JP2024044862A - 鉛蓄電池 - Google Patents

鉛蓄電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2024044862A
JP2024044862A JP2022150650A JP2022150650A JP2024044862A JP 2024044862 A JP2024044862 A JP 2024044862A JP 2022150650 A JP2022150650 A JP 2022150650A JP 2022150650 A JP2022150650 A JP 2022150650A JP 2024044862 A JP2024044862 A JP 2024044862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
lead
active material
electrode active
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022150650A
Other languages
English (en)
Inventor
格 瀬和
Kaku Sewa
秀隆 関戸
Hidetaka Sekido
真輔 小林
Shinsuke Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Energywith Co Ltd
Original Assignee
Energywith Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Energywith Co Ltd filed Critical Energywith Co Ltd
Priority to JP2022150650A priority Critical patent/JP2024044862A/ja
Publication of JP2024044862A publication Critical patent/JP2024044862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Abstract

【課題】自動車の駐車中の補機用電池の使われ方を想定した寿命試験において、優れた寿命性能を示す鉛蓄電池を提供すること。【解決手段】負極活物質13を含む負極9と、正極活物質15を含む正極10と、負極9と正極10との間に配置されたセパレータ11と、負極9とセパレータ11との間に配置された不織布20と、を備え、正極活物質15の全細孔容積が0.100g/ml以下である、鉛蓄電池。【選択図】図2

Description

本発明は、鉛蓄電池に関するものである。
自動車のエンジン(内燃機関)始動用のバッテリーとして鉛蓄電池が使用されている。これまで、エンジン始動用の鉛蓄電池の寿命性能を向上させるために様々な取り組みが行われている。例えば特許文献1には、負極材にケッチェンブラックを含有させ、負極材の密度を3g/cm以上とすることでエンジン始動用の鉛蓄電池の寿命性能を向上させる技術が開示されている。
特開2019-50229号公報
近年では、ハイブリッド車、電気自動車等の電動車(xEV)が普及してきていること、及び、ドアを自動で開閉する機能、カーナビ電源を自動で起動する機能等、様々な機能が付与された自動車が増えてきていることに伴って、駐車中の機器への電力供給量が増えてきており、上記電力供給を担う補機用電池の重要性が高まっている。
現状では、補機用電池としてエンジン始動用の鉛蓄電池が転用されているが、エンジン始動用の鉛蓄電池は、駐車中の電池の使われ方を想定した寿命試験において必ずしも充分な寿命性能を示さない。
そこで、本発明の一側面は、自動車の駐車中の補機用電池の使われ方を想定した寿命試験において、優れた寿命性能を示す鉛蓄電池を提供することを目的とする。
本発明のいくつかの側面は、下記[1]~[5]を提供する。
[1]
負極活物質を含む負極と、
正極活物質を含む正極と、
前記負極と前記正極との間に配置されたセパレータと、
前記負極と前記セパレータとの間に配置された不織布と、を備え、
前記正極活物質の全細孔容積が0.100g/ml以下である、鉛蓄電池。
[2]
前記正極活物質の多孔度が45.0体積%以下である、[1]に記載の鉛蓄電池。
[3]
前記正極活物質の密度が4.0g/cm以上である、[1]又は[2]に記載の鉛蓄電池。
[4]
内燃機関を備えない自動車の駐車中に必要となる電力の供給に用いられる、[1]~[3]のいずれかに記載の鉛蓄電池。
[5]
内燃機関と、前記内燃機関を始動するための電力を供給する蓄電池と、駐車中に必要となる電力を供給する鉛蓄電池と、を備える自動車の、前記鉛蓄電池に用いられる、[1]~[3]のいずれかに記載の鉛蓄電池。
本発明の一側面によれば、自動車の駐車中の補機用電池の使われ方を想定した寿命試験において、優れた寿命性能を示す鉛蓄電池を提供することができる。
一実施形態に係る鉛蓄電池の全体構成及び内部構造を示す斜視図である。 図1に示した鉛蓄電池の電極群を示す斜視図である。 図2におけるIII-III線に沿った矢視断面を示す模式断面図である。
本明細書中、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。また、具体的に明示する場合を除き、「~」の前後に記載される数値の単位は同じである。本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。また、個別に記載した上限値及び下限値は任意に組み合わせ可能である。
<鉛蓄電池>
本発明の一実施形態は、負極活物質を含む負極と、正極活物質を含む正極と、負極と正極との間に配置されたセパレータと、負極とセパレータとの間に配置された不織布と、を備え、正極活物質の全細孔容積が0.100g/ml以下である、鉛蓄電池に関する。
上記鉛蓄電池は、自動車の駐車中の補機用電池の使われ方(例えば、ドアを自動で開閉する機能、カーナビ電源を自動で起動する機能等を動作させるために必要となる電力の供給)を想定した寿命試験において、上記構成を備えない鉛蓄電池(例えばエンジン始動用の鉛蓄電池)よりも優れた寿命性能を示す。そのため、上記鉛蓄電池は、自動車の駐車中に必要となる電力の供給に好適に用いられる。ここで、自動車の駐車中の補機用電池の使われ方を想定した寿命試験とは、25℃の温度環境下で、下記(I)を繰り返し行い、放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Xで寿命性能を相対評価する寿命試験(以下、「寿命試験A」という。)である。
(I):下記条件(1)で放電を行った後、下記条件(2)で充電を行う。
条件(1):放電電流=25A、放電時間=240秒間
条件(2):充電電圧=14.8V、充電時間=600秒間
正極活物質の全細孔容積を0.100g/ml以下とすることによる寿命性能の向上効果は、エンジン始動用電池の使われ方を想定した寿命試験では確認されないものであり、本発明者らにとって驚くべき結果である。上記効果が得られる理由は、明らかではないが、以下のように推察される。すなわち、エンジン始動用の鉛蓄電池が比較的高温となりやすいエンジンルームで使用されるに対し、自動車の駐車中の補機への電力供給に使用される鉛蓄電池は比較的低温の室内で使用されること、及び、エンジン始動のための負荷が加わらないことから、上記自動車の駐車中の補機用電池の使われ方では、エンジン始動用の鉛蓄電池の使われ方と比較して、ガッシング(充電反応による電解液からガスが発生する現象)による電解液の成層化の抑制作用が働き難いと推察される。そのため、上記自動車の駐車中の補機用電池の使われ方では、不織布を使用することにより期待される成層化の抑制効果が十分に得られなくなり、正極上部で局所的に反応が進行することで正極活物質が泥状化して脱落する現象が起こりやすくなると推察される。これに対し、上記鉛蓄電池は、正極活物質の全細孔容積が0.100g/ml以下であることから、過度な正極反応が抑制され、正極活物質の泥状化による脱落が抑制されるため、上記寿命向上効果が得られると推察される。
上記鉛蓄電池が使用される自動車としては、内燃機関を備えない自動車の他、内燃機関と、内燃機関を始動するための電力を供給する蓄電池と、駐車中に必要となる電力を供給する鉛蓄電池とを備える自動車等が挙げられる。このような自動車としては、例えば、ハイブリッド車、電気自動車等の電動自動車が挙げられる。すなわち、上記鉛蓄電池は、電動自動車(特にハイブリッド車及び電気自動車)の補機用電池として好適に用いられる。
ところで、近年では、OTA(Over The Air)と呼ばれる無線通信によるデータの送受信技術により車載OS(Operating System)のソフトウェアを自動でアップデートする機能を備える自動車も増えてきている。このような機能も駐車中に動作する機能の一つであるが、無線通信によるデータの送受信の際には、他の機能を動作させる場合と比較して、一時的に大きな電力が消費される。そのため、無線通信によりデータの送受信を行う車載機器への電力供給(例えばOTA技術による無線通信時の電力供給)を行う場合には、鉛蓄電池が早期寿命に至ることがある。一方、上記鉛蓄電池は、無線通信によりデータの送受信を行う車載機器への電力供給を想定した寿命試験においても、上記構成を備えない鉛蓄電池(例えばエンジン始動用の鉛蓄電池)よりも優れた寿命性能を示す傾向がある。そのため、上記鉛蓄電池は、無線通信によりデータの送受信を行う車載機器への電力供給に好適に用いられる。ここで、無線通信によりデータの送受信を行う車載機器への電力供給を想定した寿命試験とは、25℃の温度環境下で、下記(II)を繰り返し行い、下記条件(3)での放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Yで寿命性能を相対評価する寿命試験(以下、「寿命試験B」という。)である。
(II):上記条件(1)での放電と上記条件(2)での充電とをこの順でそれぞれ3回繰り返した後、下記条件(3)での放電と下記条件(4)での充電とをこの順で行う。
条件(3):放電電流=25A、放電時間=600秒間
条件(4):充電電圧=14.8V、充電時間=1500秒間
以下、図面を適宜参照しながら、一実施形態の鉛蓄電池について詳細に説明する。
図1は、一実施形態の鉛蓄電池の全体構成及び内部構造を示す斜視図である。図1に示す鉛蓄電池1は液式鉛蓄電池である。図1に示すように、鉛蓄電池1は、上面が開口している電槽2と、電槽2の開口を閉じる蓋3とを備えている。電槽2及び蓋3は、例えばポリプロピレンで形成されている。蓋3には、負極端子4と、正極端子5と、蓋3に設けられた注液口を閉塞する液口栓6とが設けられている。
電槽2の内部には、電極群(極板群)7と、希硫酸等の電解液とが収容されている。図示しないが、電槽2は、電極群7を収容するためのセル室を複数有しており、各セル室に1つの電極群7が収容されている。複数の電極群7のうち、最も負極端子4に近いセル室に収容された電極群7が負極柱8を介して負極端子4に接続されている。また、図示しないが、複数の電極群7のうち、最も正極端子5に近いセル室に収容された電極群7が正極柱を介して正極端子5に接続されている。電解液は、硫酸に加えて、0.01~0.1mol/L程度のイオン(例えばナトリウムイオン)を含むことがある。
図2は、電極群7を示す斜視図であり、図3は、図2におけるIII-III線に沿った矢視断面を示す模式断面図である。図2及び図3に示すように、電極群7は、板状の負極(負極板)9と、板状の正極(正極板)10と、負極9と正極10との間に配置されたセパレータ11と、負極9とセパレータ11との間に配置された不織布20と、を備えている。電極群7は、正極10よりも多くの負極9を有しており、電極群7における負極9の数は8つであり、正極10の数は7つである。負極9は、負極集電体(負極格子体)12と、負極集電体12に保持された負極活物質13と、を含み、正極10は、正極集電体(正極格子体)14と、正極集電体14に保持された正極活物質15と、を含む。
電極群7は、複数の負極9と複数の正極10とが、セパレータ11及び不織布20を介して、電槽2の開口面と略平行方向に交互に積層された構造を有している。すなわち、負極9及び正極10は、それらの主面が電槽2の開口面と垂直方向に広がるように配置されている。
電極群7において、複数の負極9における各負極集電体12が有する負極耳部12a同士は、負極ストラップ16で集合溶接されている。同様に、複数の正極10における各正極集電体14が有する正極耳部10a同士は、正極ストラップ17で集合溶接されている。図示しないが、複数の電極群7は、負極ストラップ16又は正極ストラップ17により接続されている。また、最も負極端子4に近いセル室に収容された電極群7の負極ストラップ16が負極柱8に接続され、最も正極端子5に近いセル室に収容された電極群7の正極ストラップ17が正極柱に接続されている。
電極群7は、例えば、セル室内で充分に圧縮された状態であり、負極9と不織布20とは互いに接触し、正極10とセパレータ11とは互いに接触し、セパレータ11と不織布20とは互いに接触していてよい。
セパレータ11は、袋状に形成されており、負極9を収容している。セパレータ11は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等で形成されている。セパレータ11は、これらの材料で形成された織布又は多孔質膜であってよく、これらにSiO、Al等の無機系粒子を付着させたものであってもよい。従来、鉛蓄電池用のセパレータとして不織布が用いられることがあるが、本明細書において、セパレータとして用いられる不織布は、後述の不織布20に該当するものとし、セパレータには該当しないものとする。セパレータ11の厚さ(シート状に展開して測定される厚さ)は、例えば、0.1~1.5mmである。なお、セパレータ11は袋状以外の形状(例えば、シート状)であってもよい。
不織布20は、シート状であり、負極板9の表面を覆うように負極板9に密着した状態で設けられている。シート状の不織布20は、負極板9に巻きつけられるようにして負極板9の表面を覆っていてもよい。不織布20はシート状以外の形状(例えば、袋状)であってもよい。不織布20が袋状である場合、袋状の不織布20内に負極板9が収容されてよい。
不織布20は、有機繊維で構成されていてもよいし、無機繊維で構成されていてもよい。不織布の構成材料として、無機繊維及びパルプを含む混合繊維を用いてもよく、有機繊維及び無機繊維を含む有機無機混合繊維を用いてもよい。有機繊維としては、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等)、ポリエチレンテレフタレート繊維などが挙げられる。無機繊維としては、ガラス繊維(チョップドストランド、ミルドファイバー等)などが挙げられる。不織布は、好ましくは、ガラス繊維を含む。ガラス繊維を含む不織布としては、例えば、ガラス繊維をフェルト状に加工することにより形成されるガラスマットが挙げられる。ガラスマットはガラス繊維のみからなっていてよく、ガラス繊維以外の他の材料(例えば上述の有機繊維等)を含んでいてもよい。不織布中のガラス繊維の含有量は、例えば、90質量%以上であってよい。
不織布20の厚さは、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、0.1mm以上、0.3mm以上又は0.4mm以上であってよく、内部抵抗の増加が抑制されより高い性能が得られやすくなる観点では、1.0mm以下、0.7mm以下又は0.5mm以下であってよい。これらの観点から、不織布20の厚さは、例えば、0.1~1.0mm、0.3~0.5mm又は0.4~0.7mmであってよい。
不織布20の厚さとセパレータ11の厚さの合計は、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、0.5mm以上、0.8mm以上又は1.2mm以上であってよく、内部抵抗の増加が抑制されより高い性能が得られやすくなる観点では、2.0mm以下、1.7mm以下又は1.4mm以下であってよい。これらの観点から、不織布20の厚さとセパレータ11の厚さの合計は、例えば、0.5~2.0mm、0.8~1.7mm又は1.2~1.4mmであってよい。なお、不織布20の厚さとセパレータ11の厚さの合計は、電極間距離(負極9と正極10との間の距離)に等しくてよい。
負極集電体12及び正極集電体14は、それぞれ、鉛合金で形成されている。鉛合金は、鉛に加えて、スズ、カルシウム、アンチモン、セレン、銀、ビスマス等を含有する合金であってよく、具体的には、例えば、鉛、スズ及びカルシウムを含有する合金(Pb-Sn-Ca系合金)であってよい。
負極活物質13は、Pb成分として少なくともPbを含み、必要に応じて、Pb以外のPb成分(例えばPbSO)及び添加剤を更に含む。負極活物質13は、好ましくは、多孔質の海綿状鉛(Spongy Lead)を含む。
負極活物質13におけるPb成分の含有量は、負極活物質13の全質量を基準として、90質量%以上又は95質量%以上であってよく、99質量%以下又は98質量%以下であってよい。なお、負極活物質13の全質量は、例えば、鉛蓄電池1から負極9(負極集電体12及び負極活物質13)を取り出して水洗し、負極9を充分に乾燥させた後に測定した負極9の質量と、負極集電体12の質量との差から算出することができる。乾燥は、例えば、50℃で24時間行う。
添加剤としては、例えば、スルホ基及び/又はスルホン酸塩基を有する樹脂、硫酸バリウム、炭素材料(炭素繊維を除く)及び繊維(アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、炭素繊維等)が挙げられる。スルホ基及び/又はスルホン酸塩基を有する樹脂は、リグニンスルホン酸、リグニンスルホン酸塩、及び、フェノール類とアミノアリールスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物(例えば、ビスフェノールとアミノベンゼンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物)からなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック及び黒鉛が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック及びケッチェンブラックが挙げられる。
正極活物質15は、Pb成分としてPbOを含み、好ましくはβ-PbOを含む。正極活物質15は、Pb成分として、α-PbOを更に含んでいてもよい。すなわち、正極活物質15は、一実施形態において、Pb成分としてβ-PbOのみを含んでいてよく、他の一実施形態において、Pb成分としてα-PbO及びβ-PbOを含んでいてよい。正極活物質15は、必要に応じて、PbO以外のPb成分(例えばPbSO)及び添加剤を更に含んでいてよい。
正極活物質15におけるPb成分の含有量は、正極活物質15の全質量を基準として、90質量%以上又は95質量%以上であってよく、99.9質量%以下又は98質量%以下であってもよい。なお、正極活物質15の全質量は、例えば、鉛蓄電池1から正極10(正極集電体14及び正極活物質15)を取り出して水洗し、正極10を充分に乾燥させた後に測定した正極10の質量と、正極集電体14の質量との差から算出することができる。乾燥は、例えば、50℃で24時間行う。
添加剤としては、例えば、炭素材料(炭素繊維を除く)及び繊維(アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、炭素繊維等)が挙げられる。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック及び黒鉛が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック及びケッチェンブラックが挙げられる。
正極活物質15の全細孔容積は、0.100g/ml以下であり、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、0.098g/ml以下又は0.096g/ml以下であってもよい。正極活物質15の全細孔容積は、容量性能により優れる観点、並びに、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、0.090g/ml以上であってよく、0.092g/ml以上又は0.094g/ml以上であってもよい。これらの観点から、正極活物質15の全細孔容積は、例えば、0.090~0.100g/ml、0.092~0.098g/ml又は0.094~0.096g/mlであってよい。なお、正極活物質の全細孔容積は、化成後の全細孔容積であり、水銀ポロシメーターの測定結果から得られる値である。正極活物質の全細孔容積は、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量、化成温度等によって調整することができる。例えば、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量が多く、化成温度が高いほど、正極活物質の全細孔容積の値が大きくなる傾向がある。
正極活物質15の多孔度は、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、好ましくは45.0体積%以下であり、44.5体積%以下又は44.0体積%以下であってもよい。正極活物質15の多孔度は、容量性能により優れる観点、並びに、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、42.5体積%以上であってよく、43.0体積%以上又は43.5体積%以上であってもよい。これらの観点から、正極活物質15の多孔度は、例えば、42.5~45.0体積%、43.0~44.5体積%又は43.5~44.0体積%であってよい。正極活物質の多孔度は、化成後の多孔度であり、水銀ポロシメーター測定から得られる値(体積基準の割合)である。正極活物質の多孔度は、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量、化成温度等によって調整することができる。例えば、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量が多く、化成温度が高いほど、正極活物質の多孔度が大きくなる傾向がある。
正極活物質15の密度は、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、好ましくは4.0g/cm以上であり、4.2g/cm以上又は4.4g/cm以上であってもよい。正極活物質15の密度は、容量性能により優れる観点、並びに、上記寿命試験A及びBにおいてより良好な寿命性能が得られやすい観点では、4.9g/cm以下であってよく、4.7g/cm以下又は4.5g/cm以下であってもよい。これらの観点から、正極活物質15の密度は、例えば、4.0~4.9g/cm、4.2~4.7g/cm又は4.4~4.5g/cmであってよい。正極活物質の密度は、化成後の密度であり、水銀ポロシメーター測定から得られる値である。正極活物質の密度は、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量、化成温度等によって調整することができる。例えば、正極活物質ペーストを作製する際に加える希硫酸量が多く、化成温度が高いほど、正極活物質の密度が小さくなる傾向がある。
鉛蓄電池1の上記寿命試験A及びBにおける総放電量(総放電量X及びY)は、エンジン始動用の鉛蓄電池の寿命性能を評価するための寿命試験(以下、「寿命試験C」という。)における総放電量Zよりも高い傾向がある。例えば、寿命試験Cにおいて寿命に達するまでの総放電量Zに対する、寿命試験Aにおいて寿命に達するまで(放電時の末期電圧が7.2Vとなるまで)の総放電量Xの比(X/Z)は、1.3以上(例えば、1.3~4.1)となり得る。また、例えば、寿命試験Cにおいて寿命に達するまでの総放電量Zに対する、寿命試験Bにおいて寿命に達するまで(条件(3)での放電時の末期電圧が7.2Vとなるまで)の総放電量Yの比(Y/Z)は、1.2以上(例えば、1.2~3.7)となり得る。上記実施形態では、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度等を調整することにより、X/Z及びY/Zをより大きな値(例えば2.0以上又は3.0以上)とすることもできる。ここで、寿命試験Cは、JIS D 5301:2019 10.5に準拠する寿命試験であり、40℃の温度環境下で、下記(III)を繰り返し行い、定格コールドクランキング電流での連続放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Zで寿命性能を相対評価する寿命試験である。
(III):上記条件(1)での放電と上記条件(2)での充電とをこの順でそれぞれ480回繰り返した後、56時間放置してから、定格コールドクランキング電流(370A)で30秒間連続放電を行う。
鉛蓄電池1は、例えば、電極(負極及び正極)を得る電極製造工程と、電極を含む構成部材を組み立てて鉛蓄電池1を得る組立工程とを備える製造方法により製造される。鉛蓄電池1の製造方法は、未化成の負極及び正極を化成する工程(化成工程)を備える。化成工程は、上記電極製造工程で実施されてよく、組立工程で実施されてもよい。以下、電極製造工程及び組立工程について説明する。
電極製造工程は、負極製造工程と、正極製造工程と、を備える。
負極製造工程では、例えば、負極集電体12にペースト状の負極活物質(負極活物質ペースト)を保持させた後に、熟成及び乾燥することにより未化成の負極を得る。負極活物質ペーストは、例えば、鉛粉、添加剤及び硫酸(例えば希硫酸)を含んでいる。負極活物質ペーストは、例えば、鉛粉と添加剤とを混合することにより混合物を得た後に、この混合物に溶媒及び硫酸を加えて混練することにより得られる。負極活物質ペースト中の水分量は、例えば、5質量%以上、10質量%以上又は15質量%以上であり、30質量%以下、25質量%以下又は20質量%以下である。
正極製造工程では、例えば、正極集電体14にペースト状の正極活物質(正極活物質ペースト)を保持させた後に、熟成及び乾燥することにより未化成の正極を得る。正極活物質ペーストは、例えば、鉛粉、添加剤及び硫酸(例えば希硫酸)を含んでいる。正極活物質ペーストは、例えば、鉛粉と添加剤とを混合することにより混合物を得た後に、この混合物に溶媒及び硫酸を加えて混練することにより得られる。正極活物質ペースト中の水分量は、例えば、5質量%以上、10質量%以上又は15質量%以上であり、30質量%以下、25質量%以下又は20質量%以下である。
組立工程では、例えば、得られた未化成の正極及び負極を、セパレータ11を介して積層し、同極性の電極の集電部をストラップで溶接させて未化成の電極群を得る。この電極群を電槽内の各セルに収容して、隣り合うセル室内の電極群の負極ストラップと正極ストラップとをセル室間を隔てている隔壁を貫通したセル間接続部により接続した後、蓋を電槽の上端に取り付けることで未化成の鉛蓄電池を作製する。次に、未化成の鉛蓄電池に希硫酸を入れて、直流電流を通電して電槽化成する。続いて、化成後の硫酸の比重(20℃)を適切な電解液の比重に調整することで、鉛蓄電池1が得られる。
化成に用いる硫酸の比重(20℃)は、1.15~1.25であってよい。化成後の硫酸の比重(20℃)は、好ましくは1.25~1.33、より好ましくは1.26~1.30である。化成条件及び硫酸の比重は、電極のサイズに応じて調整することができる。化成処理は、組立工程において実施されてもよく、電極製造工程において実施されてもよい(タンク化成)。
以上、一実施形態の鉛蓄電池及びその製造方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、1つの電極群を構成する負極及び正極の数は特に限定されず、負極6つに対して正極5つであってもよく、負極7つに対して正極6つであってもよい。また、正極の数が負極の数と同じであってもよいし、正極の数が負極の数より多くてもよい。例えば、負極5つに対して正極5つであってもよく、負極6つに対して正極6つであってもよく、負極7つに対して正極7つであってもよく、負極8つに対して正極8つであってもよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<実験例1>
以下の手順で実験例1の評価用鉛蓄電池を作製した。
(未化成の負極板の作製)
Pb成分として鉛粉を用意した。Pb成分(鉛粉)100質量部に対して、ビスパーズP215(ビスフェノールとアミノベンゼンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、商品名、日本製紙株式会社製)0.2質量部(樹脂固形分)、アクリル繊維0.1質量部、硫酸バリウム1.0質量部、及びファーネスブラック0.2質量部の混合物を添加し、乾式混合した。次に、この混合物に水を加えて混練した後、比重1.280の希硫酸を少量ずつ添加しながら更に混練して、負極活物質ペーストを作製した。鉛合金からなる圧延シートにエキスパンド加工を施すことにより作製されたエキスパンド式負極集電体に、この負極活物質ペーストを充填した。次いで、負極活物質ペーストを温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した後、温度50℃で16時間乾燥して、未化成の負極板を得た。
(未化成の正極板の作製)
Pb成分として鉛粉及び鉛丹(Pb)を用意した(鉛粉:鉛丹=96:4(質量比))。上記Pb成分と、Pb成分の全質量を基準として0.07質量%の補強用短繊維(アクリル繊維)と、水とを混合して混練した。続いて、希硫酸(比重1.280)を少量ずつ添加しながら混練して、正極活物質ペーストを作製した。鉛合金からなる圧延シートにエキスパンド加工を施すことにより作製されたエキスパンド式正極集電体にこの正極活物質ペーストを充填した。次いで、正極活物質ペーストを温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した後、温度60℃で24時間以上乾燥して、未化成の正極板を得た。
(評価用鉛蓄電池の組み立て)
袋状に加工したポリエチレン製のセパレータ(厚さ:0.75mm)に、未化成の負極板を挿入した。次に、未化成の正極板6枚と、袋状のセパレータに挿入された未化成の負極板6枚とを交互に積層した。続いて、キャストオンストラップ(COS)方式で、同極性の電極板の耳部同士を溶接して電極群を作製した。この電極群を6つ用意し、6つのセル室を有する電槽にそれぞれ挿入した。次いで電極群の負極ストラップと正極ストラップをセル間接続した後、蓋を電槽の上部に熱溶着することで、EN規格のLN1サイズに相当する12V電池を組み立てた。その後、希硫酸に硫酸ナトリウム水溶液を加えることで調製した電解液(ナトリウムイオン濃度:0.05mol/L)を上記電池の各セルに注入し、40℃の水槽に入れて1時間静置した。その後、17Aにて18時間の定電流で化成を行い、評価用鉛蓄電池を得た。なお、化成後の電解液(硫酸溶液)の比重を1.28(20℃)に調整した。
(正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度の測定)
まず、上記評価用鉛蓄電池を解体して正極板を取り出して水洗をした後、50℃で24時間乾燥した。次に、乾燥後の正極板の中央部から活物質の塊を3g採取した。この塊を、最大径が5mm程度の小片に砕き、この小片の合計3gを測定セルに入れた。そして、下記の条件に基づき、水銀ポロシメーターを用いて化成後の正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。全細孔容積は0.1060g/mlであり、多孔度は45.9体積%であり、密度は3.85g/cmであった。なお、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度は、それぞれ、6つの電極群の内、任意の3つの電極群を選択し、選択した電極群に含まれる任意の3枚の正極板それぞれについて求めた正極活物質の全細孔容積の平均値、多孔度の平均値及び密度の平均値である。
・装置:オートポアIV9520(株式会社島津製作所製)
・水銀圧入圧:0~354kPa(低圧)、大気圧~414MPa(高圧)
・各測定圧力での圧力保持時間:900秒(低圧)、1200秒(高圧)
・試料と水銀との接触角:130°
・水銀の表面張力:480~490mN/m
・水銀の密度:13.5335g/mL
<実験例2>
正極活物質ペーストを調製する際の、硫酸投入量及び添加材(補強用短繊維)の配合量を変更することにより、全細孔容積が0.0.0951g/mlであり、多孔度が43.8体積%であり、密度が4.45g/cmである正極活物質を備える正極板を作製して用いたこと、並びに、正極板及び負極板のサイズを変更し、電極群1つあたりの正極板の枚数を8枚とし、電極群1つあたりの負極板(及び袋状セパレータ)の枚数を9枚とし、JIS D 5301規定のB24サイズに相当する12V電池を組み立てたことを除き、実験例1と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
<実験例3>
正極板及び負極板のサイズを変更し、電極群1つあたりの正極板及び負極板(及び袋状セパレータ)の枚数をそれぞれ8枚とし、負極板と袋状のセパレータとの間に不織布(日本板硝子株式会社製、商品名:FM111、厚さ:0.3mm、繊維種:ガラス繊維)を挿入してJIS D 5301規定のB24サイズに相当する12V電池を組み立てたことたことを除き、実験例1と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
<実験例4>
正極活物質ペーストを調製する際の、硫酸投入量及び添加材(補強用短繊維)の配合量を変更することにより、全細孔容積が0.0.0951g/mlであり、多孔度が43.8体積%であり、密度が4.45g/cmである正極活物質を備える正極板を作製して用いたこと、並びに、正極板及び負極板のサイズを変更し、電極群1つあたりの正極板及び負極板(及び袋状セパレータ)の枚数をそれぞれ8枚とし、正極板と袋状のセパレータとの間に不織布(日本板硝子株式会社製、商品名:SSG-MSL、厚さ:0.4mm、繊維種:ガラス繊維)を挿入してJIS D 5301規定のB24サイズに相当する12V電池を組み立てたことを除き、実験例1と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
<実験例5>
電極群1つあたりの正極板及び負極板(及び袋状セパレータ)の枚数をそれぞれ6枚としたこと、及び、正極板及び負極板のサイズを変更し、EN規格のLN1サイズに相当する12V電池を組み立てたことを除き、実験例4と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
<実験例6>
正極板と袋状のセパレータとの間に不織布を挿入することに代えて、負極板と袋状のセパレータとの間に不織布(日本板硝子株式会社製、商品名:FM111、厚さ:0.3mm、繊維種:ガラス繊維)を挿入したことを除き、実験例4と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
<実験例7>
電極群1つあたりの正極板及び負極板(及び袋状セパレータ)の枚数をそれぞれ6枚としたこと、及び、正極板及び負極板のサイズを変更し、EN規格のLN1サイズに相当する12V電池を組み立てたことを除き、実験例6と同様にして評価用鉛蓄電池を組み立てた。次いで、実験例1と同様にして、正極活物質の全細孔容積、多孔度及び密度を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2024044862000002
<評価>
(寿命試験A)
各実験例の評価用鉛蓄電池について、25℃の温度環境下で、下記(I)を繰り返し行い、放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Xを比較することにより、寿命性能を評価した。評価は、実験例5の評価用鉛蓄電池の上記総放電量Xを100とする相対評価とした。結果を表2に示す。
(I):下記条件(1)で放電を行った後、下記条件(2)で充電を行う。
条件(1):放電電流=25A、放電時間=240秒間
条件(2):充電電圧=14.8V、充電時間=600秒間
(寿命試験B)
各実験例の評価用鉛蓄電池について、25℃の温度環境下で、下記(II)を繰り返し行い、下記条件(3)での放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Yを比較することにより、寿命性能を評価した。評価は、実験例5の評価用鉛蓄電池の上記総放電量Yを100とする相対評価とした。結果を表2に示す。
(II):上記条件(1)での放電と上記条件(2)での充電とをこの順でそれぞれ3回繰り返した後、下記条件(3)での放電と下記条件(4)での充電とをこの順で行う。
条件(3):放電電流=25A、放電時間=600秒間
条件(4):充電電圧=14.8V、充電時間=1500秒間
(寿命試験C)
各実験例(ただし実験例14及び15は除く)の評価用鉛蓄電池について、40℃の温度環境下で、下記(III)を繰り返し行い、定格コールドクランキング電流での連続放電時の末期電圧が7.2Vとなるまでの総放電量Zを比較することにより、寿命性能を評価した。評価は、実験例5の評価用鉛蓄電池の上記総放電量Zを100とする相対評価とした。結果を表2に示す。
(III):上記条件(1)での放電と上記条件(2)での充電とをこの順でそれぞれ480回繰り返した後、56時間放置してから、定格コールドクランキング電流(370A)で30秒間連続放電を行う。
(総放電量の比較)
上記寿命試験Aにおいて寿命に達するまでの総放電量Xと、上記寿命試験Bにおいて寿命に達するまでの総放電量Yと、上記寿命試験Cにおいて寿命に達するまでの総放電量Zとから、総放電量の比(X/Z)、及び、比(Y/Z)を求めた。結果を表2に示す。
Figure 2024044862000003
1…鉛蓄電池、9…負極、10…正極、11…セパレータ、12…負極集電体、13…負極活物質、14…正極集電体、15…正極活物質、20…不織布。

Claims (5)

  1. 負極活物質を含む負極と、
    正極活物質を含む正極と、
    前記負極と前記正極との間に配置されたセパレータと、
    前記負極と前記セパレータとの間に配置された不織布と、を備え、
    前記正極活物質の全細孔容積が0.100g/ml以下である、鉛蓄電池。
  2. 前記正極活物質の多孔度が45.0体積%以下である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記正極活物質の密度が4.0g/cm以上である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
  4. 内燃機関を備えない自動車の駐車中に必要となる電力の供給に用いられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の鉛蓄電池。
  5. 内燃機関と、前記内燃機関を始動するための電力を供給する蓄電池と、駐車中に必要となる電力を供給する鉛蓄電池と、を備える自動車の、前記鉛蓄電池に用いられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の鉛蓄電池。
JP2022150650A 2022-09-21 2022-09-21 鉛蓄電池 Pending JP2024044862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150650A JP2024044862A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 鉛蓄電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150650A JP2024044862A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 鉛蓄電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024044862A true JP2024044862A (ja) 2024-04-02

Family

ID=90480336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022150650A Pending JP2024044862A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 鉛蓄電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024044862A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8586248B2 (en) Battery, battery plate assembly, and method of assembly
AU2008229650B2 (en) Optimised energy storage device
JP4364460B2 (ja) 鉛蓄電池用負極
US11824204B2 (en) Battery and battery plate assembly with absorbent separator
US8993151B2 (en) Battery having non-planar heat seal with extended container walls and recessed cover walls
CA2858055A1 (en) Energy storage devices comprising carbon-based additives and methods of making thereof
CN111279539A (zh) 铅蓄电池
JP7245168B2 (ja) 鉛蓄電池用セパレータおよび鉛蓄電池
WO2018229875A1 (ja) 液式鉛蓄電池
JP2024044862A (ja) 鉛蓄電池
CN112753119B (zh) 铅蓄电池
JP2024044860A (ja) 鉛蓄電池
JP4417232B2 (ja) 鉛蓄電池
JP2024044869A (ja) 鉛蓄電池
JP2024044871A (ja) 鉛蓄電池
JP2024044861A (ja) 鉛蓄電池
JP2024044865A (ja) 鉛蓄電池
JP2024044872A (ja) 鉛蓄電池
JP7493329B2 (ja) 鉛蓄電池
JP2024044863A (ja) 鉛蓄電池
JP7372914B2 (ja) 鉛蓄電池
JP7196497B2 (ja) 鉛蓄電池用負極及び鉛蓄電池
JP2024035653A (ja) 鉛蓄電池
JP2024035553A (ja) 鉛蓄電池
JP7220371B2 (ja) 電極板、格子体及び鉛蓄電池

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230105