JP2024042876A - 積層鋼板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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剛 中澤
Takeshi Nakazawa
創 西口
So Nishiguchi
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Abstract

【課題】鋼板の転積を可能としつつ、低コスト化及び効率化を図る。
【解決手段】複数の鋼板を積層した積層鋼板の製造方法であって、保持装置に対して積層鋼板に係るワークの外周部を保持させつつ、鋼板を順次積層してワークに含まれる鋼板の枚数を増加させる積層工程と、積層工程の進行に伴い、保持装置に保持されているワークの一部である下部を、保持装置に保持されているワークの残りの部分から分離する分離工程と、分離工程により分離された下部を、保持装置に保持されているワークに対して、ワークの中心軸まわりに回転させる下部回転工程と、下部回転工程により回転された下部を、保持装置に保持されているワークに結合させる転積工程とを含む、製造方法が開示される。
【選択図】図7

Description

本開示は、積層鋼板の製造方法及び製造装置に関する。
パンチに対向して配置されるダイと、ダイの直下にあってパンチとダイで打ち抜き形成された鋼板を保持するスクイズリングとを、ダイホルダーを介して回転駆動させることで、鋼板の転積又はスキューを実現する技術が知られている。
特開2011-156585号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、プレス用の金型が加工していないタイミングで転積のための回転駆動を実行する必要があるため、プレスの加工速度(及びそれに伴い積層効率)を高めることができない。なお、プレスの加工速度を高めるべくダイの回転速度の高速化を実現しようとすると、転積用モータの大型化が必要となり、スペースや設備の高額化等の問題が生じる。
そこで、1つの側面では、本開示は、鋼板の転積を可能としつつ、低コスト化及び効率化を図ることを目的とする。
1つの側面では、複数の鋼板を積層した積層鋼板の製造方法であって、
保持装置に対して前記積層鋼板に係るワークの外周部を保持させつつ、前記鋼板を順次積層して前記ワークに含まれる前記鋼板の枚数を増加させる積層工程と、
前記積層工程の進行に伴い、前記保持装置に保持されている前記ワークの一部である下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークの残りの部分から分離する分離工程と、
前記分離工程により分離された前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに対して、前記ワークの中心軸まわりに回転させる下部回転工程と、
前記下部回転工程により回転された前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに結合させる転積工程とを含む、製造方法が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、鋼板の転積を可能としつつ、低コスト化及び効率化を図ることが可能となる。
積層鋼板を形成するブロック(積層体)の構成の説明図である。 積層鋼板の構成の説明図である。 上側ブロック、中間ブロック、及び下側ブロックのそれぞれの鋼板構成の一例の説明図である。 鋼板種別の説明図である。 各種の連結関連要素の説明図である。 鋼板種別Cの鋼板の一例を示す平面図である。 鋼板種別Dの鋼板の一例を示す平面図である。 本実施例による製造方法の説明図であり、製造装置の各装置における動作の関係を示す概略的なタイミングチャートである。 図7に示す製造方法における積層工程での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における分離工程(その1)での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における下部回転工程での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における転積工程(その1)での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における転積工程(その2)での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における分離工程(その2)での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における分離工程(その3)での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。 図7に示す製造方法における搬出工程での製造装置及びワークの状態を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
図1は、積層鋼板20を形成するブロック12の構成の説明図である。図1において、中心軸Iは、回転電機の回転軸に対応する軸である。
本実施例では、積層鋼板20(図2参照)は、電磁鋼板のような鋼板10を複数枚積層してなる積層体であるブロック12から形成される。本実施例では、ブロック12は、M枚(以下、「規定枚数M」とも称する)の鋼板10を積層して形成される。なお、ここでは、一例として、鋼板10は、回転電機のステータ用であるが、以下で説明する実施例は、ロータ用の積層鋼板の製造にも適用可能である。
図2は、積層鋼板の構成の説明図である。
本実施例では、積層鋼板20は、複数のブロック12(図2に示す例では3つのブロック12)を転積(回転積層)することにより形成される。転積とは、一のブロック12に対して、回転方向の角度をずらして他のブロック12を、軸方向に積層する形態を意味する。転積は、圧延工程により磁気的に方向性が残りうる鋼板を、同一方向に積層することで生じうる不都合(例えば有意なコギングトルクの発生)等を低減又は無くすために実行されてよい。
以下では、積層鋼板20を形成する複数のブロック12のそれぞれを区別する場合、最も上側に位置するブロック12を、「上側ブロック121」とも称し、最も下側に位置するブロック12を、「下側ブロック123」とも称し、上側ブロック121と下側ブロック123の間のブロック12を、「中間ブロック122」とも称する。なお、本実施例では、積層鋼板20は、一つの中間ブロック122を有する3つのブロック12により形成されるが、変形例では、2つ以上の中間ブロック122を含んでもよいし、中間ブロック122が省略されてもよい。
また、本実施例では、複数のブロック12は、それぞれ、同じM枚(規定枚数M)の鋼板10により形成されるが、複数のブロック12の一部又はそれぞれは、他のブロック12とは異なる枚数の鋼板10により形成されてもよい。すなわち、規定枚数Mは、ブロック12ごとの可変値であってもよい。例えば、上側ブロック121及び下側ブロック123は、中間ブロック122とは異なる枚数の鋼板10により形成されてもよい。
図3は、上側ブロック121、中間ブロック122、及び下側ブロック123のそれぞれの鋼板構成の一例の説明図である。図3では、表301は、上側ブロック121の鋼板構成の一例を示し、表302は、中間ブロック122の鋼板構成の一例を示し、表303は、下側ブロック123の鋼板構成の一例を示す。鋼板種別AからDまでのそれぞれの間の相違は、鋼板10に形成される連結関連要素の配置に関する相違である。連結関連要素とは、上下方向で隣り合う2つの鋼板10の加圧時の結合可否に影響する要素であり、本実施例では、図4Bを参照して後述するダボ、ダボ逃し穴、及びジャンプカット穴を含む。
本実施例では、上側ブロック121は、表301に示すように、最上層(例えば1層)が鋼板種別Bの鋼板10により形成され、最下層(例えば1層)が鋼板種別Dの鋼板10により形成され、その間の中間層(例えばM-2層、ただし、M-2≧1)が鋼板種別Bの鋼板10により形成される。鋼板種別B、Dの特徴については、図4Aを参照して後述する。
また、中間ブロック122は、表302に示すように、最上層(例えば1層)が鋼板種別Cの鋼板10により形成され、最下層(例えば1層)が鋼板種別Dの鋼板10により形成され、その間の中間層(例えばM-2層、ただし、M-2≧1)が鋼板種別Bの鋼板10により形成される。鋼板種別Cの特徴については、図4Aを参照して後述する。
また、下側ブロック123は、表303に示すように、最上層(例えば1層)が鋼板種別Cの鋼板10により形成され、最下層(例えば1層)が鋼板種別Aの鋼板10により形成され、その間の中間層(例えばM-2層、ただし、M-2≧1)が鋼板種別Bの鋼板10により形成される。鋼板種別Aの特徴については、図4Aを参照して後述する。
図4Aは、図3を参照して上述した鋼板種別の説明図である。図4Bは、各種の連結関連要素に関する加圧時の結合可否を示す表図である。図4Aでは、上下2つの鋼板10の間の結合可否であって、加圧時の結合可否について、鋼板種別のいくつかの組み合わせに対して表図で示されている。また、図4Bでは、2つの連結関連要素の間の結合可否であって、加圧時の結合可否について、連結関連要素のいくつかの組み合わせに対して表図で示されている。図4A及び図4Bにおいて、記号「○」は、加圧時に結合する関係を表し、記号「×」は、加圧時に結合しない関係を表し、記号「-」は、当該組み合わせは利用(存在)しないことを表す。なお、図4Aに関して、上下2つの鋼板10の間のダボ同士の結合が実現される場合に、当該2つの鋼板10同士の結合が実現されるものとする。また、図4Aにおいては、下側が“C”と上側が“D”の組み合わせに関しては、2通りの可能性があり、具体的には、後述する下部回転前の加圧時と、下部回転後の再加圧時とで、加圧時の結合可否が変化する。この点の技術的意義は、後述する。
この場合、鋼板種別Aの鋼板10は、ジャンプカット穴のみを有する種別であり、鋼板種別Bの鋼板10は、ダボのみを有する種別である。ジャンプカット穴は、図4Bに示すように、上側の鋼板10のダボに対しては結合するが、下側の鋼板10のダボに対して結合しないように形成される穴である。従って、下側が鋼板種別Bである場合、上側に鋼板種別Aの鋼板10が積層され加圧されても、両者は結合しない。他方、下側が鋼板種別Aである場合、上側に鋼板種別Bの鋼板10が積層され加圧されると、両者は結合する。
また、鋼板種別Cの鋼板10は、ダボとダボ逃し穴との組み合わせを有する種別(図5参照)であり、鋼板種別Dの鋼板10は、ダボとジャンプカット穴との組み合わせを有する種別(図6参照)である。ダボ逃し穴は、図4Bに示すように、上側の鋼板10のダボに対して結合しないように形成される穴である。
例えば、上側ブロック121では、図3に示すように、最下層の鋼板種別Dの鋼板10と、中間層の鋼板種別Bの鋼板10とが、上下2つの鋼板10を構成する。このとき、図4Aに示すように、下側が“D”と上側が“B”の組み合わせは記号「○」であり、加圧時に結合する関係である。
このようにして、各ブロック12は、最下層から最上層までのそれぞれの鋼板10が加圧時に結合する関係となるような鋼板種別に設定される。従って、各ブロック12は、後述する製造方法における積層工程による最初の加圧後から、それぞれ上下方向に隣り合う鋼板10同士が結合して一体物となる。
他方、本実施例では、図3及び図4Aに示すように、各ブロック12は、中間ブロック122が上側ブロック121及び下側ブロック123のいずれに対しても、転積が完了するまでは、結合しない関係となるような鋼板種別に設定される。従って、中間ブロック122は、上側ブロック121及び下側ブロック123のいずれに対しても、上側ブロック121及び下側ブロック123のそれぞれに対する転積が完了するまでは、結合せずに分離可能である。
具体的には、図3及び図4Aに示すように、下側ブロック123と中間ブロック122との間の境界では、2枚の鋼板10のうちの、下側の鋼板10が、下側ブロック123の最上層の鋼板種別Cであり、上側の鋼板10が、中間ブロック122の最下層の鋼板種別Dである。従って、この場合、下側ブロック123の回転前(すなわち、後述する転積用の回転角度の回転前)は、加圧しても両者(下側ブロック123と中間ブロック122)は結合せず、下側ブロック123の回転後(すなわち、後述する転積用の回転角度の回転後)は、加圧すると両者(下側ブロック123と中間ブロック122)は結合する。
同様に、図3及び図4Aに示すように、中間ブロック122と上側ブロック121の間の境界では、2枚の鋼板10のうちの、下側の鋼板10が、中間ブロック122の最上層の鋼板種別Cであり、上側の鋼板10が、上側ブロック121の最下層の鋼板種別Dである。従って、この場合、中間ブロック122の回転前(すなわち、後述する転積用の回転角度の回転前)は、加圧しても両者(中間ブロック122と上側ブロック121)は結合せず、中間ブロック122の回転後(すなわち、後述する転積用の回転角度の回転後)は、加圧すると両者(中間ブロック122と上側ブロック121)は結合する。
このようにして、本実施例では、各ブロック12の鋼板構成は、転積用の回転角度の回転前と回転後とでブロック12間の結合状態が変化するように鋼板種別が設定されている。これにより、以下で説明するような製造装置及び製造方法の説明において、詳説するように、製造工程の効率化を図ることができる。
図5は、鋼板種別Cの鋼板10の一例を示す平面図であり、図6は、鋼板種別Dの鋼板10の一例を示す平面図である。
本実施例では、一例として、ダボ等の連結関連要素は、どのような種別の鋼板10においても、30度ごとに設けられる。ただし、変形例では、他の角度ごとに設けられてもよい。
鋼板種別Cの鋼板10は、ダボとダボ逃し穴の2つの連結関連要素が4種類の連結関連要素群を形成する。具体的には、図5に示すように、第1連結関連要素群は、2つのダボTB1と、1つのダボ逃し穴TH1とが、120度ごとに設けられる。また、第2連結関連要素群は、2つのダボTB2と、1つのダボ逃し穴TH2とが、120度ごとに設けられる。また、第3連結関連要素群は、2つのダボTB3と、1つのダボ逃し穴TH3とが、120度ごとに設けられる。また、第4連結関連要素群は、2つのダボTB4と、1つのダボ逃し穴TH4とが、120度ごとに設けられる。そして、これらの4種類の連結関連要素群は、周方向で2つのダボが隣り合う関係(ダボ逃し穴が90度ごとに現れる関係)で、配置されている。
鋼板種別Dの鋼板10は、ジャンプカット穴とダボの2つの連結関連要素が4種類の連結関連要素群を形成する。具体的には、図6に示すように、第5連結関連要素群は、2つのジャンプカット穴JC5と、1つのダボTB5とが、120度ごとに設けられる。また、第6連結関連要素群は、2つのジャンプカット穴JC6と、1つのダボTB6とが、120度ごとに設けられる。また、第7連結関連要素群は、2つのジャンプカット穴JC7と、1つのダボTB7とが、120度ごとに設けられる。また、第8連結関連要素群は、2つのジャンプカット穴JC8と、1つのダボTB8とが、120度ごとに設けられる。そして、これらの4種類の連結関連要素群は、周方向で2つのジャンプカット穴が隣り合う関係(ダボが90度ごとに現れる関係)で、配置されている。
なお、上下2つの鋼板10のうちの一方の一の連結関連要素に対して、他方の複数の連結関連要素のうちのどの一の連結関連要素が軸方向に当接するかは、一方の鋼板10が他方の鋼板10に対して中心軸Iまわりに回転すると変化しうる。以下では、このような上下2つの鋼板10間における連結関連要素間の関係を説明するために、鋼板10の位相とは、中心軸Iまわりの回転位相を意味する。
ここで、図5に示す鋼板種別Cの鋼板10と、図6に示す鋼板種別Dの鋼板10とは、鋼板種別Cの鋼板10のダボ逃し穴と、鋼板種別Dの鋼板10のダボとが軸方向に当接し合う位相関係である場合、加圧時は結合しない。本実施例では、初期的には(下部回転前では)、鋼板種別Cの鋼板10と、鋼板種別Dの鋼板10とは、このような位相関係で積層される。この場合、例えば、鋼板種別Cの第1連結関連要素群の連結関連要素と、鋼板種別Dの第5連結関連要素群の連結関連要素とに着目すると、第1連結関連要素群の連結関連要素である2つのダボTB1、及び1つのダボ逃し穴TH1と、第5連結関連要素群の連結関連要素である2つのジャンプカット穴JC5、及び1つのダボTB5とは、図5の鋼板10の位相と図6の鋼板10の位相との間の位相関係では、加圧時に結合しない。2つのダボTB1の位相には、2つのジャンプカット穴JC5の位相が対応し、1つのダボTB5の位相には、1つのダボ逃し穴TH1の位相が対応するためである。他方、図5に示す鋼板種別Cの鋼板10を、転積用の回転角度120度だけ回転させると(図5の矢印R5参照)、2つのダボTB1のうちの1つの位相が、1つのダボTB5の位相が一致する。従って、この場合、加圧時に両者が結合する関係となる。
このようにして、鋼板種別Cの鋼板10及び鋼板種別Dの鋼板10は、加圧されると結合する位相関係(第1位相関係の一例)と、加圧しても結合しない位相関係(第2位相関係の一例)のいずれかの位相関係であることができる。以下では、加圧されると結合する位相関係は、「加圧により結合可能な位相関係」とも称し、加圧しても結合しない位相関係は、「加圧によっても結合不能な位相関係」とも称する。なお、ここでは、図示して説明しないが、鋼板種別Aの鋼板10は、周方向に沿って設けられる12個のすべての連結関連要素がジャンプカット穴であってよく、鋼板種別Cの鋼板10は、周方向に沿って設けられる12つのすべての連結関連要素が、タボであってよい。この場合、例えば鋼板種別Cの鋼板10同士は、位相関係に関係なく、加圧されると結合する。
次に、図7以降を参照して、本実施例の製造装置40及び製造方法について説明する。
図7は、本実施例による製造方法の説明図であり、製造装置40を形成する各装置(積層装置42等)における動作の関係を示す概略的なタイミングチャートである。図8~図15は、図7に示す製造方法における特定のいくつかの工程での製造装置40及びワークWの状態を示す概略図である。図8~図15は、製造装置40の基準軸I0を含む断面視で、図示されている。なお、製造装置40は、基本的には、基準軸I0に関して回転対称の形態であり、図8~図15は、基準軸I0を含む任意の断面視であってよい。図8~図15には、上下方向に対応したZ方向が定義されており、Z1側が上側(Z2側が下側)である。
なお、以下の説明において、ワークWとは、本製造方法又は製造装置40により製造されている製造過程のワークであり、積層鋼板20に係るワークである。ワークの一単位は、基本的には、積層鋼板20の一単位と同じであるが、本実施例では、後述するように、ワークWの一部である下部が、製造過程(後述する分離工程)で分離する場合がある。
本製造方法は、図7に示すように、製造装置40を形成する各装置(積層装置42等)を互いに連携させて実現される。
以下では、まず製造装置40について詳細に説明し、ついで、図7に示す本製造方法について詳細に説明する。
製造装置40は、積層装置42と、保持装置44と、支持装置46と、搬送装置48とを含む。
積層装置42は、順送型の金型の一部であってよく、鋼板10の外形(外側の輪郭)を打ち抜くプレス加工装置であってよい。積層装置42は、例えば、上下方向に移動可能なパンチ421と、ダイス(ダイ)422とを含む。パンチ421がダイス422内に入ることで、素材(例えば、各種前工程の処理を受けた圧延シート)が鋼板10へと打ち抜かれる。なお、積層装置42自体は、例えばここでの参照により、その開示内容が本願明細書に組み込まれるWO2019/066032号に記載のプレス加工装置のうちの対応する部分により実現されてもよい。
なお、パンチ421の中心軸は、製造対象の積層鋼板20の中心軸I(回転電機用のロータの中心軸)と一致する。ここでは、説明上、パンチ421の中心軸は、製造装置40の基準軸I0を形成する。
積層装置42は、図8に示すように、プレス加工と積層が同時に実現される態様で、積層工程を実現する。積層工程は、図8に示すように、保持装置44に対して積層鋼板20に係るワークWの外周部を保持させつつ、鋼板10を順次積層してワークWに含まれる鋼板10の枚数を増加させることを含む。
積層装置42は、プレス加工の際の軸方向の力(例えば油圧シリンダからの力)を利用して、上述したダボによる結合用の加圧を実現する。すなわち、積層装置42は、新たな一枚の鋼板10を打ち抜くプレス加工(以下、「プレス成形」とも称する)を行うと同時に、当該プレス成形した鋼板10を、その下方のワークWの最上層の鋼板10に対して加圧する。この際、図4Aを参照して上述したように、これら2枚の鋼板10の鋼板種別の関係及びこれら2枚の鋼板10の位相関係に依存して、これら2枚の鋼板が結合する場合もあれば、結合しない場合もある。
本実施例では、積層装置42は、図7を参照して後述するが、保持装置44に対してワークWの外周部を保持させつつ、鋼板10を順次積層してワークWに含まれる鋼板10の枚数を増加させる。具体的には、積層装置42は、図2を参照して上述した構成の積層鋼板20を製造すべく、下側ブロック123の最下層の鋼板10を最初にプレス成形し、ついで、下側ブロック123の中間層の鋼板10及び下側ブロック123の上層の鋼板10をプレス成形することで、下側ブロック123を形成する(図7のステップS71参照)。続いて、中間ブロック122の最下層の鋼板10をプレス成形し、ついで、中間ブロック122の中間層の鋼板10及び中間ブロック122の上層の鋼板10をプレス成形することで、中間ブロック122を形成する(図7のステップS72参照)。この際、中間ブロック122の最下層の鋼板10は、図3を参照して上述したように鋼板種別Dであり、すでに積層済の下側ブロック123の上層の鋼板10(鋼板種別C)に対して、加圧によっても結合不能な位相関係を有する。そして、上側ブロック121の最下層の鋼板10をプレス成形し、ついで、上側ブロック121の中間層の鋼板10及び上側ブロック121の上層の鋼板10をプレス成形することで、上側ブロック121を形成する(図7のステップS73参照)。この際、上側ブロック121の最下層の鋼板10は、図3を参照して上述したように鋼板種別Dであり、すでに積層済の中間ブロック122の上層の鋼板10(鋼板種別C)に対して、加圧によっても結合不能な位相関係を有する。このような順でプレス成形を順次行うことで、図2を参照して上述した積層鋼板20の構成(各鋼板10の積層順)を実現できる。
なお、図8に示す状態では、1つ目の積層鋼板20に係る下側ブロック123、中間ブロック122、及び上側ブロック121がすでにプレス成形された状態であり、後述する保持装置44に保持されている。また、図8に示す状態では、2つ目の積層鋼板20に係る下側ブロック123もすでにプレス成形された状態であり、後述する保持装置44に保持されている。図8に示す状態は、2つ目の積層鋼板20に係る中間ブロック122を形成するためのプレス成形状態(図7のステップS72参照)に対応する。
保持装置44は、図8に示すように、円筒状の形態であり、ダイス422の下方に配置される。保持装置44は、ダイス422と一体化される態様で、ダイス422に固定されてよい。なお、保持装置44は、ダイス422の一部として形成されてもよい。保持装置44は、円筒状の形態であり、スクイズリングとも称される部材であってよい。保持装置44の中心軸(円筒状の中心軸)は、製造装置40の基準軸I0と同軸である。保持装置44の内周側の形状は、鋼板10の外形に対応し、鋼板10の外形に対してわずかに小さくてもよい。保持装置44は、積層装置42による積層過程におけるワークWの外周部を保持する。なお、保持装置44は、設備に固定された部材であり、可動型の部材ではない。保持装置44は、積層装置42により鋼板10の積層枚数が順次増加されていくワークWの外周部を保持する。
保持装置44は、上下が開口しており、ワークWに含まれる鋼板10の積層枚数が一定数N1(<M)を超えると、ワークWの下部が保持装置44から解放される。なお、図8に示す状態では、4つのブロック12を形成する鋼板10が積層済みであるが、下側ブロック123を形成する複数の鋼板10の一部(下側の一部)が、保持装置44から解放されている。この状態では、下側ブロック123を形成する各鋼板10は、加圧により一体化されており、かつ、当該下側ブロック123の上部が保持装置44により保持されていることから、依然として、全体としては保持装置44に保持されている。従って、仮に、この状態で、後述する支持装置46が下降しても、支持装置46とともに下降するワークW内の鋼板10(下側ブロック123の鋼板10)は存在しない。
保持装置44から解放されるワークWの下部に含まれる鋼板10の枚数は、積層工程の進行に伴い、徐々に増加する。そして、保持装置44から解放されるワークWの下部の枚数が規定枚数M(又はM×k、ただし、kは、正の整数)に達すると、当該下部は、保持装置44に保持されている残りの部分(ワークWの部分)に対して、分離可能となる。図8に示す例では、図8に示す状態から積層工程が更に進行して、下側ブロック123の全体が保持装置44から解放されると、下側ブロック123全体が保持装置44に保持されているワークWの中間ブロック122から分離可能となる。以下、このように、保持装置44に保持されているワークWの一部である下部が、保持装置44に保持されているワークW(他の部分)から分離して下方に移動可能となることを、保持装置44から“排出”とも表現する。
本実施例では、積層工程の進行に伴い、保持装置44からは、一のワークに係る下側ブロック123、中間ブロック122、及び上側ブロック121が、この順で排出可能となる(図7のステップS741からステップS743まで参照)。また、一のワークに係る上側ブロック121が排出されると、その後の積層工程の進行に伴い、保持装置44からは、次の一のワークに係る下側ブロック123、中間ブロック122、及び上側ブロック121が、この順で排出可能となる。
なお、積層工程の進行に伴い、一のワークWに係る上側ブロック121の上側には、次のワークWに係る下側ブロック123が積層されるが、下側ブロック123の最下層の鋼板10は、図3を参照して上述したように鋼板種別Aである、従って、下側ブロック123の最下層の鋼板10は、図4Aを参照して上述したように、加圧されても、上側ブロック121の最上層の鋼板10(鋼板種別B)とは結合しない。すなわち、次のワークWに係る下側ブロック123を上側ブロック121に連続して積層した場合でも、上側ブロック121を排出可能である。
支持装置46は、背圧パッドと称される部材であってよい。支持装置46は、保持装置44により保持されているワークWを支持する。この場合、支持装置46は、ワークWの下端面に対して下側から上下方向に当接する態様で、ワークWを支持してよい。支持装置46は、上下方向で、パンチ421に対向する態様で設けられる。支持装置46は、パンチ421と協動して、上述したプレス加工に伴うダボによる結合のための加圧を実現する。すなわち、図8に示すように、パンチ421がワークWを下向きに押圧する力F1に対する反力F2を発生することで、上述した加圧による鋼板10同士の結合を実現する。
支持装置46は、保持装置44に対して、基準軸I0に沿って上下方向に移動可能である。上述した反力F2を発生可能なプレス加工時の上昇位置と、後述する転積又は搬出用の下降位置との間で移動可能である。なお、上昇位置は、一定でなく、ワークWの状態(積層枚数)に応じて変動する。下降位置は、一定位置であってよいし、後述するワーク下部W1の状態(積層枚数)に応じて変動してもよい。
支持装置46は、上述したように積層工程の進行に伴いワークWの一部(以下、「ワーク下部W1」とも称する)が保持装置44から排出されると、排出されたワーク下部W1を支持しつつ、下降位置へと下降する(図9の矢印R9参照)。このようにして、保持装置44に保持されているワークWのうちから、ワーク下部W1を分離する分離工程(図7のステップS751参照)が実現される。
支持装置46は、下降位置へと下降すると、ワーク下部W1を転積用の回転角度(本実施例では、120度)だけ回転させる(図10の矢印R10参照)。すなわち、支持装置46は、図5に矢印R5で示したように、ワーク下部W1の最上層の鋼板10(鋼板種別C)と、保持装置44により保持されているワークWの最下層の鋼板(鋼板種別D)とが、加圧により結合可能な位相関係となるように、ワーク下部W1を回転させる。このようにして、ワーク下部W1を回転させる下部回転工程(図7のステップS752参照)が実現される。
また、支持装置46は、ワーク下部W1を回転させると、回転させたワーク下部W1を支持したまま、上昇位置まで上昇する。すなわち、支持装置46は、回転させたワーク下部W1が、保持装置44により保持されているワークWに接触(当接)する上昇位置まで上昇する(図11の矢印R11参照)。この場合、ワーク下部W1の最上層の鋼板10(鋼板種別C)と、保持装置44により保持されているワークWの最下層の鋼板(鋼板種別D)とが、加圧により結合可能な位相関係で、当接し合うことになる。従って、その後の積層工程で、これら2つの鋼板10同士が結合し、下側ブロック123と中間ブロック122との間の転積が完了する。すなわち、図12に模式的に示すように、積層装置42が発生するプレス加工の際の軸方向の力F1により、これら2つの鋼板10間に、互いに対して軸方向の荷重F121,F122が発生し、かかる荷重F121,F122に基づく加圧によりこれら2つの鋼板10同士が結合する。このようにして、回転させたワーク下部W1(下側ブロック123)を、保持装置44に保持されているワークW(中間ブロック122)に結合させる転積工程(図7のステップS753参照)が実現される。本実施例では、プレス加工の際の力を利用して転積の際の加圧を実現できるので、転積の際の加圧のための特別な構成が不要であり、転積に起因した支持装置46の構造の複雑化を防止できる。
なお、このような転積のための支持装置46の下降位置への下降から上昇位置への上昇の間(すなわち図7のステップS751からステップS753までの間)、保持装置44からワークWの下部が排出されることはない。換言すると、このような転積のための支持装置46の下降位置への下降から上昇位置への上昇は、次の排出が発生するまでに完了される。
本実施例では、保持装置44により保持されている中間ブロック122に下側ブロック123が結合されると、下側ブロック123も、中間ブロック122を介して保持装置44により保持されている状態となる。そして、その後、上述したように積層工程の進行に伴い、中間ブロック122が排出可能となると、支持装置46は、再び、下降位置へと下降する(図13の矢印R13参照、図7のステップS754参照)。この際、ワーク下部W1は、互いに結合済(転積済)の中間ブロック122及び下側ブロック123となる。すなわち、支持装置46は、互いに結合済(転積済)の中間ブロック122及び下側ブロック123を支持しつつ、下降する。そして、図示しないが、支持装置46は、図10を参照して上述したように回転し(図7のステップS755参照)、図11を参照して上述したように再び上昇位置へと上昇する。この場合、ワーク下部W1の最上層の鋼板10(鋼板種別C)と、保持装置44により保持されているワークWの最下層の鋼板(鋼板種別D)とが、加圧により結合可能な位相関係で、当接し合うことになる。従って、その後の積層工程で、これら2つの鋼板10同士が結合する。すなわち、図12を参照して上述したように、積層装置42が発生するプレス加工の際の軸方向の力F1により、これら2つの鋼板10間に、互いに対して軸方向の荷重F121,F122が発生し、かかる荷重F121,F122に基づく加圧によりこれら2つの鋼板10同士が結合する。このようにして、回転させたワーク下部W1(下側ブロック123及び中間ブロック122)を、保持装置44に保持されているワークW(上側ブロック121)に結合させる転積工程(図7のステップS756参照)が実現される。
本実施例では、保持装置44により保持されている上側ブロック121に中間ブロック122(及びそれに伴い下側ブロック123)が結合されると、中間ブロック122(及びそれに伴い下側ブロック123)も、上側ブロック121を介して保持装置44により保持されている状態となる。そして、その後、上述したように積層工程の進行に伴い、上側ブロック121が排出可能となると、支持装置46は、再び、下降位置へと下降する(図14の矢印R14参照)(図7のステップS757参照)。この際、支持装置46には、上側ブロック121、中間ブロック122及び下側ブロック123が結合されてなる積層鋼板20が排出されることになる。
搬送装置48は、支持装置46上の積層鋼板20を排出する(図15の矢印R15参照)。搬送装置48は、例えば、プッシャー等の形態であってよい。このようにして、積層鋼板20が支持装置46上に排出されると、搬送装置48による搬出工程(図7のステップS76参照)が実現される。
このように本実施例の製造装置40によれば、“発明が解決しようとする課題”で上述したように、転積のためにダイス及びスクイズリングを回転させるような従来構成において生じる不都合を低減又は無くすことができる。具体的には、転積のために支持装置46を回転させる構成を利用することで、積層工程の高速化を妨げることなく、ワーク下部W1を回転させることができるので、転積のため駆動源や回転機構の簡略化を図ることができる。
より具体的には、本実施例によれば、上述したように、転積のための支持装置46の下降位置への下降から上昇位置への上昇は、ブロック12ごとの次の排出が発生するまでに完了されればよく、比較的長い時間をかけて実現できる。この結果、支持装置46の上下動や回転用の駆動源の大型化(高速化のための大型化)が不要であり、転積のための駆動源や回転機構の簡略化を図ることができる。
次に、図7を再度参照して、上述した製造装置40を利用した場合の本製造方法を説明する。
図7には、一のワークWに対する処理を中心とした製造方法の一例が、下方に向かうにつれて時間が経過する態様のタイミングチャートに基づき示されている。なお、上下方向の時間軸と各処理の位置(上下方向の位置)は、厳密な関係でなく、大まかな前後関係を示しているにすぎない。
積層装置42は、図7に示すように、下側ブロック123に対する各積層工程701(図7では、「積層(プレス加工)」と表記)を実行し(ステップS71)、次に、中間ブロック122に対する各積層工程702(図7では、「積層(プレス加工)」と表記)を実行し(ステップS72)、ついで、上側ブロック121に対する各積層工程703(図7では、「積層(プレス加工)」と表記)を実行する(ステップS73)ことで、一のワークWに対する処理を完了させる。本製造方法では、積層工程701から積層工程702までの間の間隔は、積層工程701間の間隔と同じであってもよく、積層工程702と積層工程703の間の間隔も、積層工程701間の間隔と同じであってもよい。
保持装置44では、図7に示すように、下側ブロック123に対する各積層工程701が終了すると、下側ブロック123の転積のためのワーク下部W1(下側ブロック123)の排出が可能となる(ステップS741)。また、中間ブロック122に対する各積層工程702が終了すると、中間ブロック122の転積のためのワーク下部W1(下側ブロック123及び中間ブロック122)の排出が可能となる(ステップS742)。そして、その後、上側ブロック121に対する各積層工程703が終了すると、完成状態の積層鋼板20の払い出しのための排出が可能となる(ステップS743)。
支持装置46は、図7に示すように、保持装置44から下側ブロック123が排出可能となると(ステップS741)、下降する分離工程(ステップS751)と、転積用の回転角度だけ回転する下部回転工程(ステップS752)と、上昇する転積工程(ステップS753)とを、順に実行する。これらの一連の転積のための動作は、保持装置44から中間ブロック122(及びそれに結合した下側ブロック123)が排出可能となる(ステップS742)までに完了する。次に、支持装置46は、保持装置44から中間ブロック122が排出可能となると、同様の動作を行い(ステップS754からステップS756まで)、中間ブロック122の転積を実現する。この場合も、これらの一連の転積のための動作は、保持装置44から上側ブロック121が排出可能となる(ステップS743)までに完了する。そして、保持装置44から上側ブロック121が排出可能となると、支持装置46は、下降し(ステップS757)、完成状態の積層鋼板20の払い出し(搬出)が可能な状態とする。
搬送装置48は、完成状態の積層鋼板20の払い出し(搬出)が可能な状態となると、積層鋼板20を搬出する搬出工程(ステップS76)を実行する。
このようにして、一のワークWに対する製造工程が終了すると(ステップS77)、支持装置46が上昇位置まで上昇し(ステップS78)、次のワークWに対する製造工程が同様に実行される。このようにして、複数のワークWに対して繰り返し同様の製造工程が実行可能である。
本製造方法によれば、上述したように、転積の際にダイス422及び保持装置44の回転が不要であるので、積層工程701から積層工程703までの各積層工程は、転積のための待機時間なく、実行できる。これにより、一のワークWに対して要する製造工程の時間を効率的に短縮できる。
例えば、ステップS751からステップS753までの間、ステップS702が1回以上実行されてよい。この場合、転積工程(ステップS753)が完了するまでステップS702が待機される場合に比べて、一のワークWに対して要する製造工程の時間を効率的に短縮できる。
なお、本製造方法では、上述したように一の積層鋼板20が3つのブロック12から形成されるため、分離工程(ステップS751)、下部回転工程(ステップS752)、及び転積工程(ステップS753)は、一の積層鋼板20に係るワークに対しては、2回実行される。一般的には、一の積層鋼板20がN個のブロック12から形成される場合、分離工程(ステップS751)、下部回転工程(ステップS752)、及び転積工程(ステップS753)は、一の積層鋼板20に係るワークに対しては、N-1回実行されればよい。このようにして、本製造方法によれば、分離工程(ステップS751)、下部回転工程(ステップS752)、及び転積工程(ステップS753)を任意の回数で実行可能であるため、多様な積層態様に対しても機動的に対応可能である。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
10・・・鋼板、12・・・ブロック(積層体)、20・・・積層鋼板、40・・・製造装置、42・・・積層装置、44・・・保持装置、46・・・支持装置、48・・・搬送装置、W・・・ワーク、W1・・・ワーク下部(下部)

Claims (11)

  1. 複数の鋼板を積層した積層鋼板の製造方法であって、
    保持装置に対して前記積層鋼板に係るワークの外周部を保持させつつ、前記鋼板を順次積層して前記ワークに含まれる前記鋼板の枚数を増加させる積層工程と、
    前記積層工程の進行に伴い、前記保持装置に保持されている前記ワークの一部である下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークの残りの部分から分離する分離工程と、
    前記分離工程により分離された前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに対して、前記ワークの中心軸まわりに回転させる下部回転工程と、
    前記下部回転工程により回転された前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに結合させる転積工程とを含む、製造方法。
  2. 前記下部回転工程は、前記積層工程と並列して実行される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 一連の前記分離工程から前記転積工程までの間に、少なくとも1回以上、前記積層工程が実行される、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記積層工程は、プレス加工を含み、
    前記転積工程は、前記プレス加工の際の力を利用して、前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに結合させることを含む、請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記分離工程、前記下部回転工程、及び前記転積工程は、一の前記積層鋼板に係る前記ワークに対して、前記下部に含まれる前記鋼板の枚数を増加させつつ、複数回、実行される、請求項1に記載の製造方法。
  6. 一の前記積層鋼板は、Nを正の整数としたとき、前記鋼板を複数枚積層して形成される積層体を、N個、積層して形成され、
    前記分離工程、前記下部回転工程、及び前記転積工程は、一の前記積層鋼板に対してN-1回、実行され、
    前記下部は、kを正の整数としたとき、一の前記積層鋼板に対してk回目の前記分離工程では、k個の前記積層体からなる、請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記積層工程は、プレス加工を含み、
    前記複数の鋼板のうちの、上下方向で隣り合う2つの前記積層体の境界を形成する2つの鋼板は、前記プレス加工の際の力によって結合する第1位相関係と、前記プレス加工の際の力によっても結合しない第2位相関係とを選択的に形成可能であり、
    前記積層工程は、N個の前記積層体のうちの、上下方向で隣り合う2つの前記積層体を、その前記境界に係る2つの鋼板同士が前記第2位相関係となるように、積層することを含み、
    前記下部回転工程は、N個の前記積層体のうちの、上下方向で隣り合う2つの前記積層体について、その前記境界に係る2つの鋼板同士が前記第2位相関係から前記第1位相関係に変化するように、前記下部を回転させることを含む、請求項6に記載の製造方法。
  8. 複数の鋼板を積層した積層鋼板の製造装置であって、
    前記鋼板を順次積層して前記積層鋼板に係るワークに含まれる前記鋼板の枚数を増加させることが可能な積層装置と、
    前記積層装置による積層過程における前記ワークの外周部を保持可能な保持装置と、
    前記保持装置の下方から排出される前記ワークの一部である下部を支持しつつ下降可能であるとともに、下降した位置において、前記下部を、前記保持装置に保持されている前記ワークに対して、前記ワークの中心軸まわりに転積用の回転角度だけ回転可能な支持装置とを含む、製造装置。
  9. 前記支持装置は、前記転積用の回転角度だけ回転させた前記下部を支持した状態で上昇可能である、請求項8に記載の製造装置。
  10. 前記積層装置は、前記支持装置とともに上昇した前記下部と、前記保持装置で保持されている前記ワークとの間に、前記鋼板間の結合のための軸方向の荷重を発生可能である、請求項9に記載の製造装置。
  11. 前記積層装置は、プレス加工装置の形態であり、プレス加工の際の力により前記軸方向の荷重を発生可能である、請求項10に記載の製造装置。
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