からの前記単位遊技数が基準値に達していなくとも前記引戻し条件が成立していないと判定する請求項3に記載した遊技場用システム。
  5. 前記特別状態終了後の最初に発生した前記特殊特別状態中に大当りが発生せず、それ以降の前記特別状態中に大当りが発生した場合に、前記引戻し条件が成立するか否かを設定に応じて切替可能とする条件切替手段を備えた請求項4に記載した遊技場用システム。
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