JP2024042517A - センサシステムおよび電子楽器 - Google Patents

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【課題】 演奏操作を安定的にセンシングすること。【解決手段】 実施形態によれば、センサシステムは、指板の長手方向に沿って突起する複数の模擬弦と、第1センサ、第2センサ、および導出部を具備する。第1センサは、模擬弦への物体の接触を検知する。第2センサは、模擬弦への押圧を検知する。導出部は、第1センサによる接触の検知時点と、第2センサによる押圧の検知時点との時間差に基づいて、押圧の強度を導出する。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、センサシステムおよび電子楽器に関する。
デジタルギターは電子楽器の新たな形態であり、弦が無くても発音できるものが開発されようとしている。正確には、弦を模した6本の筋状の突起が指板(fingerboard)部に形成されており、生体(指など)による演奏操作を電子的にセンシングすることで、発音情報(MIDIデータ等)を発生させることができる。
アコースティックギターやエレキギターでは、弦の張力に耐えるためにボディに高い剛性が要求されること、及び、ネックに反力発生機構(内部に渡された長いボルト)を形成したり、弦を引っ張る巻取り機構、各弦を保持するバネなどが必要であった。デジタルギターではこのような重厚かつ部品点数の多い機構を省略できるので、市場の期待は高い。
ところで、演奏を検知するセンサには、ゴム接点と櫛歯状のパターンを併用したり、メンブレンスイッチで押弦位置を検出するものが知られている。しかしこのようなセンシング手法ではON/OFFを判定することしかできない。すなわち、押弦位置を特定することはできるが、押弦に至っていない”弦に指が接触している状態”を検知することはできず、まして、押圧の強度を判定することもできなかった。
指が弦を触っている状態を検知できないことは、つまり、重要なギター奏法である”ミュート”ができないことになる。また、それにより、ブラッシングや、カッティングなどの奏法も表現できない。また、”押弦の強度”はハンマリング・オン/プリング・オフなどの奏法を実現するためには重要なファクターであり、これを検知できないことは、自由な演奏表現の足かせになってしまう。
特表2011-530391号公報
タッチパネルのような静電容量式のセンサは、接触部分の静電容量値の変化の大小による判定の閾値を設定し、その閾値を超えることで接触の有無を推定する。この種の技術を応用すれば模擬弦への生体や物体の接触を検知したり、押圧の強度も或る程度、測れることが期待される。しかし静電容量方式は、個人の指の太さのばらつきや体水分量、皮膚表面の状態などに影響されやすく、すべての演奏者に共通した閾値を設定することが非常に困難であった。同じ演奏者であっても乾いた指と汗をかいた指とではセンシング結果が変わってしまうので、非常に不安定と言わざるを得ない。このような事情を解決し得る技術が望まれている。
そこで、本発明は、演奏操作を安定的にセンシングすることの可能なセンサシステムおよび電子楽器を提供することを目的とする。
実施形態によれば、センサシステムは、指板の長手方向に沿って突起する複数の模擬弦と、第1センサ、第2センサ、および導出部を具備する。第1センサは、模擬弦への物体の接触を検知する。第2センサは、模擬弦への押圧を検知する。導出部は、第1センサによる接触の検知時点と、第2センサによる押圧の検知時点との時間差に基づいて、押圧の強度を導出する。
本発明によれば、演奏操作を安定的にセンシングすることの可能なセンサシステムおよび電子楽器を提供することが可能となる。
図1は、実施形態に係わるデジタルギターの一例を示す外観図である。 図2は、インタフェースユニット40の外観の一例を示す斜視図である。 図3は、図2に示されるインタフェースユニット40の拡大図である。 図4は、メンブレンスイッチ42の一例を示す図である。 図5は、メンブレンスイッチ42の電極部43の一例を示す図である。 図6は、発音コントローラ50の一例を示す機能ブロック図である 図7は、静電容量センサ41の出力の一例を示すグラフである。 図8は、メンブレンスイッチ42の出力の一例を示す図である。 図9は、強く押弦した場合のセンサ出力の一例を示す図である。 図10は、弱く押弦した場合のセンサ出力の一例を示す図である。 図11は、メンブレンスイッチ42の電極部43の他の例を示す図である。
<構成>
図1は、実施形態に係わるデジタルギターの一例を示す外観図である。エレキギターを模した形状のデジタルギター1は、ボディ10と、ボディに取り付けられた指板20とを備える。指板20の長手方向に沿って、弦を模した筋状の突起(模擬弦30)が形成される。模擬弦30の数は典型的には6本であるが、ベースでは4本、多弦ギターでは例えば8本であっても良いし、例えばチャップマンスティックのような特殊な楽器ではそれ以上の数にわたる模擬弦が形成されても良い。
指板20は、例えばポリエチレンテレフタレート(Polyethyleneterephthalate:PET)などの、適度な柔軟性のある材質で形成するのが好ましい。指板20の全部または一部に、インタフェースユニット40が形成される。また、ボディ10の一部に、インタフェースユニット40と電気的に接続された発音コントローラ50がインストールされている。
図2は、インタフェースユニット40の外観の一例を示す斜視図である。インタフェースユニット40は、演奏者の指に直接触れる模擬弦30と、模擬弦30に直交して形成されるフレット31とを備える。
図3は、図2に示されるインタフェースユニット40の囲み部分Rの拡大図である。模擬弦30には、模擬弦30における指板20の長手方向に沿う方向に、静電容量センサ41が形成される。また、模擬弦30およびフレット31を含む構造体Aを支えるように、その構造体Aの下側にメンブレンスイッチ42が敷設される。第1センサとしての静電容量センサ41は、模擬弦30への物体の接触を検知する。第2センサとしてのメンブレンスイッチ42は、模擬弦30への押圧を検知する。
静電容量センサ41は、模擬弦30における指板20の長手方向に沿う方向に塗布された導電膜41aと、電極層41bを備える。導電膜41aと電極層41bは指板の材質(PETなど)により互いに絶縁され、一定の静電容量をもつ。この静電容量センサ41に指などの物体が近づくにつれて静電容量の安定が破られ、接触すると、閾値を超えた変化を示す。この変化を検知することにより、模擬弦30への物体(生体)の接触を検知することができる。
導電膜41aを保護するため、導電膜41aの表面に、ハードコート層をさらに積層したり、あるいは表面ラミネート加工などを施しても良い。このようにすることで表面の耐擦過性を担保することができる。
図4は、メンブレンスイッチ42の一例を示す図である。図3に示すように、構造体Aの下面(裏面)に、メンブレンタイプのスイッチが敷設される。
図5は、メンブレンスイッチ42の電極部43の一例を示す図である。メンブレンスイッチ42としては、例えばラップトップコンピュータのキーボードの内部に設置されるような、2枚のシート状の電極の中間にスペーサーを敷く形式のものを適用できる。あるいは、片方のシートがハード基板上での電極のようになっているものでも良い。
図5において、メンブレンスイッチ42の電極部43は、指板20におけるフレット31で区切られた区間(音程を決定する領域)のそれぞれにおいて、模擬弦30ごとに設けられる。また、電極部43は、複数の模擬弦30のそれぞれを挟むように配設される。これにより、模擬弦30をまたぐような演奏者の指の動きを検出することができる。つまり、隣接するフレット31とフレット31との間に、弦の本数×2個の電極部43が設けられる。
電極部43を個別にオン/オフするために、機構的な押圧部を設けても良い。押圧部は、弾性のあるゴムシート状の部材に、電極部43と位置を合わせて形成した突起状の部材であっても良い。
また、電極部43を、互いに離間して配置される櫛歯状の接点部で形成し、押圧により変形して接点部を導通させる変形部(突起を備えるゴムシートなど)により押圧部を形成しても良い。つまり、ハード基板、あるいはシート状の接点が櫛歯のようになっている構造にて、そこにかぶせた接点シート上に設置された電極によって櫛歯状の接点が接合されるような形のものであっても構わない。すなわち、押し込み方向の外力により接点が接合し、互いに電気的に結合されるような構造であればよい。電極部43の出力は、発音コントローラ50の検知回路や集積回路等に接続され、逐次検索(スキャン)される。
図6は、発音コントローラ50の一例を示す機能ブロック図である。発音コントローラ50はいわゆる組み込みコンピュータであり、プロセッサ51、ROM52、RAM53、音源55、およびサウンドシステム56と、これらを通信可能に接続するバス57とを備える。さらに、内部配線(図示せず)を介して、インタフェースユニット40がバス57に電気的に接続される。
ROM52は、プロセッサ51を導出部として機能させるためのプログラム52aを記憶する。RAM53は、プロセッサ51のワークメモリとして使用される。プロセッサ51は、インタフェースユニット40から取得したデータを用いて、発音情報の生成などの各種の演算を行う。音源55は、プロセッサ51から与えられる発音情報に基づいてデジタル楽音データを生成し、サウンドシステム56に出力する。サウンドシステム56は、音源55からのデジタル楽音データをアナログ楽音信号に変換し、出力する。
ところで、実施形態においてプロセッサ51は、静電容量センサ41のオンタイミングと、このオンタイミングに続くメンブレンスイッチ42のオンタイミングとの時間差に基づいて、指板20や模擬弦30に対する指の押圧の強度を算出する。すなわちプロセッサ51は、静電容量センサ41による接触の検知時点と、メンブレンスイッチ42による押圧の検知時点との時間差を、押圧の強度として算出(導出)する。
<作用>
次に、上記構成における作用を説明する。
図7は、静電容量センサ41の出力の一例を示すグラフである。図7では、ある時点T0で演奏者の手(又は指)が静電容量センサ41から十分に距離が離れた状態(静電容量センサ41が物体を検知していない状態)から、時間が進むにつれて、演奏者の手(又は指)が静電容量センサ41に近づいていった際の静電容量センサ41の出力の一例を示している。演奏者が、指板20に手を触れて演奏を開始すると、指が模擬弦30に接触する。指が模擬弦30に近づいていくに連れて静電容量センサ41の出力はわずかずつ上昇し、指が接触した瞬間(T1)に急激に上昇する。その後、接触量が安定すると出力の上昇は飽和し、緩やかに上昇しつつ徐々に安定する。
実際の静電容量センサ41からの出力値と指の近接距離との関係は、おおよそ図7に示されるような特性となる。さらに、閾値を設定することによって、物体の接触を明確に検知することができる。つまり、T1から飽和するまでの期間を、閾値判定の閾値を設定する期間(閾値設置可能範囲)とし、この範囲の全てを”接触”と判定する。ここでは、T1の時点において静電容量センサ41がON(物体の接触を検知している)になっているとする。このように、広いダイナミックレンジを確保することができるので人体の個体によるばらつきや、汗などによる影響を最小限にして、センシングの安定度を高めることができる。
図8は、静電容量センサ41の出力とメンブレンスイッチ42の出力の一例を示す図である。図8では、図7と同様に、ある時点T0で演奏者の手(又は指)が静電容量センサ41から十分に距離が離れた状態(静電容量センサ41が物体を検知していない状態)から、時間が進むにつれて、演奏者の手(又は指)が静電容量センサ41に近づいていった際の静電容量センサ41の出力とメンブレンスイッチ42の出力の一例を示している。指が模擬弦30に接触した後(T1以降)の動作は、”押し込み”動作となる。ある一定量を押し込むとメンブレンスイッチ42のコンタクト部分が接触し、T2においてスイッチがONとなる。T2以降では静電容量センサ41と、メンブレンスイッチ42の双方がONとなっている。
ここで、指が接触し静電容量センサ41がONになるタイミングと、メンブレンスイッチ42がONとなるタイミングとの差をΔTとする。実施形態では、押弦の強度(強さ)とΔTとの間に相関性のあることに着目した。すなわち、ΔTが短ければ押弦の速度が速いので、押弦強度は強いと判定でき、ΔTが長ければ押弦の速度が遅いので、押弦強度は弱いと判定できる。つまり、ΔTは強く弦を押し込めば短い時間となり、弱く弦を押し込めば長い時間となる。このΔTを計測することにより、弦を押し込む強度が推定できることになる。
図9は、強く押弦した場合のセンサ出力の一例を示す図である。図9において、ΔT=ΔTfaとする。
図10は、弱く押弦した場合のセンサ出力の一例を示す図である。図10において、ΔT=ΔTslとする。
ΔTfa<ΔTslであるので、図9の操作に比較して、図10の押弦強度は弱いことがわかる。それぞれの押弦強度は、例えばΔTの値と押弦強度との関係を示すルックアップテーブルを予め用意するなどして、定量的に評価することができる。このように実施形態によれば、押弦の強度を判定することが可能になる。
<効果>
以上述べたように実施形態では、模擬弦30あるいは指板20への指の接触時点(T1)を静電容量センサ41により検知し、押し込みの発生時点(T2)をメンブレンスイッチ42により検知できるようにした。そして、ΔT=T2-T1を計算し、その値を評価することで押弦の強/弱を判定できるようにした。
すなわち実施形態によれば、”押弦の強度”を判定できることにより、ハンマリング・オン/プリング・オフなどの複雑な各種奏法の判別が可能となる。従ってデジタルギターにおける演奏表現の幅を大きく広げることができる。
さらに、実施形態によれば、”指が弦を触っている状態”を明確に検知できるようになる。これは、”指が接触しているが押し込みは無い状態”であり、いわゆる”ミュート”の状態にほかならない。これは、”T1だけが検知されT2が検知されていない状態”である。言い換えれば、静電容量センサ41だけがオンになった状態を検知することで、”ミュート”を検知することができる。従って、ブラッシングや、カッティングなどの奏法を自在に表現することができ、デジタルギターにおける演奏表現の幅をさらに大きく広げることができる。
以上のように実施形態では、静電容量センサ41により弦部分(模擬弦30)への接触を検知するとともに、メンブレンスイッチ42により弦部分(模擬弦30)の押し込みを検知する。静電容量センサ41とメンブレンスイッチ42は完全に独立しており、いわばハイブリッドセンシングの手法で、双方がONとして検知された時間の差により押弦強度を推定するとともに、静電容量センサ41のみONが検知されることにより接触のみの状態も検知できるようにした。
メンブレンスイッチ42は、ある一定の外力を受けると接点がONになる。つまり、ある設定されたストロークにて各接点が一律にONになるので、演奏者の個体ばらつきの影響を受けることがない。なお、指の大きさによって、ONするスイッチの分布範囲にはばらつきが発生するが、分布の中心を推定することでこのばらつきは無視できる。これは、押し込み強度、あるいは押し込み範囲そのものを、実施形態ではデータとして利用しないからである。
静電容量センサ41のダイナミックレンジにより演奏者の個体差の影響を抑え、メンブレンスイッチ42もオン/オフの検知により個体差のばらつきを無視できる。従って演奏者の状態や個人差の影響を無くし、どのような環境でも安定的に押弦の強度、弦への接触を検知することが可能となる。
これらのことから、実施形態によれば、演奏操作を安定的にセンシングすることの可能なセンサシステムおよび電子楽器を提供することが可能となる。ひいては、デジタルギターの入力インターフェースとして、演奏者の個体差ばらつきを排除し、つねに安定した押圧検出が可能となるインターフェース構造を提供することができる。これにより、さらに楽しく演奏することのできる電子楽器を提供することが可能になる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば図3において、模擬弦30の突起の頂点付近に導電膜41aを配置した。これに代えて、さらに幅のある形状とし、指板20の根本の平面部に至るような形状でも構わない。これは、静電容量センサ41に求められる感度に応じて自由にデザインすることができる。
また、図3に示した構造体Aについては、薄板状のシート材の真空/圧空成型等によって製造することもできるし、ゴム成型等による製法でも構わない。各突起部分が中空形状であっても構わない。また、同様の構造物が作れる製法であれば、どのような製法でもよい。
フレット31、あるいは模擬弦30は、ギターを模し、演奏者が演奏時に押弦位置を正確に認識できるためのものであるので、これらを必要としない奏法等に対してであれば、フレット31、あるいは模擬弦30を設ける必要は必ずしもない。
導電膜41aや電極層41bについては、模擬弦30の表面または中間層、あるいは下面のいずれかの部分に、銀ペーストの印刷、カーボンインクの印刷、メッキ、蒸着等の手法で形成することができるが、このほか、一般的な導電膜の構成手法により形成することができる。導電膜41aは、一本の模擬弦30に対して連続的に1本の電極が割り当てられているような形でもよいし、あるいは各フレット間にて分割されており、多数の電極が敷き詰められているような形でも構わない。
また、本実施形態での静電容量センサ41では導電膜41aと電極層41bを備える相互容量方式によって、物体(生体)の接触を検知していたが、これに限定されない。静電容量センサ41は、電界を発生させる単一の電極を備える自己容量方式によって接触を検知してもよい。
図11は、メンブレンスイッチ42の電極部43の他の例を示す図である。図5では、各フレット間において、指板20の長手方向に1つ、短手方向に模擬弦30を挟むように2つの電極部43を配置した。これに代えてさらに多数の電極部43を配置することができる。すなわち、電極部43を、各フレット間において、指板20の長手方向に複数配設してもよい。
図11に示されるように、例えば指板の長手方向に3つ、短手方向に模擬弦30を挟むように2つの電極部43を、各フレット間に配置してもよい。この場合、隣接するフレット31とフレット31との間に、弦の本数×3個×2個の電極部43が設けられる。6本の弦のギターでは、フレット間の電極部43の数は36個になる。
このように電極部43の数を増やすことで、フレット間での指の動きをさらに詳細に検出することができる。例えば、チョーキングやビブラート、あるいはスライド奏法などを検知することが可能になる。
また、実施形態で説明した技術は、電子弦楽器のインターフェースとして、あらゆる弦楽器に応用することができる。ギターに限定されず、他の弦楽器にも応用できることは明らかであるし、さらには、フレットの無い弦楽器(バイオリン、チェロなど)に対する応用も可能である。
実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…デジタルギター、10…ボディ、20…指板、30…模擬弦、31…フレット、40…インタフェースユニット、41…静電容量センサ、41a…導電膜、41b…電極層、42…メンブレンスイッチ、43…電極部、50…発音コントローラ、51…プロセッサ、52…ROM、52a…プログラム、53…RAM、55…音源、56…サウンドシステム、57…バス。

Claims (10)

  1. 指板の長手方向に沿って突起する複数の模擬弦と、
    前記模擬弦への物体の接触を検知する第1センサと、
    前記模擬弦への押圧を検知する第2センサと、
    前記第1センサによる前記接触の検知時点と、前記第2センサによる前記押圧の検知時点との時間差に基づいて、前記押圧の強度を導出する導出部とを具備する、センサシステム。
  2. 前記第1センサは、静電容量の変化を検知する静電容量センサである、請求項1に記載のセンサシステム。
  3. 前記静電容量センサは、
    前記模擬弦の長手方向に沿って形成される導電膜と、
    前記物体との距離に応じて前記導電膜との間の静電容量が変化する電極層とを備える、請求項2に記載のセンサシステム。
  4. 前記導電膜の保護層をさらに備える、請求項3に記載のセンサシステム。
  5. 前記第2センサは、メンブレンスイッチである、請求項1に記載のセンサシステム。
  6. 前記メンブレンスイッチは、
    前記指板における音程を決定する領域および前記模擬弦ごとに設けられる複数の電極部と、
    前記電極部ごとに設けられ当該電極部を個別にオン/オフする複数の押圧部とを備える、請求項5に記載のセンサシステム。
  7. 前記指板は、前記音程を決定する領域を区分する複数のフレットをさらに備え、
    前記電極部は、隣接するフレットとフレットとの間において前記模擬弦を挟むように配設される、請求項6に記載のセンサシステム。
  8. 前記電極部は、前記隣接するフレットとフレットとの間において、前記指板の長手方向に複数配設される、請求項7に記載のセンサシステム。
  9. 前記電極部は、互いに離間して配置される櫛歯状の接点部を備え、
    前記押圧部は、前記押圧により変形して前記接点部を導通させる変形部を備える、請求項6乃至8のいずれか1項に記載のセンサシステム。
  10. 指板と、
    インタフェース部と、
    プロセッサとを具備し、
    前記インタフェース部は、
    前記指板の長手方向に沿って突起する複数の模擬弦と、
    前記模擬弦への物体の接触を検知する第1センサと、
    前記模擬弦への押圧を検知する第2センサとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記第1センサによる前記接触の検知時点と、前記第2センサによる前記押圧の検知時点との時間差に基づいて、前記押圧の強度を導出する、電子楽器。
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