JP2024042233A - 共重合体および消臭組成物 - Google Patents

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春希 古波津
規郎 岩切
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Abstract

【課題】シクロデキストリンを用いた消臭剤は存在するが、新たな消臭剤の開発が望まれている。
【解決手段】シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位と式(b)に記載の単量体に基づく構成単位とを含有する新規共重合体が消臭組成物の有効成分として有用であることを見出した。この消臭組成物は、香料、冷感剤、温感剤、刺激剤、忌避剤、防虫剤、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、光安定化剤、pH調整剤、色素、紫外線吸収剤、消泡剤、帯電防止剤、ゲル化剤及び増粘剤などの添加剤と組み合わせて用いることができる。

前記(b)が、N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド、メタクリル酸、メタクリル酸ブチル又はメタクリル酸ステアリルであることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規共重合体、該共重合体を含む消臭組成物に関する。
消臭剤は、加齢臭や汗臭、糞尿臭のような体臭や生活臭などの不快な臭いを低減させる化合物であり、その消臭化合物の一つとしてシクロデキストリンが用いられている(特許文献1―2、非特許文献1)。
シクロデキストリンは、α-D-グルコース単位から構成される環状化合物であり、疎水性物質を分子内に取り込み包接化合物を形成する。シクロデキストリンは、このような包接作用を利用して上述の悪臭物質を捕捉することで消臭することが知られている。
特許第5972582号公報 特開2019-043896号公報
応用糖質科学、第41巻、第3号、P349~351(1994)
上記の通り、シクロデキストリンを用いた消臭剤は存在するが、新たな消臭剤の開発が望まれている。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位と式(b)に記載の単量体に基づく構成単位とを含有する新規共重合体が消臭組成物の有効成分として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
〔1〕シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)と式(b)に記載の単量体に基づく構成単位を含有し、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)のモル比n及び式(b)に基づく構成単位のモル比mがn/(n+m)=0.30~0.95かつm/(n+m)=0.05~0.70である共重合体。
(式(a)中、xは1~3の整数、kは6~8の整数を示す。)
(式(b)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子、炭素数1~18のアルキル基または(2-ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウム塩酸塩である。)
〔2〕前記(b)が、N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド、メタクリル酸、メタクリル酸ブチル又はメタクリル酸ステアリルである、〔1〕に記載の共重合体。
〔3〕〔1〕又は〔2〕に記載の共重合体を含む、消臭組成物。
本発明は、新規共重合体及び該共重合体を含む消臭組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、濃度や重量・数平均分子量の範囲)を段階的に記載した場合、各下限値および上限値は、それぞれ独立して組み合わせることができる。例えば、「好ましくは10以上、より好ましくは20以上、そして、好ましくは100以下、より好ましくは90以下」という記載において、「好ましい下限値:10」と「より好ましい上限値:90」とを組み合わせて、「10以上90以下」とすることができる。また、例えば、「好ましくは10~100、より好ましくは20~90」という記載においても、同様に「10~90」とすることができる。
「本発明の共重合体」
本発明の共重合体は、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(参照:下記式(a))と以下の式(b)に基づく構成単位を含む。
上記式(a)中、xは1~3の整数、kは6~8の整数を示す。
上記式(b)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子、炭素数1~18のアルキル基または(2-ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウム塩酸塩である。
本発明の共重合体に含まれる単量体のモル比率をそれぞれn、mで表すと、nおよびmの比は、任意に調整可能であるが、n/(n+m)=0.30~0.95、好ましくは0.40~0.90、より好ましくは0.50~0.80、m/(n+m)=0.05~0.70、好ましくは0.10~0.60、より好ましくは0.20~0.50を満たすものである。
本発明の共重合体の分子量は、通常、数平均分子量が5,000~500,000である。
n及びmは、当該構成単位の比率を表しているのみであって、本発明の共重合体が式(a)で表されるブロックと、式(b)で表されるブロックからなるブロック共重合体のみを意味するものではない。本発明の共重合体は、式(a)と式(b)の単量体がランダムに共重合されたランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよく、あるいは、ランダム部とブロック部が混在する共重合体であってもよい。また、本発明の共重合体は、交互共重合体部が存在してもよい。
「シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)」
本発明の共重合体は、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(参照:式(a)、以下、「CD構成単位」ともいう)を共重合体構造中に含む。シクロデキストリン基は、α-D-グルコース単位から構成される環状化合物であり、水中で空孔内部に悪臭物質を包接することで、悪臭物質の臭いを消臭することができる。
式(a)中のxの値は、1~3の整数である。xの値は、1又は2であることが好ましく、1であることが更に好ましい。一方、xの値が3よりも大きくなると、共重合体水溶液の粘度が高くなるため取扱いが困難となるか、あるいは水に不溶の共重合体となるおそれがある。
xの値が1の場合、式(a)中のkの値は、6~8の整数であり、α-D-グルコース単位の数を表す。式(a)において、k=6の場合、α-シクロデキストリン(以下、α-CDと記す場合もある。)が構成され、k=7の場合、β-シクロデキストリン(以下、β-CDと記す場合もある。)が構成され、k=8の場合、γ-シクロデキストリン(以下、γ-CDと記す場合もある。)が構成される。各シクロデキストリン(α-CD、β-CD,γ-CD)は、各々単独で使用してもよく、混合して使用してもよい。また、入手性の観点からは、k=6であるα-CD又はk=7であるβ-CDの使用が好ましく、k=7であるβ-CDの使用が更に好ましい。
シクロデキストリン基含有単量体は、6-デオキシ-6-(アクリルアミド)-α-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(アクリルアミド)-β-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(アクリルアミド)-γ-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルコハク酸アミド)-α-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルコハク酸アミド)-β-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルコハク酸アミド)-γ-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルヘキサヒドロフタル酸アミド)-α-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルヘキサヒドロフタル酸アミド)-β-シクロデキストリン、6-デオキシ-6-(2-(メタクリロイロキシ)エチルヘキサヒドロフタル酸アミド)-γ-シクロデキストリン等を例示することができる。
CD構成単位は、例えば、下記式(a’)で表される単量体であるモノ-6-デオキシ-6-(2-メタクリロイロキシエチルコハク酸アミド)-β-シクロデキストリン(a’、x:1、k:7)から得ることができる。
上記式(a’)中、xは1~3の整数、kは6~8の整数を示す。
「式(b)に記載の単量体に基づく構成単位」
本発明の共重合体は、式(b)に記載の単量体に基づく構成単位を共重合体構造中に含む。
式(b)に記載の単量体に基づく構成単位は、悪臭物質をイオン性あるいは疎水性相互作用により吸着することで、悪臭物質の臭いを消臭することができる。
式(b)に記載の単量体に基づく構成単位としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基含有単量体、(メタ)アクリル酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸等のアニオン性基含有単量体、N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メチル4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレートベンジルクロライド4級塩等のカチオン性基含有単量体等が挙げられる。
式(b)に記載の単量体に基づく構成単位は、下記式(b’)で表される単量体から得ることができる。
上記式(b’)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子、炭素数1~18のアルキル基または(2-ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウム塩酸塩である。
「その他の構成単位」
本発明の共重合体は、消臭能に悪影響を与えない範囲で、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)、式(b)に記載の単量体に基づく構成単位で表される以外のその他の構成単位を含有させることができる。
その他の構成単位として、以下を例示することができる。
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン等の各種(メタ)アクリル酸エステル
イソブチルビニルエーテル等の各種ビニルエーテル
アクリルアミド、N,N’-ジメチルアクリルアミド等の各種アクリルアミド
アクリロニトリル、酢酸ビニル、N-ビニルピロリドン、スチレン、塩化ビニル、イタコン酸、イタコン酸エステル、フマル酸、フマル酸エステル、マレイン酸、マレイン酸エステル等の各種ラジカル重合性単量体
「本発明の共重合体の合成方法」
本発明の共重合体の合成方法を以下に例示する。
式(a’)で示されるモノ-6-デオキシ-6-(2-メタクリロイロキシエチルコハク酸アミド)-β-シクロデキストリン(βCD-MSAm)と、式(b’)で示される単量体を、βCD-MSAmおよび式(b’)で示される単量体の合計量に対して、βCD-MSAmをモル比で0.30~0.95、式(b’)で示される単量体をモル比で0.05~0.70の割合で含む単量体組成物を重合させることで、本発明の共重合体を得ることができる。
上記単量体組成物の重合反応は、例えば、ラジカル重合開始剤の存在下、窒素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスで反応系内を置換して、または当該雰囲気において、ラジカル重合、例えば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の公知の方法により行うことができる。
得られる重合体の精製等の観点から、溶液重合が好ましい。この重合反応により、本発明のシクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)と式(b)に記載の単量体に基づく構成単位を含有する共重合体が得られる。なお、本発明の共重合体は、上記の通り、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよく、あるいは、ランダム部とブロック部が混在する共重合体であってもよい。また、交互共重合体部が存在してもよい。
本発明の共重合体を精製する場合、再沈殿法、透析法、限外濾過法等の一般的な精製方法により行うことができる。
ラジカル重合開始剤としては、アゾ系ラジカル重合開始剤、有機過酸化物、過硫酸化物が挙げられる。
アゾ系ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2-アゾビス(2-アミノプロピル)二塩酸塩、2,2-アゾビス(2-(5-メチル-2-イミダゾリン-2-イル)プロパン)二塩酸塩、4,4-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2-アゾビスイソブチルアミド二水和物、2,2-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ジメチル-2,2’-アゾビスイソブチレート、1-((1-シアノ-1-メチルエチル)アゾ)ホルムアミド、2,2’-アゾビス(2-メチル-N-フェニルプロピオンアミヂン)ジハイドロクロライド、2,2’-アゾビス(2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-プロピオンアミド)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミド)ジハイドレート、4,4’-アゾビス(4-シアノペンタン酸)、2,2’-アゾビス(2-(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル)等が挙げられる。
有機過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t-ブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルペルオキシピバレート、t-ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、t-ブチルペルオキシネオデカノエート、コハク酸ペルオキシド(=サクシニルペルオキシド)、グルタルペルオキシド、サクシニルペルオキシグルタレート、t-ブチルペルオキシマレート、t-ブチルペルオキシピバレート、ジ-2-エトキシエチルペルオキシカーボネート、3-ヒドロキシ-1,1-ジメチルブチルペルオキシピバレート等が挙げられる。
過硫酸化物としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等が挙げられる。
これらのラジカル重合開始剤は、単独で用いても混合物で用いてもよい。重合開始剤の使用量は、単量体組成物100質量部に対して通常0.001~10質量部、好ましくは0.01~5.0質量部である。
上記単量体組成物の重合反応は、溶媒の存在下で行うことができる。該溶媒としては、単量体組成物を溶解し、単量体組成物と重合開始剤添加前に反応しないものが使用できる。例えば、水、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、含窒素系溶媒が挙げられる。
アルコール系溶媒としてはメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール等、ケトン系溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等、エステル系溶媒としては酢酸エチル等、含窒素系溶媒としてはアセトニトリル、ニトロメタン、N-メチルピロリドン等が挙げられる。好ましくは、水、アルコールまたはそれらの混合溶媒が挙げられる。
重合反応時の温度は、使用する重合開始剤や溶媒の種類によって、また所望の分子量によって適宜適した温度を選択すればよいが、通常40~100℃の範囲が好ましい。
「本発明の消臭組成物」
本発明の消臭組成物は、有効成分として本発明の共重合体を含む。
本発明の消臭組成物は、消臭剤、脱臭剤、トイレタリー製品及び化粧品等の消臭成分として使用することができる。
本発明の消臭組成物は、液状、ゲル状、固体状等のいずれの形態であってもよく、通常用いられる水やアルコールなどの液体担体、ケイ酸カルシウム、シリカゲル、ゲル化剤及び増粘剤等の固体担体と組み合わせて用いることができる。
また、本発明の消臭組成物は、香料、冷感剤、温感剤、刺激剤、忌避剤、防虫剤、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤、光安定化剤、pH調整剤、色素、紫外線吸収剤、消泡剤、帯電防止剤、ゲル化剤及び増粘剤などの添加剤と組み合わせて用いることができる。
本発明の消臭組成物中の本発明の共重合体の含有量は、消臭能の観点から、消臭組成物全体に対して、0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上である。本発明の共重合体の上限は、本発明の共重合体が消臭組成物に溶解する限りとくに制限はない。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例の範囲に限定されない。
下記実施例においては、下記合成例1~4で得られた共重合体(本発明の共重合体(P))を消臭組成物の有効成分として用いた。
また、モノ-6-デオキシ-6-(2-メタクリロイロキシエチルコハク酸アミド)-β―シクロデキストリンは、特許第6561728号公報を参照に合成した。
(合成例1)
50mL三口ナスフラスコにモノ-6-デオキシ-6-(2-メタクリロイロキシエチルコハク酸アミド)-β-シクロデキストリン(β-CD-MSAm)4.6525 g(3.45mmol)、N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド(50%水希釈)(MPQA)(日油(株)製、ブレンマーQA)0.7071 g(1.49mmol)、N、N’-ジメチルホルムアミド(DMF)14.5773 g、水5.1895gを秤量し、溶解後、0.1(L/min)で窒素バブリングを30分間行い、フラスコ内を窒素置換した。50℃に昇温後、N、N’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)10%エタノール溶液0.3049 g(0.186mmol)を添加し、4時間反応させた。反応後、透析精製により精製し、凍結乾燥を行うことで白色粉体の固体2.3015g(収率:43%)を回収した。
化合物の特性は、以下の通りである。
x:1、k:7
数平均分子量:52,000
構成単位(a)のモル比n及び構成単位(b)のモル比mであるn/(n+m):0.7
式(b’)で示される単量体:N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド
(合成例1の共重合体のH NMR測定結果)
H NMR(重溶媒:DMSO-d):0.2-1.5ppm(-CH )、1.6-2.2(-CH -C(CH)-)、2.3-2.5ppm(-CO-CH CH -CO-)、3.2-3.9ppm(-NH-CH -、-CH(OH)-、-O-CHCH-、-N (CH 、-CH -N(CH)、3.9-4.6ppm(-O-CH CH -O-、-CHCH(OH)-CH)、4.6-5.1ppm(-O-CH-O-)、5.2-5.9ppm(-CHOH、-CH-CH(OH)-CH-)、7.3-7.7ppm(-NH-)
(合成例2)
50mL三口ナスフラスコにβ-CD-MSAm 4.8641 g(3.61mmol)、メタクリル酸ステアリル0.1359 g(0.401mmol)、DMF 14.7709 g、水 4.9236 gを秤量し、溶解後、0.1(L/min)で窒素バブリングを30分間行い、フラスコ内を窒素置換した。50℃に昇温後、AIBN10%エタノール溶液0.3055 g(0.186 mmol)を添加し、4時間反応させた。反応後、透析精製により精製し、凍結乾燥を行うことで白色粉体の固体2.4112 g(収率:48%)を回収した。
化合物の特性は、以下の通りである。
x:1、k:7
数平均分子量:89,000
構成単位(a)のモル比n及び構成単位(b)のモル比mであるn/(n+m):0.9
式(b’)で示される単量体:メタクリル酸ステアリル
(合成例2の共重合体のH NMR測定結果)
H NMR(重溶媒:DMSO-d):0.2-1.5ppm(-CH )、1.6-2.2(-CH -C(CH)-、-CH(CH 16 -CH)、2.3-2.5ppm(-CO-CH CH -CO-)、3.2-3.9ppm(-NH-CH -、-CH(OH)-、-O-CHCH-)、3.9-4.6ppm(-O-CH CH -O-、-O-CH -CH(OH)-)、4.6-5.1ppm(-O-CH-O-)、5.2-5.9ppm(-CHOH、-CH-CH(OH)-CH-)、7.3-7.7ppm(-NH-)
(合成例3)
50mL三口ナスフラスコにβ-CD-MSAm 4.8666 g(3.62 mmol)、メタクリル酸(MA)0.1334 g(1.55 mmol)、DMF 14.7709 g、水 4.9236 gを秤量し、溶解後、0.1(L/min)で窒素バブリングを30分間行い、フラスコ内を窒素置換した。50℃に昇温後、AIBN10%エタノール溶液0.3055 g(0.186mmol)を添加し、4時間反応させた。反応後、透析精製により精製し、凍結乾燥を行うことで白色粉体の固体2.2112 g(収率:44%)を回収した。
x:1、k:7
数平均分子量:72,000
構成単位(a)のモル比n及び構成単位(b)のモル比mであるn/(n+m):0.7
式(b’)で示される単量体:メタクリル酸
(合成例3の共重合体のH NMR測定結果)
H NMR(重溶媒:DMSO-d):0.2-1.5ppm(-CH )、1.6-2.2(-CH -C(CH)-)、2.3-2.5ppm(-CO-CH CH -CO-)、3.2-3.9ppm(-NH-CH -、-CH(OH)-、-O-CHCH-)、3.9-4.6ppm(-O-CH CH -O-)、4.6-5.1ppm(-O-CH-O-)、5.2-5.9ppm(-CHOH、-CH-CH(OH)-CH-)、7.3-7.7ppm(-NH-)
(合成例4)
50mL三口ナスフラスコにβ-CD-MSAm 4.9420 g(3.67 mmol)、メタクリル酸ブチル(BMA)0.0580 g(0.408 mmol)、DMF 14.7709 g、水 4.9236 gを秤量し、溶解後、0.1(L/min)で窒素バブリングを30分間行い、フラスコ内を窒素置換した。50℃に昇温後、AIBN10%エタノール溶液0.3055 g(0.186 mmol)を添加し、4時間反応させた。反応後、透析精製により精製し、凍結乾燥を行うことで白色粉体の固体2.3602 g(収率:47%)を回収した。
x:1、k:7
数平均分子量:66,000
構成単位(a)のモル比n及び構成単位(b)のモル比mであるn/(n+m):0.9
式(b’)で示される単量体:メタクリル酸ブチル
(合成例4の共重合体のH NMR測定結果)
H NMR(重溶媒:DMSO-d):0.2-1.5ppm(-CH )、1.6-2.2(-CH -C(CH)-、-CH CH -CH)、2.3-2.5ppm(-CO-CH CH -CO-)、3.2-3.9ppm(-NH-CH -、-CH(OH)-、-O-CHCH-)、3.9-4.6ppm(-O-CH CH -O-、-O-CH -CH-)、4.6-5.1ppm(-O-CH-O-)、5.2-5.9ppm(-CHOH、-CH-CH(OH)-CH-)、7.3-7.7ppm(-NH-)
[数平均分子量の測定(GPC)]
移動相の調製:臭化リチウム2.61gとリン酸2.94gとをDMF1Lに溶解させた。
測定試料の調製:サンプル2mgを移動相1gに溶解させた。
その他の測定条件は以下の通りである。
カラム:KD-806M(昭和電工社製)、標準物質:PEO(東ソー社製)、検出:視差屈折率計RI-8020(東ソー社製)、数平均分子量(Mn)の算出:分子量計算プログラム(SC-8020用GPCプログラム)、流速:1.0mL/分、カラム温度:40℃、試料溶液注入量:100μL,測定時間:30分
[消臭効果の評価]
合成例1~4で合成した共重合体(合成例1~4)、メチル-β-シクロデキストリン(MeβCD)(比較例1)及び2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(2-HPβCD)(比較例2) 1.0gをそれぞれシャーレにとり、デシケーターに置いた。
また、シャーレのみをデシケーター内に置いたものをブランクとした。
続いて、各デシケーターに対し、悪臭成分(アンモニア、n-酪酸、イソ吉草酸)を下記の初期濃度となるようにマイクロシリンジを用いてガラスバイアルに秤量し、デシケーターに静置後、デシケーターを密封した。
密封30分経過後に、ガステック製ガス検知管にて各悪臭成分の残存濃度(S)及びブランクの悪臭成分の濃度(B)を測定した。
初期濃度:アンモニア:100ppm、n-酪酸:13ppm、イソ吉草酸:15ppm
各悪臭成分についての測定濃度から、下記式(1)により、消臭率を算出した。
消臭率(%)={(B-S)/B}×100 式(1)
<評価基準>
消臭率に基づき、下記評価基準により、各消臭組成物の消臭効果を評価した。
消臭率が80%以上である;「◎」
消臭率が80%未満、60%以上である;「〇」
消臭率が60%未満である;「×」
本試験においては、消臭効果が「〇」であると評価された場合は良い消臭効果を有する、「◎」であると評価された場合は優れた消臭効果を有すると判定した。
下記の表1の結果により、本発明の共重合体を含む消臭組成物は良い又は優れた消臭効果を有することを確認した。
新規共重合体、および該共重合体を含む消臭組成物を提供することができる。

Claims (3)

  1. シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)と式(b)に記載の単量体に基づく構成単位を含有し、シクロデキストリン基含有単量体に基づく構成単位(a)のモル比n及び式(b)に記載の単量体に基づく構成単位のモル比mがn/(n+m)=0.30~0.95かつm/(n+m)=0.05~0.70である共重合体。
    (式(a)中、xは1~3の整数、kは6~8の整数を示す。)
    (式(b)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子、炭素数1~18のアルキル基または(2-ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウム塩酸塩である。)
  2. 前記(b)が、N、N、N-トリメチル-N-(2-ヒドロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピル)-アンモニウムクロライド、メタクリル酸、メタクリル酸ブチル又はメタクリル酸ステアリルである、請求項1に記載の共重合体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の共重合体を含む、消臭組成物。
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