JP2024044161A - 画像処理装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成システム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、カラーチャートとともに印刷したカラーバーコードの情報を的確に取得する仕組みを提供する。【解決手段】本発明の色調整用のチャートは、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とを含む。本画像処理装置は、画像形成デバイスで形成された複数の上記チャートを、読取部によって読み取らせた読取結果を取得する。本画像処理装置は、複数のチャートの第2のパッチ領域に形成されたパッチと第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得する。さらに、本画像処理装置は取得した情報に基づいて複数のチャートが読取部によって正しく読み取られているか否かを判断する。【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷の設定を行う画像処理装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成システムに関する。
画像形成装置間で色味を合わせる場合、デバイス間カラーマッチング(装置間色合わせ)を行う必要がある。色味を調整する画像形成装置(調整デバイス)と目標とする画像形成装置(目標デバイス)との間でデバイス間カラーマッチングを行う場合、まず同じ所定のチャートを調整デバイスと目標デバイスとで印刷する。次に、調整デバイスが印刷された2つのチャートを読み取る。さらに調整デバイスは、読み取り画像に基づき、公知のカラーマッチング技術を用いて色合わせ用の3次元ルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)であるカラーマッチングテーブルを生成する。このようにして生成したカラーマッチングテーブルを用いることで、調整デバイスの色味を目標デバイスの色味に合わせることが可能となる。
特許文献1には、チャートを印刷する用紙の端部にカラーコードも配置して印刷し、読み取った画像からカラーコードの色の並びを検知し、チャートを印刷した印刷機を識別する方法が提案されている。また、このようなカラーコード(カラーバーコードとも称する。)には、複数ページに渡るチャートのどのページであるかの情報を含めることも可能である。
特開2022-72441号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。カラーマッチングの精度は、読み取られたチャートの印刷品質や画像形成装置の印刷設定に依存する。従って、正確なカラーマッチングを行うためには、印刷したチャートにスジ、ムラ、汚れ等の異常があった場合でも、その影響を抑える必要がある。この影響を抑えるために、同色複数パッチの配置を変えた複数枚でチャートを構成することが考えられている。複数枚のチャート構成では、チャート毎にカラーパッチの配置が予め決められているため、指定の順番通りに読み取る必要がある。言い換えれば読み取ったチャートのページ情報を正確に認識する必要がある。
そこで、カラーバーコード等によりページ情報をチャートとともに印刷し、読取時にページ情報を取得することが考えられる。しかし、目標デバイスにおいて色に影響のある処理を実施してチャートを印刷した場合、カラーコードの色が所定の色値とは大きく異なって別の色と認識される可能性がある。このような場合には、カラーバーコードの情報を正しく読み取れないという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、カラーチャートとともに印刷したカラーバーコードの情報を的確に取得する仕組みを提供する。
本発明は、例えば、画像処理装置であって、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得手段と、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、色調整を行ってからチャートを印刷した場合であっても、カラーチャートとともに印刷したカラーバーコードの情報を的確に取得することができる。
一実施形態に係る画像形成装置のシステム構成例を示すブロック図。 一実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図。 一実施形態に係るチャートの例を示す図。 一実施形態に係るチャートの読み取りを指示するためのUIを示す図。 一実施形態に係る複数のチャートを読み取る際の処理手順を示すフローチャート。 一実施形態に係るページ番号とパッチの位置との関係を示す図。 一実施形態に係る警告を表示するUIを示す図。 一実施形態に係る画像形成システムの基本制御を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<システムの構成>
以下では、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。本発明は、マルチカラー方式の複写機、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)の画像形成システム(画像形成装置)に対して適用可能である。なお、以下で説明する実施形態では、本発明を適用した画像形成装置として、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、送信機能等を備えたMFPを例に説明する。また、複数色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色)の色材(トナー等)を用いてマルチカラー画像を記録材上に形成可能なMFPを例に説明する。
画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、大容量記憶装置104、表示部105、操作部106、エンジンインタフェース(I/F)107、ネットワークI/F108、及びスキャナI/F109を備える。また画像形成装置100は、画像処理装置114、プリンタエンジン111及びスキャナユニット112を備える。これら各部は、システムバス110を介して相互に接続されている。プリンタエンジン111及びスキャナユニット112は、それぞれエンジンI/F107及びスキャナI/F109を介してシステムバス110に接続されている。なお、画像処理装置114は、画像形成装置100とは独立した個別の装置として構成されてもよい。画像処理装置114の詳細については図2を用いて後述する。
CPU101は、画像形成装置100全体の動作を制御する。CPU101は、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、後述する各種の処理を実行する。ROM102は、読み出し専用メモリであり、システム起動プログラム、プリンタエンジンの制御を行うためのプログラム、及び、文字データ又は文字コード情報等を格納する。RAM103は、揮発性のランダムアクセスメモリであり、CPU101のワークエリア、及び、各種のデータの一時的な記憶領域として使用される。例えば、RAM103は、ダウンロードによって追加的に登録されたフォントデータや、外部装置から受信した画像ファイル等を格納するための記憶領域として使用される。大容量記憶装置104は、例えばHDD又はSSDであり、各種のデータのスプール、プログラム、情報ファイル、及び画像データ等の格納、及び、作業領域としての使用のために利用される。
表示部105は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)を含んで構成され、画像形成装置100の設定状態、実行中の処理の状況、及びエラー状態等の表示に使用される。また、表示部105は、色調整処理を実行する際に調整対象色や見本色の候補を表示する。操作部106は、ハードキー及び表示部105上に設けられたタッチパネル等の入力デバイスを含んで構成され、ユーザの操作によって入力(指示)を受け付ける操作受付部である。操作部106は、画像形成装置100の設定の変更や、設定のリセット等を行うために使用される。また、操作部106は、色調整処理を実行する際、ユーザが画像形成装置100に色調整処理モードを実行させるために使用される。
エンジンI/F107は、印刷を実行する際に、CPU101からの指示に応じてプリンタエンジン111を制御するためのインタフェースとして機能する。エンジンI/F107を介して、CPU101とプリンタエンジン111との間でエンジン制御コマンド等が送受信される。ネットワークI/F108は、画像形成装置100をネットワーク113に接続するためのインタフェースとして機能する。なお、ネットワーク113は、例えば、LANであってもよいし、電話回線網(PSTN)であってもよい。プリンタエンジン111は、システムバス110側から受信した印刷画像データに基づいて、複数色(ここではCMYKの4色)の色材を用いてマルチカラー画像を紙等の記録媒体上に形成する。
スキャナI/F109は、スキャナユニット112による原稿の読み取りを行う際に、CPU101からの指示に応じてスキャナユニット112を制御するためのインタフェースとして機能する。スキャナI/F109を介して、CPU101とスキャナユニット112との間でスキャナユニット制御コマンド等が送受信される。スキャナユニット112は、CPU101による制御によって、スキャナユニット112にセットされた原稿の画像を読み取って読み取り画像データを生成し、スキャナI/F109を介してRAM103又は大容量記憶装置104に画像データを送信する。
<画像処理装置の構成>
次に図2を参照して、本実施形態に係る画像処理装置114の内部構成を説明する。画像処理装置114は、画像入力部201、リスト入力部、画像解析部203、ページ正否判定部204、及び判定結果出力部205を備える。これらの各機能部は、CPU101がROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって実現される。あるいは、これらの一部又は全部が、ASIC又は電子回路等のハードウェアで実現されてもよい。
画像入力部201は、正否判定対象の画像データの入力を受け付ける。入力される画像データは、例えばスキャナユニット112によってチャートが印刷された用紙から読み取られ、スキャナI/F109を介して入力されるA4、300dpiのチャートの入力画像データである。チャートの入力画像データは、例えば、スキャナユニット112に依存のRGB色空間であるデバイスRGB色空間に対応したRGBの各信号を8bit256階調で表現する3レイヤーのデータである。画像入力部201に入力された画像データは、画像解析部203に送られる。
リスト入力部202は、ページ番号判定のキーとなるカラーパッチのある位置とページ番号とを紐付ける情報が定義されたリストを取得する。なお、当該リストは、画像形成装置100のROM102又は大容量記憶装置104に予め記憶されていてもよいし、ネットワーク113を介して外部装置から取得してもよい。
画像解析部203は、画像入力部201から受け取った画像データを解析し、図3に示すような第1のカラーパッチ領域303の全てのカラーパッチの読み取りRGB値と、第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値とを取得する。ここで、第1のカラーパッチ領域303は第1のパッチ領域に対応し、第2のカラーパッチ領域304は第2のパッチ領域に対応する。そして、画像解析部203は、第1のカラーパッチ領域の読み取りRGB値のうちリスト入力部202から受け取ったページ番号に紐付けられた位置の読み取りRGB値と、第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値とをページ正否判定部204に送る。
ページ正否判定部204は、画像解析部203から受け取った第1及び第2のカラーパッチ領域の読み取りRGB値を比較する。ページ正否判定部204は、選択された第1のカラーパッチ領域の読み取りRGB値と第2のカラーパッチ領域の読み取りRGB値のそれぞれのチャネルにおいて、差が例えばLab空間でΔEが5となる10以下に納まっているかを確認する。さらに、ページ正否判定部204は、確認結果を判定結果出力部205に送る。ここで選択された第1のカラーパッチ領域の読み取りRGB値と第2のカラーパッチ領域の読み取りRGB値とのそれぞれのチャネルにおける差は10に限るものではなく、装置等の仕様に応じて変更してもよい。判定結果出力部205は、表示制御手段の一例であり、格納されたページ番号判定結果が否であった場合は、表示部105に警告を表示するよう指示する。
<色調整用のチャート>
次に図3を参照して、本実施形態に係る画像形成デバイスである調整デバイス及び目標デバイスで印刷する色調整用のチャートの一例について説明する。図3(a)~図3(d)のチャートのセット(第1セット)は調整デバイスで印刷されるチャートを示す。図3(e)~図3(f)のチャートのセット(第2セット)は目標デバイスで印刷されるチャートを示す。調整デバイスとは、画像形成の色味を調整する対象の画像形成デバイスである。目標デバイスとは、調整デバイスの色味を合わせる先の目標となる画像形成デバイスである。
例えば、チャート図3(a)及び図3(e)の第1のカラーパッチ領域303は23行32列合計736個の正方形のパッチからなる。左上(R,G,B)=(0,0,0)から始まり、右側に順に(0,0,32)等、青の成分が増えていき、729個目以降は(255,255,255)で構成される、8bit256階調で表現する3レイヤーの画像データである。
図3(b)及び図3(f)は、それぞれ図3(a)及び図3(e)の第1のカラーパッチ領域303の上5行を下に再配置し、更に左8列を右に再配置したチャートである。図3(c)及び図3(g)は、それぞれ図3(a)及び図3(e)の第1のカラーパッチ領域303の上11行を下に再配置し、更に左16列を右に再配置したチャートである。図3(d)及び図3(h)は、それぞれ図3(a)及び図3(e)の第1のカラーパッチ領域303の上17行を下に再配置し、更に左24列を右に再配置したチャートである。このように再配置することによって面内ムラやスジ等が発生し正しくカラーパッチが印字されない箇所があっても、面内ムラやスジ等の影響のないカラーパッチを用いて、例えば平均を取るなどして本来の色値を取得することができる。
また、調整デバイス用のチャート図3(a)~図3(d)の第2のカラーパッチ領域304に第1のカラーパッチ領域303に含まれる所定のパッチと同色のページ判定用のカラーパッチ、例えば(R,G,B)=(255,0,0)を配置する。なお、本実施形態では、複数ページにわたるチャートのうち、同一のデバイスで読み取るチャートの第2のカラーパッチ領域304に印刷されたパッチは同色のパッチとする例について説明する。しかし、本発明を限定する意図はなく、各ページで異なる色のパッチを印刷するようにしてもよい。一方、目標デバイス用のチャート図3(e)~図3(f)の第2のカラーパッチ領域304にも第1のカラーパッチ領域303に含まれる所定のパッチと同色であるページ判定用のカラーパッチを配置する。当該パッチは、調整デバイス用のチャートの第2のカラーパッチ領域304のカラーパッチとは異なる色のカラーパッチ、例えば(R,G,B)=(0,0,255)として配置される。一方で、調整デバイス用のチャートと同様に、目標デバイス用の複数ページにわたるチャートについては、第2のカラーパッチ領域304に対して同色のパッチが印刷される。
この色調整用のチャートは、調整デバイス及び目標デバイスのそれぞれの画像処理装置114及びプリンタエンジン111でそれぞれ印刷される。印刷された2つのチャートは、調整デバイスのスキャナユニット112で読み取られる。なお、第2のカラーパッチ領域304の上部に印刷された矢印は、調整デバイス及び目標デバイスの読取部に対して挿入する方向を示す。従って、第2のカラーパッチ領域304は、第1のカラーパッチ領域303の読み取りを開始する前に読みとられることとなる。これにより、画像処理装置114は、第2のカラーパッチ領域304の情報を取得することができ、当該情報を用いて第1のカラーパッチ領域303から読み取った情報を処理することができる。本実施形態によれば、第2のカラーパッチ領域304とページ情報とを紐付ける例について説明するが、もちろん他の情報を紐付ける或いは含ませるようにしてもよい。例えば、ページ情報に代えて、チャートのパターンを識別する情報や印刷したデバイスを識別する情報などが含まれるようにしてもよい。また、本実施形態では、第2のカラーパッチ領域304に1つのパッチが形成される例で説明するが、含める情報量に応じて1つ以上形成されたパッチを含むカラーバーコードを印刷するようにしてもよい。
図3(a)乃至図3(d)に示すチャートは、調整デバイスで印刷した1枚目から4枚目のチャート(第1セット)であり、第2のカラーパッチ領域304にあるカラーパッチ301、311、321、331は同色である。そして、図3(a)に示す1枚目のカラーパッチ301は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて88番目の位置にあるカラーパッチ302と同色である。図3(b)に示す2枚目のカラーパッチ311は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて656番目の位置にあるカラーパッチ312と同色である。図3(c)に示す3枚目のカラーパッチ321は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて456番目の位置にあるカラーパッチ322と同色である。図3(d)に示す4枚目のカラーパッチ331は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて288番目の位置にあるカラーパッチ332と同色である。
また、図3(e)乃至図3(h)に示すチャートは目標デバイスで印刷した5枚目から8枚目のチャート(第2セット)であり、第2のカラーパッチ領域304にあるカラーパッチ341、351、361、371は同色である。図3(e)に占め右5枚目のカラーパッチ341は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて759番目の位置にあるカラーパッチ342と同色である。図3(f)に示す6枚目のカラーパッチ351は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて498番目の位置にあるカラーパッチ352と同色である。図3(g)に示す7枚目のカラーパッチ361は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて360番目の位置にあるカラーパッチ362と同色である。図3(h)に示す8枚目のカラーパッチ371は第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右に数えて192番目の位置にあるカラーパッチ372と同色である。
更に、図3(a)に示す1枚目から図3(d)に示す4枚目と、図3(e)に示す5枚目から図3(h)に示す8枚目の第2のカラーパッチ領域304にあるカラーパッチはそれぞれ異なる色となる。図6は、本実施形態における、判断対象のチャートのページ番号と参照カラーパッチの位置の組み合わせを定義したリストの一例を示す。各ページにおける第2のカラーパッチ領域の色値と第1のカラーパッチ領域内のカラーパッチの色値とが一致する位置(位置関係に応じた情報)を示すものである。画像処理装置114は、このリストと第1のカラーパッチ領域303と第2のカラーパッチ領域304それぞれから読み取った色値とに基づいて、読み取ったチャートのページを認識することができる。
<基本制御>
次に図8を参照して、本実施形態に係る画像形成システムにおける基本制御の処理手順について説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU101がROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって実現される。なお、画像処理装置114が独立した個別の装置である場合には、画像処理装置114に係る処理については画像処理装置114に設けられたCPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。
まずS101でCPU101は、画像形成デバイスである目標デバイス及び調整デバイスによって、複数のチャートを印刷する指示を各デバイスに通知する。なお、本実施形態では、画像形成装置100が調整デバイスであり、ここではプリンタエンジン111によって図3(a)乃至図3(d)に示す調整デバイス用の複数のチャートが印刷される。また、目標デバイスは、ネットワーク113を介して通信可能に接続された他の画像形成デバイスであり、色調整の目標となる色味を実現するデバイスとなる。CPU101は、ネットワークI/F108を介して当該画像形成デバイスに図3(e)乃至図3(h)に示す目標デバイス用の複数のチャートの印刷を指示する。
次に、S102でCPU101は、図4に示す稿読み取りの開始ボタン401の押下を受け付けたことにより、スキャナユニット112によって複数のチャートを読み取りを実行する。この際、調整デバイス及び目標デバイスで印刷された図3(a)乃至図3(h)に示す複数のチャートがユーザによって画像形成装置100のトレイに積載されているものとする。ここでユーザは所定のページ順序で複数のチャートを正確に積載する必要がある。正しくない順序で積載されている場合には、スキャナユニット112によって読み取る順序が異常となり、正しく色調整を行うことができない。したがって、本実施形態では、S102のチャートの読取制御において正しい順序でチャートの読み取りが行われているかをチェックする。詳細な処理については図5を用いて説明する。
チャートの読み取りが終了すると、S103でCPU101は、読み取りが成功したか否かを判断する。読み取りが成功した場合はS104に進み、CPU101は、読み取ったチャートの読取値に基づいて、調整デバイスである画像形成装置100の色調整を実施し、本フローチャートの処理を終了する。色調整処理では、読取値に基づいて色調整テーブルが生成される。一方、読み取りが失敗した場合はS104の色調整処理を実行することなく本フローチャートの処理を終了する。
<読取制御>
次に図5を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の複数ページで構成されるチャートの読取制御の処理手順を説明する。ここでは、印刷されたチャートをスキャナユニットで読み取り、読み取ったチャートが指定の順番で読み取られたかを判定し、指定の順番で読み取られていない場合において警告を表示する処理までの手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU101がROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって実現される。なお、画像処理装置114が独立した個別の装置である場合には、画像処理装置114に係る処理については画像処理装置114に設けられたCPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。
S501でCPU101は、図4に示すUI400を表示部105に表示させ、原稿読み取りの開始ボタン401の押下を受け付けると、S502へ進む。UI400には、印刷したチャートを原稿台に載置して、開始ボタン401を押下することを促すメッセージが表示される。続いてS502でCPU101は、全てのチャートを読み取り済みかを判定する。読み取り済みでない場合はS503へ進み、読み取り済みである場合はS506へ進む。ここではチャートは図3に示す通り全8枚とするがこれに限るものではない。
S503でCPU101は、スキャナユニット112によって、プリンタエンジン111で印刷されたチャートの読み取りを開始する。読み取りが終了すると、画像処理装置114の画像入力部201に読取結果として読み取り画像データを送り、S504へ進む。S504で画像入力部201は、読み取り画像データの入力が確認されると、画像解析部203に読み取り画像を送る。画像解析部203は、図3に示すチャートにある第2のカラーパッチ領域304の1つのカラーパッチの中心20画素×20画素を取得し、取得した400画素の平均画素値である読み取りRGB値(読取値)を取得し、S505へ進む。つまり、カラーパッチは20画素×20画素よりも大きいサイズで形成されており、周辺に形成された他のパッチの影響を受けないように中心付近の画素値を読み取るものである。なお、カラーパッチ毎の読み取りRGB値として、各パッチの中心20画素×20画素の400画素の平均画素値は一例であり、本発明を限定する意図はなく、各パッチの全画素の平均画素値としてもよい。平均画素値については、極値となる最大値、最小値を除外した複数の画素値から取得するようにしてもよい。
S505で画像解析部203は、図3に示すチャートにある第1のカラーパッチ領域303の736個のパッチのそれぞれの中心20画素×20画素を取得し、取得した400画素の平均画素値である読み取りRGB値を取得し、S502へ処理を戻す。なお、カラーパッチ毎の読み取りRGB値は、各パッチの中心20画素×20画素における400画素の平均画素値は一例であり、本発明を限定する意図はなく、各パッチの全画素の平均画素値としてもよい。
一方、S506で画像解析部203は、1~4枚目の第2のカラーパッチ領域304におけるカラーパッチの読み取りRGB値を比較して、S507へ進む。ここで、1枚目のR1と2枚目のR2との差分、1枚目のG1と2枚目のG2との差分、1枚目のB1と2枚目のB2との差分を取得する。同様に、1枚目と3枚目、1枚目と4枚目、2枚目と3枚目、2枚目と4枚目、3枚目と4枚目とにおいて各RGB値の比較を行う。ここで、1~4枚目の第2のカラーパッチ領域304のカラーパッチ301、311、321、331の読み取りRGB値を取得する。つまり、ここでは、各ページの第2のカラーパッチ領域304に印刷されたカラーパッチの各RGB値を比較している。
S507で画像解析部203は、R、G、B各色値の差が4枚の比較において全て閾値以内であるかどうかを判断する。全て閾値以内であると判断した場合はS508へ進み、閾値を超えてRGB値が離れている組み合わせがあると判断した場合はS509へ進む。ここで例えば閾値はLab空間でΔEが5となる10とする。ただし、当該閾値は10に限らず、例えば読取装置の性能等によって変えてもよい。
S508で画像解析部203は、R、G、B各色値4枚の平均値を、1~4ページの第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値として記憶し、S512へ進む。一方、S509で画像解析部203は、4枚の読み取りRGB値のうち最もRGB値が離れているものを除いて3つの読み取りRGB値とし、3つのRGB値を比較して、S510へ進む。なお、第2のカラーパッチ領域304に形成されたカラーパッチの読取値を除外したチャートについては、第1のカラーパッチ領域303に形成された同色のパッチについて色調整には利用しないことが望ましい。これは、同色のパッチについては異常が発生している可能性が高く、色調整を的確に行えなくすることを防止するためである。ここで、1つ目のR1と2つ目のR2との差分と、1つ目のG1と2つ目のG2との差分と、1つ目のB1と2つ目のB2との差分とを取得して比較する。同様に1つ目と3つ目、2つ目と3つ目の比較を行う。
続いて、S510で画像解析部203は、R、G、B各色値の差が全て閾値以内であるかどうかを判断する。各色値の差が全て閾値以内であると判断した場合はS511へ進み、1つでも閾値を超えて読み取りRGB値が離れている組み合わせがあると判断した場合はS523へ進む。ここで例えば閾値はLab空間でΔEが5となる10とする。ただし、これは10に限らず、例えば読取装置によって変えてもよい。S511において、画像処理装置114の画像解析部203は、R、G、B各色値3つの平均値を1~4ページの第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値として記憶し、S512へ進む。
次にS512で画像解析部203は、5~8枚目の第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値を比較して、S513へ進む。ここで、1枚目のR1と2枚目のR2との差分と、1枚目のG1と2枚目のG2との差分と、1枚目のB1と2枚目のB2との差分とを取得して比較する。同様に、1枚目と3枚目、1枚目と4枚目、2枚目と3枚目、2枚目と4枚目、3枚目と4枚目と比較を行う。ここで、5~8枚目の第2のカラーパッチ領域304のカラーパッチ341、351、361、371の読み取りRGB値を取得する。
S513で画像解析部203は、R、G、B各色値の差が4枚の比較において全て閾値以内であるかどうかを判断する。全て閾値以内であると判断した場合はS514へ進み、閾値を超えてRGB値が離れている組み合わせがあると判断した場合はS515へ進む。ここで例えば閾値はLab空間でΔEが5となる10とする。ただし、これは10に限らず、例えば読取装置の性能等によって変えてもよい。
S514で画像解析部203は、R、G、B各色値4枚の平均値を、5~8ページの第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値として記憶し、S518へ進む。一方、S515で画像解析部203は、4枚の読み取りRGB値のうち最もRGB値が離れているものを除いて3つの読み取りRGB値とし、3つのRGB値を比較してS516へ進む。ここで、1つ目のR1と2つ目のR2との差分と、1つ目のG1と2つ目のG2との差分と、1つ目のB1と2つ目のB2との差分とを取得して比較する。同様に、1つ目と3つ目、2つ目と3つ目と比較を行う。
S516で画像解析部203は、R、G、B各色値の差が全て閾値以内であるかどうかを判断する。各色値の差が全て閾値以内であると判断した場合はS517へ進み、1つでも閾値を超えてRGB値が離れている組み合わせがあると判断した場合はS523へ進む。ここで例えば閾値はLab空間でΔEが5となる10とする。ただし、これは10に限らず、例えば読取装置の性能等によって変えてもよい。
S517で画像解析部203は、R、G、B各色値3つの平均値を、5~8ページの第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値として記憶し、S518へ進む。S518で画像解析部203は、全てのページのチェックが完了したかを確認し、完了していない場合はS519へ進み、完了した場合は本フローチャートの処理を終了する。
S519で画像解析部203は、リスト入力部に入力された図6に示すようなページ番号と位置とを紐付けて定義したリストを参照して第1のカラーパッチ領域303における位置関係に応じた情報を取得する。具体的には、画像解析部203は、現在のページから第1のカラーパッチ領域303のうち、第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値と同色であるべき位置を示す位置情報を取得し、S520へ進む。例えば1ページ目である場合、画像解析部203は図6に示すリストを参照して位置”88”を得る。
S520で画像解析部203は、現在のページの第1のカラーパッチ領域303のうち、取得した位置情報の位置にあるカラーパッチの読み取りRGB値を取得し、ページ正否判定部204に送りS521へ進む。ここで、画像解析部203は、S519で取得した位置”88”を用いて、上記第1のカラーパッチ領域303の左上から始まり右側に数えて88番目のカラーパッチ302の読み取りRGB値を取得する。続いてS521で画像解析部203は、S511、S514、S517乃至S517において記憶した現在のページの第2のカラーパッチ領域304の読み取りRGB値を取得し、ページ正否判定部204に送り、S522へ進む。ここで1枚目である場合は、S508又はS511で得た読み取りRGBの平均値である。
S522でページ正否判定部204は、S520で取得した読み取りRGB値とS521で取得した読み取りRGB値とを比較し、閾値以内であるかを確認する。閾値内である場合はS518へ進み、閾値内ではない場合はS523へ進む。ここで、例えば閾値はLab空間でΔEが5となる10とする。ただし、これは10に限らず、例えば読取装置の性能等によって変えてもよい。ここでは、カラーパッチ302とS508又はS511で得た読み取りRGBの平均値との比較を行う。
S523で画像解析部203は、判定結果出力部205に「否」の判定結果を送る。判定結果が「否」の場合は、複数枚のチャートの読取順序に誤りがあると判断される。したがって、判定結果出力部205は「否」の判定結果を受信すると、表示部105に図7に示すようなユーザにチャートの順番を整えるよう促す警告メッセージを表示し、本フローチャートの処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、例えばデバイス間カラーマッチングを行う場合において、チャートの読取順序が正しくない場合はユーザにチャートの読取順序を指定の通りにするよう促すメッセージを確認させることができる。これにより、例えばチャートの読取順序の異常によって生じる本来あるべき値でない読取値による正しくない色処理テーブルの生成を防ぐことができる。ユーザは通知に従ってチャートの読取順序を適切に再セットすることにより、適切なデバイス間カラーマッチングを実行できる。
なお、本実施形態では、チャートが適切な順序番で読み取られていない場合、その旨をユーザに通知する構成としたが、通知に代えて、或いは通知に加えて、所定の処理を中止する構成としてもよい。例えば、本実施形態のチャート読取順序を判定するための処理をデバイス間カラーマッチング処理の一部として行う場合、チャートが適切な順序で読み取れていない場合には、デバイス間カラーマッチング処理を中止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、S506、S509、S512、S515、S522において読み取りRGB値同士の比較を行うが、読み取りRGB値から取得したLab値同士の色差を計算して比較する構成としてもよい。すなわち、読み取りRGB値同士が所定の範囲から外れていないか否かを判定できれば、S506、S509、S512、S515、S522の方法に限定されない。
以上説明したように、本実施形態に係る色調整用のチャートは、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とを含む。本画像処理装置は、画像形成デバイスで形成された複数の上記チャートを、読取部によって読み取らせた読取結果を取得する。本画像処理装置は、複数のチャートの第2のパッチ領域に形成されたパッチと第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得する。さらに、本画像処理装置は取得した情報に基づいて複数のチャートが読取部によって正しく読み取られているか否かを判断する。これにより、本発明によれば、画像形成装置の色調整のためのチャートとして色が変わるような設定を有効にして出力したチャートを用いたとしても適切な順序でチャートを読み取ることができ、正しい色値を用いた色調整テーブルの作成を保証することができる。また、第2のパッチ領域に形成されたパッチと同色のパッチが、第1のパッチ領域の何れの位置に形成されているかを示す位置関係に応じた情報を用いており、OCRやバーコード認識等の技術を追加することなくチャートのページ番号を正確に判断することができる。つまり、色調整用のチャートに文字列やバーコードなどを別途形成する必要もない。
本明細書の開示は、以下の画像処理装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成システムを含む。
(項目1)
画像処理装置であって、
画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得手段と、
前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
(項目2)
前記第1のパッチ領域に形成される前記複数のパッチは、前記複数のチャートごとにそれぞれ配置が異なり、
前記第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報とは、前記第1のパッチ領域における前記同色のパッチが形成される順番に対応する情報であることを特徴とする項目1に記載の画像処理装置。
(項目3)
前記複数のチャートのそれぞれのページ番号と、各ページのチャートにおいて前記同色のパッチが形成される順番とを紐付けて定義したリストを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記判断手段は、判断対象のチャートのページ番号と前記リストとを用いて前記位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られているか否かを判断することを特徴とする項目2に記載の画像処理装置。
(項目4)
前記判断手段は、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチの読取値と、前記判断対象のチャートのページ番号に対応する、前記リストに定義された前記同色のパッチが形成される前記順番の位置に形成された前記第1のパッチ領域のパッチの読取値との差分が所定の閾値以内であれば、前記判断対象のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする項目3に記載の画像処理装置。
(項目5)
前記複数のチャートのそれぞれの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチは同色のパッチであり、
前記判断手段は、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域にそれぞれ形成されたパッチの読取値の中で、それぞれの読取値と他の読取値とを比較し、各差分の全てが前記所定の閾値以内であれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする項目4に記載の画像処理装置。
(項目6)
前記判断手段は、前記それぞれの読取値と前記他の読取値との各差分の何れかが前記所定の閾値を超えると判断すると、さらに、所定の前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域にそれぞれ形成されたパッチの読取値のうち、最も値が離れている読取値を除いた複数の読取値の中で、各読取値と他の読取値とを比較し、各差分のうち前記所定の閾値を超える差分があれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていないと判断し、各差分の全てが前記所定の閾値以内であれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする項目5に記載の画像処理装置。
(項目7)
前記最も値が離れている読取値を取得したチャートにおける前記第1のパッチ領域に形成した前記同色のパッチについては、色調整に利用しないことを特徴とする項目6に記載の画像処理装置。
(項目8)
前記複数のチャートは、第1の画像形成デバイスで形成された第1セットと、前記第1の画像形成デバイスとは異なる第2の画像形成デバイスで形成された第2セットとを含み、
前記判断手段は、前記第1セットと前記第2セットとにおいて、各セットのチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られているか否かを個別に判断することを特徴とする項目1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
(項目9)
前記判断手段によって前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られていないと判断された場合は、表示部にその旨のメッセージを表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする項目1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
(項目10)
前記複数のチャートのそれぞれの前記第2のパッチ領域は、前記第1のパッチ領域よりも前記読取手段によって先に読み取られる位置に形成されていることを特徴とする項目1乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
(項目11)
画像処理装置の制御方法であって、
取得手段が、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得工程と、
判断手段が、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断工程と
を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
(項目12)
画像処理装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
取得手段が、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得工程と、
判断手段が、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断工程と
を含むことを特徴とするプログラム。
(項目13)
画像形成手段と、
読取手段と、
項目1乃至10の何れか1項に記載の画像処理装置と
を備える画像形成システム。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:画像形成装置、101:CPU、102:ROM、103:RAM、104:大容量記憶装置、105:表示部、106:操作部、107:エンジンI/F、108:ネットワークI/F、109:スキャナI/F、110:システムバス、111:プリンタエンジン、112:スキャナユニット、113:ネットワーク、114:画像処理装置

Claims (13)

  1. 画像処理装置であって、
    画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得手段と、
    前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1のパッチ領域に形成される前記複数のパッチは、前記複数のチャートごとにそれぞれ配置が異なり、
    前記第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報とは、前記第1のパッチ領域における前記同色のパッチが形成される順番に対応する情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数のチャートのそれぞれのページ番号と、各ページのチャートにおいて前記同色のパッチが形成される順番とを紐付けて定義したリストを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記判断手段は、判断対象のチャートのページ番号と前記リストとを用いて前記位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られているか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判断手段は、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチの読取値と、前記判断対象のチャートのページ番号に対応する、前記リストに定義された前記同色のパッチが形成される前記順番の位置に形成された前記第1のパッチ領域のパッチの読取値との差分が所定の閾値以内であれば、前記判断対象のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数のチャートのそれぞれの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチは同色のパッチであり、
    前記判断手段は、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域にそれぞれ形成されたパッチの読取値の中で、それぞれの読取値と他の読取値とを比較し、各差分の全てが前記所定の閾値以内であれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記判断手段は、前記それぞれの読取値と前記他の読取値との各差分の何れかが前記所定の閾値を超えると判断すると、さらに、所定の前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域にそれぞれ形成されたパッチの読取値のうち、最も値が離れている読取値を除いた複数の読取値の中で、各読取値と他の読取値とを比較し、各差分のうち前記所定の閾値を超える差分があれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていないと判断し、各差分の全てが前記所定の閾値以内であれば、前記複数のチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られていると判断することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記最も値が離れている読取値を取得したチャートにおける前記第1のパッチ領域に形成した前記同色のパッチについては、色調整に利用しないことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記複数のチャートは、第1の画像形成デバイスで形成された第1セットと、前記第1の画像形成デバイスとは異なる第2の画像形成デバイスで形成された第2セットとを含み、
    前記判断手段は、前記第1セットと前記第2セットとにおいて、各セットのチャートが前記読取手段によって正しい順序で読み取られているか否かを個別に判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記判断手段によって前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られていないと判断された場合は、表示部にその旨のメッセージを表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記複数のチャートのそれぞれの前記第2のパッチ領域は、前記第1のパッチ領域よりも前記読取手段によって先に読み取られる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 画像処理装置の制御方法であって、
    取得手段が、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得工程と、
    判断手段が、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断工程と
    を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  12. 画像処理装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    取得手段が、画像形成デバイスの色調整を行うための複数のパッチが形成された第1のパッチ領域と、前記第1のパッチ領域に含まれるパッチと同色のパッチが1つ以上形成された第2のパッチ領域とをそれぞれが含む複数のチャートを、読取手段によって読み取らせた読取結果を取得する取得工程と、
    判断手段が、前記複数のチャートの前記第2のパッチ領域に形成されたパッチと前記第1のパッチ領域に含まれる同色のパッチの該第1のパッチ領域における位置関係に応じた情報を取得し、取得した情報に基づいて前記複数のチャートが前記読取手段によって正しく読み取られているか否かを判断する判断工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
  13. 画像形成手段と、
    読取手段と、
    請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像処理装置と
    を備える画像形成システム。
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