JP2024042534A - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラフィックの平坦化とネットワークの利用効率向上が可能なハンドオーバーを行う。
【解決手段】第1の制御部を有する第1の基地局と、第2の制御部を有する第2の基地局を含む通信システムであって、前記第1の制御部は、ユーザ端末に前記第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信し、前記第2の制御部は、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信し、前記第1の制御部は、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信する、ことを特徴とする通信システム。
【選択図】図1
【解決手段】第1の制御部を有する第1の基地局と、第2の制御部を有する第2の基地局を含む通信システムであって、前記第1の制御部は、ユーザ端末に前記第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信し、前記第2の制御部は、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信し、前記第1の制御部は、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信する、ことを特徴とする通信システム。
【選択図】図1
Description
本開示は、通信システムにおけるハンドオーバー処理に関する。
移動中のユーザ端末(UE)はハンドオーバー後にも、それまでと同様のデータ通信を継続する仕様となっている(非特許文献1,2)。したがって、ハンドオーバー先基地局が輻輳している場合でも、それまでの通信を継続するため、輻輳がより深刻化し、重要な通信に悪影響を与え、また、ネットワーク全体の利用効率低下にも繋がる。
3GPP TS 38.300 9.2.3
3GPP TS 23.502 4.9.1.3
本開示の態様の一つは、トラフィックの平坦化とネットワークの利用効率向上が可能なハンドオーバーを行える通信システムを提供することを課題とする。
本開示の態様の一つは、第1の制御部を有する第1の基地局と、第2の制御部を有する第2の基地局を含む通信システムであって、
前記第1の制御部は、ユーザ端末に前記第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信し、
前記第2の制御部は、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信し、
前記第1の制御部は、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする通信システムである。
前記第1の制御部は、ユーザ端末に前記第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信し、
前記第2の制御部は、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信し、
前記第1の制御部は、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする通信システムである。
本開示の態様の他の一つは、
第1の基地局が、ユーザ端末の第2の基地局へのハンドオーバーが必要と判断したときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信するステップと、
前記第2の基地局が、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信するステップと、
前記第1の基地局が、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とする通信方法である。
第1の基地局が、ユーザ端末の第2の基地局へのハンドオーバーが必要と判断したときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信するステップと、
前記第2の基地局が、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信するステップと、
前記第1の基地局が、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とする通信方法である。
本開示の態様によれば、トラフィックの平坦化とネットワークの利用効率向上ができる。
本開示の一つの実施形態は、第1の制御部を有する第1の基地局と、第2の制御部を有する第2の基地局を含む通信システムである。
第1の基地局の第1の制御部は、ユーザ端末に第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、第2の基地局にハンドオーバー要求を送信する。ハンドオーバーの要否は、ユーザ端末から送信されるユーザ端末周辺の基地局についての受信強度に基づいて判断することができ、第2の基地局からの信号の受信強度が閾値を超えた(閾値は、例えば、第1の基地局からの信号の受信強度)場合に、第2の基地局へのハンドオーバーが必要と判断できる。ハンドオーバー要求は、第1の基地局から第2の基地局へ直接送信されてもよいし、第1の基地局から他の装置(例えばコアネットワーク)または処理を介して第2の基地局へ送信されてもよい。
第2の基地局の第2の制御部は、ハンドオーバー要求の受信に応答して、第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信する。輻輳状態情報は、輻輳が発生しているか否かを表す二値情報であってもよいし、輻輳の度合いを表す情報であってもよい。輻輳の発生有無および度合いは、例えば、基地局における演算プロセッサの使用率、メモリの使用率、通信帯域の使用率、無線リソース(例えば、リソースブロック)の使用率の少なくともいずれかに基づいて判断できる。また、輻輳状態情報は、ユーザ端末がハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で通信を行うかを表す情報であってもよい。どの程度のデータ送信量で通信を行うべきかは、第2の基地局における輻輳の発生有無または輻輳の度合いに基づいて判断できる。ハンドオーバー応答は、第2の基地局から第1の基地局へ直接送信されてもよいし、第2の基地局から他の装置(例えばコアネットワーク)または処理を介して第1の基地局へ送信されてもよい。
第1の基地局の第1の制御部は、第2の基地局からのハンドオーバー応答の受信に応答して、ハンドオーバー指令をユーザ端末に送信する。ここで、ハンドオーバー指令には、輻輳状態情報または輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令が含まれる。データ送信制御指令は、例えば、ユーザ端末が第2の基地局へのハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で通信を行うかを表す情報を含んでもよい。どの程度のデータ送信量で通信を行うべきかは、第2の基地局の輻輳状態情報に基づいて判断できる。ハンドオーバー指令は、第1の基地局からユーザ端末へ直接送信されてもよいし、第1の基地局から他の装置(例えばコアネットワーク)または処理を介してユーザ端末へ送信されてもよい。
ユーザ端末は、第1の基地局からのハンドオーバー指令に応答して、接続先を第1の基地局から第2の基地局に切り替える。ユーザ端末は、第1の基地局から第2の基地局へのハンドオーバー後に、データ送信制御指令にしたがったデータ送信量、もしくは、輻輳状態情報に応じたデータ送信量で通信を行う。ユーザ端末は、さらに、通信データの優先度に応じて、通信データごとにデータ送信の制御を行ってもよい。
上記の実施形態によれば、ユーザ端末は、第2の基地局へのハンドオーバー後に、第2の基地局の輻輳状況に応じたデータ送信量で通信を行うことができる。したがって、例えば、第2の基地局で輻輳が発生しているときに、輻輳が深刻化することを抑制でき、基地局全体のトラフィックの平坦化と利用効率の向上を実現できる。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、ユーザ端末10、基地局20a,20b、およびコアネットワーク30を含む。以下では、第1実施形態に係る無線通信システムが5Gのスタンドアローン方式のシステムとして説明するが、無線通信システム1は、5Gのノンスタンドアローン方式(4Gと5Gの共用)、4G、3G、無線LANなど、どのような無線通信方式のシステムであっても構わない。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、ユーザ端末10、基地局20a,20b、およびコアネットワーク30を含む。以下では、第1実施形態に係る無線通信システムが5Gのスタンドアローン方式のシステムとして説明するが、無線通信システム1は、5Gのノンスタンドアローン方式(4Gと5Gの共用)、4G、3G、無線LANなど、どのような無線通信方式のシステムであっても構わない。
基地局20aは、無線装置21aおよびベースバンド装置22aを含む。無線装置21aは、無線送受信と無線の物理層の下位機能を担い、ユーザ端末10との間で電波を送受信し、信号をアナログ-デジタル相互に変換する。ベースバンド装置22aは、無線リソース割り当て(MAC)、再送制御(RLC)、パケット暗号化(PDCP)、端末の無線リソース管理(RRC)の機能を担う。なお、ベースバンド装置22aの機能は、複数の装置(例えば、DU(Distributed Unit)およびCU(Central Unit))に分散して実装することもできる。また、無線装置21aおよびベースバンド装置22a(あるいはDUおよびCU)は物理的に離れた位置に設置されてもよいし同じ位置に設置されてもよい。ベースバンド装置22a(あるいはDUおよびCU)は、CPUなどの演算プロセッサ、メモリ(主記憶装置)、補助記憶装置、通信インタフェースなどを含んで構成され、コンピュータプログラムを演算プロセッサが実行することにより、その機能が実現される。演算プロセッサが、本開示における制御部の一例である。
基地局20bは、無線装置21bおよびベースバンド装置22bを含む。基地局20bの構成は基地局20aと同様であるため説明を省略する。なお、以下の説明で、基地局を包括的に説明する場合には符号における添字(aまたはb)を省略する場合もある。
基地局20aのベースバンド装置22aと基地局20bのベースバンド装置22bは、Xnインタフェースによって接続されている。ただし、基地局20によっては、他の基地局20のベースバンド装置22と直接接続されていない場合もある。
コアネットワーク30は、ユーザ端末10の認証、ユーザ端末10の位置管理、ポリシー制御、パケット転送制御、通信経路の確立、外部ネットワークとのデータのやりとりを行う。コアネットワーク30は、基地局20aおよび基地局20bとNG(N2/N3)インタフェースにより接続されている。コアネットワーク30は、また、インターネットや携帯キャリアのような外部ネットワークにも接続されている。コアネットワーク30は、より詳細には、制御プレーンおよびユーザプレーンの機能を有する。制御プレーンの機能は、ユーザ端末10の接続・移動管理を行うAMF(Access and Mobility Management
Function)、ユーザプレーンのセッション管理を行うSMF(Session Management Function)、加入者情報を管理するUDM(Unified Data Management)を含む。ユーザプレ
ーンは、基地局および外部のネットワークと接続してユーザ端末との間でユーザデータのやりとりを行う。
Function)、ユーザプレーンのセッション管理を行うSMF(Session Management Function)、加入者情報を管理するUDM(Unified Data Management)を含む。ユーザプレ
ーンは、基地局および外部のネットワークと接続してユーザ端末との間でユーザデータのやりとりを行う。
ユーザ端末10は、5Gの無線通信機能を有する端末であり、典型的には、スマートフォン端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータである。ユーザ端末10は、無線通信部および情報処理部を有しており、無線通信装置を用い、基地局20に接続して無線通信を行う。
(ハンドオーバー処理例1)
図2は、ハンドオーバー処理の例を示す図である。この例では、ユーザ端末10が基地局20aから基地局20bへハンドオーバーすることを想定する。以下では、基地局20aをハンドオーバー元基地局(ハンドオーバーソース基地局あるいはソース基地局)とも称し、基地局20bをハンドオーバー先基地局(ハンドオーバーターゲット基地局あるいはターゲット基地局)とも称する。
図2は、ハンドオーバー処理の例を示す図である。この例では、ユーザ端末10が基地局20aから基地局20bへハンドオーバーすることを想定する。以下では、基地局20aをハンドオーバー元基地局(ハンドオーバーソース基地局あるいはソース基地局)とも称し、基地局20bをハンドオーバー先基地局(ハンドオーバーターゲット基地局あるいはターゲット基地局)とも称する。
また、図2は、ハンドオーバー元基地局20aとハンドオーバー先基地局20bが直接(あるいはコアネットワーク30を介さず)通信可能な場合のハンドオーバー処理を示している。
図2に示すハンドオーバー処理は、ハンドオーバー元基地局20aが、ユーザ端末10をハンドオーバー先基地局20bへハンドオーバーする必要があると判断したときに開始される。ハンドオーバー元基地局20aにおけるハンドオーバーの要否判断は次のようにして行われる。ユーザ端末10は、周辺の基地局から送信される信号の受信強度を測定し、現在接続している基地局(ハンドオーバー元基地局20a)に測定結果を送信する。ハンドオーバー元基地局20aは、他の基地局信号の受信強度が閾値を超えた場合に当該他の基地局へのハンドオーバーが必要であると判断する。なお、閾値は例えば、ハンドオーバー元基地局20aの信号の受信強度である。複数の基地局信号の受信強度が閾値よりも高い場合には、例えば、受信強度が最も高い基地局がハンドオーバー先の基地局として特定される。
ハンドオーバー処理が開始されると、ステップS1において、ハンドオーバー元基地局20aのベースバンド装置22aが、ハンドオーバー先基地局20bのベースバンド装置22bに対して、ハンドオーバー要求(Handover Request)を送信する。
ステップS2において、ハンドオーバー先基地局20bのベースバンド装置22bは、ハンドオーバー元基地局20aからのハンドオーバー要求の受信に応答して、アドミッション制御を行う。アドミッション制御は、ネットワークの状況に応じて無線リソースを確保して、状況に応じて通信を制御する処理である。ハンドオーバー先基地局20bのベースバンド装置22bは、また、輻輳の状態を表す情報(以下、輻輳状態情報と称する)を取得する。輻輳状態情報は、輻輳が発生しているか否かを表す二値情報であってもよいし、輻輳の度合いを表す情報であってもよい。輻輳の発生有無および度合いは、例えば、基地局における演算プロセッサの使用率、メモリの使用率、通信帯域の使用率、無線リソース(例えば、リソースブロック)の使用率の少なくともいずれかに基づいて判断できる。通信帯域および無線リソースの使用率は、例えば次のようにして取得できる。ベースバンド装置22bは、無線リソースの割り当て結果をメモリに保持する。ベースバンド装置22bは、このメモリに保持された割り当て情報から通信帯域の使用率および無線リソース
の使用率を算出できる。なお、輻輳状態情報は、メモリ・通信帯域・無線リソースの使用量であっても構わない。
の使用率を算出できる。なお、輻輳状態情報は、メモリ・通信帯域・無線リソースの使用量であっても構わない。
ステップS3において、ハンドオーバー先基地局20bのベースバンド装置22bは、輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答(Handover Request Acknowledgement)を、ハンドオーバー元基地局20aのベースバンド装置22aへ送信する。
ステップS4において、ハンドオーバー元基地局20aのベースバンド装置22aは、ハンドオーバー応答の受信に応答して、ユーザ端末10に対して、ハンドオーバー先基地局20bへのハンドオーバーを指示するハンドオーバー指令(Handover Command)を送信する。これにより、ハンドオーバー元基地局20aは、ユーザ端末10に対してハンドオーバーを実行させる。ハンドオーバー指令は、例えば、ハンドオーバー先基地局20bと
の間の無線接続を指示するRRCReconfigurationメッセージであってよい。この際、ベースバンド装置22aは、ハンドオーバー指令と一緒に、ユーザ端末10がハンドオーバー後のデータ送信に関わる指令(以下、データ送信制御指令とも称する)をユーザ端末10に送信する。データ送信制御指令は、ユーザ端末10がハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で通信を行うかを表す情報を含む。なお、ハンドオーバー元基地局20aは、輻輳状態情報をハンドオーバー応答に含めてユーザ端末10に送信し、ハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で送信すべきかをユーザ端末10が判断するようにしてもよい。
の間の無線接続を指示するRRCReconfigurationメッセージであってよい。この際、ベースバンド装置22aは、ハンドオーバー指令と一緒に、ユーザ端末10がハンドオーバー後のデータ送信に関わる指令(以下、データ送信制御指令とも称する)をユーザ端末10に送信する。データ送信制御指令は、ユーザ端末10がハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で通信を行うかを表す情報を含む。なお、ハンドオーバー元基地局20aは、輻輳状態情報をハンドオーバー応答に含めてユーザ端末10に送信し、ハンドオーバー後にどの程度のデータ送信量で送信すべきかをユーザ端末10が判断するようにしてもよい。
ステップS5において、ユーザ端末10は、ハンドオーバー元基地局20aからのハンドオーバー指令の受信に応答して、接続先基地局を基地局20aから基地局20bに変更する。接続先の変更後に、ユーザ端末10は、データ送信制御指令に含まれるデータ転送量で送信を行うように送信制御を実行する。あるいは、ユーザ端末10が輻輳状態情報を受信している場合には、ユーザ端末10は輻輳状態情報で示される輻輳状態に応じたデータ送信量で送信を行うように送信制御を実行する。ユーザ端末10がハンドオーバー後にデータ送信量を抑制する必要がある場合には、優先度が低い通信のスループットを落としたり停止したりすればよい。スループットを落とす方法の例として、シェーピング(帯域上限を超えたパケットをバッファして後から送信する)が挙げられる。また、通信の内容によってはポリシング(帯域上限を超えたパケットを破棄)を採用してもよい。また、画像、動画、および音声のいずれかの通信については、画質・音質、フレームレート・サンプリングレートの一部または全てを落として通信してもよい。さらに、ユーザ端末10は、通信データの優先度を考慮して、例えば、自動運転に関わる高い優先度の通信は変更せずに、ログやエンターテインメント用途の低い優先度の通信のスループットを下げるようにしてもよい。また、逆にハンドオーバー元基地局20aで輻輳が発生しており、ハンドオーバー先基地局20bで輻輳が発生していなければ、スループットを上げて通信するように制御してもよい。
ステップS6において、ユーザ端末10は、ハンドオーバーが完了したことを示すハンドオーバー確認(Handover Confirm)をハンドオーバー先基地局20bに送信する。ハンドオーバー確認は、例えば、RRCReconfigurationCompleteメッセージであってよい。
以上の処理により、ユーザ端末10のハンドオーバー元基地局20aからハンドオーバー先基地局20bへのハンドオーバー処理が完了する。
(ハンドオーバー処理例2)
図3は、ハンドオーバー処理の別の例を示す図である。この例でも、ユーザ端末10が基地局20aから基地局20bへハンドオーバーすることを想定する。本例は、ハンドオーバー元基地局20aとハンドオーバー先基地局20bがXnインタフェースで接続されておらず、直接通信できない場合のハンドオーバー処理である。
図3は、ハンドオーバー処理の別の例を示す図である。この例でも、ユーザ端末10が基地局20aから基地局20bへハンドオーバーすることを想定する。本例は、ハンドオーバー元基地局20aとハンドオーバー先基地局20bがXnインタフェースで接続されておらず、直接通信できない場合のハンドオーバー処理である。
図3に示すハンドオーバー処理は、ハンドオーバー元基地局20aが、ユーザ端末10をハンドオーバー先基地局20bへハンドオーバーする必要があると判断したときに開始される。ハンドオーバーの要否判断は上記と同様であるため繰り返しの説明は省略する。
ハンドオーバー処理が開始されると、ステップS11において、ハンドオーバー元基地局20aのベースバンド装置22aが、コアネットワーク30に対してハンドオーバー要求(Handover Required)を送信する。なお、この処理は、コアネットワーク30を介し
た、ハンドオーバー元基地局20aからハンドオーバー先基地局20bへのハンドオーバー要求の送信と捉えることができる。
た、ハンドオーバー元基地局20aからハンドオーバー先基地局20bへのハンドオーバー要求の送信と捉えることができる。
ステップS12において、コアネットワーク30は、ハンドオーバー元基地局20a
からのハンドオーバー要求に応答して、ハンドオーバー処理を実行する。ここでのハンドオーバー処理は、例えば、AMFおよびUPFの選択を含む。
からのハンドオーバー要求に応答して、ハンドオーバー処理を実行する。ここでのハンドオーバー処理は、例えば、AMFおよびUPFの選択を含む。
ステップS13において、コアネットワーク30は、ハンドオーバー要求(Handover Request)をハンドオーバー先基地局20bに送信する。
ステップS14において、ハンドオーバー先基地局20bは、輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答(Handover Acknowledgment)をコアネットワーク30に送信する。輻輳
状態情報の詳細は上記で説明したので繰り返しの説明は省略する。
状態情報の詳細は上記で説明したので繰り返しの説明は省略する。
ステップS15において、コアネットワーク30は、輻輳状態情報を含むハンドオーバー指令(Handover Command)をハンドオーバー元基地局20aに対して送信する。
ステップS16において、ハンドオーバー指令の受信に応答して、ハンドオーバー元基地局は、輻輳状態情報に応じたデータ送信指令を生成し、データ送信指令を含むハンドオーバー指令をユーザ端末10に送信する。
ステップS17において、ユーザ端末10は、ハンドオーバー元基地局20aからのハンドオーバー指令の受信に応答して、接続先基地局を基地局20aから基地局20bに変更する。接続先の変更後に、ユーザ端末10は、データ送信制御指令に含まれるデータ転送量で送信を行うように送信制御を実行する。この処理は上記と同様であるため詳しい説明を省略する。
ステップS18において、ユーザ端末10は、ハンドオーバーが完了したことを示すハンドオーバー確認(Handover Confirm)をハンドオーバー先基地局20bに送信する。
ステップS19において、ハンドオーバー先基地局20bは、ハンドオーバー確認の受信に応答して、ハンドオーバー通知(Handover Notify)をコアネットワーク30に送信
する。
する。
以上の処理により、ユーザ端末10のハンドオーバー元基地局20aからハンドオーバー先基地局20bへのハンドオーバー処理が完了する。
(本実施形態の有利な効果)
本実施形態によれば、ハンドオーバー先の基地局で輻輳が発生していたときに、ユーザ端末はハンドオーバー後にデータ送信量を抑制した通信を行うため、輻輳が深刻化することを抑制できる。また逆に、ハンドオーバー元の基地局で輻輳が発生しており、ハンドオーバー先の基地局で輻輳が発生していないときに、ユーザ端末はハンドオーバー後にスループットを上げた通信ができ、ネットワークの利用効率が向上する。このように、本実施形態によれば、基地局全体のトラフィックの平坦化と利用効率の向上が実現できる。
本実施形態によれば、ハンドオーバー先の基地局で輻輳が発生していたときに、ユーザ端末はハンドオーバー後にデータ送信量を抑制した通信を行うため、輻輳が深刻化することを抑制できる。また逆に、ハンドオーバー元の基地局で輻輳が発生しており、ハンドオーバー先の基地局で輻輳が発生していないときに、ユーザ端末はハンドオーバー後にスループットを上げた通信ができ、ネットワークの利用効率が向上する。このように、本実施形態によれば、基地局全体のトラフィックの平坦化と利用効率の向上が実現できる。
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
ハンドオーバー後の基地局の輻輳状態に応じたデータ送信量でユーザ端末がデータ送信を行えればよいので、輻輳状態情報からハンドオーバー後のデータ送信量を求める処理は、ハンドオーバー元基地局20a、ハンドオーバー先基地局20b、ユーザ端末10のいずれの装置において行われてもよい。
また、上記において、ハンドオーバー元基地局20a、ハンドオーバー先基地局20b、およびコアネットワーク30の間の接続は、間に他の1つ又は複数の装置が介在しても構わない。
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
10:ユーザ端末
20a:基地局(ハンドオーバー元基地局)
20b;基地局(ハンドオーバー先基地局)
21a,21b:無線装置
22a,22b:ベースバンド装置
30:コアネットワーク
20a:基地局(ハンドオーバー元基地局)
20b;基地局(ハンドオーバー先基地局)
21a,21b:無線装置
22a,22b:ベースバンド装置
30:コアネットワーク
Claims (5)
- 第1の制御部を有する第1の基地局と、第2の制御部を有する第2の基地局を含む通信システムであって、
前記第1の制御部は、ユーザ端末に前記第2の基地局へのハンドオーバーが必要なときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信し、
前記第2の制御部は、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信し、
前記第1の制御部は、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする通信システム。 - 前記第2の制御部は、演算プロセッサの使用率、メモリの使用率、通信帯域の使用率、および、無線リソースの使用率の少なくともいずれかに基づいて、前記輻輳状態情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記ユーザ端末は、前記第2の基地局へのハンドオーバー後に、前記輻輳状態情報または前記データ送信制御指令に基づいたデータ送信の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記ユーザ端末は、前記第2の基地局へのハンドオーバー後にデータ送信量を抑制する場合、通信データの優先度に応じてデータ送信の制御を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。 - 第1の基地局が、ユーザ端末の第2の基地局へのハンドオーバーが必要と判断したときに、前記第2の基地局にハンドオーバー要求を送信するステップと、
前記第2の基地局が、前記ハンドオーバー要求の受信に応答して、前記第2の基地局における輻輳状態情報を含むハンドオーバー応答を前記第1の基地局に送信するステップと、
前記第1の基地局が、前記ハンドオーバー応答の受信に応答して、前記輻輳状態情報または前記輻輳状態情報に応じたデータ送信制御指令を含むハンドオーバー指令を、前記ユーザ端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022147314A JP2024042534A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 通信システムおよび通信方法 |
US18/242,592 US20240098598A1 (en) | 2022-09-15 | 2023-09-06 | Communication system and communication method |
CN202311195610.7A CN117715136A (zh) | 2022-09-15 | 2023-09-15 | 通信系统以及通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022147314A JP2024042534A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 通信システムおよび通信方法 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022147314A Pending JP2024042534A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 通信システムおよび通信方法 |
Country Status (3)
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JP (1) | JP2024042534A (ja) |
CN (1) | CN117715136A (ja) |
-
2022
- 2022-09-15 JP JP2022147314A patent/JP2024042534A/ja active Pending
-
2023
- 2023-09-06 US US18/242,592 patent/US20240098598A1/en active Pending
- 2023-09-15 CN CN202311195610.7A patent/CN117715136A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN117715136A (zh) | 2024-03-15 |
US20240098598A1 (en) | 2024-03-21 |
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